JP4352417B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の前面側にパチンコ球の流通路が設けられたパチンコ機に関する。
上記パチンコ機には、遊技盤の前面側にワープルート等の不透明な流通路を設け、パチンコ球を流通路の入口から出口を通して放出する構成のものがある。
特開平11−216232号公報 特開平5−84347号公報
この構成の場合、パチンコ球を障害釘とは別の経路で落下させる程度の演出しか行うことができないので、遊技のおもしろさの点で改善の余地が残されている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技のおもしろさを高めることができるパチンコ機を提供することにある。
請求項1記載のパチンコ機は、パチンコ球が発射される遊技盤と、前記遊技盤に設けられパチンコ球が入賞することが可能な始動口と、前記始動口へのパチンコ球の入賞を検出する始動口センサと、前記遊技盤に設けられ遊技者側である前面が開口するものであって内部をパチンコ球が流通することが可能な役物台板と、前記役物台板に設けられ前記役物台板の外部から内部にパチンコ球が入賞することを許容する開放状態およびパチンコ球が入賞することを禁止する閉鎖状態相互間で切換えられる可変入賞口と、前記可変入賞口へのパチンコ球の入賞を検出する入賞口センサと、前記役物台板に設けられ前記役物台板の内部を流通するパチンコ球が進入することが可能なVゾーンと、前記役物台板に設けられ前記役物台板の内部を流通するパチンコ球が進入することが可能な外れゾーンと、前記役物台板に設けられ前記役物台板の前面を前方から塞ぐものであって前記役物台板の内部を前方から透視することが可能な透明状態および透視することが不能な不透明状態のそれぞれになる役物表示器を備え、前記始動口センサが前記始動口へのパチンコ球の入賞を検出した場合には下記1)〜7)のそれぞれの処理が行われるところに特徴を有する。
1)前記可変入賞口を前記始動口センサによるパチンコ球の検出から予め決められた時間だけ開放状態にし、パチンコ球が前記役物台板の外部から前記可変入賞口を通して前記役物台板の内部に入賞することを許容する処理
2)前記入賞口センサが前記可変入賞口へのパチンコ球の入賞を検出した場合に前記役物表示器を不透明状態から透明状態に切換え、前記役物台板の内部を前方から前記役物表示器を通して透視可能にする処理
3)前記入賞口センサによるパチンコ球の検出から、予め決められた有効時間が経過したか否かを判断する処理
4)前記有効時間が経過していないと判断された場合にパチンコ球が前記Vゾーンに進入したか否かを判断し、パチンコ球が前記Vゾーンに進入したと判断した場合にVフラグをセットする処理
5)前記有効時間が経過したと判断された場合に前記役物表示器を不透明状態とし、前記役物台板の内部を前方から前記役物表示器を通して透視不能にする処理
6)前記有効時間が経過したと判断された場合に前記Vフラグがセットされているか否かを判断する処理
7)前記Vフラグがセットされていると判断された場合に前記可変入賞口を開放状態にする動作を繰返すラウンドを開始する処理
パチンコ球が役物台板内を流通しているときに役物表示器が透明になり、パチンコ球が役物台板内を流通する様子が遊技者に公開される。このため、パチンコ球が役物台板内を流通する様子を目で追う楽しみができるので、遊技のおもしろさが向上する。
本発明の実施例1を示す図(aはメイン制御装置のワープ信号処理を示すフローチャート、bはワープ表示処理を示すフローチャート、cは表示用台板を概略的に示す前面図) 表示用台板を示す図(aは前面図、bはXb線に沿う断面図、cはXc線に沿う断面図) 遊技盤を示す前面図 電気的構成を示すブロック図 全体構成を示す前面図 全体構成を示す後面図 本発明の実施例2を示す図(aはメイン制御装置の大当り判定処理を示すフローチャート、bは役物制御装置の役物表示処理を示すフローチャート) メイン制御装置の大当り処理を示すフローチャート 中央役物を示す前面図 遊技盤を示す前面図 電気的構成を示すブロック図 本発明の実施例3を示す図(電動チューリップ形の役物を示す前面図) 本発明の実施例4を示す図(遊技盤を示す前面図)
以下、本発明の実施例1を図1ないし図6に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図6に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図5に示すように、前面扉2が左側辺部を中心に回動可能に装着されている。また、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が左側辺部を中心に回動可能に装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球P(図1のc参照)が貯溜されている。
前面扉2の前面には、図5に示すように、右下部に位置して発射ハンドル5が回動可能に装着されており、発射ハンドル5の後方には、図6に示すように、発射モータ6が装着されている。この発射モータ6の回転軸にはクランク機構を介して打球槌(いずれも図示せず)が連結されており、発射ハンドル5が図5の時計回り方向へ回動操作されると、発射モータ6に電源が与えられ、打球槌が上皿4内のパチンコ球Pを上皿4内から弾き出す。
前面扉2の前面には、図5に示すように、矩形枠状の窓枠7が左側辺部を中心に回動可能に装着されており、窓枠7の内周面には透明なガラス窓(図示せず)が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には遊技盤8が保持されており、遊技盤8は窓枠7のガラス窓により前方から覆われている。また、前面扉2の前面には右側部に位置して枠鍵9が装着されており、枠鍵9は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、しかも、皿板3および窓枠7を前面扉2に密着した閉鎖状態にロックしている。
遊技盤8の前面には、図3に示すように、外レール10および内レール11が固定されており、打球槌により弾かれたパチンコ球Pは外レール10および内レール11間を通して遊技盤8内の上部に放出される。また、遊技盤8の前面には複数の障害釘12が打込まれており、遊技盤8内の上部に放出されたパチンコ球Pは複数の障害釘12に当りながら落下する。
