JP4348863B2 - 緊急通報装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話回線を用いて緊急通報や健康相談等のサービスを行うための緊急通報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、電話回線を用いて緊急通報や健康相談等のサービスを行うための緊急通報装置においては、ユーザーが端末の緊急発呼ボタンを押したときに、端末が親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内になく、通信を行うための制御信号を受信できない場合には、端末と、親機または公衆無線基地局との間の無線通信を確立できないため、端末を通話状態に移行させることができず、結果的に緊急発呼ボタンを押さなかったことと同じ状態になってしまい、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、端末の緊急発呼ボタンを押しているのにも関わらず、誰からも援助を受けることができなくなってしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、電話回線を用いて緊急通報や健康相談等のサービスを行うための緊急通報装置において、ユーザーが端末の緊急発呼ボタンを押したときに、端末が親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合でも、援助を受けることができる緊急通報装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、音声を音声信号に変換する送話手段と、制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、受信した音声信号を音声に変換する受話手段と、緊急通報のための発呼操作及び着呼応答操作を行う入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、自機に電源を供給する2次電池と、前記2次電池の残量を検出する電池残量検出手段と、前記2次電池を充電するための充電手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備する複数の端末と、
電話回線と接続され、前記電話回線とのインターフェースを行うインターフェース手段と、前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、自機の動作を設定する入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備し、前記無線通信手段から送信する制御信号が届くサービスエリア内の前記端末と通信を行う親機と、
前記電話回線と接続され、前記電話回線とのインターフェースを行うインターフェース手段と、前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、自機の動作を設定する入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備し、前記無線通信手段から送信する制御信号が届くサービスエリア内且つ前記親機のサービスエリア外の前記端末と通信を行う公衆無線基地局と、
前記電話回線と接続され、前記電話回線と、前記親機または前記公衆無線基地局とを介して前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する電話機と、データを保存、更新するデータ管理装置と、自機の動作を統括する中央制御手段とを具備するセンター装置とから構成され、前記端末はそれぞれIDを有すると共に記憶手段が互いの端末のIDを記憶し、前記複数の端末のうち1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合、前記1つの端末の報知手段は、前記親機及び公衆無線基地局を介さずに前記複数のIDから選択したIDを有する別の端末に対し直接発呼を行い、前記別の端末から前記直接発呼に対する応答がない場合、周囲の人に助けを求めるための圏外通知アラームを発生することを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、予め決められた特別なIDを有する別の端末を備え、前記1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合、前記1つの端末は、前記親機及び公衆無線基地局を介さずに前記予め決められた特別なIDを有する別の端末に対し狙い打ちして直接発呼を行うことを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内になく、前記別の端末が前記親機または公衆無線基地局のサービスエリア内にある場合、前記1つの端末は、前記別の端末と、前記親機または公衆無線基地局と、前記電話回線とを介して、前記センター装置と通信を行うことを特徴とする
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の基本構成と実施の形態とを図面に基づいて説明する。
【0008】
(基本構成)
基本構成の緊急通報装置は、図1に示すように、センター装置Dと、センター装置Dと電話回線Eを介して接続される親機B及び公衆無線基地局Cと、端末A1〜A5と、端末A1〜A5を充電する充電器Fとから構成される。
【0009】
親機Bは、ユーザーの自宅I内の卓上や壁に設置され、端末Aとは、デジタルコードレス(PHS)による通信手段により、親機Bのサービスエリア(親機Bが送信する制御信号が端末Aに届く範囲)J内であれば、音声、データ伝送を互いに行うことができ、センター装置Dとは、電話回線Eのアナログ電話回線(PSTN)を介して接続される。また、親機BのサービスエリアJ内に端末Aが複数存在してもよい。
【0010】
公衆無線基地局Cは、電柱や、ビルの屋上などの屋外に設置され、端末Aと公衆無線基地局Cとは、デジタルコードレス(PHS)による通信手段により、公衆無線基地局Cのサービスエリア(公衆無線基地局Cが送信する制御信号が端末Aに届く範囲)H内であれば、音声、データ伝送を互いに行うことができ、センター装置Dとは、電話回線Eのデジタル電話回線(ISDN)を介して接続される。また、公衆無線基地局CのサービスエリアH内に端末Aが複数存在してもよい。
【0011】
