JP4350329B2 - クリーニング部材および定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、記録装置、プリンター、マイクロリーダープリンター等の画像形成装置において、電子写真、静電記録、磁気記録等の適宜の作像手段部にて転写材、感光紙、静電記録紙等の記録材に転写式(間接式)または直接式で形成担持させた、トナーの未定着画像を記録材に加熱定着させる定着装置の定着ローラーをクリーニングするためのクリーニング部材および定着装置に関する。
【0002】
より詳しくは、圧接して回転する一対のローラー間の挟圧部(定着ニップ部)に未定着画像を熱および/または圧力で記録材面に定着させるローラー定着装置についてのオフセット防止手段、及び定着ローラー汚れ防止手段に関する。
【0003】
【従来の技術】
接触式のクリーニング法には、紙、布、不織布、樹脂、繊維等からなるフエルトをクリーニングウエブとして用いる方法と、芯金の外周にフエルトが被覆されたクリーニングローラー用いる方法とが一般に知られている。これらの方法は、特に電子写真画像形成装置において、定着装置の定着ローラー上の残留トナーの除去等で広く用いられている。
【0004】
ここで簡単に図1で、転写材上の未定着画像を定着する装置の一般的なウエブクリーニング方式、および定着ローラーのクリーニング機構を説明する。1は定着ローラーで、Al等の芯金上にPTFE等のオフセット防止層を積層し構成される。2は加圧ローラーでSUS等の芯金上にSiゴムを積層し、その外側をPFAチューブ等で被覆、構成される。3はハロゲンヒーター等の熱源で、定着ローラーを適当な温度に加熱する。
【0005】
これら一対のローラーは圧接回転し、ローラー間の挟圧部に転写材6上に形成担持された未定着トナー画像7を導入し、挟圧搬送させて定着させ最終画像を形成する。
【0006】
上記一対のローラーのうち、転写材の画像担持側の面に接する定着ローラーは最外層にオフセット防止を目的として、PTFE等の離形層が形成してある。
【0007】
8はクリーニングウエブユニットで、4はクリーニングウエブ、5は押圧ローラーで、巻き出し側8aから巻き取り側8bに設定された送り速度で、クリーニングウエブ4が送り出され、定着ローラー1の表面に押圧ローラー5により適正圧力で押圧される。
【0008】
クリーニングウエブの基材の材質としては、耐熱性のある芳香族ポリアミド系繊維に、適量のポリエチレンテレフタレート系繊維(PET系繊維とも記載する)を混合したフエルト(不織布)を例示できる。一般的に、芳香族ポリアミド系繊維は耐熱性に優れるが、剛性が高すぎる場合があるため、より柔軟なポリエチレンテレフタレート系繊維を混合する。そして、PET系繊維の配合量は、PET系繊維の混合により耐熱性が不十分とならない範囲として、5質量%以上60質量%以下程度とすることが、特開昭58−199371号公報に記載されている。
【0009】
次に、簡単に図2で、一般的なクリーニングローラー方式の定着装置および定着ローラーのクリーニング機構を説明する。9はクリーニングローラーで、定着ローラー1に適正圧力で押圧されており、定着ローラー1の回転に従動する。更に、図3でクリーニングローラーの構成を簡単に説明すると、9aは例えばアルミのシャフトで、この周辺には、例えば適当な厚さの芳香族ポリアミド系繊維に適量のポリエチレンテレフタレート系繊維が混合されてなるフエルト(不織布)9bが被覆されている。
【0010】
ここで、一般的な転写材へのトナーの定着、及び定着ローラーのクリーニング工程について、図1により説明する。まず、転写材6上へ形成された未定着トナー7は、定着ローラー1及び加圧ローラー2で形成されるニップ部で、加熱、押圧され、トナーの結着樹脂成分が溶融して、転写材6上に定着される。しかしながら、ここで一部のトナーは定着ローラー側に付着し、クリーニングウエブ4と押圧ローラー5で形成されるニップ部に到達する(オフセットトナーとも称する)。ここで、ローラーに付着したトナーは、クリーニングウエブ4に捕集され、巻き取り側8bに巻き取られる。このような工程で、定着ローラーに付着したトナーはクリーニングウエブ4により清掃される。
