JP4356125B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードと、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードとを運転者の選択操作によって変更可能に構成された自動変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平8−210492号公報に示されるように、車速に応じた値を検出する車速検出手段と、エンジン負荷に応じた値を検出するエンジン負荷検出手段と、車速検出手段の出力及びエンジン負荷検出手段の出力並びに予め設定された変速特性に基づいて変速を行う自動変速モード(オートモード)と、手動操作により所定の変速比に変速するための変速指令を出力する変速指令手段と、変速指令手段の操作に基づいて変速を行う手動変速モード(マニュアルモード)と、入力側がエンジンに直結され、出力側が複数の変速段を有する歯車機構に連結されたトルクコンバータと、このトルクコンバータの入力側及び出力側を連結するロックアップクラッチと、車速及びエンジン負荷に基づいてロックアップクラッチの係合及び係合解除を制御する制御手段とを備えた車両用自動変速機の制御装置において、上記制御手段によりオートモードでロックアップクラッチの係合が禁止された領域でも、マニュアルモードではロックアップクラッチの係合を許容するように構成して、ロックアップクラッチの作動を適切に制御することにより燃費の向上を図ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載された自動変速機の制御装置では、マニュアルモードの走行時に、オートモードにおいてロックアップクラッチの係合が禁止された領域でもロックアップクラッチの係合を許容することにより、オートモードの走行時に比べてロックアップクラッチの締結領域を広くしているため、燃費を向上させることができるという利点を有する反面、山道をスポーツ走行する際等に選択されるマニュアルモードの走行時に、上記ロックアップクラッチが締結されてトルクコンバータの入力側と出力側とが直結されることにより、上記トルクコンバータによるトルク増大作用が得られなくなって走行性が低下することが避けられないという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、マニュアルモードの制御時に、車両の走行性を低下させることなく、燃費を改善することができる自動変速機の制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードと、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードとを運転者の選択操作によって変更可能に構成された自動変速機の制御装置において、車両の運転状態と変速段とをパラメータとして予め設定された特性に基づいて上記自動変速機に設けられたトルクコンバータのロックアップクラッチを制御するロックアップクラッチ制御手段を備え、上記マニュアルモードの制御時に、高速段では、ロックアップ移行ラインおよびロックアップ解除ラインを上記オートモードの制御時に比べてそれぞれ低車速側に設定することにより、ロックアップクラッチを締結状態とする領域を、上記オートモードの制御時に比べて広くするように設定するとともに、低速段では、上記オートモードの制御時に比べて狭くするように設定したものである。
【0006】
上記構成によれば、上記マニュアルモードの制御時には、高速段におけるロックアップクラッチの締結領域が、上記オートモードの制御時に比べて広く設定されることにより、高速段の走行時に高確率でロックアップ制御が実行されて燃費が改善されるとともに、低速段におけるロックアップクラッチの締結領域が、上記オートモードの制御時に比べて狭く設定されることにより、低速段の走行時にトルクコンバータのトルク増大作用が得られてスポーツ走行が可能となる。
【0007】
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の自動変速機の制御装置において、マニュアルモードの制御時には、低速段でのロックアップクラッチの締結を禁止するように構成したものである。
【0008】
上記構成によれば、低速段におけるロックアップクラッチの締結領域が禁止されることにより、マニュアルモードの低速段でトルクコンバータのトルク増大作用が確実に得られることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、自動変速機10の機械構成を示している。この自動変速機10は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、このトルクコンバータ20の出力により駆動される変速機構30と、この変速機構30の動力伝達方向を切換えるクラッチやブレーキ等からなる複数の摩擦締結要素41〜45及びワンウェイクラッチ46とを有し、これらにより後述するDレンジ等の前進レンジにおける1〜4速と、Rレンジにおける後退速とが得られるようになっている。
【0012】
上記トルクコンバータ20は、エンジンの出力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ22と、このポンプ22に対向して配設されてポンプ22により作動油を介して駆動されるタービン23と、上記ポンプ22とタービン23との間に介設されるとともに変速機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持されてトルクを増大させるステータ25と、上記ケース21とタービン23との間に設けられてこのケース21を介してエンジンの出力軸1とタービン23とを直結するロックアップクラッチ26とにより構成されている。
【0013】
そして、上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して上記変速機構30側に出力されるようになっている。また、上記トルクコンバータ20には、トルクコンバータ20のケース21を介してエンジンの出力軸1により駆動されるオイルポンプ12が設けられている。
【0014】
上記変速機構30は、サンギヤ31a,32aと、これらのサンギヤ31a,32aに噛み合った複数のピニオン31b,32bと、これらのピニオン31b,32bを支持するピニオンキャリア31c,32cと、上記ピニオン31b,32bに噛み合った複数のインターナルギヤ31d,32dとを有する第1,第2遊星歯車機構31,32により構成されている。
【0015】
そして、上記タービンシャフト2と第1遊星歯車機構31のサンギヤ31aとの間にフォワードクラッチ41が配設され、かつタービンシャフト2と第2遊星歯車機構32のサンギヤ32aとの間にリバースクラッチ42が配設され、またタービンシャフト2と第2遊星歯車機構32のピニオンキャリア32cとの間に3−4クラッチ43が配設されるとともに、第2遊星歯車機構32のサンギヤ32aを固定する2−4ブレーキ44が配設されている。
【0016】
