JP6494682B2 - 鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、両端を閉じたシリンダ孔を有するポンプケースと、ダンパオイルで満たされる油室を前記ポンプケースとの間に形成して前記シリンダ孔に摺動可能に嵌合されるピストンと、そのピストンに同軸に連なって前記ポンプケースの一端部を貫通するピストンロッドとを備えるポンプユニットが、ステアリングの一部を構成するステアリング構成要素と、車体フレームとの間に設けられる鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置に関する。
自動二輪車の車体フレームおよびフロントフォーク間に介設される単一のポンプユニットが、自動二輪車の車幅方向一側に配置されるようにしたものが、特許文献1で知られている。
特開平5−201377号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、車幅方向一側に集中してポンプユニットが配置されるので、ダンパ機能を強化するとピストンロッドが長くなってしまい、ステアリングダンパ装置の大型化を招くことになる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡素化および小型化を可能とした鞍乗り型車両のステアリングダンパ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、両端を閉じたシリンダ孔を有するポンプケースと、ダンパオイルで満たされる油室を前記ポンプケースとの間に形成して前記シリンダ孔に摺動可能に嵌合されるピストンと、そのピストンに同軸に連なって前記ポンプケースの一端部を貫通するピストンロッドとを備えるポンプユニットが、ステアリングの一部を構成するステアリング構成要素と、車体フレームとの間に設けられる鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置において、前記ステアリングの回転中心を通って車両前後方向に延びる仮想平面の左右に一対の前記ポンプユニットが配置され、それら一対のポンプユニット間が伸縮性を有する管路で接続されるとともに、それら一対のポンプユニット間に油圧調整機構が介設され、前記油圧調整機構が、一対の前記ポンプユニットの一方から他方へのオイルの流れを絞る第1オリフィスと、一対の前記ポンプユニットの他方から一方へのオイルの流れを絞る第2オリフィスと、第1および第2オリフィスを迂回する迂回路の流通面積を変化させ得る減衰力調整弁とを備えることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、一対の前記ポンプユニットが有する前記油室の容積の合計が同一温度ではほぼ同一となるように構成されることを第2の特徴とする
発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記ステアリング構成要素が、下端部に前輪を軸支するフロントフォークであり、前記油圧調整機構が前記フロントフォークのブリッジに取付けられることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記油圧調整機構が、前記ステアリングを操向可能に支持するヘッドパイプの後方で前記車体フレームに取付けられることを第の特徴とする
発明は、第〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記油圧調整機構が、その調整度合いを変化させるための電気アクチュエータを有することを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、一対の前記ポンプユニットの少なくとも一方のポンプケースもしくは前記油圧調整機構に、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバーが付設され、当該アブソーバーが、サブタンクと、前記油室に通じる補助油室およびエア室を前記サブタンクとの間に形成するようにして前記サブタンクに摺動可能に嵌合されるアブソーバーピストンもしくは前記サブタンクに周縁部が挟持されるブラダとを備えることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記ポンプユニットが、前記フロントフォークが備えるトップブリッジと、前記ステアリングを操向可能に支持するヘッドパイプから後方に延びるメインフレームの上面との間に設けられることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記ポンプユニットが、前記フロントフォークが備えるボトムブリッジと、前記ステアリングを操向可能に支持するヘッドパイプから後方に延びるメインフレームの下面との間に設けられることを第の特徴とする。
