JP4351683B2 - 高所避難装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高所避難装置に関するものである。
従来から、災害時などに高所より安全に降下することを目的とした様々な高所避難装置が提案されている。
本発明は、高所より安全に降下することができる上、降下避難後は降下用ワイヤーが自動的に高所へと巻き戻る実用性に秀れた簡易構造の高所避難装置を提供することが技術的課題である。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
建築物の高所に設置可能な装置本体1に、避難者Hに継合可能な降下用ワイヤー2を巻き出し自在に巻装した巻装用ドラム3を回転自在に軸支すると共に、この巻装用ドラム3の回転軸3Aを昇降移動可能に軸支し、この巻装用ドラム3の回転軸3Aを上昇方向へ付勢する軸付勢機構4を設けて、前記降下用ワイヤー2に避難者Hを継合し降下させることでこの巻装用ドラム3に下向きの荷重が加わった際に、この軸付勢機構4の付勢力に抗して巻装用ドラム3の回転軸3Aが下降移動するように構成し、この巻装用ドラム3の回転軸3Aが下降移動した際にこの回転軸3Aと接続する抵抗付与機構5を前記装置本体1に設けて、前記降下用ワイヤー2で避難者Hが降下中はこの抵抗付与機構5により巻装用ドラム3の回転軸3Aに回転抵抗が付与されて降下用ワイヤー2の巻き出し速度が減速するように構成し、前記巻装用ドラム3の回転軸3Aに歯車7を設けると共に、前記抵抗付与機構5に接続歯車8を設け、前記巻装用ドラム3の下降移動に伴う回転軸3Aの下降移動により、この回転軸3Aの歯車7が抵抗付与機構5の接続歯車8に噛合接続して、この抵抗付与機構5による抵抗が接続歯車8,歯車7を介して回転軸3Aに伝達付与される構成とし、この抵抗付与機構5は、前記装置本体1の、前記歯車7より下方位置に取付軸5Bを軸支し、この取付軸5Bに前記接続歯車8を設けて、前記巻装用ドラム3の下降移動に伴う回転軸3Aの下降移動により、この回転軸3Aの歯車7が接続歯車8に噛合接続するように構成すると共に、この取付軸5Bに捩りバネ5Aを装着して、この捩りバネ5Aが、前記歯車7と前記接続歯車8とが噛合接続した状態で前記巻装用ドラム3から前記降下用ワイヤー2が巻き出しされる際に、前記接続歯車8の回転作動に対して抵抗を付与する構成とし、前記装置本体1に巻装用ドラム3の巻き戻し付勢機構6を設けて、巻き出された降下用ワイヤー2が装置本体1へと巻き戻るように構成したことを特徴とする高所避難装置に係るものである。
また、前記巻装用ドラム3の回転軸3Aが下降移動した際にこの回転軸3Aと接続する前記抵抗付与機構5を前記装置本体1に複数設けたことを特徴とする請求項1記載の高所避難装置に係るものである。
また、ゼンマイバネ6Aを動力とする前記巻き戻し付勢機構6を採用したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の高所避難装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、高所から安全な速度で降下避難することができる上、巻装用ドラムに降下用ワイヤーの巻き出し回転方向にのみ回転抵抗を付与する機構(抵抗付与機構)を、巻装用ドラムと一体的に設けて構造を複雑化するような構成でなく、巻装用ドラムが避難者の体重によって下降移動することで別体の抵抗付与機構に接続して回転抵抗が付与されるシンプルな構成としたため、この構成は簡易に且つ安価に設計実現可能となり、しかも、巻き戻し付勢機構を設けたことで、降下避難後は降下用ワイヤーが自動的に高所へと巻き戻るので、何人もの避難者が次々と避難する場合であっても、降下避難完了の度に一々降下用ワイヤーを高所へと引き上げる手間がないなど、極めて実用性に秀れた画期的な高所避難装置となる。