センター装置Dは、電話回線Eと接続するパソコンLと、パソコンL及び電話回線Eを介して、親機B及び公衆無線基地局Cと接続する電話機Kとを備える。電話機Kと端末Aとは、パソコンL、電話回線E、親機Bまたは公衆無線基地局Cを介して、互いに制御信号及び音声信号を送受信することができる。パソコンLは、データを保存、更新するデータ管理装置と、自機の動作を統括する中央制御手段とを備えるセンター装置とを構成している。
【0012】
端末Aは、ユーザーが携帯したり、机上に設置したりして使用される。本基本構成においては、端末A1〜A5が備えられ、端末A1は、親機のサービスエリアJ内及び公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在せず、端末A2〜A4は、親機のサービスエリアJ内に存在せず、公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在し、端末A5は、親機のサービスエリアJ内に存在し、公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在しない構成となっている。
【0013】
なお、ユーザー宅I内には端末Aを充電するための充電台Fが卓上や壁に設置され、端末Aを充電台F上に載置することで端末Aを充電することができる。
【0014】
図2に、端末Aの回路ブロックを示す。端末Aは、アンテナ部1と、無線回路部2と、無線通信制御部3と、音声信号処理部4と、電気/音響変換部5と、出力部6と、入力部7と、記憶部8,9と、制御部10と、電池11と、充電回路部12と、電池残量検出部13と、充電状態検出部14と、静電容量検出部15と、電源回路部16と、CPUバス17とから構成される。
【0015】
電気/音響変換部5は、音声を音声信号に変換する送話手段たるマイク及び音声信号処理部4から出力された音声信号を音声に変換する受話手段たるスピーカ、またはハンドセットレシーバから構成される。
【0016】
音声信号処理部4は、電気/音響変換部5から入力された音声信号、及び無線通信制御部3から入力された音声信号に対して、例えばPCM、ADPCMのような音声符号化/復合化処理、エコーキャンセラ処理、DTMF信号発生/検出処理を行う。
【0017】
無線通信制御部3は、例えばTDMA/TDD方式のような無線回線における通信制御を行う。
【0018】
無線回路部2は、無線通信制御部3から入力された音声信号及び制御信号を電波として伝播可能な周波数に変換し、アンテナ部1を介して電波として送信し、且つアンテナ部1で受信した電波として伝播可能な周波数帯の信号を音声信号及び制御信号に変換する。
【0019】
アンテナ部1は、無線回路部2から出力される音声信号及び制御信号を含む電気信号を電波として空中に伝播させ、且つ電波として伝播されてきた信号を電気信号として無線回路部2に伝える。
【0020】
出力部6は、端末Aの動作モードの表示等を行い、入力部7は、端末Aの動作モードの切換えや、発着呼のための操作等を行い、また緊急発呼を行う緊急発呼ボタンを備える。
【0021】
記憶部8は、制御プログラム等を記憶するための素子であり、例えばROMによって構成される。記憶部9は、端末Aの動作状態等を記憶するための素子であり、例えばRAMによって構成される。
【0022】
制御部10は、CPUを含み、端末A全体の動作を統制するための制御を行い、無線通信制御部3、音声信号処理部4と、出力部6と、入力部7と、記憶部8,9とはCPUバス17によって互いに接続される。
【0023】
電池11は、例えばニッケル水素電池、ニッカド電池、リチウムイオン電池等の2次電池(充電式電池)から構成され、充電残量検出部13は電池11の電池電圧を検出し、あるしきい値に対して検知した電池電圧が上回っているか、下回っているかを判断し、制御部10に伝える。
【0024】
また、端末Aを充電台F上に載置すると、充電状態検出部14は、端末Aが充電台F上に載置されたことを検出して制御部10に伝え、充電回路部12は、充電台Fから電源を供給され、充電電流を制限しながら電池11を充電する。
【0025】
電源回路部16は、電池11の出力電圧を所望の直流電圧に変換した電源を、端末Aの前記各部に供給する。
【0026】
静電容量検出部15は、例えば、静電容量センサ等によって、端末Aがユーザーに握られているかどうかを制御部10に伝える。
【0027】
図3に、親機Bの回路ブロックを示す。親機Bは、アンテナ部21と、無線回路部22と、無線通信制御部23と、音声信号処理部24と、電話回線インターフェース部25と、出力部26と、入力部27と、記憶部28,29と、制御部30と、電源回路部31と、CPUバス32とから構成される。
【0028】
電話回線インターフェース部25は、アナログ電話回線に適合した2線−4線変換、直流ループ閉結、ダイヤルパルス信号の送信、着信検出等を行う。
【0029】
音声信号処理部24は、電話回線インターフェース部25から入力された音声信号、及び無線通信制御部23から入力された音声信号に対して、例えばPCM、ADPCMのような音声符号化/復合化処理、エコーキャンセラ処理、DTMF信号発生/検出処理を行う。
【0030】
無線通信制御部23は、例えばTDMA/TDD方式のような無線回線における通信制御を行う。
【0031】
無線回路部22は、無線通信制御部23から入力された音声信号及び制御信号を自営通信用途の電波として伝播可能な周波数に変換し、アンテナ部21を介して電波として送信し、且つアンテナ部21で受信した電波として伝播されてきた自営通信用途の周波数帯の信号を音声信号及び制御信号に変換する。
【0032】
アンテナ部1は、無線回路部22から出力される音声信号及び制御信号を含む電気信号を自営通信用途の周波数帯の電波として空中に伝播させ、且つ伝播されてきた自営通信用途の周波数帯の電波を電気信号として無線回路部22に伝える。
【0033】
出力部26は、親機Bの動作モードの表示等を行い、入力部27は、親機Bの動作モードの切換えを行う。
【0034】
記憶部28は、制御プログラム等を記憶するための素子であり、例えばROMによって構成される。記憶部29は、親機Bの動作状態等を記憶するための素子であり、例えばRAMによって構成される。
【0035】
制御部30は、CPUを含み、親機B全体の動作を統制するための制御を行い、無線通信制御部23、音声信号処理部24と、電話回線インターフェース部25と、出力部26と、入力部27と、記憶部28,29とはCPUバス32によって互いに接続される。
【0036】
電源回路部31は、商用電源を(AC100V)を所望の直流電圧に変換した電源を、親機Bの前記各部に供給する。
【0037】
図4に、公衆無線基地局Cの回路ブロックを示す。公衆無線基地局Cは、アンテナ部41、無線回路部42、無線通信制御部43、音声信号処理部44と、電話回線インターフェース部45と、出力部46と、入力部47と、記憶部48,49と、制御部50と、電源回路部51と、CPUバス52とから構成される。
【0038】
電話回線インターフェース部45は、デジタル電話回線に適合した通信制御を行う。
【0039】
音声信号処理部44は、電話回線インターフェース部45から入力された音声信号、及び無線通信制御部43から入力された音声信号に対して、例えばPCM、ADPCMのような音声符号化/復合化処理、エコーキャンセラ処理、DTMF信号発生/検出処理を行う。
【0040】
無線通信制御部43は、例えばTDMA/TDD方式のような無線回線における通信制御を行う。
【0041】
無線回路部42は、無線通信制御部43から入力された音声信号及び制御信号を公衆通信用途の電波として伝播可能な周波数に変換し、アンテナ部41を介して電波として送信し、且つアンテナ部41で受信した電波として伝播されてきた公衆通信用途の周波数帯の信号を音声信号及び制御信号に変換する。
【0042】
アンテナ部41は、無線回路部42から出力される音声信号及び制御信号を含む電気信号を公衆通信用途の周波数帯の電波として空中に伝播させ、且つ伝播されてきた公衆通信用途の周波数帯の電波を電気信号として無線回路部42に伝える。
【0043】
出力部46は、公衆無線基地局Cの動作モードの表示等を行い、入力部47は、公衆無線基地局Cの動作モードの切換えを行う。
【0044】
記憶部48は、制御プログラム等を記憶するための素子であり、例えばROMによって構成される。記憶部49は、公衆無線基地局Cの動作状態等を記憶するための素子であり、例えばRAMによって構成される。
【0045】
制御部50は、CPUを含み、公衆無線基地局C全体の動作を統制するための制御を行い、無線通信制御部43、音声信号処理部44と、電話回線インターフェース部45と、出力部46と、入力部47と、記憶部48,49とはCPUバス52によって互いに接続される。
【0046】
電源回路部51は、商用電源を(AC100V)を所望の直流電圧に変換した電源を、公衆無線基地局Cの前記各部に供給する。
【0047】
次に、基本構成の動作について説明する。
【0048】
端末Aが、屋外においてユーザーによって携帯される場合、公衆無線基地局Cと端末Aとの距離はユーザーの動きに応じて常に変化する。端末Aが、公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在する場合、図1においては端末A2〜A4の備える緊急発呼ボタンが押されたら、端末A2〜A4は公衆モードで緊急発呼を実施し、ユーザーは、公衆無線基地局C及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行うことができる。
【0049】
また、端末Aを携帯しているユーザーがユーザー宅I内におり、端末Aが、親機のサービスエリアJ内に存在する場合、図1においては端末A5の備える緊急発呼ボタンが押されたら、端末A5は自営モードで緊急発呼を実施し、ユーザーは、親機B及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行うことができる。
【0050】
ユーザーの携帯している端末Aが公衆無線基地局のサービスエリアH内、及び親機のサービスエリアJ内どちらにも存在しない場合、すなわち図1における端末A1の備える緊急発呼ボタンが押されたときの緊急発呼の動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】
端末A1の緊急発呼処理がスタートし(ステップS1)、端末A1の緊急発呼ボタンを押下したか否かの判断を行う(ステップS2)。押下していなければ、緊急発呼せず(ステップS5)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS8)。緊急発呼ボタンを押下しておれば、端末A1が公衆無線基地局のサービスエリアH内、または親機のサービスエリアJ内に存在しているか否かの判断を行う(ステップS3)。
【0052】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、公衆無線基地局C及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う公衆モードで緊急発呼を実施し(ステップS6)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS8)。
【0053】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているとき、または公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合には、親機B及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う自営モードで緊急発呼を実施し(ステップS7)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS8)。
【0054】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、親機B及び公衆無線基地局Cとの通信が不可能なため、端末A1自身が圏外通知アラームとして例えば「助けてください」等の音声メッセージを発生することによって、周囲の人に助けを求め(ステップS4)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS8)。
【0055】
このように、基本構成においては、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリアJ,H内に存在しない場合でも、端末A自身が圏外通知アラームとして音声メッセージを発生させるので、周囲の人から、例えば救急車を呼んでもらう等の処置を施してもらえることが期待できる。
【0056】
なお、圏外通知アラームとしては、LEDの発光や、ピープ音、振動等でもよい。
【0057】
(実施形態
本実施形態の緊急通報装置のシステム構成、及び端末A、親機B、公衆無線基地局Cの各構成は、前記基本構成を示す図1〜図4と同様なため、同一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。
【0058】
