JP4356411B2 - 格納式シート - Google Patents
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Description
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、格納式シートであっても、その使用状態における支持強度を高め、シートに過大な荷重が加わったときの信頼性を向上させることである。
請求項1に記載の発明は、シートクッションが、前側脚および後側脚で構成されたリンク機構によってフロア側に支持されているとともに、このリンク機構の作動によってシートを使用状態あるいは格納状態に切り換えることが可能な格納式シートであって、前記リンク機構は、シートの使用状態において後側脚を前記フロア側に支持するための支持部材を備えている。この支持部材と後側脚とは、シートの使用状態において、前記シートクッション側を頂点とし、かつ、前記フロア側を底辺とするほぼ三角形状を呈するように設定されている。支持部材の一端部は前記フロア側に対して回動可能に連結され、他端部はシートの使用状態において後側脚にロック機構によって結合されるように構成されている。このロック機構による後側脚と支持部材との結合が解除された状態においては、シートを使用状態から格納状態に切り換えるときに、後側脚がフロアに対して後方へ回動するのに対し、支持部材は後側脚に対して相対的に移動しながらフロアに対して前方へ回動するように構成されている。
この構成により、シートの使用状態においては、前側脚および後側脚の一方がフロア側に対し、ほぼ三角形状を呈した状態で支持されて使用状態でのシートの支持強度が高められ、シートに過大な荷重が加わったときの信頼性が向上する。また、ロック機構による後側脚と支持部材との結合を解除することで、シートを使用状態から格納状態に作動させることができ、格納状態での支持部材をリンク機構と共にフロア側に倒し込むことができる。
この場合、シートが使用状態にあるときの支持部材は、車両の前面衝突時において、シートに加わる荷重の方向にほぼ沿った位置で後側脚を支持することとなり、シートに対する支持強度が、より高められる。
これにより、ロック機構が、格納状態におけるシートの厚みに影響を及ぼすのを避けることができる。
この構成により、シートの格納動作を電動式(パワータイプ)とした場合であっても、ロック機構のための専用駆動源は不要であり、またロック部材の作動タイミングも容易に設定可能となる。
これにより、駆動手段を駆動制御するだけで、リンク機構を作動させてシートを使用状態または格納状態へ自動的に切り換えて、その状態に保持することができる。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜16を用いて説明する。
図1は、車両用の格納式シートを、一部が省略された状態で表した側面図である。図2は、格納式シートの骨格(フレーム)を表した斜視図である。図3は、同じくシートフレームを、一部が省略された状態で表した側面図である。これらの図面に示されている格納式シートは、シートクッション10に対するシートバック20の前後方向への傾倒角度を、リクライニング装置26によって調整することができる。このリクライニング装置26は、シートバック20を前方へ倒すことによってシートクッション10上に重合させ、その状態に保持することも可能である。シートクッション10は、車体のフロアF(図2,3)側に対して前側脚40および後側脚60によって支持されている。
つづいて、本発明の実施例2を、図17〜21を用いて説明する。
図17は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図18は、図17の一部を拡大して表した側面図である。図面で明らかなように、この実施例2は、既に説明した実施例1と比較して、リンク機構における支持手段の構成を極力簡素化するためのものである。そして、以下の説明にあたっては、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略する。これらについては、後で説明する実施例3以降の各実施例についても同様である。
本発明の実施例3を、図22〜26を用いて説明する。
図22は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図23は、図22の一部を拡大して表した側面図である。この実施例3における左右一対の後側脚260の下端部は、フロアF上に固定された軸受けブラケット264にヒンジピン266によってそれぞれ連結されている。また、両後側脚260の上端部は、クッションフレーム12側に対し、ヒンジピン270によってそれぞれ連結されている。そして、左右の後側脚260は、その前方から個々の支持部材280(支持手段)によってそれぞれ支えられている。
本発明の実施例4を、図27〜30を用いて説明する。
図27は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図28〜30は、シートが図27の使用状態から格納状態に切り換えられるときの動きを表した側面図である。これらの図面で明らかなように、この実施例4では、実施例3と同様の後側脚260および支持部材280が採用されており、相違点としては、実施例3の作動リンク94に代えて前側脚40と支持部材280とを作動リンク95で連結している点である。この作動リンク95の両端部は、前側脚40と支持部材280とのほぼ中間部にピン95aによって連結されている。図27の使用状態にあるシートを図30で示すように格納し、あるいは再び使用状態に戻すときの支持部材280は、作動リンク95を通じて前側脚40の傾倒動作に追従する。その他の動きは、実施例3の場合と同じである。
本発明の実施例5を、図31〜34を用いて説明する。