また、本発明においては、避難者降下時に安全速度での降下が可能となる構造を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の高所避難装置となる。
また、請求項記載の発明においては、複数の抵抗付与機構により巻装用ドラムに極めて良好な巻き出し抵抗を付与することができるので、避難者降下時に確実に安全速度での降下が可能となる一層実用性に秀れた構成の高所避難装置となる。
また、請求項記載の発明においては、前記作用・効果を確実に発揮する巻き戻し付勢機構を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の高所避難装置となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
建築物の高所の適所(例えば、窓際やベランダなどが好ましい。)に装置本体1を設置し、例えば、災害時において、建築物に設備されている通常の脱出ルートが使用不能な場合や、緊急避難を要する場合に、本発明品を使用して降下避難する。
具体的には、避難者Hに降下用ワイヤー2を継合して建築物の高所から降下する。
この際、巻装用ドラム3から降下用ワイヤー2が巻き出されると共に、避難者Hの体重により巻装用ドラム3に下向きの荷重が加わることで、この巻装用ドラム3を上昇方向に付勢する軸付勢機構4の付勢力に抗して巻装用ドラム3が下降移動し、この巻装用ドラム3の回転軸3Aも下降移動してこの回転軸3Aが抵抗付与機構5に接続し、この抵抗付与機構5により巻装用ドラム3の回転軸3Aに回転抵抗が付与されて降下用ワイヤー2の巻き出し速度が減速する。即ち、避難者Hが高速で降下せずに安全な速度で降下することになる。
降下避難後に降下用ワイヤー2を避難者Hより継合解除すると、巻き戻し付勢機構6により巻装用ドラム3に巻き戻し付勢力が付与されているので、降下用ワイヤー2が自動的に装置本体1の巻装用ドラム3へと巻き戻る(高所へ自動的に戻る。)。
避難者Hが多数の場合には、巻き戻った降下用ワイヤー2を次の避難者Hに継合して上記と同様に降下避難し、この作業を繰り返して次々と高所から避難することができる。
従って、高所から安全に降下避難することができる上、降下避難終了後は降下用ワイヤー2が自動的に高所へと巻き戻るので、何人もの避難者Hが次々と避難するのに適した高所避難装置となり、しかも、巻装用ドラム3に降下用ワイヤー2を巻き出す巻き出し回転方向にのみ回転抵抗を付与する構成を巻装用ドラム3と一体的に設けて構造を複雑化するような構成でなく、巻装用ドラム3が避難者Hの体重によって下降移動することで別体の抵抗付与機構5に接続して回転抵抗が付与されるシンプルな構成のため、この構成は簡易に且つ安価に設計実現可能である。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図5に基づいて説明する。
本実施例は、建築物の高所に設置可能な装置本体1に、避難者Hに継合可能な降下用ワイヤー2を巻き出し自在に巻装した巻装用ドラム3を回転自在に軸支している。
具体的には、装置本体1は図1〜図3に示すような方形箱形体に構成し、この装置本体1の内部を二枚の仕切板10・11で仕切ることにより左区画部1Aと中央区画部1Bと右区画部1Cの三区画部を形成し、この中央区画部1B内に前記巻装用ドラム3を収納状態にして軸支している。
更に詳しくは、この中央区画部1Bの左右に存する仕切板10・11の夫々に軸受孔10A・11Aを形成して、この左右の軸受孔10A・11Aに巻装用ドラム3の回転軸3Aを軸支し、左右の仕切板10・11間に巻装用ドラム3を架設状態に設けている。
尚、この装置本体1の建築物の高所への取付構造は、適宜設計変更可能な事項であるので、詳しく説明することや図示することは省略する。
また、この巻装用ドラム3に巻装される降下用ワイヤー2の巻き出し先端には、避難者Hの人体あるいは着用している衣服に継合するための継合具9を設けている。図示した継合具9は、人体の上半身を抱持するタイプの継合具9(図4参照。)を示したが、例えば、スボン等のベルト輪に継合するカラビナタイプの継合具9やその他の構成の継合具を採用しても良い。
