JP4355518B2 - 接合システムヘッド、接合システム、及び要素を供給して接合する方法 - Google Patents

接合システムヘッド、接合システム、及び要素を供給して接合する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4355518B2
JP4355518B2 JP2003138515A JP2003138515A JP4355518B2 JP 4355518 B2 JP4355518 B2 JP 4355518B2 JP 2003138515 A JP2003138515 A JP 2003138515A JP 2003138515 A JP2003138515 A JP 2003138515A JP 4355518 B2 JP4355518 B2 JP 4355518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
system head
holding means
welding
joining system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003138515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003340772A (ja
Inventor
ギスベルト シュミット クラウス
シュナイダー ミヒャエル
Original Assignee
ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー filed Critical ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
Publication of JP2003340772A publication Critical patent/JP2003340772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4355518B2 publication Critical patent/JP4355518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
    • B23P19/001Article feeders for assembling machines
    • B23P19/007Picking-up and placing mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/20Stud welding
    • B23K9/206Stud welding with automatic stud supply
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動フレーム、特にロボットに固定される接合システムヘッドであって、部品に接合される要素用の保持手段と、接合のために、保持手段を接合方向に沿って移動させる接合用駆動手段とを有する接合システムヘッドに関する。本発明は、更に、少なくとも2本の座標軸線上で動くことができるロボット及びこのロボットに取り付けられた接合システムヘッドを有する接合システムに関する。最後に、本発明は、要素を定置のユニットから可動の接合システムヘッドに供給し、要素を接合システムヘッドによって部品に接合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
上述のような接合システムヘッド、接合システム及び要素を供給して接合システムヘッドによって接合する方法が一般的に知られている。本明細書で用いる「接合」という用語は、要素を部品に連結するあらゆるやり方、特に、例えば接着、成形、例えばリベット止め、又は結合、例えば、溶接(短時間アーク溶接を含む)による金属部品への金属要素の連結を意味している。
【0003】
短時間アーク溶接は、溶接されるものがボルトに限られるわけではないが、ボルト溶接と呼ばれることが多い。ロボットと組み合わせて利用される当該技術分野におけるボルト溶接の現行システムは、エムハート・タッカー(Emhart TUCKER)の小冊子(題名:Neue TUCKER Technologie. BolzenschweiBen System)Emhart TUCKER 9/99)で知られている。ボルト溶接は、主として、車両技術に利用されているが、これに限られない。ねじ、アイ、ナット等が付いた又は付いていない金属要素、例えば金属ボルトが、車体構造の板金に溶接される。すると、金属要素は、例えば内部装備品(内装)、ライン等を車体の板金に固定するアンカー、又は締結要素として役立つ。上述のエムハート・タッカー刊行物に開示された接合システムヘッドのところで、接合用駆動手段は、リニア電気モータ又はリフティングマグネットとスプリングの組合せとして構成されている。
【0004】
保持手段は、半径方向に弾性的に拡張可能な一体形トングによって構成される。
【0005】
要素は、一般に、ボルトのシャンク部よりも幾分直径の大きなヘッド部を有する溶接ボルトである。公知のシステムでは、ボルトは、適当な供給導管により圧縮空気を用いて溶接ヘッドに供給される。かくして、ボルトは、「ヘッド部を先にして」後方からトング内へ送り込まれる。通常、ボルトは、内部からトングに当たるが、これを通り抜けることはない。次に、トングと同軸に設けられたローディングピンを作動させてボルトを推進させ、かくしてトングの中に送り込む。トングは、ボルトのヘッド部が通過するとき、弾性的に半径方向に拡張する。次に、トングは、ボルトのシャンク部の周りに弾性的にスナップ動作で密着し、これをピンの動程で定まる位置にしっかりと保持する。
【0006】
リニアモータ(又は、リフティングマグネット/スプリングの組合せ)の形態をした接合用駆動手段は、数ミリメートルのストロークを有している。また、溶接ヘッドは、通常、空気圧又は油圧キャリジによってロボットのアームの端部に固定される。すなわち、溶接ヘッド全体は、キャリジによって溶接軸線に平行な方向に動くことができ、このキャリジは、リニアモータよりもかなり長いストロークを有している。溶接ヘッドは、それから空間的に離れたところ、具体的には、静止又は定置の供給装置内に設けられており且つリニアモータ及びローディングピンを制御する制御手段を更に有している。
【0007】
溶接作業を行うため、最初に、ロボットのプログラムミングをして、ロボットを、キャリジ及びリニアモータの軸線が溶接すべきボルトの載っている板金と垂直になるような所定の位置に移動させる。ボルトは、支持フートと向かい合った状態で突出するようにあらかじめ応力が加えられている。次に、キャリジを、フートが板金に当たるまで作動させる。すると、保持手段内に保持されたボルトは、板金と接触したままである。次に、板金に対する保持手段のゼロライン(零線)を定める。しかしながら、変形例として、支持フート無しで済ますゼロライン決定法が存在する。次に、支持フート方式の溶接の場合、予備電流源をオンに切り換え、ボルト及び部品に流す。次に、ボルトをリニアモータ(リフティング手段)によって部品に対して持ち上げる。電気アークを発生させる。
【0008】
次に、溶接電流に切り換える。高溶接電流により、対向しているボルト及び部品のフェースが溶け始める。次に、ボルトを再び部品上に下降させ、それぞれのメルト又は溶融部が混じり合うようにする。アークの短絡の達成時、又はその直前に、溶接電流をオフに切り換える。溶融部全体が固化し、溶接連結部の形成が完了する。次に、キャリジを用いて、溶接ヘッドを溶着状態のボルトから引き抜く。とりわけ、離脱動作を溶着状態のボルトの中心線上で正確に行われなければならないので、キャリジは必要である。さもなければ、一体形トングにより、ボルト及び/又はトングの損傷の恐れがある。ロボットアームそれ自体は、空間の任意の方向に上記の正確な直線運動を行うことができない。この目的に必要とされるロボットアームの動作の幾つかの部品の同時調整の重ね合わせのため、ロボットによる上記の直線運動を、或る量のぶれを伴わなければ行うことができない。
【0009】
公知の溶接ヘッドは、比較的大きな軸方向の広がりを有している。さらに、溶接ヘッドを軸方向にボルトから離脱させなければならないので、接近の困難な場所では溶接ヘッドを用いることは或る限度内でのみ可能である。
【0010】
ボルトを供給するロボット技術を用いる方式が開発された。別個のピックアップが、あらかじめ類別されたボルトを取り、これらを溶接場所に持って行く。これは、“BolzenschweiBen. Grundlagen und Anwendung ”by Trillmich, Welz,Fachbuchreihe Schweistechnik, DVS Verlag, 1997, Chapter 9.3 に開示されている。ここでは、この技術が寸法形状のためにホースを通って送り込むことができないヘッド付きボルトに特に向いていることが説明されている。この種の方式は「ピックアップシステム」と呼ばれている。
【0011】
さらに、昇降装置が側方に突出したキャリヤをアームのように上下に動かすネルソン社製の溶接ヘッドが開発された。トング付きの保持手段が、キャリヤの終端部分に剛性的に取り付けられている。ボルトは、上述のタッカー溶接ヘッドの場合のように、キャリヤを通って延びる圧縮空気ホースにより後方からトングに供給される。保持装置が固定されたキャリヤの端部は、接近不可能な場所に容易に配置される。突出アーム及び適切な制御手段を移動させる昇降装置は、キャリヤの始まりの部分に配置されている。
【0012】
