JP2001041319A - 自動変速機の変速制御方法 - Google Patents

自動変速機の変速制御方法

Info

Publication number
JP2001041319A
JP2001041319A JP21833199A JP21833199A JP2001041319A JP 2001041319 A JP2001041319 A JP 2001041319A JP 21833199 A JP21833199 A JP 21833199A JP 21833199 A JP21833199 A JP 21833199A JP 2001041319 A JP2001041319 A JP 2001041319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
manual
command
manual shift
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP21833199A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Abe
充俊 安部
Kenji Sawa
研司 沢
Yoshitaka Kimura
嘉孝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP21833199A priority Critical patent/JP2001041319A/ja
Publication of JP2001041319A publication Critical patent/JP2001041319A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速モードと、入力装置の1回の操作毎
に1段シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速指
令が入力されて該手動変速指令により指令された変速段
へ変速を行う手動変速モードとを切換可能な自動変速機
10の変速制御方法として、2段変速を迅速に行えるよ
うにしつつ、エンジン過回転状態になるのを防止すると
共に、運転者に違和感を与えないようにする。 【解決手段】 手動変速モード時において、最初の手動
変速指令と同じシフト方向である2回目の手動変速指令
は受け付けて2段変速制御に変更すると共に、この2段
変速制御期間中に入力された3回目の手動変速指令は無
視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速モードと
手動変速モードとを切換可能な自動変速機の変速制御方
法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機は、車速とアクセル
開度とに応じて予め設定しておいたシフトパターンに基
づいて、車両走行中に検出される車速とアクセル開度と
から変速段を決定し、変速を自動的に行うようになって
いる。このような自動変速機では、上記シフトパターン
によりシフトアップ及びシフトダウンが画一的に行われ
るので、通常、運転者が要求する変速動作は行えない。
【0003】そこで、必要に応じて手動変速操作を行え
るようにしたものが提案されており、このものは、上記
のように車速とアクセル開度とから定まる変速段へ変速
を行う自動変速モードと、入力装置の1回の操作毎に1
段シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速指令が
入力されて該手動変速指令により指令された変速段へ変
速を行う手動変速モードとが切換可能に構成されてい
る。
【0004】このような自動変速機の手動変速モード時
においては、所定の変速段に設定された状態で最初の上
記手動変速指令が入力されてから該最初の手動変速指令
により指令された変速段への変速制御(1段変速制御)
が完了するまでにはある程度の時間(例えば1秒程度)
を要し、この時間内に入力装置の操作は、一般に複数回
連続的に行えるため、上記1段変速制御期間中に2回目
の手動変速指令が入力される場合がある。この場合、2
回目の手動変速指令を無視して該2回目の手動変速指令
に基づく変速制御を行わないようにすることが考えられ
る。ところが、このように2回目の手動変速指令を無視
すると、運転者が例えば2段のシフトダウンを行おうと
して入力装置を連続的に操作しても1段のシフトダウン
しか行われず、1段のシフトダウンが完了した後に、改
めて入力装置を操作しなければならず、変速シフト上の
レスポンスが低下する。
【0005】そこで、従来、例えば特開平7−2599
76号公報に示されているように、最初の手動変速指令
により指令された変速段への変速制御が完了するまでに
2回目の手動変速指令が入力されたときには、最初の手
動変速指令による変速制御完了後に再度2回目の手動変
速指令より指令された変速段へ変速するようにすること
が提案されている。
【0006】また、例えば特開平9−79373号公報
に示されているように、最初の手動変速指令により指令
された変速段への変速制御が完了するまでに2回目の手
動変速指令が入力されたときには、最初の手動変速指令
による変速制御を中止して、2回目の手動変速指令より
指令された変速段へ変速するようにすることが提案され
ている。
【0007】上記提案例によれば、2回目の手動変速指
令が最初の手動変速指令と同じシフト方向である場合
に、1段変速制御から2段変速制御(最初の手動変速指
令により指令された変速段を経由しても経由しなくても
よい)に変更され、2段変速を迅速に行うことができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この2段変速
制御期間中に3回目の手動変速指令が入力される可能性
があり、上記提案例では、この3回目の手動変速指令を
も受け付けるようにしているため、3回目の手動変速指
令のシフト方向が最初及び2回目と同じであってシフト
ダウン方向である場合には、エンジン過回転状態(オー
バレブ)になる可能性が非常に高くなる。また、3回目
の手動変速指令のシフト方向が最初及び2回目と同じで
あっても異なっていても、3回目の操作からその3回目
の指令による変速段へ変速されるまでのタイムラグがか
なり長くなる場合があり、運転者に違和感を与えて操作
フィーリングが悪化してしまうという問題がある。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記のように自動変速
モードと手動変速モードとを切換可能な自動変速機の変
速制御方法として、手動変速モード時において、2段変
速を迅速に行えるようにしつつ、エンジン過回転状態に
なるのを防止すると共に、運転者に違和感を与えないよ
うにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、手動変速モード時において、最初
の手動変速指令と同じシフト方向である2回目の手動変
速指令は受け付けて2段変速制御に変更すると共に、こ
の2段変速制御期間中に入力された3回目の手動変速指
令は無視するようにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、車速と
アクセル開度とから定まる変速段へ変速を行う自動変速
モードと、入力装置の1回の操作毎に1段シフトアップ
又は1段シフトダウンの手動変速指令が入力されて該手
動変速指令により指令された変速段へ変速を行う手動変
速モードとを切換可能な自動変速機の変速制御方法を対
象とする。
【0012】そして、上記手動変速モード時において、
所定の変速段に設定された状態で最初の上記手動変速指
