JP4347685B2 - 建物管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物の管理業務、建物診断、修繕計画等の建物運営を行うシステムに関する。
ビルディング等の建物のメンテナンスは、建物の耐用年数を長くする上で重要な役割を果たしている。こうしたメンテナンスの計画は、従来、建物全体を評価対象とし築年数等を考慮して作成されてきた。
しかしながら、建物を構成する各部材は、それぞれ耐用年数が異なり、また、使用環境の相違により劣化の状況も異なったものとなる。また、同一の建築部材を用いた場合でも、建物固有の事情、例えば外部環境、建設地域、使用状況などにより耐用年数が異なるものとなる。
こうしたことから、建物のメンテナンスを適正に行うためには、建築部材ごとの管理を行い、実際の使用状況を考慮したメンテナンス計画を作成することが合理的である。
しかしながら、一般に建物を構成する建築部材の数は膨大な数におよび、これらを個別に正確に管理することは極めて困難であった。また、建築部材の購入は、建物を建築する際に一括して行われるため、この点からも、建築部材の個別管理は困難なものとなっていた。
さらに、建物に組み込まれた後の状態では、それぞれの建築部材がどの場所に配置されたかを把握することが非常に困難であり、建築部材の状態を経時的に把握することは事実上不可能であった。
特許文献1には、建築の構成要素ごとに管理を行い、修繕時期、修繕コストを算出する方法が記載されている。しかしながら、同文献記載の技術における建築の構成要素は、「屋上」、「バルコニー屋上」、「事務室内装」といった大きな区分の要素を指しており、上述したような建築部材ごとの管理を積み上げて建物全体のメンテナンスを行うシステムとは異なる。
特開2002−304458号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、建物を構成する建築部材ごとの管理を行うことにより、建物等を合理的に管理するシステムを提供することを目的とする。
本発明によれば、建物を建築部材単位で維持管理するシステムであって、建築部材に取り付けられ、該建築部材の識別子と該識別子に関連づけられた該建築部材の製品データとを含む製品情報を記憶するIDタグと、IDタグに記憶された前記製品情報を取得するIDタグ情報取得手段と、IDタグ情報取得手段により取得された前記製品情報を記憶する建築部材情報記憶部と、利用者の要求に応じ、前記建築部材情報記憶部にアクセスし前記建築部材の製品情報を利用して所定の処理を実行する情報処理部と、備えることを特徴とする建物管理システムが提供される。
建物の管理は、自動車等の汎用的な製品の管理とは異なり、使用される場所、環境、使用用途等、様々な要素を考慮して行う必要がある。こうした要素を考慮したメンテナンスを実現するためには、管理対象を建築部材単位に細分化し、きめ細かな管理を行う必要がある。本発明によれば、IDタグを用いることにより、建物を構成する建築部材ごとの管理を積み上げる方式で建物全体のメンテナンスを実行するため、こうしたきめ細かな管理を実現することができる。これにより、従来にない合理的な建物管理を実現することができる。
IDタグを用いた技術は従来から知られているが、これらは、物品の流通過程の把握等、物品の経時的追跡(トレーサビリティ)を目的とするものであった。これに対し本発明は、物品の経時的追跡のみならず、物品の位置把握の手段としてIDタグを用いている。
建築部材は、調達→施工→運用・管理→廃棄(交換)という変遷を経る。この過程の中で、従来のプロセスでは「調達」まではその建築部材の所在が把握されているものの、「施工」以後の段階においては調達した建築部材が建物の中のどの位置に存在するかは充分に把握されることは困難であった。
そこで本発明は、IDタグおよびIDタグ情報取得手段を用いることにより、施工以後の段階において空間的に離散した部材の位置を把握するとともに、その部材について経時的追跡を行うことを可能としている。
