JP4353356B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するもので、例えばパチンコ機、アレンジボール機等の遊技機に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の遊技機は、各種の電装品を接続する配線コードを備えている。電装品の周囲は、通常、ケース等の板材で仕切られるため、このような板材に電装品の配線コードを通すための配線孔を設けることがある。
従来、このような配線孔は、板材の板面に配線コードを通せる程度の適度な大きさの孔を貫通させている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334051号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の配線孔の構成では、板材の板厚が薄いため、配線コードが配線孔の周縁部に当たると、摩擦によってコード表面が劣化しやすい。特に、開閉式の扉に電装品が設けられる場合には、開閉時に配線コードが引っ張られて配線孔の周縁部に当たり、コード表面に疵が付きやすくなる。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、配線孔の周縁部に配線コードが当たってもコード表面が劣化しにくく、電装品の接続の信頼性を高めた遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[第1発明]
前記課題を解決するための本発明(第1発明)による遊技機は、電装品の周囲の板材に前記電装品の配線コードを通すための配線孔を設けるようにした遊技機において、
前記板材の前記配線孔の周縁部に、前記配線孔の孔面に連なって前記板材の板厚方向に延び、前記配線コードを支持可能なリブ壁を設ける構成とした。
【0006】
本発明(第1発明)によれば、配線孔の周縁部にリブ壁が設けられるため、配線孔の孔面が板材の板厚方向に延長される。このため、配線コードが配線孔の周縁部に当たっても、配線孔の周縁部と配線コードとの接触部分で摩擦等による力が一箇所に集中しにくく、コード表面に疵が付きにくくなる。
【0007】
ここで、本発明(第1発明)において、「電装品」としては、例えば、主制御装置、副制御装置、払出制御装置、球発射装置、装飾ランプ、音響スピーカ等が含まれる。「板材」には、電装品を収納する各種ケースの他、電装品を取り付けるためのガラス枠、前面枠、機構枠等も含まれる。また、「リブ壁」は、板材の片面のみならず、両側の面に設けてもよい。
【0008】
[第2発明]
一般に、パチンコ機等の遊技機は、前面枠、機構枠の枠体で遊技機の正面側と背面側とを仕切る構造になっている。したがって、これらの枠体には、正面側の電装品と背面側の電装品とを接続するための配線通路を確保することが必要になる。
従来、このような枠体に配線コードを通すための手段としては、例えば、枠体の外周部にフックや切り欠き等の開放型の配線孔を設け、これらの配線孔に配線コードを引っ掛けて遊技機の前後に通すようにしている。
【0009】
しかしながら、このように枠体の外周部に開放型の配線孔を設ける構成であると、枠体の外側へ引き出す配線コードが長くなり、また、配線コードが他の構成部品の邪魔になることもある。
【0010】
これに対し、電装品の位置を考慮した最適な位置(例えば板面面中央など)に、枠体の板面を貫く非開放型の配線孔を設けることが考えられるが、このように枠体の板面に非開放型の配線孔を設けると、配線コードのコネクタ端子を通すために配線孔の孔サイズが大きくなりやすく、配線孔の周辺部で枠体の機械的な強度が低下しやすいという別の問題が生じることになる。
前面枠、機構枠等の枠体には、通常、各種の電装品が全面に亘って配置されているため、枠体の強度を高く保つことはきわめて重要である。
【0011】
そこで、本発明(第2発明)による遊技機は、上記のような問題点を解消するため、次のような特徴を備える構成とした。
すなわち、本発明(第2発明)による遊技機は、電装品を装着した前枠、機構枠等の枠体に前記電装品の配線コードを通すための配線孔を設けるようにした遊技機において、
