JP4350270B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光により画像露光を行う電子写真装置等の画像形成装置(複写機,プリンタ,FAX等)に関し、特にそのレーザ光とレーザスキャナモータの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ光により画像露光を行う電子写真装置に用いるレーザスキャナモータは、ロータの回転角を検出するホールセンサの出力により、論理回路が回転磁界の論理を生成し、ブリッジに組まれた半導体素子群がスイッチングを行い、コイルに電流を供給することにより、回転磁界を生成しモータを回転させている。さらにモータが一定回転速度に達したことを示すロック信号が検知されたら、レーザを点灯し、BDセンサの信号を検出して画像形成を開始させている。
【0003】
しかしながら、前述のような構成でレーザスキャナモータの回転速度制御を行う場合、ホールセンサの出力とBDセンサの信号を用いて行うため、回路が複雑化し、大型化、さらにはコストアップの要因となっている。
【0004】
そこで近年は、BDセンサからの出力信号のみを利用して加速,減速信号を生成し、モータの回転速度制御を行っている。さらに、BD信号を利用してモータの回転速度制御を行っている為、モータが回転し始めると同時にレーザを点灯させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際にはモータがある目標の速度に達するまではBDセンサの信号を用いての回転制御をする必要がない為、レーザを点灯させる必要はない。すなわち従来のようにレーザスキャナモータを回転させている間、常にレーザを点灯させている制御では、レーザの寿命を縮める原因となっていた。
【0006】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、レーザの点灯時間を短縮し、レーザの寿命を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、前記目的を達成するため、画像形成装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)画像露光用のレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザ光を偏向走査するレーザスキャナモータとを備えた画像形成装置において、
前記レーザスキャナモータのオフ信号が発せられてからの時間を計測する計測手段と、この計測手段で計測した時間が第一の所定の時間になるまで前記レーザスキャナモータのオン信号が発せられるのを阻止し、前記第一の所定時間が経過した後で前記オン信号が発せられた場合に、そのオン信号が発せられた時から第2の所定時間が経過した時前記レーザ光源のオン信号を発するように制御する制御手段とを備え、前記第一の所定の時間は、前記レーザスキャナモータが定常回転状態から停止するまでの時間である画像形成装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態をカラー複写機の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は,装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて方法の形、更にこの方法を実現するためのプログラムを格納したCD−ROMなどの記憶媒体の形でも実施することが出来る。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
図1は実施例1である“カラー複写機”の構成を示す断面図である。本実施例のカラー複写機は電子写真方式であり、さらに本発明が特に有効であると考えられる複数の画像形成部を並列に配する構成を備えている。
【0016】
図1において、画像出力部1Pは大別して、画像形成部10(4つのステーションa,b,c,dが並設されており、その構成は同一である。)、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40及び制御ユニット(不図示)から構成される。
【0017】
さらに、個々のユニットについて詳しく説明する。画像形成部10は次に述べるような構成になっている。像担持体としての感光ドラム11a,11b,11c,11dがその中心で軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に一次帯電器12a,12b,12c,12d、レーザスキャナユニット13a,13b,13c,13d、現像装置14a,14b,14c,14dが配置されている。一次帯電器12a〜12dにおいて感光ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いでレーザスキャナユニット13a〜13dにより、記録画像信号に応じて変調したレーザビームを感光ドラム11a〜11d上に露光させることによって、そこに静電潜像を形成する。レーザスキャナユニットの詳細は後述する。
【0018】
さらに、イエロ,シアン,マゼンタ,ブラックの4色の現像剤(以下、これをトナーと呼ぶ)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって前記静電潜像を顕像化する。顕像化された可視画像を中間転写体に転写する画像転写領域Ta,Tb,Tc,Tdの下流側では、クリーニング装置15a,15b,15c,15dにより転写材に転写されずに感光ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落してドラム表面の清掃を行う。