この建物管理システムにおいて、建築部材の識別子と該建築部材に関する詳細データとを含む詳細情報の入力を受け付ける受付部と、該受付部により受け付けられた前記詳細情報を記憶する詳細情報記憶部と、をさらに備え、前記建築部材情報記憶部は、前記詳細情報記憶部と、前記IDタグ情報取得手段により取得された情報を記憶するIDタグ情報記憶部とを含み、前記情報処理部は、処理内容に応じて前記IDタグ情報記憶部または前記詳細情報記憶部にアクセスして所定の処理を実行する構成としてもよい。
かかる構成によれば、処理内容に応じてアクセスする記憶部を変更することができるので、必要最小限のデータへアクセスして結果を得ることができ、優れた処理効率を得ることができる。また、各記憶部に含まれるデータは、識別子をキーにして関連づけられ、効率的なデータ活用が図られる。
また、前記IDタグ情報取得手段は、位置検出機能を備え、IDタグに記憶された前記製品情報と該IDタグの位置情報とを取得し、前記建築部材情報記憶部は、IDタグ情報取得手段により取得された前記製品情報と前記位置情報とを関連づけて記憶し、前記情報処理部は、利用者の要求に応じ、前記部材情報記憶部に記憶された前記製品情報を検索し、所定の条件を満たす建築部材を抽出する抽出部と、抽出された建築部材を、その建築部材に関連付けられた位置情報とともに利用者に提示する出力部と、を備える構成とすることもできる。
こうすることにより、建築部材がどの位置にあるかを把握でき、実効的なメンテナンスを実現できる。
さらに上記建物管理システムにおいて、前記情報処理部は、複数の処理モジュールと、起動する処理モジュールを選択するモジュール選択部と、前記処理モジュールの処理結果を出力する出力部とを備え、前記処理モジュールは、処理内容に応じて前記建築部材情報記憶部にアクセスして所定の処理を実行するように構成してもよい。
こうすることにより、多様な処理を迅速かつ的確に実行するシステムを実現できる。
また、上記建物管理システムにおいて、前記建築部材情報記憶部は、複数の時刻における前記位置情報を記憶し、前記情報処理部は、同一のIDタグについて前記複数の時刻における前記位置情報の差異を算定し、該差異に基づいて建築部材の異常を検知する異常検知モジュールを含むようにしてもよい。
また、上記建物管理システムにおいて、前記建築部材情報記憶部は、複数の時刻における前記位置情報を記憶し、前記情報処理部は、建物を構成する複数のIDタグについて、それぞれ、複数の時刻における前記位置情報の差異を算定し、該差異に基づいて前記建物の変形度を検知する建物診断モジュールを含む構成としてもよい。
また、上記建物管理システムにおいて、建築部材情報記憶部は、前記建築部材の修繕がされた日付のデータと、その建築部材の耐用年数とを記憶し、前記情報処理部は、前記修繕がされた日付と前記耐用年数とを考慮して建築部材の修繕推奨時期を算定する修繕支援モジュールを含む構成としてもよい。
また、上記建物管理システムにおいて、ネットワークを介して接続された、建築部材に関する製品情報を記憶する情報管理装置をさらに含み、前記情報処理部は、前記情報管理装置にアクセスして建築部材に関する所定の情報を抽出し得るように構成してもよい。
さらに本発明によれば、複数の建物管理システムがネットワークを介して接続された管理システムであって、前記建物管理システムは上記した情報管理装置であり、それぞれの建物管理システムは、前記部材情報記憶部に、建築部材の使用状況に関するデータと使用開始から部材交換までの期間を示すデータとを含む耐用データを保有し、当該管理システムを構成する一の建物管理システムが、他の建物管理システムの部材情報記憶部にアクセスして該部材情報記憶部に記憶された前記耐用データを利用できるように構成されたことを特徴とする管理システムが提供される。
この管理システムにおいて、複数の建物管理システムに格納された前記耐用データを統計処理し、建築部材に対応してその建築部材の実際の耐用期間を算出する統計処理部をさらに備えるようにしてもよい。
本発明において、「IDタグ」とは、対象となる部材の情報を格納するものであればよく、種々の通信方式やハードウエア構成を採用することができる。その形態についても、カード型、コイン型等、任意に選択できる。
