JP4348500B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、回路遮断器に関し、特に、手動で引き外し動作させることのできるトリップボタンを備えた回路遮断器の引き外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、例えば特開平8−96689号公報に示された従来の回路遮断器を一部破断して内部を示す側断面図である。図において、1はベース、2はカバーである。3は過電流引き外し装置であり、中継端子4を介してベース1にねじ5により装着されている。過電流引き外し装置3は、ねじ14により中継端子4と電気的に接合されたヒータ6と、このヒータ6にリベット7で固着されたヨーク8およびバイメタル9からなる熱動引き外し装置31と、ヨーク8に対向して配置されヒータ6に流れる電流により生じる電磁力によりヨーク8に吸引されるアマチュア10およびアマチュア10を復帰させるばね11からなる電磁引き外し装置32とにより構成されている。
【0003】
12は開閉機構部であり、掛け金(図示せず)に回動自在に保持されたトリップバー12aと、ラッチ12cと、レバー12d等で構成されている。また、このような回路遮断器では、開閉機構部12が正常に動作するか否かを試験する目的で、実際に過電流を流さずに過電流引き外し装置3のセット状態を解除する動作を行わせることができるように、カバー2の外部から手動で引き外し操作が可能な手動引き外し手段であるトリップボタン(図示せず)をカバー2の上部近傍に設けてある。
【0004】
このような従来の回路遮断器においては、過電流引き外し装置3には通常は定格電流値以下の電流が流れている。ここで、過電流引き外し装置3に流れる電流が何らかの原因で定格電流以上に上昇した場合、ヒータ6から発生するジュール熱によってバイメタル9が熱せられ、その開放端部9aが矢印A方向に湾曲しトリップバー12aを押圧する。トリップバー12aが所定量以上押圧されるとトリップバー12aが回動して開閉機構部12が作動し、可動接点13aが固定接点13bから開離して回路が遮断される。
【0005】
また、過電流引き外し装置3に流れる電流が定格電流以上で所定値以上になった場合、ヒータ6に流れる電流により生じる磁界となるヨーク8およびアマチュア10を通過する磁束により、アマチュア10をヨーク8方向に吸引する吸引力が発生する。この吸引力は、アマチュア10を復帰させるばね11の付勢力より勝り、アマチュア10を吸引して先端部10aでトリップバー12aを押し、トリップバー12aが時計方向へ回動して開閉機構部12が作動し、可動接点13aを固定接点13bから開離させ回路が遮断される。
【0006】
また、図示しないが手動でトリップ動作させることができるトリップボタン(図示せず)を復帰ばね(図示せず)の付勢力に抗して押下げることにより、トリップバー12aを押し、トリップバー12aが回動して開閉機構部12を作動させ、可動接点13aを固定接点13bから開離させることにより、開閉機構部12が正常に動作するか否かを実際に電流を流さずに試験することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の回路遮断器では、熱動引き外し装置31、電磁引き外し装置32、トリップボタンによる手動引き外し手段(図示せず)及び付属装置(図示せず)による引き外し等の各種引き外し手段に対応するために、複雑な形状のトリップバーを形成する必要があり、特に、押す方向が異なるトリップボタンを受けるトリップバー12aの当接面は、その位置が限定され、2極品や3極品等の異なる極数を持つ多極の回路遮断器では、当接面の位置や形状を極数が異なる毎に変更しなければならないという問題点があった。
【0008】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、2極品や3極品等、異なる極数を持つ多極の回路遮断器においても、トリップバーとトリップボタンの関係位置を容易に設定できると共に、トリップバーおよびトリップボタン等の構成が簡単で安価な回路遮断器を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回路遮断器においては、通電電流に応動して湾曲する熱動引き外し装置と、通電電流が所定値を超過したときに生じる電磁力により作動する電磁引き外し装置と、熱動引き外し装置および電磁引き外し装置の動作により駆動される丸棒で形成されたトリップバーと、このトリップバーの回動により作動する開閉機構部と、外部からの手動操作による押圧時にトリップバーと当接して該トリップバーを回動せしめる傾斜面を有するトリップボタンとを備えた回路遮断器において、トリップボタンに半円柱状部を形成し、この半円柱状部に該トリップボタンを所定位置に復帰させる復帰ばねを挿着する凹部を設けることで、復帰ばねの付勢力を得るようにしたとともに、凹部に復帰ばねを挿着させた際の脱落防止となる突起、および半円柱状部に付勢力を抑止するストッパをそれぞれ具備したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の一実施の形態を示す回路遮断器を一部破断して内部を示す正面図である。図2は、トリップボタンとトリップバーの関係を示す要部拡大断面図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図である。図3は、トリップボタンを示す拡大斜視図である。図において、1〜14は上記従来装置と同様のものであり、その説明を省略する。
【0013】
