JP4347041B2 - 消炎、鎮咳組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を有効成分として含有する気道用抗炎症剤、飲食品、動物用飼料、飲食品添加剤、飼料添加剤、およびオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を投与することを特徴とする気道の炎症の予防または治療方法に関する。
【0001】
近年、大気汚染等により気管支炎、喘息、花粉症等のアレルギー疾患が増加しており、これらの疾患に伴う気道の炎症を予防または軽減する組成物が望まれている。
オロット酸は核酸ピリミジン生合成系における中間物質であり、グルタミン酸から合成され、ウリジンモノリン酸へ変換される。
【0002】
オロット酸の薬理作用としては、肝臓疾患への適応効果、免疫賦活作用、虚血性疾患に対する薬理作用〔Jpn. J. Pharmacology, 76, 441-444 (1998)〕等が知られているが、気道の炎症を抑制する作用は知られていない。
気道用抗炎症剤としては、吸入ステロイド薬、β作動薬、抗コリン薬、キサンチン誘導体、抗アレルギー薬、コデイン誘導体などが知られているが、これらには副作用があり、通常常用する健康食品またはOTC用医薬品としては好ましくない。
【0003】
本発明の課題は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を有効成分として含有する気道用抗炎症剤、飲食品、動物用飼料、飲食品添加剤、飼料添加剤、およびオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を投与することを特徴とする気道の炎症の予防または治療方法を提供することにある。
本発明者らは、アレルギー性喘息発作を反映した動物モデル系を用いて、種々の物質に関して鋭意研究を行った結果、 オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩が気道の炎症を抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】
すなわち、本発明は、以下に掲げる(1)〜(7)の発明に関する。
(1) オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を有効成分として含有する気道用抗炎症剤。
(2) 鎮咳作用を有する上記(1)の気道用抗炎症剤。
(3) 炎症が、アレルギー性喘息に伴う気道の炎症、花粉症に伴う気道の炎症、気管支炎に伴う気道の炎症からなる群より選ばれる気道の炎症である上記
(1)または(2)の気道用抗炎症剤。
【0005】
(4) オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する飲食品または動物用飼料。
(5) オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する飲食品添加剤または飼料添加剤。
(6) オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を投与することを特徴とするヒトまたは非ヒト動物の気道の炎症の予防または治療方法。
(7) 気道用抗炎症剤の製造のためのオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩の使用。
【0006】
(a)オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を有効成分として含有する気道用抗炎症剤
本発明においてオロット酸(ウラシル−4−カルボン酸)もしくはその誘導体またはそれらの塩はどのようなものでも良く、微生物由来のもの、化学合成により得られるもの、市販のもの等のいずれを用いてもよい。
【0007】
オロット酸の誘導体としては、4位のカルボン酸にメチル、エチル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル等炭素数1〜6のアルキル基がエステル結合した4−エステル置換体、1,2,3,6位の水素の一つ以上がメチル、エチル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル等炭素数1〜6のアルキル基またはメチル、エチル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル等炭素数1〜6のアルキル基を持つアルコキシ基に置換された誘導体等があげられる。
【0008】
オロット酸もしくはオロット酸誘導体の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、亜鉛塩等の重金属塩、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等のアンモニウム塩、モルホリン、ピペリジン等の付加した有機アミン付加塩等があげられる。