【0011】
図2に示す様なクリーニングローラー方式の場合、オフセットトナーはフエルト9bに捕集され、定着ローラーは清掃される。
【0012】
基本的に、これらのクリーニング部材はオフセットトナーを定着ローラーから全て回収し、次の工程で画像の表面および裏面がオフセットトナーにより汚れることを防止する。この目的のため、クリーニングウエブ及びクリーニングローラーにおいてオフセットトナーを捕集するフエルトには、できるだけオフセットトナーを吸着する力が大きいことが要求される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクリーニング部材を用いた場合、オフセット防止能力が不十分で、オフセットトナーが次の転写材の画像部に表れたり、また、連続コピー終了後、ある程度休止して、再度コピーを再開すると、クリーニング部材および定着ローラーの間に滞留したトナーがすり抜け、画像の表面および裏面を汚染することがあった。
【0014】
これらの傾向は、特に、定着性能と大きく相関し、定着性能が劣る条件、すなわち朝の立ち上がり直後、劣悪紙、低温環境下等で助長される。
【0015】
また、トナーの種類によってもこの傾向に差があり、特に結着樹脂成分としてスチレン−アクリル共重合体樹脂を用いたトナーの場合、不良画像が発生し易い傾向にあった。
【0016】
以上の様な状況に鑑み、本発明は、結着樹脂成分としてスチレン−アクリル共重合体樹脂を用いたトナーを含む種々のトナーに対して、オフセット防止能力が十分であり、すり抜けが抑制されたクリーニング部材を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明によれば、主に画像形成装置に配設され、汚染物質を捕集するフエルトを具備するクリーニング部材において、
該フエルトは、該フエルトに対して40質量%以上80質量%以下の芳香族ポリアミド系繊維と、5質量%以上55質量%以下のポリエチレンテレフタレート系繊維と、1質量%以上55質量%以下のスチレン−アクリル共重合体繊維とを含んでなることを特徴とするクリーニング部材が提供される。
【0018】
すり抜け及びオフセット防止に関して本発明者が鋭意検討した結果、これらの性能は、定着性能だけに依存するわけではなく、フエルトのトナーの吸着能力にも大きく依存していることが明確となった。
【0019】
この様な観点から、汚染物質、特にトナーを捕集するフエルト(不織布)として、耐熱および耐久性に優れる芳香族ポリアミド系繊維に、フエルトの柔軟性を向上するためにポリエチレンテレフタレート系繊維(PET系繊維とも言う)を織込み、加えてトナーの捕集能を向上するためにスチレン−アクリル共重合体繊維(StAc繊維とも言う)を織込む。これにより、結着樹脂成分がスチレン−アクリル共重合体樹脂(StAc樹脂とも言う)トナーの場合を含め、種々のトナーに対する捕集能が向上し、結果としてオフセット防止能力を向上でき、すり抜けを抑制できる。
【0020】
なお、PET系繊維のフエルトに占める割合は、フエルトを十分に柔軟なものとするため5質量%以上とされ20質量%以上がより好ましく、フエルトの耐熱性を維持するために55質量%以下とされ40質量%以下がより好ましい。
【0021】
また、StAc系繊維のフエルトに占める割合は、十分なトナー捕集性を実現するために1質量%以上とされ20質量%以上がより好ましく、フエルトの耐熱性を維持するために55質量%以下とされ40質量%以下がより好ましい。
【0022】
更に、十分なトナー捕集性を実現するために、定着装置において、トナーに含まれる結着樹脂の溶解度パラメータと、フエルトに含まれる、それぞれの繊維の溶解度パラメータとの差の絶対値のうち、少なくとも1つの該絶対値を1以下とすることが好ましい。
【0023】
即ち、フエルトには少なくとも3種類の繊維が含まれているが、それぞれの繊維の溶解度パラメータと、定着装置で使用されているトナーの結着樹脂の溶解度パラメータとの差の絶対値を計算し、それらのうちの少なくとも1つが1以下であることが好ましい。
【0024】