この技術背景を考慮して、本発明の目的は、改良された接合システムヘッド、接合システム及び要素を供給して供給した要素を接合する方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的は、上述した接合システムヘッドに関し、保持手段が、接合方向に対して横断方向に延びる軸線を中心に回転自在に、接合システムヘッドに取り付けられていることによって達成される。
【0014】
本発明の接合システムヘッドは、完全に新規な技術的思想を提供する。接合、特に、ボルト溶接の場合、従来技術の接合作業は常に直線運動の状態で行われている。その結果、従来技術では、保持手段を少なくとも直線状軸線に沿って摺動自在に設けることが通例である。例えば、接合システムヘッドをロボットに固定されたキャリジに一体に取り付けることが知られている。
【0015】
接合システムヘッドへの保持手段の回転自在な取り付けにより、保持手段を円形又は円弧の経路に沿って移動させることが可能である。これにより、接合システムヘッドについての従来の技術的思想に関し多くの基本的な変更が必要になる。保持手段の回転性は、設計上の選択事項として実現が比較的簡単である。特に、保持手段を円形経路上で回転させることはロボットによって可能であり、その目的は、迅速且つ大規模な運動の手順を行わないで種々の溶接位置、例えば、垂直方向下向きに溶接し、次に頭上溶接作業を行う溶接位置に到達することにある。接合システムヘッドの追加の運動の自由度としての回転性は、多くの用途に十分である。キャリヤそれ自体も又一般にロボットによってその長手方向軸線の回りに回転自在であり、空間中に意のままに位置決めできることを考えると、接合作業を接近が非常に困難な位置で実施できることは確かである。接合ツールの妨害エッジの輪郭は、必要な揺動半径によって決まる。
【0016】
本発明の接合システムでは、上記目的は、本発明の接合システムヘッドがロボットに取り付けられることによって達成される。
【0017】
本発明の方法は、要素を定置のユニットから可動の接合システムヘッドに供給し、供給された要素を接合システムヘッドによって部品に接合する方法であって、接合システムヘッドは、接合方向に対して横断方向に延びる軸線を中心に回転自在に設けられた要素のための保持手段を有し、上記方法は、更に、要素を定置のユニットから接合システムヘッドの移送ステーションに供給し、保持手段を移送ステーションまで回転させ、1つの要素を移送ステーションからピックアップしてその要素を保持手段内に配置し、このピックアップした要素を部品に接合することを特徴とする。
【0018】
したがって、本発明の方法では、要素を定置のユニットから保持手段に直接供給する技術的思想からは基本的には外れている。これとは異なり、要素を接合システムヘッドの移送ステーションに供給し、保持手段を移送ステーションに向けて回転させて要素をピックアップする。かくして、保持手段は要素をその度ごとに移送ステーションから「取って来る」。その結果、移送ステーションによって構成される供給手段と保持手段との間には結合関係がない。これは、詳細に説明する多くの利点にとって必要不可欠である。
【0019】
かくして、本発明の目的は完全に達成される。
【0020】
保持手段及び接合用駆動手段は、接合ツールとして回転軸線の回りに回転自在に設けられていることが特に有利である。この実施形態では、保持手段と接合用駆動手段は、小さな寸法の回転自在なユニットを形成する。このことは、接合用駆動手段を制御する制御手段が接合ツールから空間的に分離された状態で溶接ヘッドのところに取り付けられていれば特に当てはまる。したがって、接合ツールを小さな寸法で、しかも関連のエッジによる妨害が殆ど無い状態で作ることができる。この場合、接合ツールは、突出した細長いキャリヤの端部のところに回転軸線の回りに回転自在に取り付けられていることが特に好ましい。細長いキャリヤの端部のところに小さな寸法の接合ツールが設けられていることにより、接合ツールを接近が困難な場所に配置することができる。この場合、長い距離にわたって昇降運動の伝達は不要である(ブーム等が不要である)。したがって、位置決め及び実際の接合又は溶接作業それ自体を高精度で局所的に行うことができる。それと同時に、制御手段がキャリヤの最初の部分内に設けられると特に有利である。すると、小さな寸法の接合ツールを開口部を介して接近が困難な場所に配置することができる。
【0021】
特に好ましい実施形態では、細長いキャリヤは、互いにほぼ平行に延びる2つのキャリヤアームを有し、接合ツールは、これらキャリヤアーム相互間に回転自在に設けられている。この実施形態は、第1に、接合ツールの取り付けを高い空間的精度で達成できるという利点がある。加うるに、キャリヤのアーム相互間に残存している空間を他の機能ユニットに利用することができる。これら機能ユニット及び接合ツールは、キャリヤのアーム相互間で更に保護される。また、回転軸線がキャリヤの長手方向軸線に対して横断方向に差し向けられていれば特に有利である。この実施形態では、保持手段の円形経路をキャリヤの最も前に位置する端部を越えて延びるのが有利である。したがって、キャリヤは、比較的短い形態のものであるのがよい。第2に、保持手段をキャリヤの中点まで揺動させるのがよく、従って、他の機能ユニットまで移動させることができる。
この場合、全体として、第1に、接合システムヘッドは、要素を供給する移送ステーションを備えた供給手段を有し、ローディング用駆動手段が、保持手段及び(又は)接合ツールを移送ステーションまで回転させるよう設計されていれば有利である。
【0022】
かくして、要素を従来技術とは異なり、保持手段まで供給しない。これに対して、要素の供給は、まず最初、移送ステーションまで行われるに過ぎない。したがって、供給のこの工程は、接合−溶接ヘッドそれ自体が既に供給された要素を部品に接合している間に行われる。この並行処理は、期間を全体として短くすることができるようにするのに役立つ。
【0023】
移送ステーションはキャリヤに固定されていることが特に好ましい。移送ステーションが細長いキャリヤに設けられていれば、保持手段又は接合ツールに対する移送ステーションの固定された相対位置を達成することができる。加うるに、キャリヤの断面が一般に、接合ツール又は保持手段の断面よりも小さく、空間が移送ステーションに使えるようになることが有利である。
【0024】
1つの実施形態によれば、ローディング用駆動手段は、キャリヤの端部のところに設けられた回転モータから成るのがよい。この実施形態では、接合ツールの高精度制御を良好な応答挙動で達成できる。変形実施形態では、ローディング用駆動手段は、キャリヤの最初の部分内に設けられた回転モータと、回転モータの運動を保持手段に伝達する伝動装置とから成っている。この実施形態では、結果として妨害エッジに対するクリアランス又は間隙の状態が改善される。というのは、キャリヤの妨害エッジと関連した端部は、接合ツール自体を移動させるためのモータを備えていないからである。これに対して、比較的に嵩の大きなモータが、制御手段の近くに配置されていて、その運動を伝動装置により接合ツールに伝達する。また、回転モータは、高精度且つ高い応答性で動作を実行するのに役立つ。
【0025】
伝動装置は、テンション手段を備えた伝動装置であることが特に好ましい。テンション手段を備えた伝動装置を用いることにより、一方においてキャリヤの始まりの部分と他方においてキャリヤの最後の部分との間の比較的長い距離を比較的単純な設計手段で達成できる。
【0026】
一般に、好ましい実施形態では、ローディング用駆動手段及び接合用駆動手段は、単一の回転駆動手段から成る。この実施形態では、保持手段の回転性は、保持手段を移送ステーションまで揺動させて要素を「取って来る」のためにのみ用いられるわけではない。これとは異なり、保持手段は、回転軸線に垂直な方向ではなく、回転軸線の回りの円に沿って保持状態の要素を接合するために動かされる。この実施形態は、保持手段の付近、特に、細長いキャリヤの端部領域に軸方向に細長いリニア駆動装置が不要であるという顕著な利点を有している。これとは異なり、ローディング用駆動手段及び接合用駆動手段を構成する回転駆動手段を、例えば、キャリヤの始まりの部分に設けるのがよく、これらの運動をテンション手段を備えた伝動装置によりキャリヤの端部内の保持手段に伝達できる。この実施形態では、或る種の「縮小」接合ツールが、キャリヤの前方端部のところに形成され、基本的には保持手段だけから成る。したがって、この実施形態では、結果として妨害エッジとの関連性が特に低くなり、従って、特に接近の困難な場所であっても接合作業を実施することができる。
【0027】
変形実施形態では、接合用駆動手段は、これとは異なり、リニア駆動手段から成る。したがって、この実施形態では、保持手段は、従来方式で接合するために直線運動の状態に設定される。この場合、回転軸線の回りでの保持手段の回転性は、好ましくは、保持手段又は接合ツールを任意の溶接位置に回転させ且つ/又は要素を供給手段の移送ステーションから「取って来る」ローディング用駆動手段を提供することによって利用される。
【0028】
リニア駆動手段が直線電気モータから成る場合、制御のために比較的少ない数のラインが必要であるに過ぎない。この場合、保持手段は、上下いずれかの方向に調整できる。この実施形態では、リニア駆動手段の長手方向軸線と保持手段の長手方向軸線が互いに平行に間隔を置いて位置していることが特に有利である。この場合、エッジに近接した同一高さの溶接位置を達成できるよう保持手段を位置決めすることが可能である。上記長手方向軸線相互間の距離は、数センチメートルの範囲内にあり、これは保持手段を接合方向において接合用駆動手段の投影像からシフトさせるのに十分である。
【0029】
一般に、好ましい実施形態によれば、保持手段は、保持手段は、保持手段の長手方向軸線の周りに分かれて配置されていて、要素を保持し又は放すように互いに近づき又は遠ざかることができる複数のジョーを有している。保持手段が2つのジョーから成ることが特に好ましい。
【0030】