さらに、第1遊星歯車機構31のインターナルギヤ31dと第2遊星歯車機構32のピニオンキャリア32cとが連結されて、これらと変速機ケース11との間にローリバースブレーキ45とワンウェイクラッチ46とが並列に配設されるとともに、第1遊星歯車機構31のピニオンキャリア31cと第2遊星歯車機構32のインターナルギヤ32dとが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続されている。そして、上記出力ギヤ13の回転が伝動ギヤ2〜4及び差動機構5を介して左右の車軸6,7に伝達されるようになっている。
【0017】
ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩擦締結要素41〜45及びワンウェイクラッチ46の作動状態と、ギヤ段との関係をまとめると、次の表1に示すようになる。なお、この表1において(〇)は、上記摩擦締結要素41〜45等が締結される場合を示す。
【0018】
【表1】
Figure 0004356125
【0019】
上記各摩擦締結要素41〜45等に設けられた油圧室に対して作動圧を給排する油圧制御回路100について説明する。ここで、上記摩擦締結要素のうち、バンドブレーキからなる2速及び4速用の2−4ブレーキ44は、作動圧が供給される油圧室としてアプライ室44aと、リリース室44bとを有し、上記アプライ室44aにのみ作動圧が供給されているときには、2−4ブレーキ44が締結され、上記リリース室44bにのみ作動圧が供給されているとき、両室44a,44bとも作動圧が供給されていないとき、及び両室44a,44bとも作動圧が供給されているときには、2−4ブレーキ44が解放されるようになっている。また、その他の摩擦締結要素41〜43,45は、単一の油圧室を有し、この油圧室に作動圧が供給されているときには、その摩擦締結要素が締結されるようになっている。
【0020】
図2に示すように、上記油圧制御回路100には、主たる構成要素として、ラテン圧を生成するレギュレータバルブ101と、手動操作によってレンジの切換えを行うためのマニュアルバルブ102と、変速時に作動して各摩擦締結要素41〜45に通じる油路を切換えるローリバースバルブ103、バイパスバルブ104、2−4シフトバルブ105及びロックアップシフトバルブ106と、これらのバルブ103〜106を作動させるための第1,第2オンオフソレノイドバルブ(以下オンオフSVという)111,112と、これらのオンオフSV111,112に供給される元圧を生成するソレノイドレデューシングバルブ(以下レデューシングVという)107と、第1オンオフSV111からの作動圧の供給元を切換えるソレノイドリレーバルブ(以下リレーバルブという)108と、各摩擦締結要素41〜45の油圧室に供給される作動圧の生成、調整、排出等の制御を行う第1〜第3デューティソレノイドバルブ(以下デューティSVという)121,122,123等が設けられている。
【0021】
ここで、上記オンオフSV111,112は、ONのときに上、下流側の油路を連通させるとともに、OFFのときに上流側の油路を遮断して下流側をドレンさせるように構成されている。また、上記デューティSV121〜123は、OFFのとき、つまりデューティ率が0%のときに全開となって上、下流側の油路を完全に連通させ、ONのとき、つまりデューティ率が100%のときに全開となって、上流側の油路を遮断して下流側をドレンさせるとともに、その中間のデューティ率では、上流側の油圧を元圧として、下流側に上記デューティ率に応じた値に調整した油圧を生成するように構成されている。
【0022】
上記レギュレータバルブ101は、オイルポンプ12から吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に調整する。そして、このライン圧は、メインライン200を介して上記マニュアルバルブ102に供給されるとともに、上記レデューシングV107と3−4シフトバルブ105とに供給されるようになっている。
【0023】
そして、上記一定圧は、第1オンオフSV111がONのときには、ライン203を介して上記リレーバルブ108に供給されるとともに、このリレーバルブ108のスプールが図面の右側に位置するときには、さらにライン204を介してバイパスバルブ104の一端の制御ポート104aにパイロット圧として供給され、上記バイパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。また、上記一定圧は、リレーバルブ108のスプールが図面の左側に位置するときには、ライン205を介して3−4シフトバルブ105の一端の制御ポート105aにパイロット圧として供給され、上記3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付勢する。
【0024】
また、上記第2オンオフSV112がONのときには、上記レデューシングV107からの一定圧は、ライン206を介してバイパスバルブ104に供給されるとともに、このバイパスバルブ104のスプールが図面の右側に位置するときには、さらにライン207を介してロックアップシフトバルブ106の一端の制御ポート106aにパイロット圧として供給され、上記ロックアップシフトバルブ106のスプールを左側に付勢する。また、上記一定圧は、バイパスバルブ104のスプールが図面の左側に位置するときには、ライン208を介してローリバースバルブ103の一端の制御ポート103aにパイロット圧として供給され、上記ローリバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。
【0025】
さらに、レデューシングV107からの一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバルブ101の調圧ポート101aにも供給される。この場合、上記一定圧は、上記ライン209に設けられたリニアソレノイドバルブ(以下リニアSVという)131により、例えばエンジンのスロットル開度等に応じて調整され、これによって上記レギュレータバルブ101によりライン圧がスロットル開度等に応じて調整されることになる。
【0026】
なお、上記3−4シフトバルブ105に導かれたメインライン200は、3−4シフトバルブ105のスプールが右側に位置するときには、ライン210を介して第1アキュームレータ141に通じ、この第1アキュームレータ141にライン圧を導入させる。
【0027】
一方、上記メインライン200からマニュアルバルブ102に供給されるライン圧は、Dレンジでは第1出力ライン211及び第2出力ライン212に導入され、Rレンジでは第1出力ライン211及び第3出力ライン213に、またNレンジでは第3出力ライン213にそれぞれ導入される。
【0028】
そして、上記第1出力ライン211は、第1デューティSV121に導かれ、この第1デューティSV121に制御元圧としてライン圧を供給する。この第1デューティSV121の下流側は、ライン214を介してローリバースバルブ103に導かれているとともに、このローリバースバルブ103のスプールが図面の右側に位置するときには、さらにライン215を介して2−4ブレーキ44のアプライ室44aに導かれ、またローリバースバルブ103のスプールが図面の左側に位置するときには、さらにライン216を介してローリバースブレーキ45の油圧室に導かれる。
【0029】
ここで、上記ライン214からはライン217が分岐され、このライン217を介して上記ライン214が第2アキュームレータ142に接続されている。