さらに本発明は、第1の特徴の構成に加えて、平面視で、前記ステアリングの回転中心ならびに前記ポンプユニットが前記ステアリング構成要素に連結される第1の連結中心を結ぶ第1の直線と、前記ポンプユニットが前記車体フレームに連結される第2の連結中心および前記第1の連結中心を結ぶ第2の直線とのなす角度が、前記ステアリングの転舵の範囲で直角となる操舵角を含むことを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、左右一対のポンプユニットを左右に振り分けて配置することでステアリングダンパ装置の簡素化および小型化を図ることを可能とし、しかもステアリング転舵時の左右のポンプケースの変位に伸縮性を有する管路の伸縮で追従することができる。また、ポンプユニットと、油圧調整機構とを別に配置したのでポンプユニットを小型化することができ、更に、油圧調整機構を、第1および第2オリフィスと、減衰力調整弁とに分けて構成したので、それらの構造の簡素化を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、一対のポンプユニットが有する油室の容積の合計が同一温度ではほぼ同一となるので、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバーを不要もしくは簡略化することができる
発明の第または第の特徴によれば、油圧調整機構をポンプユニットの近くに配置して管路を短くすることができる
発明の第の特徴によれば、電気アクチュエータで油圧調整機構の調整度合いを変化させるので、鞍乗り型車両の走行中でも容易に減衰力を変更することができる。
本発明の第の特徴によれば、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバーによって、温度変化に伴うステアリングダンパ装置内の圧の変化を吸収することができる。
本発明の第の特徴によれば、メインフレームの上方の空きスペースを有効に利用してポンプユニットを配置することができる。
本発明の第の特徴によれば、メインフレームの下方の空きスペースを有効に利用してポンプユニットを配置することができる。
さらに本発明の第の特徴によれば、ステアリングの転舵角に対するポンプユニットのストローク量の変化を小さくすることができ、ポンプユニットからのオイルの吐出量の変化も小さく抑えることができる。
第1の実施の形態の自動二輪車の右側面図である。 ステアリングダンパ装置を図1の2矢視方向から見た図である。 ステアリングダンパ装置の構成を簡略化して示す断面図である。 第2の実施の形態のステアリングダンパ装置の図2対応した図である。 第3の実施の形態のステアリングダンパ装置の構成を簡略化して示す断面図である。 第4の実施の形態のステアリングダンパ装置を図2と同一方向から見た図である。 第4の実施の形態のステアリングダンパ装置の構成を簡略化して示す断面図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明において、上下、左右および前後は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFの前端部のヘッドパイプ14には、トップブリッジ11aおよびボトムブリッジ11bを有して前輪WFを軸支するフロントフォーク11と、そのフロントフォーク11とともにステアリングを13を構成する操向ハンドル12とが操向可能に支持されており、後輪WRを駆動する動力を発揮する内燃機関Eが、前記前輪WFおよび前記後輪WR間に配置されるようにして前記車体フレームFに搭載され、その内燃機関Eの上方に配置される燃料タンク15と、その燃料タンク15の後方に配置される乗車用シート16とが前記車体フレームFに支持される。
図2において、前記ステアリング13の一部を構成するステアリング構成要素部材と、車体フレームFとの間に、ステアリングダンパ装置20Aが設けられる。前記ステアリング構成部材は、この実施の形態では前記フロントフォーク11であり、そのフロントフォーク11が備えるトップブリッジ11aと、前記車体フレームFとの間にステアリングダンパ装置20Aが設けられる。
前記ステアリングダンパ装置20Aは、前記ステアリング13の回転中心Cすなわち前記ヘッドパイプ14の軸線を通って車両前後方向に延びる仮想平面VPの左右に配置される一対のポンプユニット21を備える。
図3において、前記ポンプユニット21は、両端を閉じたシリンダ孔23を有するポンプケース24と、ダンパオイルで満たされる油室25を前記ポンプケース24との間に形成して前記シリンダ孔23に摺動可能に嵌合されるピストン26と、そのピストン26に同軸に連なって前記ポンプケース24の一端部(この実施の形態では後端部)を貫通するピストンロッド27とを備える。
前記ポンプケース24の他端部(この実施の形態では前端部)には取付け突部24aが突設されており、この取付け突部24aが前記トップブリッジ11aに設けられるブラケット28にピン29を介して回動可能に取付けられる。一方、前記車体フレームFの一部を構成して前記ヘッドパイプ14から後下がりに延びる左右一対のメインフレーム18の上面にはブラケット30が設けられており、前記ピストンロッド27の前記ポンプケース24からの突出端部27aは、前記ブラケット30にピン31を介して回動可能に取付けられる。すなわち前記ポンプユニット21は、前記フロントフォーク11の前記トップブリッジ11aと、前記車体フレームFの前記メインフレーム18の上面との間に設けられる。