本明細書で用いられる「ジョー」という用語は、広義に理解されるべきである。ジョーは例えば、細長いフィンガであってもよい。2つのジョーを用いると、特に回転対称又はほぼ回転対称の部品を比較的楽に掴んでしっかりと保持できる。
【0031】
ジョーは、保持手段を要素から接合方向に対し斜めに引き抜くことによって要素を放すことができるほど十分遠くに、互いに遠ざかることが可能であることが好ましい。この実施形態により、ロボットだけを用いて接合システムヘッドを部品に接合された要素から「遠ざかる」工程を実施することができる。完全に直線状の戻り運動を案内するキャリジは不要である。かくして、この実施形態も又、溶接ヘッドの軸方向の広がりを小さくすることに寄与する。
【0032】
しかしながら、ジョーは、保持手段を接合方向に対して横断方向に向けられた回転軸線を中心に揺動させて保持手段を要素から遠ざけられることによって要素を放すことができるに十分遠くに、互いに遠ざかることが可能であることが特に好ましい。この実施形態では、接合ツールを接合方向に引き抜く必要がないほど十分ジョーを互いに遠ざけることができる。これに対し、接合作業後においては、接合ツールを接合方向に対し横断方向に、特に直角に引き抜くことが可能であり、要素は、保持手段のジョー相互間に通される。したがって、この実施形態では、軸方向運動は不要である。
【0033】
このようにすると、キャリヤをその前方端部のところに設けられた接合ツールを用いて極めて小さな開口部中へ通し、キャビティの内側で接合作業を実行することができる。キャリヤは、接合位置に達した後、変わることなくほぼそのまま位置決めされた状態を保つことができる。接合作業後、接合ツールを接合方向に対して横断方向に動かし、特に揺動させ、次に、キャリヤをこの場合も又その長手方向軸線に沿ってキャビティから引き抜くことができる。
【0034】
さらに、この実施形態により、要素を移送ステーションにより特に簡単にピックアップすることができる。この実施形態では、接合ツールは、解除された状態のジョーを備えた保持手段を移送ステーションのところで要素と整列させるように動かし、特に揺動させる。次に、要素をジョーで掴み、その次に行われる揺動運動により移送ステーションから取り出す。
【0035】
一般に、ジョー用のアクチュエータが設けられ、ジョーを能動的に開くと共に(或いは)閉じることが好ましい。この実施形態では、一般に、ジョーは、剛性フィンガとして構成される。ジョーアクチュエータは、ジョーが能動的に開かれて要素を放し、又は能動的に閉じられて要素を保持するようにする。
【0036】
この変形例として、ジョーを弾性的に構成し又は取り付けてジョーが受動的に互いに近づいたりすると共に(或いは)遠ざかるようにすることができる。この場合、ジョーは、弾性材料で作られ(この場合、他の弾性手段は一般に不必要である)又はジョーを剛性要素として構成して弾性的に取り付けてもよい。また、この実施形態の範囲内において、ジョーに保持方向又は放し方向において弾性的に予め応力を加えてもよい。その場合、一般に、ジョーをそれぞれ別の方向に能動的に移動させるアクチュエータが設けられる。
【0037】
本発明の接合システムでは、定置の個別化手段が、個別化された要素を接合システムヘッドの供給手段まで運搬することが有利である。この実施形態は一般に、自動化の度合いを高めるのに役立つ。かかる定置の個別化及び供給手段それ自体は、従来技術において知られている。しかしながら、これらは、個別化された要素を1つの工程で保持手段に運ぶが、これに対し本発明の接合システムでは、運搬は、供給手段(移送ステーション)まで行われるに過ぎない。ここから、保持手段は、そちらの方へ運搬された要素を「取って来る」。
【0038】
上述の特徴及び以下に示す特徴は、それぞれの場合に特定された組合せの状態だけでなく、本発明の範囲から逸脱することなく他の組合せ又はこれら自体の状態で用いることができることは理解されよう。本発明の実施形態は、例示として図面に記載されており、以下の説明において詳細に説明する。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明による接合システムを全体的に符号10で示す。接合システム10は、ロボット12を有している。ロボット12は、静止又は定置ベース14を有し、2本のアーム16,18が互いに関節連結された状態で定置ベース14から延びている。アーム18の端部には、フランジ20が設けられている。
【0040】
図1において、全体的に符号22で示す接合システムヘッドがフランジ20に取り付けられている。接合システムヘッド22は、フランジ20に取り付けられたベースプレート24を有している。細長いキャリヤ26がベースプレート24から延びている。細長いキャリヤ26は、第1の短い運搬セグメント28及びこれに隣接した第2の細長い運搬セグメント30を有している。第2の運搬セグメント30は、第1の運搬セグメント28から120゜の角度αだけ折り曲げられている。この角度αは、好ましくは、60゜〜80゜又は100゜〜120゜である。しかしながら、一般的には、第1の運搬セグメント28及び第2の運搬セグメント30を互いに1つの軸線上に配向させてもよいことが理解されよう。第2の運搬セグメント30の軸線を、図1において符号27で示す。
【0041】
接合ツール32が、軸線34の回りに回転自在に第2の運搬セグメント30の端部に取り付けられている。回転軸線34は、第2の運搬セグメント30の軸線27に対して垂直に延び、図示の実施形態では、ベースプレート24とほぼ平行の向きに配置されている。接合ツール32は、要素、特に溶接ボルト36を、部品、特に板金部品38に溶接するのに役立つ。
【0042】
接合システムを設計上の選択事項として多くの種類の接合方式に用いることができるが、ボルト溶接システムとしての接合システム、即ち、昇降点火方式の短時間アーク溶接システムの構成例が特に好ましい。したがって、以下において、一般性を失わないで、接合システムをボルト溶接システムとし、接合システムヘッド22をボルト溶接ヘッドとする。接合ツール32を溶接ツール32と称する。溶接ツール32は、ボルト36を板金部品38に直線動作(接合方向40)で溶接する。
【0043】
溶接ヘッド22は、制御手段42を更に有している。制御手段42は、細長いキャリヤ26の始まり部分のところに設けられ、図示の実施形態では、ベースプレート24の隣りに位置するように第1の運搬セグメント28上に取り付けられている。制御手段42は、接合ツール32を駆動するのに役立つと共に、包括的制御装置との交信手段としての役目を果たす。
【0044】
溶接ヘッド22は、供給手段44を更に有している。供給手段44は、前もってボルトをそのシャンク部のところで供給ホースからピックアップして、これらを移送ステーション46のところに準備が整った状態で配置する。したがって、供給手段44は、本質的には、管又はホースとして構成され、細長いキャリヤ26に沿って延びている。移送ステーション46は、第2の運搬セグメント30の中間部分に配置されている。移送ステーション46の中に、一度に1つの要素が、溶接ツール32への移送準備が整った状態で配置される。この要素は、図1では符号36″で示されている。
【0045】
溶接システム10は、静止又は定置のベースステーション50を更に有している。ベースステーション50は、溶接のためのエネルギを溶接ヘッド22に提供するのに役立つと共に包括的制御装置としての役目を果たす。
【0046】
ベースステーション50は、個別化装置52に連結されている。個別化装置52は、一般的には、一まとめの状態で供給されたボルトを個別化し、即ち、1本1本に分け、これらをホース54を介して供給手段44に運搬するのに役立つ。この目的のため、個別化装置52は、一般的には、要素36を空気圧で運搬する圧縮空気ユニットを有している。
【0047】
さらに、図1は、ベースステーション50を溶接ヘッド22に接続するライン56を示している。ライン56は、一般的には、ラインシステムとして具体化され、溶接電流が流れるライン、制御ライン等を含む。さらに、図1は、溶接ヘッド22をロボット12の定置ベース14に接続するライン58を示している。ライン58は、任意的に設けられ、このライン58は、1以上の制御ラインを含む。制御ライン58により、ロボット12の動作を溶接ツール32の動作とマッチングさせることができる。
【0048】
変形例として又は追加例として、ロボット12の定置ベース14は、ライン60によってベースステーション50に接続されている。また、ライン60,56により、ロボット12と溶接ヘッド22との間のマッチングが起こるようにすることができる。
【0049】
ライン56,58は、制御手段42に接続され、次いで、(ユニットへのエネルギ供給のために)溶接ツール32に対してループ状にされているものがいくつかあり、その他のものは、直接利用される。
【0050】
溶接ツール32は、軸線34上に回転自在に設けられたハウジング62を有している。リニアモータ64の形態をした接合用駆動手段64がハウジング62のところに設けられている。リニアモータ64は、回転軸線34に対して垂直にハウジング62から突き出ていて、一度に1本のボルト36を保持する保持手段66を移動させるのに役立つ。したがって、リニアモータ64は、本明細書の導入部分に説明したように、ボルト溶接作業中、昇降運動を行わせる昇降手段を構成している。
【0051】
さらに、回転駆動装置68が第2の運搬セグメント30の端部のところに設けられており、この回転駆動装置68は、制御の下、溶接ツール32を第2の運搬セグメント30に対する任意の角度位置に回転させるのに役立つ。回転範囲は、代表的には、少なくとも270゜であり、一般的には、360゜である。回転駆動装置68は、第1に、溶接ツール32を各場合に適当な溶接位置に回転させるのに役立ち、溶接位置のうちの1つを、図1に実線で示す。別の溶接位置を、符号32′のところに一点鎖線で示す。更に別の溶接位置では、溶接ツール32′は、明示していない部品にボルト36′を溶接するように溶接方向40′に沿って用いられる。さらに、回転駆動装置68は、ローディング用駆動手段として働く。この目的のため、溶接ツール32を図1において点線で示す位置に回転させる。この位置では、保持手段66″は、移送ステーション46と真正面の向きに配置され、この位置では、保持手段66″は、ボルト36″を把持して準備ができた状態に保持し、これを次に行う溶接作業のために渡すことができる。
