JP4356249B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空燃比リーン域でのリーン燃焼を行わせる内燃機関の空燃比制御装置に係わり、リーン燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)を浄化するためのNOx吸蔵型触媒を有する内燃機関の空燃比制御装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
燃費の効率化が求められる近年では、燃費の低減を目的として理論空然比よりも燃料比の低い空燃比領域で内燃機関を燃焼させるいわゆるリーンバーン制御が多様化されつつある。
【0003】
理論空燃比よりも空燃比がリーンな領域で燃焼を行う場合にNOxが多量に発生することが問題となる。リーンバーン制御においては、このNOxを排出することを防止するための触媒としてNOxを吸蔵・吸着する機能を持つNOx触媒が配設される。しかし、NOx触媒はNOxの吸蔵量が増加してくるとNOx浄化率が低下するためにNOx触媒に吸蔵・吸着されるNOx量が所定値を越えると、リッチ空燃比での燃焼を行いNOx触媒に吸蔵・吸着されたNOxを還元・放出させている。
【0004】
このようなリーンバーン制御の従来の技術として我々は、特開平12―018062号公報にて、燃焼による空燃比をリーン領域とリッチ領域とで切り換えることにより、NOx触媒に吸蔵されるNOxを還元・放出している。
【0005】
【発明が解決する課題】
ところが、この方法ではリッチ燃焼によりNOx触媒に供給される排出ガス成分が、直前に行われていたリーン燃焼の状態により変化する。より具体的には、直前に行われていたリーン燃焼のリーン度合により三元触媒に貯蔵される酸素量(以下、酸素ストレージと記す。)が変化し、NOx触媒に吸蔵・吸着されているNOx量を浄化するためのリッチ燃焼成分がこの酸素ストレージによって吸収される。このため、NOx触媒にリッチ燃焼成分が供給されず、速やかにNOx触媒に吸蔵・吸着されているNOxを還元・放出することができず、リッチ制御時間が長くなる虞がある。
【0006】
本発明は、上述の問題点に鑑見てなされたものであり、ストレージされている酸素を素早く消費し、速やかなリッチ制御を実施できる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決すための手段】
請求項1の発明によれば、空燃比リーン領域でのリーン燃焼を行わせると共に、リーン燃焼時に排出される排ガス中のNOxをリーンNOx触媒で吸蔵し、さらに空燃比を一時的にリッチに制御するリッチ燃焼にて前記吸蔵したNOxをリーンNOx触媒から放出するようにした内燃機関の排気浄化装置において、前記リーンNOx触媒の上流側に配設される酸素貯蔵能力を有する触媒と、前記酸素貯蔵能力を有する触媒の上流側に配設され、排気通路中の空燃比を検出する空燃比センサと、前記NOx触媒に吸蔵されるNOx量に基づいて前記リッチ燃焼と前記リーン燃焼とを切り換えるものにおいて、前記リッチ燃焼と前記リーン燃焼との切り換える際の単位時間当たりの空燃比変化量を変更する空燃比変化量設定手段とを備える。
【0009】
また、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記酸素貯蔵能力を有する触媒、および/または前記NOx触媒に貯蔵される酸素量を推定する酸素量推定手段を備え、前記空燃比変化量設定手段は、前記酸素量推定手段により推定される酸素量に基づいて単位時間当たりの空燃比変化量を変更する。
【0010】
これにより、リーン燃焼時に前記酸素貯蔵能力を有する触媒に貯蔵された酸素量を推定することができるので、空燃比センサによって検出される空燃比が前記触媒の酸素を消費するための空燃比であることが検出されてから消費されるまでの空燃比変化量を大きく設定することができる。すなわち、前記触媒に貯蔵されている酸素を素早く消費することができるので、NOx触媒に貯蔵されているNOxを素早く消費することができる。よって、リッチ制御時間を短くすることができる。
【0011】
また、NOx触媒の構造が、例えば、三元触媒に用いられる金属(Pt/Rh/Pd+CeO2)にNOxを吸着するための金属としてNa,もしくはBaが胆持されている場合には、このNOx触媒にも酸素を吸蔵する能力があるので、NOx触媒に吸蔵される酸素量も推定して、上記のような空燃比変化量の変更制御を行っても良い。
【0012】
請求項の発明によれば内燃機関の排気浄化装置において、前記触媒の上流側に配設され、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサを備え、前記切換手段は、前記空燃比センサと前記酸素濃度センサにより前記触媒、および/または、前記NOx触媒に貯蔵されている酸素の状態を検出すると共に、該推定された酸素量に基づいて単位時間当たりの空燃比変化量を変更する。
【0013】
