JP4350118B2 - 紙箱 - Google Patents

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Description

本発明は、紙箱に関し、より詳細には、解体を容易に行うことのできる紙箱に関する。
従来、各側板が内側板と外側板とで2重に構成された紙箱111として、図16に示すように、方形の底板112の対向する前後辺にそれぞれ内側板122と外側板121とからなる前後側板113が連設され、前記底板112の対向する左右辺にそれぞれ内側板132と外側板131とからなる左右側板114が連設され、前記各内側板122、132の下辺部に重合片124、134が連設されるとともに、前記左右側板114の内側板132の両側辺部に差込フラップ(図示せず)が連設されており、前記底板112に対して前後側板113と左右側板114とを立設させ、前記差込フラップを前後側板113の内側板122と外側板121との間で挟持させるとともに、前後側板113の重合片124の両端部が、左右側板114の重合片134の両端部で押圧されることにより、箱形態が保持される紙箱111が一般的に知られている。
このような紙箱111を解体する場合には、前後側板113の重合片124の先端辺部を手指で引っ掛けて上方に引き上げるように湾曲させながら、両端部を左右側板114の重合片134の両端部から引き抜くことにより、重合片124への押圧を解除させる操作が必要である。
しかしながら、前後側板113の重合片124は、両端部が左右側板114の重合片134によって押圧されていることから、底板112に押し付けられた状態となっている。このため、前後側板113の重合片124の先端辺部は手指に引っ掛かり難く、手指に引っ掛けて上方に引き上げる操作は困難であり、紙箱111の解体は容易ではなかった。
そこで従来、重合片の押圧の解除操作を容易にすることを目的として、前後側板の内側板の両端下辺部に、対応する左右両側板の重合片の幅よりも短い切欠部を設けるとともに、幅方向中央下端部に手指挿入孔を設けた紙箱が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の紙箱は、解体の際に、指挿入孔に手指を挿入して前後側板の内側板を掴みやすくし、手指で内側板を上方に引き上げて内側板を撓ませることにより、前後側板の重合片の端部を左右両側板の重合片の端部から引き上げようというものである。
前記従来の紙箱によれば、手指挿入孔に手指の先端を引っ掛け、手指挿入孔を紙箱の中心方向かつ上方に向けて引き上げるようにすると、それにつれて前後側板の内側板が撓むこととなり、前後側板の重合片の端部が左右両側板の重合片の端部から引き抜かれる。
特開2001−301743号公報
しかしながら、前記従来の紙箱の手指挿入孔は、前後側板の内側板の下端部に設けられているため、手指の先端を引っ掛けにくく、操作が困難であった。また、手指の先端を手指挿入孔に引っ掛けて行う操作は力が入りにくく、例えば力の弱い者にとっては難しい操作であり、紙箱の解体は困難であった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであって、解体のための操作が容易であり、解体を迅速に行うことができる紙箱を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載の発明では、方形の底板の対向する前後辺にそれぞれ内側板と外側板とからなる前後側板が連設され、前記底板の対向する左右辺にそれぞれ内側板と外側板とからなる左右側板が連設され、前記各内側板の下辺部に重合片が連設されるとともに、前記左右側板の内側板の両側辺部に差込フラップが連設されており、前記底板に対して前後側板と左右側板とを立設させ、前記差込フラップを前記前後側板の内側板と外側板との間で挟持させるとともに、前後側板の重合片の両端部を、左右側板の重合片の両端部又は左右側板の下辺部のいずれか又は両方で押圧させることにより、箱形態が保持される紙箱であって、
各前後側板の重合片に、その先端辺部から内側板の下辺部に向けて、複数の把持部形成用切目が幅方向に間隔を確保して形成され、前記把持部形成用切目に挟まれた部分を把持部とした紙箱とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1において、各前後側板の内側板に、上辺部付近から、把持部形成用切目の端部付近に向けて、内側板屈曲用折目線が形成される。