図6に、本実施形態の緊急発呼の動作を説明するシーケンスチャートを示す。端末A1〜A4は、複数のユーザーによって携帯される。例えば、老人会の集まりで、どこかに旅行するときに、端末A1〜A4を、各々異なる老人が携帯して行動する場面が想定される。また、端末A1〜A4は、各々グルーピングされており、端末A1〜A4は、お互いのID(識別符号)を記憶部8に記憶している。すなわち、端末A1は端末A2,A3,A4の各IDを記憶し、端末A2は端末A1,A3,A4の各IDを記憶し、端末A3は端末A1,A2,A4の各IDを記憶し、端末A4は端末A1,A2,A3の各IDを記憶している。
【0059】
端末A1〜A4が、各々ユーザーによって携帯される場合、親機及び、公衆無線基地局Cとの距離は、ユーザーの動きに応じて常に変化する。本実施形態においては、前記基本構成と同様に、端末A1は、親機のサービスエリアJ内及び公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在せず、端末A2〜A4は、親機のサービスエリアJ内に存在せず、公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在した構成となっている。
【0060】
端末A1の緊急発呼ボタンが押された場合(T1)、端末A1は、親機のサービスエリアJ内または公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在するか否かを判断ずる(T2)。親機のサービスエリアJ内または公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在しておれば、端末A1は親機Bまたは公衆無線基地局Cに向けて発呼する(T3)。親機のサービスエリアJ内及び公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在していなければ、端末A1は、親機B及び公衆無線基地局Cとの間で無線通信を行うことができないので、端末A2〜A4のいずれかとの間で通話を確立するように動作する。
【0061】
まず端末A1は端末A2に対して、リンクチャネル確立要求、及び呼出先ID=A2を伴う直接発呼(トランシーバ発呼)を行い、端末A2との通話を確立させるように動作する(T4)。端末A2からの応答(T5)があれば、トランシーバ通話が成立して緊急事態であることを伝えることができるが、応答(T5)がない場合には、端末A3に対して、リンクチャネル確立要求、及び呼出先ID=A3を伴うトランシーバ発呼を行い、端末A3との通話を確立させるように動作する(T6)。端末A3からの応答(T7)があれば、トランシーバ通話が成立して緊急事態であることを伝えることができるが、応答(T7)がない場合には、端末A4に対して、リンクチャネル確立要求、及び呼出先ID=A4を伴うトランシーバ発呼を行い、端末A4との通話を確立させるように動作する(T8)。端末A4からの応答(T9)があれば、端末A1と端末A4間でトランシーバ通話が成立して緊急事態であることを伝えることができる(T10)。
【0062】
次に、端末A1の備える緊急発呼ボタンが押されたときの端末A1の緊急発呼の動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0063】
端末A1の緊急発呼処理がスタートし(ステップS10)、端末A1の緊急発呼ボタンを押下したか否かの判断を行う(ステップS11)。押下していなければ、緊急発呼せず(ステップS12)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS28)。緊急発呼ボタンを押下しておれば、端末A1が公衆無線基地局のサービスエリアH内、または親機のサービスエリアJ内に存在しているか否かの判断を行う(ステップS13)。
【0064】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、公衆無線基地局C及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う公衆モードで緊急発呼を実施し(ステップS14)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS28)。
【0065】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているとき、または公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合には、親機B及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う自営モードで緊急発呼を実施し(ステップS15)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS28)。
【0066】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、親機B及び公衆無線基地局Cとの通信が不可能なため、端末A1は、まず、端末A2に対してトランシーバ発呼を行う(ステップS16)。そして、端末A2からの応答があるか否かの判断を行う(ステップS17)。応答があった場合には、端末A1と端末A2間でトランシーバ通話が成立して緊急事態であることを伝えることができ(ステップS18)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS19)。
【0067】
端末A2からの応答がなかった場合には、端末A1は、端末A3に対してトランシーバ発呼を行う(ステップS20)。そして、端末A3からの応答があるか否かの判断を行う(ステップS21)。応答があった場合には、端末A1と端末A3間でトランシーバ通話が成立して緊急事態であることを伝えることができ(ステップS22)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS23)。
【0068】
端末A3からの応答がなかった場合には、端末A1は、端末A4に対してトランシーバ発呼を行う(ステップS24)。そして、端末A4からの応答があるか否かの判断を行う(ステップS25)。応答があった場合には、端末A1と端末A4間でトランシーバ通話が成立して緊急事態であることを伝えることができ(ステップS26)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS28)。
【0069】
端末A4からの応答がなかった場合には、親機B、公衆無線基地局C及び端末A2〜A4との通信が不可能なため、端末A1自身が圏外通知アラームとして例えば「助けてください」等の音声メッセージを発生することによって、周囲の人に助けを求め(ステップS27)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS28)。