遊技盤8には下記構成の表示用台板13が固定されている。
<表示用台板13について>
遊技盤8には、図2の(c)に示すように、貫通孔14が形成されており、貫通孔14の内周面には筒状のベース15が固定されている。このベース15の後端面には平板状の保持枠16が形成されており、保持枠16には、図2の(a)に示すように、矩形孔状の表示窓17が形成されている。
保持枠16の前面には左側部および右側部に位置して第1のワープルート18が形成されている。これら各第1のワープルート18は、図2の(b)に示すように、ベース15の前端面から突出するものであり、各第1のワープルート18の上端部には孔状の入口19が形成され、パチンコ球Pは各入口19を通して第1のワープルート18内に侵入する。
保持枠16の前面には、図2の(a)に示すように、左側部および右側部に位置して流通路に相当する第2のワープルート20が形成されている。これら各第2のワープルート20は、図2の(b)に示すように、第1のワープルート18の後方に配置されたものであり、図2の(c)に示すように、前面が開口するコ字状をなしている。
各第2のワープルート20の前端面にはワープ表示器21が固定されている。これら各ワープ表示器21は偏光方向を直交させた2枚の偏光フィルターと、2枚の偏光フィルター間に位置する捩じれた液晶(いずれも図示せず)とを有するものであり、液晶に電圧が印加されていないときには前方の偏光フィルター内に侵入した光が液晶分子の隙間に沿って90度捩じれ、後方の偏光フィルターを通過する。このため、各ワープ表示器21が透明になるので、第2のワープルート20内が前方から見えるようになる。また、液晶に電圧が印加されているときには前方の偏光フィルター内に侵入した光が直進し、後方の偏光フィルターを通過しない。このため、各ワープ表示器21が不透明になるので、第2のワープルート20内が見えなくなる。
各第2のワープルート20の上端部は第1のワープルート18の下端部に繋がっており、第1のワープルート18内を通過したパチンコ球Pは第2のワープルート20内に侵入する。また、各第2のワープルート20の下端部には、図2の(b)に示すように、孔状の出口22が形成されており、第2のワープルート20内のパチンコ球Pは出口22を通して放出される。
保持枠16の前面には、図2の(a)に示すように、左側部および右側部に位置して第1のステージ23が形成されており、各出口22から放出されたパチンコ球Pは第1のステージ23上に落下する。これら各第1のステージ23は左右方向中央部へ向うに従って下降する湾曲面状をなすものであり、各第1のステージ23上に落下したパチンコ球Pは第1ステージ23の傾斜に沿って左右方向中央部に転がる。
保持枠16の前面には第1のステージ23間に位置して第2のステージ24が形成されており、第1のステージ23の傾斜に沿って転がるパチンコ球Pは第2のステージ24上に落下する。この第2のステージ24は、図2の(b)に示すように、前方へ向うに従って下降する傾斜面状をなすものであり、第2のステージ24上に落下したパチンコ球Pは第2のステージ24の前端面から落下する。表示台板13は以上のように構成されている。
保持枠16の後面には、図2の(c)に示すように、表示窓17の周縁部に位置して特別図柄表示装置25が固定されている。この特別図柄表示装置25はカラー液晶表示器からなるものであり、特別図柄表示装置25には数字図柄が横3列に表示される。
遊技盤8の前面には、図3に示すように、第2のステージ24の下方に位置して特別図柄始動口26が固定されている。この特別図柄始動口26は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口26内には特別図柄始動センサ27(図4参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ27は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口26内にパチンコ球Pが入球したことを検出して特別図柄始動信号(特図始動信号と称する)を出力する。
遊技盤8の後面には、図6に示すように、センタカバー28が固定されており、センタカバー28の後面にはメイン回路ボックス29が固定されている。このメイン回路ボックス29内にはメイン回路基板30が収納されており、メイン回路基板30にはメイン制御装置31が搭載されている。このメイン制御装置31は指令手段に相当するものであり、マイクロコンピュータを主体に構成されている。
メイン制御装置31の入力端子には、図4に示すように、特別図柄始動センサ27が電気的に接続されており、メイン制御装置31は特別図柄始動センサ27からの特図始動信号を検出すると、特図始動信号の検出タイミングで大当りカウンタ値および図柄カウンタ値を取得する。これら大当りカウンタおよび図柄カウンタは「0」から異なる上限値に加算された後に「0」に戻って加算されるものであり、メイン制御装置31は大当りカウンタ値および図柄カウンタ値を取得すると、大当りカウンタ値に基づいて大当り,外れリーチ,外れを判定し、図柄カウンタ値に基づいて大当り図柄,外れリーチ図柄,外れ図柄を設定する。
センタカバー28内には、図6に示すように、表示回路基板32が固定されている。この表示回路基板32には表示制御装置33が搭載されており、表示制御装置33の入出力端子には、図4に示すように、メイン制御装置31の出入力端子が電気的に接続されている。この表示制御装置33はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、メイン制御装置31は大当りの判定動作および図柄の設定動作を終えると、表示制御装置33に図柄変動指令を出力する。
表示制御装置33の出力端子にはドライブ回路34を介して特別図柄表示装置25が電気的に接続されており、表示制御装置33はメイン制御装置31からの図柄変動指令を検出すると、特別図柄表示装置25の各列の図柄を変動させる。 メイン制御装置31は表示制御装置33に図柄変動指令を出力すると、左列の図柄設定結果,右列の図柄設定結果,中列の図柄設定結果を当該順序で表示制御装置33に出力する。すると、表示制御装置33は特別図柄表示装置25の左列,右列,中列をメイン制御装置31からの設定図柄で変動停止させることに基づいて大当り,外れリーチ,外れの判定結果を遊技者に報知する。
