JP4350903B2 - 遠隔光源を有する高効率照明システム - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の属する技術分野)
(発明の背景)
(1.発明の属する技術分野)
本発明は、概して高輝度光源を利用する照明システムに関し、高輝度光源と、遠隔領域に光線を伝達するためのプラスチック光ファイバケーブル束とを含む、さらに耐久性がありさらに高い効率の照明システムに特に関する。
【0002】
(2.関連技術の説明)
本分野では、莫大な量の放射エネルギーを発する高輝度光源を利用する照明システムが知られている。光エネルギーは、束の光ファイバ内を、束のもう一方の終端まで伝達され、照射される所望位置または領域に放散される。光源に隣接する終端すなわちケーブル束の光源端は、これらの要素に吸収されると熱に変換される大量の放射エネルギーにさらされる。典型的な遠隔照明システムによって吸収される熱の量は、光源端または束の先端の温度を100℃をはるかに超えて上昇させることがある。
【0003】
少なくとも光源側の典型的なグラスファイバ束構造は、互いに結束された複数個の光ファイバを含む。ファイバがたがいに結束されたすなわち束ねられた場合、個々のファイバ間に空間を限定するように、ファイバの各々は丸いまたは円形の断面を有する。ファイバ端をたがいにしっかりと保持または接着するため、該空間には接着樹脂材料が充填される。金属フェルールまたはリングはファイバを所定位置に保持もし、それによってケーブルの終端を形成する。接着樹脂材料は光学的に透明ではなく、したがって、接着樹脂に当り、光ファイバ先端に当らない光エネルギーは樹脂材料によって吸収され、ファイバ内を伝達されない。これにより、束の透過効率が減少する。さらに、吸収された熱が束の終端を損傷または破壊することがある。金属フェルールはまた熱を吸収、保持し、さらに問題を悪化させる。
【0004】
終端によって吸収された熱は、光ファイバ束の先端部の樹脂を破壊または溶解する。樹脂材料が軟化すると、樹脂がファイバ間の空間内から離れることがある。離れた樹脂により、ファイバ端がたがいに分離し、束の透過効率と品質に影響する。また、離れた樹脂により、光線の一部の光ファイバケーブルへの入射が阻害される。このため、さらなる光エネルギーが光ファイバ束の先端部で吸収され、照明システムの効率をさらに低下させる。
【0005】
かかる遠隔高輝度照明システムは、比較的高い融解温度を本来有するガラス製光ファイバを利用する。しかし、プラスチックファイバのほうが、高い可撓性、軽量、はるかに低いコストのため、より望ましい。プラスチックファイバの問題は、光透明度ファイバでの約70℃のように、融解温度が比較的低い点にある。このため、ファイバを溶解または破壊することを防止するため、プラスチックケーブルにそって低密度の光エネルギーしか使用できず、プラスチックファイバの恩恵の多くを排除する。
【0006】
高輝度光源によって発せられた熱を放散する特別な冷却システムを設計することで、光源に隣接したファイバ端の温度を下げる試みが行われてきた。光ファイバケーブル束を冷却するためのかかる方法とシステムは、使用するのが比較的高価で、プラスチック光ファイバの融点未満に温度をうまく下げることが確認されていない。
【0007】
かかるシステムまたは方法の一つがカチェリア(Kacheria)の米国特許第5,479,322号に開示されている。ファンにより空気がエンクロージャ内で移動し、隔壁システムを介し、光ファイバ束の端部に向かって導かれる。空気は光ファイバ束に対して本質的に平行に移動し、したがって光ファイバ束の先端には直接接触しない。したがって、高輝度光源を収容するエンクロージャの第1室内を通過し、次に、熱の内のいくらかを搬出するためにエンクロージャから出る空気によって冷却が提供される。しかし、熱源を含むハウジング内に空間が形成され、空気の流れは束を直接横切って移動しないため、前記システムは、終端または束先端で光ファイバによって吸収された熱を効果的に放散しない。
【0008】
別のかかるシステムがアワイ(Awai)米国特許第4,825,341号に開示される。アワイによって開示されたシステムも、高輝度光源によって発せられた熱を放散するために、エンクロージャ内を移動する空気を利用している。この特定システムは、光源の背後からエンクロージャを通して空気を引き込むための下流ファンを利用している。空気は、入口から、複数個の入口導管または通路を通って、光源と光ファイバ束先端の両方を含むエンクロージャ内に引き込まれる。光ファイバ束先端は、高輝度光源を含む室内へ延びる縁ブロックを含む。この主のシステムは、室内の光源によって発せられた熱を放散するため、大量の空気を使用する。しかし、光ファイバ束と、束先端を包囲する縁ブロックによって吸収された熱は効率的に放散されない。さらに、縁ブロックは、実際には、束先端周囲での熱の保持を助長する。
【0009】
別の方法はダブズ(Dobbs )米国特許第5,653,519号に開示される。ダブズによって開示されたシステムも、光ファイバ束の先端を効率的に冷却しない。このシステムでも、内部に集められた熱を放散するために室内の過熱空気を除去するため、空気は単に通過されるだけである。光ファイバ束によって吸収されたいかなる熱も束先端内に本質的に保持され、したがって前述の問題はダブズの開示によっても解決されない。