【0030】
また、上記第2出力ライン212は、第2デューティSV122及び第3デューティSV123に導かれ、これらの第2,第3デューティSV122,123に制御元圧としてライン圧を供給するとともに、3−4シフトバルブ105にも導かれている。この3−4シフトバルブ105に導かれたライン212は、この3−4シフトバルブ105のスプールが図面の左側に位置するときには、ライン218を介してロックアップシフトバルブ106に導かれ、このロックアップシフトバルブ106のスプールが図面の左側に位置するときには、さらにライン219を介してフォワードクラッチ41の油圧室に導かれる。
【0031】
また、上記ライン219から分岐されたライン220は、3−4シフトバルブ105に導かれ、この3−4シフトバルブ105のスプールが図面の左側に位置するときには、上記ライン210を介して第1アキュームレータ141に通じるとともに、上記3−4シフトバルブ105のスプールが図面の右側に位置するときには、ライン221を介して2−4ブレーキ44のリリース室44bに通じるようになっている。
【0032】
さらに、第2出力ライン212から制御元圧が供給される上記第2デューティSV122の下流側は、ライン222を介して上記リレーバルブ108の一端の制御ポート108aに導かれてパイロット圧を供給し、上記リレーバルブ108のスプールを左側に付勢する。
【0033】
また、上記ライン222から分岐されたライン223は、ローリバースバルブ103に導かれ、このローリバースルブ103のスプールが図面の右側に位置するときには、さらにライン224に通じる。そして、このライン224からは、オリフィス151を介してライン225が分岐されて3−4シフトバルブ105に導かれ、この3−4シフトバルブ105のスプールが図面の左側に位置するときには、ライン221を介して2−4ブレーキ44のリリース室44bに通じるようになっている。
【0034】
また、上記ライン224からオリフィス151を介して分岐されたライン225からは、さらにライン226が分岐されてバイパスバルブ104に導かれ、このバイパスバルブ104のスプールが図面の右側に位置するときには、ライン227を介して上記3−4クラッチ43に油圧室に導かれる。
【0035】
さらに、上記ライン224は直接バイパスバルブ104に導かれ、このバイパスバルブ104のスプールが図面の左側に位置するときには、上記ライン226を介してライン225に通じる。つまり、ライン224とライン225とが上記オリフィス151をバイパスして通じることになる。
【0036】
また、上記第2出力ライン212から制御元圧が供給される上記第3デューティSV123の下流側は、ライン228を介して上記ロックアップシフトバルブ106に導かれ、このロックアップシフトバルブ106のスプールが図面の右側に位置するときには、上記フォワードクラッチ41の油圧室に通じるライン219に連通する。また、上記ロックアップシフトバルブ106のスプールが図面の左側に位置するときには、ライン229を介してロックアップクラッチ26のフロント室26aに通じる。
【0037】
さらに、上記マニュアルバルブ102からの第3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導かれ、このローリバースバルブ103のスプールが図面の左側に位置するときには、ライン230を介してリバースクラッチ42に油圧室に導かれる。
【0038】
また、上記第3出力ライン213から分岐されたライン231は、バイパスバルブ104に導かれ、このバイパスバルブ104のスプールが図面の右側に位置するときには、上記ライン208を介してローリバースバルブ103の制御ポート103aにパイロット圧としてライン圧を供給し、このローリバースバルブ103のスプールを図面の左側に付勢する。
【0039】
上記の構成に加え、油圧制御回路100には、コンバータリリーフバルブ109が設けられている。このコンバータリリーフバルブ109は、レギュレータバルブ101からライン232を介して供給される作動圧を一定圧に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロックアップシフトバルブ106に供給する。そして、上記一定圧は、ロックアップシフトバルブ106のスプールが図面に右側に位置するときには、上記ライン229を介してロックアップクラッチ26のフロント室26aに供給され、またロックアップシフトバルブ106のスプールが図面の左側に位置するときには、上記ライン234を介してロックアップクラッチ26のリヤ室26bに供給されるようになっている。
【0040】
ここで、上記ロックアップクラッチ26は、フロント室26aに上記一定圧が供給されることによって解放されるとともに、リヤ室26bに一定圧が供給されたときに締結されるようになっているが、この締結時において、ロックアップシフトバルブ106のスプールが図面に左側に位置するときには、上記第3デューティSV123で生成された作動圧がフロント室26aに供給されることにより、この作動圧に応じて締結力が得らるように構成されている。
【0041】
また、上記油圧制御回路100においては、前述のようにレギュレータバルブ101によって調整されるライン圧を、リニアSV131からの制御圧により、例えばスロットル開度等に応じた油圧に制御するようになっているが、レンジ位置に対応したライン圧の制御も行われるようになっている。すなわち、上記マニュアルバルブ102から導かれて、D及びNレンジでは、インライン200に通じるライン235が、上記レギュレータバルブ101の減圧ポート101bに接続され、上記D及びNレンジにおけるライン圧がRレンジよりも低い値に調圧されるようになっている。
【0042】
上記自動変速機10は、図3に示すように、油圧制御回路100の第1,第2オンオフSV111,112、第1〜第3デューティバルブ121〜123及びリニアSV131を制御する変速コントローラ300を有し、この変速コントローラ300には、上記トルクコンバータ20のロックアップクラッチ26を、車両の走行状態に応じて制御するロックアップクラッチ制御手段301が設けられている。
【0043】
上記変速コントローラ300には、車速を検出する車速センサ83、エンジン負荷としてのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ84及びタービン回転数を検出するタービン回転数センサ85及び油温センサ86からの検出信号と、運転者によって選択されたレンジ位置を検出するインヒビタスイッチ72からの信号とが入力され、これらの信号に基づいて検出された運転状態等に応じ、上記第1,第2オンオフSV111,112、第1〜第3デューティバルブ121〜123及びリニアSV131の作動状態が制御されるようになっている。
【0044】
上記コントローラ300による第1,第2オンオフSV111,112及び第1〜第3デューティバルブ121〜123に対する制御状態と、変速段との関係(ソレノイドパターン)をまとめると、次の表2に示すようになる。この表2に示すソレノイドパターンにより、各変速段で表1に示す摩擦締結要素がそれぞれ締結されることになる。
【0045】
【表2】
Figure 0004356125
【0046】
