JP4348680B2 - クランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工等のためにクランプするクランプ装置に関するものである。
従来から知られているするクランプ装置では、電動モータ等の駆動力をギヤ機構や送りねじ機構等によって直線運動に変換し、伝達される直線運動をトグル機構を介してクランプアームの回転運動に変換し、ワークをクランプする際に、該トグル機構の作用によりクランプアームでワークを把持するのが通例であり、そのトグル機構の作用によりワークを把持した後には、駆動源の駆動力を断ってもワークの把持が維持され、クランプ力が安定的に保持される。
図8に示す電動クランプ装置例は、本出願人において先に開発したものであり、この電動クランプ装置は、ボディ2内に、図示しない電動モータの出力軸の回転を減速するための複数の歯車で構成された減速機構10を備え、該減速機構10にクランプアームを動作させるリンク機構20を連結している。上記減速機構10の最後段の歯車12は、大径で略半円形状のもので、その周辺に上記リンク機構20における駆動リンク21が連結され、歯車12がほぼ半回転する範囲内で該駆動リンク21の先端をほぼ直線的な運動に変換して駆動するクランクギアとして機能するようにしている。
上記電動モータの回転は、多段の歯車で大幅に減速されるとともにトルクを増大して最後段の歯車12に伝達される。
上記リンク機構20を構成する駆動リンク21の一端は、歯車12の周辺にピン22により回動自在に連結し、該駆動リンク21の先端にはリンク状のトグル部材23の一端をピン24により回動自在に連結している。このトグル部材23は、中間部において屈曲していて、該屈曲部に設けたカムフォロア軸26によりカムフォロア25を回転自在に支持している。また、該トグル部材23の先端は、ボディ2に回動自在に支持させたクランプアーム軸30から突出する駆動レバー31の先端に連結軸33により回動自在に連結している。上記トグル部材23の屈曲部は、該トグル部材23の先端を上記駆動レバー31の先端側に向けてほぼ直角またはそれに近い角度で屈曲させたものである。そして、上記トグル部材23の屈曲部に設けたカムフォロア25の移動をガイドするため、ボディ2内には、駆動リンク21の先端の移動方向にほぼ沿ったカム軌道面28を有するカム軌道体27を設け、駆動リンク21の直線的な駆動に際して、上記カムフォロア25をその軌道面28に沿って転動させるようにしている。
上記駆動レバー31により回転駆動されるクランプアーム軸30は、その軸端にクランプアーム34の基端が装着される。
上記構成を有するリンク機構20においては、モータによる減速機構10の駆動により最後段の歯車12が矢印方向に回転駆動され、その回転運動が駆動リンク21にほぼ直線的な運動として伝達されて、該リンク21が鎖線位置から実線位置まで駆動されると、その間に、駆動リンク21の先端に連結したトグル部材23は、その屈曲部に設けたカムフォロア25が軌道体27のカム軌道面28に当接してその上を転動し、これに伴い該トグル部材23自体がカムフォロア軸26の周りに回転しながら実線位置に向かって移動し、その間に、駆動レバー31を鎖線位置から実線位置まで回転させる。その結果、クランプアーム軸30によりクランプアーム34が所定範囲だけ回転駆動され、ワークがクランプされる。
そして、このリンク機構20では、トグル部材23が、カムフォロア25が転動するカム軌道面28を備えた軌道体27とともに、クランプアーム34によるクランプ力を安定的に保持するためのトグル機構を構成し、上記クランプアーム34がワークをクランプする状態においては、クランプアーム軸30から駆動レバー31を介してトグル部材23に伝達される反力に、該トグル部材23を復帰方向に駆動する力成分が実質的に存在しないため、ワークを把持した後には、上記トグル機構の作用により駆動源の駆動力を断ってもワークの把持が維持され、クランプ力が安定的に保持される。
この種の電動クランプ装置は、クランプするワークの厚さがほぼ一定であることを前提とするものである。図9は、図8に示す電動クランプ装置において、厚さが異なるワークWをクランプする場合のリンク機構のクランプ状態の差異を比較して示すもので、同図AはワークWの厚さが予期した適正範囲内の場合、同図Bは同厚さが予期した厚さよりも若干大きい場合、同図Cは同厚さが予期した厚さよりも異常に大きい場合のクランプ状態を模式的に示している。また、図10はそれらに対応するクランプ力について示すグラフである。
