JP4342842B2 - 物流管理システム、物流管理システムに用いられる小型半導体、サーバ、及び物流管理方法 - Google Patents

物流管理システム、物流管理システムに用いられる小型半導体、サーバ、及び物流管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物流管理システム、物流管理システムに用いられる小型半導体、出荷者用情報処理装置、中間者用情報処理装置、受領者用情報処理装置、サーバ、小型半導体用リーダ、及び小型半導体用リーダライタ、並びに物流管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、経済活動においては、農産物、水産物、これらの加工品、工業製品等の供給者(以下、「生産業者」という。)と、このような物品を仕入れて販売する販売業者又は物品を購入する消費者との間に、物品の適切な仕分け、輸送、保管等に携わる流通業者が介在する。近年、市場に出回る物品の多様性に応じて、この物品に係る物流の専門性が高まっている。例えば、食品を冷凍状態で陸上運輸、空中輸送、一時保管等する場合、この食品は、冷凍コンテナ業者、トラック業者、冷凍庫を所有する倉庫業者といった、それぞれの業務に専門性を有する複数の流通業者の手を経る可能性がある。物品が生産業者から販売業者又は消費者に届くまでに、多くの流通業者の手を経ることが少なくない。
【0003】
販売業者や消費者にとって、手元に届けられた物品が、彼等の知る生産業者から然るべき流通業者の手を経て供給されたものであるか否かを、物品毎に実際に追跡して確認することは困難であり、現実的ではない。
【0004】
流通業者の誤配や未納品といったミスを効率的に発見することに関しては、物品に電子タグを貼付して、これに物流情報を記録するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この開示によれば、物流における上流側事業者が物品情報を記録したタグを貼付した物品を出荷し、下流側事業者がこれを受領する。この時、下流側事業者は、タグの情報を確認後に、受領サインとしての識別コード等をタグに書き込んで、このタグのみを上流側事業者に回送する。これによって、物品が、物流の上流から下流に流れたことが確認できるが、このような確認は、やはり、物品の出荷者と受領者とが二重チェックする手間及び相互の信頼関係によって可能となっている。
【0005】
一方、市場経済における昨今の規制緩和傾向によって、様々な新規参入の流通業者が物流を仲介し得る傾向にあり、これにともなって流通業界におけるコスト削減競争も激化する傾向にある。従って、過去の物流実績に裏打ちされた信頼関係のみに基づくのではなく、設定コスト及び物流の内容に基づいて、様々な流通業者がその都度選定される気運が高まっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−87532号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
もし、前述のような多面的な要素に基づいて選定された新規参入の流通業者との取引実績が少ない場合、販売業者又は消費者にとっては、このような流通業者が絶対に不正を行なわないと保証したり確信したりすることは困難である。このような状況では、流通業者は、物品が経るべき他の流通業者を飛ばしたり(中抜き)、生産業者が物品に貼付した印刷表示を偽造したり(不正表示)して、不正な利益を得ることが原理的には可能である。このような不正行為によって、物流費用をうかしたり、実際は低価格な物品を高価格な物品として卸して差益を得たりできる。例えば、食肉流通業界における不正表示は、未だに耳新しい事件である。
【0008】
前述の電子タグを商品に貼付するシステムを物流に導入したとしても、例えば、タグが偽造されれば、このようなシステムは機能しなくなるため、流通業者の不正が発覚し、これを追跡できるようなシステムにはなり得ない。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、物流管理システム、物流管理システムに用いられる小型半導体、出荷者用情報処理装置、中間者用情報処理装置、受領者用情報処理装置、サーバ、小型半導体用リーダ、及び小型半導体用リーダライタ、並びに物流管理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムであって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体が貼付され、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記出荷者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記中間者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記受領者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0011】
また、出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムであって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が添付され、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前期物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから読み取られた前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0012】
ここで、前記半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体とは、当該半導体用IDのデータが記憶された読み取り専用メモリを有する小型半導体のことである。また、この前記小型半導体は、前記半導体用IDを読み取り可能な小型半導体のことでもある。
【0013】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
次の開示により少なくとも次のことが明らかになる。
前記の物流管理システムによれば、前記物品に貼付された前記小型半導体の前記読み取り専用メモリに記憶された前記半導体用IDによって、前記物品が特定される。従って、前記中間者の前記小型半導体へのアクセス情報が、前記中間者の前記物品に対するアクセス情報となる。
【0014】
また、前記の物流管理システムによれば、前記物品に貼付されるべき前記小型半導体の前記読み取り専用メモリに記憶された前記半導体用IDの読み取りにより、前記中間者の前記サーバへのアクセスに関する情報が前記物流データとして前記サーバの前記データベースに保存されることと、前記小型半導体の前記書き込み可能メモリへの前記中間者によるアクセス情報が記録されることとによって、前記中間者の前記物品に対するアクセス情報を前記データベース及び前記小型半導体の両方に保存できる。従って、前記物流データベース及び前記小型半導体の両方を、例えば前記受領者によって発覚されないように改ざん及び偽造することは困難であるため、物流において前記物品の不正表示を行なうことも同様に困難となる。
【0015】
さらに、前記中間者の一部に中抜き等の不正があった場合、前記物流データベース及び前記書き込み可能メモリに保存されるべきそれぞれのアクセス情報の少なくとも一方が抜ける。このことにより不正が発覚し、前記抜かれた中間者が判明する。
【0016】
加えて、前記小型半導体の前記書き込み可能メモリの記録又は前記サーバの前記データベースにおける当該小型半導体が貼付された物品の物流データをリセットすれば、前記小型半導体を他の物流に再利用できる。このため、物流コストの削減及び環境破壊をし難い物流が可能となる。
【0017】
尚、前記小型半導体の前記読み取り専用メモリはROMであってもよい。
【0018】
また、前記小型半導体の前記書き込み可能メモリはRAMであってもよい。
【0019】
さらに、前記物流データは、前記データベースにおいて暗号化されてなってもよい。
【0020】
このような暗号化により、前記データベースに保存されるべき物流データを、前記サーバの外部にて改ざんすることは極めて困難となる。
【0021】
尚、前記の物流管理システムにおいては、前記物品は、1又は複数の商品を格納する容器であってもよい。また、前記1又は複数の商品には、それぞれ商品用IDが読み取り可能な商品用タグが貼付されるとともに、前記容器には前記半導体用IDが読み取り可能な前記小型半導体が貼付され、前記商品用IDは、該当の前記商品が格納される前記容器に貼付される前記小型半導体の前記半導体用IDに対応付けられてもよい。該当の前記商品とは、前記商品用IDを有する前記商品用タグが貼付された前記商品のことである。ここで、前記容器とは、例えばパレットや手袋も含む。前記容器が例えばパレットの場合、前記1又は複数の商品を格納することは、当該パレットの搬送単位分の当該1又は複数の商品をまとめることと等価である。また、前記容器が例えば手袋の場合、前記1又は複数の商品を格納することは、当該手袋の1掴み単位分の当該1又は複数の商品をまとめることと等価である。
【0022】
従って、前記の物流管理システムによれば、前記各商品の前記商品用タグの前記商品用IDは、当該商品が格納された前記容器に対応する前記半導体用IDと対応付けられている。つまり、前記商品用IDを参照すれば、該当の半導体用IDを知得でき、当該半導体用IDが読み取り可能となっている前記小型半導体が貼付された前記容器を検知できる。よって、例えば前記物品が物流の追跡の困難な多数の前記商品からなる場合でも、前記商品用IDを参照することによって、当該各商品について少なくとも前記容器の流通に関する物流データを得ることができる。従って、物流管理の大規模化を実現できる。また、前記複数の商品の流通に関する物流データを、例えば1つの前記容器に貼付される1つの前記小型半導体から得ることができる。これにより、前記複数の商品の流通の管理にあたり、当該各商品に関する複数の物流データを得る必要がなく、当該商品を格納する例えば前記1つの容器の流通に関する物流データを得るだけで済む。さらに、例えば前記多数の商品の流通を前記1つの容器の流通に関する物流データに基づいて管理できるために、前記サーバによって処理されるべき物流データが縮小される。よって、前記サーバの負担が低減されるとともに、前記物流データを記憶させる前記データベースに必要な容量等も低減される。従って、物流管理の高効率化及び低コスト化が実現できる。また、例えば、前記容器が前記商品の包装紙であって、当該包装紙が取り除かれて当該商品のみが販売される場合でも、当該商品に貼付された前記商品用タグにて読み取り可能な前記商品用IDを参照することによって、当該商品の流通に関する物流データを得ることができる。尚、前記容器に貼付される前記小型半導体は、当該容器から取り外し可能であってもよい。例えば、前記容器に格納された前記1又は複数の商品が、当該容器から取り出されて個別に販売される場合を考える。この場合、例えば販売業者が、前記小型半導体を手元において前記個別の商品のもとで当該商品に貼付された前記商品用タグにて読み取り可能な前記商品用IDと、当該小型半導体にて読み取り可能な前記半導体用IDとの対応付けを容易に確認できる。
【0023】
また、前記物流管理システムにおいては、前記商品用タグは、前記商品用IDが格納されたメモリを有する小型半導体であってもよい。
【0024】
従って、前記の物流管理システムによれば、例えば前記商品用タグとしての前記小型半導体を限られたコストで複製することは困難である。よって、例えば前記物流管理システムの外部において前記商品用IDが格納されたメモリを有する前記小型半導体を偽造することは困難である。従って、例えば前記各商品用タグの偽造は困難であるために、物流管理の信頼性がより向上する。また、例えば、前記商品用タグとしての前記小型半導体を、前記商品用IDを参照するためのものとすれば、前述と同様に物流管理の高効率化及び低コスト化が実現できる。
【0025】
さらに、前記物流管理システムにおいては、前記サーバは、前記物品の流通に関する物流データ、及び/又は、前記商品に関する情報のホームページをディスプレイに表示させるためのリソースを記憶しており、前記商品用IDは、前記ホームページのURLであってもよい。
【0026】