図中符号16は、装置本体1よりの降下用ワイヤー2の巻き出し部であって且つ降下用ワイヤー2の巻き出し・巻き戻りをガイドするガイドローラである。
また、本実施例では、この巻装用ドラム3の回転軸3Aを昇降移動可能に軸支し、この巻装用ドラム3の回転軸3Aを上昇方向へ付勢する軸付勢機構4を設けている。
具体的には、前記左右の仕切板10・11の軸受孔10A・11Aを上下方向に長さを有する長孔に形成することで、この長孔10A・11Aに許容される範囲内で巻装用ドラム3が昇降移動可能となる構成としている。
また、巻装用ドラム3の回転軸3Aの両端部は、左区画部1Aと右区画部1C内に存するように構成し、左区画部1A内と右区画部1C内にこの回転軸3Aの両端部を軸支する軸受部材12を設け、この各軸受部材12を、抗張弾性を有するコイルバネ4Aにより左区画部1Aの上部と右区画部1Cの上部とから吊り下げた構成としている。
即ち、このコイルバネ4Aによって軸受部材12は常に上昇方向へ付勢され(図1〜図3の状態)、これにより巻装用ドラム3の回転軸3Aが常に上昇方向へ付勢される前記軸付勢機構4を構成し、前記降下用ワイヤー2に避難者Hを継合することで巻装用ドラム3に避難者Hの体重による下向きの荷重が加わると、この軸付勢機構4(コイルバネ4A)の付勢力に抗して巻装用ドラム3の回転軸3Aが下降移動するように構成している(図4,図5参照。)。
また、本実施例では、軸付勢機構4の付勢力に抗して巻装用ドラム3の回転軸3Aが下降移動した際にこの回転軸3Aと接続する抵抗付与機構5を前記装置本体1に設けて、前記降下用ワイヤー2で避難者Hが降下中はこの抵抗付与機構5により巻装用ドラム3の回転軸3Aに回転抵抗が付与されて降下用ワイヤー2の巻き出し速度が減速するように構成している。
具体的には、巻装用ドラム3の回転軸3Aに歯車7を設けると共に、前記抵抗付与機構5に接続歯車8を設け、前記巻装用ドラム3の下降移動に伴う回転軸3Aの下降移動により、この回転軸3Aの歯車7が抵抗付与機構5の接続歯車8に噛合して、この抵抗付与機構5による抵抗が接続歯車8,歯車7を介して回転軸3Aに伝達付与される構成としている。
更に詳しくは、巻装用ドラム3の回転軸3Aの前記右区画部1Cに存する一端部であって、前記軸受部材12と右側の仕切板11との間の位置に前記歯車7を付設している。
一方、右区画部1C内の前記歯車7より下方位置に、取付軸5Bを軸支し、この取付軸5Bに前記接続歯車8を付設して、前記軸付勢機構4の付勢力に抗して前記歯車7が下降移動すると接続歯車8に噛合するように構成している(図4,図5参照。)。
また、取付軸5Bには捩りバネ5Aを装着し、この捩りバネ5A(トーションバネ5A)は、前記巻装用ドラム3から降下用ワイヤー2が巻き出しされる際に回転軸3Aの歯車7と噛合している接続歯車8の回転方向に対してのみ捩れてこの方向の回転作動に抵抗を付与する構成としている。図中符号17,18は、捩りバネ5Aの両端部を係止するための係止凸部である。
即ち、巻装用ドラム3に下向きの荷重が加わった状態で降下用ワイヤー2が巻き出される際には、捩りバネ5Aによってこの降下用ワイヤー2の巻き出しに抵抗が付与される抵抗付与機構5を構成している。
尚、この抵抗付与機構5を構成する捩りバネ5Aは、避難者Hが、恐怖感を感じにくい速度で降下できる降下速度を実現する弾性度を有するものを採用することが好ましい。
また、本実施例では、前記装置本体1に巻装用ドラム3の巻き戻し付勢機構6を設けて、巻き出された降下用ワイヤー2が装置本体1へと巻き戻るように構成している。
具体的には、巻装用ドラム3から降下用ワイヤー2が巻き出されると同時にゼンマイバネ6Aが巻かれるように構成し、この巻かれたゼンマイバネ6Aの復帰力により巻装用ドラム3の回転軸3Aに巻き戻し付勢力が付与される前記巻き戻し付勢機構6を構成している。