令が入力されてから該最初の手動変速指令に基づく1段
変速制御が完了するまでの1段変速制御期間中に、上記
最初の手動変速指令と同じシフト方向の2回目の手動変
速指令が入力されたときには、該2回目の手動変速指令
を受け付けて2段変速制御に変更し、上記2段変速制御
期間中に、3回目の手動変速指令が入力されたときに
は、該3回目の手動変速指令を無視するようにする。
【0013】このことにより、例えば4速から3速への
1段変速制御中に、2回目の手動変速指令が入力された
ときには、4速から2速への2段変速制御(4速から3
速を経由して2速に変速する制御と、4速から3速を経
由しないで直接2速に変速する制御とを含む)に変更さ
れ、1段変速制御完了後に改めて入力装置を操作しなく
ても済み、2段変速を迅速に行うことができる。そし
て、上記2段変速制御期間中に、3回目の手動変速指令
が入力されたときには、該3回目の手動変速指令を無視
するので、3回目の手動変速指令がシフトダウンであっ
てもシフトアップであってもこの指令に基づく変速制御
は行われない。この結果、エンジン過回転状態になるの
を防止すると共に、操作時と実際の変速タイミングとの
大きなずれにより運転者に違和感を与えるのを防止する
ことができる。
【0014】請求項2の発明では、車速とアクセル開度
とから定まる変速段へ変速を行う自動変速モードと、入
力装置の1回の操作毎に1段シフトアップ又は1段シフ
トダウンの手動変速指令が入力されて該手動変速指令に
より指令された変速段へ変速を行う手動変速モードとを
切換可能な自動変速機の変速制御方法を対象とする。
【0015】そして、上記手動変速モード時において、
所定の変速段に設定された状態で最初の上記手動変速指
令が入力されてから該最初の手動変速指令に基づく1段
変速制御時におけるイナーシャフェーズまでの間に、上
記最初の手動変速指令と同じシフト方向の2回目の手動
変速指令が入力されたときには、該2回目の手動変速指
令を受け付けて2段変速制御に変更し、上記2段変速制
御期間中に、3回目の手動変速指令が入力されたときに
は、該3回目の手動変速指令を無視するようにする。
【0016】このことで、請求項1の発明と同様の作用
効果が得られ、しかも、2回目の手動変速指令が1段変
速制御時におけるイナーシャフェーズまでの間に入力さ
れるので、最初の手動変速指令により指令された変速段
を経由しないで2回目の手動変速指令により指令された
変速段へ直接的に変速するようにすることができ、2段
変速をより一層迅速に行うことができる。
【0017】請求項3の発明では、車速とアクセル開度
とから定まる変速段へ変速を行う自動変速モードと、入
力装置の1回の操作毎に1段シフトアップ又は1段シフ
トダウンの手動変速指令が入力されて該手動変速指令に
より指令された変速段へ変速を行う手動変速モードとを
切換可能な自動変速機の変速制御方法を対象とする。
【0018】そして、上記手動変速モード時において、
所定の変速段に設定された状態で最初の上記手動変速指
令が入力された後の、該最初の手動変速指令に基づく1
段変速制御時におけるイナーシャフェーズ期間中に、上
記最初の手動変速指令と同じシフト方向の2回目の手動
変速指令が入力されたときには、該2回目の手動変速指
令を受け付けて、上記最初の手動変速指令に基づく1段
変速制御完了後に2回目の手動変速指令に基づく1段変
速制御を行う2段変速制御に変更し、上記2段変速制御
期間中において最初の手動変速指令に基づく1段変速制
御期間中に、3回目の手動変速指令が入力されたときに
は、該3回目の手動変速指令を無視するようにする。
【0019】こうすることで、2回目の手動変速指令が
入力されたときには、最初の手動変速指令により指令さ
れた変速段を経由して2回目の手動変速指令により指令
された変速段へ変速することにより、2段変速を迅速に
行うことができると共に、3回目の手動変速指令を無視
することにより、エンジン過回転状態になるのを防止す
ると共に、運転者に違和感を与えるのを防止することが
できる。
【0020】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、最初の手動変速指令及び2回目の手動
変速指令がシフトダウン指令であり、上記2回目の手動
変速指令が入力されたときの車速又は上記最初の手動変
速指令に基づく変速制御完了時の車速が基準値よりも大
きいときには、該2回目の手動変速指令を無視するよう
にする。
【0021】この発明により、2回目の手動変速指令に
より指令された変速段へ変速することでエンジン過回転
状態になるのを防止することができ、安全性を向上させ
ることができる。
【0022】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、2回目の手動変速指令を無視したときには、該2
回目の手動変速指令を無視したことを報知手段により報
知するようにする。このことで、報知により2回目の手
動変速指令を無視したことを運転者に知らせることがで
き、運転者に安心感を与えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る変
速制御方法が適用される自動変速機10の概略構成を示
し、この自動変速機10は、主たる構成要素として、ト
ルクコンバータ20と、該トルクコンバータ20の出力
により駆動される変速歯車機構30と、該変速歯車機構
30の動力伝達経路を切り換えるクラッチやブレーキ等
の複数の摩擦要素41〜45(フォワードクラッチ4
1、リバースクラッチ42、3−4クラッチ43、2−
4ブレーキ44、ローリバースブレーキ45)及びワン
ウェイクラッチ46とを有し、これらによりDレンジ等
の前進レンジにおける1速〜4速と、Rレンジにおける
後退速とが得られるようになっている。
【0024】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、このポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ2
2により作動油を介して駆動されるタービン23と、上
記ポンプ22とタービン23との間に介設され、変速機
ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持され
てトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース2
1とタービン23との間に設けられ、該ケース21を介
してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロッ
クアップクラッチ26とで構成されている。そして、上
記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して
変速歯車機構30側に主力されるようになっている。
【0025】尚、上記トルクコンバータ20の反エンジ
ン側には、該トルクコンバータ20のケース21を介し
てエンジン出力軸1により駆動されるオイルポンプ12
が配置されている。
【0026】一方、上記変速歯車機構30は、それぞ
れ、サンギヤ31a,32aと、これらのサンギヤ31
a,32aに噛み合った複数のピニオン31b,32b
と、これらのピニオン31b,32bを支持するピニオ
ンキャリア31c,32cと、ピニオン31b,32b
に噛み合ったリングギヤ31d,32dとで構成される
第1及び第2遊星歯車機構31,32を有している。
【0027】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構31のサンギヤ31aとの間にはフォワー
ドクラッチ41が、同じくタービンシャフト27と第2
