JP4356578B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、酸素濃度等の測定を行うガスセンサに関し、例えば、内燃機関の排気系に設置されるガスセンサに関する。
内燃機関の排気系に設置されて排気ガス中の酸素濃度やNOx濃度等を測定するガスセンサとして、固体電解質体の表面に被測定電極および基準電極を設けたセンサ素子を用いて基準ガスと被測定ガスの濃度差に応じた信号を検出するものが知られている。
この種のガスセンサは、センサ素子が所定の温度範囲にないとガス濃度を測定することができないため、センサ素子の温度を調整しなければならない。特に、内燃機関始動直後においては、センサ素子の温度は外気温程度となっており、この状態から速やかにセンサ素子を所定温度に加熱する必要がある。このため、センサ素子を加熱するヒータが設けられている。
このヒータとしては、絶縁性セラミック内にタングステン等の発熱体を有するセラミックヒータが知られている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。また、その他のヒータとして、ハロゲンランプ、タングステンよりなる赤外線球、炭化珪素よりなるクロード等の外部熱源を用いるものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−14077号公報 特開2000−106266号公報 特開平11−287784号公報
前述のセラミックヒータを用いてセンサ素子を加熱するガスセンサは、セラミックヒータとセンサ素子とを接触させて伝熱する構成である。しかし、セラミックヒータの熱がセンサ素子にすべて伝熱されるのではなく、セラミックヒータの熱の一部はセンサ素子の加熱に利用されることなく大気中に放熱される。このため、セラミックヒータの熱を有効に利用しているとは言えず、早期活性のためにヒータ発熱量を大きくしたとしても、センサ素子の加熱に利用されない熱量も増加するため、ヒータの消費電力が大きくなる割に早期活性を達成することができない。なお、本明細書において、「早期活性」とは、センサ素子加熱開始後、速やかにセンサ素子作動温度となってガス濃度検出ができることを意味する。
また、ハロゲンランプ等の熱源を用いるガスセンサでは、熱源から放射状に発せられる熱を熱導入部材に導入して伝熱する必要があり、熱導入部材に熱を導入する際にセンサ素子の加熱に利用されない熱が生じるため、ヒータの消費電力が大きくなる割に早期活性を達成することができない。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、低消費電力で早期活性に優れるガスセンサを提供しようとするものである。
請求項1の発明は、固体電解質体の表面に被測定ガス電極および基準電極を設けたセンサ素子と、前記センサ素子を保持する筒状のハウジングと、前記ハウジングの先端側に設けた被測定ガス側カバーと、前記ハウジングの基端側に設けた基準ガス側カバーと、前記基準ガス側カバー内に前記センサ素子を加熱するレーザーを収納したことを特徴とするガスセンサである。
本発明は、センサ素子を加熱するためにレーザーを用いたものである。レーザーは、指向性に優れるため一方向に照射することができ、加熱したい箇所にのみ集中的に照射することができる。このため、レーザーから照射される光をセンサ素子の加熱に有効に利用することができ、消費電力を低減することができる。また、センサ素子のガス濃度検知部に集中的にレーザーを照射することができるため、ガス濃度検知部の昇温を速めることができ、早期活性に優れるガスセンサを得ることができる。ここで、ガス濃度検知部とは、被測定ガスおよび基準電極が設けられた箇所の近傍をいう。加えて、レーザーを前記基準ガス側カバー内に収納することにより、レーザーを基準ガス雰囲気に設置できるため、被測定ガスによりレーザーが傷むのを防止できる。また、センサ素子とレーザーとを一体化することができ、ガスセンサの取り付け性が向上する。外部からレーザー光を導入する光導入部材が不要となるため、構造を簡素化できる。
請求項の発明は、前記センサ素子は薄板状の形状を有することを特徴とするガスセンサである。このように薄板状のセンサ素子とすることで、被加熱対象の熱容量を小さくできるため、早期活性に優れるガスセンサを得ることができる。ここで、「薄板状」であるとは、厚さが5mm以下の板状形状を有していることをいう。