遊技盤8の前面には、図3に示すように、特別図柄始動口26の下方に位置して略半円形状の入賞口用台板35が固定されており、入賞口用台板35には大入賞口(図示せず)が形成されている。この大入賞口は前面が開口する四角筒状をなすものであり、大入賞口の前面には扉36が軸37を中心に回動可能に装着されている。
扉36は大入賞口ソレノイド38(図4参照)のプランジャにクランク機構 (図示せず)を介して連結されている。この大入賞口ソレノイド38は入賞口用台板35の後面に固定されたものであり、大入賞口ソレノイド38の断電時には、図3に示すように、扉36が垂直状態に回動することに基づいて大入賞口を閉鎖し、大入賞口ソレノイド38の通電時には扉36が水平状態に回動することに基づいて大入賞口を開放する。
大入賞口ソレノイド38は、図4に示すように、ドライブ回路39を介してメイン制御装置31の出力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置31は大当りの判定時にドライブ回路39を通して大入賞口ソレノイド38に励磁電源を設定時間(例えば30秒)だけ与えることに基づいて大入賞口を設定時間だけ開放する。この開放動作はラウンド動作と称されるものであり、設定回数(例えば15ラウンド)だけ繰返される(大当り動作)。
メイン制御装置31の入力端子には近接スイッチからなる大入賞口センサ40が電気的に接続されている。この大入賞口センサ40は大入賞口内に固定されたものであり、大入賞口内にパチンコ球Pが入球したことを検出してメイン制御装置31に入賞信号を出力する。
前面扉2の後面には、図6に示すように、メインセット41が前面扉2と同一の側辺部を中心に回動可能に装着されている。このメインセット41はセンタカバー28を囲う矩形枠状をなすものであり、メインセット41の後面には賞球回路ボックス42が固定されている。
賞球回路ボックス42内には賞球回路基板43が収納されており、賞球回路基板43にはマイクロコンピュータを主体に構成された賞球制御装置44が搭載されている。この賞球制御装置44の入出力端子は、図4に示すように、メイン制御装置31の出入力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置31は特別図柄始動センサ27からの特図始動信号および大入賞口センサ40からの入賞信号を検出することに基づいて賞球制御装置44にパチンコ球Pの払出し指令を出力する。
メインセット41の後面には、図6に示すように、上端部に位置して球タンク45が固定されており、球タンク45内にはパチンコ球Pが貯溜されている。また、メインセット41の後面にはタンクレール46および球払出しケース47が固定されている。この球払出しケース47はタンクレール46を介して球タンク45内に繋がっており、球払出しケース47内には球タンク45内からタンクレール46を通してパチンコ球Pが供給される。
球払出しケース47内には球払出し機構が収納されている。この球払出し機構はパルスモータからなる球払出しモータ48を駆動源とするものであり、球払出しモータ48の回転軸が単位量回転する毎に球払出しケース47内から下方へ単位個数のパチンコ球Pが払出される。この球払出しモータ48は、図4に示すように、ドライブ回路49を介して賞球制御装置44の出力端子に電気的に接続されており、賞球制御装置44はメイン制御装置31からの払出し指令を検出することに基づいて球払出しモータ48を駆動し、球払出しケース47内からパチンコ球Pを払出す。
メインセット41には、図6に示すように、球通路50が設けられている。この球通路50は球払出しケース47と上皿4とを繋ぐものであり、球払出しケース47内から放出されたパチンコ球Pは球通路50を通して上皿4内に供給される。また、前面扉2の前面には、図5に示すように、下皿51が固定されている。この下皿51は上皿4内に通じるものであり、上皿4内から溢れたパチンコ球Pは上皿4内から下皿51内に零れ落ちる。
尚、図5および図6の符号52は外枠1,前面扉2,皿板3,上皿4,窓枠7,ガラス窓,機構盤,遊技盤8,センタカバー28,メインセット41,下皿51を有するパチンコ機本体を示すものである。
第2のワープルート20内には、図2の(a)に示すように、第2のワープルート20の入口に位置してワープセンサ53が固定されている。これら各ワープセンサ53はパチンコ球Pが第2のワープルート20内に侵入することに基づいてワープ信号を出力する近接スイッチからなるものであり、図4に示すように、メイン制御装置31の入力端子に電気的に接続されている。尚、ワープセンサ53は球センサに相当するものであり、ワープセンサ53から出力されるワープ信号は球信号に相当する。
センタカバー28内には、図6に示すように、ワープ表示基板54が固定されており、ワープ表示基板54にはマイクロコンピュータを主体に構成されたワープ制御装置55が搭載されている。このワープ制御装置55の入力端子は、図4に示すように、メイン制御装置31の出力端子に電気的に接続されており、ワープ制御装置55の出力端子は両ドライブ回路56を介して両ワープ表示器21に電気的に接続されている。尚、ワープ制御装置55は制御手段に相当するものである。
次に上記構成の作用について説明する。尚、下記動作はメイン制御装置31およびワープ制御装置55がROMに予め記録された制御プログラムに基づいて実行するものである。ワープ制御装置55は主電源が投入されると、図1の(b)のステップS1へ移行する。ここで、各ワープ表示器21に電源を印加することに基づいて各ワープ表示器21を不透明化し、各第2のワープルート20内を前方から見えなくする。
この状態でパチンコ球Pが第1のワープルート18の入口19から第1のワープルート18内を通して第2のワープルート20内に侵入すると、ワープセンサ53からワープ信号が出力される。すると、メイン制御装置31は図1の(a)のステップS11からS12へ移行し、コマンドを設定する。このコマンドは左方のワープ表示器21の透明化または右方のワープ表示器21の透明化を指令するものであり、メイン制御装置31はコマンドを設定すると、ステップS13でワープ制御装置55にコマンドを出力する。