これにより、三元触媒下流に配設される酸素濃度センサが、酸素貯蔵能力を有する触媒に貯蔵されている酸素の状態を精度良く検出することができる。請求項1の発明では、例えば、リーン燃焼時のリーン度合などにより貯蔵される酸素量を推定していたが、本発明によれば、貯蔵されている酸素が消費されはじめたことを検出することができるのと共に、貯蔵されている酸素が消費されたことを検出することができる。このときに単位時間当たりの空燃比変化量を変更してやることで、貯蔵されている酸素を速やかに消費することができる。
【0014】
例えば、前記触媒に貯蔵されている酸素が消費されはじめたことは、前記酸素濃度センサにより検出される空燃比が理論空燃比付近に保持されることを検出すれば良い。これは、リッチ燃焼により前記触媒にHC,COなどの成分が前記触媒に提供されても、前記触媒に貯蔵される酸素と反応することにより前記触媒後の空燃比が理論空燃比近傍に保持されることに基づいている。また、貯蔵されている酸素が消費されてしまうと、リッチ燃焼のHC,COなどの成分が前記触媒後に排出されるため、酸素濃度センサにより検出される空燃比がリッチになる。これを検出してやることで、貯蔵されている酸素が消費されたことを検出することができる。
【0015】
【実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、この発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態における空燃比制御システムでは、内燃機関に供給する混合気の目標空燃比を理論空燃比よりもリーン側に設定し、その目標空燃比に基づいてリーン燃焼を行わせる、いわゆるリーンバーン制御を実施する。同システムの主たる構成として、内燃機関の排気系通路の途中には三元触媒とNOx吸蔵還元型触媒(以下、NOx触媒という)とが設けられ、三元触媒上流には限界電流式の空燃比センサ(A/Fセンサ)が配設される。そして、マイクロコンピュータを主体とする電子制御装置(以下、ECUという)は、A/Fセンサによる検出結果を取り込み、その検出結果に基づいて空燃比をフィードバック制御する。以下に、図面を用いてその詳細な構成を説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態における空燃比制御システムの概略構成図である。図1に示されるように、内燃機関は4気筒4サイクルの火花点火式エンジン(以下、エンジン1という)として構成されている。その吸入空気は上流よりエアクリーナ2、吸気管3、スロットル弁4、サージタンク5及びインテークマニホールド6を通過して、インテークマニホールド6内で各気筒毎の燃料噴射弁7から噴射された燃料と混合される。そして、所定空燃比の混合気として各気筒に供給される。
【0017】
エンジン1の各気筒に設けられた点火プラグ8には、点火回路9から供給される高電圧がディストリビュータ10を介して分配供給され、点火プラグ8は前記各気筒の混合気を所定タイミングで点火する。燃焼後に各気筒から排出される排ガスは、エキゾーストマニホールド11及び排気管12を経て、排ガス中のHC,CO,NOxの三成分を浄化するための三元触媒13と、排ガス中のNOxを浄化するためのNOx触媒14とを通過した後、大気に排出される。
【0018】
ここで、NOx触媒14は、主にリーン空燃比での燃焼時においてNOxを吸蔵し、リッチ空燃比での燃焼時において前記吸蔵したNOxをリッチ成分(CO,HCなど)で還元し放出する。また、三元触媒13は、NOx触媒14に比べてその容量が小さく、エンジン1の低温始動後において早期に活性化されて有害ガスを浄化する、いわゆるスタートキャタリストとしての役割を持つ。
【0019】
前記吸気管3には吸気温センサ21及び吸気圧センサ22が設けられ、吸気温センサ21は吸入空気の温度(吸気温Tam)を、吸気圧センサ22はスロットル弁4の下流側の吸気管内負圧(吸気圧PM)をそれぞれ検出する。前記スロットル弁4には同弁4の開度(スロットル開度TH)を検出するためのスロットルセンサ23が設けられ、このスロットルセンサ23はスロットル開度THに応じたアナログ信号を出力する。スロットルセンサ23はアイドルスイッチをも内蔵しており、スロットル弁4が略全閉である旨の検出信号を出力する。
【0020】
エンジン1のシリンダブロックには水温センサ24が設けられ、この水温センサ24はエンジン1内を循環する冷却水の温度(冷却水温Thw)を検出する。前記ディストリビュータ10にはエンジン1の回転速度(エンジン回転速度Ne)を検出するための回転速度センサ25が設けられ、この回転速度センサ25はエンジン1の2回転、すなわち720°CA毎に等間隔で24個のパルス信号を出力する。
【0021】
さらに、前記排気管12において三元触媒13の上流側には、限界電流式のA/Fセンサ26が配設されており、同センサ26はエンジン1から排出される排ガスの酸素濃度(或いは、未燃ガス中のCO濃度)に比例して広域で且つリニアな空燃比信号(AF)を出力する。なお、A/Fセンサ26は、素子部(固体電解質及び拡散抵抗層)の活性化を図るためのヒータ47を備える。A/Fセンサ26としては、断面コップ状に形成された素子部を有するコップ型センサや、或いは板状の素子部とヒータ47とが積層されてなる積層型センサが適用できる。