ここで、一般的な高分子材料の吸着力を定量化する理論上の考え方を簡単に示す。簡単には、2物質間の相溶には凝集エネルギーが障害になり、この値が小さい物質間では比較的容易に相溶する。便宜上この尺度として、各物質の溶解度パラメータδという値が定義されており、2物質間の溶解度パラメータ差が小さいほど、相溶のための凝集エネルギーが小さくなり、相溶し易いと説明されている。また、吸着力、接着力についても同様の理論で考えられている。
【0025】
この様な観点から、フエルトのトナー吸着能力は、それぞれの溶解度パラメータδに、大きく相関があることを見出した。すなわち、オフセットトナーのフエルトへの吸着性は、それぞれの溶解度パラメータδの差が小さいほうが大きいことを見いだした。トナーの結着樹脂成分と溶解度パラメータが近い繊維でクリーニング部材のフエルトを構成することにより、オフセットトナーの吸着力はより大きくなり、充分なクリーニング効果を実現できる。
【0026】
なお、溶解度パラメータδは、日本化学会編集の化学便覧応用編(1973年刊)およびPolymer Handbook(第4版、Johannes Brandrup及びE.H. Immergut編、1998年刊)の記載に準じて計算できる。また、共重合体の数値については、それぞれの物質の数値の相乗平均値をδとする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0028】
定着装置への配設を念頭とする場合、クリーニング部材の形態としては、図1の4に示す様に、巻物状のフエルトからなるクリーニングウエブや、図3に示す様に、芯金9aの外周にフエルト9bが被覆されてなるクリーニングローラーが好適である。
【0029】
一方、定着装置で使用されるトナーは、1成分トナー及び2成分トナーに大別される。1成分トナーは、主成分としては定着用の結着樹脂成分、オフセット防止用のワックス、帯電制御用のCA剤、着色剤、マグネタイト、流動性補助のためのシリカ等から構成される。このうち、ほとんどの成分は結着樹脂成分で、多くの場合ポリエステル系樹脂、特に好ましくはポリエチレンテレフタレート系樹脂(PET系樹脂とも記載する)と、スチレン−アクリル共重合体樹脂(StAc樹脂とも記載する)とに分類される。特に樹脂自体の帯電性の観点から、一般的にはネガトナーにはPET系樹脂、ポジトナーにはStAc樹脂を結着剤成分として使用する。
【0030】
StAc樹脂の場合、共重合組成比およびアクリル成分の種類を変化させることで、所望の特性および物性等を実現できる。
【0031】
2成分トナーについても、マグネタイトの有無が異なるだけで、おおよその組成成分は1成分トナーと同様である。
【0032】
ここで、トナーの十分な捕集を実現する観点から、トナーに含まれる結着樹脂がスチレン−アクリル共重合体樹脂の場合、スチレン−アクリル共重合体樹脂の溶解度パラメータと、フエルトに含まれるスチレン−アクリル共重合体繊維の溶解度パラメータとの差の絶対値を1.0以下とすることが好ましい。
【0033】
また、同様の理由から、トナーに含まれる結着樹脂がポリエステル系樹脂である場合、ポリエステル系樹脂の溶解度パラメータと、フエルトに含まれるポリエチレンテレフタレート系繊維の溶解度パラメータとの差の絶対値を1.0以下とすることが好ましい。
【0034】
更に、トナーの捕集能力を向上する観点から、25℃での粘度が1cm2/s以上であるシリコーンオイルを、フエルトに含浸することが好ましい。
【0035】
以上で説明したクリーニング部材は、定着ローラー上の残留トナーを除去するために、定着装置に好適に配設される。
【0036】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
【0037】
なお、特に明記しない限り、「部」および「%」は「質量部」および「質量%」をそれぞれ表し、試薬等は市販の高純度品を使用した。
【0038】
(実施例1)
以下、図1に示すクリーニングウエブ方式の定着装置に種々の材質からなるクリーニングウエブを装着し、画像形成性能を検討した。
【0039】
まずは、本実施例で用いた、画像形成装置、定着装置、トナー、クリーニング部材について順に説明する。
