JP4355124B2 - 入出場管理システム、入出場管理方法、入出場管理を実行するためのプログラムおよび、該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

入出場管理システム、入出場管理方法、入出場管理を実行するためのプログラムおよび、該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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    • H04L2463/101Additional details relating to network architectures or network communication protocols for network security covered by H04L63/00 applying security measures for digital rights management

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗り物、劇場、遊園地、コンサートホールにおいて開催される催し物などの日時および日時に関連した位置情報を含むサービスに対する利用者の権利情報の処理に関し、より詳細には、サービスに対する予約の受付、予約のキャンセル、および予約に関連するサービスの使用状況を処理するための入出場管理システム、および入出場管理方法、入出場管理方法を実行するためのプログラムおよび入出場管理方法を実行するためのプログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、列車、バス、航空機などの乗り物、劇場、映画館、遊園地、コンサートホールなど利用者が受けることが可能なサービスは、ますます多様化している。また、サービスを受けようとする人の年齢層、性別、目的などが多様化したことなどにより、ますますサービスの利用者が増加し、サービスを受けようとするものの入出場を管理するための負荷が高くなってきている。これまで、上述したサービスにおける入出場管理は、駅、劇場、映画館、コンサートホールといったサービスを受けるために設けられる管理地点、具体的には例えば改札口を設け、入場者に対して改札口を通過させることにより切符の確認を行うことが多く行われていた。
【0003】
しかしながら、上述した改札口は、人の流れに対するスロットを形成してしまい、当然のごとく入場者の流れを妨げ、入場処理の効率を低下させることになる。また、このため改札口を多く設けることもできるが、その都度人手でサービスに対する権利情報を確認していたのでは処理効率にも限界があり、さらには人件費もかかることとなり、入出場に関連してサービスに対する権利情報の認証における処理効率は、サービスの質的および量的向上の妨げとなっていた。
【0004】
従来では、サービスに対する権利は、自動販売機等で直接チケットを購入して入手するか、あらかじめチケットを電話、FAX、インターネット、予約窓口などで予約・購入しておき、後で受取り窓口でチケットを入手することにより利用者に対して与えられる。これらの方法は、簡単で利用者にもなじみの深い方法ではあるものの、利用者にチケットを受取るという物理的な行動を要求するため、自動販売機や受取り窓口のある場所にわざわざ行かなければならなかったり、混雑時には行列にならばなければならないという不便を与えてしまう。また、チケットを受取った後で予約を変更したり、取消したりしたい場合、やはりチケットの交換・払戻しのために物理的な行動が要求されることとなる。
【0005】
近年では、上述した不都合を解消するべく、サービスに対する情報を磁気的に記憶させ、この記録情報を自動的に読みとって、自動的に利用権を確認する自動改札システムが多用されている。より最近では、情報記録技術の高度化、キャッシュレス化、携帯情報端末の普及という流れに対応して、利用者情報、課金情報、予約情報といった権利情報を記録した磁気カード、ICカードなどの携帯型記録手段が提案されている。
【0006】
このような携帯型記録手段を使用した入出場管理においては、利用者はICカードといった携帯型記録手段のみを携行し、利用者情報と、利用者情報とサービスの内容とを対応させた情報、いわゆる権利情報とをサーバが比較して、乗り物、劇場、コンサートホールなどにおいて享受することが可能なサービスの入出場管理を、自動改札を使用して管理するものである。
【0007】
上述した自動改札システムは、処理量を増大させ、かつサービス・コストを低下させることを可能とするものである。上述したICカードといった携帯型記録手段を使用して入出場管理および予約管理を行う手法は、これまで種々提案されており、例えば特開2001−195484号公報では、携帯情報端末、現場端末、予約管理サーバを使って最終的な発券や入場の際にもチケットレスを実現し、人手による予約確認作業が不要な利用者IDの認証システムが提案されている。
【0008】
図28には、上述したマスタ・サーバを使用した利用者識別情報(以下、利用者IDという。)の認証システムを示す。図28に示されるように、特開2001−195484号公報では、マスタ・サーバ200が、それぞれ自動改札機202にアクセスしてくる利用者について、自動改札機202が、例えば携帯型記録手段に登録された情報を読取って、読取られた情報をマスタ・サーバ200へと送信し、マスタ・サーバ200が登録された予約情報から利用権を判定し、当該自動改札機202を特定して認証情報を送信して、ゲート、アラームなどを動作させる。図28に示すように従来のシステムでは、サービスに対する利用権は、マスタ・サーバ200で一括して判定されるため、アクセス頻度が高くなると予約管理サーバの負荷が増大してシステム処理速度が低下したり、オーバーフローを生じさせたりすることで、自動改札機202の処理効率を低下させてしまうという不都合があった。
【0009】
図28に示した認証システムの不都合を回避するべく、マスタ・サーバ200の他、それぞれ所定の自動改札機を管理するサーバ(以下ローカル・サーバとする。)を配置して、各ローカル・サーバにマスタ・サーバ200上の電子チケット情報を送信して電子チケット情報のデッド・コピーを配置するシステムは、上述した不都合を軽減することができるものと考えられる。図29には、マスタ・サーバ200と、ローカル・サーバ204と、ローカル・サーバ204に接続された自動改札機202を含む自動改札システムを示す。
【0010】
図29に示すように、自動改札機202により読取られた利用者情報は、一旦ローカル・サーバ204に保持される。また、ローカル・サーバ204には、マスタ・サーバ200から利用者情報とサービス内容とを含んで構成された権利情報とが予め送信されて保持されており、利用者情報と、権利情報とが比較されて、自動改札機202のゲートまたはアラームが動作される構成とされている。図29に示した自動改札システムにおいては、自動改札機202からの問合わせは、個々のローカル・サーバ204が処理するのでマスタ・サーバ200への問い合わせが集中することによる、マスタ・サーバ200への負荷集中は回避できる。
【0011】
しかしながら、サービスを受けるための権利情報の認証の後、すでに当該サービスに対する利用権が行使されたこと、すなわち予約したサービスを受けたことを他のローカル・サーバ204へと通知しなければ、例えば同一の権利が多重に行使されるなどの不正使用を防止できない。図30は、図29に示した自動改札システムにおけるローカル・サーバ204の行う処理を示した図である。図30に示すように、利用者が予約した権利を行使して自動改札機を通過した場合や、利用者がマスタ・サーバ200に対して予約を取消・変更するごとに、マスタ・サーバ200は、ローカル・サーバ204と頻繁に通信を行い、さらに多数のローカル・サーバが配置されている状況では、各ローカル・サーバに対しても権利情報の変更または更新を速やかに反映する必要が生じることになる。
【0012】
上述したローカル・サーバ204に課せられる負荷は、マスタ・サーバ200の他にローカル・サーバ204を利用したにもかかわらず、却ってマスタ・サーバ200とローカル・サーバ204間の相互情報管理を必要とし、通信トラフィック量を増加させローカル・サーバ204の負荷がシステム全体の効率を低下させてしまうという、別の不都合を生じさせてしまうことになる。
【0013】
また、例えば特開平10−78940号公報では、マルチプロセッサ・システムなどのマルチノード情報処理システムにおいて、タスクまたは事象をユニークに表す識別子やラベルとしてのチケットを高速に分配するために、ハードウェア的なチケット・ジェネレータを持たせるマスタ・ノードを決め、各ノードは、このチケット・ジェネレータのアドレスを持つことでマスタ・ノードにチケット獲得を要求できるようにさせている。特開平10−78940号公報においてのチケットとは、識別子(ID)として使われる数値のようなものであり、チケットの取消し、変更・更新などに伴う通信負荷の増大などについては、そもそも解決すべき問題としていなく、依然として、利用者のサービス利用権を信頼高く、自動認識して、高い効率で処理することができるシステムが要求されていた。
【0014】
上述したように、信頼高く、自動認識して、高い効率で処理することができる自動改札機システムを実現するには、
(1)多数の管理地点があり、利用者の通過頻度が高い場合にも対処できること、
(2)権利情報に関連する権利の行使、変更・取消などに効率的に対応できること、
(3)利用者の利用者情報と権利情報とを比較して高速に入出場処理を完了できること
という要件を満たすことが必要とされるものの、従来提案された手法またはシステムでは、充分なものとはいえなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した不都合を解決するべくなされたものであり、本発明は、自動改札機といった入出場管理手段が多数使用され、多数の管理地点において同一の利用者に関連する権利情報を判断し、利用者の通過頻度が高い場合にもマスタ・サーバ、ローカル・サーバへの負荷集中をなくすることを可能とし、さらには権利の使用、予約の変更・取消を効率的に処理でき、自動改札機の入出場処理を高速に完了することを可能とする、携帯型記録手段に記録された利用者情報と、マスタ・サーバに保持された権利情報とを使用した入出場管理システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した不都合を解決するべくなされたものであり、本発明は、ICカードといった携帯型記録手段に記録された利用者情報と、マスタ・サーバに保持された権利情報とを使用する入出場管理システムであって、権利情報により提供しようとするサービスの特性に関連して複数の異なった副権利情報を生成し、副権利情報をローカル・サーバに配置することでローカル・サーバの負荷量を低減することができれば、上述したマスタ・サーバとローカル・サーバとの間の情報処理量、およびローカル・サーバ間における情報処理量を削減することができる、という着想に基づいてなされたものである。
【0017】
すなわち本発明の入出場管理システムは、利用者の要求から生成された権利情報を保持したマスタ・サーバと、入出場を実際に処理する管理地点に配置されたローカル・サーバと、ローカル・サーバが管理する少なくとも1台の入出場処理手段とを含んで構成される。ローカル・サーバは、マスタ・サーバが管理する権利情報から生成された副権利情報を、マスタ・サーバから入手して保持・管理する。入出場管理は、マスタ・サーバが管理する権利情報に基づいて生成された情報をローカル・サーバが使用することにより実行される。ローカル・サーバは、権利情報の更新の際には、マスタ・サーバは、ローカル・サーバに対して更新された権利情報を取得させる。