ワープ制御装置55は図1の(b)のステップS2でメイン制御装置31からのコマンドを検出すると、ステップS3へ移行し、コマンドの内容を検出する。そして、ステップS4へ移行し、ステップS3の検出内容に基づいて左方のワープ表示器21または右方のワープ表示器21を制御する。この場合には左方のワープ表示器21の透明化または右方のワープ表示器21の透明化が指令されているので、左方のワープ表示器21または右方のワープ表示器21を断電することに基づいて左方のワープ表示器21または右方のワープ表示器21を透明化し、ステップS2に復帰する。従って、パチンコ球Pが第2のワープルート20内を通過する様子が遊技者に公開される。
メイン制御装置31は図1の(a)のステップS13でコマンドを出力してから設定時間Tが経過したことを検出すると、ステップS14で「YES」と判断してステップS15へ移行する。この設定時間Tはワープセンサ53に到達したパチンコ球Pが第2のワープルート20の出口22から放出されるまでの時間に相当するものであり、メイン制御装置31はステップS15へ移行すると、左方のワープ表示器21の不透明化または右方のワープ表示器21の不透明化を指令するコマンドを設定し、ステップS16でワープ制御装置55に出力する。
ワープ制御装置55はステップS2でメイン制御装置31からのコマンドを検出すると、ステップS3へ移行する。ここで、コマンドの内容(左方のワープ表示器21の不透明化または右方のワープ表示器21の不透明化)を検出し、ステップS4で左方のワープ表示器21または右方のワープ表示器21に電源を印加することに基づいて左方のワープ表示器21または右方のワープ表示器21を不透明化する。
上記実施例1によれば、遊技盤8の前面側にワープルート20を設けた。このため、パチンコ球Pがワープルート20内に侵入することに基づいて障害釘12に衝突する場合とは別の経路で流れるので、パチンコ球Pの流れに視覚的な変化ができる。しかも、パチンコ球Pがワープルート20内を流通しているときにワープ表示器21を透明化したので、パチンコ球Pがワープルート20内を流通する様子が遊技者に公開される。このため、パチンコ球Pがワープルート20内を流通する様子を目で追う楽しみができるので、総じて、遊技のおもしろさが向上する。
また、パチンコ球Pがワープルート20内を流通していないときにはワープ表示器21を不透明化したので、ワープ表示器21が不透明状態および透明状態に切換わり、ワープルート20内が見えなくなったり見えるようになったりする。このため、視覚的な変化が高まるので、遊技のおもしろさが一層向上する。
また、ワープルート20の入口にワープセンサ53を設け、ワープセンサ53からのワープ信号に基づいてワープ表示器21を制御した。このため、パチンコ球Pがワープルート20内を流通することを確実に検出し、ワープ表示器21を的確なタイミングで透明化できるので、パチンコ球Pがワープルート20内を流通する様子を目で追う楽しみを遊技者に確実に与えることができる。
また、ワープ制御装置55をメイン制御装置31とは別のワープ表示基板54に搭載した。このため、パチンコ機本体52の裏側の小さなスペースを有効に利用してワープ制御装置55を配置できるので、ワープ制御装置55およびメイン制御装置31を共通のメイン回路基板30に搭載する場合に比べて設計上の余裕度が高まる。
また、ワープルート20の前側にワープ表示器21を設けたので、パチンコ球Pがワープルート18の入口19付近の複数の障害釘12により案内されることに基づいてワープルート20内に間欠的に侵入し、ワープ表示器21が間欠的に透明化される。このため、遊技中にワープ表示器21が常に透明状態に保持されることがなくなるので、視覚的なおもしろさが強調され、遊技のおもしろさが一層高まる。
尚、上記実施例1においては、特別図柄表示装置25に数字図柄を表示したが、これに限定されるものではなく、例えばアルファベット図柄,カタカナ図柄,平仮名図柄,キャラクター図柄等を表示しても良い。また、上記実施例1においては、本発明を大当り確率が固定されたパチンコ機に適用したが、これに限定されるものではなく、例えば特定図柄で大当りが発生することに基づいて次回の大当り確率が高まる確率変動形のパチンコ機,特定図柄で大当りが発生することに基づいて図柄変動時間が短縮される時間短縮形のパチンコ機,特定図柄で大当りが発生することに基づいて予め決められた設定回数だけ大当り確率が高まるチャレンジタイム形のパチンコ機に適用しても良い。
また、上記実施例1においては、大当りの発生に連動して大当り動作が行われる1種のパチンコ機に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば3種のパチンコ機に適用しても良い。このパチンコ機は大当りの発生に連動して特別入賞口が開放されるものであり、特別入賞口の開放時に特別入賞口内にパチンコ球Pが入球することに基づいて大当り動作が行われる。この場合、ポケット状の特別図柄始動口26に変えて上下面が開口するコ字枠状の特別図柄始動ゲートを用い、パチンコ球Pが特別図柄始動ゲート内を通過することに基づいて特別図柄始動センサ27から特図始動信号が出力されるようにすると良い。また、上記実施例1においては、ワープ制御装置55をマイクロコンピュータから構成したが、これに限定されるものではなく、例えばゲートアレイ等の論理回路から構成しても良い。
また、上記実施例1においては、断電時に透明で通電時に不透明になるワープ表示器21を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば断電時に不透明で通電時に透明になるワープ表示器を用いても良い。また、上記実施例1においては、ワープルート20内にパチンコ球Pが流通していない場合にワープ表示器21を不透明化したが、これに限定されるものではなく、例えば透明状態および不透明状態に切換えることに基づいてランプが点滅する様子を演出しても良い。
次に本発明の実施例2を図7ないし図11に基づいて説明する。遊技盤8の前面には、図10に示すように、下端部に位置して略半円形状の入賞口ユニット60が固定されており、入賞口ユニット60の左側部および右側部には上面が開口するポケット状の第1の始動口61が形成されている。
各第1の始動口61内には第1の始動口センサ62(図11参照)が固定されており、各第1の始動口センサ62は、図11に示すように、メイン制御装置31の入力端子に電気的に接続されている。これら各第1の始動口センサ62はパチンコ球Pが第1の始動口61内に入球することに基づいて第1の始動信号を出力する近接スイッチからなるものであり、メイン制御装置31は第1の始動信号を検出することに基づいて賞球制御装置44にパチンコ球Pの払出し指令を出力し、球タンク45内から上皿4内にパチンコ球Pを払出す。
