JP4349215B2 - 通信装置及びエコー信号除去装置 - Google Patents

通信装置及びエコー信号除去装置 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置及びエコー信号除去装置に関し、例えば、FAX(ファクシミリ)通信対応のインターネット音声通信装置によるFAX通信に適用し得るものである。
例えばインターネット等のネットワークにおいて、端末からの音声通信を中継動作する音声通信装置は、ネットワークの負荷を軽減するため、音声圧縮方式を使用して音声通信を実現している。ITU−T勧告H.323で標準化されている音声通信方式は、その一例である。
このように音声圧縮を用いた通信方式の場合、音声データは、送信側で一旦圧縮され、受信側で伸長されるため、受信音声の劣化は否めないが、音声通信の場合、多少の劣化が生じても実際上の通話は問題なくできる。しかし、FAX通信の場合、圧縮・伸長によりFAXデータが劣化してしまい画像が乱れてしまう。
そのため、音声圧縮を用いたネットワーク通信装置がFAX通信を実現する場合、一般には、FAXデータを音声データとして扱うのではなく、信号データとして扱い制御用通信路を使用してFAX通信を実現している。このFAX通信方式については、ITU−T勧告H.323及びT.38により規定されている。
現在、ITU−T勧告T.38は、FAX通信規格であるITU−T勧告V.17まで対応している。また、ITU−T勧告T.38では対応できないITU−T勧告V.34によるFAX通信については、FAXデータを信号化するのではなく、音声非圧縮のG.711で音声データのまま音声通信路を通してFAX通信を実現している。
図2は、音声用通信路を用いてFAX通信する従来の通信装置の構成を示すと共に、音声通信時のデータの流れを示している。また、図3は、FAX通信の通信シーケンスを示す。
図2において、端末1及び端末2間の音声通信には、端末1を直接的又は間接的に収容している通信装置10と、端末2を直接的又は間接的に収容している通信装置20とが介在する。
各通信装置10、20はそれぞれ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)11、21と、揺らぎ吸収バッファ12、22と、音声制御部(VCL)13、23と、FAX通信制御部(FCL)14、24と、呼制御部(CCL)15、25とを有する。各部の機能については、以下の動作説明で明らかにする。
従来における音声用通信路によるFAX通信のシーケンスについて図2及び図3を参照して説明する。
例えば、端末1において、オフフックされ、端末2の呼出番号が入力されたときには、H.323の手順等で、通信装置10及び20の間で、音声圧縮方式を適用するか否かなどのネゴシエーションが実行される。
H.323手順等で、音声圧縮方式が非圧縮(例:ITU−T勧告G.711)に決定すると、音声制御部13、23は、モード選択情報16、26を参照し、FAX通信を音声用通信路P1(インバンド)で行う指定であるか否か判別し、そのような場合には、DSP11、21に対し、エコーキャンセラ有効、FAXトーン検出(トーン抑圧無し)開始、揺らぎ吸収バッファ12、22の制御開始の指示を行う(S1)。
一方、音声圧縮方式が圧縮(例:ITU−T勧告G.729A)の場合や、モード選択情報16、26が、FAX通信を制御用通信路P2(アウトバンド)で行う指定があった場合には、DSP11、21に対し、エコーキャンセラ有効、FAXトーン検出(トーン抑圧有り)開始、揺らぎ吸収バッファ12、22の制御開始の指示を行う。この場合のFAX通信動作は、従来のITU−T勧告T.38に従う通信となる。
端末1がCNGトーン(ITU−T勧告T.30参照;FAXトーンの一種である発呼トーン)を送出すると、DSP11がCNGトーンを検出し、音声制御部13に対しCNGトーン検出を通知する(S2)。このとき、FAXトーン検出の指定はトーン抑圧無しなので、端末Aから送出されたCNGトーンは、音声用通信路P1を通って、端末2まで到達する。
DSP11からCNGトーンの検出通知を受けた音声制御部13は、DSP11に対し、FAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ12の制御停止、揺らぎ吸収バッファ12への一定時間(例えば、500ms)の無音パターンデータの挿入指示を行う(S3)。
CNGトーンを受信した対向する端末2が、CEDトーン(ITU−T勧告T.30参照;FAXトーンの一種である被呼端末識別トーン)を送出すると、DSP21が、このCEDトーンを検出し、音声制御部23に対しCEDトーン検出を通知する(S4)。このとき、FAXトーン検出の指定はトーン抑圧無しなので、端末2から送出されたCEDトーンは、音声用通信路P1を通って、端末1まで到達する。
CEDトーン検出通知を受けた音声制御部23は、DSP11に対し、FAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ22の制御停止、揺らぎ吸収バッファ22ヘの一定時間(例:500ms)の無音パターンデータの挿入指示を行う。