以上、本発明の構成について説明したが、これらの各構成の任意の組合せや、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、建築部材ごとの管理を積み上げて建物全体のメンテナンスを実現するシステムが提供される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
本実施形態に係るシステムは、建築部材にIDタグを配設しておくことにより、その部材を用いて建物を建築した後も建築部材ごとに使用年数、劣化状態、償却情報等を管理できるようにしている。
図1は、本実施形態に係るIDタグの利用態様を示すフローチャートである。建築部材製造業者において以下の処理が行われる。はじめにIDタグにその建築部材に係る製品情報が書き込まれる(S102)。情報の書き込みは所定のリードライタにより行われる。
次いで、所定の情報が記憶されたIDタグが建築部材に配設される(S104)。IDタグが配設された部材は所定の荷姿に梱包され、出荷される(S106)。
建築部材の購入者は、出荷元から、その建築部材を受け取るともに各建築部材の製品情報テーブルを受け取る(S108)。製品情報テーブルは、IDタグに書き込まれる製品情報と同一の内容を有し、建築部材一式についてまとめられた形式となっている。図2は、製品情報テーブルの一例である。IDタグ管理番号に関連づけて部材名称、製品情報および購入情報が書き込まれている。図中、耐用年数は、部材ごとに定められた標準的な耐用年数を示す。ステップIDタグ102でIDタグに書き込まれるデータは、図2の各行に対応するデータである。
次いで、建築部材を所定の場所に設置する(S110)。
設置後、ハンディターミナル型または据置型のIDタグリードライタを用いて、各IDタグ内の製品情報を読み取る。リードライタはGPS機能を備えており、製品情報とともに、そのIDタグの位置情報も取得する。これらの情報は互いに関連付けられた形で所定のサーバに取り込まれ、情報テーブルに記録される(S112)。図3は、こうしたテーブルの一例である。以上により、IDタグの位置情報と製品情報等とが関連づけられる。
その後、定期点検や異常時点検の際、IDタグ情報の読み取りおよび書き込みが行われる(S114)。たとえばIDタグ情報とともに、そのIDタグの配置されている位置情報を取得し、これらを関連づけてデータ処理を行い、建物や建築部材の異常を検知することも可能である。
建築部材を修繕したときは(S116)、修繕記録を前述のテーブルに修繕内容を書き込んでおく(S118)。
建築部材を交換したときは(S120)、IDタグと建築部材とを現場から撤去するともに、前述のテーブルに建築部材を交換した旨書き込んでおく(S122)。
情報テーブルには、こうした使用状況が随時書き込まれるとともに、資産情報も追記される。図4に、こうした情報が追加されたテーブルの例を示す。
撤去された建築部材は、IDタグを取り外した上で処分される。取り外したIDタグは無効化処理を行った上で廃棄される(S124)。廃棄せず、再生することとしてもよい。
図5は、本実施形態に係る建物管理システムの構成の一例を示す図である。
IDタグ102は、本システムが管理する対象となる建築部材にそれぞれ配置される。IDタグ102には、その建築部材の製品情報が記憶されている。製品情報は、すでに説明したように図2に示すデータからなっている。なお、IDタグ102内に記憶された情報は随時更新することが可能である。たとえば建築部材を修繕したときには、その情報がIDタグ102に書き込まれるようになっている。
携帯端末104は、IDタグ102に記憶された情報を読み書きするリードライタである。携帯端末104はGPS機能を備えており、IDタグ内の情報を読み取る際、IDタグ102の配置された位置に関する情報も同時に取得する。これにより、IDタグ102の位置情報およびIDタグ102内部に記憶された情報が、関連付けられた形で携帯端末104に取得され、これがIDタグデータ受付部106を介してIDタグ情報DB108に記憶される。携帯端末104は、移動式でも固定式でもよい。