なお、上記表2において、(〇)は、上記第1,第2オンオフSV111,112についてはONであり、第1〜第3デューティバルブ121〜123についてはOFFであって、いずれも上流側の油路を下流側に連通させて元圧をそのまま下流側に供給状態を示す。また、(×)は、上記第1,第2オンオフSV111,112についてはOFFであり、第1〜第3デューティバルブ121〜123についてはONであって、いずれも上流側の油路を遮断して、下流側の油路をドレンさせた状態を示している。
【0047】
また、上記自動変速機10は、後述するように、予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードと、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードとを運転者の選択操作によって変更可能に構成されている。
【0048】
図4及び図5は、本発明の実施形態に係る自動変速機の制御装置を備えた車両の変速操作部8を示し、この変速操作部8は、運転席と助手席との間のコンソールに設けられ、このコンソールの上面に形成された開口内に上記変速操作部8のカバー9が配設されている。このカバー9には、車体の前後方向及び車幅方向にそれぞれ延びる複数の溝が組み合わされることにより、蛇行形状で車体の前後方向に延びる開口部9aが形成され、この開口部9aを介してシフトレバー14の上部がカバー9の上方に突出している。
【0049】
上記シフトレバー14は、その上半部を構成する円柱部材と、下半部を構成する合成樹脂製の脚部材とがインサート成形により一体化されてなり、このシフトレバー3の上端部には、操作用のグリップが設けられている。
【0050】
上記カバー9の下方には車体への取付部15を有するベース部材16が配設され、このベース部材16の上方には、上記変速操作部8の上層部分を構成するアッパプレート17が配設されている。上記ベース部材16の中央部には、下方に突出する中空箱状の突出部18が設けられるとともに、この突出部18内において上記シフトレバー14が車体の前後方向及び車幅方向にそれぞれ揺動自在に支持されている。また、上記アッパプレート17には、シフトレバー14が挿通するシフトゲートが形成されている。
【0051】
上記シフトゲートは、図4に示すように、シフトレバー14がセットされた始端位置から車体の左側に延びる所定長さの第1案内路19と、この第1案内路19の左端部から車体の後方側に延びる所定長さの第2案内路21と、この第2案内路21の後端部から右側に延びる上記第1案内路19よりも短い長さの第3案内路28と、この第3案内路28の右端部から車体の後方側に延びる所定長さの第4案内路29と、この第4案内路29の後端部からさらに右側に延びて上記始端位置と同じ幅方向位置に戻る第5案内路33と、この第5案内路33の右端部から車体の後方側に延びる所定長さの第6案内路34と、この第6案内路34の後端部から左側に延びて上記第2案内路21と同じ幅方向位置に戻る第7案内路35と、この第7案内路35の左端部から前方側に延びる上記第6案内路34よりも短い長さの第8案内路36と、上記第7案内路35の左端部から後方側に延びる上記第8案内路36と同じ長さの第9案内路37とにより構成され、上記カバー9の開口部9aと同様に蛇行形状に形成されている。
【0052】
上記アッパプレート17のシフトゲートと上記カバー9の開口部9aとは、相対応して上下に重なり合って配置され、これらのシフトゲート及び開口部9aを上記シフトレバー14が挿通している。そして、このシフトレバー14は、シフトゲートの縁部に当接して揺動経路が規制され、上記第1〜第9案内路19,21,28,29,33〜37に沿って揺動変位することにより、自動変速機のレンジがP(パーキング)、R(後退)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)またはM(マニュアル)の各位置に切換えられるように構成されている。
【0053】
すなわち、上記第1案内路19の右端部がPレンジの選択位置38に設定されるとともに、第3案内路28の右端部及び第4案内路29の前端部がRレンジ位置39に設定され、かつ第5案内通路33の右端部及び第6案内通路34の前端部がNレンジ位置40に設定されるとともに、第6案内路34の後端部及び第7案内路35の右端部がDレンジ位置47に設定されている。
【0054】
また、上記第7案内路35の左端部がMレンジ位置48に設定され、この位置にシフトレバー14を操作することにより、予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードから、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードに切換えられるようになっている。そして、上記第8案内路36の前端部が、変速段を一段だけシフトアップさせるシフトアップ位置48aに設定されるとともに、上記第9案内路37の後端部が、変速段を一段だけシフトダウンさせるシフトダウン位置48bに設定されている。
【0055】
図6〜図8は、本発明に係る自動変速機の表示装置50の実施形態を示している。この表示装置50は、速度計51、エンジン回転数表示計52、水温計53及び燃料計54等を備えたインストルメントパネル55に設けられている。上記表示装置50には、シフトレバー14により選択されたレンジを表示するP,R,N,D,Mの各レンジ表示部56〜60が上下一列に配置され、その下方には、Mレンジにおける変速段を数字で表示する変速段表示部61が配設されるとともに、上記Dレンジ表示部59の側方には、自動変速機が故障していることを記号Fで表示する故障表示部62が配設されている。
【0056】
上記各表示部56〜62は、P,R,N,D,M、Fからなる各透光文字が形成された計器板63と、上記各透光文字に向けて光を照射する各ランプ64〜69と、上記変速段を液晶や発行ダイオード等によって表示するセグメント方式のランプユニット70とを有している。
【0057】
そして、上記シフトレバー14により選択されたレンジ位置に対応して、各ランプ64〜68のいずれか一つを点灯することにより、その透光文字を介して上記レンジ位置が表示されるようになっている。また、自動変速機10に故障が発生した場合には、上記ランプ69を点灯することにより、故障表示部2において故障メッセージFが表示され、シフトレバー14がMレンジ位置に操作されてマニュアルモードが選択された場合には、ランプユニット70を作動させることにより、その時点の変速段を示す数字が上記変速段表示部61において表示されるようになっている。
【0058】
上記表示装置50は、図9に示すように、各表示部56〜62の表示状態を制御する表示コントローラ71を有している。この表示コントローラ71には、シフトレバー14が上記変速操作部8の各位置に操作されたことを検出するインヒビタスイッチ72のPレンジスイッチ73、Rレンジスイッチ74、Nレンジスイッチ75及びDレンジスイッチ76からの信号と、上記自動変速機10の変速コントローラ300からの信号とが入力されるように構成されている。
【0059】