【0070】
次に、端末A1の備える緊急発呼ボタンが押されたときの端末A2〜A4の動作について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0071】
端末A2〜A4の待ち受け処理がスタートし(ステップS30)、親機Bの送信する制御信号を受信したか否かの判断、即ち親機のサービスエリアJ内か否かの判断を行う(ステップS31)。親機Bからの制御信号を受信しておれば、次に着信があるか否かの判断を行う(ステップS32)。着信がなければ、待ち受け処理は終了する(ステップS42)。着信があれば、着信応答を行い、通信状態に移行し(ステップS33)、待ち受け処理は終了する(ステップS34)。
【0072】
ステップS31において、親機Bからの制御信号を受信していなければ、公衆無線基地局Cの送信する制御信号を受信したか否かの判断、即ち公衆無線基地局のサービスエリアH内か否かの判断を行う(ステップS35)。公衆無線基地局Cからの制御信号を受信しておれば、次に着信があるか否かの判断を行う(ステップS36)。着信がなければ、待ち受け処理は終了する(ステップS42)。着信があれば、着信応答を行い、通信状態に移行し(ステップS37)、待ち受け処理は終了する(ステップS38)。
【0073】
ステップS35において、公衆無線基地局Cからの制御信号を受信していなければ、端末A1が送信したトランシーバ発呼信号(リンクチャネル確立要求)を受信したか否かの判断を行う(ステップS39)。端末A1が送信したトランシーバ発呼信号を受信しておれば、着信応答を行い、端末A1とトランシーバ通信状態に移行し(ステップS40)、待ち受け処理は終了する(ステップS41)。端末A1が送信したトランシーバ発呼信号を受信しなければ、待ち受け処理は終了する(ステップS42)。
【0074】
このように、本実施形態においては、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリアJ,H内に存在しない場合でも、トランシーバ通話可能な端末Aのユーザー、または周囲の人から、例えば救急車を呼んでもらう等の処置を施してもらえることが期待できる。
【0075】
なお、特定の端末Aを、ボランティアの人が携帯すると決めておき、その特定の端末のIDを他の端末に記憶させ、緊急通報のトランシーバ発呼時に、最初の相手先としてその特定の端末Aを狙い打ちさせれば、緊急発呼してから通話が成立するまでの時間(応答時間)を短くすることができる。
【0076】
(実施形態
本実施形態の緊急通報装置のシステム構成、及び端末A、親機B、公衆無線基地局Cの各構成は、前記基本構成を示す図1〜図4と同様なため、同一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。
【0077】
図9に、本実施形態の緊急発呼の動作を説明するシーケンスチャートを示す。端末A1〜A4は、複数のユーザーによって携帯される。例えば、老人会の集まりで、どこかに旅行するときに、端末A1〜A4を、各々異なる老人が携帯して行動する場面が想定される。また、端末A1〜A4は、各々グルーピングされており、端末A1〜A4は、お互いのID(識別符号)を記憶部8に記憶している。すなわち、端末A1は端末A2,A3,A4の各IDを記憶し、端末A2は端末A1,A3,A4の各IDを記憶し、端末A3は端末A1,A2,A4の各IDを記憶し、端末A4は端末A1,A2,A3の各IDを記憶している。
【0078】
端末A1〜A4が、各々ユーザーによって携帯される場合、親機及び、公衆無線基地局Cとの距離は、ユーザーの動きに応じて常に変化する。本実施形態においては、前記基本構成と同様に、端末A1は、親機のサービスエリアJ内及び公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在せず、端末A2〜A4は、親機のサービスエリアJ内に存在せず、公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在した構成となっている。
【0079】
端末A1の緊急発呼ボタンが押された場合(T20)、端末A1は、親機のサービスエリアJ内または公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在するか否かを判断する(T21)。親機のサービスエリアJ内または公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在しておれば、端末A1は親機Bまたは公衆無線基地局Cに向けて発呼する(T22)。親機のサービスエリアJ内及び公衆無線基地局のサービスエリアH内に存在していなければ、端末A1は、親機B及び公衆無線基地局Cとの間で無線通信を行うことができないので、端末A2〜A4のいずれかとの間で通話を確立するように動作する。
【0080】
そこで、端末A1は端末A2に対して、リンクチャネル確立要求、及び呼出先ID=A2を伴う直接発呼(トランシーバ発呼)を行い、端末A2との通話を確立させるように動作する(T23)。端末A2からの応答(T24)があれば、端末A1と端末A2間のトランシーバ通話(呼1)が成立する(T25)。
【0081】
そして、端末A2は、公衆無線基地局C経由でセンター装置Dに対して発呼を行い(T26〜28)、センター装置Dからの応答が公衆無線基地局C経由で端末A2に届くと(T29〜31)、端末A2とセンター装置Dとの通話状態(呼2)が成立する(T32)。
【0082】
次に、端末A2はT25の呼1の回線(端末A1−端末A2)とT32の呼2の回線(端末A2−公衆無線基地局C−電話回線E−センター装置)とを接続して、端末A1−端末A2−公衆無線基地局C−電話回線E−センター装置という経路での通話状態に移行して(T33)、端末A1とセンター装置Dとの間で通話(呼2)を確立することができる(T34)。
【0083】
次に、端末A1の備える緊急発呼ボタンが押されたときの端末A1の緊急発呼の動作について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0084】
端末A1の緊急発呼処理がスタートし(ステップS50)、端末A1の緊急発呼ボタンを押下したか否かの判断を行う(ステップS51)。押下していなければ、緊急発呼せず(ステップS52)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS60)。緊急発呼ボタンを押下しておれば、端末A1が公衆無線基地局のサービスエリアH内、または親機のサービスエリアJ内に存在しているか否かの判断を行う(ステップS53)。