【0009】
本発明のオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を有効成分として含有する気道用抗炎症剤は、アレルギー性喘息等の喘息、または花粉症等のアレルギー疾患もしくは気管支炎等の患者の気道、とくに上気道の炎症を抑制する作用、またはこれらの炎症に伴う咳等の症状を緩和する作用を有し、これらの疾患の予防または治療薬として有用である。
【0010】
本発明の気道用抗炎症剤は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩以外に気道の炎症の予防、抑制または治療に有効な任意の他の成分(以下、単に、他の有効成分ともいう)を含んでもよい。該他の有効成分としては、ハーブ、メントール、抗ヒスタミン剤、アレルギーメディエーター抑制剤等があげられる。
【0011】
本発明の気道用抗炎症剤は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩、および必要に応じて上記他の有効成分を薬理学的に許容される一種もしくはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。
本発明の気道用抗炎症剤の投与経路は、気道の炎症の予防、抑制または治療に際して効果的なものを使用するのが望ましく、経口または、例えば静脈内などの非経口をあげることができる。
【0012】
投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、注射剤、点滴剤、シロップ剤、舌下錠、各種クリーム剤、坐剤等があげられる。
経口投与に適当な、例えばシロップ剤のような液体調製物は、水、蔗糖、ソルビット、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油などの油類等の希釈剤、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。また、錠剤、散剤および顆粒剤などは、乳糖、ブドウ糖、蔗糖、マンニットなどの賦形剤、澱粉、アルギン酸ナトリウムなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤などを用いて製造できる。
【0013】
非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受容者の血液と等張である有効成分を含む滅菌水性剤からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖溶液、または塩水とブドウ糖溶液との混合物からなる担体などを用いて注射用の溶液を調製する。
また、これら非経口剤においても、経口剤で例示した希釈剤、防腐剤、フレーバー類、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤などから選択される1種もしくはそれ以上の成分を添加することもできる。
【0014】
本発明の気道用抗炎症剤中のオロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩の含有量は、本発明の医薬品1g当たり1〜1000mgが好ましく、10〜500mgがより好ましく、100〜200mgがさらに好ましい。
上記本発明の気道用抗炎症剤を投与する場合の投与量及び投与回数は、投与形態、投与する対象の年齢、体重、症状等により異なるが、通常、経口で好ましくは1〜5000mg、より好ましくは10〜1000mg、さらに好ましくは100〜300mgを一日一回ないし数回投与する。
【0015】
静脈内投与などの非経口投与の場合、成人一人当り好ましくは0.5 〜5000mg 、より好ましくは5〜1000mg、さらに好ましくは50〜300mgを一日一回ないし数回投与する。
本発明の気道用抗炎症剤を日常的に投与することにより、気道の炎症を予防することができる。
【0016】
既に気道の炎症がおこっている場合は、本発明の気道用抗炎症剤を日常的に投与することにより、気道の炎症および咳等の症状を抑制または治療することができる。投与期間は、通常は1週間から10年間、好ましくは1ヶ月から5年間である。
なお、本発明の気道用抗炎症剤は、ヒトだけでなく、ヒト以外の動物(以下、非ヒト動物ということもある)に対しても使用することができる。非ヒト動物に使用する場合の投与量は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩として、0.02〜100mg/kgが好ましく、0.2〜20mg/kgがより好ましく、2〜10mg/kgがさらに好ましい。
【0017】
(b)オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する飲食品、動物用飼料、飲食品添加剤または飼料添加剤
オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を含有する飲食品は、飲食品中にオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を添加することにより得られる飲食品である。
【0018】
後述する本発明の飲食品添加剤を飲食品に添加して得られる飲食品も本発明の飲食品に包含される。
また、飲食品中にオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩の他に上記
(a)で述べた他の有効成分を添加することにより得られる飲食品も本発明の飲食品に包含される。
【0019】
本発明の飲食品は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩、必要に応じて他の成分を添加する以外は一般的な飲食品の製造方法を用いることにより、製造することができる。
本発明の飲食品は、例えば、飲料または錠剤の場合は、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩に、必要により他の有効成分、添加剤等を加えた後、適当量の水に溶解あるいは分散させるか、または錠剤化して調製することができる。また、例えばアメ、ドロップ、チョコレート、ゼリー、ビスケット、クッキー等の菓子類は、常法に従い、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩に、必要により他の有効成分、添加剤等、さらに必要により適当な担体、例えば小麦粉、米粉、澱粉、コーンスターチ、大豆等を加え、適宜の形態に賦形して調製することができる。
【0020】
また、本発明の飲食品は、例えば流動層造粒、攪拌造粒、押し出し造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、噴霧造粒、噴射造粒等の造粒方法、パンコーティング、流動層コーティング、ドライコーティング等のコーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、フォームマット方法、マイクロ波加熱方法等の膨化方法、押出造粒機やエキストルーダー等の押出方法等を用いて製造することもできる。
【0021】
本発明の飲食品は、ジュース類、清涼飲料水、茶類、乳酸菌飲料、発酵乳、冷菓、バター、チーズ、ヨーグルト、加工乳、脱脂乳等の乳製品、ハム、ソーセージ、ハンバーグ等の畜肉製品、蒲鉾、竹輪、さつま揚げ等の魚肉練り製品、だし巻き、卵豆腐等の卵製品、クッキー、ゼリー、チューインガム、キャンディー、スナック菓子等の菓子類、パン類、麺類、漬物類、燻製品、干物、佃煮、塩蔵品、スープ類、調味料等、いずれの形態のものであってもよい。
【0022】
また、本発明の飲食品は、例えば粉末食品、シート状食品、瓶詰め食品、缶詰食品、レトルト食品、カプセル食品、タブレット状食品、流動食品、ドリンク剤等の形態のものであってもよい。
本発明の飲食品は、気道の炎症を予防、抑制または治療する効果を有する健康食品または機能性食品として用いることができる。
【0023】
本発明の飲食品添加剤は、上記(a)で述べた経口剤と同様な方法により調製することができる。飲食品添加剤は、通常、必要に応じて他の食品添加物を混合または溶解し、例えば粉末、顆粒、ペレット、錠剤、各種液剤の形態に加工製造される。
本発明の飲食品または飲食品添加剤には、一般的に飲食品に用いられる食品添加物、例えば甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色料、漂白料、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素、光沢剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料、香辛料抽出物等が添加されてもよい。
【0024】
本発明の飲食品中のオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩、または他の有効成分の含有量は、該飲食品の形態により異なるが、通常、成人一人の一日あたりの摂取量が、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩として、それぞれ好ましくは1〜5000mg、より好ましくは10〜1000mg、さらに好ましくは100〜500mgとなる量である。
【0025】
また、本発明の飲食品添加剤は、添加する飲食品を摂取したときにオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩が上記の摂取量となるように飲食品に添加される。該飲食品は、1日に1回または数回に分けて摂取させる。
本発明の飲食品を日常的に摂取することにより、気道の炎症を予防することができる。
【0026】
既に気道が炎症をおこしている場合は、本発明の飲食品を日常的に摂取することにより、気道の炎症および咳の症状を抑制または治療することができる。摂取期間は、通常は1日間から10年間、好ましくは1ヶ月間から5年間である。