遊星歯車機構32のサンギヤ32aとの間にはリバース
クラッチ42が、タービンシャフト27と第2遊星歯車
機構32のピニオンキャリア32cとの間には3−4ク
ラッチ43がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星
歯車機構32のサンギヤ32aを固定する2−4ブレー
キ44が配置されている。
【0028】さらに、第1遊星歯車機構31のリングギ
ヤ31dと第2遊星歯車機構32のピニオンキャリア3
2cとが連結されており、これらと変速機ケース11と
の間にはローリバースブレーキ45とワンウェイクラッ
チ46とが並列に配置されていると共に、第1遊星歯車
機構31のピニオンキャリア31cと第2遊星歯車機構
32のリングギヤ32dとが連結されており、これらに
出力ギヤ13が接続されている。そして、この出力ギヤ
13の回転が伝動ギヤ2〜4及び差動機構5を介して左
右の車軸6,7に伝達されるようになっている。
【0029】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素41〜45及びワンウェイクラッチ46の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。尚、この表1において○印は、上記摩擦要素4
1〜45等が締結される場合を示す。
【0030】
【表1】
【0031】上記自動変速機10は、図示は省略するが
油圧制御装置を備えており、この油圧制御装置は、後述
の変速コントローラ300(図5参照)により制御され
るように構成されており、オイルポンプから上記摩擦要
素41〜45への油圧送給経路を切り換えて所要の変速
段を確立するための摩擦要素41〜45へ油圧を送給す
ると共に送給油圧の大きさを制御するものであって、上
記オイルポンプとトルクコンバータ20との間及びオイ
ルポンプと摩擦要素41〜45のピストン装置又はサー
ボ装置の油圧室との間に延びる油路に介在する各種制御
弁を有している。この各制御弁には、運転者によるセレ
クトレバー14(図2及び図3参照)の操作に連動する
マニュアルバルブが含まれている。
【0032】図2及び図3は変速操作部8を示し、この
変速操作部8は、運転席と助手席との間のコンソールに
設けられ、このコンソールの上面に形成された開口内に
上記変速操作部8のカバー9が配設されている。このカ
バー9には、車体前後方向及び車幅方向にそれぞれ延び
る複数の溝が組み合わされることにより、蛇行形状で車
体前後方向に延びる開口部9aが形成され、この開口部
9aを介してセレクトレバー14の上部(操作部)がカ
バー9の上方に突出している。
【0033】上記カバー9の下方には、車体への取付部
15を有するベース部材16が配設され、このベース部
材16の上方には、変速操作部8の上層部分を構成する
アッパプレート17が配設されている。上記ベース部材
16の中央部には、下方に突出する中空箱状の突出部1
8が設けられていると共に、この突出部18内において
上記セレクトレバー14が車体前後方向及び車幅方向に
それぞれ揺動自在に支持されている。また、上記アッパ
プレート17には、セレクトレバー14が挿通するシフ
トゲートが形成されている。
【0034】上記シフトゲートは、図2に示すように、
セレクトレバー14がセットされた始端位置から車体左
側に延びる所定長さの第1案内路19と、この第1案内
路19の左端部から車体後方側に延びる所定長さの第2
案内路27と、この第2案内路27の後端部から右側に
延びかつ上記第1案内路19よりも短く設定された第3
案内路28と、この第3案内路28の右端部から車体後
方側に延びる所定長さの第4案内路29と、この第4案
内路29の後端部からさらに右側に延びて上記始端位置
と同じ幅方向位置に戻る第5案内路33と、この第5案
内路33の右端部から車体後方側に延びる所定長さの第
6案内路34と、この第6案内路34の後端部から左側
に延びて上記第2案内路27と同じ幅方向位置に戻る第
7案内路35と、この第7案内路35の左端部から前方
側に延びかつ上記第6案内路34よりも短く設定された
第8案内路36と、上記第7案内路35の左端部から後
方側に延びかつ長さが上記第8案内路36と同じに設定
された第9案内路37とにより構成され、上記カバー9
の開口部9aと同様に蛇行形状に形成されている。
【0035】上記アッパプレート17のシフトゲートと
上記カバー9の開口部9aとは、相対応して上下に重な
り合って配置され、これらのシフトゲート及び開口部9
aを上記セレクトレバー14が挿通している。そして、
このセレクトレバー14は、シフトゲートの縁部に当接
して揺動経路が規制され、上記第1〜第9案内路19,
27〜29,33〜37に沿って揺動変位することによ
り、自動変速機10のレンジがP(パーキング)、R
(後退)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)又はM
(マニュアル)の各位置に切り換えられるように構成さ
れている。
【0036】すなわち、上記第1案内路19の右端部が
Pレンジ位置38に設定され、第3案内路28の右端部
及び第4案内路29の前端部がRレンジ位置39に設定
され、第5案内路33の右端部及び第6案内路34の前
端部がNレンジ位置40に設定され、第6案内路34の
後端部及び第7案内路35の右端部がDレンジ位置47
に設定されている。
【0037】また、上記第7案内路35の左端部がMレ
ンジ位置48に設定され、このMレンジ位置48でセレ
クトレバー14を操作することにより、シフトパターン
に基づいて、車速とアクセル開度とから定まる変速段へ
自動的に変速を行う自動変速モードから、手動操作で指
令された変速段へ変速を行う手動変速モードに切り換え
られるようになっている。そして、上記第8案内路36
の前端部が、変速段を1段だけシフトアップさせるシフ
トアップ位置48aに設定され、上記第9案内路37の
後端部が、変速段を1段だけシフトダウンさせるシフト
ダウン位置48bに設定されている。つまり、セレクト
レバー14は、手動変速モード時に1回の操作毎に1段
シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速指令を入
力する入力装置を構成している。
【0038】図4は、インストルメントパネルに計器類
と共に設けられた変速表示装置50を示し、この変速表
示装置50には、セレクトレバー14により選択された
レンジを表示するP、R、N、D及びMの各レンジ表示
部56〜60が上下一列に配設され、その下方には、M
レンジにおける変速段を数字(1〜4)で表示する変速
段表示部61が配設されている。
【0039】上記各レンジ表示部56〜61は、P、
R、N、D及びMからなる各透光文字が形成された計器
板と、この各透光文字に向けて光を照射する各ランプと
を有し、変速段表示部61は、変速段を液晶や発光ダイ
オード等によって表示するセグメント方式のランプユニ
ットを有している。
【0040】そして、上記セレクトレバー14により選
択されたレンジ位置に対応して、各レンジ表示部56〜
60の各ランプのいずれかを点灯することにより、その
各透光文字を介して上記レンジ位置が表示されるように
なっている。また、セレクトレバー14がMレンジ位置
に操作されて手動変速モードが選択された場合には、変
速段表示部61のランプユニットを作動させることによ
り、目標変速段(変速完了後はその時点の変速段)を示
す数字(1〜4)が表示されるようになっている。
【0041】上記変速表示装置50は、図5に示すよう
に、各表示部56〜61の表示状態を制御する表示コン
トローラ71を有している。この表示コントローラ71
には、セレクトレバー14が上記変速操作部8の各位置