【0010】
さらなるシステムが、ヒートシンクまたはブッシュを備えた光ファイバケーブルの終端の包囲部分を開示するミラー(Miller)らの米国特許第5,099,399号に開示される。ヒートシンクは、高輝度光源を包囲するハウジング内に、ヒートシンクを通して空気を通過させるため、光ファイバ束に隣接し、それに平行な空気孔または通路を有する。空気は、ハウジング内の光源の下流に位置するファンによって、ヒートシンクの通路を通して引き込まれる。ガラスロッドがプラスチック光ファイバ束の端部に同心に突き当たるように配され、ハウジング内に突出し、高輝度光源に緊密に隣接する。
【0011】
ミラーらによって開示されるシステムも、内部に空気を移動させることで、ハウジング内から熱を放散する。このシステムはまた、プラスチック光ファイバ束の端部からも熱をいくらか放散する。しかし、ガラスロッドの一端が光ファイバ束の先端に接触し、ガラスロッドの露出端が高輝度光源に面しているため、ガラスロッド内を伝達される光エネルギーは高光密度を有し、束要素によって吸収された熱の量は充分に減少できない。ヒートシンクと空気通路も、光ファイバ束先端の直接の冷却を提供しないが、その代わりガラスロッドのみを冷却する。さらに、光エネルギーはガラスロッドを通り、プラスチック束に伝達され、したがって、ロッドによって吸収される放射エネルギー量に基づいて熱を発する。ガラスロッド内に発せられた熱はプラスチックとガラスとの接触点で、束先端に直接伝達される。プラスチック束は非常に低い伝熱率を有し、束自体の先端の特別な冷却がないと、まさにその先端で熱が発生され、ミラーらの開示によっては充分に冷却されない。
【0012】
遠隔照明システムの光ファイバ束の遠隔または遠位端で、光ファイバケーブルを通して発せられる光線は、所望箇所または領域に伝達される。約30〜約100ミクロンの範囲の直径を有するガラス光ファイバは、数10年間知られ、使用されてきた。光ファイバは、各ファイバの端部を、束の各端に鏡品質の仕上げを有する表面仕上げ端で終端させた状態で、たがいに平行にまとめられる。
【0013】
ガラス光ファイバの場合、光ファイバ束端を準備し、表面を整えるために使用される典型的な方法は以下の工程を含む。素ファイバの束にされたグループの各端部は、ファイバをともに接着、圧縮するファンデルワース力を生じ、梳くことによって平行にファイバを並列させるために、液体、望ましくはアルコールに浸漬される。ファイバは、平行に並列させるために梳かれ、次に束の各端の周囲に巻かれたラップアラウンドコードを用いてさらに圧縮される。束の端部は、ファイバをたがいに緊密に束ねるために、円筒形の金属性フェルール内に引っ張られる。次にファイバは、液体またはアルコールを蒸発させるために乾燥される。次に、接着剤エポキシ樹脂を端部に塗布し、ケーブルの個々の光ファイバの間の空間を充填し、ファイバを所定位置にしっかりと保持する。
【0014】
樹脂の硬化が完了後、金属フェルールの端部を超えて延びる余分なファイバと樹脂エポキシは切断または除去される。次に、光ファイバケーブル束の両端または先端は、ケーブルの各終端に鏡品質の表面を形成するために、表面研磨される。
【0015】
光ファイバケーブルの構築で重要な要素の1つは、実際のファイバ材料の断面の、終端金属フェルールとエポキシ樹脂の内部領域の断面に対するパッキングファクタまたは率として定義される。パッキングファクタは、接着剤または樹脂材料を含むファイバ間の空間での光エネルギーの吸収による光線の損失を少なくとも部分的に決定する。従来のガラス光ファイバ束の典型的なパッキングファクタは、ガラス光ファイバが直径約50ミクロンの場合、約65〜70パーセントである。すなわち、終端横断面の約30〜35パーセントはフェルールまたはエポキシ樹脂材料であることになる。金属フェルール材料と樹脂は、光線透過性がないため、それに入射したいかなる光エネルギーも吸収し、したがって、束の効率をさらに減少する。
【0016】
さらなる問題は、光ファイバ遠隔照明システムでは、特に楕円リフレクタと組み合わせたキセノンランプとメタルハライドランプなどの光源の場合は、光源が、莫大な量の放射エネルギーを発する極めて高い輝度のランプである点である。光源から発せられた光束はファイバによって伝達され、ファイバ間の金属フェルールと樹脂材料によって吸収される。終端によって吸収される熱は、光ファイバ束の先端の温度を大幅に上昇させる。
【0017】
ケーブルの入力または光源端の温度はゆうに100℃を超え、ファイバ間の空間から出てくるほどに樹脂を燃焼または軟化することで、束の先端の樹脂を破壊することがある。離れた樹脂材料はファイバを通る光路を妨げる。前述のように、装置の室またはエンクロージャ内で熱をおおむね放散するために、大量の空気の移動を利用するための試みがなされてきた。
【0018】