【0022】
ECU30は、CPU31、ROM32、RAM33、バックアップRAM34等を中心に論理演算回路として構成され、前記各センサの検出信号を入力する入力ポート35及び各アクチュエータ等に制御信号を出力する出力ポート36に対しバス37を介して接続されている。ECU30は、前記した各種センサの検出信号(吸気温Tam、吸気圧PM、スロットル開度TH、冷却水温Thw、エンジン回転数Ne、空燃比信号等)を入力ポート35を介して入力する。
【0023】
そして、それらの各値に基づいて燃料噴射量TAU、点火時期Ig等の制御信号を算出し、さらにそれら制御信号を出力ポート36を介して燃料噴射弁7及び点火回路9等にそれぞれ出力する。また、CPU31は、A/Fセンサ26のヒータ通電量をデューティ制御して同センサ26を活性状態で維持する。本実施の形態では、A/Fセンサ26のヒータ47に対して必要な電力量を供給し、当該センサ26の素子温を活性温度域で保持するようにしている。
【0024】
次に、上記の如く構成される空燃比制御システムの作用を説明する。図2から図6は、CPU31により実行される空燃比制御ルーチンを示すフローチャートであり、同ルーチンは各気筒の燃料噴射毎(本実施の形態では180°CA毎)に実行される。図2のルーチンでは、A/Fセンサ26の検出結果に基づき、理論空燃比よりもリーン側の空燃比域で空燃比のフィードバック制御が実施され、その空燃比リーン制御の途中に一時的に空燃比リッチ制御が実施されるようになっている。
【0025】
空燃比制御ルーチンがスタートすると、CPU31は、先ず図2のステップ101で空燃比リッチ制御が実施されていることを表すリッチ制御フラグXREXが「0」であるか否かを判別する。ここで、XREX=0はリッチ制御が実施されていない、すなわちリーン制御が実施されていることを表し、XREX=1はリッチ制御が実施されていることを表す。なお、IGキーのON操作時(電源投入時)には、初期化処理により同フラグXREXが「0」にクリアされるようになっている。
【0026】
XREX=0の場合、CPU31はステップ102に進み、排ガス中に含まれるNOx量NOMOL(モル)を推定する。NOMOL値の推定に際し、例えば図10(a)のマップを用いてその時々のエンジン回転数Neと吸気圧PMとに応じたNOx基本量を求めると共に、図10(b)の関係を用いてその時々の空燃比に応じたA/F補正値を求める。そして、NOx基本量とA/F補正値とを乗算してその積をNOx量NOMOLとする(NOMOL=NOx基本量・A/F補正値)。
【0027】
因みに、図10(a)ではエンジン回転数Neが高いほど、或いは吸気圧PMが大きいほどNOx基本量が大きな値に設定される。また、図10(b)では理論空燃比(λ=1)でA/F補正値=1.0が設定され、それよりもリーン側では「1.0」以上のA/F補正値が設定される。但し、空燃比がある程度よりもリーン側(例えばA/F>16)では燃焼温度が下がるためにそれ以上の増加側の補正が不要となり、A/F補正値は所定の値に収束する。
【0028】
その後、CPU31は、ステップ103でNOx積算量NOMOLADを算出する。このとき、前記ステップ102で算出したNOMOL値をNOMOLAD値の前回値に加算し、その和をNOMOLAD値の今回値とする(NOMOLAD=NOMOLAD+NOMOL)。
【0029】
さらに、CPU31は、ステップ104で前記算出したNOx積算値NOMOLADが所定の判定値NOMOLSDを越えたか否かを判別する。判定値NOMOLSDは固定値でもよいし、例えば図11の関係を用い、NOx触媒14のNOx吸蔵能力に応じて可変に設定してもよい。なお、NOx吸蔵能力とはNOx触媒14の劣化度合に相応し、NOx吸蔵能力が高いほど、NOx触媒14の劣化度合が小さいことを意味する。
【0030】
NOMOLAD≦NOMOLSDの場合(ステップ104がNO)、CPU31はステップ105に進む。CPU31は、ステップ105で目標空燃比AFTGの設定処理を行い、続くステップ106で前記AFTG値に基づいて燃料噴射量TAUを算出する。この場合、目標空燃比AFTGと実空燃比AF(A/Fセンサ27の検出値)との偏差に応じた空燃比補正係数や、その他の各種補正係数により基本噴射量が補正され、それにより燃料噴射量TAUが算出される。そして、燃料噴射量TAUに基づいて燃料噴射弁7の駆動が制御される。つまり、ステップ104がNOの場合にはそれまでの空燃比リーン制御が継続して実施される。
【0031】
ここで、目標空燃比AFTGの設定処理を図6に示すAFTG=AFleanのフローチャートに従って説明する。本フローチャートでは、リッチ制御からリーン制御に切り換わる際に、空燃比が急変することによって生じるトルクの急変を防止することと、NOxが多量に発生する空燃比領域を速やかに通過させることでNOxが多量に発生することを防止することとの2つを目的としている。そこで、NOxが多量に抑制し、かつトルク変動を抑制させるように目標空燃比AFTGを最終目標空燃比に徐々に追従させるように制御する。
