JP2018020655A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2018020655A
JP2018020655A JP2016152555A JP2016152555A JP2018020655A JP 2018020655 A JP2018020655 A JP 2018020655A JP 2016152555 A JP2016152555 A JP 2016152555A JP 2016152555 A JP2016152555 A JP 2016152555A JP 2018020655 A JP2018020655 A JP 2018020655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
cylinder
piston rod
type vehicle
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016152555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6739276B2 (ja
Inventor
甲子男 戸村
Kashio Tomura
甲子男 戸村
森 庸太朗
Yotaro Mori
庸太朗 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2016152555A priority Critical patent/JP6739276B2/ja
Publication of JP2018020655A publication Critical patent/JP2018020655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6739276B2 publication Critical patent/JP6739276B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】クッションユニットに、油圧ジャッキと、油圧ジャッキの油室に接続される油圧シリンダと、油圧シリンダを駆動するアクチュエータとを備える車高調整機構が付設される鞍乗り型車両において、わずかな部材の交換のみで油圧レシオの変更を可能とする。【解決手段】油圧シリンダ47が、シリンダボディ60と、アクチュエータに着脱可能に連結されるピストンロッド62が連設されるとともにシリンダ孔57に摺動可能に嵌合されるピストンヘッド61と、油圧室63をピストンロッド62の周囲でシリンダボディ60内に形成してピストンロッド62およびシリンダボディ60間に着脱可能に介設される環状のシール部材64とを備える。【選択図】 図7

Description

本発明は、車体フレームおよび後輪間に設けられるリヤサスペンションの一部を構成するクッションユニットに、油圧ジャッキと、当該油圧ジャッキの油室に接続される油圧シリンダと、その油圧シリンダを駆動するアクチュエータとを備える車高調整機構が付設される鞍乗り型車両に関する。
リヤサスペンションのクッションユニットに、車高を調整するための油圧ジャッキと、その油圧ジャッキの油室に通じる油圧室を有する油圧シリンダと、その油圧シリンダを駆動するアクチュエータとが付設された自動二輪車が、特許文献1で知られている。
特開2015−75131号公報
ところで上記特許文献1で開示されるような構造では、ピストンを軸方向に駆動することで油圧シリンダの油圧室の油圧すなわち油圧ジャッキの油室の油圧を変化させるので、たとえば車両重量の増加や、クッションユニットにおけるスプリングの荷重の増加に対応するためには、油圧シリンダにおける油圧室の断面積を小さくして油圧レシオ(油圧シリンダおよび油圧ジャッキの断面積比)が大きくなるように油圧シリンダの油圧室を変更したり、アクチュエータを変更したりする必要があった。これとは逆に調整範囲を増やしたい場合にも、油圧シリンダにおける油圧室の断面積を大きくして油圧レシオ(油圧シリンダおよび油圧ジャッキの断面積比)が小さくなるように油圧シリンダの油圧室を変更したり、アクチュエータを変更したりする必要があった。このような油圧レシオの変更にあたっては、油圧シリンダ全体およびアクチュエータの変更を不要として、わずかな部材の交換のみで変更することを可能とすることが望ましい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、リヤサスペンションのクッションユニットに、車高を調整するための油圧ジャッキと、その油圧ジャッキの油室に通じる油圧室を有する油圧シリンダと、その油圧シリンダを駆動するアクチュエータとが付設された鞍乗り型車両において、わずかな部材の交換のみで油圧レシオの変更を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームおよび後輪間に設けられるリヤサスペンションの一部を構成するクッションユニットに、油