請求項の発明は、前記センサ素子は有底筒状の形状を有し、前記ハウジングの先端側に配置された前記センサ素子の内側底面にレーザーを照射することを特徴とするガスセンサである。このように公知の有底筒状ガスセンサをレーザーで加熱することが可能である。また、ガス濃度検知部である内側底面にレーザーを照射することで、早期活性に優れるガスセンサを実現できる。
請求項の発明は、前記センサ素子は棒状の形状を有し、前記ハウジングの先端側に配
置された前記センサ素子の端部にレーザーを照射することを特徴とするガスセンサである。このように公知の積層型ガスセンサをレーザーで加熱することが可能である。また、ガス濃度検知部である先端側の端部にレーザーを照射することで、早期活性に優れるガスセンサを実現できる。
請求項の発明は、前記レーザーは0.28μm〜3μmの波長域で発振することを特
徴とする。範囲上記波長域で発振するレーザーにおいては小型かつ容易に高出力を得ることができるものが多く存在し、加熱に適している。
請求項の発明は、前記レーザーは半導体レーザーであることを特徴とするガスセンサである。半導体レーザーは、気体レーザーの様なガス配管、固定レーザーの様なフラッシュランプ等の機構が必要なく、1つの固体チップとしてレーザー素子を構成できることから信頼性が高く、また他のレーザーと比較して著しく小型化が可能である。そのため、センサ素子を覆うカバー内にレーザーを収納する構成においては、ガスセンサを容易に小型化できる。また、電流注入によって発振するため、制御機構との親和性が高い。
請求項の発明は、前記レーザーと前記センサ素子の間に集光器があることを特徴とするガスセンサである。レーザー光を集光することにより、レーザーが発するエネルギーを1点に集中させることができ、ガス濃度検知部を集中的に加熱することにより、早期活性に優れるガスセンサを得ることができる。この集光器としては、凸レンズを用いることができる。
請求項の発明は、前記集光器として耐熱レンズを用いる。耐熱レンズを採用することで、高温雰囲気においてレンズの変形を防止できる。このため、内燃機関の排ガス濃度を測定するガスセンサ等の高温雰囲気に曝されるガスセンサに適用することができる。
請求項の発明は、前記集光器は、焦点位置調整機構を有することを特徴とするガスセンサである。このように焦点位置調整機構を有することで、部材間の熱膨張や外部からの振動等により焦点位置がずれた場合でも焦点位置を修正することができる。また、焦点位置を調整することでセンサ素子温度を調整することも可能である。
請求項10の発明は、被測定電極または基準電極部の温度検出機構を備えることで検出した温度に基づいて前記レーザーの出力を調整することを特徴とするガスセンサである。このように、温度検出機構により得られたセンサ素子温度に基づいて前記レーザーの出力を調整することで、センサ素子を所定温度範囲内に調整することができ、精度の高いガス濃度測定を行うことができる。
請求項11の発明は、前記温度検出機構は前記被測定電極および基準電極間に交流電圧を引加することによる、センサ素子の複素抵抗値の検出機構であることを特徴とするガスセンサである。上記手法を用いることによって、センサ素子に専用の温度検出機構を設けることなく、またセンサ素子本来のガス濃度の検出機能を損なうことなく温度を検出することができる。
(第1実施形態)
本実施形態にかかるガスセンサ1について図1を用いて説明する。ガスセンサ1は、図1に示すごとく、センサ素子2と、センサ素子2を保持するハウジング12と、ハウジング12の一端に設けた被測定ガス側カバー6と、ハウジング12の他端に設けた基準ガス側カバー71と、基準ガス側カバー71の内側に配置したレーザー5と、レーザー5とセンサ素子2の間に配置した集光器3を有している。
なお、本明細書では、ガスセンサ1の軸線方向(以下、「ガスセンサ軸方向」という。)において被測定ガスカバー6を設けた側を「先端側」、これと反対側であって基準ガス側カバー71を設けた側を「基端側」として説明を行う。
以下詳細説明する。図1、図2に示すごとく、センサ素子2は、ジルコニアからなる厚さ5mmの円板状の固体電解質体22の中央部に固体電解質体22を介して対向するように基端側に基準電極21、先端側に被測定電極23を有している。これら電極は、スクリーン印刷、スパッタリング等により形成される。また、被測定電極23を覆うように固体電解質体22の先端側に、リング状のスペーサ25を介して、円板状の多孔質拡散抵抗層24が形成されている。スペーサ25は、アルミナ等の緻密セラミックからなり、多孔質拡散抵抗層24は、アルミナ等の多孔質セラミックからなる。