前記配線孔の周縁部に、前記配線孔の孔面に連なって前記枠体の板厚方向に延び、前記配線コードを支持可能なリブ壁を一体成形によって形成し、
かつ、前記配線孔は、前記枠体の板面を貫く非開放型の配線孔であり、しかも、前記枠板の板面からの前記リブ壁の高さは、前記枠体の板厚に近い程度の高さに抑えられることを特徴としている。
【0012】
本発明(第2発明)によれば、配線孔の周縁部に配線コードが当たっても、リブ壁で支持することでコード表面が劣化しにくい。
また、枠体の板面に非開放型の配線孔を設けるため、遊技機の前面側から背面側に最短距離で配線コードを引き出すことができ、電装品の配線をまとめて整理しやすくなる。
さらに、枠体の板厚に近い高さの一体成形によるリブ壁によって配線孔の周縁部が補強されるため、配線孔の周辺部の板面強度が極めて高くなる。これにより、各種電装部品等の枠体への装着状態が安定し、より信頼性の高い配線接続を行うことができる。
【0013】
さらに、本発明(第2発明)によれば、リブ壁の高さを枠体の板厚に近づけるように低く抑えることに起因して下記のような優れた効果も得ることができる。
A.リブ壁が頑丈になるため、配線コード等から大きな力を受けても割れや変形等が生じにくい。
B.リブ壁が枠板上の構成部品の邪魔になりにくい。
C.配線孔に配線コードを通す際に、配線孔の周りの全方向への取り回しが良好になる。
D.金型形状も単純であり、安価に製作することができる。
【0014】
本発明(第2発明)において、「枠体の板厚に近い程度の高さ」とは、枠体の板面に十分な強度が得られる高さを意味し、例えば、枠体の板厚に対し、1/2〜2倍程度までの高さを含む。板厚の1/2程度以上としたのは、リブ壁の高さが低すぎると、配線孔の孔面に配線コードが当たったときに、コード表面に疵が付きやすくなるためである。また、板厚の2倍程度以下としたのは、逆にリブ壁の高さが高すぎると、リブ壁自体の強度が低下しやすくなるからである。
【0015】
また、本発明(第2発明)において、「配線孔」の形状は、円形、楕円、長円等の丸形であることが望ましい。このような丸形の「配線孔」を採用すると、配線コードが引っ張られてリブ壁に負担がかかっても、応力が集中しにくく、機械的な強度が低下しにくいからである。また、配線コードがいずれの方向に引っ張られても、リブ壁の全周に亘って十分な強度を得やすくなる。さらに、「配線孔」から配線コードを引き出すとき、弧状部分にコード束を収めることで、配線コードが安定しやすくなる。
【0016】
なお、関連する先行技術としては、特許文献1が挙げられるが、この種の遊技機は、枠体の配線孔に別部材を組み付けてリブ壁を構成するもので、配線孔の周縁部にリブ壁を一体成形するものではない。位置決めと同時に配線を保護することができる利点があるが、複数の部材を用いることになるし、これらの孔構造が複雑になりやすい。本発明(第2発明)では、配線孔そのものの周縁部に直接リブ壁を一体成形することで、簡単かつ確実に配線孔の周囲の板面を強化することができる。この点、本発明(第2発明)は、特許文献1に係る発明とは異なっている。
【0017】
[第3発明]
本発明(第3発明)による遊技機は、前記リブ壁の頂部に、前記配線コードを受ける凹溝を設けたことを特徴としている。
【0018】
配線孔の付近で配線コードが折り曲げられるときには、リブ壁の頂部に配線コードが押し付けられることも考えられる。このような状態で配線コードが頻繁に動くと、リブ壁と配線コードの接触部分でコード表面が劣化することも考えられる。
本発明(第3発明)によれば、リブ壁の頂部に凹溝が形成されるため、この凹溝に配線コードの折曲げ部分を収めることができる。これにより、リブ壁の頂部配線コードが接触しても、配線コードが凹溝に安定して保持され、コード表面が劣化しにくくなる。また、凹溝内に複数の配線コードを簡単に束ねることもできる。
【0019】
[第4発明]
本発明(第4発明)の遊技機は、前記リブ壁の先端に、前記配線孔の周方向に連なる断面弧状の面取りが施されることを特徴としている。
【0020】
本発明(第4発明)によれば、リブ壁の先端に断面弧状の面取りが施されるため、リブ壁の先端に配線コードが当たっても、リブ壁と配線コードとの接触部分の滑りが良好になる。したがって、配線コードがリブ壁からさらに摩擦を受けにくくなる。
