JP4352841B2 - 放射線検出器、および、riイメージング装置 - Google Patents

放射線検出器、および、riイメージング装置 Download PDF

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この発明は、ポジトロン放出型の放射性同位元素(以下、適宜「RI」と略記)のポジトロンの消滅に伴って発生するγ線(以下、適宜「消滅γ線」と略記)を検出する放射線検出器、および、被検体に投与されたRIによる消滅γ線を検出して被検体のRI分布像を得るRIイメージング装置に係り、特に消滅γ線検出における高空間分解能および高検出効率とを簡潔な構成によって実現するための技術に関する。
病院等の臨床分野やバイオメディカル研究分野などで用いられるPET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ)装置は、被検体に投与されたRIにより体外に放射される511keVのエネルギーの消滅γ線を検出して被検体のRI分布像を得るRIイメージング装置であり、被検体に投与されたRIのポジトロンの消滅に伴って同時に発生して反対方向に向かって進む二つの消滅γ線をγ線入射によってシンチレータに生じる光を後に配置したフォトマルチプライヤ(光電子増倍管)で電気信号に変換するγ線検出器で同時に検出している。PET装置で使われるRIは、11C,13N,15O,18Fなど半減期の短いものである。
このPET装置の場合、短寿命のRIや大型設備が必要なこと等から利用が脳機能診断などに限られる傾向にあったが、ガン(癌)検診にも有効で医療保険の適用が決まったり、RIの短時間供給態勢も整いつつあることから、今後、急激に普及すると予想される。さらにPET装置は、バイオメディカル研究分野におけるモレキュールイメージング(分子イメージング,代謝イメージング)を得るのに有用な装置としても注目されており、普及に拍車がかかる状況にある。
具体的には、2DモードのPET装置や3DモードのPET装置がある。2DモードのPET装置は、図10に示すように、シンチレータ52とフォトマルチプライヤ53とを用いたγ線検出器51の前に、円環状鉛板で多数の平行スリットを形成したセプタ54を配置することで被検体Mを多数の平面の集合体の状態にして、各平面からスリットを直進し通り抜けてくるγ線だけを利用してRI分布像を得る。3DモードのPET装置は、図11に示すように、γ線検出器51の前からセプタ54を取り払い、斜進してくるγ線(シンチレータを斜めに見込むγ線)も利用してRI分布像を得る。
しかしながら、従来の2DモードのPET装置の場合、直進してくるγ線だけを検出するので空間分解能の良いRI分布像が得られる反面、発生する消滅γ線の1%も利用しないので検出効率が低くてRI分布像を得るのに長い時間がかかるという問題がある。
また、従来の3DモードのPET装置の場合、斜進してくるγ線も利用するので検出効率が良く、短い時間でRI分布像が得られる反面、図12に示すように、γ線検出器51の(特に検出領域の中心から外れる)シンチレータ52毎の検出可能エリアが広すぎて、空間分解能の良いRI分布像が得られないという問題がある。
さらに、3DモードのPET装置における空間分解能の低下を改善するために、γ線検出器のシンチレータとして、図13に示すように、隣接層同士の間で検出特性の異なるシンチレータ層を検出器法線方向に4層積層した多層構造型シンチレータ52Aを用いて深さ情報付きのγ線検出信号を出力するγ線検出器を用いる提案がされている。しかし、この提案の場合、空間分解能の低下が抑えられる反面、多層構造型シンチレータ52Aが必要であるのでγ線検出器の構成が複雑化し、さらにγ線検出信号からγ線入射層を識別する必要があるのでγ線検出信号の処理部の構成も複雑化するという別の問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、消滅γ線検出における高空間分解能と高検出効率とを簡潔な構成で実現することができる放射線検出器、および、RIイメージング装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係る放射線検出器は、ポジトロン放出型の放射性同位元素(RI)のポジトロンの消滅に伴って発生するγ線を検出する放射線検出器において、被検体の周りを巡るかたちで配備され、被検体から放射されるγ線を検出する第1検出手段と、被検体の周りを巡るかたちで配備され、前記第1検出手段で検出されるγ線と同一のγ線を検出する第2検出手段とが二重リング状の配置で設置されており、リング中心からの前記第1検出手段の距離がリング中心からの前記第2検出手段の距離よりも長くなるように、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、従来のようにセプタを設けるのではなく、被検体の周りを巡るかたちで二重リング状の配置で設置されている第1検出手段と第2検出手段とが同一のγ線を検出するので、第1または第2検出手段のいずれか一方で空間分解能に優れた(すなわち高空間分解能の)検出器でγ線を検出することができ、第1または第2検出手段のいずれか他方で検出効率に優れた(すなわち高検出効率の)検出器でγ線を検出することができる。その結果、二重リング状の配置で設置する程度であるので、検出器の構成が複雑化することもない。
また、リング中心からの第1検出手段の距離がリング中心からの第2検出手段の距離よりも長くなるように、第1検出手段を第2検出手段よりも外側に配備することで、第2検出手段により消滅γ線が検出されて、その後に外側の第1検出手段により消滅γ線が検出される。
また、請求項2に記載の発明は、前記第2検出手段は前記第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているものである。