に操作されたことを検出するインヒビタスイッチ72の
Pレンジスイッチ73、Rレンジスイッチ74、Nレン
ジスイッチ75及びDレンジスイッチ76からの信号
と、上記自動変速機10の変速コントローラ300から
の信号とが入力されるように構成されている。
【0042】そして、上記表示コントローラ71は、上
記インヒビタスイッチ72の出力信号に応じてセレクト
レバー14の操作位置を上記レンジ表示部56〜60に
表示させると共に、手動変速モードの選択時に、変速コ
ントローラ300から出力される制御信号Si1〜Si
4に応じて自動変速機10の目標変速段を上記変速段表
示部61に表示させるように制御する表示部制御手段7
7と、上記変速コントローラ300において手動操作の
変速が禁止されている場合等に、上記変速段表示部61
に、通常時とは異なる態様で(後述の如く変速段の数字
を点滅させる)表示させるように制御する表示態様変更
手段78とを有している。
【0043】上記変速コントローラ300には、セレク
トレバー14がMレンジ位置48に操作されたことを検
出するMレンジスイッチ80からの信号と、上記手動変
速モードにおいてセレクトレバー14がシフトアップ位
置48a及びシフトダウン位置48bに操作されたこと
をそれぞれ検出するシフトアップスイッチ81及びシフ
トダウンスイッチ82からの信号と、上記インヒビタス
イッチ、車速センサ83、アクセル開度センサ84、タ
ービン回転数センサ85及び油温センサ86からの各信
号とが入力されるようになっている。
【0044】また、上記変速コントローラ300には、
上記車速センサ83、アクセル開度センサ84、タービ
ン回転数センサ85及び油温センサ86等の検出信号に
応じて車両の走行状態を検出する走行状態検出手段87
と、自動変速モードの選択時に、上記走行状態検出手段
87によって検出された走行状態に対応した変速制御を
行う自動変速モード制御手段88と、手動変速モードの
選択時に、上記セレクトレバー14の操作状態に対応し
た変速制御を行う手動変速モード制御手段89と、手動
変速モードの選択時に、上記走行状態検出手段87によ
り車両が上記手動操作による変速では不適切な状態にな
ることが検出された場合に、手動操作の変速を禁止する
変速禁止手段90とが設けられている。
【0045】上記手動変速モード制御手段89は、上記
シフトアップスイッチ81又はシフトダウンスイッチ8
2から入力された信号(手動変速指令)に応じて、現在
の変速段をシフトダウン又はシフトアップさせた場合の
目標変速段を示す制御信号Si1〜Si4を、上記表示
コントローラ71の表示部制御手段77に出力するよう
に構成されている。
【0046】また、上記変速禁止手段90は、上記手動
操作による変速が禁止された状態にあることを示す制御
信号を、上記手動変速モード制御手段89を介して表示
コントローラ71の表示態様変更手段78に出力するよ
うに構成されている。
【0047】次に、上記変速コントローラ300におい
て実行される自動変速機10の制御動作を説明する。
【0048】先ず、セレクトレバー14がDレンジ位置
47に位置しているときには、自動変速モードに設定さ
れて、変速コントローラ300の自動変速モード制御手
段88が自動変速制御を行う共に、表示コントローラ7
1の表示部制御手段77がDレンジ表示部59のランプ
を点灯させる。この自動変速モード時には、自動変速モ
ード制御手段88は、予め設定されたシフトパターンに
基づいて、車速センサ83及びアクセル開度センサ84
によりそれぞれ検出される車速とアクセル開度とから目
標変速段を決定する。そして、現在の変速段が上記目標
変速段と相違していれば、その目標変速段への変速を行
う。この結果、自動変速モードでは、自動変速機10に
おいて最適な変速段が自動的に設定される。
【0049】次いで、セレクトレバー14がMレンジ位
置48に操作されると、手動変速モードに設定されて、
変速コントローラ300の手動変速モード制御手段89
が手動変速制御を行う。また、表示コントローラ71の
表示部制御手段77はMレンジ表示部60のランプを点
灯させると共に、所定の変速段に設定された状態ではそ
の変速段を変速段表示部61に表示させる。そして、所
定の変速段に設定された状態でセレクトレバー14の前
方又は後方への操作により手動変速指令が変速コントロ
ーラ300に入力されると、手動変速モード制御手段8
9は、1段シフトアップ又は1段シフトダウンの各変速
制御を行うと共に、目標変速段を示す制御信号Si1〜
Si4を表示部制御手段77に出力してその目標変速段
を変速段表示部61に表示させる。尚、車速が9km/
h以下になると、基本的には停車すると判断し、停車後
の発進に備えて強制的に1速に設定する。
【0050】ここで、所定の変速段に設定された状態で
最初の手動変速指令が入力されてから該最初の手動変速
指令に基づく1段変速制御が完了するまでの1段変速制
御期間中に、2回目の手動変速指令が入力された場合の
動作を図6〜図10のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0051】先ず、図6に示すように、ステップS1
で、1段変速制御が完了したか否かを判定し、この判定
がNOであれば(1段変速制御中であれば)、ステップ
S2に進んで、現在進行中の手動変速指令発生時点(最
初の手動変速指令入力時点)から設定時間以内か否かを
判定する。この設定時間は、実際に変速が行われるイナ
ーシャフェーズまでの時間であって、200msに設定
されている。
【0052】上記ステップS2の判定がYESであれ
ば、ステップS3に進んで、マニュアルアップ要求(シ
フトアップ方向の手動変速指令)があったか否かを判定
する。このステップS3の判定がNOであれば、ステッ
プS4に進んで、マニュアルダウン要求(シフトダウン
方向の手動変速指令)があったか否かを判定する。この
ステップS4の判定がNOであればリターンする。
【0053】一方、上記ステップS2の判定がNOであ
れば、ステップS5に進んで目標変速段gearを現在
の目標変速段と同じに設定すると共に、その目標変速段
を変速段表示部61に点灯(表示)させる。つまり、最
初の手動変速指令入力時点から該最初の手動変速指令に
基づく1段変速制御時におけるイナーシャフェーズまで
の間に2回目の手動変速指令がなければ、この段階で
は、現在進行中の変速制御(最初の手動変速指令に基づ
く変速制御)がそのまま行われる。
【0054】そして、上記ステップS4の判定がYES
であれば、図7に示すように、ステップS11に進んで
上記マニュアルダウン要求が現在進行中のシフト方向と
同じか否かを判定し、このステップS11の判定がYE
SのときにはステップS12に進む。つまり、最初の手
動変速指令及び2回目の手動変速指令が同じシフトダウ
ン方向であればステップS12に進んで、現在の変速段
GA(現在進行中の変速制御開始時の変速段)が4速か
否かを判定する。このステップS12の判定がNOであ
ればステップS13に進んで現在の変速段GAが3速か
否かを判定する。このステップS13の判定がNOであ
れば、ステップS14に進んで、変速段表示部61にお
ける変速段の表示「1」を2回点滅させてリターンす
る。つまり、現在の変速段GAが4速でも3速でもない
場合、現在は2速から1速へのシフトダウン中であり、
1速以上にはできないので、2回目のマニュアルダウン
要求は不適切と判断してそのことを運転者に報知する。
【0055】上記ステップS12の判定がYES(GA
=4)であれば、ステップS15に進んで、2回目のマ
ニュアルダウン要求時の車速が105km/h(基準
値)以下か否かを判定する。このステップS15の判定
がYESであれば、ステップS16に進んで、目標変速