左右一対の前記ポンプユニット21間は、伸縮性を有する管路たとえばゴムホース32で接続されるものであり、この実施の形態では、前記ポンプケース24に、前記油室25に通じる接続管部24bが突設されており、前記ゴムホース32の一端部は前記接続管部24bに接続される。
ところで一対の前記ポンプユニット21間には、油圧調整機構35が介設されるものであり、この油圧調整機構35のケース36は、前記トップブリッジ11aに取付けられる。しかも前記ケース36の左右両側壁には一対の接続管部36aが突設されており、前記ポンプユニット21の前記接続管部24bに一端部が接続された前記ゴムホース32の他端部は、前記油圧調整機構35のケース36の前記接続管部36aに接続される。
前記油圧調整機構35は、第1および第2オリフィス37,38と、第1および第2オリフィス37,38を迂回する迂回路40の流通面積を変化させ得る減衰力調整弁39とを備える。
前記油圧調整機構35の前記ケース36内には、車幅方向に長く延びて両端を閉じた油室孔41と、前記ケース36が有する一対の接続管部36aのうち右側の前記ポンプユニット21の前記油室25に通じる接続管部36aに通じる第1油路42と、前記ケース36が有する一対の接続管部36aのうち左側の前記ポンプユニット21の前記油室25に通じる接続管部36aに通じる第2油路43とが形成される。また前記油室孔41の長手方向中間部には、前記油室孔41内を前記第1路42に通じる第1油室44ならびに前記第2路43に通じる第2油室45に隔てる隔壁46が設けられており、この隔壁46に第1および第2オリフィス37,38が形成される。
しかも前記隔壁46の中心部を貫通する支持ロッド47の第2油室45側への突出部には、第1オリフィス37への第1油室44からのオイルの流通を許容するものの第2オリフィス38から第1油室44へのオイルの流通を阻止する第1リーフ弁48が装着され、前記支持ロッド47の第1油室44側への突出部には、第2オリフィス38への第2油室45からのオイルの流通を許容するものの第1オリフィス37から第2油室45へのオイルの流通を阻止する第2リーフ弁49が装着される。すなわち第1オリフィス37は、右側のポンプユニット21から左側のポンプユニット21へのオイルの流れを絞るものであり、第2オリフィス38は、左側のポンプユニット21から右側のポンプユニット21へのオイルの流れを絞るものである。
前記迂回路40は、第1および第2オリフィス37,38を迂回して第1および第2路42,43間を結ぶようにして前記ケース36に形成されるものであり、その迂回路40の流通面積を変化させ得る減衰力調整弁39は、前記ケース36に回動可能に支持される弁軸50を有するバタフライ弁である。
ところで前記油圧調整機構35は、その調整度合いを変化させるための電気アクチュエータ51を備えており、その電気アクチュエータ51は、前記弁軸50に連結されるステッピングモータもしくはソレノイドである。
また前記ステアリングダンパ装置20Aは、一対の前記ポンプユニット21が有する前記油室25の容積の合計が同一温度ではほぼ同一となるように構成されるものであり、そのために、一対のポンプユニット21および前記油圧調整機構35間を結ぶ管路32が、温度変化によるオイルの膨張、収縮を吸収するように伸縮性を有するゴムホースから成る。
図2に注目して、平面視で、前記ステアリング13の回転中心Cならびに前記ポンプユニット21が前記フロントフォーク11のトップブリッジ11aに連結される第1の連結中心CC1すなわち前記ピン29の軸線を結ぶ第1の直線L1と、前記ポンプユニット21が前記車体フレームFの前記メインフレーム18に連結される第2の連結中心CC2すなわちピン31の軸線および前記第1の連結中心CC1を結ぶ第2の直線L2とのなす角度αは、前記ステアリング13の転舵の範囲で直角となる操舵角を含むように設定される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、両端を閉じたシリンダ孔23を有するポンプケース24と、ダンパオイルで満たされる油室25を前記ポンプケース24との間に形成して前記シリンダ孔23に摺動可能に嵌合されるピストン26と、そのピストン26に同軸に連なって前記ポンプケース24の一端部を貫通するピストンロッド27とを備える一対のポンプユニット21が、ステアリング13の一部を構成するフロントフォーク12および車体フレーム間に設けられるようにしつつ、前記ステアリング13の回転中心Cを通って車両前後方向に延びる仮想平面VPの左右に配置され、それらのポンプユニット21間が伸縮性を有する管路32で接続されるので、左右一対のポンプユニット21を左右に振り分けて配置することでステアリングダンパ装置20Aの簡素化および小型化を図ることを可能とし、しかもステアリング転舵時の左右のポンプケース24の変位に伸縮性を有する管路であるゴムホース32の伸縮で追従することができる。
また前記ステアリングダンパ装置20Aは、一対の前記ポンプユニット21が有する前記油室25の容積の合計が同一温度ではほぼ同一となるように構成されるので、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバーを不要もしくは簡略化することができる。
また一対の前記ポンプユニット21間に、油圧調整機構35が介設されるので、ポンプユニット21を小型化することできる。
また前記油圧調整機構35が前記フロントフォーク11のトップブリッジ11aに取付けられるので、油圧調整機構35をポンプユニット21の近くに配置して管路32を短くすることができる。
また前記油圧調整機構35が、一対の前記ポンプユニット21の一方から他方へのオイルの流れを絞る第1オリフィス37と、一対の前記ポンプユニット21の他方から一方へのオイルの流れを絞る第2オリフィス38と、第1および第2オリフィス37,38を迂回する迂回路40の流通面積を変化させ得る減衰力調整弁39とを備えるので、油圧調整機構35が、第1および第2オリフィス37,38と、減衰力調整弁39とに分けて構成されるようにして、それら37,38,39の構造の簡素化を図ることができる。
しかも前記油圧調整機構35が、その調整度合いを変化させるための電気アクチュエータ51を有するので、電気アクチュエータ51で油圧調整機構35の調整度合いを変化させることで、自動二輪車の走行中でも容易に減衰力を変更することができる。
また前記ポンプユニット21が、前記フロントフォーク11が備えるトップブリッジ11aと、前記ステアリング13を操向可能に支持するヘッドパイプ14から後方に延びるメインフレーム18の上面との間に設けられるので、メインフレーム18の上方の空きスペースを有効に利用してポンプユニット21を配置することができる。
さらに、平面視で、前記ステアリング13の回転中心Cならびに前記ポンプユニット21が前記フロントフォーク11のトップブリッジ11aに連結される第1の連結中心CC1を結ぶ第1の直線L1と、前記ポンプユニット21が前記車体フレームFのメインフレーム18に連結される第2の連結中心CC2および前記第1の連結中心CC1を結ぶ第2の直線L2とのなす角度αが、前記ステアリング13の転舵の範囲で直角となる操舵角を含むように設定されるので、ステアリング13の転舵角に対するポンプユニット21のストローク量の変化を小さくすることができ、ポンプユニット21からのオイルの吐出量の変化も小さく抑えることができる。
本発明の第2の実施の形態について図4を参照しながら説明するが上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ステアリング13の一部を構成するフロントフォーク11のボトムブリッジ11bと、車体フレームFのメインフレーム18との間に、前記ステアリング13の回転中心Cすなわち前記ヘッドパイプ14の軸線を通って車両前後方向に延びる仮想平面VPの左右に配置される一対のポンプユニット21と、それらのポンプユニット21間に設けられる油圧調整機構35を有するステアリングダンパ装置20Aが設けられる。
前記ポンプユニット21のポンプケース24の取付け突部24aは、前記ボトムブリッジ11bに設けられるブラケット58にピン29を介して回動可能に連結され、前記ポンプケース24からピストンロッド27の突出端部27aは、メインフレーム18の下面に取付けられるブラケット59にピン31を介して回動可能に取付けられる。すなわち前記ポンプユニット21は、前記フロントフォーク11の前記ボトムブリッジ11bと、前記車体フレームFの前記メインフレーム18の下面との間に設けられる。
この第2の実施の形態によっても、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができ、特にメインフレーム18の下の空きスペースを有効に利用してポンプユニット21を配置することができる。
本発明の第3の実施の形態について図5を参照しながら説明するが、上記第1および第2の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ステアリングダンパ装置20Bは、一対のポンプユニット21と、それらのポンプユニット21間に設けられる油圧調整機構35と、一対の前記ポンプユニット21の少なくとも一方のポンプケース24もしくは前記油圧調整機構35に付設されるアブソーバー52とを備えており、この第3の実施の形態では、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバー52が左側のポンプユニット21のポンプケース24に付設される。
前記アブソーバー52は、前記ポンプケース24に連設されるサブタンク53と、前記油室25に通じる補助油室54ならびに大気に通じるエア室55を前記サブタンク53との間に形成するようにして前記サブタンク53に摺動可能に嵌合されるアブソーバーピストン56と、前記ピストン56および前記サブタンク53間に設けられて前記エア室55に収容されるばね57とを備える。
この第3の実施の形態によれば、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバー52によって、温度変化に伴うステアリングダンパ装置20B内の圧の変化を吸収することができる。
本発明の他の実施の形態としてアブソーバー52の前記エア室55が、大気に連通せずに閉じた空間として形成されていてもよい。
本発明の第4の実施の形態について図6および図7を参照しながら説明するが、上記第1〜第3の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ステアリング13の一部を構成するステアリング構成要素部材である前記フロントフォーク11のトップブリッジ11aと、車体フレームFとの間に、ステアリングダンパ装置20Cが設けられる。
前記ステアリングダンパ装置20Cは、前記ステアリング13の回転中心Cすなわち前記ヘッドパイプ14の軸線を通って車両前後方向に延びる仮想平面VPの左右に配置される一対のポンプユニット21を備えており、ポンプユニット21における前記ポンプケース24には取付け突部24aが突設されており、この取付け突部24aが前記車体フレームFにおけるメインフレーム18に設けられるブラケット68にピン69を介して回動可能に取付けられる。一方、前記ポンプケース24からのピストンロッド27の突出端部27aは、前記フロントフォーク11のトップブリッジ11aにピン0を介して回動可能に取付けられる。
前記ステアリングダンパ装置20Cが備える油圧調整機構35は、ヘッドパイプ14の後方で車体フレームFに取付けられるものであり、この第4の実施の形態では、車体フレームFが備える左右一対のメインフレーム18の前部間に前記油圧調整機構35設けられる。この油圧調整機構35の前記ケース36が有する一対の接続管部36aのうち第1油路42に通じる接続管部36aは、左側のポンプユニット21の前記油室25に通じる接続管部24bに前記ゴムホース32を介して接続され、前記ケース36が有する一対の接続管部36aのうち第2油路43に通じる接続管部36aは、右側のポンプユニット21の前記油室25に通じる接続管部24bに前記ゴムホース32を介して接続される。
また油圧調整機構35が有する第1および第2オリフィス37,38のうち第1オリフィス37は、左側のポンプユニット21から右側のポンプユニット21へのオイルの流れを絞るものであり、第2オリフィス38は、右側のポンプユニット21から左側のポンプユニット21へのオイルの流れを絞るように配置される。
また油圧調整機構35に、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバー62が付設される。
前記アブソーバー62は、前記油圧調整機構35の前記ケース36に連設されるサブタンク63と、前記油室25に連なる前記迂回路40に通じる補助油室64ならびに大気に通じるエア室65を前記サブタンク63との間に形成するようにして前記サブタンク63に周縁部が支持されるブラダ66と、前記ブラダ66および前記サブタンク63間に設けられて前記エア室65に収容されるばね67とを備える。
この第4の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と基本的には同様の効果を奏することができ、特に、油圧調整機構35が、ステアリング13を操向可能に支持するヘッドパイプ14の後方で車体フレームFに取付けられるので、油圧調整機構35をポンプユニット21の近くに配置して管路32を短くすることができる。
この第4の実施の形態の前記アブソーバー62における前記エア室65は、大気に連通せずに閉じた空間として形成されていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では自動二輪車のステアリングダンパ装置20A,20Bについて説明したが、本発明は、自動三輪車を含む鞍乗り型車両に広く適用可能である。
11・・・ステアリング構成要素であるフロントフォーク
11a・・・トップブリッジ
11b・・・ボトムブリッジ
13・・・ステアリング
14・・・ヘッドパイプ
18・・・メインフレーム
20A,20B,20C・・・ステアリングダンパ装置
21・・・ポンプユニット
23・・・シリンダ孔
24・・・ポンプケース
25・・・油室
26・・・ピストン
27・・・ピストンロッド
32・・・管路であるゴムホース
35・・・油圧調整機構
37・・・第1オリフィス
38・・・第2オリフィス
39・・・減衰力調整弁
40・・・迂回路
51・・・電気アクチュエータ
52,62・・・アブソーバー
53,63・・・サブタンク
54,64・・・補助油室
55,65・・・エア室
56・・・アブソーバーピストン
66・・・ブラダ
C・・・ステアリングの回転中心
CC1・・・ポンプユニットがステアリング構成要素に連結される第1の連結中心
CC2・・・ポンプユニットが車体フレームに連結される第2の連結中心
LI・・・第1の直線
L2・・・第2の直線
F・・・車体フレーム
VP・・・仮想平面
WF・・・前輪
α・・・角度

Claims (9)

  1. 両端を閉じたシリンダ孔(23)を有するポンプケース(24)と、ダンパオイルで満たされる油室(25)を前記ポンプケース(24)との間に形成して前記シリンダ孔(23)に摺動可能に嵌合されるピストン(26)と、そのピストン(26)に同軸に連なって前記ポンプケース(24)の一端部を貫通するピストンロッド(27)とを備えるポンプユニット(21)が、ステアリング(13)の一部を構成するステアリング構成要素(11)と、車体フレーム(F)との間に設けられる鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置において、
    前記ステアリング(13)の回転中心(C)を通って車両前後方向に延びる仮想平面(VP)の左右に一対の前記ポンプユニット(27)が配置され、それら一対のポンプユニット(21)間が伸縮性を有する管路(32)で接続されるとともに、それら一対のポンプユニット(21)間に油圧調整機構(35)が介設され、前記油圧調整機構(35)が、一対の前記ポンプユニット(21)の一方から他方へのオイルの流れを絞る第1オリフィス(37)と、一対の前記ポンプユニット(21)の他方から一方へのオイルの流れを絞る第2オリフィス(38)と、第1および第2オリフィス(37,38)を迂回する迂回路(40)の流通面積を変化させ得る減衰力調整弁(39)とを備えることを特徴とする鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  2. 一対の前記ポンプユニット(21)が有する前記油室(25)の容積の合計が同一温度では同一となるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  3. 前記ステアリング構成要素が、下端部に前輪(WF)を軸支するフロントフォーク(11)であり、前記油圧調整機構(35)が前記フロントフォーク(11)のブリッジ(11a,11b)に取付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  4. 前記油圧調整機構(35)が、前記ステアリング(13)を操向可能に支持するヘッドパイプ(14)の後方で前記車体フレーム(F)に取付けられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  5. 前記油圧調整機構(35)が、その調整度合いを変化させるための電気アクチュエータ(51)を有することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  6. 一対の前記ポンプユニット(21)の少なくとも一方のポンプケース(24)もしくは前記油圧調整機構(35)に、温度変化によるオイルの膨張および収縮を吸収するアブソーバー(52,62)が付設され、当該アブソーバー(52,62)が、サブタンク(53,63)と、前記油室(25)に通じる補助油室(54,64)およびエア室(55,56)を前記サブタンク(53,63)との間に形成するようにして前記サブタンク(53)に摺動可能に嵌合されるアブソーバーピストン(56)もしくは前記サブタンク(63)に周縁部が挟持されるブラダ(66)とを備えことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  7. 前記ポンプユニット(21)が、前記フロントフォーク(11)が備えるトップブリッジ(11a)と、前記ステアリング(13)を操向可能に支持するヘッドパイプ(14)から後方に延びるメインフレーム(18)の上面との間に設けられることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  8. 前記ポンプユニット(21)が、前記フロントフォーク(11)が備えるボトムブリッジ(11b)と、前記ステアリング(13)を操向可能に支持するヘッドパイプ(14)から後方に延びるメインフレーム(18)の下面との間に設けられることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
  9. 平面視で、前記ステアリング(13)の回転中心(C)ならびに前記ポンプユニット(21)が前記ステアリング構成要素(11)に連結される第1の連結中心(CC1)を結ぶ第1の直線(L1)と、前記ポンプユニット(21)が前記車体フレーム(F)に連結される第2の連結中心(CC2)および前記第1の連結中心(CC1)を結ぶ第2の直線(L2)とのなす角度(α)が、前記ステアリング(13)の転舵の範囲で直角となる操舵角を含むことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置。
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