[作用・効果]請求項2の発明の放射線検出器の場合、第2検出手段により高空間分解能で消滅γ線が検出されて、その後に外側の第1検出手段により消滅γ線が検出される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の放射線検出器において、前記第1検出手段は前記第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成されているものである。
[作用・効果]請求項3の発明の放射線検出器の場合、第2検出手段により消滅γ線が検出されて、その後に外側の第1検出手段により高時間分解能で消滅γ線が検出される。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の放射線検出器において、前記第2検出手段は前記第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているとともに、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成され、時間分解能が高い方の第1検出手段はγ線が入射することにより光が生じるシンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した放射線検出デバイスを用いて構成されており、空間分解能が高い方の第2検出手段は多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられているフラットパネル型放射線検出デバイスを用いて構成されているものである。
[作用・効果]請求項4の発明の放射線検出器の場合、時間分解能が高い方の第1検出手段は、γ線が入射することにより光が生じるシンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した高時間分解能適性に優れる放射線検出デバイスにより十分な高時間分解能力を有し、また、空間分解能が高い方の第2検出手段は、多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられている高空間分解能適性に優れるフラットパネル型放射線検出デバイスによって十分な高空間分解能力を有する。
さらに、この発明は、上記目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項5に記載の発明に係るRIイメージング装置は、被検体に投与されたポジトロン放出型の放射性同位元素(RI)のポジトロンの消滅に伴って放射されるγ線を検出して被検体のRI分布像を得るRIイメージング装置において、被検体の周りを巡るかたちで配備され、被検体から放射されるγ線を検出する第1検出手段と、被検体の周りを巡るかたちで配備され、前記第1検出手段で検出されるγ線と同一のγ線を検出する第2検出手段とが二重リング状の配置で設置されている放射線検出器と、放射線検出器の第1検出手段から出力されるγ線検出信号にしたがって第1検出手段におけるγ線入射位置データを導出する第1γ線入射位置導出手段と、第1γ線入射位置導出手段により導出されたγ線入射位置データに基づき第1検出手段における対向位置でも同時にγ線の入射が有ったことを検知する同時入射検知手段と、同時入射検知手段により同時入射が検知されたγ線の第2検出手段での入射位置を示すγ線入射位置データを第1γ線入射位置導出手段により導出されたγ線入射位置データと第1検出手段から出力されるγ線検出信号とに基づいて導出する第2γ線入射位置導出手段とを備え、第2γ線入射位置導出手段によって導出されるγ線入射位置データにしたがって被検体のRI分布像を得ることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項5の発明のRIイメージング装置は、上記の記載が示す通り、請求項1の発明の放射線検出器を装備しており、請求項5の発明のRIイメージング装置によってRI分布像を得る場合、第1γ線入射位置導出手段により、第1検出手段から出力されるγ線検出信号にしたがって第1検出手段におけるγ線入射位置データが導出されるとともに、同時入射検知手段により、第1γ線入射位置導出手段により導出されたγ線入射位置データに基づき第1検出手段における対向位置でも同時にγ線の入射が有ったことが検知されると、第2γ線入射位置導出手段により、同時入射検知手段により同時入射が検知されたγ線の第2検出手段での入射位置を示すγ線入射位置データが第1γ線入射位置導出手段により導出されたγ線入射位置データと第1検出手段から出力されるγ線検出信号とに基づいて導出された後、第2γ線入射位置導出手段で導出されたγ線入射位置データにしたがって被検体のRI分布像が得られる。
このように、請求項5の発明のRIイメージング装置は、請求項1の発明の放射線検出器を装備しており、放射線検出器に従来のようにセプタを設けるのではなく、被検体の周りを巡るかたちで二重リング状の配置で設置されている第1検出手段と第2検出手段とが同一のγ線を検出するので、第1または第2検出手段のいずれか一方で空間分解能に優れた(すなわち高空間分解能の)検出器でγ線を検出することができ、第1または第2検出手段のいずれか他方で検出効率に優れた(すなわち高検出効率の)検出器でγ線を検出することができる。その結果、二重リング状の配置で設置する程度であるので、検出器の構成やγ線検出信号の処理部の構成が複雑化することもない。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のRIイメージング装置において、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備し、第2検出手段は第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているものである。