段gearを現在の目標変速段から1だけ引いたものに
すると共に、その新たな目標変速段を変速段表示部61
に点灯させてリターンする。すなわち、図11に示すよ
うに、最初の手動変速指令(4速から3速への指令)入
力時点から該手動変速指令に基づく1段変速制御時にお
けるイナーシャフェーズまでの間に、最初の手動変速指
令と同じシフトダウン方向の2回目の手動変速指令が入
力されると、この2回目の手動変速指令の入力時におけ
る車速が105km/h以下であれば、その2回目の手
動変速指令(2速にする指令)を受け付けて3速を経由
しない4速から2速への2段変速制御(1段変速制御を
2回行うことはしない)に変更し、上記最初の手動変速
指令の入力時点から上記設定時間経過後にその2段変速
を実際に行う。上記2段変速制御中に、3回目の手動変
速指令が入力されてもこれを受け付けるルーチンはなく
無視される。一方、上記ステップS15の判定がNOで
あれば、ステップS17に進んで変速段の表示「3」を
2回点滅させる。つまり、2回目の手動変速指令の入力
時における車速が105km/hよりも大きいと、オー
バレブになるので、2回目のマニュアルダウン要求は不
適切と判断してその指令を無視し、そのことを変速段表
示部61(報知手段)により運転者に報知する。
【0056】上記ステップS13の判定がYES(GA
=3)であるときも、GA=4の場合と同様である。つ
まり、ステップS18で2回目のマニュアルダウン要求
時の車速が47km/h(基準値)以下か否かを判定
し、このステップS18の判定がYESであれば、上記
ステップS16に進んで、目標変速段gearを現在の
目標変速段から1だけ引いたものにすると共に、その新
たな目標変速段を変速段表示部61に点灯させてリター
ンする。したがって、2速を経由しない3速から1速へ
の2段変速制御に変更する。一方、上記ステップS18
の判定がNOであれば、オーバレブになるので、ステッ
プS19に進んで変速段の表示「2」を2回点滅させて
リターンする。
【0057】上記ステップS11の判定がNOであると
きには、ステップS20に進んで現在の目標変速段を点
滅させた後、リターンする。すなわち、2回目の手動変
速指令のシフト方向が最初の手動変速指令と異なるシフ
トアップ方向であれば、その指令を無視し、そのことを
運転者に報知する。
【0058】次いで、上記ステップS3の判定がYES
であるときには、図8に示すように、ステップS31に
進んで上記マニュアルアップ要求が現在進行中のシフト
方向と同じか否かを判定し、このステップS31の判定
がYESのときにはステップS32に進む。つまり、最
初の手動変速指令及び2回目の手動変速指令が同じシフ
トアップ方向であればステップS32に進んで、現在の
変速段GAが1速か否かを判定する。このステップS3
2の判定がNOであればステップS33に進んで現在の
変速段GAが2速か否かを判定する。このステップS3
3の判定がNOであれば、ステップS34に進んで、変
速段表示部61における変速段の表示「4」を2回点滅
させてリターンする。つまり、現在の変速段GAが1速
でも2速でもない場合、現在は3速から4速へのシフト
アップ中であり、4速以上にはできないので、2回目の
マニュアルアップ要求は不適切と判断してそのことを運
転者に報知する。
【0059】上記ステップS32の判定がYES(GA
=1)であれば、ステップS35に進んで、2回目のマ
ニュアルアップ要求時の車速が20km/h以上か否か
を判定する。このステップS35の判定がYESであれ
ば、ステップS36に進んで、目標変速段gearを現
在の目標変速段に1だけ加えたものにすると共に、その
新たな目標変速段を変速段表示部61に点灯させてリタ
ーンする。すなわち、上記シフトダウン時の制御と同様
に、最初の手動変速指令(1速から2速への指令)入力
時点からそのイナーシャフェーズまでの間に、最初の手
動変速指令と同じシフトアップ方向の2回目の手動変速
指令が入力されると、この2回目の手動変速指令の入力
時における車速が20km/h以上であれば、その2回
目の手動変速指令(3速にする指令)を受け付けて2速
を経由しない1速から3速への2段変速制御(1段変速
制御を2回行うことはしない)に変更し、上記最初の手
動変速指令の入力時点から上記設定時間経過後にその2
段変速を実際に行う。この2段変速制御中に、3回目の
手動変速指令が入力されてもこれを受け付けるルーチン
はなく無視される。一方、上記ステップS35の判定が
NOであれば、ステップS37に進んで変速段の表示
「2」を2回点滅させる。つまり、2回目の手動変速指
令の入力時における車速が20km/hよりも小さい
と、エンストになる可能性が高いので、2回目のマニュ
アルアップ要求は不適切と判断してその指令を無視し、
そのことを運転者に報知する。
【0060】上記ステップS33の判定がYES(GA
=2)であるときも、GA=1の場合と同様である。つ
まり、ステップS38で2回目のマニュアルアップ要求
時の車速が34km/h以上か否かを判定し、このステ
ップS38の判定がYESであれば、上記ステップS3
6に進んで、目標変速段gearを現在の目標変速段に
1だけ加えたものにすると共に、その新たな目標変速段
を変速段表示部61に点灯させてリターンする。したが
って、3速を経由しない2速から4速への2段変速制御
に変更する。一方、上記ステップS38の判定がNOで
あれば、エンストになる可能性が高いので、ステップS
39に進んで変速段の表示「3」を2回点滅させてリタ
ーンする。
【0061】上記ステップS31の判定がNOであると
きには、ステップS40に進んで現在の目標変速段を点
滅させた後、変速段表示部61に目標変速段を表示させ
てリターンする。すなわち、2回目の手動変速指令のシ
フト方向が最初の手動変速指令と異なるシフトダウン方
向であれば、その指令を無視し、そのことを運転者に報
知する。
【0062】次に、最初の手動変速指令入力時点から該
最初の手動変速指令に基づく1段変速制御時におけるイ
ナーシャフェーズまでの間に2回目の手動変速指令がな
くて、上記ステップS5で目標変速段gearを現在の
目標変速段と同じに設定した後の動作について説明する
と、このステップS5の後は、図9に示すように、ステ
ップS51に進んで4−3変速中にマニュアルダウン要
求があったか否かを判定する。この判定は、最初の手動
変速指令に基づく1段変速制御が4速から3速への変速
制御でありかつその変速制御時におけるイナーシャフェ
ーズ期間中に2回目のマニュアルダウン要求があればY
ESとなる。尚、上記ステップS51の判定は、後述の
ステップS53において変速記憶フラグGear_st
rが一旦2に設定されると、上記条件を満たしていても
NOとなる。
【0063】そして、上記ステップS51の判定がYE
Sであれば、ステップS52に進んで、マニュアルダウ
ン要求時の車速が105km/h以下であるか否かを判
定する。このステップS52の判定がYESであれば、
ステップS53に進んで、変速記憶フラグGear_s
trを2に設定すると共に、変速段の表示「2」を点灯
させてリターンする。このように変速記憶フラグGea
r_strが2に設定されると、2回目の手動変速指令
(2速にする指令)が受け付けられたことになり、最初
の手動変速指令に基づく1段変速制御(4速から3速へ
の制御)完了後に2回目の手動変速指令に基づく1段変
速制御(3速から2速への制御)を行う2段変速制御
(3速を経由する4速から2速への制御)に変更され
る。一方、上記ステップS52の判定がNOであれば、
ステップS54に進んで、変速段の表示「3」を2回点
滅させてリターンする。つまり、2回目の手動変速指令
の入力時における車速が105km/hよりも大きい