プラスチック光ファイバ要素を利用するプラスチック光ガイドは、低コスト、軽量、高い可撓性、大径のケーブルのため、より望ましい。しかし、1つの欠点は、プラスチックファイバは、約70℃のような低い融解温度を有する点にある。かかる低溶解温度により、遠隔照明システムで高輝度光源にさらされると、光ファイバ及び終端の破壊を生じる。高い熱吸収も、終端の下流のケーブルを破壊する。終端のガラスファイバケーブル構造は不充分である。
【0019】
理想的な高効率照明システムは、大径のプラスチック光ファイバケーブル束に結合された高輝度光源を含む。しかし、前述のように、プラスチック光ファイバに結合される高輝度光源を使用することは従来不可能である。これは、熱のような大量の光エネルギーを吸収しないように、束の終端を製造する手段が現段階ではないためである。これはさらに、すべての既知の冷却方法が、約70℃であるプラスチック光ファイバの融点未満にケーブルの終端で温度を連続して維持するために充分に効率的ではないためである。
【0020】
(発明の概要)
したがって、本発明は、光ファイバまたは他の光学要素を組み込め、遠隔照明のためにプラスチック光ファイバケーブルに結合される高効率及び高輝度照明装置から成る高効率照明システムを製造することを目指している。前述のように、高効率及び高輝度照明装置はプラスチック光ファイバケーブルとして得られる。しかし、この2つを組み合わせることは、従来、高輝度照明装置の焦点面の光束にプラスチック光ファイバの終端をさらすという深刻な欠点のため、可能ではなかった。
【0021】
ガラス光ファイバは約450℃〜500℃の充分な融解温度を有するため、高効率及び高輝度照明装置は、以前はガラス光ファイバとのみ使用できた。以前の別の選択肢は、現行の冷却システムが光ファイバ束先端部を充分に冷却できる、たとえばハロゲン電球などのかなり低い輝度のエネルギーを発するかなり非効率または低エネルギーの光源とともにプラスチック光ファイバを使用するというものであった。
【0022】
しかし、高エネルギー光システムでのファイバ束先端を冷却するための現行技術はプラスチックファイバと使用するには不適切である。高速空気移動システムがその代替案である。したがって、本発明は、より具体的には、高速空気移動冷却システムと組み合わせて、終端にそって熱の分散吸収を行うプラスチック光ファイバケーブル束を利用する遠隔照明システムまたは装置を目指している。また、本発明は、遠隔照明システムにおいて、ケーブルの光源端と遠位出力端の両方で使用するため、プラスチック光ファイバケーブル束のかかる耐久性終端を形成する構造と方法も目指している。
【0023】
本発明の目的は、高輝度光源とプラスチック光ファイバを利用する、より効率的な遠隔照明システムまたは装置を提供することにある。本発明のさらなる目的は、吸収された熱を束先端の体積にそって分散し、それによって、高輝度光源の焦点面などの高密度の光エネルギーにさらすことができるプラスチック光ファイバケーブル束の終端を形成する方法を提供することにある。本発明の別の目的は、かかる新規の構造のプラスチックケーブル束を形成する方法を提供することにある。本発明のさらなる目的は、照明装置の性能を落とすことなく、かかるシステムの光ファイバケーブルの入射端上に高速空気流を直接提供することにある。
【0024】
本発明の前記及びその他の目的を達成するため、照明システムは、第1室と第1室とは別の第2空間をその内部に区画するハウジングエンクロージャを有するよう開示される。高輝度光源は該第1室内に保持され、発光端を有する。光ファイバケーブル束はハウジングに接続され、スリーブ内に保持される複数個のプラスチック光ファイバを有する。束は光源の発光端に面するように配された光源端と、照射される領域内に配される遠隔端も有する。空気移動器具は第2空間内に保持され、第2空間内に第1速度で移動する空気流を発生させる。第1速度に対して加速した速度で、ケーブル束の光源端を超えて空気流を集中及び導くため、空気通路は該空間と連通する。
【0025】
空気移動機構は、直線ファン、遠心送風機、第2空間内に搭載されるその他の機構のいずれでもよい。空気通路は、空気流を導くとともに、空気流の速度加速を提供するため、ノズル方の特製オリフィスのいずれでもよい。第2空間を第1室とは別に維持することで、室内の過熱空気と混合する前に、冷却空気がケーブル束端上に導かれる。
【0026】
本発明の1実施例において、光ファイバケーブル束が開示され、1対の終端で終端する。ケーブル束は、スリーブ内に互いに結束された複数個の細長プラスチック光ファイバを有する。各光ファイバはその各終端にファイバ先端を有する。複数個の光ファイバの各々の露出端は、終端の少なくとも一方に隣接するスリーブを超えて延びる。光学的に透明な材料製の円筒フェルールが、光ファイバの露出端の一部を包囲する。光学品質の樹脂材料を成型、硬化し、フェルールと光ファイバの露出端の実質的な部分とをカプセル化する。樹脂材料は、少なくとも1終端で光ファイバのファイバ先端と同一面となる。ファイバ束の端面は、所望の表面仕上げに研磨される。
【0027】
本発明の光ファイバケーブル束構造は、光ファイバケーブル終端に以前使用されていた吸熱金属フェルールと吸熱エポキシ樹脂の両方を排除する。かかる要素の代わりに、非吸熱光学透明樹脂を、ファイバをともに固定するフェルールの代わりとして、またファイバ間の空隙を充填するために用いる。このようにして、本発明のかかる要素を利用することで、従来の既知の構造に比べて、終端の吸熱特性が大幅に減少される。