[作用・効果]請求項6の発明のRIイメージング装置の場合、第2検出手段により高空間分解能で消滅γ線が検出されて、その後に外側の第1検出手段により消滅γ線が検出されるので、空間分解能においてRI分布像が非常に精度よく得られる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載のRIイメージング装置において、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備し、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成されているものである。
[作用・効果]請求項7の発明のRIイメージング装置の場合、第2検出手段により消滅γ線が検出されて、その後に外側の第1検出手段により高時間分解能で消滅γ線が検出されるので、時間分解能においてRI分布像が非常に精度よく得られる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5から請求項7のいずれかに記載のRIイメージング装置において、被検体にX線を照射するX線照射手段を備えていて、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備し、第2検出手段は第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているとともに、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成され、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴って空間分解能が高い方の第2検出手段から出力されるX線検出信号にしたがってX線CT像が得られるものである。
[作用・効果]請求項8の発明のRIイメージング装置の場合、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴って空間分解能が高い方の第2検出手段から出力されるX線検出信号に基づいてX線CT像が得られるので、RI分布像とX線CT像の両方が得られる複合装置となっている。空間分解能が高い方の第2検出手段は時間分解能が高い方の第1検出手段の内側に配置されていて、被検体からの透過X線が空間分解能が高い第2検出手段に先に入射するので、時間分解能が高い方の第1検出手段がX線検出の障害となることはない。さらに、RI分布像とX線CT像が実質的に共通の空間分解能が高い方の第2検出手段によって得られるので、RI分布像とX線CT像の位置合わせが極めて容易である。
また、請求項9に記載の発明は、請求項5から請求項8のいずれかに記載のRIイメージング装置において、前記第2検出手段は前記第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているとともに、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成され、時間分解能が高い方の第1検出手段はγ線が入射することにより光が生じるシンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した放射線検出デバイスを用いて構成されており、空間分解能が高い方の第2検出手段は多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられているフラットパネル型放射線検出デバイスを用いて構成されているものである。
[作用・効果]請求項9の発明のRIイメージング装置の場合、時間分解能が高い方の第1検出手段はγ線が入射することにより光が生じるシンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した高時間分解能適性に優れる放射線検出デバイスによって十分な高時間分解能力を有し、また、空間分解能が高い方の第2検出手段は、多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられている高空間分解能適性に優れるフラットパネル型放射線検出デバイスによって十分な高空間分解能力を有する。
また、請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載のRIイメージング装置において、放射線検出器では空間分解能が高い方の第2検出手段が放射線を電気信号に変換する放射線感応膜を有していて、放射線感応膜がγ線を検出する時はなだれ増幅領域でγ線検出動作を行い、X線を検出する時は非増幅領域あるいは比例増幅領域でX線検出動作を行うものである。
[作用・効果]請求項10の発明のRIイメージング装置の場合、空間分解能が高い方の第2検出手段が有する放射線検出用としての放射線感応膜はγ線を検出する時はなだれ増幅領域でγ線検出動作を行うので、非常に高い感度でγ線の検出が行え、γ線の検出漏れが防止できる結果、正確なRI分布像が得られる。また、放射線感応膜はX線を検出する時は非増幅領域あるいは比例増幅領域でX線検出動作を行うので、入射X線強度に応じてX線を検出することができる結果、良好な画質のX線CT像が得られる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項5から請求項10のいずれかに記載のRIイメージング装置において、被検体のRI分布像またはX線CT像が医学用RI分布像または医学用X線CT像であるものである。