更に詳しくは、装置本体1の左区画部1Aには、軸受部材12を左右二体並設状態に設け、この左区画部1A内で並設する二体の軸受部材12は、上下方向に長さを有する構成として回転軸3Aの左端部はこの左区画部1A内の二体の軸受部材12の双方の上側部に軸支し、この回転軸3A左端部の二体の軸受部材12間に伝達歯車14を付設している。
一方、この左区画部1A内の二体の軸受部材12の双方の下側部間に可動軸13を設け、この可動軸13の二体の軸受部材12間に受歯車15を付設して、この伝達歯車14と受歯車15とを噛合状態に設けている。
また、前記軸付勢機構4に抗して回転軸3Aが下動した際、左区画部1A内の双方の軸受部材12と共にこの伝達歯車14,受歯車15も下動する構成として、この伝達歯車14と受歯車15は常に噛合状態を維持するように設けている。
また、この受歯車15を備えた可動軸13は、左側の仕切板10の前記軸受孔10Aの下方に形成した軸孔10Bに軸支し、この軸孔10Bを上下方向に長さを有する長孔に形成することで、前記軸付勢機構4に抗する可動軸13の下動(可動軸13の昇降移動)を許容する構成としている。
また、左区画部1A内の二体の軸受部材12のうち、図1,図2,図5において左側の軸受部材12内にはゼンマイバネ6Aを内装し、このゼンマイバネ6Aを可動軸13に連結して、巻装用ドラム3から降下用ワイヤー2が巻き出されると、この際の巻装用ドラム3の回転が回転軸3A,伝達歯車14,受歯車15を介して可動軸13に伝達され、この可動軸13の回転によってゼンマイバネ6Aが巻かれる構成とし、巻き出した降下用ワイヤー2を放すことでゼンマイバネ6Aの復帰弾性により伝達歯車14,受歯車15を介して巻装用ドラム3(回転軸3A)が降下用ワイヤー2を巻き戻す方向に回転する巻き戻し付勢機構6を構成している。
従って、避難者Hが降下避難後に降下用ワイヤー2を避難者Hより継合解除すると、この巻き戻し付勢機構6(ゼンマイバネ6A)により巻装用ドラム3が自動的に巻き戻り回転して降下用ワイヤー2が装置本体1(巻装用ドラム3)へと巻き戻るように構成している。
また、この巻き戻し付勢機構6は、降下用ワイヤー2の巻き出しに際して抵抗を生じることになるので、この巻き出し付勢機構6は前記抵抗付与機構5の補助的な機能をも果たすことになる構成としている。
尚、この巻き出し付勢機構6を構成するゼンマイバネ6Aは、巻き出した降下用ワイヤー2が危険なほど勢い良く巻き戻るような強力な弾性度を有するものでなく、降下用ワイヤー2が安全な速度で巻き戻る弾性度を有するものを採用することが好ましい。
本発明の具体的な実施例2について図6に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、前記抵抗付与機構5に抵抗度合いの強弱を調整する機能を持たせた場合である。
具体的には、前記取付軸5Bの図面右側の端部外面に雄螺子19を形成する一方、前記捩りバネ5Aの図面右側の端部内面に図示省略の雌螺子を形成し、この雄螺子19と雌螺子とを螺合して、取付軸5Bの回動螺動操作により捩りバネ5A端部の弾性度を調整し得るように構成している。
また、取付軸5Bの図面右側端部を、装置本体1の右側面より露出するように設け、この露出する取付軸5Bの端部にドライバーなどの工具にて回動操作可能とする図示省略の工具装着部を形成している。
従って、本実施例の場合、単に取付軸5Bを回動螺動操作するだけで、避難者Hの体重に応じて抵抗付与機構5の抵抗度合い、即ち避難者Hの降下速度を調整変更できる。
本発明の具体的な実施例3について図7〜図9に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、前記巻装用ドラム3の回転軸3Aが下降移動した際にこの回転軸3Aと接続する前記抵抗付与機構5を前記装置本体1に複数設けた場合である。
