JP4344276B2 - 抵抗基板及びその接続方法並びに抵抗素子及びその接続方法 - Google Patents

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本発明は、抵抗基板及びその接続方法と、抵抗素子及びその接続方法とに関する。
酸素センサ等に用いられるセラミックヒータは、セラミック等の絶縁材料からなる基板と、この基板上に形成された抵抗パターンと、基板上に形成され、その抵抗パターンと外部接続用のリード線とを電気的に接続する接続パターンとを備えている(特許文献1参照)。
また、排気ガスの温度を検出する温度センサに用いられる感温素子も、同様に、セラミック等の絶縁材料からなる基板と、この基板上に形成された抵抗パターンと、基板上に形成され、その抵抗パターンと外部接続用のリード線とを電気的に接続する接続パターンとを備えている。
これら酸素センサのセラミックヒータや温度センサの感温素子においては、抵抗パターン及び接続パターンが基板にスクリーン印刷等の印刷を行うことにより形成されている。そして、酸素センサのセラミックヒータにおいては、外部の電源の電圧がリード線及び接続パターンを経て抵抗パターンに印加され、抵抗パターンが発熱することとなる。また、温度センサの感温素子においては、排気ガスの温度により変化する抵抗パターンの抵抗値が接続パターン及びリード線を経て電気信号として外部に出力される。
一方、グロープラグに用いられるセラミックヒータは、軸線方向に延びるセラミック製の基体と、この基体の先端部に内装された抵抗体と、抵抗体と電気的に接続され、軸線方向に延びるようにして基体内に配置された一対の接続端子と、各接続端子と電気的に接続され、後端部が基体の後端側に延びる一対のリード端子とを備えている(特許文献2参照)。
このグロープラグのセラミックヒータにおいては、抵抗体、接続端子及びリード端子は予め成形された後、基体と一体化される。そして、このセラミックヒータにおいては、外部の電源の電圧がリード端子及び接続端子を経て抵抗体に印加され、抵抗体が発熱することとなる。
特開平8−21813号公報 特開2002−124363号公報
しかし、上記従来の酸素センサのセラミックヒータ、温度センサの感温素子等に用いられる抵抗基板及びグロープラグのセラミックヒータ等の抵抗素子は、品質の安定性と製造コストの低廉化との両立が困難であった。
すなわち、これらセラミックヒータ、感温素子等を製造する際、リード線又はリード端子の一端部を接続パターン又は接続端子上に配置しようとすると、それらの当接位置はリード線又はリード端子の延長方向でずれ易い。この一方、従来の抵抗基板や抵抗素子は、接続パターン又は接続端子がリード線又はリード端子のずれる範囲を超える大きさに形成されていた。このため、従来の抵抗基板や抵抗素子は、接続パターン又は接続端子がリード線又はリード端子と個々に異なる面積で接続されることとなり、リード線又はリード端子から抵抗パターン又は抵抗体に至るまでの抵抗値が個々異なるものとなってしまうのである。このため、抵抗基板や抵抗素子の品質がばらつき、これらの品質のばらつきは酸素センサ、温度センサ又はグロープラグの品質のばらつきを招来してしまうのである。
これを防止するため、リード線又はリード端子の一端を精度よく接続パターン又は接続端子上に配置させようとすると、リード線又はリード端子及び接続パターン又は接続端子を高い精度で位置決めせざるを得ず、製造コストの高騰化を招いてしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストの高騰化を生じることなく、安定した品質の抵抗基板や抵抗素子を得ることを解決すべき課題としている。
本発明の抵抗基板は、絶縁材料からなる基板と、該基板上に形成された抵抗パターンと、該基板上に形成され、該抵抗パターンと外部接続用のリード線とを電気的に接続する接続パターンとを備えた抵抗基板において、
前記接続パターンは、前記リード線の延長方向に対して交差する接続部と、該接続部と前記抵抗パターンとを接続する連結部とを有し、
該リード線は、該連結部と接続することなく、該接続部に跨るようにして接続されていることを特徴とする。
