JP4345582B2 - 中子とその成形方法 - Google Patents
中子とその成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4345582B2 JP4345582B2 JP2004164238A JP2004164238A JP4345582B2 JP 4345582 B2 JP4345582 B2 JP 4345582B2 JP 2004164238 A JP2004164238 A JP 2004164238A JP 2004164238 A JP2004164238 A JP 2004164238A JP 4345582 B2 JP4345582 B2 JP 4345582B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- melting point
- mold
- molten metal
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
本発明は、中空製品を製造するために製品製造型にセットして用いる中子と、その成形方法に関する。
特許文献2には、崩壊性粒子からなる中子本体の外面にシリコーン樹脂からなる断熱性保護層をコーティングした中子が示されている。この中子は、耐熱性に優れ、溶湯凝固後には中子本体が崩壊しやすく、断熱性保護層を鋳造品から抜取りやすい。
特許文献3には、樹脂製中空部材の内側に消失部材を充填した中子が示されている。この中子は、消失部材が溶湯の熱で消失する前は高い保形能力を備えており、消失部材が溶湯の熱で消失してしまうと、鋳造品から中子が除去しやすくなる。
特許文献3の技術では、内側に消失部材を充填した樹脂製中子を成形するために、樹脂性中子を複数個に分割して成形し、その後に溶着して一体化し、その後に消失部材を充填するという複雑な成形プロセスが必要とされる。
なおここでいう溶湯は、金属溶湯に限られず、溶融樹脂をも含む。金属溶湯を利用する場合には鋳造用中子となり、溶融樹脂を利用する場合には射出成形用の中子となる。
塩を含んでいると、溶湯の凝固後、高温水や高圧スチームを利用して塩を流し出すことができ、製品から中子を除去しやすい。
この中子は、簡単なプロセスで成形することができる。中子表面は、高融点材料を主体に構成されており、注湯時には溶湯の熱と圧力に抗して高い保形能力を維持することができる。中子内側は、低融点材料を主体に構成されており、溶湯凝固後には崩壊しやすく、製品から取り出しやすい。中子表面は、形状精度が高い。注湯時の保形能力が高いことと相俟って、製品の形成される中空形状の形状精度が高くなる。
この中子成形型に充填する充填材は、ダイカスト金型に充填する溶湯の凝固温度よりも融点が低い低融点材料、例えば塩を含む。例えば、約400℃で溶融する塩と人工砂とアルミナを、重量比が50:45:5程度の割合で混合したものが好適である。この他の低融点材料の例としては、塩と砂、塩とセラミック粒子、塩と砂とセラミック粒子、ポリプロピレンやポリカーボネイト等の低融点樹脂と砂、低融点樹脂とセラミック粒子、低融点樹脂と砂とセラミック粒子、等の組合せを挙げることができる。
上記のようにして成形された中子4は、多孔質な塗型材層2に被われているので断熱効果が高く、高融点材料を主体としているために耐熱性が高く、比較的低融点の溶融塩を内含していても従来より高い耐熱温度と保形能力を備えている。したがって、この中子4を用いることで、中空形状の寸法精度の高い鋳造品を得ることが可能になる。なお、鋳造後は、鋳造品を加熱して溶融塩を溶融させることで、容易に中子を崩壊させて除去することができる。
後工程として、同図(ハ)に示すように、水槽9の高温水(約60℃)中に鋳造品8を漬け、ブラシ等の掃除具10を用いて洗浄することで中子4の残滓4aを簡単に除去することができた。
例えば、上述の例ではダイカスト法でアルミニウム合金を圧力鋳造したのであるが、その他の鋳造法に広く適用可能である。また、溶湯の材質は軽合金に限らず金属でも良い。さらには、樹脂を射出成形する場合にも適用することが可能である。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2・・塗型材層
3・・充填材
4・・中子
Claims (4)
- 製品製造型に溶湯を充填して中空製品を製造するために用いる中子の成形方法であり、
中子成形型のキャビティ面に前記溶湯温度より高融点の多孔質材料を塗布する工程と、
塗布工程後の中子成形型に、前記溶湯の凝固温度よりも低融点であって溶融状態で前記多孔質材料に浸透する材料を、溶融状態で充填する工程と、
充填した材料を中子成形型内で硬化させる工程、
を備えている中子成形方法。 - 前記低融点材料が、塩を含むことを特徴とする請求項1の中子成形方法。
- 前記高融点材料が、塗型剤を含むことを特徴とする請求項1又は2の中子成形方法。
- 製品製造型にセットし、製品製造型に溶湯を充填して中空製品を製造するために用いる中子であり、
前記溶湯温度より高融点の多孔質材料で形成された表面層と、
前記溶湯の凝固温度よりも低融点材料で形成されており、前記表面層の内側を充填している充填部を備え、
前記表面層に前記低融点材料が浸透しており、