具体的には、回転軸3Aの一端部に接続する抵抗付与機構5と、回転軸3Aの他端部に接続する抵抗付与機構5との二つの抵抗付与機構5を設けている。
更に詳しくは、本実施例では、前記左区画部1Aを、仕切板21で左右に仕切ることにより第一左区画部1A(図示左側)と第二左区画部1A'(右側)とを形成して、この第一左区画部1Aに抵抗付与機構5を追加した構成としている。
また、回転軸3Aの他端部(図面左端部)を、仕切板21に形成した軸受孔21Aを介して第一左区画部1A内にまで延設して、この第一左区画部1A内に存する回転軸3Aの他端部に歯車7を付設し、前記可動軸13の左端部も、仕切板21に形成した軸受孔21Bを介して第一左区画部1A内にまで延設して、この第一左区画部1A内に存する可動軸13の左端部に受歯車22を付設して、この受歯車22と前記歯車7とを噛合させている。
また、軸受孔21A・21Bは、いずれも上下方向に長さを有する長孔に形成して、前記軸付勢機構4の付勢力に抗して前記巻装用ドラム3が下降移動すると、この第一左区画部1A内の歯車7と受歯車22も下降移動する構成としている。
また、この第一左区画部1A内の受歯車22より下方位置に、取付軸5Bを軸支し、この取付軸5Bに接続歯車8を付設して、前記軸付勢機構4の付勢力に抗して第一左区画部1A内の歯車7と受歯車22も下降移動すると、受歯車22が接続歯車8に噛合する構成としている。
即ち、この第一左区画部1A内では、前記巻装用ドラム3の下降移動に伴う回転軸3Aの下降移動により、この回転軸3Aの歯車7が受歯車22を介して抵抗付与機構5の接続歯車8に噛合接続する構成としている。
また、本実施例の抵抗付与機構5は、左右の取付軸5Bの夫々にコイルバネ5Cを被嵌し、この各取付軸5Bは中程より外側部位を螺子杆に形成し、この取付軸5Bの螺子杆に鍔付ナット5Dを螺着してこの鍔付ナット5Dと前記接続歯車8との間にコイルバネ5Cを挟持保持した構成とし、このコイルバネ5Cが接続歯車8に圧接することで、各接続歯車8の回転に抵抗を生じる構成としている。尚、鍔付ナット5Dでなく、座金とナットを用いる構成でも良い。
また、この鍔付ナット5Dの回動調整によりコイルバネ5Cの接続歯車8及び第二接続歯車8Bへの圧接度合いの強弱を調整することができ、これにより避難者Hの体重や家族構成等に応じて抵抗度合い、即ち降下速度を調整変更できるようにしている。
このように構成した本実施例によれば、抵抗付与機構5を装置本体1の左右二箇所に備えたため、万一いずれか一方の歯車7が浮くようなことがあっても、他方の歯車7が噛合していることで、降下抵抗を生じるために抵抗付与機構5の作動が確実となり、一層安全性の高い構成となる。
また、本実施例では、前記ガイドローラ16に、前記巻装用ドラム3へ降下用ワイヤー2が巻き戻る際に、一箇所にだけ集中的に降下用ワイヤー2が巻き取られることなく、略均等に巻き取りされる手段を設けている。
具体的には、対設する二体のガイドローラ16の夫々の表面に螺旋溝23を形成し、この螺旋溝23に降下用ワイヤー2を沿わせた構成で、降下用ワイヤー2の巻き出し・巻き戻り時には、この螺旋溝23によって降下用ワイヤー2が右往左往するように誘導されて巻装用ドラム3に略均等に巻き取りされる構成としている。
その他の構成は、前記実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例4について図10,図11に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1において、前記巻き戻し付勢機構6に、降下用ワイヤー2が非常に長く巻き出ることによるゼンマイバネ6Aの巻き過ぎて破損することを防止すべく、ゼンマイバネ6Aの巻き速度を減速する減速手段を設けた場合である。
具体的には、本実施例の装置本体1は、左区画部1Aと中央区画部1Bと右区画部1Cの三区画部を形成し、左区画部1Aと右区画部1Cとに前記実施例3と同様の構成の抵抗付与機構5を設け、中央区画部1Bに、巻装用ドラム3と、減速手段を備えた巻き戻し付勢機構6を設けた構成としている。
更に詳しくは、巻装用ドラム3の回転軸3Aの他端部(図面左端部)は、仕切板10に形成した軸受孔10A(長孔)を介して左区画部1A内にまで延設して、この左区画部1A内に存する回転軸3Aの他端部に歯車7を付設すると共に、この回転軸3Aの他端部を、前記軸付勢機構4(コイルバネ4A)によって吊り下げられた軸受部材12に軸支している。
一方、回転軸3Aの一端部は、中央区画部1B内に軸付勢機構4(コイルバネ4A)によって吊り下げられたギアボックス24内に配設した構成としている。図中符号25は軸付勢機構4を介して行われるギアボックス24の上下移動をガイドする用ガイド体である。
また、このギアボックス24は、内部を仕切壁24Aによって左室24Bと右室24Cに仕切った構成とし、このギアボックス24の上部に、前記回転軸3Aの一端部が左右方向に貫通するように軸支している。
また、この回転軸3Aの一端部の、ギアボックス24内の左室24B内に存する部位には伝達歯車14を付設している。
また、このギアボックス24の中程に、歯車受軸26を左右方向に貫通するように軸支し、この歯車受軸26の、左室24B内に存する部位には減速歯車20を二枚並設状態に付設し、左側の減速歯車20は前記伝達歯車14に噛合するように設けている。
また、このギアボックス24の下部に、可動軸13を左右方向に貫通するように軸支し、この可動軸13の、左室24B内に存する部位には受歯車15を付設して、この受歯車15は前記右側の減速歯車20に噛合するように設けている。
また、このギアボックス24の右室24C内にゼンマイバネ6Aを配設すると共に、この可動軸13の、右室24Cに存する部位にゼンマイバネ6Aを連結している。
従って、巻装用ドラム3から降下用ワイヤー2が巻き出されると、この際の巻装用ドラム3の回転が回転軸3A,伝達歯車14,減速歯車20,受歯車15を介して可動軸13に伝達され、この可動軸13の回転によってゼンマイバネ6Aが巻かれる構成とし、巻き出した降下用ワイヤー2を放すことでゼンマイバネ6Aの復帰弾性により伝達歯車14,減速歯車20,受歯車15を介して巻装用ドラム3(回転軸3A)が降下用ワイヤー2を巻き戻す方向に付勢する巻き戻し付勢機構6を構成している。
また、巻装用ドラム3から降下用ワイヤー2が巻き出される際には、前記減速歯車20によりゼンマイバネ6Aの巻かれる速度が減速(巻かれる量が少なくなる)ように、各歯車14・20・15の歯車比を設定して前記減速手段を構成し、ゼンマイバネ6Aの巻かれすぎによる破損を防止している。
また、本実施例では、前記可動軸13の一端部(図示右端部)を延設して、この可動軸13の一端部を仕切板11に形成した軸受孔11A(長孔)を介して右区画部1C内に配設し、この右区画部1C内に存する可動軸13の一端部に歯車7を付設している。
また、この右区画部1C内には、この歯車7の下方に前記接続歯車8を備えた前記抵抗付与機構5を設けた構成としている。
即ち、本実施例では、巻装用ドラム3の回転軸3Aの一端側については、この回転軸3Aに直接歯車7を設けるのではなく、この回転軸3Aの回転動に(伝達歯車14,減速歯車20,受歯車15を介して)連動する可動軸13に歯車7を設け、この可動軸13の歯車7が、巻装用ドラム3(回転軸3A)の下降移動に伴って抵抗付与機構5の接続歯車8に噛合接続して、この抵抗付与機構5による抵抗が接続歯車8,歯車7(及び受歯車15,減速歯車20,伝達歯車14を)を介して回転軸3Aに伝達付与される構成としている。
尚、請求項中の「前記巻装用ドラム3の回転軸3Aに歯車7を設け」なる記載は、回転軸3Aに直接歯車7を設ける構成だけを意味するのでなく、本実施例のように回転軸3Aの回転動に連動する軸(可動軸13)に歯車7を設けるような構成も含む意味合いで用いているものである。
また、本実施例も、前記実施例3と同様に、前記ガイドローラ16に、前記巻装用ドラム3へ降下用ワイヤー2が巻き戻る際に、一箇所にだけ集中的に降下用ワイヤー2が巻き取られることなく、略均等に巻き取りされる手段を設けている。
また、本実施例では、右区画部1C内には軸付勢機構4と軸受部材12とを設けていない場合を示しているが、前記実施例1と同様に、この右区画部1C内で可動軸13を軸受部材12で軸支し、この軸受部材12を軸付勢機構4によって吊り下げする構成としても良い。
その他の構成は、前記実施例1と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜実施例4に限られるものではなく、軸付勢機構4,抵抗付与機構5,巻き戻し付勢機構6の具体的構成や、他の各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
実施例1を示す説明切欠斜視図である。 実施例1を示す説明切欠正面図である。 図2の説明切欠側面図である。 実施例1の降下用ワイヤーに避難者を継合して避難者が降下する様子を示した説明切欠側面図である。 実施例1の避難者降下時における本装置の内部構造を示す説明切欠正面図である。 実施例2の要部を示す部分拡大説明図である。 実施例3を示す説明切欠正面図である。 実施例3を示す一部を切欠した説明斜視図である。 実施例3の抵抗付与機構を示す部分拡大説明図である。 実施例4を示す説明切欠正面図である。 実施例4を示す説明切欠斜視図である。
1 装置本体
2 降下用ワイヤー
3 巻装用ドラム
3A 回転軸
4 軸付勢機構
5 抵抗付与機構
5A 捩りバネ
5B 取付軸
6 巻き戻し付勢機構
6A ゼンマイバネ
7 歯車
8 接続歯車
H 避難者

Claims (3)

  1. 建築物の高所に設置可能な装置本体に、避難者に継合可能な降下用ワイヤーを巻き出し自在に巻装した巻装用ドラムを回転自在に軸支すると共に、この巻装用ドラムの回転軸を昇降移動可能に軸支し、この巻装用ドラムの回転軸を上昇方向へ付勢する軸付勢機構を設けて、前記降下用ワイヤーに避難者を継合し降下させることでこの巻装用ドラムに下向きの荷重が加わった際に、この軸付勢機構の付勢力に抗して巻装用ドラムの回転軸が下降移動するように構成し、この巻装用ドラムの回転軸が下降移動した際にこの回転軸と接続する抵抗付与機構を前記装置本体に設けて、前記降下用ワイヤーで避難者が降下中はこの抵抗付与機構により巻装用ドラムの回転軸に回転抵抗が付与されて降下用ワイヤーの巻き出し速度が減速するように構成し、前記巻装用ドラムの回転軸に歯車を設けると共に、前記抵抗付与機構に接続歯車を設け、前記巻装用ドラムの下降移動に伴う回転軸の下降移動により、この回転軸の歯車が抵抗付与機構の接続歯車に噛合接続して、この抵抗付与機構による抵抗が接続歯車,歯車を介して回転軸に伝達付与される構成とし、この抵抗付与機構は、前記装置本体の、前記歯車より下方位置に取付軸を軸支し、この取付軸に前記接続歯車を設けて、前記巻装用ドラムの下降移動に伴う回転軸の下降移動により、この回転軸の歯車が接続歯車に噛合接続するように構成すると共に、この取付軸に捩りバネを装着して、この捩りバネが、前記歯車と前記接続歯車とが噛合接続した状態で前記巻装用ドラムから前記降下用ワイヤーが巻き出しされる際に、前記接続歯車の回転作動に対して抵抗を付与する構成とし、前記装置本体に巻装用ドラムの巻き戻し付勢機構を設けて、巻き出された降下用ワイヤーが装置本体へと巻き戻るように構成したことを特徴とする高所避難装置。
  2. 前記巻装用ドラムの回転軸が下降移動した際にこの回転軸と接続する前記抵抗付与機構を前記装置本体に複数設けたことを特徴とする請求項1記載の高所避難装置。
  3. ゼンマイバネを動力とする前記巻き戻し付勢機構を採用したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の高所避難装置。
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