[作用・効果]請求項11の発明のRIイメージング装置の場合、装置によって得られる被検体のRI分布像またはX線CT像が医学用であるので、請求項11の発明のRIイメージング装置は臨床分野での患者の診断やバイオメディカル研究での動物実験の解析などに利用することができる。
請求項1の発明の放射線検出器の場合、従来のようにセプタを設けるのではなく、被検体の周りを巡るかたちで二重リング状の配置で設置されている第1検出手段と第2検出手段とが同一のγ線を検出するので、第1または第2検出手段のいずれか一方で空間分解能に優れた(すなわち高空間分解能の)検出器でγ線を検出することができ、第1または第2検出手段のいずれか他方で検出効率に優れた(すなわち高検出効率の)検出器でγ線を検出することができる。その結果、二重リング状の配置で設置する程度であるので、検出器の構成が複雑化することもない。
また、リング中心からの第1検出手段の距離がリング中心からの第2検出手段の距離よりも長くなるように、第1検出手段を第2検出手段よりも外側に配備することで、第2検出手段により消滅γ線が検出されて、その後に外側の第1検出手段により消滅γ線が検出される。
よって、請求項1の発明の放射線検出器によれば、消滅γ線検出における高空間分解能と高検出効率とを簡潔な構成で実現することができる。
請求項5の発明のRIイメージング装置の場合、請求項1の発明の放射線検出器を装備しており、放射線検出器に従来のようにセプタを設けるのではなく、被検体の周りを巡るかたちで二重リング状の配置で設置されている第1検出手段と第2検出手段とが同一のγ線を検出するので、第1または第2検出手段のいずれか一方で空間分解能に優れた(すなわち高空間分解能の)検出器でγ線を検出することができ、第1または第2検出手段のいずれか他方で検出効率に優れた(すなわち高検出効率の)検出器でγ線を検出することができる。その結果、二重リング状の配置で設置する程度であるので、検出器の構成やγ線検出信号の処理部の構成が複雑化することもない。
よって、請求項5の発明のRIイメージング装置によれば、消滅γ線検出における高空間分解能と高検出効率とを簡潔な構成で実現することができる。
この発明の放射線検出器およびRIイメージング装置の実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明する実施例は、この発明の放射線検出器の一実施例を装備したRIイメージング装置の一実施例に係る装置であって、PET装置にX線CT装置が一体的に合体された複合型RIイメージング装置である。図1は実施例の複合型RIイメージング装置の構成を示すブロック図であり、図2は実施例の装置の撮影台を縦に破断して示す斜視図である。
実施例の装置は、図1および図2に示すように、被検体Mの周りを巡るかたちで配備され、被検体Mから放射されるγ線を高い時間分解能で検出する高時間分解能型検出部2と、被検体Mの周りを巡るかたちで配備され、高時間分解能型検出部2(第1検出手段)で検出されるγ線と同一のγ線を高い空間分解能で検出する高空間分解能型検出部3(第2検出手段)とが例えば同心的二重リング状の配置で設置されている放射線検出器1と、被検体Mにコーンビーム状のX線を照射するX線管4とを備えるとともに、放射線検出器1の高空間分解能型検出部3がX線検出機能を有しており、被検体Mに投与されたRIのポジトロンの消滅に伴って放射される消滅γ線を放射線検出器1の高時間分解能型検出部2と高空間分解能型検出部3とで検出して後段で被検体MのRI分布像を得るのに加え、X線管4から照射されて被検体Mを透過したX線を放射線検出器1の高空間分解能型検出部3で検出して後段で被検体MのX線CT像を得る複合装置である。なお、図2では破断した片側だけを図示しているために高時間分解能型検出部2と高空間分解能型検出部3が被検体Mを半周巡るだけの図示状態となっているが、高時間分解能型検出部2と高空間分解能型検出部3は被検体Mを全周巡る配置となっている。以下、実施例の装置の各部構成を具体的に説明する。
放射線検出器1の高時間分解能型検出部2は、シンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した放射線検出デバイスを用いて構成してあり、この放射線検出デバイスが高時間分解能適性に優れるので、高時間分解能型検出部2は十分な高時間分解能力を有する。具体的には、例えば、図3および図4に示すように、幾本ものシンチレータ5を縦横に並ぶかたちで束ねたシンチレータブロック6の後に複数本のフォトマルチプライヤ7を配置した放射線検出デバイス8が用いられている。シンチレータブロック6におけるシンチレータ5の配置間隔は、例えば数ミリ程度である。シンチレータ5の材料は例えばBGOクリスタルである。
そして、被検体Mの体軸Zと平行な方向に放射線検出デバイス8を複数個並べ、被検体Mの体軸Zを巡る方向には放射線検出デバイス8を多数個並べることで高時間分解能型検出部2が構成されている。もちろん、高時間分解能型検出部2は被検体Mの体軸Zと平行な方向には放射線検出デバイス8が1個並ぶだけの構成であってもよい。
高時間分解能型検出部2は1μS(マイクロ秒)以下の時間分解能があることが好ましく、0.1μS以下の時間分解能があることがより好ましい。放射線検出デバイス8はさらに0.1μSを越える時間分解能も可能である。