図示しない一対のセンサの信号取り出し線の一端は、基準電極21と被測定電極23に接続しており、他端は、絶縁部材を備えた素子固定部材26を介してセンサ出力が外部へと取り出される。
ハウジング12は、ステンレスからなる略円筒形状を有する部材である。ハウジング12の外径面には、軸方向中央部に内燃機関の排気管に着座するフランジがあり、フランジよりも先端側に排気管と結合する雄ねじが形成されている。ハウジング12の内径面には、先端側にセンサ素子2を保持するテーパー面81が設けられ、テーパー面81の基端側に内側に突出する突出部84が設けられている。テーパー面81には、絶縁パッキン27を介して、固体電解質体22が載置されている。そして、センサ素子2と突出部84の間には、センサ素子2に軸方向の弾性力を付与する素子固定ばね26が配置されている。この素子固定ばね26の弾性力により、センサ素子2がテーパー面81に押し付けられることで、センサ素子2の先端側と基端側との気密を確保している。
被測定ガス側カバー6は、内側カバー61、外側カバー62よりなる二重構造である。被測定ガス側カバー6は、有底筒状の形状を有し、その開口端にはつば部が設けられている。このつば部がハウジング12の先端側にかしめおよびスポット溶接により接合されることで、被測定ガス側カバー6はハウジング12に固定される。被測定ガス側カバー6は、被測定ガスを導入するための被測定ガス導入穴63を有し、ここから被測定ガスを導入して、内側カバー61の内部の被測定ガス室64を被測定ガス雰囲気にする。
基準ガス側カバー71は、略円筒形状で、一端に大径部を有し、他端に小径部を備えている。小径部と大径部との間には段部82が形成されており、大径部の内径面には後述するレーザー5を支持する支持台83が設けられている。基準ガス側カバー71の大径部端部は、ハウジング12の基端側にかしめ固定されており、基準ガス側カバー71の小径部端部は弾性絶縁部材14により封止されている。基準ガス側カバー71の小径部の外周面には、撥水フィルタ74を介して筒状の外側カバー72がかしめ固定されている。基準ガス側カバー71と外側カバー71はともに基準ガスを導入する基準ガス導入穴73を有し、この基準ガス導入穴73を通じて、弾性絶縁部材14とセンサ素子2と基準ガスカバー71とハウジング12に囲まれた基準ガス室75に基準ガスを導入する。
レーザー5は、円柱形状を有しており、基準ガス側カバー71内で段部82と支持台83の間に設置されている。レーザー5の外周には、充填部材53が充填されており、レーザー5を固定している。レーザー5は、先端側にセンサ素子2に向けてレーザー光52照射する光放射面51を有している。レーザー5の基端側には、コネクタ16を介してリード線15が接続されており、リード線15により図示しない電源からレーザー5に電力が供給される。
レーザー5は、半導体レーザーを用いている。半導体レーザーは、他のレーザーと比較して構造上小型化が容易であり、基準ガス側カバー内にレーザーを収納する構成において、ガスセンサを小型化できる。
集光器3は、図1、図3に示すように、レンズ31とレンズ保持材42と弾性支持部材41と永久磁石43と電磁コイル44,45で構成されており、レーザー5とセンサ素子2の間に設置されている。
レンズ31は、パイレックス(登録商標)等のガラスからなり、両面凸型の円板形状を有している。レンズ31は、レーザー光52の光路上にあり、レーザー光52をセンサ素子2に集光するようレンズ保持材42に挿通保持されている。レンズ保持材42は、4本の柱状の弾性支持部材41によって弾性支持されている。レンズ保持材42の外周面には、ガスセンサ軸方向と平行に位置調整するための軸方向調整コイル45a、45bが配設されており、レンズ保持材42への取り付け面と対面する面にガスセンサ軸方向と垂直に位置調整するための径方向調整コイル44a、44bが配設されている。軸方向調整コイル44a、44bのコイルは径方向に貫通穴を有しており、外周に巻線が巻いてある。また、径方向調整コイル45a、45bのコイルは軸方向に貫通穴を有しており、外周に巻線が巻いてある。永久磁石42a、42bは、電磁コイルと対面するように、半円筒形で内角上の取り付け部材46に接合している。
集光器3は、取り付け部材46に、レンズ31とレンズ保持部材42と弾性支持部材41と永久磁石43と電磁コイル44,45を取り付けることにより、一体化することができる。一体化した集光器3を、基準ガス側カバー71の内部に挿入し、取り付け材46の一端を突出部83に押し付け、他端からハウジング12の基端側を押し付けて固定する。これにより、集光器3をガスセンサ1の外部で組み付けることができるため、ガスセンサ1への取り付けが容易になる。