20はトリップバーであり、図2に示すように、合成樹脂またはセラミックス等の絶縁材料の丸棒で形成されている。21は掛け金であり、図2に示すようにトリップバー20に嵌挿され、トリップバー20の軸方向の所定の位置に固着されている。
【0014】
22はトリップボタンであり、図3に示すように、円柱状の頭部22aと、半円柱状の胴部22bと、この胴部22bに形成され後述する復帰ばね23を挿着する凹部22cと、復帰ばね23の両端を保持する突起22d,22eと、胴部22bから突出した抜け止め用のストッパ22fと、胴部22bの先端にトリップボタン22を押し下げ時にトリップバー20の円周面と当接して押圧する傾斜面22gが形成され、図1および図2に示すように、トリップバー20の上方に配設されるように構成されている。
【0015】
23はトリップボタン22を押し下げる外力がなくなった時に、トリップボタン22を所定の位置に復帰させる復帰ばねである。
なお、トリップボタン22と、復帰ばね23と、トリップバー20とにより手動引き外し手段が形成されている。
【0016】
このように構成された回路遮断器においては、開閉機構部12が正常にトリップ動作するか否かを試験するには、図1において、手動でトリップボタン22を矢印B方向へ押し下げると、トリップボタン22の傾斜面22gがトリップバー20の円周面に当接し、トリップバー20を軸24を中心に時計方向へ回動させる。このトリップバー20の回動により、掛け金21とラッチ12cおよびレバー12dとの係合が外れ、開閉機構部12が作動して可動接点13aを固定接点13bから開離させることができる。
【0017】
このような実施の形態1の回路遮断器の構成によれば、トリップバー20を丸棒で形成したので、トリップボタン22をトリップバー20の軸方向の任意の位置に当接するように配設でき、極数の異なる回路遮断器へも容易にトリップボタン22を取付けることが可能になる。
【0018】
また、トリップボタン22の胴部22bを半円柱状に形成し、半円柱状部に復帰ばね23を挿着する凹部22cを設け、この凹部22cの両端に復帰ばね23の両端を保持する突起22d,22eを設けることにより、トリップボタン22をカバー2に組込む前に、トリップボタン22と復帰ばね23を容易に組合せることができる。そして、これをカバー2に組み込むことにより、復帰ばね23にカバー2上面方向に付勢する力が生じる。また、ストッパ22fは、トリップボタン22を復帰ばね23の付勢力に抗して押下げたときの抜け止めとなる。
【0019】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
手動引き外し手段を、丸棒で形成されたトリップバーと、このトリップバーに当接してトリップバーを回動させるトリップボタンで構成することにより、トリップボタンの配設位置を、トリップバーの軸方向に対して任意の位置に当接するように設定できるので、極数の異なる回路遮断器に容易にトリップボタンを取付けることが可能になる。
【0021】
また、トリップボタンに、このトリップボタンを押圧時に、トリップバーと当接してこのトリップバーを回動させる傾斜面を設けたので、トリップバーを直接駆動でき、トリップバーの形状が簡単になる。
【0022】
さらにまた、トリップボタンに半円柱形状を形成し、この半円柱状部にトリップボタンを所定の位置に復帰させる復帰ばねを挿着する凹部と突起を設けることにより、トリップボタンをカバーに組込む前に、トリップボタンと復帰ばねを容易に組合せることができ、カバーに組込む前に復帰ばね外れが発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す回路遮断器を一部破断して内部を示す正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1のトリップボタンとトリップバーの関係を示す要部拡大断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のトリップボタンを示す拡大斜視図である。
【図4】 従来の回路遮断器を一部破断して内部を示す正面図である。
【符号の説明】
12 開閉機構部、20 トリップバー、22 トリップボタン、
22b 胴部(半円柱状部)、22c 凹部、22d,22e 突起、
22g 傾斜面、23 復帰ばね、31 熱動引き外し装置、
32 電磁引き外し装置。
Claims (1)
- 通電電流に応動して湾曲する熱動引き外し装置と、上記通電電流が所定値を超過したときに生じる電磁力により作動する電磁引き外し装置と、上記熱動引き外し装置および上記電磁引き外し装置の動作により駆動される丸棒で形成されたトリップバーと、このトリップバーの回動により作動する開閉機構部と、外部からの手動操作による押圧時に上記トリップバーと当接して該トリップバーを回動せしめる傾斜面を有するトリップボタンとを備えた回路遮断器において、
上記トリップボタンに半円柱状部を形成し、
この半円柱状部に上記トリップボタンを所定位置に復帰させる復帰ばねを挿着する凹部を設けることで、上記復帰ばねの付勢力を得るようにしたとともに、
上記凹部に上記復帰ばねを挿着させた際の脱落防止となる突起、
および上記半円柱状部に上記付勢力を抑止するストッパをそれぞれ具備したことを特徴とする回路遮断器。
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- 2000-09-19 JP JP2000283277A patent/JP4348500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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