また、リブ壁の先端が丸いので、リブ壁の先端部分の強度が高まり、成形時の型抜きを良好にすることができる。
【0021】
本発明(第1〜4発明)は、電装品の配線孔を備えた各種遊技機に適用することができる。例えば、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等のように機構枠を備える機種の他、スロットマシン、テレビゲーム機等に適用することも可能である。
本発明(第1〜4発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、パチンコ機10は、遊技者の正面側にガラス枠11が設けられる。ガラス枠11の内側に遊技領域Pが見えるようになっている。遊技領域Pには、変動図柄等を表示する図柄表示装置12、図柄表示装置12の抽選図柄表示を開始させる始動ゲート13、大当たり時に開閉して遊技球の入賞を促すアタッカ装置14等が設けられる。
ガラス枠11の下方には、上皿ユニット15および下皿ユニット16が設けられる。上皿ユニット15および下皿ユニット16の正面側に遊技球を貯留するための受け皿が形成される。下皿ユニット16の図1で右寄りの位置には、遊技球を遊技領域Pに発射させるハンドル17が設けられる。
【0023】
ガラス枠11の正面には、遊技領域Pを取り囲むように表示ランプ18a〜18hが設けられる。ガラス枠11の図1で左端部に装飾ランプ18a、18b、18c、右端部に装飾ランプ18d、18e、18fがそれぞれ縦方向に並んで配置されている。ガラス枠11の上端部には、装飾ランプ18gおよび18hが横方向に並んで配置されている。
装飾ランプ18a〜18hは、その正面にガラス枠11の表面装飾に合わせて波形に縁取りされた半透明のカバーが設けられており、これらのカバーの裏側にLED等の光源が取り付けられている。光源が点灯すると、これらのカバーを通して遊技者側に装飾ランプ18a〜18fの照明が見えるようになっている。
【0024】
上皿ユニット15には音響スピーカ19が取り付けられている。音響スピーカ19は、上皿ユニット15の裏側のステーに支持され、パチンコ機10の正面側に向けられている。上皿ユニット15の膨出部にはスリットが形成され、これらのスリットの間から音響スピーカ19の効果音が遊技者側に届くようになっている。
【0025】
図2に示すように、パチンコ機10の外周は外枠21で仕切られる。外枠21の前面側に、遊技盤24を備えた前面枠22が設けられ、この前面枠22の前面にガラス枠11、上皿ユニット15および下皿ユニット16が取り付けられている。
前面枠22の図2で左端部にはヒンジ23a、23bが設けられる。前面枠22は、ヒンジ23a、23bによりガラス枠11、上皿ユニット15および下皿ユニット16と一体に外枠21の前方側に開閉する。
また、ガラス枠11および上皿ユニット15の図2で左端部にもヒンジ機構が設けられており、ガラス枠11および上皿ユニット15がそれぞれ別個に前面枠23の前方側に開閉するようになっている。
【0026】
図3は、パチンコ機10の前面枠22を開いた状態を示している。前面枠22の裏側には機構枠30が固定される。機構枠30には、遊技球を貯留するための球タンク31、遊技球を球タンク31から払出通路に導くタンクレーク32、カードユニット接続用のインタフェース基板を備えたサンド接続器33、入賞数および貸出数に応じて遊技球を受け皿側へ払い出す球払出ユニット34、入賞球および貸出球の払い出しを制御する払出制御装置35、各種装置への配電を行う電源装置36、遊技球を発射を制御する発射制御装置37等がそれぞれ所定の箇所に配置されている。
【0027】
機構枠30の中央部に開放する窓Wは、遊技盤24の縦横寸法に合わせて形成される。窓Wの後方に遊技盤24が着脱自在に装着される。そして、図4に示すように、遊技盤24の背後に、パチンコ機10の遊技を実現するための主制御装置41および副制御装置42が取り付けられる。
【0028】