【0085】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、公衆無線基地局C及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う公衆モードで緊急発呼を実施し(ステップS54)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS60)。
【0086】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているとき、または公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合には、親機B及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う自営モードで緊急発呼を実施し(ステップS55)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS60)。
【0087】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、親機B及び公衆無線基地局Cとの通信が不可能なため、端末A1は、まず、端末A2に対してトランシーバ発呼を行う(ステップS56)。そして、端末A2からの応答があるか否かの判断を行う(ステップS57)。応答があった場合には、端末A1−端末A2−公衆無線基地局C−電話回線E−センター装置という経路で端末A1とセンター装置Dとは通話を行う(ステップS58)。
【0088】
端末A2からの応答がなかった場合には、親機B、公衆無線基地局C及び端末A2との通信が不可能なため、端末A1自身が圏外通知アラームとして例えば「助けてください」等の音声メッセージを発生することによって、周囲の人に助けを求め(ステップS59)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS60)。
【0089】
次に、端末A1の備える緊急発呼ボタンが押されたときの端末A2の動作について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0090】
端末A2の待ち受け処理がスタートし(ステップS70)、親機Bの送信する制御信号を受信したか否かの判断、即ち親機のサービスエリアJ内か否かの判断を行う(ステップS71)。親機Bからの制御信号を受信しておれば、次に着信があるか否かの判断を行う(ステップS72)。着信がなければ、待ち受け処理は終了する(ステップS80)。着信があれば、着信応答を行い、通信状態に移行し(ステップS73)、待ち受け処理は終了する(ステップS74)。
【0091】
ステップS71において、親機Bからの制御信号を受信していなければ、端末A1が送信したトランシーバ発呼信号(リンクチャネル確立要求)を端末A2が受信したか否かの判断を行う(ステップS75)。端末A1が送信したトランシーバ発呼信号を受信していなければ、待ち受け処理は終了する(ステップS80)。端末A1が送信したトランシーバ発呼信号を受信しておれば、着信応答を行って端末A1とのトランシーバ通話状態(呼1)を確立する(ステップS76)。
【0092】
そして、公衆無線基地局Cの送信する制御信号を受信したか否かの判断、即ち公衆無線基地局のサービスエリアH内か否かの判断を行い(ステップS77)、公衆無線基地局Cからの制御信号を受信していなければ、待ち受け処理は終了する(ステップS80)。端末A2が、公衆無線基地局Cからの制御信号を受信しておれば、公衆無線基地局C及び電話回線E経由で、センター基地Dに対して発呼を行い、センター装置Dとの通話状態(呼2)を確立する(ステップS78)。
【0093】
次に、端末A2はステップS76の呼1の回線(端末A1−端末A2)とステップS78の呼2の回線(端末A2−公衆無線基地局C−電話回線E−センター装置)とを接続して、端末A1−端末A2−公衆無線基地局C−電話回線E−センター装置という経路での通話状態に移行し、端末A1とセンター装置Dとの間で通話を確立して(ステップS79)、待ち受け処理は終了する(ステップS80)。
【0094】
このように、本実施形態においては、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリアJ,H内に存在しない場合でも、センター装置Dの要員から、例えば救急車を呼んでもらう、現場に掛け付けてもらう等の処置を施してもらえることが期待できる。
【0095】
(実施形態
本実施形態の緊急通報装置のシステム構成、及び端末A、親機B、公衆無線基地局Cの各構成は、前記基本構成を示す図1〜図4と同様なため、同一の要素には同一の符号を付して説明は省略する。
【0096】
本実施形態は、前記実施形態1〜において説明した緊急通報装置の処理を、優先順位順に実行していくものである。
【0097】
次に、端末A1の備える緊急発呼ボタンが押されたときの端末A1の緊急発呼の動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0098】
端末A1の緊急発呼処理がスタートし(ステップS90)、端末A1の緊急発呼ボタンを押下したか否かの判断を行う(ステップS91)。押下していなければ、緊急発呼せず(ステップS92)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS109)。緊急発呼ボタンを押下しておれば、端末A1が公衆無線基地局のサービスエリアH内、または親機のサービスエリアJ内に存在しているか否かの判断を行う(ステップS93)。
【0099】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、公衆無線基地局C及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う公衆モードで緊急発呼を実施し(ステップS94)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS109)。
【0100】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH内、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているとき、または公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ内に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合には、親機B及び電話回線E経由で、センター装置Dと通話を行う自営モードで緊急発呼を実施し(ステップS95)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS109)。
【0101】
端末A1が、公衆無線基地局のサービスエリアH外、且つ親機のサービスエリアJ外に存在しているときに緊急発呼ボタンを押下した場合は、親機B及び公衆無線基地局Cとの通信が不可能なため、端末A1は、まず、端末A2に対してセンター装置Dとの通話を中継してもらうための直接発呼(トランシーバ発呼)を行う(ステップS96)。そして、ステップS96のトランシーバ発呼が成功したか否かの判断を行う(ステップS97)。成功した場合には、端末A1−端末A2−公衆無線基地局C−電話回線E−センター装置という経路で端末A1とセンター装置Dとは通話を行い(ステップS98)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS99)。
【0102】
ステップS96のトランシーバ発呼が成功しなかった場合は、ボランティアの人が携帯すると決めておいた特定の端末A(本実施形態4においては端末A2)を狙い打ちして、トランシーバ発呼を行う(ステップS100)。そして、ステップS100のトランシーバ発呼が成功したか否かの判断を行う(ステップS101)。成功した場合には、狙い打ちした端末A2と端末A1とは通話を行い(ステップS102)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS103)。
【0103】
ステップS100のトランシーバ発呼が成功しなかった場合は、端末A1が記憶しているIDを有する端末(端末3〜4)をサーチして順にトランシーバ発呼を行う(ステップS104)。そして、ステップS104のトランシーバ発呼が成功したか否かの判断を行う(ステップS105)。成功した場合には、応答のあった端末A3またはA4と、端末A1とは通話を行い(ステップS106)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS107)。
【0104】
ステップS104のトランシーバ発呼が成功しなかった場合は、親機B、公衆無線基地局C及び端末A2〜A4との通信が不可能なため、端末A1自身が圏外通知アラームとして例えば「助けてください」等の音声メッセージを発生することによって、周囲の人に助けを求め(ステップS108)、端末A1の緊急発呼処理が終了する(ステップS109)。
【0105】
このように、本実施形態においては、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリアJ,H内に存在しない場合でも、センター装置Dの要員、またはトランシーバ通話可能な端末Aのユーザー、または周囲の人から、例えば救急車を呼んでもらう、現場に掛け付けてもらう等の処置を施してもらえることが期待できる。
【0106】
なお、本実施形態の処理の優先順位は、前記以外の優先順位あってもよい。
【0107】
【発明の効果】
請求項1の発明は、音声を音声信号に変換する送話手段と、制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、受信した音声信号を音声に変換する受話手段と、緊急通報のための発呼操作及び着呼応答操作を行う入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、自機に電源を供給する2次電池と、前記2次電池の残量を検出する電池残量検出手段と、前記2次電池を充電するための充電手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備する複数の端末と、
電話回線と接続され、前記電話回線とのインターフェースを行うインターフェース手段と、前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、自機の動作を設定する入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備し、前記無線通信手段から送信する制御信号が届くサービスエリア内の前記端末と通信を行う親機と、
前記電話回線と接続され、前記電話回線とのインターフェースを行うインターフェース手段と、前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、自機の動作を設定する入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備し、前記無線通信手段から送信する制御信号が届くサービスエリア内且つ前記親機のサービスエリア外の前記端末と通信を行う公衆無線基地局と、
前記電話回線と接続され、前記電話回線と、前記親機または前記公衆無線基地局とを介して前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する電話機と、データを保存、更新するデータ管理装置と、自機の動作を統括する中央制御手段とを具備するセンター装置とから構成され、前記端末はそれぞれIDを有すると共に記憶手段が互いの端末のIDを記憶し、前記複数の端末のうち1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合、前記1つの端末の報知手段は、前記親機及び公衆無線基地局を介さずに前記複数のIDから選択したIDを有する別の端末に対し直接発呼を行って周囲にいる当該別の端末を有する誰かと直接通話を確立し、前記別の端末から前記直接発呼に対する応答がなく通話を確立できない場合には、端末自身が圏外通知アラームとして音声メッセージを発生させることで、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、端末の緊急発呼ボタンを押したときに、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリア内に存在しない場合でも、周囲にいる別の端末を有する誰か、または、周囲の誰かに助けを求めて何らかの処置を施してもらえることが期待でき、ユーザーが端末の緊急発呼ボタンを押しているにもかかわらず、誰からも援助を受けることができないという事態を低減させることができるという効果がある。
【0108】
請求項の発明は、請求項の発明において、予め決められた特別なIDを有する別の端末を備え、前記1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合、前記1つの端末は、前記親機及び公衆無線基地局を介さずに前記予め決められた特別なIDを有する別の端末に対し狙い打ちして直接発呼を行うので、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、端末の緊急発呼ボタンを押したときに、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリア内に存在しない場合でも、別の端末との間で通話を直接確立して、周囲にいる誰かに助けを求めて何らかの処置を施してもらえることが期待でき、ユーザーが端末の緊急発呼ボタンを押しているにもかかわらず、誰からも援助を受けることができないという事態を低減させることができるという効果がある。
【0109】
請求項の発明は、請求項またはの発明において、前記1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内になく、前記別の端末が前記親機または公衆無線基地局のサービスエリア内にある場合、前記1つの端末は、前記別の端末と、前記親機または公衆無線基地局と、前記電話回線とを介して、前記センター装置と通信を行うので、体調不良等の緊急事態に陥っているユーザーが、端末の緊急発呼ボタンを押したときに、親局、及び公衆無線基地局のサービスエリア内に存在しない場合でも、センター装置との間で通話を確立して、何らかの処置を施してもらえることが期待でき、ユーザーが端末の緊急発呼ボタンを押しているにもかかわらず、誰からも援助を受けることができないという事態を低減させることができるという効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成のシステム構成を示す図である。
【図2】 本発明の基本構成の端末のブロック図を示す図である。
【図3】 本発明の基本構成の親機のブロック図を示す図である。
【図4】 本発明の基本構成の公衆無線基地局のブロック図を示す図である。
【図5】 本発明の基本構成の端末の動作フローチャートを示す図である。
【図6】 本発明の実施形態の動作シーケンスチャートを示す図である。
【図7】 本発明の実施形態の端末の動作フローチャート1を示す図である。
【図8】 本発明の実施形態の端末の動作フローチャート2を示す図である。
【図9】 本発明の実施形態の動作シーケンスチャートを示す図である。
【図10】 本発明の実施形態の端末の動作フローチャート1を示す図である。
【図11】 本発明の実施形態の端末の動作フローチャート2を示す図である。
【図12】 本発明の実施形態の端末の動作フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
A1〜A5 端末
B 親機
C 公衆無線基地局
D センター装置
E 電話回線
H 公衆無線基地局のサービスエリア
J 親機のサービスエリア

Claims (3)

  1. 音声を音声信号に変換する送話手段と、制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、受信した音声信号を音声に変換する受話手段と、緊急通報のための発呼操作及び着呼応答操作を行う入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、自機に電源を供給する2次電池と、前記2次電池の残量を検出する電池残量検出手段と、前記2次電池を充電するための充電手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備する複数の端末と、
    電話回線と接続され、前記電話回線とのインターフェースを行うインターフェース手段と、前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、自機の動作を設定する入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備し、前記無線通信手段から送信する制御信号が届くサービスエリア内の前記端末と通信を行う親機と、
    前記電話回線と接続され、前記電話回線とのインターフェースを行うインターフェース手段と、前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する無線通信手段と、トーン信号の発生及び検出処理を行うDTMF信号発生・検出手段と、自機の動作を設定する入力手段と、報知を行う報知手段と、プログラム及びデータを記憶する記憶手段と、前記各手段の動作を統括する中央制御手段とを具備し、前記無線通信手段から送信する制御信号が届くサービスエリア内且つ前記親機のサービスエリア外の前記端末と通信を行う公衆無線基地局と、
    前記電話回線と接続され、前記電話回線と、前記親機または前記公衆無線基地局とを介して前記端末との間で制御信号及び音声信号を送受信する電話機と、データを保存、更新するデータ管理装置と、自機の動作を統括する中央制御手段とを具備するセンター装置とから構成され、前記端末はそれぞれIDを有すると共に記憶手段が互いの端末のIDを記憶し、前記複数の端末のうち1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合、前記1つの端末の報知手段は、前記親機及び公衆無線基地局を介さずに前記複数のIDから選択したIDを有する別の端末に対し直接発呼を行い、前記別の端末から前記直接発呼に対する応答がない場合、周囲の人に助けを求めるための圏外通知アラームを発生することを特徴とする緊急通報装置。
  2. 予め決められた特別なIDを有する別の端末を備え、前記1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内にない場合、前記1つの端末は、前記親機及び公衆無線基地局を介さずに前記予め決められた特別なIDを有する別の端末に対し狙い打ちして直接発呼を行うことを特徴とする請求項1記載の緊急通報装置。
  3. 前記1つの端末が緊急通報のために発呼操作を行ったとき、前記1つの端末が前記親機及び公衆無線基地局のサービスエリア内になく、前記別の端末が前記親機または公衆無線基地局のサービスエリア内にある場合、前記1つの端末は、前記別の端末と、前記親機または公衆無線基地局と、前記電話回線とを介して、前記センター装置と通信を行うことを特徴とする請求項1または2記載の緊急通報装置
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