なお、G3対応の端末(FAX端末)の機種や使用方法によっては、CNGトーンあるいはCEDトーンを送出しないものがあるが、その場合は、プリアンブル信号の検出を契機に、FAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ制御停止、揺らぎ吸収バッファへ一定時間の無音パターンデータの挿入を行なうようにすればよい。また、回線からのFAXトーン検出でなく、音声用通信路P1から受信したFAXトーン検出を契機にする方式もある。
以上のように、従来の通信装置は、送受信側の端末よりCNGトーンあるいはCEDトーン(省略された場合は、プリアンブル信号)を検出することにより、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ制御停止、揺らぎ吸収バッファへの一定時間の無音パターンデータの挿入を自動的に行い、装置のエコーキャンセラとFAXモデムが干渉し、FAXデータが壊れたりFAX端末が誤動作したりすることを防止し、瞬時のネットワーク遅延が発生した場合や、双方のインターネット音声通信装置のアナログ・デジタル変換の精度の違いにより、FAX通信データに無音パターンが挿入されることを防止することで、音声非圧縮モードでの音声用通信路によるFAX通信を実現している。
特開平2003−125186号公報
上述した従来の通信装置により、通常のG3対応端末(FAX端末)による音声用通信路を用いたFAX通信は問題なく実現することができる。
しかし、通常のG3対応端末はFAX信号を−10dB前後で送出するが、G3端末の機種や使用方法によっては、FAX信号の送信出力電力が例えば−7dBと通常よりも大きな信号レベルで送出するものがある。
このようなG3対応端末とのFAX通信を上述した従来の通信装置を用いて行なう場合、エコー信号により正常なFAX通信が行なえないおそれが生じる。
図4は、FAX信号の送信出力電力が通常レベルより大きいG3対応端末とのFAX通信を従来の通信装置を用いて行なう場合のFAX通信システムの構成を示す。なお、図4において、端末1のFAX信号の送出レベルは−10dBで、端末2のFAX信号の送出レベルは−7dBとする。
図4において、例えば、端末2が端末1に対してFAX信号Aを送出する場合、FAX信号Aは通信装置10を介して端末1に入力する。
このとき、通信装置10内のエコー発生ポイント4で、入力したFAX信号Aによりエコー信号Bが発生する。このエコー信号Bは、信号経路に入り込み、通信装置10及び20を経由して端末2に到達する。
一方、端末1は、FAX信号Aに対する応答信号Cを、端末2に送出する。
ここで、先に端末2に到達したエコー信号Bのレベルが、端末2が正常な信号と認識できない程度にレベルが小さいものであれば、端末2はエコー信号Bをノイズとみなし、その後に到達する端末1からの応答信号Cを受信して正常に動作する。
しかし、このエコー信号Bのレベルが、端末2が正常な信号と認識できる範囲のものであると、先に端末2が端末1に送出したFAX信号Aを、端末2が受信したものとなり、シーケンスエラーとみなすおそれがある。
例として、端末1が端末2に画データを送出する前のシーケンス例である図5を参照して説明する。
図5において、トレーニング手順後、端末2が端末1にCFR信号(ITU−T勧告T.30参照;受信準備確認信号、図4のFAX信号Aに相当)を送出する。このCFR信号により発生したエコーCFR信号(図3のエコー信号Bに相当)が、通信装置10により折り返され、端末2に入力する。端末2は、エコー信号をCFR信号として認識してしまい、シーケンス異常とみなしてDCN(ITU−T勧告T.30参照;切断命令信号)を送信し、FAX通信が終了してしまう。また図5に示す例のほかに、エコー信号が正常な信号(図4では端末1からの応答信号C)と重なった結果、正常な信号が破壊される可能性もある。
さらに、通信装置がエコーキャンセラ機能等を有効にしている場合であっても、ネットワークの複雑化や伝送距離の長距離化等に伴い、大きなエコー遅延が生じ、エコーキャンセルでエコー信号を完全に除去しきれない場合がある。このような場合に、ネットワーク通信における複雑化を回避するため、除去し切れなかったエコー信号を取り除くことが求められる。
そのため、FAXシーケンスが正しく実行できるように、又はエコー遅延が大きく除去しきれないエコー信号について、エコー信号を取り除くことができる通信装置及びエコー信号除去装置が求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の通信装置は、FAX通信機能を有する端末を収容し、対向する通信装置と音声用通信路を用いてFAX通信する通信装置において、FAXトーンの送受信により所定のFAX通信方式を制御する通信制御手段と、到来したFAXトーンを検出すると共に、その検出したFAXトーンの信号レベルを測定するトーンレベル測定手段と、トーンレベル測定手段が測定したFAXトーンの信号レベルに基づいて、送出するFAXトーンの送出信号レベルを調整する送出信号レベル調整手段とを備え、送出信号レベル調整手段が、測定したFAXトーンの信号レベルとエコー発生時の減衰レベルとに基づいて、FAXトーンによるエコー信号の信号レベルが端末側の受信入力レベル未満となるようにレベル調整値を算出するレベル調整値算出部と、レベル調整値算出部が算出したレベル調整値に応じて送出信号レベルを設定する送出信号レベル設定部とを有することを特徴とする。
