JP4356174B2 - データ送出システム及び送出スタンバイ方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば或る地域のCATV(ケーブルテレビジョン)の放送局で作成した素材を他の地域のCATVの放送局に配信してその放送局から送出させるCATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、比較的狭い範囲の地域(例えば1つの市区町村内)をサービスエリアとするCATVの放送局が全国に設立されている。
【0003】
各地域のCATVの放送局からは、それぞれ独自に作成した素材(番組等)が送出されることもある。しかし、或る地域のCATVの放送局が、作成した素材を自局から送出するだけでなく、作成した素材とその送出予定を示すプレイリストとを他の地域のCATVの放送局に配信して、その放送局からそのプレイリストに従って素材を送出させること(すなわち、前者と後者とがそれぞれ親局と支局との関係に立つこと)も少なくない。
今
【0004】
このように互いに異なる地域のCATVの放送局が親局と支局との関係に立つ場合、親局から配信された素材を支局から送出するためには、支局側で、親局から配信されたプレイリストに基づき、送出トリガー(例えば一定の時刻)の到来によって直ちにそのプレイリストに載っている素材の送出が開始されるように、送出スタンバイを行う必要がある。
【0005】
従来、この支局側での送出スタンバイを行う方法としては、支局の局員が、親局から配信されたプレイリストを毎日確認し、当日送出予定の素材があれば、送出スタンバイのための操作を端末装置等で行うという方法が採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、こうした送出スタンバイの方法では、支局の局員の作業の負担が大きかった。
【0007】
また、こうした送出スタンバイの方法では、送出スタンバイを行う役割の局員に人為ミスがあった場合(プレイリストから当日送出予定の素材を見落としたために送出スタンバイのための操作を行わなかった場合や、送出スタンバイのための操作を行うのを忘れた場合や、送出スタンバイのための操作を送出トリガーのあった後に遅れて行った場合)、当日送出予定の素材が支局から送出されなくなってしまう。
【0008】
また、こうした送出スタンバイの方法では、送出スタンバイを行うための局員が支局内にいることが必要なので、例えば独自に素材を作成することなく親局から配信された素材だけを送出する支局でも、無人化することができなかった。
【0009】
他方、こうしたCATVサービスとは別に、今日、公共の場所(例えば駅・空港の施設内や街頭のビルディングの壁面)に設置された大画面のディスプレイを用いて素材を送出するサービスも普及している。このサービスにおいて、素材とその送出予定を示すプレイリストとは、ディスプレイの設置場所からは通常遠く離れた編集室で作成されて、ディスプレイの設置場所に配信される。
【0010】
こうした公共の場所のディスプレイを用いた送出サービスにおいても、素材を送出するためには、やはりディスプレイの設置場所の側で、そのプレイリストに基づき、送出トリガーの到来によって直ちにそのプレイリストに載っている素材の送出が開始されるように、送出スタンバイを行う必要がある。
【0011】
従来、このディスプレイの設置場所の側での送出スタンバイを行う方法としても、ディスプレイの設置場所に係員が毎日出向いて、プレイリストを確認し、当日送出予定の素材があれば、送出スタンバイのための操作を行うという方法が採られていた。
【0012】
したがって、やはり、係員の作業の負担が大きく、人為ミスがあった場合には当日送出予定の素材が送出されなくなり、またディスプレイの設置場所を常時無人化することができなかった。
【0013】
本発明は、上述の点に鑑み、CATVサービスにおいて、支局側で、親局から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを局員の作業を経ずに行えるようにすることや、公共の場所のディスプレイを用いた送出サービスにおいて、ディスプレイの設置場所の側で、編集室から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを係員の作業を経ずに行えるようにすることを課題としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本出願人は、データの送出予定を示すプレイリストを作成するプレイリスト作成部と、そのプレイリストに基づいてデータを送出するデータ送出部とが、ネットワークで結ばれたデータ送出システムであって、プレイリスト作成部は、プレイリストに、送出スタンバイを指示する属性を付与する属性付与手段と、作成したプレイリスト及びそのプレイリストに付与されたこの属性の情報を、ネットワークを介してデータ送出部に転送する転送手段とを備え、データ送出部は、送出スタンバイを行う時刻を設定する時刻設定手段と、この時刻設定手段で設定された時刻に、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストにこの属性が付与されているか否かをこの属性の情報から判断し、この属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行う送出スタンバイ手段とを備えたデータ送出システムを提案する。
【0015】
このデータ送出システムでは、プレイリスト作成部において、プレイリストに、送出スタンバイを指示する属性が属性付与手段により付与される。そして、プレイリスト作成部において、転送手段により、作成したプレイリストと、そのプレイリストに付与されたこの属性の情報とが、ネットワークを介してデータ送出部に転送される。
【0016】
そして、データ送出部において、時刻設定手段により設定された時刻に、送出スタンバイ手段により、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストにこの属性が付与されているか否かがこの属性の情報から判断され、属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイが行われる。
【0017】
このように、このデータ送出システムによれば、データ送出部側で、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、人の作業を経ることなく、時刻設定手段により設定された時刻に自動的に行われる。
【0018】
したがって、例えばCATVサービスにこのデータ送出システムを適用すれば(すなわち、親局にプレイリスト作成部を設け、支局にデータ送出部を設けて両者をネットワークで結べば)、支局側で、親局から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを、従来のような局員の作業を経ることなく自動的に行えるようになる。
【0019】
また、例えば公共の場所のディスプレイを用いた送出サービスにこのデータ送出システムを適用すれば(すなわち、編集室にこのプレイリスト作成部を設け、ディスプレイの設置場所にデータ送出部を設けて両者をネットワークで結べば)、ディスプレイの設置場所の側で、編集室から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを、従来のような係員の作業を経ることなく自動的に行えるようになる。
【0020】
なお、このデータ送出システムにおいて、送出スタンバイ手段を、毎日、時刻設定手段で設定された時刻から24時間以内に放送開始予定のプレイリストがプレイリスト作成部から転送されているか否かを判断するとともに、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストにこの属性が付与されているか否かをこの属性の情報から判断し、24時間以内に放送開始予定であり且つ属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行うものとして構成することが好適である。
【0021】
それにより、一度時刻設定手段で時刻を設定することにより、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、人の作業を経ることなく毎日一定の時刻に自動的に行われるようになる。
【0022】
また、このデータ送出システムにおいて、プレイリスト作成部に、プレイリストに加えられるデータの送出を直ちに開始する条件である送出トリガーを、一定の時刻が到来したこと、データ送出部において操作画面で送出開始の操作が行われたこと、または上位装置から送出指示の信号を受信したことの3通りの中から任意に設定する送出トリガー設定手段をさらに備え、転送手段を、この送出トリガー設定手段で設定された送出トリガーの情報をプレイリストとともに転送するものとして構成し、データ送出部に、送出スタンバイ手段で送出スタンバイが行われているデータについて、プレイリスト作成部から転送された送出トリガーが一定の時刻の到来である場合には該時刻が到来すると送出トリガーが到来したと判断し、転送された送出トリガーが操作画面での送出開始の操作である場合には該操作が行われると送出トリガーが到来したと判断し、転送された送出トリガーが上位装置からの送出指示の信号の受信である場合には該信号を受信すると送出トリガーが到来したと判断して、そのデータの送出を開始する送出開始手段をさらに備えることが好適である。
【0023】
それにより、データ送出部側で送出トリガーを設定する操作を行うことなく、プレイリスト作成部側で設定した送出トリガーの到来(設定された送出トリガーが一定の時刻の到来である場合には該時刻が到来したこと、設定された送出トリガーが操作画面での送出開始の操作である場合には該操作が行われたこと、設定された送出トリガーが上位装置からの送出指示の信号の受信である場合には該信号を受信したこと)によって、送出スタンバイが行われているデータがデータ送出部から送出されるようになる。
【0024】
また、このデータ送出システムにおいて、プレイリスト作成部に、データが記録される記録再生手段と、作成したプレイリストのうちデータ送出部に転送するプレイリストを選択する選択手段と、プレイリストの転送開始を指示する指示手段とをさらに備え、転送手段を、この指示手段からの指示に基づき、この選択手段で選択されたプレイリストに従って記録再生手段からデータを再生させ、このプレイリスト及びデータをネットワークを介してデータ送出部に転送するものとして構成し、データ送出部に、プレイリスト作成部から転送されたデータを記録する記録再生手段をさらに備えることが好適である。
【0025】
それにより、プレイリストだけでなく、そのプレイリストに載っているデータもネットワークを介してプレイリスト作成部からデータ送出部に転送されてその記録再生手段に記録されるので、データ送出部側で、プレイリスト及びデータの配信を受けることと、プレイリストに基づく送出スタンバイと、送出トリガーの内容が例えば一定の時刻である場合のデータの送出とが、全て人の作業を経ることなく自動的に行われるようになる。