図9のAは図10のA区間に対応し、このA区間ではトグル機構が有効に作用し、ワークWのクランプ後はモータを停止してもそのクランプ力が維持され、ワークWの厚さに比例してクランプ力が増加する。図9のBは、図10のB区間に対応し、ワークWの厚さが大きいため、カムフォロア25がトグル機構が機能する所定の位置まで達することができず、モータが駆動されている限りワークWをクランプし続けるが、モータが停止するとクランプ力は消失する。図9のCは、図10のC区間に対応するが、ワークWの厚さが異常に大きいため、図9のBの場合以上にクランプ力が得られず、トグル機能も作用しない。
このように、上記既開発のクランプ装置は、クランプしようとするワークがほぼ一定の予期した厚さを有する場合には有効なものであるが、クランプするワークの厚さに予期しない変動があったときにはトグル機構が機能しなくなる可能性があり、つまり、トグル機構が機能するワークの厚さ範囲が十分に大きいとは言えず、クランプ装置に汎用性を付与するためには、ワークの厚さに応じてトグル機構を機能させるための調整が必要になる。
本発明の技術的課題は、上記問題を解消し、クランプ装置においてトグル機構の作用によりワークをクランプする際に、トグル機構の作用を発揮するワークの厚さ範囲を可及的に広くして、ワークの厚さにある程度の相違があってもトグル機構を有効に機能させてクランプできるようにしたクランプ装置を提供することにある。
また、本発明の他の技術的課題は、上記ワークの厚さ範囲の拡大により汎用性を高めたクランプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のクランプ装置は、基本的には、ボディ内に駆動源の出力に基づいてほぼ直線的に駆動される駆動リンクにより動作するところのトグル部材を備え、該駆動リンクの駆動によりトグル部材を非トグル姿勢からトグル姿勢に変位させ、該トグル姿勢においてクランプアームをクランプ位置に保持するようにしたリンク機構を有するクランプ装置において、上記トグル部材が、ボディに設けたカム軌道体の軌道面上を移動するカムフォロアを有し、上記リンク機構が、駆動源の出力が駆動リンクにより直線的運動としてトグル部材に伝達されたときに、上記カムフォロアを上記軌道面に沿って移動させると同時に、該カムフォロアを中心にトグル部材を回転させることにより、該トグル部材を非トグル姿勢からトグル姿勢に変位させるものとして構成され、上記ボディに、トグル部材がトグル姿勢にある状態において該トグル部材を介してクランプアームにクランプ方向の力を付勢するばねを備えたことを特徴とするものである。
本発明のクランプ装置の好ましい実施形態においては、上記リンク機構を、一端が駆動リンクに連結されたトグル部材の他端を、ボディに設けたクランプアーム軸から突出する駆動レバーと連結することにより構成し、上記カムフォロアが転動するカム軌道面を有する可動の軌道体の背後に、上記駆動レバーをクランプアームがワークをクランプする方向に付勢するばねが配設される。
また、上記クランプ装置の好ましい実施形態においては、上記カム軌道体が、上記カムフォロアの移動の始端側において支持ピンによりボディに遥動可能に取り付けられ、上記カム軌道体に、その軌道面上のカムフォロアがトグル機能を発揮する位置付近に、カムフォロア側に該カム軌道体を付勢するばねが装着され、あるいは、上記カム軌道体がボディに平行移動可能に取り付けられ、上記カム軌道体に、それをカムフォロア側に付勢するばねが装着される。
上記カム軌道体を付勢するばねは、積層した多数の板バネにより構成するのが望ましく、更に具体的には、多数の皿バネを交互に逆向きに積層してリング状の筒体として形成し、また、上記リング状の筒体とした多数の積層した皿ばねにおける軌道体とは反対
側に台座を当接し、該台座側からその中心開口部を通して軌道体に螺挿された支持桿により、その多数の皿ばね間に初期圧縮力を付与してボディ内に装着し、上記支持桿は、皿ばねに作用する最大限の圧縮力によりその頭部がボディの内面に衝当してストッパーとなるように形成するのが望ましい。
更に、上記クランプ装置においては、軌道体に近いボディ内部に、該軌道体の接近によりトグル機能が発揮されていることを検知する検知スイッチを設けることができる。