第2の本発明のエコー信号除去装置は、到来した信号によるエコー信号を除去するエコー信号除去装置において、到来した信号を検出すると共に、その検出した信号の信号レベルを測定する信号レベル測定手段と、信号レベル測定手段が測定した信号レベルに基づいて、送出する信号レベルを調整する送出信号レベル調整手段とを備え、送出信号レベル調整手段が、測定したFAXトーンの信号レベルとエコー発生時の減衰レベルとに基づいて、FAXトーンによるエコー信号の信号レベルが端末側の受信入力レベル未満となるようにレベル調整値を算出するレベル調整値算出部と、レベル調整値算出部が算出したレベル調整値に応じて送出信号レベルを設定する送出信号レベル設定部とを有することを特徴とする。
本発明の通信装置によれば、FAX通信機能を有する端末を収容し、対向する通信装置と音声用通信路を用いてFAX通信する通信装置において、FAXトーンの送受信により所定のFAX通信方式を制御する通信制御手段と、到来したFAXトーンを検出すると共に、その検出したFAXトーンの信号レベルを測定するトーンレベル測定手段と、トーンレベル測定手段が測定したFAXトーンの信号レベルに基づいて、送出するFAXトーンの送出信号レベルを調整する送出信号レベル調整手段とを備えることにより、FAXトーンによるエコー信号を取り除くことができるので、FAXシーケンスを正しく行なうことができる。
また、本発明のエコー信号除去装置によれば、到来した信号によるエコー信号を除去するエコー信号除去装置において、到来した信号を検出すると共に、その検出した信号の信号レベルを測定する信号レベル測定手段と、信号レベル測定手段が測定した信号レベルに基づいて、送出する信号レベルを調整する送出信号レベル調整手段とを備えることにより、信号により生じたエコー信号を除去することができる。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の通信装置の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、制御用通信路を用いたFAX通信も、音声用通信路を用いたFAX通信も可能な通信装置に適用する場合について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の通信装置の構成と共に、FAX通信シーケンスでのデータなどの流れを示すブロック図であり、図2に示す従来の構成と同一・対応構成要件については、同一符号を付して示している。
図1において、端末1及び端末2間の音声通信又はFAX通信には、端末1を直接的又は間接的に収容している通信装置10と、端末2を直接的又は間接的に収容している通信装置20とが介在する。
各端末1、2は、電話端末、FAX端末あるいはPBX等の通信端末であるが、この第1の実施形態のFAX通信に特徴を有するので、FAXデータの送信機能又は受信機能(中継機能を含む)を有する端末であることを前提とするものである。
第1の実施形態の各通信装置10、20は、例えば、端末1、2と接続し、制御用通信路P2及び音声用通信路P1を用いて、インターネット等のネットワークを介して音声通信又はFAX通信を行なう、FAX通信対応の音声通信装置(インターネット音声通信装置)である。
各通信装置10、20は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)11、21と、揺らぎ吸収バッファ12、22と、音声制御部(VCL)13、23と、FAX通信制御部(FCL)14、24と、呼制御部(CCL)15、25とを有する。また、通信装置10、20内において、17、27はそれぞれ装置内エコー発生ポイントである。
DSP11、21は、端末収容部として機能しているものであり、音声データの圧縮伸長機能、FAXトーン検出機能、FAXトーンレベル測定機能、FAXモデム機能、揺らぎ吸収バッファ12、22を制御してネットワークの遅延揺らぎを吸収する揺らぎ吸収制御機能、エコーキャンセラ制御機能、音声制御部13、23からの指示に基づくPAD挿入機能を担っている。
ここで、PADとは擬似損失回路であり、さまざまな線路条件で、良好な通信品質を確保するために、信号レベルを調整する機能を有するものである。つまり信号レベルを調整するために、PAD挿入を行い、そのPAD値を設定することで信号レベルを調整することができる。
なお、揺らぎ吸収バッファ12、22は、DSP11、21に関連して向けられており、受信した音声データやFAXデータを、DSP11、21の制御下で適宜蓄積するものである。エコーキャンセラにおいてもバッファが必要であるが、揺らぎ吸収バッファ12、22が、エコーキャンセラとして必要なバッファを兼ねたものであってもよい。