図31は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図32〜34は、シートが図31の使用状態から格納状態に切り換えられるときの動きを表した側面図である。これらの図面で明らかなように、この実施例5では、実施例2と殆ど同じ構成の後側脚160および支持部材180が採用されている。ただし、実施例2における後側脚160のガイド孔90、支持部材180のピン91、およびスプリング92は廃止され、代わりに前側脚40と支持部材180とが作動リンク96で連結されている。この作動リンク96の両端部は、前側脚40と支持部材180とのほぼ中間部にピン96aによってそれぞれ連結されている。図31の使用状態にあるシートを図34で示すように格納し、あるいは再び使用状態に戻すときの支持部材180は、作動リンク96を通じて実施例2の場合と殆ど同じように作動する。
本発明の実施例6を、図35〜37を用いて説明する。
図35は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図36は、シートの使用状態と格納状態との途中を表した側面図である。図37は、シートの格納状態を表した側面図である。この実施例6における後側脚360の下端部は、フロアF上に固定された軸受けブラケット364にヒンジピン366によって連結されている。また、後側脚360の上端部は、クッションフレーム12側に対し、ヒンジピン370によってそれぞれ連結されている。そして、後側脚360は、その前方から支持部材380(支持手段)によって支えられている。つまり、支持部材380は、その上端部がヒンジピン370に対して回動可能に連結され、下端部のピン384がフロアF上に固定されたガイドブラケット382のガイド孔382aに支持されている。このピン384は、ガイド孔382aに沿って前後方向へ移動することができる。なお、図35〜37では、駆動手段50の図示を省略している。
本発明の実施例7を、図38〜40を用いて説明する。
図38は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図39は、シートの使用状態と格納状態との途中を表した側面図である。図40は、シートの格納状態を表した側面図である。この実施例7における後側脚460の下端部は、フロアF上に固定された軸受けブラケット464にヒンジピン466によって連結されている。また、後側脚460の上端部は、クッションフレーム12側に対し、ヒンジピン470によってそれぞれ連結されている。そして、後側脚460の前側には、支持部材480(支持手段)が一体に形成されている。この支持部材480は、後側脚460に対し、シートクッション10側を頂点とし、かつ、フロアF側を底辺とするほぼ三角形状を呈している。
本発明の実施例8を、図41〜44によって説明する。
図41は、格納式シートの使用状態を表した側面図である。図42は、格納式シートの格納状態を表した側面図である。この実施例8は、図35〜37で示す実施例6と殆ど同じ構成の後側脚560および支持部材580が採用されている。この後側脚560の下端部は、フロアF上に固定された軸受けブラケット564にヒンジピン566で連結されている。また、後側脚560の上端部は、クッションフレーム12側に対し、ヒンジピン570によって連結されている。後側脚560は、その前方側から支持部材580(支持手段)によって支えられている。この支持部材580は、その上端部がヒンジピン570に回動可能に連結され、下端部がフロアF上に設けられたガイドレール582(ガイド手段)に沿って前後方向へ移動可能に支持されている。そして、ガイドレール582の前端部のフロアF上には、ロック機構L2が設けられている。
なお、以上の各実施例では、シートの後側脚を支持部材(支持手段)で支持した場合について説明したが、前側脚40を支持部材によってフロアF側に支持することも可能である。
20 シートバック
40 前側脚
50 駆動手段
60 後側脚
80 支持部材
F フロア
L ロック機構
Claims (5)
- シートクッションが、前側脚および後側脚で構成されたリンク機構によってフロア側に支持されているとともに、このリンク機構の作動によってシートを使用状態あるいは格納状態に切り換えることが可能な格納式シートであって、前記リンク機構は、シートの使用状態において後側脚を前記フロア側に支持するための支持部材を備え、この支持部材と後側脚とは、シートの使用状態において、前記シートクッション側を頂点とし、かつ、前記フロア側を底辺とするほぼ三角形状を呈するように設定され、支持部材の一端部は前記フロア側に対して回動可能に連結され、他端部はシートの使用状態において後側脚にロック機構によって結合されるように構成され、このロック機構による後側脚と支持部材との結合が解除された状態においては、シートを使用状態から格納状態に切り換えるときに、後側脚がフロアに対して後方へ回動するのに対し、支持部材は後側脚に対して相対的に移動しながらフロアに対して前方へ回動するように構成されている格納式シート。
- 請求項1に記載された格納式シートであって、前記支持部材は、使用状態におけるシートの後側に配置され、かつ、前記後側脚のシートクッション側およびフロア側に対する個々の連結部のほぼ中間部に対し、前記ロック機構によって結合されている格納式シート。
- 請求項1又は2に記載された格納式シートであって、前記ロック機構は、シートの幅方向に関して作動するロック部材により、前記後側脚に対する支持部材の結合、あるいは結合の解除が可能に設定されている格納式シート。
- 請求項3に記載された格納式シートであって、シートの格納状態においては、シートバックを、その前倒し操作によってシートクッション上に重合させることができるとともに、前記ロック機構のロック部材は、前記後側脚に対する前記支持部材の結合方向に付勢されており、かつ、前記シートバックの前倒し動作に連動して結合が解除されるように設定されている格納式シート。
- 請求項1,2,3又は4に記載された格納式シートであって、前記リンク機構を構成している前側脚が、駆動手段に連動するように構成され、この駆動手段は、その駆動により前記リンク機構を作動させてシートを使用状態あるいは格納状態に切り換え、かつ、それぞれの状態に保持可能に設定されている格納式シート。
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