放射線検出器1の高空間分解能型検出部3は、多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられているフラットパネル型放射線検出デバイス(FPD)を用いて構成してあり、このFPDが高空間分解能適性に優れるので、高空間分解能型検出部3は十分な高空間分解能力を有する。具体的には、図5および図6に示すように、極めて多数個の放射線検出素子9がフラット基板10の放射線検出面に縦と横のラインに沿って整列配置されているFPD11が用いられている。FPD11は、γ線およびX線のいずれでも直に電気信号に変換する放射線感応膜12と、放射線感応膜12の放射線入射側に設けられたバイアス電圧印加用の共通電極13と、放射線感応膜12の放射線入射側とは反対側に素子と同じ2次元状マトリックス配置で設けられた画素電極用の収集電極14とを有しており、放射線検出素子9が収集電極14の配置間隔で縦横に並んでいる。放射線感応膜12としては例えばCdTe等の半導体膜が挙げられる。放射線検出素子9の配置間隔としては、例えば0.1mm程度が挙げられる。
そして、被検体Mの体軸Zと平行な方向にFPD11を1個並べ、被検体Mの体軸Zを巡る方向にはFPD11を幾つか並べることで高空間分解能型検出部3が構成されている。
なお、高空間分解能型検出部3は被検体Mの体軸Zと平行な方向にFPD11が複数個並ぶ構成であってもよい。
また、放射線検出デバイス8もFPD11も平面状であるので、高時間分解能型検出部2および高空間分解能型検出部3は、被検体Mを円環状に巡るのではなく多角形環状に巡ることになるが、放射線検出デバイスおよびFPDの両方および一方が曲面状であって、高時間分解能型検出部2および高空間分解能型検出部3の両方または一方が、被検体Mを円環状に巡る構成であってもよい。
FPD11によるγ線あるいはX線検出の際は、バイアス電圧が共通電極13から放射線感応膜12に印加され、検出対象のγ線ないしX線の入射に伴って放射線感応膜12で電気信号が生成されるとともに電気信号は、以下のようにしてγ線検出信号あるいはX線検出信号として取り出される。
ゲートドライバ回路15からゲート線16a経由で読み出し信号が収集電極14に接続されている各TFT(薄膜電界効果トランジスタ)16Bのゲートに順番に与えられると同時に、読み出し信号が与えられている各TFT16Bのソースに繋がっているデータ線16bがマルチプレクサ17に順に切り換え接続されるのにしたがって、コンデンサ16Aに蓄積された電気信号が、TFT16Bからデータ線16bを経て電荷電圧変換型増幅部18で増幅された上でマルチプレクサ17により各放射線検出素子9毎の検出信号としてA/D変換部19に送り出されてディジタル化されてから出力される。
また、実施例のように複合装置に場合には高空間分解能型検出部3は高時間分解能型検出部2よりも空間分解能が高くするのが好ましく、高空間分解能型検出部3は高時間分解能型検出部2よりも空間分解能が十分に高くするのがより好ましい。高空間分解能型検出部3は高時間分解能型検出部2の10倍以上の空間分解能を有することがより好ましい。放射線検出器1の場合、高空間分解能型検出部3の分解能を示す放射線検出素子9の配置間隔が0.1mm程度であり、高時間分解能型検出部2の分解能を示すシンチレータ5の配置間隔が数ミリ程度であるので、高空間分解能型検出部3は高時間分解能型検出部2の数十倍の空間分解能を有する。FPD11を用いる場合、高空間分解能型検出部3が高時間分解能型検出部2の100倍以上の空間分解能を有するものも可能である。
続いて、放射線検出器1から出力されるγ線検出信号にしたがって被検体のRI分布像を得る構成を、図7も参照しながら説明する。図7は実施例の装置によるRI分布像作成プロセスを示すフローチャートである。
実施例の装置は、図1に示すように、高時間分解能型検出部2から出力されるγ線検出信号にしたがって高時間分解能型検出部2におけるγ線入射位置データを導出する第1γ線入射位置導出部20と、第1γ線入射位置導出部20により導出されたγ線入射位置データに基づき高時間分解能型検出部2における対向位置でも同時にγ線の入射が有ったことを検知するコインシデンス部(同時入射検知手段)21と、コインシデンス部21により同時入射が検知されたγ線の高空間分解能型検出部3での入射位置を示す高精度γ線入射位置データを第1γ線入射位置導出部20により導出されたγ線入射位置データと高空間分解能型検出部3から出力されるγ線検出信号とに基づいて導出する第2γ線入射位置導出部22とを備えている。
(ステップS1)高時間分解能型検出部2におけるγ線の入射位置の導出過程
第1γ線入射位置導出部20は、高時間分解能型検出部2から出力されるγ線検出信号に基づき各放射線検出デバイス8のフォトマルチプライヤ7同士の出力信号の強度比較を行ってγ線が入射したシンチレータ5の位置を求めるとともに放射線検出デバイス8自体の機械的位置を参酌して高時間分解能型検出部2におけるγ線の入射位置を示すγ線入射位置データを導出する。高時間分解能型検出部2の空間分解能は高空間分解能型検出部3に比べて低いのでγ線入射位置データの精度は高くない。
(ステップS2)γ線の同時入射検知過程
コインシデンス部21は、γ線入射位置データの導出があった時は被検体Mを挟んで対向配置の関係にある放射線検出デバイス8でもγ線入射位置データが同時に求められたか否かをチェックし、同時に求められているチェック結果の場合は、正しく消滅γ線を検出したという同時入射検知信号を第2γ線入射位置導出部22に送出し、そうでない場合は、同時入射検知信号の送出は行わない。
(ステップS3)高空間分解能型検出部3におけるγ線の入射位置の導出過程