本発明の抵抗基板は、リード線が接続パターンの連結部と接続されることはなく、接続パターンの接続部に跨るようにして接続されている。接続パターンの接続部はリード線の延長方向に対して交差する部分である。また、接続パターンの連結部はその接続部と抵抗パターンとを接続する部分である。つまり、リード線は、その先端が接続パターンの接続部から突出した状態で接続部に接続されている。
このため、この抵抗基板を製造する際、リード線の一端部を接続パターン上に配置すると、たとえその当接位置がリード線の延長方向でずれたとしても、接続パターンがリード線と個々に等しい面積で接続されることとなり、リード線から抵抗パターンに至るまでの抵抗値が個々等しいものとなる。このため、抵抗基板の品質が安定する。
また、高い品質を確保するためにリード線及び接続パターンをリード線の延長方向で過剰に高い精度で位置決めする必要がなく、製造コストの高騰化を生じない。
したがって、本発明の抵抗基板によれば、製造コストの高騰化を生じることなく、安定した品質が得られる。このため、この抵抗基板を採用した酸素センサ、温度センサ等の最終製品も品質の安定性と製造コストの低廉化とを両立することができる。
抵抗パターンや接続パターンを絶縁材料からなる基板上に形成するためには、印刷によって形成する方法、基板を構成する成形体上に線状に構成された抵抗パターン等の成形体を載置した後で同時に焼結する方法等を採用することができる。
接続部は、リード線の延長方向の寸法が等しく形成されていることが好ましい。このように接続部が形成されていれば、接続パターンとリード線との当接位置がリード線の延長方向に垂直な方向でずれたとしても、これらの接続面積を等しくすることができる。よって、リード線から抵抗パターンに至るまでの抵抗値がより一層個々等しいものとなり、抵抗基板の品質がより一層安定する。また、そのためにリード線及び接続パターンをリード線の延長方向に垂直な方向で過剰に高い精度で位置決めする必要もなく、より一層製造コストの低廉化を実現できる。
接続面積を個々の抵抗基板毎に等しくしても、接続パターンとリード線との当接位置がリード線の延長方向に垂直な方向でずれると、接続パターンによるリード線と抵抗パターンとの間の距離にばらつきが生じることがある。すると、リード線から抵抗パターンに至るまでの抵抗値が抵抗基板毎にばらつき、最終製品の品質もばらつくおそれがある。そこで、基板はリード線の一端部が配置される空間部を有し、連結部はその空間部を取り囲むように形成されていることが好ましい。基板及び連結部がこのように形成されていれば、リード線と抵抗パターンとの間の接続パターンが並列回路となり、リード線の延長方向に垂直な方向で接続パターンとリード線との当接位置がずれたとしても、リード線から抵抗パターンに至るまでの抵抗値が実質的にばらつきを生じず、最終製品の品質がより安定する。
本発明の抵抗基板の接続方法は、絶縁材料からなる基板と、該基板上に形成された抵抗パターンと、該基板上に形成され、該抵抗パターンと外部接続用のリード線とを電気的に接続する接続パターンとを有する抵抗基板の接続方法において、
前記接続パターンにおける前記リード線の延長方向に対して交差する接続部に、該接続部と前記接続パターンとを接続する連結部に接続することなく、該リード線が跨るようにして、該接続パターンと該リード線とを接続することを特徴とする。
本発明の接続方法によれば、製造コストの高騰化を生じることなく、品質が安定した抵抗基板を製造することができる。
また、本発明の抵抗素子は、軸線方向に延びるセラミック製の基体と、該基体の先端部に内装された抵抗体と、該抵抗体と電気的に接続され、軸線方向に延びるようにして該基体内に配置された一対の接続端子と、各該接続端子と電気的に接続され、後端部が該基体の後端側に延びる一対のリード端子とを備えた抵抗素子において、
前記接続端子は、前記リード端子の延長方向に対して交差する接続部と、該接続部と前記抵抗体とを接続する連結部とを有し、
該リード端子は、該連結部と接続されることなく、該接続部に跨るようにして接続されていることを特徴とする。
本発明の抵抗素子は、リード端子が接続端子の連結部と接続されることはなく、接続端子の接続部に跨るようにして接続されている。接続端子の接続部はリード端子の延長方向に対して交差する部分である。また、接続端子の連結部はその接続部と抵抗体とを接続する部分である。つまり、リード端子は、その先端が接続端子の接続部から突出した状態で接続部に接続されている。
このため、この抵抗素子を製造する際、リード端子の一端部を接続端子上に配置すると、たとえその当接位置がリード端子の延長方向でずれたとしても、接続端子がリード端子と個々に等しい面積で接続されることとなり、リード端子から抵抗体に至るまでの抵抗値が個々等しいものとなる。このため、抵抗素子の品質が安定する。
また、高い品質を確保するためにリード端子及び接続端子をリード端子の延長方向で過剰に高い精度で位置決めする必要がなく、製造コストの高騰化を生じない。
したがって、本発明の抵抗素子によれば、製造コストの高騰化を生じることなく、安定した品質が得られる。このため、この抵抗素子を採用したグロープラグ等の最終製品も品質の安定性と製造コストの低廉化とを両立することができる。
接続部は、リード端子の延長方向の寸法が等しく形成されていることが好ましい。このように接続部が形成されていれば、接続端子とリード端子との当接位置がリード端子の延長方向に垂直な方向でずれたとしても、これらの接続面積を等しくすることができる。よって、リード端子から抵抗体に至るまでの抵抗値がより一層個々等しいものとなり、抵抗素子の品質がより一層安定する。また、そのためにリード端子及び接続端子をリード端子の延長方向に垂直な方向で過剰に高い精度で位置決めする必要もなく、より一層製造コストの低廉化を実現できる。
接続面積を個々の抵抗素子毎に等しくしても、接続端子とリード端子との当接位置がリード端子の延長方向に垂直な方向でずれると、接続端子によるリード端子と抵抗体との間の距離にばらつきが生じる。すると、リード端子から抵抗体に至るまでの抵抗値が抵抗素子毎にばらつき、最終製品の品質もばらつくおそれがある。そこで、基体はリード端子の一端部が配置される空間部を有し、連結部はその空間部を取り囲むように形成されていることが好ましい。基体及び連結部がこのように形成されていれば、リード端子と抵抗体との間の接続端子が並列回路となり、リード端子の延長方向に垂直な方向で接続端子とリード端子との当接位置がずれたとしても、リード端子から抵抗体に至るまでの抵抗値が実質的にばらつきを生じず、最終製品の品質がより安定する。
本発明の抵抗素子の接続方法は、軸線方向に延びるセラミック製の基体と、該基体の先端部に内装された抵抗体と、該抵抗体と電気的に接続され、軸線方向に延びるようにして該基体内に配置された一対の接続端子と、該接続端子と電気的に接続され、後端部が該基体の後端側に延びる一対のリード端子とを備えた抵抗素子の接続方法において、
前記接続端子における前記リード端子の延長方向に対して交差する接続部に、該接続部と前記接続パターンとを接続する連結部に接続することなく、該リード端子が跨るようにして、該接続端子と該リード端子とを接続することを特徴とする。
本発明の接続方法によれば、製造コストの高騰化を生じることなく、品質が安定した抵抗素子を製造することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の抵抗基板をプリント基板30として用いた実施例1の温度センサ100を示している。この温度センサ100は、フランジ7と、ケーブル3と、キャップ1と、感温素子20とを備えている。
より詳細には、フランジ7はSUS310Sからなる。このフランジ7は、円筒状のSUS304からなるハウジング11の先端側に固定され、ハウジング11の外周に回動可能に設けられたナット10により、排気ガスが流通する車両の排気管に装着されるようになっている。つまり、ナット10は雄ねじ10a及び六角ナット部10bを有し、雄ねじ10aが図示しない排気管の取付部の雄ねじに螺合することにより、フランジ7が排気管の取付部に装着される。これにより、温度センサ100全体も排気管に固定される。
また、フランジ7は、内孔7aを有するとともに、軸方向に延びる鞘部7dと、この鞘部7dよりも先端側に位置して径方向外側に向かって突出する突出部7cとを有している。突出部7cは、先端側に図示しない排気管の取付部のテーパ形状をなす取付座面に対応したテーパ形状のシール面7bを有する環状に形成されており、ナット10を排気管の取付部に取り付けたときにシール面7bが取付部の取付座面に密着して排気ガスが外部に漏出するのを防止するようになっている。また、鞘部7bは、ハウジング11の内側に挿通され、全周レーザ溶接により気密的にハウジング11に固定されている。
ケーブル3は、フランジ7の内孔7a内に固定され、フランジ7の先端側及び後端側から突出して延びている。なお、ケーブル3は、SUS310Sからなる外周3a内にSUS310Sからなる一対の芯線4(金属芯線)が絶縁粉末(本実施形態では、SiO2粉末)を介して絶縁保持される形態で形成されている。このケーブル3の先端側外周には、SUS310Sなる有底筒状のキャップ1が全周レーザ溶接により固定されている。ケーブル3は、フランジ7の鞘部7dと全周レーザ溶接されることでフランジ7の内孔7a内に固定されている。
ケーブル3の両芯線4の後端は、ハウジング11内において、各々接続端子14に固定されている。また、一対の外部リード線13の先端が各々接続端子14に固定されている。そして、両芯線4の後端と両外部リード線13の先端とには接続端子14とともに絶縁チューブ15が被せられている。また、ハウジング11の後端側には、耐熱ゴム製のグロメット12がかしめ固定されている。両外部リード線13はグロメット12を貫通し、ハウジング11の後端側より突出している。
ケーブル3の両芯線4の前端は、キャップ1内において、各々プリント基板30に固定されている。つまり、感温素子20は、図2に示すように、プリント基板30とケーブル3の両芯線4とからなる。プリント基板30が本発明の抵抗基板であり、両芯線4が本発明のリード線である。プリント基板30は、平面視で長方形状をなして薄い板状のセラミック等の絶縁材料からなる基板30aと、この基板30a上に印刷によって形成された抵抗パターン31と、基板30a上に印刷によって形成された一対の接続パターン32とからなる。
抵抗パターン31は基板30aの長手方向の一端側に形成され、両接続パターン32は抵抗パターン31に接続して基板30aの長手方向中央から他端側に形成されている。
両接続パターン32は、基板30aの他端側の短辺と平行に延びる接続部32aと、この接続部32aより基板30aの長手方向に存在する長方形状の空間部32bと、接続部32aの両端側から基板30aの長手方向に延びて抵抗パターン31に繋がる連結部32cとからなる。両空間部32bは基板30aを剥き出しにしている部分である。両接続パターン32の各接続部32aは幅W1が等しく形成されている。
このように、プリント基板30の両接続パターン32は芯線4の延長方向に対して交差(実施例1では直交)する接続部32aをもっており、各芯線4は、連結部32と接続されることなく、接続部32aに跨るようにして接続されている。つまり、芯線4は、その先端が接続パターン32の接続部32aから突出した状態で接続部32aに接続されている。
このため、このプリント基板30を製造する際、芯線4の一端部を接続パターン32上に配置すると、たとえその当接位置が芯線4の延長方向でずれたとしても、接続パターン32が芯線4と個々に等しい面積で接続されることとなり、芯線4から抵抗パターン31に至るまでの抵抗値が個々等しいものとなる。このため、プリント基板30の品質は安定する。
特に、このプリント基板30では、芯線4の延長方向の寸法(幅W1)が等しい接続部32aを採用しているため、接続パターン32と芯線4との当接位置が芯線4の延長方向に垂直な方向でずれたとしても、これらの接続面積を等しくすることができる。よって、芯線4から抵抗パターン31に至るまでの抵抗値がより一層個々等しいものとなり、プリント基板30の品質がより一層安定する。
また、このプリント基板30では、芯線4の一端部が配置される空間部32bを有し、連結部32cがその空間部32bを取り囲むように形成されているため、芯線4と抵抗パターン31との間の接続パターン32が並列回路となり、芯線4の延長方向に垂直な方向で接続パターン32と芯線4との当接位置がずれたとしても、芯線4から抵抗パターン31に至るまでの抵抗値が実質的にばらつきを生じない。
一方、高い品質を確保するために芯線4及び接続パターン32を芯線4の延長方向及びこれに垂直な方向で過剰に高い精度で位置決めする必要がなく、製造コストの高騰化を生じない。
この温度センサ100は以下のように製造される。まず、アルミナ等の絶縁材料を焼結してなる基板30a上にタングステンレニウムからなる抵抗パターン31と、一対のタングステンレニウムからなる接続パターン32とを印刷により形成し、プリント基板30を得る。
次に、このプリント基板30の両接続パターン32上に一対のタングステンからなる芯線4を配置する。この際、プリント基板30の長手方向に延びるように両芯線4を位置させ、両芯線4が各接続パターン32の接続部32aを跨ぐようにする。
そして、両芯線4を各々接続部32aに溶接によって接続する。こうして感温素子20が得られる。この感温素子20をキャップ1内に挿入し、さらにケーブル3にフランジ7等を接続し、温度センサ100を作成する。
したがって、このプリント基板30によれば、製造コストの高騰化を生じることなく、安定した品質が得られる。また、この接続方法によれば、製造コストの高騰化を生じることなく、品質が安定したプリント基板30を製造することができる。このため、このプリント基板30を採用した温度センサ100も品質の安定性と製造コストの低廉化とを両立することができる。
(試験)
実施例1の効果を確認する試験を行った。まず、図3(A)及び(B)に示すプリント基板61、71を複数枚用意する。プリント基板61は実施例1に係り、プリント基板71は従来に係るものである。
プリント基板61、71は、それぞれアルミナからなる縦8mm、横5mmの基板60、70上にタングステンレニウムからなる厚さ0.05mmの抵抗パターン62、72及び接続パターン63、73が印刷されたものである。
図3(A)に示すように、プリント基板61の接続パターン63は、長方形の空間部63bと、空間部63bの外周を取り囲む接続部63aと、連結部63cとからなる。接続部63aは、リード線64が延びる方向に対して直交しており、リード線64が跨ぎ得る範囲内で幅W3(0.5mm)が等しく形成されている。また、連結部63cは、接続部63aの両端側から空間部63bを回避して抵抗パターン62に向かって延びている。
図3(B)に示すように、プリント基板71の接続パターン73は、リード線74の延びる方向に矩形状に延びている。
以上の構成をしたプリント基板61、71について、接続パターン63、73とリード線64、74とが当接する位置X、Yを種々変えて、試料1〜10を作製した。試料1〜5は実施例1に係り、試料6〜10は従来に係るものである。この試料1〜10についての当接位置X、Yの値を表1に示す。位置Xは、接続パターン63、73における基板60の中心側の縁からリード線64、74の中心までの距離である。また、位置Yは、接続パターン63、73の抵抗パターン62、72側の縁からリード線64、74の先端までの距離である。
Figure 0004344276
この試料1〜10について、一対のリード線64、74間の抵抗値を測定した。その結果を表2に示す。ここで、抵抗比とは、試料No.2及び試料No.7の抵抗値を100.0として、割り付けた試料1〜5及び試料6〜10の相対的な抵抗値である。
Figure 0004344276
表2によれば、実施例1ではリード線64の位置による抵抗値のばらつきが0.3%であるのに対し、従来例ではリード線74の位置による抵抗値のばらつきが5.0%である。これにより、実施例1では、従来例に比べて、リード線64、74の位置による抵抗値のばらつきが小さいことがわかる。
図4は、本発明の抵抗素子をセラミックヒータ50として用いた実施例2のグロープラグ200を示している。
このグロープラグ200は、セラミックヒータ50が主体金具42に接続された外筒43に固定されている。セラミックヒータ50の一方のリード端子53はリードコイル45を介して中軸44に接続されており、セラミックヒータ50の他方のリード端子53は外筒43を介して主体金具42に接続されている。主体金具42と中軸44とはシール材48により固定されている。そして、絶縁体46を介してナット47が中軸44に固定されている。
セラミックヒータ50を切断した平面図を図5に示す。このセラミックヒータ50は、円柱状のセラミックからなる基体54と、基体54の先端部に内装された発熱体51と、発熱体51に繋がり、軸線方向に延びるようにして基体54内に配置された一対の接続端子52と、各接続端子52に繋がり、後端部を基体54の後端側の外周面に露出する一対のリード端子53とからなる。
発熱体51はU字形状をして基体54の先端側に設けられており、後方側に脚を延ばしている。発熱体51の両脚と一体をなす各接続端子52は、図5に示すように、基体54の軸方向に延びる本体部52bと、この本体部52bの後端で内側に屈曲した接続部52aとからなる。なお、本体部52bが本発明の連結部であり、発熱体51が本発明の抵抗体である。
そして、両リード端子53が各接続端子52の接続部52aを跨ぐようにする。また、両接続端子52の接続部52aは、リード端子53が跨ぎ得る範囲内で幅W2が等しく形成されている。一方のリード端子53は、先端が一方の接続部52aと当接し、基体54の軸方向に延びた後、基体54のやや後方で外周面に露出するように屈曲されている。他方のリード端子53は、先端が他方の接続部52aと当接し、基体54の軸方向に延びた後、基体54の後端で外周面に露出するように屈曲されている。こうして、両接続部52aは、リード端子53の延長方向に対して直交している。
このように、基体54の両接続端子52はリード端子53の延長方向に対して交差(実施例2では直交)する接続部52aをもっており、各リード線端子53は、本体部52bと接続されることなく、接続部52aに跨るようにして接続される。このため、セラミックヒータ50を製造する際、リード端子53の一端部を接続端子52上に配置すると、たとえその当接位置がリード端子53の延長方向でずれたとしても、接続端子52がリード端子53と個々に等しい面積で接続されることとなり、リード端子53から発熱体51に至るまでの抵抗値が個々等しいものとなる。このため、セラミックヒータ50の品質は安定する。
また、このセラミックヒータ50では、リード端子53の延長方向の寸法(幅W2)が等しい接続部52aを採用しているため、接続端子52とリード端子53との当接位置がリード端子53の延長方向に垂直な方向でずれたとしても、これらの接続面積を等しくすることができる。よって、リード端子53から発熱体51に至るまでの抵抗値がより一層個々等しいものとなり、セラミックヒータ50の品質がより一層安定する。
このセラミックヒータ50は以下のように製造される。まず、プレス型内において、図6(A)に示すように、窒化珪素粉末により下部材54aを成形する。次に、図6(B)に示すように、両接続端子52上にそれぞれリード端子53を配置する。この際、下部材54aの長手方向に延びるように両リード端子53を位置させる。そして、タングステンカーバイド合金及び窒化珪素の各粉末を混合し、さらに結合剤を加えて予め成形した発熱体51及び接続端子52を用意し、この発熱体51及び接続端子52を下部材54a上に載置する。
この後、図6(C)に示すように、下部材54a、発熱体51及び接続端子52上にさらに窒化珪素粉末を充填し、所定の成形圧で成形する。こうして得られた成形体54bを窒素ガス雰囲気中、1750°Cで焼結する。得られた焼結体を円柱状に研摩し、セラミックヒータ50が得られる。セラミックヒータ50の外周面には両リード端子53が露出している。
そして、図4に示すように、こうして得られたセラミックヒータ50は、自身の後端側にリング部材45の先端側を圧入し、一方のリード端子53を当接させる。また、セラミックヒータ50を外筒43に圧入する。これにより、他方のリード端子53が外筒43に当接する。そして、リング部材45の後端側を中軸44に溶接する。そして、外筒43を主体金具42に圧入し、中軸44と主体金具42との間隙にOリング48、絶縁体46を順に挿入する。そして、中軸44の後端側から押えリング47を挿入し、中軸44のローレット部49に加締められる。こうして、グロープラグ200が得られる。
したがって、実施例2のセラミックヒータ50及びその接続方法によっても、実施例1と同様の効果を発揮することができる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例2は、接続端子52が接続部52a及び本体部52bから形成されていたが、これに限らず、実施例1と同様、リード端子53の一端部を配置する空間部を備え、本体部52bが空間部を取り囲むように形成されていてもよい。これにより、リード端子53と発熱体51との間の接続端子52が並列回路となり、リード端子53の延長方向に垂直な方向で接続端子52とリード端子53との当接位置がずれたとしても、リード端子53から発熱体51に至るまで、抵抗値が実質的ばらつきを生じない。
また、実施例2は、発熱体51を備えたグロープラグ200であったが、これに限らず、発熱体51の代わりに温度を測定できる感温部とした温度センサとすることもできる。この他、本発明は、抵抗基板とリード線とをワイヤボンディングやはんだ付け等により接続する場合にも採用することができる。
本発明は自動車エンジンの酸素センサやグロープラグのセラミックヒータ、温度センサ等に利用可能である。
実施例1に係り、温度センサの要部断面図である。 実施例1に係り、プリント基板の斜視図である。 試験に係り、図(A)は実施例のプリント基板の平面図、図(B)は従来のプリント基板の平面図である。 実施例2に係り、グロープラグの断面図である。 実施例2に係り、セラミックヒータの切断平面図である。 実施例2のセラミックヒータの製造方法を示し、図(A)は下部材の斜視図、図(B)は下部材及び抵抗パターン等の斜視図、図(C)は成形体の斜視図である。
符号の説明
30a…基板
31…抵抗パターン
4…芯線(リード線)
32…接続パターン
32a…接続部
32c…連結部
W1、W2、W3…幅(寸法)
32b…空間部
54…基体
51…発熱体
52…接続端子
53…リード端子
52a…接続部
52b…連結部
54c…空間部

Claims (8)

  1. 絶縁材料からなる基板と、該基板上に形成された抵抗パターンと、該基板上に形成され、該抵抗パターンと外部接続用のリード線とを電気的に接続する接続パターンとを備えた抵抗基板において、
    前記接続パターンは、前記リード線の延長方向に対して交差する接続部と、該接続部と前記抵抗パターンとを接続する連結部とを有し、
    該リード線は、該連結部と接続されることなく、該接続部に跨るようにして接続されていることを特徴とする抵抗基板。
  2. 前記接続部は、前記リード線の延長方向の寸法が等しく形成されていることを特徴とする請求項1記載の抵抗基板。
  3. 前記基板は前記リード線の一端部が配置される空間部を有し、
    前記連結部は該空間部を取り囲むように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の抵抗基板。
  4. 絶縁材料からなる基板と、該基板上に形成された抵抗パターンと、該基板上に形成され、該抵抗パターンと外部接続用のリード線とを電気的に接続する接続パターンとを有する抵抗基板の接続方法において、
    前記接続パターンにおける前記リード線の延長方向に対して交差する接続部に、該接続部と前記抵抗パターンとを接続する連結部に接続することなく、該リード線が跨るようにして、該接続パターンと該リード線とを接続することを特徴とする抵抗基板の接続方法。
  5. 軸線方向に延びるセラミック製の基体と、該基体の先端部に内装された抵抗体と、該抵抗体と電気的に接続され、軸線方向に延びるようにして該基体内に配置された一対の接続端子と、各該接続端子と電気的に接続され、後端部が該基体の後端側に延びる一対のリード端子とを備えた抵抗素子において、
    前記接続端子は、前記リード端子の延長方向に対して交差する接続部と、該接続部と前記抵抗体とを接続する連結部とを有し、
    該リード端子は、該連結部と接続されることなく、該接続部に跨るようにして接続されていることを特徴とする抵抗素子。
  6. 前記接続部は、前記リード端子の延長方向の寸法が等しく形成されていることを特徴とする請求項5記載の抵抗素子。
  7. 前記基体は前記リード端子の一端部が配置される空間部を有し、
    前記連結部は該空間部を取り囲むように形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の抵抗素子。
  8. 軸線方向に延びるセラミック製の基体と、該基体の先端部に内装された抵抗体と、該抵抗体と電気的に接続され、軸線方向に延びるようにして該基体内に配置された一対の接続端子と、該接続端子と電気的に接続され、後端部が該基体の後端側に延びる一対のリード端子とを備えた抵抗素子の接続方法において、
    前記接続端子における前記リード端子の延長方向に対して交差する接続部に、該接続部と前記接続パターンとを接続する連結部に接続することなく、該リード端子が跨るようにして、該接続端子と該リード端子とを接続することを特徴とする抵抗素子の接続方法。
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