JP4347958B2 - 電子スチルカメラの露光制御装置 - Google Patents

電子スチルカメラの露光制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子スチルカメラにおいて露光時間の最大値を制限する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来電子スチルカメラとして、バルブ撮影等のように、例えば10数秒の長時間露光を実行可能なものが知られている。電子スチルカメラにはCCD等の撮像素子が設けられ、撮像素子には、受光面に結像した被写体像に応じた電荷が蓄積される。電荷の蓄積量は絞りの開度とシャッタ時間すなわち露光時間とを調整することによって制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
撮像素子において、温度が高くなるとフォトダイオードに生じる暗電流の値が大きくなり、露光時間が長くなるほど暗電流の影響が顕著になって、撮影画像に生じるノイズ成分が多くなる。すなわち、例えば長時間の露光が行なわれる撮影では、暗電流の影響が大きく、撮影画像の画質が低下し易い。
【0004】
本発明は、撮影動作において、暗電流の影響が撮影画像に生じる可能性を撮影者に報知することができる電子スチルカメラの露光制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子スチルカメラの露光制御装置は、電子スチルカメラが使用される環境温度を検出する手段と、その温度に応じて、長時間露光における最大露光時間を求めるとともに、最大露光時間に対応した報知信号を出力する報知手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
好ましくは報知手段は、長時間露光中に最大露光時間が経過したとき、報知信号を出力する。また報知手段は、最大露光時間が経過する前に、最大露光時間が接近していることを示す予備報知信号を出力してもよい。
【0007】
露光制御装置は、長時間露光中に最大露光時間に達したときに露光動作を強制的に停止する露光停止手段を備えていてもよい。
【0008】
環境温度検出手段は例えば、撮像素子の温度を検出する温度センサである。
【0009】
好ましくは最大露光時間制御手段は、環境温度が高くなるに従い最大露光時間を短くする。環境温度をT℃、0℃のときの最大露光時間をt0 、また7≦Th≦11としたとき、T℃のときの最大露光時間は例えば、
max =t0 ×(1/2)T/Th
である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態である露光制御装置を備えた電子スチルカメラのブロック図である。
【0011】
この電子スチルカメラは一眼レフカメラであり、交換レンズ11はマウントピン12、13を介して、カメラ本体内に設けられた電気回路と電気的に接続される。交換レンズ11のレンズ鏡筒内には前群レンズ14と後群レンズ15が設けられ、これらのレンズ14、15の間には絞り16が配設されている。各レンズ14、15はレンズ制御回路17の制御によって光軸方向に変位し、焦点調節が行なわれる。レンズ制御回路17は、カメラ本体内に設けられたシステムコントローラ31からマウントピン12を介して送られてくる制御信号に従って動作する。絞り16は、カメラ本体内に設けられた絞り駆動回路32からマウントピン13を介して送られてくる制御信号に従って動作し、絞り16の開度が調節される。絞り駆動回路32はシステムコントローラ31によって制御される。
【0012】
カメラ本体内において、レンズ14、15の光軸上には、クイックリターンミラー21が設けられている。クイックリターンミラー21は、図示された傾斜状態と上方へ回動した水平状態との間において回動自在である。クイックリターンミラー21の上方にはピント板22が設けられ、ピント板22の上方にはペンタプリズム23が設けられている。ペンタプリズム23の後方にはファインダの接眼レンズ24が配設されている。
【0013】
クイックリターンミラー21の後方には、シャッタ25が設けられ、シャッタ25の後方には赤外カットフィルタ26と光学ローパスフィルタ27が設けられている。光学ローパスフィルタ27の後方にはCCD(撮像素子)33が設けられている。すなわち、クイックリターンミラー21、シャッタ25、赤外カットフィルタ26、光学ローパスフィルタ27、CCD33は、レンズ14、15の光軸上に配置されている。なお、CCD33の近傍には、CCD33の温度を検出する温度センサ60が設けられている。
【0014】
クイックリターンミラー21の回転動作はミラー駆動回路34によって駆動され、シャッタ25の開閉動作はシャッタ駆動回路35によって駆動される。ミラー駆動回路34とシャッタ駆動回路35はシステムコントローラ31によって制御される。
【0015】