【0026】
したがって、例えばデータ送出部が独自にデータを作成せずに配信されたデータだけを送出する場合には、システムの導入時に時刻設定手段で時刻を設定しておくことにより、それ以降データ送出部を無人化することもできる。
【0027】
また、このデータ送出システムにおいて、プレイリスト作成部の記録再生手段及びデータ送出部の記録再生手段を、それぞれノンリニアアクセス可能な記録媒体を用いたものとすることが好適である。
【0028】
それにより、プレイリスト作成部では、プレイリストに載っているデータを迅速に記録再生手段から再生して転送できるようになる。また、データ送出部でも、迅速にプレイリストに載っている順にデータを記録再生手段から再生して送出できるようになる。
【0029】
次に本出願人は、データの送出予定を示すプレイリストを作成するプレイリスト作成部と、プレイリストに基づいてデータを送出するデータ送出部とをネットワークで結んだデータ送出システムにおける送出スタンバイ方法において、プレイリスト作成部において、プレイリストに、送出スタンバイを指示する属性を付与する第1ステップと、プレイリスト作成部において、作成したプレイリストと、第1ステップでそのプレイリストに付与した属性の情報とを、ネットワークを介してデータ送出部に転送する第2ステップと、データ送出部において、送出スタンバイを行う時刻を設定する第3ステップと、データ送出部において、第3ステップで設定された時刻に、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに属性が付与されているか否かを属性の情報から判断し、属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行う第4ステップとを有するものを提案する。
【0030】
この送出スタンバイ方法では、プレイリスト作成部において、プレイリストに、送出スタンバイを指示する属性を付与し、作成したプレイリストと、そのプレイリストに付与したこの属性の情報とを、ネットワークを介してデータ送出部の送出スタンバイ手段に転送する。他方、データ送出部において、送出スタンバイを行う時刻を設定する。
【0031】
そして、データ送出部において、設定された時刻に、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストにこの属性が付与されているか否かこの属性の情報から判断され、属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイが行われる。
【0032】
このように、この送出スタンバイ方法によれば、データ送出部側で、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、人の作業を経ることなく、設定された時刻に自動的に行われる。
【0033】
したがって、例えばCATVサービスにこの送出スタンバイ方法を適用すれば(すなわち、親局をプレイリスト作成部とし、支局をデータ送出部として両者をネットワークで結び、親局,支局でそれぞれ第1及び第2ステップ,第3及び第4ステップの処理を行えば)、支局側で、親局から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを、従来のような局員の作業を経ることなく自動的に行えるようになる。
【0034】
また、例えば公共の場所のディスプレイを用いた送出サービスにこの送出スタンバイ方法を適用すれば(すなわち、編集室をプレイリスト作成部とし、ディスプレイの設置場所をデータ送出部として両者をネットワークで結び、編集室,ディスプレイの設置場所でそれぞれ第1及び第2ステップ,第3及び第4ステップの処理を行えば)、ディスプレイの設置場所の側で、編集室から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを、従来のような係員の作業を経ることなく自動的に行えるようになる。
【0035】
なお、この送出スタンバイ方法において、第4ステップでは、毎日、第3ステップで設定された時刻から24時間以内に放送開始予定のプレイリストがプレイリスト作成部から転送されているか否かを判断するとともに、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに属性が付与されているか否かを判断し、24時間以内に放送開始予定であり且つこの属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行うことが好適である。
【0036】
それにより、一度時刻を設定することにより、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、人の作業を経ることなく毎日一定の時刻に自動的に行われるようになる。
【0037】
また、この送出スタンバイ方法において、プレイリスト作成部で、プレイリストに加えられるデータの送出を直ちに開始する条件である送出トリガーを、一定の時刻が到来したこと、データ送出部において操作画面で送出開始の操作が行われたこと、または上位装置から送出指示の信号を受信したことの3通りの中から任意に設定するステップをさらに有し、第2ステップで、この送出トリガーの情報をプレイリストとともに転送し、データ送出部で、第4ステップで送出スタンバイを行っているデータについて、プレイリスト作成部から転送された送出トリガーが一定の時刻の到来である場合には該時刻が到来すると送出トリガーが到来したと判断し、転送された送出トリガーが操作画面での送出開始の操作である場合には該操作が行われると送出トリガーが到来したと判断し、転送された送出トリガーが上位装置からの送出指示の信号の受信である場合には該信号を受信すると送出トリガーが到来したと判断して、そのデータの送出を開始するステップさらに有することが好適である。
【0038】
それにより、データ送出部側で送出トリガーを設定する操作を行うことなく、プレイリスト作成部側で設定した送出トリガーの到来によって、送出スタンバイが行われているデータがデータ送出部から送出されるようになる。
【0039】
また、この送出スタンバイ方法において、プレイリスト作成部で、作成したデータを記録するステップと、プレイリスト作成部で、作成したプレイリストのうちデータ送出部に転送するプレイリストを選択するステップと、プレイリスト作成部で、選択したプレイリストに従って、記録したデータを再生し、このプレイリスト及びデータをネットワークを介してデータ送出部に転送するステップと、データ送出部で、プレイリスト作成部から転送されたデータを記録するステップとをさらに有することが好適である。
【0040】
それにより、プレイリストだけでなく、そのプレイリストに載っているデータもネットワークを介してプレイリスト作成部からデータ送出部に転送されてデータ送出部で記録されるので、データ送出部側で、プレイリスト及びデータの配信を受けることと、プレイリストに基づく送出スタンバイと、送出トリガーの内容が例えば一定の時刻である場合のデータの送出とが、全て人の作業を経ることなく自動的に行われるようになる。
【0041】
したがって、例えばデータ送出部が独自にデータを作成せずに配信されたデータだけを送出する場合には、システムの導入時に送出スタンバイを行う時刻を設定しておくことにより、それ以降データ送出部を無人化することもできる。
【0042】
また、この送出スタンバイ方法において、プレイリスト作成部及びデータ送出部で、それぞれノンリニアアクセス可能な記録媒体を用いた記録再生手段にデータを記録することが好適である。
【0043】
それにより、プレイリスト作成部では、プレイリストに載っているデータを迅速に記録再生手段から再生して転送できるようになる。また、データ送出部でも、迅速にプレイリストに載っている順にデータを記録再生手段から再生して送出できるようになる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下では、CATVサービスに本発明を適用した例について説明する。
図1は、本発明をCATVサービスに適用したシステム(ネットワークCATVシステム)の全体構成例を示す。
【0045】
このネットワークCATVシステムでは、素材を作成するCATV局(親局)1と、親局1で作成された素材を送出する複数のCATV局(支局)2(2−1〜2−n)とが、ATM(非同期転送モード)通信方式の広域ネットワーク3で結ばれている。親局1と各支局2とは、日本国内あるいは海外の互いに遠く離れた地域に設立されている。
【0046】
親局1には、パーソナルコンピュータ11と、ビデオサーバ12と、VTR13と、5台のモニター14(14−1〜14−5)と、ヘッドエンド15とが設けられている。パーソナルコンピュータ11とビデオサーバ12とヘッドエンド15とは、親局1内でイーサネット16につながれている。このイーサネット16は、ルーター17を介して広域ネットワーク3につながれている。
【0047】
パーソナルコンピュータ11には、ビデオサーバ12を制御して後述のような素材及びプレイリストの作成,プレイリストへの属性の付与,送出トリガーの設定,プレイリストや素材の転送,送出スタンバイ及び送出開始を行うためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
【0048】
ビデオサーバ12の構成は例えば図2に示す通りであり、制御部21と、1つの入力スロット22と、4つの出力スロット23(23−1〜23−4)と、ハードディスク装置24と、イーサネット16(図1)への接続用のインターフェース25とが、バス26で結ばれている。
【0049】
制御部21には、パーソナルコンピュータ11(図1)から制御信号が与えられる。制御部21は、この制御信号に基づき、ビデオサーバ12全体を制御するとともにVTR13(図1)の動作を制御する。
【0050】
入力スロット22は、例えばMPEG2のような符号化方式でAVデータ(映像及び/または音声データ)をエンコード(圧縮)するエンコーダ27を含んでいる。各出力スロット23−1〜23−4は、エンコーダ22aと同じ符号化方式で映像データをデコード(伸長)するデコーダ28−1〜28−4をそれぞれ含んでいる。各スロット22,23は、互いに独立して動作して映像データの入力,出力を行うとともに、それぞれに割り当てられたタイムスロット内に、バス26を介してハードディスク装置24との間で映像データを転送する。
【0051】
なお、ビデオサーバ12は、入力スロットと出力スロットとを合計で5つ搭載可能になっており、したがって、入力スロット22を外して代わりに出力スロットを搭載することや、一部の出力スロット23を外して代わりに入力スロットを搭載することができる。
【0052】
ハードディスク装置24は、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks )技術を用いて構成されている。例えばRAID−3では、AVデータが一定の長さのブロックデータに分割して複数台のハードディスクドライブに記録され るとともに、それらのブロックデータのパリティデータが生成されて別の1台の ハードディスクドライブに書き込まれる。そして、再生時には、これらのハード ディスクドライブからブロックデータ及びパリティデータが再生され、いずれか 1台のハードディスクドライブからブロックデータが再生されない場合にはその ブロックデータがパリティデータを用いて復元されて、それらのブロックデータ が元のAVデータに一本化される。