DSP11、21は、音声通信時には、端末1、2から受信した音声データを指定された圧縮方式で圧縮して音声制御部13、23に与えるものである。また、DSP11、21は、音声制御部13、23から与えられたデータの一定量を揺らぎ吸収バッファ12、22に蓄積することでネットワークの遅延揺らぎを吸収するものである。また、DSP11、21は、エコーキャンセルを行なうものである。さらに、DSP11、21は、音声制御部13、23からのPAD挿入指示を受けてPADを挿入するものである。
DSP11、21は、ITU−T勧告G711通信時(非圧縮)、モード選択情報16、26が音声用通信路P1によるFAX通信設定である場合は、音声用通信路P1からFAXトーン検出(トーン抑圧無し)を行い、同時に音声用通信路P1からのFAXトーンのレベル測定も行うものである。また、DSP11、21は、ITU−T勧告G711通信時(非圧縮)でモード選択情報16、26が制御用通信路P2によるFAX通信の設定である場合、又は、G711通信時以外の音声圧縮方式による通信時は、FAXトーン検出(トーン抑圧有り)を行なうものである。
また、DSP11、21は、FAX通信時には、FAXモデムとして機能し、端末1、2から受信したFAXデータをFAX通信制御部14、24に与えるものである。また、DSP11、21は、FAX通信制御部14、24から与えられたFAXデータを端末1、2に送出するものである。
音声制御部13、23は、DSP11、21から与えられた音声データをパケットに変換し、音声用通信路P1に送出するものである。また、音声制御部13、23は、音声用通信路P1から受信した音声パケットから圧縮音声データを組み立ててDSP11、21に与えるものである。
また、音声制御部13、23は、ITU−T勧告G711通信時(非圧縮)、モード選択情報16、26が音声用通信路P1によるFAX通信設定である場合に、DSP11、21から与えられたFAXトーンレベルの測定結果に基づいて所定の算出方法を用いて、FAXトーン信号によるエコー信号が、正常なFAXトーン信号として認識させないレベルとなるように、DSP11、21から収容端末1、2の回線方向へのPAD値を算出するものである。また、音声制御部13、23は、算出したPAD値を設定するように、DSP11、21にPAD挿入指示をするものである。
FAX通信制御部14、24は、ITU−T勧告T.38によるFAX通信時に、DSP11、21から与えられたFAXデータをT.38パケット(ITU−T勧告T.38に従ったFAXデータパケット)に変換し、制御用通信路P2に送出するものである。また、FAX通信制御部14、24は、制御用通信路P2から受信したT.38パケットからFAXデータを組み立ててDSP11、21に与えるものである。
呼制御部15、25は、制御用通信路P2により呼設定処理を行なう(呼シーケンスを制御する)ものである。また、呼制御部15、25は、所定の場合には、DSP11、21に対して音声用通信路P1でFAX通信を指示するものである。
呼制御部15、25に関連してモード選択情報16、26が設定されている。モード選択情報16、26は、音声非圧縮モード(例えば、ITU−T勧告G.711)が選択された場合、FAX通信を制御用通信路P2(アウトバンド)で行なうか、音声用通信路P1(インバンド)で行なうか指定するコンフィギュレーション可能なシステムデータである。モード選択情報16、26は、当該通信装置10.20がネットワーク内に設置される際に、設定されて組み込まれているものである。
装置内エコー発生ポイント17、27は、音声用通信路P1からの信号によるエコーが発生するポイントであり、エコー発生時の減衰レベルは「adB」とする。
次に、DSP11、21が担う機能説明について図6を参照して説明する。図6は、DSP11、21の機能構成図である。
図6において、DSP11、21は、FAXトーン検出部31、FAXトーンレベル測定部32、PAD部33、エコーキャンセラ部34、揺らぎ吸収バッファ35、動作状態切替部36を有する。
動作状態切替部36は、音声制御部13、23の制御の下、音声用通信路P1を用いてFAX通信を行なう場合であるか、またはそれ以外の通信(音声用通信路P1を用いた音声通信又は制御用通信路P2を用いたFAX通信)を行なう場合であるか否かにより、動作状態を切り替えるものである。
動作状態切替部36は、音声用通信路P1を用いてFAX通信を行なう場合、FAXトーン検出部31によるFAXトーンの検出停止、エコーキャンセラ部34の無効、揺らぎ吸収バッファ37を用いた揺らぎ吸収動作を実行させない状態するものである。また動作状態切替部36は、音声制御部13、23からPAD挿入指示を受け取ると、そのPAD挿入指示のPADをPAD部33に挿入させるものである。ここで、PAD部33は、通信装置10、20のネットワーク内の設置の際に、予め所定値のPAD値(例えば、0dB)が設定されている。PAD部33は、音声制御部13、23の指示に応じて、回線側のPAD値を可変設定することにより、FAX信号によるエコー信号を認識できないレベルで送出させることができる。
