JP4345100B2 - ガラスペースト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイ(PDP)、蛍光表示管(VFD)、電界放射型ディスプレイ(FED)等の封着に用いられるガラスペーストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
陰極線管、プラズマディスプレイ、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイ等の封着には、封着温度が420〜500℃、熱膨張係数が70〜100×10-7/℃程度の特性を有する封着材料が使用されている。
【0003】
従来、この種の封着材料には、低温で封着可能なPbO−B23系ガラスを主成分とする封着材料が広く用いられている。しかしながら、最近では環境問題の観点から、鉛を含まない封着材料が求められており、SnO−P25系ガラスやSnO−P25−B23系ガラスを用いた封着材料が提案されている。(例えば特許文献1、2)
【0004】
【特許文献1】
特開平6−183775号公報
【特許文献2】
特開平11−292564号公報
【特許文献3】
特表2000−509010号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
封着材料は、バインダー及び溶媒からなるビークルと混練し、ペースト状にして使用されるのが一般的である。ビークルとしては、バインダーとしてエチルセルロース、溶媒としてテルピネオールを用いたもの、バインダーとしてニトロセルロース、溶媒として酢酸イソアミルを用いたもの、或いはバインダーとしてアクリル樹脂、溶媒としてテルピネオールを用いたものが従来広く使用されている。
【0006】
しかしながら、SnO−P25系ガラスやSnO−P25−B23系ガラスをペースト化する際に、上記ビークルを用いると、焼成時にガラス成分のSnOがバインダー成分により酸化せしめられ、ガラス粉末の状態が十分にガラス化するに至らないという問題を生じることがある。
【0007】
そこで、バインダーを用いる代わりに微細な無機粉末をミル添加物として溶媒中に分散させ、増粘させる方法が特許文献3に開示されている。しかしこの方法は、無機粉末でペーストの粘性を調整しようとするものであるため、ペーストが極端なレオロジー性を有し、ペーストに加わる抵抗により急激に粘性が変動する。このため、従来の設備ではペースト塗布量の制御が難しくなる。また分散させる無機粉末は溶媒中に溶解しないために、分散状態の管理も必要となってくる。
【0008】
本発明の目的は、ビークル中にバインダーを含むにも関わらず、焼成時にバインダー成分がガラス粉末に影響を与えず、粉末の変質をきたさないガラスペーストを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のガラスペーストは、SnO含有ガラス粉末を含む封着材料と、HOCH CH O{(CH CH O) NCO[X]−CO−N} なる構造(但し、Xは疎水性の直鎖基)を有するポリエチレングリコール誘導体及び/又はポリエチレンカーボネートをバインダーとして含むビークルとからなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
SnO−P25系ガラスは、従来広く使用されているPbO−B23系ガラスと異なり、ガラス中のSnOが焼成時に変質しやすい。つまり焼成時に発生する有機成分起因のカーボン酸化物により、ガラス中のSnOがSnO2へ容易に酸化されてしまう。SnO2はガラス主成分として不安定で、ガラス状態になりにくく、その結果、ペーストが焼成時に融液から固化する状態を経ることなく、粉末状態のままになる。この現象は、特にニトロセルロースを酢酸イソアミルに溶解させたビークルのうち、ニトロセルロースの濃度が高いものや、エチルセルロースをテルピネオールに溶解させた分解温度の高いビークル等を用いたガラスペーストにおいて顕著である。
【0011】
この問題を解決するために本発明のガラスペーストは、ビークルに含まれるバインダーとして、HOCH CH O{(CH CH O) NCO[X]−CO−N} なる構造(但し、Xは疎水性の直鎖基)を有するポリエチレングリコール誘導体及び/又はポリエチレンカーボネートを採用している。これらはガラス成分が変質を受ける前に分解が終了するものである。