上記構成を有する本発明のクランプ装置においては、リンク機構における駆動リンクとカム軌道面上を移動するカムフォロアを備えたトグル部材等によってトグル機構を構成させ、上記軌道面を備えたカム軌道体を支持ピンによりボディに遥動可能に取り付けると共に、該カム軌道体に、その軌道面上においてカムフォロアがトグル機能を発揮する位置付近においてカムフォロア側に該カム軌道体を付勢するばねを装着しているので、トグル機構が機能するワークの厚さ範囲が大きくなり、出力トルクがワークの厚さの幅広い変化に対して大きな変動を示すこともなく、適切なクランプ力を出力させることができる。
以上に詳述した本発明のクランプ装置によれば、トグル機構の作用によりワークをクランプする際に、トグル機構の作用を発揮するワークの厚さ範囲を可及的に広くして、ワークの厚さにある程度の相違があってもトグル機構を有効に機能させてクランプすることができる。
図面を参照し、この発明に係るクランプ装置を以下に詳細に説明する。なお、図8に示す既提案の電動クランプ装置と共通する構成については、同じ部品符号を付している。
図1は本発明に係るクランプ装置の第1実施例の全体的構成を示し、図2はボディ2の内部の構成を部分断面で示している。
このクランプ装置は、図1に示すように略直方体形状のボディ2を有し、このボディ2の内部には、図示しない駆動源としての電動モータを備え、該モータの出力軸により駆動されてその回転を減速するための多段の歯車で構成された減速機構10に、クランプアーム34を動作させるリンク機構20を連結している。上記減速機構10は、公知の構成であるので詳細説明および図示は省略するが、それにより、上記電動モータの回転は、多段の歯車で大幅に減速されるとともにトルクを増大して最後段の歯車12に伝達される。上記減速機構10における最終段の歯車12は、大径で略半円形状の歯車とし、その周辺に上記リンク機構20における駆動リンク21を連結し、該歯車12がほぼ半回転する範囲内で駆動リンク21の先端を直線的に駆動するクランクギアとして機能させている。なお、上記減速機構は歯車減速機構である必要はない。また、駆動源は上記電動モータに限らず、流体圧シリンダその他で駆動リンク21に同様な動作を与える駆動源を採用することができる。
上記リンク機構20は、図8によって説明したクランプ装置のそれとほぼ同様であるが、以下にその構成を更に具体的に説明する。
図2および図3から分かるように、上記リンク機構20を構成する駆動リンク21の一端には、駆動源の出力を減速した直線的運動として伝達され、また、該駆動リンク21の駆動は、ボディに設けたカム軌道体の軌道面上を移動するカムフォロア25を有していて、該駆動リンク21により駆動されて回転すると共に上記軌道面に沿って移動するトグル部材23に伝達される。
図示した第1実施例では、上記駆動リンク21は、歯車12の周辺にピン22により回動自在に連結され、該駆動リンク21の先端には、トグル部材23の一端がピン24により回動自在に連結されている。このトグル部材23は、中間部において屈曲していて、該屈曲部に設けたカムフォロア軸26によりカムフォロア25を回転自在に支持している。また、該トグル部材23の先端は、ボディ2に軸受部材35a,35bを介して回動自在に支持させたクランプアーム軸30から突出する駆動レバー31の先端に、連結軸33により回動自在に連結している。上記トグル部材23の屈曲部は、該トグル部材23の先端を上記駆動レバー31の先端側に向けてほぼ直角またはそれに近い角度で屈曲させたものである。
なお、上記トグル部材23は、上記回転自在のカムフォロア25を備えたものに限らず、駆動リンクによる駆動で非トグル姿勢からトグル姿勢に変位し、該トグル姿勢においてクランプアームをクランプ位置に保持するようにしたものであればよい。
上記トグル部材23の屈曲部に設けたカムフォロア25の移動をガイドするため、ボディ2内には、駆動リンク21の先端の移動方向にほぼ沿ったカム軌道面28を有する軌道体40を、支持ピン42により揺動自在に装着するとともに、該軌道体40をばね50によってカムフォロア軸26側に付勢し、その状態で、駆動リンク21の直線的な駆動に際して、上記カムフォロア25をその軌道面28に沿って転動させるようにしている。
上記駆動レバー31により回転駆動されるクランプアーム軸30は、ボディ2から突出する軸端が角軸によって形成され、該軸端にクランプアーム34の基端が装着される。
