JP4348177B2 - 仕上圧延異常診断装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、包括的な熱間仕上圧延異常診断装置及び方法に係り、特に、熱間仕上圧延において圧延及び制御状態を示す全ての設定データと実時間データをもって、制御及び物理現象を表現する数式モデルと操業経験に基づいて構築されたデータベースを用いて板厚品質異常診断を行う装置及び方法に関する。
最近、熱延仕上圧延工程では、製品品質向上の要求が段々高まっており、多品種少量生産方式で生産されているため、より精度の高い品質制御システムを必要としている。
熱延製品生産は、各種のコンピュータ及び制御システムによる高度の制御で安定的な操業を行うことにより、品質度合い許容値を確保している。ところが、制御システムの更新又は安定的な状態においても、時々操業の不安定や製品不良などが発生している。
このようなものを大きく分類すると、製品の材質、運転者の操業方法、圧延設備及び制御システムなどが原因である。操業の不安定と製品の不良が発生した場合には、具体的にシステム不良か運転者の操作異常か等を判断して再発防止のための対策を設けなければならない。従来では、異常診断を行うために、製品単位で計算機に収集蓄積された実績平均データを比較分析し、或いは実績平均データを用いた簡単な模擬実験検証などを行う方法を採用している。
ところが、詳細な原因分析を行わなければならない場合、主にオンラインアナログデータチャートを見て判断することが必要なので、玄人の手作業に依存する場合が大部分であり、これにより分析時間がたくさんかかり、実績管理に困るという問題点があった。
したがって、品質制御システムによって高品質の製品を生産するためには、運転者が瞬間的に判断し得ない品質及び制御異常原因を速く推定することを支援する診断システムの開発が必要である。
次に、圧延機の品質診断技術に関連した先行技術を説明する。
一つ目、韓国の「浦項総合製鉄株式会社」によって出願された名称「圧延機の異常診断装置」(特許文献1参照)の発明を考察する。
特許文献1は、多段スタンドからなる圧延機を対象として設備不良、操業不良を診断する圧延機異常診断装置に関するもので、鉄鋼プラントにおいて、多段スタンドからなる圧延機を対象として板厚、形状及び設備に対する異常判定と要因診断を自動的に行わせることにより、高速、高正確度の診断が可能で、診断臨界値を、鋼板の良否判定結果と診断結果とが整合性を保つように適切に調整する。これにより、対象の特性が変化する場合にも適切な臨界値が保たれ、常に高正確度の診断を行うことができる。
特許文献1に開示されている先行技術は、品質の異常判断のために単に臨界値との大きさを比較して良否を決定するので、ルールベース(Rule Base)による本出願とは異なる。また、前記特許は、対象の特性が変化するとき、臨界値を自動的に変更して診断する技術なので、最適の臨界値を設定することが診断成功率を左右する基準になれる。ところが、このような臨界値の最適設定は鋼種、サイズ、圧延条件及び現場の状況に応じて行われるので、非常に難しいという問題点がある。
二つ目、「三菱電機株式会社」によって出願された名称「異常診断装置及び異常診断方法(特許文献2参照)」の発明を考察する。
特許文献2は、圧延された圧延材の板厚と目標板厚との偏差を演算し、その偏差が基準値を超えると、板厚異常と認める。すなわち、板厚の局所的最小値と局所的最大値を検出し、その局所的最小値と最大値との偏差が所定の基準値を超えると、板厚異常と認める。また、異常発生原因を主にロール速度バランスとミルモータのトルク実績及び圧延荷重実績から判定している。
ところが、圧延機の板厚異常はこれより一層様々な原因によって発生しているので、前記先行技術では完全な品質診断を行うことができないという問題点がある。
三つ目、「三菱重工業株式会社」によって出願された名称「オンラインロール研削装置の故障診断方法」の発明(特許文献3)を考察する。
特許文献3は、運転者の肉眼によらず、自動的にオンラインロール研削装置の故障を診断した技術であって、ハウジング内のロールを回転させながら、その外周面に回転可能な砥石を挿入し、その砥石をロールの軸方向に往復移動させることにより研削するオンラインロール研削装置において、前記ロールの砥石による研削中に砥石駆動回転装置の出力トルクを検出し、出力トルクが上限値超過或いは下限値未満の場合に異常と診断する方法である。
本先行技術も、前記他の先行技術と同様に、単に境界値に対する特許であって、完全な診断が難しいという問題点がある。
四つ目、「新日本製鐡株式会社」によって出願された名称「圧延ロール用軸受の異常診断装置」の発明(特許文献4)を考察する。
特許文献4は、診断時に圧延ロールが圧延ロール用軸受に加えた荷重を測定し、軸受の異常検出範囲を幅広く診断することが可能な圧延ロール用軸受の異常診断装置に関するものであるが、本先行技術も前記他の先行技術と同様の問題点がある。
大韓民国特許第2001−0027829号明細書 特開平11−347614号公報 特開平7−251210号公報 特開平7−63605号公報
本発明は、かかる従来の技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、熱間仕上圧延において圧延及び制御状態を示す全ての設定データと実時間データをもって、制御及び物理現象を表現する数式モデルと操業経験に基づいて構築されたデータベースを用いて板厚品質異常診断を行う仕上圧延異常診断装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、仕上圧延異常診断装置及び方法において、運転者の操作による品質良否を判断することが可能な操作性異常判断装置及び方法と、仕上圧延入側の素材異常による品質良否を判断することが可能な素材性異常診断装置及び方法と、制御上の異常による仕上圧延出側の品質良否を判断することが可能な制御性異常診断装置と、設備上の異常による仕上圧延出側の品質良否を判断することが可能な設備性異常診断装置及び方法と、板厚不良診断に対する確信度を演算することにより、品質不良の原因をさらに迅速且つ正確に判断することが可能な確信度判定装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明によれば、仕上圧延において品質及び制御の異常原因を推定して圧延板の品質度合いを高めるための仕上圧延異常診断装置において、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの目標設定値を印加するSCC(Supervisory control Computer)設定部と、実測データを収集するための実測データ収集部と、出側板厚計がロードオンされたか否かを判定し、ロードオンされていると、仕上圧延異常診断を開始する出側板厚計ロードオン判断部と、板厚データを用いて先端部、尾端部及び中央部を区分するための評価区分判断部と、前記実測データ収集部から収集されたデータ及び前記SCC設定部に設定された値を用いて前記先端部、尾端部及び中央部それぞれの領域でオンゲージ率を演算するためのオンゲージ率演算部と、前記実測データ収集部及びオンゲージ率演算部の出力値から前記先端部、中央部及び尾端部の各領域の異常などを判定するための1次異常判定部と、前記実測データ収集部の出力値及び前記SCC設定部で設定された値を用いて運転者の介入有無、素材異常、設備異常又は制御異常を判定する2次異常判定部と、前記SCC設定部で設定した目標値と実測値を用いて前記2次異常判定部による判定値の確信度を決定する確信度判定部とを含む仕上圧延異常診断装置が提供される。
また、仕上圧延において品質及び制御の異常原因を推定して圧延板の品質度合いを高めるための仕上圧延異常診断方法において、それぞれの圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を決定する第1段階と、出側板厚計がロードオンされると、実測データを収集する第2段階と、前記実測データを用いて先端部、尾端部及び中央部を区分する第3段階と、前記第1段階の設定値と第2段階の実測データから前記先端部、尾端部及び中央部それぞれの領域のオンゲージ率を演算する第4段階と、前記第1段階の設定値及び前記第4段階で演算されたオンゲージ率から前記先端部、中央部及び尾端部の異常を判断する第5段階と、板厚の不良が発生した時点で運転者介入異常、素材異常、設備異常又は制御異常を判断する第6段階と、前記第1段階で設定した目標値と実測値を用いて、前記第6段階で判断された制御異常による判定値の確信度を決定する第7段階とを含む仕上圧延異常診断方法が提供される。
本発明は、品質制御システムによって高品質の製品を生産するために、運転者が瞬間的に判断し得ない品質及び制御異常原因を迅速に推定する仕上圧延異常診断装置及び方法を提供するという効果がある。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1a及び図1bは本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法を示す流れ図である。
図1a、図1b及び図2を参照すると、本発明で提案する仕上圧延機の品質異常診断方法は次のアルゴリズムを含んで構成される。
まず、ステップS101において、それぞれの圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値をSCC設定部210から読み込む。その後、ステップS102において、スタンドの出側に設置されている板厚計205から圧延板203の板厚信号が印加されるか否か、すなわち出側板厚計がロードオンされたか否かを判断する。
前記ステップS102における判断結果、圧延板203が感知されると、本発明で提示するアルゴリズムが動作することになる。
ステップS103において、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集する。
その後、ステップS104〜ステップS110において、板厚データを用いて圧延板203の先端部、尾端部及び中央部をそれぞれ区分し、前記収集された実測データ及びSCC設定部210で設定されたデータを用いてオンゲージ率を演算する。
この際、前記先端部は前記圧延板の先端からX(m)、前記尾端部は前記圧延板の尾端からY(m)をそれぞれ設定し、前記中央部は前記先端部と尾端部を除いた残りを意味する。前記先端部、尾端部及び中央部のオンゲージ率は次のように演算される。すなわち、前記圧延板の出側板厚実績値から、全体サンプルデータのうち板厚管理公差内にサンプルデータが幾つ含まれるかを計算する。演算されたオンゲージ率を用いて、板厚異常は次の判定式1で判定する。
[判定式1]
先端部異常:先端部のオンゲージ率がX(%)未満であれば、異常と判定する。
中央部異常:中央部のオンゲージ率がY(%)未満であれば、異常と判定する。
尾端部異常:尾端部のオンゲージ率がZ(%)未満であれば、異常と判定する。
但し、ここでX、Y、Z値は前記SCC設定部210で設定される。
判定式1から各部の異常有無を判定する。
次に、ステップS111〜ステップS115において、包括的異常診断を行う。
ステップS111では、板厚の不良が発生した時点で各スタンドのロールギャップ、ロール速度及びスプレーに対する運転者の介入有無を計算して判断する。ここで、運転者の介入有無(運転者操作性)が判断されると、詳細診断で運転者介入量と極性などを判定する。
ステップS112では、品質異常の原因が素材の問題(素材性)から起因するか否かを判定し、これは細部的に次の3つの方法で判断する。
1)仕上入側温度の予測値と実績値を数式1によって判定する。2)仕上出側温度の予測値と実績値を数式2によって判定する。3)仕上出側板厚実績に対するFFT分析を用いて、スキッドマークによって発生した板厚偏差周波数成分のピーク値を判定する。
数1
ΔT=|仕上入側温度実績(FET実績)−仕上入側予測温度(FET予測)|>α
数2
ΔT=|仕上出側温度実績(FDT実績)−仕上出側目標温度(FDT目標)|>β
ステップS113はロール偏心及びセンサの異常(設備性)有無を判定する段階である。ロール偏心の場合には、板厚実績に対してFFT分析を行うことにより、ロール偏心によって発生した板厚偏差周波数成分のピーク値を判定し、センサ異常の場合には、実績データが連続的に管理公差から外れると、異常と判定する。
ステップS114では、圧延機の制御上の異常(制御性)有無を判断するために、FSU(Finish Set Up)、AGC(Automatic Gauge Control)及びモータなどに対する異常有無を調査し、圧延板がLot内の1本目なのか、或いはロール交替以後の1本音目なのかを判断する。制御性異常有無を判断するためのアルゴリズムは判定式2の通りである。
[判定式2]
(1)FSU不良可能性判定:先端部の板厚標準偏差がX(μm)以上なのか否かを判定し、或いは先端部の板厚実績値が目標板厚以上の値を持つか否かを判定する。
(2)AGC不良可能性判定:中央部のオンゲージ率がX(%)以下の場合にはAGCが正常的に動作しないものと判定する。