【0019】
以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。給紙ユニット20は、記録材Pを収納するためのカセット21a,21b内もしくは手差しトレイ27より記録材Pを一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22a,22bおよび26、各ピックアップローラから送り出された記録材Pをレジストローラまで搬送するための給紙ローラ対23及び給紙ガイド24、そして画像形成部の画像形成タイミングに合わせて記録材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25a,25bから成る。
【0020】
中間転写ユニット30について詳細に説明する。中間転写ベルト31(その材料として例えば、PET〔ポリエチレンテレフタレート〕やPVdF〔ポリフッ化ビニリデン〕などが用いられる)は、中間転写ベルト31に駆動を伝達する駆動ロ−ラ32、ばね(不図示)の付勢によって中間転写ベルト31に適度な張力を与えるテンションローラ33、ベルトを挟んで二次転写領域Teに対向する従動ローラ34に巻回される。これらのうち駆動ローラ32とテンションローラ33の間に一次転写平面Aが形成される。駆動ローラ32は金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタンまたはクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32はモータ(不図示)によって回転駆動される。各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31が対向する一次転写領域Ta〜Tdには、中間転写ベルト31の裏に一次転写用帯電器35a〜35dが配置されている。従動ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成する。
【0021】
二次転写ローラ36は中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。また、中間転写ベルト31上、二次転写領域Teの下流には中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのブラシローラ(不図示)、および廃トナーを収納する廃トナーボックス(不図示)が設けられている。
【0022】
定着ユニット40は、内部にハロゲンヒータなどの熱源を備えた定着ローラ41aとそのローラに加圧される41b(このローラにも熱源を備える場合もある)、及び前記ローラ対のニツプ部へ転写材pを導くためのガイド43、また、前記ローラ対から排出されてきた転写材pをさらに装置外部に導き出すための内排紙ローラ44、外排紙ローラ45などから成る。
【0023】
制御ユニットは、前記各ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板や、モータドライブ基板(不図示)などから成る。
【0024】
次に装置の動作に即して説明を加える。画像形成動作開始信号が発せられると、選択された用紙サイズ等により選択された給紙段から給紙動作を開始する。たとえば上段の給紙段から給紙された場合について説明すると、まずピックアップローラ22aにより、カセット21aから転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして給紙ローラ対23によって転写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ25a,25bまで搬送される。
【0025】
その時レジストローラ25a,25bは停止されており、紙先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10が画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25a,25bは回転を始める。この回転時期は、転写材Pと、画像形成部10より中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいてちょうど一致するようにそのタイミングが設定されている。
【0026】
一方画像形成部10では、画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向において一番上流にある感光ドラム1ld上に形成されたトナー画像が、高電圧が印加された一次転写用帯電器35dによって一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。一次転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。そこでは各画像形成部間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて次のトナー像が転写される事になる。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
【0027】