【0052】
図示の実施形態では、ローディング用駆動手段は回転駆動装置68だけ、例えば、電気モータで構成されているが、この変形例を想到しても良い。かくして、ローディング用駆動手段は、一例を挙げると、回転不能な溶接ツール32がキャリヤ26上でその長手方向にずらされるような方式で構成されてもよい。この場合、移送ステーション46はこれに対応して別の場所に配置されなければならないということは理解されよう。
【0053】
溶接ツール32を非常に小さな寸法で構成しても良いことが容易に理解されよう。第1の場所では、溶接ツール32は空間的に制御手段42から分離されている。第2の場所では、溶接ツール32は、空気圧式ボルト供給手段から切り離されている。したがって、空気圧又は油圧ラインを溶接ツール32にフランジ連結する必要はない。リニアモータ64及び/又は回転駆動装置68に電気を供給するように構成することは比較的容易である。これと同じことが、保持手段66の作動にも当てはまる。ただし、これが電気的に能動的に作動されることを条件とする。
【0054】
ボルト36は、後方からではなく、前方から保持手段66内に配置されるので、従来技術の場合とは異なりローディングピンは不要である。したがって、溶接ツール32を、軸線方向にコンパクトにすることができる。
【0055】
変形例として、接合用駆動手段64としてリニアモータを用いる代わりに、スプリングとソレノイドの組合せを用いてもよいことが理解されよう。さらに、回転駆動装置68を、精度が1゜未満、好ましくは、0.5゜未満の電気ステッピングモータとして構成してもよいことが理解されよう。
【0056】
回転運動に割り当てられるパラメータは、第1には、溶接プログラムと関連し、第2には、ロボット動作のプログラムに関連している。各溶接位置は、それ自体の溶接プログラム及びそれ自体のロボット動作プログラムを有している。パラメータデータを幾つかの溶接及びロボット動作プログラムに参照させることにより、第1には、ボルト36は、板金部品38の表面に対して常に垂直であり、第2に、溶接ツール32が溶接位置への途中でロボットについて最大の運動の自由度を与えるロボット動作中の位置にあるようにする。溶接ツール32の回転運動の制御をベースステーション50及び/又はロボット12の定置ベース14によって行うのがよい。
【0057】
第2の運搬セグメント30が第1の運搬セグメント28に対して斜めに角度をなしていることにより、第1には、妨害エッジに対するクリアランスが改善される。第2には、ボルトが図示のように、重力及び/又は吹込み空気で移送ステーション46のところに保持されるので、供給手段44の構成が容易になる。
【0058】
図1は、更に、板金部品38が比較的小さな孔70を備えた傾斜部分の構成を有していることを示している。ロボット12から見て、所望の溶接位置は、キャビティ72に位置している。
【0059】
本発明のボルト溶接システム10がこの目的を達成するのに極めて適していることが容易に理解される。第2の運搬セグメント70を開口部70の中に導入するため、溶接ツール32を、これが全体として第2の運搬セグメント30と面一をなす位置、例えば、図1の位置32″に回転させるのがよい。キャビティ72への導入後、溶接ツール32を実線で示す溶接位置に回転させる。その前に、ボルト36を移送ステーション46からピックアップし、ボルト36が保持手段66内に配置されるようにする。次に、本明細書の冒頭の部分で説明したように、ボルト溶接作業を行う。溶接作業自体は、従来のやり方である。
【0060】
以下に詳細に説明するように、保持手段66は、好ましくは、溶着したボルト36を溶接方向40に対して横断する方向に離すことができるような構成のものである。その結果、溶接直後、接合ツール32を回転させて面一位置32″に戻すことができ、第2の運搬セグメント30が溶接方向40に運動を行う必要はない。面一位置32″に達するや否や、第2の運搬セグメント30を開口部70から引き戻すのがよい。次いで、ロボット12は、溶接ヘッド22を次の溶接位置に運搬する。
【0061】
回転軸線34は、ロボット12用の追加の回転軸線を構成する。それ故、溶接位置への位置決めを簡単な方法で達成することができる。これは、追加の回転軸線が溶接位置の近くに位置していればいるほど一層簡単である。
【0062】
本発明の溶接システム10の別の利点は、以下の通りである。従来技術においては、溶接ヘッドは、全体として、妨害エッジとの関連性があった。したがって、従来技術では、溶接ヘッドに空気圧弁が設けられていなかった。しかしながら、これにより、ベースステーション50と溶接ヘッド22との間には非常に複雑なケーブルの引き回しが行われていた。
【0063】
溶接ヘッド22のところにおける溶接ツール32からの制御手段42の空間的な分離により、制御手段42それ自体は、妨害エッジとの関連性がない。その結果、弁を溶接ヘッド22のところで制御手段42に組み込むことができ、したがって、供給ラインの数及び複雑さを軽減することができるようになっている。制御手段42が溶接ヘッド22のところに設けられているので、溶接ヘッド22とベースステーション50との間に多大な費用をかけて電気的ケーブルを引き回す必要はない。例えば、ホースパック中の供給ライン56は、溶接ケーブル、リニアモータのための2つの補助電圧供給源、制御手段のための24ボルト供給源、測定及び制御データの直列伝送のための2つの光導波路及び供給ホース54だけを有していれば良い。変形例では、ホースパックに保護ガス供給ライン及び/又はジェット吸引ライン、例えば、カラーマーキングを付加してもよい。この場合、ホースパックは、軽量化できしかも捩り剛性を低くでき、したがって、一層堅固にすることができる。加うるに、供給手段44と溶接ツール32とが結合されていないので、ボルト36をボルト溶接作業と並行して移送ステーション46に供給することができる。
【0064】
従来技術では、ボルト供給とボルト溶接は厳密に一連のものである。したがって、1秒未満のサイクル期間を、やっとのことで、しかも、特定の境界条件下で達成することができる。
【0065】
本発明によれば、ボルトを移送ステーション46から取り出してボルト溶接作業を開始した直後に、別のボルトを個別化装置52からホース54及び供給手段44を介して移送ステーション46に運搬することができる。これを、溶接ツール32がボルト溶接作業を実行している間に達成することができる。
【0066】
また、キャリヤ26が1つの溶接位置から次の溶接位置に動いているときに、溶接ツール32を移送ステーション46に揺動させ、次いで、新たな溶接位置のための正しいセッティングに揺動させることができる。この並行処理は又、一般的には、1秒よりもずっと短い溶接サイクル期間が達成できるようにすることを確保する。
【0067】
溶接すべき要素は、基本的には、任意形状のものであるけれども、圧縮空気によって供給可能な要素、特に、回転対称要素が、本発明の接合システムによる加工に特に適している。
【0068】
別の溶接位置32′は、例えば、図示の位置32′と同様、オーバーヘッド位置にあってもよい。これを、キャリヤ26を回転させる必要なく達成することができる。これにより、供給ケーブル及びホースに過剰の応力が加わることが回避される。
【0069】
以下の説明及び図1に示す接合システムの細部及び変更例において、同一又は類似の要素は同一の符号で示されている。同一の指示は、以下においてもし別段の明示がなければ、概略的には、同一又は類似の動作モードを意味している。接合システムの個々の要素を説明する場合、その機能は、図1の接合システム10の機能と同一の又は類似であると見なしてよい。さらに、以下において溶接システム、ヘッド又はツールに言及する場合、これらが、一般的には、例えばリベット止め又は接着プロセスを含む接合のためのかかる要素に言及していることを理解すべきである。
【0070】
図2は、溶接ヘッド22の変形実施形態を示している。図1の溶接ヘッド22とは対照的に、溶接ツール32を回転させるための回転駆動装置68′が、第2の運搬セグメント30の端部にではなく、制御手段42の領域内に設けられている。回転駆動装置68′の回転運動は、ベルト駆動装置80によって溶接ツール32に伝達される。ベルト駆動装置80は、細長いキャリヤ26に沿って延びている。細長いキャリヤ26は、図2の概略図では、2本の互いに平行なアームによって形成され、これらアームの端部間には、溶接ツール32が回転自在に設けられている。
【0071】
図3及び図4は、保持手段66の実施形態を示している。保持手段66は、ハウジング84を有し、このハウジング84は、接合方向下方に向いた開口部86を有している。保持手段66は、2つのジョー88A,88Bを有し、ジョー88A,88Bは、その揺動性を限定した状態でハウジング84に取り付けられ、本質的には、非弾性材料で作られている。ジョー88A,88Bは、トングを形成し、要素36が所定の力でジョー88A,88Bの端部の間に把持されている。
【0072】