(3)Lot内の1本目なのか、或いはロール交換後の1本目なのかを判定する。
ステップS115ではこのようなそれぞれの異常診断に対する確信度(confidence rate)を決定する。確信度は各異常診断によって検出された異常原因の中でも、特に比重の大きい異常原因が迅速に推定できるようにすることで、運転者(管理者)に正確な異常発生原因を見付けて修正することができるという利点を提供する。前記ステップS111〜S115について後述する。
ステップS116では、前記全ての段階で判断した包括的異常診断の結果を表示する。
図2は本発明の方法が適用される仕上圧延異常診断装置の概略的構成図である。
図2に示した仕上圧延異常診断装置は、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を印加するSCC設定部210を含む。
また、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集するための実測データ収集部211を含む。
また、出側板厚計がロードオンされたか否かを判定する出側板厚計ロードオン判断部212を含む。
また、板厚データを用いて先端部、尾端部及び中央部を区分するための評価区分判断部213を備え、前記先端部、尾端部及び中央部それぞれの領域でオンゲージ率を演算するためのオンゲージ率演算部214を備える。この際、オンゲージ率の演算は前記実測データ及びSCC設定部で設定された値を用いて求める。
また、先端部、中央部及び尾端部の異常などを判定するために先端部異常判定部215、中央部異常判定部216及び尾端部異常判定部217を備える。
また、板厚の不良が発生した時点でロールギャップ、ロール速度及びスプレーに対する運転者の介入有無を計算するための運転者操作性判定部218、入出側温度偏差及び実績板厚による素材異常を判定するための素材異常判定部219、ロール偏心又はセンサ異常有無などを分析するための設備異常判定部220、及び仕上圧延機の制御的な異常有無を判断するための制御異常判定部221を備える。
また、前記運転者操作性判断部218、素材異常判断部219、設備異常判断部220及び制御異常判定部221の確信度をそれぞれ判定するための確信度判定部222を含む。前記操作性判定部218、素材異常判定部219、設備異常判定部220、制御異常判定部211及び確信度判定部222について詳細に後述する。最後に、前記判定された結果を出力する異常診断結果表示部223を備える。
図3aないし図3cは本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における(運転者による)操作性異常診断を示す図であって、図3aは運転者ロールギャップ介入診断方法を示す流れ図、図3bは速度介入診断方法を示す流れ図、図3cはスプレー介入診断方法を示す流れ図である。
図3aないし図3c及び図4を参照すると、運転者介入診断方法は次のアルゴリズムによって構成される。
まず、ステップS201において、各圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値をSCC設定部210から読み込む。その後、ステップS202において、スタンドの出側に設置されている板厚計205から圧延板203の板厚信号が印加されるか否か、すなわち前記出側板厚計がロードオンされたか否かを判断する。圧延板が検知されると、本発明で提示するアルゴリズムが動作することになる。
ステップS203において、前記板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集する。
図3aないし図3cに示したアルゴリズムの動作は、実際、ステップS101〜S110の実行後のステップS111に該当するサブステップであって、板厚品質異常が検出された後に、前記ステップで収集されたデータを用いて操作性異常を判断するために行われる。
次に、ステップS204において、前記板厚計205から収集された板厚偏差が需要家の管理公差(需要者が要求する公差範囲)より大きいか否かを判断する。これは需要家の管理公差より大きい場合には板厚不良と判断されるからである。
前記ステップS204における判断結果、板厚偏差が需要家の管理公差より小さいか又は等しい場合には、終了し、大きい場合には、板厚不良が発生した地点における運転者のロールギャップ介入量がX(μm)超過であるか否かを判断する(S205−1)。ここで、Xは前記SCC設定部210で予め設定される値である。
前記ステップS205−1における判断結果、運転者のロールギャップ介入量がX以下であれば、終了し、Xを超過すれば、運転者の操作誤りの可能性が高いため、引き続き診断アルゴリズムを行う。
すなわち、ステップS205−1では運転者手動介入によるロールギャップ介入量を板厚変動量に換算してロールギャップ介入が板厚不良に影響したか否かを判断し、板厚変動量への換算は次の式による。
そして、前記の式によって次の式が成立する。
当該スタンドのQ誤差項を無視し、当該スタンドのロールギャップ修正量による板厚変動量を考慮すると、次の式で表現される。
また、前段スタンドのロールギャップ変化による板厚変動量と当該スタンドのロールギャップ修正量による板厚変動量を考慮すると、最終的に運転者ロールギャップ介入量による出側板厚変動量は数式3によって演算される。
すなわち、例えば第6及び第7スタンドのロールギャップ変動量による第7スタンド出側の板厚変動量は次のように求めることができる。
次に、ステップS206において、運転者ロールギャップ介入量と板厚変動量との極性が一致するか否かを判断し、一致しなければ、終了し、一致すれば、ステップS207において、運転者のロール介入に問題があると最終的に表示した後終了する。
図3bの流れ図は、前記ステップS203後の運転者のロール速度介入異常を診断する方法を示す。
図3bを参照すると、ステップS208において、板厚偏差が(−)か否かを判断する。一般に、運転者の速度手動介入は、ループによる誤動作を防止するために、ロール速度を減らす方向に作動するので、大きい張力がかかる。したがって、過度にかかった張力は板厚と幅の偏差を減らす要因として作用するので、板厚偏差が(−)か否かを判断すると、運転者の速度介入が正当であるか否かを判断することができる。
前記ステップS208における判断結果、板厚偏差が(−)でなければ、終了し、(−)であれば、ステップ209でスタンド間の張力を演算する。スタンド間の張力は、ルーパーモータの電流を利用すれば容易に求めることができる。
次に、ステップS210は、スタンド間張力の演算値が張力設定値より大きいか否かを判断する段階であって、速度手動介入有無を判断するために張力演算値が設定値よりどれほど大きく作用するかを演算して判断する。板厚不良が発生した時点で速度手動介入異常有無は判定式3のように判定することができる。
「判定式3]
張力演算値>張力設定値*α
ここで、αは前記SCC設定部210で設定された値である。
前記ステップS210における判断結果、張力演算値が張力設定値より小さいか又は等しい場合には終了し、大きい場合には、ステップS211で、板厚不良が発生した時点でロール速度手動介入量の変化が(−)であるか否かを判断する。運転者は速度を減らす方向に作用するため、板厚不良時点では速度手動介入量の変化が(−)になる。
前記ステップS211における判断結果、ロール速度手動介入量の変化が(−)でなければ、終了し、(−)であれば、ステップS212で、運転者速度介入と最終的に判断してこれを出力部に表示した後終了する。
図3cの流れ図は、前記ステップS203後の運転者のスプレー介入異常を診断する方法を示す。
図3cを参照すると、ステップS213において、板厚不良が発生した時点で運転者のスプレー介入があったか否かを判断する。
前記ステップS213における判断結果、介入がなかったならば、終了し、介入があったならば、その時点における任意のスタンドの荷重を用いて板厚を演算する。この際、荷重を用いて板厚を演算することは前記ミル変形特性式を利用すればよい。
次に、ステップS215は、前記ステップS214で演算された板厚と実測板厚とを比較する段階であって、2つの値が類似している場合には運転者のスプレー介入によって圧延板の温度が低下し、これにより板厚不良が発生する可能性が多いと診断する。
前記ステップS215における比較結果、2つの値が類似していなければ、終了し、2つの値が類似していれば、ステップS216で、板厚不良が発生した時点に板厚変化の形態と出側温度(FDT)の形態とが一致するか否かを判断する。
前記ステップS216における判断結果、一致しなければ、終了し、一致すれば、運転者の介入異常と判断し、ステップS217で、最終的に運転者スプレー異常を表示部に出力した後終了する。
図4は本発明に適用される仕上圧延異常診断装置における運転者操作性判定部218の概略的構成図である。これについて詳細に説明すると、次の通りである。
図4に示した操作性判定部218は、板厚品質異常発生時に作動し、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を印加するSCC設定部210と、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集するための実測データ収集部211と、出側板厚計がロードオンされたか否かを判定する出側板厚計ロードオン判断部212とからのデータを利用する。
前記SCC設定部210、板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208は図2に示したものと同一である。
一方、前記操作性判定部218は、運転者ロールギャップ介入診断モジュール、速度介入診断モジュール及びスプレー介入診断モジュールに大別されるが、それぞれを説明すると、次の通りである。
まず、運転者ロールギャップ介入診断モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きいか否かを判断する板厚偏差過多判断部313と、運転者のギャップ介入量が前記SCC設定部210で設定された設定値よりどれほど大きいかを判断し、ギャップ介入量が大きい場合には板厚変動量を演算してその妥当性を判定するための運転者ギャップ介入量判断部314と、ギャップ介入量と板厚変動量との極性が一致するか否かを判断するための極性判断部315と、ギャップ介入量の異常と判断されると、これを表示するためのギャップ介入量異常表示部316とを含んでなる。
速度介入診断モジュールは、運転者の速度介入異常を判断するためのモジュールであって、板厚偏差が(−)であるか否かを判断する板厚偏差極性判断部317と、スタンド間の張力を演算し、張力演算値と前記SCC設定部210で設定された張力設定値との比較を行う張力演算値/設定値比較部318と、ロール速度の手動介入量の変化が(−)であるか否かを判断する速度手動介入極性判断部319と、速度介入異常と最終的に判断されると、ロール速度介入異常であることを表示するロール速度介入異常表示部320とを含む。
スプレー介入診断モジュールは、運転者のスプレー介入があったか否かを判断するためのスプレー介入有無判断部321と、任意のスタンド荷重を用いて板厚を演算し、演算された板厚と実測板厚とが類似しているか否かを比較する板厚比較部322と、板厚変化と出側温度変化の形態が一致するか否かを判断する板厚/温度変化比較部323と、スプレー介入異常と最終的に判定されると、これを表示するためのスプレー介入異常表示部324とを含む。
また、図5aないし図5cは本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における素材性異常診断を示す図であって、図5a及び図5bはスキッドマーク異常診断方法を示す流れ図、図5cは変態発生異常診断方法を示す流れ図である。
次に、図5a、図5b及び図6を参照してスキッドマーク異常診断方法を説明する。
まず、ステップS301において、各圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値をSCC設定部210から読み込む。その後、ステップS302において、スタンドの出側に設置されている板厚計205から圧延板203の板厚信号が印加されるか否か、すなわち前記出側板厚計がロードオンされたか否かを判断する。圧延板が検知されると、本発明で提示するアルゴリズムが動作することになる。
ステップS303において、前記板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実側データを収集する。
図5aないし図5cに示したアルゴリズムの動作は、実際、本発明のステップS101ないしS110の実行後のステップS112に該当するサブステップであって、板厚品質異常検出の際に、前記ステップで収集されたデータを用いて素材性異常を判断するために行われる。
次に、ステップS304で、前記板厚計205から収集された板厚偏差が需要家の管理公差(需要者が要求する公差範囲)より大きいか否かを判断する。これは需要家の管理公差より大きい場合には板厚不良と判断されるためである。