更に具体的に説明すると、上記カムフォロア25は、図3に明瞭に示すように、上記トグル部材23に保持されたカムフォロア軸26の両端に支持されている一対のローラ状をなすものであり、このカムフォロア25に対し、上記ボディ2に設けた軌道体40は、該カムフォロア25を所定の経路に沿って転動させるための、両カムフォロア25に対応する一対のカム軌道面28を備えている。このカム軌道面28は、上記駆動リンク21の先端が移動する直線的方向に沿って延び、所定のクランプ力を得るために適切な形状に形成されるものであり、図示の例では、カム軌道面の長さの大きな部分を占める直線状のカム面28aと、それに続く終端部付近(クランプ力発生部)の曲率半径の大きい円弧またはそれに近似した曲線から成るカム面28bとで構成されている。なお、このカム軌道面は図示の例に限るものではなく、適切なクランプ力が得られる範囲内において任意に設定することができる。また、軌道体40には、図3に示すように、中央に駆動リンク21が往復するための溝29が設けてある。
上記軌道体40は、図2に明瞭に示すように、減速機構10側の端部で軌道体40を貫通する支持ピン42によりボディ2に揺動可能に装着されている。一方、上記ばね50としては、積層した多数の板バネを用いることができるが、ここでは、多数の皿ばね51を交互に逆向きに積層することによりリング状の筒体として構成し、軌道体40の背面側からそれに垂直に付勢力を付与するように設置している。上記積層した多数の皿ばね51は、軌道体40とは反対側に当接した台座54側からその中心開口部を通して軌道体40に螺挿された支持桿53により、その多数の皿ばね51間に初期圧縮力を付与したものである。上記支持桿53は、皿ばね51に作用する最大限の圧縮力によりその頭部53aがボディ2の内面に衝当してストッパーとなるように形成している。
また、上記支持ピン42とばね50との間には、軌道体40の移動、即ち皿ばね51の撓みを検出する検出スイッチ60を、ボディ2に固定して設置している。
上記構成を有するリンク機構20においては、減速機構10の駆動により最後段の歯車12が矢印方向に回転駆動され、その回転運動が駆動リンク21にほぼ直線的な運動として伝達されて、駆動リンク21が図2における鎖線位置から実線位置まで駆動されると、その間に、駆動リンク21の先端に連結したトグル部材23の屈曲部に設けたカムフォロア25が、軌道体40のカム軌道面28に当接してその上を転動し、これに伴い該トグル部材23自体がカムフォロア軸26の周りに回転しながら実線位置に向かって移動し、それにより駆動レバー31を鎖線位置から実線位置まで回転させ、図4に示すように、クランプアーム34を鎖線位置から実線位置まで回転駆動する。その結果、クランプアーム軸30によりクランプアーム34が回転駆動され、ワークWがテーブルT上にクランプされる。
そして、このリンク機構20では、トグル部材23が、カムフォロア25が転動するカム軌道面28を備えた軌道体40とともに、クランプアーム34によるクランプ力を安定的に保持するためのトグル機構を構成し、そのトグル機構の作用により、テーブルT上に載置されたワークWを上記クランプアーム34でクランプした状態に安定的に保持される。
即ち、上記クランプアーム34がワークをクランプする状態においては、クランプアーム軸30から駆動レバー31を介してトグル部材23に伝達される反力に、該トグル部材23を復帰方向に駆動する力成分が実質的にないため、ワークを把持した後には、上記トグル機構の作用により駆動源の駆動力を断ってもワークの把持が維持され、クランプ力が安定的に保持される。
図5は、図9と同様に、上記クランプ装置において、厚さが異なるワークWをクランプする場合のリンク機構のクランプ状態の差異を比較して示すもので、同図AはワークWの厚さが予期した適正範囲内の場合、同図Bは同厚さが予期した厚さよりも若干大きい場合、同図Cは同厚さが予期した厚さよりも異常に大きい場合のクランプ状態を模式的に示している。また、図6はそれらに対応するクランプ力について示している。
図5のAは図6のA区間に対応し、このA区間では、図8の既提案のクランプ装置と同様に、トグル機構が有効に作用し、ワークWのクランプ後はモータを停止してもそのクランプ力が維持され、ワークWの厚さに比例してクランプ力が増加する。