本発明のガスセンサ1の作動について以下に説明する。
内燃機関始動後、レーザー5からレンズ31に向け最大出力でレーザー光52を基準電極21に向けて照射する。これにより、固体電解質体22の基準電極21に接している部分がレーザー光52により加熱される。同時に、内燃機関の排気管内の排気ガスが、ガスセンサ1の被測定ガス導入穴63より被測定ガス室64に導入される。また、基準ガスは、内燃機関始動前から基準ガス導入穴73より基準ガス室75に導入されている。
照射後、センサ素子2の被測定電極23と基準電極21の間に交流電圧が引加され、素子の複素抵抗値が検出される。センサ素子温度が上昇し、素子の複素抵抗値が検出可能となったところで電磁コイルを微小制御し、レーザー光52が基準電極21に照射されるように、即ち素子の複素抵抗値が減少する方向に集光器3の軸方向および径方向の位置調整を行う。
所定の温度となったガスセンサ素子は排気ガス中の酸素濃度に応じた限界電流値を出力する。限界電流値とは、例えば排気ガスの状態が酸素過多の場合、基準電極21と被測定電極23の間に電圧を引加し、その電圧を徐々に高くすると最終的には電流が変化しなくなる。この電流が限界電流であり、基準電極21と被測定電極23間の電圧引加による酸素ポンピング量が、多孔質層24のガス拡散抵抗による排気ガス中の酸素のセンサ内への流入量を上回るために起こる現象である。上記限界電流値から酸素濃度を測定し、空燃比を求めることができる。
また、空燃比検出中に、固体電解質体22の温度コントロールを行う。これは、固体電解質体22の温度が、所定温度以下である場合は固体電解質体が機能しないことと、高温時には破損や電極の溶解等を起こす可能性が高まるためである。固体電解質体22の温度が所定の温度より低い場合は、レーザー5の出力を上げ、所定の温度より高い場合には、レーザー5の出力を下げる。また、電磁コイル44、45と永久磁石43の反発力を用いてレーザー5の照射位置を移動することにより、固体電解質体22における基準電極21近傍を昇温、または降温することが可能である。
固体電解質体22の温度コントロールを行うために、固体電解質体22の温度をモニターする。その方法として、センサ素子2に交流電圧を印加させる。その時のセンサ素子2を印加後、得られる電流を測定する。この電流と交流電圧の関係から素子複素抵抗を求め、あらかじめ検出しておいた素子複素抵抗と固体電解質22の温度との関係式より、間接的に固体電解質体22の温度を求めることができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、図4に示すごとく、第1実施形態のガスセンサにおける加熱源であるレーザー5をガスセンサ本体外部に取り付けた。また、集光器3は、電磁コイル44、45と永久磁石43の代わりに圧電素子91、92を用いて、レンズの位置調整を行う。その他の構造と作用は、第1実施形態と同様である。
固体電解質体22の加熱源であるレーザー5は、ガスセンサ本体外部のエンジンコントロールユニット(ECU)111の内部に格納されており、ECU111のケースを貫通する光コネクタ101を介して、集光器3へレーザー光を導入する光導入部材100と継合している。光導入部材100の開口端は、レンズ31の中心軸上でレンズ31の基端側凸面に向けて開口している。レーザー光は、光導入部材100の開口端から、レンズ31により集光し、センサ素子2に向けて照射する。
レーザー5は、ガスセンサ1の基準ガス側カバー71とハウジング12と被測定ガス側カバー6とに囲まれた部分の外部に取り付けるため、半導体レーザー以外の高出力カレーザーでも使用することが可能になる。
集光器3は、図4に示すように、レンズ31とレンズ保持材42と圧電素子91、92で構成されており、光導入部材100の開口端とセンサ素子2の間に設置されている。
レンズ31は、パイレックス(登録商標)等のガラスからなり、両面凸型の円板形状を有している。レンズ31は、レーザー光の光路上にあり、レーザー光をセンサ素子2に集光するようレンズ保持材42に挿通保持されている。レンズ保持材42は、圧電素子91、92に支持されている。
ガスセンサ軸方向と平行に位置調整するための軸方向調整圧電素子91と、ガスセンサ軸方向と垂直に位置調整するための径方向調整圧電素子92が配設されている。圧電素子91、92は、長方形板状で、x>y>zとなる長さの辺をもち、電圧をかけることによりx辺と平行する方向に伸縮する。軸方向調整圧電素子91のy−z面の一面は、レンズ保持材42と接合しており、他面は、径方向調整圧電素子92のx−y面と接合している。径方向調整圧電素子92のy−z面は、基準ガス側カバー71の内径面にある突出部93の先端側に接合している。