ジョー88A,88Bはそれぞれ、レバーセグメント92A,92Bと一体に連結されている。レバーセグメント92A,92Bはそれぞれ、ジョー88A,88Bが取り付けられている軸線90A,90Bに対して別の方向に延びている。この場合、レバーセグメント92A,92Bは、互いにオーバーラップするように接合方向40に対して曲げられている。レバーセグメント92A,92Bに加わる、図3の略図で見たときの上からの圧力により、ジョー88A,88Bは結果的に互いに遠ざけられ、ボルト36を離す。これを、図3のジョー88Aについて示す。ジョー88Aは、接合方向40に対する横断方向(即ち、図3において紙面から離れる方向)において、ボルト36を完全に離していることが分かる。その結果、ジョー88A,88Bが互いに開いた状態の保持手段66を、ボルト36に触れることなく、接合方向40に対して横断方向に且つジョー88A,88Bの平面と垂直な方向に移動させることができる。図4では、この作業におけるジョー88A,88Bの運動方向を符号93で示す。
【0073】
レバーセグメント92A,92Bを作動させるため、好ましくは電気的にトリガされるアクチュエータ94が設けられている。アクチュエータ94は、各場合において、ジョー88A,88Bを能動的に開閉する。この目的のために、アクチュエータ94を二方向又は複動駆動装置として構成しなければならないことが理解されよう。ジョー88A,88Bの能動的な作動は、ボルト36を規定された力(例えば、20ニュートン)で保持できるという利点がある。従来技術のようにトングの幾つかのフィンガの弾性から保持力を導き出すことをしないで済ますことができる。その結果、或る一定の長い寿命を達成することができる。図3において、アクチュエータ94の作動方向を符号96で示す。
【0074】
ジョー88A,88Bの端部は、問題になっているボルト36をしっかりと掴むことができるような構成のものである。この目的のため、種々のボルト36に合うようにするための適当なアダプタをジョー88A,88Bに取り付けるのが適切な場合がある。
【0075】
図3に示すように、ハウジング94の下側から位置決めピン98が延びている。位置決め即ち接触ピン98は、ハウジング84にしっかりと連結されている。これは、ボルト36を移送ステーション46からピックアップするとき、ボルト36が保持手段66に対して特定の位置を占めるようにするのに役立ち、又、溶接の際、軸線方向力を引き受ける停止部としての役目を果たす。
【0076】
二方向能動式アクチュエータは、空気圧又は油圧駆動装置から構成されていても良い。しかしながら、このアクチュエータは、2つの電磁石の組合せ又は「ムービングコイル」又は「ムービング永久磁石」原理に基づく非調整リニアモータから構成されていることが好ましい。
【0077】
さらに、アクチュエータ94を半能動式のものとして構成することが良い。この場合、ジョー88A,88Bの開放は、例えば、電磁石によって行われる。これをオンに切り換えたとき、適当に配列されたスプリングが、ボルト36を規定された力でジョー88A,88Bによって掴むようにするのに役立つ。
【0078】
溶接のため、ジョー88A及び/又は88Bには、溶接電流が供給され、ボルト36に伝えられる。規定された力により、確実で低摩耗の電流通路を構成する。この理由で、ジョー88A,88Bは、導電性金属で作られることが理解されよう。しかしながら、位置決めピン98は、非導電性であり又はハウジング84から絶縁されていることが必要である。
【0079】
能動又は半能動保持手段66の変形例として、弾性構造のジョーを構成し、ボルト36をこれらジョーの間に横方向(方向93)に導入することを可能にし、溶着ボルト36に対して横断方向の運動時、ジョーに実質的に力を及ぼさないでジョーを解放しても良い。
【0080】
図3において、保持手段66の長手方向軸線を符号100で示す。
【0081】
図5及び図6に、溶接ツール32の別の変形実施形態を示す。溶接ツール32は、ツールハウジング102を有し、このツールハウジング102には、接合駆動装置64のリニアモータ104が固定されている。リニアモータ104の軸線即ち中心線を符号105で示す。保持手段66の軸線100とリニアモータ104の軸線105とは、互いに距離d離れたところに位置していることを示している。このように、保持手段66は、接合方向へのリニアモータ104の投影像からずらされている。これにより、保持手段66、したがって、保持された状態のボルト86を、妨害壁又はエッジに近接して配置することができる。その結果、溶接ヘッド22の融通性が高くなる。
【0082】
リニアモータ104は、接合方向に対して横断方向に延びる案内プレート108に連結されたアーマチュアセグメント106を有している。2本の案内ロッド110,112が、リニアモータ104に対して対角線上又は斜めに配置された状態で、案内プレート108から延びている。案内ロッド110,112は、案内プレート108が傾かないで案内されるようにすることを確保する。
【0083】
保持手段66は、案内プレート108の下側から延びている。保持手段66を作動させるアクチュエータを、例えば、案内プレート108の上に構成しても良いし、それに一体に構成しても良い。
【0084】
図6では、キャリヤ26が、比較的大きい運搬アーム116と、それと平行に延びた比較的小さい引張りアーム118とで構成されていることが示されている。溶接ツール32は、回転軸線34に沿って運搬アーム116と引張りアーム118との間に設けられている。図6には、ジョー88A,88Bに電流を供給する電流ケーブル120も記載されている。
【0085】
図7に、接合ツール32の別の変形例が示されている。溶接ツール32は、リニアモータハウジング122を有している。各場合において、案内ロッド110,112の頂部のところに、フランジが設けられている。案内ロッド110,112の周りに設けられた圧縮スプリング124が、フランジ123とリニアモータハウジング122との間に配置されている。したがって、リニアモータ104は、圧縮スプリング124によってあらかじめ応力が加えられており、それにより動かされる案内プレート108が引っ込み、即ち、非伸長位置に配置されている。圧縮スプリング124に加え、又はこの変形例として、追加の圧縮スプリング126をリニアモータハウジング122の内部に設けるのがよい。
【0086】
さらに、ヒンジ止めされた磁石128が案内プレート108の頂部に軸線130回りに関節連結されていることが示されている。磁石128は、レバーセグメント92A,92Bを下方に押圧してジョー88を開くのに役立つ。しかしながら、一般に、レバーセグメント92は、テンションスプリング(引張ばね)132によってジョー88の閉じ位置に向かってあらかじめ応力が加えられている。
【0087】
図8は、供給手段44の移送ステーション46の第1の実施形態を示している。移送ステーション46のところには、ボルト36が移送ステーション46内にあるかどうかを検出する、2つの対向するセンサ136(例えば、光バリヤ)が設けられている。
【0088】
供給手段44は本質的には、移送ステーション46の領域内で内方に折り曲げられた管又はホース138から成っている。ボルト36は、そのシャンク部を先にして個別化装置52から供給手段44を通って供給される。その結果、ボルト36の頭部は、管138の巻締めエッジに当たり、移送ステーション46内でそのまま維持される。かくして、ボルト36のシャンク部は、管138から突出する。
【0089】
保持手段66は今や、ジョー88A,88Bを開いた状態でボルト36まで進んでボルトを掴むことができる。次に、保持手段66を図8の略図において紙面から外れるように再び揺動して戻す。図8には明確に示していないが、移送ステーション46において、管138に適当な側方凹部を設けなければならないことが理解されよう。
【0090】
図9に、移送ステーション46′の別の実施形態を示す。この実施形態では、供給手段44′の管138′は、端部に向かって開口している。移送ハウジング140のところには、2つのクランプジョー142が回転自在に取り付けられている。クランプジョー142は、これらの内方側部が管138′からのボルト36の引き出しを妨げる位置を取るように、2つのスプリング144によってあらかじめ応力が加えられている。ボルト36を制動し、その後、それを供給する。位置決めレバー146を図9に示す場所から側方に揺動させて、ボルト36を通す。次に、位置決めレバー146を、符号147で示すように揺動させる。かくして、ボルト36は、ジョー142A,142Bが離れるようにそれを押し、ボルト36の頭部が環状凹部148にスナップ動作で嵌まるまで、ボルト36を管138′から遠ざかるように移動させるさせる。環状凹部148は、ジョー142A,142Bの内方側部によって形成されている。この位置では、ボルト36は、或る特定の力で確実に保持される。保持手段66は、図8の場合のように、ボルト36のシャンク部を掴んでこれを環状凹部148から側方に引き出すことができる。
【0091】
この実施形態は、ボルト36が移送ステーション46′内の規定された位置にあり、規定された力で保持され、保持手段66によるボルト36に対する確実な保持が確保されるようになっているという、図8の実施形態よりも優れた利点を有する。また、ボルト36が移送位置にあることを検出する適当なセンサを移送ステーション46′のところに更に設けるのがよいことが理解されよう。
【0092】
図10及び図11に、移送ステーション46″の第3の実施形態を示す。この実施形態では、ボルト36は、揺動可能な回転セグメント152のボルト受け具154内に管138″を経て運ばれる。回転セグメント152は、管138″の軸線に対して横断方向に且つ移送位置にあるボルト36の向きに対して横断方向に差し向けられた軸線153の回りに回転できる。図10及び図11では、回転セグメント152は、移送位置にある。この位置では、空気圧シリンダ156が、ボルトを2つの引張りジョー160間にプランジャー158によって押し込むのに役立ち、次に、これらのジョーの間にボルト36を規定された仕方で保持する。次に、回転セグメント152を後に回転させて、管138″と面一の状態にある点線で示す受け取り位置の別のボルト36をピックアップする。