【0032】
まずステップ501にて、運転状態に応じて最終目標空燃比が設定される。本フローチャートでは、最終目標空燃比は運転状態に応じたリーン空燃比が設定されても良いし、固定値として空燃比「1.5」を設定しても良い。そして、ステップ502にて、前回の目標空燃比AFTGに所定値κを加えてステップ503へ進む。所定値κは、トルクが急変することを抑制することができ、NOxが多量に発生することを抑制できる程度の値に設定される。また、所定値κは空燃比領域に応じて可変に設定されても良く、空燃比がリーンなときはトルク変動が生じ易いので所定値κを小さな値に設定し、NOxが多量に発生する空燃比16〜18では、速やかに前記空燃比領域を通過するように所定値κを大きく設定しても良い。
【0033】
次に、目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したときのガード処理をステップ503とステップ504とで説明する。ステップ504では、今回の目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したか否かが判定される。ここで、到達していないと判定されると、そのまま、本ルーチンを終了する。また、ステップ503にて目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したと判定されると、ステップ504に進み、目標空燃比AFTGに最終目標空燃比が設定され、本ルーチンを終了する。このように制御することで、リッチ制御からリーン制御に切り換わる際に、トルク変動によるドラビリの悪化を抑制し、さらに、NOxが多量に発生することを抑制することができる。
【0034】
空燃比制御として、リーンな空燃比による燃焼を行っていると、NOx触媒14に吸蔵されるNOx積算量NOMOLADが次第に大きくなる。NOx触媒は、NOx吸蔵量が増加していくと浄化率が低下する。そこで、浄化率が低下する前のNOx吸蔵量に達するとNOxを還元・放出するためにリッチ制御に切り換える。より詳細には、NOMOLAD>NOMOLSDとなると(ステップ104がYES)、CPU31はステップ107でリッチ制御フラグXREXに「1」をセットする。また、CPU31は、続くステップ108でNOx積算量NOMOLADに対応する基準リッチ面積DRAFNDを算出する。ここで、基準リッチ面積DRAFNDは、NOx触媒14に吸蔵された全NOxを還元・放出するのに必要なリッチ制御量に相当し、例えば図12の関係を用いてNOx積算量NOMOLADと吸気圧PMとに応じて求められる。図12では、吸気圧PMが小さい状態でNOx積算量NOMOLADが大きいほど、基準リッチ面積DRAFNDが大きな値に設定される。
【0035】
但し、図12の関係では、吸気圧PMをパラメータとして用いたが、このパラメータ(PM)を外したり、或いはこのパラメータ(PM)をエンジン回転数Neや吸入空気量などのパラメータに変更してもよい。
【0036】
そして、ステップ109では、三元触媒13に貯蔵される酸素量を算出し、この貯蔵されている酸素量を放出するための基準リッチ面積DRAFO2を算出する。その後、CPU31は、ステップ109で目標空燃比AFTGを設定し、ステップ106にて、目標空燃比AFTGに応じた燃料噴射時間TAUを算出し、本ルーチンを終了する。ステップ110の目標空燃比AFTGの設定処理は、リッチ制御が開始されてから、A/Fセンサ26にて検出される実空燃比AFがリッチ、若しくは所定値になるまで繰り返される処理である。所定値としては、三元触媒14に貯蔵されている酸素がリッチ成分によって消費される直前の空燃比を検出するのが好ましく、酸素を消費する要素として、HC、CO濃度が大きくなる直前の空燃比が良い。
【0037】
図3のAFTG=AFrch1のフローチャートを用いて目標空燃比AFTGの設定処理を説明する。この処理は、リッチ制御に切り換えられてからA/Fセンサ26に検出される空燃比が三元触媒13に貯蔵されている酸素を消費する空燃比であることが検出されるまで図2のステップ110の処理が繰り返し行われるものである。
【0038】
まずステップ201では最終目標空燃比として運転状態に応じてリッチ空燃比が設定される。この最終目標空燃比としては、固定値として理論空燃比に設定しても良い。そして、ステップ202にて、前回の目標空燃比AFTGから所定値αを減算して、今回の目標空燃比AFTGを設定する。所定値αは、トルクが急変せず、NOxが多量に発生しない程度の値に設定される。また、所定値αは空燃比領域に応じて可変に設定されても良く、空燃比がリーンなときはトルク変動が生じ易いので所定値αを小さな値に設定し、NOxが多量に発生する空燃比16〜18では、速やかに前記空燃比領域を通過するように所定値αを大きく設定しても良い。
【0039】