圧ジャッキと、当該油圧ジャッキの油室に接続される油圧シリンダと、その油圧シリンダを駆動するアクチュエータとを備える車高調整機構が付設される鞍乗り型車両において、前記油圧シリンダが、有底のシリンダ孔を形成するシリンダボディと、前記アクチュエータに着脱可能に連結されるピストンロッドが連設されるとともに前記シリンダ孔に摺動可能に嵌合されるピストンヘッドと、前記油室に通じる油圧室を前記ピストンロッドの周囲で前記シリンダボディ内に形成するようにして前記ピストンロッドおよび前記シリンダボディ間に着脱可能に介設される環状のシール部材とを備えることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記車高調整機構に隣接した位置に燃料タンクが配設されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記車体フレームの一部を構成して乗車用シートを支持する左右一対のシート支持プレートに、前記燃料タンクが支持されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記左右一対のシート支持プレートに、前記車高調整機構を車幅方向外方から覆う外方保護部がそれぞれ設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記左右一対のシート支持プレートが、前記燃料タンクの車幅方向両側にそれぞれ配置され、前記外方保護部が前記シート支持プレートに一体に連なって形成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ピストンロッドの軸線が、前記クッションユニットの軸線と平行に配置されることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記アクチュエータが、前記クッションユニットの軸線と平行な回転軸線を有する電動モータを備える電動式のアクチュエータであることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第7の特徴の構成に加えて、前記車高調整機構が、前記電動式のアクチュエータに加えて、前記油圧ジャッキが有する前記油室の油圧を手動で調整可能な手動調整手段を備えることを第8の特徴とする
本発明の第1の特徴によれば、油圧シリンダのシリンダボディに有底のシリンダ孔が形成され、そのシリンダ孔に摺動可能に嵌合されるピストンヘッドに連設されるとともにアクチュエータに着脱可能に連結されるピストンロッドとシリンダボディとの間に、油圧ジャッキの油室に通じる油圧室をピストンロッドの周囲でシリンダボディ内に形成する環状のシール部材が着脱可能に介設されるので、車両重量の変更や、クッションユニットにおけるスプリングのばね定数の変更に対応して油圧レシオを変化させるにあたって、断面積の異なるピストンロッドおよびシール部材もしくはシール部材のみを変更すればよく、わずかな部材の交換のみで油圧レシオの変更が可能となる。
また本発明の第2の特徴によれば、燃料タンクが車高調整機構に隣接した位置に配設されるので、車高調整機構の保護機能を燃料タンクに果たさせることができる。
本発明の第3の特徴によれば、車体フレームに連設される左右一対のシート支持プレートが乗車用シートを支持し、そのシート支持プレートで燃料タンクが支持されるので、燃料タンクをシート支持プレートの補強材として利用することができ、車体フレームに乗車用シートを支持するための金属製のフレーム部材を不要として車両の部品点数を削減することができる。
本発明の第4の特徴によれば、左右一対のシート支持プレートに設けられる外方保護部で車高調整機構が車幅方向外方から覆われるので、車高調整機構を保護する専用の部材を不要として部品点数の増大を抑制しつつ車高調整機構を車幅方向外方からの異物に対して保護することができる。
本発明の第5の特徴によれば、外方保護部がシート支持プレートに一体に形成されるので、車高調整機構を保護するための専用の部材を不要として車高調整機構を車幅方向外方から覆うことが可能であり、部品点数の増大を抑えつつ車高調整機構を保護することができる。
本発明の第6の特徴によれば、ピストンロッドの軸線がクッションユニットの軸線と平行であるので、クッションユニットの伸縮時にピストンヘッドおよびピストンロッドにそれらの軸線と交差する方向の荷重が作用するのを抑えて、油圧シリンダにかじり等が生じることを防止し、油圧シリンダの作動を円滑化することができる。
本発明の第7の特徴によれば、アクチュエータの一部を構成する電動モータの回転軸線がクッションユニットの軸線と平行であるので、クッションユニットの伸縮時に電動モータにその回転軸線と交差する方向の荷重が作用するのを抑えて、電動モータの作動信頼性を高めることができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、車高調整機構が、電動式のアクチュエータに加えて手動調整手段を備えるので、車高調整範囲を広く設定する際に、アクチュエータの大型化を抑えて車両のコンパクト化に寄与することができる。
自動二輪車の右側面図である。 車体フレームの斜視図である。 図1の要部の縦断側面図である。 図3の4矢視方向から見たクッションユニットの側面図である。 図4の5矢視図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線に沿う油圧シリンダの断面図である。 図7の8−8線断面図である。 燃料タンクの斜視図である。
本発明の実施の形態について添付の図1〜図9を参照しながら説明する。なお以下の説明において上下、前後および左右は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1および図2において、この鞍乗り型車両は、不整地走行用の自動二輪車であり、その車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11およびバー状の操向ハンドル12を操向可能に支持するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びる左右一対のメインフレーム14と、それらのメインフレーム14よりも急角度で前記ヘッドパイプ13から後下がりに延びる単一のダウンフレーム15と、該ダウンフレーム15の下端部に連設されて後方に延びる左右一対のロアフレーム16と、前記メインフレーム14の後端部に上端部が接合されて下方に延びるとともに前記両ロアフレーム16の後端部が下端部に連設される左右一対のピボットフレーム17と、それらのピボットフレーム17の上部および上下方向中間部に結合されて後方に延びるリヤフレーム18と、前記ダウンフレーム15に前端部が連設されて左右に分かれるとともに前記左右一対のメインフレーム14に後端部が連設される左右一対の補強フレーム19とを備える。
前記リヤフレーム18は、左右一対のシート支持プレート20と、それらのシート支持プレート20の上部間を結ぶ連結部21等で繊維強化樹脂によって一体に形成されるものであり、前記シート支持プレート20上に乗車用シート22が支持される。
前記ロアフレーム16および前記ピボットフレーム17には、内燃機関Eの機関本体24が、側面視で前記メインフレーム14、前記ダウンフレーム15、前記ロアフレーム16および前記ピボットフレーム17で囲まれる領域に配置されるようにして支持される。また車体フレームFの前部および前記機関本体24の一部は車体カバー25で側方から覆われており、前記ロアフレーム16には、前記機関本体24を前方および下方から覆う保護カバー26が設けられる。
図3を併せて参照して、前記内燃機関Eが発揮する動力で駆動される後輪WRは、リヤサスペンション27を介して前記車体フレームFに懸架されており、このリヤサスペンション27は、前記ピボットフレーム17の下部に前端部が支軸30を介して回動可能に支持されるとともに後端部で前記後輪WRの車軸31を軸支するスイングアーム28と、前記左右一対の前記ピボットフレーム17の上部間に架設されるクロスメンバ32に突設される一対の支持突部33および前記スイングアーム28間に設けられるクッションユニット29とで構成され、前記クッションユニット29は、油圧ダンパ34と、この油圧ダンパ34を囲繞するコイル状のスプリング35とを備える。
図4および図5を併せて参照して、前記油圧ダンパ34は、上下に延びる軸線を有する円筒状のシリンダチューブ36と、このシリンダチューブ36内に摺動可能に嵌合されるピストン(図示せず)に連なる第1のピストンロッド37とを有して倒立型に構成されており、前記シリンダチューブ36の上端部に設けられる上連結部38が前記支持突部33に第1連結軸39(図3参照)を介して連結され、前記第1のピストンロッド37の下端部に設けられる下連結部40が前記スイングアーム28に第2連結軸41を介して連結される。この油圧ダンパ34は、前記スイングアーム28の上下揺動に伴う前記第1のピストンロッド37のストローク時に前記シリンダチューブ36内の作動油が移動する際に発生する抵抗によって減衰力を発揮する。
前記シリンダチューブ36の上端部には、作動油を貯留するサブタンク42が連設されており、このサブタンク42は前記クッションユニット29の左後方で上下に延びるように配置される。
前記スプリング35は、前記シリンダチューブ36の中間部を囲繞するように配置される上部スプリングシート43と、前記第1のピストンロッド37の下部に固設される下部スプリングシート44との間に縮設されており、前記スイングアーム28の上下揺動に伴って前記第1のピストンロッド37がストロークしたときに、そのストロークに応じた前記上部および前記下部スプリングシート43,44間の距離変化によって前記スプリング35が伸縮することで、路面からの衝撃や振動を前記スプリング35の伸縮エネルギーに変化させるとともにこれを前記油圧ダンパ34の伸縮によって減衰させて穏やかに吸収することになる。
前記クッションユニット29には、油圧ジャッキ46と、当該油圧ジャッキ46の油室50に接続される油圧シリンダ47と、その油圧シリンダ47を駆動するアクチュエータ48とを備える車高調整機構49が付設される。
図6を併せて参照して、前記シリンダチューブ36の上端寄り中間部には、下方に臨む環状段部36aが形成されており、その環状段部36aに上端部を当接させるようにして前記シリンダチューブ36を囲繞する円筒部51aを有する環状部材51が前記シリンダチューブ36の中間部に装着され、前記油圧ジャッキ46は、前記環状部材51および前記上部スプリングシート43間に介設される。
前記環状部材51の前記円筒部51aには、前記シリンダチューブ36に液密に嵌装される小径摺動孔52と、その小径摺動孔52よりも大径の大径摺動孔53とが、上方の小径摺動孔52の下部に大径摺動孔53が同軸に連なるようにして形成される。一方、前記上部スプリングシート43には、前記円筒部51aおよび前記シリンダチューブ36間に液密にかつ摺動可能に嵌合される円筒状のピストン部54が一体に設けられる。
前記環状部材51の前記円筒部51aおよび前記ピストン部54間には環状の油室50が形成され、この油室50の油圧が変化するのに応じて、前記上部スプリングシート43の上下方向位置が変化し、これによって前記クッションユニット29における前記シリンダチューブ36の上連結部38および下連結部40間の長さが変化して車体後部の車高が変化する。
図7を併せて参照して、前記油圧ジャッキ46の前記油室50には、油圧シリンダ47が接続されるものであり、この油圧シリンダ47は、一端部を閉じた有底のシリンダ孔57を形成するシリンダボディ60と、前記シリンダ孔57に摺動可能に嵌合されるとともに第2のピストンロッド62が同軸にかつ一体に連設されるピストンヘッド61と、前記第2のピストンロッド62の周囲で前記シリンダボディ60内に形成するようにして前記第2のピストンロッド62および前記シリンダボディ60間に着脱可能に介設される環状のシール部材64とを備える。
この実施の形態で、前記シール部材64は、前記第2のピストンロッド62の外周に弾発的に摺接するようにして前記第2のピストンロッド62を囲繞して環状に形成されており、このシール部材64を前記シリンダボディ60との間に挟むリング状の挟持部材65が前記シリンダボディ60に着脱可能に取付けられる。
前記シリンダボディ60は、前記ピストンヘッド61および前記第2のピストンロッド62の軸線C1(図4および図7参照)が、前記クッションユニット29の軸線C2(図4参照)と平行となるようにしつつ、前記サブタンク42の右側かつ前記クッションユニット29の後方に配置される。なお前記軸線C1,C2の「平行」は、厳密な平行を意味するものではなく、前記軸線C1,C2を含む平面上で前記軸線C1,C2の延長線がわずかな角度で交差するものも含まれる。
しかも前記シリンダボディ60は、前記シリンダ孔57を形成する有底円筒部60aと、その有底円筒部60aの前部上端に連なって上方に延びる規制壁部60bとを一体に有し、前記規制壁部60bは、前記シリンダ孔57の軸線の延長線を中心とした円弧状に形成される。
前記有底円筒部60aには、前記シリンダ孔57と、該シリンダ孔57よりも大径に形成されて当該シリンダ孔57の上端に同軸に連なる取付け孔58とが、上方に臨む段部59を前記シリンダ孔57および前記取付け孔58間に形成するようにして設けられる。前記ピストンヘッド61の外周には、前記シリンダ孔57の内周に弾発的に摺接する第3のOリング66が装着されており、前記シール部材64は、前記油圧室63を前記ピストンヘッド61との間で前記シリンダボディ60内に形成するようにして前記第2のピストンロッド62の外周に弾発的に摺接しつつ前記段部59に当接され、前記挟持部材65は、前記シール部材64を前記シリンダボディ60の前記段部59との間に挟むようにして前記取付け孔58に挿入され、前記段部59とは反対側から前記挟持部材65の外周に当接、係合する第1の止め輪67が前記取付け孔58の内面に嵌着されることで、前記挟持部材65が前記シリンダボディ60に着脱可能に取付けられ、前記シール部材64が、前記ピストンロッド62および前記シリンダボディ60間に着脱可能に介設されることになる。
前記油圧室63は、前記シリンダボディ60に形成された油路68,69(図6および図7参照)を介して前記油圧ジャッキ46の前記油室50に連通されており、前記ピストンヘッド61の前記シリンダ孔57内での摺動に応じた油圧室63の油圧変化が前記油室50に伝達されることになる。
前記油圧シリンダ47の前記ピストンヘッド61はアクチュエータ48で駆動されるものであり、このアクチュエータ48は、この実施の形態では、前記クッションユニット29の軸線C2と平行な回転軸線C3(図4参照)を有する電動モータ70を備える電動式のものである。なお前記軸線C2,C2の「平行」は、厳密な平行を意味するものではなく、前記軸線C2,C3を含む平面上で前記軸線C2,C3の延長線ががわずかな角度で交差するものも含まれる。
前記アクチュエータ48は、前記環状部材51の上部に固定されるハウジング71を備えており、前記電動モータ70は、前記クッションユニット29の後方かつ前記油圧シリンダ47の右側方に配置されるようにして前記ハウジング71に下方から取付けられ、前記油圧シリンダ47のシリンダボディ60における前記規制壁部60bの上端部も前記ハウジング71に下方から締結される。
前記ハウジング71内には、前記電動モータ70から入力される動力を減速して出力軸72から出力する減速機構(図示せず)が内蔵されており、前記油圧シリンダ47の前記第2のピストンロッド62と同軸に配置される前記出力軸72が前記第2のピストンロッド62に同軸にかつ着脱可能に連結される。すなわち前記第2のピストンロッド62は前記アクチュエータ48に連結解除を可能として連結される。
図8を併せて参照して、前記第2のピストンロッド62の外端部には、二股状に分かれた一対の連結板部62aが一体に設けられており、それらの連結板部62a間に挿入される挿入板部72aが前記出力軸72の前記油圧シリンダ47側端部に設けられる。そして前記一対の連結板部62aおよび前記挿入板部72aを連結ピン73が貫通することで前記出力軸72および前記第2のピストンロッド62が連結され、前記連結ピン73の両端部には、当該連結ピン73が前記一対の連結板部62aおよび前記挿入板部72aから抜け出すのを防止する第2の止め輪74がそれぞれ装着されており、前記出力軸72および前記第2のピストンロッド62の連結を解除するときには一対の前記止め輪74の一方を外して前記連結ピン73を前記一対の連結板部62aおよび前記挿入板部72aから抜き出せばよい。
ところで前記アクチュエータ48の前記減速機構は、前記電動モータ70の回転に応じて回転するとともに前記出力軸72を螺合させた回転部材(図示せず)を有しており、前記出力軸72の回転が規制されることで前記電動モータ70の回転に応じて前記出力軸72が軸方向に作動することになる。前記出力軸72の回転を規制するために、図7で明示するように、前記連結ピン73は、その両端部が前記規制壁部60bの周方向両端部に当接し得る位置に配置されており、前記規制壁部60bで前記出力軸72の回転が規制されることになる。
前記シリンダボディ60における前記規制壁部60bの側方で前記サブタンク42の外面には、上下に分かれて配置される一対のマイクロスイッチ75,76が取付け部材77を介して取付けられており、それらのマイクロスイッチ75,76に前記連結ピン73の一端部が当接することで、前記油圧シリンダ47における前記ピストンヘッド61の作動限が定められる。また前記ハウジング71と、前記出力軸72の前記挿入板部72a寄りの部分との間にわたっては、前記出力軸72を囲むブーツ78が設けられる。なお前記マイクロスイッチ75,76に代えて、前記ピストンヘッド61の位置を検出するストロークセンサを用いてもよく、この際、モータドライバ等と組み合わせることで油圧ジャッキ46の位置を任意に決めることができる。
ところで前記車高調整機構49は、電動式の前記アクチュエータ48に加えて、前記油圧ジャッキ46が有する前記油室50の油圧を手動で調整可能な手動調整手段80を備えるものであり、この手動調整手段80は、前記環状部材51の前部左側に一体に設けられて円筒状に形成されるシリンダ部81に、車体フレームFの左側方から回転操作することを可能とした操作摘まみ82に連なるピストン(図示せず)が摺動可能に嵌合されて成り、この手動調整手段80によっても前記油室50の油圧を調整可能である。
前記車体フレームFが備える左右一対の前記シート支持プレート20に支持される前記乗車用シート22の下方かつ前記車高調整機構49に後方から隣接した位置には燃料タンク84が配設される。
図9において、前記燃料タンク84は、前記後輪WRの前側上方に配置されるタンク主部84aと、そのタンク主部84aの左右両側後部から後方に延出される左右一対の後方延出部84b,84cとを有し、平面視では後方に開いた略U字状の形状を有するように形成される。しかも前記タンク主部84aの中央部上面には、図示しない燃料ポンプを取付けるためのポンプ取付け孔85が設けられ、左右一対の後方延出部84b,84cのうち右側の後方延出部84cの後部上面には、給油キャップ86で閉じられるようにして給油口 (図示せず)が設けられる。
このような燃料タンク84は、左右一対の前記シート支持プレート20に、それらのシート支持プレート20が、前記燃料タンク34の車幅方向両側にそれぞれ配置されるようにして支持され、シート支持プレート20で支持された状態で前記給油キャップ86は、図1および図2で明示するように、右側のシート支持プレート20の後端部から上方に突出する。
前記シート支持プレート20には、前記車高調整機構49を車幅方向外方から覆う外方保護部87が、前記シートプレート20から前方に延びるようにして一体に連なって形成され、それらの外方保護部87の前端部の上下に間隔をあけた2箇所に形成される取付け部88,89が、前記ピボットフレーム17に設けられた支持部90,91にボルト92,93で締結される。すなわち前記シート支持プレート20すなわちリヤフレーム18は、左右一対ずつのボルト92,93で前記ピボットフレーム17に取付けられる。しかも前記外方保護部87には、複数個たとえば3個の開口部94,95,96がそれぞれ形成される。
さらに前記燃料タンク84におけるタンク主部84aの上方には、図3で示すように、前記リヤフレーム18における前記連結部21で支持される収納ボックス97が配置されており、この収納ボックス97にはバッテリ98等が収納される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、リヤサスペンション27の一部を構成するクッションユニット29に付設される車高調整機構49の一部を構成する油圧シリンダ47が、有底のシリンダ孔57を形成するシリンダボディ60と、アクチュエータ48に着脱可能に連結される第2のピストンロッド62が連設されるとともに前記シリンダ孔57に摺動可能に嵌合されるピストンヘッド61と、油圧ジャッキ46の油室50に通じる油圧室63を第2のピストンロッド62の周囲で前記シリンダボディ60内に形成するようにして前記第2のピストンロッド62および前記シリンダボディ60間に着脱可能に介設される環状のシール部材64とを備えるので、車両重量の変更や、クッションユニット29におけるスプリング35のばね定数の変更に対応して油圧レシオを変化させるにあたって、断面積の異なる第2のピストンロッド62およびシール部材64を変更すればよく、わずかな部材の交換のみで油圧レシオの変更が可能となる。
また前記第2のピストンロッド62の軸線C1が、前記クッションユニット29の軸線C2と平行に配置されるので、クッションユニット29の伸縮時にピストンヘッド61および第2のピストンロッド62にそれらの軸線と交差する方向の荷重が作用するのを抑えて、油圧シリンダ47にかじり等が生じることを防止し、油圧シリンダ47の作動を円滑化することができる。
また前記アクチュエータ48が、前記クッションユニット29の軸線C2と平行な回転軸線C3を有する電動モータ70を備える電動式のアクチュエータ48であるので、クッションユニット29の伸縮時に電動モータ70にその回転軸線C3と交差する方向の荷重が作用するのを抑えて、電動モータ70の作動信頼性を高めることができる。
また車高調整機構49が、電動式のアクチュエータ48に加えて、前記油圧ジャッキ46が有する前記油室50の油圧を手動で調整可能な手動調整手段80を備えるので、車高調整範囲を広く設定する際に、アクチュエータ48の大型化を抑えて車両のコンパクト化に寄与することができる。
また前記車高調整機構49に隣接した位置に燃料タンク84が配設されるので、車高調整機構49の保護機能を燃料タンク84に果たさせることができ、特に前記車高調整機構49に後方から隣接した位置に燃料タンク84が配設されることにより、燃料の量を調整することで後輪WRの接地荷重を調整することができる。
また前記左右一対のシート支持プレート20に、前記車高調整機構49を車幅方向外方から覆う外方保護部87がそれぞれ設けられるので、車高調整機構49を保護する専用の部材を不要として部品点数の増大を抑制しつつ、車高調整機構49を車幅方向外方からの異物に対して保護することができる。
また前記左右一対の前記シート支持プレート20に、前記燃料タンク84が支持されるので、燃料タンク84をシート支持プレート20の補強材として利用することができ、車体フレームFに乗車用シート22を支持するための金属製のフレーム部材を不要として車両の部品点数を削減することができる。
さらに前記左右一対のシート支持プレート20が、前記燃料タンク84の車幅方向両側にそれぞれ配置され、前記外方保護部87が前記シート支持プレート20に一体に連なって形成されるので、車高調整機構49を保護するための専用の部材を不要として車高調整機構49を車幅方向外方から覆うことができ、部品点数の増大を抑えつつ車高調整機構49を保護することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では、油圧レシオを変更するにあたって第2のピストンロッド62およびシール部材64を変更するようにしたが、ピストンヘッド61側の端面の軸方向位置が異なる複数種類のシール部材がシリンダボディ60に着脱可能に取り付けられるようにすることで、油圧レシオの変更にあたってシール部材の変更のみで対処することも可能である。
20・・・シート支持プレート
22・・・乗車用シート
27・・・リヤサスペンション
29・・・クッションユニット
46・・・油圧ジャッキ
47・・・油圧シリンダ
48・・・アクチュエータ
49・・・車高調整機構
50・・・油室
57・・・シリンダ孔
60・・・シリンダボディ
61・・・ピストンヘッド
62・・・ピストンロッド
63・・・油圧室
64・・・シール部材
70・・・電動モータ
80・・・手動調整手段
84・・・燃料タンク
87・・・外方保護部
C1・・・ピストンロッドの軸線
C2・・・クッションユニットの軸線
C3・・・電動モータの回転軸線
F・・・車体フレーム
WR・・・後輪

Claims (8)

  1. 車体フレーム(F)および後輪(WR)間に設けられるリヤサスペンション(27)の一部を構成するクッションユニット(29)に、油圧ジャッキ(46)と、当該油圧ジャッキ(46)の油室(50)に接続される油圧シリンダ(47)と、その油圧シリンダ(47)を駆動するアクチュエータ(48)とを備える車高調整機構(49)が付設される鞍乗り型車両において、前記油圧シリンダ(47)が、有底のシリンダ孔(57)を形成するシリンダボディ(60)と、前記アクチュエータ(48)に着脱可能に連結されるピストンロッド(62)が連設されるとともに前記シリンダ孔(57)に摺動可能に嵌合されるピストンヘッド(61)と、前記油室(50)に通じる油圧室(63)を前記ピストンロッド(62)の周囲で前記シリンダボディ(60)内に形成するようにして前記ピストンロッド(62)および前記シリンダボディ(60)間に着脱可能に介設される環状のシール部材(64)とを備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記車高調整機構(49)に隣接した位置に燃料タンク(84)が配設されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車体フレーム(F)の一部を構成して乗車用シート(22)を支持する左右一対のシート支持プレート(20)に、前記燃料タンク(84)が支持されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記左右一対のシート支持プレート(20)に、前記車高調整機構(49)を車幅方向外方から覆う外方保護部(87)がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記左右一対のシート支持プレート(20)が、前記燃料タンク(84)の車幅方向両側にそれぞれ配置され、前記外方保護部(87)が前記シート支持プレート(20)に一体に連なって形成されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記ピストンロッド(62)の軸線(C1)が、前記クッションユニット(29)の軸線(C2)と平行に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記アクチュエータ(48)が、前記クッションユニット(29)の軸線(C2)と平行な回転軸線(C3)を有する電動モータ(70)を備える電動式のアクチュエータ(48)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記車高調整機構(49)が、前記電動式のアクチュエータ(48)に加えて、前記油圧ジャッキ(46)が有する前記油室(50)の油圧を手動で調整可能な手動調整手段(80)を備えることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両。
JP2016152555A 2016-08-03 2016-08-03 鞍乗り型車両 Active JP6739276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016152555A JP6739276B2 (ja) 2016-08-03 2016-08-03 鞍乗り型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016152555A JP6739276B2 (ja) 2016-08-03 2016-08-03 鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018020655A true JP2018020655A (ja) 2018-02-08
JP6739276B2 JP6739276B2 (ja) 2020-08-12

Family

ID=61164137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016152555A Active JP6739276B2 (ja) 2016-08-03 2016-08-03 鞍乗り型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6739276B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089238A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 セイコーエプソン株式会社 液体タンク
KR102511768B1 (ko) * 2022-10-18 2023-03-21 주식회사 알톤스포츠 3륜차용 틸팅장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56116936A (en) * 1980-02-19 1981-09-14 Kayaba Ind Co Ltd Shock absorber
JPH11115867A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
WO2006006847A2 (en) * 2004-07-08 2006-01-19 Wp Suspension B.V. Shock absorber with electronic adjustment
JP2007030526A (ja) * 2003-07-04 2007-02-08 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56116936A (en) * 1980-02-19 1981-09-14 Kayaba Ind Co Ltd Shock absorber
JPH11115867A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2007030526A (ja) * 2003-07-04 2007-02-08 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
WO2006006847A2 (en) * 2004-07-08 2006-01-19 Wp Suspension B.V. Shock absorber with electronic adjustment

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019089238A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 セイコーエプソン株式会社 液体タンク
JP7059577B2 (ja) 2017-11-14 2022-04-26 セイコーエプソン株式会社 液体タンク
KR102511768B1 (ko) * 2022-10-18 2023-03-21 주식회사 알톤스포츠 3륜차용 틸팅장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6739276B2 (ja) 2020-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8955633B2 (en) Two-wheeled motor vehicle
US8770594B2 (en) Electric suspension device and motorcycle
US8511448B2 (en) Bicycle air shock assemblies with tunable suspension performance
US7281722B2 (en) Wheeled vehicle with suspension units
JP2018020655A (ja) 鞍乗り型車両
JP6256837B2 (ja) 鞍乗り型車両のステアリング構造
US8439380B2 (en) Front structure of saddle type vehicle
JP6915172B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6445860B2 (ja) 鞍乗型車両及びリアサスペンション
JP5090311B2 (ja) フロントフォーク
US11535336B2 (en) Saddle riding vehicle
JP6890627B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6494682B2 (ja) 鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置
JP5027527B2 (ja) フロントフォーク
WO2021009936A1 (ja) 緩衝器
JP6352665B2 (ja) 懸架装置
JP2024053137A (ja) フロントフォーク
JPH115579A (ja) 鞍乗型車両用緩衝器のばね特性可変操作装置
JP2013208973A (ja) 懸架装置
JP2017154593A (ja) 鞍乗り型車両のサスペンション装置、及び鞍乗り型車両
JP2019059328A (ja) 鞍乗り型車両用ステアリングダンパ装置
OA17949A (en) Suspension device
JP2009121493A (ja) フロントフォーク
JP2013231491A (ja) 車両用緩衝器
JPH03143794A (ja) 車高調整装置の油圧ホースレイアウト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6739276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150