JP4349977B2 - ダクト清掃ロボット及びそのダクト清掃方法 - Google Patents

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本発明はダクトの内壁面に堆積した塵埃を清掃する装置に係り、特にダクト内を走行させながら内壁面の塵埃を回転ブラシで掻き落すと共に、掻き落された塵埃を撒き散らすことなく集塵機で吸引するダクト清掃ロボットと、その清掃方法に関する。
空調ダクトは、長年の使用により堆積した塵埃を定期的に除去清掃する必要がある。この清掃は、特許文献1(ダクト内清掃装置)や特許文献2(ダクト清掃用ロボットシステム)に開示されているように、回転ブラシがダクト内を円筒状にブラッシングしながら圧縮空気で塵埃を吹き飛ばす方法で行う。この手段は清掃中に送風を停止できるダクトであって、比較的小径の円筒形ダクトに最も好適である。そこで、特許文献1の装置や特許文献2の方法は、ダクト清掃中に送風が停止可能で、小径ダクトが多く配管されている通常の建物のダクト清掃に多く利用されている。
ところで、原子力発電所内の空調ダクトでは、放射線防護の問題から送風をできるだけ停止しないで、ダクト内を清掃することが必要である。たとえば、小径ダクトであれば、特許文献1や特許文献2の装置を使用して、極力短時間で作業を行うことになる。しかし、大型で長方形断面のダクトが多い原子力発電所では、そのような処理は限られた範囲に過ぎない。ところで、大型ダクトの清掃は、それに適した清掃装置や方法が乏しいので、結局、短期間の空調停止時間内に人為的作業で清掃する手段が採られている。そこで、原子力発電所内の空調ダクトでは、ダクトの大小に関わらず同一の装置で清掃できる手段が望まれている。
このような観点で更に従来のダクト清掃手段を検討する。特許文献3(ダクト清掃装置)では、矩形断面の大型ダクトの横幅に合わせる伸縮ビームにブラシと吸込口を設けた装置を開示している。この装置は、装置進行方向の左右に塵埃吸込口とブラシを往復させて、左右遥動するブラシに剥ぎ取られた塵埃を吸込口で吸引するので、塵埃を飛散させることなく稼動中のダクトを清掃することができる。しかし、この装置はダクト幅方向の伸縮材にブラシと吸込口を設けてあるのでブラシの移動が回転ブラシに比べ遅い。また、伸縮材の左右保持材がブラシとダクト横壁の間に配置されるので、ダクト底板と横壁の角部(4隅)の清掃が難しい。更に、ダクト横壁と天板の清掃も困難である。
ダクト内の送風を停止しない状態で清掃する手段としては、この特許文献3のように塵埃をブラシで剥ぎ取った後すぐに吸込口から吸引する方法が好適である。このように回転ブラシに近接配置した吸込口を備えた装置は、また特許文献4(清掃ロボット)と特許文献5(ダクト内の清掃集塵装置)でも開示されている。このいずれにおいても回転ブラシは円柱状であり、円柱の外周面で塵埃を剥ぎ取る。そして、特許文献5では円柱状ブラシを下、横、上向きにすることでダクトの底板と横壁と天板の清掃を可能にしている。ところで、この円柱状回転ブラシでは、剥ぎ取った塵埃を確実に集塵するためにその円柱長さ以上の吸込口長さが必要である。そこで、大きな吸引口が必要になり、そのため、集塵機に大きな吸引能力が要求される。しかし、この集塵機の吸引能力はコストの点で小さな機器の方が望ましい。
小さな吸引能力の集塵機を利用可能にするためには、極力小さな吸込口にする必要がある。そのような例としては、仰ぎ角が可変する吸塵ホースの先端にポリッシャー用回転ブラシを取付けた特許文献6(清掃ロボット)に見られる。しかし、この例ではダクトの底板と横壁と天板の清掃が困難であり、また、回転ブラシ部が細長い梁の先端にあるので強度的に弱く、強い剥離力を塵埃に与えることが難しい。
別の例として特許文献7(吸引式清掃作業車)が上げられる。この例は360°方向の変る吸込管の先端部に回転ブラシと吸引マウスを取付けている。これは回転ブラシの先端回転面で底板と横壁と天板の面のポリッシングができる構成ではあるが、やはり、回転ブラシ部が細長く、先の特許文献6と同様に、強い剥離力を塵埃に与えることが難しい。また、この例は吸塵ホースあるいは吸込管の2倍の高さが、清掃可能なダクト天板高さになるので、様々なダクトサイズの清掃のためには、吸塵ホースあるいは吸込管の長さが異なり、清掃範囲サイズに応じて様々な装置が必要になる。
ところで、剥ぎ取られた塵埃を吸引する性能は回転ブラシと塵埃の吸引口の位置関係の影響が大きい。先の特許文献6と7は回転ブラシ近くに塵埃の吸引口があることを示唆してはいるが、これらの詳細な関係が開示されていない。ここで、それらの関係をより詳細に開示している特許文献8(ダクト清掃並びにその装置)と特許文献9(床清掃装置とそれに用いられる回転ブラシ装置)と特許文献10(清掃ロボット)について検討してみる。
特許文献8は自走台車で2つの回転ブラシを保持し、塵埃の吸込口に先行して回転ブラシの先端回転面でダクト底板あるいは天板をポリッシュする構造である。この構造は、回転ブラシの先端回転面で底板と天板の面をポリッシングして、横壁は円筒状ブラシの外周円筒面で清掃する構成ではあるので、矩形断面ダクトの4つの内面を清掃する機能がある。しかし、この構造はブラシと吸込口の間に何ら塵埃を含む空気流のガイドがないので、剥ぎ取った塵埃が吸引されることなく底板に落下する可能性がある。あるいは落下の可能性を改善するために、吸引力を大きくしておく必要がある。
特許文献9は回転ブラシの回転中心に吸引口を設け、回転ブラシのポリッシング面内の塵埃をより確実に吸引する方法であるが、回転ブラシ1つに吸引口が1つなので、清掃面積を大きくする複数のブラシ構成では、複数の吸引口になり、そのため集塵機の吸引能力を大きくする必要がある。更に、この開示手段ではダクト壁面や天板の清掃が困難である。
特許文献10は、吸込管に先行させた2つの大きな回転ブラシとその間に小さな回転ブラシを配置して、密接させた4つの回転ブラシに後行して吸込管が配置されている。この構成は剥ぎ取られた塵埃が吸込管に入る前にかき乱されて塵埃の十分な吸収が難しい。