前記ステップS304における判断結果、板厚偏差が需要家の管理公差より小さいか又は等しい場合には終了し、大きい場合にはステップS305で各スタンドの最高速度を検索する。これは熱間仕上圧延機の速度が可変して周波数の分析が容易でないので、最高速度で一定の区間だけ周波数分析を容易にするためである。
次に、ステップS306において、前記ステップS305で検索された最高速度を用いて1サンプルの圧延長さを演算した後、ステップS307において、前記演算された圧延長さを基準として板厚を一定の長さのピッチ(pitch)に変換する。これは周波数分析を時間単位で行わず、長さ単位で行うことが分析に容易であるうえ、正確な周波数分析になるためである。
ステップS308において、スキッドマークの1周期の周波数を演算する。これは後で圧延板の板厚周波数分析の際に演算された周波数と一致する周波数を求めるのに使用される。
次に、ステップS309において、板厚実測値(実績値)を周波数分析し、ステップS311において、前記板厚実測値の周波数分析結果から、それぞれのスペクトル強度に相当する周波数を演算する。この際の周波数をFrefとする。
ステップS312において、前記ステップS308で演算されたスキッドマーク1周期の周波数と、前記ステップS311で求めたスペクトル強度に相当する周波数とが一致するポイントを検索する。この際、一致する周波数が現われると、この周波数がスキットマーク周波数になる。
次に、ステップS313は、前記ステップS312で演算された周波数Frefのスペクトル強度の大きさを演算し、この値が予め設定された大きさ以上であるか否かを判断する段階であって、具体的には判定式4による(スキッドマーク異常判定式)。
[判定式4]
1)前記Frefに対応するスペクトル強度≧α → スキッドマーク異常と判定。
2)前記Frefに対応するスペクトル強度<α → スキッドマーク異常でないと判定。
但し、ここでαは前記SCC設定部210で予め設定された値である。
次いで、ステップS314において、スキッドマーク異常と判定された場合、これを出力する。
図5cは変態発生による板厚異常を診断する方法であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
まず、ステップS321において、数式4のように板厚が急激に薄くなる部分があるか否かを判断する(板厚の変動を演算で表わす)。
ここで、αは前記SCC設定部210で設定される値であって、本実施例では約50μmに設定し、iはサンプル数を示す。
次に、ステップS322及びステップS323は、任意のスタンドで変態が起こる可能性のある条件を示すもので、判定式5による(任意のスタンドで変態が起こる可能性のある条件式)。
[判定式5]
1)炭素量が0.02%以下の場合、或いは
2)目標温度が900℃以上で実績温度が900℃以下の場合
判定式5による条件に該当すると、ステップS324及びステップS325に移行する。ステップS324及びステップ325ではどちらのスタンドから連続的に変態が起こったかを分析する。本実施例では合計7つのスタンドのうち3つのスタンドから変態が起こった場合を例として説明する。ここで、kはスタンドの番号を示す。
ステップS326において、各スタンドの温度実績が900℃以下であるか否かを判断する。これは判定式5のような理由で、温度実績900℃以下になると、変態発生可能性が高いためである。もし、この条件を満足しなければ、次のスタンドをチェックする。
前記ステップS326における判断結果、温度実績が900℃以下であれば、ステップS327において、任意のスタンドと板厚急変の位置が一致するか否かを判断する。前記ステップS327における判断結果、一致すれば、そのスタンドで変態が発生する可能性が非常に大きいことを意味する。
次に、ステップS328で、変態が発生するとき、荷重が大幅変動するので、荷重実績と板厚データとを比較し、2つのデータ間に相関性があるか否かを分析し、相関性があれば、ステップS330において、そのスタンドで変態が起こったと最終結論を下した後終了する。
図6は本発明に適用される仕上圧延異常診断装置における素材異常判定部219の概略的構成図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
図6に示した素材異常判定部219は、板厚品質異常発生時に作動し、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を印加するSCC設定部210と、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集するための実測データ収集部211と、出側板厚計がロードオンされたかを判定する出側板厚計ロードオン判断部212とからのデータを利用する。
前記SCC設定部210、板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208は図2に示したものと同様である。
一方、本発明に係る素材異常判定部219は、スキッドマーク異常診断モジュールと変態発生異常診断モジュールとに大別することができる。
まず、スキッドマーク異常診断モジュールを説明する。
前記スキッドマーク異常診断モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部413と、それぞれのスタンドの最高速度を演算するためのスタンド最高速度演算部414と、最高速度を用いて1サンプルの圧延長さを求め、計算された圧延長さを基準として板厚を一定の長さのピッチに変換した後、前記板厚データを用いてスキッドマーク1周期周波数を演算するスキッドマーク周波数演算部415と、板厚実測値をFFT変換する板厚実測値FFT変換部416と、それぞれのスペクトル強度に相当する周波数を演算し、前記スキッドマーク周波数と一致する周波数を検索し、その周波数のスペクトル強度がどれほどであるかを分析してスキッドマーク異常と判定するスキッドマーク周波数強度判断部417と、異常と判定されると、これを出力するスキッドマーク異常表示部418とを含んでなる。
前記変態発生異常診断モジュールは、板厚が急変する領域が存在するか否かを判断する板厚急変判断部419と、炭素量及び目標温度データを用いて変態異常を起こす可能性を判断する炭素量及び目標温度判断部420と、実績温度が変態を起こす条件に該当するかを分析する実績温度判断部421と、それぞれのスタンドと板厚急変の位置が一致するかを分析し、荷重実績と板厚との間に相関性があるか否かを判断する荷重/板厚相関性判断部422と、変態発生と最終的に判断されると、その結果を出力する変態異常表示部423とを含んでなる。
また、図7aないし図7fは本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における制御性異常診断を示す図であって、図7aはFSU異常診断方法を示す流れ図、図7bは先端部V字形不良判断方法を示す流れ図、図7cは先端部V字形不良原因診断方法を示す流れ図、図7dはネッキング(Necking)診断方法を示す流れ図、図7eはAGCゲイン異常診断方法を示す流れ図、図7fはAGC制御器異常診断方法を示す流れ図である。
次に、図7aを参照してFSU異常診断方法を説明する。
まず、ステップS401において、各圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値をSCC設定部210から読み込む。その後、ステップS402において、スタンドの出側に設置されている板厚計205から圧延板203の板厚信号が印加されるか否か、すなわち前記出側板厚計がロードオンされたか否かを判断する。圧延板が検知されると、本発明で提示するアルゴリズムが動作することになる。
ステップS403において、前記板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集する。
図7aないし図7fに示されたアルゴリズムの動作は、実際、本発明のステップS101ないしS110の実行後のステップS114に該当するサブステップであって、板厚品質不良検出の際に、前記ステップで収集されたデータを用いて制御性異常を判断するために行われる。
次に、ステップS404において、前記板厚計205から収集された板厚偏差が需要家の管理公差(需要者が要求する交差範囲)より大きいか否かを判断する。これは需要家の管理公差より大きい場合には板厚不良と判断されるためである。
前記ステップS404における判断結果、板厚偏差が需要家の管理公差より小さいか又は等しい場合には終了し、大きい場合には、ステップS405で、運転者のロールギャップ介入があったか否かを判断する。この際、判断方法は数式5の条件による(運転者のロールギャップ手動介入存在有無判断方法)。
数5
|Sboth,i−Sboth,i−1|>X(um)→ 運転者のロールギャップ手動介入が存在するものと判断する。
ここで、前記Sboth,iはiサンプルにおける運転者ロールギャップ手動介入量を示し、Xは前記SCC設定部210で設定される値であって、本実施例では10〜50μmと選定した。
前記ステップS405における判断結果、運転者の手動介入があれば、ステップS406で、運転者手動介入不良をチェックするアルゴリズムを行う。
前記ステップS405における判断結果、運転者の手動介入がなければ、ステップS407で、APC(Automatic Position Controller)による板厚良否を判断するので、これは数式6による(APC良否判断方法)。
数6
|Sref,i−Sfbk,i|<<1 → APC不良ではない
ここで、前記Sref,iはiサンプルにおけるロールギャップ設定値、Sfbk,iはiサンプルにおけるロールギャップ実測値(実績値又はフィードバック値)を示す。
前記ステップS407における判断結果、ロールギャップ設定値と実測値との偏差が0に収束すると、APC不良がないものと取り扱うが、そうでなければ、APC不良と判断し、ステップS408でAPC不良ロジックを行う。
ステップS409はAPC不良ではない場合、圧延荷重の偏差が予め設定された値αより大きいか否かを判断する段階である。ここで、αは前記SCC設定部210で予め設定された値である。
前記ステップS409における判断結果、圧延荷重の偏差が予め設定された値αより大きければ、ステップ410において、先端部の荷重と板厚との間に相関性があるか否かを判断する。この際、相関性の判断は判定式6による(板厚及び荷重変化の相関性判定方法)。
[判定式6]
1)板厚が(−)不良で荷重偏差が(+)の場合 → 相関性が大きい。
2)板厚が(十)不良で荷重偏差が(−)の場合 → 相関性が大きい。
3)その他の場合には相関性がない。
前記ステップS410における判断結果、相関性があれば、ステップS411でFSUの変形抵抗予測式に不良があり得るので、この数式モデルをチェックする過程を行う。
一方、前記ステップS409における判断結果、圧延荷重偏差が予め設定された値α以下であり、或いは前記ステップS410における判断結果、相関性がない場合には、ステップS412で、出側温度実績FDTが所定の設定値βより大きいか否かを判断する。ここで、βは前記SCC設定部210で予め設定された値である。
前記ステップS412における判断結果、FDTがβより大きければ、ステップS413で、温度と板厚との間に相関性があるか否かを判断する。2つのデータの相関性判断は判定式7による(板厚及び温度変化の相関性判断方法)。
[判定式7]
1)板厚が不良の時点で温度偏差の変化が大きい場合 → 相関性が大きい。
2)その他の場合には相関性がない。
前記ステップS413における判断結果、相関性が大きければ、ステップS414で、FSUの温度予測モデルに不良があり得るので、この数式モデルを検証する過程を行う。
次に、図7bを参照して先端部のV字形板厚不良発生有無診断方法を説明する。
まず、ステップS421は先端部、すなわち板厚計Onから約10秒間の板厚実績を抽出する過程であって、この過程の板厚実績を判断データとして用いる。
ステップS422において、前記先端部の板厚偏差が所定の設定値γより小さいか否かを判断する。ここで、γは前記SCC設定部210で予め設定された値であって、通常−50〜−100μm範囲内の値に選定される。もしこの段階で板厚偏差がγより小さければ、これは先端部の板厚がV字形不良を有するものと判断されるので、ステップS423で、先端部の板厚にV字形不良が発生したものと最終的に判断した後終了する。
前記ステップS422における判断結果、板厚偏差がγより小さくなければ、このような場合にも先端部V字形不良が発生する可能性があるので、ステップS424で、板厚計On時点から所定の時間(本実施例では3秒と設定した)までの板厚実績を抽出した後、ステップS425で、前記所定の時間範囲内で板厚実績の最小値を演算し、ステップS426で、前記最小値抽出位置から所定の時間まで(本実施例では10秒と設定した)板厚実績を抽出する。