【0093】
この実施形態は、ボルト36を管138″を通して高速で運搬できるという利点がある。それ故、短いサイクル期間を達成できる。
【0094】
図12において、本発明の溶接ヘッドの別の実施形態を、全体を符号170で示す。溶接ヘッド170は、キャリヤ26に回転自在に取り付けられたハウジングだけを有する溶接ツール171と、これに固定された保持手段172とをキャリヤ26の前方端部のところに有する。溶接ツール171は、溶接駆動モータを備えておらず、特に、リニアモータを備えていない。
【0095】
保持手段172は、2つのジョー174を有し、ボルト36はこれらのジョーの間に保持されて、回転軸線34の回りに円周に対し接線方向に差し向けられるようになっている。換言すると、接合作業は、直線動作に沿っては生じず、円形経路に沿って生じる。これに対応した案内方向が、部分円176として図12に示されている。
【0096】
この実施形態では、回転駆動装置175が、制御手段42の付近に配置された接合駆動装置としての役目を果たす。駆動装置175の回転運動は、ベルト駆動装置80によって溶接ツール171に伝達される。回転駆動装置175は、好ましくは、電気式高精度ステッピングモータであり、かかるステッピングモータにより、ボルト36の難しい運動をボルト溶接作業中に実行することができる。回転駆動装置175はかくして、1本の新たなボルト36を一度に供給手段178の移送ステーション180からピックアップするよう揺動されるローディング駆動装置としての役目も同時に果たす。
【0097】
供給手段178内では、ボルト36は連続的には供給されず、保持手段172がそれ自体の広がりに対する横断方向にボルト36を掴むことができるような仕方で、ボルトが並置状態で供給される。供給手段178は、個別化装置52からの長手方向運動を図12に示す横方向に変換する適当な手段から成っていてもよく、又は変形例として、ボルト36を個別化装置52から既に横方向の位置で供給できるようにしてもよい。
【0098】
さらに、図12に概略的に示されているように、マガジン186がキャリヤ26に設けられている。マガジン186は、適当な一体形個別化装置により、供給手段178又は移送ステーション180に移送される複数本のボルト36の供給マガジンとして役立つことができる。かかるマガジンを静止又は定置の個別化装置52に代えて、又はこれに加えて図1〜図11の実施形態で用いてもよいことは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合システムの略図である。
【図2】本発明の接合システムの別の実施形態を示す図である。
【図3】保持手段の実施形態の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図である。
【図5】接合ツールの変形実施形態を備えた本発明の接合システムヘッドの端部を示す図である。
【図6】図5の接合システムヘッドの端部を下から見た図である。
【図7】本発明の接合システムヘッドの接合ツールの別の変形例を示す図である。
【図8】本発明の接合システムヘッドの移送ステーションの略図である。
【図9】本発明の接合システムヘッドの別の移送ステーションの略図である。
【図10】本発明の接合システムの移送ステーションの更に別の変形例の略図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】本発明の接合システムヘッドの変形実施形態の概略側面図である。
【符号の説明】
10 接合システム
12 ロボット
22、170 溶接ヘッド
26 キャリヤ
27 軸線
32 接合ツール
34 回転軸線
36 要素
38 部品
40 接合方向
44、178 供給手段
46、180 移送ステーション
52 個別化装置
64 リニアモータ
66 保持手段
68 回転駆動装置
80 ベルト駆動装置
88 ジョー
94 ジョー用アクチュエータ
100 長手方向軸線
104 リニアモータ
105 長手方向軸線
116 運搬アーム
118 引張りアーム
132 テンションスプリング
174 ジョー
175 ステッピングモータ
176 案内方向

Claims (22)

  1. 可動フレーム(12)、特に、ロボットに固定された接合システムヘッド(22;170)であって、
    部品(38)に接合すべき要素(36)用の保持手段(66;174)と、
    接合のために、前記保持手段(66;174)を接合方向(40;176)に沿って移動させる接合用駆動手段(64;175)と、を有
    前記保持手段(66;174)は、前記接合方向(40;176)に対して横断方向に延びる回転軸線(34)を中心に回転自在に前記接合システムヘッド(22;170)に取り付けられ
    前記接合システムヘッド(22;170)は、要素(36)を供給する移送ステーション(46;180)を備えた供給手段(44;178)を有し、
    ローディング用駆動手段(68;175,80)が、前記保持手段(66;174)を移送ステーション(46;180)まで前記回転軸線(34)を中心に回転させるように設計されることを特徴とする接合システムヘッド。
  2. 前記保持手段(66)及び前記接合用駆動手段(64)は、接合ツール(32)として前記回転軸線(34)を中心に回転自在に取り付けられる、請求項1に記載の接合システムヘッド。
  3. 前記接合ツール(32)は、突出している細長いキャリヤ(26)の端部に且つ前記回転軸線(34)を中心に回転自在に取り付けられる、請求項2に記載の接合システムヘッド。
  4. 前記ローディング用駆動手段(68;175,80)は、前記接合ツール(32)を前記移送ステーション(46;180)まで回転させるように設計される、請求項2又は3に記載の接合システムヘッド。
  5. 前記細長いキャリヤ(26)は、互いにほぼ平行に延びる2つのキャリヤアーム(116,118)を有し、前記接合ツール(32)は、前記2つのキャリヤアームの間に回転自在に取り付けられる、請求項3に記載の接合システムヘッド。
  6. 前記回転軸線(34)は、前記キャリヤ(26)の長手方向軸線(27)に対して横断方向に向けられている、請求項3又はに記載の接合システムヘッド。
  7. 前記移送ステーション(46;180)は、前記キャリヤ(26)に固定される、請求項3、5及びのいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  8. 前記ローディング用駆動手段(68)は、前記キャリヤ(26)の端部に配置された回転モータ(68)を有する、請求項3、5、及び7のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  9. 前記ローディング用駆動手段(68)は、前記キャリヤ(26)の最初の部分に設けられた回転モータ(68’;175)と、この回転モータ(68’;175)の運動を前記保持手段(66;174)に伝達する伝動装置(80)と、を有する、請求項38のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  10. 前記伝動装置(80)は、テンション手段(80)を備えた伝動装置である、請求項9に記載の接合システムヘッド。
  11. 前記ローディング用駆動手段(175)及び前記接合用駆動手段(175)は、単一の回転駆動手段(175)によって構成される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  12. 前記接合用駆動手段(64)は、リニア駆動手段(104)を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  13. 前記リニア駆動手段(104)の長手方向軸線(105)と前記保持手段(66)の長手方向軸線(100)とは、互いに平行に且つ間隔を置いて位置している、請求項12に記載の接合システムヘッド。
  14. 前記保持手段(66;174)は、その長手方向軸線(100)の回りに分けて配置された複数のジョー(88)を有し、前記複数のジョー(88)は、要素(36)を保持したり放したりするように、互いに近づいたり遠ざかったりすることができる、請求項1〜13のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  15. 前記保持手段(66;174)は、2つのジョー(88A,88B)を有する、請求項14に記載の接合システムヘッド。
  16. 前記ジョー(88)は、互いから離れるように移動可能であり、前記ジョー(88)前記接合方向(40)に対して斜めに要素(36)から引き抜くことによって前記ジョー(88)が要素(36)を放す、請求項14又は15に記載の接合システムヘッド。
  17. 前記ジョー(88)は、互いから離れるように移動可能であり、前記ジョー(88)前記回転軸線(34)の回りに揺動させて前記ジョー(88)を要素(36)から遠ざけることによって、前記ジョー(88)が要素(36)を放す請求項16に記載の接合システムヘッド。
  18. 前記ジョー(88)を能動的に開き且つ/又は閉じるジョー用アクチュエータ(94)が設けられる、請求項14〜17のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  19. 前記ジョー(88)は、受動的に互いに近づき且つ/又は遠ざかることができるように弾性的に構成され又は弾性的に取り付けられている(132)、請求項14〜18のいずれか1項に記載の接合システムヘッド。
  20. 少なくとも2本の座標軸上で動くことができるロボット(12)とこのロボット(12)に固定された接合システムヘッド(22;170)とを有する接合システム(10)において、前記接合システムヘッド(22;170)は、請求項1〜19のいずれか1項に記載の接合システムヘッド(22;170)であることを特徴とする接合システム。