これら特許文献8と9と10の技術は、剥ぎ取った塵埃を吸引する手段を用いているので、送風稼動中のダクト内を清掃する上で好適ではある。しかし、特許文献8の技術では、ダクト底面時のポリッシングと剥ぎ取った塵埃のガイド構造に比べると、横壁や天板の清掃時のポリッシングや剥ぎ取った塵埃のガイド構造が異なり、4つの面の均等な清掃が得がたい。また、特許文献9の技術では集塵機の吸引性能を過大にしない1つの吸引口でダクトの底板と横壁と天板を清掃する手段が必要になる。更に、特許文献10の技術では、回転ブラシ部で剥ぎ取った塵埃を撒き散らすことなくスムーズに吸引口に誘導する手段が求められる。
特開平6−47361号公報 特開平10−165912号公報 特開2000−288498公報 特開平1−139181号公報 特開平2−119982号公報 特開昭62−5009号公報 特開平4−115039号公報 特開昭60−227876号公報 特開平10−14836号公報 実開昭60−11780号公報
本発明は以上に説明した点に鑑み、以下の課題を解決することにあり、(1)原子力発電所の空調ダクトのように送風停止をしない、すなわち送風稼動中であってもダクトの清掃が可能であること。(2)ダクトのサイズが各種大小の長方形断面であっても、適用範囲の広い構造であること。(3)矩形断面ダクトの横壁と底板、あるいは横壁と天板の四隅も確実にポリッシュする機構であること。(4)ダクトの底板と横壁と天板も均一に清掃すること。(5)剥ぎ取った塵埃を確実に吸引すること。(6)(1)〜(5)の機能を有するロボットであること、及び、そのロボットを使用したダクト清掃方法を提供する。
従来開示されている技術に従えば、(1)送風稼動中であってもダクトの清掃が可能であることの目的の為には、剥ぎ取った塵埃を直ぐに吸引して掃除機で集塵することが必要である。この方法であればダクトが稼動中であってもダクト全体に飛散することはない。そこで、特許文献1と2の方法は飛散方式であり、この目的にそぐわない。一方、特許文献3−11のような吸引方式の方が好適である。
(2)ダクトのサイズが各種大小の長方形断面であっても、適用範囲の広い構造であることの目的の為には、通常は清掃ロボットの断面サイズが被清掃ダクトの断面より十分に小さく、必要に応じて伸縮する機能が必要である。特許文献6のように走行台車の上に上下方向ガイド支柱を常時立設する構造では、ダクトの高さサイズに応じて様々なサイズの清掃ロボットが必要になり経済的でない。この点特許文献7は吸込管の長さの約2倍弱の範囲で高さ方向と幅方向の清掃が可能である。しかし、ダクトの大きさの種類は多いので、ロボットの高さサイズの3倍程度の高さのダクトまで清掃可能であることが実用上望まれている。また、特許文献5は底・横・天板のそれぞれを清掃する毎に、大きさの異なるブラシの交換、あるいは、取り付け保持具を交換する煩雑さがある。
(3)矩形断面ダクトの横壁と底板、あるいは横壁と天板の四隅も確実にポリッシュする機構であることの目的の為には、走行台車の幅より回転ブラシの清掃範囲が広いことが条件になる。例えば、特許文献3は台車のガイド部(縦ビーム)をダクト内面に合わせて設定するので、両側ガイド部の間にあるブラシと吸引部はダクトの隅を走査できない。また特許文献4では円柱ブラシの回転軸受で円柱の長さが制限されるので、やはり四隅の清掃ができない。すなわち、特許文献8、9、10のように、ブラシはロボットの走行台車の幅よりも広い範囲で走査する構造が必須になる。
(4)ダクトの底板と横壁と天板も均一に清掃することの目的の為には、回転ブラシを底板でも横壁でも天板であっても、同じく均一に押し当てる方法が良い。この点特許文献5で円柱ブラシの外周円筒面を床・横・天板毎に取り替えながら清掃する方法を開示しているが、堆積塵埃を均一に剥ぎ取る方法としては、円柱ブラシの外周面を押し当てるより回転ブラシの先端回転平面を均一に押し当てる方が清掃効率の良いことが知られている。例えば、回転ブラシの先端回転平面が床面と一致するようにした特許文献9に示す装置が、床面専用の技術として優れている。この観点によれば、特許文献8と10も同様な効果を持つ。そして、特許文献9と10は床面専用であり、特許文献8は床面と天板がこの清掃手段であるが、横壁は円柱状ブラシを使用して均一に清掃する課題の解決が更に必要である。更に、塵埃を確実に剥ぎ取るためには、回転ブラシ部分の構造上の剛性が強いことが必要であるので、回転ブラシ部を保持する機構部の支点と回転ブラシまでの長さを極力短くする機構が望ましい。
(5)剥ぎ取った塵埃を確実に吸引することの目的の為には、少なくとも回転ブラシの近傍に吸引開口部を配置する必要がある。この点特許文献3−10のいずれもこの技術思想を採用しているが、特許文献5と7以外は底板・横壁・天板のいずれの清掃中であってもブラシに対し吸引口との位置関係を同じにして確実な吸引を行う技術の開示はない。ところで、特許文献5は上記(2)(4)の点で、特許文献7は上記(2)の点でより改善すべき問題がある。
このように従来技術上の問題を全て凌駕するように、上記の(1)〜(5)の機能を満足する項目(6)で要求する新規なダクト清掃ロボット技術及びそれを用いた清掃方法を提供することを目的としている。
請求項1のダクト清掃ロボットは、ダクト内を移動させる自走型の走行台車機構部の上部に昇降機構部を搭載して、この昇降機構部の上部で回動支承する清掃ヘッド機構部を備えており、この清掃ヘッド機構部にダクトの4つの内面(底板と左右の横壁と天板)の各々を清掃する複数の回転ブラシと、この回転ブラシの先端回転平面で剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けた装置である。この請求項1の手段は、回転ブラシで剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けたことで、課題(1)のダクトが送風稼動中であっても清掃を可能にする。そして、昇降機構部の上部に清掃ヘッド機構部を設けて課題(2)の4つの内面を清掃可能にする。更に、清掃ヘッド機構部が回動することでこの回転ブラシの先端回転平面が4つの内面を同じようにポリッシュできるので課題(3)と(4)を行うことができる。そして又、剥ぎ取った堆積塵埃を吸引開口部から吸引することで、課題(5)を達成して、課題(6)のダクト清掃ロボットを提供できる。
請求項2のダクト清掃ロボットは、請求項1に加えるに、清掃ヘッド機構部を90°毎に回動させることで、ダクトの4つの平面の各々と一致させることを明確にしたダクト清掃ロボットである。