入賞口ユニット60の左右方向中央部には、図10に示すように、上面が開口するポケット状の第2の始動口63が形成されている。この第2の始動口63内には第2の始動口センサ64(図11参照)が固定されており、第2の始動口センサ64は、図11に示すように、メイン制御装置31の入力端子に電気的に接続されている。この第2の始動口センサ64はパチンコ球Pが第2の始動口63内に入球することに基づいて第2の始動信号を出力する近接スイッチからなるものであり、メイン制御装置31は第2の始動信号を検出することに基づいて賞球制御装置44にパチンコ球Pの払出し指令を出力し、球タンク45内から上皿4内にパチンコ球Pを払出す。
遊技盤8の前面には、図9に示すように、中央役物65が装着されている。この中央役物65は流通路に相当するものであり、次のように構成されている。
<中央役物65について>
遊技盤8の前面には中央部に位置して役物台板66が固定されており、役物台板66には開口部67が形成されている。また、役物台板66には開口部67の上辺部,左側辺部,右側辺部に位置して前方へ突出する板状のリブ68が形成されており、左側辺部のリブ68と上辺部のリブ68との間には空間状の可変入賞口69が形成され、右側辺部のリブ68と上辺部のリブ68との間には空間状の可変入賞口69が形成されている。
役物台板66の左側部および右側部には羽根板70が軸71を中心に回動可能に装着されている。これら両羽根板70は共通の役物ソレノイド72(図11参照)のプランジャにクランク機構を介して連結されており、役物ソレノイド72の断電時には、図9に破線で示すように、両羽根板70が両可変入賞口69を閉鎖した状態に保持され、役物ソレノイド72の通電時には、図9に実線で示すように、両羽根板70が両可変入賞口69を開放した状態に回動する。この役物ソレノイド72は、図11に示すように、ドライブ回路73を介してメイン制御装置31の出力端子に電気的に接続されており、メイン制御装置31は役物ソレノイド72を通断電することに基づいて両可変入賞口69を開閉する。
メイン制御装置31の入力端子には2個の入賞口センサ74が電気的に接続されている。これら各入賞口センサ74は役物台板66の可変入賞口69内に固定された近接センサからなるものであり、パチンコ球Pが可変入賞口69内に入賞することに基づいてメイン制御装置31に入賞信号を出力する。すると、メイン制御装置31は賞球制御装置44にパチンコ球Pの払出し指令を出力し、球タンク45内から上皿4内にパチンコ球Pを払出す。
役物台板66には、図9に示すように、第1のステージ75が形成されている。この第1のステージ75は後方へ向うに従って下降する平板状をなすものであり、各可変入賞口69内に入球したパチンコ球Pは第1のステージ75上に落下し、第1のステージ75の傾斜に沿って後方へ転がる。
役物台板66には第1のステージ75の下方に位置して第2のステージ76が形成されている。この第2のステージ76は前方へ向うに従って下降する平板状をなすものであり、第2のステージ76前端部には左右方向中央部に位置してVゾーン77が形成され、Vゾーン77の左右両側部に位置して外れゾーン78が形成されている。尚、Vゾーン77および外れゾーン78は上面が開口するポケット状をなすものである。
第2のステージ76の上面には一対のレール79が固定されている。これらレール79は人形の脚を形取ったものであり、第1のステージ75の後端面から両レール79上に落下したパチンコ球Pは両レール79に沿って前方へ転がり、Vゾーン77内に入球する。また、第1のステージ75の後端面から両レール79上に落下しなかったパチンコ球Pは第2のステージ76の傾斜に沿って前方へ転がり、外れゾーン78内に入球する。
Vゾーン77内には近接センサからなるVセンサ80(図11参照)が固定されている。このVセンサ80は、図11に示すように、メイン制御装置31の入力端子に電気的に接続されており、Vゾーン80内にパチンコ球Pが入球することに基づいてメイン制御装置31にV信号を出力する。
役物台板66には、図10に示すように、3枚のリブ68の前端部に位置して役物表示器81が固定されており、役物台板66の開口部67は前方から役物表示器81により覆われている。この役物表示器81はワープ表示器21と同一原理の液晶表示器からなるものであり、役物表示器81の液晶に電圧が印加されていないときには役物表示器81が透明になるので、開口部67内の第1のステージ75,第2のステージ76,レール79等が前方から見えるようになる。また、液晶に電圧が印加されているときには役物表示器81が不透明になるので、第1のステージ75等が前方から見えなくなる。中央役物65は以上のように構成されている。
センタカバー28内には役物表示基板(図示せず)が固定されている。この役物表示基板には制御手段に相当する役物制御装置82(図11参照)が搭載されており、役物制御装置82の入力端子には、図11に示すように、メイン制御装置31の出力端子が電気的に接続されている。この役物制御装置82はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、役物制御装置82の出力端子にはドライブ回路83を介して役物表示器81が電気的に接続されている。
次に上記構成の作用について説明する。尚、下記動作はメイン制御装置31および役物制御装置82がROMに予め記録された制御プログラムに基づいて実行するものである。役物制御装置82は主電源が投入されると、図7の(b)のステップS41へ移行する。ここで、役物表示器81に電源を印加することに基づいて役物表示器81を不透明化し、役物表示器81内を前方から見えなくする。 この状態でパチンコ球Pが第1の始動口61内に入球し、第1の始動口センサ62から第1の始動信号が出力されると、メイン制御装置31は図7の(a)のステップS21からS22へ移行し、有効時間を予め設定された短値Tsにセットする。そして、ステップS23へ移行し、役物ソレノイド72を駆動制御することに基づいて両可変入賞口69の短時間の開放動作を1回行う。