次に、目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したときのガード処理をステップ203とステップ204とで説明する。ステップ204では、今回の目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したか否かが判定される。ここで、到達していないと判定されると、そのまま、本ルーチンを終了する。また、ステップ203にて目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したと判定されると、ステップ204に進み。目標空燃比AFTGに最終目標空燃比が設定され、本ルーチンを終了する。このようにして設定される目標空燃比AFTGの設定が行われると、続くステップ106で前記AFTG値に基づいて燃料噴射量TAUを算出する。
【0040】
上述の処理は、CPU31がステップ101を否定判別して図2のステップ111に進み、A/Fセンサ26により検出される実空燃比AFがリッチか否かが判定されて、実空燃比AFがリッチであると判定されるまで繰り返し行われる。
【0041】
一方、A/Fセンサ26により検出される実空燃比AFがリッチになったと判定されると、ステップ112へ進む。ステップ112では、空燃比基準値AFSD(例えば、理論空燃比)からA/Fセンサ26により検出される実空燃比AFを減算してその差をリッチ偏差DRAFとする(DRAF=AFSD−AF)。そして、CPU31はステップ112に進み、実リッチ面積DRAFADを算出する。このとき、前記ステップ110で算出したDRAF値をDRAFAD値の前回値に加算し、その和をDRAFAD値の今回値と(DRAFAD=DRAFAD+DRAF)して、ステップ114へ進む。
【0042】
ステップ114では、実リッチ面積DRAFADが三元触媒14に貯蔵される酸素量を消費するのに必要な基準リッチ面積DRAFO2よりも大きいか否かが判定される。ここで、実リッチ面積DRAFADが実リッチ面積DRAFO2よりも大きいと判定されると、ステップ115に進み、目標空燃比設定処理を行ってステップ117へ進む。また、ステップ114にて実リッチ面積DRAFADが基準リッチ面積DRAFO2よりも小さいと判定されると、ステップ116へ進み、目標空燃比設定処理を行ってステップ117へ進む。
【0043】
実リッチ面積DRAFADが基準リッチ面積DRAFO2より小さいときは、三元触媒14に供給されたリッチ成分が三元触媒14に貯蔵されている酸素を消費することに使用されているため、NOx触媒15にはリッチ成分が供給されていない。そこで、この三元触媒14に貯蔵されている酸素を素早く消費させるために、ステップ105の目標空燃比設定処理を行う。ステップ105の処理では、空燃比を素早くリッチに切り換えることにより、三元触媒14に貯蔵されている酸素を素早く消費させる。
【0044】
図4のAFTG=AFrchfstのフローチャートを用いて詳細を説明すると、ステップ301にて運転状態に応じた最終目標空燃比が設定され、ステップ302へ進む。最終目標空燃比としては、固定値でも良く、たとえば空燃比「0.75」としても良い。ステップ302では、前回の目標空燃比AFTGから所定値βを減じることにより今回の目標空燃比を算出する。所定値βは、三元触媒14に貯蔵されている酸素を素早く消費するために設定される値であるため、前述した所定値α、所定値κ、後述する所定値γに比して大きな値が設定される。
【0045】
その後、目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したか否かが判定される。目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。一方、最終目標空燃比に到達していれば、ステップ304に進み、目標空燃比AFTGに最終目標空燃比を設定し、本ルーチンを終了する。このようにして、図2のステップ115にて、目標空燃比AFTGを設定することで三元触媒14に貯蔵されている酸素を素早く消費することができる。
【0046】
また、ステップ114にて、実リッチ面積DRAFAD三元触媒14に貯蔵された酸素量に対する基準リッチ面積DRAFO2よりも大きい場合、すなわち、三元触媒14に貯蔵されている酸素がすべて消費された場合、ステップ116へ進む。ステップ116では、三元触媒14に貯蔵されている酸素がすべて消費されているので、A/Fセンサ26により検出される実空燃比AFから基準空燃比AFSDを差し引いたリッチ成分がNOx触媒に吸蔵されているNOxを還元・放出するために使用される。そこで、ステップ116のサブルーチンとして、図5のフローチャートでは、目標空燃比AFTGをトルク変動を抑制し、NOxの発生を低減できるように設定する。空燃比がリッチな場合、リーンな場合に比してトルク変動が生じない。そこで、前回の目標空燃比AFTGに加える所定値γを前述の所定値βよりも大きな値に設定することができる。
【0047】
図5のAFTG=AFrch2のフローチャートを以下に説明する。まず、ステップ401にて最終目標空燃比を設定する。この最終目標空燃比として運転状態に応じてリッチ空燃比が設定される。この最終目標空燃比としては、固定値として「0.75」に設定しても良い。そして、ステップ502にて、前回の目標空燃比AFTGから所定値γを減算して、今回の目標空燃比AFTGを設定する。所定値γは、トルクが急変せず、NOxが多量に発生しない程度の値に設定される。