請求項3のダクト清掃ロボットは、請求項1に加えるに、請求項1の昇降機構部の動作長さと、回転ブラシが2つの場合の先端回転平面の成す最大幅長さと、清掃ヘッド機構部を180°回動して成る2つの平面の互いの間隔長さ等から、対象とすべき被清掃ダクト内面の大きさとの関係を明らかにして、この発明の能力を明確にしたダクト清掃ロボットである。
請求項4のダクト清掃ロボットは、ダクト内を移動させる自走型の走行台車機構部の上部に昇降機構部を搭載して、この昇降機構部の上部で回動支承する清掃ヘッド機構部を備えており、この清掃ヘッド機構部にダクトの4つの内面(底板と左右の横壁と天板)の各々を清掃する複数の回転ブラシと、この回転ブラシの先端回転平面で剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けた装置であって、特に、回転ブラシを回転支承する側に配する部材に設けた塵埃の吸引開口部と、複数の回転ブラシ間に配置した間隙部を備えておき、この間隙部が、走行台車機構部の移動方向で、この吸引開口部に先行する位置に設けた位置関係にした上で、回転ブラシの部材側端面の反対側面、すなわち、裏面となる先端回転平面と、間隙部を露出させた装置である。この請求項4の手段は、回転ブラシで剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けたことで、課題(1)のダクトが送風稼動中であっても清掃を可能にする。そして、昇降機構部の上部に清掃ヘッド機構部を設けて課題(2)の4つの内面を清掃可能にする。更に、清掃ヘッド機構部が回動することで、この回転ブラシの先端回転平面がこの装置から露出してダクトの4つの内壁に当接可能になるので課題(3)と(4)を行うことができる。そして又、剥ぎ取った堆積塵埃を露出した間隙部に集めて、吸引開口部から吸引することで、課題(5)を達成して、課題(6)のダクト清掃ロボットを提供できる。
請求項5のダクト清掃ロボットは、請求項4に加えるに、複数の前記回転ブラシを互いに逆回転させることにより、塵埃が間隙を流路にして吸引開口部から吸引されることをより明確にしたダクト清掃ロボットである。この発明により、剥ぎ取られた塵埃はより確実に吸引させると共に、さらに吸引能力の低い小型の掃除機であっても集塵できるダクト清掃ロボットを提供できる。
請求項6のダクト清掃ロボットは、請求項5に加えるに、昇降機構部と清掃ヘッド機構部を回動支承させる回動機構部に吸引管を有して、昇降機構部と清掃ヘッド機構部の間の回動機構部を吸引の連通する経路とすることを明確にするダクト清掃ロボットである。
請求項7のダクト清掃方法は、ダクト内を移動させる自走型の走行台車機構部の上部に昇降機構部を搭載して、この昇降機構部の上部で回動支承する清掃ヘッド機構部を備えており、この清掃ヘッド機構部にダクトの4つの内面(底板と左右の横壁と天板)の各々を清掃する複数の回転ブラシと、この回転ブラシの先端回転平面で剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けた装置を用いて、空調ダクトの4つの内面の各々に回転ブラシの先端回転平面を圧接することによって清掃するダクト清掃方法である。この請求項7の手段は、回転ブラシで剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けて回転ブラシを圧接することで、課題(1)のダクトが送風稼動中であっても清掃を可能にする。そして、昇降機構部の上部に清掃ヘッド機構部を設けて4つの面それぞれに圧接させることで課題(2)の4つの内面を清掃可能にする。更に、清掃ヘッド機構部が回動することでこの回転ブラシの先端回転平面が4つの内面を同じように圧接してポリッシュできるので課題(3)と(4)を行うことができる。そして又、圧接して剥ぎ取った堆積塵埃を吸引開口部から吸引することで、課題(5)を達成して、課題(6)の清掃ロボットでのダクト清掃方法を提供できる。
請求項8のダクト清掃方法は、請求項7記載に加えて、清掃ヘッド機構部を90°毎に回動させることで、ダクトの4つの平面の各々と一致させることを明確にした清掃ロボットによるダクト清掃方法である。
請求項9のダクト清掃方法は、請求項7に加えて、請求項7で使用するダクト清掃ロボットの昇降機構部の動作長さと、回転ブラシが2つの場合の先端回転平面の成す最大幅長さと、清掃ヘッド機構部を180°回動して成る2つの平面の互いの間隔長さ等から、対象とすべき被清掃ダクト内面の大きさとの関係を明らかにして、この発明の能力を明確にした清掃ロボットによるダクト清掃方法である。
請求項10のダクト清掃方法は、ダクト内を移動させる自走型の走行台車機構部の上部に昇降機構部を搭載して、この昇降機構部の上部で回動支承する清掃ヘッド機構部を備えており、この清掃ヘッド機構部にダクトの4つの内面(底板と左右の横壁と天板)の各々を清掃する複数の回転ブラシと、この回転ブラシの先端回転平面で剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けた装置であって、特に、回転ブラシを回転支承する側に配する部材に設けた塵埃の吸引開口部と、複数の回転ブラシ間に配置した間隙部を備えておき、この間隙部が、走行台車機構部の移動方向で、この吸引開口部に先行する位置に設けた位置関係にした上で、回転ブラシの部材側端面の反対側面、すなわち、裏面となる先端回転平面と、間隙部を露出させたダクト清掃ロボットで、この露出部をダクト内壁に押し当てながら、送風稼動中のダクトを清掃するダクト清掃方法である。この請求項10の手段は、回転ブラシで剥ぎ取った塵埃を吸引する吸引開口部を設けたことで、課題(1)のダクトが送風稼動中であっても清掃を可能にする。そして、昇降機構部の上部に清掃ヘッド機構部を設けて4つの面それぞれに圧接させることで課題(2)の4つの内面を清掃可能にする。更に、清掃ヘッド機構部が回動することで、この回転ブラシの先端回転平面がこの装置から露出してダクトの4つの内壁に圧接してポリッシュできるので課題(3)と(4)を行うことができる。そして又、剥ぎ取った堆積塵埃を露出した間隙部に集めて、吸引開口部から吸引することで、課題(5)を達成して、課題(6)の清掃ロボットでのダクト清掃方法を提供できる。