本発明の動物用飼料は、オロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩を添加した動物用飼料である。該動物用飼料にさらに上記(a)であげた他の有効成分を添加した動物用飼料も本発明の動物用飼料に包含される。
【0027】
後述する本発明の飼料添加剤を動物用飼料に添加して得られる動物用飼料も本発明の動物用飼料に包含される。
本発明の動物用飼料は、オロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩、必要に応じて他の有効成分を添加する以外は、一般的な飼料の製造方法を用いることにより製造することができる。
【0028】
オロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩を添加する動物用飼料は、ヒト以外の動物用の飼料であればいずれでもよく、例えばイヌ、ネコ、ネズミ等のペット用飼料、ペットフード、ウシ、ブタ等の家畜用飼料等があげられる。
本発明の動物用飼料は、気道の炎症を予防、抑制または治療する効果を有する動物用健康補助食品として用いることができる。
【0029】
オロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩を添加する動物用飼料としては、穀物類、そうこう類、植物性油かす類、動物性飼料、その他の飼料、精製品、またはこれらの混合物等があげられる。
穀物類としては、例えばマイロ、小麦、大麦、えん麦、らい麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、とうもろこし、大豆等があげられる。
【0030】
そうこう類としては、例えば米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、末粉、小麦、胚芽、麦ぬか、ペレット、トウモロコシぬか、トウモロコシ胚芽等があげられる。
植物性油かす類としては、例えば大豆油かす、きな粉、亜麻仁油かす、綿実油かす、落花生油かす、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、胡麻油かす、ひまわり油かす、菜種油かす、カポック油かす、芥子油かす等があげられる。
【0031】
動物性飼料としては、例えば北洋ミール、輸入ミール、ホールミール、沿岸ミール等の魚粉、フィッシュソルブル、肉粉、肉骨粉、血粉、分解毛、骨粉、家畜用処理副産物、フェザーミール、蚕よう、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー等があげられる。
その他の飼料としては、アルファルファ、ヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセアカシア粉末等の植物茎葉類、コーングルテン、ミール、コーングルテンフィード、コーンステープリカー等のトウモロコシ加工工業副産物、デンプン等のデンプン加工品、酵母、ビールかす、麦芽根、アルコールかす、しょう油かす等の発酵工業産物、柑橘加工かす、豆腐かす、コーヒーかす、ココアかす等の農産製造副産物、キャッサバ、そら豆、グアミール、海藻、オキアミ、スピルリナ、クロレラ、鉱物等があげられる。
【0032】
精製品としては、カゼイン、アルブミン等のタンパク質、アミノ酸、スターチ、セルロース、蔗糖、グルコース等の糖質、ミネラル、ビタミン等があげられる。
本発明の動物用飼料は、例えば流動層造粒、攪拌造粒、押し出し造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、噴霧造粒、噴射造粒等の造粒方法、パンコーティング、流動層コーティング、ドライコーティング等のコーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、フォームマット方法、マイクロ波加熱方法等の膨化方法、押出造粒機やエキストルーダー等の押出方法等を用いて製造することができる。
【0033】
本発明の飼料添加剤は、上記(a)に記載した経口剤と同様な方法により調製することができる。本発明の飼料添加剤は、通常、必要に応じて他の飼料添加物を混合または溶解し、例えば粉末、顆粒、ペレット、錠剤、各種液剤の形態に加工製造される。
本発明の動物用飼料中のオロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩、または他の有効成分の含有量は、摂取形態、該飼料を摂取する非ヒト動物の種類、該非ヒト動物の年齢、体重等に応じて異なるが、通常非ヒト動物の1日当たりの摂取量が、オロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩として、それぞれ好ましくは0.02〜100mg/kg、より好ましくは0.2〜20mg/kg、さらに好ましくは2〜10mg/kgとなる量である。
【0034】
また、本発明の飼料添加剤は、添加する動物用飼料を非ヒト動物が摂取したときのオロット酸もしくはオロット酸誘導体またはそれらの塩の摂取量が上記の摂取量となるように動物用飼料に添加される。