と、オーバレブになるので、2回目のマニュアルダウン
要求は不適切と判断してその指令を無視し、そのことを
運転者に報知する。
【0064】上記ステップS51の判定がNOであれ
ば、ステップS55に進んで、3−2変速中にマニュア
ルダウン要求があったか否かを判定する。この判定は、
最初の手動変速指令に基づく1段変速制御が3速から2
速への変速制御でありかつその変速制御時におけるイナ
ーシャフェーズ期間中に2回目のマニュアルダウン要求
があればYESとなる。尚、上記ステップS55の判定
は、後述のステップS57においてGear_strが
一旦1に設定されると、上記条件を満たしていてもNO
となる。
【0065】そして、上記ステップS55の判定がYE
Sであれば、ステップS56に進んで、マニュアルダウ
ン要求時の車速が47km/h以下であるか否かを判定
する。このステップS56の判定がYESであれば、ス
テップS57に進んで、変速記憶フラグGear_st
rを1に設定すると共に、変速段の表示「1」を点灯さ
せてリターンする。このように変速記憶フラグGear
_strが1に設定されると、2回目の手動変速指令
(1速にする指令)が受け付けられたことになり、最初
の手動変速指令に基づく1段変速制御(3速から2速へ
の制御)完了後に2回目の手動変速指令に基づく1段変
速制御(2速から1速への制御)を行う2段変速制御
(2速を経由する3速から1速への制御)に変更され
る。一方、上記ステップS56の判定がNOであれば、
オーバレブになるので、ステップS58に進んで、変速
段の表示「2」を2回点滅させてリターンする。
【0066】次いで、上記ステップS1の判定がYES
である(1段変速制御が完了している)ときの動作につ
いて説明する。尚、このステップS1の1段変速制御
は、上記のようにイナーシャフェーズ期間中に2回目の
手動変速指令が入力されて2段変速制御に変更した後の
1段変速制御をも含んでいる。
【0067】1段変速制御が完了すると、図10に示す
ように、ステップS61に進んで上記変速記憶フラグG
ear_strが1か否かを判定する。この変速記憶フ
ラグGear_strは、1又は2に設定されていなけ
れば、0(リセットされた状態)になっている。上記ス
テップS61の判定がNOであれば、ステップS62に
進んで、変速記憶フラグGear_strが2か否かを
判定する。このステップS62の判定がNO(Gear
_str=0)であればリターンする一方、YESであ
れば、ステップS63に進んで、変速完了時の車速が1
05km/h以下であるか否かを判定する。このステッ
プS63の判定がYESであれば、ステップS64に進
んで、目標変速段gearを現在の目標変速段から1だ
け引いたものにする。すなわち、図12に示すように、
4速から3速への変速制御時におけるイナーシャフェー
ズ期間中に2回目の手動変速指令(2速にする指令)が
入力された場合にこの指令を変速記憶フラグGear_
strに記憶しておき(ステップS53)、最初の手動
変速指令に基づく1段変速制御(4速から3速への制
御)が完了した時点で(但し、安定化のために0.5s
間だけ3速を保持する)、その記憶しておいた2回目の
手動変速指令に基づく1段変速制御(3速から2速への
制御)を実行する。一方、上記ステップS63の判定が
NOであれば、ステップS65に進んで、変速段の表示
「3」を2回点滅させる。つまり、最初の手動変速指令
に基づく変速完了時(4速から3速への変速制御完了
時)の車速が105km/hよりも大きいと、オーバレ
ブになるので、2回目のマニュアルダウン要求は不適切
と判断してその指令を無視し、そのことを運転者に報知
する。尚、上記ステップS52でマニュアルダウン要求
時の車速が105km/h以下であったので2回目の手
動変速指令が一旦受け付けられたが、最初の手動変速指
令に基づく変速制御完了時には速度が上昇している可能
性もあるので、変速制御完了時の車速に基づいて最終的
に2速へ変速するか否かを判断している。このように、
最初の手動変速指令により指令された変速段を経由する
場合には、その最初の手動変速指令に基づく変速制御完
了時の車速に基づいて2回目の手動変速指令を実行する
か否かを判断することができ、2回目のマニュアルダウ
ン要求時及び変速制御完了時の少なくとも一方の車速に
基づいて判断すればよい。
【0068】上記ステップS61の判定がYESであれ
ば、ステップS66に進んで、変速完了時の車速が47
km/h以下であるか否かを判定する。この判定がYE
Sであれば、上記ステップS64に進んで、目標変速段
gearを現在の目標変速段から1だけ引いたものにす
る。すなわち、3速から2速への変速制御時におけるイ
ナーシャフェーズ期間中に2回目の手動変速指令(1速
にする指令)が入力された場合にこの指令を変速記憶フ
ラグGear_strに記憶しておき(ステップS5
7)、最初の手動変速指令に基づく1段変速制御(3速
から2速への制御)が完了した時点で(但し、安定化の
ために0.5s間だけ2速を保持する)、その記憶して
おいた2回目の手動変速指令に基づく1段変速制御(2
速から1速への制御)を実行する。一方、上記ステップ
S66の判定がNOであれば、オーバレブになるので、
ステップS67に進んで、変速段の表示「2」を2回点
滅させる。上記ステップS64,S65,S67のいず
れかの後はステップS68に進んでGear_strを
0にリセットしてリターンする。
【0069】このように最初の手動変速指令に基づく1
段変速制御時におけるイナーシャフェーズ期間中に、2
回目の手動変速指令が入力されたときには、該2回目の
手動変速指令は受け付けられるが(最初及び2回目の手
動変速指令がシフトダウン指令であるときのみ受け付け
られ、シフトアップ指令は受け付けられない)、2段変
速制御変更後において最初の手動変速指令に基づく1段
変速制御期間中に3回目の手動変速指令が入力されて
も、変速記憶フラグGear_strによる記憶は1回
しか行わないので、その3回目の手動変速指令は受け付
けられずに無視される。但し、この実施形態では、2段
変速制御変更後において2回目の手動変速指令に基づく
1段変速制御期間中に(3速から2速への変速制御期間
中に限る)、3回目の手動変速指令が入力されると、再
度、変速記憶フラグGear_strに1が設定されて
3回目の手動変速指令が受け付けられ、上記と同様に、
2回目の手動変速指令に基づく1段変速制御(3速から
2速への制御)が完了すると、3回目の手動変速指令に
基づく1段変速制御(2速から1速への制御)が行われ
る。このようにしても、3回目の手動変速指令から1速
への変速が完了するまでのタイムラグはそれほどなくて
2回目の手動変速指令から2速への変速が完了するまで
のタイムラグと略同じであるので、運転者に違和感を与
えることはない。尚、2回目の手動変速指令に基づく1
段変速制御期間中における3回目の手動変速指令をも無
視するようにしてもよい。
【0070】したがって、上記実施形態では、手動変速
モード時において、最初の手動変速指令が入力されてか
ら該最初の手動変速指令に基づく1段変速制御が完了す
るまでの1段変速制御期間中に、最初の手動変速指令と
同じシフト方向の2回目の手動変速指令が入力されたと
きには、該2回目の手動変速指令を受け付けて2段変速
制御に変更することで、2段変速を迅速に行うことがで
きると共に、その2段変速制御期間中は基本的に3回目
の手動変速指令を無視するようにしたので、3回目の手
動変速指令入力から該指令による変速段へ変速されるま
でのタイムラグが長くなって操作フィーリングが悪化す
るのを防止することができる。
【0071】尚、上記実施形態では、最初の手動変速指
令入力時点から該手動変速指令に基づく1段変速制御時