請求項11のダクト清掃方法は、請求項10に加えるに、複数の回転ブラシを互いに逆回転させることにより、塵埃が間隙を流路にして吸引開口部から吸引されることをより明確にした清掃ロボットで、送風稼動中のダクトを清掃するダクト清掃方法である。この発明により、剥ぎ取られた塵埃は、より確実に吸引させると共に、さらに吸引能力の低い小型の掃除機であっても集塵できるダクト清掃方法を提供できる。
請求項12のダクト清掃方法は、請求項11に加えるに、昇降機構部と清掃ヘッド機構部を回動支承する回動機構部に吸引管を有して、昇降機構部と清掃ヘッド機構部の間の回動機構部を吸引の連通する経路とすることを明確にする清掃ロボットで、送風稼動中のダクトを清掃するダクト清掃方法である。
請求項1の発明は、走行台車機構部に搭載した昇降機構部を保有しているので、従来以上に小さなダクトから大きなダクトまで清掃可能である。特に、この昇降機構部の上部で回動支承する清掃ヘッド機構部を備えているので、回転ブラシの先端回転平面と吸引開口部が清掃ヘッド機構部と一体になって回動して、ダクトの底板と左右横壁と天板を同じように回転ブラシの先端回転平面でポリッシュできる。そして、ダクトの4つの内面の清掃具合を同じように仕上げることが可能になる上に、剥ぎ取った塵埃をダクト内に撒き散らすことなく吸引開口部で吸引するので、ダクトが送風稼動中であっても清掃を可能にできる。したがって、本発明は、従来の原子力発電所内の空調ダクトの清掃が小径ダクトの場合、小型の清掃装置で行い、大型ダクトの場合、人為的作業で行う煩雑で非効率な作業方法であったのを排除して、ダクトが稼動中であっても一つの装置で清掃できるという特段の効果を奏する。
請求項2の発明は、回転ブラシの先端回転平面を矩形ダクトの形状に合わせる清掃ヘッド機構部の動作を明確にして、請求項1の発明のダクト清掃ロボットの清掃能力をより向上した効果を奏する。
請求項3の発明は、昇降機構部と回転ブラシの先端回転平面と清掃ヘッド機構の動作範囲の形状的寸法関係を明確にして、請求項1の発明のダクト清掃ロボットが従来以上の大小ダクトに適用できる範囲をより向上した効果を奏する。
請求項4の発明は、走行台車機構部に搭載した昇降機構部を保有して、小さなダクトから大きなダクトまで清掃可能であるのみならず、露出した複数の回転ブラシの先端回転平面と、複数の回転ブラシ間に配置した露出する間隙部がダクトの4つの内壁に当接するので、回転ブラシで剥ぎ取った塵埃が間隙部を流れ、集塵機の吸引能力が仮に少なくても吸引開口部から確実に集塵機に集塵されるので、集塵機の低コスト化や集塵信頼性の向上に特段の効果を奏する。
請求項5の発明は、複数の前記回転ブラシを互いに逆回転させることにより、剥ぎ取られた塵埃は、複数の回転ブラシの遠心力の合成力で間隙部を流れて吸引開口部から吸引するので請求項4の発明のダクト清掃ロボットの清掃能力をより向上した効果を奏する。
請求項6の発明は、昇降機構部と清掃ヘッド機構部の接続構造を明確にして、請求項5の発明のダクト清掃ロボットをより具現化する効果を奏する。
請求項7の発明は、昇降機構部に回動支承する清掃ヘッド機構部を備えて、走行台車機構部に搭載しているダクト清掃ロボットを使用するので、従来以上に小さなダクトから大きなダクトまで清掃可能である。特に、ダクトの底板と左右横壁と天板を同じように回転ブラシの先端回転平面で圧接する清掃ロボットを使用するダクト清掃方法である。そして、ダクトの4つの内面の清掃具合を同じように仕上げることが可能になる上に、剥ぎ取った塵埃をダクト内に撒き散らすことなく吸引開口部で吸引するので、ダクトが送風稼動中であっても清掃を可能にできる。したがって、本発明は、従来の原子力発電所内の空調ダクトの清掃が小径ダクトの場合、小型の清掃装置を用いる清掃方法で行い、大型ダクトの場合、人為的作業で行う煩雑で非効率な作業方法であったのを排除して、ダクトが稼動中であっても同じ清掃方法で清掃できるという特段の効果を奏する。
請求項8の発明は、回転ブラシの先端回転平面を矩形ダクトの形状に合わせる清掃ヘッド機構部の動作を明確にした清掃ロボットで、請求項7の発明のダクト清掃方法の清掃能力をより向上した効果を奏する。
請求項9の発明は、昇降機構部と回転ブラシの先端回転平面と清掃ヘッド機構の動作範囲の形状的寸法関係を明確にして、請求項7の発明のダクト清掃方法が従来以上の大小ダクトに適用できる範囲をより向上させた効果を奏する。
請求項10の発明は、走行台車機構部に搭載した昇降機構部を保有して、小さなダクトから大きなダクトまで清掃可能であるのみならず、露出した複数の回転ブラシの先端回転平面と、複数の回転ブラシ間に配置した露出する間隙部がダクトの4つの内壁に当接するので、回転ブラシで剥ぎ取った塵埃が間隙部を流れ、集塵機の吸引能力が仮に少なくても吸引開口部から確実に集塵機に集塵されるダクト清掃ロボットを使用するダクト清掃方法なので、集塵機の低コスト化や集塵信頼性を向上させる特段の効果を奏する。
請求項11の発明は、複数の回転ブラシを互いに逆回転させることにより、塵埃が間隙を流路にして吸引開口部から吸引されることをより明確にした清掃ロボットで、剥ぎ取られた塵埃を、より確実に吸引させると共に、さらに吸引能力の低い小型の掃除機であっても集塵できるように、請求項10の発明のダクト清掃方法の集塵機能を向上させた効果を奏する。
請求項12の発明は、昇降機構部と清掃ヘッド機構部を回動支承する回動機構部の接続構造を明確にするダクト清掃ロボットを用いることで、ダクト清掃方法をより具現化する効果を奏する。
本発明の最良の形態を以下の実施例で詳細に説明する。
図1はこの発明のダクト清掃ロボットの一実施態様を示す側面図であり、図2は上面図である。
このダクト清掃ロボットは主に4つの機構部で構成してあり、それぞれの機構部はこのダクト清掃ロボットの目的とする総合機能の内、それぞれで個別に各機能を受け持っている。まず、この4つの機構部のうち3つの機構部は、(1)このダクト清掃ロボットを自走させる走行台車機構部10(ロボットロワーデッキ)と、(2)ダクトの底板から大型ダクトの天板まで清掃範囲を広げるための昇降機構部20(ロボットアッパーデッキ)と、(3)清掃ブラシである2つの回転ブラシ101、102を取り付けた清掃ヘッド機構部100の3つの機構構造部から成る。そして、各機構部10、20、100のそれぞれに目的の異なるテレビカメラ150、152、153、154、155、156と、その照明のためのライト160、161、162、163、164、165を搭載している。次ぎに第4の機構部として、(2)の昇降機構部20と(3)の清掃ヘッド機構部100の間には、昇降機構部20の上部に配置した上部構造体60と清掃ヘッド機構部100を回動自在に接続する(4)回動機構部170を設け、清掃ヘッド機構部100が昇降機構部20に対して360°回動する機能を与えている。