【0028】
本発明の1実施例では、光ファイバケーブル束の終端を形成する方法が少なくとも以下の工程を含むと開示される。第1工程は、複数個のプラスチック光ファイバを包囲するスリーブを含む光ファイバケーブル束を提供することである。各光ファイバは、その各終端にファイバ先端を有する。次の工程は、スリーブの対応端を超えて、光ファイバのそれぞれの少なくとも一端を露出させるため、スリーブの一部を除去することである。次の工程は、第1径を有する第1フェルールを光ファイバの露出端上にスライドさせることである。第1フェルールは、光学的に透明な材料製である。
【0029】
次の工程は、第1径よりも多少小さい第2径を有する第2フェルールを、第1フェルールに対して当接関係に、また光ファイバの露出端上にスライドさせることである。次の工程は、光ファイバの露出端上に第1フェルールをさらに移動し、第2フェルールをファイバ端付近に残し、少なくとも終端上で第1及び第2フェルールの間に空隙を生じることである。
【0030】
次の工程は、空隙を埋め、第1及び第2フェルールとともに光ファイバの露出端を包囲するため、終端の周囲に光学品質の樹脂材料を成型することである。次の工程は、樹脂を硬化するため、樹脂材料を硬化させることである。次の工程は、終端で横断面を露出させるため、第2フェルールを包囲する樹脂材料を含むケーブル束から第2フェルールを分離することである。最終工程は、ファイバ先端と樹脂材料を含む横断面を所望仕上げまで研磨することである。
【0031】
本方法は、ケーブルの終端の方法と構造をさらに向上するため、追加工程を含んでもよい。たとえば、第1及び第2フェルールを追加する前に、光ファイバの露出端を強制空気によってまず清掃してもよい。さらに、ファイバのパッキングファクタを増加するため、コードを利用して、露出ファイバ端をまず巻いてもよい。
【0032】
本発明の方法を利用することで、パッキングファクタが従来の既知の構造よりも10〜15パーセントかそれ以上増加され、光ファイバ素材ではない終端の表面積の量を減少する。増加したパッキングファクタは、新規のデュアルフェルール技術を利用することで達成される。さらに、本方法は、すべての材料が光ファイバ材料か光学的に透明な樹脂材料である終端を達成し、吸熱特性を大幅に減少した。
【0033】
本発明の遠隔照明システムは、従来の既知の構造に比べ大幅な改良を提供する。本発明のシステムにより、以前は不可能であった、高輝度光源と組み合わせたプラスチック光ファイバの利用が可能となる。本発明により、ファイバ間の空間を埋め、ファイバをたがいに保持し、光学的に透明な樹脂によって光ファイバの周囲に成型されるフェルール用にも、ケーブルの終端で光学的に透明な樹脂材料を使用することで、この構造が可能となる。さらに、本発明の方法を利用することで、終端のパッキングファクタを増加し、束の透過効率が増加する。前述の高速空気流と個別の空間構造が、ケーブルの終端を大幅な冷却を可能にすることで、システムの効率をさらに増加する。
【0034】
ケーブル束の終端に入射する光エネルギーは、光ファイバと、ファイバを包囲する樹脂に多少吸収される。本発明は光学的に透明な樹脂を利用しているが、多少の光線によって発生した熱が終端に必然的に吸収される。本発明の成型方法を利用することにより、吸収された熱は、伝熱性により終端のより大きな体積に伝達される。本発明の空気流は、ケーブル束の終端上に成型される樹脂の長さに一致する幅に調整される。これにより、ケーブルの終端に吸収される全領域上に空気を導くことで、冷却性能が大幅に向上できる。
【0035】
本発明の前記の及びその他の目的、特徴及び利点は以下の説明と添付図面と組み合わせて検討された場合に明白となる。以下の説明は、本発明の望ましい実施例を示しているが、例証を目的とし、制限するものではないことは言うまでもない。本発明の精神から逸脱することなく、本発明の範囲内で多くの変更と改変ができ、本発明はかかる改変をすべて含む。
【0036】
本発明を構成する利点と特徴、及び本発明内に提供される典型的な仕組みの構造と操作の明確な概念は、添付の図面に図示され、本明細書の一部をなす例証的な、したがって非制限的な実施例を参照することで、さらに簡単に明白となり、同様の要素には同様の参照番号を付す。
【0037】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
次に図面を参照し、図1は、光源または照明装置22と、遠隔位置に光エネルギーを搬送する光ファイバケーブル束24とを有する遠隔照明システム20の概略図を示す。照明システム20は、光源22付近に配されるケーブル束の光源端または終端26を冷却する新規手段を含む本発明の複数の新規の態様を組み込んでいる。光ファイバケーブル束24の光源端26と遠隔終端28は、それぞれ、本発明の新規の方法にしたがって製造される新規の構造を備えている。新規の冷却手段と、ケーブルの新規の終端構造により、束になっているプラスチック光ファイバを使用でき、さらに、遠隔照明システムの光線透過効率を実質的に増加する。
【0038】
