JP4342406B2 - 積層材の接着方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、丸太を切削して得られた単板を、接着剤により厚さ方向に複数枚接着して積層材を製造する際の、積層材の接着方法及び装置に関するものである。
前記積層材を製造するために、図1に概略を示すようなLVL(Laminated Veneer Lumber)製造装置が、非特許文献1で提案されている。
該装置は、単板送り装置(図示せず)が夫々設けられている第1ホットプレスX、第2ホットプレスY、第3ホットプレスZが間隔をおいて配備されおり、各ホットプレスは上下動自在の一対の熱板X1、Y1、Z1からなっている。
単板を接着する際は、最初に、単板送り装置により供給された斜線を引いて示す2枚の単板Aで一方側の単板Aに接着剤を塗布して繊維方向を一致させて重ね合わせ、この重ねた単板Aを第1ホットプレスXの間に送りし、第1ホットプレスXにより加熱圧締し2枚の単板Aを接着する。次いで第1ホットプレスXの圧締を開放した後、この接着された2枚の単板A(以下、接着単板Aという)を第2ホットプレスYの間に搬送する。この搬送する途中に、接着単板Aの表裏両側に単板送り装置により供給され、接着単板A側の面に接着剤が塗布された斜線を引いて示す2枚の単板Bを、単板Aと繊維方向を一致させて重ね合わせ、この状態で第2ホットプレスYの間に搬送し、加熱圧締して接着単板Aの表裏両側に各々単板Bを接着する。
次いで第2ホットプレスYの圧締を開放した後、この接着された4枚の単板A、B(以下、接着単板ABという)を第3ホットプレスZの間に搬送する。この搬送する途中に、接着単板ABの表裏両側に単板送り装置により供給され、接着単板AB側の面に接着剤が塗布された斜線を引いて示す2枚の単板Cを単板Aと繊維方向を一致させて重ね合わせ、この状態で第3ホットプレスZの間に搬送し、加熱圧締して接着単板ABの表裏両側に各々単板Cを接着する。
これら動作を繰り返して厚さ方向に6層となるように順次単板を接着し且つ搬送してLVLを製造するが、各単板は図1に示す様に、LVLの厚さ方向と直交する方向で隣り合う単板A同士、単板B同士、単板C同士は、各々その繊維方向の両端部である木口を密接した状態で且つこれら密接した木口と木口の継ぎ目を厚さ方向では階段状となる様に、単板送り装置で供給して接着している。
「合板工業70号第10頁〜第18頁」日本合板工業組合連合会:昭和47年11月発行
上記非特許文献1には、各ホットプレスでの加熱圧締の作動が示されていない。
通常のホットプレスは、一対の熱板のうち、一方が、固定された位置にある他方に向けて圧接される構成であり、上記方法及び装置がこれらホットプレスの構成であると、次のような問題がある。
即ち、仮に下側の熱板が固定され上側の熱板が下方に向けて圧接される構成であると、下側の熱板X1、Y1、Z1の上面の上下方向の位置関係は、熱板X1の上面に対し熱板Y1の上面は1枚の単板の厚さ分だけ、また熱板Z1の上面は2枚の単板の厚さ分だけ下方に位置するように設けられていることになる。
しかるに前記下側の熱板X1、Y1、Z1の位置関係であると、ホットプレスY、Zの箇所で、下側の単板B、Cを供給することが困難となる。
即ち、例えばホットプレスYの箇所で、既にホットプレスXの箇所で接着されていて積層材の厚さ方向の中央となる2層の単板Aと、下側の熱板Y1との間隔に挿入する際、該間隔は1枚の単板の厚さと等しいUであるため、単板A及び熱板Y1からの摩擦力により、単板が座屈して詰まって希望する位置に供給できない。ホットプレスZの箇所でも同様である。
仮に、熱板X1の上面から熱板Y1の上面までの上下方向の距離がUより大となる位置に、また同じく熱板Z1の上面までの上下方向の距離が2Uより大となる位置に各々設けると、次の問題が生じる。
即ち、前記各々のU又は2Uより大となる量が僅かであると、積層材の自重による撓みで、例えばホットプレスYの箇所では、下側の熱板Y1に、既に接着され積層材の一部となっている単板Bが当接されてしまうのである。その結果、新たに単板Bを供給するための前記2層の単板Aと下側の熱板Y1との間隔は、Uと等しくなってしまい、前記と同様に単板Bを供給することが困難となる。
また前記各々のU又は2Uより大となる量が大きいと、積層材の自重により撓んでも、前記積層材の一部となっている単板Bが下側の熱板Y1に当接することがなく十分な間隔が形成されるため、例えばホットプレスYの箇所では、単板Bを容易に供給することができる。次に、下側の熱板Y1は固定されているため、上側の熱板Y1が下方に向けて移動し、下側の熱板Y1との間で各単板Bを2層の単板Aに圧接し接着する。しかしこの圧接で、積層材は図1の状態から上側の熱板Y1により下方に押され曲がった状態となり、この状態で接着されてしまう。ホットプレスZの箇所でも同様である。その結果、得られた製品は水平方向に真直ぐとならず全体が下方に曲がった円弧状となり、使用箇所が限定され、歩留まりが大幅に低下してしまう。
本発明は、上記したLVL等の積層材を簡単な構成で実施するために発明されたものである。
本発明は、積層材を上下方向には実質的に移動しないように保持した状態を保つので、ホットプレスとLVLを水平方向に搬送する搬送装置とを特定の位置関係とし、また両者の作動タイミングを特定したものである。
本発明によれば、積層材の上下両側に順次単板を熱板により圧締して接着する場合、簡単な構成で実施でき、また特に積層材の下側への単板の供給が容易となり,更に熱板により圧締した際、積層材を曲げるような力は作用せず、得られた製品の品質を低下させることが無い。
次に発明の実施例を説明する。
本実施例では、繊維方向端部同士を接近させて連ねた2枚の単板を1組とし、接着される積層材の厚み方向の略中心層より表裏両側において、後述するように繊維方向の端部が互いに厚み方向と直交する方向にずれた状態で重ね、熱板による加熱圧締を順次繰り返して厚み方向で8層となる積層材を製造する装置を用いる。
該装置の構成を図2から図11に基づいて説明すると、図2は概略平面図、図3は図2の一部省略AA’視図、図4は図3の一部BB視図、図5は図2の一部DD視図、図6は図2の一部AA”視図、図7は図2の一部EE視図、図8は図2の一部FF視図、図9は図8の一部GG視図、図10は図2の一部HH視図、図11は基準積層材の概略図である。
また図2に示す3は単板挿入部材、15は接着剤塗布部材、27は横移動装置、71は反転搬送装置、101は下側単板供給部材、127は上側単板重ね合わせ部材、141は加熱圧締部材である。
尚、実施例で用いる単板5は全て乾燥されていて、厚み4mm、繊維方向の長さ1000mm、繊維直交方向の長さ1000mmの形状である。
上記各部材を詳細に説明する。
単板挿入部材3には図3に示す様に、繊維方向を図3の左右方向とし上下方向に複数枚堆積されている単板5群の、最上層の単板5の高さが常に定位置を保つように、検知器、昇降機(共に図示せず)等により自動制御されて設けられている。
また単板5群の上方には、単板5を1枚づつ取り出すための吸着部材6が備えられている。吸着部材6にはその下面側に下方に開いたコップ状の吸着体7が単板5の繊維直交方向に複数配備されており、吸着体7は図4に示すように、中心に貫通穴が形成されており、単板5の表面になじみ易くする為に材質が合成ゴム、スポンジ等の弾性体で構成されている。
8は吸着体7を吸引箱9に固定するための、中央部に同様に貫通穴が形成されている止め具であり、同じく吸引箱9に形成された貫通穴と各々合致するように取り付けられている。吸引箱9の吐出口9aは開閉器(図示せず)を介して送風機(図示せず)の吸引側に連結され、該開閉器が開の状態では矢印のように空気が流れ、該吸着体7で単板5を吸着できる。
尚、該吸着部材6は、シリンダ(図示せず)等により、矢印方向に即ち図3において上下方向及び左右方向に往復移動自在に構成されている。
また11は各々矢印方向に回転駆動している一対の挿入ロールであり、単板5を挟持して繊維方向即ち図3の右方向に搬送する。
接着剤塗布部材15は図3に示すように、一対の挿入ロール11の搬送方向下手側に設けられている。接着剤塗布部材15は、公知の塗布装置と同様に、熱硬化性の接着剤16を塗布ロール17と調整ロール19との間に収容し、塗布ロール17と調整ロール19との隙間の変更により単板5に塗布する接着剤の塗布量が調整される。尚、実施例で塗布量は片面で1平方メートル当たり210グラムとなるように調整されている。
21は塗布ロール17と調整ロール19を一体的に上下移動させるシリンダである。該シリンダ21の作動で塗布ロール17を、固定ロール23との間隔が単板5に接着剤16を塗布するべく単板5の厚さより若干小となる下降位置と、固定ロール23で搬送される単板5に塗布ロール17が当たらず十分に離れた上昇位置との間を移動待機させる。
接着剤塗布部材15の単板搬送方向下手側には、単板5を図3で左から右方向に搬送・停止するための回転駆動・停止自在な多数の第1搬送ロール29が、また後述する第2縦定規板47’より搬送方向下手側には同じく左から右方向に搬送・停止するための回転駆動・停止自在な多数の第2搬送ロール73が間隔をおいて多数配備されている。
接着剤が塗布された単板5を、第1搬送ロール29で搬送し所定位置で停止させること、該停止した単板5を第1搬送ロール29上で搬送方向と直交する方向の位置を修正させること、及び該修正した単板5を該直交する方向に移動させることのために設けた横移動装置27は、図3に示すように構成されている。