すなわち、このダクト清掃ロボットは、自走させるための(1)走行台車機構部10と、天板までの範囲を広げるための(2)昇降機構部20と、ドーナッツ状の清掃ブラシの先端回転平面で被清掃面をポリッシングする回転ブラシ101、102を搭載する(3)清掃ヘッド機構部100と、清掃ヘッド機構部100の向きを矩形断面ダクトの4つの内面に向けて方向を変える回動機構部170の4つの主要機構構造部から成る。そして、搭載したテレビカメラ150、152、153、154、155、156と、デジタルスチルカメラ151、とライト160、161、162、163、164、165は、このダクト清掃ロボットの走行方向確認や清掃状態を視認するために動作する。
図1と図2、更に昇降機構部20の動作状態を示す図3を用いてより詳細に構造を説明する。走行台車機構部10は無限軌道のクローラ11、12を動かす駆動部13の上部に走行架台14を保持する。この走行架台14は側面に下部ガイドローラ50、51、52を、後部に後方カメラ153と全景カメラ154と後方ランプ163、164と全景ランプ165とリミットスイッチ5等を取り付けた後方筐体6を、また、中央にホルダー16で保持するリフトモータ15と、そのモータ駆動力を伝達するプーリ17と、その回転力で昇降機構部20を昇降させるリフターガイド7と軸受8とリミットスイッチ9が備えてある。
昇降機構部20は、リフトモータ15の回転に伴い軸受8で支持されたリフトローラ18、19が走行架台14の長手方向に移動してパンタグラフ状のX型リンク機構21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44を昇降させる。この昇降機構部20の上部にはリフターの上部構造体60を一体に保持してある。この上部構造体60は、その上蓋61の中に、清掃ブラシで剥ぎ取った塵埃を排出する排気管62と、ダクト外部につながるクリーナホース63と接続させるクリーナホース接続ノズル64がある。そして、昇降機構部20とは横溝ガイド65で可動連結している。
上部構造体60の上蓋61の両側には、上部左側ガイドローラ65、66、67と上部右側ガイドローラ68、69、70と、上部左側リミットスイッチ71、72と上部右側リミットスイッチ73、74と、左側面接触確認表示器75、76と右側面接触確認表示器77、78と、左側面テレビカメラ155と右側面テレビカメラ156を備えている。ここで左右のリミットスイッチ71、72、73、74は、上部構造体60がダクト左右の横壁に接触検知の機能を持つ。なお、ここの側面接触確認表示器75、76、77、78は発光ダイオード(LED)のような発光素子であれば、どのような素子でも利用できる。そして、左右の側面テレビカメラ155、156は、この表示器75、76、77、78をカメラ視野で捉える配置である。
更に、上部構造体60の上蓋61の上方には、天井面接触スイッチ80、81が上方に向け突き出している。この天井面接触スイッチ80、81は、上部構造体60が上昇して清掃用の回転ブラシ101、102の先端回転平面がダクト天板に接触することを検知する機能を持つものである。
清掃ヘッド機構部100は、被清掃面側に回転ブラシ101、102と前方ライト160、161を露出させて、窓103を透明カバーで取り付けた清掃ヘッドカバー104で覆ってある。この窓103は清掃ヘッドカバー104の中に配置した前方カメラ150とデジタルスチルカメラ151の視界を得るものであり、清掃作業中にこれらカメラ150、151の防塵をする。そして、この清掃ヘッドカバー104の左右両側には、ガイドローラ105、106、107、108を配置して、回転ブラシ101、102の清掃ガイドとして機能させる。
図4で更にこの清掃ヘッド機構部100の構造を説明する。この清掃ヘッド機構部100は、2つの回転ヘッド101、102を回転駆動する駆動モータ109と、その回転力を伝達するプーリ110とベルト111と中継ギア112、113から成る回転駆動機構と、回転ブラシ101、102と清掃面カメラ152と清掃面ライト162と回転ブラシ101、102で剥ぎ取った塵埃を吸引するための吸引開口部114及びその排気管115で構成してある。
図5と図6は、回転ブラシ101、102で剥ぎ取った塵埃を集塵機(図示せず)で集塵する動作についての説明図である。図5は側断面から見た空気流であり、図6は回転ブラシ101、102の先端回転平面側から見た清掃ヘッド機構部100の下面図を示す。
図5で見ると、回転中心121、122を中心にして回転する回転ブラシ101、102の先端回転平面116で剥ぎ取った塵埃は、矢印で示す空気流に乗って吸引開口部114から排気管115を経由して、上部構造体60の中に配設した排気管62とクリーナホース63を介して外部の集塵機に送られる。又、図6で見ると、第1の回転ブラシ101と第2の回転ブラシ102は互いに逆方向に回転させ、すなわち、第1の回転ブラシ101が反時計方向、第2の回転ブラシ102が時計方向に回転して、互いの遠心力の合力で塵埃が吸引開口部114に送り込まれる。したがって、吸引開口部114の開口位置は、2つの回転ブラシ101、102の外周面123、124の間隙117を流路にして、回転ブラシ101、102の取り付け面125側に開いた吸引開口部114に流れ込む。ここで、これらの位置関係について説明する。回転ブラシ101、102の2つの先端回転平面の間隙距離をP1、2つの回転中心121、122の距離をP2、2つの回転中心121、122を結ぶ線をL−L、吸引開口部114の幅をQ1とするとき、P1≦Q1<P2、且つ、回転中心121、122の結ぶ線(L−L)が、吸引開口部114に清掃中先行するように、P1とQ1とP2の位置関係を定めている。この実施例は第1の回転ブラシ101と第2の回転ブラシ102の遠心力の合力を利用することで空気流を発生させているので、集塵機の吸引能力を極力少なく出来る効果が生まれている。そして、この装置は長い空調ダクトであっても、この合力とそれらの粘性力で確実な塵埃の吸引が可能になる。なお、更に確実な吸引を補助する手段としては、図5、図6に示す遮蔽補助部材126を回転ブラシ101、102や吸引開口部114の近傍に配置することで、より効果的になる。