【0018】
また、ローカル・サーバは、サービスの特質に応じてランク付けされており、ランク付けに応じて他のローカル・サーバへと問合わせを行って、入出場管理を実行する。本発明においては、サービスの特質に関連させてローカル・サーバに配信する権利情報の内容を異ならせ、入場許可を与えるための情報を保有しているローカル・サーバの指令により、問合わせ元のローカル・サーバが入場許可信号を発行する。したがって、多数の入出場処理手段が一つのマスタ・サーバに直接接続されている場合のように、マスタ・サーバへの負荷集中を避けることができる。また、本発明は、単にローカル・サーバをマスタ・サーバとの間に配置することによる上述した不都合を生じさせることなく、入出場管理システムの処理能力の低下を防止することを可能とするものである。
【0019】
すなわち、本発明によれば、複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理システムであって、
ネットワークに接続され、所定のサービスに対する要求から生成される権利情報を管理するサーバと、
前記権利情報に関連するランク付けを生成させ、前記ランク付けに関連して副権利情報を生成する手段と、
前記生成された権利情報に関連する問合わせ情報を生成する手段と、
前記サーバにネットワークを介して接続され、かつ前記管理地点に設置されると共に相互通信可能な複数のローカル・サーバと、
前記ローカル・サーバに接続され、かつ前記権利情報に関連する情報を読取る入出場管理手段とを含み、
前記ランク付けは、前記ローカル・サーバと前記権利情報との関連において定められ、前記サーバは、前記ローカル・サーバのランク付けに関連した前記副権利情報と前記問合わせ情報とをローカル・サーバに送信する
入出場管理システムが提供される。
【0020】
本発明においては、ランク付けが高いローカル・サーバは、ランク付けが低いローカル・サーバよりも情報量の多く含まれる副権利情報を管理する。本発明においては、ランク付けが低いローカル・サーバは、前記問合わせ情報を使用してランク付けの高いローカル・サーバに問合わせを行うことにより入出場管理を実行する。本発明においては、前記入出場管理を実行したローカル・サーバまたは前記問い合わせを受けたローカル・サーバのいずれかは、前記サーバに対して使用情報の更新情報を発行する。前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である。
【0021】
本発明によれば、複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理システムに含まれるサーバを制御するための方法であって、
ネットワークに接続される前記サーバに所定のサービスに対する要求から生成される権利情報を管理させるステップと、
前記権利情報に関連したランク付けを生成するステップと、
前記ランク付けに関連して副権利情報を生成するステップと、
前記ランク付けに関連して不足する情報の問合わせ先情報を生成するステップと、
前記ランクに関連して前記副権利情報および前記問合わせ先情報を前記ネットワークを介して送信するステップと
を含むサーバ制御方法が提供される。
【0022】
本発明においては、さらに、前記サービスに対する使用情報を受取るステップと、
前記サービスの使用に関連して前記権利情報を更新するステップと
を含む。本発明においては、前記ランク付けに関連して前記副権利情報を生成するステップは、前記ランク付けの高低に関連して前記副権利情報の内容を変化させるステップを含む。本発明においては、前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である。本発明においては、前記要求は、旅客列車または催し物に対する予約である。本発明においては、複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理方法を実行するローカル・サーバの制御方法であって、該制御方法は、
ランク付けの与えられたローカル・サーバに対してランク付けに関連して生成される副権利情報を管理させるステップと、
入出場処理手段から読取られた信号を前記ローカル・サーバが受取るステプと、
前記ローカル・サーバに保持された前記副権利情報を、前記入出場処理手段から読取られた信号に関連して検索するステップと、
前記ローカル・サーバに保持された前記副権利情報が問合わせ先情報を含んでいるか否かを判断するステップと、
前記副権利情報が問合わせ先情報を含んでいない場合には、前記副権利情報と前記読取られた信号とを比較して入場許可信号を前記入場処理手段へと送るステップと、
前記副権利情報が問合わせ先情報を含む場合には、前記問合わせ先に問合わせを行うステップと含む、
ローカル・サーバの制御方法が提供される。
【0023】
本発明においては、記ローカル・サーバは、前記権利情報に関連したランク付けに関連して内容が異なる副権利情報が保持される。本発明においては、前記問合わせ先は、前記問合わせ先に保持された副権利情報を使用して入出場許可信号を生成し、問合わせ元のローカル・サーバに対して入場許可信号を送る。本発明においては、前記問合わせ先は、入出力処理手段により信号を読取ったローカル・サーバを除くローカル・サーバである。本発明においては、前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である。
【0024】
本発明によれば、複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理システムに含まれるサーバを制御するためのプログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体であって、前記プログラムは、前記サーバに対し、
所定のサービスに対する要求から生成される権利情報を管理させるステップと、
前記権利情報に関連してランク付けを生成するステップと、
前記ランク付けに関連して副権利情報を生成するステップと、
前記ランク付けに関連して不足する情報の問合わせ先情報を生成するステップと、
前記ランクに関連して前記副権利情報および前記問合わせ先情報を送信するステップと、
前記サービスに対する権利の使用に関連する更新情報を受取るステップと、
前記更新情報の受取りにより前記権利情報を更新するステップとを前記サーバに対して実行させる
プログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体が提供される。
【0025】
本発明においては、前記ランク付けに関連して前記副権利情報を生成するステップは、前記ランク付けの高低に関連して前記副権利情報の内容を変化させるステップを含む。本発明においては、前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である。
【0026】
本発明によれば、複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理方法を実行するため入出場処理手段が接続されたローカル・サーバを制御するためのプログラムであって、該プログラムは、
ランク付けの与えられたローカル・サーバに対してランク付けに関連して内容が制限された権利情報を管理させるステップと、
入出場処理手段から読取られた信号を前記ローカル・サーバが受取るステプと、
前記ローカル・サーバに保持された副権利情報を、前記入出場処理手段から読取られた信号に関連して検索するステップと、
前記ローカル・サーバに保持された副権利情報が問合わせ先情報を含んでいるか否かを判断するステップと、
前記権利情報が問合わせ先情報を含んでいない場合には、前記副権利情報と前記読取られた信号とを比較して入場許可信号を前記入場処理手段へと送るステップと、
前記副権利情報が問合わせ先情報を含む場合には、前記問合わせ先に問合わせを行うステップと、をローカルサーバに実行させ、
前記ローカル・サーバは、前記権利情報に関連したランク付けに関連した副権利情報を保持し、前記問合わせ先は、前記問合わせ先に保持された副権利情報を使用して、入出場許可信号を生成して、前記入出力処理手段により信号を読取ったローカル・サーバに対して入場許可信号を送るものであって、前記問合わせ先は、入出力処理手段により信号を読取ったローカル・サーバを除くローカル・サーバである
ローカル・サーバを制御するためのプログラムが提供される。
【0027】
本発明においては、複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理方法を実行するため入出場処理手段が接続されたローカル・サーバを制御するためのプログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体であって、
ランク付けの与えられたローカル・サーバに対してランク付けに関連して内容が制限された権利情報を管理させるステップと、
入出場処理手段から読取られた信号を前記ローカル・サーバが受取るステプと、
前記ローカル・サーバに保持された副権利情報を、前記入出場処理手段から読取られた信号に関連して検索するステップと、
前記ローカル・サーバに保持された副権利情報が問合わせ先情報を含んでいるか否かを判断するステップと、
前記権利情報が問合わせ先情報を含んでいない場合には、前記副権利情報と前記読取られた信号とを比較して入場許可信号を前記入場処理手段へと送るステップと、
前記副権利情報が問合わせ先情報を含む場合には、前記問合わせ先に問合わせを行うステップと、をローカルサーバに実行させ、
前記ローカル・サーバは、前記権利情報に関連したランク付けに関連して副権利情報を保持し、前記問合わせ先は、前記問合わせ先に保持された副権利情報を使用して、入出場許可信号を生成して、前記入出力処理手段により信号を読取ったローカル・サーバに対して入場許可信号を送るものであって、前記問合わせ先は、入出力処理手段により信号を読取ったローカル・サーバを除くローカル・サーバである
ローカル・サーバを制御するためのプログラムを含むコンピュータ可読な記録媒体が提供される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態をもって詳細に説明するが、本発明は、後述する実施の形態に制限されるものではない。
<入出場管理システム概要>
図1は、本発明の入出場管理システム10を示した図である。本発明の入出場管理システム10は、ネットワーク12に接続されたマスタ・サーバ14と、ネットワーク12に接続され、マスタ・サーバ14にネットワーク12を介して接続されたローカル・サーバ16とから構成されている。ローカル・サーバ16には、自動改札機といった入出場処理手段18が接続され、ローカルサーバ16と、入出場処理手段18とは、複数の管理地点に配置されている。入出処理理手段18は、ICカードといった携帯型記録手段に記録された利用者情報などを読取って、読取られた情報を、ローカル・サーバ16へと送信している。
【0029】