IDタグ102および携帯端末104の組み合わせの具体例として、IDタグ102として、RFIDタグを用い、携帯端末104として固定式または移動式のリードライタを用いる例が挙げられる。
前述したように本発明は、物品の経時的追跡のみならず、物品の位置把握の手段としてIDタグを用いている。これにより、施工以後の段階において空間的に離散した部材の位置を把握するとともに、その部材について経時的追跡を行うことを可能としている。
しかし、このような把握(運用・管理)を可能とさせるためには、建築部材が配置されている不動産分野においては、以下の課題を解決することが必要となる。
(i)建築部材の配置が、資産(建物)内においては、空間的(三次元的な)拡がりを有していること。
(ii)いわゆる「一式」調達された建築部材の個々の配置が、Aビル・B家屋・C橋梁といったように、特定の資産(建物)のみならず、様々かつ空間的な拡がりを有していること。
上記2つの課題を解消しつつ建築部材の追跡管理(トレーサビリティ)を可能とするため、本発明はIDタグ情報取得手段を採用する。このようなスキームを実現する構成として、RFIDタグと、固定式または移動式のリードライタとの組合せが挙げられる。こうすることにより、空間的に配置された建築部材について、その履歴を確実に把握することができる。
RFIDタグの使用周波数領域として、たとえばUHF帯を用いれば、リードライタによる検出範囲が数メートルに及ぶため、例えば1部屋に携帯端末104を1台または数台設置することにより、当該室内にある建築部材を管理することが可能となる。
IDタグ102をRFIDタグとする場合、たとえば、電源回路、無線周波数(RF)回路、変調回路、復調回路、CPUおよびCPUに接続されたメモリとを有する構成とすることができる。電源回路はコンデンサを内蔵し、このコンデンサはタグ用アンテナとともに共振回路を形成するようにする。コンデンサにはタグ用アンテナが特定の周波数の電波(上記共振回路が共振する周波数)を受信したときにその相互誘導作用で生じる電力が充電される。電源回路はこの電力を整流し安定化してCPUに供給し、ICチップを活性化する。メモリは、CPUの制御の下でリードライタからの電波のデータ通信による読出しコマンドに応じて記憶されたデータの読出しを行う。また、メモリには、リードライタからの書込コマンドに応じてデータの書込が行われる。
携帯端末104に記憶された情報はオペレータによりIDタグデータ受付部106へ送出され、IDタグデータ受付部106はこれらの情報をIDタグ情報DB108へ記憶させる。記憶された情報の例を図3に示す。
購入者114は、建築部材購入時にその建築部材の製品情報を取得し、部材情報受付部116に入力する。部材情報受付部116は、受け付けた製品情報を詳細情報DB110に記憶させる。この製品情報は、IDタグ102に格納されたものと同様であり図2に示すデータからなっている。
部材情報DB112は、IDタグ情報DB108および詳細情報DB110からなり、IDタグ管理番号をキーデータとするリレーショナルデータベースとして構成されている。部材情報DB112は利用者118により随時アクセスできるようになっており、建物の管理に利用される。
情報処理部120は、利用者118の要求に応じ、部材情報DB112に記憶された製品情報を検索し、所定の条件を満たす建築部材を抽出する。抽出された建築部材は、出力部122により、その建築部材に関連付けられた位置情報とともに利用者118に提示される。
利用者118は、上記部材情報DB112を利用することにより、様々な建物管理を行うことができる。以下、例示する。
(i)修繕計画の作成
たとえば、耐用年数が間近に迫った建築部材を抽出し修繕計画を作成することができる。この場合、利用者118は建物管理装置100に対し、耐用年数と使用年数の差異が一定値以下のものを抽出する指示を与える。情報処理部120は、その指示を受け付けるとともに以下の処理を行う。すなわち、詳細情報DB110における製品情報カラム内の「耐用年数」のデータフィールドと、使用状況カラム内の「使用年数」のデータフィールドとをサーチし、これらのデータの差分と所定の基準値とを対比し、差分が基準値以下となる建築部材を修繕計画の対象部材として抽出する。抽出された建築部材は、出力部122を介して利用者118へ提示される。出力形態は、表示、印刷等種々の形態を取り得る。