次に、ステップS427において、前記ステップS424〜ステップS426で最小値を求めることと同様に、板厚実績の最大値を求める。その後、ステップS428において、前記ステップS425で求めた板厚実績最小値と前記ステップS427で求めた板厚実績最大値との偏差を計算し、その値がγより大きいか否かを判断する。ここで、γは前記SCC設定部210で設定される値である。
前記ステップS428における判断結果、偏差がγより大きければ、先端部の板厚にV字形不良が発生したものと最終的に判断する。
上述したように、V字形不良を2つのアルゴリズムに区分する理由は、V字形不良の場合には板厚偏差が0から始まって−50μm以上になることもあり、30〜50μmから始まって−30〜−40μmになることもあるからである。
図7cは先端部V字形不良原因診断方法を示す流れ図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
まず、ステップS431において、板厚実績と温度実績との相関性を判断する。相関性判断方法は、判定式7と同様の方法で行う。前記ステップS431における判断結果、2つのデータ間に相関性があれば、ステップS432で、前段スタンドの温度冷却に問題があると最終的に判断した後終了する。
前記ステップS431における判断結果、2つのデータ間に相関性がなければ、ステップS433で、V字形不良と運転者のロールギャップ介入が同極性を有するか否かを判断する。前記ステップS433における判断結果、2つのデータが同極性を持たなければ、ステップS434で、運転者がギャップ介入を行うことにより板厚不良を防止した場合と最終的に判断した後終了する。
前記ステップS433における判断結果、2つのデータが同極性をもつと、ステップS435で、ロール速度の問題を判断する。その判定方法は判定式8による(ロール速度収束可能判断方法)。
[判定式8]
|ΔVR,ref−ΔVR,fbk|<<1 → ロール速度を収束する。(モータ制御盤の問題ではない)
ここで、ΔVR,refはロール速度設定値、ΔVR,fbkはロール速度実測値(フィードバック値)を示す。
前記ステップS435における判断結果、ロール速度が収束すれば、ステップS436で、ギャップ設定による板厚不良が発生したものと最終的に判断した後終了する。
前記ステップS435における判断結果、ロール速度が収束しなければ、ステップS437で、ロール速度の設定値と実測値との間にどれほどの差異があるかを判断し、その差異が所定の値X(rpm)より小さなければ、ステップS438で、FSUの速度設定が不良であると最終的に判断した後終了する。ここで、Xは前記SCC設定部210で設定される値である。
前記ステップS437における判断結果、その差異が所定のX値より大きければ、ステップS439で、運転者のロール速度介入があったか否かを判断する。その判断方法は数式7による(運転者のロール手動介入有無判断方法)。
数7
|ΔVscsv,i−ΔVscsv,i−1|>X(mpm) → 運転者速度手動介入存在
ここで、ΔVscsv,iはiサンプルにおける運転者ロール速度手動介入量であり、Xは前記SCC設定部210で予め設定された値であって、本実施例では10〜20mpmと設定した。
前記ステップS439における判断結果、運転者の介入が存在しなければ、終了し、運転者介入が存在すれば、ステップS440で、板厚実績と張力実績とが同極性を有するか否かを判断する。この際、板厚と張力とが同極性を持たない場合には、運転者の速度手動介入で板厚が不良になることを防止可能なことを意味し、板厚と張力とが同極性を持つ場合には、運転者の速度介入によって板厚の不良が発生したことを意味する。
図7dはネッキング診断方法を示す流れ図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
まず、ステップS451は、ネッキング現象が主に特定のスタンドとDC(Down Coiler)との間に発生するので、DC On時点で幅変動と板厚変動とが同極性を有するか否かを判断する過程である。前記ステップS451における判断結果、同極性を持つと、これはネッキングが発生したという明らかな証拠になるので、ステップS452で、最終的にネッキングが発生したことを表示した後終了する。
ステップS453は、DC On時点で幅変動と板厚変動とが同極性を持たない場合、温度変動と板厚変動との相関性を分析する過程である。この相関性判断方法は、判定式7と同様の方法で行われる。この際、2つのデータ間に相関性があれば、ステップS454で、最終的に素材の温度不良と判定してその結果を表示した後終了する。
ステップS455は、板厚と温度との相関性がない場合、板厚変動が発生したスタンドで運転者のギャップ介入が存在したか否かを判断する過程である。運転者のロール介入有無の判断は数式5による。ギャップ介入が存在したならば、ステップS456で、運転者のギャップ介入不良を表示した後終了する。
ステップS457は、板厚変動が発生した時点でギャップ介入もない場合、これは幅変動なしでネッキングが発生したものと判断し、その結果を表示した後終了する過程である。
図7eはAGCゲイン異常診断方法を示す流れ図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
まず、ステップS461は、板厚実測値と目標板厚との偏差が評価基準値に収束する時間を演算する過程であって、数式8による(板厚収束時間演算方法)。
数8
|href,t−hfbk,t|<εを満足するtを収束時間(Time)と選定する。
ここで、εは前記SCC設定部210で予め設定される値であって、本実施例では5μm以内に選定する。
ステップS462は前記収束時間が任意のYより大きいか否かを判断する過程である。この際、前記係数Yは板厚実測値が目標板厚に収束する最大時間を意味し、前記SCC設定部210で予め設定された値である。
ステップS463は前記収束時間が任意のYより大きい場合にモニタAGCのゲイン不足と最終的に判断する過程である。
図7fはAGC制御器異常診断方法を示す流れ図であって、板厚不良発生時にAGCのハンチング(Hunting)を判断することが可能なアルゴリズムである。
まず、ステップS471は仕上圧延出側温度と板厚実績との相関度を演算する過程であって、数式9による(板厚と温度実績との相関度演算方法)。
数9
ここで、0<Ch,T<1を満足する。
但し、Ch,Tは板厚と温度実績との相互相関(cross corelation)係数であり、Cは厚実績の自己相関(auto corelation)係数であり、Cは温度実績の自己相関係数である。
数式9は、一般に温度が15℃に変動するとき、板厚実測値が100μm程度変動するという実験式に基づいて本実施例で選択されたもので、数式9で板厚実績が100μm以上、或いは温度実績が15℃以上の場合にはそれぞれ100μmと15℃に正規化する。
ステップS472は、前記ステップS471で演算された相関度が、予め設定された値以上か否かを判断する過程である。2つのデータの相関度が低い場合には、ステップS473で制御計のゲイン不足が原因になるので、次のステップS474を行う。本実施例では前記予め設定された値を0.7とした。
ステップS474は、板厚制御器の不良を判定するために圧延荷重の中央部の実績を周波数分析する過程である。次に、ステップS475で、一般に周波数分析でよく現われるスキッドマーク周波数とロール偏心に対する周波数の成分を除去した後、ステップS476及びステップS477で、モニタAGCの周波数成分とロールフォース(Roll Force)AGCの周波数成分があか否かを判定する。この際、それぞれの周波数faとfbの成分は前記SCC設定部210で予め設定される値である。一般的に、熱間仕上圧延ではそれぞれ0.5Hz、1Hzの成分が現われる。
前記周波数分析の後にそれぞれのAGCの周波数が感知される場合には、ハンチングを表示するステップS478及びステップS479を行った後終了する。
図8及び図9は本発明に適用される仕上圧延異常診断装置において制御異常判定部221の概略的構成図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
本発明に適用される制御異常判定部221は、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を印加するSCC設定部210、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集するための実測データ収集部211、出側板厚計がロードオンされたかを判定する出側板厚計ロードオン判断部212からのデータを用いて判定する。
前記SCC設定部210、板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208は、図2に示したものと同様である。
一方、制御異常判定部221は、FSU異常診断モジュール、先端部V字形不良判断及び原因判断モジュール、ネッキング発生診断モジュール、AGCゲイン異常診断モジュール及びAGC制御器異常モジュールに大別されるが、次に、これを細分して説明する。
まず、FSU異常診断モジュールを説明する。
前記FSU異常診断モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部513と、板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、運転者の介入有無及びAPC不良有無を判断する運転者介入及びAPC判断部514と、圧延荷重偏差が予め設定された値より大きければ、先端部荷重と板厚との間に相関性があるか否かを判断してFSU変形抵抗予測不良があるかを判定する圧延荷重偏差判断部515と、出側温度実績が任意の設定値より大きければ、出側温度と板厚実績との間に相関性があるか否かを判断し、FSU温度予測不良があるかを判定する温度偏差判断部516とを含んでなる。
前記先端部V字形不良判断及び原因判断モジュールは、前記板厚計のOn時点から一定区間の板厚実績を抽出し、板厚偏差が予め設定された値より小さいか否かを判断し、この区間における板厚実績最小値を計算する板厚最小値演算部517と、前記最小値抽出位置で一定の区間の板厚データ実績を抽出する異常判定板厚抽出部518と、前記区間における板厚実測値最大値を演算する板厚最大値演算部519と、前記板厚実績最小値と最大値との偏差が所定の設定値より大きいか否かを判断し、先端部板厚V字形不良が発生したか否かを判断する先端板厚V字形不良判断部520と、前記板厚実績と出側温度実績との間に相関性があるか否かを判断する板厚/温度実績相関性判断部521と、前記V字形不良が運転者のロールギャップ介入と同極性を有するか否かを判断する板厚/運転者介入相関性判断部522と、ロール速度の収束有無を判定する速度設定判断部523と、前記ロール速度偏差がどれほど大きいかを判断し、運転者のロール速度手動介入有無を判断して板厚実績と張力とが同極性を有するかを最終的に計算し、ロール速度介入が発生したか否かを判定する運転者介入判断部524とを含んでなる。
前記ネッキング発生診断モジュールは、DC On時点で幅変動と板厚変動とが同極性を有するか否かを判断し、同極性をもつと、ネッキングが発生したと最終的に判断する板厚/幅極性判断部530と、温度変動と板厚変動との相関性を判定し、相関性があれば、素材温度不良と最終的に判定する温度/板厚極性判断部531と、板厚変動が発生したスタンドで運転者のギャップ介入が存在したか否かを判断し、運転者ギャップ介入不良を最終的に判定する板厚/ギャップ発生時点判断部532と、板厚変動が発生した時点でギャップ介入もなかったならば、幅変動なしでネッキングが発生したものと最終的に判断するネッキング表示部533とを含んでなる。
前記AGCゲイン異常診断モジュールは、板厚実測値と目標板厚との偏差が評価基凖値に収束する時間を演算する板厚収束時間演算部534と、前記収束時間が前記SCC設定部で設定された所定の設定値より大きいか否かを判断する板厚収束時間判断部535と、前記収束時間が所定の設定値より大きければ、モニタAGCのゲイン不足を最終的に判断して表示するAGCゲイン不足表示部536とを含んでなる。
前記AGC制御器異常診断モジュールは、仕上圧延出側温度と板厚実績との相関度を演算するための温度/板厚相関度演算部537と、前記温度/板厚の相関度値を判断するための温度/板厚相関度判断部538と、前記相関度が所定の設定値より小さければ、圧延仕上の中央部実績を周波数変換するための圧延荷重周波数変換部539と、仕上圧延板厚実績の周波数分析でよく現われるスキッドマーク周波数及びロール偏心に対する周波数成分を除去してモニタAGCの周波数成分とロールフォースAGCの周波数成分が感知されるか否かを判断する周波数判断部540と、前記それぞれの周波数が感知されると、モニタAGCハンチングかロールフォースAGCハンチングかを最終的に判断して表示するAGC異常表示部541とを含んでなる。
図10a及び図10bは本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における設備性異常診断を示す図であって、図10aはロール偏心異常診断方法を示す流れ図、図10bはセンサ異常診断方法を示す流れ図である。