マスタ・サーバ14には、データベース20が含まれており、利用者の要求に応じて生成された権利情報22を保持し、管理を行っている。また、本発明においては、マスタ・サーバ14は、生成された権利情報22をさらに処理して本発明により内容を制限した権利情報として生成させて、副権利情報をローカル・サーバ16へと提供することが可能とされている。さらに、マスタ・サーバ14は、図示しないセルラ電話、電話、パーソナル・コンピュータといった手段を使用して、無線ネットワーク、公衆電話回線、ISDN、光通信などを介して利用者からのサービス利用の予約といった要求を受取ることが可能とされている。
【0030】
上述したネットワーク12としては、TCP/IPといったこれまで知られたいかなる通信プロトコルを使用するネットワークであっても使用することができ、具体的には、ADSLといった通信方式を使用するアナログ公衆電話回線、またはISDNといった回線により接続されるディジタル通信回線、地上波または衛星通信を使用する無線ネットワーク、光通信などを挙げることができる。これらの通信ネットワークは、必要とされる有料または無料のサービスを提供するために必要とされる、上述したネットワーク資源のうち、いかなるものでも複数取り混ぜて使用することができる。
【0031】
また、上述したマスタ・サーバ14およびローカル・サーバ16としては、これまで知られているいかなるワークステーションまたはパーソナル・コンピュータであっても記憶容量および処理速度が適切である限り使用することができ、具体的には、RS−6000(登録商標)といったPOWER PC(登録商標)といった中央処理装置(CPU)を搭載し、AIXウインドウズといったオペレーティング・システム(OS)を使用するワークステーション、WINDOWS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)NT、OS/2、マックOSといったオペレーティング・システムを稼働させることができ、PENTIUM(登録商標)、POWER PC(登録商標)といった中央処理装置(CPU)を搭載したパーソナル・コンピュータを使用することができる。
【0032】
図1に示した入出場管理システムにおいては、マスタ・サーバ14が利用者からの予約の申込みがあった場合、予約に関連するサービスの種類、日付、座席指定、乗車区間、予約の変更・キャンセルなどを含む要求を処理して、権利情報22としてデータベース20またはマスタ・サーバ14の適切な記憶領域へと登録する構成とされている。本発明においては、マスタ・サーバ14に登録された権利情報22を、ローカル・サーバ16に保持させるため、ローカル・サーバ16をランク付けし、このランク付けに対応する構成として副権利情報を生成する。同時にマスタ・サーバ14は、ローカル・サーバが、入場許可を発行するために必要な情報を保有するローカル・サーバへの問合わせ情報を生成し、副権利情報とともにローカル・サーバへと送信する。また、本発明においては、例えば夜間など利用がまったく想定されない時間帯に、業務開始から必要となる副権利情報だけを所定のローカル・サーバ16へと送信しておくことができる。
【0033】
また、予約の変更、キャンセルといった権利情報の変更が発生した場合には、マスタ・サーバ14は、権利情報の変更、キャンセルを受付けて、権利情報を修正し、修正した権利情報22から新たな副権利情報を生成させ、当該権利情報を処理することが要求されるローカル・サーバ16へと送信する。本発明の入出場処理システムでは、マスタ・サーバ14は、権利情報の変更、キャンセルにおいては、ローカル・サーバ16への通信を、入出場処理とは分離して必要とされる場合に実行するので、マスタ・サーバ14への負荷を著しく低減することができ、入出場処理に生じさせる悪影響を最低限とすることができる。
【0034】
図2は、本発明の入出場管理システム10におけるマスタ・サーバ14と、ローカル・サーバ16の機能を概略的に説明した図である。図2に示すように、本発明の入出場管理システム10は、利用者から受け付けた予約など、蓄積された権利情報22を、夜間などのマスタ・サーバ14およびローカル・サーバ16の負荷が小さいときに、権利情報22に関連するランク付けを用いて、それぞれのローカル・サーバ16−1、16−2へと送信する。また、マスタ・サーバ14は、利用者からの予約の変更/キャンセルといった要求を受付け、処理して、変更またはキャンセルされた該当する権利情報22のみを使用して、変更された副権利情報を生成し、例えば利用者IDや、電子チケットIDを使用して、当該権利情報に関連する情報を処理する可能性のある単一または複数のローカル・サーバ16へと送信している。
【0035】
また、図2においてさらに本発明の入出場管理システム10のローカル・サーバ16−1、16−2の機能について説明すると、例えばローカル・サーバ16−2は、利用者が保持するICカードといった携帯型記録手段から入出場処理手段18−2が読取った情報を受取り、保持された副権利情報と比較して利用者の認証を行い、問合わせ先情報が見出された場合には、問合わせ先ローカル・サーバに利用者IDなどの情報を送る。ローカル・サーバ16−1は、問合わせを受付け、利用者ID、有効期限情報、乗車区間情報などを使用して入場許可の判断を行って、入場許可信号を発行する。入場許可信号は、問合わせ元のローカル・サーバ16−2へと送られ、入出場処理手段18を動作させて、ゲートを開く、またはアラームを発生させるなどの適切な方法により、利用者に対して、アクセス権を示す構成とされている。
【0036】
ローカル・サーバ16−1は、その入場記録を入場フラグとして利用者が下車する目的駅に配置されたローカル・サーバ16−2へと送信して、当該サービスに関連する権利の使用が開始されたことを通知する。同時にローカル・サーバ16−1は、マスタ・サーバ14に対しても入場フラグ設定といった更新情報を発行し、マスタ・サーバの権利情報22に対しても更新を行わせる。
【0037】
本発明において利用者が保持するICカードといった携帯型記録手段には、いかなる利用者情報でも、例えば利用者識別情報、利用履歴、氏名、住所、課金先などを記録させておくことができるが、盗難、紛失といった不測の事態に備えて、利用者識別情報(以下、利用者IDという。)のみを登録しておくことができる。上述した入出場処理手段18は、携帯型記録手段から読取った利用者IDを参照してローカル・サーバに保持・管理された権利情報22を検索して、特定のサービスに関連する利用者の認証を行うことができる構成とされている。
【0038】
図3は、本発明において使用することができる権利情報22の概略的な構成を示した図である。図3に示されるように、権利情報22は、利用者情報24と、利用者が受けることを希望するサービスの日時、期間といった有効期限情報、座席、乗車駅、目的駅、乗車区間といった位置関連情報を含む権利内容情報26と、予約に関連したサービスに対する入場/出場/使用済といった使用状況を管理するための使用情報28とを含んで構成することができる。
【0039】
図3に示した電子チケット情報において、利用者情報24には、予め登録されている利用者のプライバシーに関連する情報、例えば氏名、利用者ID、課金先といった情報を登録することができる。また、権利内容情報26は、サービスの日時、期間といった有効期限情報、座席、乗車駅、目的駅、乗車区間といった位置関連情報の他、同一の利用者が複数の権利情報を重複して保有している場合にも対応できるように、権利情報識別情報(以下、権利情報IDという。)を含んで構成することができる。
【0040】
本発明において、より詳細に権利内容情報26を説明すると、例えば本発明の入出場管理システムが、旅客列車の予約/入場処理を行う入出場管理システムである場合には、権利情報22は、例えば下記表1の構成として有効期限情報と、位置関連情報などを含んで構成することができる。
【0041】
【表1】
Figure 0004355124
【0042】
さらに、本発明においては、図3および表1に示すように、権利内容情報26には課金情報を含ませることができ、課金状況をチェックし、かつ課金できない利用者を識別することができるようにされていてもよい。また、図3に示した使用情報は、より具体的には、表1に示されるように、未使用/入場/済を示すフラグを含んで構成することができ、入出場および使用済を管理することができるように構成されている。
【0043】
上述した有効期限情報は、権利情報の有効性を確認するために使用されると共に、本発明の特定の実施の形態においては、有効期限の過ぎた期限の過ぎた権利情報22を削除するために用いる。なお、有効期限による自動的な権利情報の削除を必要としない本発明の他の実施の形態においては、有効期限情報を使用しなくともよい。
【0044】
また、本発明のマスタ・サーバ14は、サービスの種類に関連してローカル・サーバをランク付けし、このランク付けに関連して副権利情報を生成し、所定のローカル・サーバに配信することができる構成とされている。例えば列車の切符予約を考えれば、乗車駅、目的駅については、利用者ID/有効期限情報/乗車駅ID/目的駅ID/使用情報といった情報を選択して生成することができる。同様に、中途下車できる駅については、さらに制限された情報を使用して副権利情報を生成することができ、利用者ID/有効期限情報/問い合わせ先IDなどを含んで構成することができる。さらに、権利情報22には、まったく乗降が許されない場合には、マスタ・サーバ14は、何の権利情報も生成せず、また該当するローカル・サーバにも配信しない。
【0045】
本発明は、上述した入出場管理システムを使用して、利用者の保持するICカードといった携帯型記録手段の情報に基づいて自動改札機といった入出場処理手段を制御するものである。以下、さらに本発明の具体的な実施の形態について、列車の予約を行い、さらに駅の自動改札において入出場管理をおこなうための入出場管理システムにつき詳細に説明する。
【0046】
図4は、本発明の入出場管理システムの構成を示した概略図である。図4に示した入出場管理システム10は、利用者がマスタ・サーバ14に対して予約を行って、権利情報22が生成され、マスタ・サーバ14が権利情報22を完全な形で保持している。マスタ・サーバ14は、ローカル・サーバ16−1、16−2、16−3に対して権利情報22から生成された異なる副権利情報を配信している。図4に示すローカル・サーバは、ローカル・サーバに付されたa、b、cの符号がローカル・サーバに対するランク付けを示したものであり、このランク付けについてはより詳細に後述する。図4に示すように、利用者がサービスに対する予約を行う場合には、マスタ・サーバ14において利用者IDに対応する権利情報が生成され、権利情報IDが付されて、データベース20に格納される。
【0047】
図4に示されるように、本発明において利用者からの要求により権利情報22が生成されて、データベースに登録されると、マスタ・サーバ14は、登録された権利情報22から所定の情報を選択して構成した副権利情報をローカル・サーバことに生成し、該当するローカル・サーバ16に配信する。上述したように、本発明においては、この副権利情報の配信は、データベース20のデッド・コピーをそのままローカル・サーバ16に配信するのではなく、マスタ・サーバに保持されたサービスの特性に関連した情報を使用してランク付けすることにより、そのランクに応じて生成される副権利情報としてローカル・サーバへと配信される構成とされる。
【0048】
上述したランク付けが、図4におけるローカル・サーバ16のランク(a〜c)として示されている。例えば本発明の特定の実施の形態においては、ランクaは、利用者が確実に乗車または降車する、例えば出発駅と目的駅とに対応する。また、ランクbは、乗車駅または降車駅の間における途中下車可能な駅を示し、ランクcは、電子チケットによっては乗車・下車が許可されない駅を示している。なお、ランク付けについては、詳細に後述する。