再び図1で、システム20の概略図は、第1室34と、別個の第2室または空間36とを内部に区画する一体型エンクロージャまたはハウジング32を備えた光源アセンブリ30も含む。空間36は、外壁38aと、第1室34から空間を隔てる内壁38bと、端壁38cとを含む空間エンクロージャによって境界線を定められる。
【0039】
電源40が第1室34内に配され、ランプを照射するための光源22に電力を供給する。本実施例の光源22は、大量の放射エネルギーを発するメタルハライド、キセノン、硫黄、その他同様のランプなどの高輝度ランプであることが望ましい。フィルタ、レンズ、その他の同様の要素の形態の光学要素42を、所定の様態で光線を成形、集中、フィルタ、及び誘導するために照明装置22の正面に配してもよい。ランプから投射光エネルギーが、ケーブルの光源端26の横断面または表面43に入射するように、ケーブル束の終端または光源端26は、高輝度ランプ22と光学要素42に面するよう配される。
【0040】
遠心送風機またはファン50が第2室または空間36内に配され、外空間壁38aまたは端壁38cの一方に形成された空気入口52を通して空気を引き込む。空気流は図では矢印「A」で示されている。空気は、送風機50によって矢印「A」の方向に空間36内を強制移動される。空気導管または通路54は、内空間壁38B内にケーブルの光源端26付近に形成される。導管54の構造とその性能上の特徴は図10〜14を参照して以下にさらに詳述される。空気は矢印「A」の方向で第1室34内を流れ続け、空気出口開口部すなわちイグゾースト56を介して第1室とハウジング32から出る。
【0041】
図2は、光透過特性を改良した光ファイバケーブル束の終端を形成する工程の概略フローチャートを図示し、上昇した温度での耐久性を増加している。ブロック60で示される第1工程は、光ファイバケーブル束を提供することで、該束はおおむね平行に配された複数個のプラスチック光ファイバから成る。プラスチック光ファイバはさまざまな異なる材料から製造できる。かかる望ましい材料の1つはポリメチルメタクリレートすなわちPMMAとして知られる。各光ファイバは、約0.1〜2.0mm以上の範囲の直径を有することができ、約13mmすなわち0.5インチ程度の直径を有するようにもできる。一方、従来のガラス製の光ファイバは直径が極めて小さく、約30〜100ミクロンの範囲などである。
【0042】
プラスチック光ファイバを含むケーブルを選択すると、特定の用途のための特定長のケーブルが、連続した長さのケーブルから切断される。かかるケーブルは、典型的に、取扱及び使用中の要素及びその他の損傷から光ファイバを保護するため、ファイバを包囲するジャケットまたはスリーブを含む。ブロック62は、ケーブルが所望長さに切断されることを示している。図3は、保護スリーブ68によって包囲される複数個のプラスチック光ファイバ66を含む光ファイバケーブル束24の透視図を示す。
【0043】
図2のブロック70で示されるように、スリーブ材料68の一部が切除され、ケーブル24の長さの各端部から延びる該複数個の光ファイバ66を露出する。かかるケーブル端66は、図3ではスリーブ68から延びるよう図示される。
【0044】
ブロック72に図示されるように、材料スリーブ68から延びるケーブル端66は取扱中にたまったほこりやごみを除去するために清掃できる。送風機74からの強制空気が、例示を目的として図3に示されるように汚染物質を除去するために使用できる。
【0045】
図2のブロック78に図示されるように、図3に示されるようなファイバ66の露出部の周囲にコードが螺旋状に巻かれる。コード80は、コードがファイバ66の自由または遠位端82に接近するにしたがって、高い圧力をかけるような方法で巻かれる。このようにすると、露出ファイバ66が、遠位端82でたがいにより緊密に束ねられる。コード80はいかなる構造のものでもよいが、1実施例では、露出ファイバ66のクラッディング材料を損傷しないように、綿コードであることが望ましい。
【0046】
図2に図示されるブロック84で、円筒形の第1フェルール86は、光ファイバ束24の寸法によって決定される特定の内径と外径を有するよう選択または設けられる。第1フェルール86は、ポリカーボネート材料などの光学的に透明な材料から製造されることが望ましい。図2のブロック88に示され、図3と4に図示されるように、第1フェルール86が、巻かれて露出されたケーブル端66上に適用される。第1フェルール86は露出ケーブル端上にスライドされ、図4に図示されるように、第1フェルール86を超えて、ケーブル端の少なくとも3.8cm(1.5インチ)、望ましくは5.1〜7.6cm(2〜3インチ)を露出させることが望ましい。
【0047】
図2のブロック90に示されるように、コード80はケーブル束上にスライドされる際に第1フェルール86を超えて延びるファイバ66の露出部から解放または巻を解かれる。第1フェルールが完全にファイバ66上にあると、コード80は除去される。ブロック92で示されるように、次に、露出したファイバはたがいに本質的に平行になるように並列される。露出したファイバ66は、アライメント工具を用いてたがいに平行に並列されるか、梳かれ、または手で並列される。ブロック94で示され、図5に図示されるように、次に、第1フェルール86は露出ファイバ66の遠位端82に向かって、遠位端82付近までスライドして戻される。