清掃ヘッド機構部100の向きを矩形断面ダクトの4つの内面に向けて方向を変える回動機構部170の構造は、図5で説明する。この回動機構部170は、昇降機構部20の上部構造体60と清掃ヘッド機構部100を回動支承させるもので、上部構造体60に固定した固定スリーブ171と、この固定スリーブ171で締結保持したパッキン172とシール173と、清掃ヘッド機構部100のフランジ174と、このフランジに締結保持した回転リング175に回転スリーブ176を螺子177で締結してある。そこで、上部構造体60と回動機構部170は、固定側の部材171、172、173と回転側の部材174、175、176、177が互いに離れないように勘合された状態で回動できる構造になっている。そして、この勘合構造の外側に90°毎に仮固定を行うロック機構179を配置してあるので、この勘合構造は360°回動可能の所定角度毎の仮保持機能を有する。
そこで、このダクト清掃ロボットは、回転ブラシ101、102を取り付けた清掃ヘッド機構部100を左右横壁や天板方向に向けながら、ダクト内を清掃走行できて清掃走行が可能になる。
このダクト清掃ロボットがダクト底面1を清掃する場合、回転ブラシ101、102を回転させながら清掃ヘッド機構部100を先頭にして前進させる。吸引開口部114に先行する回転ブラシ101、102の先端回転平面でのポリッシングによって剥ぎ取られた塵埃は吸引される。
そして、左横壁2との隅部を清掃する場合は、操作者が前方ライト160、161と前方カメラ150で映し出しながら、全体を左に寄せる。十分左寄せが出来ると、上部左側ガイドローラ65、66、67と下部ガイドローラ50、51、52が左横壁2で幅方向の規制を行い、上部左側リミットスイッチ71、72の動作によって、左側面接触確認表示器75、76が表示点灯する。そこで操作者は左側面テレビカメラ155のモニター画面で写される表示器を確認することで、確実にダクトの左隅の清掃を行うことができる。この接触はモニター表示のみならず音声による通知も効果的である。同様に、ダクト右隅の場合も、下部ガイドローラ50、51、52と右側ガイドローラ68、69、70と上部右側リミットスイッチ73、74と右側面接触確認表示器77、78と右側面テレビカメラ156で確実にダクトの右隅の清掃を行うことができる。
図7と図8はこのダクト清掃ロボットがダクト天板内面の清掃状態を示す図である。天板清掃をする場合は、回動機構部170によって清掃ヘッド機構部100の向きを上方に変えて、180°反転したところでロック機構179により固定する。そして、前方カメラ150のモニター映像も180°回転させる。更に、左側面テレビカメラ155と右側面テレビカメラ156の映像を入れ替える。この動作により操作者は左右の感覚を維持できる。この回転は前方カメラ150を反転させても可能であるが、映像システムで回転させる方法でもよい。また、左側面テレビカメラ155と右側面テレビカメラ156の映像はモニター画面(図示せず)で入れ替える。次に、昇降機構部20のリフトモータ15とX型リンク機構21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44で清掃ヘッド機構部100を上昇させる。この時、操作者は全景カメラ154と全景ランプ165で上昇状態を視認する。そして、回転ブラシ101、102が天板4に接触すると、上部構造体60の上蓋61の上方にある天井面接触スイッチ80、81でその接触を表示して操作者に通知する。この表示は実施例1と同様に表示器の点灯をモニター画面に表示することで、あるいは音声通知により、操作者が認識できる。天板に回転ブラシ101、102が接触できると実施例1と同様に清掃を行う。このダクト清掃ロボットの清掃ヘッド機構部100の回転ブラシ101、102と吸引開口部114の位置及び動作環境は、底面清掃時と同じ関係になるので剥ぎ取られた塵埃は確実に吸引される。
天板清掃時に、天板4と左右横壁との隅を清掃する場合、操作者が前方ライト160、161と前方カメラ150で映し出しながら、ダクト清掃ロボット全体を左あるいは右に寄せる。十分幅寄せが出来ると、上部左側ガイドローラ65、66、67あるいは右側ガイドローラ68、69、70で幅方向の規制を行い、上部左側リミットスイッチ71、72あるいは上部右側リミットスイッチ73、74の動作によって、左側面接触確認表示器75、76あるいは右側面接触確認表示器77、78を点灯させる。そこで、操作者は左側面テレビカメラ155あるいは右側面テレビカメラ156をそれぞれ左右のモニター画面で視認して、ダクトの左右隅の清掃を行うことができる。図9は実際の天板清掃状態を示している。
図10はこのダクト清掃ロボットがダクト右横壁3の清掃状態を示す図である。横壁清掃をする場合は、回動機構部170によって清掃ヘッド機構部100の向きを直角に変えて、90°回転したところでロック機構179により固定する。そして、前方カメラ150のモニター映像も90°回転させる。なお、左側面テレビカメラ155と右側面テレビカメラ156の映像は入れ替えない。この動作により操作者は横壁面の感覚を維持できる。この回転は前方カメラ150を回転させても可能であるが、映像システムで回転させる方法でもよい。次に、昇降機構部20のリフトモータ15とX型リンク機構21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44で清掃ヘッド機構部100を昇降させる。この時、操作者は全景カメラ154と全景ランプ165で上昇状態を視認する。