【0049】
図4を参照してさらに本発明の入出場管理システムについて説明すると、ローカル・サーバ16−1には、それぞれ少なくとも1台の入出場処理手段18−1が接続されている。この入出場処理手段18−1は、本発明の特定の実施の形態においては、駅の改札などに設置された自動改札機とすることができる。入出場処理手段18−1は、利用者が保持する携帯型記録手段に磁気的または電子的に記憶された利用者IDを、磁気的、電子的な適切なインタフェイスを使用して読取り、例えばローカル・サーバ16−1へと送信する。
【0050】
利用者情報を受取ったローカル・サーバ16−1は、マスタ・サーバ14から予め配信された副権利情報を、利用者IDを使用して検索する。例えば、利用者IDに対応する副権利情報がローカル・サーバ16−1に見出された場合には、有効期限情報、位置関連情報を判定して、すべてが認証された場合には、ローカル・サーバ16−1は、入場処理手段18−1に対して入場許可信号を送る。入場許可信号を受取った入出場管理手段18−1は、例えばゲートを開いて利用者の入場を可能とさせる。
【0051】
図5は、利用者が予約の変更またはキャンセルを行う場合の本発明の入出場管理システムにおける処理を示した実施の形態である。キャンセル操作は、キャンセルだけではなく、予約の変更が変更前の予約についてキャンセルを行い、新たな予約を行うというようにとらえられるので、キャンセル動作を適宜使用して実行することができる。ここで、利用者が権利情報22をキャンセルする場合には、利用者IDまたは権利情報IDを参照してマスタ・サーバ14のフラグ情報を調べて使用済でないこと、また予約情報に有効期限情報が含まれている場合には有効期限内であることを確認した後、マスタ・サーバ14における権利情報22を使用できない状態とする。
【0052】
なお、キャンセルまたは変更前の情報は、マスタ・サーバ14から削除してしまうこともできるし、後に乗車履歴などを確認する目的のため、マスタ・サーバ14には、変更前の権利情報を別の記憶領域に移動させることにより保持させておくこともできる。また、削除フラグを付して、通常では参照できないようにすることもできる。
【0053】
図5に示されるように、マスタ・サーバ14が、利用者からのキャンセルまたは予約の変更の要求を受けた場合には、マスタ・サーバ14は、マスタ・サーバ14の権利情報22を使用できない状態とした後、利用者IDまたは権利情報IDを使用して、ローカル・サーバ16−1に対して該当する副権利情報を削除するように指令する。この場合、途中下車または途中乗車する可能性のあるローカル・サーバに対しては、マスタ・サーバ14が予約のキャンセルまたは変更されたことを通知して、利用者IDまたは権利情報IDに対応する情報を削除することができる。また、本発明においては、入場許可を最終的に発行するのは、中途駅ではないので、中途駅については、有効期限情報により自動的に削除するまで放置しておくこともできる。
【0054】
図6は、利用者が入出場処理手段を通過して入場しようとする場合のローカル・サーバの処理を詳細に示した図である。図6に示された実施の形態においては、利用者はローカル・サーバ16−1から入場する場合が示されている。図6に示されているように、利用者がローカル・サーバ16−1に接続された入出場処理手段18−1を通過しようとする場合には、入出場処理手段18−1は、携帯型記録手段32に記録された利用者IDを携帯型記録手段32から読み取り、読取られた利用者IDに対する権利情報を、入出場処理手段18−1が接続されたローカル・サーバ16−1に問合わせる。
【0055】
ローカル・サーバ16−1は、受取った利用者IDを参照して当該利用者IDに該当する利用者IDを検索して、対応する副権利情報が存在することを確認する。ついで、副権利情報に含まれる位置関連情報および有効期限情報を参照して、乗車が可能な駅であること、および有効期限内であることを確認する。さらに、使用情報を参照して使用済フラグが設定されているか否かを確認する。使用済フラグが設定されていない場合には、入出場処理手段18−1に対して入場許可信号を発行し、入出場処理手段18−1ゲートをあけて利用者の通過を許可する。同時に、ローカル・サーバ16−1は、該当する副権利情報に含まれる使用情報に、入場済フラグを設定する。さらに、ローカル・サーバ16−1は、利用者IDまたは権利情報IDを特定して使用情報をマスタ・サーバ14および他のローカル・サーバ16−2へと送信して、入場済フラグを設定させて使用情報を更新させる。
【0056】
図7は、利用者が、権利情報22に登録された以外の駅から乗車した場合の実施の形態を説明した図である。図7に示した実施の形態は、より具体的に説明すると、例えば利用者が東京−新大阪間での乗車券を、日付および利用する列車を特定して予約し、その情報が権利情報22としてマスタ・サーバ14により生成されたものとする。この権利情報22は、所定の情報から生成される副権利情報としてローカル・サーバ16−1、ローカル・サーバ16−2、ローカル・サーバ16−3へと、ローカル・サーバのランクに応じて配信されている。
【0057】
ローカル・サーバ16−3は、まず、読取られた利用者IDに対応する副権利情報がローカル・サーバ16−3に存在することを確認する。ついで、副権利情報が有効期限情報を含んで構成されている場合には、有効期限情報を参照し、有効期限内でなければ入出場を許可しない。さらに、ローカル・サーバ16−3は、入出場情報を調べ、すでに使用済フラグが設定されていれば入出場を許可しない。また、ポインタ情報を参照してローカル・サーバ16−1に確認を行い、該当する利用者IDの権利の有効性について問合わせを行い、キャンセルや変更のないこと、すなわち当該電子チケット情報の電子チケットIDが削除されていないことを確認する。
【0058】
以上の条件を満たせば問合わせ先のローカル・サーバ16−1は、入場フラグを更新し、さらにマスタ・サーバ14および目的地に該当するローカル・サーバ16−2へと入場情報を送信して入場フラグを更新させ、同時にローカル・サーバ16−3に対して入場許可信号を発行して利用者に対して自動改札機を通過させる。
【0059】
図8は、本発明のローカル・サーバの処理の別の実施の形態を示した図である。図8に示した実施の形態においては、ローカル・サーバ16−3が、利用者IDを受取った後、ローカル・サーバ16−1に対してポインタ情報を参照して入場しようとしていることを通知する。通知を受けたローカル・サーバ16−1は、利用者IDを使用して権利の正当性を認証した後、マスタ・サーバ14およびローカル・サーバ16−2へと、当該電子チケットに関連する権利が使用されたことを、利用者IDまたは権利情報IDを参照して通知して、入場フラグを更新させる。同時に、ローカル・サーバ16−2へと入場許可信号を発行して、ローカル・サーバ16−2における入出場処理手段18−2に対して利用者の入場を許可する。図7および図8に示した実施の形態に示されるように、ローカル・サーバ16−1〜16−3の機能は、それぞれのローカル・サーバの負荷が分散されるように、適宜設定することができる。
【0060】
図9は、本発明のローカル・サーバ16の処理を説明したさらに別の実施の形態を示した図である。図9に示した実施の形態においては、例えばローカル・サーバ16−4には、利用者IDに対応する副権利情報は、まったく配信されていない。このため、利用者が自動改札機といった入出場処理手段18−4を通過しようとして、利用者が携行する携帯型記録手段32から利用者IDを読取らせた場合には、読取られたデータがローカル・サーバ16−4に送られたとしても、ローカル・サーバ16−4は、該当する副権利情報を見いだすことができない。このため、入出場管理手段18−4は、ローカル・サーバ16−4からの入場許可信号が通知されず、入出場管理手段18−4は、ゲートを開かないか、またはアラームを発生させることになる。また、この場合にはポインタ情報も見出されないので、他のローカル・サーバにも問合わせされず、したがって、利用者の入場が許可されないこととなる。図9に示した場合は、例えば利用者が新横浜から新大阪までの予約をして、山手線の例えば東京駅から乗車するような場合に該当する。
【0061】
<マスタ・サーバ、ローカル・サーバ、および入出力処理手段の構成>
図10は、本発明において使用することができる、マスタ・サーバ14の構成を示したブロック図である。図10に示すように、マスタ・サーバ14は、外部通信回線Extから利用者の予約を受信するための予約受信手段40と、この予約受信手段40の情報を受けて権利情報を生成させるための、権利情報生成手段42と、生成された権利情報を格納するための権利情報格納手段44と、格納された電子チケット情報における使用情報に含まれる入出場フラグを変更する使用情報更新手段46と、それぞれのローカル・サーバ16との間の通信を処理するための情報送受信手段48とを含んで構成されている。本発明においては、権利情報格納手段44としてデータベース20を含む構成を採用することもできる。本発明においては、上述した各手段は、それぞれ例えば非オブジェクト指向またはオブジェクト指向プログラミング技術により記述されるソフトウエアを含んで構成することができる。
【0062】
図10に示したマスタ・サーバ14は、利用者からの予約を受付け、利用者の要求に応じて図3に示した情報を含む権利情報22を生成させ、権利情報格納手段44などに権利情報を保持させている。権利情報蓄積手段44に蓄積された権利情報は、上述したように有効期限情報に基づいて自動的に削除または格納場所を変更させることが可能とされている。さらに、マスタ・サーバ14は、さらにローカル・サーバが新たに処理を行うべき、権利情報を、権利情報の特質に応じた配信テーブルを使用してローカル・サーバ16へと配信することができる構成とされている。上述した配信テーブルは、例えば図10に示した情報送信手段48が参照することができる構成としてマスタ・サーバ14に保持させておくことができる。
【0063】
図11は、マスタ・サーバ14に接続されて、副権利情報を受取ると共に、入出場を実際に管理するローカル・サーバ16の実施の形態を示したブロック図である。ローカル・サーバ16は、概ねすべて同様の構成とされており、マスタ・サーバ14から更新された副権利情報を受取るための情報送受信手段50と、副権利情報を格納しておくための情報格納手段52とを含んで構成されている。
【0064】
また、情報送受信手段50は、他のローカル・サーバに対して問合わせることにより得られた入出場可否信号を、入出場処理手段18に対して出力していて、他のローカル・サーバにより発行された入出場許可信号を使用して、図11に示すように入出場管理手段18を制御することが可能とされている。
【0065】
また、情報送受信手段50は、マスタ・サーバ14からの更新された副権利情報を受信して格納すると共に、情報送受信手段50は、他のローカル・サーバ16に対して、当該ローカル・サーバに保有されていない副権利情報が入出場管理手段18から入力された場合に、他のローカル・サーバに問合わせを行ない、他のローカル・サーバの保持する副権利情報に基づいて生成される入出場可否信号を受信することを可能としている。
【0066】
また、図11に示したローカル・サーバ16には、入出場処理手段18が接続されているのが示されている。本発明においては、入出場処理手段18としてはICカードといった携帯型記録手段に記録された情報を読み取ることが可能な自動改札機を使用することができる。図11に示すように、入出場処理手段18は、概ね図示しない利用者ID読取り手段と、読取り信号送信部と、入場可否信号送受信部とを含んで構成されており、これらはこれまで知られたいかなる手段でも用いることができる。