その後記録材pが二次転写領域Teに進入、中間転写ベルト31に接触すると、記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に、高電圧を印加させる。そして前述したプロセスにより中間転写ベルト1上に形成された4色のトナー画像が記録材Pの表面に転写される。その後記録材Pは搬送ガイド43によって定着ローラニップ部まで正確に案内される。そしてローラ対41a,41bの熱及びニップの圧力によってトナー画像が紙表面に定着される。その後、内外排紙ローラ44,45により搬送され、紙は機外に排出される。
【0028】
次に図2,図3を用いてレーザスキャナユニットの詳細を以下に述べる。まず、4つのレーザスキャナユニット13a〜13dは図2に示すように配置される。
【0029】
これら4つのユニット13a〜13dは各々同じ構成のユニットが用いられ、イエロ,マゼンタ,シアン,ブラックの4色に対応している。並び順に関しては特に規定はない。また、図2において、レーザスキャナユニット13a〜13dは感光ドラムに対し垂直に位置しているが、反射鏡106を使用せずにL字型に配置することも可能である。
【0030】
続いて、図3を用いて、レーザスキャナユニット13a〜13d内の詳細を説明する。102は回転多面鏡、103は回転多面鏡102を回転駆動するレーザスキャナモータである。回転多面鏡102の面数はプリントスピード,解像度などのパラメータによりさまざまである。101は記録用光源であるところのレーザダイオードである。レーザダイオード101は図示しない駆動回路により画像信号に応じて点灯または消灯し、レーザダイオード101から発した光変調レーザ光は回転多面鏡102に向けて照射される。
【0031】
回転多面鏡102は矢印の方向に回転していて、レーザダイオード101から発したレーザ光は回転多面鏡102の回転に伴い、その反射面で連続的に角度を変える変更ビームとして反射される。この反射光は図示しないレンズ群により歪曲収差の補正等を受け、反射鏡105を経て感光ドラム11を主走査方向に走査する。回転多面鏡102の1つの面は1ラインの走査に対応し、回転多面鏡102の回転によりレーザダイオード101から発したレーザ光は1ラインづつ感光ドラム11の主走査方向に走査する。
【0032】
さらに、主走査方向の走査開始位置基準信号を生成するためにBDセンサ52が配置される。実際には走査開始位置近傍(感光ドラム11近傍)に設置するのが理想であるが、折り返しミラー107を利用することにより、BDセンサ52をレーザスキャナユニットに配置している。すなわち、回転多面鏡102の各反射面で反射されたレーザ光は各々1ラインの走査に先立ってBDセンサ52により検出される。検出されたBD信号は主走査方向の走査開始基準信号として用いられ、この信号を基準として各ラインの主走査方向の書き出し開始位置の同期がとられる。また、このBDセンサ52から出力される信号を用いて、レーザスキャナモータ103の位相制御と回転速度制御を行う。
【0033】
次に図4のブロック図を用いて、レーザのON/OFFタイミングの制御とレーザスキャナモータ103の位相制御、回転速度制御に関して説明する。
【0034】
まず、レーザのON信号生成手段212の制御を説明する。レーザスキャナモータ103のON/OFF信号が外部(CPU等)からレーザON信号生成手段212と加減速制御部207に入力される。レーザON信号生成手段212は、レーザスキャナモータ103のオン信号が入力されるとクリアされ、オフ信号が入力されるとカウンタを開始するカウンタを持ち、レーザスキャナモータ103がオフされてからどれだけの時間が経過したかを計測することができる。カウンタの最大値はレーザスキャナモータ103がオフされてから停止するまでの時間にもとづいて決められる為、レーザスキャナモータ103の特性に応じて決定される。さらに、レーザON信号生成手段212は、レーザスキャナモータ103が前記オン信号により、オンされた時に前記カウンタの値にもとづき、例えば図5に示すようなテーブルからレーザをオンするタイミングを決定し出力する(これはカウンタ等の回路で樺成するか、もしくはCPUなどを用いて制御する)。
【0035】
図に示すテーブルは一例で、レーザスキャナモータ103の立上がり特性、立下り特性に応じて決定されるものである。レーザ駆動信号生成手段211はレーザON信号が入力されたら、例えば、図6に示すようなタイミングでレーザ駆動回路210に出力するレーザ点灯信号、画像信号を生成し、出力する。レーザ点灯区間では、強制的にレーザをオンさせ、BD信号が入力されるのを待つ。BD信号入力後、あるタイミングで画像区間を生成し、その区間に画像信号を例えば図示しないメモリから読み出し、レーザ駆動回路210に出力する。これはほんの一例で、例えばマルチレーザを使用した場合等、BD信号を複数回検知する必要がある場合はレーザ点灯区間でそれらを検知できるようなレーザの点灯シーケンスを行わなければならない。
【0036】
以上の制御を、レーザスキャナモータ103のON/OFFが行われるたびに行い、レーザのオンタイミングを変化させる。
【0037】
次に図4を用いて、レーザスキャナモータ103の回転制御,位相制御に関して説明する。レーザスキャナモータ103としてはブラシレスモータが用いられ、破線の内部はその等価回路を示している。インダクタンス205は星型結線され、ブリッジ回路200により励磁され、回転磁界を生成する。ロータ204には磁性パターンが着磁されており、インダクタンス205の回転磁界により回転し、回転多面鏡102の回転駆動を行う。ホール素子201〜203はロータ204に着磁されている磁界を検出し、検出された磁界は回転磁界制御回路206に入力される。回転磁界制御回路206はホール素子201〜203の出力信号にもとづいてロータ204の回転位置を検出し、常にロータ204が回転運動を行う磁界を発生するようにブリッジ回路200を制御する。