また、動作状態切替部36は、音声用通信路P1を用いて音声通信を行ない場合、又は制御用通信路P2を用いてFAX通信を行なう場合、FAXトーン検出部31をFAXトーンの抑圧を行なう動作状態とし、エコーキャンセラ34を有効とし、揺らぎ吸収バッファ制御部35を揺らぎ吸収バッファ37を用いた揺らぎ吸収動作を実行させる状態とするものである。
次に、音声制御部13、23の機能について図7を参照して説明する。図7は、音声制御部13、23の機能構成図である。
図7において、音声制御部13、23は、PAD値算出部41、PAD指示部42を有する。
PAD値算出部41は、DSP11、21からFAX信号検出通知及びFAX信号のレベル測定結果を受け取り、そのFAX信号のレベル測定結果に基づいて、DSP11、21から回線側に設定するPAD値を算出するものである。PAD値算出部41が算出するPAD値は、FAX信号によるエコー信号が、FAX信号として認識できないレベルになるように算出する。
例えば、ITU−T勧告T.4には通常のG3対応端末の受信入力電力が規定されており、受信入力電力は「−43dB」であることから、本実施形態では、通常のG3対応端末がFAX信号として認識できない信号レベルを「−44dB」になるようにする。そして、装置内エコー発生ポイント17、27でのエコー信号の減衰レベルが「adB」であり、DSP11、21から与えられたレベル測定結果が「bdB」である場合に、設定するPAD値xは、(44−a+b)により求めることができる。
PAD指示部42は、PAD値算出部41が算出したPAD値をDSP11、21に通知し、PADを挿入させるように指示するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の通信装置間で音声用通信路P1を用いたFAX通信を実行する際のシーケンスなどについて図面を参照して説明する。
図8は、音声用通信路P1を用いたFAX通信を実行する際の呼シーケンスなどを示す動作シーケンス図である。
例えば、端末1において、オフフックされ、端末2の呼出番号が入力されたときには、H.323手順で、通信装置10及び20間で、音声圧縮方式を適用するか否かなどのネゴシエーションが実行される。
H.323手順等で、音声圧縮方式が非圧縮(例えば、ITU−T勧告G.711)に決定すると、音声制御部13、23は、モード選択情報16、26を参照し、FAX通信を音声用通信路P1(インバンド)で行う指定であるか否か判別し、音声用通信路P1(インバンド)で行う指定であった場合、DSP11、21に対し、エコーキャンセラ有効、音声用通信路P1からのFAXトーン検出(トーン抑圧無し)およびレベル測定開始、揺らぎ吸収バッファ12の制御開始の指示を行う(S21)。
一方、音声圧縮方式が圧縮(例えば、ITU−T勧告G.729A)の場合や、モード選択情報16、26がFAX通信を制御用通信路P2(アウトバンド)で行う指定である場合には、音声制御部13、23は、DSP11、21に対し、エコーキャンセラ有効、FAXトーン検出(トーン抑圧有り)開始、揺らぎ吸収バッファ12の制御開始の指示を行う。この場合のFAX通信動作は、従来のITU−T勧告T.38通信となる。
以降、この場合のFAX動作の説明は省略し、上述した音声圧縮方式が非圧縮方式(例えばITU−T勧告G.711)に決定された場合のFAX動作を説明する。
なお、端末1において、オフフックされ、端末2の呼出番号が入力されたときのネゴシエーション時には、FAX通信が実行されるのか否かが不明であるので、FAX通信ではなく、上述したS21の処理により、DSP11、21は音声通信に対応可能な動作状態にされる。
端末1がCNGトーンを(ITU−T勧告T.30参照;FAXトーンの一種である発呼トーン)を送出すると、CNGトーンは音声用通信路P1を通って通信装置20に到達する。DSP21は、このCNGトーンを検出し、同時に信号レベルを測定する。そして、DSP21は、音声制御部23に対して音声用通信路からのCNGトーン検出及び測定した信号レベルを通知する。なお、この時点では、DSP21はFAX信号トーンを抑圧していないので、CNGトーンは端末2まで到達する(S22)。
音声用通信路P1からのCNGトーン検出通知を受けた音声制御部23は、DSP21に対し、音声用通信路P1からのFAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ22の制御停止、揺らぎ吸収バッファ22への一定時間(例えば、500ms)の無音パターンデータの挿入指示を行なう(S23)。
また、音声制御部23は、DSP21から受け取ったFAX信号レベル(CNGトーンの信号レベル)から、そのFAX信号によるエコーが正常なFAX信号として、認識されないレベルとなるPAD値(DSP21から回線方向)を算出し、DSP21にPAD挿入指示する(S23)。このPAD挿入指示を受けたDSP21は、指示されたPAD値を設定する。