即ち、31は、第1搬送ロール29で搬送される単板5の搬送方向下手側端部が所定位置に到達したことを検出する検出器である。
また検出器31より搬送方向で約500mm上手側であって且つ搬送方向と直交する方向の両側には、単板5の搬送方向と直交する方向に即ち図2に示すY1,Y2方向にエアシリンダ(図示せず)により夫々往復移動自在な第1横定規板33,35が配備されている。これら横定規板33及び35は、待機時は両者の間隔が1000mmより大で且つ単板5の搬送の妨げとならぬ位置にあり、エアシリンダの作動により互いに最も接近した状態で、両者の間隔が1000mmで且つ両者の中央の位置が第1搬送ロール29の軸中心線方向の中央の位置と一致するように設定されている。
更に、図3に示すように、検出器31の単板搬送方向下手側には、第1搬送ロール29で搬送される単板5が所定位置に到達したことを検出する検出器37が配備されている。
また図3に示すように、検出器37より同搬送方向下手側直後の位置で、シリンダ41の作動により、搬送される単板5の搬送方向下手側端部に当たり搬送を妨げる位置と下方の単板5に当たらない位置との間を往復移動自在な第1縦定規板39が配備されている。
更には該第1縦定規板39より同搬送方向120mm下手側の位置に、シリンダ49の作動により、搬送される単板5の同端部に当たり搬送を妨げる位置と下方で単板5に当たらない位置との間を往復移動自在な第2縦定規板47が配備されている。
一方第1縦定規板39より同搬送方向上手側にある第1搬送ロール29の上方には、吸着部材6と同様な構成の吸着部材43が、シリンダ45により上下移動自在に配備されている。
また第2縦定規板47より同搬送方向上手側には、単板を所定位置まで搬送するために、以下のように構成される第1単板横移動装置が設けられている。
即ち図2に示す様に、同搬送方向と直交方向の水平に伸びる2本の棒状部が同一端側で連結され平面で見た時コ状となる持上げバー51が配置されている。
該持上げバー51は、該連結された側で後述する支持台53に対し上下方向に移動自在に設けられている。即ち図5に示すように、支持台53に固定された電動機55により回転させられる雄ねじ56が、持上げバー51に固定され検出部を兼用する雌ねじ51aに挿通されており、雄ねじ56の回転により持上げバー51が上下動する。
57は持上げバー51の検出部を検出して下降位置を検出する反射光電検出器で、また58は持上げバー51の上昇位置を検出する反射光電検出器であり、持上げバー51が各々後述する位置に至った時に検出信号を出すように配置されている。
また支持台53はその上端を図5に示すように2個のプーリー63に掛け渡されたベルト61に連結されており、電動機65により走行させられるベルト61により矢印方向に往復移動及び停止自在となっている。
67は電動機65により支持台53が右方向に移動した時の位置を検出する反射光電検出器であり、68は同じく支持台53が左方向に移動した時の位置を検出する反射光電検出器である。
またこれら第1単板横移動装置の、第1搬送ロール29の搬送方向下手側1000mmの位置には、第1単板横移動装置と同様な構成の第2単板横移動装置が配置されており、便宜上、第1単板横移動装置の各部材に対応する第2単板横移動装置の各部材を述べる場合は符号に’をつけて(例えば検出器37に対し検出器37’)示す。
一方、反転搬送装置71は図6に示すように、構成されている。 即ち、第2搬送ロール73で搬送される単板5の搬送方向下手側端部が到達したことを検出する検出器75が所定位置に配備されている。
検出器75より同搬送方向約500mm上手側の繊維直交方向の両側には、第1横定規板33,35と同様の構成で且つ同様に作動するある第2横定規板77,79が図2に示すY1,Y2方向に夫々往復移動自在に設けられている。
更に、図6に示すように、検出器75より搬送方向下手側に若干離れた位置には、単板5の同下手側端部が到達したことを検出する検出器81が配備されている。この検出器81の同下手側直後には、シリンダ85により単板5の搬送路と交差する位置と搬送路外の位置との間を往復移動自在な縦定規板83が設けられている。
縦定規板83より搬送方向約500mm上手側には、反転搬送装置71の一方を構成する次のような構成の第1吸着反転装置が配置されている。
即ち、図6に示すように、待機時は吸着部材6と同様な構成の吸着部材87が吸着体7を上向き状態で第2搬送ロール73の搬送路より下方となるように設けられている。
吸着部材87は、図7に示すように、支持台91に対し上下方向に移動自在に設けられている。また支持台91に固定されたサーボモータ93により回転させられる雄ねじ90が、吸着部材87に固定され雌ねじ90aに挿通されており、雄ねじ90の回転により吸着部材87が上下動する。
支持台91は軸92を回転軸として回転自在に構成され、モータ(図示せず)により軸92を回転軸として支持台91を介して吸着部材87を実線で示す待機位置から二点鎖線で示す反転待機位置へ約180度往復回動させることができる。尚、95はサーボモータ93の回転角をエンコーダ等で検出することで、後述する基準位置に対する吸着部材87の位置を検出する位置検出器であり、95’も同様に検出する。
更にこれら第1吸着反転装置と同様な構成の第2吸着反転装置が、第1吸着反転装置の搬送方向1000mm下手側に配備されており、便宜上、第1吸着反転装置の各部材に対応する第2吸着反転装置の各部材を述べる場合は符号に’をつけて(例えば検出器81に対し検出器81’)示す。
次に下側単板供給部材101を説明する。
図2に示す103は、二点鎖線で示す繊維方向に連ねた2枚の単板を載せた状態で、後述する加熱圧締部材141の箇所へ供給するべく左右方向に往復移動自在の挿入板である。挿入板103は図2に示すように設けられている一対のガイド部材105により、移動方向と直交する方向の両端の箇所で案内支持されており、該直交する方向の長さは1300mmとなっている。
また図8に示す111はプーリー113に掛け渡されたベルトであり、電動機115により正逆回転・停止される。116は電動機115の回転角を検出するエンコーダー等の位置検出器であり、後述するようにベルト111により移動させられる挿入板103の位置を検出する。
ベルト111には図9に示すように、上向きに広がる円錐状の貫通穴111aが形成されていて、挿入板103に一体に取り付けらた同じく円錐状の突部103aが係合可能となっている。両者が係合した場合は、ベルト111に対し挿入板103が位置決めされると共に、ベルト111の走行により挿入板103が一対のガイド部材105上を移動させられる。
また両者が係合した状態で、挿入板103に上向きの力が加わると、係合状態が解放され、挿入板103はベルト111に対し自由になる。尚、挿入板103は熱伝導性の良いアルミニウム、銅等で構成する。
また図8に示す117は、挿入板103がガイド部材105上で、単板が載置されるスタート位置に到達したことを検出する反射光電検出器である。
また挿入板103は図2に示すように、後述するように単板を載せた時、単板1枚に対応する位置に厚さ方向に貫通する穴103aが6カ所形成されている。一方、該挿入板103がスタート位置にある時、図5に示すように、各穴103aに対応する下方位置に穴103aより小さい径の丸棒121が設けられ、丸棒121の上端が夫々の穴103aより上方に突出した位置と図5に示す位置との間を上下移動自在とすべく、シリンダ123と連結されている。
次に上側単板重ね合わせ部材127を説明する。
図10に示す129は、搬送面がほぼ水平となるように支持部材(図示せず)により支持されたチェーンであり、掛け渡されたプーリー131がサーボモータ133により作動させられることで、正逆走行及び停止自在となっている。135はサーボモータ133の回転角を検出することで、後述するようにチェーン129で搬送される基準積層材1及び積層後の積層材の位置を検出するためのエンコーダー等の位置検出器である。
次に加熱圧締部材141を説明する。
図8に示すように、143は下熱板であり、図8に於ける左右方向の長さは2120mm、水平方向で左右方向に直交する幅は1100mmの大きさを有し、蒸気により摂氏180度±10度に常時加熱されている。
この下熱板143は、油圧シリンダ145により上下移動自在となっていて、圧接作動していない時は図8の待機位置にある。
また下熱板143の下側単板供給部材101側には、図8に於ける左右方向の長さは120mm、同左右方向に直交する幅は1100mmの大きさを有し、蒸気により前記と同様の温度に加熱されている第1下補助熱板147がシリンダ149により上下移動自在に配備されている。尚、第1下補助熱板147は圧接作動していない時は図8の待機位置にあり、この時の第1下補助熱板147の単板に当接される上面の位置は、同じく待機位置にある下熱板143の上面から挿入板103の厚さを加えた高さとなっており、シリンダ149の作動により単板5の厚みと同じ4mmだけ上昇するように設定されている。
また第1下補助熱板147と隣接して図8に示すように、第1下補助熱板147と同様な形状、構成で、同様に加熱されている第2下補助熱板151がシリンダ153により上下移動自在に配備されている。尚、第2下補助熱板151は圧接作動していない時は図8の待機位置にあり、この時の第2下補助熱板151の単板に当接される上面の位置は、第1下補助熱板147と同じ高さとなっており、シリンダ153の作動により上方へ単板5の厚みの2倍の8mmだけ上昇するように設定されている。
また図8で155は上熱板であり、下熱板143と同じ大きさを有し、前記と同様の温度に加熱されている。
上熱板155は下熱板143に対して上下方向で間隔をあけて相対する位置から、図8で左側即ち下側単板供給部材101側へ70mmずれた位置において、上方の待機位置と下方の各々設定された位置との間を上下移動自在に配備されている。
該上熱板155の上面側には、ねじ157,159と螺合された雌ねじ(図示せず)が各々形成されている。ねじ157は基台(図示せず)に固定された取り付け台160に設けられたサーボ−モータ161と連結され、またねじ159は、取り付け台160に回転自在に設けられている。サーボ−モータ161により回転させられるねじ157の回転を、ねじ159に伝達して同時に回転させるべく、両ねじ157,159に各々固定されたスプロケット(図示せず)にチェーン163が掛け渡されている。
また165はサーボモータ161の回転角を検出するエンコーダー等の位置検出器であり、チェーン129上に載せられた基準積層材1の厚さ方向即ち上下方向の中央の位置(以下、基準位置という)の値が、予め後述する制御器に入力されており、該基準位置に対する上熱板155の圧接面となる下面の上下方向の位置を検出する。
また上熱板155は、後述するようにした熱板143が下方から単板を介して圧接された時、位置検出器165により検出され設定された位置を保つために、油圧シリンダ169のロッドと連結されている。
即ち油圧シリンダ169の反ロッド側の油の出入口169aは電磁弁171を介して油タンクに連結され、該圧接時は電磁弁171を閉状態とする。
またサーボモータ161の駆動回転で上熱板155を上下動させる時は、油圧シリンダ169の抵抗を少なくするため電磁弁171は開状態として油が自由に出入りできるように、後述する制御器により制御されている。
また上熱板155の下側単板供給部材101側には、図8に示すように、第1下補助熱板147及び第2下補助熱板151と同様な形状、構成で、同様に加熱されている第1上補助熱板173及び第2上補助熱板177が、並べて設けられ、シリンダ175及びシリンダ179により各々上下移動自在となっている。
尚、待機位置にある時の第1上補助熱板173及び第2上補助熱板177の下面の位置は、上熱板155の下面の位置と同じ高さであり、第1上補助熱板173はシリンダ175の作動でピストンロッドが突出し切った時に下方へ単板5の厚みと同じ4mmだけ、また第2上補助熱板177は、シリンダ179の作動で同じくピストンロッドが突出し切った時に下方へ単板5の厚みの2倍の8mmだけ下降するように設定されている。
これら上熱板155、第1上補助熱板173、第2上補助熱板177、下熱板143、第1下補助熱板147及び第2下補助熱板151は、水平方向の位置関係において一対のガイド部材105の間に配置されている。
また、各第1縦定規板39、第1縦定規板39’、第2縦定規板47、第2縦定規板47’、縦定規板83、縦定規板83’は、同じく水平方向の位置関係において、これら定規板で位置出しされた単板を、後述するように基準積層材1に各単板を接着するべく移動させた時に示す各位置に至るように、配置されている。
更に、単板挿入部材3、接着剤塗布部材15、横移動装置27、反転搬送装置71、下側単板供給部材101、上側単板重ね合わせ部材127及び加熱圧接部材141の夫々を後述するように制御する制御器(図示せず)等で構成されている。
以上のように構成した装置で、単板を順次接着するが、以下のような、単板が接着される基準積層材を準備しておく。
即ち図10に示すように、1は単板を順次積層していくために予め階段状に作られた基準積層材であり、図11に示すように、基準積層材1は厚み4mmの単板を接着剤16により、繊維方向を左右方向として最下層を第1層として、上方へ第2層、第3層、・・・第8層と積層され、且つ第5層から第8層へ階段状であり、また第5層から第1層へ前記と逆の階段状に積層接着されている。
この積層接着により基準積層材1には、上下方向の長さ4mmの第1端面1a、第2端面1c、第3端面1e、第4端面1g、第5端面1i,第6端面1k、第7端面1n,第8端面1tと、各端面と直交し左右方向の長さ120mmの第1平面1b、第2平面1d、第3平面1f、第4平面1h、第6平面1m、第7平面1s、及び左右方向の長さ170mmの第5平面1jとが設けられている。
次に基準積層材1に単板を接着する作用を、図12から図37の作動説明図に基づいて説明する。
尚、同図の作動説明図の中で破線細線の大円内に示す図は、破線細線の小円で囲った部分を拡大した図である。
予め基準積層材1を図8に示すように、電動機133でチェーン129を走行させ位置検出器135からの信号により、後述する図19で説明する位置で停止待機させておく。
初期状態からの積層材の製造は、接着剤16の塗布が不要な第5層となる単板の挿入から始まる。そこで初期状態では図12(a)に示すように、一対の挿入ロール11,塗布ロール17,調整ロール19及び固定ロール23が常時矢印方向に回転していると共に、塗布ロール17は固定ロール23の上方で単板に当接されない位置に上昇待機している。
運転開始により、制御器からの信号で、第1搬送ロール29を矢印方向に回転させると共にシリンダ41’を作動させて第1縦定規板39’を搬送路に進出させる。同時に吸着部材6を下降させ、単板A5’を吸着させてから上昇させる。
次に制御器からの信号で、図12(b)に示すように、吸着部材6を右側即ちX2方向に移動させて単板A5’を挿入ロール11に挟持させて搬送すると共に吸着部材での単板A5’の吸着を解放する。
単板A5’は、固定ロール23を経て第1搬送ロール29に搬送され、やがて単板A5’の搬送方向下手側端部を検出器31により検出され、検出信号が制御器に入力されると、制御器からの信号で、図12(c)に示すように、第1搬送ロール29を停止させる。一方、この時、該検出信号により吸着部材6をX1方向の元の位置に移動させ待機させておく。
次いで所定時間後に出される制御器からの信号で、図12(d)に示すように、第1横定規板33及び第1横定規板35を互いに接近する矢印Y2方向及び矢印Y1方向に移動させる。そこで、単板5はその繊維直交方向の中央の位置が、第1搬送ロール29の軸中心線方向の中央の位置と一致するように移動し、単板A5’の横定規が出される。
単板A5’の前記移動が終了するのに充分な時間が経過後、制御器から出される信号で第1横定規板33,35を元の位置に戻すと共に、第1搬送ロール29を回転させて単板5の搬送を再開する。
次に、図13(a)に示すように、搬送されてくる単板A5’の同下手側端部を検出器37’が検出した検出信号が制御器に入力されると、単板A5’の同端部が第1縦定規板39’に当接するのに充分な時間が経過後、制御器から出される信号で、図13(b)に示すように、第1搬送ロール29を停止させる。次いでシリンダ41’を作動させて、第1縦定規板39’を搬送路外に後退させる。
次に同じく制御器から出される信号で、シリンダ45’を作動させて吸着部材43’を下降させ、単板A5’を吸着させた後に上昇させ、単板A5’を搬送路の上方に待機させる。
また吸着部材43’の上昇と共に、シリンダ41を作動させて第1縦定規板39を搬送路に進出させ、一方、次の単板を供給すべく吸着部材6を下降させ、単板A5を吸着させてから上昇させる。
次に制御器からの信号で、図13(c)に示すように、第1搬送ロール29を回転させ、次いで吸着部材6を右方向に移動させて単板A5’の場合と同様に単板A5を挿入ロール11、固定ロール23を経て第1搬送ロール29で搬送する。
搬送される単板A5の同下手側端部を検出器31が検出すると、同じく制御器からの信号で、図13(d)に示すように、第1搬送ロール29を停止させると共に、吸着部材6を左側の元の位置に戻す。
次に制御器からの信号で、前述と同様に、第1横定規板33、35で単板A5の横定規を出し、次いで第1搬送ロール29を回転させて単板A5の搬送を開始する。
次に、図14(a)に示すように、搬送されてくる単板A5の同端部を検出器37が検出されると、単板A5’の場合と同様に、単板A5の同端部が第1縦定規板39に当接するのに充分な時間が経過後、図14(b)に示すように、第1搬送ロール29の回転停止、シリンダ41の作動による第1縦定規板39を搬送路外への後退を行なう。
次いでシリンダ45の作動による吸着部材43の下降、単板A5の吸着、吸着部材43の上昇により、単板A5を搬送路の上方に待機させる。
次に、シリンダ49’を作動させて第2縦定規板47’を搬送路に進出させると共に、図3に示したシリンダ21を作動させて、図14(b)に示すように、塗布ロール17と固定ロール23との隙間が単板の厚みよりを小さくなる位置まで塗布ロール17及び調整ロール19を下降させる。
次いで吸着部材6を下降させると共に第1搬送ロール29を回転させ、単板A5、A5’の場合と同様の作動で、単板A4’を取り出し且つ塗布ロール17及び固定ロール23の間に挿入する。
そこで単板A4’の上面に接着剤16が塗布されるが、以後、この単板を接着剤付き単板A4’といい、以下でも接着剤16が塗布された単板を接着剤付き単板という。尚、吸着部材6は単板A4’の吸着を解放後、単板A5、A5’の場合と同様のタイミングで元の位置に戻る。
接着剤付き単板A4’は第1搬送ロール29で搬送され、その搬送方向下手側端部を検出器31が検出した信号を受けた制御器からの信号で、図14(d)に示すように、第1搬送ロール29を停止させる。
次いで、前述と同様に、第1横定規板33、35で接着剤付き単板A4’の横定規を出した後、第1搬送ロール29を回転させて接着剤付き単板A4’の搬送を再開する。
次に、図15(a)に示すように、搬送される接着剤付き単板A4’の同端部を検出器37’が検出すると、同様に単板5の同端部が第2縦定規板47’に当接するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で、第1搬送ロール29を停止させる。尚、この状態で接着剤付き単板A4’が、単板A5’の真下より搬送方向下手側に120mmずれた位置にある。
次いで図15(b)に示すように、次にシリンダ49’を作動させて第2縦定規板47’を搬送路外に後退させる。
次に最初に第2単板横移動装置を作動させるべく、図15(c)に示すように、持上げバー51’の検出部51a’が反射光電検出器58’に検出されるまで電動機55’を駆動させて上昇させる。その結果、図15(b)に示すように接着剤付き単板A4’と単板A5’は前記ずれた状態で重ね合わされる。
次いでシリンダ49を作動させて第2縦定規板47を搬送路に進出させる。 次に吸着部材43’に連結されている開閉器を閉じ吸着部材43’による単板A5’の吸着を解放することで、単板A4’と単板A5’は持上げバー51’で支持される。
一方、第1搬送ロール29を回転させると共に、吸着部材6を下降させ、単板A4を吸着して持上げ、以後単板A4’と同様に、図16(a)に示すように、単板A4の上面に接着剤16を塗布し、第1搬送ロール29で搬送する。
搬送される接着剤付き単板A4の搬送方向下手側端部を検出器31が検出した信号を受けた制御器からの信号で、図16(b)に示すように、第1搬送ロール29を停止させる。また吸着部材6を矢印X1方向の元の位置に戻す。
次に制御器からの信号で、前述と同様に、第1横定規板33、35で単板A4の横定規を出し、次いで第1搬送ロール29を回転させて接着剤付き単板A4の搬送を再開する。
次に、図17(a)に示すように、搬送される接着剤付き単板A4の同端部を検出器37が検出し、検出信号が制御器に入力され、接着剤付き単板A4の同端部が第2縦定規板47に当接するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で、第1搬送ロール29を停止させる。尚、この状態で接着剤付き単板A4が、単板A5の真下より搬送方向下手側に120mmずれた位置にある。
次にシリンダ49を作動させて第2縦定規板47を搬送路外に後退させる。
次いで第1単板横移動装置を作動させるべく、前述の第2単板横移動装置の持上げバー51’と同様な作動で持上げバー51を上昇させる。その結果、図17(b)に示すように、接着剤付き単板A4と単板A5は前記ずれた状態で重ね合わされる。
次に吸着部材43に連結されている開閉器を閉じ吸着部材43による単板A5の吸着を解放することで、単板A4と単板A5は持上げバー51で支持される。
次いで制御器からの信号で、図17(c)では第1単板横移動装置だけを示すが、第1単板横移動装置の電動機55及び第2単板横移動装置の電動機55’を各々下降作動させて持上げバー51及び51’を下降させ、第1単板横移動装置の場合で説明すると、反射光電検出器58が持上げバー51の検出部51aを検出しなくなると電動機55の作動を停止させる。第2単板横移動装置も同様に作動・停止させる。
この結果、単板A5,A5’は、吸着部材43,43’の吸着体7との間に若干の間隔が設けられる。
次に制御器からの信号で、第1単板横移動装置の電動機65及び第2単板横移動装置の電動機65’を各々作動させる。
そこで図18では第1単板横移動装置及びこれに関連する丸棒121、シリンダ123等を示し説明するが、支持台53が右方向に移動し反射光電検出器67に検出されると電動機65を停止させる。その結果、持上げバー51で支持された接着剤付き単板A4と単板A5は、挿入板103の上方の所定位置に移動させられる。
第1単板横移動装置の各部材に対応する第2単板横移動装置の各部材も同様に作動・停止させることで、単板A5’、接着剤付き単板A4’を挿入板103の上方の所定位置に移動させる。
次に制御器からの信号で、図18(b)に示すように、シリンダ123を作動させて、丸棒121を、その先端が穴103aを貫通し単板A4と単板A5を持上げる位置まで上昇させる。
次に前記上昇が終了するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で、図18(c)に示すように、支持台53が反射光電検出器68に検出される元の位置に戻るまで電動機65を逆駆動させた後に停止させる。
次に制御器からの信号で、図18(d)に示すように、シリンダ123を作動させて、丸棒121を矢印方向の元の位置に下降させることで、単板A4と単板A5を挿入板103上に載せる。
一方、持上げバー51を、その検出部51aを反射光電検出器57が検出するまで電動機55を逆駆動させて下降させ、該持上げバー51を元の搬送路の下方に移動させる。
接着剤付き単板A4’及び単板A5’もこれら同様の作動で挿入板103上に載せ、また持上げバー51’を元の搬送路の下方に移動させる。
尚、前記単板A4、単板A5、単板A4’及び単板A5’を挿入板103上に載せた状態で、図19(a)に示すように、接着剤付き単板A4’の上熱板155の側端部が、挿入板103の右端部103bより水平方向で左に120mmの位置にあるように、各部材の位置関係が設定されている。
また前述のように予めチェーン129で搬送され停止待機している基準積層材1は、その第6端面1kが上熱板155の右端部155aのほぼ真下の位置にある。
次に制御器からの信号で、図19(b)に示すように、電動機115を駆動させてプーリー113を介してベルト111を走行させる。
ベルト111の貫通穴111aには、図9を用いて述べたように、挿入板103に設けた突部103aが係合されているので、挿入板103がベルト111により移動させられる。この移動で、挿入板103上の接着剤付き単板A4’の右端部が基準積層材1の第4端面1gの真下の位置に到達したことを位置検出器116からの信号で検知すると、制御器からの信号で電動機115を停止させ、挿入板103を停止待機させる。
次に位置検出器116からの検知信号を受けた制御器からの信号で、図8に示す油圧シリンダ169の反ロッド側の出入口169aに連結されている電磁弁171を開作動させ、次いで図20(a)に示すように、サーボモータ161を駆動させて上熱板155を下降させる。
次いで上熱板155の下面が、待機している基準積層材1の基準位置から単板の厚さの半分の距離だけ上方に離れた位置、即ち基準積層材1の第5平面1jに当接する位置に至ったことを検出器165からの信号で判断し、制御器からの信号で、サーボモータ161を停止させ、次いで前記電磁弁171を閉作動させる。
次に制御器からの信号で、図20(b)に示すように、油圧シリンダ145を作動させて、下熱板143を上昇させる。
そこで挿入板103は下熱板143に持ち上げられ、挿入板103の凸部103aがベルト111の貫通穴111aよりはずされて、下熱板143と一体となって上昇し、上熱板155に向けて単板A4、単板A5、単板A4’及び単板A5’を圧接する。
その結果、図20(c)に示すように、接着剤付き単板A4’の右端部は基準積層材1の第4端面1gと対向し、また単板A5’の右端部は基準積層材1の第5端面1iと対向し、更に接着剤付き単板A4’の右側は基準積層材1の第4平面1hと単板A5’に跨った状態となる。
またこの時、上熱板155は、前記のように電磁弁171を閉作動し出入口169aを閉じているので、下熱板143が圧接されても上下方向の位置は殆ど変わらない。
この状態で、単板に作用する圧力が1MPaとなるように、油圧シリンダ145の圧力を設定し3分間加熱圧締する。
尚、この段階では各補助熱板147,151,173及び177は接着剤の硬化には役立っていない。
一方、制御器からの信号で、前記3分間の間に、次に積層する単板を下記のように配置するべく制御する。
第1搬送ロール29を回転させ、次いで図21(a)に示すように、第2搬送ロール73を矢印方向に回転させると共にシリンダ85’を作動させて縦定規板83’を搬送路と交差する位置に進出させる。
同時に吸着部材6を下降させ、単板A6’を、前記単板A5’の場合と同様に取り出し、図21(b)に示すように、塗布ロール17及び固定ロール23の箇所で上面に接着剤16を塗布する。(以後、この単板を接着剤付き単板A6’と言う。)
次に、搬送される接着剤付き単板A6’の搬送方向下手側端部を検出器75が検出し、検出信号が制御器に入力されると、同様に、図21(c)に示すように、第2搬送ロール73を停止させる。
次いで同様に第2横定規板77,79を作動させて、接着剤付き単板A6’の横定規を出した後、第2搬送ロール73を回転させて接着剤付き単板A6’の搬送を再開する。
次に、図21(d)に示すように、搬送される接着剤付き単板A6’の同端部を検出器81’が検出し、同じく同端部が縦定規板83’に当接するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で、図22(a)に示すように、第2搬送ロール73を停止させ、次いでシリンダ85’を作動させて縦定規板83’を搬送路外に後退させる。
次に図22(b)に示すように、サーボモータ93’を作動させて、吸着部材87’を上昇させることで接着剤付き単板A6’を吸着し更に上昇させ、該単板A6’が第2搬送ロール73より離れる所定位置まで上昇したことを位置検出器95’からの信号で検知すると、制御器はサーボモータ93’を停止させ、図22(a)に示す位置で待機させる。
次いで、シリンダ85を作動させて縦定規板83を搬送路に進出させる。
また同時に第2搬送ロール73を回転させると共に吸着部材6を下降させ、単板A6を、前記単板A5’の場合と同様に取り出し、図22(c)に示すように、塗布ロール17及び固定ロール23の箇所で上面に接着剤16を塗布する。(以後、この単板を接着剤付き単板A6と言う)
次に、搬送される接着剤付き単板A6の搬送方向下手側端部を検出器75が検出し、検出信号が制御器に入力されると、図22(d)に示すように、第2搬送ロール73を停止させる。
次いで同様に第2横定規板77,79を作動させて、接着剤付き単板A6’の横定規を出した後、第2搬送ロール73を回転させて接着剤付き単板A6’の搬送を再開する。
次に、図23(a)に示すように、搬送される接着剤付き単板A6の同端部を検出器81が検出し、同じく同端部が縦定規板83に当接するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で、図23(b)に示すように、第2搬送ロール73を停止させ、次いでシリンダ85を作動させて縦定規板83を搬送路外に後退させる。
次いで前記吸着部材87’と同様な動作で、図23(c)に示すように、サーボモータ93を作動させて、吸着部材87を上昇させることで接着剤付き単板A6を吸着し更に上昇させ、該単板A6が第2搬送ロール73より離れる所定位置まで上昇したことを位置検出器95からの信号で検知すると、制御器はサーボモータ93を停止させ、図23(c)に示す位置とする。
次に位置検出器95、95’の両方が前記検知した信号を受けた制御器からの信号で、図23(d)では吸着部材87側を示すが、回動部材(図示せず)により、軸92、92’を回転軸として支持台91、91’を介して吸着部材87、87’を180度回転させ、接着剤面が下面になった接着剤付き単板A6、A6’を基準積層材1の上方に待機させる。
次に制御器からの信号で、第1搬送ロール29を回転させると共に、シリンダ49’を作動させて第2縦定規板47’を搬送路に進出させる。
更に吸着部材6を下降させ、単板A3’を、前記単板A5’の場合と同様に取り出し、図24(b)に示すように、塗布ロール17及び固定ロール23の箇所で上面に接着剤16を塗布する。(以後、この単板を接着剤付き単板A3’と言う。)
次に、搬送される接着剤付き単板A3’の搬送方向下手側端部を検出器31が検出し、検出信号が制御器に入力されると、図24(c)に示すように、第1搬送ロール29を停止させる。
次に制御器からの信号で、前述と同様に、第1横定規板33、35で接着剤付き単板A3’の横定規を出した後、第1搬送ロール29を回転させて接着剤付き単板A3’の搬送を再開する。
次に、図24(d)に示すように、搬送される接着剤付き単板A3’の同端部を検出器37’が検出し、同じく同端部が縦定規板47’に当接するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で第1搬送ロール29を停止させる。
更に図25(a)に示すように、電動機55’を駆動させて、持上げバー51’の検出部51a’が反射光電検出器58’に検出されるまで上昇させ、接着剤付き単板A3’を第1搬送ロール29から所定距離離れた位置で待機させる。
次に図25(b)に示すように、シリンダ49’を作動させて第2縦定規板47’を搬送路外に後退させると共に、シリンダ49を作動させて第2縦定規板47を搬送路に進出させる。
更に第1搬送ロール29を回転させると共に、吸着部材6を下降させ、単板A3を、前記単板A5’の場合と同様に取り出し、図25(c)に示すように、塗布ロール17及び固定ロール23の箇所で上面に接着剤16を塗布する。(以後、この単板を接着剤付き単板A3と言う。)
次に、搬送される接着剤付き単板A3の搬送方向下手側端部を検出器31が検出し、検出信号が制御器に入力されると、図25(d)に示すように、第1搬送ロール29を停止させる。
次に制御器からの信号で、前述と同様に、第1横定規板33、35で接着剤付き単板A3の横定規を出した後、第1搬送ロール29を回転させて接着剤付き単板A3の搬送を再開する。
次に、図26(a)に示すように、搬送される接着剤付き単板A3の同端部を検出器37が検出し、同じく同端部が縦定規板47に当接するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で第1搬送ロール29を停止させる。
次いで図26(b)に示すように、電動機55を駆動させて、持上げバー51の検出部51aが反射光電検出器58に検出されるまで上昇させ、接着剤付き単板A3を第1搬送ロール29から所定距離離れた位置で待機させる。
次に制御器からの信号で、図26(c)に示すように、シリンダ49を作動させて第2縦定規板47を搬送路外に後退させる。
次いで制御器からの信号で、図26(d)では第1単板横移動装置だけを示すが、第1単板横移動装置の電動機55及び第2単板横移動装置の電動機55’を各々下降作動させて持上げバー51及び51’を下降させ、第1単板横移動装置の場合で説明すると、反射光電検出器58,が持上げバー51の検出部51aを検出しなくなると電動機55の作動を停止させる。第2単板横移動装置も同様に作動・停止させる。
この結果、接着剤付き単板A3,A3’は、吸着部材43,43’の吸着体7との間に若干の間隔が設けられる。
以上までの動作を、前述の上熱板155と下熱板143による3分間の加熱圧締中に行っておく。
該3分間で接着剤が硬化し、基準積層材1と単板A4、単板A5、単板A4’及び単板A5’とが一体化する(以下これを基準積層材1−1という)。
また該3分間を経過すると、制御器から次のように作動させる信号が出される。
即ち、図8に示す油圧シリンダ169の反ロッド側の出入口169aに連結されている電磁弁171を開作動させ、次いで、図27に示すように、サーボモータ161を逆駆動させて上熱板155を待機位置に上昇させると共に、油圧シリンダ145を作動させて、下熱板143を待機位置に下降させる。
挿入板103は下熱板143と共に下降するが、一対のガイド部材105の箇所を通過する際、挿入板103の突部103aがベルト111の円錐状の貫通穴111aに係合し、ガイド部材105に支持され挿入板103だけが該箇所で下降を停止する。
次に制御器からの信号で、図28に示すように、電動機115を逆駆動させて、ベルト111を前記と逆方向に走行させることで互いに係合している挿入板103を矢印方向に移動させる。
検出器117が挿入板103の左端を検出すると、該検出信号が入力された制御器からの信号で、電動機115を停止させると共に、電動機133を駆動させて、チェーン129を矢印方向に走行させる。
該走行により基準積層材1−1の第6端面1kが、上下方向で接着剤付き単板A6’の真下の位置に到達したことを位置検出器135からの信号で判断し、制御器からの信号で電動機133を停止させる。
次に制御器からの信号で、第1単板横移動装置の電動機65及び第2単板横移動装置の電動機65’を各々作動させる。
そこで図29(a)、図29(b)、図29(c)及び図29(d)の各図では第1単板横移動装置及びこれに関連する丸棒121、シリンダ123等を示し説明するが、支持台53が右方向に移動し反射光電検出器67に検出されると電動機65を停止させる。第2単板横移動装置も同様に作動・停止させる。
その結果、持上げバー51で支持された接着剤付き単板A3と、持上げバー51’ で支持された接着剤付き単板A3’とは、挿入板103の上方の所定位置に移動させられる。
次に制御器からの信号で、図29(b)で示すように、シリンダ123を作動させて、丸棒121を、その先端が穴103aを貫通し単板A3を持上げる位置まで上昇させる。単板A3’も同様に丸棒121’により上昇させる。
次に前記上昇が終了するのに充分な時間が経過後、制御器からの信号で、図29(c)に示すように、支持台53が反射光電検出器68に検出される元の位置に戻るまで電動機65を逆駆動し、停止させる。支持台53’も同様に作動・停止させる。
次に制御器からの信号で、図29(d)に示すように、反射光電検出器57が持上げバー51の検出部51aを検出するまで電動機55を逆駆動させて下降させ、該持上げバー51を元の搬送路の下方に移動させる。一方、シリンダ123を作動させて、丸棒121を矢印方向の元の位置に下降させる。持上げバー51’及び丸棒121’も同様に作動・停止させる。
前記丸棒121及び丸棒121’下降に伴って、接着剤付き単板A3,A3’は挿入板103の所定位置に載置される。
次に制御器からの信号で、図23(d)では吸着部材87側を示したが、サーボモータ93,93’を作動させて、図30に示すように、吸着部材87,87’を矢印方向に下降させる。位置検出器95、95’からの信号で、接着剤付き単板A6及びA6’の下面が、基準積層材1−1の第5平面1jの高さに到達したことを各々判断されると、制御器からの信号でサーボモータ93,93’を各々停止させる。 次いで吸着部材87,87’に連結されている開閉器を閉にして、該吸着部材87,87’による吸着を解放し、接着剤付き単板A6、A6’を基準積層材1−1の上に載せる。
次に制御器からの信号で、図31(a)に示すように、回動部材(図示せず)により、軸92を回転軸として支持台91を介して吸着部材87を反時計回りに180度回転させると共に、サーボモータ93を逆駆動させて該吸着部材87を矢印方向に下降させて、元の位置に戻す。吸着部材87’も同様に作動・停止させる。
次に制御器からの信号で、図31(b)に示すように、サーボモータ133を作動させ、基準積層材1−1を矢印方向に移動させ、基準積層材1−1の第7層の第7端面1nが、上熱板155の右端面155aの真下に到達したことを、位置検出器135からの信号で判断し、制御器からの信号でサーボモータ133を停止させる。
次いで、シリンダ175を作動させて第1上補助熱板173を設定されている4mm下降させる。
一方、電動機115を駆動させて、前述の接着剤付き単板A4,A4’の場合と同様に挿入板103を矢印方向に移動させ、接着剤付き単板A3’の右端部が基準積層材1−1の第3層の第3端面1eの真下に到達したことを位置検出器116からの信号で判断し、制御器からの信号で、電動機115を停止させる。
次に制御器からの信号で、図31(c)に示す、油圧シリンダ169の反ロッド側の出入口169aに連結されている電磁弁171を開作動させると共に、サーボモータ161を駆動させて上熱板155を下降させる。
次いで上熱板155の下面が、基準位置から単板の厚さの1.5倍の距離上方に離れた位置、即ち基準積層材1−1の第6層の第6平面1mに当接する位置に至ったことを位置検出器165からの信号で判断し、制御器からの信号で、サーボモータ161を停止させ、次いで前記電磁弁を閉作動させる。この状態では、第1上補助熱板173が単板A5の上面に接触している。
一方、前記上熱板155を下降させ始めると同時に、図31(c)に示すように、シリンダ149を作動させて補助熱板147を4mmだけ上昇させておく。
次に制御器からの信号で、図32(a)に示すように、油圧シリンダ145を作動させて下熱板143を上昇させると、前述と同様に挿入板103は下熱板143に持ち上げられてベルト111よりはずされ、挿入板103上の単板A3,A3’が以下のように基準積層材1−1に圧接される。
即ち図32(b)に示すように、接着剤付き単板A3’は、その右端部が基準積層材1−1の第3層の第3端面1eと対向した状態で、基準積層材1−1の第4層の第3平面1fと接着剤付き単板A4’に跨って圧接されている。
また接着剤付き単板A6’は、その右端部が基準積層材1−1の第6層の第6端面1kと対向した状態で、基準積層材1−1の第5層の第5平面1jと単板A5’に跨って圧接されている。
これら圧接された基準積層材1−1及び単板群に対し、下方からは下熱板143と共に、第1下補助熱板147が、単板A4の単板A3が圧接されていない下面に、また上方からは上熱板155と共に、第1上補助熱板173が、単板A5の単板A6が圧接されていない上面に部分的に圧接され、同じく単板に作用する圧力を1MPaとして1分間加熱圧締する。
該1分間が経過する間に、接着剤付き単板A7,A7’を、前述の接着剤付き単板A6,A6’の場合と同様の動作で、図32(c)に示す様に、各々吸着部材87、吸着部材87’により吸着した状態で基準積層材1−1の上方に待機させておく。同じく接着剤付き単板A2、A2’を、前述の接着剤付き単板A3,A3’と同様の動作で、持上げバー51及び51’ により支持した状態で、挿入板103が図8で示すスタート位置に移動したと仮定した時の、挿入板103の上方であって単板A3,A3’が待機した位置と同じ位置に、供給し待機させておく。
該1分間が経過すると、接着剤は完全には硬化していないが、基準積層材1−1と単板A3、単板A3’、単板A6、単板A6’とはほぼ一体化する。(以下これを基準積層材1−2という)
制御器からの信号で、図32(c)に示す油圧シリンダ169の反ロッド側の出入口169aに連結されている電磁弁171を開作動させ、次いでサーボモータ161を逆駆動させて上熱板155を待機位置に上昇させると共に、油圧シリンダ145を作動させて、下熱板143を待機位置に下降させる。
前記下熱板143の下降に伴い、前記と同様に、挿入板103の突部103aがベルト111の貫通穴111aに係合し、ガイド部材105に支持され挿入板103は下降を停止する。
次に制御器からの信号で、図33に示すように、電動機115を逆駆動させて、前述と同様に挿入板103を矢印方向に移動させ、検出器117が挿入板103の左端を検出すると、制御器からの信号で電動機115を停止させる。
一方、電動機133を駆動させて、チェーン129を矢印方向に移動させ、同じく図33に示すように、基準積層材1−2の第7層の第7端面1nが吸着部材87’に吸着されている接着剤付き単板A7’の右端部の真下に至ったことを位置検出器135からの信号で判断すると、制御器からの信号で電動機133を停止させる。
次に制御器からの信号により接着剤付き単板A6,A6’の場合と同様の動作で、図34に示すように、吸着部材87,87’を矢印方向に下降させ、位置検出器95、95’からの信号で、接着剤付き単板A7及びA7’の下面が、基準積層材1−2の第6平面1mの高さに到達したことを各々判断されると、制御器からの信号でサーボモータ93,93’を各々停止させる。
次いで吸着部材87,87’に連結されている開閉器を閉作動させて、該吸着部材87,87’による吸着を解放し、接着剤付き単板A7、A7’を基準積層材1−2の上に載せる。
次に制御器からの信号で、図35(a)に示すように、サーボモータ133を作動させて基準積層材1−2を矢印方向に移動させ、基準積層材1−2の第8層の第8端面1tが上下方向で上熱板155の右端面155aの真下の位置に到達したことを、位置検出器135により判断すると、制御器からの信号でサーボモータ133を停止させる。
一方、基準積層材1−2の上記移動・停止と同時進行で、次の2つの動作を行なう。
即ち、同じく図35(a)に示すように、シリンダ179を作動させて第2上補助熱板177を8mm下降させておくと共に、電動機115を駆動させて挿入板103を矢印方向に移動させ、接着剤付き単板A2’の右端部が基準積層材1−2の第2層の第2端面1cの真下の位置に到達したことを位置検出器116により判断すると、制御器からの信号で、電動機115を停止させる。
次いで制御器からの信号で、図35(b)に示すように、油圧シリンダ169の出入口169aの電磁弁171による開作動の後、サーボモータ161を駆動させて上熱板155を下降させる。
該下降で上熱板155の下面が基準位置から単板の厚さの2.5倍の距離上方に離れた位置、即ち基準積層材1−2の第7層の第7平面1sに当接する位置に到達したことを位置検出器165により判断すると、制御器からの信号で、サーボモータ161を停止させると共に、前記電磁弁171を閉作動させる。
この状態では、第1上補助熱板173が接着剤付き単板A6の上面に、また第2上補助熱板177が単板A5の上面に接触している。
また上熱板155の下降と同時に、シリンダ153を作動させて第2下補助熱板151を8mm上昇させておく。
次に制御器からの信号で、図35(c)に示すように、油圧シリンダ145を作動させて、下熱板143を上昇させる。
前記上昇に伴い挿入板103は前記と同様に下熱板143に持ち上げられてベルト111よりはずされ、挿入板103上の単板A2,A2’が以下のように基準積層材1−2に圧接される。
即ち図36(a)に示すように、接着剤付き単板A2’は、その右端部が基準積層材1−2の第2層の第2端面1cと対向した状態で、基準積層材1−2の第3層の第2平面1dと接着剤付き単板A3’に跨って圧接されている。
また接着剤付き単板A7’は、その右端部が基準積層材1−2の第7層の第7端面1nと対向した状態で、基準積層材1−2の第6層の第6平面1mと単板A6’に跨って圧接されている。
これら圧接された基準積層材1−2及び単板群に対し、下方からは下熱板143と共に、第1下補助熱板147が単板A3の単板A2が圧接されていない下面に、また第2下補助熱板151が、単板A4の単板A3で覆われていない下面に圧接される。一方、上方からは上熱板155と共に、第1上補助熱板173が単板A6の単板A7が圧接されていない上面に、また第2上補助熱板177が、単板A5の単板A6で覆われていない上面に部分的に圧接され、同じく単板に作用する圧力を1MPaとして1分間加熱圧締する。
この圧締において、前記のように下熱板143及び第1下補助熱板147が各々圧接されることにより、単板A2、単板A2’に塗布された接着剤を硬化させ始める。加えて、単板A3,A3’に塗布された接着剤へ単板A2、単板A2’を経て或いは第1下補助熱板147の箇所では直接に熱が伝達され、前記図32(b)で述べた加熱圧締による該接着剤の硬化を更に進める。尚、前記のように第2下補助熱板151が単板A4に部分的に圧接され熱が伝達されるが、単板A4と単板A5とは、図20(C)を用いて説明したように、3分間加熱圧締され接着剤が殆ど硬化しているので、加熱自体はさほど貢献せず、第1上補助熱板173の圧接による力を下方から支持することになる。
また同様に上熱板155及び第1上補助熱板173の圧接により、単板A7、単板A7’に塗布された接着剤を硬化させ始める。加えて、単板A6,A6’ に塗布された接着剤へ単板A7、単板A7’を経て或いは第1上補助熱板173の箇所では直接に熱が伝達され、該接着剤の硬化を更に進める。尚、同じく前記のように第2上補助熱板177が、単板A5に部分的に圧接されるが、第2下補助熱板151と同様に、加熱自体はさほど貢献せず、第1上補助熱板151の圧接による力を上方から支持することになる。
該1分間が経過すると、接着剤は完全には硬化していないが、基準積層材1−2と単板A2,単板A2’、単板A7、単板A7’とはほぼ一体化する。(以下これを基準積層材1−3という)
一方、該1分間の間に、前述の接着剤付き単板A6,A6’の場合と同様の動作で、接着剤付き単板A8,A8’を、各々吸着部材87、吸着部材87’により吸着した状態で基準積層材1−3の上方に待機させること、単板A3,A3’と同様の動作で、挿入板103が図8で示すスタート位置に移動したと仮定した時の、挿入板103の上方であって単板A3,A3’が待機した位置と同じ位置に、接着剤付き単板A1,A1’を持上げバー51及び51’により支持すること、を行なう。
該1分間経過後、チェーン129を走行させて図33で示した位置関係で、基準積層材1−3の第8層の第8端面1tが吸着部材87’に吸着されている接着剤付き単板A8’の右端部の真下となる位置で停止待機させること、
吸着部材87、吸着部材87’を、単板A8,A8’ の下面が、基準積層材1−3の第7平面1sの高さに到達するまで下降させた後、吸着部材87、吸着部材87’の吸着を解放し基準積層材1−3上に単板A8,A8’を載せること、
基準積層材1−3を、図35(a) で示した位置関係で、基準積層材1−3の第8層の第8端面1tが上熱板155の右端面155aの真下の位置から左側に120mmずれた位置まで移動・停止させること、
挿入板103を移動させ、接着剤付き単板A1’の右端部が基準積層材1−3の第1層の第1端面1aの真下の位置に到達すると停止させること、
第1上補助熱板173及び第2上補助熱板177を図36(a)で示した位置に待機させた状態で上熱板155と共に下降させ、上熱板155の下面が、基準位置から単板の厚さの3.5倍の距離上方に離れた位置で待機させること、
第1下補助熱板147及び第2下補助熱板151を図36(a)で示した位置に待機させた状態で下熱板143と共に上昇させ、同じく単板に作用する圧力を1MPaとして3分間加熱圧締すること、を行なう。
その結果、基準積層材1−3、各単板及び各熱板の位置関係は図36(b)に示すようになる。
この圧締において、下熱板143側では、単板A1、単板A1’に塗布された接着剤を加熱し硬化させる。加えて、単板A2,A2’に塗布された接着剤は、単板A1、単板A1’を経て或いは第1下補助熱板147の箇所では直接に熱が伝達されて硬化を進められ、また第2下補助熱板151により単板A3に塗布され前記のように硬化が進んでいる接着剤が更に硬化させられることもある。
また上熱板155側では、単板A8、単板A8’に塗布された接着剤を加熱し硬化させる。加えて、単板A7,A7’に塗布された接着剤は、単板A8、単板A8’を経て或いは第1上補助熱板173の箇所では直接に熱が伝達されて硬化を進められ、また第2上補助熱板177により単板A6に塗布され前記のように硬化が進んでいる接着剤が更に硬化させられることもある。
該3分間が経過すると、基準積層材1−3と単板A1,単板A1’、単板A8、単板A8’とは一体化し、図11で示した基準積層材1の左側先端付近の階段状部と全く同じ形状の階段状部を有する、新たな基準積層材1’となる。
該3分間が経過すると、上熱板155を待機位置に上昇させること、
下熱板143を待機位置に下降させること
シリンダ149,153を作動させて第1下補助熱板147,第2下補助熱板151を待機位置に下降させること、
シリンダ175,179を作動させて第1上補助熱板173,第2上補助熱板177を待機位置に上昇させることにより、図37(a)に示す状態とする。
次に制御器からの信号で、図37(b)に示すように、電動機115を逆駆動により挿入板103を、検出器117が挿入板103の左端を検出するまで移動させた後に停止させる。
一方、電動機133を駆動させて、チェーン129を矢印方向に移動させる。 該移動により、基準積層材1’の第6層の第6端面1kが上下方向で上熱板155の右端部155aの真下の位置に到達したことを位置検出器135により判断すると、制御器からの信号で電動機133を停止させる。
以後、図12から図37を用いて説明した動作を1サイクルとして、同じ動作を適数サイクル繰り返して、新たな基準積層材を製造するのである。
前記実施例の図11で示した基準積層材1において、積層した単板の厚さや積層枚数を変更した場合、積層材の基準位置が上下方向で変わってしまうので次のように設定し行なう。
積層した単板の厚さを変更した場合は、該変更した基準積層材をチェーン129上に載せた状態で同様に上下方向の中央の位置を新たな基準位置として設定し、上熱板155を下降させる際、該新たな基準位置に対し、同様に例えば、単板の厚さの0.5倍の距離、1.5倍の距離、2.5倍の距離、・・の各距離の箇所に上熱板155の下面が到達した際、停止待機させればよい。
また積層枚数を変更した場合は、同様にチェーン129上での基準積層材の新たな基準位置を設定すると共に、各サイクルの最初の接着及び最後の接着を前記実施例と同様に圧接時間を長くし、それ以外は実施例と同様に圧接時間を短くし、積層枚数に応じて接着動作の回数を増減すればよい。
次に変更例を説明する。
1.前記実施例では、上熱板155をサーボモータ161により上下動させて所定位置で待機させ、下熱板143を圧接する場合は、上熱板155の油圧シリンダ169の出入口169aを閉じる構成としたが、上下逆の構成でも良い。
即ち、上熱板155を下熱板143のように単にシリンダ145で上下動させ且つ圧接された際に単板に作用する圧力を1MPaとなるように構成する。これに対し下熱板143は、上熱板155のようにサーボモータ161によるネジ機構で上下動自在とすると共に図8のシリンダ169を上下を反転した状態で且つ同じく反ロッド側の出入口に電磁弁171を連結して下熱板143に設ける。
これら構成で、圧締時は最初に該ネジ機構で下熱板143を上昇させ、該上昇により下熱板143上に載置される挿入板103の上面と積層材との間隔が接着する単板の厚さと等しくなる位置で停止させた後、電磁弁171の作動により下熱板143に設けたシリンダ169の出入口169aを閉じる。次いで、上熱板155をシリンダ145により、前記圧力となるように下熱板143に向けて圧接するのである。
2.前記実施例では、各接着動作毎に接着する単板は繊維方向に2枚連ねたものとしたが、2枚以上連ねた単板群でも良く、また1枚の単板であっても良い。
3.前記実施例では、図11に示すように、基準積層材1の端面はほぼ直角であるが、図39に示すように、第1層から第5層は下向きのスカーフ面で、第6層から第8層は上向きのスカーフ面を有する基準積層材であっても良い。この場合接着する単板を、図39(b)に示すように、繊維方向両端がスカーフ切断されている単板5を同様な動作で積層する。尚、小円で囲んだ部分Qは熱板による加圧力が若干少なくなるが小さな面積のため、強度的には実質上問題ない。
4.前記実施例では、積層材は単板を接着する毎に下熱板143及び上熱板155の間から水平方向で移動させたが、該移動をせず実施することもできる。
即ち、図38(a)に側面説明図で示すように、前記実施例と同様に構成され作動する上熱板155と下熱板143を設ける。
191及び193は、各々相対して配置され、3個1組からなる挟持体であり、図38(a)の一点鎖線V−Vより矢印方向を見た平面説明図である図38(b)に示すように、上熱板155と下熱板143に沿って各々複数組設けられている。
各挟持体191には、右側先端に突起部を有する3個の挟持部191a、191b,191cからなり、図38(a)に示すように先端の上下方向の幅は、最も小さい挟持部191aは、後述するよう最初に積層接着する2枚の単板195a、195bをあわせた厚さより若干小さい値に、以下順に挟持部191b、191cと該幅が大となっている。
これら3個の挟持部191a、191b,191cは、各々単独に矢印方向に往復動自在に設けられている。
またこれら3個の挟持部191a、191b,191cの図38(a)での上下方向の中央の位置が、後述するように単板195a、195b、195c、195d・・・と接着されて順次厚さが厚くなる積層体の、厚さ方向の中央の位置と一致するように備えられている。
一方、各挟持体193も、各挟持体191と相対して同様の位置及び形状で3個の挟持部193a、193b,193cからなり、同様に作動するように設けられている。
これら構成で、各挟持体191及び193を互いに遠ざかる方向に後退待機させた状態で、熱硬化性接着剤を介して重ね合わせた2枚の単板195a、195bを、下熱板143の上に載せた後、手作業により両熱板を作動させる。
即ち前記実施例で検出器165により下降する上熱板155の下面の位置を検出し設定位置に到達すると停止させ電磁弁171を閉作動させた場合と同じ作動・制御により、最初に上熱板155の下面が、前記中央の位置から上方に1枚の単板の厚さ分の距離の位置となるまで上熱板155を下降させた後に停止待機させる。次いで下熱板143を上熱板155に向けて上昇させ、所定圧力で所定時間両単板を加熱圧締して接着し、2枚の単板の積層材とする。
次いで、上熱板155と下熱板143とにより単板195a、195bが圧締されている状態で、各挟持体191及び193のうち、最初に挟持部191a及び挟持部193aを前進作動させる。
挟持部191a及び挟持部193aの前記上下方向の幅は、前記のように設けられているので、前記単板195a、195bが圧締されている状態であっても、上熱板155と下熱板143との間に挟持部191a及び挟持部193aが進入し、図38(a)、図38(b)に示すように、接着された単板195a、195bの端面に当接し挟持する。
この状態で前記実施例と同様に最初に下熱板143を下降させ次いで上熱板155を上昇させ、図38(a)の実線で示す各待機位置に移動待機させる。
次に、前記挟持部191a及び挟持部193aにより支持されている単板195a、195bの上面に、下側の面に接着剤が塗布された単板195dを重ね合わせ、また下熱板143の上に、上側の面に接着剤が塗布された単板195cを載せる。
次いで、上熱板155の下面が、前記中央の位置から上方に2枚の単板の厚さ分の距離の位置となるまで上熱板155を下降させた後に停止待機させて単板195dに当接させ、次いで下熱板143を上熱板155に向けて上昇させ、図38(c)に示すように、所定圧力で載せられている単板195cを単板195bの下面に圧接させ、上熱板155との間で前記4枚の単板を圧締する。この圧締開始とともに、前記4枚の単板から挟持部191a及び挟持部193aを遠ざけるべく後退作動させ、両挟持部191a、193aが圧締の際の、抵抗などの障害とならようにしておく。
前記4枚の単板を所定時間圧締した後、挟持部191a及び挟持部193aを、前進作動させ図38(c)に示すように、接着され積層材となった前記4枚の単板を保持する。
次いで、前記と同様の順で上熱板155と下熱板143を前記積層材から離れる方向に各々移動させ、図38(a)の実線で示す各待機位置に移動待機させる。
以下、前記挟持部191a及び挟持部193aにより支持されている前記積層材の上面に、下側の面に接着剤が塗布された新たな単板を重ね合わせ、また下熱板143の上に、上側の面に接着剤が塗布された新たな単板を載せること、
上熱板155の下面が、前記支持されている積層材及び新たに載せられた単板において、前記中央の位置から上方にある単板の厚さを合計した距離の位置に至るまで上熱板155を下降させた後停止させて該位置を保ち、次いで下熱板143を上昇させ、該下熱板143に載せられた新たな単板を設定された圧力で前記積層材の下面に圧接させること、
挟持部191a及び挟持部193aを積層材から後退作動させること、
所定時間経過後、前記接着された新たな積層材に対し、挟持部191a及び挟持部193aを前進作動させ保持すること、
次いで、前記と同様の順で上熱板155と下熱板143を前記積層材から離れる方向に各々移動させ、図38(a)の実線で示す各待機位置に移動待機させること
を新たな積層材となる毎に繰り返し、希望する厚さの積層材を得る。
またこれら積層材を順次接着する過程で、厚さに応じて積層材を挟持するために用いる挟持体191は、挟持する際の積層材の厚さより挟持部の前記上下方向の幅が小さいという条件で、挟持部191aから例えば図38(d)に示すように191b、更に191cと変えればよく、また用いる挟持部を、順次追加してもよい。
挟持体193で用いる挟持部も同様である。
(5)前記示した実施例で、各々離隔していた上熱板155と下熱板143とにより圧締して積層材の上下両側に単板を接着する場合、単板の供給は、積層材の上側では、遅くとも上熱板155が、上熱板155の圧接面と積層材との間隔と、単板の厚さとがほぼ等しくなる位置まで移動し終えるまでに行えば良い。一方、積層材の下側では、下熱板143を上熱板155に向けて所定の圧力により圧接させるまでに行えば良い。
従来装置の概略図である。 発明の実施例の概略平面図である。 図2の一部省略AA’視図である。 図3の一部BB視図である。 図2の一部DD視図である。 図2の一部AA”視図である。 図2の一部EE視図である。 図2の一部FF視図である。 図8の一部GG視図である。 図2の一部HH視図である。 基準積層材の概略図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の実施例の作動説明図である。 発明の変更例の作動説明図である。 発明の実施例の一部変更の説明図である。
符号の説明
1・・・・・基準積層材
103・・・挿入板
143・・・下熱板
155・・・上熱板

Claims (4)

  1. 上下に備えた各々上下動自在の一対の加熱圧締板により、
    第1積層材の上下両側に、接着剤を介して単板を1層又は複数層重ね合わせた状態で圧締し接着して第2積層材とし、次いで第2積層材の上下両側に、同じく接着剤を介して単板を1層又は複数層重ね合わせた状態で圧締して接着して第3積層材とし、以下順次同様に圧締して単板を上下両側に接着して第N積層材(Nは任意の整数)を製造する方法であって、
    前記第1から順次第Nまで変化する積層材を、上下方向には移動しないように保持した状態で、
    該一対の加熱圧締板の一方の加熱圧締板を、該一方の加熱圧締板の圧接面と積層材との間隔が、接着すべき単板の厚さとほぼ等しくなる位置まで上動又は下動させた後に停止待機させ、次いで他方の加熱圧締板を一方の加熱圧締板に向けて所定の圧力により圧接する積層材の接着方法。
  2. 各々互いに接近・離隔するように上下動する一対の加熱圧締板と、
    積層材を上下方向には移動しないように保持した状態で、該一対の加熱圧締板の間の圧締位置と、該一対の加熱圧締板から水平方向に離れた位置との間で往復搬送する搬送体と、
    該搬送体で保持される該積層材の上下両側に接着剤が塗布された単板を各々供給する単板供給装置と、
    各々離隔していた該一対の加熱圧締板で、遅くとも一方の加熱圧締板が、該一方の加熱圧締板の圧接面と積層材との間隔と、接着すべき単板の厚さとがほぼ等しくなる位置まで移動し終えるまでに、積層材の一方の加熱圧締板側に接着剤が塗布された単板を供給すること及び積層材を該圧締位置に搬送待機させることを終了させ、
    更には、遅くとも、前記一方の加熱圧締板が前記接着すべき単板の厚さと等しくなる位置に移動し終えた後に他方の加熱圧締板を一方の加熱圧締板に向けて所定の圧力により圧接させるまでに、積層材の他方の加熱圧締板側に接着剤が塗布された単板を供給するように、前記一対の加熱圧締板、単板供給装置及び搬送体の作動を制御する制御器と、
    を備えた積層材の接着装置。
  3. 各々互いに接近・離隔するように上下動する一対の加熱圧締板と、
    積層材を上下方向には移動しないように保持した状態で、該一対の加熱圧締板の間の圧締位置と、該一対の加熱圧締板から水平方向に離れた位置との間で往復搬送する搬送体と、
    該搬送体で保持される該積層材の上下両側に接着剤が塗布された単板を供給する単板供給装置と、
    各々離隔していた該一対の加熱圧締板で、遅くとも一方の加熱圧締板が、該一方の加熱圧締板の圧接面と積層材との間隔と、接着すべき単板の厚さとがほぼ等しくなる位置まで移動し終えるまでに、積層材の一方の加熱圧締板側に接着剤が塗布された単板を供給すること及び積層材を該圧締位置に搬送待機させることを終了させ、
    更には、遅くとも、前記一方の加熱圧締板が前記接着すべき単板の厚さと等しくなる位置に移動し終えた後に他方の加熱圧締板を一方の加熱圧締板に向けて所定の圧力により圧接させるまでに、積層材の他方の加熱圧締板側に接着剤が塗布された単板を供給し、
    次いで前記他方の加熱圧締板の一方の加熱圧締板に向けての圧接が所定時間継続した後に、該一対の加熱圧締板を各々互いに離隔させて待機させ、次に搬送体により前記単板が接着された積層材を前記離れた位置へ移動するように前記一対の加熱圧締板、単板供給装置及び搬送体の作動を制御する制御器と、
    を備えた積層材の接着装置。
  4. 待機時は各々上下方向で離れた第1待機位置及び第2待機位置にあり、上下動して互いに接近可能な一対の加熱圧締板により、第1積層材の上下両側に、接着剤を介して単板を重ね合わせた状態で圧締し接着して第2積層材とし、次いで第2積層材の上下両側に、同じく接着剤を介して単板を1層又は複数層重ね合わせた状態で圧締して接着して第3積層材とし、以下順次同様に圧締動作を繰り返して単板を上下両側に接着して第N積層材(Nは任意の整数)を製造する装置であって、
    該積層材を上下方向には移動しないように保持した状態で、該一対の加熱圧締板の間の圧締位置と、該一対の加熱圧締板から離れた位置との間で往復移動・停止させる搬送体と、
    該搬送体で支持されている該積層材の上下両側に、接着剤の塗布された単板を供給する単板供給装置と、
    該一対の加熱圧締板の一方の加熱圧締板を各圧締動作毎に、第1待機位置から、該一方の加熱圧締板の圧接面と第1積層材との間隔が第1積層材に接着する第1単板の厚さとほぼ等しい位置となる第1当接位置と、同じく該間隔が第1単板及び第2単板を合わせた厚さとほぼ等しい位置となる第2当接位置と、以下順次該間隔が第1単板、第2単板、・・及び第(N−1)単板を合わせた厚さとほぼ等しい位置となる第(N−1)当接位置まで設定された各位置に移動待機させ、また他方の加熱圧締板を、第2待機位置から、一方の加熱圧締板が該各当接位置に移動した後、一方の加熱圧締板に向かって所定の圧力で圧接させ、
    更には各圧締動作毎に、
    遅くとも前記一方の加熱圧締板が、設定された該当接位置に移動し終えるまでに、積層材の一方の加熱圧締板側に接着剤が塗布された単板を供給すること及び積層材を該一対の加熱圧締板の間に搬送待機させることを終了させ、更には遅くとも、前記一方の加熱圧締板が前記接着すべき単板の厚さと等しくなる位置に移動し終えた後に他方の加熱圧締板を一方の加熱圧締板に向けて所定の圧力により圧接させるまでに、積層材の他方の加熱圧締板側に接着剤が塗布された単板を供給し、
    次いで前記他方の加熱圧締板の一方の加熱圧締板に向けての圧接が所定時間継続した後に、該一対の加熱圧締板を各々第1待機位置と第2待機位置とへ移動待機させ、且つ搬送体により単板が接着された積層材を前記離れた位置へ移動させるように、前記一対の加熱圧締板、単板供給装置及び搬送体の作動を制御する制御器と、
    を備えた積層材の接着装置。
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