通常、ミラー21は傾斜状態に定められており、交換レンズ11から取込まれた光をペンタプリズム23側に導く。このときシャッタ25は閉じており、CCD33に向かう光路を閉塞している。これに対し撮影が行なわれる時、ミラー21はミラー駆動回路34の制御により上方に回動せしめられ、水平状態となる。このミラー21の回動にともない、シャッタ25はシャッタ駆動回路35の制御により開口せしめられ、交換レンズ11から取込まれた光はCCD33の受光面に照射される。すなわち、受光面にはレンズ14、15によって得られた画像が形成され、CCD33では、画像に対応した撮像信号が生成される。
【0016】
システムコントローラ31にはパルス信号発生回路(PPG)36が接続され、パルス信号発生回路36はシステムコントローラ31の制御によって種々のパルス信号を発生する。これらのパルス信号に基づいて、CCD駆動回路37とA/D変換器38と画像信号処理回路39とが駆動され、CCD駆動回路37によりCCD33の動作が制御される。すなわちCCD33から読み出された撮像信号は、A/D変換器38によってデジタル信号に変換され、画像信号処理回路39において、所定の画像処理を施される。画像信号処理回路39には、1つの画像に対応したデジタルの画像データを格納するために十分な容量を有するメモリ40が接続されている。
【0017】
また画像信号処理回路39には、モニタインターフェース41とカードインターフェース42とPCインターフェース43とが接続されている。これらのインターフェース41、42、43はシステムコントローラ31によって制御される。
【0018】
モニタインターフェース41には、液晶駆動回路44を介して、バックライト45と液晶表示素子(LCD)46が接続され、またビデオ出力駆動回路49を介してビデオ出力端子50が接続されている。メモリ40から読み出された画像データに基づいて、液晶駆動回路44が制御され、液晶表示素子46によって画像が表示される。また画像データはビデオ出力駆動回路49において所定のフォーマットに変換され、ビデオ出力端子50を介して、外部のビデオ装置に出力される。カードインターフェース42にはカードコネクタ47が接続され、PCインターフェース43にはPCコネクタ48が接続されている。カードコネクタ47にはICメモリカードが装着可能であり、PCコネクタ48にはパーソナルコンピュータが接続可能である。
【0019】
システムコントローラ31には、AFセンサ51と測光センサ52が接続されている。AFセンサ51は従来公知の構成を有し、AFセンサ51によって、レンズ14、15の焦点調節状態が測定される。測光センサ52によって、露光時の絞り16の開度とCCD33における電荷蓄積時間(露光時間)とを決定するための測光が行なわれる。
【0020】
またシステムコントローラ31には、操作スイッチ54と状態表示装置55と圧電ブザー56とが接続されている。操作スイッチ54は、測光スイッチとレリーズスイッチ等を備えている。測光スイッチは図示しないレリーズボタンを半押しすることによってオン状態となり、これにより、測光センサ52によって測光が行なわれる。レリーズスイッチはレリーズボタンを全押しすることによってオン状態となり、これにより、シャッタ25が開閉駆動される。すなわちCCD33が露光され、CCD33には画像に対応した撮像信号が発生する。状態表示装置55は液晶表示素子を有し、この液晶表示素子には電子スチルカメラの種々の設定状態が表示される。圧電ブザー56は、種々の警告音を発生するために用いられる。
【0021】
図2は温度センサ60の取付け構造の一例を示している。
CCD33は基板61に平行に配設され、CCD33の両側面から延びる端子62は基板61の表面に固着されている。温度センサ60は、CCD33の受光面33aの反対側に位置する背面33b、すなわち基板61に対向する面に貼付されている。基板61の温度センサ60に対向する部分には、CCD33の周囲に冷却用の空気を導くための開口63が形成されている。
【0022】
図3、図4および図5は、電子スチルカメラにおける撮影動作制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ101では、測光スイッチがオン状態であるか否かが判定される。測光スイッチがオン状態に切換えられると、ステップ102が実行され、温度センサ60によってCCD33の温度T℃が測定される。ステップ103では、(1)式に従って、自動露出制御における温度T℃のときの最大露光時間tmax 、すなわち実行可能な最も長い露光時間が求められる。
max =t0 ×(1/2)T/Th (1)
ただし、t0 は0℃のときの最大露光時間であり、また7≦Th≦11である。本実施形態ではTh=10を採用しており、すなわち実際には、
max =t0 ×(1/2)T/10 (1')
が用いられる。
【0023】
ステップ104では、最大露光時間tmax の値が状態表示装置55によって表示される。ステップ105では、最大露光時間tmax が撮影動作においてマニュアル設定可能な最大露光時間としてシステムコントローラ31内のメモリに格納される。ステップ106では露出演算が行なわれる。すなわち、測光センサ52によって得られた測光値に基づいて、絞り16の開度と露光時間が算出される。このとき、露光時間は最大露光時間tmax を越えない範囲で決定される。なお、露出演算については後に詳述する。
【0024】
ステップ107では、レリーズスイッチがオン状態に定められているか否かが判定される。オン状態でないと判定されたとき、ステップ101へ戻るが、オン状態であると判定されたとき、ステップ111へ進む。ステップ111では、ミラー21が水平状態へ上昇移動せしめられるとともに、絞り16がステップ106において算出された開度に定められる。ステップ112では、CCD33における電荷の蓄積動作を可能にするため、CCD33に対する電気的な制御が開始される。ステップ113では、シャッタ25が開放され、これによりCCD33において電荷の蓄積が開始する。
【0025】
ステップ114では、バルブモードが設定されているか否かが判定される。バルブモードが設定されているときステップ121へ進み、バルブモードが設定されていないときステップ115へ進む。ステップ115では、ステップ106において算出された露光時間が経過したか否かが判定される。露光時間が経過するとステップ115からステップ116へ進み、シャッタ25が閉塞されるとともに、ミラー21が傾斜状態まで回動せしめられる。
【0026】
ステップ117では、CCD33に蓄積された電荷すなわち撮像信号の読み出しが開始される。ステップ118では、読み出された撮像信号に対して、画像信号処理回路39において補間、色補正、ガンマ補正等の画像処理が施された後、撮影画像のデータがメモリ40に格納されて、撮影動作制御ルーチンは終了する。
【0027】
一方ステップ121では、レリーズスイッチがオフ状態に切換えられたか否かが判定される。レリーズスイッチがオフ状態に切換えられているとき、ステップ116へ進み、上述した処理が実行される。これに対し、レリーズスイッチがオン状態を維持しているとき、ステップ122以下が実行され、継続している露光時間の長さに応じてブザー音が出力される。
【0028】
ステップ122では、ステップ113においてシャッタ25が開放されてから最大露光時間tmax が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax が経過していないとき、ステップ123において、最大露光時間tmax の80%の時間が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax の80%の時間が経過していないとき、ステップ121へ戻り、経過しているとき、ステップ124が実行される。すなわち、例えば「ピーッピーッピーッ」という長周期のブザー音が圧電ブザー56から出力され、ステップ121へ戻る。このブザー音はステップ121〜124が実行されている間、連続して出力される。
【0029】
長周期のブザー音が出力されている間にレリーズスイッチがオフ状態に切換えられると、ステップ121からステップ116へ移る。これに対し、長周期のブザー音が出力されている間にステップ122において最大露光時間tmax が経過したと判定されると、ステップ125へ進み、例えば「ピッピッピッ」という短周期のブザー音が圧電ブザー56から出力され、ステップ116へ移る。
【0030】
このように、バルブ撮影において露光時間が最大露光時間tmax の80%を過ぎると、ステップ124において、最大露光時間tmax が接近していることを示す予備報知信号(長周期のブザー音)が出力される。また最大露光時間tmax を過ぎると、ステップ125において、最大露光時間tmax が経過したことを示す報知信号(短周期のブザー音)が出力され、ステップ116、117、118において撮影動作の後処理が実行される。すなわち、露光動作は強制的に停止され、撮影画像のデータがメモリ40に格納される。
【0031】
次に、ステップ104において実行される露出演算ルーチンについて説明する。
CCD33では光が完全に遮断されていても暗電流が発生し、暗電流の大きさはCCD33の温度に応じて変化する。CCD33の温度と暗電流の関係の一例を図に示す。この図から理解されるように、温度T℃における暗電流の値をIdとし温度0℃における暗電流の値をId0とすると、暗電流の比Id/Id0は0℃以下では1よりも小さく、温度T℃が上昇するに従って急激に増加し、温度T℃が8〜10℃上昇すると約2倍になる。
【0032】
本実施形態では、最大露光時間tmaxは(1')式によって決定され、温度と最大露光時間の比tmax/t0との関係は図に示すようになる。すなわち、温度が上昇するに従って、比tmax/t0は急激に小さくなる。
【0033】
図8および図9は露出演算ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ201では、最大露光時間tmax がアペックス値Tvmin に変換される。すなわち、アペックス値Tvは露光時間が長いほど小さくなり、最大露光時間tmax はTvの最小値に対応する。なおアペックス値に変換するのは、最大露光時間tmax が実時間によって表されるのに対し、絞り値とシャッタスピード(露光時間)はアペックス値を用いて演算されるからである。同様にステップ202では、CCD33の感度レベル(すなわちビデオ信号のAGCレベル)がアペックス値Svに変換される。
【0034】
ステップ203では、測光センサ52から得られたデータに基づいて、測光値Bvが求められる。ステップ204では、(2)式に従ってEv値が求められる。
Ev=Bv+Sv (2)
ステップ205では、プログラム線図の傾き部分を示す(3)式に、ステップ204において求められたEvが代入され、Tvが求められる。
Tv=(3/8)×Ev+3 (3)
【0035】
ステップ206では、Tvが予め設定されている最大値Tvmax よりも大きいか否かが判定される。Tvが最大値Tvmax よりも大きいとき、ステップ207において最大値Tvmax がTvとして置き換えられる。Tvが最大値Tvmax 以下であるときは、ステップ207はスキップされる。ステップ208では(4)式に従ってAvが求められる。
Av=Ev−Tv (4)
【0036】
ステップ210では、Avが予め設定されている最小値Avmin よりも大きいか否かが判定される。Avが最小値Avmin よりも大きいとき、ステップ211へ進み、Avが最小値Avmin 以下であるとき、ステップ221へ進む。
【0037】
ステップ211では、Avが予め設定されている最大値Avmax よりも大きいか否かが判定され、Avが最大値Avmax よりも大きいとき、ステップ212において最大値Avmax がAvとして置き換えられる。これに対し、Avが最大値Avmax 以下であるとき、ステップ212はスキップされる。ステップ213では、(5)式に従ってTvが求められる。
Tv=Ev−Av (5)
【0038】
ステップ214では、Tvが最大値Tvmax よりも大きいか否かが判定される。Tvが最大値Tvmax よりも大きいとき、ステップ215において最大値Tvmax がTvとして置き換えられる。そしてステップ216において、状態表示装置55(図1)によって、Tvが最大値Tvmax によって制限されたことを示すべく、所定のマークが点滅表示されてこのルーチンは終了する。すなわち、この場合、露光時間は最大値Tvmax に対応した最小値(最高速シャッタスピード)に制限される。一方、ステップ214においてTvがTvmax 以下であると判定されたとき、ステップ215、216を実行することなく、このルーチンは終了する。
【0039】
ステップ221では、最小値Avmin がAvとして置き換えられる。ステップ222では(5)式に従ってTvが求められる。ステップ223では、Tvが最小値Tvmin よりも小さいか否かが判定される。Tvが最小値Tvmin よりも小さいとき、すなわちTvに対応する露光時間が最大露光時間tmax よりも長いとき、ステップ224において最小値Tvmin がTvとして置き換えられる。すなわち最大露光時間tmax が露光時間として設定される。ステップ225では、状態表示装置55によって、Tvが最小値Tvmin によって制限されたことを示すべく、所定のマークが点滅表示され、このルーチンは終了する。これに対し、ステップ223においてTvがTvmax 以上であると判定されたとき、ステップ224、225を実行することなく、このルーチンは終了する。
【0040】
以上のように第1の実施形態では、CCD33の温度が高くなるに従い、バルブ撮影における最大露光時間が(1')式に従って短くなるように制御される。すなわちCCD33のフォトダイオードに生じる暗電流の値が大きくなると、最大露光時間が短くなるように制限される。またバルブ撮影において、最大露光時間が接近しているときには、撮影者にその旨を報知し、また最大露光時間が経過したときには、その旨を報知するとともに撮影動作を強制的に終了する。したがって、撮影画像にノイズ成分が増加して画質が低下することを防止しつつ、CCD33の温度に応じた最大の露光時間を確保することができる。
【0041】
図10は第2の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示し、これは第1の実施形態において図5のフローチャートに対応する。すなわち、ステップ131は図4のステップ114においてバルブモードが設定されていると判定されたとき実行され、またステップ131においてレリーズスイッチがオフ状態であると判定されたとき図4のステップ116へ進む。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0042】
ステップ131では、レリーズスイッチがオフ状態に切換えられたか否かが判定される。レリーズスイッチがオフ状態に切換えられているとき、ステップ116(図4参照)へ進み、レリーズスイッチがオン状態を維持しているとき、ステップ131が実行される。ステップ131では、ステップ113(図3参照)においてシャッタ25が開放されてから最大露光時間tmax が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax が経過していないとき、ステップ131へ戻り、最大露光時間tmax が経過しているとき、ステップ133においてブザー音が圧電ブザー56から出力される。次いでステップ134では、最大露光時間tmax を越えて撮影動作が実行されることを示す警告メッセージ(報知信号)が状態表示装置55によって点滅表示される。