【0048】
図2のブロック96と98に示されるように、第2のやや小さいフェルール100は、第1フェルール86の内径よりも2〜3パーセント小さい内径を有するように選択される。次に第2フェルールは、露出ファイバ66の遠位端82上にスライドされ、図5に示されるように第1フェルール86と当接関係に配される。次に、第2フェルール100は露出ファイバ66上にスライドされ、第2フェルールとともに露出ファイバ上に第1フェルール86を押し戻す。第2フェルール100が、露出ファイバ66の遠位端82上に完全に受け止められると、第2フェルールは、図6に図示されるように露出端付近の所定位置に残される。
【0049】
図2のブロック102によると、第1フェルール86は次に、スリーブ材料に向かって戻され、第1と第2フェルールの間に分離空間を形成する。この状態は図6にも図示される。この構成において、第1及び第2フェルール86及び100は、それぞれ、実質的に平行の並列状態に緊密に束ね、まとめられる。この方法を用いることで、パッキングファクタは約80〜85パーセント増加でき、現在既知の構造より大幅な向上となる。
【0050】
図7のブロック106で示され、図7に図示されるように、光ファイバ束24の終端をさらに成型するために型108が準備される。型108は、内部に円筒形の成型孔112を形成する円筒部または壁110を含む。壁110の底端は型カバー114によって閉じられ、覆われている。型カバー114は、たとえば図7に図示されるように、壁の下部端内にカバー114がねじ込まれるように、機械的ネジ山を用いるなど、適切ないずれの方法で円筒壁110を封止、係合する。上端は、型の開口部115を形成するように開放したままにされる。
【0051】
図2のブロック116と118に示されるように、光学品質の樹脂材料120が選択され、開口部115を介して成型孔11内に設置される。樹脂120は、カバー114によって内部に保持される状態で、図7で成型孔の底部に図示される。理想的な樹脂120は、ファイバ66などと同様の光学特性を有するよう選択される。
【0052】
図2のブロック122に示されるように、光ファイバ束24の図6に図示される事前に準備された終端が、開口部115を介して成型孔112内に挿入される。孔112の内径は、第1及び第2フェルール86、100の外径よりそれぞれ約0.025〜0.038cm(0.01〜0.015インチ)程度大きいことが望ましい。この許容範囲により、孔112とフェルールの外径との間に締まり嵌めを生じ、しかも、2個のフェルール86と100と、壁110との間の空間と、2個のフェルール間に形成される空隙とに樹脂を充填できる。終端は、樹脂120内に完全に浸漬されるように、図7では透視図で示してある。
【0053】
次に、選択された光学品質の樹脂の固有の特徴と条件にしたがって、また図2のブロック124に示されるように、樹脂120が硬化される。樹脂が完全に硬化すると、図2のブロック126に示されるように、終端が型から外される。成型後の終端が図8に図示され、第1及び第2フェルール86と100の両方の周囲に成型された樹脂材料120と、2個のフェルール間の空隙のファイバ66の露出部とを含む。次に、ケーブル24の終端が、いずれかの従来の手段によって、成型孔112から外される。樹脂が硬化された後に、成型孔からの樹脂の分離を促進するために、型内に挿入する前に型108と終端とを準備することが必要となる場合がある。終端と型の表面を準備するために、特定の種類の市販の剥離剤がある。かかる物質は、樹脂が硬化した後に、2つの要素の分離を容易にする。さらに、樹脂が硬化した後に2つの要素を分離するため、力の適用が必要になることがある。
【0054】
ブロック128で示されるように、次に、束の残りから、成型後に終端の一部を切断するため、図8に図示される切断装置130が利用される。第2フェルール100と第2フェルール100を包囲する樹脂120が除去され、横断面43を露出させる。図8aに図示されるように、該面は硬化樹脂120と、光ファイバの新たに露出された遠位端または先端134のみを露出する。
【0055】
図2のブロック132で示されるように、光ファイバ束24の各終端26、28の横断面は、成型、切断後、所定程度まで、望ましくは鏡品質仕上げまで研磨される。図9に図示されるように、成型された終端の先端または横断面43に所望仕上げを得るためのものであればいずれの適切なプロセスでもよい。既知の手段としては、所望の鏡品質仕上げを得るために表面43を研削及び研磨するラップ盤または研削盤136の利用を含む。
【0056】
ケーブル24を準備すると、本発明に従って遠隔照明システム20で使用する準備が完了する。新規の終端構造と、該終端を製造する新規の方法は、複数の理由により既知の方法と構造を大幅に向上する。まず、従来のケーブル束構造よりもパッキングファクタが10〜20パーセント以上増加する。この事実のみでもケーブル24の効率が増加する。2番目に、光学的に透明のフェルールと、光学品質の樹脂を使用することで、終端での吸収される光エネルギー量が大幅に減少する。したがって、入射エネルギーのほとんどは、出力または遠隔終端28までファイバによって伝達される。このことが、ケーブル束の全効率をさらに向上する。