この圧電素子は、第1実施形態と同様に、レンズ31の位置補正を行う。ガスセンサ軸方向と平行に位置調整する場合は、軸方向調整圧電素子91に電圧を加え、圧電素子を変形させる。ガスセンサ軸方向と垂直に位置調整する場合には、径方向調整圧電素子92に電圧を加え、圧電素子を変形させる。
圧電素子を利用することで、より微細な動きが可能となる。また、部品点数も減少するため、組み付けが容易になる。
(第3実施形態)
本実施形態は、図5に示すごとく、第1実施形態のガスセンサにおけるセンサ素子2の取り付けを容易にするために、素子取り付け部材121をセンサ素子2に接合した。その他の構造等は、第1実施形態と同様である。
素子取り付け部材121は、円筒状であり、内径は、センサ素子2の固体電解質体22の外径と同一である。センサ素子2の固体電解質体22は、素子取り付け部材121の先端部の内側に、絶縁パッキン27を介して挿着している。素子取り付け部材121の外径面には、円筒形のフランジ122が設けてある。素子取り付け部材121は、フランジ122の外径面123とハウジング12の内径面で中径部が密着した状態で固定されている。
本実施形態は、センサ素子2が、素子取り付け部材121に固定され、一体化しているため、被測定ガス側カバー6の内部への取り付けが容易になる。
(第4実施形態)
本実施形態は、公知のコップ型ガスセンサの加熱源としてレーザーを用いたものである。図6に示すように、本例ガスセンサ130は、センサ素子134と、センサ素子134を保持するハウジング12と、ハウジング12の先端側に設けた被測定ガス側カバー6と、ハウジング12の基端側に設けた基準ガス側カバー71と、基準ガス側カバー71の内部に配置したレーザー5と、レーザー5とセンサ素子134の間に配置した集光器3を有している。
センサ素子134は、内部に基準ガス室137を設けたコップ型の固体電解質体131と、この固体電解質体131の先端部に固体電解質体131を介して対向するように設けられた基準電極132と、被測定電極133を有する。基準電極132と、被測定電極133は、薄膜状で、固体電解質体131の先端部分のみに塗着されている。
固体電解質体131の加熱源として、レーザー5を用いる。レーザー5は、第1実施形態と同様に、円柱形状を有しており、基準ガス側カバー71内で段部82と支持台83の間に設置されている。レーザー5の外周には充填部材53が充填されており、レーザー5を固定している。レーザー5は、固体電解質体131の中心軸上の先端部に向けて、レーザー光52を照射する。レーザー5の基端側には、コネクタ16を介してリード線15が接続されており、リード線15により図示しない電源からレーザー5に電力が供給される。
集光器3の設置場所、構造等は、第1実施形態と同様である。レーザー光52が、集光器3のレンズ31により集光された後、レーザー光52が固体電解質体131の基準電極132の基端部側に照射するように調節する。
本実施形態では、基準電極132と被測定電極133を固体電解質体131の先端部のみに塗着することで、レーザー5による加熱効果がもっとも高くなる。レーザー5は、光源を集光することにより、エネルギーを1点に集中させることができるため、加熱する部分が、できる限り狭い範囲であることが望ましい。本実施形態では、基準電極132と被測定電極133を固体電解質体131の先端部のみに塗着することにより固体電解質体131の加熱する部分が、固体電解質体131の先端部のみになる。これにより、レーザー5の効力を充分に得ることができる。
(第5実施形態)
本実施形態は、公知の積層型ガスセンサの加熱源としてレーザーを用いたものである。図7に示すように、本例ガスセンサ150は、センサ素子151と、センサ素子151を保持するハウジング12と、ハウジング12の先端側に設けた被測定ガス側カバー6と、ハウジング12の基端側に設けた基準ガス側カバー71と、基準ガス側カバー71の内部に配置したレーザー5と、レーザー5とセンサ素子151の間に配置した集光器3とを有している。
センサ素子151は、図8に示すように、板状の固体電解質体161と固体電解質板161を介して対向するように基準電極162と被測定電極163を設けた。基準電極162はスペーサ165にて構成した基準ガス室167と対面し、被測定電極163はスペーサ164と多孔質拡散抵抗層166にて構成した被測定ガス室168と対面する。