図5に示すように、パチンコ機10の配線系統は、主制御装置41および副制御装置42を中心に構成される。主制御装置41は、遊技全体を管理するもので、払出制御装置35、発射制御装置37、大入賞口端子板45、入賞スイッチ46等が接続される。副制御装置42は、遊技画面の表示、ランプ点灯、効果音等の遊技の演出を制御するもので、図柄表示装置12、装飾ランプ18a〜18h、音響スピーカ19等が接続される。なお、図5において、各ブロック間の矢印は、入力信号および出力信号の向きを示している。
【0029】
主制御装置41から払出制御装置35、発射制御装置37、大入賞口端子基板45等にパチンコ機10の遊技状態に応じて各種の指示信号が送られる。また、遊技球の入賞時等には、大入賞口端子基板45、入賞スイッチ46等からそれぞれ検出信号が主制御装置41へ送られる。
一方、主制御装置71から副制御装置42に図柄コード、抽選コード等の遊技信号が送られると、副制御装置72では、この遊技信号を処理して図柄表示装置12、装飾ランプ18a〜18h、音響スピーカ19等に作動信号を送る。副制御装置72からの作動信号に応じて図柄表示装置12が所定の変動図柄を表示させると、これに同期するように装飾ランプ18a〜18hが所定のタイミングで点灯し、音響スピーカ19から効果音が流れるようになっている。
【0030】
本実施形態では、前述したパチンコ機10の電装品のうち、装飾ランプ18a〜18hと副制御装置42とを接続する配線コードの配線孔に本発明を適用している。以下、配線コードの接続部分の構成および作用について説明する。
【0031】
機構枠30の上端部には、装飾ランプ18a〜18hと副制御装置42との配線コードを中継するための中継基板50が設けられる(図6参照)。中継基板50は、副制御装置42からの信号を入力するための入力端子用コネクタ51と、装飾ランプ18a〜18hへ信号を出力するための出力端子用コネクタ52とを備えている。
【0032】
中継基板50の左隣の位置には、機構枠30の板面30aを貫通する配線孔Hが設けられる。図7に示すように、配線孔Hは、横長円形の形状になっており、配線孔Hの横方向の幅が縦方向の幅よりも長い。配線孔Hの左右に円弧部が向き合っている。配線孔Hの大きさは、配線コードおよび先端のコネクタ端子を通すことができる程度の縦幅および横幅をもつ。
【0033】
配線孔Hの周縁部にはリブ壁53が立ち上げられる。リブ壁53は、板面30aからほぼ垂直に延びている。ほぼ一定の高さ寸法を保って配線孔Hの周方向に連なっている。
リブ壁53の板面30aからの高さL1は、機構枠30の板厚L0に近い寸法に抑えられる。また、リブ壁53の厚さL2についても、機構枠30の板厚L0にほぼ等しい厚さになっている。
孔軸方向からリブ壁53を見ると、配線孔Hと同様に横長円形である(図9参照)。板厚L0の孔壁面がそのままリブ壁53の内壁面に連なって配線孔Hの孔面を形成している。
【0034】
図8に示すように、機構枠30を正面側から見ると、前面左端部の球タンク31の脇に板面30aが露出し、この板面30aに配線孔Hがそのまま開放される。配線孔Hの周縁部には、リブ壁は設けられていない。これは、前面枠22と機構枠30とを閉じた状態ではこれらの枠の間にほとんど隙間がなくなるため、リブ壁を省略してより広いスペースを確保するためである。また、機構枠30の正面側にリブ壁を省略することで、前面枠22と機構枠30との間から配線孔Hを通して機構枠30の正面側に配線コードを容易に引き出すことができる。
【0035】
リブ壁53の製法としては、合成樹脂材料等により機構枠30を成形する際に、板面30aにリブ壁53を一体成形する。板面30aの配線孔Hの周縁部にリブ壁53が一体となって連なることにより、配線孔Hの周辺部の板面強度がきわめて大きくなる。
機構枠30の成形方法としては、一般的な成形方法である射出成形、プレス成形等によることができる。機構枠30の板面30aに対しほぼ垂直にリブ壁53が延びるため、型抜きが簡単であり、成形型の作製コストも抑えることができる。
【0036】
図4には、中継基板50の入力端子用コネクタ51および出力端子用コネクタ52に接続される配線コード55および56を示した。配線コード55は、副制御装置42の下部コネクタ42aから、機構枠30の内部を通って中継基板50の裏側付近まで引き出され、配線孔Hを通って中継基板50の入力端子用コネクタ51に接続される。配線コード56は、中継基板50の出力端子用コネクタ52から機構枠30のヒンジ側脇の配線孔を通って正面側に行き、ガラス枠11の装飾ランプ18a〜18hのランプ基板に接続される。