本発明の動物用飼料は、1日に1回または数回に分けて対象となる非ヒト動物に摂取させる。また、本発明の飼料添加剤を、非ヒト動物を対象とした気道用抗炎症剤の経口剤として、上記飼料の摂取量および摂取期間と、それぞれ同じ投与量および投与期間で投与してもよい。
【0035】
本発明の動物用飼料を日常的に摂取させることにより、気道の炎症を予防することができる。
既に気道が炎症をおこしている場合は、該動物用飼料を日常的に摂取させることにより、気道の炎症および咳の症状を抑制または治療することができる。
以下に、本発明の試験例として、アレルギー喘息モデルにおけるオロット酸またはオロット酸亜鉛塩による喘息の発作予防、抑制効果を調べた試験例を示す。
【0036】
試験例1 気道過敏性反応に対する効果
オロット酸とオロット酸亜鉛塩の抗喘息作用の有無を検討する目的で、ロイコトリエン(leukotriene) D4(以下LTD4と略す)誘発気道過敏性反応に対するオロット酸とオロット酸亜鉛塩の作用を以下のように検討した。
【0037】
LTD4誘発気道過敏性の発現は、Satoらの方法〔Clinical and Experimental Allergy., 26, 957-963 (1996)〕に準じて以下に示すように行なった。
Hartley系雄性モルモット(日本エスエルシー社製)を、恒温(22〜23℃)、恒湿(50〜60%)の条件下で2週間飼育後、体重150〜250gの健康なものを以下の実験に供した。該モルモットをウレタン麻酔(1.2 g/kg)し、気管切開後カニューレを挿入した。気管カニューレは小動物用人工呼吸装置(Model 7025、UGO BASIL、VARASE社製)に接続し、人工呼吸(60回/分、10 ml/kg)を行なった。気道収縮の指標として、圧力トランスデューサー(TP-603、日本光電社製)を介して気道内圧(pulmonary inflation pressure:PIPと略す、単位はcmH2O)を測定した。また、頚動脈にカニューレを挿入し、血圧トランスデューサー(ライフキット DX-360、日本光電社製)を介して血圧も同時に測定した。手術後、モルモットを約5分間放置し、ベースのPIP値が安定した後に実験を開始した。アセチルコリン(以下、AChと言う:シグマ社製)50 μg/kgの静脈内投与により気道収縮を惹起し、上昇したPIP値がベースラインまで下がった後再度同濃度のAChを静脈内投与し、PIPの増加分(△PIP)が安定するまでこれを繰り返した。△PIPが安定したことを確認した後、AChを静脈内投与して(30 μg/kgまたは40 μg/kg)、その時の△PIP値をPre値とした。その30分後にLTD4(フナコシ社製)0.1 μg/mlを30秒間超音波ネブライザー(NE-U12、OMRON社製)にて吸入させ、さらに15分後に再度AChを静脈内投与(30 μg/kgまたは40 μg/kg)して収縮を惹起し、その時の△PIP値をPost値とした。LTD4投与群に対するコントロール群には、LTD4の替わりに生理食塩液を吸入させた。該コントロール群およびLTD4投与群において、それぞれPost値とPre値を比較する事により、気道過敏性発現の指標とした。
【0038】
被験物質を、LTD4吸入の30分前に十二指腸内に投与した。被験物質投与群に対するコントロール群には、被験物質の代わりに0.5% メチルセルロース(以下、MCと略す)を投与した。
なお、得られたデータは平均値±標準誤差で表した。有意差検定には統計解析ソフトSASを使用した。2群間の有意差検定にはpaired t-testを行い(第1図、第2図)、多群間の比較検定にはBartletの検定を行った後に、1-way ANOVAとDunnettの多重比較検定を行った。いずれの検定においてもp<0.05をもって有意差ありとした。
【0039】
1.予備試験
AChの静脈内投与(40 μg/kg)により惹起されたPIPの増加(Pre値、白カラム)は8.40±0.76 cmH2O、LTD4の溶媒として用いた生理食塩液を吸入した後のPIPの増加(Post値、黒カラム)は8.30±1.07 cmH2Oであり、両者の間に有意な差は認められなかった(第1図)。
【0040】
さらに、生理食塩液吸入前にオロット酸30 mg/kgまたはオロット酸亜鉛塩30mg/kgを十二指腸内投与してもそれぞれのPre値(7.50±1.04、7.67±1.20 cmH2O)とPost値(7.33±1.20、8.00±1.44 cmH2O)の間で有意な差は認められなかった(第1図)。なお、オロット酸およびオロット酸亜鉛塩は、0.5% MCに懸濁して使用した。
【0041】
2.オロット酸およびオロット酸亜鉛塩の作用
LTD4 0.1μg/mlを30秒間吸入投与した場合、ACh(30μg/kg)の静脈内投与により惹起されたPre値は5.00±1.00 cmH2Oであるのに比べて、Post値は13.00±1.43 cmH2Oと有意に増加しており、気道過敏性が認められた(第2図)。