【0053】
図1のVTR13には、素材を作成する元になるAVデータ(例えば取材現場でテレビジョンカメラで撮影したAVデータ)が収録されている。VTR13から再生されたAVデータは、ビデオサーバ12の入力スロット22に入力されるとともに、モニター14−1に表示される。
【0054】
ビデオサーバ12の出力スロット23−1から出力された素材は、モニター14−2にのみ表示され、ヘッドエンド15には送られない。他方、ビデオサーバ12の出力スロット23−2〜23−4から出力された素材は、それぞれモニター14−3〜14−5に表示されるとともに、ヘッドエンド15に送られる。ヘッドエンド15からは、伝送路(ケーブル)を介して親局1のサービスエリア内のCATV端末(図示略)に素材が送出される。
【0055】
また、外部の素材の供給元(図示略)から広域ネットワーク3を介して親局1に供給された素材が、ルーター17及びイーサネット16を介してヘッドエンド15に直接送られて、ヘッドエンド15から送出されるようになっている。
【0056】
他方、各支局2には、代表的に支局2−1について示しているように、パーソナルコンピュータ31と、ビデオサーバ32と、4台のモニター33−1〜33−5と、ヘッドエンド34とが設けられている。パーソナルコンピュータ31とビデオサーバ32とヘッドエンド34とは、支局2内でイーサネット35につながれている。このイーサネット35は、ルーター36を介して広域ネットワーク3につながれている。
【0057】
パーソナルコンピュータ31には、親局1のパーソナルコンピュータ11と同じアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
【0058】
ビデオサーバ32は、親局1のビデオサーバ12と同一機種のビデオサーバであり、ビデオサーバ12と同じく、1つの入力スロットと4つ出力スロットが搭載されている。
【0059】
ビデオサーバ32の各出力スロットから出力された素材は、それぞれモニター33−1〜33−4に表示されるとともに、ヘッドエンド34に送られる。ヘッドエンド34からは、伝送路(ケーブル)を介して当該支局2のサービスエリア内のCATV端末に素材が送出される。
【0060】
また、親局1以外の外部の素材の供給元(図示略)から広域ネットワーク3を介して支局2に供給された素材が、ルーター36及びイーサネット35を介してヘッドエンド34に直接送られて、ヘッドエンド34から送出されるようになっている。
【0061】
次に、このネットワークCATVシステムにおける、親局1での素材及びプレイリストの作成の様子や、親局1でのプレイリストへの属性の付与の様子や、親局1での送出トリガーの設定の様子や、親局1から各支局2への素材及びプレイリストの転送の様子を説明する。なお、以下では、AVデータをエンコードして作成される素材を「クリップ」と呼ぶことにする。
【0062】
図3は、親局1のパーソナルコンピュータ11のディスプレイに表示されるメインメニュー画面を示す。このメインメニュー画面には、新たにクリップ(素材)を作成することを選択させるアイコン(「ENCODE」と表示されたアイコン)I1が存在する。このアイコンI1をクリックすると、図4に示すようなクリップ作成用の画面が表示される。
【0063】
この図4の画面で、上端のアイコンI11をクリックすると、図5に示すような画面が表示される。この画面の上側には、作成対象のクリップの識別用のIDを入力するための枠W11や、このクリップのタイトルを入力するための枠W12や、このクリップの内容を説明する語句を入力するための枠W13が存在する。
【0064】
また、この画面の下側には、VTR13を動作させてAVデータを再生させるための複数のアイコンI23が存在する。
【0065】
また、この図5の画面の中央には、再生されたAVデータの編集点(IN点及びOUT点)をタイムコード値で指定するための複数のアイコンI22や、アイコンI22で指定したIN点からOUT点までの時間長が表示される枠W14が存在する。
【0066】
また、この図5の画面の右端には、枠W11〜W13に入力した内容やアイコンI22で指定した編集点(すなわち作成対象のクリップの情報)をエンコードリストに登録するためのアイコンI24が存在する。
【0067】
作成対象のクリップの情報をエンコードリストに登録した後、図5の画面の上端のアイコンI21をクリックして図4の画面に戻り、この図4の画面の上端のアイコンI12をクリックすると、この画面の枠W1に、それまでにエンコードリストに登録した作成対象のクリップが一覧表示される。
【0068】
また、この図4の画面の右端には、ビデオサーバ12のハードディスク装置24の残容量が表示される枠W2や、エンコードのビットレート(圧縮率)をプルダウン方式で設定するためのアイコンI15や、ビデオサーバ12に入力される映像信号の種別(コンポジット信号かコンポーネント信号か)をプルダウン方式で設定するためのアイコンI16や、NTSC方式の映像信号が入力される場合に実時間に対するタイムコード値の遅れをドロップフレームによって補正するか否かを選択するためのアイコンI17や、画面の左側に一覧表示されている作成対象のクリップの一部または全部を消去するための複数のアイコンI18や、ビデオサーバ12のどの入力スロットでAVデータを入力してエンコードするかをプルダウン方式で選択する(図2の構成では、1つの入力スロット22のみが選択可能である)ためのアイコンI19や、画面の左側に一覧表示されている作成対象のクリップについてクリップの作成を開始するためのアイコンI20や、クリップの作成を中止するためのアイコンI21が存在する。
【0069】
この図4の画面を表示させて操作を行うことにより、枠W1に一覧表示されている作成対象の各クリップについて、IN点からOUT点までのAVデータが、VTR13から再生され、モニター14−1に表示されるとともにビデオサーバ12の入力スロット22に入力してエンコーダ22aでエンコードされる(すなわちクリップが作成される)。そして、そのクリップが入力スロット22からバス26を介してハードディスク装置24に転送されて、ハードディスク装置24に記憶される。
【0070】
なお、図4の画面で上端のアイコンI13をクリックすると、事前に作成対象のクリップの情報を登録しておいてその後でクリップを作成するのではなく、図6に示すような、VTR13を動作させて編集点を捜しながらその場でクリップを作成するための画面が表示される。
【0071】
この図6の画面の左上側には、VTR13を動作させてAVデータを再生させるための複数のアイコンI32が存在する。また、この画面の左下側には、作成するクリップの識別用のIDを入力するための枠W31や、このクリップのタイトルを入力するための枠W32や、このクリップの内容を説明する語句を入力するための枠W33や、クリップの時間長が表示される枠W34や、ビデオサーバ12のハードディスク装置24の残容量が表示される枠W35や、ビデオサーバ12のエンコーダ22aでのビットレートをプルダウン方式で設定するためのアイコンI33が存在する。
【0072】
また、この図6の画面の右上側には、ビデオサーバ12に入力される映像信号の種別をプルダウン方式で設定するためのアイコンI34や、エンコードの進行時間が目安として表示される枠W35が存在する。
【0073】
また、この図6の画面の右下側には、ビデオサーバ12のどの入力スロットでAVデータを入力してエンコードするかをプルダウン方式で選択するためのアイコンI35や、クリップの作成を開始するためのアイコンI36や、クリップの作成を中止するためのアイコンI37や、一定の時刻に自動的にクリップの作成を開始させたいときにその時刻を入力するための枠W36や、枠W36に入力した時刻に自動的にクリップの作成を開始させるためのアイコンI38や、上位のコンピュータからパーソナルコンピュータ11にクリップの作成開始を指示する信号(GPI信号)が送られたことに基づいてクリップの作成を開始させるためのアイコンI39が存在する。
【0074】
この図6の画面を表示させて操作を行うことにより、VTR13を動作させて編集点を捜しながら、その場でAVデータがビデオサーバ12の入力スロット22に入力してエンコーダ22aでエンコードされる(すなわちクリップが作成される)。そして、そのクリップが入力スロット22からバス26を介してハードディスク装置24に転送されて、ハードディスク装置24に記憶される。
【0075】
図6の画面の上端のアイコンI31や図4の画面の上端のアイコンI14をクリックすると、図3のメインメニュー画面に戻る。このメインメニュー画面には、作成済みのクリップを管理することを選択させるアイコン(「CLIP MANAGEMENT」と表示されたアイコン)I2も存在しており、このアイコンI2をクリックすると、図7に示すようなクリップ管理用の画面が表示される。
【0076】
この図7の画面には、作成済みのクリップが一覧表示されるとともにそのうちの任意の1または複数のクリップをマウスによって選択可能な枠W41が存在する。
【0077】
また、この図7の画面の右端には、枠W41で選択したクリップをビデオサーバ12のどの出力スロットから出力させてモニターで確認するかをプルダウン方式で選択する(図2の構成では、出力スロット23−1〜23−4のうち、出力した素材がヘッドエンド15に送られない出力スロット23−1のみが選択可能である)ためのアイコンI44や、そのクリップをビデオサーバ12から再生・出力させるためのアイコンI45や、そのクリップの最初の一定秒(例えば一定秒)分だけをビデオサーバ12から再生・出力させるためのアイコンI46や、クリップの再生・出力を中止するためのアイコンI47や、枠W41で選択したクリップについて後述のトリミング情報を作成するためのアイコンI48や、枠W41で選択したクリップを削除するためのアイコンI49や、枠W41で選択したクリップのタイトルを変更するためのアイコンI50や、枠W41に表示されたクリップをIDの若い順やタイトルの頭文字順等に並べ替えるためのアイコンI51や、ビデオサーバ12のハードディスク装置24の残容量が表示される枠W42や、ビットレートをプルダウン方式で設定するためのアイコンI52が存在する。
【0078】
アイコンI45やI46をクリックすると、枠W41で選択したクリップが、ビデオサーバ12のハードディスク装置24から再生されてバス26を介して出力スロット23−1に転送される。そして、そのクリップが、デコーダ28−1でデコードされ、出力スロット23−1から出力されてモニター14−2に表示される。したがって、作成済みのクリップの内容をモニター14−2で確認することができる。確認の結果、そのクリップが不要になった場合には、アイコンI47によってそのクリップを削除することができる。
【0079】