【0012】
なお、ポリエチレングリコール誘導体は、HOCH2CH2O{(CH2CH2O)mNCO[X]−CO−N}nなる構造を有し、Xは疎水性の直鎖基である。上記組成を有するポリエチレングリコール誘導体は少量で優れた粘度特性を発現し、かつ低温分解性の特性を持つ。特に分子量10万〜50万のポリエチレングリコール誘導体は低温分解性が良好である。
【0013】
工業的に利用する場合、ポリエチレングリコール誘導体がコスト的にも安価で入手しやすいので適している。また、ポリエチレンカーボネートは高価ではあるが、分解終了温度が上記の材料の中では低いなど特性上は優れているので、場合によって使い分けることが好ましい。
【0014】
また溶媒は、沸点が低く、焼成によりビークルの残渣が少なくなるものである必要がある。即ち、沸点が300℃以下のものを用いることが好ましい。具体的にはトルエン、N,N’-ジメチルホルムアミド(DMF)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、炭酸ジメチル、ブチルカルビトールアセテート(BCA)、酢酸イソアミル、プロピレンカーボネート、N-メチル-2-ピロリドンアセトニトリル、ジメチルスルホキシド、アセトン、メチルエチルケトン等を使用することができる。
【0015】
例えばポリエチレングリコール誘導体はN,N’-ジメチルホルムアミド(DMF)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)等に良好に溶解する。これらの溶媒は短時間で乾燥しないために好ましいものである。ポリエチレングリコール誘導体をDMFおよびDMIに溶解させる場合の最適な濃度は0.5〜5質量%である。なおDMFよりもDMIを用いた場合の方が揮発性は低く抑えられ、比較的作業時間がかかる場合の適用に好適である。
【0016】
ポリエチレンカーボネートは、N,N’-ジメチルホルムアミド(DMF)、炭酸ジメチル、プロピレンカーボネート、N-メチル-2-ピロリドン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、アセトン、メチルエチルケトン等に溶解する。特に炭酸ジメチル、プロピレンカーボネート、N-メチル-2-ピロリドンは、短時間で乾燥せず、塗布作業性やレベリング性に優れるために好ましい。ポリエチレンカーボネートをDMFに溶解させて使用する場合は、ポリエチレングリコール誘導体と比較して高濃度に溶解させる必要があり、その最適な濃度は10〜30質量%である。また炭酸ジメチルに溶解させる場合の最適な濃度は5〜10質量%である。プロピレンカーボネート、N-メチル-2-ピロリドンを使用する場合は10〜30質量%である。
【0017】
なお何れの場合も、バインダーが少なすぎると、ペーストの作業粘性が低すぎて塗布時に塗布量の制御ができず、塗布量が多くなりすぎるといった問題が発生したり、ビークルと封着材料の分離が発生する。またバインダーが多すぎると粘性が高くなりすぎて塗布時に使用するエアー圧力では押し出せなかったり、焼成後の残渣が多くなりすぎて焼成時の変質の原因になるので好ましくない。
【0018】
また本発明では、封着材料の主たる構成成分としてSnO含有ガラス粉末を含む。SnO含有ガラスは、前述のように焼成時にガラス成分であるSnOが酸化されてSnO2に変化しやすいが、組成中にSnO2が多くなるとガラスが不安定になり、ガラス状態を維持しにくくなる。この傾向はSnO含有量が多くなるほど顕著であり、具体的にはモル%でSnO含有量が約40mol%以上、特に50mol%以上で焼成時の変質傾向が顕著になる。また、ガラス組成系にも変質状態は影響を受ける。例えばSnO−P25系よりも、SnO−P2O−B23系の方が変質する傾向が強い。
【0019】
本発明においては、SnOの含有量の多少に関わらず、或いは組成系に関わらず、種々のSnO含有ガラス粉末が使用可能である。なおSnO成分の含有量が25mol%未満のガラスを使用しても差し支えないことは言うまでもない。またSnO含有量の上限は特に制限は無いが、ガラスの溶融安定性を考慮すると70mol%以下のガラスを使用することが好ましい。またガラス系に関してはSnO−P25系ガラスおよびSnO−P2O−B23系ガラスのいずれにも良好に使用できる。
【0020】
SnO−P25系ガラスの好適な例としては、mol%でSnO 30〜70%、P25 25〜50%、ZnO 0〜20%、Li2O 0〜10%、Al23 0〜10%、SiO2 0〜10%含有するガラスが挙げられる。
【0021】
またSnO−P25−B23系ガラスの好適な例としては、mol%でSnO30〜65%、P25 15〜35%、B23 15〜25%、ZnO 0〜15%、Li2O 0〜10%、Al23 0〜10%、SiO2 0〜5%含有するガラスが挙げられる。
【0022】
さらに封着材料には、熱膨張係数の調整、機械的強度の向上、流動性の改善等の目的で耐火性フィラー粉末を含有させることができる。例えばコーディエライト、ジルコン、酸化錫、酸化ニオブ、リン酸ジルコニウム、ウイレマイト、ムライト、NbZr(PO43などの耐火性フィラー粉末を使用することができる。さらに前述に示した耐火性フィラー粉末は2種類以上を混合して使用しても良い。また、ガラス粉末と耐火性フィラー粉末の混合割合は、ガラス45〜100体積%、耐火性フィラー粉末0〜55体積%であることが好ましい。
【0023】
なお本発明のガラスペーストにおいて、封着材料とビークルの混合割合は、体積比で、封着材料/ビークルが0.7〜2.0、特に1〜1.7であることが好ましい。混合割合がこの範囲より大きくなると粉末の割合が増え、粘性が高くなる傾向が現れる。一方、小さくなるとビークルの割合が増え、粘性が低くなる傾向が現れる。従って塗布作業性等の観点から、前述の封着材料とビークルの混合割合範囲が好適である。
【0024】
また本発明のガラスペーストは、上記した各成分からなるが、必要に応じて種々の成分を添加することができる。例えば封着材料中に顔料粉末等を、またビークル中に無機微紛末等を適宜添加することが可能である。
【0025】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明のガラスペーストを詳細に説明する。
【0026】
(封着材料の調製及び評価)
表1は、本実施例で使用するSnO含有ガラス粉末(試料a、b)を、また表2は本実施例で使用する封着材料(試料A、B)をそれぞれ示している。
【0027】
【表1】
Figure 0004345100
【0028】
【表2】
Figure 0004345100
【0029】
各試料は次のようにして調製した。まず表1の組成を有するように原料を調合し、蓋を被せたるつぼを用い、空気中850〜900℃で1〜2時間溶融した。次いで溶融ガラスを水冷ローラー間に通して薄板状に成形し、ボールミルにて粉砕後、目開き105μmの篩を通過させて、平均粒径約10μmのガラス粉末a、bを得た。
【0030】
さらに各ガラス粉末を表2に示す割合で耐火性フィラーと混合し、コンポジット粉末である封着材料A、Bを作製した。
【0031】
次に封着材料自体のガラス転移点、熱膨張係数、流動性を評価した。これらの材料の特性値は、ガラス転移点がそれぞれ328℃及び290℃であり、30〜250℃における熱膨張係数が67×10-7/℃及び75×10-7/℃であった。また流動径が24.6mm及び23.2mmであり、封着用に適した特性を有していた。
【0032】
なお、ガラス転移点は示差熱分析(DTA)により、また熱膨張係数は押棒式熱膨張測定装置により求めた。流動性は次のようにして評価した。まず材料の密度分に相当する重量の試料粉末を金型により外径20mmのボタン状にプレスした。次にこのボタンを窓板ガラスの上に乗せ、空気中、表の焼成温度まで10℃/分の速度で昇温して10分間保持した後室温まで冷却し、ボタンの直径を測定した値を示した。
【0033】
(ガラスペーストの調製及び評価)
表3及び表4は上記封着材料を用いた本発明の実施例(試料No.1〜6)を、表5は比較例(No.7、8)をそれぞれ示している。
【0034】
【表3】
Figure 0004345100
【0035】
【表4】
Figure 0004345100
【0036】
【表5】
Figure 0004345100
【0037】
各試料は次のようにして調製した。まず表3〜5に記載した濃度となるように、バインダーを溶媒に溶解させてビークルを作製した。なおバインダーの濃度はディスペンサーによる塗布作業性が良好となるように、ビークルの揮発性や粘度特性等を考慮し決定した。ポリエチレングリコール誘導体は、三井化学株式会社のビスコスターを使用した。
【0038】
このように作製したビークルに、表2の封着材料を表3〜5にある粉末/ビークル比率で混合し、さらに3本ロールミルにより混練して均一分散処理を行いペースト状の試料を得た。
【0039】
次に作製したペーストをソーダガラス基板上にディスペンサーを用いて塗布し、この際にディスペンス作業性を確認した。なお作業性は、塗布作業性に加え、塗布後のペーストのレベリング性も考慮して評価した。レベリング性とは塗布後のペースト表面を観察し、平滑で光沢のある表面状態になるかを判断するものである。
【0040】
その結果、本発明の実施例にあるNo.1〜6の試料のペーストはいずれも作業性が良好であり、使用に適していた。
【0041】
また塗布したペーストを150℃で10分間保持することによって乾燥(溶剤の揮発)させた後、封着材料Aを用いた試料No.1〜3及び7のペーストは480℃、封着材料Bを用いた試料No.4〜6及び8のペーストは450℃までそれぞれ昇温し、10分間保持することで本焼成を行なった。その後、室温まで冷却した。このようにして得た焼成ペーストの表面を目視観察し、焼成状態を評価した。なお、焼成はすべて空気中で行なった。
【0042】
その結果、本発明の実施例であるNo.1〜6の試料は、いずれも滑らかな光沢のある表面を呈しており、変質のない良好な状態であった。このため、焼成時にガラス成分であるSnOがSnO2に酸化されなかったと考えられる。
【0043】
一方、比較のために作製した比較例No.7、8は、ディスペンサーを用いた作業性は良好であったものの、焼成後の状態は光沢のあるガラスの状態にはならずに、耐火物フィラーが焼結した様な粉末凝固状態であった。これは焼成時にガラス成分であるSnOが酸化されてSnO2に変化することに起因する変質が起こったためと考えられる。なお焼成状態は、No.7のエチルセルロースを使用した場合の方がNo.8のニトロセルロース樹脂を使用した場合よりも著しく悪かった。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガラスペーストを用いた場合、SnO含有ガラス粉末であっても、焼成雰囲気や焼成プロファイルの大きな変更なしに光沢のある良好な状態に焼成できる。それゆえ陰極線管(CRT)、プラズマディスプレイ(PDP)、蛍光表示管(VFD)、電界放射型ディスプレイ(FED)等の表示管の封着用ガラスペーストとして好適である。また、本発明の用途はこれに限られるものではなく、例えばICパッケージの封着用途に用いることも可能である。

Claims (6)

  1. SnO含有ガラス粉末を含む封着材料と、HOCH CH O{(CH CH O) NCO[X]−CO−N} なる構造(但し、Xは疎水性の直鎖基)を有するポリエチレングリコール誘導体及び/又はポリエチレンカーボネートをバインダーとして含むビークルとからなることを特徴とするガラスペースト。
  2. N,N’-ジメチルホルムアミド、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、炭酸ジメチル、プロピレンカーボネート又はN-メチル-2-ピロリドンを溶媒として用いたビークルを使用することを特徴とする請求項1のガラスペースト。
  3. ポリエチレングリコール誘導体をバインダーとして含み、N,N’-ジメチルホルムアミド又は1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンを溶媒として用いたビークルを使用することを特徴とする請求項1のガラスペースト。
  4. ポリエチレンカーボネートをバインダーとして含み、N,N’-ジメチルホルムアミド、炭酸ジメチル、プロピレンカーボネート又はN-メチル-2-ピロリドンを溶媒として用いたビークルを使用することを特徴とする請求項1のガラスペースト。
  5. SnO含有ガラス粉末のSnO成分が、25〜70mol%であることを特徴とする請求項のガラスペースト。
  6. 封着材料が、さらに耐火性フィラー粉末を含むことを特徴とする請求項1のガラスペースト。
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