同時入射検知信号を受けた第2γ線入射位置導出部22は、図1に示すように、同時入射のγ線についてのγ線入射位置データから両γ線入射位置を結ぶ直線Lを求めた後、直線Lと高空間分解能型検出部3の交点P1,P2を求める。続いて、第2γ線入射位置導出部22は、交点P1が存在するFPD11について交点P1の位置を中心とする一定範囲に存在する(例えば10×10=100個の)放射線検出素子9のγ線検出信号を読み出し、例えば最も高い信号強度を有する放射線検出素子9の位置を高空間分解能型検出部3での一方の消滅γ線の入射位置を示す高精度γ線入射位置データとして導出する。また、交点P2が存在するFPD11についても、交点P2の位置を中心とする一定範囲に存在する(例えば10×10=100個の)放射線検出素子9のγ線検出信号を読み出し、例えば最も高い信号強度を有する放射線検出素子9の位置を高空間分解能型検出部3での他方の消滅γ線の入射位置を示す高精度γ線入射位置データとして導出する。第2γ線入射位置導出部22の場合、最も高い信号強度を有する放射線検出素子9の位置を放射線検出素子9の番地から求め、さらに放射線検出素子9の存在するFPD11の機械的位置を参酌して高精度γ線入射位置データを導出する。
なお、消滅γ線が入射した放射線検出素子9は周りの素子よりもγ線検出信号の信号強度が強いので信号強度の比較により容易に求められる。
高空間分解能型検出部3は高時間分解能型検出部2の10倍以上の空間分解能を有するので、高精度γ線入射位置データによって高時間分解能型検出部2の場合よりも消滅γ線の入射位置が10倍以上の位置精度で検出できる。
なお、高空間分解能型検出部3は時間分解能は低いが、交点P1,P2を中心とする一定範囲に存在する放射線検出素子9のγ線検出信号を読み出すだけなので、時間分解能が低くても何ら支障はない。RI分布像を得る場合、高空間分解能型検出部3は、例えば、1mS(ミリ秒)程度で必要な数の放射線検出素子9のγ線検出信号を読み出すことができればよい。測定条件によっては、例えば、100mS(ミリ秒)程度で必要な数の放射線検出素子9のγ線検出信号を読み出すことができればよい。
(ステップS4)RI分布像の再構成過程
第2γ線入射位置導出部22により導出された高精度γ線入射位置データは、再構成処理部23に次々送出されるとともに、RI分布像作成部24によってRI分布像に仕上げられ、表示モニタ25の画面に映し出される等して診断・研究に供される。
実施例の装置の場合、高精度γ線入射位置データは位置精度が高いので、精密なRI分布像が作成・表示される。
次に、放射線検出器1の高空間分解能型検出部3から出力されるX線検出信号にしたがって被検体のX線CT像を得る構成を説明する。
実施例の装置は、X線CT撮影の際、図2に示すように、X線管4がX線CT撮影実行部26の制御にしたがって、被検体Mの体軸Zのまわりを回転しながらX線を被検体Mに照射する一方、高空間分解能型検出部3のFPD11が被検体Mを透過したX線を検出してX線検出信号を再構成処理部23に送り込む。高空間分解能型検出部3は高時間分解能型検出部2の内側に配置されていて、被検体Mからの透過X線は先に高空間分解能型検出部3に入射するので、高時間分解能型検出部2がX線の検出を妨げることはない。
そして、X線検出信号は再構成処理部23のX線CT像作成部27による画像再構成処理でX線CT像に仕上げられ、表示モニタ25の画面に映し出される等して診断・研究に供される。
実施例の装置では、RI分布像とX線CT像が実質的に共通の高空間分解能型検出部3によって得られるので、RI分布像とX線CT像の位置合わせが極めて容易である。
なお、実施例の装置では、RI分布像とX線CT像の選択や撮影開始指令操作あるいは必要なデータの入力は操作部28によって行う。
さらに、放射線検出器1の場合、高空間分解能型検出部3では放射線感応膜12がγ線を検出する時はなだれ増幅領域(GM領域ないし放電領域)でγ線検出動作を行い、X線を検出する時は非増幅領域(電離箱領域ないし電荷収集領域)ないし比例増幅領域(比例計数管領域)でX線検出動作を行う。
すなわち、実施例の装置の場合、図8に示すように、γ線を検出する時はバイアス電圧用電源29が共通電極13に放射線感応膜12がなだれ増幅領域となる高い電圧を供給し、γ線を検出する時はバイアス電圧供給用電源29が共通電極13に放射線感応膜12が非増幅ないし比例増幅領域となる低いめの電圧を供給する。このバイアス電圧供給用電源29は検出対象がγ線であるかX線であるかに応じてバイアス電圧を自動的に切り換える構成であることが好ましい。
図9に示すように、放射線感応膜12がなだれ増幅領域である場合はγ線を高感度で検出でき、放射線感応膜12が非増幅ないし比例増幅領域である場合はX線検出信号の信号強度を入射X線強度に比例させることができる。
すなわち、放射線検出器1の場合、γ線を検出する時はγ線が高空間分解能型検出部3を通り抜けた後で高時間分解能型検出部2に入射する。高時間分解能型検出部2にγ線が十分なエネルギーを保持した状態で入射するには高空間分解能型検出部3を通り抜ける際に消滅γ線が必要以上にエネルギーをロスしないようにしなければならない。高空間分解能型検出部3によるエネルギーロスは300keV以下であることが好ましい。高空間分解能型検出部3によるエネルギーロスを抑えるには、放射線感応膜12の厚みを薄くすればよい。しかし、放射線感応膜12の厚みを薄くすると高空間分解能型検出部3のγ線検出機能が低下してγ線の検出漏れが起こる心配がある。
そこで、γ線を検出する時はバイアス電圧を高くして高感度となるなだれ増幅領域で放射線感応膜12にγ線を検出させる。ただ、X線CT撮影時にX線を放射線感応膜12のなだれ増幅領域で検出すると、X線検出信号の信号強度を入射X線強度に比例させられず、良好な画質のX線CT像が得られない。そのため、X線を検出する時はバイアス電圧を低めにしてX線検出信号の信号強度が入射X線強度に比例する非増幅ないし比例増幅領域で放射線感応膜12にX線を検出させる。
なお、なだれ増幅領域の時ほど検出感度の向上は望めないが、放射線感応膜12は比例増幅領域でもγ線の検出感度があがるので、γ線を放射線感応膜12の比例増幅領域で検出させるようにしてもよい。
実施例の装置では、被検体MのRI分布像またはX線CT像として医学用RI分布像または医学用X線CT像が得られるので、実施例の装置は臨床分野での患者の診断やバイオメディカル研究での動物実験の解析などに利用することができる。