また、本実施形態では、上述したように、ITU−T勧告T.4より、通常の端末がFAX信号を認識されない信号レベルを「−44dB」とし、算出する設定PAD値xを(44−a+b)により求める。
端末2では、CNGトーンを受信すると、CEDトーンを向けて送出し、CEDトーンは音声用通信路P1を通って通信装置10に到達する。通信装置10においてDSP11は、CEDトーンを検出し、同時に信号レベルを測定する。そして、DSP11は音声制御部13に対し音声用通信路P1からのCEDトーン検出及び測定した信号レベルを通知する。なお、この時点では、DSP11はFAX信号トーンを抑圧していないので、CEDトーンは端末1まで到達する(S24)。
音声用通信路P1からのCEDトーン検出通知を受けた音声制御部13は、DSP11に対し、音声用通信路P1からのFAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ12の制御停止、揺らぎ吸収バッファ12への一定時間(例えば、500ms)の無音パターンデータの挿入指示を行なう(S25)。
また、音声制御部13は、DSP11から通知されたFAX信号レベル(CEDトーンの信号レベル)から、そのFAX信号によるエコーが正常なFAX信号として認識されないレベルとなるPAD値(DSP11から回線方向)を算出し、DSP11にPAD挿入指示をする。PAD挿入指示を受けたDSP11はPAD挿入指示に応じたPADを挿入する。(S25)。
なお、以上では、DSP11、21が音声用通信路P1からのFAXトーンのみを検出するFAXトーン検出機能を有する場合について説明したが、これに限らず、音声用通信路P1及び回線からのFAXトーンを検出可能なFAXトーン検出機能を有するDSP11、21を適用し、音声用通信路P1からのFAXトーン検出をするようにしてもよい。
また、音声用通信路P1と回線とから双方のFAXトーン検出を行い、音声用通信路P1から又は回線からのFAXトーン検出でエコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ12の制御停止、揺らぎ吸収バッファ12への一定時間の無音パターンデータの挿入を行ない、音声用通信路P1からのFAX信号レベルの測定結果からPADを挿入してもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、音声用通信路から受信したFAXトーン(CNGトーンあるいはCEDトーン;省略された場合は、プリアンブル信号)の検出及び測定を行ない、そのFAX信号によるエラーが正常なFAX信号として認識されないレベルとなるPAD(DSPから回線方向)を挿入することにより、通常より大きなレベルでFAX信号が送出された場合に、エコー信号がFAX信号として認識されシーケンスエラーとなり、FAX通信が正常に行なえなくなることを防止することができ、音声非圧縮モードでの音声用通信路によるFAX通信を実現することができる。
また、本実施形態によれば、音声用通信路から受信したFAXトーンの検出に基づいて、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ制御停止、揺らぎ吸収バッファへの一定時間の無音パターンデータの挿入を自動的に行なう、音声用通信路を用いたFAX通信を実現する通信装置に適用することで、装置のエコーキャンセラとFAXモデムが干渉し、FAXデータが壊れたり、端末が誤作動したりすることを防止し、瞬時のネットワーク遅延が発生した場合や、双方のインターネット音声通信装置なアナログ・デジタル変換の精度の違いにより、FAX通信データに無音パターンデータが挿入されることを防止するが可能となる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の通信装置の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
第1の実施形態では、通信装置における音声制御部が通信装置内のエコー減衰レベルに基づいてPAD値を算出した場合について説明したが、第2の実施形態では、音声制御部が、ネットワーク(通信装置外)で生じ得るエコー減衰レベルを測定して設定し、このエコー減衰レベルに基づいてPAD値を算出する場合について説明する。
なお、本実施形態では、図9に示すように、通信装置10、20がPBX装置30、40を収容し、その収容するPBX装置30がエコーを発生する場合について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図10は、本実施形態の通信装置の構成及びFAX信号の流れを示す。図10において、図1の構成要件と同一・対応する構成要件については、対応符号を付して示す。
図10において、PBX装置30は、端末1を収容するものであり、端末1と通信装置10との間に介在するものである。また、PBX装置40は、端末2を収容するものであり、端末2と通信装置20との間に介在するものである。