請求項3に記載の発明では、請求項2において、各前後側板の外側板における、内側板屈曲用折目線に略対応した位置に、外側板屈曲用折目線を形成する。
請求項4に記載の発明では、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、各前後側板の内側板に、内側板の上辺部の両端部付近から把持部形成用切目の端部付近に向けて、端部屈曲用折目線が形成される。
請求項5に記載の発明では、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、前後側板の重合片の先端辺部において、把持部形成用切目に隣接する端部付近を滑らかな円弧状に形成する。
請求項6に記載の発明では、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明において、左右側板の内側板の両側辺部と差込フラップとの間に介在する折目線上に破断用切目と破断用連結部とが交互に複数配列される。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、前後側板の重合片に、その先端辺部から内側板の下辺部に向けて、複数の把持部形成用切目が幅方向に間隔を確保して形成され、前記把持部形成用切目に挟まれた部分が把持部とされている。このため、紙箱を解体する場合には、前後側板の上辺部を紙箱の外方向に押し広げるようにすれば、これに連動して、把持部の先端辺部が上方に引き起こされてくる。把持部を紙箱の中心方向かつ上方に向けて引き上げるようにすると、前後側板の重合片の両端部が屈曲していき、左右側板による押圧部分から徐々に引き抜かれ、最終的に完全に引き抜かれて、押圧が解除される。よって、紙箱を解体する場合には、前後側板の上辺部を紙箱の外方向に押し広げるようにすれば、把持部が引き起こされ、把持部を引き上げることにより、前後側板の重合片の両端部の押圧が解除される。このため、紙箱の解体のための操作が容易であり、紙箱の解体を迅速に行うことができる。
請求項2に記載の紙箱によれば、各前後側板の内側板に、上辺部から、把持部形成用切目の端部付近に向けて、内側板屈曲用折目線が形成されている。このため、紙箱を解体する場合に、前後側板の上辺部を紙箱の外方向に押し広げると、前後側板の内側板は前記内側板屈曲用折目線に沿って容易に屈曲し、これに連動して、把持部の先端辺部を大きく上方に引き起こすことができる。よって、把持部は把持しやすい状態となり、引き上げ操作が容易である。また、把持部の先端辺部が大きく上方に引き起こされることにより、手指で把持する部分が分かりやすく、紙箱の解体のための操作が分かりやすい。
請求項3に記載の紙箱によれば、内側板屈曲用折目線に加えて、各前後側板の外側板における、前記内側板屈曲用折目線に略対応した位置に、外側板屈曲用折目線が形成されている。紙箱を解体する場合に、前後側板の上辺部を紙箱の外方向に押し広げるようにすれば、前後側板の内側板は前記内側板屈曲用折目線に沿って容易に屈曲し、前後側板の外側板は前記外側板屈曲用折目線に沿って容易に屈曲する。このため、前後側板を紙箱の外方向に押し広げる操作を軽い操作力で行うことができ、紙箱の解体のための操作が容易である。
請求項4に記載の発明によれば、各前後側板の内側板に、内側板の上辺部の両端部付近から把持部形成用切目の端部付近に向けて、端部屈曲用折目線が形成されている。このため、内側板は端部屈曲用折目線に沿って屈曲しやすく、内側板の両端部は前記端部屈曲用折目線に沿って紙箱の外方向に向けて屈曲して傾斜しやすくなっている。従って、把持部を引き上げていくと、前後側板の重合片の両端部は、紙箱の外方向に向けて傾斜しやすく、左右側板の重合片の両端部又は左右側板の下辺部の押圧部分から容易に引き抜かれて、押圧が解除される。よって、紙箱の解体を容易かつ迅速に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、前後側板の重合片の先端辺部において、把持部形成用切目に隣接する端部付近を滑らかな円弧状に形成している。