【0038】
また、回転磁界制御回路206には加減速制御部207からの加速信号,減速信号が入力され、その信号にもとづいてモータの回転速度(加速,減速)を制御しながら、位相制御を行う。
【0039】
BDセンサ52から得られる出力信号を加減速制御部207に入力する。加減速制御部207には目標とする回転速度の周期の基準信号を出力する基準信号生成手段、さらには加速,減速の出力パルス幅を決定するための加減速区間信号を生成する加減速信号生成手段を持っている。
【0040】
図7のタイミングチャートを用いて、加減速制御部207の制御を説明する。
【0041】
図7の(a)に加速信号が出力される場合のタイミングを示す。まず、前述の目標とする回転速度の周期の基準信号を出力する基準信号生成手段でつくられる信号とBDセンサ52からの信号の比較を行う。例えば基準信号がZ(uS)の間隔で出力されているとして、BDセンサ信号がA(uS)の間隔で入力されるとする。これらの間隔を比較した場合に、Z<Aであるとすると、レーザスキャナモータ103は目標スピードに達していないこと示しており、加速しなければならないことを示している。次にBDセンサ52の信号と加減速区間信号の関係から、出力信号のパルス幅を求める。BDセンサ52の信号が加速区間信号のどの位置にあるか、すなわち、図7の(a)のXで表される時間をカウンタ等を使用して求める。その値にもとづいて図8のテーブルから出力パルスの幅を求める。前述した2つのパラメータにより加減速制御部207から出力される加速信号が決定される。例えば、Z<Aで、前記Xの値が20(uS)と検知されたときは加減速制御部207から、10(uS)幅の加速信号が出力され、レーザスキャナモータ103を加速する。
【0042】
次に、基準信号の間隔Z(uS)と、BDセンサ52の信号の間隔A(uS)の比較結果が、Z>Aになった場合について図7の(b)を用いて説明する。
【0043】
この場合はレーザスキャナモータ103が目標スピード以上のスピードで回転していることを示しており減速しなければならないことを示している。これも加速信号を算出したのと同様、減速信号のパルス幅を求める。今度はBDセンサ52の信号が減速区間のどの位置にあるか、すなわち図中のYで表される時間をカウンタ等を使用して求める。その値にもとづいて図8のテーブルから出力パルスの幅を求める。前記した2つのパラメータにより加減速制御部207から出力される減速信号が決定される。例えば、Z>Aで、前記Yの値が40(uS)と検知されたときは加減速制御部207から、30(uS)幅の減速信号が出力され、レーザスキャナモータ103を減速する。
【0044】
以上の加減速制御をBDセンサ52の信号が入力されるごとに行い、基準信号に対するモータの位相制御と回転制御を行う。
【0045】
図5のテーブルに関しては本実施例においては先に述べたように、一例で実際には加速信号の時間とそれに対するモータの立上がり時間、さらに、減速信号とそれに対するモータの立下り特性、停止時間との関係によって決定される。例えば、モータの立上がり特性が悪く、立下り特性が良いモータを使用した場合はモータがオフされ、次にモータがオンされるまでの時間が短くても、レーザをオンするまでの時間は長くなる。逆にモータの立上がり特性が良く、立下り特性が悪いモータを使用した場合はモータがオフされ、次にモータがオンされるまでの時間が長くても、レーザをオンするまでの時間は短くなる。すなわち、このテーブルはモータの特性を認識した上で設定する必要がある。
【0046】
図8のテーブルに関しても本実施例においては一例で実際にはモータの立ち上がり特性、すなわち回転速度と加速信号との関係によって決定される。立下がり特性に関しても立上がり特性と異なるモータに関しては別に設定する必要がある。
【0047】
さらに前記テーブルを決める際は、オーバシュートや発振にも注意が必要である。
【0048】
またある近似式に置き換えられる特性をもつモータにおいてはテーブルを持つ必要はなく近似式で求めることも可能である。
【0049】
加速信号,減速信号の出力タイミングに関しては特に規定はないが、非画像領域で加速,減速を行う方が画質の劣化を招くことがない。この構成を用いた場合、BDセンサ52の入力タイミングがわかっているため、当然、画像領域を知ることが可能である。よって、画像領域を検知し、それ以外の領域で信号を出力することが望まれる。
【0050】
さらに、モータ立上げの際において、ある回転数に達するまでは前記シーケンスを行わずに加速信号を出しつづけるようにすることによって、立上げ時間を短くすることができる。この設定値に関しても特にオーバシュートには注意が必要である。回転数目標値にできるだけ近づけ、加速時間を長く出しつづけた方が立上がり時間が短くなるとは限らず、実際には位相制御との兼ね合いや、オーバシュートを考慮した上で第二の回転数目標値を設定する。例えば、第二の回転数目標値を400uSに設定する。そして、前記カウンタでカウントされる値が400uSに達するまでの間、加減速制御部207から加速信号を出力する。400uSに達した時点で前記説明した加減速制御シーケンスに切り換えてモータの回転を制御する。
【0051】
次に図9,図10のフローチャートを用いてレーザ点灯制御シーケンスを説明する。まず、図9を用いて、電源投入時の点灯制御シーケンスについて説明する。