また、パチンコ球Pが第2の始動口63内に入球し、第2の始動口センサ64から第2の始動信号が出力されると、メイン制御装置31は図7の(a)のステップS24からS25へ移行し、有効時間を予め設定された長値Tlにセットする。そして、ステップS26へ移行し、役物ソレノイド72を駆動制御することに基づいて両可変入賞口69の長時間の開放動作を2回行う。
メイン制御装置31は両可変入賞口69を開放すると、ステップS27へ移行し、役物制御装置82に役物表示器81の透明化を指令する。すると、役物制御装置82は図7の(b)のステップS42からS43へ移行し、メイン制御装置31からの指令内容を判断する。そして、ステップS44で役物表示器81を断電することに基づいて役物表示器81を透明化し、ステップS42に復帰する。 メイン制御装置31は役物制御装置82に役物表示器81の透明化を指令すると、図7の(a)のステップS28へ移行する。ここで、中央役物65の入賞口センサ74からの入賞信号を検出したときには可変入賞口69内にパチンコ球Pが入球したと判断する。
<中央役物65内のパチンコ球Pが外れゾーン78内に入球した場合>
メイン制御装置31は可変入賞口69内にパチンコ球Pが入球したと判断すると、ステップS29でVセンサ80からのV信号の有無を判断し、ステップS30で有効時間TsまたはTlの経過を判断する。この場合にはVセンサ80からV信号が出力されないので、ステップS30で「YES」と判断してステップS31へ移行する。
メイン制御装置31はステップS31へ移行すると、役物制御装置82に役物表示器81の不透明化を指令する。すると、役物制御装置82は図7の(b)のステップS42からS43へ移行し、メイン制御装置31からの指令内容を判断する。そして、ステップS44で役物表示器81に電源を印加することに基づいて役物表示器81を不透明化し、ステップS42に復帰する。従って、パチンコ球Pが可変入賞口69を通して中央役物65内に入賞し、第1のステージ75から第2のステージ76を転がって外れゾーン78内に入球する様子が遊技者に公開される。
メイン制御装置31は役物制御装置82に役物表示器81の不透明化を指令すると、図7の(a)のステップS32へ移行する。ここで、Vフラグがセットされていないことを検出し、ステップS21に復帰する。
<中央役物65内のパチンコ球PがVゾーン77内に入球した場合>
メイン制御装置31はステップS29でVセンサ80からのV信号を検出し、ステップS33へ移行してVフラグをセットする。そして、ステップS34へ移行し、V信号の検出タイミングで抽選カウンタ値を取得する。この抽選カウンタは「0」から上限値に加算された後に「0」に戻って加算されるものであり、メイン制御装置31は抽選カウンタ値を取得すると、ステップS31へ移行し、役物制御装置82に役物表示器81の不透明化を指令する。
役物制御装置82は図7の(b)のステップS42でメイン制御装置31からの指令を検出すると、ステップS43およびS44へ移行する。そして、役物表示器81を不透明化し、ステップS42に復帰する。従って、パチンコ球Pが可変入賞口69を通して中央役物65内に入賞し、第1のステージ75からレール79上を転がってVゾーン77内に入球する様子が遊技者に公開される。
メイン制御装置31は役物制御装置82に役物表示器81の不透明化を指令すると、図7の(a)のステップS32へ移行する。ここで、Vフラグがセットされていることを検出し、ステップS35の大当り処理へ移行する。
<大当り処理について>
メイン制御装置31は図8のステップS51へ移行し、先の抽選カウンタ値に基づいてラウンド数を「1」,「5」,「15」のいずれかに設定する。そして、ステップS52へ移行し、ラウンド数の設定結果をラウンドカウンタNrにセットする。
メイン制御装置31はラウンドカウンタNrをセットすると、ステップS53へ移行し、役物制御装置82に役物表示器81の透明化を指令する。すると、役物制御装置82は図7の(b)のステップS42からS43およびS44へ移行し、役物表示器81を透明化する。
メイン制御装置31は役物制御装置82に役物表示器81の透明化を指令すると、図8のステップS54へ移行する。そして、役物ソレノイド72を駆動制御することに基づいて両可変入賞口69の長時間の開放動作を繰返し、ラウンド動作を開始する。この状態ではパチンコ球Pが可変入賞口69を通して中央役物65内に入賞し、Vゾーン77および外れソーン78に振分けられる。
メイン制御装置31はラウンド動作を開始すると、図8のステップS55へ移行し、中央役物65に対するパチンコ球Pの入賞数が最大値(例えば10個)に達したかを判断する。ここで「NO」と判断すると、ステップS56へ移行し、Vセンサ80からのV信号の有無を判断する。ここで「NO」と判断すると、ステップS57へ移行し、両羽根板70の開放回数が最大値(例えば18回)に達したかを判断する。
メイン制御装置31はステップS55でパチンコ球Pの入賞数が最大値に達したことを検出したり、ステップS57で両羽根板70の開放回数が最大値に達したことを検出すると、ステップS59へ移行し、役物ソレノイド72を断電することに基づいてラウンド動作を停止する。また、ステップS56でVセンサ80からのV信号を検出したときにはステップS58で継続フラグをセットし、ステップS59でラウンド動作を停止する。
メイン制御装置31はラウンド動作を停止すると、ステップS60へ移行し、ラウンドカウンタ値Nrから「1」を減算する。そして、ステップS61へ移行し、ラウンドカウンタ値Nrの減算結果を「0」と比較する。ここで「YES」と判断したときにはステップS63へ移行し、役物制御装置82に役物表示器81の不透明化を指令することに基づいて役物表示器81を不透明化する。
メイン制御装置31はステップS61でラウンドカウンタ値Nrの減算結果が「0」でないと判断すると、ステップS62へ移行し、継続フラグのセット状態を判断する。例えば継続フラグがセットされていないときにはステップS63へ移行し、役物制御装置82に役物表示器81の不透明化を指令することに基づいて役物表示器81を不透明化する。従って、中央役物65内に10個のパチンコ球Pが入球したり、両羽根板70が18回の開放動作を行う間にVゾーン77内にパチンコ球Pが入球しなかったときには大当り処理が終了する。