これに対し、図5のB1及びB2は、図6のB区間に対応し、ワークWの厚さが大きいため、ばね50を備えない前記図8の既提案のクランプ装置では、カムフォロア25によりトグル機構が機能するまでに至らないが、上記実施例においては、同図B1に示すように、カムフォロア25がトグル機能を発揮する直前位置まで達したとき、つまりばね50が初期圧縮力のみの未圧縮状態の長さLであるところから、更にモータが駆動されると、カムフォロア25がばね50を更に圧縮して軌道体40を支持ピン42の周りに回転させながら、その軌道面28に沿って転動し、これにより、同図B2に示すように、ばね50が長さSまで圧縮される状態に至り、この間でモータを停止してもトグル機構が機能してクランプ力が維持される。この場合、前記検出スイッチ60はばね50の圧縮を検出するため、クランプ力が発生していることを検知することができる。
この図6のB区間では、ばね50が圧縮されていることから、ワークWのクランプ力は該ばね50の付勢力に基づいて発生することになる。そして、ワークWの厚さが増すにつれてその分だけばね50が圧縮されるので、ばね50の圧縮力分だけクランプ力が増加する。しかも、この区間Bでは、ばね50を一定範囲内で圧縮しながらカムフォロア25が軌道面28に沿って移動するので、ばね50を用いていない図8のクランプ装置に較べて、トグル機構が機能するワークの厚さ範囲が著しく広くなる。
ワークWの厚さが異常に大きい図5のCの場合は、図6のC区間に対応し、この図5のCの状態では、カムフォロア25がカム軌道面28上に対して支持ピン42に比較的近い位置で当接し、そのため、モータの駆動力により初期圧縮力を付与したばね50を圧縮することができず、即ち、トグル機構が機能するかなり手前でカムフォロア25が軌道面28上を転動不能になるので、モータが駆動されている限りワークWがクランプされるが、そのクランプ力は図6に示すように極端に低下し、勿論、モータが停止するとクランプ力は消失する。
図7は、駆動源として圧力流体(圧縮空気)で駆動される流体圧シリンダを用いた本発明の第2実施例を示すもので、このクランプ装置においては、そのボディ62内に駆動源としての流体圧シリンダを備えている。即ち、ボディ62内のシリンダボア64内を摺動するピストン65を備え、該ピストン65の両側の圧力室64aまたは64bに給排される圧縮空気により該ピストン65が駆動されるように構成している。そして、該ピストンに連結した連結したピストンロッド66の先端に駆動リンク71を連結し、該駆動リンク71の先端に、カムフォロア75を有するトグル部材73の一端を連結し、更に該トグル部材73の他端を、ボディ62に設けたクランプアーム軸80から突出する駆動レバー81の先端と連結している。上記駆動リンク71、カムフォロア75を有するトグル部材73、及び駆動レバー81は、第1実施例におけるそれらと同様に機能して、駆動リンク71の駆動によりトグル部材73を非トグル姿勢からトグル姿勢に変位させ、該トグル姿勢においてクランプアーム(図示省略)をクランプ位置に保持するようにしたものであり、そのためここでは第1実施例の説明を援用してそれらについての詳細な説明を省略する。
また、第1実施例と同様に、上記ボディ62には、トグル部材73におけるカムフォロア75が転動する軌道面91を備えたカム軌道体90を設けているが、この第2実施例においては、カム軌道体90をボディ62に平行移動可能に保持させ、該カム軌道体90の背後に、トグル部材73を介してクランプアームにクランプ方向の力を付勢するばね100を設けている。
上記カム軌道体90を付勢する上記ばね100としては、第1実施例と同様に、多数の皿バネ101を交互に逆向きに積層してリング状の筒体とし、一端に当接した台座104の側から軌道体90に螺挿された支持桿103により多数の皿ばね間に初期圧縮力を付与したものを用い、その複数(2個)を並列配置した構造を示しているが、かかる構造に限るものでないのは勿論である。ばね100のその他の構成は第1実施例と同様である。
また、図示を省略しているが、第1実施例と同様に、ボディ内部における軌道体に近い位置に、該軌道体の接近によりトグル機能が発揮されていることを検知する検知スイッチを設けることができる。
なお、以上においては本発明の望ましい実施例を示しているが、本発明はこれらの実施例に限られるわけではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