従って、紙箱の解体のために把持部を操作する場合、把持部の両端部等が滑らかな円弧状に形成されていることにより、手指に優しく、手指の傷つきを防止し、紙箱の解体の際の安全性を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、左右側板の内側板の両側辺部と差込フラップとの間に介在する折目線上に破断用切目と破断用連結部とが交互に複数配列されている。このため、紙箱を解体する場合に、前記左右側板の上辺部を紙箱の外方向に押し広げるようにすれば、前記破断用連結部を破断する力が作用して、左右側板の内側板の両側辺部と差込フラップとを破断させることができるため、左右側板からでも紙箱の解体作業を開始することができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る紙箱について、図1から図5を用いて説明する。
実施例1に係る紙箱は、図1に示す紙箱展開形成体を組み立てて形成されるものであり、かぶせ蓋を被せて使用する身箱として使用されるものである。紙箱は、板紙、段ボールなどの厚紙で形成されている。紙箱展開形成体の底板12は方形の平板部であり、本実施例では底板12を長方形とするが、底板12は正方形であってもよい。以下では説明のために底板12の短辺を前後辺とし、底板12の長辺を左右辺とする。また、上下方向は、紙箱11を組み立てて、底板12を下にして載置した場合に、底板12側を下方とし、開口部側を上方とする。
まず、前記底板12の前後辺には、それぞれ第1内側板22と第1外側板21とからなる前後側板13が連設されている。底板12の各前後辺には折目線51を介して第1外側板21が連設され、前記第1外側板21に連続して、折目線52を介して第1上板部23が連設され、前記第1上板部23に連続して、折目線53を介して第1内側板22が連設される。第1内側板22に連続して、第1内側板22の下辺部には、折目線54を介して第1重合片24が連設される。尚、前記第1内側板22の下辺部とは、紙箱11を組み立てた状態において、前後側板13の内壁の下辺となる部分をいうものとする。
前記底板12の左右辺には、それぞれ第2内側板32と第2外側板31とからなる左右側板14が連設される。底板12の各左右辺には折目線61を介して第2外側板31が連設され、前記第2外側板31に連続して、折目線62を介して第2上板部33が連設され、前記第2上板部33に連続して、折目線63を介して第2内側板32が連設される。第2内側板32に連続して、第2内側板32の下辺部には、折目線64を介して第2重合片34が連設される。尚、前記第2内側板32の下辺部とは、紙箱11を組み立てた状態において、左右側板14の内壁の下辺となる部分をいうものとする。また、前記各第2内側板32の両側辺部には、それぞれ折目線65を介して差込フラップ35が連設される。
前記第1外側板21の側辺部と、これに隣接する前記第2外側板31の側辺部とは、それぞれ折目線55、66を介して連結用フラップ36で連結されている。前記連結用フラップ36には、対角線方向に折目線67が形成されており、第1外側板21と第2外側板31を底板12に対して立設させた際には、連結用フラップ36が半分に折り畳まれるように形成されている。
次に、第1重合片24に形成される把持部形成用切目41と、これによって形成される把持部25について説明する。前記把持部形成用切目41は、第1重合片24の先端辺部から、第1内側板22の下辺部に向けて、間隔を確保して複数形成されるものである。本実施例では、把持部形成用切目41は、各第1重合片24にそれぞれ2本形成されており、第1重合片24の先端辺部側の自由端から、第1内側板22と第1重合片24の接続部である折目線54まで到達するように形成されている。各把持部形成用切目41が形成される位置は、第1重合片24の幅方向中央部に対して略対称位置であり、2本の把持部形成用切目41は第1重合片24の幅方向に相互に間隔を確保して形成されているが、第1重合片24の先端辺部側では相互の間隔が狭く、第1内側板22の折目線54に向かうに従って相互の間隔が広くなるように形成されており、2本の把持部形成用切目41は略ハ字状となるように形成されている。
また、前記把持部形成用切目41によって挟まれた部分は把持部25とされ、紙箱11を解体する場合に把持して操作する部分となる。このため、把持部25は手指で把持できる程度の幅を確保できるように、前記把持部形成用切目41の間隔を設定するものとする。また、前記2本の把持部形成用切目41が略ハ字状となるように形成されているため、把持部25は自由端側を狭くした台形状に形成されている。尚、本実施例では、把持部形成用切目41を2本づつ形成して、把持部25を1箇所づつ形成したが、これに限定されず、各第1重合片24につき把持部形成用切目41を3本以上形成して把持部25を2箇所以上形成するようにしてもよい。また、把持部25は台形状としたが、これに限定されず、長方形や他の形状となるようにしてもよい。
次に、上記紙箱展開形成体によって紙箱11を組み立てる場合について説明する。図2に示すように、各前後側板13と各左右側板14は、各折目線で折り曲げて、それぞれ底板12に対して立設させるものとする。第1外側板21と第2外側板31は紙箱11の外壁となり、第1上板部23と第2上板部33は紙箱11の上壁となり、第1内側板22と第2内側板32は紙箱11の内壁となる。このとき前記差込フラップ35と前記連結用フラップ36は前後側板13の第1外側板21と第1内側板22との間に挟持させるようにする。そして、第1重合片24と第2重合片34を底板12に沿わせるように折り曲げるとともに、第1重合片24の両端部を、第2重合片34の両端部で押圧させることにより、紙箱11の箱形態を保持するように組み立てを行う。
次に、上記のように組み立てられた紙箱11を解体する場合の手順について説明する。尚、以下の手順は一例であって、下記の手順に限定されるものではない。まず、一方の手で紙箱11を保持する。その状態で、図3に示すように、他方の手の親指などでいずれかの前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げるようにする。これにより、押し広げられた前後側板13の第1内側板22が紙箱11の外方向に傾斜する。これに連動して、把持部25も傾斜して、把持部25の先端辺部が上方に引き起こされてくる。このとき、第1重合片24の両端部は、把持部25とは把持部形成用切目41で分割されているため、把持部25に引っ張られることなく、略そのままの状態を保っている。
図3に示すように、前記把持部25の先端辺部が上方に引き起こされると手指で把持しやすくなるため、この把持部25を例えば親指と人差し指とで把持し、図4に示すように、把持部25を紙箱11の中心方向かつ上方に向けて引き上げるようにする。把持部25を引き上げると、それにつれて前後側板13の第1内側板22は紙箱11の中心方向に膨らむように撓み、第1重合片24は上方に引き上げられる。このとき、第1重合片24の両端部は、左右側板14の第2重合片34の両端部によって押圧されていることから、第1重合片24の両端部は、紙箱11の外方向に向けて傾斜するように屈曲していく。把持部25を更に引き上げていくと、第1重合片24の両端部は、更に屈曲していき、第2重合片34の両端部の下から徐々に引き抜かれ、最終的に図5に示すように、第2重合片34の両端部から完全に引き抜かれて、押圧が解除される。続いて、他方の前後側板13についても同様の操作を行うことにより、箱形態を保持している左右側板14の第1重合片24の押圧が両方とも解除されるため、紙箱11を解体することができる。
以上説明した実施例1に係る紙箱11によれば、紙箱11を解体する場合には、前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げるようにすれば、把持部25が引き起こされ、把持部25を引き上げることにより、前後側板13の第1重合片24の押圧が解除される。このため、紙箱11の解体のための操作が容易であり、紙箱11の解体を迅速に行うことができる。
次に、本発明の実施例2に係る紙箱11について図6、図7を用いて説明する。実施例2では、前後側板13に内側板屈曲用折目線42が形成されている点が実施例1と大きく異なっている。実施例1と同一部分の詳しい説明は省略する。