【0057】
図1に図示されるように、本発明に従って構築された光ファイバ束24は、照明装置30のハウジング32に接続される。終端26と28は、やはり図1に図示される成型・研磨表面43をそれぞれ含む。前述の新規の構造を利用する利点の一つは、光学的に透明な成型樹脂材料120は大量の光エネルギーを吸収せず、その代わりに、前述の光ファイバで伝達されるエネルギーを通過させることにある。したがって、従来の既知の構造と比較して、光により発生するエネルギーが各終端に吸収され、保持されることが少ない。これにより、寿命が延び、終端を破壊する可能性が少なくなる。さらに、成型構造は、光ファイバ束24の効率を増加する。光学樹脂材料120により吸収される光エネルギーが少なくなるため、エネルギーが光ファイバ内を遠隔終端28まで伝達され、照射される領域に分配される。このようにして、照明システムの効率が向上される。したがって、標準の高輝度ランプからより多くの光線が終端28の場所に分布できるか、同量の光線が、低出力または多少小型のランプアセンブリ22を利用して分布できる。
【0058】
かかる光ファイバを使用する以前に知られている遠隔照明システムは、約50〜55パーセントの効率で、すなわち、光エネルギーの45〜50パーセントは失われ、システムにより吸収され、照射する場所には伝達されない。一方、本発明は約80〜85パーセントの効率のケーブルを生産し、その結果、従来の既知の構造よりはるかに向上される。
【0059】
別の利点は、光学品質の樹脂120は、高輝度光源22によって発せられた多くの光エネルギーを吸収しない点にある。したがって、樹脂120は破壊される可能性が低く、光ファイバ66から分離しない。したがって、樹脂は、光ファイバへの光エネルギーの透過を阻害しない。これが、この新規のシステムの効率をさらに高める。
【0060】
次に、図10〜15を参照し、光ファイバ束24の終端または光源端26のための新規の冷却手段を開示する。図1は、光源アセンブリ30の単純な概略を示す。図10〜15は、図1に開示される構造の複数の別の実施例をより詳細に図示する。そのことに留意し、図1と図10〜15の構造で同様の部品には同様の参照符号を付与している。新しいまたは代替の要素は、差異を際立たせるため、新しい参照符号を付与している。
【0061】
次に図10で、光源アセンブリ150は、図1に図示される概略に構造的に非常によく似せて図示される。光源アセンブリ150は、ファンまたは送風機50の付近にルーバ式吸気口154を有するハウジング152を備えている。送風機50は再び室または空間36内に配され、光源アセンブリ22に面して設けられる光ファイバ束24の終端26を横切って空気を導く小型の導管またはオリフィス54を有する。ハウジング152は、ハウジング152内に束24をしっかりと保持するための取付具156を備えている。光源アセンブリ150は、第1室34と、電源40と、光源22もその内部に備えている。ディフューザまたは光学要素またはフィルタ42も光源22上に配されている。ルーバ式排気出口160が、図1の排気開口部56の代わりに使用してある。ルーバ154と160はハウジング152に出入りする空気の方向を制御する。
【0062】
本実施例の導管または空気通路54は、空間または室36の断面寸法よりもはるかに小さい直径を有するよう設計されている。小径にすることで、空気が導管54を介して室36から、束24の終端26を横切って通過する際に、送風機50によって発せられる空気の速度を上げる。導管54は、終端上を、終端を横切って空気流を直接導くよう正確に配され、設計されている。この点で、光源アセンブリ150の操作中に先端を低温に保つため、少しの空気流が、終端と横断面43を横切って非常に高速で導かれる。
【0063】
導管54は、小さい開口部の形態でも、空気流の正確な方向及び速度制御を提供するため、テーパ付きノズルまたはベンチュリの形態でもよい。また、導管または通路54は、所定幅を有する空気流を発するように構成することが望ましい。幅は、終端26上にとどまる樹脂120の長さと実質的に同じであるよう意図される。これは、高速空気流により終端26全体が冷却されるようにするためである。
【0064】
図13と14は、多少異なる構造の光源アセンブリ170の別の実施例である。本質的に、送風機50は空間または室36内に配され、送風機から空間36にそって比較的高速で大量の空気を導く。空間は、端部172で小径路または空間を形成するため、ハウジング174の一端172で大幅に狭くなる。大型の空間36を介して送風機50によって強制的に導かれる空気は、小型の室176内を通ってさらに高速で導かれる。ケーブルの終端を冷却するため、束24の終端26は小型の空間176内に露出し、したがって、高速空気流は、表面43と束の終端26全体を直接横切って押し出される。ここでも、小型の空間176の幅は、終端26の長さとほぼ同じである。
【0065】
本実施例は、ハウジング174の他端182に配されたオプションの排気ファン180も図示する。排気ファン180は、前述の先行技術の冷却手段と同様の室34から暖かい空気を引き出すために用いてもよい。