【0042】
LTD4により誘発される気道過敏性に対するオロット酸の用量依存的な作用を検討した(第3図)。グラフの縦軸は△PIPのPre値とPost値の増加量を示している。
オロット酸を投与していない群(コントロール)に比べてオロット酸を投与した群は、10〜30 mg/kgの十二指腸内投与の範囲で用量の増加に伴って気道過敏性の発現を抑制する作用を示し、30 mg/kgで統計的に有意な作用を示した。ID50値は20.1 mg/kgであった(第3図)。
【0043】
オロット酸亜鉛塩の作用を検討した。オロット酸亜鉛塩を投与していない群(コントロール)に比べてオロット酸亜鉛塩を投与した群は、10、30 mg/kの十二指腸内投与で用量の増加に伴って抑制作用を示した(第4図)。この2用量から算出したID50値は16.2 mg/kgであった。
このことから、オロット酸とオロット酸亜鉛塩はそれぞれ十二指腸内投与により、モルモットにおけるLTD4により誘発される気道過敏性発現を抑制することが明らかとなった。
【0044】
気管平滑筋弛緩作用を示す物質や抗コリン作用を示す物質の場合、ACh誘発気道収縮反応を抑制する。第1図の結果では、オロット酸はこの気道収縮反応自体には影響を示さなかったことから、第3図または第4図において示されたオロット酸またはオロット酸亜鉛塩による気道過敏性抑制作用は気道平滑筋弛緩作用や抗コリン作用に基づくものではないことが分かった。また、オロット酸とオロット酸亜鉛塩のID50値はそれぞれ、20.1と16.2mg/kg(十二指腸内投与)であることから、本系に対する薬効はほぼ同程度であると考えられた。
【0045】
試験例2 気道における抗炎症作用
オロット酸とオロット酸亜鉛塩の抗喘息作用の有無を検討する目的で、オロット酸とオロット酸亜鉛塩の気道における抗炎症作用について検討した。
【0046】
実験はLagenteらの方法〔Clin. Exp. Allergy., 23, 1002-1010 (1993)〕およびDunnらの方法〔Am. Rev. Resp. Dis., 137, 541-547 (1998)〕を参考にして以下に示す方法で行なった。
Hartley系雄性モルモット(日本チャールズリバー社製)を、恒温(22〜23℃)、恒湿(50〜60%)の条件下で飼育後、350〜450 gの健康な動物を以下の実験に供した。該モルモットをプラスチックボックス(30×50×30cm)内に入れて48時間間隔で2回、2 mg/mlの卵白アルブミン(以下、OAと略すこともある: Sigma Aldrich社製)溶液を30分間吸入させ能動感作した。吸入には超音波ネブライザ−(NE−U12、OMRON社製)を使用した。抗原誘発は最終感作の13〜15日後に感作操作と同様のプラスチックボックス内で行い、1%(W/V) OA溶液を15分間吸入させ反応を惹起した。OAを吸入させない群では生理食塩液を吸入させた。
【0047】
この際、アナフィラキシーショックによる動物の死亡を回避するため、抗原誘発の30分前にヒスタミンH1受容体拮抗薬であるpyrilamine (Sigma Aldrich社製)を静脈内投与した(2 mg/kg)。オロット酸およびオロット酸亜鉛塩、PDE4阻害剤(ロリプラム:rolipram、化学合成により取得した)は抗原誘発の1時間前に経口投与した。オロット酸、オロット酸亜鉛塩、またはロリプラムを投与しない群には0.5%(W/V) MC溶液を投与した。
【0048】
抗原誘発24〜72時間後に気管支肺胞洗浄(BAL)を行った。すなわち、感作モルモットをペントバルビタールで麻酔し(静脈内投与:100 mg/kg)、生理食塩液5 mlをディスポ−ザブル注射筒(テルモ社製)にて気管カニューレを介して注入した。約15秒後に注入した生理食塩液を回収し、この操作を2回繰り返して気管支肺胞洗浄液(BALF)を得た。BALFは2500rpm(1250×g)、4℃、10分間の条件で遠心分離した。上清の吸引除去後に沈殿した細胞を生理食塩液 1mlに懸濁し、自動血球カウンタ−(Celltec MEK-4300、日本光電社製)を用いて総白血球数を測定した。また、一部の細胞はCytospin III(Shandon Southern Instruments社製)を用いて塗抹標本を作成し、ライトギムザ染色後、光学顕微鏡にて細胞500個を観察し、好酸球(Eos)、好中球(Neu)、マクロファージ(Mac)、リンパ球(Lym)、その他の細胞(Other)を測定して各細胞の比率を算出した。各細胞数は総白血球数に分画中の各細胞の比率を掛け合わせて算出した。
【0049】
得られたデータは平均値±標準誤差で表した。有意差検定には統計解析ソフトSASを使用した。2群間の有意差検定にはStudent's t-testを行い、多群間の比較検定にはBartletの検定後、1-way ANOVAを行い、Dunnettの多重比較検定を行った。いずれの検定においてもp<0.05をもって有意差ありと判断した。
【0050】
1.抗原誘発24、48及び72時間後のBALF中浸潤細胞数に関する予備試験