メイン制御装置31はステップS62で継続フラグがセットされていることを検出すると、ステップS54に復帰し、上記一連の動作を繰返す。従って、中央役物65内に10個のパチンコ球Pが入球したり、両羽根板70が18回の開放動作を行う間にVゾーン77内にパチンコ球Pが入球したときにはラウンドカウンタ値Nrが「0」に減算されるまでラウンド動作が繰返される。
上記実施例2によれば、中央役物65の前面側に役物表示器81を設けたので、パチンコ球Pが中央役物65内のVゾーン77および外れゾーン78に振分けられる様子をドキドキしながら目で追う楽しみができる。しかも、遊技中にパチンコ球Pが中央役物65内に間欠的に入賞し、役物表示器81が間欠的に透明化されるので、役物表示器81が透明状態に保持されることがなくなる。このため、視覚的なおもしろさが強調されるので、総じて、遊技のおもしろさが一層高まる。
また、パチンコ球Pが第1の始動口61内および第2の始動口63内に入球することに基づいて役物表示器81を透明化した。このため、パチンコ球Pが中央役物65内を転がる様子に加え、中央役物65の可変入賞口69内に飛込む瞬間が公開されるので、視覚的なおもしろさが一層高まり、遊技のおもしろさが一層向上する。
尚、上記実施例2においては、遊技盤8に第1の始動口61および第2の始動口63を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば上下面が開口するコ字枠状の第1の始動ゲートおよび第2の始動ゲートを設けても良い。この場合、パチンコ球Pが第1の始動ゲート内および第2の始動ゲート内を通過することに基づいて中央役物65を開閉させると良い。
また、上記実施例2においては、第1の始動口センサ62または第2の始動口センサ64から第1の始動信号または第2の始動信号が出力されることに基づいて役物表示器81を透明化したが、これに限定されるものではなく、例えば左方の入賞口センサ74または右方の入賞口センサ74から入賞信号が出力されることに基づいて役物表示器81を透明化しても良い。要はパチンコ球Pが中央役物65内を流通しているときに役物表示器81を透明化すれば良い。また、上記実施例2においては、役物制御装置82をマイクロコンピュータから構成したが、これに限定されるものではなく、例えばゲートアレイ等の論理回路から構成しても良い。
また、上記実施例2においては、断電時に透明で通電時に不透明になる役物表示器81を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば断電時に不透明で通電時に透明になる役物表示器を用いても良い。また、上記実施例2においては、中央役物65内にパチンコ球Pが流通していない場合には役物表示器65を不透明化したが、これに限定されるものではなく、例えば透明状態および不透明状態に切換えることに基づいてランプが点滅する様子を演出しても良い。
また、上記実施例1および実施例2においては、流通路としてワープルート20および中央役物65を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば本発明の実施例3を示す図12のように、電動チューリップ形の役物90であっても良い。この役物90は上面および前面が開口する台板91と、台板91に軸92を中心に回動可能に装着された羽根板93と、台板91の前面に装着された表示器94と、役物ソレノイド(図示せず)とを有するものであり、両羽根板93は役物ソレノイドの通断電に基づいて開閉される。この場合、両羽根板93の閉鎖時には表示器94を不透明化することに基づいて台板91内を透視不能にし、両羽根板93の開放時には表示器94を透明化することに基づいて台板91内を透視可能にすると良い。
また、上記実施例1および実施例2においては、パチンコ球Pがワープルート20内および中央役物65内を流通していない場合にワープ表示器21および役物表示器81を不透明化したが、これに限定されるものではなく、例えばワープ表示器21および役物表示器81に図柄を表示しても良い。この構成の場合、ワープ表示器21の表示図柄および役物表示器81の表示図柄を見ることで、パチンコ球Pが中央役物65内を流通していないときの退屈感が緩和される。
図13は役物表示器81に図柄を表示する本発明の実施例4を示すものであり、メイン制御装置31は大当りのラウンド動作を終えると、継続フラグの状態を判断する。そして、継続フラグがセットされているときには、図13の(a)に示すように、次のラウンド数を示す数字図柄を役物表示器81に表示し、数字図柄以外の部分を透明化する。また、継続フラグがセットされていないときには、図13の(b)に示すように、『ラウンド終了』というメッセージ図柄を役物表示器81に表示し、メッセージ図柄以外の部分を透明化する。
また、上記実施例4においては、ラウンド動作の終了時に役物表示器81に図柄を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば第1の始動口61内および第2の始動口63内にパチンコ球Pが入球していない状態で(パチンコ球Pが中央役物65内を流通していないとき)役物表示器81にキャラクター図柄等を表示しても良い。
上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明7]が記載されている。
[発明1]
遊技盤の前面側に設けられ透明状態および不透明状態になる表示器と、前記表示器の後方に設けられ前記表示器が透明状態になることに基づいて内部が透視可能になり且つ前記表示器が不透明状態になることに基づいて内部が透視不能になるパチンコ球の流通路と、前記表示器を駆動制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記流通路内をパチンコ球が流通しているときに前記表示器を透明状態にすることを特徴とするパチンコ機。この発明1によれば、パチンコ球が流通路内に侵入することに基づいて障害釘とは別の経路で流れるので、パチンコ球の流れに視覚的な変化ができる。しかも、パチンコ球が流通路内を流通しているときに表示器が透明になり、パチンコ球が流通路内を流通する様子が遊技者に公開される。このため、パチンコ球が流通路内を流通する様子を目で追う楽しみができるので、総じて、遊技のおもしろさが向上する。
[発明2]