【0040】
画像形成装置は、キヤノン(株)製のNP6750を改良して使用した。特に、本実施例における検討では、種々のトナーを使用したが、極性の異なる物については、必要とするバイアス電源をそれぞれ適宜変更して使用した。本画像形成装置は、1分間にA4画像を50枚複写した。
【0041】
定着装置は、φ50mmの定着ローラー1とφ40mmの加圧ローラー2を圧接回転させたものである。8はウエブユニットで、4はクリーニングウエブ、5は押圧ローラーである。重要な点として、クリーニングウエブのフエルトは、芳香族ポリアミド繊維とポリエチレンテレフタレート系繊維の他に、スチレン−アクリル共重合体繊維を使用して、表1に示す配合比により作製した。
【0042】
【表1】
Figure 0004350329
【0043】
以上の各繊維の溶解度パラメータを表2に示した。
【0044】
【表2】
Figure 0004350329
【0045】
なお、StAc繊維は、スチレン−nエチルメタクリレート共重合体(モノマー比1:1)である。
【0046】
以上で得られたフエルトに、25℃における粘度が100cm2/sのシリコーンオイル(商品名KF−9600、信越化学社製)を含浸させ、クリーニングウエブを作製した。
【0047】
ウエブユニットの動作としては、巻き出し側8aから巻き取り側8bに設定された送り速度で送り出され、定着ローラー1の表面に押圧ローラー5により適正圧力で押圧される。ここでは、押圧ローラー5としてφ22mmのスポンジを、押圧として総荷重2.9Nで設定した。また、クリーニングウエブの送り速度は、A4画像1枚形成あたり、0.04mmまたは0.02mmの2速に切り替えて実験を行った。
【0048】
一方、トナーは結着樹脂として表3に示す3種類のStAc樹脂を使用したポジトナー(A、B、C)、及び1種類のポリエステル樹脂を使用したネガトナー(D)を主成分とするものを用いた。それぞれの結着剤樹脂の溶解度パラメータ及び配合率は、表3に示すとおりである。
【0049】
【表3】
Figure 0004350329
【0050】
以上で得られた表1のクリーニングウエブ(a〜o)を定着装置に配置し、表3のトナー(A〜D)を使用して画像を形成し、以下の基準によりオフセット及び、すり抜け防止効果を評価した。
【0051】
オフセット評価:ウエブの送り速度を変化させながら、A4普通紙に文字チャートを1000枚連続コピーし、画像形成できない速度により評価した;
◎:ウエブの送り速度が0.02(mm/1枚)以下でも画像形成可、
○:0.02(mm/1枚)より速く0.04(mm/1枚)以下で可、
×:ウエブの送り速度が0.04(mm/1枚)以上でも画像形成不可。
【0052】
すり抜け評価:上記のオフセット評価終了後、5分休止して再コピー時にオフセットトナーがすり抜けして画像にでない速度により評価した;
◎:ウエブの送り速度が0.02(mm/1枚)以下でも画像形成可、
○:0.02(mm/1枚)より速く0.04(mm/1枚)以下で可、
×:ウエブの送り速度が0.04(mm/1枚)以上でも画像形成不可。
【0053】
以上の評価により、表4に示した通り総合評価を行い、得られた結果を表1にまとめた。
【0054】
【表4】
Figure 0004350329
【0055】
(比較例1)
また、表1の比較例に示すようにStAc樹脂を使用せず作製したクリーニングウエブa’およびb’の場合についても同様の評価を行い、評価結果を表1にまとめた。
【0056】
表1より明らかな通り、実施例のクリーニングウエブを使用した場合、結着樹脂としてA〜CのStAc樹脂を使用したポジトナーと、Dのポリエステル樹脂を使用したネガトナーとの全てに対して、優れたオフセット及び、すり抜け防止効果を示した。
【0057】
(実施例2及び比較例2)
実施例1の場合と同様にして表5のp〜vと、比較例1の場合と同様にして表5のa’及びb’とに示すフエルトを作製し、クリーニングローラーを作製した。
【0058】
以上で得られたクリーニングローラーを図2に示す定着装置に装着し、実施例1と同様のトナー(A〜D)を使用し、実施例1と同様にしてオフセット性およびすり抜け防止性を評価し、結果を表5にまとめた。
