JP4341880B2 - Game machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば遊技機の一つである第2種パチンコ機では、遊技中に大当たりになると大当たり遊技として遊技者に賞球を獲得する機会を与えるために例えば大入賞口を開放する。この大当たり遊技を発生させるためには、大入賞口の左右に配設された羽根部材が1回もしくは2回だけ開いたときに、その開かれた大入賞口にパチンコ球が入球し、かつ、入球したパチンコ球が内部に配設された特別入賞口(Vゾーンなど)に入賞することが条件とされることが多い。すなわち、遊技者にとっては、1回もしくは2回の羽根部材の開閉動作が行なわれたときに、瞬間的にできるだけ多くのパチンコ球を大入賞口に入球させることができれば、大当たり遊技を獲得できる確率がそれだけ高くなる。
また、遊技機の一つである第1種パチンコ機も同様であり、パチンコ球がゲートを通過すると可変入賞口が1回もしくは複数回開放するか、あるいは開放しない。そして、その可変入賞口が開放している間に出来るだけ多くのパチンコ球を入球させることができれば、遊技者が大当たり遊技を獲得できる確率はそれだけ高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の遊技機によれば、大入賞口あるいは可変入賞口が開放されたときに単にパチンコ球を多く入球させればよいということであり、遊技者による技術介入の余地が少なく、パチンコ遊技が単純で面白味に欠けるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を達成するために、特許請求の範囲の各請求項に記載した発明が構成される。
請求項1に記載の発明で、「可変入賞口」とあるのは、例えば第2種パチンコ機における大入賞口、あるいは、第1種パチンコ機における可変入賞口のことを指している。また、「特別遊技」とあるのは、遊技者に有利な遊技状態、例えば、大入賞口を一定期間開放する「大当たり遊技」や、大当たりになる確率を一定期間上昇させる「確率変動遊技」等のことを指している。また、特別遊技が付与されるための「所定の条件」とあるのは、例えば、第2種パチンコ機において遊技球が特別入賞口(Vゾーン等)に入賞することであったり、あるいは、第1種パチンコ機において大当たり判定用乱数による抽選結果が「大当たり」である等の付加的な条件のことを指している。「技術介入」とは、遊技者自らが関与することで特別遊技が付与される確率や可能性を高低に変化させることのできる遊技行為の一態様のことを指している。
【0005】
請求項1に記載の遊技機によれば、可変入賞口に複数個の遊技球を入球させた場合に、特別遊技を獲得できる確率が低くなってしまう。したがって、可変入賞口の開放時に単に遊技球を多く入球させればよいというわけでなく、1個だけの入球によって高確率による特別遊技の獲得を狙うという技術介入が可能となるので、遊技が斬新で面白いものになるという効果がある。
【0006】
請求項2に記載の遊技機によれば、球検出器が遊技球を検出することで開閉部材の開閉回数を決定する開閉回数決定手段を備えており、作動手段は、前記開閉回数決定手段により決定された開閉回数に従って前記開閉部材を開閉動作させる。なお、本請求項にいう「開閉回数」には、0回、すなわち、開閉部材を開閉動作させない状態にすることも含まれるものとする。
このような構成により、請求項2に記載の遊技機によれば、可変入賞口が開放及び閉止される回数(開閉回数)及びその可変入賞口への遊技球の入球数との兼ね合いによって、遊技球を発射させるタイミングや発射強度等を見計らうといった技術介入が可能となる。例えば、可変入賞口が1回しか開放しない場合には、遊技球を1個だけ入球させることにより高確率による特別遊技の獲得を狙うことができる。反対に、可変入賞口が何回も開放する場合には(例えば5回開放する場合には)、1個の入球あたりの確率がたとえ低いとしても、多数の遊技球を入球させることにより全体として高い確率による特別遊技の獲得を狙うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は遊技機の一つである第2種パチンコ機に本発明を適用した例であって、図1〜図9を参照しながら説明する。
【0011】
まず図1には、パチンコ機10の外観を正面図で示す。図1においてパチンコ機10の遊技盤面12上には、入球したパチンコ球を検出する個々の始動口センサ44,42,30をそれぞれ有する始動口46,26,28、キャラクタ体20や作動可能な羽根24,50等を有する電動役物装置14、その他に一般の入賞口や風車,障害釘などが適宜に配置されている。パチンコ球が始動口46,26,28に入賞すると、羽根24,50がソレノイド84によって作動されて大入賞口60,76が開放及び閉止される(図2参照)。なお、始動口46,26,28に入球したパチンコ球を検出する始動口センサ44,42,30が本発明における「球検出器」に対応しており、大入賞口60,76を開放及び閉止する一対の羽根24,50が本発明における「開閉部材」に対応しており、一対の羽根24,50を作動させるソレノイド84が本発明における「作動手段」に対応している。
【0012】
遊技盤面12の下方には、タバコの吸い殻等を入れる灰皿38や、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿36、パチンコ球を発射させるために遊技者が操作するハンドル34、賞球の受皿である上皿32の内部に設けられて音(音声,音楽,効果音等)を出すスピーカ40などを備える。ハンドル34には、遊技者の接触状態を検出するタッチセンサ34aを備える。また上皿32の上方には、球貸を指示する球貸スイッチ54や、カード残量等の情報を表示する情報表示器56、プリペイドカードの返却を指示する返却スイッチ58等を備える。その他には、パチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置されるランプ類16(発光体)なども備える。これらの部材や装置は周知であるので、構成や動作内容等の詳細については省略する。
【0013】
続いて電動役物装置14の構成や作動等について、図2,図3を参照しながら説明する。図2(A)には電動役物装置の外観を正面図で示し、図2(B)には図2(A)におけるB−B線矢視の断面図を示す。図3には一部を破断した電動役物装置を斜視図で示す。より詳しくは、キャラクタ体20の口部に相当する停留部72を閉じて停留不能になる非停留姿勢を図2(B)の実線と図3(A)に示し、当該停留部72を開けて停留可能になる停留姿勢を図2(B)の二点鎖線と図3(B)に示す。
【0014】
図2(A)に示す電動役物装置14は「センター役物」とも呼ばれ、一般の入賞口と同様に入賞すると対応個数の賞球を払い出す天入賞口80(いわゆる天穴)や、図柄等を表示可能なドットマトリクス表示器78、大入賞口60,76を開放及び閉止する羽根24,50、大入賞口60,76に入球したパチンコ球PBを検出すると通過信号を出力する入球センサ52,22、停留部72を作動可能に構成するとともに恐竜を模して形成したキャラクタ体20、装置内に入ったパチンコ球PBを流下(落下を含む)させてキャラクタ体20に到達させ得る棚板74、停留部72の近傍に備えられてパチンコ球PBの到達を検出すると到達信号を出力可能な到達センサ62、大当たり遊技における次回のラウンドを継続するための特別入賞口であってVセンサ48を備えたVゾーン64、Vゾーン64や入賞球排出口66,68へパチンコ球PBを流下させ得る誘導板70、停留部72から誘導板70に通ずる流下通路82等を有する。本実施の形態では、このVゾーン64へパチンコ球が入賞することにより大当たり遊技が付与されるための「所定の条件」が満たされるようになっている。また、大入賞口60,76へのパチンコ球PBの入球を検出する入球センサ52,22が、本発明における「入球数検出手段」に対応しており、この入球センサ52,22からの検出信号によって大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球数がカウントされるようになっている。
【0015】
ここで、ドットマトリクス表示器78は少なくともスクロール表示が可能に構成し、大当たり遊技の各ラウンドで入賞したパチンコ球PBの個数や、大当たり遊技でのラウンド数等を表示する。なお、ドットマトリクス表示器78で表示する「図柄」は、文字(英数字や漢字等),記号,符号,図形(キャラクタ等)などからなる抽選表示用図柄,装飾用図柄などが該当し、静止画と動画とを問わない。羽根50,24は実線で示す姿勢と二点鎖線で示す姿勢との間で往復運動が可能であって、それぞれ矢印D2,D6に沿って運動する。キャラクタ体20の口部を模した停留部72は、所定個数(例えば1個または2個以上)のパチンコ球PBが停留可能に形成している。棚板74および誘導板70について少なくとも一方には、パチンコ球PBの流下方向を変化(あるいは規制)させ得る凹凸を形成したり、凹凸部材を設けてもよい。