そして、上記表示コントローラ71は、上記インヒビタスイッチ72の出力信号に応じてシフトレバー14の操作位置を上記レンジ表示部56〜60に表示させるとともに、マニュアルモードの選択時に、変速コントローラ300から出力される制御信号Si1〜Si4に応じて自動変速機10の目標変速段を上記変速段表示部61に表示させるように制御する表示部制御手段77と、上記変速コントローラ300において手動操作の変速が禁止されている場合等に、上記変速段表示部61からなる表示手段を通常時とは異なる態様で表示させるように制御する表示態様変更手段78と、自動変速機10に故障が発生したことを故障表示部62に表示させるように制御する故障表示制御手段79とが設けられている。
【0060】
また、変速コントローラ300には、シフトレバー14がマニュアルレンジ位置48に操作されたことを検出するMレンジスイッチ80からの信号と、上記マニュアルモードにおいてシフトレバー14がシフトアップ位置48a及びシフトダウン位置48bに操作されたことを検出するシフトアップスイッチ81及びシフトダウンスイッチ82からの信号と、上記インヒビタスイッチ72、車速センサ83、スロットル開度センサ84、タービン回転数センサ85及び油温センサ86からの信号とが入力されるようになっている。
【0061】
また、変速コントローラ300には、上記車速センサ83、スロットル開度センサ84、タービン回転数センサ85及び油温センサ86等の検出信号に応じて車両の走行状態を検出する走行状態検出手段87と、オートモードの選択時に、上記走行状態検出手段87によって検出された走行状態に対応した変速制御を実行するオートモード制御手段88と、マニュアルモードの選択時に、上記シフトレバー14の操作状態に対応した変速制御を実行するマニュアルモード制御手段8と、マニュアルモードの選択時に、上記走行状態検出手段87により車両が上記手動操作の変速により不適切な状態になることが検出された場合に、手動操作の変速を禁止する変速禁止手段90と、自動変速機10に故障が発生したことを検出する故障検出手段91とが設けられている。
【0062】
上記マニュアルモード制御手段8は、上記シフトアップスイッチ81またはシフトダウンスイッチ82から入力された信号に応じ、現在の変速段をシフトダウンまたはシフトアップさせた場合の目標変速段を示す制御信号Si1〜Si4を上記表示コントローラ71の表示部制御手段77に出力するように構成されている。
【0063】
また、上記変速禁止手段90は、車両が上記手動操作の変速が禁止された状態にあることを示す制御信号を、上記マニュアルモード制御手段88を介して表示コントローラ71の表示態様変更手段78に出力するように構成されている。
【0064】
さらに、上記故障検出手段91は、自動変速機10に故障が発生したことを示す制御信号を、上記マニュアルモード制御手段8を介して表示コントローラ71の故障表示制御手段79に出力するように構成されている。
【0065】
次に、上記変速コントローラ300において実行される自動変速機10の制御動作を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、まず上記故障検出手段91において、上記各センサまたは検出スイッチ等に検出異常が生じる等の故障が発生したか否かを判定する(ステップS1)。このステップS1でYESと判定されて自動変速機10に故障が発生したことが上記故障検出手段91において検出された場合には、上記マニュアルモード制御手段90を介して表示コントローラ71に制御信号Si3,Si4を同時に出力することにより(ステップS2)、自動変速機10に故障が発生したことを故障表示制御手段79に認識させるとともに、上記故障が発生したことを表示する故障フラグFsを1にセットする(ステップS3)。
【0066】
また、上記ステップS1でNOと判定されて自動変速機10に故障が発生していないことが確認された場合には、上記故障フラグFsを0にリセットした後(ステップS4)、上記Dレンジスイッチ76がON状態であるか否かを判定する(ステップS5)。このステップS5でNOと判定されてシフトレバー14がP,R,Nレンジ位置38〜40のいずれかに操作されていることが確認された場合には、上記レンジ位置に対応した変速制御を実行する(ステップS6)。
【0067】
また、上記ステップS5でYESと判定されてインヒビタスイッチ72のDレンジスイッチ76がON状態であることが確認された場合には、上記Mレンジスイッチ80がON状態であるか否かを判定し(ステップS7)、NOと判定されてシフトレバー14がDレンジ位置47にあることが確認された場合は、後述するオートモードの変速制御を実行するとともに(ステップS8)、上記マニュアルモード制御手段90を介して表示コントローラ71に出力される制御信号Si1〜Si4の全ての出力を停止することにより(ステップS9)、現在オートモードの制御状態にあることを表示部制御手段77に認識させる。
【0068】
上記ステップS7でNOと判定されてMレンジスイッチ80がON状態にあることが確認された場合には、上記油温センサ86によって検出された油温Tが予め設定された基準温度Ta以上であるか否かを判定し(ステップS10)、YESと判定された場合には、上記マニュアルモード制御手段90を介して表示コントローラ71に制御信号Si1〜Si4を同時に出力することにより(ステップS11)、油温Tが基準温度Ta以上であることを上記表示態様変更手段91に認識させる。
【0069】
また、上記ステップS10のNOと判定されて油温Tが基準温度Ta未満であることが確認された場合には、後述するマニュアルモードの変速制御を実行し(ステップS12)、その後にリターンする。
【0070】
次に、上記オートモード制御手段88により実行されるオートモード制御動作を、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。この制御動作がスタートすると、上記故障フラグFsが1にセットされているか否かを判定し(ステップS21)、YESと判定されて自動変速機10に故障が発生したことが確認された場合には、全てのソレノイドバルブ111,112,121〜123をOFF状態として自動変速機10の変速段を3速段に固定する(ステップS22)。
【0071】
上記ステップS21でNOと判定された場合には、車速センサ83によって検出された車速V及び上記スロットル開度センサ84によって検出されたスロットル開度Thを読み込んだ後(ステップS23)、この車速V及びスロットル開度Thの検出値に基づいて図12または図13に示すマップから目標変速段Gaを読み出して設定するとともに(ステップS24)、ロックアップ制御値Raを読み出して設定する(ステップS25)。そして、上記目標変速段Ga及びロックアップ制御値Raに対応した制御信号を出力して各ソレノイドバルブ111,112,121〜123を制御する(ステップS26)。
【0072】
図12及び図13は、上記オートモードにおけるDレンジが選択された場合の変速マップを示し、この変速マップは、横軸に車速Vが設定されるとともに、縦軸にスロットルバルブ開度Thが設定されている。そして、図12に設けられた3本のシフトアップラインD2a〜D2aを左側から右側に横切るように運転状態が変化したときに、1速段から2速段、2速段から3速段及び3速段から4速段に変速段が切換えられ、かつ太線で示す2〜4速の変速段におけるロックアップ移行ラインL2a〜L4aの左側の領域から右側の領域に運転状態が変化したときに、トルクコンバータ20のロックアップクラッチ26が締結されて自動変速機10がロックアップ状態となるように構成されている。