におけるイナーシャフェーズまでの間に、最初の手動変
速指令と同じシフト方向の2回目の手動変速指令が入力
された場合に、最初の手動変速指令により変速される変
速段を経由しないで直接2回目の手動変速指令により変
速される変速段へ変速制御するようにしたが、最初の手
動変速指令に基づく1段変速制御時におけるイナーシャ
フェーズ期間中に2回目の手動変速指令が入力された場
合と同様に、最初の手動変速指令により変速される変速
段を経由する(1段変速制御を2回行う)ようにしても
よい。但し、変速をより迅速に行う観点からは、上記実
施形態のようにすることが望ましい。
【0072】また、上記実施形態では、最初の手動変速
指令に基づく1段変速制御時におけるイナーシャフェー
ズ期間中に2回目の手動変速指令が入力されるときに、
最初及び2回目の手動変速指令がシフトダウン指令であ
る場合にしか2回目の手動変速指令を受け付けなかった
が、シフトアップ指令である場合も、シフトダウン指令
である場合と同様に、2回目の手動変速指令を受け付け
るようにしてもよい。
【0073】さらに、上記実施形態では、1速〜4速の
範囲での変速制御としたが、さらに多くの変速段を有す
るものに適用することができ、この場合の方が本発明の
作用効果をより一層有効に発揮させることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動変速
機の変速制御方法によると、入力装置の1回の操作毎に
1段シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速指令
が入力されて該手動変速指令により指令された変速段へ
変速を行う手動変速モード時において、最初の手動変速
指令と同じシフト方向である2回目の手動変速指令は受
け付けて2段変速制御に変更すると共に、この2段変速
制御期間中に入力された3回目の手動変速指令は無視す
るようにしたので、2段変速を迅速に行いつつ、エンジ
ン過回転状態になるのを防止すると共に、運転者の操作
フィーリングを良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る変速制御方法が適用さ
れる自動変速機の構成を示す概略図である。
【図2】自動変速機の変速操作部の具体的構成を示す平
面図である。
【図3】図2の変速操作部の概略断面図である。
【図4】変速表示装置を示す正面図である。
【図5】変速コントローラ及び表示コントローラの構成
を示すブロック図である。
【図6】最初の手動変速指令が入力されてから該最初の
手動変速指令に基づく1段変速制御が完了するまでの1
段変速制御期間中に2回目の手動変速指令が入力された
場合の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートの一部から続く制御動作
を示すフローチャートである。
【図8】図6のフローチャートの一部から続く制御動作
を示すフローチャートである。
【図9】図6のフローチャートの一部から続く制御動作
を示すフローチャートである。
【図10】図6のフローチャートの一部から続く制御動
作を示すフローチャートである。
【図11】4速から3速への最初の手動変速指令入力時
点から該手動変速指令に基づく1段変速制御時における
イナーシャフェーズまでの間に、最初の手動変速指令と
同じシフトダウン方向の2回目の手動変速指令が入力さ
れた場合において、タービン回転数と変速指令との関係
を示すタイミングチャートである。
【図12】4速から3速への変速制御時におけるイナー
シャフェーズ期間中に2回目の手動変速指令が入力され
た場合において、タービン回転数と変速指令との関係を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 自動変速機 14 セレクトレバー(入力装置) 61 変速段表示部(報知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 嘉孝 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA04 AA12 BB01 BB16 BB17 DB01 EA08 GC13 GC44 GC46 GC72 GC73 HA02 HA03 KA02 KA03 LA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速とアクセル開度とから定まる変速段
    へ変速を行う自動変速モードと、入力装置の1回の操作
    毎に1段シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速
    指令が入力されて該手動変速指令により指令された変速
    段へ変速を行う手動変速モードとを切換可能な自動変速
    機の変速制御方法であって、 上記手動変速モード時において、所定の変速段に設定さ
    れた状態で最初の上記手動変速指令が入力されてから該
    最初の手動変速指令に基づく1段変速制御が完了するま
    での1段変速制御期間中に、上記最初の手動変速指令と
    同じシフト方向の2回目の手動変速指令が入力されたと
    きには、該2回目の手動変速指令を受け付けて2段変速
    制御に変更し、 上記2段変速制御期間中に、3回目の手動変速指令が入
    力されたときには、該3回目の手動変速指令を無視する
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御方法。
  2. 【請求項2】 車速とアクセル開度とから定まる変速段
    へ変速を行う自動変速モードと、入力装置の1回の操作
    毎に1段シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速
    指令が入力されて該手動変速指令により指令された変速
    段へ変速を行う手動変速モードとを切換可能な自動変速
    機の変速制御方法であって、 上記手動変速モード時において、所定の変速段に設定さ
    れた状態で最初の上記手動変速指令が入力されてから該
    最初の手動変速指令に基づく1段変速制御時におけるイ
    ナーシャフェーズまでの間に、上記最初の手動変速指令
    と同じシフト方向の2回目の手動変速指令が入力された
    ときには、該2回目の手動変速指令を受け付けて2段変
    速制御に変更し、 上記2段変速制御期間中に、3回目の手動変速指令が入
    力されたときには、該3回目の手動変速指令を無視する
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御方法。
  3. 【請求項3】 車速とアクセル開度とから定まる変速段
    へ変速を行う自動変速モードと、入力装置の1回の操作
    毎に1段シフトアップ又は1段シフトダウンの手動変速
    指令が入力されて該手動変速指令により指令された変速
    段へ変速を行う手動変速モードとを切換可能な自動変速
    機の変速制御方法であって、 上記手動変速モード時において、所定の変速段に設定さ
    れた状態で最初の上記手動変速指令が入力された後の、
    該最初の手動変速指令に基づく1段変速制御時における
    イナーシャフェーズ期間中に、上記最初の手動変速指令
    と同じシフト方向の2回目の手動変速指令が入力された
    ときには、該2回目の手動変速指令を受け付けて、上記
    最初の手動変速指令に基づく1段変速制御完了後に2回
    目の手動変速指令に基づく1段変速制御を行う2段変速
    制御に変更し、 上記2段変速制御期間中において最初の手動変速指令に
    基づく1段変速制御期間中に、3回目の手動変速指令が