【0067】
図12は、本発明において権利情報の情報の更新(変更を含む)およびキャンセルを行う場合のマスタ・サーバ14と、ランクがつけられた各ローカル・サーバ16との間の動作を示した図である。以下に、本発明において使用するローカル・サーバについて与えられるランク付けを詳細に説明する。本発明においては、例えば鉄道における駅には、乗降駅、中間駅、および乗降駅または中間駅のいずれでもない駅が存在する。また、例えば本発明をコンサート・ホール、劇場、遊園地といった施設であれば、aに該当するのは正面出入口などの自動改札機に接続されたローカル・サーバであり、bに該当するのは利用者が少ない裏出口などの自動改札機に接続されたローカル・サーバとすることができる。また、本発明において別のサービスを提供する場合には、2以上のいくつにでもローカル・サーバを分類することができる。
【0068】
本発明において説明する特定の実施の形態として鉄道における列車の予約について上述したランクを説明すると、以下のように分類することができる。
ランクa>利用者が入出場可能である自動改札機に接続された第一の種類のローカル・サーバ(例えば乗車区間の乗車駅と目的駅)
ランクb>利用者が入出場可能である自動改札機に接続された第二の種類のローカル・サーバ(乗車駅と目的駅の間の中途駅)
ランクc>利用者が入出場可能な自動改札機に接続されていないローカル・サーバ(乗車駅、目的駅、中途駅のいずれにも該当しない駅)
【0069】
どのローカルサーバを上述したa、b、cへとランク付けするかは、権利情報の特性に関連して権利情報ごとに決定することができる。また、例えば鉄道であれば、aを、統計的に利用者が非常に多い駅の自動改札機に接続されたローカル・サーバとし、bを、利用者が少ない駅の自動改札機に接続されたローカル・サーバとしてランク付けすることができる。
【0070】
権利情報は、それぞれのローカル・サーバのランクに応じて、例えば以下の情報を選択してマスタ・サーバから配信することができる。
ランクa>該当するローカル・サーバには、権利情報ID・権利内容情報・利用者ID・有効期限情報・使用情報をすべて転送する。
ランクb>該当するローカル・サーバには、利用者ID・有効期限情報・入出場フラグ情報を問合わせるべきローカル・サーバを示すポインタ情報を転送する。
ランクc>に該当するローカル・サーバには予約情報を転送しない
【0071】
以下、さらに図12を使用して本発明をより詳細に説明する。図12(a)は、利用者からの予約を受付けるか、または予約の変更を受けた場合のプロセスを示した図である。マスタ・サーバ14は、新たな予約の要求を受取ると、対応する権利情報22を生成してマスタ・サーバ14に含まれる権利情報格納手段44に登録した後、権利情報IDおよびこの権利情報IDにより特定される上述した基準にしたがった特定の副権利情報を生成し、ローカル・サーバ16−1、ローカル・サーバ16−2、ローカル・サーバ16−3へと配信することで、ローカル・サーバ16に対して入出場管理を可能とさせている。
【0072】
図12(b)は、本発明における予約のキャンセルにおけるマスタ・サーバ14の行うプロセスを示した図である。利用者からキャンセルの要求を受付けると、権利情報IDなどを使用して権利情報格納手段44に保持された権利情報を特定して、削除、または後の参照のために別の格納領域へと移すなどにより、権利情報をマスタ・サーバ14およびローカル・サーバ16が参照できないようにする。また、本発明においては、削除フラグを電子チケット情報に設けておき、削除フラグを参照してローカル・サーバ16による参照を防止する構成とすることができる。また、利用者による権利情報のキャンセルの場合には、図12(b)に示すように、マスタ・サーバ14は、例えば権利情報IDのみを、当該情報を保有するローカル・サーバ16−1、ローカル・サーバ16−2へと送信し、情報格納手段52から対応する権利情報を削除することができる。
【0073】
図13は、図12(a)に示した予約受付時・キャンセル時のマスタ・サーバ14のプロセスを示したフローチャートである。図13に示したマスタ・サーバ14のプロセスは、ステップS10から開始し、ステップS12において利用者IDと対応させて図3に示した情報を含む情報を受取る。ステップS14では、受け取った情報から副権利情報を生成させ、ランクaローカル・サーバに送信する。ステップS16についても同様に手順を実行させランクbローカル・サーバに副権利情報を送信し、ステップS18においてプログラムを終了する。
【0074】
ステップS14、S16に示したランク付けのためには、ランク付けテーブルを使用することができる。ランク付けテーブルは、特定の用途に応じてこれまで知られたいかなる方法によっても構成することができる。ランク付けの詳細については、後述する実施例においてより詳細に説明する。本発明の図13に示したマスタ・サーバ14の予約・予約変更時のプロセスは、以上説明したステップの後、ステップS18において終了する。
【0075】
図14は、本発明における予約キャンセル時のマスタ・サーバ14のプロセスを示した図である。本発明における予約キャンセル時には、まずマスタ・サーバ14は、ステップS20から処理を開始し、ステップS22において、利用者IDから予約に関連する権利情報を特定する。この際、複数の予約を同時に有している場合には、権利IDの入力を促すこともできる。さらに、ステップS24において、副権利情報があるか否かを判断し、副権利情報が見出された場合には(yes)、ステップS26で予約が未使用であることを確認し、未使用である場合(yes)には、ステップS28へと進んで、予約が未だ有効期限内であることを確認する。
【0076】
すでに使用済みである場合(no)には、キャンセルすることはできないのでステップS30において、キャンセル不可をユーザに返す。ステップS28の判断において未だ有効期限内である場合(yes)には、ステップS32においてマスタ・サーバ14において電子チケット格納手段44の該当する電子チケット情報を削除、格納領域の変更、削除フラグ設定といった方法を使用して該当する電子チケット情報を、ローカル・サーバ16が参照できないようにさせる。また、これと同時にローカル・サーバ16−1または16−2およびこれら両方に対して該当する電子チケットIDにより特定される電子チケット情報を削除するように指令して、ステップS34において終了する。一方、予約に関連する電子チケット情報の有効期限がすでに過ぎている場合(no)には、ステップS30においてキャンセルできないことを利用者に通知し、ステップS34においてキャンセル・プロセスを終了する。
【0077】
図15は、利用者が、ローカル・サーバa1から乗車する場合のローカル・サーバのプロセスを示した図である。図15に示した実施の形態においては、利用者は、ローカル・サーバ16−1(ランクa1)から入場しようとして、入出場処理手段18−1に対して携帯型記録手段の情報を読取らせている。読取られた利用者IDは、ラインInを介してローカル・サーバ16−1に含まれる入出場可否判定手段54に送られる。また、入出場可否判定手段54は、ローカル・サーバ16−1に含まれた電子チケット情報格納手段52から、すでにマスタ・サーバ14から配信されて蓄積された権利情報を検索し、利用者IDに対応する権利情報が、ローカル・サーバ16−1に配信されているか否かを判断する。
【0078】
ローカル・サーバ16−1は、権利情報に関連する乗車駅なので、有効期間情報が一致している限り、入場許可信号がローカル・サーバ16−1から入出場処理手段18−1へとラインOutを介して送られ、自動改札機といった入出場処理手段18−1に対してゲートを開くといった動作を行わせることにより、利用者に対して入場を許可する。一方、入場許可信号を発生したローカル・サーバ16−1は、対応する利用者IDにより特定される権利に基づき適正に入場が行われたことを指示するため、直ちにマスタ・サーバ14および副権利情報に含まれているポインタ情報を使用して指定される目的駅に設置されたローカル・サーバ16−2に対して更新通知を発行する。また、本発明においては実際に入場が行われた日付をタイムスタンプとしてマスタ・サーバ14および目的駅に設置されたローカル・サーバ16−2に送信することができる。
【0079】
図16は、本発明において利用者が、中途駅から乗車する場合の実施の形態を示した図である。利用者は、ローカル・サーバ16−2(ランクb)に入場しようとして、入出場処理手段18−3に対して携帯型記録手段の情報を読取らせている。読取られた利用者IDは、ラインInを介して入出場処理手段18−3へと送られ、マスタ・サーバ14から配信されて蓄積された利用者IDを検索し、マスタ・サーバ14からローカル・サーバ16−3へと副権利情報が配信されているか否かを判断する。
【0080】
ローカル・サーバ16−3が、検索の結果、利用者IDといった情報を見出した場合には、ローカル・サーバ16−3は、利用者IDに関連して記憶されたポインタ情報に基づいて、乗車駅に配置されたローカル・サーバ16−1へと例えば利用者IDを送信して問合わせを行なう。ローカル・サーバ16−1は、予約に関連する乗車駅なので、より多くの情報がマスタ・サーバ14から送られている。ローカル・サーバ16−1は、問合わせに応じて入場許可についての判断を行い、入場許可信号を発行する。この入場許可信号を受けたローカル・サーバ16−3は、受信した入場許可信号を、入出場処理手段18−3へとラインOutを介して送り、入出場処理手段18−3に対してゲートを開くといった動作を行わせることにより、利用者に対してサービスに対する入場を許可する。
【0081】
入場許可信号を受取ったローカル・サーバ16−3は、その後、対応する権利情報が適正に入場が行われたことを指示するため、直ちにマスタ・サーバ14および副権利情報に含まれているポインタ情報を使用して指定される目的駅に設置されたローカル・サーバ16−2に対して入場が適正に行われたことを示す入場フラグを更新させる信号を発行する。
【0082】
図17は、本発明のローカル・サーバが実行する、入場時のサーバ・プロセスを示した図である。本発明のローカル・サーバのプロセスは、ステップS40から開始し、ステップS42において、利用者IDが読取られる。ステップS44においては、利用者IDを参照し、ローカル・サーバに保持された副権利情報を検索する。ステップS46において、権利情報IDが見出された場合(yes)には、さらに、ステップS48において自駅がランクaとして登録されているか否かを判断する。この判断は、副権利情報のうち、図3に示した情報すべてが送られているか、または一部しか送られていないかを判断すること、または乗車区間情報において、自駅が記述されているか否かなどの情報に基づき行うことができる。
【0083】
ステップS48において自駅がランクaの駅であると判断された場合(yes)と判断された場合には、ステップS50において副権利情報に関連するサービスがすでに使用されたか否かを判断する。サービスがまだ利用されていない場合(yes)には、さらにステップS52において有効期限を判断し、期限内であれば(yes)、ステップS54において副権利情報における使用情報のうち、入場済フラグをセットし、ステップS56において目的駅に配置されたランクaのローカル・サーバに対しても入場済フラグを送信して、副権利情報を変更させ、当該ローカル・サーバが入出場処理手段に対して入場許可信号を送り、ゲートなどを開かせ、ステップS60においてローカル・サーバプロセスを終了する。