そして、回転ブラシ101、102が右横壁3に接触すると、操作者が前方ライト160、161と前方カメラ150で映し出しながら、全体を右に寄せる。十分右寄せが出来ると、下部ガイドローラ50、51、52と右側ガイドローラ68、69、70と上部右側リミットスイッチ73、74と右側面接触確認表示器77、78と右側面テレビカメラ156で確実にダクトの右隅の清掃を行うことができる。この接触はモニター表示のみならず音声による通知も効果的である。同様に、ダクト左横壁4の場合も、上部左側ガイドローラ65、66、67と下部ガイドローラ50、51、52が左横壁2で幅方向の規制を行い、上部左側リミットスイッチ71、72の動作によって、左側面接触確認表示器75、76が表示点灯する。そこで操作者は左側面テレビカメラ155のモニター画面で写される表示器を確認することで、確実にダクトの左隅の清掃を行うことができる。この接触はモニター表示のみならず音声による通知も効果的である。この横壁清掃においても、このダクト清掃ロボットの清掃ヘッド機構部100の回転ブラシ101、102と吸引開口部114の位置及び動作環境は、底面清掃時と同じ関係になるので剥ぎ取られた塵埃は確実に吸引される。図11は実際の横壁清掃状態を示している。
ここで本発明のダクト清掃ロボットの寸法関係を示す。回動機構部100の回転中心Gから回転ブラシ101、102の先端回転平面116までの距離は約145mm、すなわち、回動機構部100を180°回動して成る2つの平面の互いの間隔をm=約290mmである。また、2つの先端回転平面の成す2つの円形が成す互いの最大外周間距離をnとすると、n=約290mmである。そして、昇降機構部20のリフトストロークh=約500mmである。なお、この左右リミットスイッチ71、72、73、74がリミット動作する時のダクト清掃ロボットの全幅は約290mm、昇降機構部20が降りている時の全高は約290mmである。したがって、本発明のダクト清掃ロボットは矩形断面ダクトの幅約290mm以上、高さで約290mm〜約790mmのダクトが清掃可能である。これは従来のロボットが特許文献7で示すように、その全高の2倍弱であったの対し、この発明では約3倍弱の高さまで清掃範囲を広げることができる。
改めてこの清掃可能な範囲の寸法関係を明らかにする。矩形断面のダクトの内面高さをH、幅をWとするとき、回動機構部100を180°回動して成る2つの回転ブラシ先端面116の成す互いの間隔をmとして、この平面の2つの円形で成す互いの最大外周間距離をnとして、昇降機構部20の昇降可動高さをhとするとき、H≦h+(m+n)/2、並びにW≧n≧mの関係を有することが判る。
図12は図6に示す実施例の他の応用例である。この実施例は回転ブラシ101、102に後行する吸引開口部114が回転ブラシ101、102の中心間距離の長さまで横幅を広げた例である。この実施例では実施例1の狭い吸引開口部114で取りこぼした塵埃を更に確実に吸引できる。この吸引開口部を更にもっと広げることも容易に考えられるが、吸引能力が下がるので、実質回転ブラシ101、102の中心間距離の長さまで十分である。ここで、これらの位置関係について説明する。回転ブラシ101、102の2つの先端回転平面の間隙距離をP1、2つの回転中心121、122の距離をP2、2つの回転中心121、122を結ぶ線をL−L、吸引開口部114の幅をQ2とするとき、P1<Q2≦P2、且つ、回転中心121、122の結ぶ線(L−L)が、吸引開口部114に清掃中先行するように、P1とQ2とP2の位置関係を定めている。
図13は図6に示す実施例の更に他の応用例である。この実施例は回転ブラシ101、102に後行する吸引開口部114が三日月形にしてある。これは吸引開口部114を極力小さくして集塵機の吸引能力が低い場合あるいは、長尺ダクトの奥までの長いクリーナホースを使用する場合にも好適である。この三日月形は2つの回転ブラシ101、102で発生する遠心力の合力が、2つの回転ブラシ101、102の間隙中央で最も強くなることを利用したものである。ここで、これらの位置関係について説明する。回転ブラシ101、102の2つの先端回転平面の間隙距離をP1、2つの回転中心121、122の距離をP2、2つの回転中心121、122を結ぶ線(L−L)、吸引開口部114の幅をQ3とするとき、P1<Q3<P2、且つ、回転中心121、122の結ぶ線のL−Lが、吸引開口部114に清掃中先行するように、P1とQ3とP2の位置関係を定めている。
これら実施例4、5も実施例1と同じく、回転ブラシ101、102の中心121、122を結ぶ線より後行する位置に吸引開口部114を設け、又、中心121、122間距離の長さより幅の狭い吸引開口部114を設けることを特徴にしている。
本発明の第1の実施例のダクト清掃ロボットの側面外観図である。 本発明の第1の実施例の上面概観図である。 本発明の第1の実施例の昇降動作を示す一部断面側面図である。 本発明の第1の実施例の要部断面上面図である。 本発明の第1の実施例の回動機構部の断面図である。 本発明の第1の実施例の要部の下面図である。 本発明の第2の実施例の正面図である。 本発明の第2の実施例の側面図である。 本発明の第2の実施例の実施状態を示す状態図である。 本発明の第3の実施例の正面図である。 本発明の第3の実施例の実施状態を示す状態図である。 本発明の第4の実施例の要部の下面図である。 本発明の第5の実施例の要部の下面図である。
符号の説明
1 ダクトの底板
2、3 ダクトの横壁
4 ダクトの天板
5 リミットスイッチ
6 後方筐体
7 リフターガイド
8 軸受
9 リミットスイッチ
10 走行台車機構部
11、12 クローラ
13 駆動部
14 走行架台
15 リフトモータ
16 ホルダー
17 プーリ
18、19 リフトローラ
20 昇降機構部
21〜44 パンタグラフ状のX型リンク機構
50、51、52、53、54、55 下部ガイドローラ
60 リフターの上部構造体
61 上蓋
62 排気管
63 クリーナホース
64 クリーナホース接続ノズル
65 横溝ガイド
65、66、67、68、69、70 上部ガイドローラ
71、72、73、74 上部リミットスイッチ
75、76、77、78 側面接触確認表示器
80、81 天井面接触スイッチ
100 清掃ヘッド機構部
101、102 回転ブラシ
103 窓
104 清掃ヘッドカバー
105、106、107、108 ガイドローラ
109 駆動モータ
110 プーリ
111 ベルト
112、113 中継ギア
114 吸引開口部
115 排気管
116 先端回転平面
117 回転ブラシ101、102の間隙