【0037】
ここで、副制御装置42から中継基板50に接続される配線コード55は、機構枠30の正面側から配線孔Hを通ってほぼ90゜方向を変えて入力端子用コネクタ51側へ引き出されている(図9参照)。このため、配線コード55が中継基板50側へ引っ張られて配線孔Hの孔面に当たりやすくなっている。
本実施形態では、配線孔H内で配線コード55が中継基板50側へ引っ張られても、コード表面がリブ壁53によって支持されるため、配線コード55が板面30aに沿って急な角度で折り曲がることはない(図10および図11参照)。また、配線コード55がリブ壁53に当たっても、リブ壁53の壁面全体で配線コード55に接触することができるため、コード表面に摩擦が生じにくく、配線孔H内で損傷を受けにくくなる。
【0038】
このように本実施形態のパチンコ機10によれば、配線孔H内で配線コード55が無理に折り曲げられたり、コード表面が摩擦等で劣化することが抑えられる。これにより、副制御装置42と中継基板50との間で信頼性の高い配線接続を行うことができる。
また、リブ壁53が配線孔Hの全周に連なって形成されるため、機構枠30の板面30aに配線孔Hを開けたことによる強度低下が少なく、配線孔Hの周縁部で板面30aの割れや変形といった不具合が生じにくくなる。
また、リブ壁53の高さL1が機構枠30の板厚L2程度の比較的低いものであるために、リブ壁53の壁面が頑丈になり、機械的な強度が極めて高くなる。
さらに、中継基板50に隣り合う位置に配線孔Hが貫通するため、副制御装置42と中継基板50とを短い距離で接続することができ、他の構成部品の邪魔になることなく、配線コード55をまとめて整理しやすくなる。
【0039】
次に、本発明による遊技機の他の実施形態について説明する。
図12に示す実施形態は、リブ壁の先端に断面弧状の面取りを施したものである。枠体60は、配線孔Hの周端部にリブ壁61が立ち上げられている。
リブ壁61は、配線孔Hの内周に沿って連なっている。リブ壁61の壁面は、付け根部61aから枠体60の板面にほぼ垂直に延びる。リブ壁61の高さは、枠体60の板厚とほぼ等しく、配線孔Hの周方向に均一に保たれる。そして、リブ壁61の先端61bには、角部がなくなるようにその縦断面がほぼ半円弧状の面取りが施されている。
【0040】
本実施形態によれば、リブ壁61の先端部61bが面取りされているので、リブ壁61に配線コード65が当たっても、コード表面は滑りやすく、先端部61bに引っ掛からない。これにより、配線コード65が配線孔H内でさらに疵付きにくくなり、より安全な接続を行うことができる。
なお、図12に示すように、リブ壁61の付け根部61aに断面弧状の面取りを施してもよい。リブ壁61の付け根部61aおよび先端部61bに面取りを施すことで、配線コード65の表面がさらに劣化しにくくなる。
【0041】
図13に示す実施形態は、リブ壁の頂部に配線コードを受ける凹溝を設けたものである。
枠体70は、配線孔Hの周縁部にリブ壁71が立ち上げられる。リブ壁71の頂部71aは、ほぼ均一な高さに揃っている。頂部71aのうち図12の正面側の位置に凹溝Mが形成されている。凹溝Mは、リブ壁71の先端から弧状に凹んだ形状になっており、この凹みの深さは、配線コード75の太さ程度である。
【0042】
リブ壁71によれば、配線コード75が頂部71aで折り曲げられたとき、コード束を凹溝Mに受けることができる。これにより、配線コード75が図13で左右向にズレても、凹溝Mから外れることなく、定位置に保持される。すなわち、配線コード75の保持位置が安定しやすくなり、より信頼性の高い接続を行うことが可能になる。
【0043】
前記実施形態を説明したが、本発明の実施形態は、これらに限られることなく種々の変更が可能である。
前記実施形態においては、機構枠の配線孔にリブ壁を設けたが、機構枠に限らず、前面枠やガラス枠の配線孔にリブ壁を設けてもよい。特に、配線コードが引っ張られやすい開閉式の枠体に本発明を適用すると効果的である。