【0084】
一方、ステップS46において利用者IDが見出されなかった場合(no)には、当該ローカル・サーバは、ステップS62においてランクcの駅であるものと判断し、入出場処理手段に対して入場許可信号を送らず、ゲートを開かせないか、またはアラームを発生させ、ステップS60においてローカル・サーバプロセスを終了する。
【0085】
ステップS48において、当該ローカル・サーバが限定された副権利情報しか保有しない場合(no)には、当該ローカル・サーバは、ランクbであるので、ステップS64においてポインタ情報を使用してランクaのローカル・サーバに問合わせ、利用者IDにもとずいて検索し、ステップS66において入場許可信号が通知されるか否かを判断する。入場許可信号が送付された場合(yes)には、ステップS68においてランクaの駅に通知して電子チケット情報に含まれる入場フラグを設定し、ステップS58に進んで、入出場処理手段に対して入場許可を発行する。
【0086】
さらに、図17に示した実施の形態においては、ステップ50、ステップ52において、電子チケットがすでに使用されている場合および有効期限にはない場合(no)には、ステップS62に進み、入出場を許可せずに、ステップS60においてプロセスを終了する。
【0087】
図18は、図17において説明したステップS64においてポインタにより指定されるローカル・サーバの詳細なプロセスを示した図である。ポインタにより指定されたローカル・サーバのプロセスは、ステップS80から開始し、ステップS82において、入場処理を行ったランクbのローカル・サーバからの問合わせを受取る。問合わせを受取ったローカル・サーバは、ステップS84においてマスタ・サーバから利用者IDにより特定される電子チケット情報が配信されているか否かを、利用者IDを参照して判断する。当該利用者IDに該当する電子チケット情報が問合わせ先ローカル・サーバで見出された場合(yes)には、さらにステップS86において、電子チケット情報に関連するサービスがすでに利用されたか否かを判断する。
【0088】
ステップS86において、電子チケット情報に関連するサービスが使用されていない場合(yes)には、さらにステップS88において電子チケット情報の有効期限を判断し、有効期限内であれば(yes)、入場処理を行ったランクbのローカル・サーバへと入場許可信号を発行し、ステップS92において、問合わせ先のローカル・サーバのプロセスを終了させる。また、ステップS84、ステップS86、ステップS88の判断がそれぞれ否定される場合には、いずれもステップS94へとプログラムは分岐して、入場不許可信号を積極的に与えるか、または入場許可信号を与えないことにより、ランクbのローカル・サーバにおける利用者の入場を許可しない。
【0089】
図19は、出場処理を行うローカル・サーバのプロセスを詳細に説明したフローチャートである。出場処理を実行する本発明のローカル・サーバのプロセスは、ステップS100から開始し、ステップS102において、出場を希望して入出場処理手段を通過しようとする利用者IDが読取られる。ステップS104においては、読み出された利用者IDを参照し、ローカル・サーバに保持された電子チケット情報を検索する。ステップS106において、利用者IDが見出された場合(yes)には、さらに、ステップS108において自駅がランクaとして登録されているか否かを判断する。
【0090】
ステップS108において自駅がランクaの駅であると判断された場合(yes)と判断された場合には、ステップS110において副権利情報に関連するサービスがすでに入場されたか否かを判断する。サービスを受けるために入場したことを示す入場済フラグを判断して、入場済フラグが見出された場合(yes)には、さらにステップS112において有効期限を判断し、期限内であれば(yes)、ステップS114において副権利情報における使用情報に対して、出場済フラグ、使用済フラグをセットし、ステップS116において目的駅に配置されたランクaのローカル・サーバに対しても出場済フラグ、使用済フラグを送信して電子チケット情報を変更させ、ステップS118において当該ローカル・サーバが入出場処理手段に対して入場許可信号を送り、ゲートなどを開かせ、ステップS120においてローカル・サーバプロセスを終了する。
【0091】
一方、ステップS106において電子チケットIDが見出されなかった場合(no)には、当該ローカル・サーバは、ステップS122においてランクcの駅であるものと判断し、入出場処理手段に対して入場許可信号を送らず、ゲートを開かせないか、またはアラームを発生させ、ステップS120においてローカル・サーバプロセスを終了する。
【0092】
ステップS108において、当該ローカル・サーバが限定された電子チケット情報しか保有しない場合(no)には、当該ローカル・サーバは、ランクbであるので、ステップS124においてポインタ情報を使用してランクaのローカル・サーバに問合わせ、電子チケットIDを参照して、ステップS126において入場許可信号が通知されるか否かを判断する。入場許可信号が送付された場合(yes)には、ステップS128においてランクaの駅に通知して電子チケット情報に含まれる入場フラグを設定し、ステップS118に進んで、入出場処理手段に対して入場許可を発行する。
【0093】
さらに、図19に示した実施の形態においては、ステップ110、ステップ112において、電子チケットがすでに使用されている場合および有効期限にはない場合(no)には、ステップS122に進み、入出場を許可せずに、ステップS120においてプロセスを終了する。
【0094】
図20は、出場時におけるランクaとして指定されたローカル・サーバにおけるプロセスを詳細に説明した図である。ポインタにより指定されたローカル・サーバのプロセスは、ステップS130から開始し、ステップS132において、入場処理を行ったランクbのローカル・サーバからの問合わせを受取る。問合わせを受取ったローカル・サーバは、ステップS134においてマスタ・サーバから利用者IDにより特定される副権利情報が配信されているか否かを、利用者IDを参照して判断する。当該利用者IDに該当する電子チケット情報が問合わせ先ローカル・サーバで見出された場合(yes)には、さらにステップS136において、副権利情報に関連するサービスがすでに利用されたか否かを判断する。
【0095】
ステップS136において、副権利情報に関連するサービスが使用されていない場合(yes)には、さらにステップS138において電子チケット情報の有効期限を判断し、有効期限内であれば(yes)、入場処理を行ったランクbのローカル・サーバへと入場許可信号を送信し、ステップS142において、問合わせ先のローカル・サーバのプロセスを終了させる。また、ステップS134、ステップS136、ステップS138の判断がそれぞれ否定される場合(no)には、いずれもステップS144へとプログラムは分岐して、入場不許可信号を積極的に与えるか、または入場許可信号を与えないことにより、ランクbのローカル・サーバにおける利用者の入場を許可しない。
【0096】
本発明においては、上述したランク付けに関連した入出場処理を行うことにより、マスタ・サーバおよび各ローカル・サーバの負荷を効率的に分散させることを可能とし、入出場処理の効率化を達成し、ひいては入出場処理の高速化を達成することができ、電子チケット情報の信頼性を向上させることができる。
【0097】
図21は、本発明における使用情報の更新に関する他の実施の形態を示した図である。図21においては、ランクaローカル・サーバ16−1が使用情報の更新をまず、マスタ・サーバ14へと行い、使用情報の更新を終了したマスタ・サーバ14が他のランクaローカル・サーバ16−2へと使用情報の更新を行っている。
【0098】
図22は、ランクbローカル・サーバ16−3から使用情報の更新を示した図である。図22に示した本発明のさらに別の実施の形態においては、ランクbローカル・サーバ16−3は、ランクaローカル・サーバ16−1へと問合わせを行うと共に、使用情報をマスタ・サーバ14に発行し、マスタ・サーバ14の使用情報が更新された後、マスタ・サーバ14が、ランクaローカル・サーバ16−1および16−2へと使用情報の更新を実行する。
【0099】
図23は、本発明の使用情報の更新のさらに別の実施の形態を示した図である。図23(a)においては、ランクbローカル・サーバ16−1からローカル・サーバ16−1へと問合わせが行われ、ランクaローカル・サーバ16−1からマスタ・サーバ14および他のランクaローカル・サーバ16−2へと使用情報の更新が行われている。また、図23(b)に示した実施の形態においては、ランクbローカル・サーバ16−1からランクaローカル・サーバ16−1へと問合わせが行われ、その後ランクaローカル・サーバ16−1からマスタ・サーバ14へと使用情報の更新がまず行われ、マスタ・サーバ14が他のランクaローカル・サーバ16−2の使用情報の更新を行っている。
【0100】
本発明においては、入場許可信号が発行された後には、図21から図23に示すようにいかなる経路を使用してもマスタ・サーバ14および他のランクaローカル・サーバ16−2の更新を行うことが可能である。なお、図21〜図23に示した実施の形態では、ランクaローカル・サーバ16−1と、16−2とは、例えば列車の上り、下りの場合などにおいては、互いに立場を変えることができる。また、本発明は副権利情報と共に送られるポインタは、マスタ・サーバ14を参照することもできる。
【0101】
本発明を実施例を使用して、より具体的に説明する。しかしながら、本発明は後述する実施例にも限定して解釈されるものではない。
【0102】
【実施例】
(実施例1:鉄道のチケット管理システム)
実施例1として、鉄道のチケットにおける入出場管理システムを使用した。実施例1における入出場管理システムは、図24に示すようにS1〜S9の9駅からなる路線に対して、特急と急行のチケットの予約を受け付け、入出場を管理する。特急は、S1、S6、S9の駅に停車し、また急行は S1、S3、S6、S8、S9の駅に停車する。実施例1では、特急の利用者は特急の停車駅で、急行の利用者は急行の停車駅で、途中入出場が可能であるものとした。1つのマスタ・サーバを設け、各駅に1つのローカル・サーバを設置して、権利情報として、旅客列車の予約に関する電子チケット情報を使用する入出場管理を行った。
【0103】
<予約受付>
チケット予約の受付においては、車種(値は、特急または急行)、日付、列車番号、座席番号、乗車駅、目的駅(降車駅)の情報を入力し、これらの情報に、有効期限情報(車種・日付・列車番号・乗車駅・降車駅から求める)と、使用情報(入出場フラグ:値は、未使用)情報と、権利情報IDを付加して、利用者IDに対応する電子チケット情報を生成・記録した。
【0104】
次いで、マスタ・サーバに含まれる権利情報に基づいて、ローカル・サーバのランクに関連して転送する内容制限を設けた情報を生成した。生成した電子チケット情報は、以下の通りである。
ランクaに該当するローカル・サーバに転送する電子チケット情報:
<利用者ID/有効期限/入出場フラグ>
ランクbに該当するローカル・サーバに転送する情報:
<利用者ID/有効期限/ポインタ情報>
ランクcに該当するローカル・サーバには、権利情報を転送しない。
【0105】