【0073】
また、図13に設けられた3本のシフトダウンラインD2b〜D4bを右側から左側に横切るように運転状態が変化したときに、4速段から3速段、3速段から2速段及び2速段から1速段に変速段が切換えられ、かつ破線で示す2〜4変速段におけるロックアップ解除ラインL2b〜L4bの右側の領域から左側の領域に運転状態が変化したときに、上記ロックアップクラッチ制御手段301によりロックアップクラッチ26が解放されて自動変速機10のロックアップ状態が解除されるようになっている。
【0074】
図14は、後述するマニュアルモードの制御時におけるロックアップマップを示し、このロックアップマップには、4速段で自動変速機10をロックアップ状態とするロックアップ移行ラインL4aと、上記ロックアップ状態を解除するロックアップ解除ラインL4bとが設けられている。そして、運転者の手動操作により4速段に変速された状態で、上記ロックアップ移行ラインL4aの左側の領域から右側の領域に運転状態が変化したときに、上記ロックアップクラッチ制御手段301によりロックアップクラッチ26が締結されてロックアップ状態とされ、上記ロックアップ解除ラインL4aの右側の領域から左側の領域に運転状態が変化したときに、ロックアップクラッチ26が解放されてロックアップ状態が解除されるようになっている。
【0075】
また、上記マニュアルモードの制御時におけるロックアップ移行ラインL4a及びロックアップ解除ラインL4bは、上記オートモードにおけるロックアップ移行ラインL4a及びロックアップ解除ラインL4bよりもそれぞれ低車速側に設定されている。すなわち、マニュアルモードでは、車速が約45km/hを越えるとロックアップ状態に移行するように、上記ロックアップロックアップ移行ラインL4aが設定されているのに対し、オートモードでは、車速が約57km/hを越えないとロックアップ状態に移行しないように、ロックアップ移行ラインL4aが設定され、これによって上記マニュアルモードの制御時には、4速段におけるロックアップ領域がオートモードの制御時に比べて広げられている。
【0076】
さらに、上記マニュアルモードの制御時には、運転者の手動操作により最高段である4速段に変速された場合にのみ、上記運転状態でロックアップクラッチ制御手段301によりロックアップクラッチ26が締結されて自動変速機10がロックアップ状態となるように構成され、3速段以下ではロックアップが禁止されるようになっている。
【0077】
次に、上記マニュアルモード制御手段89により実行されるマニュアルモード制御動作を、図15及び図16に示すフローチャートに基づいて説明する。この制御動作がスタートすると、上記故障フラグFsが0にセットされているか否かを判定し(ステップS31)、NOと判定されて自動変速機10に故障が発生したことが確認された場合には、全てのソレノイドバルブ111,112,121〜123をOFF状態として自動変速機10の変速段を3速段に固定する(ステップS32)。
【0078】
上記ステップS31でYESと判定されて自動変速機10に故障が発生していないことが確認された場合には、シフトアップスイッチ81がON状態であるか否かを判定し(ステップS33)、YESと判定された場合には、現在の変速段Gが4速段であるか否かを判定する(ステップS34)。このステップS34でYESと判定された場合には、これ以上のシフトアップは不可能であるため、目標変速段Gaとして現在の変速段Gを設定した後(ステップS35)、上記目標変速段Gaに対応した制御信号を表示コントローラ71に出力する(ステップS36)。つまり、目標変速段Gaが4速段である場合には、上記マニュアルモード制御手段89から表示コントローラ71に、目標変速段Gaが4速段であることを示す制御信号Si4を出力する。
【0079】
上記ステップS34でNOと判定されて現在の変速段Gが4速段でないことが確認された場合には、後述する変速禁止フラグFmk1〜4のいずれかが1にセットされているか否かを判定する(ステップS37)。このステップS37でNOと判定された場合には、上記変速段Gを1だけ増大させた値に目標変速段Gaを設定した後(ステップS38)、上記ステップS36に移行する。
【0080】
また、上記ステップS37でYESと判定されて上記変速禁止フラグFmk1〜4のいずれかが1にセットされていることが確認された場合には、現在の変速段Gを保持するように目標変速段Gaを設定するとともに(ステップS39)、上記目標変速段Gaに対応した制御信号Si1〜Si4の出力を所定サイクルで2回反転させて出力する(ステップS40)。例えば、上記ステップS39において、目標変速段Gaが3速段に設定された場合には、この3速段に対応した制御信号Si3の出力を所定サイクルで2回だけ停止するとともに、これに対応させて他の制御信号Si1,Si2,Si4を上記マニュアルモード制御手段89から表示コントローラ71に所定サイクルで2回だけ出力する。
【0081】
また、上記ステップS33でNOと判定され、シフトアップスイッチ81がOFF状態であることが確認された場合には、シフトダウンスイッチ82がON状態であるか否かを判定する(ステップS41)。このステップS41でYESと判定された場合には、現在の変速段Gが1速段であるか否かを判定する(ステップS42)。このステップS42でYESと判定された場合には、これ以下のシフトダウンは不可能であるため、目標変速段Gaを現在の変速段Gである1速段に設定した後(ステップS43)、ステップS36に移行して上記目標変速段Gaに対応した制御信号Si1を表示コントローラ71に出力する。
【0082】
上記ステップS42でNOと判定されて現在の変速段Gが1速段でないことが確認された場合には、変速禁止フラグFmk1〜4のいずれかが1にセットされているか否かを判定する(ステップS44)。このステップS44でNOと判定された場合には、上記変速段Gを1だけ減少させた値に目標変速段Gaを設定した後(ステップS45)、上記ステップS36に移行する。
【0083】
また、上記ステップS44でYESと判定されて上記変速禁止フラグFmk1〜4のいずれかが1にセットされていることが確認された場合には、現在の変速段Gを保持するように目標変速段Gaを設定するとともに(ステップS46)、上記目標変速段Gaに対応した制御信号Si1〜Si4の出力を所定サイクルで2回反転させて出力する(ステップS47)。
【0084】
次いで、図14に示すマップから車速V及びスロットル開度Thに対応したロックアップ制御値Raを読み出して設定した後(ステップS48)、上記目標変速段Ga及びロックアップ制御値Raに対応した制御信号を出力して各ソレノイドバルブ111,112,121〜123を制御する(ステップS49)。なお、上記ステップS41でNOと判定されてシフトアップスイッチ81及びシフトダウスイッチ82のいずれもが操作状態にないことが確認された場合には、現在の変速段Gを目標変速段Gaとして設定した後(ステップS50)、上記ステップS36に移行する。
【0085】
次に、上記変速コントローラ300の変速禁止手段90において、手動変速の禁止状態にあることを示す変速禁止フラグFmk1〜4を設定する制御動作を、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、エンジンストップを生じることが予測される走行状態にあるか否か、例えば車速が所定値以下の状態で2速段から3速段へのシフトアップ信号が入力されたか否かを判定し(ステップS51)、YESと判定された場合には、変速禁止フラグFmk1を1にセットする(ステップS52)。