【0048】
次に、目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したときのガード処理をステップ503とステップ504とで説明する。ステップ504では、今回の目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したか否かが判定される。ここで、到達していないと判定されると、そのまま、本ルーチンを終了する。また、ステップ503にて目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達したと判定されると、ステップ504に進み。目標空燃比AFTGに最終目標空燃比が設定され、本ルーチンを終了する。このようにして設定される目標空燃比AFTGの設定が行われると、続くステップ117にて、図2のステップ113で前記算出した実リッチ面積DRAFADが基準リッチ面積DRAFND(前記ステップ108の算出値)に酸素貯蔵量に対する基準リッチ面積(前記ステップ109の算出値)を加算した値を越えたか否かを判別する。DRAFAD≦DRAFND+DRAFO2の場合(ステップ117がNO)、CPU31は前記図2のステップ106の処理によりそれまでの空燃比リッチ制御を継続する。
【0049】
また、DRAFAD>DRAFND+DRAFO2の場合(ステップ117がYES)、CPU31はステップ118に進み、リッチ制御フラグXREX、NOx積算量NOMOLAD及び実リッチ面積DRAFADを全て「0」にクリアする。そしてその後、CPU31は前記図2のステップ106に進む。これにより、ステップ117がYESの場合には、それまでの空燃比リッチ制御が終了され、空燃比リーン制御が再開される。
【0050】
図9は、上記制御動作をより具体的に示すタイムチャートである。ここで、図9(a)は本実施の形態において、三元触媒14前の空燃比の挙動を示し、図9(b)は三元触媒14後の空燃比の挙動を示している。図9(a)において、時刻t1までリーン制御が行われる。空燃比がリーンな燃焼では、排ガス中に含まれるNOx成分が図9(c)に示す(NOx−IN)ように大きいため、NOx触媒15に排出されるNOxが吸蔵されていく。また、リーン燃焼では、三元触媒14に貯蔵される酸素量も多くなる。NOx触媒15に吸蔵されるNOx量がNOx触媒の吸蔵能力に基づいて設定される判定値を越えたと判断されると、NOx触媒14に吸蔵されているNOxを還元・放出するために、図9(a)のように時刻t1にてリッチな空燃比での制御に切り換えられる。
【0051】
空燃比が理論空燃比に到達するまでの時刻t2では、リーン燃焼ではトルク変動が生じ易いことと、図8に示すように空燃比領域16〜18ではNOx濃度が大きくなることを考慮して、徐々に空燃比をリッチ側に移行する。リッチ側への移行は、トルク変動が生じにくく、かつ、NOx濃度が大きな空燃比領域を速やかに通過できるように所定値αを設定している。そして、時刻t2以降では、三元触媒14前の空燃比がリッチになり、触媒内に貯蔵されている酸素を消費するため、三元触媒14後の空燃比が図9(c)に示すように時刻t3まで、理論空燃比付近に維持される。この時刻t2〜t3では、貯蔵されている酸素を消費するために、図9(a)に示すように空燃比を速やかにリッチ側に移行させている。図9(a)では、目標空燃比AFTGが最終目標空燃比に到達すると、最終目標空燃比によりガードされている。このように速やかに空燃比をリッチに移行させるので、三元触媒14に貯蔵されている酸素を速やかに消費することができ、また、時刻t1までのリーン運転状態に基づいて、三元触媒14に貯蔵されている酸素量を推定するので、精度良く酸素の消費が実現できる。
【0052】
そして、時刻t3にて三元触媒14に貯蔵されている酸素が消費されたと判定されると、その後のリッチ成分はNOx触媒15に吸蔵されているNOxを還元・放出するために使用されるため、図2のフローチャートステップ103にて算出されるNOx積算値NOMOLADに基づいて過不足なくNOxを還元・放出することができる。なお、図9(a)に示すように、吸蔵されているNOxを放出するために、時刻t4にて、空燃比をリーン側へ移行し、時刻t5に到達するときに、三元触媒14前の空燃比が理論空燃比付近になるように制御すると、より正確にNOxを還元・放出することができる。このように、制御することで図9(d)に示すように、三元触媒14に貯蔵されている酸素量を時刻t2〜t3の間に消費することができるので、リーン制御からリッチ制御に切り換えるときに速やかにNOxの還元・放出を行うことができる。
【0053】
また、NOx触媒は、三元触媒に用いられる金属(Pt/Rh/Pd+CeO2)に、NaやBaなどNOxを吸蔵可能な金属を担持してなるものなので、NOx触媒自体にも酸素を貯蔵する能力がある。このため、NOx触媒に貯蔵される酸素も速やかに消費するように空燃比をすばやくリッチ側に移行させるように制御しても良い。