121、122 回転ブラシ101、102の回転中心
123、124 回転ブラシ101、102の外周面
125 回転ブラシ101、102の取り付け面
151 デジタルスチルカメラ
150、152、153、154、155、156 テレビカメラ
160、161、162、163、164、165 ライト
170 回動機構部
171、172、173 固定側の部材
174、175、176、177 回転側の部材
179 ロック機構

Claims (2)

  1. 4つの内面(1、2、3、4)を構成する矩形断面のダクト内を移動させる走行台車機構部(10)と、前記走行台車機構部(10)に搭載した昇降機構部(20)と、前記昇降機構部(20)で回動支承する清掃ヘッド機構部(100)に前記ダクト内の塵埃を剥ぎ取るための複数の回転ブラシ(101、102)および前記塵埃の吸引開口部(114)とを備えたダクト清掃ロボットにおいて、
    前記ダクト清掃ロボットが、
    前記複数の回転ブラシ(101、102)を回転支承する側の面(125)に配置した前記塵埃の吸引開口部(114)と、
    前記吸引開口部(114)に連通する排気管(62)と、
    前記清掃ヘッド機構部(100)と前記排気管(62)とを回動支承する回動機構部(170)と、
    前記排気管(62)と前記清掃ヘッド機構部(100)と前記回動機構部(170)とを支持する前記昇降機構部(20)と、
    前記走行台車機構部(10)の移動方向で前記吸引開口部(114)に先行する位置に、前記複数の回転ブラシ(101、102)の互いの間に配置した間隙部(117)と、
    前記複数の回転ブラシ(101、102)を互いに逆回転させて、前記間隙部(117)で形成される前記塵埃の流路と、
    前記移動方向と直交する方向の前記吸引開口部(114)の幅(Q1、Q2、Q3)が、前記直交する方向の前記間隙部(117)の幅(P1)より大きい関係と、
    前記昇降機構部(20)の上下移動と一体に前記排気管(62)が上下移動する動作と
    を有しており、
    (一) 前記複数の回転ブラシ(101、102)の先端回転平面(116)が前記内面の底板(1)に接して前記塵埃を剥ぎ取る場合は、前記回転支承する側の面(125)と前記吸引開口部(114)とを前記底板(1)側に向くように前記回動機構部(170)が回転し、且つ前記昇降機構部(20)が下に移動し、
    (二) 前記複数の回転ブラシ(101、102)の先端回転平面(116)が前記内面の横壁(2、3)に接して前記塵埃を剥ぎ取る場合は、前記回転支承する側の面(125)と前記吸引開口部(114)とを前記横壁(2、3)側に向くように前記回動機構部(170)が回転し、且つ前記昇降機構部(20)が上下に移動し、
    (三) 前記複数の回転ブラシ(101、102)の先端回転平面(116)が前記内面の天板(4)に接して前記塵埃を剥ぎ取る場合は、前記回転支承する側の面(125)と前記吸引開口部(114)とを前記天板(4)側に向くように前記回動機構部(170)が回転し、且つ前記昇降機構部(20)が上に移動し、
    前記(一)〜(三)のどの場合にも、前記塵埃が前記間隙部(117)を経由して前記排気管(62)から外部に排出されることを特徴とするダクト清掃ロボット。
  2. 4つの内面(1、2、3、4)を構成する矩形断面のダクト内を移動させる走行台車機構部(10)と、前記走行台車機構部(10)に搭載した昇降機構部(20)と、前記昇降機構部(20)で回動支承する清掃ヘッド機構部(100)に前記ダクト内の塵埃を剥ぎ取るための複数の回転ブラシ(101、102)および前記塵埃の吸引開口部(114)とを備えたダクト清掃ロボットを用いたダクト清掃方法において、
    前記ダクト清掃ロボットが、
    前記複数の回転ブラシ(101、102)を回転支承する側の面(125)に配置した前記塵埃の吸引開口部(114)と、
    前記吸引開口部(114)に連通する排気管(62)と、
    前記清掃ヘッド機構部(100)と前記排気管(62)とを回動支承する回動機構部(170)と、
    前記排気管(62)と前記清掃ヘッド機構部(100)と前記回動機構部(170)とを支持する前記昇降機構部(20)と、
    前記走行台車機構部(10)の移動方向で前記吸引開口部(114)に先行する位置に、前記複数の回転ブラシ(101、102)の互いの間に配置した間隙部(117)と、
    前記複数の回転ブラシ(101、102)を互いに逆回転させて、前記間隙部(117)で形成される前記塵埃の流路と、
    前記移動方向と直交する方向の前記吸引開口部(114)の幅(Q1、Q2、Q3)が、前記直交する方向の前記間隙部(117)の幅(P1)より大きい関係と、
    前記昇降機構部(20)の上下移動と一体に前記排気管(62)が上下移動する動作と
    を有しており、
    (一) 前記複数の回転ブラシ(101、102)の先端回転平面(116)が前記内面の底板(1)に接して前記塵埃を剥ぎ取る場合は、前記回転支承する側の面(125)と前記吸引開口部(114)とを前記底板(1)側に向くように前記回動機構部(170)が回転し、且つ前記昇降機構部(20)が下に移動し、
    (二) 前記複数の回転ブラシ(101、102)の先端回転平面(116)が前記内面の横壁(2、3)に接して前記塵埃を剥ぎ取る場合は、前記回転支承する側の面(125)と前記吸引開口部(114)とを前記横壁(2、3)側に向くように前記回動機構部(170)が回転し、且つ前記昇降機構部(20)が上下に移動し、
    (三) 前記複数の回転ブラシ(101、102)の先端回転平面(116)が前記内面の天板(4)に接して前記塵埃を剥ぎ取る場合は、前記回転支承する側の面(125)と前記吸引開口部(114)とを前記天板(4)側に向くように前記回動機構部(170)が回転し、且つ前記昇降機構部(20)が上に移動し、
    前記(一)〜(三)のどの場合にも、前記塵埃を前記間隙部(117)を経由して前記排気管(62)から外部に排出することを特徴とするダクト清掃ロボットを用いたダクト清掃方法。
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