【0086】
上記ステップS51でNOと判定された場合には、変速禁止フラグFmk1を0にリセットした後(ステップS53)、オーバレブを生じることが予測される走行状態にあるか否か、つまり車速が所定値以上の状態でシフトダウン信号が入力されることにより、エンジン回転数が定格回転数を越えて上昇することが予想される走行状態にあるか否かを判定し(ステップS54)、YESと判定された場合には、変速禁止フラグFmk2を1にセットする(ステップS55)。
【0087】
上記ステップS54でNOと判定された場合には、変速禁止フラグFmk2を0にリセットした後(ステップS56)、自動変速機10の変速段が切換え動作中であるか否かを判定し(ステップS57)、YESと判定された場合には、変速禁止フラグFmk3を1にセットする(ステップS58)。
【0088】
また、上記ステップS57でNOと判定された場合には、変速禁止フラグFmk3を0にリセットした後(ステップS59)、シフトレバーがNレンジからDレンジに切換えられてから予め設定された所定時間内にあるか否かを判定する(ステップS60)。このステップS60でYESと判定された場合には、変速禁止フラグFmk4を1にセットし(ステップS61)、NOと判定された場合には、変速禁止フラグFmk4を0にリセットし(ステップS62)、その後にリターンする。
【0089】
次に、上記表示コントローラ71において実行される表示装置50の制御動作を、図18及び図19に示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、上記各レンジスイッチ73〜79から出力されたレンジ信号及び上記変速コントローラ300から出力された制御信号Si1〜Si4を入力した後(ステップS71)、制御信号Si3,Si4のみが同時に入力されたか否かを判定する(ステップS72)。
【0090】
上記ステップS72でYESと判定され、変速コントローラ300から自動変速機10に故障が発生したことを認識させるための信号、つまり制御信号Si3,Si4が同時に出力されたことが確認された場合には、上記故障表示部62のランプ69を点灯して記号Fを表示させる故障表示を実行し、かつレンジ表示部60のランプ68を消灯してMレンジ表示を停止するとともに、変速段表示部61をOFF状態として変速段表示を停止する(ステップS73)。
【0091】
また、上記ステップS72でNOと判定されて自動変速機10に故障が発生していないことが確認された場合には、上記故障表示部62のランプ69を消灯して故障表示を停止した後(ステップS74)、インヒビタスイッチ72のDレンジスイッチ76からの信号が入力されたか否かを判定する(ステップS75)。このステップS75でNOと判定されてシフトレバー14の操作位置がDレンジ位置以外であることが確認された場合には、シフトレバー14の操作位置に対応するランプを点灯してレンジ表示を実行し、かつレンジ表示部59,60のランプ67,68を消灯してDレンジ表示及びMレンジ表示を停止するとともに、変速段表示部61をOFF状態として変速段表示を停止する(ステップS76)。
【0092】
上記ステップS75でYESと判定されてシフトレバー14の操作位置がDレンジ位置であることが確認された場合には、レンジ表示部56〜58のランプ64〜66を消灯してP,R,Nレンジのレンジ表示を停止した後(ステップS77)、上記変速コントローラ300から制御信号Si1〜Si4のいずれかが出力されたか否かを判定する(ステップS78)。
【0093】
このステップS78でNOと判定され、上記制御信号Si1〜Si4が入力されていないことが確認された場合には、レンジ表示部59のランプ67を点灯してDレンジ表示を実行し、かつレンジ表示部60のランプ68を消灯してMレンジ表示を停止するとともに、変速段表示部61をOFF状態として変速段表示を停止する(ステップS79)。
【0094】
上記ステップS78でYESと判定されて制御信号Si1〜Si4のいずれかが入力されたことが確認された場合には、上記変速コントローラ300から制御信号Si1〜Si4が同時に出力されたか否かを判定する(ステップS80)。このステップS80でYESと判定され、油温が所定温度以上であることを認識させるための信号、つまり制御信号Si1〜Si4が、変速コントローラ300から同時に出力されたことが確認された場合には、上記変速段表示部61において油温が所定温度以上であることを報知する記号Hを表示させるとともに、上記レンジ表示部59のランプ67を点灯してDレンジ表示を実行し、かつレンジ表示部60のランプ68を消灯してMレンジ表示を停止する(ステップS81)。
【0095】
上記ステップS80でNOと判定され、油温が所定温度未満であることが確認された場合には、レンジ表示部60のランプ68を点灯してMレンジ表示を実行するとともに、レンジ表示部59のランプ67を消灯してDレンジ表示を停止した後(ステップS82)、上記変速コントローラ300から制御信号Si1〜Si4のいずれか3つが同時に出力されたか否か、つまり制御信号Si1〜Si4の反転信号が上記変速コントローラ300から出力されたか否かを判定する(ステップS83)。
【0096】
上記ステップS83でYESと判定され、変速禁止手段90によって手動変速が禁止された状態にあることを示す制御信号Si1〜Si4の反転信号が上記変速コントローラ300から出力されたことが確認された場合には、変速段表示部61の表示態様を変更して、この変速段表示部61において手動変速が禁止状態にあることを示す記号Eを表示させる(ステップS84)。この場合、上記レンジ表示部60のランプ68を点灯してMレンジ表示を実行したままでもよく、あるいは上記ランプ68を消灯してMレンジ表示を停止してもよい。
【0097】
また、上記ステップS83でNOと判定されて手動変速の禁止状態にないことが確認された場合には、上記制御信号Si1〜Si4に対応した変速段を上記変速段表示部61に表示させる通常の変速段表示を実行し(ステップS85)、その後にリターンする。
【0098】
上記のように予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードと、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードとを運転者の選択操作によって変更可能に構成された自動変速機10の制御装置において、車両の運転状態と変速段とをパラメータとして予め設定された特性に基づいて上記自動変速機10に設けられたトルクコンバータ20のロックアップクラッチ26を制御するロックアップクラッチ制御手段301を備え、上記マニュアルモードの制御時にロックアップクラッチ26を締結状態とする領域を、高速段では、上記オートモードの制御時に比べて広くするように設定するとともに、低速段では、上記オートモードの制御時に比べて狭くするように設定したため、マニュアルモードの制御時に、車両の走行性を低下させることなく、燃費を効果的に改善することができる。
【0099】