以上に述べた構成を有する実施例の複合型RIイメージング装置および放射線検出器1の場合、放射線検出器1に従来のようにセプタを設けるのではなく、高空間分解能型検出部3で消滅γ線の詳細な入射位置を検出することができ、消滅γ線の詳細な入射位置の検出に加え高時間分解能型検出部2でγ線を検出し、例えば斜進してくるγ線もセプタレス構造で検出するので高検出効率も同時に実現できる。その結果、被検体のRI分布像を精度よく短い時間で得ることができる。さらに加えて、必要とされることが放射線検出器1の高時間分解能型検出部2と高空間分解能型検出部3を二重リング状の配置で設置する程度であるから、検出器の構成やγ線検出信号の処理部の構成が複雑化することもない。
よって、実施例の装置によれば、消滅γ線検出における高空間分解能と高検出効率とを簡潔な構成で実現することができる。
この発明は、上記の実施例に限られるものではなく、以下のように変形実施することも可能である。
(1)実施例では、高空間分解能型検出部3を構成するFPD11が直接変換タイプであったが、高空間分解能型検出部3は放射線をいったん光に変えた後で電気信号に変える間接変換タイプのFPDで構成してもよい。
(2)実施例では、X線管4が高空間分解能型検出部3の片側に配置されていたが、高時間分解能型検出部2と高空間分解能型検出部3を被検体Mの体軸Zの方向に2分割し、その間にX線管4を配置するようにしてもよい。
さらに、X線管4を被検体Mと高空間分解能型検出部3の間に配置し、RI分布像を得る時にはX線管4を支障のない位置に退避させるようにしてもよい。この場合、RI分布像を得る時とX線CT像を得る時とで被検体Mの位置を変えずに済むとともに、X線管4が被検体M全体を臨むので、被検体全体をその赤道ラインにおいて周回した測定データを用いる)完全X線CT撮影が行える。
(3)実施例では、高空間分解能型検出部3が高時間分解能型検出部2の内側に配置されていたが、例えば、X線CT撮影機能を備えないPET専用装置などの場合には、高空間分解能型検出部3が高時間分解能型検出部2の外側に配置されていてもよい。同じくPET専用装置などの場合には、高空間分解能型検出部3が高時間分解能型検出部2よりも空間分解能が低くてもよいし、高時間分解能型検出部2が高空間分解能型検出部3よりも時間分解能が低くてもよい。いずれの場合においても、高時間分解能型検出部2と高空間分解能型検出部3とが同一のγ線を検出するので、高時間分解能型検出部2または高空間分解能型検出部3のいずれか一方で空間分解能に優れた(すなわち高空間分解能の)検出部2,3でγ線を検出することができ、高時間分解能型検出部2または高空間分解能型検出部3のいずれか他方で検出効率に優れた(すなわち高検出効率の)検出部2,3でγ線を検出することができる。その結果、二重リング状の配置で設置する程度であるので、検出器の構成が複雑化することもない。
(4)実施例の装置は、臨床分野での患者の診断やバイオメディカル研究での動物実験の解析など医用分野に利用する構成であったが、この発明の検出器および装置は、工業分野や原子力分野にも適用することができる。
(5)高時間分解能型検出部2で検出されるγ線と同一のγ線を高い空間分解能で検出する高空間分解能型検出部3とが同心的二重リング状の配置で設置されていたが、各検出部2,3の中心部が互いにずれていても二重リング状の配置で設置されていればよい。
実施例の複合型RIイメージング装置の構成を示すブロック図である。 実施例の装置の撮影台を縦に破断して示す斜視図である。 高時間分解能型検出部を構成する放射線検出デバイスでのシンチレータブロックとフォトマルチプライヤの配置状況を示す模式図である。 高時間分解能型検出部用の放射線検出デバイスのシンチレータブロックを示す平面図である。 高空間分解能型検出部を構成するFPDでの放射線検出素子の配置状況を示す模式図である。 高空間分解能型検出部用のFPDの構成を示す模式図である。 実施例の装置によるRI分布像作成プロセスを示すフローチャートである。 FPDの放射線感応膜のバイアス電圧供給状況を示す模式図である。 FPDの放射線感応膜のバイアス電圧と検出電流の関係を示すグラフである。 従来のPET装置の2Dモード構成を示す模式図である。 従来のPET装置の3Dモード構成を示す模式図である。 従来の3Dモード構成のPET装置でのγ線の検出状況を示す模式図である。 従来の3Dモード構成のPET装置の多層構造型シンチレータを示す斜視図である。
符号の説明
1 …放射線検出器
2 …高時間分解能型検出部(第1検出手段)
3 …高空間分解能型検出部(第2検出手段)
4 …X線管(X線照射手段)
5 …シンチレータ
7 …フォトマルチプライヤ
8 …放射線検出デバイス
9 …放射線検出素子
11 …FPD(フラットパネル型放射線検出デバイス)
20 …第1γ線入射位置導出部(第1γ線入射位置導出手段)
21 …コインシデンス部(同時入射検知手段)
22 …第2γ線入射位置導出部(第2γ線入射位置導出手段)
23 …再構成処理部

Claims (11)

  1. ポジトロン放出型の放射性同位元素(RI)のポジトロンの消滅に伴って発生するγ線を検出する放射線検出器において、被検体の周りを巡るかたちで配備され、被検体から放射されるγ線を検出する第1検出手段と、被検体の周りを巡るかたちで配備され、前記第1検出手段で検出されるγ線と同一のγ線を検出する第2検出手段とが二重リング状の配置で設置されており、リング中心からの前記第1検出手段の距離がリング中心からの前記第2検出手段の距離よりも長くなるように、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備することを特徴とする放射線検出器。