【0054】
本実施例では、三元触媒14に貯蔵される酸素量を、リーン制御時の運転状態から推定することで、速やかに貯蔵されている酸素を消費することができ、その後のリッチ制御から正確にNOx吸蔵量を還元・放出するために必要なリッチ成分を供給することができる。この構成では、三元触媒前にA/Fセンサを配設することで本実施の形態の制御を実施することができるので、他のセンサを設けることなく精度良い制御を実施することが可能になる。
【0055】
なお、本実施の形態において、切換手段は図2のフローチャートのステップ111乃至ステップ116に、酸素量推定手段は図2のフローチャートのステップ109に、それぞれ相当し、機能する。
【0056】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、三元触媒14上流に配設されるA/Fセンサ26によって検出される空燃比に基づいて、三元触媒14に貯蔵される酸素量と、NOx触媒15に吸蔵されるNOxを推定した。そして、推定した酸素量とNOx吸蔵量に基づいて、これらを消費,還元・放出するのに必要なリッチ成分を供給することで過不足なく吸蔵されたNOxを放出している。
【0057】
本実施例では、三元触媒14下流に酸素濃度センサ27を配設することで、三元触媒に吸蔵されている酸素が消費されたことを検出することができ、NOx触媒に吸蔵されているNOx量を正確に還元・放出することができる。
【0058】
本実施の形態の概略構成図を図13に示す。エンジン1からの排気通路中には、A/Fセンサ26が配設され、その下流に三元触媒14が配設される。そして三元触媒14とNOx触媒15との間には、酸素濃度を検出し、酸素濃度に応じた電力を出力する酸素濃度センサ27が配設される。そして、この2つのセンサから本実施の形態では、正確に三元触媒14に貯蔵される酸素の状態を検出することができる。
【0059】
本実施の形態を図7のフローチャートにしたがって説明する。なお、図2のフローチャートと同一の処理が行われるステップでは、同一の符号を付して説明を省略する。まず、ステップ101では、リッチ制御を行うか否かを示すフラグXREXが1か否かを判定する。そして、1ではないと判定されると、即ち、リーン制御を行うことが判定されると、ステップ102乃至103にて、A/Fセンサ26により検出されるリーンな空燃比に基づいて、NOx触媒に吸蔵されるNOx量を算出する。なお、NOx量の算出は、酸素濃度センサ27により行っても良い。この場合は、NOx触媒により近い位置での空燃比が検出できることから、より精度よくNOx触媒に吸蔵されるNOx量を算出することができる。そして、リーン燃焼が継続されることでNOx触媒15に吸蔵されるNOx量が所定の判定値を越えたと判定されると、ステップ107のフラグXREXに1を入力し、リッチ燃焼への切り換え制御が実行される。
【0060】
ステップ101にてフラグXREXが1であると判定されると、その後はステップ601以降の処理が繰り返し行われる。ステップ601では、A/Fセンサ26により検出される空燃比がリッチになったか否かが判定される。まだ、空燃比がリッチではないと判定されると、ステップ110へ進み、AFTGの設定処理を実行する。ステップ110のAFTG設定処理では、NOx濃度が高くなることを抑制し、大きなトルクショックが発生することを抑制するようにAFTGが設定される。
【0061】
そして、三元触媒前の空燃比(AF)がリッチになると、ステップ602に進み、酸素濃度センサ27により検出される空燃比(リアAF)が基準空燃比AFSD2よりも大きいか否かが判定される。AFがリッチで、かつ、リアAFが基準空燃比AFSD2よりも小さい場合は、三元触媒14に貯蔵されている酸素が消費されているので、NOx触媒にはリッチ成分が供給されない。そのため、三元触媒14に貯蔵されている酸素をすみやかに消費するために、第1の実施の形態で示したようにステップ115の目標空燃比AFTG設定処理を行いステップ106へ進む。
【0062】
その後、A/Fセンサ26に検出されるリアAFが基準空燃比AFSD2よりもリッチになったと判定されると、三元触媒14に貯蔵された酸素が消費されて、NOx触媒15にリッチ成分が供給されるようになる。そこで、ステップ116にて目標空燃比AFTGを第1の実施の形態に示したように設定し、ここで設定されたリッチ成分に基づいて、ステップ113では、NOxを還元・放出するための実リッチ面積を求め、ステップ604へ進む。ステップ604では、リーン制御によりNOx触媒に吸蔵されたNOx積算値NOMOLADに対する基準リッチ面積DRAFNDと実リッチ面積DRAFADとを比較する。このとき、実リッチ面積DRAFADが基準リッチ面積DRAFNDを越えると、NOx触媒15に吸蔵されているNOxがすべて還元・放出されたとして、リーン制御へ切り換える。
【0063】
本実施例では、三元触媒14後に酸素濃度センサ27を配設することで、三元触媒14に貯蔵されている酸素が消費される前か後かを正確に検出することができる。このときに、目標空燃比AFTGを速やかにリッチに切り換えてやることで三元触媒14に貯蔵されている酸素をすばやく消費することができ、NOx触媒15に吸蔵されているNOxを過不足なく還元・放出することができる。