次に、図10aを参照してロール偏心異常診断方法を説明する。
まず、ステップS501において、各圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値をSCC設定部210から読み込む。その後、ステップS502において、スタンドの出側に設置されている板厚計205から圧延板203の板厚信号が印加されるか否か、すなわち前記出側板厚計がロードオンされたか否かを判断する。圧延板が検知されると、本発明で提示するアルゴリズムが動作することになる。
ステップS503において、前記板厚計205、入側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集する。
図10a及び図10bに示したアルゴリズムの動作は、実際、本発明のステップS101〜S110の実行後のステップS113に該当するサブステップであって、板厚品質不良検出の際、前記ステップで収集されたデータを用いて設備性異常を判断するために行われる。
ステップS504において、前記板厚計205から収集された板厚偏差が需要家の管理公差(需要者が要求する公差範囲)より大きいか否かを判断する。これは需要家の管理公差より大きい場合には板厚不良と判断されるからである。
前記ステップS504における判断結果、板厚偏差が需要家の管理公差より小さいか又は等しい場合には終了し、大きい場合には、ステップS505において、バックアップロールの上下回転周波数を計算する。この際、各スタンドのバックアップロールの上下回転周波数は数式10のように計算される。
ここで、Vはバックアップロールの回転速度、Rはバックアップロールの半径であって、それぞれ前記SCC設定部210で圧延の前に予め設定された値である。
ステップS506において、出側板厚の実測値(実績値)をFFT変換する。この際、ロール速度の可変区間ではFFT変換が難しいため、正常圧延区間、すなわちロール速度が一定の区間でFFT変換を行う。
ステップS507において、前記ステップS506の結果値から各スペクトル強度に対応する周波数faを演算する。それぞれの周波数は該当するスペクトル強度をもっている。
ステップS508において、前記ステップS105で演算されたバックアップロールの回転周波数のn倍と、前記ステップS507で演算された周波数faとが一致するポイントが存在するか否かを検索する。この際、一致する周波数があれば、その周波数でそのスタンドのバックアップロールに偏心が存在することを意味する。ところが、周波数が一致するとしても、全て偏心が存在するのではないため、次の過程が行われる。
ステップS509は、前記ステップS508の周波数に対応するスペクトル強度が任意の設定値α以上か否かを判断する過程であって、この際の設定値は前記SCC設定部210で圧延の前に設定された値であり、それぞれのスタンドの速度に応じて選定される値である。スペクトル強度が設定値以上になると、当該スタンドのバックアップロールにロール偏心が発生したものと判定されるので、ステップS510において、これを最終的に出力して表示する。
図10bはセンサ異常を診断する方法であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
まず、ステップS511において、出側板厚偏差がγ(m)以上連続的にβ(μm)より大きいか否かを判断する。この際、前記係数βとγは前記SCC設定部210で設定される値であって、一般に、γは5m、βは100μmに選定される。前記ステップS511における判断結果、前記条件に該当すると、圧延板上にある冷却水が板厚偏差を生じさせる原因と判定され、実際板厚偏差ではなくセンサの異常と判定される。
ステップS512において、判定式9のような方法で板厚計異常を確認する(板厚計異常判定式)。
[判定式9]
|h−hi−1|>h′
ここで、iはサンプル数を示し、h’は前記SCC設定部210で設定される係数であって、通常50〜100μmが選定される。
ステップS513において、前記ステップS512の条件を満足させると、板厚計異常と最終的に出力した後終了する。
一方、ステップS514ないしステップS516は温度計異常を判定する過程であって、これを説明すると、次の通りである。
まず、ステップS514において、出側温度変動が秒当たり所定の設定値以上変動するか否かを判断する。一般に、熱延板の温度は低周波の形に変動されるため、このように急激な変動は温度計の異常が疑われる。本実施例では所定の設定値は50℃と設定した。
前記ステップS514における判断結果、出側温度変動が所定の設定値以上であれば、ステップS515で、判定式10の方法で温度計異常を確認する。
[判定式10]
|P−Pi−1|>P′
ここで、iはサンプル数を示し、P’は前記SCC設定部210で設定される係数であって、本実施例では50℃が選定された。
ステップS516において、前記ステップS515の条件が満足されると、温度計異常と最終的に出力した後終了する。
図11は本発明に適用される仕上圧延異常診断装置における設備異常判定部220の概略的構成図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
図11に示した設備異常判定部220は、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を印加するSCC設定部210と、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集するための実測データ収集部211と、出側板厚計がロードオンされたかを判定する出側板厚計ロードオン判断部212とからのデータを用いて判定する。前記SCC設定部210、板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208は図2に示したものと同様である。
一方、前記設備異常判定部220はロール偏心異常診断モジュールとセンサ異常診断モジュールとに大別されるが、前記センサ異常診断モジュールはさらに板厚計(板厚センサ)異常診断モジュールと温度計(温度センサ)異常診断モジュールとに分けられるので、これを区分して説明すると、次の通りである。
まず、ロール偏心異常診断モジュールを説明する。
前記ロール偏心異常診断モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きいか否かを判断する板厚偏差過多判断部613と、前記板厚偏差過多判断部613における判断結果、板厚偏差が管理公差より大きければ、バックアップロールの上下回転周波数を計算するためのバックアップロール回転周波数演算部614と、出側板厚の実測値をFFT変換するための板厚実測値FFT演算部615と、前記板厚実測値FFT演算部615の結果値から各スペクトル強度に対応する周波数faを演算し、前記バックアップロール回転周波数演算部614で演算されたバックアップロールの回転周波数のn倍と前記各スペクトル強度に対応する周波数faとが一致するポイントが存在するかを演算すると同時に、前記周波数faに対応するスペクトル強度が前記SCC設定部210で設定された係数より大きいか否かを判断する板厚スペクトル強度過多判断部616と、前記板厚スペクトル強度過多判断部616における判断結果、スペクトル強度が設定係数より大きければ、ロール偏心が発生したものなので、その結果を最終的に出力するロール偏心発生表示部617とを含む。
次に前記センサ異常診断モジュール中の板厚計(板厚センサ)異常診断モジュールを説明する。
板厚計異常診断モジュールは、前記板厚偏差過多判断部613における判断結果、板厚偏差が管理公差より大きければ、出側板厚偏差が前記SCC設定部210で予め設定されたγ以上連続的にβより大きいか否かを判断する板厚偏差連続性判断部618と、前記板厚偏差連続性判断部618の条件を満足すると、1サンプリングの間に、予め設定された値以上の板厚変動があったか否かを判断する板厚偏差急変判断部619と、前記板厚偏差急変判断部の判断結果、予め設定された値以上の板厚変動があれば、板厚計に異常があることを最終的に出力する板厚センサ異常表示部620とを含んでなる。
次に前記センサ異常診断モジュール中の温度計(温度センサ)異常診断モジュールを説明する。
温度偏差が秒当たり前記SCC設定部210で予め設定された値以上変動するか否かを判断する出側温度急変判断部621と、前記出側温度急変判断部621における判断結果、出側温度が急変したものと判断されると、1サンプリングの間にどれほどの荷重変動があったかを判断することにより、温度計異常を判定する荷重急変判断部622と、前記荷重急変判断部622の判断結果、温度計異常と判定されると、これを最終的に出力する温度計異常表示部623とを含んでなる。
図12aないし図12dは本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法中の確信度過程を示す図であって、図12aはロール速度運転者介入確信度判定方法を示す流れ図、図12bはスプレー運転者介入確信度判定方法を示す流れ図、図12cはロール偏心確信度判定方法を示す流れ図、図12dはFSU不良確信度判定方法を示す流れ図である。
次に、図12aを参照してロール速度運転者介入確信度判定方法を説明する。
まず、ステップS601において、各圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値をSCC設定部210から読み込む。その後、ステップS602において、スタンドの出側に設置されている板厚計205から圧延板203の板厚信号が印加されるか否か、すなわち前記出側板厚計がロードオンされたか否かを判断する。圧延板が検知されると、本発明で提示するアルゴリズ厶が動作することになる。
ステップS603において、前記板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集する。
ステップS604において、前記板厚計205から収集された板厚偏差が需要家の管理公差(需要者が要求する公差範囲)より大きいか否かを判断する。これは需要家の管理公差より大きい場合には板厚不良と判断されるためである。
前記ステップS604における判断結果、板厚偏差が需要家の管理公差より小さいか又は等しい場合には終了し、大きい場合には、ステップS605において、運転者介入量と張力変動間の相関度を演算する。2つのデータの相関関係がどれほどであるかを演算することにより、板厚不良の確信度を決定することができる。このような相関度演算は数式11による(板厚不良確信度を演算するための2つのデータの相関度演算方法)。
ここで、C1は相関度、fとgは任意の2つのデータベクトル、<f、g>は2つのベクトルの内積、‖‖はベクトルの大きさをそれぞれ示す。
一方、数式11は次のように誘導される。
まず、2次元ベクトル空間において、fとgの内積は、ベクトルが成す角度をθとするとき、<f,g>=‖f‖‖g‖cosθ=f+fで定義される。内積はベクトルの間にある角度の概念を表現する性質を持っており、これは多次元ベクトル空間においても同一である。
N次元ベクトル空間にある2つのベクトルfとgがN次元空間内でθの角度を成してい
そして、この式からN次元のベクトル空間に対する相関係数も誘導される。一方、前記
とが分る。
すなわち、C1の大きさがfとgの角度に対する関係の強度を表示する。2つのデータの方向が一致した場合、すなわちθ=0のとき、C1は最大値1を取り、角度が大きくなるにつれてC1の値は小さくなる。また、C1=0のとき、すなわち<f、g>=0のとき、fとgを直交する。
すなわち、数式11によれば、C1は2つのベクトル角度にのみ依存する量であり、ベクトルの大きさとは関係がない。
ステップS606は測定された板厚偏差と張力変動間の相関度C2を演算する過程であって、その方法は数式11と同様である。
また、ステップS607も運転者の速度介入量と板厚偏差との相関度C3を演算する過程であって、その方法は数式11と同様である。
これにより、運転者のロール速度介入に対する確信度を演算するために運転者のロール速度介入量、張力変動及び板厚偏差間の相関度を演算した。
ステップS608は前記演算された相関度の極性を判断する過程である。数式11で説明した通りに、相関度は−1〜+1の値をもっており、(−)の相関度は相関関係がないことを示すので、三つの中の一つでも符号が(−)の符号であれば、ステップS610において相関度を0で表示する。
ステップS609は前記演算された三つの相関度の符号が全て陽の場合、最終ロール速度確信度を求める過程であって、前記最終ロール速度確信度は数式12のように算術平均で求める(運転者介入確信度演算方法)。
次に、図12bを参照してスプレー運転者介入の確信度演算方法を説明する。
まず、ステップS611は板厚偏差と温度実績間の相関度D1を数式11のような方法で演算する過程である。
ステップS612はスプレー運転者介入のあるスタンドでゲージメーター式によって計算された板厚偏差h7GMと温度実績間の相関度D2を前記数式11と同様の方法で演算する過程である