ハウジング12の内部には、絶縁碍子152が接合している。絶縁碍子152は、筒状で、内径面の基端部は大径部154になっており、内径面の先端部は小径部155になっている。絶縁碍子152にセンサ素子151を挿通し、封止剤153にて、センサ素子151の外径面と絶縁碍子152の内径面の大径部154の間を気密的に封止する。また、センサ素子151を絶縁碍子152に対し固定する。
固体電解質体161の加熱源として、レーザー5を用いる。レーザー5は、第1実施形態と同様に、円柱形状を有しており、基準ガス側カバー71内で段部82と支持台83の間に設置されている。レーザー5の外周には充填部材53が充填されており、レーザー5を固定している。レーザー5は、センサ素子151に向けて、レーザー光52を照射する。レーザー5の基端側には、コネクタ16を介してリード線15が接続されており、リード線15により図示しない電源からレーザー5に電力が供給される。
集光器3の設置場所、構造、作用は、第1実施形態と同様である。レーザー光52が、集光器3のレンズ31により集光し、基準ガス室167に繋がる通路の基端部からセンサ素子151内部に進入し、基準ガス室167に繋がる通路の先端部分に照射し、加熱する。
レーザーは、従来の積層センサ以上に局所的に加熱することが可能であるため、短時間で加熱することができ、早期活性に優れたセンサを得ることができる。
第1実施形態における、ガスセンサの断面図。 第1実施形態における、センサ素子の展開斜視図。 図1のA−A線矢視断面図 第2実施形態における、ガスセンサの断面図。 第3実施形態における、ガスセンサの断面図。 第4実施形態における、ガスセンサの断面図。 第5実施形態における、ガスセンサの断面図。 第5実施形態における、センサ素子の断面図。
符号の説明
1...ガスセンサ
2...センサ素子
3...集光器
5...レーザー
6...被測定ガス側カバー
12...ハウジング
14...弾性絶縁部材
21...基準電極
22...固体電解質体
23...被測定電極
24...多孔質拡散抵抗層
31...レンズ

Claims (11)

  1. 固体電解質体の表面に被測定電極および基準電極を設けたセンサ素子と、前記センサ素子を保持する筒状のハウジングと、前記ハウジングの先端側に設けた被測定ガス側カバーと、前記ハウジングの基端側に設けた基準ガス側カバーと、前記基準ガス側カバー内に前記センサ素子を加熱するレーザーを収納したことを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項において、前記センサ素子は薄板状の形状を有することを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項において、前記センサ素子は有底筒状の形状を有し、前記ハウジングの先端側に配置された前記センサ素子の底面にレーザーを照射することを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項において、前記センサ素子は棒状の形状を有し、前記ハウジングの先端側に配置された前記センサ素子の端部にレーザーを照射することを特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1〜のいずれか一項において、前記レーザーは波長が0.28μm〜3μmであることを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項1〜のいずれか一項において、前記レーザーは半導体レーザーであることを特徴とするガスセンサ。
  7. 請求項1〜のいずれか一項において、前記レーザーと前記センサ素子の間に、集光器を設けたことを特徴とするガスセンサ。
  8. 請求項において、前記集光器は耐熱レンズであることを特徴とするガスセンサ。
  9. 請求項またはにおいて、前記集光器は、焦点位置調整機構を有していることを特徴とするガスセンサ。
  10. 請求項1〜のいずれか一項において、被測定電極または基準電極部の温度検出機構を備えることで検出した温度に基づいて前記レーザーの出力を調整することを特徴とするガ
    スセンサ。
  11. 請求項10において、前記温度検出機構は前記被測定電極および基準電極間に交流電圧を引加することによる、センサ素子の複素抵抗値の検出機構であることを特徴とするガスセンサ。
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