【0059】
【表5】
Figure 0004350329
【0060】
表5より明らかな通り、実施例のクリーニングローラーを使用した場合、結着樹脂としてA〜CのStAc樹脂を使用したポジトナーと、Dのポリエステル樹脂を使用したネガトナーとの全てに対して、優れたオフセット及び、すり抜け防止効果を示した。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、オフセット及び、すり抜けと言った現象は、本クリーニング部材を使用することによって、結着樹脂がポリエステル樹脂や、スチレン−アクリル共重合体樹脂のトナーに対して非常に有効に作用し、防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングウエブ方式の定着装置を説明するための模式的断面図である。
【図2】クリーニングローラー方式の定着装置を説明するための模式的断面図である。
【図3】クリーニングローラーを説明するための模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 定着ローラー
2 加圧ローラー
3 ハロゲンヒーター
4 クリーニングウエブ
5 押圧ローラー
6 転写材
7 未定着トナー
8 クリーニングウエブユニット
8a 巻き出し
8b 巻き取り
9 クリーニングローラー
9a 芯金
9b フエルト

Claims (9)

  1. 主に画像形成装置に配設され、汚染物質を捕集するフエルトを具備するクリーニング部材において、
    該フエルトは、該フエルトに対して40質量%以上80質量%以下の芳香族ポリアミド系繊維と、5質量%以上55質量%以下のポリエチレンテレフタレート系繊維と、1質量%以上55質量%以下のスチレン−アクリル共重合体繊維とを含んでなることを特徴とするクリーニング部材。
  2. 前記スチレン−アクリル共重合体繊維の前記フエルトに対する配合量は、20質量%以上であることを特徴とする請求項1記載のクリーニング部材。
  3. 前記フエルトは、25℃での粘度が1cm2/s以上であるシリコーンオイルを含浸することを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング部材。
  4. 前記クリーニング部材は、巻物状の前記フエルトからなるウエブであることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のクリーニング部材。
  5. 前記クリーニング部材は、芯金の外周に前記フエルトが被覆されてなるローラーであることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のクリーニング部材。
  6. 定着ローラー上の残留トナーを除去するために、請求項1乃至5何れかに記載のクリーニング部材が配設されてなる定着装置。
  7. 前記トナーに含まれる結着樹脂の溶解度パラメータと、前記フエルトに含まれる、それぞれの繊維の溶解度パラメータとの差の絶対値のうち、少なくとも1つの該絶対値は1以下であることを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  8. 前記トナーに含まれる結着樹脂はスチレン−アクリル共重合体樹脂であり、該スチレン−アクリル共重合体樹脂の溶解度パラメータと、前記フエルトに含まれるスチレン−アクリル共重合体繊維の溶解度パラメータとの差の絶対値が1.0以下であることを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  9. 前記トナーに含まれる結着樹脂はポリエステル系樹脂であり、該ポリエステル系樹脂の溶解度パラメータと、前記フエルトに含まれるポリエチレンテレフタレート系繊維の溶解度パラメータとの差の絶対値が1.0以下であることを特徴とする請求項7記載の定着装置。
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