【0043】
その後、ステップ131においてレリーズスイッチがオフ状態に切換えられたことが検出されると、ステップ116へ進み、撮影動作の後処理が実行されて撮影画像のデータがメモリ40に格納される。
【0044】
したがって、第2の実施形態によっても第1の実施形態と同様な効果が得られる。さらに、第2の実施形態では、最大露光時間tmax を越えてバルブ撮影を実行することが可能であり、また、そのような場合には警告メッセージが表示されるので、撮影者は必要に応じて撮影動作を停止することができる。
【0045】
図11は第3の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示し、図10のフローチャートと同様に、図5のフローチャートに対応している。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0046】
ステップ141では、レリーズスイッチがオフ状態に切換えられたか否かが判定される。レリーズスイッチがオフ状態に切換えられているとき、ステップ116(図4参照)へ進み、レリーズスイッチがオン状態を維持しているとき、ステップ142が実行される。ステップ142では、ステップ113(図3参照)においてシャッタ25が開放されてから最大露光時間tmax が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax が経過していないとき、ステップ141へ戻り、最大露光時間tmax が経過しているとき、ステップ116へ進み、バルブ撮影動作は強制的に終了せしめられる。
【0047】
したがって、第3の実施形態によっても第1の実施形態と同様な効果が得られる。また第3の実施形態によれば、警告メッセージは出力されず、また予備報知信号が出力されないので、制御が単純になる。
【0048】
図12は第4の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示し、図10および図11のフローチャートと同様に、図5のフローチャートに対応している。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0049】
ステップ151では、レリーズスイッチがオフ状態に切換えられたか否かが判定される。レリーズスイッチがオフ状態に切換えられているとき、ステップ116(図4参照)へ進み、レリーズスイッチがオン状態を維持しているとき、ステップ152が実行される。ステップ152では、ステップ113(図3参照)においてシャッタ25が開放されてから最大露光時間tmax が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax が経過していないとき、ステップ153において、最大露光時間tmax の80%の時間が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax の80%の時間が経過していないとき、ステップ151へ戻り、経過しているとき、ステップ154が実行される。すなわち、例えば「ピーッピーッピーッ」という長周期のブザー音が圧電ブザー56から出力され、ステップ151へ戻る。このブザー音はステップ151〜154が実行されている間、連続して出力される。
【0050】
長周期のブザー音が出力されている間にレリーズスイッチがオフ状態に切換えられると、ステップ151からステップ116へ移る。これに対し、長周期のブザー音が出力されている間にステップ152において最大露光時間tmax が経過したと判定されると、ステップ155へ進み、例えば「ピッピッピッ」という短周期のブザー音が圧電ブザー56から出力される。ステップ156では、最大露光時間tmax を越えて撮影動作が実行されることを示す警告メッセージ(報知信号)が状態表示装置55によって点滅表示され、ステップ151へ戻る。
【0051】
したがって、第4の実施形態によっても第1の実施形態と同様な効果が得られる。さらに、第4の実施形態では、最大露光時間tmax を越えてバルブ撮影を実行することが可能であり、また、そのような場合には警告メッセージが表示されるので、撮影者は必要に応じて撮影動作を停止することができる。
【0052】
図13は第5の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示し、図10、図11および図12のフローチャートと同様に、図5のフローチャートに対応している。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0053】