また、実施例1においては、権利情報が関連する予約に含まれている乗車駅と目的駅では入出場する可能性が高いので、乗車駅と目的駅のローカル・サーバをランクaとして設定し、中途駅は、入出場が可能ではあるものの、入出場の可能性が低く、ローカル・サーバについてのランク付けをランクbとして設定した。これらの区別は、電子チケット情報に含まれている情報のうちで、車種、乗車駅、降車駅の3つの情報から、それぞれの駅の集合
A、B、Cを下記式に示される論理に従って算出することにより自動的に割当てた。
【0106】
【数1】
Figure 0004355124
たとえば、車種が急行であり、乗車駅がS3であり、 目的駅がS9の場合、ランクa、ランクb、ランクcの駅は、以下のようにして与えられる。
【0107】
【数2】
Figure 0004355124
マスタ・サーバは、上記の規則にしたがってランクaに該当するローカル・サーバと、ランクbに該当するローカル・サーバとを求めて、それぞれにチケット情報を転送すると共に、それ以外のランクcに該当する駅には、何も通知しないことにより、それぞれのローカル・サーバのステータスを割当てる。
【0108】
図25には、上述したようにして算出された各駅のランクと、乗車駅、目的駅を示す。図25に示すように、それぞれ駅、および列車の種類といった権利情報に関連して同一の駅についてもランク付けが異なっていることが示される。
【0109】
下記表には、図24および図25に示した各駅のランク付けにおいて、例えばS3駅が各駅に対してどのようなランク付けに該当するかを示す。表2が、特急列車に対応するものであり、表3が急行列車に対応するものであり、表4が各駅列車に対応する、S3駅のランクである。
【0110】
【表2】
Figure 0004355124
【0111】
【表3】
Figure 0004355124
【0112】
【表4】
Figure 0004355124
【0113】
また、電子チケット情報と共にそれぞれのローカル・サーバに対して送付されるポインタ情報を、表5〜表7に示す。なお、表5〜表7に示した実施の形態においては、ポインタ情報は、駅に付された数字をもって示されているが、実際の適用にあたっては、各駅に配置された一意的に割当てられた例えばローカル・サーバ識別子を使用することができる。
【0114】
【表5】
Figure 0004355124
【0115】
【表6】
Figure 0004355124
【0116】
【表7】
Figure 0004355124
【0117】
また、表8〜表10には、利用者が急行を予約してS3駅で乗車する場合および他駅からS3駅で降車する場合に、更新通知の発行先のサーバを示した表である。表中mは、マスタ・サーバであり、各数字は、ポインタ情報により指定される図24に示した駅の番号を示す。
【0118】
【表8】
Figure 0004355124
【0119】
【表9】
Figure 0004355124
【0120】
【表10】
Figure 0004355124
【0121】
<入出場>
入出場処理は、利用者が携帯型記録手段から利用者IDを読取って自動改札機から入出場するものとした。自動改札機は、読取った利用者IDを、各駅に設置されたローカル・サーバに送信して入出場が許可か不許可かを問い合わせ、結果に応じてゲートを開閉することにより入出場を管理するものとした。各ローカル・サーバに対して、本発明にしたがい、図13〜図20に示した手順にしたがって入出場の許可と不許可を判断させた。
【0122】
マスタ・サーバは、ランクaに該当するローカル・サーバから更新メッセージを受信すると、まずマスタ・サーバ自身の入出場フラグを入場済へと更新し、次に送信元のローカル・サーバが入場駅のものである場合には、目的駅のローカルサーバに更新メッセージを送り、更新メッセージを受け取ったローカル・サーバは、入出場フラグを入場済みに変更するものとした。また、送信元のローカル・サーバが目的駅のものである場合には、入場駅のローカル・サーバに更新メッセージを送り、更新メッセージを受取った乗車駅のローカル・サーバは、入出場フラグを出場済みに設定する。
【0123】
図26に本発明の入出場管理システムの処理を実行させるための実験システムを示す。実験システムは、図26のように、マスタ・サーバ、6台のローカル・サーバ、ローカル・サーバに対して入出場イベントを発生させる改札機エミュレータから構成した。マスタ・サーバのデータベースは、UDB(商標)を使用し、ローカル・サーバのデータベースはCaribbean(商標)を使用した。マスタ・サーバとローカル・サーバの通信にはMQを使用し、またローカル・サーバと改札機エミュレータの通信にはソケットを使用した。
【0124】
実施例1においては、6台のローカル・サーバを急行の停車駅6駅に設置し、そのうちの4駅に特急が停車するものと仮定した。全列車のうちで58%を特急とした。ある利用者が途中駅で上下車する確率を1%とした。このような環境で、予約の頻度を変化させ、各予約頻度に対してサーバが飽和せずに処理を行なえるかどうかを検討した。予約頻度は、マスタ・サーバに到着する単位時間あたりの予約情報量と一致し、また改札機エミュレータが発生する改札機への単位時間あたりの入出場イベントの総量に一致する。
【0125】
全ローカル・サーバに権利情報のコピーを配布する方式では、毎秒3件程度の予約処理でマスタ・サーバの負荷が飽和した。一方、本発明の方式では、予約処理が毎秒10件程度を越えてもマスタ・サーバの負荷は飽和せず、充分な高速処理性および処理能力があることが示された。
【0126】
ローカル・サーバ数が増えると、全駅にコピーを配布する方式では、さらに負荷が増加するので、1秒あたりの予約処理件数は低下するものと考えられる。本発明の方式では負荷が分散されるので、ローカル・サーバ数が増えても予約件数そのものが増えないかぎりマスタ・サーバの負荷には影響を与えないことがわかる。
【0127】
(実施例2)コンサートホールの入出場口における実施例:
図27は、本発明をコンサートホールの入出場管理に適用する場合の実施例2の出入口の構成を示す。実施例2は、図27に示すように複数の出入口を持つコンサートホールにおいて、電子チケットを用いて入出場管理を行うものとしている。
【0128】
実施例2におけるコンサートホールは、一般向けチケットに加えて地元住民に利益を還元する目的で市民向けのチケットを設けているものとした。また、このコンサートホールには1階席と2階席があるもの、つまり、電子チケットの種類として、「市民チケット・1階席」「市民チケット・2階席」「一般チケット・1階席」「一般チケット・2階席」の4通りが用意されているものとした。
【0129】
一方、入出場をスムーズにするために、実施例2においては、出入口ごとに入出場できるチケットを限定しているものとする。出入口「あ」〜「せ」の14個に対して、次のような規則、
(1)正面の市民専用出入口「あ」は市民チケットでしか入出場できない、
(2)正面の出入口「い」はどのチケットでも入出場できる、
(3)向かって左側の側面「う」〜「お」・裏面出入口「か」〜「く」は、1階席のチケットのみで入出場できる、
(4)向かって右側の側面「け」〜「さ」・裏面出入口「し」〜「せ」は、2階席のチケットのみで入出場できる、
として設定した。各出入口に一つのローカル・サーバを配置し、この出入口にある複数の自動改札機を接続するものとした。すなわち、コンサートホール全体では一つのマスタ・サーバに対し、19個のローカル・サーバを管理させた。
【0130】
<電子チケットの予約>
利用者が電子チケットを予約する場合、マスタ・サーバに利用者IDに対応する電子チケット情報を、電子チケットID、有効期限情報(電子チケットが使用できる日付)、入出場フラグ情報を含ませて生成した。ローカル・サーバには、実施例2においては電子チケットの種類ごとにa、b、cに該当するローカル・サーバのランクを、下記表に従って設定した。
【0131】
【表11】
Figure 0004355124
なお図27には、各ローカル・サーバがそれぞれの電子チケットごとに割り当てられるランクa、ランクb、ランクcのどのサーバに該当するかが示されている。上述したランク付けにしたがって、以下のように電子チケット情報をローカル・サーバへと転送する。
(1)ランクaに該当するローカル・サーバには、電子チケット情報・有効期限情報・入出場フラグ情報を転送する。
(2)ランクbに該当するローカル・サーバには、電子チケット情報・有効期限情報と、入出場フラグ情報を問い合わせるべきサーバを示すポインタを転送する。ポインタ先サーバは、1階席のチケットの場合、ローカル・サーバ「う」、2階席のチケットの場合には、ローカル・サーバ「せ」とする。
(3)ランクcに該当するローカル・サーバには予約情報を転送しない。
【0132】
多くの場合には、正面にある出入口の自動改札機は利用者が多いのでランクaに該当するローカル・サーバに接続した。一方、側面・裏側にある出入口の自動改札機は、正面出入口よりも処理量が低いと考えられるので、ランクbに該当するローカル・サーバを接続するものとした。ただし、最も正面に近い両側面の出入口は比較的利用者が多いのでランクaに該当するローカル・サーバに接続した。また、これらのローカル・サーバをポインタにより入出場情報の問合わせを行う問合わせ先サーバとした。
【0133】
<入出場>
実施例2においては、利用者は自動改札機で入出場する。実施例1と同様に、自動改札機は、利用者IDをICカードといった携帯型記録手段から読取り、接続されているローカル・サーバに入出場の可否を問い合わせ、結果に応じてゲートを開閉する。ローカル・サーバは、入出場の許可と不許可を判断し、必要に応じて電子チケット情報の更新のための通信を実行する。このための具体的な処理方法およびハードウエア構成は、実施例1に記載した通りに実行させた。実施例2においても、良好な処理性および処理速度が得られることが確認された。
【0134】
すなわち、本発明は、権利情報に関連する電子チケットを使用することで直接チケットを受け取る手間がなくすることを可能として、処理効率を向上させることができ、またサーバ上に電子チケットを配置して予約の変更に迅速に対応でき、さらに権利情報を使用した不正なサービス利用を効果的に防止することができる。
【0135】
本発明の入出場管理システムは、マスタ・サーバおよびローカル・サーバに対して上述した各手段を構成させるためのプログラムを実装させることにより、機能させることができ、上述したプログラムは、例えばC言語、C++言語、Java(登録商標)といった非オブジェクト指向またはオブジェクト指向のプログラミング言語により記述することができ、上述したプログラムは、フレキシブル・ディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−RW、DVDといったコンピュータ読取り可能な記憶媒体に記憶させることができ、必要に応じて伝送により入手できる伝送媒体を介して頒布することもできる。
【0136】
すなわち、本発明によれば、ローカル・サーバを複数のランクに分類して、それぞれに異なる電子チケット情報を送信し、処理手順を実行させることにより、ローカル・サーバを用いる際に従来生じていたデータ更新通知の通信負荷を大きく軽減することが可能になる。
【0137】
特に本発明によれば、利用される可能性が低いローカル・サーバには電子チケット情報ではなく、ポインタを配布することによりデータ更新の必要を排除することを可能とし、更新通知を行う場合の通信負荷が減少する。また、ポインタで指定されるローカル・サーバへの問合わせを行わせ、この問合わせに対する応答を直接使用して入出場処理手段を制御するので、平均応答時間の悪化を抑えることが可能となる。すなわち、本発明によれば、自動改札機が多数存在する場合や、利用者の通過頻度が高い場合でもサーバ上に電子チケットを保持させて入出場管理を行うための効率よいシステム、そのための方法、該方法を実行させるためのプログラムおよび該プログラムが実現可能になる。
