JP4346246B2 - 系統解析システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、対向するデータ受信装置側で重畳データを取込み、計測及び記録データ用として、系統電気量に対応した系統データを抽出するようにした系統解析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9はディジタル形保護制御装置を利用した系統解析システムの一例をハードウェア構成で示す図である。
図9において、SSは変電所を示し、複数のディジタル形保護制御装置1-1〜1-nを設置している。以下は代表してディジタル形保護制御装置1-1で説明する。このディジタル形保護制御装置1-1は本来の保護継電器の機能の他に後述するように、データ解析のためのデータ送信機能も併せ持っている。
【0003】
電力系統に設置したPT2およびCT3から抽出した系統電圧vおよび系統電流iは入力変換器4に入力されてデジタルプロセッサ等の電子部品で扱う大きさの系統電気量ilに変換された後、アナログフィルタ5に入力されて基本波以外の不要成分をカットされ、その後サンプルホルダ6に入力されて、所定のサンプリング周波数(例えば基本波周波数の12倍程度の周波数)でサンプリングされ、ホールドされる。
【0004】
そしてこのサンプル・ホールドされた電気量はマルチプレクサ(MPX)7で時系列状に並べられた後、アナログ/ディジタル変換器8でディジタルデータに変換され、メモリ9に一時記憶される。なお、アナログフィルタ5からアナログ/ディジタル変換器8までの部分を便宜上アナログ入力回路AIと呼ぶ。
【0005】
10は、ディジタル演算プロセッサ(CPU)であり、所定の保護演算プログラムに基づいて前記メモリ9に記憶されているデータを用いて保護演算し、更にシーケンス処理をして保護継電装置としての出力信号を生じるように構成されている。11は通信ユニットであり、前記保護継電装置の出力及びその他のデータを、伝送路12を介して他の制御所等へ送信するように機能する。
【0006】
一方、変電所SSから送信されたデータil'は、データ受信装置13において、通信ユニット14により受信され、系統現象解析のために一旦メモリ15に記憶する。ディジタル演算プロセッサ16は所定の系統解析プログラムに基づいて受信データil'を用いて系統現象解析を行い、その結果をディスプレイ17上に表示するように構成されている。
【0007】
ところで、保護継電器はその責務から高い信頼度が要求されている。上記のように構成されたディジタル保護制御装置では保護機能の大半をソフトウェアで実現しているため信頼性は高いが、アナログフィルタ5やアナログ/ディジタル変換器8を有するアナログ入力回路AIには、演算増幅器、抵抗器、コンデンサなどの素子を使用し、しかもこれらの素子に経年劣化が生じたならば、アナログ入力回路AIとしての誤差が増大し、保護継電器の性能が低下する惧れがある。
【0008】
このため、従来のディジタル保護制御装置は、自動監視手段を付加してアナログ入力回路の精度チェックを行っている。18はそのための監視信号用電源であり、また19は監視用出力ユニットである。
【0009】
このアナログ入力回路AIの自動監視方式としては、電気協同研究「ディジタルリレー」第41巻第4号(1986)に開示されている高調波重畳監視方式がある。この監視方式は図9で示すように、系統電気量ilの周波数よりも高次の第3次高調波や第4次高調波などを監視用信号itとして前記系統電気量ilと共にアナログフィルタ5に入力してこれらを重畳し、この重畳した電気量をサンプリングホールド回路6、マルチプレクサ7、アナログ/ディジタル変換器8を通してメモリ9に入力し、前記ディジタル演算プロセッサ10で自動監視処理を行うようにしたものである。
【0010】
図10は系統電気量il及び監視用信号itの重畳から、自動監視処理及び保護演算処理までのソフトウェア処理を表した図である。この自動監視処理方式は、アナログ/ディジタル変換後のデータからディジタルフィルタ(ディジタル演算プロセッサ10が備えている機能の一つ)10aで前記監視用信号itを抽出して振幅値演算10bを行い、予め設定しておいた監視用信号の理論値と比較手段10cで比較し、アナログ入力手段の精度をチェックする方式である。
【0011】
この監視方式では、監視用信号itが保護演算処理に影響を与えることのないように監視用の高調波信号成分をディジタルフィルタ10dによりアナログデータから除去し系統電気量を保護演算10eに用いるように構成している。
【0012】
そして、前記ディジタルフィルタ10dから出力された系統電気量ilに対応する系統データil'が通信ユニット11及び伝送路12を介して制御所CSの系統解析装置13に向けて送信される。なお、ディジタル保護制御装置1-1内のディジタルフィルタ10aから保護演算10eまでの部分10Mを、便宜上保護継電器主要部と呼ぶことにする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の装置では、監視用信号が保護継電器に影響を与えることのないようにするため、前記ディジタルフィルタ10dの特性を、監視用の高調波信号成分を除去できるようにする必要があるが、データ受信装置13に設けられた計測装置などによる解析では、系統電気量の基本周波数以外の周波数成分を積極的に使用する場合があり、このような場合には従来の装置を適用できないことがある。
【0014】
例えば、オシロ波形観測装置により系統電気量の変化状態を観測し、高調波成分の含有率を確認しようとしても、送信側のディジタルフィルタ10dによりある特定周波数成分が除去されてしまえば、正確な高調波成分の解析が不可能となる。
【0015】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、遠方における系統電気量解析時に正確な系統電気量を提供する系統解析システムを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量に対応したデータを抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段を備え、前記データ受信装置側に、前記データ送信装置側から送信されてきた前記基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与する基準信号位相検出手段と、この基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、各サンプリング時点の番号に合致する前記監視用信号のゲイン値とを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