ステップ161では、レリーズスイッチがオフ状態に切換えられたか否かが判定される。レリーズスイッチがオフ状態に切換えられているとき、ステップ116(図4参照)へ進み、レリーズスイッチがオン状態を維持しているとき、ステップ162が実行される。ステップ162では、ステップ113(図3参照)においてシャッタ25が開放されてから最大露光時間tmax が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax が経過していないとき、ステップ163において、最大露光時間tmax の80%の時間が経過したか否かが判定される。最大露光時間tmax の80%の時間が経過していないとき、ステップ161へ戻り、経過しているとき、ステップ164が実行され、ブザー音が圧電ブザー56から出力され、ステップ161へ戻る。このブザー音はステップ161〜164が実行されている間、連続して出力される。
【0054】
ブザー音が出力されている間にレリーズスイッチがオフ状態に切換えられると、ステップ161からステップ116へ移る。また、ブザー音が出力されている間にステップ162において最大露光時間tmax が経過したと判定されたときにも、ステップ116へ移る。
【0055】
したがって、第5の実施形態によっても第1の実施形態と同様な効果が得られる。さらに、第5の実施形態では、最大露光時間tmax が経過したときにはブザー音を発生させることなくバルブ撮影を強制的に終了させるので、第1の実施形態よりも制御が単純になる。
【0056】
なお、最大露光時間は(1')式に従って計算される必要はなく、例えば、温度と最大露光時間の関係をテーブル形式でメモリ40に格納しておき、温度に対応したアドレスを参照して最大露光時間を読み出すように構成してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、撮影動作において、暗電流の影響が撮影画像に生じる可能性を撮影者に報知することができ、これにより、撮影画像の画質の低下を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である露光制御装置を備えた電子スチルカメラのブロック図である。
【図2】温度センサの撮像素子の対する取付け構造の一例を示す断面図である。
【図3】撮影動作制御ルーチンを示すフローチャートの前半部分である。
【図4】撮影動作制御ルーチンを示すフローチャートの後半部分である。
【図5】撮影動作制御ルーチンの最大露光時間に関する処理の部分を示すフローチャートである。
【図6】温度と暗電流の関係の一例を示す図である。
【図7】温度と最大露光時間の関係の一例を示す図である。
【図8】露出演算ルーチンを示すフローチャートの前半部分である。
【図9】露出演算ルーチンを示すフローチャートの後半部分である。
【図10】第2の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示す図である。
【図11】第3の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示す図である。
【図12】第4の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示す図である。
【図13】第5の実施形態における撮影動作制御ルーチンのフローチャートの要部を示す図である。
【符号の説明】
33 CCD(撮像素子)
60 温度センサ

Claims (7)

  1. バルブ撮影により露光時間を調節する長時間露光を行なうことができる電子スチルカメラであって、前記電子スチルカメラが使用される環境温度を検出する手段と、前記温度に応じて、前記長時間露光における最大露光時間を求めるとともに、前記最大露光時間に対応した報知信号を前記最大露光時間が経過したときまでに出力する報知手段とを備えたことを特徴とする電子スチルカメラの露光制御装置。
  2. 前記報知手段は、前記長時間露光中に最大露光時間が経過したとき、前記報知信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の露光制御装置。
  3. 前記報知手段は、最大露光時間が経過する前に、最大露光時間が接近していることを示す予備報知信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の露光制御装置。
  4. 前記長時間露光中に最大露光時間に達したときに露光動作を強制的に停止する露光停止手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の露光制御装置。
  5. 前記環境温度検出手段が、撮像素子の温度を検出する温度センサであることを特徴とする請求項1に記載の露光制御装置。
  6. 前記最大露光時間制御手段が、前記環境温度が高くなるに従い最大露光時間を短くすることを特徴とする請求項1に記載の露光制御装置。
  7. 前記環境温度をT℃、0℃のときの前記最大露光時間をt0、また7≦Th≦11としたとき、T℃のときの前記最大露光時間が、
    max =t0 ×(1/2)T/Th
    であることを特徴とする請求項6に記載の露光制御装置。
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