生理食塩液を吸入させた群に比べてOAを吸入させた群では、抗原誘発24、48、72時間後のいずれにおいても、BALF中の総細胞数と好酸球数の有意な増加が認められた(第5図)。さらに、抗原誘発24、48時間後では好中球数の有意な増加が認められた(第5図)。以下の実験では、総細胞数と好酸球、好中球浸潤に対するオロット酸またはオロット酸亜鉛塩の作用を検討した。
【0051】
また、抗原誘発24、48時間後の細胞浸潤におけるPDE4阻害剤であるロリプラムの作用を検討した結果、24時間後と48時間後の細胞浸潤に大きな差が認められなかったことから(図示せず)、以下の実験では抗原誘発24時間後の細胞浸潤に対するオロット酸またはオロット酸亜鉛塩の作用を検討した。
【0052】
2.抗原誘発24時間後の細胞浸潤に対するオロット酸またはオロット酸亜鉛塩の作用
上述の手順で、オロット酸をOAによる抗原誘発の1時間前に100 mg/kgとなるように経口投与して、抗原誘発24時間後の細胞浸潤を調べた。オロット酸を投与しない場合に比べて、オロット酸を投与した場合には、総細胞と好酸球浸潤抑制作用が認められた(第6図)。
【0053】
また、オロット酸亜鉛塩をOAによる抗原誘発の1時間前に100、300 mg/kgとなるように経口投与して、同様な検討を行った。オロット酸亜鉛塩を投与した場合には、いずれの用量においても、総細胞と好酸球浸潤抑制作用が認められた(第7図)。
このことから、オロット酸亜鉛塩は喘息などの炎症性気道疾患に対して有用であることが示された。
【0054】
実施例1
下記の組成に従い成分を混合した後、打錠機(畑製作所製、HT-AP15SS-U型)で打錠し、直径8mm、重量200mgの錠剤を製造する。
【0055】
【表1】
【0056】
実施例2
下記の組成に従い成分を混合した後、打錠機(畑製作所、HT-AP15SS-U型)で打錠し、直径8mm、重量200mgの錠剤を製造する。
【0057】
【表2】
【0058】
実施例3
下記の組成に従い成分を混合した後、打錠機(畑製作所、HT-AP15SS-U型)で打錠し、直径8mm、重量200mgの錠剤を製造する。
【0059】
【表3】
【0060】
実施例4
下記の組成に従い成分を混合した後、打錠機(畑製作所、HT-AP15SS-U型)で打錠し、直径8mm、重量200mgの錠剤を製造する。
【0061】
【表4】
【0062】
実施例5
下記の組成に従いドッグフードを製造する。
【0063】
【表5】
【0064】
実施例6
次の配合により飲料を製造する。
【0065】
【表6】
【0066】
実施例7
次の配合により清涼飲料水1000ml(10本分)を製造する。
【0067】
【表7】
【0068】
実施例8
次の配合により茶飲料1000mlを製造する。
【0069】
【表8】
【0070】
実施例9
次の配合で常法によりクッキー(30個分)を製造する。
【0071】
【表9】
【0072】
実施例10
次の配合で常法により食パン(4斤分)を製造する。
【0073】
【表10】
【0074】
実施例11
次の配合で常法によりチューインガム(30個分)を製造する。
【0075】
【表11】
【0076】
実施例12
次の配合で常法によりキャンディー(20個分)を製造する。
【0077】
【表12】
【0078】
実施例13
次の配合で常法によりマーマレードを製造する。
【0079】
【表13】
【0080】
実施例14
次の処方でハードカプセル剤(1カプセルあたり360mg)を製造する。
【0081】
【表14】
【0082】
オロット酸250mgに乳糖60mgおよびコーンスターチ30mgを添加して混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース20mgの水溶液を添加して練合する。次いで、押し出し造粒機を用いて、常法により顆粒を製造する。この顆粒をゼラチンハードカプセルに充填することにより、ハードカプセル剤を製造する。
実施例15
次の処方でソフトカプセル剤(1カプセルあたり220mg)を製造する。
【0083】
【表15】
【0084】
大豆油170mgにオロット酸50mgを添加して混合する。次いで、ロータリー・ダイズ式自動成型機を用いて、常法に従い、ソフトカプセルに充填することにより、ソフトカプセル剤を製造する。
実施例16 オロット酸含有ドロップの調製
次の配合で、オロット酸含有ドロップを製造する。
【0085】
【表16】
【0086】
糖を水5.5リットルに溶解し、グルコース含有コーンシロップを添加し、十分に混合する。この時点で、いずれかの所望の色素を添加して、所用の色を付与してもよい。色素は、十分に溶解するものを使用する。
上記混合物を、125℃に加熱した蒸気ジャケットケトルに入れる。そこから、混合物を、ポンプで貯蔵容器に入れて、連続クッカーに供給する。
【0087】