また、この図7の画面の上端には、作成済みのクリップについて編集後のIN点やOUT点を定義する編集情報(すなわち作成済みのクリップから一部を切り出す編集を行ってその切り出した部分を送出させるための情報)であるトリム情報を作成するためのアイコンI42が存在する。このアイコンI42または前述の画面の右端のアイコンI48をクリックすると、図8に示すようなトリム情報作成用の画面が表示される。
【0080】
この図8の画面の左上側には、トリム情報の作成対象のクリップのIDが表示される枠W51や、図7の画面のアイコンI42をクリックしてこの図8の画面を表示させた場合(すなわちまだトリム情報の作成対象のクリップが選択されていない場合)にクリップを選択するために作成済みのクリップを一覧表示するウィンドウを開かせるアイコンI62や、トリム情報の作成対象のクリップをビデオサーバ12のどの出力スロットから出力させてモニターで確認するかをプルダウン方式で選択するためのアイコンI63や、トリム情報の作成対象のクリップをビデオサーバ12から再生・出力させるための複数のアイコンI64が存在する。
【0081】
また、この図8の画面の左下側には、クリップの再生速度を調整するためのアイコンI65や、現在の再生状態が表示される枠W52や、現在のタイムコード値が表示される枠W53が存在する。
【0082】
また、この図8の画面の右側には、作成対象のトリム情報の識別用のIDを入力するための枠W54や、このトリム情報のタイトルを入力するための枠W55や、このトリム情報の内容を説明する語句を入力するための枠W56や、編集後の編集点(IN点及びOUT点)をタイムコード値で指定するための複数のアイコンI66や、アイコンI66で指定した編集後のIN点からOUT点までの時間長が表示される枠W57や、もとのIN点からOUT点までの範囲に対する編集後のIN点からOUT点までの範囲が表示される枠W58が存在する。
【0083】
また、この図8の画面の右端には、枠W54〜W56に入力した内容やアイコンI6で指定した編集後の編集点(すなわち作成したトリム情報)をパーソナルコンピュータ11に記憶させるためのアイコンI67が存在する。
【0084】
図7のアイコンI45やI46によってクリップの内容をモニター14−2で確認した結果、クリップを編集して送出する必要があった場合には、この図8の画面を表示させて操作を行うことにより、トリム情報が作成されてパーソナルコンピュータ11に記憶される。
【0085】
図8の画面の上端のアイコンI61をクリックすると図7の画面に戻り、図7の画面の上端のアイコンI43をクリックすると図3のメインメニュー画面に戻る。このメインメニュー画面には、クリップの送出予定を示すプレイリストを作成することを選択させるアイコン(「PLAYLIST MANAGEMENT」と表示されたアイコン)I3も存在しており、このアイコンI3をクリックすると、図9に示すようなプレイリスト作成用の画面が表示される。
【0086】
この図9の画面の上端には、新たにプレイリストを作成することを選択させるアイコンI71が存在しており、このアイコンI71をクリックすると、図10に示すような画面が表示される。
【0087】
この図10の画面の左上側には、プレイリストに加えたいクリップのそのプレイリスト内での送出順序(イベント番号)をキーボードで入力するための枠W71や、クリップの送出開始予定時刻をキーボードで入力するための枠W72や、そのクリップのID(図5や図6のクリップ作成用画面で入力したID)をキーボードで入力するための枠W73が存在する。
【0088】
枠W72は、プレイリストに加えられるクリップについての送出トリガーを設定するための枠としての役割を兼ねている。この送出トリガーの内容としては、一定の時刻と、支局2のパーソナルコンピュータ31の操作と、上位装置からパーソナルコンピュータ31への送出指示の信号(GPI信号)との3通りが設定可能である。
【0089】
一定の時刻を送出トリガーとして設定したい場合には、枠W72に、その時刻を送出開始予定時刻として入力するとともに、その時刻の左側に「C」(クロックの意味)の文字を入力する。
【0090】
他方、パーソナルコンピュータ31の操作を送出トリガーとして設定したい場合には、枠W72に、送出開始予定時刻の左側に「K」(キーの意味)の文字を入力する。
【0091】
他方、GPI信号を送出トリガーとして設定したい場合には、枠W72に、送出開始予定時刻だけを入力する。
【0092】
図10の画面の枠W71〜W73の下側には、枠W73にIDを入力されたクリップの内容を説明する語句(図5や図6のクリップ作成用画面で入力した語句)が表示される枠W74や、そのクリップの時間長(図5や図6のクリップ作成用画面で表示された時間長)が表示される枠W75が存在する。
【0093】
また、この図10の画面には、枠W71〜W73への入力によってプレイリストに加えられたクリップについて、送出開始予定時刻及び送出トリガーやIDやタイトル(図5や図6のクリップ作成用画面で入力したタイトル)等がイベント番号順に一覧表示される(すなわち作成されたプレイリストが表示される)枠W76が存在する。
【0094】
枠W73にIDを入力せずに“.”(ピリオド)を入力したイベント番号については、各支局2に自由に使用させる時間枠(PGM)がプレイリストに加えられ、枠W76中のタイトル欄にも「PGM」の文字が表示される。
【0095】
なお、枠W72での送出開始予定時刻の入力及び送出トリガーの設定は、PGMを含まないクリップのグループ毎に、そのグループ中の先頭の(イベント番号が最も小さい)クリップに対して行えばよい。図10でも、枠W76中の送出開始予定時刻及び送出トリガーの欄に、このようなグループ中の先頭のクリップについでだけ、送出開始予定時刻及び送出トリガーとして「C10:00:00」(10時が送出トリガー)や「12:00:00」(GPI信号が送出トリガー)や「K13:00:00」(パーソナルコンピュータ31の操作が送出トリガー)の文字が表示された状態が描かれている。
【0096】
また、この図10の画面には、作成したプレイリストを削除するためのアイコンI83や、枠W76に表示されたプレイリストに載っているクリップを親局1や支局2のビデオサーバのどの出力スロットから出力させてCATV端末に送出するかをプルダウン方式で選択する(図2の構成では、親局1のビデオサーバ12については出力スロット23−2〜23−4のうちのいずれかを選択可能であり、支局2のビデオサーバ32については4つの出力スロットのうちのいずれかを選択可能である)ためのアイコンI84や、そのプレイリストの識別用のIDを入力するための枠W77や、そのプレイリストに載っているクリップの送出予定の日付を入力するための枠W78が存在する。
【0097】
また、この図10の画面には、作成したプレイリストに、自動送出スタンバイ(「Auto Activate」と呼んでいる)を指示する属性を付与するためのアイコンI85や、作成したプレイリストに、そのプレイリストに載っているクリップを繰り返し送出することを指示する属性を付与するためのアイコンI86が存在する。
【0098】
また、この図10の画面の上端には、マウス操作でプレイリストを作成することを選択させるアイコンI81が存在しており、このアイコンI81をクリックすると、図11に示すような画面が表示される。
【0099】
この図11の画面の左側には、作成済みのクリップが一覧表示されるとともにそのうちの任意の1または複数のクリップをマウスによって選択可能な枠W81や、枠W81で選択したクリップをビデオサーバ12のどの出力スロットから出力させてモニターで確認するかをプルダウン方式で選択するためのアイコンI92が存在する。
【0100】
また、この図11の画面の中央上側には、枠W81で選択したクリップをビデオサーバ12から再生・出力させるためのアイコンI93や、そのクリップの最初の一定秒分だけをビデオサーバ12から再生・出力させるためのアイコンI94や、クリップの再生・出力を中止するためのアイコンI95や、枠W81に表示されたクリップを並べ替えるためのアイコンI96や、枠W81に表示されたクリップの中から特定のクリップを捜すためのアイコンI97が存在する。
【0101】
アイコンI93やI94をクリックすると、プレイリストに加えようとして枠W81で選択したクリップが、ビデオサーバ12のハードディスク装置24から再生されてバス26を介して出力スロット23−1に転送される。そして、そのクリップが、デコーダ28−1でデコードされ、出力スロット23−1から出力されてモニター14−2に表示される。したがって、プレイリストに加えようとするクリップの内容をモニター14−2で確認することができる。
【0102】
また、この図11の画面の中央下側には、枠W81で選択したクリップをイベント番号順にプレイリストに加えるためのアイコンI98や、各支局2に自由に使用させる時間枠(PGM)をプレイリストに加えるためのアイコンI99や、プレイリストに加えたクリップやPGMを削除するためのアイコンI100や、アイコンI98〜I100による直前の処理を取り消すためのアイコンI101が存在する。
【0103】
また、この図11の画面の右側には、アイコンI98やI99によってプレイリストに加えられたクリップやPGMがイベント番号順に一覧表示される(すなわち作成されたプレイリストが表示される)枠W82や、枠W82に表示されるプレイリストに載っているクリップを親局1や支局2のビデオサーバのどの出力スロットから出力させてCATV端末に送出するかをプルダウン方式で選択するためのアイコンI102や、そのプレイリストの識別用のIDを入力するための枠W83や、そのプレイリストに載っているクリップの送出予定の日付を入力するための枠W84が存在する。
【0104】
これらの図10や図11の画面を表示させて操作を行うことにより、プレイリストの作成や、プレイリストに加えるクリップの送出トリガーの設定や、プレイリストへの属性(自動送出スタンバイを指示する属性や、そのプレイリストに載っているクリップを繰り返し送出することを指示する属性)の付与が行われる。プレイリストの作成や送出トリガーの設定や属性の付与を行った後、図10の上端の左から2番目の「Save」と表示されたアイコンをクリックすると、作成したプレイリストや送出トリガーの情報や属性の情報がパーソナルコンピュータ11に記憶される。
【0105】
図11の画面の上端のアイコンI91をクリックすると、図10の画面に戻る。また、図10の画面の上端のアイコンI82をクリックすると、図9の画面に戻る。図9の画面には、作成済みのプレイリストが一覧表示されるとともにそのうちの任意の1または複数のプレイリストをマウスによって選択可能な枠W61が存在する。この枠W61中の右端の欄には、図10の画面のアイコンI85やI86によってプレイリストに付与された属性を示す記号(自動送出スタンバイを指示する属性を示す記号K1や、繰り返しを指示する属性を示す記号K2)も表示される。
【0106】
また、この図9の画面の右端には、枠W61で選択したプレイリストに載っている各クリップをビデオサーバ12のどの出力スロットから出力させてモニターで確認するかをプルダウン方式で選択するためのアイコンI74や、それらのクリップをビデオサーバ12から再生・出力させるためのアイコンI75や、そのクリップの最初の一定秒分だけをビデオサーバ12から再生・出力させるためのアイコンI76や、枠W61で選択したプレイリストを削除するためのアイコンI77や、枠W61に表示されたプレイリストをIDの若い順や送出日付の早い順等に並べ替えるためのアイコンI78が存在する。