【0016】
図2(B)に示す電動役物装置14には、上記羽根50,24を往復運動させるソレノイド84、モータ91(例えばパルスモータやサーボモータ等)で発生させた回転トルクを所定方向(例えば矢印D10で示す図面上下方向)の往復運動に変換してキャラクタ体20の停留部72にトルク伝達するトルク伝達機構86、モータ91の軸92に固定した指標部90によって当該モータ91の回転(あるいは基準位置)を検出する回転センサ88、電動役物装置14の室内を照らすランプ類94、後述する妨害部材97を所定方向(例えば矢印D12に示す上下方向)に往復作動させるソレノイド96等を有する。ソレノイド96はロッド95を矢印D14に沿って伸縮させることで、妨害部材97を往復作動させる。
【0017】
上記のように構成された電動役物装置14によれば、パチンコ球PBは例えば図2(A)に示すように矢印D4に沿って大入賞口76に入球する。そして、パチンコ球PBが最終的にVゾーン64に入賞するルートとしては、例えば図2(B)に示すように矢印D8に沿って棚板74,キャラクタ体20の停留部72,誘導板70を流下し、Vゾーン64に入賞するルートがある。
【0018】
停留部72が非停留姿勢になると図3(A)に示すようにパチンコ球PBは経路D16に沿って流下し易くなり、入賞球排出口66(あるいはVゾーン64を挟んで反対側の入賞球排出口68)に入り易くなる。これに対して停留部72が停留姿勢になると図3(B)に示すようにパチンコ球PBが経路D18に沿って流下し易くなってVゾーン64に入賞し易くなるが、流下経路の途中に位置する妨害部材97の位置によってはVゾーン64に入賞し難くなる場合がある。この停留部72を停留姿勢から非停留姿勢に切換えたタイミングにおける妨害部材97の位置によってパチンコ球PBのVゾーン64への入賞確率が高低に調整される。
【0019】
始動口46,26,28のいずれかに入賞したパチンコ球PBは、対応する始動口に備えた始動口センサ44,42,30によってそれぞれ検出される。始動口センサ44,42,30がパチンコ球PBを検出すると羽根24,50が決められた開閉回数だけ作動される。羽根24,50の開閉回数の決定手順については後述する。そして、羽根24,50の開閉回数や妨害部材97の作動タイミング等が適宜操作されることにより、パチンコ球PBがVゾーン64に入賞して「大当たり遊技」が付与される確率が高低に調整されるようになっている。
【0020】
次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技を実現するために基板と装置等とを接続した一例について図4を参照しながら説明する。なお単に「接続する」という場合には、特に断らない限り電気的に接続することを意味する。
【0021】
CPU(プロセッサ)122を中心に構成したメイン制御基板120は、遊技制御プログラム等を格納したROM124、乱数等のように一時的データを格納可能なRAM126等を備える。CPU122は、遊技制御プログラムを実行してパチンコ遊技を実現する。当該遊技制御プログラムには、後述するような始動口処理,大入賞口入球処理,入賞確率調整処理,大当たり処理等の手続きを実現するためのプログラムを含む。例えばROM124にはEPROMを用い、RAM126にはDRAMを用いるが、他種のメモリ(例えばEEPROM,SRAM,フラッシュメモリ等)を任意に用いてもよい。他の構成要素については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。なおメイン制御基板120は、例えばパチンコ機10の背面側に設けられる。
【0022】
メイン制御基板120には、タッチセンサ34aや払出制御基板112からの信号を受けて発射用のモータ100を駆動制御する発射制御基板110や、駆動センサ104や計数センサ106等からの信号を受けて払い出し用のモータ102を駆動制御する払出制御基板112、任意に備えるカードユニット(CRユニット)や払出制御基板112と接続してデータの送受信や情報表示器56の表示等を制御するインタフェース基板114(図4では「I/F基板」と表記する)、ドットマトリクス表示器78への表示を制御する図柄制御基板130、スピーカ40から出す音を制御する音声制御基板132、ランプ類16等の表示を制御するランプ制御基板134などを接続する。これらの各基板は、いずれもメイン制御基板120と同様にCPUを中心に構成する。駆動センサ104は、モータ102やパチンコ球を払い出す払出装置等の駆動状態を監視する。計数センサ106は、実際に払い出したパチンコ球の個数をカウントする。
なお、駆動センサ104、計数センサ106、入球センサ22,52、始動口センサ44,42,30、Vセンサ48等には、接触型センサあるいは非接触型センサ等を用いる。
【0023】
またメイン制御基板120には、パチンコ機10の外部装置に信号(例えば大当たり,図柄確定等の遊技情報を含む)を伝達可能な外部端子板108や、始動口センサ44,42,30などを直接に接続する。さらにメイン制御基板120から離れた位置に備えた装置(例えばモータ91、入球センサ22,52、通過口センサ49、Vセンサ48、ソレノイド84等)は、信号中継用の中継端子板136を介して接続する。モータ91の作動を制御して、キャラクタ体20の停留部72を矢印D10に沿って運動させて停留姿勢と非停留姿勢とを切り換える。同様にしてソレノイド84の作動を制御して、羽根24,50を矢印D2,D6に沿って往復運動させて大入賞口60,76の開閉を実現する。
【0024】
上記のように構成したパチンコ機10において、本発明を実現するにあたってメイン制御基板120で行う手続きについて図5〜図9を参照しながら説明する。ここで、図5には始動口46,26,28への入球に伴う処理を実現する始動口処理の手続きを、図6には大入賞口60,76への入球に伴なう処理を実現する大入賞口入球処理の手続きを、図7にはVゾーン64への入賞に伴なう処理を実現する大当たり処理の手続きを、図8には通常のラウンド遊技を実現する通常ラウンド処理の手続きを、図9には最後のラウンド遊技を実現する最終ラウンド処理の手続きをそれぞれフローチャートで示す。これらの手続きはいずれも図4に示すメイン制御基板120のROM124に格納されている遊技制御プログラムをCPU122が適当なタイミングで実行して実現される。
【0025】
以下では説明を簡単にするため、特に明示する場合を除いて次の制限を課す。始動口26,28,46はそれぞれほぼ同等に機能するので、始動口46を例に説明する。よって始動口センサ44,42,30についても、始動口46に備えた始動口センサ44を例に説明する。また電動役物装置14外であって遊技盤面12で移動するのはパチンコ球PAとし、電動役物装置14内で移動するのはパチンコ球PBとする。実際はほぼ同時に2個以上のパチンコ球が大入賞口60,76に入球し得るが、1回の開放時における大入賞口60,76に入るパチンコ球PBの個数を1個に限定する。
【0026】
図5に示す始動口処理では、まず、遊技中にパチンコ球PAが始動口46に入球したか否かを判別する〔ステップS10〕。パチンコ球PAが始動口46に入球したか否かは、メイン制御基板120が始動口センサ44からの検出信号を受信したか否かによって判別することができる。パチンコ球PAが始動口46に入球したと判別した場合には(YES)、次のステップS11に進む。パチンコ球PAが始動口46に入球していないと判別した場合には(NO)、そのまま始動口処理の手続を終了する〔リターン〕。
【0027】
ステップS11の手続きに進むと、モータ91に作動信号が送信されて停留部72が停留姿勢に作動される。これにより、図3(B)に示すように、大入賞口60,76から入球したパチンコ球PBが停留部72に停留可能な状態となる〔ステップS11〕。
停留部72が停留姿勢に作動されると、次に、羽根24,50を作動させて大入賞口60,76を開放及び閉止する開閉動作の回数(開閉回数)を決定する手続きが行なわれる〔ステップS12〕。具体的には、CPU122によって乱数発生プログラム等が実行され、その乱数がRAM126等の記憶部に一時的に記憶されるとともに、当該乱数に基づく抽選を行なって羽根24,50の開閉動作の回数が決定されるようになっている。本実施の形態では、羽根24,50の開閉動作の回数は1回もしくは2回の中から決定されるようになっている。この1回もしくは2回の開閉回数を決定するための乱数抽選は、いずれか一方に対応する乱数のみが多く発生されるようにして確率的に差異を設けるようにしてもよい。羽根24,50の開閉動作の回数が決定された後は、その決定した開閉回数をRAM126に一時的に記憶する。なお、開閉回数を決定するための乱数発生プログラムを実行するCPU122が、本発明における「開閉回数決定手段」に対応している。
羽根24,50の開閉回数が決定されると〔ステップS12〕、次に、羽根24,50を開閉作動するための手続が実行される〔ステップS13〕。具体的には、ROM126に記憶された開閉回数がCPU122によって読み込まれ、その読み込んだ開閉回数に対応した作動信号がソレノイド84に送信される。読み込まれた開閉回数が1回である場合には、羽根24,50が例えば2秒間かけて1回開閉作動される。読み込まれた開閉回数が2回である場合には、羽根24,50が例えば1.5秒間ずつかけて2回開閉作動される。ソレノイド84による羽根24,50の開閉作動が実行されると、次に、ステップS14の手続きに進む。
【0028】
ステップS14の手続きでは、ステップS13における羽根24,50の開閉動作中においてパチンコ球PAが大入賞口60,76に入球したか否かを判別する処理が行なわれる〔ステップS14〕。パチンコ球PAが大入賞口60,76に入球したか否かは、メイン制御基板120が入球センサ22,52からの検出信号を受信したか否かによって判別することができる。パチンコ球PAが大入賞口60,76に入球したと判別した場合には(YES)、次のステップS15の手続きに進む。パチンコ球PAが大入賞口60,76に入球していないと判別した場合には(NO)、次のステップS16の手続きに進み、停留部72を非停留姿勢に作動させて始動口処理の手続きをそのまま終了する〔リターン〕。
【0029】
大入賞口60,76にパチンコ球PAが入球したと判別した場合に進む「大入賞口入球処理」の手続きでは、図6に示すように、まず「入賞確率調整処理」が実行される〔ステップS20〕。この入賞確率調整処理は、妨害部材97をソレノイド96によって上下に作動させることにより停留部72に停留されたパチンコ球PBのVゾーン64への入賞を妨害することにより実現される。具体的には、以下に説明するようにして「入賞確率調整処理」が実行される。
【0030】
まず、CPU122によってRAM126に記憶された以下の(1)〜(4)の各データが読み込まれる。
(1)羽根24,50の開閉回数;羽根24,50が開閉動作を行なった回数は、ステップS12の手続きにおいて決定され、RAM126に一時的に記憶されている。上述したように、記憶されている羽根24,50の開閉回数は1回もしくは2回である。
(2)大入賞口60,76への入球の有無(1回目);大入賞口60,76へパチンコ球PAが入球したか否かは、上述したように、入球センサ22,52からの検出信号を受信したか否かによって判別される。羽根24,50の1回目の開閉動作中における大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球の有無は、入球センサ22,52からの検出信号を受けてRAM126に一時的に記憶されている。
(3)大入賞口60,76への入球の有無(2回目);羽根24,50の2回目の開閉動作中における大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球の有無は、入球センサ22,52からの検出信号を受けてRAM126に一時的に記憶されている。なお、ステップS12の手続きにおいて決定された羽根24,50の開閉回数が1回である場合には、このデータの読み込みは行なわれない。
(4)大入賞口60,76への入球数;大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球数は、入球センサ22,52からの検出信号を受けてRAM126に一時的に記憶されている。
【0031】
上記(1)〜(4)のデータの読み込みが行なわれると、次に、以下の[表1]に示す条件に従ってVゾーン64への入賞確率及びそれに対応する妨害部材97の作動パターンが決定される。
【0032】
【表1】
【0033】
上記[表1]において、左から2列目の「入球(1回目)」とあるのは、羽根24,50の1回目の開閉動作中における大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球の有無を示している。また、左から3列目の「入球(2回目)」とあるのは、羽根24,50の2回目の開閉動作中における大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球の有無を示している。また、左から4列目の「入賞確率」とあるのは、停留部72に停留されたパチンコ球PBのVゾーン64への入賞確率の程度を示している。また、左から5列目の「妨害部材作動パターン」とあるのは、Vゾーン64への入賞確率を中,高,低にそれぞれ調整するために採用される妨害部材97の作動パターンを示している。ここで、妨害部材97作動パターンのうち、「往復作動」とあるのは、妨害部材97が矢印D12に示す上下方向に沿ってソレノイド96によって往復作動されることを示している(図2(B)参照)。また、「下端位置」とあるのは、妨害部材97が下端まで作動されてパチンコ球PBの流下経路を邪魔しない状態を示している。また、「上端位置」とあるのは、妨害部材97が上端まで作動されてパチンコ球PBの流下経路を邪魔する状態を示している。
【0034】
つまり、ステップS20の「入賞確率調整処理」では、[表1]に示す条件に従って次の▲1▼〜▲4▼の処理が実行される。
▲1▼CPU122によって決定された羽根24,50の開閉回数が1回であり、その1回の開閉動作中において大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球が検出された場合には、大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球数が1個であるので、Vゾーン64への入賞確率が中程度に設定される。この場合、妨害部材97が例えば3秒間かけて矢印D12に示す方向に2回だけ往復作動される。すると、停留部72にパチンコ球PBが停留されており、かつ、停留部72が非停留姿勢に作動された場合には、停留部72から放出されたパチンコ球PBが経路D18(図3(B)参照)に沿ってVゾーン64に入賞し易いタイミングも生ずるし、妨害部材97に妨害されてVゾーン64に入賞し難いタイミングも生ずることになる。
▲2▼CPU122によって決定された羽根24,50の開閉回数が2回であり、1回目の開閉動作中においてのみ大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球が検出された場合には、大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球数が1個であるので、上記▲1▼と同様にVゾーン64への入賞確率が中程度に設定される。この場合、上記▲1▼と同様に妨害部材97が作動される。
▲3▼CPU122によって決定された羽根24,50の開閉回数が2回であり、2回目の開閉動作中においてのみ大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球が検出された場合には、大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球数が1個であるので、Vゾーン64への入賞確率が上記▲1▼及び▲2▼の場合よりも更に高く設定される。この場合、妨害部材97が例えば3秒間だけ下端位置に作動される。すると、停留部72にパチンコ球PBが停留されており、かつ、停留部72が非停留姿勢に作動された場合には、停留部72から放出されたパチンコ球PBが経路D18(図3(B)参照)に沿ってVゾーン64に極めて入賞し易い状態となる。
▲4▼CPU122によって決定された羽根24,50の開閉回数が2回であり、2回の開閉動作中の両方において大入賞口60,76へパチンコ球PAの入球が検出された場合には、大入賞口60,76へのパチンコ球PAの入球数が2個であるので、Vゾーン64への入賞確率が上記▲1▼及び▲2▼の場合よりも低く設定される。この場合、妨害部材97が例えば3秒間だけ上端位置に作動される。すると、停留部72にパチンコ球PBが停留されており、かつ、停留部72が非停留姿勢に作動された場合には、停留部72から放出されたパチンコ球PBが妨害部材97によって必ず邪魔されるので、パチンコ球PBがVゾーン64に極めて入賞し難い状態となる。
【0035】
以上のようにしてステップS20の「入賞確率調整処理」が実行されると、次に、ステップS21の手続きに進む。
ステップS21の手続きでは、停留部72を非停留姿勢に作動させる処理が行なわれる。すると、パチンコ球PBが停留部72に停留している場合には、そのパチンコ球PBが経路D18に沿って放出されることになる。パチンコ球PBが停留部72から放出された時点において、妨害部材97は上述の「入賞確率調整処理」によって上端位置、下端位置、あるいは上下に往復作動されている最中である。したがって、放出されたパチンコ球PBは、妨害部材97によってVゾーン64への入賞を妨害されることもあるし、妨害されないこともある。これにより、Vゾーン64への入賞確率が高低に調整される。ステップS21の手続きが終了すると、次に、ステップS22の手続きに進む。
【0036】
ステップS22の手続きでは、パチンコ球PBがVゾーン64に入賞したか否かが判別される。パチンコ球PBがVゾーン64に入賞したか否かは、メイン制御基板120がVセンサ48からの検出信号を受信したか否かによって判別することができる。パチンコ球PBがVゾーン64に入賞したと判別した場合には(YES)、次のステップS23の手続き進む。パチンコ球PBがVゾーン64に入賞していないと判別した場合には(NO)、そのまま大入賞口入球処理を終了し〔リターン〕、始動口処理も終了する。
【0037】
次に、ステップS23において実行される「大当たり処理」の具体的な手続きについて、図7〜図9を参照しながら説明する。この「大当たり処理」は、大入賞口60,76を所定回数あるいは所定時間だけ開放して遊技者に賞球を獲得する機会を与える「大当たり遊技」を実現するための処理である。「大当たり遊技」は最大16ラウンドのラウンド遊技によって構成されており、各ラウンド遊技は羽根24,50の開閉回数が18回あるいは大入賞口60,76への入球数が10個に到達した時点で終了するようになっている。なお、この「大当たり遊技」が、本発明における「特別遊技」に対応している。
【0038】
図7に示す大当たり処理では、まず大当たり遊技を開始するに先立ってラウンド数を初期化するべく1を設定する〔ステップS30〕。そしてラウンド遊技を行うため、大入賞口60,76を開閉可能にするべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオンにする〔ステップS31〕。
もし、今回のラウンドが最終ラウンドであれば(ステップS32のYES)、最終ラウンドの遊技を実現するべく最終ラウンド処理を実行する〔ステップS36〕。今回のラウンドが最終ラウンド以外のラウンドである場合には(ステップS32のNO)、通常のラウンド遊技を実現するべく通常ラウンド処理を実行する〔ステップS33〕。当該通常ラウンド処理の具体的な手続きについて、図8を参照しながら説明する。
【0039】
図8に示す通常ラウンド処理では、パチンコ球PBを停留可能にするべく停留部72を停留姿勢に作動した後は〔ステップS50〕、大入賞口60,76にパチンコ球PBが所定数(例えば10個)入賞するまでであって(ステップS52のNO)、かつ大入賞口60,76を所定回数(上限値;例えば18回)開閉するまで待機する(ステップS54のNO)。この待機期間中は、前述の大入賞口開閉処理用の実行フラグがオンになっているので羽根24,50の開閉動作が継続する。
そして大入賞口60,76にパチンコ球PBが所定数入賞するか(ステップS52のYES)、あるいは羽根24,50の開閉動作が18回に到達すると(ステップS54のYES)、停留されたパチンコ球PBを放出するべく停留部72を非停留姿勢に作動するとともに〔ステップS56〕、羽根24,50の開閉動作を停止するべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオフにする〔ステップS58〕。
もしパチンコ球PBが停留部72に停留されていたときは、図2(B)に示す流下経路(矢印D8)に沿ってキャラクタ体20の中を通り、棚板74に落下する。すなわち、パチンコ球PBはVゾーン64に入賞し易くなる。そしてVセンサ48がパチンコ球PBを検出したときは(ステップS60のYES)、次回のラウンドに移行可能に設定する処理が行なわれ〔ステップS62〕、通常ラウンド処理を終了する〔リターン〕。反対に、パチンコ球PBがVゾーン64に入賞しなかったときは(ステップS60のNO)、次回のラウンドに移行することなく大当たり遊技(大当たり処理)を終了する(図7のステップS34でNO)。
【0040】
通常ラウンド処理を終了すると図7のフローチャートに戻り、今回のラウンド中にパチンコ球PBがVゾーン64に入賞して次回のラウンドに移行するときは(ステップS34のYES)、ラウンド数を1増やすとともに〔ステップS35〕、次回のラウンドを実現するべくステップS31に戻って上述した処理を繰り返す。その一方、今回のラウンド中にVゾーン64に入賞しなかったときは次回のラウンドに移行できず(ステップS34のNO)、大当たり処理を終了して大当たり遊技を終える〔リターン〕。
【0041】
次に最終ラウンド処理の具体的な手続きについて、図9を参照しながら説明する。まずパチンコ球PBを停留不能にするべく停留部72を非停留姿勢にした後は〔ステップS130〕、大入賞口60,76にパチンコ球PBが所定数入賞するまでであって(ステップS132のNO)、かつ大入賞口60,76を所定回数開閉するまで待機する(ステップS134のNO)。この待機期間中は、大入賞口開閉処理用の実行フラグがオンになっているので羽根24,50の開閉動作が継続している。
そして大入賞口60,76にパチンコ球PBが所定数入賞するか(ステップS132のYES)、あるいは大入賞口60,76を所定回数開閉し終えると(ステップS134のYES)、羽根24,50の開閉動作を停止するべく大入賞口開閉処理用の実行フラグをオフにし〔ステップS136〕、最終ラウンド処理を終了する〔リターン〕。最終ラウンド処理が終了すると、大当たり処理を終了して大当たり遊技を終えることになる(図7の〔リターン〕)。
【0042】
上述した第1の実施の形態によれば、以下に示す作用効果を得ることができる。
すなわち、可変入賞口60,76に複数(2個)のパチンコ球PAを入球させた場合には([表1]の▲4▼の場合)、可変入賞口60,76に1個のパチンコ球PAを入球させた場合([表1]の▲1▼〜▲3▼の場合)よりも大当たり遊技を獲得できる確率が低くなってしまう。したがって、可変入賞口60,76の開放時に単にパチンコ球PAを多く入球させればよいというわけでなく、1個だけの入球によって高確率による大当たり遊技の獲得を狙うという技術介入が可能となるので、パチンコ遊技が斬新で面白いものになるという効果を得ることができる。
【0043】
なお、上記第1の実施の形態では、羽根24,50の開閉回数が最大でも2回である例を示したが、このような態様に限定するものではない。羽根24,50の最大の開閉回数は必要に応じて設定すればよく、例えば3回以上に設定してもよい。
【0044】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は遊技機の一つである第1種パチンコ機に本発明を適用した例であって、図10〜図12を参照しながら説明する。
【0045】
まず図10は、カードユニット210(CRユニット)およびパチンコ機212の外観を正面図で示す。カードユニット210は、記録媒体(例えば磁気カードやICカード等)に記録された残高情報や有価価値情報等を入出力でき、残高情報等の範囲内で遊技者が望む金額分に相当する球貸しが可能に構成する。なおカードユニット210の具体的な構成や作動等については周知の構成と同様であるので、図示および説明を省略する。
【0046】
パチンコ機212の遊技盤214には、通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ254を有するゲート256や、ソレノイド248によって作動される一対の羽根250を有する可変入賞口224(いわゆるチューリップ)、ソレノイド244によって開閉可能な開閉蓋228を有する大入賞口226、保留数表示器252,258や液晶表示器222等を有する複合役物装置216、所定形状に形成した複数の装飾用表示器(LED等の発光体を用いて構成する)を有する装飾表示装置220、その他に一般の入賞口,風車,障害釘などを適宜に配置する。なお、本実施の形態において、ゲート256が本発明における「始動口」に対応しており、ゲートセンサ254が本発明における「球検出器」に対応しており、可変入賞口224が本発明における「可変入賞口」に対応しており、羽根250が本発明における「開閉部材」に対応している。
このうち可変入賞口224は羽根250の他に、入球したパチンコ球を検出する入球センサ246等を備える。この入球センサ246が、本発明における「入球数検出手段」に対応している。大入賞口226は上述した開閉蓋228(いわゆるアタッカー)の他に、大入賞口開放期間(例えば20秒間)内にパチンコ球が入賞すると大当たり遊技状態を所要回数(例えば16回)内で継続可能なVゾーン(特別領域)や、Vゾーンに入ったパチンコ球を検出するVセンサ262等を備える。
【0047】
複合役物装置216は、普通図柄の図柄変動,特別図柄の図柄変動および特別保留数(すなわち特別図柄にかかる図柄変動の保留数)等を表示可能な液晶表示器222や、特別保留数を表示する保留数表示器252、普通保留数(すなわち普通図柄にかかる図柄変動の保留数)を表示する保留数表示器258等を有する。保留数表示器252,258には、各々所定個数(例えば4個や9個等)からなるLEDやセグメント素子等の発光体を用いて構成する。液晶表示器222に代えて、CRT,プラズマ表示器,LEDを格子状に配置したLED表示器等のように図柄を表示可能な表示器を用いてもよい。
パチンコ機212のその他の構成については、第1の実施の形態におけるパチンコ機10とほぼ同様なので図示及び説明を省略する。また、パチンコ機212の背面に接続される各種基板類についても、第1の実施の形態におけるメイン制御基板120等とほぼ同様な構成を有しているので図示及び説明を省略する。
【0048】
上記のように構成したパチンコ機212において、本発明を実現するにあたってメイン制御基板で行う手続きについて図11,図12参照しながら説明する。ここで、図11にはゲート256への入球に伴う処理を実現する「ゲート処理」の手続きを、図12には可変入賞口224への入球に伴なう処理を実現する「可変入賞口入球処理」の手続きをそれぞれフローチャートで示す。これらの手続きはいずれもメイン制御基板のROMに格納されている遊技制御プログラムをCPUが適当なタイミングで実行して実現される。
【0049】
図11にフローチャートで示すゲート処理は、ゲート256へのパチンコ球の通過判別を実現する。まずゲート256をパチンコ球が通過したか否かを判別する〔ステップS210〕。例えばゲートセンサ254からの検出信号があれば通過した(YES)と判別し、当該検出信号がなければ通過していない(NO)と判別する。もしゲート256をパチンコ球が通過したと判別した時は(YES)、ステップS212の手続きに進む。
【0050】
ステップS212の手続きでは、ゲート256へのパチンコ球の通過ごとに対応して羽根250の開閉回数の決定を行なう。具体的には、メイン制御基板に備えられたCPUによって乱数発生プログラム等が実行され、その乱数がRAM等の記憶部に一時的に記憶されるとともに、当該乱数に基づく抽選を行なって羽根250の開閉動作の回数がランダムに決定されるようになっている。本実施の形態では、羽根250の開閉動作の回数は1回〜5回(最大5回)の中から決定されるようになっている。この1回〜5回の開閉回数を決定するための乱数抽選は、いずれかの回数に対応する乱数のみが多く発生されるようにして確率的に差異を設けるようにしてもよい。羽根250の開閉動作の回数が決定された後は、その決定した開閉回数をRAM等に一時的に記憶する。なお、本実施の形態において、羽根250の開閉回数を決定するための乱数発生プログラムを実行するCPUが、本発明における「開閉回数決定手段」に対応している。
【0051】
羽根250の開閉回数の決定をし終えると、次に、普通保留数を増やした加算結果を保留数表示器258に表示し〔ステップS214〕、パチンコ球の通過に対応した賞球を払い出すべく払出制御基板に対して賞球払出コマンドを送信する〔ステップS216〕。
上述したステップS216を実行した後、あるいはステップS210でゲート256をパチンコ球が通過していないと判別した後(NO)、液晶表示器222の左下隅部222aにおいて普通図柄を変動表示可能か否かが判別される〔ステップS218〕。普通図柄変動中であるとき等では変動表示不能と判別し(ステップS218においてNO)、そうでないときは変動表示可能と判別する(ステップS218においてYES)。そして、普通図柄の変動表示が可能であれば、保留数を減らした減算結果を保留数表示器258に表示するとともに〔ステップS220〕、液晶表示器222の左下隅部222aにおいて当該通過に対応した普通図柄の変動表示を開始する〔ステップS222〕。普通図柄の変動表示を開始してから所定時間経過した後は、ステップS212において決定された羽根250の開閉回数を読み込むとともに、その読み込んだ羽根250の開閉回数を普通図柄として液晶表示器222の左下隅部222aに停止表示する〔ステップS224〕。
【0052】
ステップS224の手続きが実行されると、次に、羽根250を開閉作動するための手続が実行される〔ステップS226〕。具体的には、ROMに記憶された開閉回数がCPUによって読み込まれ、その読み込んだ開閉回数に対応した作動信号が羽根250を作動させるためのソレノイド248に送信される。読み込まれた開閉回数が1回である場合には、羽根250が例えば1秒間かけて1回開閉作動される。読み込まれた開閉回数が5回である場合には、羽根250が例えば1秒間ずつかけて5回開閉作動される。
【0053】
ステップS226の手続きが実行されると、次に、可変入賞口224へのパチンコ球の入球に伴なって実行される「可変入賞口入球処理」の手続きに進む〔ステップS228〕。以下、この「可変入賞口入球処理」の手続きについて図12を参照しながら以下詳細に説明する。
図12に示す「可変入賞口入球処理」では、まず、ステップS226の手続きにおいて羽根250が開閉作動された際における可変入賞口224へのパチンコ球の入球数をRAMから読み込む手続きが実行される〔ステップS230〕。前述のように、可変入賞口224へのパチンコ球の入球数は、入球センサ246からの検出信号をCPUが受信することによってRAM等の記憶部に一時的に記憶されている。
次に、読み込んだ入球数が0であるか否かを判別する手続きが実行される〔ステップS232〕。ここで、入球数が0であるということは、羽根250が1回もしくは複数回開閉作動された際において、可変入賞口224へパチンコ球が1個も入球しなかったことを意味している。そして、入球数=0であると判別されたときは(ステップS232においてYES)、そのまま可変入賞口入球処理を終了し〔リターン〕、ゲート処理も終了する(図10においてリターン)。反対に、入球数=0ではないと判別されたときは(ステップS232においてNO)、次のステップS234の手続きに進む。
【0054】
入球数が0か否かの判別をし終えると〔ステップS232〕、次に、読み込んだ入球数の分だけ特別保留数を増やした加算結果を保留数表示器252に表示し〔ステップS234〕、可変入賞口224へのパチンコ球の入球数に対応した賞球を払い出すべく払出制御基板に対して賞球払出コマンドを送信する〔ステップS236〕。そして、可変入賞口224への1個または複数個の入球に対応した抽選結果が「大当たり」であるか否かを判別すべく、次の「大当たり判定処理」の手続きに進む〔ステップS238〕。
【0055】
ステップS238の「大当たり判定処理」の手続きでは、羽根250が開閉作動された際における可変入賞口224へのパチンコ球の入球に対応した抽選結果を判別する処理が実行される。具体的には、以下の[表2]に従って抽選結果を判別する処理がメイン制御基板のCPUによって実行される。
【0056】
【表2】
【0057】
上記[表2]において、上から一行目(▲1▼の行)の「パチンコ球の入球数」とあるのは、ステップS230の手続きにおいて読み込まれた可変入賞口224へのパチンコ球の入球数を示している。また、上から二行目(▲2▼の行)の「入球数1個当たりの大当たり確率」とあるのは、可変入賞口224への入球1個当たりにおける「大当たり」の確率であり、当落判定用の乱数表を組み替える等によりソフトウェア的に大小に変化させることができるようになっている。また、上から三行目(▲3▼の行)の「入球数全体としての大当たり確率」とあるのは、1個の入球当たりにおける「大当たり」の確率ではなく、可変入賞口224への1個もしくは複数個の入球全体における「大当たり」の確率のことを示している。
【0058】
上記[表2]の▲3▼の行における入球数全体としての大当たり確率について、以下、更に詳細に説明する。
(1)例えば、入球数が1個である場合には、1個の入球当たりにおける確率がそのまま適用されるので、全体としての「大当たり」の確率は30%である。
(2)入球数が2個である場合には、1個の入球当たりにおける確率が10%であり、かつ、その10%による抽選が2回行なわれるのに等しい結果となる。すなわち、2個の入球全体における「大当たり」の確率は、以下のように計算される。
{0.10+(0.90×0.10)}×100=19%
(3)入球数が3個である場合には、1個の入球当たりにおける確率が5%であり、かつ、その5%による抽選が3回行なわれるのに等しい結果となる。すなわち、3個の入球全体における「大当たり」の確率は、以下のように計算される。
{0.05+(0.95×0.05)+(0.952×0.05)}×100=14%
(4)入球数が4個以上である場合には、1個の入球当たりにおける確率は3個の場合と同じ5%となる。つまり、5%による抽選が入球数に対応した回数だけ行なわれるのに等しい結果となる。したがって、入球数が4個及び5個の場合における全体としての「大当たり」の確率は、それぞれ以下のように計算される。
(入球数4個)
{0.05+(0.95×0.05)+(0.952×0.05)
+(0.953×0.05)}×100=19%
(入球数5個)
{0.05+(0.95×0.05)+(0.952×0.05)
+(0.953×0.05)+(0.954×0.05)}×100=23%
【0059】
乱数抽選による大当たり判定が[表2]の確率となるように実行された後〔ステップS240〕、その抽選結果が「大当たり」であると判定された時は(ステップS240においてYES)、ステップS242の「大当たり処理」の手続きに進む。反対に、その抽選結果が「大当たり」ではない(「はずれ」)であると判定された時は(ステップS240においてNO)、ステップS244の「はずれ処理」の手続きに進む。
【0060】
ステップS242の「大当たり処理」の手続きでは、遊技者に大当たり遊技を付与するための処理が実行される。具体的には、液晶表示器222に特別図柄の変動表示を特別保留数に対応した回数だけ繰り返した後、遊技者に「大当たり」であることを報知するために、特別図柄を「7,7,7」等の所定の態様によって停止表示する。そして、開閉蓋228を作動させるためにソレノイド244に作動信号を送信し、大入賞口226を30秒間あるいは10個のパチンコ球が入賞するまで開放することにより1ラウンド目の大当たり遊技を実現する。この1ラウンドの大当たり遊技は例えば最大で16ラウンドまで継続する。なお、このような第1種パチンコ機における大当たり遊技を付与するための処理自体は公知であるので、更に詳細な説明は省略する。
また、ステップS244の「はずれ処理」の手続きでは、液晶表示器222に特別図柄の変動表示を特別保留数に対応した回数だけ繰り返した後、遊技者に「はずれ」であることを報知するために、特別図柄を「7,7,6」等の「はずれ」を報知するための態様によって停止表示する。このような「はずれ」を報知するための処理自体も公知であるので、更に詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態において、「大当たり処理」を実行することによって付与される「大当たり遊技」が、本発明における「特別遊技」に対応している。
大当たり処理〔ステップS242〕、あるいは、はずれ処理〔ステップS244〕が終了すると、図12のフローチャートにおける可変入賞口入球処理が終了し〔図12においてリターン〕、図11のフローチャートにおけるゲート処理も終了する〔図11においてリターン〕。
【0061】
上述した第2の実施の形態によれば、以下に示す作用効果を得ることができる。
すなわち、可変入賞口224に複数のパチンコ球を入球させた場合には([表2]の▲1▼「パチンコ球の入球数」が2個以上の場合)、可変入賞口224に1個のパチンコ球を入球させた場合([表2]の▲1▼「パチンコ球の入球数」が1個の場合)よりも大当たり遊技を獲得できる確率が低くなってしまう。したがって、可変入賞口224の開放時に単にパチンコ球を多く入球させればよいというわけでなく、1個だけの入球によって高確率による大当たり遊技の獲得を狙うという技術介入が可能となるので、パチンコ遊技が斬新で面白いものになるという効果を得ることができる。
【0062】
また、可変入賞口224が開放及び閉止される回数(開閉回数)及びその可変入賞口224へのパチンコ球の入球数との兼ね合いによって、パチンコ球を発射させるタイミングや発射強度等を見計らうといった技術介入が可能となる。例えば、可変入賞口224が1回しか開放しない場合には、パチンコ球を1個だけ入球させることにより高確率による大当たり遊技の獲得を狙うことができる。反対に、可変入賞口224が何回も開放する場合には(例えば5回開放する場合には)、1個の入球あたりの確率がたとえ低いとしても、多数のパチンコ球を入球させることにより全体として高い確率による大当たり遊技の獲得を狙うことができる。
【0063】
また、可変入賞口224へのパチンコ球の入球数が大きいほど、1個の入球当たりの「大当たり」となる確率が低くなるように抽選が実行される。つまり、可変入賞口224に多数のパチンコ球が入球した場合には、CPUによって「大当たり」を判定するための抽選が何回も実行されるものの、その一方で、1個の入球あたりにおける「大当たり」の確率はその入球数に対応した分だけ低くなる。これにより、遊技者は、可変入賞口224へのパチンコ球の入球数及び大当たり確率のバランスを意識しつつ、より多彩な態様で「技術介入」によるパチンコ遊技を楽しむことができる。
【0064】
なお、上記第2の実施の形態では、羽根250の開閉回数が最大でも5回である例を示したが、このような態様に限定するものではない。羽根250の最大の開閉回数は必要に応じて設定すればよく、例えば6回以上に設定してもよい。
【0065】
また、上記第2の実施の形態では、入球数が3個以上の場合における「大当たり」の確率が一律に5%に設定される例を示した([表2]参照)。この場合、入球数が7個以上になると、入球数全体としての「大当たり」の確率が、入球数が1個の場合の「大当たり」の確率である30%を超えることになる(約30.1%になる)。したがって、例えば、入球数が3個以上の場合には、入球数が多くなるにつれて1個の入球当たりの「大当たり」の確率が徐々に低くなるように設定することもできる。そうすれば、可変入賞口224に多数の遊技球が入球した場合であっても、入球数全体としての「大当たり」の確率が、1個の場合の確率を超えないようにすることが可能となる。
【0066】
また、入球数が3個以上の場合における1個の入球当たりの「大当たり」の確率が一律に5%に設定される場合であっても、入球数が6個に到達した時点、すなわち、入球数全体としての「大当たり」の確率が、入球数が1個である場合における「大当たり」の確率である30%を超える前のタイミングで可変入賞口224を閉止すれば、入球数の上限値を6個に制限することができる。そうすれば、入球数全体としての「大当たり」の確率が、入球数が1個の場合の「大当たり」の確率を超えないのでより面白味のある遊技を実現できる。
【0067】
上述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態におけるパチンコ機10,212(遊技機)であって、他の部分の構造,形状,大きさ,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。
例えば、上記実施の形態では、第2種パチンコ機及び第1種パチンコ機に本発明を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀球遊技機,テレビゲーム機等)であって一定の条件下で特別遊技を付与可能に構成したものにも本発明を適用することができる。当該他の遊技機であっても技術介入が可能に構成されるので、遊技者の遊技意欲を維持または向上させることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技等)を発生させるために、遊技者がより積極的に技術介入することで面白味のある遊技を実現できる遊技機を提供することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるパチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】電動役物装置の構成例を示す正面図と側面断面図である。
【図3】一部を破断した電動役物装置の外観を示す斜視図である。
【図4】各種の基板と装置にかかる概略構成を示すブロック図である。
【図5】始動口処理の手続きを示すフローチャートである。
【図6】大入賞口入球処理の手続きを示すフローチャートである。
【図7】大当たり処理の手続きを示すフローチャートである。
【図8】通常ラウンド処理の手続きを示すフローチャートである。
【図9】最終ラウンド処理の手続きを示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態におけるパチンコ機の外観を示す正面図である。
【図11】ゲート処理の手続きを示すフローチャートである。
【図12】可変入賞口入球処理の手続きを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,212 パチンコ機(遊技機)
14 電動役物装置
216 複合役物装置
44,42,30 始動口センサ(球検出器)
46,26,28 始動口
254 ゲートセンサ(球検出器)
256 ゲート(始動口)
64 Vゾーン
72 停留部
22,52,246 入球センサ(入球数検出手段)
24,50,250 羽根(開閉部材)
60,76 大入賞口(可変入賞口)
224 可変入賞口
84,248 ソレノイド(作動手段)
97 妨害部材
120 メイン制御基板
122 CPU(開閉回数決定手段)
66,68 入賞球排出口
PA,PB パチンコ球(遊技球)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gaming machine such as a pachinko machine.
[0002]
[Prior art]
For example, in a
The same applies to the first type pachinko machine that is one of the gaming machines. When the pachinko ball passes through the gate, the variable winning opening is opened once or a plurality of times, or is not opened. Then, if as many pachinko balls as possible can be entered while the variable winning opening is open, the probability that the player can win the jackpot game is increased accordingly.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above conventional gaming machine, it is only necessary to enter a lot of pachinko balls when the big prize opening or variable prize opening is opened, and there is little room for technical intervention by the player, There was a problem that pachinko games were simple and lacking in interest.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described problems, the invention described in each of the claims is configured.
[0005]
[0006]
According to the gaming machine of the second aspect, the ball detector includes the opening / closing frequency determining means for determining the opening / closing frequency of the opening / closing member by detecting the game ball, and the operating means is controlled by the opening / closing frequency determining means. The opening / closing member is opened / closed according to the determined number of opening / closing operations. It should be noted that the “number of times of opening / closing” referred to in this claim includes zero times, that is, a state in which the opening / closing member is not opened / closed.
With such a configuration, according to the gaming machine according to
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First embodiment]
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, a first embodiment of the invention will be described with reference to the drawings. This embodiment is an example in which the present invention is applied to a second type pachinko machine that is one of gaming machines, and will be described with reference to FIGS.
[0011]
First, FIG. 1 shows a front view of the appearance of the
[0012]
Below the
[0013]
Next, the configuration and operation of the
[0014]
The
[0015]
Here, the
[0016]
In the
[0017]
According to the
[0018]
As shown in FIG. 3 (A), the pachinko ball PB easily flows down along the path D16 when the stopping
[0019]
Pachinko balls PB that have won a prize in any of the
[0020]
Next, an example in which a substrate and a device are connected to realize a pachinko game by the
[0021]
A
[0022]
The
In addition, a contact type sensor or a non-contact type sensor is used for the
[0023]
Further, the
[0024]
In the
[0025]
For the sake of simplicity, the following restrictions are imposed unless otherwise specified. Since the
[0026]
In the starting port process shown in FIG. 5, it is first determined whether or not the pachinko ball PA has entered the starting
[0027]
When the procedure proceeds to step S11, an operation signal is transmitted to the
When the
If the number of times of opening and closing the
[0028]
In the procedure of step S14, processing is performed to determine whether or not the pachinko ball PA has entered the special winning
[0029]
In the procedure of “Large Winner Entrance Entry Process”, which proceeds when it is determined that the pachinko ball PA has entered the grand prize exits 60 and 76, as shown in FIG. 6, first, “Wind Probability Adjustment Process” is executed. [Step S20]. This winning probability adjustment process is realized by blocking the winning of the pachinko ball PB stopped at the stopping
[0030]
First, the following data (1) to (4) stored in the RAM 126 are read by the
(1) Number of times the
(2) Presence / absence of entry to the big winning
(3) Presence / absence of entering the winning
(4) Number of balls entered into the big winning
[0031]
When the data (1) to (4) are read, the winning probability to the
[0032]
[Table 1]
[0033]
In the above [Table 1], “entry ball (first time)” in the second column from the left means that the pachinko ball PA to the big winning
[0034]
That is, in the “winning probability adjustment process” in step S20, the following processes (1) to (4) are executed according to the conditions shown in [Table 1].
(1) When the number of opening / closing of the
(2) When the number of opening and closing of the
(3) In the case where the number of opening / closing of the
(4) In the case where the number of opening / closing of the
[0035]
When the “winning probability adjustment process” in step S20 is executed as described above, the process then proceeds to step S21.
In the procedure of step S21, processing for operating the stopping
[0036]
In the procedure of step S22, it is determined whether or not the pachinko ball PB has won the
[0037]
Next, a specific procedure of the “hit processing” executed in step S23 will be described with reference to FIGS. This “hit processing” is a process for realizing “hit game” which gives the player an opportunity to win a prize ball by opening the big winning
[0038]
In the jackpot process shown in FIG. 7, first, 1 is set to initialize the number of rounds before starting the jackpot game [step S30]. Then, in order to perform a round game, an execution flag for the special winning opening / closing process is turned on so that the special winning
If the current round is the final round (YES in step S32), a final round process is executed to realize the game of the final round [step S36]. When the current round is a round other than the final round (NO in step S32), a normal round process is executed to realize a normal round game [step S33]. A specific procedure of the normal round process will be described with reference to FIG.
[0039]
In the normal round process shown in FIG. 8, after the stopping
Then, when a predetermined number of pachinko balls PB have won the winning
If the pachinko ball PB is stopped at the
[0040]
When the normal round process is completed, the process returns to the flowchart of FIG. 7. When the pachinko ball PB wins the
[0041]
Next, a specific procedure of the final round process will be described with reference to FIG. First, after setting the stopping
When a predetermined number of pachinko balls PB have won a
[0042]
According to the first embodiment described above, the following operational effects can be obtained.
That is, when a plurality of (two) pachinko balls PA are placed in the variable winning
[0043]
In the first embodiment, the example in which the number of times of opening and closing the
[0044]
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. This embodiment is an example in which the present invention is applied to a first type pachinko machine that is one of gaming machines, and will be described with reference to FIGS.
[0045]
First, FIG. 10 shows the external appearance of the card unit 210 (CR unit) and the
[0046]
The
Among these, the
[0047]
The
Since the other configuration of the
[0048]
In the
[0049]
The gate processing shown in the flowchart in FIG. 11 realizes the passage discrimination of the pachinko sphere to the
[0050]
In the procedure of step S212, the number of times of opening and closing the
[0051]
When the determination of the number of times of opening and closing the
After executing step S216 described above, or after determining in step S210 that the pachinko ball has not passed through the gate 256 (NO), whether or not the normal symbol can be variably displayed at the
[0052]
Once the procedure of step S224 is executed, the procedure for opening and closing the
[0053]
When the procedure of step S226 is executed, the procedure then proceeds to the procedure of “variable winning opening entrance process” that is executed along with the entrance of the pachinko ball into the variable winning opening 224 [step S228]. Hereinafter, the procedure of the “variable winning opening entrance process” will be described in detail with reference to FIG.
In the “variable winning opening entrance process” shown in FIG. 12, first, a procedure for reading the number of pachinko balls entering the variable winning
Next, a procedure for determining whether or not the number of entered balls is 0 is executed [step S232]. Here, the number of entered balls is 0, meaning that no pachinko balls entered the
[0054]
When it is determined whether or not the number of balls entered is 0 [step S232], the addition result obtained by increasing the number of special holdings by the number of entered balls is displayed on the holding number display 252 [step S234. ] A prize ball payout command is transmitted to the payout control board in order to pay out the prize balls corresponding to the number of pachinko balls entered into the variable prize opening 224 [step S236]. Then, in order to determine whether or not the lottery result corresponding to one or a plurality of balls entering the variable winning
[0055]
In the procedure of the “hit determination process” in step S238, a process of determining a lottery result corresponding to the pachinko ball entering the variable winning
[0056]
[Table 2]
[0057]
In the above [Table 2], the “number of pachinko balls entered” in the first line from the top (line 1) is the number of pachinko balls entered into the
[0058]
The jackpot probability as the total number of entered balls in row (3) of [Table 2] will be described in more detail below.
(1) For example, when the number of incoming balls is one, the probability per one incoming ball is applied as it is, so the probability of “big hit” as a whole is 30%.
(2) When the number of entered balls is two, the probability per one entered ball is 10%, and the result is equivalent to the fact that the lottery with 10% is performed twice. That is, the probability of “big hit” in the entire two balls is calculated as follows.
{0.10+ (0.90 × 0.10)} × 100 = 19%
(3) When the number of entered balls is 3, the probability per one entered ball is 5%, and the same result is obtained when the lottery with 5% is performed three times. That is, the probability of “big hit” in all three balls is calculated as follows.
{0.05+ (0.95 × 0.05) + (0.95 2 × 0.05)} × 100 = 14%
(4) When the number of entered balls is four or more, the probability per one entered ball is 5%, which is the same as the case of three. That is, the result is equivalent to the fact that the lottery with 5% is performed the number of times corresponding to the number of balls entered. Therefore, the probability of “big hit” as a whole in the case where the number of balls entered is 4 and 5, respectively, is calculated as follows.
(4 balls entered)
{0.05+ (0.95 × 0.05) + (0.95 2 × 0.05)
+ (0.95 Three × 0.05)} × 100 = 19%
(5 balls entered)
{0.05+ (0.95 × 0.05) + (0.95 2 × 0.05)
+ (0.95 Three × 0.05) + (0.95 Four × 0.05)} × 100 = 23%
[0059]
After the jackpot determination by random number lottery is executed so as to have the probability of [Table 2] [Step S240], when it is determined that the lottery result is “Big Jack” (YES in Step S240), the process proceeds to Step S242. Proceed to the procedure for “Big jackpot”. On the contrary, when it is determined that the lottery result is not “big hit” (“missing”) (NO in step S240), the process proceeds to the “losing process” in step S244.
[0060]
In the procedure of “spotting process” in step S242, processing for giving a jackpot game to the player is executed. Specifically, after the variable symbol variable display is repeated on the
In addition, in the procedure of “outage processing” in step S244, after the variable symbol variable display is repeated on the
In the present embodiment, the “jackpot game” given by executing the “jackpot processing” corresponds to the “special game” in the present invention.
When the jackpot process [step S242] or the disparity process [step S244] is completed, the variable winning opening entry process in the flowchart of FIG. 12 is terminated [return in FIG. 12], and the gate process in the flowchart of FIG. 11 is also terminated. [Return in FIG. 11].
[0061]
According to the second embodiment described above, the following effects can be obtained.
That is, when a plurality of pachinko balls are entered in the variable winning opening 224 (when the number of “pachinko balls entered” in [Table 2] is 1 or more), 1 is entered in the
[0062]
Also, the timing and intensity of launching the pachinko ball are estimated based on the balance between the number of times the
[0063]
In addition, the lottery is executed such that the greater the number of pachinko balls that enter the variable winning
[0064]
In the second embodiment, the example in which the number of opening and closing of the
[0065]
In the second embodiment, an example is shown in which the probability of “big hit” is uniformly set to 5% when the number of balls entered is 3 or more (see [Table 2]). In this case, when the number of entered balls is 7 or more, the probability of “big hit” as the whole number of entered balls exceeds 30%, which is the probability of “big hit” when the number of entered balls is one ( About 30.1%). Therefore, for example, when the number of entered balls is 3 or more, the probability of “big hit” per entered ball can be set to gradually decrease as the number of entered balls increases. Then, even when a large number of game balls enter the variable winning
[0066]
Further, even when the probability of “big hit” per entrance when the number of entrances is 3 or more is uniformly set to 5%, when the number of entrances reaches 6, In other words, if the variable winning
[0067]
The
For example, in the above embodiment, the present invention is applied to the second type pachinko machine and the first type pachinko machine. In place of this form, other gaming machines other than pachinko machines (for example, slot machines, arrange ball machines, sparrow ball machines, video game machines, etc.), which are configured to be able to grant special games under certain conditions The present invention can also be applied to. Even the other gaming machines are configured to allow technical intervention, so that the player's willingness to play can be maintained or improved.
[0068]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in order to generate a special game advantageous to the player (a jackpot game or the like), a game in which an interesting game can be realized through a more proactive technical intervention by the player. Can provide a machine.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an external appearance of a pachinko machine according to a first embodiment.
FIGS. 2A and 2B are a front view and a side cross-sectional view illustrating a configuration example of an electric accessory device. FIGS.
FIG. 3 is a perspective view showing an external appearance of the electric accessory device with a part broken away.
FIG. 4 is a block diagram showing a schematic configuration of various substrates and apparatuses.
FIG. 5 is a flowchart showing a procedure of a start port process.
FIG. 6 is a flowchart showing a procedure for a winning prize entry process.
FIG. 7 is a flowchart showing a procedure for jackpot processing.
FIG. 8 is a flowchart showing a procedure of normal round processing.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a procedure of final round processing.
FIG. 10 is a front view showing an external appearance of a pachinko machine according to a second embodiment.
FIG. 11 is a flowchart illustrating a procedure of gate processing.
FIG. 12 is a flowchart showing a procedure for a variable winning opening entry process.
[Explanation of symbols]
10,212 Pachinko machine (game machine)
14 Electric accessories
216 Compound equipment device
44, 42, 30 Start sensor (ball detector)
46, 26, 28 Starting port
254 Gate sensor (sphere detector)
256 Gate (starting port)
64 V zone
72 stop
22, 52, 246 Entrance sensor (number of entrance detection means)
24, 50, 250 blades (opening and closing members)
60,76 Grand prize opening (variable prize opening)
224 Variable prize opening
84,248 Solenoid (actuating means)
97 Interference members
120 Main control board
122 CPU (opening / closing frequency determination means)
66,68 winning ball outlet
PA, PB Pachinko ball (game ball)
Claims (2)
始動口へ入球した遊技球を検出する球検出器と、前記球検出器が遊技球を検出することで前記開閉部材を開閉動作させる作動手段と、前記開閉部材近傍に設けられ、開放された可変入賞口への遊技球の入球数を検出する入球数検出手段と、該入球数検出手段と前記特別入賞口との間の流下経路に設けられ、特別入賞口への入賞が困難になる妨害位置と、特別入賞口への入賞を阻害しない位置とに切換可能な妨害部材とを備え、
前記入球数検出手段により検出された入球数が1個である場合に、前記妨害部材を特別入賞口への入賞を阻害しない位置に作動制御することで、前記特別入賞口への入賞割合が、前記入球数検出手段により検出された入球数が複数である場合における確率よりも高くなるように構成されていることを特徴とする遊技機。Has a variable winning hole to be opened and closed by the closing member, the variable winning opening the gaming ball is advantageous special game to the player at Rukoto to win a special prize hole disposed within ball entrance vital grant In the gaming machine
A ball detector that detects a game ball that has entered the start port, an operating means that opens and closes the opening / closing member when the ball detector detects a game ball, and is provided in the vicinity of the opening / closing member and opened. It is provided in the number-of-balls detecting means for detecting the number of game balls that have entered the variable prize opening, and the flow path between the number-of-balls detecting means and the special prize opening, making it difficult to win the special prize opening. And a blocking member that can be switched between a blocking position and a position that does not hinder the winning of the special prize opening ,
When the number of entered balls detected by the number-of-entry detecting means is one , the winning ratio to the special winning opening is controlled by operating the blocking member to a position that does not hinder the winning of the special winning opening. However, the gaming machine is configured to be higher than the probability in the case where the number of entered balls detected by the number of entered balls detecting means is plural.
球検出器が遊技球を検出することで開閉部材の開閉回数を決定する開閉回数決定手段を備え、
作動手段は、前記開閉回数決定手段により決定された開閉回数に従って前記開閉部材を開閉動作させることを特徴とする遊技機。The gaming machine according to claim 1,
An opening / closing number determining means for determining the number of opening / closing of the opening / closing member by detecting a game ball by the ball detector;
The actuating means opens and closes the opening and closing member according to the opening and closing times determined by the opening and closing frequency determining means.
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