ステップS613は実測された板厚偏差と前記ゲージメーター式によって演算された板厚偏差間の相関度D3を数式11と同様の方法で演算する過程である。
ステップS614は前記演算された相関度の極性を判断する過程である。上述したように、(−)相関度は相関関係がないことを示すものなので、三つの中の一つでも符号が(−)であれば、ステップ616で、相関度を0と決定する。
ステップS615は、前記演算された三つの相関度の符号が全て(+)の場合、最終スプレー運転者介入確信度を演算する過程であって、最終スプレー運転者介入確信度が前記三つの相関度の算術平均を取るので、数式12に記載されたものと同様の方法で行われる。
次に、図12cを参照してロール偏心の確信度を演算する方法を説明する。
まず、ステップS617は、それぞれのスタンドの平均スペクトル強度Cmを演算する過程である。各スタンドの平均スペクトル強度は数式13のような方法でも求める(各スタンド平均スペクトル強度演算式)。
ステップS619は前記上下部バックアップロールの主要周波数以外の周波数でスペクトル強度を求める過程であって、そのスペクトル平均強度をCoffとする。
ステップS620は、前記計算されたスペクトル強度を比較する過程であって、前記ステップS618で求めた主要周波数における平均強度と前記ステップS618で求めた周波数における平均強度との差異が、前記SCC設定部211で予め設定された値θecc forceより大きいか否かを判断する過程である。主要周波数におけるスペクトル強度が大きい場合には、ロール偏心が大きいことを意味するので、ステップS621で、数式14のようにロール偏心に対する確信度を計算する。(ロール偏心確信度演算方法)
ここで、Cecc forceは前記SCC設定部210で予め設定された値であって、テストによって決定される。
次に、図12dを参照してFSU不良確信度演算方法を説明する。
スタンド別実測荷重偏差は、入側素材板厚変動、温度偏差発生、Both介入(ウォークサイド側とドライブサイド側の両方とも同時に手動ロールギャップが入った場合)及びFSU設定誤差などが原因になって発生するため、実測荷重偏差をそれぞれの原因別に発生した荷重偏差に分離した後、原因別X線板厚偏差に寄与した程度(板厚変動量)を予測し、全厚の変動量に対する原因別板厚変動量の比率を原因別確信度とする。下記の数式は本過程に適用される数式である。
[iスタンドロールフォース平衡式]
意味する。
[iスタンド入側板厚偏差によるiスタンドロールフォース変化量]
ここで、ΔHはiスタンド入側板厚偏差[μm](plus=large)を意味し、Mはiスタンドミル(Mill)定数[ton/mm]を意味し、Qはiスタンド塑性係数[ton/mm]を意味する。
[温度偏差によるiスタンドロールフォース変化量]
を意味する。
[iスタンドBoth介入によるiスタンドロールフォース変化量]
を意味する。
[FSU設定誤差によるiスタンドロールフォース変化量]
[iスタンド入側板厚偏差によるiスタンド出側板厚変化量]
[温度偏差によるiスタンド出側板厚変化量]
[iスタンドBoth介入によるiスタンド出側板厚変化量]
ここで、Δhはiスタンド出側板厚[μm](plus=large)である。
[iスタンドFSU設定誤差によるiスタンド出側板厚変化量]
ステップS622は温度不良による板厚変動量を演算する過程であって、数式15の方法で求めることができる(温度偏差によるX線板厚変化量)。
ここで、pは設置されたスタンドの総数である。
ステップS623はBoth介入による板厚変動量を演算する過程であって、数式16の方法で求めることができる。(iスタンドBoth介入によるX線板厚変化量)
ステップS624はFSU不良による板厚変動量を演算する過程であって、数式17の方法で求めることができる。(iスタンドFSU設定誤差によるX線板厚変化量)
ステップS625は極性判断過程であって、数式15で演算した温度による板厚変動量とX線板厚偏差との極性を比較する。比較結果、極性が異なる場合にはステップS627で確信度を0と決定し、極性が同一の場合にはステップS626で数式18の如く確信度を演算する(確信度計算)。
ここで、Cfdtは温度不良確信度、CbothはBoth介入による確信度、CfsuはFSU設定
次に、ステップS628では数式16で演算したBoth手動介入による板厚変動量とX線板厚偏差との極性を比較する。比較結果、極性が異なる場合にはステップS630で確信度を0と決定し、極性が同一の場合にはステップS629で確信度を数式18のような方法で計算する。
ステップS631では、数式17で演算したFSUによる板厚変動量とX線板厚偏差との極性を比較する。比較結果、極性が異なる場合にはステップS633で確信度を0と決定し、極性が同一の場合にはステップS632で確信度を数式18のような方法で計算する。
図13及び図14は本発明に適用される仕上圧延異常診断装置における確信度判定部222の概略的構成図であって、これを詳細に説明すると、次の通りである。
本発明に適用される確信度判定部222は、目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を印加するSCC設定部210と、板厚計205、入側温度計204、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208からそれぞれ実測データを収集するための実測データ収集部211と、出側板厚計がロードオンされたか否かを判定する出側板厚計ロードオン判断部212とからのデータを用いて判定する。前記SCC設定部210、板厚計205、出側温度計206、圧延荷重測定センサ207及びロールギャップ測定センサ208は図2に示したものと同一である。
一方、前記仕上圧延異常診断装置の確信度判定部は、ロール速度運転者介入確信度判定モジュール、スプレー運転者介入確信度判定モジュール、ロール偏心確信度判定モジュール及びFSU不良確信度判定モジュールとの大別されるが、次に、これを細分して説明する。
前記ロール速度運転者介入確信度判定モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部713と、板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、運転者介入量と張力変動間の相関度C1を演算するための運転者介入/張力間相関度演算部714と、板厚偏差と張力変動間の相関度C2を演算するための板厚/張力間相関度演算部715と、運転者介入量と板厚偏差との相関度C3を演算するための運転者介入/板厚間相関度演算部716と、前記C1、C2及びC3間の相関度の極性を判断するための相関度極性判断部717と、前記演算された3つの相関度の極性が少なくとも一つでも陰の符号を有すると、確信度を0と決定し、全て陽の符号を有すると、最終ロール速度運転介入確信度を前記3つの相関度の平均で決定する確信度演算部718とを含んでなる。
前記スプレー運転者介入確信度判定モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、板厚偏差と温度実績間の相関度D1を演算するための板厚/温度間相関度演算部719と、スプレー運転者介入のあるスタンドでゲージメーター式によって計算された板厚偏差と温度実績間の相関度D2を演算するための板厚/温度間相関度演算部720と、実測された板厚偏差と前記ゲージメーター式によって演算された板厚偏差間の相関度D3を演算するための板厚偏差/演算された板厚間相関度演算部721と、前記演算されたD1、D2及びD3の極性を判断し、陰の相関度であれば、相関関係がないものと決定し、前記3つの相関度の符号が全て陽であれば、最終スプレー運転者介入確信度は前記3つの相関度の平均で決定する確信度演算部718とを含んでなる。
前記ロール偏心確信度判定モジュールは、板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、各スタンドの平均スペクトル強度を演算するためのスタンド平均スペクトル強度演算部731と、上下部のバックアップロールの主要周波数以外の周波数でスペクトル強度の平均を演算するためのスペクトル強度平均演算部732と、前記主要周波数におけるスペクトル強度と前記主要周波数以外の周波数で求めたスペクトル強度との偏差を判断するためのスペクトル強度比較部733と、前記主要周波数におけるスペクトル強度が大きい場合にはロール偏心が大きいことを意味するので、前記主要周波数におけるスペクトル強度と主要周波数以外のスペクトル強度との偏差を用いて確信度を演算する確信度演算部718とを含んでなる。
前記FSU不良確信度判定モジュールは、温度不良による板厚変動量を演算するための温度/板厚変動量演算部734と、Both介入による板厚変動量を演算するための運転者介入/板厚変動量演算部735と、FSU不良による板厚変動量を演算するためのFSU設定/板厚変動量演算部736と、前記3つの変動量とX線板厚偏差との極性を判断する極性判断部737と、前記極性判断部737における判断結果、極性が異なる場合には確信度を0と最終的に決定し、極性が同一の場合にはそれぞれの確信度を前記X線板厚偏差との比率に応じて決定する確信度演算部718とを含んでなる。
以上、本発明に対する技術思想を添付図面と共に述べたが、これは本発明の最も好適な一実施例を例示的に説明したもので、本発明を限定するものではない。また、この技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術思想の範疇から逸脱することなく様々な変形及び模倣が可能なのは、明らかなことである。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法を示す流れ図である。
本発明に適用される仕上圧延異常診断装置の概略構成図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における運転者ロールギャップ介入診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における速度介入診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるスプレー介入診断方法を示す流れ図である。
本発明に適用される仕上圧延異常診断装置の操作異常(運転者操作性)判定部の概略的構成図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるスキッドマーク異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるスキッドマーク異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における変態発生異常診断方法を示す流れ図である。
本発明に適用される仕上圧延異常診断装置の素材異常判定部の概略構成図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるFSU異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における先端部V字形不良判断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法における先端部V字形不良原因診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるネッキング診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるAGCゲイン異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるAGC制御器異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常装置の制御異常判定部の概略構成図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常装置の制御異常判定部の概略構成図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるロール偏心異常診断方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるセンサ異常診断方法を示す流れ図である。
本発明に適用される仕上圧延異常診断装置の設備異常判定部の概略構成図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるロール速度運転者介入確信度判定方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるスプレー運転者介入確信度判定方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるロール偏心確信度判定方法を示す流れ図である。
本発明の一実施例に係る仕上圧延異常診断方法におけるFSU不良確信度判定方法を示す流れ図である。