本発明に係るクランプ装置の第1実施例の全体的構成を示す斜視図である。 図1の第1実施例におけるボディの内部構造を部分断面として示す正面図である。 図2のリンク機構の要部を拡大して示す斜視図である。 クランプアームの移動態様を示す部分構成図である。 A〜Cは上記実施例の作用を説明するための模式図である。 上記実施例におけるワークの厚さとクランプ力との関係を示すグラフである。 本発明に係るクランプ装置の第2実施例におけるボディの内部構造を部分断面として示す正面図である。 従来の電動クランプ装置を示す一部破断正面図である。 A〜Cは図8に示す電動クランプ装置の作用を説明するための模式図である。 図9のクランプ装置におけるワークの厚さとクランプ力との関係を示すグラフである。
符号の説明
2 ボディ
12 歯車
20 リンク機構、トグル機構
21 駆動リンク
23 トグル部材
25 カムフォロア
28 軌道面
30 クランプアーム軸
31 駆動レバー
34 クランプアーム
40 カム軌道体
42 支持ピン
50 ばね
51 皿バネ
60 検知スイッチ
62 ボディ
71 駆動リンク
73 トグル部材
75 カムフォロア
81 駆動レバー
90 カム軌道体
91 軌道面
100 ばね
101 皿バネ

Claims (8)

  1. ボディ内に、駆動源の出力に基づいてほぼ直線的に駆動される駆動リンクにより動作するところのトグル部材を備え、該駆動リンクの駆動によりトグル部材を非トグル姿勢からトグル姿勢に変位させ、該トグル姿勢においてクランプアームをクランプ位置に保持するようにしたリンク機構を有するクランプ装置において、
    上記トグル部材が、ボディに設けたカム軌道体の軌道面上を移動するカムフォロアを有し、
    上記リンク機構が、駆動源の出力が駆動リンクにより直線的運動としてトグル部材に伝達されたときに、上記カムフォロアを上記軌道面に沿って移動させると同時に、該カムフォロアを中心にトグル部材を回転させることにより、該トグル部材を非トグル姿勢からトグル姿勢に変位させるものとして構成され、
    上記ボディに、トグル部材がトグル姿勢にある状態において該トグル部材を介してクランプアームにクランプ方向の力を付勢するばねを備えた、
    ことを特徴とするクランプ装置。
  2. 上記リンク機構を、一端が駆動リンクに連結されたトグル部材の他端を、ボディに設けたクランプアーム軸から突出する駆動レバーと連結することにより構成し、
    上記カムフォロアが転動するカム軌道面を有する可動の軌道体の背後に、上記駆動レバーをクランプアームがワークをクランプする方向に付勢するばねを配設した、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 上記カム軌道体が、上記カムフォロアの移動の始端側において支持ピンによりボディに遥動可能に取り付けられ、
    上記カム軌道体に、その軌道面上のカムフォロアがトグル機能を発揮する位置付近に、カムフォロア側に該カム軌道体を付勢するばねを装着した、
    ことを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 上記カム軌道体が、ボディに平行移動可能に取り付けられ、
    上記カム軌道体に、それをカムフォロア側に付勢するばねを装着した、
    ことを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  5. 上記カム軌道体を付勢するばねを、積層した多数の板バネにより構成した、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクランプ装置。
  6. 上記ばねを、多数の皿バネを交互に逆向きに積層してリング状の筒体として形成した、
    ことを特徴とする請求項5に記載のクランプ装置。
  7. リング状の筒体とした多数の積層した皿ばねにおける軌道体とは反対側に台座を当接し、該台座側からその中心開口部を通して軌道体に螺挿された支持桿により、その多数の皿ばね間に初期圧縮力を付与してボディ内に装着し、
    上記支持桿は、皿ばねに作用する最大限の圧縮力によりその頭部がボディの内面に衝当してストッパーとなるように形成した、
    ことを特徴とする請求項6に記載のクランプ装置。
  8. 軌道体に近いボディ内部に、該軌道体の接近によりトグル機能が発揮されていることを検知する検知スイッチを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクランプ装置。
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