従って、前記の物流管理システムによれば、例えば前記各商品に対応する前記URLを前記サーバに送信することによって、当該商品に対応する前記物品の物流データ、及び/又は、前記商品に関する情報の前記ホームページを前記ディスプレイに表示させることができる。つまり、前記商品に対応する前記物品の物流データ、及び/又は、前記商品に関する情報を前記サーバから容易に得ることができ、物流管理の高効率化を実現できる。
【0027】
加えて、前記物流管理システムにおいては、前記小型半導体は、前記物品又は前記商品の流通に関する情報を処理するための情報処理部をさらに有してなってもよい。
【0028】
従って、前記物流管理システムにおいては、例えば前記物品に貼付された前記小型半導体又は前記商品に貼付された前記小型半導体は、当該商品に対応する当該物品の物流データの情報処理を行うことができる。よって、前記物流データの情報処理を行う前記サーバの負担が低減され、物流管理の高効率化が実現できる。
【0029】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる小型半導体であって、前記小型半導体は、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有し、前記物品に貼付され、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記出荷者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記中間者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記受領者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0030】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる小型半導体であって、前記小型半導体は、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有し、前記物品に貼付され、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから読み取られた前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0031】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる出荷者用情報処理装置であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体が貼付され、前記出荷者用情報処理装置は、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備え、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記出荷者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記出荷者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について当該出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記中間者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記受領者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0032】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる出荷者用情報処理装置であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、前記出荷者用情報処理装置は、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備え、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記出荷者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから読み取られた前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0033】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる中間者用情報処理装置であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体が貼付され、前記中間者用情報処理装置は、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備え、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記中間者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記出荷者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記中間者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記受領者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0034】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる中間者用情報処理装置であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、前記中間者用情報処理装置は、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備え、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記中間者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから読み取られた前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0035】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる受領者用情報処理装置であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体が貼付され、前記受領者用情報処理装置は、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備え、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記出荷者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記中間者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記受領者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0036】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる受領者用情報処理装置であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、前記受領者用情報処理装置は、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備え、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから読み取られた前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0037】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられるサーバであって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体が貼付され、前記サーバは、前記物流データを保存するデータベースを有し、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記サーバとを備え、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記出荷者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記中間者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記受領者用情報処理装置の前記読み取り手段によって前記小型半導体から読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0038】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられるサーバであって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、前記サーバは、前記物流データを保存するデータベースを有し、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記サーバとを備え、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから読み取られた前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0039】
物流管理システム向け小型半導体用リーダであって、前記出荷者用情報処理装置に備えられた前記読み取り手段として用いられてなる。
【0040】
物流管理システム向け小型半導体用リーダであって、前記中間者用情報処理装置に備えられた前記読み取り手段として用いられてなる。
【0041】
物流管理システム向け小型半導体用リーダであって、前記受領者用情報処理装置に備えられた前記読み取り手段として用いられてなる。
【0042】
物流管理システム向け小型半導体用リーダライタであって、前記出荷者用情報処理装置に備えられた前記読み書き手段として用いられてなる。
【0043】
物流管理システム向け小型半導体用リーダライタであって、前記中間者用情報処理装置に備えられた前記読み書き手段として用いられてなる。
【0044】
物流管理システム向け小型半導体用リーダライタであって、前記受領者用情報処理装置に備えられた前記読み書き手段として用いられてなる。
【0045】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる物流管理方法であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリを有する小型半導体が貼付され、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記半導体用IDを読み取る読み取り手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースとを備え、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記半導体用IDを前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記半導体用IDを前記受領者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0046】
出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの物品の流通に関する物流データを記録する物流管理システムに用いられる物流管理方法であって、前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及び少なくとも前記中間者によるアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、前記物流管理システムは、情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、前記物流データを保存するデータベースとを備え、前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDによって前記出荷者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記半導体用IDを前記出荷者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記出荷者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記物流データとし、少なくとも前記中間者用情報処理装置は、前記読み書き手段によって、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新し、前記中間者に対応付けられた中間者用IDによって前記中間者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記半導体用ID及び前記アクセス情報を前記中間者用情報処理装置から受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品について前記中間者用IDと前記アクセスに関する情報とを対応させて前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報とともに前記物流データとし、前記受領者に対応付けられた受領者用IDによって前記受領者用情報処理装置からアクセスされた前記サーバは、前記半導体用IDを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品に関する一部又は全ての前記物流データを少なくとも前記受領者用情報処理装置に送信可能としてなる。
【0047】
===物流管理システムの構成===
農産物が生産業者(出荷者)によって生産され、出荷されてから、販売業者(受領者)に納品されるまでに、流通業者(中間者)によって運搬される物流システムに、本発明が適用された場合の実施の形態について説明する。
【0048】
図1を参照しつつ、本実施の形態における物流管理システムの全体構成を説明する。
本実施の形態のシステムは、マイクロチップ1(小型半導体)が貼付された農産物2と、マイクロチップ1に対してリーダライタ3(読み書き手段)を介して情報を読み書きする端末をなす生産業者用携帯電話機4(生産業者用情報処理装置)と、マイクロチップ1に対してリーダライタ5を介して情報を読み書きする端末をなす流通業者用携帯電話機6(中間者用情報処理装置)と、マイクロチップ1に対してリーダライタ7を介して情報を読み書きする端末をなす販売業者用携帯電話機8(受領者用情報処理装置)と、各業者(生産業者、流通業者、販売業者)における情報を保存するデータベース9を備え、また各業者にこのデータベース9内の情報を提供する物流管理者の有するサーバ10とから構成されており、各業者の携帯電話機(生産業者用携帯電話機、流通業者用携帯電話機、販売業者用携帯電話機)4、6、8は、インターネット11(情報通信ネットワーク)を介してサーバ10と通信可能となっている。
【0049】
図2に示されるように、マイクロチップ1は、マイクロチップ1自身を識別するチップID及び各業者によるマイクロチップ1へのアクセス記録をリーダライタ3、5、7との間で送受信するアンテナ22とを備えている。アンテナ22は、リーダライタ3、5、7からの起動用電波を受信するとともに、その起動用電波に対する応答用電波を送信するために設けられている。マイクロチップ1は、さらに、チップIDが記憶される128ビットのROM23(読み取り専用メモリ)と、各業者のリーダライタ3、5、7によるアクセス回数の総計が更新されつつ記憶される3ビットのRAM24(書き込み可能メモリ)との他に、起動用電波及び応答用電波の送受信動作を行なう送受信部25と、アンテナ22が受信した起動用電波を電力に変換してマイクロチップ1の電源に供する電源回路26とを備えている。さらにこの送受信部25は、受信した起動用電波を復調する受信回路27と、この復調信号に応答してROM23及びRAM24にアクセスする制御回路28と、この制御回路がROM23及びRAM24から読み出した情報を変調してアンテナ22から応答用電波として送信する送信回路29とを含んだ構成を有している。
【0050】
ここで、マイクロチップ1には、例えば、農産物2の表面に強力に接着される粘着手段が設けられていてもよい。また、この粘着手段は、一旦剥離されると再度使用できない構造を有していてもよい。このような構造により、例えば生産業者によって農産物2に貼付されたマイクロチップ1が当該農産物から剥離された場合、このマイクロチップ1を前記剥離が発覚しないように他の物品に再度貼付することができなくなる。これにより、マイクロチップ1と農産物2とが、最初に両者を対応付けて出荷した生産業者の意図に反して、物流の過程で互いに入れ替えられる恐れが低減される。
【0051】
図1に示されるリーダライタ3、5、7(読み書き手段、小型半導体用リーダライタ)は、例えば数百kHz乃至数MHzに設定された搬送周波数を有する起動用電波及び応答用電波をそれぞれ送受信する電磁誘導方式の電磁波送受信機能を備え、また、マイクロチップ1からの応答用電波から情報を抽出し、マイクロチップ1に書き込みを行なう読み書き機能を備えている。ところで、本実施の形態のリーダライタ3、5、7には、例えば特開2002−197417号公報に記載されたリーダライタを用いてもよい。尚、本実施の形態の物流管理システムにおいては、読み書き手段としてのリーダライタ3、5、7が用いられているが、読み取り手段としてのリーダのみが用いられてもよい。リーダのみを用いる物流管理システムにおいても、読み取り手段としての機能を含む例えば本実施の形態のリーダライタ4、5、6を用いてよい。
【0052】
図3に示されるように、生産業者用、流通業者用、及び販売業者用携帯電話機4、6、8は、通常の無線電話機能以外に情報処理装置としての機能を有する。即ち、リーダライタ3、5、7とのインターフェイス31と、リーダライタ3、5、7及びインターネット11を介してサーバ10から受信した情報を蓄積するメモリ32と、キー操作部33及びその操作制御部34と、メモリ32内の情報を表示するディスプレイ35及び表示制御部36と、所定のプログラム及びこのプログラムを実行させる制御部38とを備えている。
【0053】
インターネット11を介して通信可能な、図1に示されるサーバ10は、インターネット11を通して送受信される情報を保存するデータベース9と、所定のプログラム及びこのプログラムを実行させる制御部とを備えている。
【0054】
本実施の形態において、農産物2の生産履歴及び物流履歴に関する情報(物流データ)は、サーバ10に設けられたデータベース9に格納される物流ファイルに記録される。この物流ファイルは、例えば、農産物2の生産業者によって生産業者用携帯電話機4からサーバ10に送信される物流データによって構成されてもよい。これにより、生産業者にとって、物流ファイルが、生産業者自身の作業日誌を兼ねることができるし、物流ファイルの内容がより充実する。例えば、生産履歴情報として、生産業者名、生産業者の電話番号、生産業者の加入団体、生産品目、生産場所、収穫日付、使用機材、関連機材、使用農薬、使用農薬量等が物流ファイルに記録される。また、生産業者用携帯電話機4がサーバ10にアクセスする際に使用される生産業者ID(出荷者用ID)、生産業者用携帯電話機ID、パスワード等が物流ファイルに記録される。さらに、生産業者によって予め選定された流通業者名、及び農産物2を納品すべき販売業者名が物流ファイルに記録される。
【0055】
また、農産物2の流通業者によって、流通業者用携帯電話機6からサーバ10にデータが送信され、これらのデータが物流ファイルに書き加えられてもよい。これにより、流通業者にとって、物流ファイルが、流通業者自身の作業日誌を兼ねることができるし、物流ファイルの内容がより充実する。例えば、物流履歴情報として、流通業者名、流通業者の電話番号、品目、日付等が物流ファイルに記録され、さらに、流通業者用携帯電話機6がサーバ10にアクセスする際に使用される流通業者ID(中間者用ID)、流通業者用携帯電話機ID、パスワード等が記録される。
【0056】
また、農産物2の販売業者によって、販売業者用携帯電話機8からサーバ10にデータが送信され、これらのデータが物流ファイルに書き加えられてもよい。これにより、販売業者にとって、物流ファイルが、販売業者自身の作業日誌を兼ねることができるし、物流ファイルの内容がより充実する。例えば、物流履歴情報として、販売業者名、販売業者の電話番号、品目、日付等が物流ファイルに記録され、さらに、販売業者用携帯電話機8がサーバ10にアクセスする際に使用される販売業者ID(受領者用ID)、販売業者用携帯電話機ID、パスワード等が記録される。
【0057】
本実施の形態においては、前記の物流ファイルに加えて、サーバ10の有するプログラムの動作によって物流ファイルを暗号化して加工した閲覧専用ファイルが作成され、当該物流ファイルとともにデータベース9中に保存される。閲覧専用ファイルとは、例えば物流ファイルの生産履歴情報及び物流履歴情報を経時的に記述してテキスト化したものである。これにより、実質的に、同一の閲覧専用ファイルが作成されることはなく、閲覧専用ファイルによって個々の物流ファイルを特定できる。従って、物流ファイルの内容を読み取るだけの用途に対しては、例えば、この閲覧専用ファイルのサイズを縮小して、各業者の間で閲覧ファイルを効率的にやり取りすることも可能である。
【0058】
また、閲覧専用ファイルは、生産履歴情報及び物流履歴情報の羅列であるという点で、各業者においてそのファイルの内容を認識することが可能とはなるが、各情報どうしの結合構造を有する物流ファイルを逆に閲覧専用ファイルのみから複号することは極めて困難となる。従って、サーバ10の外部において物流ファイルを改ざんする可能性は極めて低い。
【0059】
さらに、農産物2に貼付されたマイクロチップ1のチップIDと、当該農産物2の属性に関するデータの中から生産場所、生産ロット、生産時刻等とを組み合わせて、これを呼び出しキーとしておき、サーバ10のデータベース9に記憶させておいてもよい。この呼び出しキーを用いて、農産物2の生産履歴情報等を例えば各業者の携帯電話機4、6、8に表示させることができる。例えば各業者の携帯電話機4、6、8においてチップIDが読み込まれたとき、このチップIDをトリガーとして、前記データベース9から、農産物2に関する属性データ等をHTML、XML形式等に従って生成し表示することで、通常のデータファイル転送や、データ表示ファイル先へのリンクのような手順を省略できる。よって物流管理がより効率化される。
【0060】
後述するように、閲覧専用ファイルは、各業者の携帯電話機4、6、8のディスプレイ35に表示される。また、サーバ10には、各業者の携帯電話機4、6、8からアクセスされ、これらからキーワードが送信されると、このキーワードに一致するデータが記録された閲覧専用ファイルを引き出す検索エンジンもプログラムとして備えられている。
【0061】
尚、前記の物流ファイルは、一つの農産物2に対応するものであるが、農産物2の納品先である販売業者毎に物流ファイルが作成されてもよい。これにより、生産業者が、農産物2の納品計画を作成し易くなる。この場合、一つの物流ファイルに複数の農産物2が記録され得る。従って、物流ファイルは、このような複数の農産物2それぞれに対して、生産履歴情報及び物流履歴情報が記録される構造をなす。
【0062】
===物流管理システムによる処理の流れ===
<<<生産業者による農産物の出荷>>>
図4を参照しつつ、生産業者が農産物2を出荷する際に、生産業者用携帯電話機4にてサーバ10にアクセスしてから、生産業者が農産物2にマイクロチップ1を貼付して出荷するまでの処理の流れを説明する。
【0063】
生産業者が、生産業者を識別するための生産業者ID(出荷者用ID)及びパスワードを使用して、生産業者用携帯電話機4からサーバ10にアクセスする(S100)。サーバ10は、生産業者ID及びアクセス時刻(アクセスに関する情報)をメモリに記憶する(S101)。次に、生産業者用携帯電話機4から、出荷すべき農産物2に係るいくつかのキーワードをサーバ10に送信すると(S102)、サーバ10は、データベース9からこのキーワードに一致するデータが記録された閲覧専用ファイルを検索する(S103)。この検索にヒットした閲覧専用ファイルがあれば、これがサーバ10から生産業者用携帯電話機4に送信され(S104)、ディスプレイ35にファイルの内容が表示される(S105)。生産業者用携帯電話機4のディスプレイ35に表示された閲覧専用ファイルの内容の一例を図5に示す。図5に示されるように、ディスプレイ35には、生産業者名、生産業者の加入団体、生産品目、生産場所、収穫日付、使用農薬といった生産履歴情報に加えて、生産業者によって予め選定された流通業者名(「○×卸業」)、及び農産物2を納品すべき販売業者名(「△○商店」)が表示されている。
【0064】
図4に示されるように、生産業者が、生産業者用携帯電話機4に接続されたリーダライタ3から、マイクロチップ1に起動用電波を送信すると(S106)、マイクロチップ1はこの起動用電波を受信する(S107)。マイクロチップ1におけるRAM24の8ビットのデータの初期値が例えば「000」であるとすると、リーダライタ3から起動用電波を受信した後のデータは「001」と一つ分だけ更新される。この更新は、マイクロチップ1内の制御回路28により行なわれる。このデータ「001」は、マイクロチップ1が一回目のアクセスを受けたことを表わしている(アクセス情報)。RAM24のデータ「001」、及びROM23に記録されたチップIDは、応答用電波としてリーダライタ3に送信された後、さらに生産業者用携帯電話機4に送信される(S108)。これらのデータは、生産業者用携帯電話機4を介して(S109)、サーバ10に受信される(S110)。サーバ10は、データ「001」及びチップIDを受信すると、メモリに記憶している物流ファイルに対して、同じくメモリに記憶している生産業者ID及びアクセス時刻とデータ「001」とを記録する。また、サーバ10は、この新たな物流ファイルに加えて、これを加工した閲覧専用ファイルを作成し、物流ファイル及び閲覧専用ファイルを、受信したチップIDとともに関連付けてデータベース9中に保存する(S111)。これにより、後述するように、サーバ10がチップIDを受信すると、このチップIDに対応する物流ファイル及び閲覧専用ファイルを特定することが可能となる。
生産業者は、農産物2にマイクロチップ1を貼付して、販売業者まで輸送するべく、流通業者に引き渡す(S112)。
【0065】
<<<流通業者による農産物の輸送>>>
図6を参照しつつ、マイクロチップ1の貼付された農産物2を生産業者から託された流通業者が、流通業者用携帯電話機6にてサーバ10にアクセスしてから、農産物2を販売業者に納品するまでの処理の流れを説明する。
【0066】
流通業者が、流通業者を識別するための流通業者ID(中間者用ID)及びパスワードを使用して、流通業者用携帯電話機6からサーバ10にアクセスすると(S200)、サーバ10は、流通業者ID及びアクセス時刻をメモリに記憶する(S201)。
【0067】
流通業者が、流通業者用携帯電話機6に接続されたリーダライタ5から、マイクロチップ1に起動用電波を送信すると(S202)、マイクロチップ1はこの起動用電波を受信する(S203)。起動用電波を受信したマイクロチップ1におけるRAM24のデータは、マイクロチップ1内の制御回路28によって、「001」から「010」と一つ分だけ更新される。「010」は、マイクロチップ1が二回目のアクセスを受けたことを表わしている。RAM24のデータ「010」、及びROM23に記録されたチップIDは、応答用電波としてリーダライタ5に送信された後、さらに流通業者用携帯電話機6に送信される(S204)。これらのデータは、流通業者用携帯電話機6を介して(S205)、サーバ10に受信される(S206)。サーバ10は、データ「010」及びチップIDを受信すると、このチップIDと関連付けて保存されている物流ファイルをデータベース9から呼び出す。そして、このファイルに対して、メモリに記憶している流通業者ID及びアクセス時刻とデータ「010」とを記録する。サーバ10は、この新たな物流ファイルに加えて、これを加工した閲覧専用ファイルを作成し、物流ファイル及び閲覧専用ファイルを、受信したチップIDとともに関連付けてデータベース9中に保存する(S207)。
【0068】
さらに、流通業者の求めに応じて、前記の閲覧専用ファイルがサーバ10から流通業者用携帯電話機6に送信され、図3に示される電話機6における制御部38が有する所定のプログラムの動作により、ディスプレイ35にファイルの内容の一部が表示されてもよい。これにより、流通業者が、農産物2の生産履歴を詳細に確認できる。この場合、流通業者用携帯電話機6のディスプレイ35には、例えば、生産業者名、生産品目、生産場所といった生産履歴情報と、生産業者によって予め選定された流通業者名及び販売業者名とが表示されてもよい。さらに、ディスプレイ35には、RAM24から読み取られたデータ「010」を農産物2に対するアクセス回数に変換したデータ(例えば「チップアクセス回数=2回」)と、農産物2の出荷時の生産業者ID及びサーバ10へのアクセス時刻と、流通業者自身の流通業者ID及びサーバ10へのアクセス時刻とが表示されてもよい。
【0069】
図6に示されるように、この後、流通業者は、マイクロチップ1の貼付された農産物2を販売業者に納品する(S208)。
【0070】
<<<販売業者による農産物の受領>>>
図7を参照しつつ、販売業者が、マイクロチップ1の貼付された農産物2を流通業者から受領し、販売業者用携帯電話機8にてサーバ10にアクセスしてから、農産物2の生産履歴情報及び物流履歴情報を、販売者用携帯電話機8のディスプレイ35に表示させるまでの処理の流れを説明する。
【0071】
販売業者が、販売業者を識別するための販売業者ID(受領者用ID)及びパスワードを使用して、販売業者用携帯電話機8からサーバ10にアクセスすると(S300)、サーバ10は、販売業者ID及びアクセス時刻をメモリに記憶する(S301)。
【0072】
販売業者が、販売業者用携帯電話機8に接続されたリーダライタ7から、マイクロチップ1に起動用電波を送信すると(S302)、マイクロチップ1はこの起動用電波を受信する(S303)。起動用電波を受信したマイクロチップ1におけるRAM24のデータは、マイクロチップ1内の制御回路28によって、「010」から「011」と一つ分だけ更新される。「011」は、マイクロチップ1が三回目のアクセスを受けたことを表わしている。RAM24のデータ「011」、及びROM23に記録されたチップIDは、応答用電波としてリーダライタ7に送信された後、さらに販売業者用携帯電話機8に送信される(S304)。これらのデータは、販売業者用携帯電話機8を介して(S305)、サーバ10に受信される(S306)。サーバ10は、データ「011」及びチップIDを受信すると、このチップIDと関連付けて保存されている物流ファイルをデータベース9から呼び出す。そして、このファイルに対して、メモリに記憶している販売業者ID及びアクセス時刻とデータ「011」とを記録する。サーバ10は、この新たな物流ファイルに加えて、これを加工した閲覧専用ファイルを作成し、物流ファイル及び閲覧専用ファイルを、受信したチップIDとともに関連付けてデータベース9中に保存する(S307)。
【0073】
次に、前記の閲覧専用ファイルが、サーバ10から販売業者用携帯電話機8に送信され(S308)、電話機8における制御部38が備える所定のプログラムの動作により、ディスプレイ35にファイルの内容の一部が表示される(S309)。販売業者用携帯電話機8のディスプレイ35に表示された閲覧専用ファイルの内容の一例を図8に示す。図8に示されるように、ディスプレイ35には、生産業者名、生産品目、生産場所といった生産履歴情報と、生産業者によって予め選定された流通業者名及び販売業者名とが表示される。さらに、ディスプレイ35には、RAM24から読み取られたデータ「011」を農産物2に対するアクセス回数に変換したデータ(例えば「チップアクセス回数=3回」)と、農産物2の出荷時の生産業者ID及びサーバ10へのアクセス時刻と、流通業者ID及びサーバ10へのアクセス時刻と、販売業者自身の販売業者ID及びサーバ10へのアクセス時刻とが表示される。
【0074】
図8に示される例では、RAM24へのアクセス回数と、各業者のID及びサーバ10へのアクセス時刻を一組とした組数と、予め選定された流通業者及び販売業者に生産業者を加えてなる業者数とが全て一致している。ここで、図8に示される例では、前記のアクセス回数、組数、及び業者数は「3」である。
【0075】
もし、農産物2の輸送に複数の流通業者が仲介する場合に、ある流通業者が不正に飛ばされた場合には(中抜き)、前記のアクセス回数及び組数は互いに等しいが、このアクセス回数及び組数は、生産業者によって予め選定された業者数よりも小さな数となって記録される。従って、本実施の形態の物流管理システムにおいて、このような中抜き行為があるとすれば、これは前記のアクセス回数及び組数と業者数との相違により直ちに判明し、しかもどの流通業者が飛ばされたかも判明する。何故ならば、飛ばされた流通業者のIDは記録されていないからである。ここで、閲覧専用ファイルを作成する際に、サーバ10がこのような不正行為を判定して、不正の有無に関するデータをファイルに書き込み、販売業者用携帯電話機8に送信し、販売業者用携帯電話機8が、ディスプレイ35に不正の有無を表示してもよい。これにより、販売業者が、物流の過程における不正の有無を即座に知ることができる。
【0076】
また、マイクロチップ1のROM23に記録されたチップIDとRAM24に更新記録されたアクセス回数とをともに偽造することは極めて困難である。従って、例えば流通業者が、生産業者から託された農産物2に貼付されたマイクロチップ1を介して、見かけ上適切な物流ファイルをサーバ10のデータベース9上に残し、販売業者に納品する直前に別な農産物2を用意しても、これに貼付すべき偽造マイクロチップの作成が極めて困難であるが故に、本実施の形態のシステムにおいて発覚しない不正表示を行なうことは極めて困難となる。このような不正の発覚は、前述のように、マイクロチップ1の粘着手段が一旦剥離されると再度使用できない構造を有していることによって、より効果的に行なわれる。
【0077】
さらに、各業者の携帯電話機4、6、8のディスプレイ35に一部又は全体が表示される閲覧専用ファイルは、前述のように、物流ファイルが暗号化されたものであるため、サーバ10の外部で物流データを改ざんすることは極めて困難である。これと、マイクロチップの偽造の困難さとを組み合わせれば、本実施の形態において、物流上の不正を行なうことは、より困難となる。
【0078】
販売業者が受領した農産物2に貼付されたマイクロチップ1は、物流が終了した時点で、粘着手段の箇所にて農産物2から剥離され、これを、例えば前述の物流管理者が回収してもよい。マイクロチップ1のROM23に記録されたチップIDは、マイクロチップ1自身を識別するIDであるから、マイクロチップ1の再利用が可能である。例えば、物流管理者によって、RAM24のアクセス記録を「000」とリセットし、粘着手段を新品と交換してから、再度、生産業者に配布してもよい。生産業者は、農産物に限らず、水産物、加工食品、工業製品等のいかなる物品の生産業者であってもよい。これにより、マイクロチップ1を使用する物流コストの削減ができる。また、使用済みのマイクロチップ1を廃棄しないことにより、環境に負荷をかけない物流が実現できる。
【0079】
尚、図1に示されるように、本実施の形態における物流管理システムには、農産物2を販売者から購入する消費者が関わってもよい。ここで、消費者は、マイクロチップ1に対してリーダライタ710を介して情報を読み書きする端末をなす消費者用携帯電話機810を有する。このリーダライタ710及び消費者用携帯電話機810の構成及び機能は、販売業者の有するリーダライタ710及び販売業者用携帯電話機8の構成及び機能と略等しくてもよい。これにより、例えば、消費者が、自身の購入する農産物2の係る物流の過程をチェックすることができる。
【0080】
===複数の商品を格納する容器からなる物品の流通===
<<<システムの構成>>>
図9乃至図11を参照しつつ、前述したマイクロチップを貼付する対象が、複数の商品を梱包した箱(1又は複数の商品を格納する容器)であるときの物流管理システムについて説明する。本実施の形態においては、例えば50個の商品201乃至250が梱包された箱200からなる物品の流通について述べる。尚、図9においては、商品205乃至250の具体的な記載は省略されている。
【0081】
図9において、本実施の形態の物流管理システムの構成例を示す。同図に示されるように、本実施の形態の物流管理システムは、生産業者用携帯電話機(出荷者用情報処理装置)4と、流通業者用携帯電話機(中間者用情報処理装置)6と、販売業者用携帯電話機(受領者用情報処理装置)8と、消費者用携帯電話機81、82、83と、サーバ10とを備えてなっている。ここで、生産業者用携帯電話機4は、物品を生産する生産業者により使用されるものである。また、流通業者用携帯電話機6は、物品を輸送する流通業者により使用されるものである。また、販売業者用携帯電話機8は、物品を商品201乃至250として小売りする販売業者により使用されるものである。また、消費者用携帯電話機81、82、83は、商品201乃至250を購入する消費者により使用されるものである。また、サーバ10は、各業者(生産業者、流通業者、販売業者)及び消費者にデータベース9内の情報を提供するものである。また、各業者の携帯電話機(生産業者用携帯電話機、流通業者用携帯電話機、販売業者用携帯電話機)4、6、8、及び消費者用携帯電話機81、82、83は、インターネット11(情報通信ネットワーク)を介してサーバ10と通信可能となっている。図9に示されるように、1個のマイクロチップ(小型半導体)100が、箱200の外側に適宜に貼付されている。このマイクロチップ100は、当該マイクロチップ100自身を識別するチップIDを記憶するROM(読み取り専用メモリ)を少なくとも備えている。このROMに記憶されたチップIDを読み取るためのリーダライタ3、5、7が、各業者の携帯電話機4、6、8に備えられている。ここで、マイクロチップ100のさらなる構成(例えば、RAM)、各業者の携帯電話機4、6、8の構成、及びリーダライタ3、5、7の構成は、前述した実施の形態の場合と同様とする。
【0082】
尚、本実施の形態においては、50個の商品201乃至250が箱200に梱包されているとしたが、これに限定されるものではない。一般にN個(Nは2以上の整数)の商品が箱200に梱包されていてよい。また、箱200は、1又は複数の商品を要素とする1つの集合体をなすものであればいかなる形態を有するものでもよい。
【0083】
また、図9においては、消費者用携帯電話機81、82、83を3つ例示したが、これに限定されるものではなく、本実施の形態の物流管理システムは、一般にM個(Mは1以上の整数)の消費者用携帯電話機を備えてよい。後述するように、消費者用携帯電話機81、82、83は、通信のための適宜な手段の他に、ディスプレイ81a、82a、83aを有する。また、消費者用携帯電話機81、82、83は、物品の物流データを含むホームページをディスプレイ81a、82a、83aに表示させる適宜なプログラムを格納するための適宜なメモリを備えている。
【0084】
ところで、後述するように、各商品201乃至250には、箱200を識別するためのチップIDと、当該各商品201乃至250を識別するための商品用IDとに関する情報が記載されたラベル(商品用タグ)101乃至150が貼付されている。本実施の形態においては、このラベル101乃至150への前記の情報の記載(印字)は、サーバ10の有するプリンタ300によって行われるものとする。本実施の形態においては、マイクロチップ100の箱200に対する貼付は生産業者によって行われ、ラベル101乃至150の各商品201乃至250に対する貼付は販売業者によって行われるものとする。但し、これに限定されるものではなく、例えば、生産業者が出荷時にラベル101乃至150を各商品201乃至250に対して貼付してもよい。
【0085】
<<<データベースの構成>>>
図10に示されるように、サーバ10のデータベース9には、マイクロチップ100自身を識別するためのチップIDとして、例えば"1001827643736"なるデータが記憶されている。また、同図に示されるように、データベース9には、このチップIDに対して"www.abcd.10001"から"www.abcd.10050"までの50個の商品用IDのデータが関連付けられて記憶されている。詳しくは、商品用IDにおける共通部分である"abcd"がチップIDに対応し、商品用IDにおける連番部分である"10001"乃至"10050"が50個の商品201乃至250と対応している。この共通部分"abcd"は、チップIDのデータに基づいて、サーバ10のデータベース9に格納された適宜なプログラムの動作によって作成される。また、連番部分は、例えば生産業者から入力される商品201乃至250の個数(50)のデータに基づいて、例えばハッシュ(hash)関数を備えた適宜なプログラムの動作によって作成される。このプログラムも、サーバ10のデータベース9に格納されている。このようにして、本実施の形態の商品用IDは、物品の物流データを含むホームページのURL("www.abcd.10001乃至10050")として、サーバ10において作成される。このURLは、サーバ10の有するプリンタ300によって各ラベル101乃至150に印字される。前記を総括して述べると、データベース9には、前記のチップIDと、前記の50個の商品用IDと、前述した実施の形態の場合と同様の物流データとが関連付けられて記憶されることとなる。後述するように、データベース9には、これらの情報の一部をホームページに表示するためのリソース(リソース・レコード)が適宜格納されることとなる。尚、本実施の形態においては、例えば商品201乃至250の物流に関する情報、即ち物流データには、当該商品201乃至250の原材料名及びその量(商品に関する情報)に関する詳細な情報が含まれるものとする。但し、物流データを物品又は商品の流通に関する情報のみとし、当該物品又は商品の原材料名及びその量といった商品に関する情報と別の情報としてもよい。原材料等に関する情報は消費者の大きな関心事ではあるが、詳細な情報を例えば小さな商品に表示するのは困難である。本実施の形態においては、各商品201乃至250への表示は例えばURLのみであり、原材料等の詳細な情報はデータベース9中に格納されるため、前記の困難が解消されるものである。
【0086】
<<<システムの動作>>>
前述した構成を有する物流管理システムにおいて、マイクロチップ100の貼付された箱200に梱包された商品201乃至250が生産業者によって出荷されてから、当該商品201乃至250の物流に関する情報が消費者によって閲覧されるまでの動作を説明する。
【0087】
生産業者が箱200に梱包された商品201乃至250を出荷してから販売業者が当該箱200の物流に関する情報を閲覧するまでの処理の流れは、前述した実施の形態の農産物2の場合(図4、図6、及び図7)と同様である。つまり、本実施の形態における箱200の物流は、前述した実施の形態における農産物2の物流において当該農産物2を当該箱200に置き換えたものと同じである。よって、以後、販売業者用携帯電話機8のディスプレイ35に箱200の物流に関する情報が表示された時点(これは、図7のステップS309に対応する)を起点として説明する。
【0088】
本実施の形態においては、例えば販売業者が箱200を開梱し、当該箱200に梱包されていた各商品201乃至250を小売りするものとする。前記の小売り時には、各商品201乃至250には、サーバ10から発行されたラベル101乃至150が、販売業者によって貼付されている。
【0089】
例えば、図9に示されるように、ラベル101が貼付された商品201を購入した消費者によって、消費者用携帯電話機81がサーバ10にアクセスするときを考える。消費者用携帯電話機81からサーバ10に対して、ラベル101のURL"www.abcd.10001"が送信されると、サーバ10のデータベース9にて当該URLと関連付けられた物流データ(図10)に基づいた情報をリソースとするホームページがサーバ10のディスプレイ81aに表示される。図11に、この表示内容の一例を示す。同図に示されるように、ディスプレイ81aには、"www.abcd.10001"の"abcd"に関連付けられたチップIDにて識別されるマイクロチップ100が貼付された箱200の物流データ及び商品201乃至250の個数(50)が表示される。前述したように、この物流データには、商品201乃至250の原材料名及びその量に関する情報が含まれている。
【0090】
本実施の形態においては、前述した実施の形態の農産物2を箱200にて置き換えることによって、前述した実施の形態において当該農産物2に対して奏される効果が、当該箱200に対して同様に奏される。加えて、本実施の形態においては、例えば小売り時の個数が多いが故に個々の物流を追跡することが困難な商品についても、当該商品を要素とする集合体としての箱の物流まで追跡が可能である。このような物流の追跡に関する信頼度は、例えば箱200が開梱された痕跡を残すような適宜な構成を有することによって、より向上する。つまり、開梱の痕跡を残せる箱200において当該開梱の痕跡がなければ、当該箱200の物流データを、小分けされるまでの商品201乃至250の物流データと同じものとみなすことができる。一方、開梱の痕跡を残せる箱200において当該開梱の痕跡があっても、当該箱200の物流データの少なくとも一部は、当該開梱されるまでの商品201乃至250の物流データと同じものとみなすことができる。よって、商品201乃至250が梱包された状態で流通する限り、サーバ10は、個々の商品201乃至250に関する物流データではなく、1つの箱200の物流データを処理すればよいこととなる。これにより、サーバ10における物流データの処理が低減されるとともに、データベース9の容量の低減も可能となる。従って、物流管理の高効率化及び低コスト化が実現できる。
【0091】
さらに、消費者は、例えば自身の携帯電話機81、82、83の適宜なメモリに、例えばサーバ10から提供される適宜なブラウザをダウンロードすることによって、例えば商品201乃至250に関する情報を含む当該商品201乃至250の物流に関する情報を容易に得ることができる。これは、物流管理の高効率化につながる。
【0092】
尚、本実施の形態においては、ラベル101乃至150に印字する情報をURLとしたが、これに限定されるものではない。広くは、商品201乃至250を梱包する箱200に貼付されるマイクロチップ100を識別するチップIDに対応する情報と、当該各商品201乃至250を識別する情報とが対応付けられる形式であれば、いかなる形式を有する情報でもよい。例えば前記の情報を記憶する適宜なメモリを備えたマイクロチップ(小型半導体)を、例えばサーバ10の管理者が準備し、当該マイクロチップを例えば販売業者が各商品201乃至250に貼付してもよい。印字用のラベル等に比べてマイクロチップは偽造が困難であるために、より効果的に物流の管理ができる。
【0093】
また、本実施の形態においては、商品201乃至250を梱包する箱200に貼付されるマイクロチップ100を識別するチップIDに対応する情報と、当該各商品201乃至250を識別する情報とを対応付けられる形式を有する情報を当該各商品201乃至250に付与したが、これに限定されるものではない。例えば、各商品201乃至250を識別する50個分の情報を適宜なメモリに記憶したマイクロチップ(小型半導体)を箱200に貼付してもよい。このようにすれば、各商品201乃至250の50個分の情報と箱200に貼付されるマイクロチップの情報とを容易に関連づけることができる。
【0094】
さらに、本実施の形態においては、1つの箱200に1つのマイクロチップ100が貼付され、よって当該箱200には1つのチップIDが対応するとしたが、これに限定されるものではない。例えば、マイクロチップがそれぞれに貼付された1又は複数の箱を1つにまとめてこれをさらに大きな1つの集合体とし、当該集合体に対して、所定のチップIDが適宜なメモリに記憶された1つのマイクロチップを貼付してもよい。この場合、例えば、まとめる前の各箱に対応するチップIDを全て含むIDを前記の所定のIDとすればよい。
【0095】
加えて、本実施の形態においては、各業者の携帯電話機4、6、8は、適宜なブラウザ等を備え、例えば各業者の手元に物品(箱200)がなくても、前述したチップIDである"1001827643736"(図10)をサーバ10に送信すれば、当該物品に関する当該送信時における最新の物流データを受信できるとしてもよい。これにより、物流の透明性がより高まる。
【0096】
さらに加えて、本実施の形態においては、所定のマイクロチップ1、100に所定のリーダライタ3、5、7が適用されない場合には、例えばチップID等の情報にスクランブルが施されて読み取り不可能となるための適宜な手段を、当該リーダライタ3、5、7が備えていてもよい。換言すれば、所定のマイクロチップ1、100に所定のリーダライタ3、5、7が適用されたときに限って、前記のスクランブルが解除されるための適宜な手段を、当該リーダライタ3、5、7が備えていてもよい。また、このようなスクランブルは、マイクロチップ1、100における所定の情報について施されるものとしてもよい。これにより、物流に関する情報を、当該物流の部外者から保護することができる。
【0097】
尚、本実施の形態においては、マイクロチップ100を箱200に貼付したが、これに限定されるものではない。例えば、このマイクロチップ100を箱200の中身の商品に貼付し、当該マイクロチップ100のチップIDと対応付けられたURLが記載されたラベル等を箱200に貼付してもよい。前記の商品を、本発明において物流を管理すべき物品とみなせば、前述の実施の形態において奏される効果が奏される。箱200に前記のラベルが貼付されていれば、当該箱200を頻繁に開梱することなく、商品の物流を管理できる。
【0098】
また、本実施の形態においては、1つのマイクロチップ100が貼付された1つの箱200に商品201乃至250が梱包され流通するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、商品201乃至250が、物流の過程で前記と異なるマイクロチップが貼付された前記と異なる箱に移し替えられるものとしてもよい。この場合、前記の別のマイクロチップのROM又はサーバ10のデータベース9には、マイクロチップ100のROM203に記憶されたデータがさらに記憶されるものとすればよい。これにより、箱への移し替えがあっても、商品の物流が管理できる。
【0099】
さらに、物品の流通の前に例えば当該物品の受領者が予定されている場合には、当該受領者用IDを物流データに含め、適宜開示してもよい。このようにすれば、物品の流通に関する情報を効果的に開示し効率的に運用できる。
【0100】
===小型半導体の第二の実施の形態===
<<<情報処理部>>>
前述した実施の形態における農産物2(図1)、箱200(図9)、当該箱に梱包された商品201乃至250(図9)等に貼付されるマイクロチップ(小型半導体)1、100は、マイクロコンピュータとして動作してもよい。ここで、マイクロコンピュータとは、ROMと、RAMと、例えば当該ROMに記憶された適宜なプログラムを実行するといった高機能なCPU(情報処理部)とから構成されるものである。図2に示される制御部28を前記の高機能なCPU28とみなせば、前述した実施の形態のマイクロチップ1、100はマイクロコンピュータとなる。前記の高機能をさらに具体的に述べれば、後述するように、温度検知素子やADコンバータ等を通じて、マイクロチップ1、100は、貼付された物品又は商品の温度のデータを取得し履歴情報として管理する。さらに、後述するように、マイクロチップ1、100は、当該マイクロチップ1、100に対する全アクセス履歴のデータをRAM24(図2)に蓄積したり、ROM23(図2)又はRAM24に記憶されたデータにスクランブルを施した状態でリーダライタ3、5、7等に出力させたりする。
【0101】
例えば、ワクチン、冷凍食品、生鮮食品、ワイン等、保管及び流通の段階で厳密に温度管理が必要な物品又は商品においては、生産業者から消費者に渡るまでの温度履歴の情報が重要である。そこで、本実施の形態のマイクロチップ1、100が、適宜な温度検知素子からの出力をAD変換するためのADコンバータをさらに搭載するものとする。ここで、温度検知素子は、例えばサーミスタであり、マイクロチップ1、100の外部にあってADコンバータと接続可能なものであってもよいし、マイクロチップ1、100に内蔵されるものであってもよい。また、ADコンバータは、温度検知素子から出力されるアナログ信号を、CPU28による処理が可能なデジタル信号からなるデータに変換するものである。このような温度履歴を前述した物流データに加え、当該物流データを前述したシステムにおいて消費者等に開示すれば、物品又は商品の品質等に関する信頼性が向上する。また、このような温度履歴は、物品又は商品の物流の追跡にも有用となり得る。つまり、物品又は商品の温度履歴が、当該物品又は商品の予定されていた物流の履歴と矛盾しないものであるか否かを確認することによって、当該物品又は商品の物流の正当性を判断できる。例えば、冷凍庫にて運搬された物品又は商品に貼付されたマイクロチップ1、100の有する温度データは氷点下のはずである。
【0102】
また、前述したマイクロチップ1、100を用いれば、例えば複数の流通業者の関わった全ての履歴を当該RAMに記憶させることができる。例えば、このようなマイクロチップ1、100が、流通業者(A)、流通業者(B)、流通業者(C)、及び流通業者(D)の有する各携帯電話機によってアクセスされるものとする。例えば、これらの流通業者の携帯電話機を識別するIDを、ID(A)、ID(B)、ID(C)、及びID(D)とするとき、各アクセス毎にマイクロチップ1、100に入力されるIDを、ID(A)と、ID(A)・ID(B)と、ID(A)・ID(B)・ID(C)と、ID(A)・ID(B)・ID(C)・ID(D)といった形式にて、当該入力の順序がわかるようにCPU28によって処理し、RAM24に記憶させる。つまり、CPU28は、マイクロチップ1、100にアクセスした全流通業者のID及び当該アクセスの順序を当該マイクロチップ1、100自身に記憶させることとなる。このように、マイクロチップ1、100がサーバ10(図1)の機能の一部を担うことにより、当該サーバ10のデータベース9を度々参照する必要がなくなり、物流管理がより効率的になる。
【0103】
さらに、前述したマイクロチップ1、100において、所定のマイクロチップ1、100に所定のリーダライタ3、5、7が適用されない場合には、例えばチップID等の情報にスクランブルが施されて読み取り不可能となるための適宜な処理をするようにCPU28が動作してもよい。換言すれば、所定のマイクロチップ1、100に所定のリーダライタ3、5、7が適用されたときに限って、前記のスクランブルが解除されるための適宜なプログラムを、例えばROM23が記憶していてもよい。また、このようなスクランブルは、マイクロチップ1、100における所定の情報について施されるものとしてもよい。これにより、物流に関する情報を、当該物流の部外者から保護することができる。
【0104】
加えて、マイクロチップ1、100のRAM24に記憶されるデータについて、直接暗号化を施してもよい。即ち、ROM23から適宜な暗号化プログラムをマイクロチップ1、100が読み出して実行することにより、前記のデータの暗号化を図る。これにより、物流に関する情報を、当該物流の部外者から保護することができる。
【0105】
前述したマイクロチップは、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム砒素(GaAs)、炭素クラスタ(C70)等の主として無機物質からなる半導体に限定されるものではない。マイクロチップは、例えば、合成DNAや糖タンパク等を主たる成分とし半導体の特性を有する記憶媒体又は情報処理媒体であってもよい。また、例えば、マイクロチップは、微小電圧の印可によって絶縁体から導電体に遷移できる物質からなる記憶媒体又は情報処理媒体であってもよい。さらに、例えば、マイクロチップは、電子エネルギー準位におけるバンド幅が前記の無機物質からなる半導体のバンド幅と近似した物質からなる記憶媒体又は情報処理媒体であればいかなるものでもよい。
【0106】
<<<貼りかえ防止>>>
また、マイクロチップの貼りかえの恐れのある外面を有する物品又は商品のロットを想定する。例えばこのロット中のいくつかの物品又は商品の内部に、外面に貼付される前述したマイクロチップとは別のマイクロチップを予め入れておく。前記の内部のマイクロチップのチップIDのデータは、前記の外面に貼付されるマイクロチップのチップIDのデータと互いに関連付けられている。内部にマイクロチップが入れられた物品又は商品の流通において、外面に貼付されたマイクロチップのチップIDをリーダライタで読み取る際に、当該リーダライタは当該内部のマイクロチップのチップIDも同時に読み取るものとする。ここで、リーダライタ又は当該リーダライタが備えられた携帯電話機等は、外面に貼付されたマイクロチップのチップIDと、内部に入れられたマイクロチップのチップIDとの関連付けを認識する適宜な手段を有するものとする。リーダライタ又は当該リーダライタが備えられた携帯電話機等は、もし前記の関連付けが認められないとき、物品又は商品の外面に貼付されたマイクロチップに貼りかえ等の不正があった旨を前記の読み取り動作を行う者に通知するアラーム等を備えてもよい。また、このリーダライタ又は当該リーダライタが備えられた携帯電話機等は、前記の旨をサーバにも通知するようになっていてもよい。これにより、本発明の物流管理システムにおいて、もしマイクロチップが貼りかえられることがあっても、これが発覚し易くなる。これは、マイクロチップの貼りかえといった不正を抑止する効果も奏する。よって、物流管理の信頼性が向上する。
【0107】
さらに、商品情報以外にチップIDに対して、ロット(グループ化)情報或いはロットに関連したシリアルナンバーをサーバ側で配し、その商品ロットが流通した場合に、ロットでの分配を次々に記述し、最終的に他のロットとの衝突があった場合に、アラームを発生させサーバ側に通知する。これにより、本発明の物流管理システムにおいて、もしマイクロチップが貼りかえられることがあっても、これが発覚し易くなる。これは、マイクロチップの貼りかえといった不正を抑止する効果も奏する。よって、物流管理の信頼性が向上する。
【0108】
===その他===
図12に示されるように、生産者(出荷者)から流通業者(中間者)を経て消費者(受領者)に至るまでの農産物(物品)の物流を管理するシステムについて説明する。これは、生産者から消費者が直接、農産物を購入するシステムを表わす。
生産者においては、生産者に関連して暗号化されたIDをデータベースにて参照し、生産者によるICチップ(小型半導体)へのアクセスの有無をRAM信号化して、このICチップに記述する。また、アクセスログをデータベースに記述する。ICチップ中のRAM及びROMに対しては、リーダー/ライター(読み書き手段)によって読み取り及び書き込みが行なわれる。さらに、暗号化コード化した生産履歴(物流データ)は、このROM固有情報(半導体用ID)に対応付けられる。
【0109】
図12に示されるように、生産者から出荷された農産物を受取った流通業者においては、流通業者に関連して暗号化されたIDをデータベースにて参照し、流通業者によるICチップへのアクセスの有無をRAM信号化して、このICチップに記述する。また、アクセスログをデータベースに記述する。さらに、暗号化コード化した生産履歴を、このROM固有情報に対応付ける。
流通業者が提供した農産物を購入した消費者は、暗号化コード化した生産履歴を、このROM固有情報に対応付け、RAM情報記述経路から、出荷及び流通の経路を確認する。
このようなシステムによれば、アクセスログのみを書き込むために、データの量が少なくてすむ。また、ICチップに固有のIDと暗号化された生産履歴とが一度、対称化されれば、データトラフィック量は極めて少なくてすむ。さらに、このようなシステムの外からのデータ改ざんが物理上不可能である。
【0110】
図13を参照しつつ、「生産」、「流通」、及び「食卓」までの農産物の流れについて説明する。図13に示されるように、生産現場において、農産物の栽培、収穫、及び出荷が行なわれる。出荷時に生産履歴との照会123を生産履歴から取得し暗号化する。この暗号化データをICチップに固有のIDと対応付ける。そして、前記の暗号化したものをデータベースに書き込む。
「流通」においては、配送、仕分、及び納品が行なわれる。ICチップの複号と同時に照会123を暗号化し、これらをデータベースに書き込む。「食卓」においては、消費及び加工が行なわれる。データベースにアクセスし、ICチップを複号し、生産履歴及び流通経路を閲覧する。
【0111】
図13に示されるように、生産データのデータ要素の種別とその結合様式を格納する。データベースへのアクセスの有無をチップへ書き込む。携帯端末IDを格納する。入力者IDを格納する。また、流通業者IDを格納する。前記のデータベースを更新したデータベースアクセスの有無をチップに書き込む。携帯端末IDを格納する。入力者IDを格納する。
【0112】
物流データの暗号化方式として、図14に示すような形態が挙げられる。また、データベースとして、図15に示すような形態が挙げられる。
尚、生産者又は物品を特定するIDが複合する場合、即ち生産者が異なる又は品目(物品)が複数の場合、図16に示すような形態でもよい。栽培及び収穫において一定条件で栽培し、履歴より検証する。各品目で同質、及び同程度などの条件のものを同一条件で抽出の上で集積する。
【0113】
図16に示されるように、倉庫にて入庫したチップを全て読み込む。即ち、ロット登録する。出荷時には、複数ID品を集計して管理する。この際、データベース検索機能により、ロットIDと出庫量との整合を確認する、即ちロット条件を確認する。
ICチップ回収の利点として、生産からの経路がいもづる式に検索できることが挙げられる。これにより、ICチップ複製不能化を施す暗号化によるセキュリティ技術に加えて複号から認識した経路を遡ることが可能となる。
また、消費者からのクレームや購入動機がバーコード読み取りよりも多角的に検索可能である。即ち、バーコードでは検証できない様々な角度から追求が可能である。
【0114】
生産者用、流通業者用、及び消費者用の携帯電話機のディスプレイの表示例として、図17乃至19に示すような形態が挙げられる。図17には、生産者用携帯電話機のディスプレイに表示された生産履歴情報及び物流履歴情報の一例が示されている。図18には、流通業者用携帯電話機のディスプレイに表示された生産履歴情報及び物流履歴情報の一例が示されている。図19には、消費者用携帯電話機のディスプレイに表示された生産履歴情報及び物流履歴情報の一例が示されている。
【0115】
【発明の効果】
物流に携わる流通業者の不正行為の発覚及び追跡が可能となり、当該物流に使用される小型半導体の再利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における物流管理システムの全体構成図である。
【図2】本実施の形態におけるマイクロチップの電気的構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態における携帯電話機の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施の形態における生産業者による農産物出荷時の処理を説明するフローチャートである。
【図5】本実施の形態における生産業者用携帯電話機のディスプレイに表示された生産履歴情報及び物流履歴情報の一例を示す図である。
【図6】本実施の形態における流通業者による農産物納品までの処理を説明するフローチャートである。
【図7】本実施の形態における販売業者による農産物受領後の処理を説明するフローチャートである。
【図8】本実施の形態における販売業者用携帯電話機のディスプレイに表示された生産履歴情報及び物流履歴情報の一例を示す図である。
【図9】本実施の形態における物流管理システムのもう一つの全体構成例を示す図である。
【図10】本実施の形態における物流管理システムを構成するサーバの有するデータベースに格納された物流データのもう一つの構成例を示す図である。
【図11】本実施の形態における消費者用携帯電話機のディスプレイに表示されたホームページの一例を示す図である。
【図12】物流管理システムの一例を示す全体構成図である。
【図13】生産者から消費者に至るまでの物流の処理の一例を説明する図である。
【図14】暗号化の方式の一例を示す図である。
【図15】データベースの一例を示す図である。
【図16】IDの結合の一例を説明する図である。
【図17】生産者の携帯電話機のディスプレイに表示された物流データの一例を示す図である。
【図18】流通業者の携帯電話機のディスプレイに表示された物流データの一例を示す図である。
【図19】消費者の携帯電話機のディスプレイに表示された物流データの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロチップ 2 農産物
3、5、7、710 リーダライタ
4 生産業者用携帯電話機 6 流通業者用携帯電話機
8 販売業者用携帯電話機 810 消費者用携帯電話機
9 データベース 10 サーバ
11 インターネット 22 アンテナ
23 ROM 24 RAM
25 送受信部 26 電源回路
27 受信回路 28 制御回路
29 送信回路 31 インターフェイス
32 メモリ 33 キー操作部
34 操作制御部 35 ディスプレイ
36 表示制御部 38 制御部

Claims (36)

  1. 出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの食品に関わる物品の流通に関する物流履歴を含む物流データを管理する物流管理システムであって、
    前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及びアクセスを受けたことを特定可能なアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が添付され、
    前記物流管理システムは、
    情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、
    前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、
    前記サーバは、
    前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDを使用した前記出荷者用情報処理装置からのアクセスの際に、該出荷者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記出荷者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記出荷者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記中間者に対応付けられた中間者用IDを使用した前記中間者用情報処理装置からのアクセスの際に、該中間者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記中間者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記中間者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者に対応付けられた受領者用IDを使用した前記受領者用情報処理装置からのアクセスの際に、該受領者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記受領者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして前記受領者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者用情報処理装置からのアクセスにもとづき前記物品についての物流データを保存したときに、保存したアクセス情報により不正の有無を判定するとともに、前記データベースに保存されている前記物品について前記出荷者によって予め選定された流通業者の中間者用IDと前記物品についての物流データとして保存されている中間者用IDとを比較することで不正における中抜きされた流通業者が何れの中間者であるかを判定し、該判定結果を前記受領者用情報処理装置に送信する、
    ことを特徴とする物流管理システム。
  2. 前記サーバは、前記物品についての物流データを保存したあと、前記物品に対応付けられた前記半導体用IDに対応する物流データのうち一部又は全てを前記受領者用情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の物流管理システム。
  3. 前記小型半導体の前記読み取り専用メモリはROMであることを特徴とする請求項1又は2に記載の物流管理システム。
  4. 前記小型半導体の前記書き込み可能メモリはRAMであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物流管理システム。
  5. 前記物流データは、前記データベースにおいて暗号化されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の物流管理システム。
  6. 前記食品に関わる物品は、1又は複数の食品を格納する容器であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の物流管理システム。
  7. 前記1又は複数の食品には、それぞれ商品用IDが読み取り可能な商品用タグが貼付されるとともに、前記容器には前記半導体用IDが読み取り可能な前記小型半導体が貼付され、前記商品用IDは、該当の前記食品が格納される前記容器に貼付される前記小型半導体の前記半導体用IDに対応付けられていることを特徴とする請求項6に記載の物流管理システム。
  8. 前記商品用タグは、前記商品用IDが格納されたメモリを有する小型半導体であることを特徴とする請求項7に記載の物流管理システム。
  9. 前記サーバは、前記物品の流通に関する物流データ、及び/又は、前記食品に関する情報のホームページをディスプレイに表示させるためのリソースを記憶しており、前記商品用IDは、前記ホームページのURLであることを特徴とする請求項7に記載の物流管理システム。
  10. 前記小型半導体は、前記物品又は前記食品の流通に関する情報を処理するための情報処理部をさらに有してなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の物流管理システム。
  11. アクセス情報は、半導体用IDが受けたアクセス回数の総数を示すアクセス回数情報であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の物流管理システム。
  12. 出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの食品に関わる物品の流通に関する物流履歴を含む物流データを管理する物流管理システムに用いられる小型半導体であって、
    前記小型半導体は、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及びアクセスを受けたことを特定可能なアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有し、前記物品に貼付され、
    前記物流管理システムは、
    情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、
    前記物流データを保存するデータベースを有するサーバとを備えてなり、
    前記サーバは、
    前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDを使用した前記出荷者用情報処理装置からのアクセスの際に、該出荷者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記出荷者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記出荷者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記中間者に対応付けられた中間者用IDを使用した前記中間者用情報処理装置からのアクセスの際に、該中間者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記中間者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記中間者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者に対応付けられた受領者用IDを使用した前記受領者用情報処理装置からのアクセスの際に、該受領者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記受領者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして前記受領者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者用情報処理装置からのアクセスにもとづき前記物品についての物流データを保存したときに、保存したアクセス情報により不正の有無を判定するとともに、前記データベースに保存されている前記物品について前記出荷者によって予め選定された流通業者の中間者用IDと前記物品についての物流データとして保存されている中間者用IDとを比較することで不正における中抜きされた流通業者が何れの中間者であるかを判定し、該判定結果を前記受領者用情報処理装置に送信する、
    ことを特徴とする物流管理システムに用いられる小型半導体。
  13. 前記サーバは、前記物品についての物流データを保存したあと、前記物品に対応付けられた前記半導体用IDに対応する物流データのうち一部又は全てを前記受領者用情報処理装置に送信することを特徴とする請求項12に記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  14. 前記読み取り専用メモリはROMであることを特徴とする請求項12又は13に記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  15. 前記書き込み可能メモリはRAMであることを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  16. 前記物流データは、前記データベースにおいて暗号化されてなることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  17. 前記食品に関わる物品は、1又は複数の食品を格納する容器であることを特徴とする請求項12乃至16のいずれかに記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  18. 前記1又は複数の食品が格納される前記容器に貼付され、読み取り可能な前記半導体用IDと、該当の前記食品のそれぞれに貼付された商品用タグにおいて読み取り可能な商品用IDとが対応付けられている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  19. 前記商品用タグは、前記商品用IDが格納されたメモリを有する小型半導体であることを特徴とする請求項18に記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  20. 前記サーバは、前記物品の流通に関する物流データ、及び/又は、前記食品に関する情報のホームページをディスプレイに表示させるためのリソースを記憶しており、前記商品用IDは、前記ホームページのURLであることを特徴とする請求項18に記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  21. 前記物品又は前記食品の流通に関する情報を処理するための情報処理部をさらに有してなることを特徴とする請求項12乃至20のいずれかに記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  22. アクセス情報は、半導体用IDが受けたアクセス回数の総数を示すアクセス回数情報であることを特徴とする請求項12乃至21のいずれかに記載の物流管理システムに用いられる小型半導体。
  23. 出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの食品に関わる物品の流通に関する物流履歴を含む物流データを管理する物流管理システムに用いられるサーバであって、
    前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及びアクセスを受けたことを特定可能なアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、
    前記サーバは、前記物流データを保存するデータベースを有し、
    前記物流管理システムは、
    情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、
    前記サーバとを備え、
    前記サーバは、
    前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDを使用した前記出荷者用情報処理装置からのアクセスの際に、該出荷者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記出荷者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記出荷者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記中間者に対応付けられた中間者用IDを使用した前記中間者用情報処理装置からのアクセスの際に、該中間者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記中間者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記中間者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者に対応付けられた受領者用IDを使用した前記受領者用情報処理装置からのアクセスの際に、該受領者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記受領者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして前記受領者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者用情報処理装置からのアクセスにもとづき前記物品についての物流データを保存したときに、保存したアクセス情報により不正の有無を判定するとともに、前記データベースに保存されている前記物品について前記出荷者によって予め選定された流通業者の中間者用IDと前記物品についての物流データとして保存されている中間者用IDとを比較することで不正における中抜きされた流通業者が何れの中間者であるかを判定し、該判定結果を前記受領者用情報処理装置に送信する、
    ことを特徴とする物流管理システムに用いられるサーバ。
  24. 前記物品についての物流データを保存したあと、前記物品に対応付けられた前記半導体用IDに対応する物流データのうち一部又は全てを前記受領者用情報処理装置に送信することを特徴とする請求項12に記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  25. 前記小型半導体の前記読み取り専用メモリはROMであることを特徴とする請求項23又は24に記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  26. 前記小型半導体の前記書き込み可能メモリはRAMであることを特徴とする請求項23乃至25のいずれかに記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  27. 前記物流データは、前記データベースにおいて暗号化されてなることを特徴とする請求項23乃至26のいずれかに記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  28. 前記食品に関わる物品は、1又は複数の食品を格納する容器であることを特徴とする請求項23乃至27のいずれかに記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  29. 前記1又は複数の食品には、それぞれ商品用IDが読み取り可能な商品用タグが貼付されるとともに、前記容器には前記半導体用IDが読み取り可能な前記小型半導体が貼付され、前記商品用IDは、該当の前記食品が格納される前記容器に貼付される前記小型半導体の前記半導体用IDに対応付けられていることを特徴とする請求項28に記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  30. 前記商品用タグは、前記商品用IDが格納されたメモリを有する小型半導体であることを特徴とする請求項29に記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  31. 前記物品の流通に関する物流データ、及び/又は、前記食品に関する情報のホームページをディスプレイに表示させるためのリソースを記憶しており、
    前記商品用IDは、前記ホームページのURLである、
    ことを特徴とする請求項29に記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  32. 前記小型半導体は、前記物品又は前記食品の流通に関する情報を処理するための情報処理部をさらに有してなることを特徴とする請求項23乃至31のいずれかに記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  33. アクセス情報は、半導体用IDが受けたアクセス回数の総数を示すアクセス回数情報であることを特徴とする請求項23乃至32のいずれかに記載の物流管理システムに用いられるサーバ。
  34. 出荷者から中間者を経て受領者に至るまでの食品に関わる物品の流通に関する物流履歴を含む物流データを管理する物流管理システムに用いられる物流管理方法であって、
    前記物品には、半導体用IDが格納された読み取り専用メモリ、及びアクセスを受けたことを特定可能なアクセス情報が記録される書き込み可能メモリを有する小型半導体が貼付され、
    前記物流管理システムは、
    情報通信ネットワークを介して互いに通信可能な、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた出荷者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた中間者用情報処理装置と、
    前記読み取り専用メモリ及び前記書き込み可能メモリから前記半導体用ID及び前記アクセス情報を読み取り、前記書き込み可能メモリの前記アクセス情報を更新する読み書き手段を備えた受領者用情報処理装置と、
    前記物流データを保存するデータベースとを備え、
    前記サーバは、
    前記出荷者に対応付けられた出荷者用IDを使用した前記出荷者用情報処理装置からのアクセスの際に、該出荷者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記出荷者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記出荷者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記中間者に対応付けられた中間者用IDを使用した前記中間者用情報処理装置からのアクセスの際に、該中間者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記中間者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして、前記中間者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者に対応付けられた受領者用IDを使用した前記受領者用情報処理装置からのアクセスの際に、該受領者用情報処理装置が備える前記読み書き手段によって前記小型半導体の前記読み取り専用メモリから読み取られた前記半導体用IDと、前記受領者用情報処理装置により更新された前記アクセス情報とを受信し、前記データベースにおいて前記半導体用IDに対応する前記物品についての物流データとして前記受領者用IDと前記アクセス情報とを保存し、
    前記受領者用情報処理装置からのアクセスにもとづき前記物品についての物流データを保存したときに、保存したアクセス情報により不正の有無を判定するとともに、前記データベースに保存されている前記物品について前記出荷者によって予め選定された流通業者の中間者用IDと前記物品についての物流データとして保存されている中間者用IDとを比較することで不正における中抜きされた流通業者が何れの中間者であるかを判定し、該判定結果を前記受領者用情報処理装置に送信する、
    ことを特徴とする物流管理方法。
  35. 前記サーバは、前記物品についての物流データを保存したあと、前記物品に対応付けられた前記半導体用IDに対応する物流データのうち一部又は全てを前記受領者用情報処理装置に送信することを特徴とする請求項34に記載の物流管理方法。
  36. アクセス情報は、半導体用IDが受けたアクセス回数の総数を示すアクセス回数情報であることを特徴とする請求項34又は35に記載の物流管理方法。
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