これにより、データ送信装置側で、監視用信号と同期した基準信号を送信することで、データ受信装置側で、重畳されている監視用信号を判別し、減算することにより純粋な系統電気量を得ることが可能になる。
【0018】
また、請求項2に係る発明は、電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量に対応したデータを抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段と、この基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与することにより基準信号の位相を検出する基準信号位相検出手段とを備え、前記データ受信装置側に、前記データ送信装置側から送信されてきた基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、各サンプリング時点の番号に合致する前記監視用信号のゲイン値とを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、
前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、データ受信装置側の機能をデータ送信装置側にて処理することで、データ受信装置側の処理負担を軽減し、大量のデータ処理に極めて有効である。
【0019】
また、請求項3に係る発明は、電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量に対応したデータを抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段と、前記重畳データの内の監視用信号のみを所定期間記憶する記憶手段とを備え、前記データ受信装置側に、前記データ送信装置側から送信されてきた基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与することにより基準信号の位相を検出する基準信号位相検出手段と、この基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、前記データ送信装置側から送信されてきた記憶手段の内容に基づく監視用信号除去データを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする。
これによれば、データ受信装置側で、監視用信号除去データを入力することを省略することが可能になる。
【0020】
また、請求項4に係る発明は、電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量を抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段と、この基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与することにより基準信号の位相を検出する基準信号位相検出手段と、前記重畳データの内の監視用信号のみを所定期間記憶する記憶手段とを備え、前記データ受信装置側に、前記基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、前記データ送信装置側から送信されてきた記憶手段の内容に基づく監視用信号除去データを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について説明するが、既述した部分と同一機能部分については同一符号を付けることにより、重複した説明は避けることにする。
【0025】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係わる系統解析システムの第1の実施の形態を示す構成図である。図1において、ディジタル形保護制御装置1-1は図9と同様、監視用電源18から供給される監視用信号itを監視用出力ユニット19を介してアナログフィルタ5に供給されると共に、新たに設けた第2サンプルホールド回路6aを通じて監視用信号itの基準信号isを前記マルチプレクサ7に入力する。
【0026】
アナログフィルタ5では従来同様、系統電気量ilと監視用信号itが重畳(il+it)され、そしてマルチプレクサ7ではこの重畳データ(il+it)と、基準信号isとが時系列状に並べられ、アナログディジタル変換器8でディジタルデータに変換された後、メモリ9に順次記憶される。
【0027】
ディジタル演算プロセッサ10は、所定の保護演算プログラムに基づいて前記メモリ9に記憶されているディジタルデータを用いて保護演算、シーケンス処理、自動監視等を行う。そして、詳細を後述するように、重畳データ(il+it)の一部は、前記基準信号isと共に通信ユニット11及び伝送路12を介して制御所CSのデータ受信装置13に向けて送信される。
【0028】
データ受信装置13において、14は重畳データのほか送信されてくるデータを受信する通信ユニットであり、受信したデータを系統現象解析のために一旦メモリ15に記憶する。演算装置16は所定の解析プログラムに従って受信データの解析処理を行い、解析結果をディスプレイ17上に表示する。
【0029】
次に、図2のブロック図を参照して図1の系統解析システムのソフトウェア処理概念を説明する。図2においてディジタル形保護制御装置1-1はデータ送信装置として、重畳データ(il+it)及び監視用信号itに同期した基準信号isを前記制御所CSのデータ受信装置13側に向けて送信する。なお、18´は監視用信号itから基準信号isを生成する基準信号生成手段である。
【0030】
データ受信装置13では、送られてきた基準信号isをディジタル演算プロセッサ16の基準信号位相検出手段16-1に入力して、その基準信号isの零クロスの立ち上がり時点を検出し、この時点を起点とし次の立ち上がり時点までの間の1サイクル中に存在するサンプリングデータにサンプリング時点の番号を与える。
監視用信号除去データ入力手段16-2は、重畳データ(il+it)から監視用信号itを除去するために、オペレータから入力された監視用信号itのゲイン値、すなわち前記基準信号位相検出手段16-1で与えられたサンプリング時点の番号に合致する監視用信号itのゲイン値を、ゲイン除去データ選択手段16-3に入力する。
【0031】
除去データ選択手段16-3では、前記基準信号位相検出手段16-1により与えられたサンプリング時点の番号に合致する監視用信号のゲイン値が監視用信号除去データ入力手段16-2から入力されることによって監視用信号itが得られ、これを時系列状に除去すべきデータとして出力する。そして減算器16-4では、重畳データ(il+it)から監視用信号itを減算して、本来の系統電気量に対応した系統データilを出力する。この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に図3を用いて、本発明の第2の実施の形態に係わる系統解析システムを説明する。なお、本実施の形態以降の各実施の形態は第1の実施の形態に比べハードウェア構成はさほど変らないので、ハードウェア構成図を省略し、ソフトウェア概念図のみを用いて説明することにする。
【0033】
図3は、本実施の形態におけるソフトウェア処理を概念的に表した図である。本実施形態は、第1の実施の形態でデータ受信装置13内に設けた基準信号位相検出回路16-1をデータ送信側のディジタル形保護継電装置1-1内に設けるようにしたもので、基準信号位相検出回路16-1から基準信号位相データをデータ受信装置13に向けて送信する。
【0034】
データ受信装置13側では送られてきた基準信号位相データを基に、監視用信号除去データ入力手段16-2から入力された除去データを除去データ選択回路16-3にて選択し、送られてきた重畳データ(il+it)から監視用信号itを減算器16-4にて減算することにより、本来の系統電気量に対応した系統データilを出力する。
この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられることは第1の実施の形態と同様である。
【0035】
(第3の実施の形態)
次に図4を用いて、本発明の第3の実施の形態に係わる系統解析システムのソフトウェア処理概念を説明する。図4においては、記憶手段21により予め系統電気量が零の状態での監視用信号を時系列状に記憶するよう構成し、このデータを送信する。
【0036】
データ受信装置13では監視用信号除去データ受信手段16-2´にて記憶し、除去データ選択回路16-3にて除去データを選択する。重畳データ(il+it)から選択された監視用信号itを減算器16-4によって減算することにより、本来の系統電気量に対応した系統データilを出力する。
この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられることは第1の実施の形態と同様である。
【0037】
(第4の実施の形態)
次に図5を用いて、本発明の第4の実施の形態に係わる系統解析システムのソフトウェア処理概念を説明する。図5において、データ送信側のディジタル形保護継電装置1-1内に基準信号位相検出回路16-1及び監視用信号の記憶回路21を設けてこのデータを送信し、データ受信装置13側では除去データ選択回路16-3にて基準信号位相データと監視用信号除去データ受信手段16-2´から出力された受信データとから除去データitを出力し、減算器16-4によって重畳データ(il+it)から監視用信号itを減算することにより、本来の系統電気量に対応した系統データilを出力するように構成した。
この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられることは第1の実施の形態と同様である。
【0038】
(第5の実施の形態)
次に図6を用いて、本発明の第5の実施の形態に係わる系統解析システムのソフトウェア処理概念を説明する。
【0039】
図6において、本実施の形態では、GPS同期制御回路19により監視用信号itの位相と時刻が所定の関係となるように制御される。このタイミングでサンプリングされた重畳データ(il+it)と時刻データ抽出回路20から抽出された時刻データijを送信する。データ受信装置13側では、送られてきた時刻データijを基に除去データ選択回路16-3が監視用信号除去データ入力手段16-3から同一位相の除去データを選択し、減算器16-4により重畳データ(il+it)から監視用信号itを減算することにより、本来の系統データを得る。
この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられることは第1の実施の形態と同様である。
【0040】
(第6の実施の形態)
次に図7を用いて、本発明の第6の実施の形態に係わる系統解析システムのソフトウェア処理概念を説明する。
【0041】
本実施の形態は、図4の実施の形態と図6の実施の形態とを合わせた実施の形態であり、データ送信側であるディジタル形保護制御装置1-1で監視用信号の記憶回路21、GPS同期制御回路19及び時刻データ抽出回路20を設けるように構成した。データ受信装置13側では、監視用信号除去データ(受信データ)16-2を基に重畳データ(il+it)から監視用信号itを減算することにより、本来の系統電気量に対応した系統データilを得る。
この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられることは第1の実施の形態と同様である。
【0042】
(第7の実施の形態)
次に図8を用いて、本発明の第7の実施の形態に係わる系統解析システムのソフトウェア処理概念を説明する。図8において、データ送信側であるディジタル形保護制御装置1-1は系統側電気量ilと監視用信号itを重畳した系統電気量に対応した重畳データ(il+it)と監視用信号itとを送信し、データ受信装置では重畳データ(il+it)から同時に送られてきた監視用信号itを減算することにより、本来の系統電気量に対応した系統データilを得るようにしたものである。
この出力された系統データilが計測及び記録データとして用いられることは第1の実施の形態と同様である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればディジタル形保護制御装置が本来備えている構成を活用し、しかも高調波重畳監視機能を生かして正確な系統電気量のデータを用いた系統解析システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の発明の実施の形態を示すハードウェア構成図。
【図2】本発明による第1の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図3】本発明による第2の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図4】本発明による第3の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図5】本発明による第4の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図6】本発明による第5の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図7】本発明による第6の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図8】本発明による第7の発明の実施の形態を示すソフトウェア処理概念図。
【図9】従来装置のハードウェア構成図。
【図10】従来装置のソフトウェア処理概念図。
【符号の説明】
1…ディジタル形保護制御装置、2…PT、3…CT、4…入力変換器、5…アナログフィルタ、6…サンプルホールド回路、7…マルチプレクサ、8…アナログ/ディジタル変換器、9…メモリ、10…ディジタル演算プロセッサ、10a,10d…ディジタルフィルタ、10M…保護継電器主要部、11…通信ユニット、12…伝送路、13…データ受信装置、14…通信ユニット、15…メモリ、16…ディジタル演算プロセッサ、16-1…基準信号位相検出回路、16-2…監視用信号除去用データ入力手段、16-2´…監視用信号除去用データ受信手段、16-3…除去データ選択手段、16-4…減算手段、17…ディスプレイ、18´…基準信号生成手段、19…GPS同期制御回路、20…時刻データ抽出回路、21…記憶回路。
Claims (4)
- 電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量に対応したデータを抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、
前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段を備え、
前記データ受信装置側に、前記データ送信装置側から送信されてきた前記基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与する基準信号位相検出手段と、
この基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、各サンプリング時点の番号に合致する前記監視用信号のゲイン値とを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、
前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする系統解析システム。 - 電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量に対応したデータを抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、
前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段と、
この基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与することにより基準信号の位相を検出する基準信号位相検出手段とを備え、
前記データ受信装置側に、前記データ送信装置側から送信されてきた基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、各サンプリング時点の番号に合致する前記監視用信号のゲイン値とを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、
前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする系統解析システム。 - 電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量に対応したデータを抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、
前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段と、
前記重畳データの内の監視用信号のみを所定期間記憶する記憶手段とを備え、
前記データ受信装置側に、前記データ送信装置側から送信されてきた基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与することにより基準信号の位相を検出する基準信号位相検出手段と、
この基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、前記データ送信装置側から送信されてきた記憶手段の内容に基づく監視用信号除去データを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、
前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする系統解析システム。 - 電力系統の系統電気量に監視用信号を重畳してなる重畳データを伝送路に出力する複数のディジタル形保護制御装置をデータ送信装置として活用し、前記伝送路から送信されてきた前記重畳データを取込み系統電気量を抽出するデータ受信装置からなる系統解析システムにおいて、
前記データ送信装置側に、前記監視用信号と同一の位相関係にある基準信号を生成する基準信号生成手段と、
この基準信号を入力して零クロスの立ち上がり点を検出し、その立ち上がり点を当該基準信号の起点とし、当該立ち上がり点以降の1サイクル分のサンプリングデータにサンプリング時点の番号を付与することにより基準信号の位相を検出する基準信号位相検出手段と、
前記重畳データの内の監視用信号のみを所定期間記憶する記憶手段とを備え、
前記データ受信装置側に、前記基準信号位相検出手段で付与された各サンプリング時点の番号と、前記データ送信装置側から送信されてきた記憶手段の内容に基づく監視用信号除去データを入力することにより、除去したい監視用信号を出力する除去データ選択手段と、
前記データ送信装置側より送信されてきた重畳データから前記除去データ選択手段より出力された監視用信号を減算し、前記系統電気量に対応した解析に用いられる系統データを出力する減算手段とを備えることを特徴とする系統解析システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001016039A JP4346246B2 (ja) | 2001-01-24 | 2001-01-24 | 系統解析システム |
Applications Claiming Priority (1)
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