PBX装置30、40は、通常音声通信で使用されているPBX装置である。また、PBX装置30は、ネットワーク内におけるエコー発生ポイントの一例である。
また、図10において、通信装置10、20は、DSP11、21と、揺らぎ吸収バッファ12、22と、音声制御部(VCL)13、23と、FAX通信制御部(FCL)14、24と、呼制御部(CCL)15、25とを有する。
呼制御部(CCL)15、25は、モード選択情報16、26と、エコー減衰レベル情報17、27とが設定されている。
エコー減衰レベル情報17、27は、音声用通信路P1からの信号によりエコーが発生する際の減衰レベルを設定できるシステムデータである。このデータに、装置外でエコーが発生した際の減衰レベル(本実施形態では、収容するPBX装置30により発生するエコーの減衰レベル等)をあらかじめ測定して設定しておく。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、本実施形態の音声用通信路を用いてFAX通信を実現する通信方法について説明する。
なお、本実施形態の通信装置間の音声用通信路を用いたFAX通信のシーケンスは、図8に対応するため、図8を参照して説明する。
まず、H.323手順等で、音声圧縮方式が非圧縮(例:G.711)に決定すると、音声制御部13、23は、モード選択情報16、26を参照し、FAX通信を音声用通信路P1(インバンド)で行う指定であるか否かを判別し、そのような指定の場合には、DSP11、21に対し、エコーキャンセラ有効、音声用通信路P1からのFAXトーン検出(トーン抑圧無し)及びレベル測定開始、揺らぎ吸収バッファ制御開始の指示を行う(S21)。
一方、音声圧縮方式が圧縮(例:G.729A)の場合や、モード選択情報16、26が、FAX通信を制御用通信路P2(アウトバンド)で行う指定の場合、DSP11、21に対し、エコーキャンセラ有効、FAXトーン検出(卜一ン抑圧有り)開始、揺らぎ吸収バッファ制御開始の指示を行う。この場合のFAX通信動作は、従来のITU−T勧告T.38に従う通信となる。
以降、このコードの説明は省略し、上述した音声圧縮方式(例:G711A)に決定された場合のFAX動作を説明する。
音声通話中に、例えば、端末1がCNGトーン(ITU−T勧告T.30参照)を送出すると、CNGトーンは、音声用通信路P1を通って端末2に到達する(S22)。
通信装置20において、このCNGトーンをDSP21が検出し、同時に信号レベルを測定する。そして、DSP21は、音声制御部23に対し音声用通信路P1からのCNGトーン検出及び信号レベルを通知する(S22)。
音声用通信路P1からのCNGトーン検出通知を受けた音声制御部23は、DSP21に対し、音声用通信路P1からのFAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ22の制御停止、揺らぎ吸収バッファ22への一定時間(例えば、500ms)の無音パターンデータの挿入指示を行なう(S23)。
また、DSP21から通知されたFAX信号レベル及び予め設定してあるエコー減衰レベル情報27から、そのFAX信号によるエコー信号が正常なFAX信号として認識されないレベル(例えば、−44dB)となるPAD値xdBを算出して、DSP21にPAD挿入指示する(S23)。
このPAD値の算出方法は、第1の実施形態で説明した方法と同様であるので詳細な説明は省略するが、例えば、通知されたFAX信号レベルがadB、エコー減衰レベル情報27がbdBとすると、挿入すべきPAD値xdBは、x=44−a+bとなる。
CNGトーンを受信した端末2が、CEDトーンを送出すると、CEDトーンは音声用通信路P1を通って通信装置10に到達する。通信装置10において、このCEDトーンをDSP11が検出し、同時に信号レベルを測定する。そして、DSP11は、音声制御部13に対して音声用通信路P1からのCEDトーン検出及び信号レベルを通知する(S24)。
音声用通信路P1からのCEDトーン検出通知を受けた音声制御部13は、DSP11に対し、音声用通信路P1からのFAXトーン検出停止、エコーキャンセラ無効、揺らぎ吸収バッファ制御停止、揺らぎ吸収バッファ12へ一定時間(例えば、500ms)の無音パターンデータの挿入指示を行なう。また、通知されたFAX信号レベル及びあらかじめ設定してあるエコー減衰レベル情報17からそのFAX信号によるエコー信号として認識されないレベルとなるPAD値(DSP11から回線方向)を算出し、DSP11に挿入指示する(S25)。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第2の実施形態によれば、通信装置外で生じ得るエコーについても減衰させることが可能となる。
(C)他の実施形態
(C−1)上述した各実施形態は、制御用通信路P2を用いたFAX通信も音声用通信路P1を用いたFAX通信も可能な通信装置10、20に対し、音声用通信路P1を用いたFAX通信を設定する場合を示したが、制御用通信路P2を用いたFAX通信に対応できず、上記各実施形態で説明した音声用通信路P1を用いたFAX通信にのみ対応できるような通信装置10、20を構成してもよい。