(ii)建物診断
各建築部材に設けられたIDタグ102の位置情報を利用することにより、建築部材の異常を検知したり、建物全体の歪や地盤沈下などの情報を取得したりすることができる。こうした処理は、情報処理部120が異常検知モジュールを備える構成とすれば実現できる。異常検知モジュールは、同一のIDタグについて複数の時刻における位置情報の差異を算定し、その差異に基づいて建築部材の異常を検知する構成とすればよい。以下、建物内の配管の異常検知を例に挙げて説明する。図6はこうした異常検知の結果を表示する画面である。図中点線部は配管の位置を示す。配管は複数の配管ユニットが連結した構成となっており、各配管ユニットにIDタグが取り付けられている(図中、tag1〜4)。tag1〜4の位置情報は、位置情報データ取得日時と関連づけられて部材情報DB112に記憶されており、これらを参照することにより、建築直後の位置情報と、点検時の位置情報とを比較することができる。図6(a)は建築直後の位置情報であり、図6(b)は点検時の位置情報である。図6(b)では、tag3およびtag4の位置が建築直後の位置と大きく乖離し、異常が発生している可能性が高いことがわかる。
こうした診断を行うため、図1の情報処理部120は、図7に示す構成としてもよい。図7は、図5における情報処理部120およびその周辺のブロックを示しており、図示した以外の部分は図5と共通である。図7において、情報処理部120は位置データ取得部150および位置データ統合部152からなっている。位置データ取得部150は部材情報DB112にアクセスして建物中の建築部材の位置情報を、位置測定時刻データとともに取得する。取得するデータは、図6の例では、tag1〜4のtagID、位置情報(x,y,z)および位置測定時刻データtとを一組にしたデータ列(ID,x,y,z,t,)の形式となる。位置データ統合部152は、こうしたデータ列を統合し、所定の演算を行うことにより診断を行う。具体的には、以下の(i)〜(iii)のステップを実行する。
(i)同一IDの異なるtの値を有するデータの組について、これらの乖離度を評価する。
(ii)(i)のステップを、解析対象となるすべてのタグについて実行する。
(iii)(ii)で得られた結果について所定の処理を行う。たとえば、乖離度の平均値を求める、乖離度が所定の基準値を超えるデータの組を抽出する、設置直後の各IDタグの位置および所定時間経過後の各IDタグの位置をそれぞれ示し、IDタグ群全体がどのように移動しているか、解析対象となる建物等の全体がどのように変形しているかを表示する、といった処理を実行する。処理結果は出力部122を介して利用者118へ提示される。
図5において、それぞれの建物管理装置100は部材情報DB112を備えており、部材情報DB112は、建築部材の使用状況に関するデータと使用開始から部材交換までの期間を示すデータとを含む耐用データを保有する。そして、図5に示す管理システムを構成する任意の建物管理装置100が、他の建物管理装置100の部材情報DB112にアクセスして前記耐用データを利用できるように構成されている。これにより、建築部材に関する情報を共有化し、効率的な建物管理を実現できるようになっている。
本実施形態によれば、建築部材ごとに取り付けられたIDタグを利用することにより、建物全体ではなく、それぞれの建築部材ごとに修繕、診断および管理を行うことができる。従来の建築部材管理システムでは、購入した部材がどの場所でどの様に使われ、現在どの様な状態にあるかを把握することが困難であった。本実施形態では、各建築部材にIDタグを取り付け、トレーサビリティーを付与することで、建物を建築部材毎に管理することを可能としている。
すなわち、本実施形態では、建築部材ごとにIDタグ102を取り付けているため、従来にない新規な建物管理を行うことが可能となる。従来、建築部材の仕様等は、注文単位で一括して受け取る方式となっており、こうした情報は、通常、電子化されることもなく書類の形で保管されることが多かった。また、建築部材が実際に組み立てられ、建物に組み込まれてしまうと、以後、その建築部材を管理することは事実上不可能であった。建築部材が建物中のどの場所にどのように配置されているかを把握できなかったからである。これに対し、本実施形態の構成によれば、各建築部材に配設されたIDタグを介してその建築部材の情報を随時取得することができる。いったん建物中に取り込まれた後も建築部材の位置情報等を把握することができる。このため、管理対象を建築部材単位に細分化した精密な建物管理を実現できる。本実施形態によれば、建物全体をひとかたまりにして建物管理を行う従来の方式に比較して、管理の精度、合理性を飛躍的に向上させることができる。
くわえて、本実施形態では部材情報DB112内にIDタグ情報DB108と詳細情報DB110とを備えているため、詳細情報DB110を利用して各建築部材の詳細情報を分析して修繕計画等を策定して修繕等の対象となる建築部材を抽出する一方、IDタグ情報DB108を利用して、抽出された建築部材の設置された場所を調べることが可能となる。このため、作成された修繕計画等を容易に実行に移すことができる。
第2の実施の形態
本実施形態では、複数のモジュールをることにより、様々な処理内容に迅速に対応する建物管理装置100の構成例を示す。
図8は、図1における情報処理部120の一構成例を示す図である。利用者118は、処理モード受付部121にアクセスし、所望の処理モードを指定する。例えば、修繕時期にある建築部材を抽出する操作、建物の事故が起こった際にどの建築部材が事故の原因になっているかを究明する操作あるいは建物全体の歪等を把握する操作などが挙げられ、こうした操作を選択して処理モードを指定する。処理モード受付部121は、かかる指定を受け付け、その処理モードに対応するコードをDB制御部127へ送出する。DB制御部127は、そのコードに対応する処理を部材情報DB112に対して実行する。具体的には、上記コードに対応する所与の検索式に基づき部材情報DB112から所望のデータを抽出する。抽出された情報は出力部122を介して利用者118へ提示される。
第3の実施の形態
図9は、情報処理部120の別の変形例を示す図である。情報処理部120は、モジュール群170を備えており、利用者に要求された処理内容に応じて適切なモジュールが起動するように構成されている。ここで、「モジュール」という用語は、システム、機器、装置、部品、プログラム、サブプログラム、及びプロセスなどを含む広い意味で用いることとする。
利用者118は、実行すべき処理内容を処理モード受付部121へ与える。処理モード受付部121はこの指示を受け付け、所定の形式へ変換した後、モジュール選択部138へそのデータを送出する。モジュール選択部138は、受け付けた処理モードに適した処理モジュールを選択する。
例えば修繕計画の作成支援処理を実行する場合は、修繕計画作成モジュール128へ指令を出し、後続の処理を実施する。部材情報DB112は、図4に示すように、建築部材の修繕がされた日付のデータと、その建築部材の耐用年数とを記憶する。修繕計画作成モジュール128は、修繕がされた日付と耐用年数とを考慮して建築部材の修繕推奨時期を算定する。
また、建物全体の歪や変形度を算出し建物の健全性を評価する処理を行う場合は、建物診断モジュール130へ指令を出し、後続の処理を実行する。部材情報DB112は、図4に示すように、複数の時刻におけるタグの位置情報を記憶する。建物診断モジュール130は、建物を構成する複数のIDタグについて、それぞれ、複数の時刻における位置情報の差異を算定し、その差異に基づいて建物の変形度を検知する。
その他、事故分析処理の場合は事故分析モジュール160、資産評価処理の場合は資産評価モジュール162を指定して後続の処理を行う。
図10は、図9に示す構成の一具体例である。このシステムは、修繕計画作成モジュール128および建物診断モジュール130からなるモジュール群170を備えている。修繕計画作成モジュール128は、ユーザ指定コード変換部125および検索部132を備え、ユーザ指定コード変換部125によって変換されたコードを利用し、検索部132により部材情報DB112中の詳細情報DB110内のデータ検索を実行する。建物診断モジュール130は、歪計算部134および判定部136を備え、モジュール選択部138による指令に基づき、歪計算部134は、部材情報DB112中のIDタグ情報DB108を参照して建物全体の歪を計算し、その結果を判定部136へ送出する。