【0107】
アイコンI75やI76をクリックすると、枠W61で選択したプレイリストに載っている各クリップが、ハードディスク装置24から再生されてバス26を介して出力スロット23−1に転送される。そして、それらのクリップが、デコーダ28−1でデコードされ、出力スロット23−1から出力されてモニター14−2に表示される。したがって、作成済みのプレイリストに載っている各クリップの内容をモニター14−2で確認することができる。確認の結果、そのプレイリストが不要になった場合には、アイコンI77によってそのプレイリストを削除することができる。
【0108】
また、この図9の画面で、枠W61でプレイリストを選択した状態で上端のアイコンI72をクリックすると、再び図10の画面が表示されて、そのプレイリストに載っているクリップが枠W76に一覧表示される。さらに、この状態で図10の画面のアイコンI81をクリックすると、再び図11の画面が表示されて、図9の画面のW61で選択したプレイリストに載っているクリップが枠W82に表示される。
【0109】
この状態で、図10の画面の枠W71〜W73,W77,W78への入力やアイコンI85,I86での属性の付与をし直したり、図11の画面のアイコンI98〜I100でクリップやPGMを追加または削除することにより、図9の画面の枠W61で選択したプレイリストについて、プレイリストの変更や、送出トリガーの変更や、属性の変更が行われる。プレイリストや送出トリガーや属性の変更を行った後、図10の上端の左から2番目の「Save」と表示されたアイコンをクリックすると、変更後のプレイリストや送出トリガーの情報や属性の情報がパーソナルコンピュータ11に記憶し直される。
【0110】
図9の画面のアイコンI75やI76によってプレイリストに載っている各クリップの内容をモニター14−2で確認した結果プレイリストを変更する必要があった場合や、設定した送出トリガーを変更したい場合や、プレイリストに付与した属性を変更したい場合には、このように再び図10や図11の画面を表示させてプレイリストや送出トリガーや属性の変更を行うことができる。
【0111】
図9の画面の上端のアイコンI73をクリックすると、図3のメインメニュー画面に戻る。このメインメニュー画面には、プレイリストを広域ネットワーク3を介して親局1から支局2−1〜2−nのうちの任意の支局に転送することを選択させるアイコン(「NETWORK DISTRIBUTION」と表示されたアイコン)I4も存在しており、このアイコンI4をクリックすると、図12に示すようなプレイリスト転送用の画面が表示される。
【0112】
この図12の画面の上端には、支局2−1〜2−nをプレイリストの転送先の支局として設定するためのアイコンI111が存在しており、このアイコンI111をクリックすると、図13に示すような転送先設定用の画面が表示される。
【0113】
この図13の画面には、プレイリストの転送先にしたい支局(図1の支局2−1〜2−n)について、プレイリストを転送する順番と、支局の存在する地域の地名と、当該支局のパーソナルコンピュータ31のIP(インターネットプロトコル)アドレスとの情報をキーボードにより入力するとともに、これらの情報を入力済みの支局のうちの任意の1または複数の支局をマウスによって選択可能な枠W101が存在する。
【0114】
また、この図13の画面の右端には、枠W101で選択した支局を新たに転送先として追加するためのアイコンI121や、枠W101で選択した支局について入力情報を変更するためのアイコンI122や、枠W101で選択した支局を転送先から削除するためのアイコンI123や、枠W101で選択した支局にプレイリストを転送する順番を繰り上げるためのアイコンI124や、枠W101で選択した支局にプレイリストを転送する順番を繰り下げるためのアイコンI125や、枠W101及びアイコンI121〜I125による設定内容を登録して図12の画面に戻るためのアイコンI126や、アイコンI121〜I125による設定内容を登録しないまま図12の画面に戻るためのアイコンI127や、枠W101で選択した支局が正常に広域ネットワーク3で親局1と結ばれているかをチェックするためののアイコンI128が存在する。
【0115】
この図13の画面を表示させて操作を行うことにより、各支局2−1〜2−nが、それぞれプレイリストの転送先として設定される。
【0116】
図12の画面の右上側には、プレイリストの転送先の支局(図13の画面でプレイリストの転送先として設定した支局)をプルダウン方式で選択するためのアイコンI112が存在する。
【0117】
また、図12の画面の左側には、作成済みのプレイリスト及びそのプレイリストに付与された属性が一覧表示されるとともにそのうちの任意の1または複数のプレイリストをマウスによって選択可能な枠W91が存在する。
【0118】
また、この図12の画面の中央には、枠W91で選択したプレイリストを、アイコンI112で選択した支局への転送リストに加える(すなわち枠W91で選択した支局への転送リストを作成する)ためのアイコンI113や、転送リストに加えたプレイリストを削除するためのアイコンI114や、アイコンI112で現在選択している支局についての転送リストを削除するためのアイコンI115や、プレイリスト転送先になっている全ての支局についての転送リストを削除するためのアイコンI116が存在する。
【0119】
また、この図12の画面の右側には、アイコンI112によって転送リストに加えられたプレイリストが表示される(すなわち作成した転送リストが表示される)枠W92が存在する。
【0120】
この図12の画面を表示させて操作を行うことにより、支局2−1〜2−nのうちの任意の1または複数の支局について、それぞれ転送リストが作成される(すなわち転送するプレイリストが選択される)。
【0121】
また、この図12の画面の右下側には、プレイリストの転送を開始するためのアイコンI117や、転送を中止するためのアイコンI118が存在する。
【0122】
転送リストを作成した後このアイコンI117をクリックすると、支局2−1〜2−nのうち転送リストが作成されている支局の各々について、図13の画面で設定された順番で、選択されたプレイリスト(転送リストに載っているプレイリスト)と、それらのプレイリストに載っているクリップについてのトリム情報と、そのプレイリストに付与された属性の情報と、そのプレイリストに載っているクリップについての送出トリガーの情報とが、親局1のパーソナルコンピュータ11からイーサネット16,ルーター17,広域ネットワーク3,当該支局のルーター36,イーサネット35を介して当該支局のパーソナルコンピュータ31に転送される。
【0123】
またそれととともに、選択されたプレイリストに従って、親局1のビデオサーバ12のハードディスク装置24からクリップが再生される。そして、それらのクリップが、バス26,インターフェース25,イーサネット16,ルーター17,広域ネットワーク3,当該支局のルーター36,イーサネット35を介して当該支局のビデオサーバ32に転送される。
【0124】
そして、それらのプレイリスト,トリム情報,属性の情報及び送出トリガーの情報が当該支局のパーソナルコンピュータ31に記憶されるとともに、それらのクリップが当該支局のビデオサーバ32に記憶される。
【0125】
この転送の際の親局1と支局2との間の通信は、FTP(ファイル転送プロトコル)を使って行われる。図14は、この転送の際の親局1と支局2との間の通信手順の概要を示しており、最初に、親局1のパーソナルコンピュータ11から、転送リストが作成されている支局のうち図13の画面で設定した順番が1番である支局のパーソナルコンピュータ31に接続要求を送る(ステップS1)。
【0126】
当該支局のパーソナルコンピュータ31は、このステップS1の接続要求に対する応答を親局1のパーソナルコンピュータ11に返送する(ステップS2)。これにより、親局1と当該支局との間で接続が確立される。
【0127】
このステップS2の応答があると、親局1のパーソナルコンピュータ11は、当該支局のパーソナルコンピュータ31に送信元を通知し(ステップS3)、当該支局についてのプレイリスト及びトリム情報をそのパーソナルコンピュータ31に送信する(ステップS4)。そして、送信を終えると、そのパーソナルコンピュータ31に送信の終了を通知する(ステップS5)。
【0128】
続いて、親局1のパーソナルコンピュータ11は、当該支局についてのクリップの送信をビデオサーバ12に命令する(ステップS6)。
【0129】
ビデオサーバ12は、このステップS6の命令に基づいて、当該支局のビデオサーバ32に送信元を通知し(ステップS7)、そのビデオサーバ32にクリップを送信する(ステップS8)。そして、送信を終えると、そのビデオサーバ32に送信の終了を通知する(ステップS9)。そのビデオサーバ32は、このステップS9の通知に対する応答を、当該支局のパーソナルコンピュータ31に送る(ステップS10)。
【0130】
当該支局のパーソナルコンピュータ31は、ステップS10の応答があると、ステップS5及びS9の送信終了の通知に対する応答を、親局1のパーソナルコンピュータ11に送る(ステップS11)。
【0131】
親局1のパーソナルコンピュータ11は、このステップS11の応答があると、当該支局のパーソナルコンピュータ31との接続を切断する(ステップS12)。そして、転送リストが作成されている支局のうち図13の画面で設定した順番が2番以降である支局の各々について、ステップS1〜S12の手順を繰り返す。
【0132】
なお、このようにプレイリストとともにクリップを転送するのではなく、クリップだけを転送することもできるようになっている。前述の図7の画面の上端のアイコンI41をクリックすると、図15に示すように、このクリップだけの転送用の画面が表示される。
【0133】
この図15の画面の上端には、支局2−1〜2−nをクリップだけの転送先の支局としても設定するためのアイコンI131が存在している。このアイコンI131をクリックすると、図13に示したのと同様な転送先設定用の画面(図示略)が表示される。
【0134】
この図15の画面の右上側には、クリップだけの転送先の支局(支局2−1〜2−nのうちクリップだけの転送先としても設定した支局)をプルダウン方式で選択するためのアイコンI132が存在する。
【0135】
また、この図15の画面の左側には、作成済みのクリップが一覧表示されるとともにそのうちの任意の1または複数のクリップをマウスによって選択可能な枠W111や、枠W111に表示されたクリップを並べ替えるためのアイコンI133が存在する。
【0136】
また、この図15の画面の中央には、枠W111で選択したクリップを、アイコンI132で選択した支局へのクリップ転送リストに加える(すなわち枠W111で選択した支局へのクリップ転送リストを作成する)ためのアイコンI134や、クリップ転送リストに加えたクリップを削除するためのアイコンI135や、枠W111で現在選択している支局についてのクリップ転送リストを削除するためのアイコンI136や、クリップだけの転送先になっている全ての支局についてのクリップ転送リストを削除するためのアイコンI137が存在する。