    入力されたときには、該3回目の手動変速指令を無視す
    ることを特徴とする自動変速機の変速制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の自動変速機の
    変速制御方法において、 最初の手動変速指令及び2回目の手動変速指令がシフト
    ダウン指令であり、 上記2回目の手動変速指令が入力されたときの車速又は
    上記最初の手動変速指令に基づく変速制御完了時の車速
    が基準値よりも大きいときには、該2回目の手動変速指
    令を無視することを特徴とする自動変速機の変速制御方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動変速機の変速制御方
    法において、 2回目の手動変速指令を無視したときには、該2回目の
    手動変速指令を無視したことを報知手段により報知する
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御方法。
JP21833199A 1999-08-02 1999-08-02 自動変速機の変速制御方法 Abandoned JP2001041319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21833199A JP2001041319A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 自動変速機の変速制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21833199A JP2001041319A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 自動変速機の変速制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001041319A true JP2001041319A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16718192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21833199A Abandoned JP2001041319A (ja) 1999-08-02 1999-08-02 自動変速機の変速制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001041319A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083444A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御装置
JP2006273114A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Mazda Motor Corp 自動変速機付き車両の表示装置
JP2008256099A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置
JP2013245729A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御方法および自動変速機システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083444A (ja) * 2001-09-11 2003-03-19 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御装置
JP2006273114A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Mazda Motor Corp 自動変速機付き車両の表示装置
JP2008256099A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置
JP2013245729A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御方法および自動変速機システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3104160B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
US6199003B1 (en) Apparatus and method for manually shifting an automatic transmission
US8935064B2 (en) Control device of vehicular automatic transmission and method of controlling the same
JP2808550B2 (ja) 自動変速機の制御装置
US6719657B2 (en) Lock-up control apparatus for automatic transmission
EP2177790B1 (en) Transmission controller of vehicle automatic transmission
JP4740719B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2000002328A (ja) 自動変速機の変速モ―ド切替制御装置
JP2009243594A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2001041319A (ja) 自動変速機の変速制御方法
KR950007264B1 (ko) 자동변속기의 라인압제어장치
JP5790524B2 (ja) 変速指示装置
JP2000002325A (ja) 手動変速可能な自動変速機の変速制御装置
JP3497265B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP3887156B2 (ja) 自動変速機の再変速制御装置
JPH08210493A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JPH10175461A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2000142161A (ja) 自動変速機の表示装置
JP2000043602A (ja) 走行用変速操作装置
JP5096431B2 (ja) 自動変速機の制御装置およびその制御方法
JP3687151B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2008051260A (ja) 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置
JP2007132489A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH08210492A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JPH07110065A (ja) 自動変速機の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20070706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762