(C−2)本発明の通信装置は、エコーキャンセラで限界を超えた遅延を有するエコー信号を除去する場合にも適用することができる。すなわち、エコーキャンセラを備えた装置にも適用可能である。
(C−3)音声用通信路P1を用いたFAX通信による弊害を除去するために、CNGトーンやCEDトーンなどのFAXトーン検出を契機として制御される機能は、上記各実施形態のものに限定されない。例えば、揺らぎ吸収バッファを備えない通信装置であれば、揺らぎ吸収バッファ制御の停止は当然に実行しなくてもよい。
(C−4)FAX通信による弊害を除去するために制御される機能は、主として、受信に係り機能であるので、上記各実施形態と異なり、FAXデータの受信側の通信装置のみをそのような動作状態にするようにしてもよい。
(C−5)本発明の通信装置は、例えば、音声圧縮を用いてインターネット等のネットワークを中継して音声通信を実現するインターネット音声通信装置を一例としてあげることができる。なお、上記説明は、音声インターネット通信のITU−T勧告H.323を例に説明したが、同等のプロトコルMGCP(IETF RFC 2705)、SIP(IETF RFC3261;Session Initiation Protocol)を使用した場合でも適用することができる。
第1の実施形態の通信装置の構成とFAX通信の通信シーケンスを示す図である。 従来の通信システムの構成と従来の音声用通信路を介したFAX通信シーケンスを示す図である。 従来のFAX通信のシーケンスを示す図である。 従来の通信装置内で発生したエコーのまわり込みの様子を説明する説明図である。 エコーのまわり込みによりシーケンス異常が生じる様子を説明する説明図である。 第1の実施形態のDSPの機能を説明するための機能ブロック図である。 第1の実施形態の音声制御部の機能を説明するための昨日ブロック図である。 第1の実施形態のFAX通信の通信シーケンスを示す図である。 第2の実施形態のPBX装置によるエコー発生の様子を説明する説明図である。 第2の実施形態の通信装置の構成とFAX通信の通信シーケンスを示す図である。
符号の説明
1、2…端末(FAX機能を有する端末)、10、20…通信装置、
11、21DSP、12、22…揺らぎ吸収バッファ、
13、23…音声制御部(VCL)、14、24…FAX通信制御部(FCL)、
15、25…呼制御部(CCL)、31…FAXトーン検出部、
32…FAXトーンレベル測定部、33…PAD部、
42…PAD指示部、41…PAD値算出部。

Claims (4)

  1. FAX通信機能を有する端末を収容し、対向する通信装置と音声用通信路を用いてFAX通信する通信装置において、
    FAXトーンの送受信により所定のFAX通信方式を制御する通信制御手段と、
    到来したFAXトーンを検出すると共に、その検出したFAXトーンの信号レベルを測定するトーンレベル測定手段と、
    上記トーンレベル測定手段が測定したFAXトーンの信号レベルに基づいて、送出するFAXトーンの送出信号レベルを調整する送出信号レベル調整手段と
    を備え
    上記送出信号レベル調整手段が、
    測定したFAXトーンの信号レベルとエコー発生時の減衰レベルとに基づいて、FAXトーンによるエコー信号の信号レベルが端末側の受信入力レベル未満となるようにレベル調整値を算出するレベル調整値算出部と、
    上記レベル調整値算出部が算出したレベル調整値に応じて送出信号レベルを設定する送出信号レベル設定部と
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 上記レベル調整算出部が、当該通信装置内でエコーが発生した際の減衰レベルに基づいて上記レベル調整値を算出することを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  3. 上記レベル調整算出部が、当該通信装置外でエコーが発生した際の減衰レベルに基づいて上記レベル調整値を算出することを特徴とする請求項又はに記載の通信装置。
  4. 到来した信号によるエコー信号を除去するエコー信号除去装置において、
    上記到来した信号を検出すると共に、その検出した信号の信号レベルを測定する信号レベル測定手段と、
    上記信号レベル測定手段が測定した信号レベルに基づいて、送出する信号レベルを調整する送出信号レベル調整手段と
    を備え
    上記送出信号レベル調整手段が、
    測定したFAXトーンの信号レベルとエコー発生時の減衰レベルとに基づいて、FAXトーンによるエコー信号の信号レベルが端末側の受信入力レベル未満となるようにレベル調整値を算出するレベル調整値算出部と、
    上記レベル調整値算出部が算出したレベル調整値に応じて送出信号レベルを設定する送出信号レベル設定部と
    を有することを特徴とするエコー信号除去装置。
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