判定部136は、計算された結果と所定の基準とを照合し、建物の劣化の程度を総合的に判定する。修繕計画作成モジュール128および建物診断モジュール130により得られた結果は、出力部122を介して利用者118へ提示される。
本実施形態によれば、処理モードに応じて処理モジュールが選択され、各処理モジュールはその処理内容に応じて必要最小限のデータへアクセスし、結果を出力する。修繕計画作成モジュール128は、建築部材の使用状況等も考慮して計画を作成するので、建築部材に関する詳細情報を含む詳細情報DB110へアクセスする。一方、建物診断モジュール130は、建築部材の位置情報を取得できれば処理を実行できるので、簡易なデータ構造からなるIDタグ情報DB108へアクセスするようになっている。本システムはこのように構成されているため、優れた処理効率を得ることができる。
第4の実施の形態
本実施形態に係る管理システムの構成を図11に示す。このシステムは、ネットワークを介して複数の建物管理装置100および情報管理装置200が接続された構成を有する。図では建物管理装置100が2個示されているが、実際には多くの建物管理装置100が含まれていても良い。
建物管理装置100は、上記実施の形態ですでに述べた構成が採用される。建物管理装置100内の部材情報記憶部には、建築部材の使用状況に関するデータと使用開始から部材交換までの期間を示すデータとを含む耐用データを保有されている。
情報管理装置200は、建物管理装置100において取得された建築部材に関する様々な情報をネットワークを介して収集し、これらを所定の形式に加工してデータ記憶部146へ格納する。情報管理装置200は、その内部に、送受信部142、データ処理部144、データ記憶部146およびデータベース制御部148を備えている。
送受信部142は、建物管理装置100からネットワークを介して建築部材に関する情報を取得し、これをデータ処理部144へ送出する。データ処理部144は、取得したデータに基づいて所定の処理を行う。たとえば、上述の耐用データを統計処理し、建築部材に対応してその建築部材の実際の耐用期間を算出する。算出された結果は、データ記憶部146へ記憶させる。
データ記憶部146が記憶するデータの種類は特に制限されないが、たとえば建築部材の使用実績データ等を含むものとすることができる。具体的には、建築部材の故障事例、実際の耐用期間等を、その建築部材の使用環境等と関連づけたデータや、これらのデータを統計処理し、部材別に故障率や耐用期間等をまとめたデータ、故障等が起こった時の有効な対策に関する情報等が挙げられる。
データ記憶部146内に記憶されたデータは、利用者の要求に応じ様々な形態で利用される。利用者は、建物管理装置100を通じて情報管理装置200へアクセスし、所定の情報を要求する。この要求は送受信部142により受信され、これがデータベース制御部148へ伝達される。データベース制御部148は、かかる要求に応じてデータ記憶部146からデータを抽出し、抽出されたデータを送受信部142へ送り返す。送受信部142は、ネットワークを介して前記要求のあった利用者126へ抽出結果を送信する。
本実施形態によれば、建築部材の使用実績に基づく情報を収集することが可能となる。
例えば、ある建築部材を建物中のある場所に配置しようとした場合、使用環境下でその部材がどの程度の期間使用可能であるか、劣化状況はどのようになるか、といった情報を入手することが望まれる。従来は、建築部材毎に耐用年数が一律に決まっており、使用環境等に応じてその耐用年数がどのように変動するかといったことについて情報を得ることは困難であった。これに対し本実施形態の構成によれば、その部材が実際に使用された現場でどの様な耐用年数を示すかが、実績データとして取得されるので、修繕計画およびコスト計画などを客観的かつ合理的に策定することが可能となる。
