JP4342981B2 - ロータリーダンパ - Google Patents
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すなわち、従来のロータリーダンパでは、シャフトの一端側をハウジングから外方へ突出させ、この突出端部を介してシャフトを車体フレームに連結させている。このようにシャフトの一端側のみをハウジングから外方へ突出させ、シャフトの他端側をハウジング内に収納されたままとしているので、このシャフトの他端側には作動油のリークを防ぐためのシール部材やダストシールを配置する必要がなく、その分コストを下げられる。その反面、ハウジング内の油室の作動油圧が高まるとき、シャフトは、その他端側から該作動油圧を受けるもののハウジング外へ突出された一端側である開放端側からは作動油圧を受けず、その結果、該シャフトは開放端側へ抜け出る方向の力を受ける。このため、シャフトと一体的に設けられたベーンが回転するとき、ハウジング内周面に対して強い力で擦れ合うこととなり、摩擦抵抗が増大したり、ハウジング内周面とベーンとの接触部分の摩耗量が増えたりするという課題があった。
前記シャフトの一端側のみを前記ハウジングから外方へ突出させ、前記ベーンと摺動するハウジング内周面のうち前記シャフトの一端側に位置する側のハウジング内周面にのみ、摩擦抵抗を低減させる、または摩耗を少なくする表面処理を行っている(例えば、実施の形態における表面処理部74cを形成している)。
前記シャフトの一端側のみを前記ハウジングから外方へ突出させ、前記ベーンと摺動するハウジング内周面のうち前記シャフトの一端側に位置する側のハウジング内周面とそれと対向するベーンとの間にのみ、摩擦抵抗を低減させる摩擦低減部材(例えば、実施の形態における摩擦低減部材95)、または摩耗が少ない摩耗低減部材を介在させている。
前記シャフトの一端側のみを前記ハウジングから外方へ突出させ、
前記ハウジング内周面と摺動する前記ベーンのうち前記シャフトの一端側に位置する周縁部分にのみ、摩擦抵抗を低減させる、または摩耗を少なくする表面処理を行っている(例えば、実施の形態における表面処理部75cを形成している)。
後輪9の左側にはリアスプロケット32が後輪9と一体的に回転するように取り付けられ、このリアスプロケット32とエンジン本体15の後部左側に配設されるドライブスプロケット33とにドライブチェーン34が掛け回されて、エンジン本体15の駆動力が後輪9に伝達されるようになっている。リアフォーク10の上部には後輪9の上部前側を覆う前側リアフェンダ35が取り付けられ、リアカウル26の下部には後輪9の上部後側を覆うリアフェンダ36が取り付けられる。なお、リアフレーム10には、前輪4のフロントブレーキ装置30と同様の構成を有するリアブレーキ装置が設けられる。
ロータリーダンパ51は、ここでは外乱時のキックバック等によるハンドル21の振れを低減するステアリングダンパとして用いられている。
操舵系50の上部に配置され外観面となるハウジング52の上面は、シャフト53の貫通孔がないので意匠面として自由に設計できることから、外観性を向上できる。
また、図中実線で示すこの例では、互いに摺動するハウジング52の内周面とベーン75のうち、シャフト53の開放端側に位置する部分において、ハウジング内周面側に、摩擦抵抗を低減させるための、または摩耗を少なくするための表面処理部74cが形成されているが、逆に、図10中破線引出線で示すように、ベーン75側にこのような表面処理部75cが形成されていてもよい。つまり、ハウジング内周面と摺動するベーン75のうちシャフト53の一端側に位置するベーン75の周縁部分に、上述したような表面処理部75cが形成されてもよい。このとき、シール部材76は、ベーン75側ではなくハウジング内周面側に配置するのが好ましい。
なお、リニアソレノイド69は、車速や車体加速度が増すと、より大きな励磁力が発揮されるように図示せぬ制御部により制御される。
走行時においてハンドル21を例えば左側へ切ると、ハンドル21と一体的にトップブリッジ49が同方向へ回転し、このトップブリッジ49の動きがリンク機構56を介してロータリーダンパ51のシャフト53に伝わる。そして、シャフト53も図11において時計針の反回転方向へ回転し、それとともにベーン75が同方向(図11における(イ))へ回転する。これに伴い、油室74bが狭小となってそこに充填されている作動油の圧力が高まるとともに、油室74b内の作動油は、ベーン75と油室74を画成する内周面との間の隙間等を介して直接他側の油室74aへ移動する。このように、若干の作動油が直接油室74a、74b間を移動するものの、それでもなお狭小となる油室74b内の作動油の圧力が高くなるときには、この作動油は油通路84、逆止弁85を通って油通路86に至り、そこから圧力制御弁68へ至る。
例えば、前述した実施の形態では、ロータリーダンパ51のハウジング52を車体フレーム2側に、シャフト53を操舵系50にそれぞれ取り付けているが、これとは逆に、ロータリーダンパ51のハウジング52を操舵系50に、シャフト53を車体フレーム2側に取り付けてもよい。
また、ベーン75の基部75aの下端に当接するシール用のワッシャ77bを利用し、このワッシャ77bを低摩擦材料かつ耐摩耗性に優れる材料により構成すれば、ベーン75とハウジング内周面との摩擦抵抗を低減し、かつ、それらの耐摩耗性も向上させることができる。
3…ヘッドパイプ、 6…ステアリングステム、
14…燃料タンク、 21…ハンドル、
49…トップブリッジ、 51…ロータリーダンパ、
52…ハウジング、 53…シャフト、
56…リンク機構、 68…油圧制御弁、
69…リニアソレノイド、 74(74a、74b)…油室、
74c、75c…表面処理部、 75a…ベーンの基部、
91…バイパス油通路、 92…リリーフバルブ、
95…摩擦低減部材。
Claims (3)
- ハウジング内の油室を2つに区画するベーンの揺動時に前記2つの油室間を作動油が油通路を介して流通することで減衰力を発生させるとともに、車速や車体加速度に応じて前記減衰力を調整する油圧制御弁が前記油通路中に介装され、前記ベーンの基部を固定状態に連結させながら前記ハウジングに対して前記ベーンを揺動可能に支持するシャフトを有してなるロータリーダンパにおいて、
前記シャフトの一端側のみを前記ハウジングから外方へ突出させ、
前記ベーンと摺動するハウジング内周面のうち前記シャフトの一端側に位置する側のハウジング内周面にのみ、摩擦抵抗を低減させる、または摩耗を少なくする表面処理を行ったことを特徴とするロータリーダンパ。 - ハウジング内の油室を2つに区画するベーンの揺動時に前記2つの油室間を作動油が油通路を介して流通することで減衰力を発生させるとともに、車速や車体加速度に応じて前記減衰力を調整する油圧制御弁が前記油通路中に介装され、前記ベーンの基部を固定状態に連結させながら前記ハウジングに対して前記ベーンを揺動可能に支持するシャフトを有してなるロータリーダンパにおいて、
前記シャフトの一端側のみを前記ハウジングから外方へ突出させ、
前記ベーンと摺動するハウジング内周面のうち前記シャフトの一端側に位置する側のハウジング内周面とそれと対向するベーンとの間にのみ、摩擦抵抗を低減させる摩擦低減部材、または摩耗が少ない摩耗低減部材を介在させたことを特徴とするロータリーダンパ。 - ハウジング内の油室を2つに区画するベーンの揺動時に前記2つの油室間を作動油が油通路を介して流通することで減衰力を発生させるとともに、車速や車体加速度に応じて前記減衰力を調整する油圧制御弁が前記油通路中に介装され、前記ベーンの基部を固定状態に連結させながら前記ハウジングに対して前記ベーンを揺動可能に支持するシャフトを有してなるロータリーダンパにおいて、
前記シャフトの一端側のみを前記ハウジングから外方へ突出させ、
前記ハウジング内周面と摺動する前記ベーンのうち前記シャフトの一端側に位置する周縁部分にのみ、摩擦抵抗を低減させる、または摩耗を少なくする表面処理を行ったことを特徴とするロータリーダンパ。
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