また、前記実施形態では、枠体の片面側のみにリブ壁を設けているが、枠体の両面にリブ壁を立ち上げるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技機によれば、次のような優れた効果を奏する。
(a) 配線コードが配線孔の周端部に当たって劣化しにくいため、電装品を安心して接続することができる。
(b) 配線孔の周縁部をリブ壁によって補強することにより、配線孔による枠体の強度低下を抑えることができる。
(c) 短い配線経路で電装品同士を効率よく接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による遊技機を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態による遊技機を示す前方斜視図である。
【図3】本発明の実施形態による遊技機を示す後方斜視図である。
【図4】本発明の実施形態による遊技機を示す背面図である。
【図5】本発明の実施形態による遊技機の配線系統を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の実施形態による機構枠を示す後方斜視図である。
【図7】図6に示す機構枠の配線孔部分の部分拡大図である。
【図8】本発明の実施形態による機構枠を示す前方斜視図である。
【図9】本発明の実施形態による機構枠の部分拡大図であって、機構枠の配線孔部分をを示す平面図である。
【図10】図9に示すリブ壁の断面図である。
【図11】図9に示すリブ壁の一部切欠側面図である。
【図12】本発明の他の実施形態による配線孔のリブ壁を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態による配線孔のリブ壁を示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
11 ガラス枠(枠体)
18a〜18h 装飾ランプ
17 ハンドル
21 外枠
22 前面枠(枠体)
24 遊技盤
30 機構枠(枠体)
30a 板面
33 サンド接続器(電装品)
34 球払出ユニット(電装品)
35 払出制御装置(電装品)
36 電源装置(電装品)
37 発射制御装置(電装品)
41 主制御装置(電装品)
42 副制御装置(電装品)
50 中継基板
51 入力端子用コネクタ
52 出力端子用コネクタ
53 リブ壁
55、56 配線コード
H 配線孔
K 切り欠き
L0 板厚
L1 高さ
L2 厚さ
M 凹溝

Claims (3)

  1. 外枠に前面枠、機構枠等の枠体をヒンジにより開閉可能に設けるとともに、この枠体に電装品の配線コードを通すための配線孔を設けるようにした遊技機において、
    前記枠体の背面側に配置される前記電装品と、
    前記電装品と隣り合う位置に前記枠体の前後を仕切る板面を貫いて設けられる非開放型の前記配線孔と、
    前記枠体の背面側から前記枠体の内部を通って前面側に引き出され、前記配線孔を通して前記電装品に接続される前記配線コードと、
    前記配線孔の周縁部に一体成形によって形成され、前記配線孔の孔面に連なって前記枠体の板厚方向に延びて前記配線コードを支持可能なリブ壁とを備え、
    前記枠体の板面からの前記リブ壁の高さを、前記枠体の板厚に対し、1/2から2倍の範囲の高さに設定する一方、
    前記枠体の前面側では、前記配線コードを前記電装品の裏側付近まで引き出し、前記枠体の背面側では、前記電装品の裏側付近から前記配線孔を通して引き出した前記配線コードを、前記リブ壁を支持部として折り返して前記電装品に接続するように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機であって、前記リブ壁の頂部に、前記配線コードを受ける凹溝を設ける、遊技機。
  3. 請求項1または2記載の遊技機であって、前記リブ壁の先端に、前記配線孔の周方向に連なる断面弧状の面取りが施される、遊技機。
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