前記多孔質材料に溶融状態の前記低融点材料が浸透している状態で前記多孔質材料が中子成形型により成形されることによって、前記表面層に中子成形型のキャビティ面の形状が転写されていることを特徴とする中子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004164238A JP4345582B2 (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 中子とその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004164238A JP4345582B2 (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 中子とその成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005342751A JP2005342751A (ja) | 2005-12-15 |
JP4345582B2 true JP4345582B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=35495592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004164238A Expired - Fee Related JP4345582B2 (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 中子とその成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4345582B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101827280B1 (ko) * | 2015-11-19 | 2018-02-08 | (주)제이앤드씨 | 디스크 브레이크의 캘리퍼 하우징 주조용 중자의 제조방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102059321A (zh) * | 2010-12-10 | 2011-05-18 | 西安航空动力控制科技有限公司 | 一种型芯及其制备方法以及利用型芯制备铸件内腔的方法 |
-
2004
- 2004-06-02 JP JP2004164238A patent/JP4345582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101827280B1 (ko) * | 2015-11-19 | 2018-02-08 | (주)제이앤드씨 | 디스크 브레이크의 캘리퍼 하우징 주조용 중자의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005342751A (ja) | 2005-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3757165B2 (ja) | 高圧鋳造用分解性コア、その製造方法、およびその抽出方法 | |
JP4421477B2 (ja) | 注型品の製造方法 | |
US5927373A (en) | Method of constructing fully dense metal molds and parts | |
CN103223466B (zh) | 一种面向涡轮叶片的金属模具快速制造方法 | |
KR100801970B1 (ko) | 주조 구성요소의 생산을 위한 도구, 그 도구를 생산하는방법 및 주조 구성요소의 생산 방법 | |
JPH10311246A (ja) | 空洞を有する物体の製造方法 | |
CN105945226A (zh) | 一种制作金属花丝制品的方法 | |
CN100469731C (zh) | 采用氧化铝空心球的复合氧化铝陶瓷型芯材料及成型制备工艺 | |
JP4345582B2 (ja) | 中子とその成形方法 | |
JP5944751B2 (ja) | 中子砂、同中子砂から造型される砂中子および同砂中子を用いたダイカスト鋳造方法 | |
KR100400132B1 (ko) | 주조용 용해성 코어의 제조방법과 코어 및 그 코어의추출방법 | |
GB2042951A (en) | Investment Casting Core | |
JP4608622B2 (ja) | 鋳型及びその製造方法 | |
JPS6030549A (ja) | 細孔を有する鋳物の製造法 | |
CN111230076A (zh) | 一种拓扑优化结构陶瓷基体与镍基高温合金一体化构件及其制备方法 | |
JPS63203323A (ja) | 発泡樹脂成形型及びその製法、並びに発泡樹脂成形方法 | |
JPH0813400B2 (ja) | 細口中空部を有する鋳物の精密鋳造方法 | |
JPH0299239A (ja) | 精密鋳造用模型 | |
WO2023167342A1 (ja) | 高圧鋳造用可溶性中子及びその製造方法 | |
KR100400133B1 (ko) | 고 탈사성 주조용 코어의 제조방법과 코어 및 그 코어의추출방법 | |
JPH09155523A (ja) | ダイカスト機のスリーブおよびその製造方法 | |
JP2005066638A (ja) | 耐圧中子および耐圧中子の製造法 | |
JP2964269B2 (ja) | 二葉環の製造法 | |
JPH0292433A (ja) | 精密鋳造用模型 | |
JP2004225145A (ja) | セラミックス−金属基複合材料の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090407 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090623 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090706 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |