JP4344525B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などに供されるデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデファレンシャル装置としては、例えば図15に示すようなものがある。
【0003】
図15は、四輪駆動車の動力伝達系の一部を示す断面図である。この図15のように、トルクコンバータ201の出力側に変速機203が結合されている。この変速機203に対し、センターデフ205が連動連結されている。センターデフ205の一方の出力側には後輪駆動軸207が連動連結され、他方の出力側にはフロントデフ209が連動連結されている。
【0004】
前記フロントデフ209は、デフキャリア211内に回転自在に支持されている。フロントデフ209は、デフケース213内に左右のサイドギヤ215,217が回転可能に支持されている。左右のサイドギヤ215,217は、ピニオンギヤ219によって噛み合い結合されている。ピニオンギヤ219はピニオンシャフト221によって前記デフケース213に回転自在に支持されている。
【0005】
前記サイドギヤ215,217には、一対の軸223,225が結合されている。軸223には自在継手227のアウターレース229が一体に設けられている。自在継手227には前輪側の一方のアクスルシャフト231が結合されている。前記他方の軸225にも同様に自在継手を介して、他方のアクスルシャフトが結合されている。
【0006】
従って、トルクコンバータ201から変速機203、センターデフ205を介してフロントデフ209のデフケース213にトルクが入力されると、デフケース213からピニオンギヤ219及び一対のサイドギヤ215,217を介して左右の軸223,225にトルクが伝達される。左右の軸223,225からは自在継手227(軸225側は図視省略)を介してアクスルシャフト231(軸225側は図視省略)へトルクが伝達され、左右の車輪が駆動される。
【0007】
また左右の前輪間に差動を生じたときには、差動回転が軸223,225を介してサイドギヤ215,217に入力される。このときピニオンギヤ219の自転を介して両サイドギヤ215,217は相対回転することができ、左右車輪間の差動回転を許容することができる。
【0008】
また、車体のバウンド、リバウンド等によって、アクスルシャフト231(軸225側は図視省略)が揺動したときでも、自在継手227がこれを許容し、軸223、自在継手227、アクスルシャフト231を介し前輪へ駆動力を円滑に伝達することができる(例えば特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平4−303023号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構造では、自在継手227がサイドギヤ215から延ばされた軸223に結合されているため、フロントデフ209に対し、自在継手227がより前輪寄りに位置することになる。従って、アクスルシャフト231を前輪側に結合する他方の自在継手と前記フロントデフ209側の自在継手227との間の間隔を拡大することに限界を生じ、アクスルシャフト231の長さを一定以上に長くすることができなかった。
【0011】
このため前記自在継手227及び前輪寄りの自在継手のジョイントアングルの減少に限界があり、振動などを招き易く、耐久性向上に限界を招いていた。また自在継手227などでのフリクションの減少にも限界があり、燃費向上に限界を招いていた。
【0012】
本発明は、自在継手のジョイントアングルの減少が可能なデファレンシャル装置の提供を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体側に回転自在に支持される第1回転部材と、前記第1回転部材内に相対回転自在に支持され一対の軸がそれぞれ結合される一対の第2回転部材と、前記第1回転部材に支持されて前記各第2回転部材を噛み合い結合し前記第1回転部材及び各第2回転部材間のトルク伝達を可能にすると共に各第2回転部材間の相対回転を許容する第3回転部材とを備え、前記第2回転部材に、可動クラッチ部材を移動操作可能に設け、前記可動クラッチ部材に、前記自在継手の結合部を設け、前記第2回転部材と前記可動クラッチ部材とに、両者の連動回転を前記移動操作により断続するクラッチ部を設け、前記結合部に結合された自在継手を介して前記軸を結合したことを特徴とする。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明では、例えば第1回転部材にトルクが入力されると、第3回転部材の噛み合い結合を介し第1回転部材から第2回転部材へトルクを伝達することができる。第2回転部材へ伝達されたトルクは、該第2回転部材に結合された一対の軸から出力することができる。一対の軸が相対回転したときには、第3回転部材が第2回転部材間の相対回転を許容し、一対の軸は相対回転することができる。
【0027】
そして、前記各第2回転部材に、自在継手の結合部を直接的に設け、前記結合部に結合された自在継手を介して前記軸を結合したため、各第2回転部材と自在継手とを隣接して配置することができる。従って、自在継手を介して第2回転部材に結合する軸の長さをデファレンシャル装置側へ延ばすことが可能となり、自在継手のジョイントアングルを小さくすることができる。このため、自在継手での振動の発生等を軽減して耐久性を向上することができると共に、自在継手での摩擦力が軽減されて燃費向上を図ることが可能となる。
【0037】
前記第2回転部材に、可動クラッチ部材を移動操作可能に設け、前記可動クラッチ部材に、前記自在継手の結合部を設け、前記第2回転部材と前記可動クラッチ部材とに、両者の連動回転を前記移動操作により断続するクラッチ部を設けたため、前記可動クラッチ部材の移動操作により前記クラッチ部を断続することができる。
【0038】
従って、クラッチ部を接続したときは第2回転部材と可動クラッチ部材との間が連動連結され、第2回転部材間の差動を許容しながらトルク伝達を行うことができ、クラッチ部を切断したときは第2回転部材をフリー回転させトルク伝達を遮断することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
(第1参考例
図1,図2は本発明の第1参考例に係り、図1は本発明の第1参考例に係るデファレンシャル装置の配置を示す四輪駆動車のスケルトン平面図、図2は第1参考例に係るデファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【0045】
まず、図1のように、本発明第1参考例のデファレンシャル装置は、左右の後輪3,5間に配置され、リヤデファレンシャル装置として構成されたものである。このデファレンシャル装置は、車体側のデフキャリア1内に回転自在に支持されている。デファレンシャル装置には、左右のアクスルシャフト7,9の一端側が後述する自在継手であるボール型等速ジョイントを介して結合されている。アクスルシャフト7,9の他端側は、例えばボール型等速ジョイント11,13を介して左右の後輪3,5側に結合されている。デフキャリア1内のデファレンシャル装置は、プロペラシャフト15を介してトランスファ17内の後輪側駆動軸に結合されている。トランスファ17内のフロントデファレンシャル装置には、アクスルシャフト19,21を介して左右の前輪23,25が結合されている。
【0046】
従って、エンジン27の駆動力は、トランスミッション29を介してトランスファ17へ伝達され、該トランスファ17から一方ではアクスルシャフト19,21を介して左右の前輪23,25へトルクが伝達され、他方ではプロペラシャフト15を介してデフキャリア1内のデファレンシャル装置へトルクが伝達される。このデファレンシャル装置からは左右のアクスルシャフト7,9を介して左右の後輪3,5へトルクが伝達される。従って、前輪23,25、後輪3,5によって四輪駆動を行うことができる。
【0047】
前記デフキャリア1内に配置された本発明第1参考例のデファレンシャル装置は、図2のようになっている。
【0048】
図2のように、デファレンシャル装置31は、第1回転部材としてデフケース33と、一対の第2回転部材としてサイドギヤ35,37と、第3回転部材としてピニオンギヤ39とを備えている。
【0049】
前記デフケース33は、全体がほぼ筒状を呈し、ワンピースの一体構造に形成されている。デフケース33には、取付フランジ41が設けられている。取付フランジ41には、図示しないリングギヤが締結固定されている。リングギヤはドライブピニオンギヤに結合され、ドライブピニオンギヤは図1のプロペラシャフト15側からトルクを入力するようになっている。
【0050】
前記デフケース33の左右端部の外周面には、支持部43,45が設けられている。支持部43,45は軸受47,49によって前記デフキャリア1に回転自在に支持されている。なお、デフキャリア1内には、潤滑剤としてデフオイルが注入されている。
【0051】
前記デフケース33の内周面には左右中央部に球面状の受部51が設けられている。球面状の受部51は、例えば周方向に90°配置で4ヶ所設けられている。デフケース33には、各受部51を貫通するように嵌合穴53が設けられている。前記受部51の左右両側には、支持穴部55,57が設けられている。
【0052】
前記サイドギヤ35,37は、ベベルギヤで構成され、前記第1回転部材であるデフケース33内に相対回転自在に支持され、一対の軸としてアクスルシャフト7,9がそれぞれ結合されるものである。サイドギヤ35,37の内周側には、嵌合穴59,61が設けられている。サイドギヤ35,37には、前記嵌合穴59,61に隣接して嵌合段部63,65が設けられている。サイドギヤ35,37には、回転軸芯方向に結合筒部67,69が一体に設けられている。サイドギヤ35,37と結合筒部67,69との外周面は、同径に形成されている。サイドギヤ35,37及び結合筒部67,69は、その外周面がデフケース33の支持穴部55,57に回転自在に支持されている。
【0053】
前記結合筒部67,69の内周面には、ボール係合溝71,73が設けられている。ボール係合溝71,73には、後述する自在継手の結合部としてボール型等速ジョイントのトルク伝達ボールが係合可能となっている。従って、結合筒部67,69及びボール係合溝71,73は、本参考例において第2回転部材であるサイドギヤ35,37に設ける自在継手の結合部としてボール型等速ジョイント95のアウターレースを構成している。
【0054】
前記各結合部であるアウターレースを構成する結合筒部67,69は、支持部43,45側に至り、デフケース33の回転軸芯方向に沿って重複し、デフケース33の内周側に位置している。すなわち、結合筒部67,69は支持部43,45の内周側に位置し、支持部43,45を介し軸受47,49によりデフキャリア1側に支持された構成となっている。
【0055】
前記ピニオンギヤ39は、本参考例においてベベルギヤで構成され、前記デフケース33に支持されて前記各サイドギヤ35,37を噛み合い結合し、前記デフケース33及び各サイドギヤ35,37間の回転伝達を可能にすると共に、各サイドギヤ35,37間の相対回転を許容する。
【0056】
すなわち、前記ピニオンギヤ39は、ピニオンシャフト75に回転自在に支持されると共に、前記各サイドギヤ35,37に噛み合っている。ピニオンシャフト75は、デフケース33の回転半径方向にその軸芯を向けて配置され、デフケース33の嵌合穴53に嵌合支持されている。前記ピニオンギヤ39は、球面ワッシャ77を介してデフケース33側の前記受部51に受けられている。
【0057】
前記デフケース33の回転軸芯部には、ボス部材79が設けられている。ボス部材79は、概ね円筒状に形成されている。ボス部材79の一端部には、周回状の突条部81が一体に設けられている。ボス部材79の他端部には、段付き状のストッパ嵌合部83が周回状に設けられている。このストッパ嵌合部83には、リング状のストッパ85が嵌合され、端面間の溶接によって該ストッパ85がボス部材79に固定されている。
【0058】
前記ボス部材79の外周面に、前記サイドギヤ35,37の嵌合穴59,61が相対回転可能に嵌合している。前記突条部81は、サイドギヤ37の前記一方の嵌合段部65に嵌合し、前記ストッパ85はサイドギヤ35の前記他方の嵌合段部63に嵌合している。ボス部材79には、前記ストッパ85を嵌合固定する前に、ストッパ嵌合部83側から各サイドギヤ35,37を回転軸芯方向から挿入して嵌合支持可能となっている。
【0059】
前記突条部81及びストッパ85の外周面には、前記嵌合段部63,65の内周面に取り付けられたシール部材87が接している。このシール部材87によって、サイドギヤ35,37及びピニオンギヤ39の噛み合い側の空間と、前記結合筒部67,69の内周側とを区画することができる。すなわち、各サイドギヤ35,37と前記ボス部材79との間に、シール部材87を設けた構成となっている。なお、前記デフケース33には、サイドギヤ35,37及びピニオンギヤ39が噛み合う空間をデフキャリア1側に連通させる図視しない窓部が設けられている。
【0060】
前記ボス部材79には、その軸方向中央部に回転半径方向に軸芯を向けた貫通部89が設けられている。貫通部89は、前記ピニオンシャフト75に嵌合支持されている。従って、ボス部材79はデフケース33の回転軸芯部にピニオンシャフト75によりデフケース33と同心状に支持されている。
【0061】
前記軸受47,49の外側において、デフキャリア1と前記筒部67,69の外周面との間にシール部材91が設けられている。シール部材91は、デフケース33よりも回転軸芯方向の外側で結合筒部67,69とデフキャリア1との間、換言すればアウターレースとデフキャリア1との間をシールするものである。前記結合筒部67,69には、前記アクスルシャフト7,9の他端側が自在継手としてのボール型等速ジョイント93,95を介して結合されている。
【0062】
前記ボール型等速ジョイント93,95は、同一構造に形成されている。すなわち、前記アクスルシャフト7,9にインナーレース97が回転方向に係合され、回転軸芯方向に位置決められている。ボール型等速ジョイント93,95のケージ99には、トルク伝達ボール101が保持され、該トルク伝達ボール101は前記サイドギヤ35,37側のボール係合溝71,73に回転方向に係合している。従って、トルク伝達ボール101は、前記結合筒部67,69及びボール係合溝71,73と共に自在継手の結合部を構成している。トルク伝達ボール101は、軸受47,49の内周側に回転軸芯方向に位置的に対応して配置されている。
【0063】
前記ボール係合溝71の端部側には、ストッパリング103が着脱自在に取り付けられている。前記アウターレースを構成する結合筒部67,69の端部と、前記各軸であるアクスルシャフト7,9との間に、可撓のカバー105,107が装着されている。カバー105,107は、例えばゴム等で形成されている。
【0064】
組み付けに際しては、デフケース33に対しワッシャ77を介しピニオンギヤ39を受部51に配置する。
【0065】
次いで、サイドギヤ37側にボス部材79をシール部材87を介して組み付け、デフケース33の支持穴部57側から挿入する。
【0066】
次いで、嵌合穴53にピニオンシャフト75を挿入して、ピニオンギヤ39及びボス部材79の貫通部89を貫通させ、ピニオンギヤ39及びボス部材79の支持を行う。
【0067】
次に、サイドギヤ35にシール部材87及びストッパ85を組み付けて、デフケース33の支持部43側から挿入し、ボス部材79に嵌合させる。次ぎに、ストッパ85をボス部材79に溶接等によって固定する。なお、取付フランジ41にはリングギヤが締結固定される。
【0068】
こうして組み上げられたデファレンシャル装置31は、軸受47,49を介してデフキャリア1に回転自在に取り付けられ、デフキャリア1と結合筒部67,69との間にシール部材91が組み付けられる。
【0069】
次に、ボール型等速ジョイント93,95、カバー105,107を組み付けた左右アクスルシャフト7,9を組み付け、ボール型等速ジョイント93,95のトルク伝達ボール101を結合筒部67,69のボール係合溝71,73に係合させる。次いで、ストッパリング103を組み付け、カバー107の端部を結合筒部67,69の外周面に嵌合支持させる。
【0070】
次に作用を説明する。図1,図2のように、プロペラシャフト15からドライブピニオンギヤ、リングギヤを介して、デフキャリア1内のデフケース33にトルクが伝達されると、デフケース33と一体に回転するピニオンシャフト75を介し、ピニオンギヤ35がデフケース33の回転軸芯を中心に公転する。ピニオンギヤ39の公転によって、該ピニオンギヤ39により噛み合い結合された両サイドギヤ35,37がデフケース33と一体に回転する。
【0071】
前記サイドギヤ35,37の回転により、結合筒部67,69を介し、ボール係合溝71、トルク伝達ボール101、ケージ99、インナーレース97を介して、アクスルシャフト7,9へトルクが伝達される。これによって、アクスルシャフト7,9がデフケース33と一体的に回転し、左右外側のボール型等速ジョイント11,13を介し、左右の後輪3,5へトルクを伝達することができる。
【0072】
前記左右の後輪3,5間に差動回転を生じたときには、左右のアクスルシャフト7,9を介して、左右のサイドギヤ35,37がピニオンギヤ39のピニオンシャフト79周りの自転を介して差動回転する。従って、コーナリング走行等を円滑に行うことができる。
【0073】
このとき、ピニオンギヤ39はサイドギヤ35,37との噛み合い反力によってデフケース33の受部51側に移動し、該受部51にワッシャ77を介して押しつけられる。これによって、ピニオンギヤ39と受部51との間にワッシャ77を介して摩擦係合力が発生する。
【0074】
前記サイドギヤ35,37間の差動回転が増大すれば増大するほど、ピニオンギヤ39とサイドギヤ35,37との噛み合い反力が増大し、ピニオンギヤ39は受部51側により強く押しつけられ、摩擦係合力が増大する。これによって、ピニオンギヤ39のデフケース33に対する自転が制限され、サイドギヤ35,37間の差動回転も前記摩擦係合力に応じて制限される。
【0075】
従って、左右の後輪3,5は差動制限力を受けながら差動回転し、安定したコーナリング走行等を行うことができる。
【0076】
車体がバウンド、リバウンドなどしてアクスルシャフト7,9が上下揺動したときには、ボール型等速ジョイント93,95によってアクスルシャフト7,9の上下揺動を許容することができる。
【0077】
参考例においては、ボール型等速ジョイント93,95のトルク伝達ボール101がデフケース33の支持部43,45の内周側に位置しているため、ボール型等速ジョイント93,95と結合筒部67,69との間の回転半径方向の反力を軸受47,49を介しデフキャリア1側で確実に支持することができ、安定したトルク伝達を行うことができる。
【0078】
前記各サイドギヤ35,37にボール型等速ジョイント93,95のアウターレース(67,69,71,73)を直接的に設けたため、各サイドギヤ35,37とボール型等速ジョイント93,95とを隣接して配置することができる。従って、ボール型等速ジョイント93,95を介してサイドギヤ35,37に結合するアクスルシャフト7,9の長さをデファレンシャル装置31側へ延ばすことが可能となり、ボール型等速ジョイント93,95、11,13のジョイントアングルを小さくすることができる。このため、ボール型等速ジョイント93,95、11,13での振動の発生等を軽減して耐久性を向上することができると共に、ボール型等速ジョイント93,95、11,13での摩擦力が軽減されて燃費向上を図ることが可能となる。
【0079】
前記各サイドギヤ35,37にボール型等速ジョイント93,95のアウターレース(67,69,71,73)を直接的に設けたため、部品点数が少なくなり、構造が簡単で、重量軽減、設置スペースの減少を図ることができると共に、コスト軽減、信頼性向上を図ることができる。
【0080】
前記ボール型等速ジョイント93,95は、サイドギヤ35,37のアウターレースを構成する結合筒部67,69へ容易に組み込むことができる。
【0081】
前記デフケース33よりも外側で前記アウターレースを構成する結合筒部67,69と前記デフキャリア1との間をシールするシール部材91を設けたため、デフケース33内部をデフキャリア1に注入されたデフオイルによって確実に潤滑することができると共に、結合筒部67,69を利用して、シール部材91を極めて容易に取り付けることができる。
【0082】
前記デフケース33は、ワンピースの一体構造に形成されているため、部品点数が少なく、組み付け、部品管理が容易であると共に、安価に製造することができる。
【0083】
前記ボス部材79には、前記各サイドギヤ35,37を回転軸芯方向から挿入して嵌合支持させることができる。従って、デフケース33がワンピースの一体構造であっても、各サイドギヤ35,37の組付けを無理なく行い、組み付け後はボス部材79によって各サイドギヤ35.37を支持することができ、ピニオンギヤ39との噛み合いを確実に行わせることができる。
【0084】
前記各サイドギヤ35,37と前記ボス部材79との間にシール部材87を設けたため、各サイドギヤ35,37とピニオンギヤ39との噛み合い部とボール型等速ジョイント93,95の部分とが区画されることになり、各サイドギヤ35,37とピニオンギヤ39との噛み合い部の潤滑を確実かつ十分に行うことができる。
(第2参考例
図3は本発明の第2参考例に係り、デファレンシャル装置31A及びその周辺の断面図である。なお、第1参考例と対応する構成部分には同符号を付して説明し、重複した説明は省略する。
【0085】
参考例のデファレンシャル装置31Aでは、第1参考例のシール部材87を省略し、ボス部材79Aに流通孔109を設けたものである。流通孔109は、各ピニオンギヤ39に対応して左右一対、周方向に4カ所それぞれ設けられている。流通孔109は、各サイドギヤ35,37間と、両アウターレースである結合筒部67,69内周側間とを連通している。
【0086】
そして、デフケース33内に進入した潤滑剤としてのデフオイルは、ピニオンギヤ39及びサイドギヤ35,37側から流通孔109を介してボス部材79内周側に流入する。ボス部材79の内周側に流入したデフオイルは、左右のボール型等速ジョイント93,95側に至り、該ボール型等速ジョイント93,95などを潤滑する。
【0087】
こうして、本参考例においても、第1参考例とほぼ同様な作用効果を奏することができる。また、本参考例では、前記ボス部材79Aに、流通孔109を設けたため、デフオイルを利用してボール型等速ジョイント93,95をも潤滑することができる。
(第3参考例
図4は、本発明の第3参考例を示し、デファレンシャル装置31B及びその周辺の断面図である。なお、第1参考例と対応する構成部分には同符号を付して説明し、重複した説明は省略する。また、図4では、左右アクスルシャフト7,9のボール型等速ジョイントを省略している。
【0088】
参考例のデファレンシャル装置31Bでは、第1参考例のボス部材79が一体の突条部81を備えているのに対し、本参考例ではボス部材79Bに後付けのストッパ111を溶接等によって固定したものである。従って、本参考例では、第1参考例とは異なった組付けを行うことができる。
【0089】
参考例では、デフケース33に対し、まずピニオンギヤ39及びボス部材79Bをピニオンシャフト75によって支持する。サイドギヤ35,37をデフケース33の両端部から挿入してボス部材79Bの両側に組み付け、ストッパ85,111をボス部材79Bの端部に溶接等によって固定する。
【0090】
なお、前記ストッパ85,111のいずれかを、組み付け前に予めボス部材79Bに固定し、第1参考例と同様な組み付けを行わせることも可能である。
(第4参考例
図5は本発明の第4参考例に係り、デファレンシャル装置31C及びその周辺の断面図である。本参考例は、前記図3の第2参考例に対応し、前記第1参考例に対する第2参考例の相違と同様な相違点を図4の第3参考例に対して有している。なお、第2,第3参考例と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0091】
参考例のデファレンシャル装置31Cでは、図3の第2参考例と同様に流通孔109を備え、図4の参考例のようにボス部材79Cが後付けのストッパ111を備えたものである。従って、本参考例においては、潤滑において第2参考例とほぼ同様な作用効果を奏し、組み付けにおいて図4の参考例とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
(第5参考例
図6は本発明の第5参考例を示し、デファレンシャル装置31D及びその周辺の断面図を示している。なお、第1参考例と対応する構成部分には同符号を付して説明する。また、図6では、左右アクスルシャフト7,9、ボール型等速ジョイント等を省略している。
【0092】
参考例のデファレンシャル装置31Dでは、デフケース33Dが一体構造ではなく、分割構造となっている。すなわち、デフケース33Dは、本体部33Daと、端板部33Dbとからなり、双方のフランジ41Da,41Dbを併せて取付フランジ41としている。
【0093】
前記デフケース33Dとサイドギヤ35D,37Dとに、回転軸芯方向に対向する受部として、受面113,115と周回状の摺動部117,119とを備えている。前記受面113,115は、前記デフケース33Dの内面側に設けられ、前記摺動部117,119は前記サイドギヤ35D,37Dに設けられている。
【0094】
参考例では、上記参考例のようにボス部材は設けられていない。従って、前記サイドギヤ35D,37Dの軸心部には、嵌合穴は形成されず、壁部35Da,37Daとなっている。
【0095】
従って、本参考例においては、サイドギヤ35D,37Dの差動回転時に、ピニオンギヤ39との噛み合い反力によって、両サイドギヤ35D,37Dがデフケース33Dの回転軸芯方向に沿って移動し、摺動部117,119が受面113,115に押しつけられる。これによって受面113,115と摺動部117,119との間に摩擦係合力が発生し、ピニオンギヤ39と受部51との間の摩擦係合力に付加して、両サイドギヤ35D,37D間の差動制限力を増大することができる。
【0096】
このため、本参考例では、両サイドギヤ35D,37Dの差動制限力を増大して、コーナリング走行等をより安定して行わせることが可能となる。
【0097】
参考例では、第1参考例のようなボス部材79、ストッパ85、シール部材87が存在せず、構造を簡単にすることができる。
【0098】
前記受面113,115と摺動部117,119との間には、図7のようにスラストワッシャ121を介設することもできる。このスラストワッシャ121の設定によって、より安定した差動制限力を得ることが可能となる。スラストワッシャ121が摩耗したときには、これを容易に交換することができる。図7の実施形態では、壁部35Db,37Dbを図6の壁部35Da,37Daよりも薄く形成して、より軽量化を図ることができる。
(第6参考例
図8は本発明の第6参考例を示し、デファレンシャル装置31E及びその周辺の断面図を示している。本参考例は、第5参考例と対応し、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0099】
参考例のデファレンシャル装置31Eでは、受部がデフケース33E側のテーパー面113E,115Eと、サイドギヤ35E,37E側のテーパー面123,125とを有した摺動部117E,119Eとで構成され、テーパー面113E,115Eとテーパー面123,125との間にスラストワッシャ121Eを介設したものである。
【0100】
従って、本参考例では、サイドギヤ35D,37Dの差動回転時に、傾斜摺動面123,125がスラストワッシャ121Eを介して、受面113E,115Eに対し摺動する。そして、テーパー面113E,115Eとテーパー面123,125とによって、コーンクラッチのような働きをし、サイドギヤ35D,37Dの差動回転の増大に応じて、差動制限力を急増させることができる。
【0101】
従って、本参考例では、差動制限力をより増大し、コーナリング走行をより安定して行わせることができる。
【0102】
なお、上記参考例では、自在継手としてボール型等速ジョイントを用いたが、他の自在継手を用いることも可能である。
【0103】
上記参考例では、デファレンシャル装置をリヤデファレンシャル装置として構成したが、フロントデファレンシャル装置あるいはセンターデファレンシャル装置などとして構成することも可能である。
第1実施形態)
図9は本発明の第1実施形態を示し、デファレンシャル装置31F及びその周辺の断面図であり、右側上半分はトルク伝達を行わないフリーモードを示し、右下半分はトルク伝達を行うコンベンショナルモードの断面図を示している。本実施形態は、図6,図7の第5参考例に対応し、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0104】
本実施形態のデファレンシャル装置31Fでは、サイドギヤ37Dに対して移動操作可能な可動クラッチ部材127を設けている。前記サイドギヤ37Dの結合筒部69Fは、本実施形態において断面円形のスリーブ状の支持部を構成している。前記結合筒部69Fの端部には、クラッチ部を構成するドグクラッチ129の一方のクラッチ歯131が設けられている。従って、第2回転部材であるサイドギヤ37Dに、クラッチ部が設けられた構成となっている。
【0105】
前記可動クラッチ部材127は、小径のスライド嵌合部133を有している。スライド嵌合部133は、前記結合筒部69Fの内面に回転軸芯に沿った方向及び回転方向にスライド自在に嵌合している。可動クラッチ部材127の操作部135側は、前記結合筒部69Fの外周面と同径の外周面を有している。可動クラッチ部材127の操作部135には、操作凹部137が周回状に形成されている。操作凹部137には、操作用のフォーク139が係合している。
【0106】
従って、可動クラッチ部材127は、例えば運転席からの電気的な駆動により、或いはワイヤ等を介した機械的な駆動によりフォーク139を操作し、操作凹部137を介してフォーク139の動きに対し可動クラッチ部材127を移動操作させることができる。この移動操作によって、可動クラッチ部材127は、回転軸芯に沿った方向へ前後移動可能となっている。
【0107】
前記可動クラッチ部材127の操作部135及びスライド嵌合部133間の段部には、前記ドグクラッチ129の他方のクラッチ歯141が設けられ、前記クラッチ歯131に対向している。従って、可動クラッチ部材127に、クラッチ部が設けられた構成となっている。
【0108】
前記可動クラッチ部材127の内周面には、ボール係合溝73Fが設けられている。ボール係合溝73Fには、ボール型等速ジョイント95のトルク伝達ボール101が係合している。
【0109】
従って、本実施形態において、可動クラッチ部材127、ボール係合溝73Fが自在継手の結合部としてボール型等速ジョイント95のアウターレースを構成している。
【0110】
前記自在継手の結合部であるボール係合溝73Fとトルク伝達ボール101との結合部は、前記ドグクラッチ129に対して回転軸芯に沿った方向で半径方向内外に位置的に重複して配置されている。
【0111】
前記可動クラッチ部材127の外周面とデフキャリア1との間には、シール部材91Fが設けられ、デフケース33Dよりも外側でアウターレース側である可動クラッチ部材127側と前記デフキャリア1との間をシールする構成となっている。
【0112】
ストッパリング103は、可動クラッチ部材127の外端部側内周面に取り付けられ、カバー107の端部は、可動クラッチ部材127の端部外周面に支持されている。
【0113】
そして、フォーク139を介した可動クラッチ部材127の移動操作により、例えば可動クラッチ部材127が結合筒部69F側へ移動操作されると、図9右側下半分の状態となる。この状態では、可動クラッチ部材127のクラッチ歯141が結合筒部69Fのクラッチ歯131に噛み合い結合される。これによって、デファレンシャル装置31Fはコンベンショナルモードとなり、デフケース33D側から入力されたトルクがピニオンギヤ39、サイドギヤ35D,37D、ボール型等速ジョイント93,95を介してアクスルシャフト7,9側へ伝達される。
【0114】
前記サイドギヤ37D側では、結合筒部69Fからドグクラッチ129の噛み合いを介して可動クラッチ部材127にトルクが伝達され、可動クラッチ部127からボール型等速ジョイント95を介してアクスルシャフト7側へトルク伝達が行われる。
【0115】
従って、上記実施形態と同様に、デファレンシャル装置31Fによって、エンジン側からのトルクを後輪3,5へ伝達することができると共に、後輪3,5の差動回転をピニオンギヤ39の自転を介したサイドギヤ35D,37D間の差動回転によって許容することができる。
【0116】
また、前記ボール係合溝73Fに対するトルク伝達ボール101の結合部が、ドグクラッチ129に対して回転軸芯に沿った方向で半径方向内外に位置的に対応しているため、ドグクラッチ129とボール型等速ジョイント95側のトルク伝達ボール101側との間のトルク伝達に際して、回転方向内外間で直接的にトルク伝達を行うことができる。従って、両者間で捩れトルクが働くのを抑制することができ、振動等を招くことがなく、トルク伝達を確実に行うことができ、耐久性も向上する。
【0117】
図10は第1実施形態の変形例の実施形態に係るデファレンシャル装置31G及びその周辺の断面図を示している。
【0118】
本実施形態のデファレンシャル装置31Gでは、可動クラッチ部材127のボール係合溝73Fに対するボール型等速ジョイント95のトルク伝達ボール101の係合位置を、ドグクラッチ129の位置よりもサイドギヤ37D側へより近づけたものである。ボール型等速ジョイント93の位置もボール型等速ジョイント95に合わせて設定される。
【0119】
そして、本実施形態においても、図9の実施形態と同様な作用効果を奏することができる他、ボール係合溝73Fに対するトルク伝達ボール101の係合位置をずらしたことにより、アクスルシャフト9の長さをより長くとることができ、ボール型等速ジョイント93,95のジョイントアングルをより小さくすることができる。従って、トルク伝達を、振動少なく、より確実に行うことができると共に、耐久性も向上する。
【0120】
図11は第1実施形態のさらに変形例の実施形態に係り、デファレンシャル装置31H及びその周辺の断面図である。
【0121】
本実施形態のデファレンシャル装置31Hでは、可動クラッチ部材127Hの長さをデフケース33D外へ長く形成し、ボール係合溝73Fに対するトルク伝達ボール101の結合位置を、ドグクラッチ129に対してデフケース33D外に位置させたものである。
【0122】
そして、本実施形態
においても、基本的には第1実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
第2実施形態)
図12〜図14は本発明の第2実施形態に係り、図12はコンベンショナルモードのデファレンシャル装置31I及びその周辺の断面図、図13はフリーモードのデファレンシャル装置31I及びその周辺の断面図、図14はロックモードのデファレンシャル装置31I及びその周辺の断面図である。尚、本実施形態において基本的な構成は、図9の第1実施形態と同様であり、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0123】
本実施形態のデファレンシャル装置31Iでは、可動クラッチ部材127Iに大径に形成されたロック部143が周回状に形成されている。ロック部143の端面と、デフケース33Dの支持部45の端面とに、ロック用クラッチ部としてドグクラッチ145のクラッチ歯147,149がそれぞれ設けられている。従って、前記第1回転部材であるデフケース33Dと前記可動クラッチ部材127Iとに、ロック用クラッチ部を設けた構成となっている。
【0124】
前記可動クラッチ部材127Iとサイドギヤ37Dの結合筒部69Fとの間に形成されるドグクラッチ129Iのクラッチ歯131I,141Iは、前記ドグクラッチ145のクラッチ歯147,149のほぼ倍の長さに形成されている。
【0125】
本実施形態のシール部材91Iは、デフキャリア1と可動クラッチ部材127Iのロック部143外周面との間に設けられている。
【0126】
そして、前記フォーク139の操作によって、可動クラッチ部材127Iを移動操作させることにより、図12のドグクラッチ129Iのみが噛み合うコンベンショナルモード、図13のドグクラッチ129I,145のいずれもが噛み合わないフリーモード、図14のドグクラッチ129I,145のいずれも噛み合うロックモードに切り換えることができる。
【0127】
すなわち、前記可動クラッチ部材127Iの移動操作により前記クラッチ部及びロック用クラッチ部双方の離脱状態及び接続状態とクラッチ部のみの接続状態とに切り換え可能となっている。
【0128】
図12のコンベンショナルモード、図13のフリーモードでは、図9の実施形態でのコンベンショナルモード及びフリーモードに対応した作用効果を奏することができる。
【0129】
図14のロックモードでは、デフケース33Dの本体部33Daと可動クラッチ部材127Iとがドグクラッチ145によって結合され、サイドギヤ37Dと可動クラッチ部材127Iとがドグクラッチ129Iによって結合され、一体に回転する。従って、デファレンシャル装置31Iはデフロック状態となり、悪路での走破性向上や発進走行の円滑化等を図ることができる。
【0130】
すなわち、本実施形態では、第1実施形態に加え、コンベンショナルモード、フリーモード、及びロックモードを任意に選択して、走行状態に応じたトルク伝達をより的確に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 四輪駆動車のスケルトン平面図である。
【図2】 第1参考例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図3】 本発明の第2参考例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図4】 本発明の第3参考例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図5】 本発明の第4参考例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図6】 本発明の第5参考例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図7】 第5参考例の変形例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図8】 本発明の第6参考例に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図9】 本発明の第1実施形態に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図10】 本発明の第1実施形態の変形例の実施形態に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図11】 本発明の第1実施形態のさらに変形例の実施形態に係り、デファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図12】 本発明の第2実施形態に係り、コンベンショナルモードのデファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図13】 本発明の第2実施形態に係り、フリーモードのデファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図14】 本発明の第2実施形態に係り、ロックモードのデファレンシャル装置及びその周辺の断面図である。
【図15】 従来例に係るデファレンシャル装置を備えた動力伝達系の断面図である。
【符号の説明】
1 デフキャリア(車体側)
31,31A,31B,31C,31D,31E,31F,31G,31H,
31I デファレンシャル装置
33,33D デフケース(第1回転部材)
35,35D,37,37D サイドギヤ(第2回転部材)
39 ピニオンギヤ(第3回転部材)
67,69 結合筒部(アウターレース)(結合部)
69F 結合筒部(スリーブ状の支持部)
73,73F ボール係合溝(アウターレース)(結合部)
75 ピニオンシャフト
79,79A,79B ボス部材
87,91,91F,91I シール部材
93,95 ボール型等速ジョイント(自在継手)
101 トルク伝達ボール(結合部)
105,107 カバー
109 流通孔
113,115 受面(受部)
113E,115E テーパー面(受部)
117,119 摺動部(受部)
123,125 テーパー面(受部)
127,127H,127I 可動クラッチ部材
129,129I,145 ドグクラッチ(クラッチ部)

Claims (1)

  1. 車体側に回転自在に支持される第1回転部材と、
    前記第1回転部材内に相対回転自在に支持され一対の軸がそれぞれ結合される一対の第2回転部材と、
    前記第1回転部材に支持されて前記各第2回転部材を噛み合い結合し前記第1回転部材及び各第2回転部材間のトルク伝達を可能にすると共に各第2回転部材間の相対回転を許容する第3回転部材とを備え、
    前記第2回転部材に、可動クラッチ部材を移動操作可能に設け、
    前記可動クラッチ部材に、前記自在継手の結合部を設け、
    前記第2回転部材と前記可動クラッチ部材とに、両者の連動回転を前記移動操作により断続するクラッチ部を設け、
    前記結合部に結合された自在継手を介して前記軸を結合したことを特徴とするデファレンシャル装置。
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