実施例2に係る紙箱11は、図6に示す紙箱展開形成体を組み立てて形成されるものである。図6に示すように、内側板屈曲用折目線42は各前後側板13の第1内側板22に、上辺部から把持部形成用切目41の端部付近に向けて形成されるものである。本実施例では、内側板屈曲用折目線42は、いわゆるミシン目であり、第1内側板22と第1重合片24との折目線54から、第1内側板22と第1上板部23との折目線53まで到達するように形成されている。また、内側板屈曲用折目線42は、把持部形成用切目41の端部付近から、第1内側板22の上辺部に向かうに従って相互の間隔を広くしており、略ハ字状となるように形成されている。尚、内側板屈曲用折目線42は、第1内側板22の上辺部では手指の幅程度の間隔を確保しており、前後側板13の上辺部に手指を掛けた際に、内側板屈曲用折目線42が手指の側方にくるようにしている。
上記紙箱展開形成体による紙箱11の組み立ての手順については、実施例1と同様であり、詳しい説明は省略する。次に、組み立てられた紙箱11を解体する場合の手順について説明する。
まず、実施例1の場合と同様に、一方の手で紙箱11を保持し、その状態で、図7に示すように、他方の手の親指などでいずれかの前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げるようにする。このとき、実施例2の紙箱11には、内側板屈曲用折目線42が形成されているため、前後側板13の第1内側板22は前記内側板屈曲用折目線42に沿って容易に屈曲し、内側板屈曲用折目線42によって挟まれた部分が大きく紙箱11の外方向に傾斜する。尚、内側板屈曲用折目線42は、第1内側板22の上辺部では手指の幅程度の間隔を確保しているため、内側板屈曲用折目線42は手指の外側となり、手指が内側板屈曲用折目線42を妨げることがない。
また、前記内側板屈曲用折目線42は、把持部形成用切目41の端部付近に向けて形成されていることから、把持部25は第1内側板22のうち内側板屈曲用折目線42で挟まれた部分に連設されていることとなる。このため、内側板屈曲用折目線42によって挟まれた部分が大きく紙箱11の外方向に傾斜すると、把持部25はこの傾斜した部分に連動して、把持部25の先端辺部を大きく上方に引き起こすことができる。
前記把持部25の先端辺部が大きく上方に引き起こされることにより、把持部25が把持されやすい状態となり、引き上げ操作を容易に行うことができる。また、把持部25の先端辺部が大きく上方に引き起こされることにより、手指で把持して操作する部分が分かりやすく、紙箱11の解体のための操作を分かりやすくすることができる。
次に、本発明の実施例3に係る紙箱11について図8、図9を用いて説明する。実施例3では、実施例2の内側板屈曲用折目線42に加えて、各前後側板13の第1外側板21に外側板屈曲用折目線43が形成されている点が、実施例2と大きく異なっている。実施例1、2と同一部分の詳しい説明は省略する。
実施例3に係る紙箱11は、図8に示す紙箱展開形成体を組み立てて形成されるものである。図9に示すように、外側板屈曲用折目線43は各前後側板13の第1外側板21において、前記内側板屈曲用折目線42に略対応した位置に形成するものとし、外側板屈曲用折目線43の形状は、前記内側板屈曲用折目線42と略同様の形状とする。本実施例では、外側板屈曲用折目線43は、いわゆるミシン目であり、図8に示すように、外側板屈曲用折目線43は、底板12と第1外側板21との折目線51から、第1外側板21と第1上板部23との折目線52まで到達するように形成されている。また、外側板屈曲用折目線43は、前記内側板屈曲用折目線42と同様の略ハ字状となるように形成されている。
実施例3に係る紙箱11によれば、紙箱11を解体する場合に、前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げるようにすれば、第1内側板22は前述のように内側板屈曲用折目線42に沿って容易に屈曲し、これに加えて、第1外側板21は前記外側板屈曲用折目線43に沿って容易に屈曲するため、前後側板13が容易に屈曲する。従って、前後側板13を紙箱11の外方向に押し広げる操作を軽い操作力で行うことができ、紙箱11の解体のための操作を容易に行うことができる。
次に、本発明の実施例4に係る紙箱11について図10、図11を用いて説明する。実施例4では、各前後側板13の第1内側板22に端部屈曲用折目線44が形成されている点が実施例2と大きく異なっている。実施例2と同一部分の詳しい説明は省略する。
実施例4に係る紙箱11は、図10に示す紙箱展開形成体を組み立てて形成されるものである。端部屈曲用折目線44は、各前後側板13の第1内側板22に、第1内側板22の上辺部の両端部付近から把持部形成用切目41の端部付近に向けて形成されるものである。本実施例では、端部屈曲用折目線44は、いわゆるミシン目であり、第1内側板22の上辺部の両端部から把持部形成用切目41の端部に到達するように形成されている。端部屈曲用折目線44が形成されていることにより、第1内側板22の下辺部に力が作用した場合に、第1内側板22が屈曲しやすいようにされている。
上記紙箱展開形成体による紙箱11の組み立ての手順については、実施例1と同様であり、詳しい説明は省略する。次に、組み立てられた紙箱11を解体する場合の手順について説明する。
まず、実施例1の場合と同様に、一方の手で紙箱11を保持し、その状態で、他方の手の親指などでいずれかの前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げると、把持部25の先端辺部が上方に引き起こされてくる(図3参照)。
続いて、図11に示すように、前記把持部25を紙箱11の中心方向かつ上方に向けて引き上げるようにすると、それにつれて前後側板13の第1内側板22の中央部は紙箱11の中心方向に膨らむように撓む。このとき、第1重合片24の両端部は、左右側板14の第2重合片34の両端部によって押圧されており、第1重合片24の両端部には、紙箱11の外方向に向けて傾斜させるように力が作用する。一方、第1内側板22には端部屈曲用折目線44が形成されているため、第1内側板22の両端部は、前記端部屈曲用折目線44に沿って紙箱11の外方向に向けて屈曲しやすくなっている。このため、把持部25を引き上げると、第1重合片24の両端部は、紙箱11の外方向に向けて容易に傾斜し、簡単に第2重合片34の両端部から引き抜かれて、押圧が解除される。続いて、他方の前後側板13についても同様の操作を行うことにより、箱形態を保持している左右側板14の第1重合片24の押圧が両方とも解除されるため、紙箱11の解体を容易かつ迅速に行うことができる。
本発明に係る紙箱11は上記実施例に限定されず、以下のようにすることもできる。
前記各実施例において、把持部形成用切目41は完全に切断されている切目としたが、完全に切断されていなくてもよい。把持部形成用切目41は、紙箱11を解体する際に、前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げることによって切断され、把持部25の先端辺部が上方に引き起こされてくるものであればよく、例えば、破断用切目と破断用連結部とを交互に複数配列したもののように一部が切断されていないものでもよい。
図12に示すように、前後側板13の第1重合片24の先端辺部において、把持部形成用切目41に隣接する把持部25の両端部25aと、第1重合片24の切断端部24aを滑らかな円弧状に形成するようにしてもよい。この場合、紙箱11の解体のために把持部25を操作する際、把持部25の両端部25a等が滑らかな円弧状に形成されているため、手指に優しく、手指の傷つきを防止し、紙箱11の解体の際の安全性を高めることができる。
図13に示すように、左右側板14の第2内側板32の両側辺部と差込フラップ35との間に介在する折目線85上に破断用切目と破断用連結部とを交互に複数配列してもよい。この場合、紙箱11を解体する際に、前記左右側板14の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げるようにすれば、前記破断用連結部を破断する力が作用して、左右側板14の第2内側板32の両側辺部と差込フラップ35とを破断させることができるため、左右側板14からでも紙箱11の解体作業を開始することができる。
上記各実施例では、第1重合片24の両端部を第2重合片34の両端部で押圧させることにより、紙箱11の箱形態を保持するようにしているが、これに限定されず、第1重合片24と第2重合片34とを重ねない構成としてもよい。例えば、図14に示すように、前後側板13の第1重合片24の両端部に突出片26を形成し、左右側板14の下辺部に前記突出片26が差し込まれる差込凹部37を形成するようにしてもよい。この場合、図15に示すように、前記突出片26を前記差込凹部37で押圧させることにより、箱形態が保持される。このような構成であっても、第1重合片24の把持部25を操作することにより、前記突出片26が前記差込凹部37から引き抜かれて、押圧が解除され、紙箱11の解体を容易に行うことができる。
更に前記各実施例では、前後側板13と左右側板の上部に上壁を設けたが、上壁を設けない紙箱であってもよい。
以上説明した本発明の技術的範囲は、上記の実施例に限定されるものではなく、上記実施例の形状に限定されない。本発明の技術的範囲は、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
実施例1に係る紙箱11の紙箱展開形成体の平面図。 実施例1に係る紙箱11の斜視簡略図。 前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げた状態を示す斜視簡略図。 把持部25を紙箱11の中心方向かつ上方に向けて引き上げる状態を示す斜視簡略図。 第1重合片24の両端部が第2重合片34の両端部から引き抜かれた状態を示す斜視簡略図。 実施例2に係る紙箱11の紙箱展開形成体の平面図。 紙箱11の前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げた状態を示す斜視簡略図。 実施例3に係る紙箱11の紙箱展開形成体の平面図。 紙箱11の前後側板13の上辺部を紙箱11の外方向に押し広げた状態を示す斜視簡略図。 実施例4係る紙箱11の紙箱展開形成体の平面図。 把持部25を紙箱11の中心方向かつ上方に向けて引き上げる状態を示す斜視簡略図。 本発明の実施例の変形例を示す斜視簡略図。 本発明の実施例の変形例を示す紙箱展開形成体の平面図。 本発明の実施例の変形例を示す紙箱展開形成体の平面図。 本発明の実施例の変形例を示す斜視簡略図。 従来の紙箱111を示す斜視簡略図。
符号の説明
11 紙箱
12 底板
13 前後側板
14 左右側板
21 第1外側板
22 第1内側板
23 第1上板部
24 第1重合片
25 把持部
26 突出片
31 第2外側板
32 第2内側板
33 第2上板部
34 第2重合片
35 差込フラップ
36 連結用フラップ
37 差込凹部
41 把持部形成用切目
42 内側板屈曲用折目線
43 外側板屈曲用折目線
44 端部屈曲用折目線

Claims (6)

  1. 方形の底板の対向する前後辺にそれぞれ内側板と外側板とからなる前後側板が連設され、前記底板の対向する左右辺にそれぞれ内側板と外側板とからなる左右側板が連設され、前記各内側板の下辺部に重合片が連設されるとともに、前記左右側板の内側板の両側辺部に差込フラップが連設されており、前記底板に対して前後側板と左右側板とを立設させ、前記差込フラップを前記前後側板の内側板と外側板との間で挟持させるとともに、前後側板の重合片の両端部を、左右側板の重合片の両端部又は左右側板の下辺部のいずれか又は両方で押圧させることにより、箱形態が保持される紙箱であって、
    各前後側板の重合片に、その先端辺部から内側板の下辺部に向けて、複数の把持部形成用切目が幅方向に間隔を確保して形成され、前記把持部形成用切目に挟まれた部分を把持部としたことを特徴とする紙箱。
  2. 各前後側板の内側板に、上辺部付近から、把持部形成用切目の端部付近に向けて、内側板屈曲用折目線が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙箱。
  3. 各前後側板の外側板における、内側板屈曲用折目線に略対応した位置に、外側板屈曲用折目線を形成したことを特徴とする請求項2に記載の紙箱。
  4. 各前後側板の内側板に、内側板の上辺部の両端部付近から把持部形成用切目の端部付近に向けて、端部屈曲用折目線が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の紙箱。
  5. 前後側板の重合片の先端辺部において、把持部形成用切目に隣接する端部付近を滑らかな円弧状に形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の紙箱。
  6. 左右側板の内側板の両側辺部と差込フラップとの間に介在する折目線上に破断用切目と破断用連結部とが交互に複数配列されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の紙箱。
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