すなわち、上記マニュアルモードの制御時には、4速段等の高速段におけるロックアップクラッチ26を締結状態とする領域を、上記オートモードの制御時に比べて広くするように設定したため、上記高速段において自動変速機10を高確率でロックアップ状態として燃費を効果的に改善することができる。しかも、上記4速段等の高速段では、運転者が加速性等を要求することが少ないため、上記ロックアップクラッチ26を締結状態としてトルクコンバータ20のトルク増大作用が得られなくなっても、特に支障が生じることはない。
【0100】
そして、上記4速段以外の低速段では、上記ロックアップクラッチ26の締結を禁止することにより、上記ロックアップクラッチ26の締結領域を、オートモードの制御時に比べて狭くするように設定したため、マニュアルモードの制御時に、運転者が加速性を得るために変速段を低速段に入力した場合に、トルクコンバータ20によるトルク増大作用を発揮させることにより、山道の走行等に適したスポーツ走行が可能となる。
【0101】
なお、マニュアルモードの制御時に、低速段で上記ロックアップクラッチ26の締結を禁止するように構成した上記実施形態に代え、上記低速段でロックアップクラッチ26の締結領域を設けるとともに、この低速段におけるロックアップクラッチ26の締結領域を、オートモードの制御時に比べて狭くするように設定することもできる。しかし、上記実施形態に示すように、マニュアルモードの制御時に、低速段におけるロックアップクラッチ2の締結を禁止するように構成した場合には、上記低速段の走行状態で自動変速機10がロックアップ状態となって走行性が低下するという事態の発生を確実に防止し、山道等をスムーズにスポーツ走行できるという利点がある。
【0102】
特に、上記実施形態に示すように、マニュアルモードの制御時には、最高速段である4速段に限ってロックアップクラッチ26の締結領域を設けるとともに、この締結領域を上記オートモードの制御時に比べて広く設定した場合には、上記最高速段の走行時に自動変速機10を高確率でロックアップ状態とすることにより燃費を改善しつつ、上記最高速段以外の変速段におけるロックアップクラッチの締結を禁止することにより、走行性が低下するのを容易かつ適正に防止することができる。すなわち、上記マニュアルモードの制御時に、変速段を最高速段に操作すると、高確率で自動変速機10がロックアップ状態となるが、この状態からシフトダウンすることにより、上記ロックアップ状態を確実に解除してトルクコンバータ26のトルク増大作用が得られるため、車両の走行性を充分に確保することができる。
【0103】
なお、上記実施形態では、車速センサ8によって検出された車速と、スロットル開度センサ84によって検出されたスロットル開度とをパラメータとするマップから、車両の運転状態に対応した目標変速段Gaを読み出すように構成した例について説明したが、この構成に代えてエンジン回転数検出手段によってエンジン回転数と、アクセルセンサによって検出されたアクセルペダルの踏込量等をパラメータとするマップから、車両の運転状態に対応した目標変速段Gaを読み出すように構成してもよい。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードと、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードとを運転者の選択操作によって変更可能に構成された自動変速機の制御装置において、車両の運転状態と変速段とをパラメータとして予め設定された特性に基づいて上記自動変速機に設けられたトルクコンバータのロックアップクラッチを制御するロックアップクラッチ制御手段を備え、上記マニュアルモードの制御時に、高速段では、ロックアップ移行ラインおよびロックアップ解除ラインを上記オートモードの制御時に比べてそれぞれ低車速側に設定することにより、ロックアップクラッチを締結状態とする領域を、上記オートモードの制御時に比べて広くするように設定するとともに、低速段では、上記オートモードの制御時に比べて狭くするように設定したため、マニュアルモードの制御時に、車両の走行性を低下させることなく、燃費を効果的に改善できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の機械的構成を示すスケルトン図である。
【図2】自動変速機の油圧制御回路の具体的構成を示す説明図である。
【図3】上記油圧制御回路に設けられた各ソレノイドバルブの制御システム図である。
【図4】自動変速機の変速操作部の具体的構成を示す平面図である。
【図5】上記変速操作部の具体的構成を示す概略断面図である。
【図6】自動変速機の表示装置が設けられたメータユニットの正面図である。
【図7】自動変速機の表示装置の具体的構成を示す正面図である。
【図8】図7のア−ア線断面図である。
【図9】表示装置の制御部の具体的構成を示すブロック図である。
【図10】自動変速機の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】オートモードの制御動作を示すフローチャートである。
【図12】オートモードのシフトアップライン及びロックアップ移行ラインを示すマップである。
【図13】オートモードのシフトダウンライン及びロックアップ解除ラインを示すマップである。
【図14】マニュアルモードのロックアップラインを示すマップである。
【図15】マニュアルモードの制御動作の前半部を示すフローチャートである。
【図16】マニュアルモードの制御動作の後半部を示すフローチャートである。
【図17】変速禁止フラグの設定動作を示すフローチャートである。
【図18】表示装置の制御動作の前半部を示すフローチャートである。
【図19】表示装置の制御動作の後半部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 自動変速機
20 トルクコンバータ
26 ロックアップクラッチ
300 変速コントローラ
301 ロックアップクラッチ制御手段

Claims (2)

  1. 予め設定された変速特性に基づいて変速段を自動的に切換えるオートモードと、手動操作で変速段を切換えるマニュアルモードとを運転者の選択操作によって変更可能に構成された自動変速機の制御装置において、車両の運転状態と変速段とをパラメータとして予め設定された特性に基づいて上記自動変速機に設けられたトルクコンバータのロックアップクラッチを制御するロックアップクラッチ制御手段を備え、上記マニュアルモードの制御時に、高速段では、ロックアップ移行ラインおよびロックアップ解除ラインを上記オートモードの制御時に比べてそれぞれ低車速側に設定することにより、ロックアップクラッチを締結状態とする領域を、上記オートモードの制御時に比べて広くするように設定するとともに、低速段では、上記オートモードの制御時に比べて狭くするように設定したことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1記載の自動変速機の制御装置において、マニュアルモードの制御時には、低速段でのロックアップクラッチの締結を禁止するように構成したことを特徴とする自動変速機の制御装置。
JP31809598A 1998-11-09 1998-11-09 自動変速機の制御装置 Expired - Fee Related JP4356125B2 (ja)

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