  2. 請求項1に記載の放射線検出器において、前記第2検出手段は前記第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されている放射線検出器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線検出器において、前記第1検出手段は前記第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成されている放射線検出器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の放射線検出器において、前記第2検出手段は前記第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているとともに、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成され、時間分解能が高い方の第1検出手段はγ線が入射することにより光が生じるシンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した放射線検出デバイスを用いて構成されており、空間分解能が高い方の第2検出手段は多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられているフラットパネル型放射線検出デバイスを用いて構成されている放射線検出器。
  5. 被検体に投与されたポジトロン放出型の放射性同位元素(RI)のポジトロンの消滅に伴って放射されるγ線を検出して被検体のRI分布像を得るRIイメージング装置において、被検体の周りを巡るかたちで配備され、被検体から放射されるγ線を検出する第1検出手段と、被検体の周りを巡るかたちで配備され、前記第1検出手段で検出されるγ線と同一のγ線を検出する第2検出手段とが二重リング状の配置で設置されている放射線検出器と、放射線検出器の第1検出手段から出力されるγ線検出信号にしたがって第1検出手段におけるγ線入射位置データを導出する第1γ線入射位置導出手段と、第1γ線入射位置導出手段により導出されたγ線入射位置データに基づき第1検出手段における対向位置でも同時にγ線の入射が有ったことを検知する同時入射検知手段と、同時入射検知手段により同時入射が検知されたγ線の第2検出手段での入射位置を示すγ線入射位置データを第1γ線入射位置導出手段により導出されたγ線入射位置データと第1検出手段から出力されるγ線検出信号とに基づいて導出する第2γ線入射位置導出手段とを備え、第2γ線入射位置導出手段によって導出されるγ線入射位置データにしたがって被検体のRI分布像を得ることを特徴とするRIイメージング装置。
  6. 請求項5に記載のRIイメージング装置において、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備し、第2検出手段は第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているRIイメージング装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載のRIイメージング装置において、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備し、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成されているRIイメージング装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれかに記載のRIイメージング装置において、被検体にX線を照射するX線照射手段を備えていて、前記第1検出手段を前記第2検出手段よりも外側に配備し、第2検出手段は第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているとともに、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成され、X線照射手段による被検体へのX線照射に伴って空間分解能が高い方の第2検出手段から出力されるX線検出信号にしたがってX線CT像が得られるRIイメージング装置。
  9. 請求項5から請求項8のいずれかに記載のRIイメージング装置において、前記第2検出手段は前記第1検出手段よりも空間分解能が高くなるように構成されているとともに、第1検出手段は第2検出手段よりも時間分解能が高くなるように構成され、時間分解能が高い方の第1検出手段はγ線が入射することにより光が生じるシンチレータの後にシンチレータから放出される光を受光して光電変換信号を出力するフォトマルチプライヤを配置した放射線検出デバイスを用いて構成されており、空間分解能が高い方の第2検出手段は多数の放射線検出素子が2次元状マトリックス配置で並べられているフラットパネル型放射線検出デバイスを用いて構成されているRIイメージング装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載のRIイメージング装置において、放射線検出器では空間分解能が高い方の第2検出手段が放射線を電気信号に変換する放射線感応膜を有していて、放射線感応膜がγ線を検出する時はなだれ増幅領域でγ線検出動作を行い、X線を検出する時は非増幅領域あるいは比例増幅領域でX線検出動作を行うRIイメージング装置。
  11. 請求項5から請求項10のいずれかに記載のRIイメージング装置において、被検体のRI分布像またはX線CT像が医学用RI分布像または医学用X線CT像であるRIイメージング装置。
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