【0137】
また、この図15の画面の右側には、アイコンI132によってクリップ転送リストに加えられたクリップが表示される(すなわち作成したクリップ転送リストが表示される)枠W112が存在する。
【0138】
この図15の画面を表示させて操作を行うことにより、クリップだけの転送先としても設定した支局のうちの任意の1または複数の支局について、それぞれクリップ転送リストが作成される(すなわち転送するクリップが選択される)。
【0139】
また、この図15の画面の右下側には、クリップの転送を開始するためのアイコンI138や、クリップの転送を中止するためのアイコンI139が存在する。
【0140】
クリップ転送リストを作成した後このアイコンI138をクリックすると、クリップだけの転送先としても設定した支局のうちクリップ転送リストが作成された支局の各々について、選択されたクリップが、親局1のビデオサーバ12のハードディスク装置24から再生され、バス26,インターフェース25,イーサネット16,ルーター17,広域ネットワーク3,当該支局のルーター36,イーサネット35を介して当該支局のビデオサーバ32に転送されて、ビデオサーバ32に記憶される。
【0141】
次に、このネットワークCATVシステムにおける、各支局2での送出スタンバイの様子や、各支局2での素材の送出の開始の様子を説明する。
【0142】
各支局2のパーソナルコンピュータ31には親局1のパーソナルコンピュータ11と同じアプリケーションソフトウェアがインストールされているので、パーソナルコンピュータ31には図3に示したのと同じメインメニュー画面が表示される。このメインメニュー画面には、送出スタンバイや送出の開始を行うことを選択させるアイコン(「CHANNEL STATUS」と表示されたアイコン)I5も存在しており、このアイコンI5をクリックすると、図16に示すような画面が表示される。
【0143】
図16の画面の上端には、クリップの送出を開始するためのアイコンI142や、クリップの送出を停止するためのアイコンI143が存在する。
【0144】
また、この図16の画面の上端には、親局1から転送されたプレイリストを一覧表示するウィンドウを開かせるアイコンI144や、このウィンドウからマウスで選択されたプレイリストについて、図9の画面で枠W61でプレイリストを選択した状態でアイコンI72をクリックしたときと同様なプレイリスト変更用の画面を表示させるためのアイコンI46が存在する。親局1から転送されたプレイリストの中に、送出の直前に変更や削除が必要になったプレイリストが含まれている場合には、この画面が表示させて操作を行うことにより、支局2側でそのプレイリストの変更や削除を行うことができる。
【0145】
また、この図16の画面の上端には、ビデオサーバ32の各出力スロットの現在の使用状況を表示するウィンドウを開かせるアイコンI145や、送出スタンバイを行っているプレイリストに載っているクリップをビデオサーバ32のどの出力スロットから出力させるかをプルダウン方式で選択するためのアイコンI147が存在する。ビデオサーバ32の各出力スロットの現在の使用状況からみて、親局1側で図10の画面のアイコンI83や図11の画面のアイコンI102によって選択された出力スロットを使用することが不可能である場合には、このアイコンI147により、支局2側で出力スロットを選択し直すことができる。
【0146】
また、この図16の画面には、送出スタンバイを行っているプレイリストに載っているクリップの送出トリガーやIDやタイトル等がイベント番号順に一覧表示される枠W121や、それらのクリップの送出が完了するまでの残り時間が表示される枠W122や、それらのクリップの送出予定日が表示される枠W123や、そのプレイリストのIDが表示される枠W124が存在する。
【0147】
他方、メインメニュー画面には、「UTILITY」と表示されたアイコンI6も存在しており、このアイコンI6をクリックすると、図示は省略するが、「Auto Activate Set」と表示されたアイコンの存在するユーティリティ画面が表示される。この「Auto Activate Set」と表示されたアイコンをクリックすると、図17に示すような送出スタンバイを行う時刻の設定用の画面が表示される。
【0148】
この図17の画面には、送出スタンバイを自動的に行う時刻を入力するための枠W131や、枠W131に入力した時刻を確定して登録してユーティリティ画面に戻るためのアイコンI151や、枠W131に入力した時刻を登録しないままユーティリティ画面に戻るためのアイコンI152が存在する。
【0149】
この図17の画面を表示させて操作を行うことにより、各支局2において、送出スタンバイを自動的に行う時刻が設定される。なお、この時刻としては、1日の放送が終了する深夜の時刻か、1日の放送が開始される早朝の時刻を設定することが望ましい。
【0150】
送出スタンバイを自動的に行う時刻が設定されると、パーソナルコンピュータ31は、図18に示すような処理を、毎日この設定された時刻に開始する。この処理では、最初に、この設定された時刻に、親局1から転送された各プレイリスト(支局2側で削除したプレイリストを除く)について、クリップの送出開始予定日時(親局1側で図10や図11の画面の枠W74やW84で入力した日付及び図10の枠W72で入力した時刻であるが、支局2側でプレイリストの変更としてこの日付や時刻を変更することも可能である)を確認する(ステップS21)。
【0151】
そして、それらのプレイリスト中に、クリップの送出開始予定日時が翌日の同じ時刻まで(すなわち24時間以内)になっているプレイリストが存在するか否かを判断する(ステップS22)。
【0152】
存在しなければ、処理を終了する。他方、存在していれば、それらのプレイリスト中に、送出スタンバイを指示する属性(親局1側で図10の画面のアイコンI86によって付与される属性)が付与されたプレイリストが存在しているか否かを、親局1から転送された属性の情報から(ただし、支局2側でプレイリストの変更としてこの属性を付与し直した場合には、その付与し直した属性の情報から)判断する(ステップS23)。
【0153】
存在しなければ、処理を終了する。他方、存在していれば、それらのプレイリスト中の送出開始時刻が最も早いプレイリストに基づき、送出トリガーの到来によって直ちにそのプレイリストに載っているクリップの送出が開始されるように、送出スタンバイを行う(ステップS24)。
【0154】
続いて、送出スタンバイを行っているクリップについての送出トリガー(親局1側で図10の画面の枠W72で設定される送出トリガー)を、親局1から転送された送出トリガーの情報から(ただし、支局2側でプレイリストの変更としてこの送出トリガーを設定し直した場合には、その設定し直した送出トリガーの情報から)確認する(ステップS25)。そして、その送出トリガーが到来したか否かを判断する(ステップS26)。
【0155】
ここで、送出トリガーの内容が一定の時刻である場合(親局1側で、図10の画面の枠W72に送出開始予定時刻の左側に「C」の文字を入力した場合)には、この送出開始予定時刻が到来すると、送出トリガーが到来したと判断される。
【0156】
他方、送出トリガーの内容が上位装置からの送信指示の信号(GPI信号)である場合(親局1側で、図10の画面の枠W72に送出開始予定時刻だけを入力した場合)には、このGPI信号を受信すると、送出トリガーが到来したと判断される。
【0157】
他方、送出トリガーの内容がパーソナルコンピュータ31の操作である場合(親局1側で、図10の画面の枠W72に送出開始予定時刻の左側に「C」の文字を入力した場合)には、パーソナルコンピュータ31に図12の画面を表示させてアイコンI142をクリックすると、送出トリガーが到来したと判断される。
【0158】
このようにして送出トリガーが到来したと判断すると、送出スタンバイを行っているクリップの送出を開始させる(ステップS27)。すなわち、ビデオサーバ32内のハードディスク装置から、イベント番号順にクリップを再生させ、ビデオサーバ32内の出力スロット(親局1側で選択された出力スロットであるが、前述のように支局2側で出力スロットを選択し直すことも可能である)にそれらのクリップを転送させる。そして、その出力スロットでそれらのクリップをデコードして出力させる。これにより、ヘンドエンド34からそれらのクリップが送出される。
【0159】
なお、図10に示したようにPGMがプレイリストに加えられているためにクリップのグループ毎に送出トリガーが設定されている場合には、ステップS25〜S27の処理もそれらのグループ毎に行う。
【0160】
また、親局1から転送された属性の情報から(ただし、支局2側でプレイリストの変更としてこの属性を付与し直した場合には、その付与し直した属性の情報から)、繰り返し送出することを指示する属性がプレイリストに付与されていると判断した場合には、このステップS27で、クリップをイベント番号順に繰り返しビデオサーバ32から再生・出力させる。
【0161】
また、送出スタンバイを行っているクリップについてのトリム情報が親局1から転送されている場合には、このステップS27で、ビデオサーバ32に記録されているクリップを、そのトリム情報に基づいて編集して(トリム情報で定義された編集後のIN点からOUT点までの部分を切り出して)ビデオサーバ32から再生させる。
【0162】
このようにしてクリップの送出が完了すると、送出開始予定日時が24時間以内であり且つ送出スタンバイを指示する属性が付与されているプレイリストであって、まだ送出スタンバイ及びクリップの送出を行っていないプレイリストが残っているか否かを判断する(ステップS28)。
【0163】
残っていれば、ステップS24に戻り、残りのプレイリストについても送出スタンバイ及びクリップの送出を行う。そして、全てのプレイリストについて送出スタンバイ及びクリップの送出が完了すると、処理を終了する。
【0164】
なお、このように図17の画面で設定した時刻に自動的に送出スタンバイを行わせるのではなく、手動操作で送出スタンバイを行うこともできるようになっている。前述の図16の画面の上端のアイコンI141をクリックすると、図19に示すように、手動操作で送出スタンバイを行うための画面が表示される。
【0165】
この図19の画面には、送出開始のイベント番号を入力するための枠W141や、手動操作で送出スタンバイを行って図16の画面に戻るためのアイコンI161や、手動操作での送出スタンバイを行わないまま図16の画面に戻るためのアイコンI162が存在する。
【0166】
この図19の画面を表示させて操作を行うことにより、各支局2において、手動で送出スタンバイを行うこともできる。
【0167】
送出スタンバイが行われる状態で図16の画面を表示させると、送出スタンバイを行っているプレイリストに載っているクリップが枠W121に一覧表示されるとともに、それらのクリップの送出が完了するまでの残り時間,それらのクリップの送出予定日,そのプレイリストのIDがそれぞれ枠W122,W123,W124に表示される。
【0168】
送出トリガーの内容が一定の時刻である場合には、枠W121中の送出トリガーの欄には、Cの文字と送出開始予定時刻とが表示される。図16は、6時が送出トリガーであることにより「C00:06:00」の文字がこの欄に表示された状態を描いている。
【0169】
他方、送出トリガーの内容がGPI信号である場合には「K」の文字だけがこの欄に表示され、送出トリガーの内容がパーソナルコンピュータ31の操作である場合にはこの欄は空欄になる。
【0170】
また、枠W121に一覧表示されたクリップのうち、現在送出スタンバイされているクリップ(図の図16の状態ではイベント番号002のクリップ)は、他のクリップとは異なる色で表示される。
【0171】
以上に説明したように、このネットワークCATVシステムでは、一度パーソナルコンピュータ31に図17の画面を表示させて送出スタンバイを行う時刻を設定しておくことにより、支局2側で、親局1から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、従来のような局員の作業を経ることなく毎日一定の時刻に自動的に行われるようになっている。
【0172】
したがって、支局2の局員の作業の負担が軽減されるとともに、人為ミスによりそのプレイリストに載っている素材が支局2から送出されなくなる事態が防止される。
【0173】
また、支局2側で送出トリガーを設定する操作を行うことなく、親局1側で設定した送出トリガーの到来によって、送出スタンバイが行われているクリップが支局2から送出される。したがって、この点でも支局2の局員の作業の負担が軽減される。
【0174】
また、プレイリストだけでなく、そのプレイリストに載っているクリップも広域ネットワーク3を介して親局1から支局2に転送されるので、支局2側で、プレイリスト及びクリップの配信を受けることと、プレイリストに基づく送出スタンバイと、送出トリガーの内容が一定の時刻や上位装置からの送信指示の信号(GPI信号)である場合のクリップの送出とが、全て局員の作業を経ることなく自動的に行われるようになっている。
【0175】
したがって、支局2が独自に素材を作成せずに親局1から配信されたクリップだけを送出する場合には、システムの導入時にシステムの導入時に送出スタンバイを行う時刻を設定した以降は支局2を無人化することもできる。
【0176】
また、このように支局2で独自に素材を作成しない場合には、素材を作成する元になるAVデータを支局2のビデオサーバ32に入力させる必要がないので、ビデオサーバ32に入力スロットを搭載する必要がなくなる。したがって、ビデオサーバ32に出力スロットを5つ搭載することができるので、支局2の送出能力を高めることができる。
【0177】
また、クリップについてのトリム情報が親局1から支局2に転送された場合には、支局2で、転送されたクリップがこのトリム情報に基づいて自動的に編集されて(一部が切り出されて)送出されるようになっている。
【0178】
また、親局1のパーソナルコンピュータ11の一度の操作により、広域ネットワーク3を介して各支局2にプレイリスト及びクリップが転送されるので、短時間且つ簡単な作業によって親局1から各支局2に素材を配信できるようになっている。
【0179】
また、親局1では、ノンリニアアクセス可能な記録媒体であるハードディスクを用いたビデオサーバ12にクリップを記録しているので、プレイリストに載っているクリップを迅速にビデオサーバ12から再生・出力して各支局2に転送できるようになっている。
【0180】
また、各支局2でも、親局1から転送されたクリップをやはりハードディスクを用いたビデオサーバ32に記録しているので、迅速にプレイリストに載っている順にクリップをビデオサーバ32から再生・出力して送出できるようになっている。
【0181】
また、AVデータを圧縮して作成した素材であるクリップが広域ネットワーク3を介して親局1から各支局2に転送されるので、転送時間が短縮されるとともに広域ネットワーク3の負荷が軽減されるようになっている。
【0182】
なお、以上の例ではCATVサービスに本発明を適用しているが、別の例として、公共の場所に設置された大画面のディスプレイを用いて素材を送出するサービスにも本発明を適用してよい。
【0183】
図20は、公共の場所の大画面ディスプレイを用いた送出サービスに本発明を適用したシステム(大画面ディスプレイをビルボード(広告掲示板)として用いるという意味で、ネットワークビルボードシステムと呼ぶ)の全体構成例を示しており、図1と共通する部分には同一の符号を付している。
【0184】
このネットワークビルボードシステムでは、センターサイト41と複数のリモートサイト42(42−1〜42−n)とが、例えばNTTのISDNサービスであるINS1500を利用することにより、広域ネットワーク43で結ばれている。各リモートサイト42はそれぞれ日本国内あるいは海外の駅・空港の施設内等の大画面ディスプレイの設置場所に設けられており、センターサイト41はそれらとは遠く離れた編集室内に設けられている。
【0185】
各リモートサイト42では、ビデオサーバ32の各出力スロットから出力された素材が、モニター33−1〜33−5に表示されるとともに、映像処理用のプロセッサ51に供給され、このプロセッサ51により例えば大画面ディスプレイ装置52に画面分割して表示される。
【0186】
図1の親局1と違って、センターサイト41からは素材は送出されないので、ビデオサーバ12に搭載する出力スロットは、作成したクリップを出力してモニター14−2で確認するための1つの出力スロットだけでよい。
【0187】
また、図1の支局2と違ってリモートサイト42では素材が作成されることはないので、ビデオサーバ32には入力スロットを搭載する必要がない。
【0188】
このネットワークビルボードシステムでも、センターサイト41のパーソナルコンピュータ11に図3〜図15に示したのと同様な処理を行わせ、リモートサイト42のパーソナルコンピュータ31に図16〜図18に示したのと同様な処理を行わせることにより、ディスプレイの設置場所の側で、プレイリスト及びクリップの配信を受けることと、プレイリストに基づく送出スタンバイと、送出トリガーの内容が例えば一定の時刻である場合のクリップの送出とが、全て人の作業を経ることなく自動的に行われるようになる。
【0189】
したがって、ディスプレイの設置場所に出向く係員の作業の負担が軽減されるとともに、そのプレイリストに載っているクリップが人為ミスによって送出されなくなる事態が防止されるようになる。また、システムの導入時に送出スタンバイを行う時刻を設定した以降はディスプレイの設置場所を常時無人化することもできるようになる。
【0190】
また、以上の例では、親局1やセンターサイト41において、1台のVTR13に収録されたAVデータだけをビデオサーバ12に入力させてクリップを作成している。しかし、別の例として、ビデオサーバ12に入力スロット22を2つ以上搭載することにより、2台以上のVTRに収録されたAVデータをビデオサーバ12に入力させてクリップを作成してもよい。また、VTRに収録されたAVデータ以外に、ネットワークを介して親局に送られるAVデータをビデオサーバ12に入力させてクリップを作成してもよい。
【0191】
また、本発明を適用するネットワークCATVシステムやネットワークビルボードシステムにおいて親局1,支局2やセンターサイト41,リモートサイト42で用いるビデオサーバは、図2に示したのとは異なる構成のもの(例えば、合計で4以下または6以上の入出力スロットを搭載可能なものや、光ディスク装置や半導体メモリを用いてクリップの記録・再生を行うもの)であってもよい。また、ビデオサーバ以外の適宜の記録再生装置を用いてクリップを記録・再生するようにしてもよい。
【0192】
また、以上の例では、1つの親局1(あるいは1つのセンターサイト41)と複数の支局2(あるいは複数のリモートサイト42)とを広域ネットワーク3(あるいは広域ネットワーク43)で結んでいるが、1つの親局1(あるいは1つのセンターサイト41)と1つの支局2(あるいは1つのリモートサイト42)とを広域ネットワーク3(あるいは広域ネットワーク43)で結んだり、複数の親局1(あるいは複数のセンターサイト41)と1または複数の支局2(あるいは1または複数のリモートサイト42)とを広域ネットワーク3(あるいは広域ネットワーク43)で結んだりしてもよい。
【0193】
また、本発明は、CATVサービスや公共の場所の大画面ディスプレイを用いた送出サービスだけでなく、例えば講師の講義内容をVTRに収録し、その収録内容を元にして編集室で作成した素材を大学の講義室や公会堂等で大画面ディスプレイ装置を用いて送出する場合のように、データ(素材等)の送出予定を示すプレイリストを作成する場所とそのプレイリストに基づいてデータを送出する場所とが離れているあらゆる場合に適用してよい。
【0194】
また、本発明は、以上の例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0195】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、データ送出部側で、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、人の作業を経ることなく一定の時刻に自動的に行われる。
【0196】
これにより、データ送出部での作業の負担が軽減されるという効果や、人為ミスによりプレイリストに載っているデータがデータ送出部から送出されなくなる事態が防止されるという効果が得られる。
【0197】
したがって、例えばCATVサービスに本発明を適用すれば、支局側で、親局から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを、従来のような局員の作業を経ることなく自動的に行えるようになるので、支局の局員の作業の負担が軽減されるとともに、そのプレイリストに載っている素材が人為ミスによって支局から送出されなくなる事態が防止されるようになる。
【0198】
あるいはまた、例えば公共の場所のディスプレイを用いた送出サービスに本発明を適用すれば、ディスプレイの設置場所の側で、編集室から配信されたプレイリストに基づく送出スタンバイを、従来のようなディスプレイの設置場所に出向く係員の作業を経ることなく自動的に行えるようになるので、その係員の作業の負担が軽減されるとともに、そのプレイリストに載っている素材が人為ミスによって送出されなくなる事態が防止されるようになる。
【0199】
また、本発明によれば、一度時刻を設定することにより、データ送出部側で、プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに基づく送出スタンバイが、人の作業を経ることなく毎日一定の時刻に自動的に行われる。
【0200】
これにより、データ送出部での作業の負担が一層軽減されるとともに、プレイリストに載っているデータが送出されなくなる事態が一層よく防止されるという効果が得られる。
【0201】
また、本発明によれば、データ送出部側で送出トリガーを設定する操作を行うことなく、プレイリスト作成部側で設定した送出トリガーの到来によって、送出スタンバイが行われているデータがデータ送出部から送出される。したがって、この点でもデータ送出部での作業の負担を軽減することができるという効果が得られる。
【0202】
また、本発明によれば、プレイリストだけでなく、そのプレイリストに載っているデータもネットワークを介してプレイリスト作成部からデータ送出部に転送されてデータ送出部で記録されるので、データ送出部側で、プレイリスト及びデータの配信を受けることと、プレイリストに基づく送出スタンバイと、送出トリガーの内容が例えば一定の時刻である場合のデータの送出とが、全て人の作業を経ることなく自動的に行われる。
【0203】
したがって、例えばデータ送出部が独自にデータを作成せずに配信されたデータだけを送出する場合には、一度時刻を設定した以降はデータ送出部を無人化することができるという効果も得られる。
【0204】
また、本発明によれば、プレイリスト作成部では、プレイリストに載っているデータを迅速に記録再生手段から再生して転送でき、データ送出部では、迅速にプレイリストに載っている順にデータを記録再生手段から再生して送出できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したネットワークCATVシステムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1のビデオサーバ12の構成例を示す図である。
【図3】図1のパーソナルコンピュータ11に表示されるメインメニュー画面を示す図である。
【図4】クリップ作成用の画面を示す図である。
【図5】クリップ作成用の画面を示す図である。
【図6】クリップ作成用の画面を示す図である。
【図7】クリップ管理用の画面を示す図である。
【図8】クリップ管理用の画面を示す図である。
【図9】プレイリスト作成用の画面を示す図である。
【図10】プレイリスト作成用の画面を示す図である。
【図11】プレイリスト作成用の画面を示す図である。
【図12】プレイリスト転送用の画面を示す図である。
【図13】転送先設定用の画面を示す図である。
【図14】図1の親局1と支局2との間での通信手順の概要を示す図である。
【図15】クリップ転送用の画面を示す図である。
【図16】送出スタンバイや送出の開始を行うための画面を示す図である。
【図17】送出スタンバイを自動的に行う時刻の設定用の画面を示す図である。
【図18】図2のパーソナルコンピュータ31が送出スタンバイ及び送出開始のために実行する処理を示すフローチャートである。
【図19】手動操作で送出スタンバイを行うための画面を示す図である。
【図20】本発明を適用したネットワークビルボードシステムの全体構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 CATVの親局、 2−1〜2−n CATVの支局、 3,43 広域ネットワーク、 11,31 パーソナルコンピュータ、 12,32 ビデオサーバ、 13 VTR、 14−1〜14−5,33−1〜33−5 モニター、 15,34 ヘッドエンド、 16,35 イーサネット、 17,36ルーター、 21 ビデオサーバ内の制御部、 22 ビデオサーバ内の入力スロット、 23−1〜23−4 ビデオサーバ内の出力スロット、 24 ビデオサーバ内のハードディスク装置、 25 ビデオサーバ内のインターフェース、 26 ビデオサーバ内のバス、 27 エンコーダ、 28−1〜28−4 デコーダ、 41 センターサイト、 42−1〜42−n リモートサイト、 51 映像処理用のプロセッサ、 52 大画面ディスプレイ装置
Claims (10)
- データの送出予定を示すプレイリストを作成するプレイリスト作成部と、前記プレイリストに基づいてデータを送出するデータ送出部とが、ネットワークで結ばれたデータ送出システムであって、
前記プレイリスト作成部は、
プレイリストに、送出スタンバイを指示する属性を付与する属性付与手段と、
作成したプレイリストと、該プレイリストに付与された前記属性の情報とを、ネットワークを介して前記データ送出部に転送する転送手段とを備え、
前記データ送出部は、
送出スタンバイを行う時刻を設定する時刻設定手段と、
前記時刻設定手段で設定された時刻に、前記プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに前記属性が付与されているか否かを前記属性の情報から判断し、前記属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行う送出スタンバイ手段とを備えた
データ送出システム。 - 請求項1に記載のデータ送出システムにおいて、
前記送出スタンバイ手段は、毎日、前記時刻設定手段で設定された時刻から24時間以内に放送開始予定のプレイリストが前記プレイリスト作成部から転送されているか否かを判断するとともに、前記プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに前記属性が付与されているか否かを前記属性の情報から判断し、24時間以内に放送開始予定であり且つ前記属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行う
データ送出システム。 - 請求項1または2に記載のデータ送出システムにおいて、
前記プレイリスト作成部は、プレイリストに加えられるデータの送出を直ちに開始する条件である送出トリガーを、一定の時刻が到来したこと、前記データ送出部において操作画面で送出開始の操作が行われたこと、または上位装置から送出指示の信号を受信したことの3通りの中から任意に設定する送出トリガー設定手段をさらに備え、
前記転送手段は、前記送出トリガー設定手段で設定された送出トリガーの情報をプレイリストとともに転送し、
前記データ送出部は、前記送出スタンバイ手段で送出スタンバイが行われているデータについて、前記プレイリスト作成部から転送された送出トリガーが一定の時刻の到来である場合には該時刻が到来すると送出トリガーが到来したと判断し、前記転送された送出トリガーが操作画面での送出開始の操作である場合には該操作が行われると送出トリガーが到来したと判断し、前記転送された送出トリガーが上位装置からの送出指示の信号の受信である場合には該信号を受信すると送出トリガーが到来したと判断して、該データの送出を開始する送出開始手段をさらに備えた
データ送出システム。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のデータ送出システムにおいて、
前記プレイリスト作成部は、
データが記録される記録再生手段と、
作成したプレイリストのうち前記データ送出部に転送するプレイリストを選択する選択手段と、
プレイリストの転送開始を指示する指示手段とをさらに備え、
前記転送手段は、前記指示手段からの指示に基づき、前記選択手段で選択されたプレイリストに従って前記データを前記記録再生手段から再生させ、該プレイリスト及び該データをネットワークを介して前記データ送出部に転送し、
前記データ送出部は、前記プレイリスト作成部から転送されたデータを記録する記録再生手段をさらに備えた
データ送出システム。 - 請求項4に記載のデータ送出システムにおいて、
前記プレイリスト作成部の記録再生手段及び前記データ送出部の記録再生手段は、それぞれノンリニアアクセス可能な記録媒体を用いたものである
データ送出システム。 - データの送出予定を示すプレイリストを作成するプレイリスト作成部と、前記プレイリストに基づいてデータを送出するデータ送出部とをネットワークで結んだデータ送出システムにおける送出スタンバイ方法において、
前記プレイリスト作成部において、プレイリストに、送出スタンバイを指示する属性を付与する第1ステップと、
前記プレイリスト作成部において、作成したプレイリストと、前記第1ステップで該プレイリストに付与した前記属性の情報とを、ネットワークを介して前記データ送出部に転送する第2ステップと、
前記データ送出部において、送出スタンバイを行う時刻を設定する第3ステップと、
前記データ送出部において、前記第3ステップで設定された時刻に、前記プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに前記属性が付与されているか否かを前記属性の情報から判断し、前記属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行う第4ステップとを有する
送出スタンバイ方法。 - 請求項6に記載の送出スタンバイ方法において、
前記第4ステップでは、毎日、前記第3ステップで設定された時刻から24時間以内に放送開始予定のプレイリストが前記プレイリスト作成部から転送されているか否かを判断するとともに、前記プレイリスト作成部から転送されたプレイリストに前記属性が付与されているか否かを判断し、24時間以内に放送開始予定であり且つ前記属性が付与されているプレイリストに基づいて送出スタンバイを行う
送出スタンバイ方法。 - 請求項6または7に記載の送出スタンバイ方法において、
前記プレイリスト作成部において、プレイリストに加えられるデータの送出を直ちに開始する条件である送出トリガーを、一定の時刻が到来したこと、前記データ送出部において操作画面で送出開始の操作が行われたこと、または上位装置から送出指示の信号を受信したことの3通りの中から任意に設定するステップをさらに有し、
前記第2ステップで、前記送出トリガーの情報をプレイリストとともに転送し、
前記データ送出部において、前記第4ステップで送出スタンバイを行っているデータについて、前記プレイリスト作成部から転送された送出トリガーが一定の時刻の到来である場合には該時刻が到来すると送出トリガーが到来したと判断し、前記転送された送出トリガーが操作画面での送出開始の操作である場合には該操作が行われると送出トリガーが到来したと判断し、前記転送された送出トリガーが上位装置からの送出指示の信号の受信である場合には該信号を受信すると送出トリガーが到来したと判断して、該データの送出を開始するステップをさらに有する
送出スタンバイ方法。 - 請求項6乃至8のいずれかに記載の送出スタンバイ方法において、
前記プレイリスト作成部において、データを記録するステップと、
前記プレイリスト作成部において、作成したプレイリストのうち前記データ送出部に転送するプレイリストを選択するステップと、
前記プレイリスト作成部において、前記選択したプレイリストに従って、前記記録したデータを再生し、該プレイリスト及び該データを前記ネットワークを介して前記データ送出部に転送するステップと、
前記データ送出部において、前記プレイリスト作成部から転送されたデータを記録するステップとをさらに有する
送出スタンバイ方法。 - 請求項9に記載の送出スタンバイ方法において、
前記プレイリスト作成部及び前記データ送出部は、それぞれノンリニアアクセス可能な記録媒体を用いた記録再生手段にデータを記録する
送出スタンバイ方法。
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