【0138】
これまで、本発明を図面に示した特定の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えばランクaローカル・サーバ、ランクbローカル・サーバ、ランクcローカル・サーバについての選択は、サービスの特性に応じて、例えば各サーバの負荷をモニタしておき、負荷に応じて動的に選定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の入出場管理システムの概略図。
【図2】 本発明の入出場管理システムにおけるマスタ・サーバと、ローカル・サーバの機能を概略的に説明した図。
【図3】 本発明において使用することができる権利情報22の概略的な構成を示した図。
【図4】 本発明の入出場管理システムの構成を示した概略図。
【図5】 利用者が予約の変更またはキャンセルを行う場合の本発明の入出場管理システムにおける処理を示した実施の形態を示した図。
【図6】 利用者が入出場処理手段を通過して入場しようとする場合のローカル・サーバの処理を詳細に示した図。
【図7】 利用者が、権利情報22に登録された以外の駅から乗車した場合の実施の形態を説明した図。
【図8】 本発明のローカル・サーバの処理の別の実施の形態を示した図。
【図9】 本発明のローカル・サーバ16の処理を説明したさらに別の実施の形態を示した図。
【図10】 本発明において使用することができる、マスタ・サーバの構成を示したブロック図
【図11】 マスタ・サーバに接続されて、副権利情報を受取ると共に、入出場を実際に管理するローカル・サーバの実施の形態を示したブロック図。
【図12】 本発明において権利情報の情報の更新(変更を含む)およびキャンセルを行う場合のマスタ・サーバと、ランクがつけられた各ローカル・サーバ16との間の動作を示した図。
【図13】 図12に示した予約受付時・キャンセル時のマスタ・サーバ14のプロセスを示したフローチャート。
【図14】 本発明における予約キャンセル時のマスタ・サーバのプロセスを示した図。
【図15】 利用者が、ローカル・サーバ16−1から乗車する場合のローカル・サーバのプロセスを示した図。
【図16】 本発明において利用者が、中途駅から乗車する場合の実施の形態を示した図。
【図17】 本発明のローカル・サーバが実行する、入場時のサーバ・プロセスを示した図。
【図18】 図17において説明したステップS64においてポインタにより指定されるローカル・サーバの詳細なプロセスを示した図。
【図19】 出場処理を行うローカル・サーバのプロセスを詳細に説明したフローチャート。
【図20】 出場時におけるランクaとして指定されたローカル・サーバにおけるプロセスを詳細に説明した図。
【図21】 本発明における使用情報の更新に関する他の実施の形態を示した図。
【図22】 ランクbローカル・サーバ16−3から使用情報の更新を示した図。
【図23】 本発明の使用情報の更新のさらに別の実施の形態を示した図。
【図24】 実施例1における入出場管理システムに使用した駅構成を示した図。
【図25】 算出された各駅のランクと、乗車駅、目的駅を示した図。
【図26】 本発明の入出場管理システムの処理を実行させるための実験システムを示した図。
【図27】 本発明をコンサートホールの入出場管理に適用する場合の実施例の出入口の構成を示した図。
【図28】 従来のマスタ・サーバを使用した利用者識別情報の認証システムを示した図。
【図29】 マスタ・サーバと、ローカル・サーバと、ローカル・サーバに接続された自動改札機を含む自動改札システムを示した図。
【図30】 図29に示した自動改札システムにおけるローカル・サーバの行う処理を示した図。
【符号の説明】
10…入出場処理システム
12…ネットワーク
14…マスタ・サーバ
16…ローカル・サーバ
18…入出場処理手段
20…データベース
22…権利情報
24…利用者情報
26…権利内容情報
28…使用情報
40…予約受信手段
42…権利情報生成手段
44…権利情報格納手段(データベース)
46…使用情報更新手段
48…情報送受信手段
50…情報送受信手段
52…情報格納手段

Claims (17)

  1. 複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理システムであって、
    所定のサービスに対する要求から生成される権利情報を管理するデータベースと、
    前記権利情報に関連するランク付けを生成させ、前記ランク付けに関連して副権利情報を生成する手段と、
    前記生成された権利情報に関連する問合わせ先情報を生成する手段と
    を含む、ネットワークに接続されたサーバと、
    前記サーバにネットワークを介して接続され、かつ前記管理地点に設置されると共に相互通信可能な複数のローカル・サーバと、
    前記ローカル・サーバに接続され、かつ前記権利情報に関連する情報を読取る入出場管理手段とを含み、
    前記ランク付けは、前記ローカル・サーバと前記権利情報との関連において定められ、前記サーバは、前記ローカル・サーバのランク付けに関連した前記副権利情報を該ランク付けに関連したローカル・サーバに送信し、ローカル・サーバが入場許可を管理するために、前記ローカル・サーバが他のローカル・サーバに対して問い合わせ、前記入出場管理手段により取得された情報から該他のローカル・サーバが保持する前記副権利情報を使用して入場許可信号を発行させるための前記問合わせ先情報を前記ランク付けに関連したローカル・サーバに送信する
    入出場管理システム。
  2. ランク付けが高いローカル・サーバは、ランク付けが低いローカル・サーバよりも情報量の多く含まれる副権利情報を管理する
    請求項1に記載の入出場管理システム。
  3. ランク付けが低いローカル・サーバは、前記問合わせ情報を使用してランク付けの高いローカル・サーバに問合わせを行うことにより入出場管理を実行する
    請求項1または2に記載の入出場管理システム。
  4. 前記入出場管理を実行したローカル・サーバまたは前記問合わせを受けたローカル・サーバのいずれかは、前記サーバに対して使用情報の更新情報を発行する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の入出場管理システム。
  5. 前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の入出場管理システム。
  6. 複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理システムに含まれるサーバが実行する方法であって、前記方法は、
    ネットワークに接続される前記サーバに所定のサービスに対する要求から生成される権利情報を管理するステップと、
    前記権利情報に関連したランク付けを生成するステップと、
    前記ランク付けに関連して副権利情報を生成するステップと、
    前記ランク付けに関連して不足する情報の問合わせ先情報を生成するステップと、
    前記ランク付けに関連して前記副権利情報を該ランク付けに関連したローカル・サーバに送信し、ローカル・サーバが入場許可を管理するために、前記ローカル・サーバが他のローカル・サーバに対して問い合わせ、入出場管理手段により取得された情報から該他のローカル・サーバが保持する前記副権利情報を使用して入場許可信号を生成させるための前記問合わせ先情報を前記ランク付けに関連したローカル・サーバに前記ネットワークを介して送信するステップと
    を含む方法。
  7. さらに、前記サービスに対する使用情報を受取るステップと、
    前記サービスの使用に関連して前記権利情報を更新するステップと
    を含む請求項6に記載の方法。
  8. 前記ランク付けに関連して前記副権利情報を生成するステップは、前記ランク付けの高低に関連して前記副権利情報の内容を変化させるステップを含む
    請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記要求は、旅客列車または催し物に対する予約である
    請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 所定のサービスに対する要求から生成される権利情報を管理するデータベースと、前記権利情報に関連するランク付けを生成させ、前記ランク付けに関連して副権利情報を生成する手段と、前記生成された権利情報に関連する問合わせ先情報を生成する手段とを含む、ネットワークに接続されたサーバと、前記サーバにネットワークを介して接続され、かつ複数の管理地点に設置されると共に相互通信可能な複数のローカル・サーバとを含む入出場管理システムで、前記管理地点における入出場管理を行うための入出場管理方法を実行するローカル・サーバが実行する方法であって、該方法は、
    ランク付けの与えられたローカル・サーバに対してランク付けに関連して生成される副権利情報を管理するステップと、
    入出場管理手段から読取られた信号を前記ローカル・サーバが受取るステップと、
    前記ローカル・サーバに保持された前記副権利情報を、前記入出場管理手段から読取られた信号に関連して検索するステップと、
    前記ローカル・サーバに保持された前記副権利情報が問合わせ先情報を含んでいるか否かを判断するステップと、
    前記副権利情報が問合わせ先情報を含んでいない場合には、前記副権利情報と前記読取られた信号とを比較して入場許可信号を前記入出場管理手段へと送るステップと、
    前記副権利情報が問合わせ先情報を含む場合には、前記入出場管理手段により取得された情報から問い合わせ先のローカル・サーバに対して該問い合わせ先のローカル・サーバが保持する前記副権利情報を使用して入場許可信号を生成させ、前記入場許可信号を発行させるために、前記問合わせ先のローカル・サーバに問合わせを行うステップ
    とを含む方法。
  12. 前記ローカル・サーバは、前記権利情報に関連したランク付けに関連して内容が異なる副権利情報が保持される
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記問合わせ先は、入出場処理手段により信号を読取ったローカル・サーバを除くローカル・サーバである
    請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記権利情報は、旅客列車または催し物に対する予約情報を含む電子チケット情報である
    請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のステップをサーバが実行するためのプログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体。
  16. 複数の管理地点における入出場管理を行うための入出場管理方法を実行するため入出場処理手段が接続されたローカル・サーバが、請求項11〜14のいずれか1項に記載された方法を実行するためのプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムが記録されたコンピュータ可読な記録媒体。
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