本発明に適用される仕上圧延異常診断装置の確信度判定部の概略構成図である。
本発明に適用される仕上圧延異常診断装置の確信度判定部の概略構成図である。
符号の説明
201 上部仕上圧延ロール
202 下部仕上圧延ロール
203 圧延板
204 仕上圧延入側温度計
205 仕上圧延出側板厚計
206 仕上圧延出側温度計
207 圧延荷重測定センサ
208 ロールギャップ測定センサ
210 SCC設定部
211 実測データ収集部
212 出側板厚計ロードオン判断部
213 評価区分判断部
214 オンゲージ率演算部
215 先端部異常判定部
216 中央部異常判定部
217 尾端部異常判定部
218 運転者操作性判定部
219 素材異常判定部
220 設備異常判定部
221 制御異常判定部
222 確信度判定部
223 異常診断結果部
313、413 板厚偏差過多判断部
314 運転者ギャップ介入量判断部
315 極性判断部
316 ギャップ介入量異常表示部
317 板厚偏差極性判断部
318 張力演算値/設定値比較部
319 速度手動介入極性判断部
320 ロール速度介入異常表示部
321 スプレー介入有無判断部
322 板厚比較部
323 板厚/温度変化比較部
324 スプレー介入異常表示部
414 スタンド最高速度演算部
415 スキッドマーク周波数演算部
416 板厚実測値FFT変換部
417 周波数強度判断部
418 スキッドマーク異常表示部
419 板厚急変判断部
420 炭素量及び目標温度判断部
421 実績温度判断部
422 荷重/板厚相関性判断部
423 変態異常表示部
513 板厚偏差過多判断部
514 運転者介入/APC判断部
515 圧延荷重偏差判断部
516 温度偏差判断部
517 板厚最小値演算部
518 異常判定板厚抽出部
519 板厚最大値演算部
520 先端板厚V字形不良判断部
521 板厚/温度実績相関性判断部
522 相関性判断部
523 速度設定判断部
524 運転者介入判断部
530 板厚/幅極性判断部
531 温度/板厚極性判断部
532 板厚/ギャップ発生時点判断部
533 ネッキング表示部
534 板厚収束時間演算部
535 板厚収束時間判断部
536 AGCゲイン不足表示部
537 温度/板厚相関度演算部
538 温度/板厚相関度判断部
539 圧延荷重周波数変換部
540 周波数判断部
541 AGC異常表示部
613 板厚偏差過多判断部
614 バックアップロール回転周波数演算部
615 板厚実績値FFT演算部
616 板厚スペクトル強度過多判断部
617 ロール偏心発生表示部
618 板厚偏差連続性判断部
619 板厚偏差急変判断部
620 板厚センサ異常表示部
621 出側温度急変判断部
622 荷重急変判断部
623 温度計異常表示部
713 板厚偏差過多判断部
714 運転者介入/張力間相関度(C1)演算部
715 板厚/張力間相関度(C2)演算部
716 運転者介入/板厚間相関度(C3)演算部
717 相関度極性判断部
718 確信度演算部
719 板厚/温度間相関度(D1)演算部
720 演算された板厚(h7GM)/温度間相関度(D2)演算部
721 板厚偏差/演算された板厚(h7GM)間相関度(D3)演算部
731 スタンド平均スペクトル強度演算部
732 スペクトル強度平均演算部
733 スペクトル強度比較部
734 温度/板厚変動量演算部
735 運転者介入/板

Claims (26)

  1. 仕上圧延において品質及び制御の異常原因を推定して圧延板の品質度合いを高めるための仕上圧延異常診断装置において、
    目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの目標設定値を印加するSCC(Supervisory Control Computer)設定部と、
    実測データを収集するための実測データ収集部と、
    出側板厚計がロードオンされたか否かを判定し、ロードオンされていると、仕上圧延異常診断を開始する出側板厚計ロードオン判断部と、
    板厚データを用いて先端部、尾端部及び中央部を区分するための評価区分判断部と、
    前記実測データ収集部から収集されたデータ及び前記SCC設定部に設定された値を用いて前記先端部、尾端部及び中央部それぞれの領域でオンゲージ率を演算するためのオンゲージ率演算部と、
    前記実測データ収集部及びオンゲージ率演算部の出力値から前記先端部、中央部及び尾端部の各領域の異常などを判定するための1次異常判定部と、
    前記実測データ収集部の出力値及び前記SCC設定部に設定された値を用いて運転者の介入有無、素材異常、設備異常又は制御異常を判定する2次異常判定部と、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値を用いて前記2次異常判定部による判定値の確信度を決定する確信度判定部とを含む仕上圧延異常診断装置。
  2. 前記2次異常判定部が、
    板厚不良が発生した時点でロールギャップ、ロール速度及びスプレーに対する運転者の介入有無を計算するための運転者操作性判定部と、
    入出側温度偏差及び実績板厚による素材異常を判定するための素材異常判定部と、
    ロール偏心やセンサ異常有無などを分析するための設備異常判定部と、
    仕上圧延機の制御的な異常有無を判断するための制御異常判定部とを含むことを特徴とする請求項1記載の仕上圧延異常診断装置。
  3. 前記運転者操作性判定部が、
    板厚偏差が需要家の管理公差より大きく、運転者のギャップ介入量が前記SCC設定部で設定された設定値(Xμm)と比較し、運転者のギャップ介入量が
    上記設定値(Xμm)より大きければ、運転者のギャップ介入量による板厚変動量を演算して前記ギャップ介入量と板厚変動量とを比較することにより、運転者のロール介入異常有無を判断する運転者ロールギャップ介入診断部と、
    板厚偏差が(−)であれば、スタンド間の張力を演算し、前記張力演算値と前記SCC設定部で設定された張力設定値との比較を行うことにより、ロール速度介入異常か否かを判断する速度介入診断部と、
    任意のスタンド荷重を用いて板厚を演算し、前記演算された板厚と実測板厚との相関度Cを数式1を用いて演算し、この相関度Cが予め設定された閾値(C limit)より小さく、且つ同様に数式1を用いて演算した板厚偏差と出側温度変化との相関度Dが予め設定された閾値(D limit)より大きければスプレー介入異常と判定するスプレー介入診断部とを含むことを特徴とする請求項2記載の仕上圧延異常診断装置。
    式中、Cx(x=1、2、3)、Dx(x=1、2、3)は相関度、fとgは任意の2つのデータベクトル、<f、g>は2つのベクトルの内積、‖‖はベクトルの大きさをそれぞれ示す。)
  4. 前記素材異常判定部が、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きければ、それぞれのスタンドの最高速度を用いてサンプル圧延長さを求め、これを基準として板厚を一定の長さのピッチに変換した後、前記板厚データを用いてスキッドマーク1周期周波数を演算し、前記板厚実測値をFFT変換する板厚実測値FFT変換部と、
    前記板厚実測値FFT変換部で変化された値から、それぞれのスペクトル強度に相当する周波数を演算し、前記スキッドマーク周波数と一致する周波数を検索してその周波数のスペクトル強度がどれほどであるかを分析することにより、スキッドマーク異常か否かを判定するスキッドマーク周波数強度判断部とを含むことを特徴とする請求項2記載の仕上圧延異常診断装置。
  5. 前記素材異常判定部が、
    板厚の急変する領域が存在するか否かを判断する板厚急変判断部と、
    前記板厚急変判断部の判断結果、急変する領域が存在すれば、前記SCC設定部で予め設定された目標温度のデータ及び炭素量を用いて変態異常を起こす可能性を判断する炭素量及び目標温度判断部と、前記炭素量及び目標温度判断部の判断結果、変態異常を起こす可能性が存在すると、実績温度が変態を起こす条件に該当するかを分析する実績温度判断部と、
    前記実績温度判断部の判断結果、実績温度が変態を起こす条件に該当すると、それぞれのスタンドと板厚急変の位置が一致するかを分析し、荷重実績と板厚との間に相関性があるかを判断して変態発生と最終的に判定する荷重/板厚相関性判断部とをさらに含むことを特徴とする請求項4記載の仕上圧延異常診断装置。
  6. 前記制御異常判定部が、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きく、iサンプルにおける運転者ロールギャップ手動介入量とi+1番目の運転者ロールギャップ手動介入量との差が前記SCC設定部で予め設定された値より大きければ、運転者のロールギャップ手動介入による不良と最終的に判定する運転者介入判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きく、iサンプルにおけるロールギャップ設定値とロールギャップ実測値との偏差がOに収束すると、APC(Automatic Position Controller)不良と最終的に判定するAPC判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きく、圧延荷重偏差が予め設定された値より大きければ、先端部荷重と板厚との間に相関性があるか否かを判断し、FSU(Finish Set Up)変形抵抗予測不良があるかを判定する圧延荷重偏差判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きく、出側温度実績が任意の設定値より大きければ、出側温度と板厚実績との間に相関性があるか否かを判断し、FSU温度予測不良があるかを判定する温度偏差判断部とを含むことを特徴とする請求項2記載の仕上圧延異常診断装置。
  7. 前記制御異常判定部が、
    板厚計On時点から一定の区間の板厚実績を抽出し、板厚偏差が前記SCC設定部で予め設定された値より小さいか否かを判断し、この区間における板厚実績最小値を計算する板厚最小値演算部と、
    前記最小値抽出位置で一定の区間の板厚データ実績を抽出する異常判定板厚抽出部と、
    前記一定の区間における板厚実測値の最大値を演算する板厚最大値演算部と、
    前記板厚実績最小値と最大値との偏差が既設定値より大きいかを判断し、先端部板厚V字形不良が発生したか否かを判断する先端板厚V字形不良判断部とを含むことを特徴とする請求項2記載の仕上圧延異常診断装置。
  8. 前記制御異常判定部が、
    先端部板厚V字形不良が発生したものと最終的に判断されると、前記板厚実績と出側温度実績との間に相関性があるか否かを判断して相関性があれば、前段スタンドの温度冷却に不良があるものと最終的に判断する板厚/温度実績相関性判断部と、
    前記V字形不良が運転者のロールギャップ介入と同極性を有するか否かを判断して同極性がなければ、運転者のギャップ介入で板厚が確保されたものと最終的に判定する板厚/運転者介入相関性判断部と、
    ロール速度設定値と実測値との偏差が0に収束すると、ギャップ設定による板厚不良が発生したものと最終的に判定する速度設定判断部と、
    前記ロール速度設定値と実測値との偏差が0に収束せず、前記SCC設定部で予め設定された値より大きければ、FSU速度設定不良と判断し、前記板厚実績と張力とが同極性を有するかを最終的に計算し、ロール速度介入が発生したか否かを判定する運転者介入判断部とをさらに含むことを特徴とする請求項7記載の仕上圧延異常診断装置。
  9. 前記制御異常判定部が、
    仕上圧延出側温度と板厚実績との相関度を演算するための温度/板厚相関度演算部と、
    前記温度/板厚の相関度の大きさを判断するための温度/板厚相関度判断部と、
    前記温度/板厚の相関度値が前記SCC設定部で予め設定された値より小さければ、圧延荷重の中央部実績を周波数変換するための圧延荷重周波数変換部と、
    仕上圧延板厚実績の周波数分析でよく現われるスキッドマーク周波数及びロール偏心に対する周波数成分を前記圧延荷重周波数変換部の結果物から除去した後、モニタAGC(Automatic Gauge Control)の周波数成分とロールフォースAGCの周波数成分が感知されるか否かを判断する周波数判断部と、
    前記それぞれの周波数が感知されると、モニタAGCハンチングかロールフォースAGCハンチングかを最終的に判断して表示するAGC異常表示部とを含むことを特徴とする請求項2記載の仕上圧延異常診断装置。
  10. 前記制御異常判定部が、
    前記板厚実績値と目標板厚との偏差が評価基凖値に収束する時間を演算する板厚収束時間演算部と、
    前記収束時間が前記SCC設定部で予め設定された設定値より大きいか否かを判断する板厚収束時間判断部と、
    前記収束時間が予め設定値より大きければ、モニタAGCのゲイン不足を最終的に判断して表示するAGCゲイン不足表示部とをさらに含むことを特徴とする請求項9記載の仕上圧延異常診断装置。