【0064】
ところで、NOx触媒は、三元触媒に用いられる金属(Pt/Rh/Pd+CeO2)に、NaやBaなどNOxを吸蔵可能な金属を担持してなるものもあり、NOx触媒自体にも酸素貯蔵能力を有するものもある。このため、酸素濃度センサにより三元触媒後の空燃比がリッチになったことを検出してもNOx触媒中の酸素を消費してやるために、空燃比を速やかにリッチにしてやる必要がある。本実施の形態では、三元触媒14に貯蔵される酸素量を消費するためにのみ、空燃比の変更速度を素早くしたが、上述のように酸素貯蔵能力を有するNOx触媒を備える場合には、NOx触媒に貯蔵される酸素量を推定して空燃比の切り換え制御を実施しても良い。
【0065】
なお、本実施の形態において、切換手段は図7のフローチャートのステップ602に相当し、機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるエンジンの空燃比制御システムの概要を示す全体構成図。
【図2】空燃比制御ルーチンを示すフローチャート。
【図3】空燃比制御ルーチンを示すフローチャート。
【図4】空燃比制御ルーチンを示すフローチャート。
【図5】空燃比制御ルーチンを示すフローチャート。
【図6】空燃比制御ルーチンを示すフローチャート。NOx積算量NOMOLADに対応する基準リッチ面積DRAFNDを設定するための図。
【図7】第2の実施の形態において、空燃比制御ルーチンを示すフローチャート。
【図8】空燃比に対するNOx濃度を示す図。
【図9】第1の実施の形態において、空燃比制御を実施した場合のタイミングチャート。
【図10】(a)はNOx基本量を求めるための図、(b)は補正値を求めるための図。
【図11】NOx吸蔵能力に応じた判定値NOMOLSDを設定するための図。
【図12】NOx積算量NOMOLADに対応する基準リッチ時間DRAFNDを設定するための図。
【図13】第2の実施の形態の概略構成図。
【符号の説明】
1…エンジン、
12…排気管、
13…上流側触媒としての三元触媒、
14…NOx触媒(NOx吸蔵還元型触媒)、
26…酸素濃度センサとしてのA/Fセンサ、
27…酸素濃度センサとしてのO2センサ、
30…ECU(電子制御装置)、
31…中央演算処理装置としてのCPU。

Claims (2)

  1. 空燃比リーン領域でのリーン燃焼を行わせると共に、リーン燃焼時に排出される排ガス中のNOxをリーンNOx触媒で吸蔵し、さらに空燃比を一時的にリッチに制御するリッチ燃焼にて前記吸蔵したNOxをリーンNOx触媒から放出するようにした内燃機関の排気浄化装置において、
    前記リーンNOx触媒の上流側に配設される酸素貯蔵能力を有する触媒と、
    前記酸素貯蔵能力を有する触媒の上流側に配設され、排気通路中の空燃比を検出する空燃比センサと、
    前記NOx触媒に吸蔵されるNOx量に基づいて前記リッチ燃焼と前記リーン燃焼とを切り換えるものにおいて、前記リッチ燃焼と前記リーン燃焼との切り換える際の単位時間当たりの空燃比変化量を設定する空燃比変化量設定手段と
    前記酸素貯蔵能力を有する触媒、および/または前記NOx触媒に貯蔵される酸素量を推定する酸素量推定手段とを備え、
    前記空燃比変化量設定手段は、前記酸素量推定手段により推定される酸素量に基づいて単位時間当たりの空燃比変化量を変更することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 空燃比リーン領域でのリーン燃焼を行わせると共に、リーン燃焼時に排出される排ガス中のNOxをリーンNOx触媒で吸蔵し、さらに空燃比を一時的にリッチに制御するリッチ燃焼にて前記吸蔵したNOxをリーンNOx触媒から放出するようにした内燃機関の排気浄化装置において、
    前記リーンNOx触媒の上流側に配設される酸素貯蔵能力を有する触媒と、
    前記酸素貯蔵能力を有する触媒の上流側に配設され、排気通路中の空燃比を検出する空燃比センサと、
    前記NOx触媒に吸蔵されるNOx量に基づいて前記リッチ燃焼と前記リーン燃焼とを切り換えるものにおいて、前記リッチ燃焼と前記リーン燃焼との切り換える際の単位時間当たりの空燃比変化量を設定する空燃比変化量設定手段と、
    前記NOx触媒の上流側に配設され、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサとを備え、
    前記空燃比変化量設定手段は、前記空燃比センサと前記酸素濃度センサにより前記触媒、および/または、前記NOx触媒に貯蔵されている酸素量を検出すると共に、該推定された酸素量に基づいて単位時間当たりの空燃比変化量を変更することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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