  21. 定置の個別化手段(52)が、個別化された要素(36)を前記接合システムヘッド(22)の供給手段(44;178)まで搬送する、請求項20に記載の接合システム。
  22. 要素(36)を定置のユニット(52)から可動の接合システムヘッド(22;170)に供給し、供給された要素(36)を前記接合システムヘッド(22;170)によって部品(38)に接合する方法であって、
    前記接合システムヘッド(22;170)は、接合方向(40;176)に対して横断方向に延びる軸線(34)を中心に回転自在に設けられた、要素(36)用の保持手段(66;174)を有し、
    前記方法は、要素(36)を前記定置のユニット(52)から前記接合システムヘッド(22;170)の移送ステーション(46;180)に供給し、前記保持手段(66;174)を前記移送ステーション(46;180)まで回転させ、1つの要素(36)を前記移送ステーション(46;180)からピックアップしてその要素を前記保持手段(66;174)内に配置し、そのピックアップした要素(36)を部品(38)に接合することを特徴とする方法。
JP2003138515A 2002-05-16 2003-05-16 接合システムヘッド、接合システム、及び要素を供給して接合する方法 Expired - Fee Related JP4355518B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10223147.8 2002-05-16
DE10223147A DE10223147A1 (de) 2002-05-16 2002-05-16 Fügesystemkopf, Fügesystem und Verfahren zum Zuführen und Fügen von Elementen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003340772A JP2003340772A (ja) 2003-12-02
JP4355518B2 true JP4355518B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=29265384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003138515A Expired - Fee Related JP4355518B2 (ja) 2002-05-16 2003-05-16 接合システムヘッド、接合システム、及び要素を供給して接合する方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US7060930B2 (ja)
EP (1) EP1362661B1 (ja)
JP (1) JP4355518B2 (ja)
DE (2) DE10223147A1 (ja)
ES (1) ES2279027T3 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10223154A1 (de) * 2002-05-16 2003-11-27 Newfrey Llc Fügesystemkopf, Fügesystem und Verfahren zum Zuführen und Fügen von Elementen
DE10223147A1 (de) * 2002-05-16 2003-11-27 Newfrey Llc Fügesystemkopf, Fügesystem und Verfahren zum Zuführen und Fügen von Elementen
DE10229690B4 (de) * 2002-06-26 2010-03-25 Newfrey Llc, Newark Vorrichtung und Verfahren zum Kurzzeit-Lichtbogenschweißen
US20040074945A1 (en) * 2002-10-17 2004-04-22 Brady Joseph P. Spot weld robot incorporating rechargeable docking port
DE10333415A1 (de) * 2003-07-17 2005-02-03 Newfrey Llc, Newark Fügevorrichtung
DE102004012786A1 (de) * 2004-03-15 2005-09-29 Newfrey Llc, Newark Fügevorrichtung zum Befestigen von kleinteiligen Bauelementen an einer Trägerfläche durch Kleben
DE102005038189A1 (de) * 2005-08-12 2007-02-15 Daimlerchrysler Ag Mobiler Bolzen-Schweisskopf
DE102005041534A1 (de) * 2005-08-31 2007-03-01 Newfrey Llc, Newark Verfahren und Vorrichtung zum Zuführen von Verbindungselementen zu einem Verarbeitungsgerät
DE102005044362A1 (de) * 2005-09-09 2007-03-15 Newfrey Llc, Newark Fügewerkzeug und Verfahren zum Fügen eines Elementes auf ein Bauteil
DE102005044367A1 (de) 2005-09-09 2007-03-15 Newfrey Llc, Newark Fügesystemkopf, Fügesystem und Verfahren zum Zuführen und Fügen von Elementen
US7532428B2 (en) * 2007-01-19 2009-05-12 Asm Technology Singapore Pte Ltd. Soft touch clamp actuation mechanism
DE102007013149B3 (de) * 2007-03-15 2008-09-25 Nelson Stud Welding, Inc., Elyria Schweißvorrichtung für das Bolzenschweißen, insbesondere für einen Schweißroboter
US8702078B2 (en) * 2007-08-10 2014-04-22 Fanuc Robotics America, Inc. Magnetic tool for robots
DE102009023453A1 (de) 2009-06-02 2010-12-09 Newfrey Llc, Newark Fügekopfanordnung und Fügeverfahren
JP2011051035A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Seiko Epson Corp ロボット用信号伝達装置およびそれを備えたロボット
DE102011076591A1 (de) * 2011-05-27 2012-11-29 Bolzenschweißtechnik Heinz Soyer GmbH Vorrichtung und Verfahren zum automatischen Bolzenschweißen
DE102011121692A1 (de) * 2011-12-15 2013-06-20 Newfrey Llc Fügeelement-Zuführverfahren, -Halteanordnung und Fügevorrichtung
DE102013225495A1 (de) 2013-12-10 2015-06-11 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zum Bolzenschweißen mit einem Bolzenschweißkopf ohne Fügeantriebseinrichtung
JP6851365B2 (ja) * 2015-03-26 2021-03-31 ジャクリーン・エム・イヴァーセン 宿酔に伴う症状を抑制するための方法及び組成物
EP3747587B1 (en) * 2019-06-04 2022-04-27 Newfrey LLC Fastening system and method for sensing the presence of a fastener in a feeding tube

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2549804A (en) * 1949-11-01 1951-04-24 Graham Mfg Corp Welding boot
US2727123A (en) * 1952-08-18 1955-12-13 Gregory Ind Inc Stud welder
US2790066A (en) * 1954-08-13 1957-04-23 Gregory Ind Inc Stud welder
FR1488981A (fr) * 1965-07-21 1967-07-21 Perfectionnements au soudage à l'arc électrique en flux protecteur gazeux
US3989920A (en) * 1975-05-15 1976-11-02 Massachusetts Institute Of Technology Underwater stud welding gun