シロップがクッカーにおけるコイルを通過するうちに、125〜150℃の温度に到達する。その後、スチーム真空エジェクタにより、真空度28〜29インチHgに維持した受け入れケトルに約6〜7分間供給する。この間に、水含量が約1%以下に減少するまで水が除去され、溶融あめ基剤が形成される。次に、このあめ基剤を、ゆっくりと冷却する。
【0088】
オロット酸、クエン酸及びワイルドチェリー模倣フレーバー(粉末状)を、ポリエチレングリコールに添加し、得られた混合物を約90℃で加熱することにより流動化する。
得られた熱流体混合物を、上記の溶融あめ基剤(温度を約100℃又はそれよりもわずかに低い温度に低下させたもの)に、適当に混合しながら迅速に添加する。次に、全塊を、十分に混練した後、スピーニングマシーンに移し、それをロゼンジ形成ダイに押し出す。別法として、オロット酸を添加した溶融あめ塊を、冷却テーブルに流し、冷却テーブル上で半固体の塊になるまで固化した後、薬剤の単位投与量を投薬するためのいずれか所望の形状に成形してもよい。
【0089】
本発明により、オロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を有効成分として含有する気道用抗炎症剤、飲食品、動物用飼料、飲食品添加剤、飼料添加剤、およびオロット酸もしくはその誘導体またはそれらの塩を投与することを特徴とする気道の炎症の予防または治療方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は、麻酔下のモルモットにおける、生理食塩液吸入投与前(白色)、および吸入投与後(黒色)の、アセチルコリンによる気道内圧変化に対する、オロット酸、オロット酸亜鉛塩投与の影響を検討した結果を示した図である。
オロット酸、オロット酸亜鉛塩(30 mg/kg)または 0.5%MCは、それぞれ生理食塩液吸入投与の30分前に十二指腸内投与した。得られたデータは3例の平均値±標準誤差で表した。N.S. (not significant)は統計的に有意差が認められないことを示す。
【図2】 第2図は、生理食塩液とロイコトリエンD4(LTD4)吸入投与前(白色)、および吸入投与後(黒色)のアセチルコリンによる気道内圧変化について比較した結果を示した図である。
いずれの群においても、生理食塩液またはLTD4吸入投与の30分前に、0.5%MCを十二指腸内投与した。得られたデータは5〜6例の平均値±標準誤差で表し、有意差検定は吸入前後の気道内圧の比較で行った。***はp <0.001で有意差があることを示す。
【図3】 第3図は、LTD4吸入投与により誘発された気道過敏性反応に対する、オロット酸の作用について検討した結果を示した図である。
Δ気道内圧の増加とは、LTD4吸入後の気道内圧変化から、吸入前の気道内圧変化を引いた差を表している。得られたデータは5例の平均値±標準誤差で表し、有意差検定は0.5%MC投与群(コントロール)との比較で行った。*はp <0.05で有意差があることを示す。
【図4】 第4図は、LTD4吸入投与により誘発された気道過敏性反応に対する、オロット酸亜鉛塩の作用について検討した結果を示した図である。
得られたデータは5〜8例の平均値±標準誤差で表し、有意差検定は、0.5%MC投与群(コントロール)との比較で行った。
【図5】 第5図は、卵白アルブミン(OA)感作したモルモットにおいて、生理食塩液またはOA吸入24、48および72時間後に気管支肺胞洗浄を行い、洗浄液中の各細胞分布を検討した結果を示した図である。それぞれのカラムにおいて、各細胞は、左から、総細胞、好酸球、好中球、マクロファージ、リンパ球、その他の細胞を示す。縦軸は各細胞の数を示す。
得られたデータは、4〜5例の平均値±標準誤差で表し、有意差検定は生理食塩液吸入群(コントロール)との比較で行った。*、**および ***はそれぞれ、p <0.05、 p <0.01、 p <0.001で有意差があることを示す。
【図6】 第6図は、卵白アルブミン(OA)感作したモルモットにおいて、OA吸入24時間後に気管支肺胞洗浄を行い、洗浄液中の(a) 総細胞数、(b) 好酸球浸潤、(c)好中球浸潤についてのオロット酸 (100 mg/kg)の影響を検討した結果を示した図である。
オロット酸はOA吸入の1時間前に経口投与した。得られたデータは、9〜10例の平均値±標準誤差で表した。
【図7】 第7図は、卵白アルブミン(OA)感作したモルモットにおいて、OA吸入24時間後に気管支肺胞洗浄を行って得られる洗浄液中の(a) 総細胞数、(b) 好酸球浸潤、(c)好中球浸潤についてのオロット酸亜鉛塩 (100、300 mg/kg)の影響を検討した結果を示した図である。オロット酸亜鉛塩はOA吸入の1時間前に経口投与した。得られたデータは、9〜10例の平均値±標準誤差で表し、有意差検定はOA吸入群との比較で行った。*はp<0.05で有意差があることを示す。

Claims (2)

  1. オロット酸亜鉛塩を有効成分として含有するアレルギー性喘息または花粉症に伴う気道の炎症予防または治療剤。
  2. 鎮咳作用を有する請求項1記載の
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