  11. 前記制御異常判定部が、
    DC(Down Coiler)のOn時点で幅変動と板厚変動が同極性を有するか否かを判断し、同極性を有すると、ネッキング(Necking)が発生したと最終的に判断する板厚/幅極性判断部と、
    温度変動と板厚変動との相関性を判定して相関性があれば、素材温度不良と最終的に判定する温度/板厚極性判断部と、
    板厚変動が発生したスタンドで運転者のギャップ介入が存在したか否かを判断し、運転者ギャップ介入不良を最終的に判定する板厚/ギャップ発生時点判断部と、
    板厚変動が発生した時点でギャップ介入もなかったならば、幅変動なしでネッキングが発生したものと最終的に判断するネッキング表示部とをさらに含むことを特徴とする請求項6、7又は9記載の仕上圧延異常診断装置。
  12. 前記設備異常判定部が、
    前記SCC設定部で設定された目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きければ、バックアップロールの上下回転周波数を計算し、出側板厚実測値をFFT変換してこの値から、各スペクトル強度に対応する周波数(fa)を演算した後、前記バックアップロールの回転周波数のn倍と前記各スペクトル強度に対応する周波数(fa)とが一致するポイントが存在するかを演算すると同時に、前記周波数(fa)に対応するスペクトル強度が前記SCC設定部で設定された係数より大きいか否かを判断することにより、ロール偏心が発生したスタンドを表示するロール偏心異常診断部と、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きく且つ出側板厚偏差が前記SCC設定部で予め設定された時間γと板厚偏差閾値βに対し、γ時間以上連続的に出側板厚偏差がβより大きければ、一定周期のサンプリングの間に既設定値以上の板厚変動があったかを判断し、既設定値以上の板厚変動があれば、板厚計に異常があることを最終的に出力する板厚計異常診断部とを含むことを特徴とする請求項2記載の仕上圧延異常診断装置。
  13. 前記設備異常判定部が、
    温度偏差が秒当たり前記SCC設定部で予め設定された値以上変動し、一定周期のサンプリングの間に発生した荷重変動が前記SCC設定部で予め設定された値以上であれば、温度計異常と判定する温度計異常診断部をさらに含むことを特徴とする請求項12記載の仕上圧延異常診断装置。
  14. 前記確信度判定部が、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、運転者介入量と張力変動間の相関度(C1)、前記板厚偏差と張力変動間の相関度(C2)、運転者介入量と板厚偏差との相関度(C3)を演算するための相関度演算部と、
    前記C1、C2及びC3間の相関度の極性を判断するための相関度極性判断部と、
    前記演算された三つの相関度の極性が少なくとも一つでも陰の符号を有すると、確信度を0と決定し、全て陽の符号を有すると、最終ロール速度運転介入確信度を前記三つの相関度の平均で決定する確信度演算部とを含むことを特徴とする請求項1記載の仕上圧延異常診断装置。
  15. 前記確信度判定部が、
    板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、板厚偏差と温度実績間の相関度(D1)、スプレー運転者介入のあるスタンドでゲージメーター式によって計算された板厚偏差と温度実績間の相関度(D2)、実測された板厚偏差と前記ゲージメーター式によって演算された板厚偏差間の相関度(D3)を演算するためのスプレー相関度演算部と、
    前記演算されたD1、D2及びD3の極性を判断して陰の相関度であれば、相関関係がないと決定し、前記3つの相関度の符号が全て陽であれば、最終スプレー運転者介入確信度を前記三つの相関度の平均で決定するスプレー確信度演算部とをさらに含むことを特徴とする請求項14記載の仕上圧延異常診断装置。
  16. 前記確信度判定部が、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、上下部バックアップロールのスペクトル強度を用いてスタンドの平均スペクトル強度を演算するスタンド平均スペクトル強度演算部と、
    前記上下部バックアップロールの主要周波数以外の周波数でスペクトル強度の平均を演算するためのスペクトル強度平均演算部と、
    前記スタンド平均スペクトル強度演算部の結果と前記スペクトル強度平均演算部の結果との偏差を判断するためのスペクトル強度比較部と、
    前記スペクトル強度比較部の判断結果、前記スタンド平均スペクトル強度演算部で求めたスペクトル強度が前記スペクトル強度平均演算部で求めたスペクトル強度より大きければ、前記スタンド平均スペクトル強度演算部で求めたスペクトル強度と前記スペクトル強度平均演算部で求めたスペクトル強度との偏差を用いてロール偏心確信度を演算する確信度演算部とを含むことを特徴とする請求項1記載の仕上圧延異常診断装置。
  17. 前記確信度判定部が、
    前記SCC設定部で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きいか否かを判断するための板厚偏差過多判断部と、
    前記板厚偏差が需要家の管理公差より大きければ、温度不良による板厚変動量、Both介入による板厚変動量及びFSU不良による板厚変動量を演算するための変動量演算部と、
    前記三つの変動量とX線板厚偏差との極性を判断する極性判断部と、前記極性判断部における判断結果、極性が異なる場合には確信度を0と最終的に決定し、極性が同一の場合にはそれぞれの確信度を前記X線板厚偏差との比率に応じて決定する確信度演算部とを含むことを特徴とする請求項1記載の仕上圧延異常診断装置。
  18. 前記確信度演算部が数式2によってそれぞれの確信度を決定することを特徴とする請求項17記載の仕上圧延異常診断装置。
    (式中、Cfdtは温度不良確信度、CbothはBoth介入による確信度、CfsuはFSU設定
  19. 仕上圧延において品質及び制御の異常原因を推定して圧延板の品質度合いを高めるための仕上圧延異常診断方法において、
    それぞれの圧延条件に応じて設定された目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの設定値を決定する第1段階と、
    出側板厚計がロードオンされると、実測データを収集する第2段階と、
    前記実測データを用いて先端部、尾端部及び中央部を区分する第3段階と、
    前記第1段階の設定値と第2段階の実測データから前記先端部、尾端部及び中央部それぞれの領域のオンゲージ率を演算する第4段階と、
    前記第1段階の設定値及び前記第4段階で演算されたオンゲージ率から前記先端部、中央部及び尾端部の異常を判断する第5段階と、
    板厚不良が発生した時点で運転者介入異常、素材異常、設備異常又は制御異常を判断する第6段階と、
    前記第1段階で設定した目標値と実測値を用いて、前記第6段階で判断された制御異常による判定値の確信度を決定する第7段階とを含む仕上圧延異常診断方法。
  20. 前記第6段階が、
    ロールギャップ、ロール速度及びスプレーに対する運転者の介入有無を計算するサブ段階と、
    入出側温度偏差及び実績板厚によって素材異常を判定するサブ段階と、
    ロール偏心又はセンサ異常有無などを分析することにより、設備異常を判定するサブ段階と、
    圧延機のFSU設定、AGC及びモータなどをチェックすることにより、制御異常を判定するサブ段階とを含むことを特徴とする請求項19記載の仕上圧延異常診断方法。
  21. 前記運転者の介入有無を計算するサブ段階が、
    目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの目標設定値を決定する第1段階と、
    板厚偏差が需要家の管理公差より大きく、運転者のギャップ介入量が前記第1段階で設定された設定値(Xμm)と比較し、運転者のギャップ介入量が上記設定値(Xμm)より大きければ、運転者のギャップ介入量による板厚変動量を演算して前記ギャップ介入量と板厚変動量とを比較することにより、運転者のロール介入異常有無を判断する第2段階と、
    板厚偏差が(−)であれば、スタンド間の張力を演算し、前記張力演算値と前記第1段階で設定された張力設定値との比較を行うことにより、ロール速度介入異常を判断する第3段階と、
    任意のスタンド荷重を用いて板厚を演算し、前記演算された板厚と実測板厚との相関度Cを数式1を用いて演算し、この相関度Cが予め設定された閾値(C limit)より小さく、且つ同様に数式1を用いて演算した板厚偏差と出側温度変化との相関度Dが予め設定された閾値(D limit)より大きければスプレー介入異常と判定する第4段階とを含むことを特徴とする請求項20記載の仕上圧延異常診断方法。
    (式中、Cx(x=1、2、3)、Dx(x=1、2、3)は相関度、fとgは任意の2つのデータベクトル、<f、g>は2つのベクトルの内積、‖‖はベクトルの大きさをそれぞれ示す。)
  22. 前記運転者の介入有無を計算するサブ段階が、
    圧延される板の板厚、入側温度、出側温度、圧延荷重及びロールギャップなどの実測データを測定することにより、実測データを収集する段階をさらに含むことを特徴とする請求項21記載の仕上圧延異常診断方法。
  23. 前記素材異常を判定するサブ段階が、
    目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの目標設定値を設定する第1段階と、
    前記第1段階で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きければ、それぞれのスタンドの最高速度を用いてサンプル圧延長さを求め、これを基準として板厚を一定の長さのピッチに変換した後、前記板厚データを用いてスキッドマーク1周期周波数を演算し、前記板厚実測値をFFT変換する第2段階と、
    前記第2段階で変換された値からそれぞれのスペクトル強度に相当する周波数を演算し、前記スキッドマーク周波数と一致する周波数を検索し、その周波数のスペクトル強度がどれほどであるかを分析することにより、スキッドマーク異常か否かを判定する第3段階とを含むことを特徴とする請求項20記載の仕上圧延異常診断方法。
  24. 前記素材異常を判定するサブ段階が、
    板厚の急変する領域が存在するか否かを判断する第4段階と、
    前記第4段階における判断結果、急変する領域が存在すれば、前記第1段階で予め設定された目標温度のデータ及び炭素量を用いて変態異常を起こす可能性を判断する第5段階と、
    前記第5段階における判断結果、変態異常を起こす可能性が存在すれば、実績温度が変態を起こす条件に該当するかを分析する第6段階と、
    前記第6段階における分析結果、実績温度が変態を起こす条件に該当すると、それぞれのスタンドと板厚急変の位置が一致するかを分析し、荷重実績と板厚との間に相関性があるか否かを判断して変態発生と最終的に判定する第7段階とをさらに含むことを特徴とする請求項23記載の仕上圧延異常診断方法。
  25. 前記設備異常を判定するサブ段階が、
    目標板厚、目標荷重、ロール速度及びロールギャップなどの目標設定値を設定する第1段階と、
    前記第1段階で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きければ、バックアップロールの上下回転周波数を計算し、出側板厚実測値をFFT変換し、この値から各スペクトル強度に対応する周波数(fa)を演算した後、前記バックアップロールの回転周波数のn倍と前記各スペクトル強度に対応する周波数(fa)とが一致するポイントが存在するか否かを判断する第2段階と、
    前記周波数(fa)に対応するスペクトル強度が、前記第1段階で設定された係数より大きいか否かを判断することにより、ロール偏心が発生したスタンドを表示する第3段階と、
    前記第1段階で設定した目標値と実測値との板厚偏差が管理公差より大きく且つ出側板厚偏差が前記SCC設定部で予め設定された時間γと板厚偏差閾値βに対し、γ時間以上連続的に出側板厚偏差がβより大きければ、一定周期のサンプリングの間に予め設定された値以上の板厚変動があったかを判断し、予め設定された値以上の板厚変動があれば、板厚計に異常があることを最終的に出力する第4段階とを含むことを特徴とする請求項20記載の仕上圧延異常診断方法。
  26. 前記設備異常を判定するサブ段階が、
    温度偏差が秒当たり前記第1段階の設定値以上変動し、一定周期のサンプリングの間に発生した荷重変動が前記SCC設定部で予め設定された値以上であれば、温度計異常と判定する第5段階をさらに含むことを特徴とする請求項25記載の仕上圧延異常診断方法。
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