遊技盤の前面側に設けられ透明状態および図柄表示状態になる表示器と、前記表示器の後方に設けられ前記表示器が透明状態になることに基づいて内部が透視可能になるパチンコ球の流通路と、前記表示器を駆動制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記流通路内をパチンコ球が流通しているときに前記表示器を透明状態にすることを特徴とするパチンコ機。この発明2によれば、パチンコ球が流通路内に侵入することに基づいて障害釘とは別の経路で流れるので、パチンコ球の流れに視覚的な変化ができる。しかも、パチンコ球が流通路内を流通しているときに表示器が透明になり、パチンコ球が流通路内を流通する様子が遊技者に公開される。このため、パチンコ球が流通路内を流通する様子を目で追う楽しみができるので、総じて、遊技のおもしろさが向上する。
[発明3]
前記制御手段は前記流通路内をパチンコ球が流通していないときに前記表示器を不透明状態または図柄表示状態にすることを特徴とする発明1または2記載のパチンコ機。この発明3によれば、表示器が透明状態および不透明状態間で変化したり、透明状態および図柄表示状態間で変化する。このため、視覚的な変化が高まるので、遊技のおもしろさが一層向上する。
[発明4]
前記流通路の入口にはパチンコ球を検出することに基づいて球信号を出力する球センサが設けられ、前記制御手段は前記球センサからの球信号に基づいて前記表示器の表示状態を制御することを特徴とする発明1ないし3のいずれかに記載のパチンコ機。この発明4によれば、パチンコ球が流通路内を流通していることを確実に検出できるので、表示器を的確なタイミングで透明化できる。
[発明5]
前記制御手段に前記表示器の制御内容を指令する指令手段を備え、パチンコ機本体の後面側には前記制御手段が搭載される基板と前記指令手段が搭載される基板とが別々に設けられていることを特徴とする発明1ないし4のいずれかに記載のパチンコ機。この発明5によれば、制御手段が指令手段とは別の基板に搭載されている。このため、パチンコ機本体の裏側の小さなスペースを有効に利用して制御手段を配置できるので、制御手段および指令手段を共通の基板に搭載する場合に比べて設計上の余裕度が高まる。
[発明6]
前記流通路は上端部および下端部にパチンコ球の入口および出口を有する通路状のワープルートであることを特徴とする発明1ないし5のいずれかに記載のパチンコ機。この発明6によれば、遊技中にワープルート内にパチンコ球が間欠的に流通し、表示器が間欠的に透明化される。このため、遊技中に表示器が透明状態に保持されることがなくなるので、視覚的なおもしろさが強調され、遊技のおもしろさが一層高まる。
[発明7]
前記流通路はパチンコ球が始動口内に入球したり始動ゲート内を通過することに基づいて開閉される電動式の役物であることを特徴とする発明1ないし5のいずれかに記載のパチンコ機。この発明7によれば、パチンコ球が役物内の外れゾーンおよび当りゾーンに振分けられる様子をドキドキしながら目で追う楽しみができる。しかも、遊技中に役物内にパチンコ球が間欠的に流通し、表示器が間欠的に透明化される。このため、表示器が透明状態に保持されることがなくなるので、視覚的なおもしろさが強調され、総じて、遊技のおもしろさが一層高まる。
Pはパチンコ球、8は遊技盤、20は第2のワープルート(ワープルート,流通路)、21はワープ表示器(表示器)、22は出口、30はメイン回路基板 (基板)、31はメイン制御装置(指令手段)、52はパチンコ機本体、53はワープセンサ(球センサ)、54はワープ表示基板(基板)、55はワープ制御装置(制御手段)、61は第1の始動口(始動口)、63は第2の始動口(始動口)、65は中央役物(流通路,役物)、81は役物表示器(表示器)、82は役物制御装置(制御手段)、90は役物、94は表示器を示す。

Claims (1)

  1. パチンコ球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられ、パチンコ球が入賞することが可能な始動口と、
    前記始動口へのパチンコ球の入賞を検出する始動口センサと、
    前記遊技盤に設けられ、遊技者側である前面が開口するものであって内部をパチンコ球が流通することが可能な役物台板と、
    前記役物台板に設けられ、前記役物台板の外部から内部にパチンコ球が入賞することを許容する開放状態およびパチンコ球が入賞することを禁止する閉鎖状態相互間で切換えられる可変入賞口と、
    前記可変入賞口へのパチンコ球の入賞を検出する入賞口センサと、
    前記役物台板に設けられ、前記役物台板の内部を流通するパチンコ球が進入することが可能なVゾーンと、
    前記役物台板に設けられ、前記役物台板の内部を流通するパチンコ球が進入することが可能な外れゾーンと、
    前記役物台板に設けられ、前記役物台板の前面を前方から塞ぐものであって前記役物台板の内部を前方から透視することが可能な透明状態および透視することが不能な不透明状態のそれぞれになる役物表示器を備え、
    前記始動口センサが前記始動口へのパチンコ球の入賞を検出した場合には下記1)〜7)のそれぞれの処理が行われることを特徴とするパチンコ機。
    1)前記可変入賞口を前記始動口センサによるパチンコ球の検出から予め決められた時間だけ開放状態にし、パチンコ球が前記役物台板の外部から前記可変入賞口を通して前記役物台板の内部に入賞することを許容する処理
    2)前記入賞口センサが前記可変入賞口へのパチンコ球の入賞を検出した場合に前記役物表示器を不透明状態から透明状態に切換え、前記役物台板の内部を前方から前記役物表示器を通して透視可能にする処理
    3)前記入賞口センサによるパチンコ球の検出から、予め決められた有効時間が経過したか否かを判断する処理
    4)前記有効時間が経過していないと判断された場合にパチンコ球が前記Vゾーンに進入したか否かを判断し、パチンコ球が前記Vゾーンに進入したと判断した場合にVフラグをセットする処理
    5)前記有効時間が経過したと判断された場合に前記役物表示器を不透明状態とし、前記役物台板の内部を前方から前記役物表示器を通して透視不能にする処理
    6)前記有効時間が経過したと判断された場合に前記Vフラグがセットされているか否かを判断する処理
    7)前記Vフラグがセットされていると判断された場合に前記可変入賞口を開放状態にする動作を繰返すラウンドを開始する処理
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