【0066】
本発明の光源アセンブリの各実施例は、光ファイバケーブル束24の横断面43と終端26全体上に、正確に導かれた高速空気流を提供することを図示する。これは、ハウジングの第1室34を通して吸気口から排気口へ単に空気を排出する従来の既知の方法よりも改良されている。本発明の新規の手段は、ケーブル束24の横断面43を含む終端27のより効率的な冷却を提供する。
【0067】
本発明のシステム全体で、高輝度照明装置と、システムにプラスチック光ファイバケーブル束の両方が併用できる。冷却ファンは、束の終端のみの上に細い高速空気流を導く。空気流の幅は、終端の長さに一致するよう調整される。横断面によって吸収される熱は、終端の樹脂の全長に伝達される。空気流が樹脂端全体を冷却する。終端構造は、金属フェルールやエポキシ樹脂などの従来の終端構造の吸熱要素を実質的にすべて排除する。本発明の終端を形成する方法は、高パッキングファクタまたはより緊密に束ねられたファイバを有するケーブル束端も製造する。
【0068】
本発明を特定の実施例を参照して説明してきたが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、前述の発明に多くの他の変更と改変が行える。かかる変更の範囲と精神は、本明細書の特許請求の範囲を検討することで明白となる。したがって、本発明の範囲は、本明細書によってのみ限定されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にしたがってそれぞれ構築された冷却ファンと光ファイバケーブルを有する光源アセンブリを含む遠隔照明システムを示す図。
【図2A】 本発明にしたがって構築された光ファイバケーブル束の終端を構成する創意のある工程の1実施例を説明するフローチャート。
【図2B】 本発明にしたがって構築された光ファイバケーブル束の終端を構成する創意のある工程の1実施例を説明するフローチャート。
【図3】 図2の方法とフローチャートにしたがう製造の種々の段階での光ファイバケーブル束の終端を示す図。
【図4】 図2の方法とフローチャートにしたがう製造の種々の段階での光ファイバケーブル束の終端を示す図。
【図5】 図2の方法とフローチャートにしたがう製造の種々の段階での光ファイバケーブル束の終端を示す図。
【図6】 図2の方法とフローチャートにしたがう製造の種々の段階での光ファイバケーブル束の終端を示す図。
【図7】 成型孔内への終端の挿入時の図6の光ファイバケーブル束を示す図。
【図8】 図7に図示される成型プロセス実行後の終端の一部の除去を示す図。
【図9】 研磨プロセスを実行中の光ファイバケーブル束の終端を示す図。
【図10】本発明にしたがって構築された図1に図示する照明システム用の光源アセンブリの1実施例の上面部分切り欠き図。
【図11】図10の光源アセンブリの側面図を示す図。
【図12】図10の光源アセンブリの端面図を示す図。
【図13】図1に図示する照明システムの光源アセンブリの別の実施例の上面部分切り欠き図。
【図14】図13の光源アセンブリの端面図。

Claims (5)

  1. 照明装置であって、
    第1室と、第1室とは別の第2空間とを内部に区画するハウジングエンクロージャと、
    第1室内に保持され、発光端を有する高輝度光源と、
    ハウジングに取り付けられ、スリーブ内に保持される複数のプラスチック光ファイバと、光源の発光端に面するように配されて光学的に透明な樹脂に包囲された光源端と、照射される領域に設置される遠隔端とを有する光ファイバケーブル束と、
    第2空間内において第1速度にて移動する空気流を発生する、第2空間内に保持された空気移動装置と、
    ケーブル束の光源端にわたって更に高い速度にて前記空気流を集中させるとともに導くための形態を有し、該空間内に連通する空気通路とから成り、前記光源端を包囲する前記光学的に透明な樹脂の長さと実質的に同じ所定幅の空気流を発するように前記空気通路が構成されている照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置であって、光源の発光端と光ファイバケーブル束の光源端との間に配された光学要素からさらに成る照明装置。
  3. 請求項1に記載の照明装置であって、該空気通路が、第1室と第2空間とを隔てる壁内に配され、第2空間より実質的に小さい断面積を有し、空気流がケーブル束に対して横断方向になるように位置決めされる照明装置。
  4. 請求項1に記載の照明装置であって、空気通路が第2空間の下流にある第3空間であり、その内部へ、ケーブル束の光源端が空気流に対して横断方向に延び、該第3空間が、第2空間より小さい断面積を有し、ケーブル束の光源端の長さとほぼ同じ幅を有する照明装置。
  5. 請求項1に記載の照明装置であって、
    該空気移動装置と連通する周囲空気入り口と、
    第1室に空気を出せるようにする、ハウジング内の排気出口と
    からさらに成る照明装置。
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