【0052】
ステップ1(図面ではS1と略記する、以下同様)でレーザスキャナモータ103がオンされるのを待つ。モータがオンされたら、S2に進みレーザON信号生成手段212から出力されるレーザON信号のタイミングを前記カウンタ値から決定する。1度でもモータオンされていれば、回転している可能性があるが、電源投入後、最初のモータオンの場合はカウンタ値が最大を示すように設定しておく。次にS3に進み加減速制御部207から制御回路206へ加速信号を出力し、レーザスキャナモータ103の回転を開始する。S4ではS2で検知されたカウンタ値にもとづき、レーザON信号を出力する時刻(図5参照)に達したかをカウンタなどを用い判別する。ここでレーザON時刻に達したらレーザON信号生成手段212からレーザ駆動信号生成手段211にレーザON信号を出力する。
【0053】
レーザ駆動信号生成手段211は前述した(図6参照)シーケンスで信号をレーザ駆動回路210に出力する。レーザをオンすると、BD信号が入力されるので、その信号にもとづき前述したモータの速度制御,位相制御を開始する(S6)。レーザスキャナモータの速度が一定になり次第プリント可能状態となる。
【0054】
次に、図10を用いてプリント終了後(モータオフ)、再びプリント開始(モータオン)が行われる場合のレーザ点灯制御シーケンスを説明する。S11でスキャナモータがオフされるのを待つ(プリント終了)。終了したら、S12に進み、レーザON信号生成手段212の前記カウンタのカウントを開始する。S13で再びレーザスキャナモータがオンされるのを待ち、オンされたら、S14に進み、前記カウンタをストップさせカウンタ値を読み込む(S15)。S16に進み加減速制御部207から制御回路206へ加速信号を出力し、スキャナモータの駆動を開始する。S17では、S5で読み込んだカウンタ値にもとづき、レーザON信号を出力する時刻(図5参照)に達したかをカウンタなどを用い判別する。ここでレーザON時刻に達したらレーザON信号生成手段212からレーザ駆動信号生成手段211にレーザ0N信号を出力する。レーザ駆動信号生成手段211は前述したシーケンスで信号をレーザ駆動回路210に出力する(S18)。
【0055】
レーザをオンすると、BD信号が入力されるので、その信号にもとづき前述したレーザスキャナモータの速度制御,位相制御を開始する(S19)。レーザスキャナモータの速度が一定になり次第プリント可能状態となる。
【0056】
以上説明したように、本実施例によれば、レーザの点灯時間を必要最小限に短縮し、レーザの寿命を向上させることができる。
【0057】
(実施例2)
実施例1ではスキャナモータオフ後、カウントを開始し、レーザスキャナモータのオン信号が入力された時点のカウント値でレーザのオンタイミングを決定していたが、カウント値がある一定値、例えば、レーザスキャナモータが完全に静止するまでのカウント値に達するまでスキャナモータの加速信号を出力しないようにし、カウント値が一定値に達した時点でスキャナモータの駆動を開始し、一定時間後にレーザをオンするようにしてもよい。
【0058】
この場合も、レーザスキャナモータの立上がり,立下り特性に応じてレーザスキャナモータのオンタイミング(カウント値)、レーザのオンタイミング(一定時間)が決定される。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば、レーザの点灯時間を短縮し、レーザの寿命を向上させることができる。たとえばスキャナモータがオフされた後、惰性回転中に再びスキャナモータがオンされた場合でも、レーザを最適なタイミングでオンすることができる。それにより、スキャナモータ立上げ時のレーザの点灯時間を短くすることができ、レーザの劣化を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示す断面図
【図2】 レーザスキャナユニットの配置を示す図
【図3】 レーザスキャナユニット内の詳細を示す斜視図
【図4】 スキャナモータ、レーザの制御系の構成を示すブロック図
【図5】 レーザオンタイミングを示すテーブル
【図6】 レーザ点灯信号、レーザ駆動信号のタイミングチャート
【図7】 加減速制御回路の動作を示すタイミングチャート
【図8】 加速、減速信号のパルス幅を示すテーブル
【図9】 電源投入時の点灯シーケンスを示すフローチャート
【図10】 モータオフ後モータオンが行われる場合のレーザ点灯制御シーケンスを示すフローチャート
【符号の説明】
103 レーザスキャナモータ
207 加減速制御部
212 レーザON信号生成手段
Claims (1)
- 画像露光用のレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザ光を偏向走査するレーザスキャナモータとを備えた画像形成装置において、
前記レーザスキャナモータのオフ信号が発せられてからの時間を計測する計測手段と、この計測手段で計測した時間が第一の所定の時間になるまで前記レーザスキャナモータのオン信号が発せられるのを阻止し、前記第一の所定時間が経過した後で前記オン信号が発せられた場合に、そのオン信号が発せられた時から第2の所定時間が経過した時前記レーザ光源のオン信号を発するように制御する制御手段とを備え、前記第一の所定の時間は、前記レーザスキャナモータが定常回転状態から停止するまでの時間であることを特徴とする画像形成装置。
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