以上、図面を参照して本発明の一実施形態について述べたが、これは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
実施形態に係るIDタグの利用態様を示すフローチャートである。 製品情報テーブルを示す図である。 情報テーブルを示す図である。 使用状況や資産情報が書き込まれた情報テーブルを示す図である。 実施形態に係る建物管理システムの構成の一例を示す図である。 異常検知の結果を表示する画面である。 図5における情報処理部周辺の詳細構造の一例を示す図である。 図1における情報処理部の一構成例を示す図である。 情報処理部の別の変形例を示す図である。 図9に示す構成の一具体例である。 実施形態に係る管理システムの構成を示す図である。
符号の説明
100 建物管理装置
102 IDタグ
104 携帯端末
106 IDタグデータ受付部
108 IDタグ情報DB
110 詳細情報DB
112 部材情報DB
114 購入者
116 部材情報受付部
118 利用者
121 処理モード受付部
120 情報処理部
122 出力部
124 送受信部
125 ユーザ指定コード変換部
126 利用者
127 DB制御部
128 修繕計画作成モジュール
130 建物診断モジュール
132 検索部
134 歪計算部
136 判定部
138 モジュール選択部
142 送受信部
144 データ処理部
146 データ記憶部
148 データベース制御部
150 位置データ取得部
152 位置データ統合部
160 事故分析モジュール
162 資産評価モジュール
170 モジュール群
200 情報管理装置

Claims (3)

  1. 建物を建築部材単位で維持管理するシステムであって、
    建築部材に取り付けられ、該建築部材の識別子と該識別子に関連づけられた該建築部材の製品データとを含む製品情報を記憶するIDタグと、
    IDタグに記憶された前記製品情報を取得するIDタグ情報取得手段と、
    IDタグ情報取得手段により取得された前記製品情報を記憶する建築部材情報記憶部と、
    利用者の要求に応じ、前記建築部材情報記憶部にアクセスし前記建築部材の製品情報を利用して所定の処理を実行する情報処理部と、
    を備える建物管理システムであって、
    前記IDタグ情報取得手段は、位置検出機能を備え、IDタグに記憶された前記製品情報と該IDタグの位置情報とを取得し、
    前記建築部材情報記憶部は、IDタグ情報取得手段により取得された前記製品情報と前記位置情報とを関連づけて記憶し、
    前記情報処理部は、利用者の要求に応じ、前記建築部材情報記憶部に記憶された前記製品情報を検索し、所定の条件を満たす建築部材を抽出する抽出部と、抽出された建築部材を、その建築部材に関連付けられた位置情報とともに利用者に提示する出力部と、を備え、
    前記建築部材情報記憶部は、複数の時刻における前記位置情報を記憶し、
    前記情報処理部は、建物を構成する建築部材ごとに取付けられた複数のIDタグについて、それぞれ、複数の時刻における前記位置情報の差異を算定し、該差異に基づいて前記建物の変形度を検知する建物診断モジュールを含むことを特徴とする建物管理システム。
  2. 請求項1に記載の建物管理システムにおいて、
    前記情報処理部は、同一のIDタグについて前記複数の時刻における前記位置情報の差異を算定し、該差異に基づいて前記建築部材の異常を検知する異常検知モジュールを含むことを特徴とする建物管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の建物管理システムにおいて、
    前記建築部材情報記憶部は、前記建築部材の修繕がされた日付のデータと、その建築部材の耐用年数とを記憶し、
    前記情報処理部は、前記修繕がされた日付と前記耐用年数とを考慮して建築部材の修繕推奨時期を算定する修繕支援モジュールを含むことを特徴とする建物管理システム。
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