US4306137A (en) * 1978-05-16 1981-12-15 Trw Inc. Method and apparatus for conducting smut-free stud welding
US4620079A (en) * 1985-10-03 1986-10-28 Usm Corporation Stud welding device
US4792655A (en) * 1987-10-20 1988-12-20 Emhart Industries, Inc. Stud welding system feeding device
EP0491512B1 (en) * 1990-12-18 1996-02-07 Emhart Inc. Arc welding of a weld stud
DE4200199A1 (de) * 1992-01-07 1993-07-08 Emhart Inc Verfahren zum elektrischen verschweissen zweier schweissteile
JP2596517Y2 (ja) * 1992-07-17 1999-06-14 ポップリベット・ファスナー株式会社 スタッド溶接機の制御装置
US5252802A (en) * 1993-01-27 1993-10-12 Trw Inc. Apparatus for welding a stud to a workpiece
US5317124A (en) * 1993-07-12 1994-05-31 Emhart Inc. Stud welding
DE4400350C2 (de) 1994-01-08 1997-08-07 Bettermann Obo Ohg Bolzenschweißvorrichtung
JP2824735B2 (ja) 1994-04-02 1998-11-18 好高 青山 部品供給装置
CH688186A5 (de) * 1994-10-03 1997-06-13 Ifa Internationale Finanzansta Schweissverfahren zum Verbinden einer Komponente mit einem Werkstueck und Vorrichtung zum Ausfuehren des Verfahrens.
US5502291A (en) * 1994-11-07 1996-03-26 Emhart Inc. Stud welder
US6215085B1 (en) * 1994-10-18 2001-04-10 Emhart Inc. Stud welding device
DE19524490B4 (de) * 1995-07-05 2005-06-09 Newfrey Llc, Newark Verfahren zum Verschweißen von Schweißbolzen mit einem Werkstück
DE19625886B4 (de) * 1996-06-27 2007-03-22 Newfrey Llc, Newark Elektrische Schweißvorrichtung und Verfahren zum Aufschweißen eines Befestigungselementes
US5753883A (en) * 1996-08-05 1998-05-19 Senco Products, Inc. Stud welding collet
US5981896A (en) * 1998-08-26 1999-11-09 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for creating dry underwater welds
DE19925628A1 (de) 1999-06-05 2000-12-07 Emhart Inc Hubzündungsschweißverfahren mit Reinigungsstufe
US6060690A (en) * 1999-06-24 2000-05-09 Caterpillar Inc. Welding nozzle for improved gas coverage
US6388224B1 (en) * 1999-12-28 2002-05-14 Abb T&D Technology Ltd. Systems for robotic stud arc welding without ferrule
DE10007837A1 (de) * 2000-02-21 2001-08-23 Nelson Bolzenschweis Technik G Verfahren zum Positionieren eines Schweißbolzens und Bolzenschweißkopf
DE10223147A1 (de) * 2002-05-16 2003-11-27 Newfrey Llc Fügesystemkopf, Fügesystem und Verfahren zum Zuführen und Fügen von Elementen

Also Published As

Publication number Publication date
US7518084B2 (en) 2009-04-14
DE50306241D1 (de) 2007-02-22
US20040025331A1 (en) 2004-02-12
ES2279027T3 (es) 2007-08-16
JP2003340772A (ja) 2003-12-02
DE10223147A1 (de) 2003-11-27
EP1362661B1 (de) 2007-01-10
US20060151442A1 (en) 2006-07-13
EP1362661A1 (de) 2003-11-19
US7060930B2 (en) 2006-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4355518B2 (ja) 接合システムヘッド、接合システム、及び要素を供給して接合する方法
US8653402B2 (en) Joining system head, joining system, and method of feeding and joining elements
EP1762326B1 (en) Fastening system head with a plurality of mechanisms for feeding elements to the fastening tool, fastening system comprising such fastening system head
JP2826544B2 (ja) ベアリングの組立装置、その組立治具およびその組立ロボット
US7458244B2 (en) Feeding unit and method for feeding an element to a treatment unit
JP2000033427A (ja) チュ―ブ曲げ加工装置およびチュ―ブ曲げ加工方法
US8950050B2 (en) Vehicle body door opening method and device, door removing device and method, door holding device and method, and socket
JP6998750B2 (ja) ネジ回し装置、及び、ネジを搬送して締め付ける方法
JP2007075987A (ja) 要素を部品に締結するための締結工具及び方法
CN110626882A (zh) 绕线盘夹爪及其使用方法
CN110668260B (zh) 导向熔断装置、自动绕线系统及其自动绕线方法
JP5399368B2 (ja) 車体のドア開け方法及び装置
JP5399366B2 (ja) ドア把持装置及び方法
JP5399367B2 (ja) ドア取り外し装置及び方法
JP2001314975A (ja) プロジェクションボルトの溶接装置
JP2010149954A (ja) タイヤ式クレーンの給電切替装置及びタイヤ式クレーンシステム
WO2005084880A1 (ja) 締付部材の締付方法及びその装置
JP4079515B2 (ja) 電子部品実装方法
JP2003225876A (ja) 遠隔制御型切断装置
KR0177330B1 (ko) 자동차의 배터리 장착장치
EP2604374B1 (en) Joining-element feeding method, joining-element holding arrangement and joining apparatus
JP2009220185A (ja) ボルト締付け方法及び装置
JP2012139736A (ja) ソケット
US20240139855A1 (en) Element supply apparatus for a setting welding device, an element nest and a retrofit kit for the setting welding device as well as corresponding supply methods of a welding auxiliary joining part
JP5013481B2 (ja) ボルト締付け方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090202

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4355518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees