JP4341523B2 - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4341523B2
JP4341523B2 JP2004301168A JP2004301168A JP4341523B2 JP 4341523 B2 JP4341523 B2 JP 4341523B2 JP 2004301168 A JP2004301168 A JP 2004301168A JP 2004301168 A JP2004301168 A JP 2004301168A JP 4341523 B2 JP4341523 B2 JP 4341523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
pickup device
diffraction grating
optical disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004301168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006114146A (ja
Inventor
雅春 深草
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004301168A priority Critical patent/JP4341523B2/ja
Priority to US11/249,766 priority patent/US20060081761A1/en
Publication of JP2006114146A publication Critical patent/JP2006114146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4341523B2 publication Critical patent/JP4341523B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータなどの電子機器に搭載される光ディスク装置に好適に用いられる光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関するものである。
従来、光学記録媒体として、DVD(デジタルバーサティルディスク)、CD−R(書き込み可能なコンパクトディスク)、CD−RW(書き換え可能なコンパクトディスク)等の種々の光ディスクが開発されている。DVDにおいては、波長約650nmのレーザ光により情報の記録または再生が行われる。一方、CD−RやCD−RWにおいては、波長約780nmのレーザ光により情報の記録または再生が行われる。このような複数種類の光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装置が提案されている。
また、このような複数種類の光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装置において、複数の異なる波長のレーザ素子を1つのパッケージに隣接して配置したもの(いわゆるハイブリッド型2波長半導体レーザ)や、1つの半導体基板に複数の波長の光源を集積化した半導体レーザ素子(いわゆるモノリシック型2波長半導体レーザ)などが提案されている。これらの2波長半導体レーザでは、ハイブリッド型、モノリシック型のいずれの場合においても、2つの波長の発光点の距離は約110μmである。
2波長半導体レーザが導入される前、CD系では半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を光ディスクと半導体レーザ素子の間に置かれた回折格子で3本の光線(以下3ビームという)に分離してトラッキングエラー信号を生成してきた。一方、DVD系ではレーザ光を分離することはなく、1本の光線(以下1ビームという)でトラッキングエラー信号を生成してきた。ところが、2波長半導体レーザにおいてはDVDとCDの発光点が近接して存在するためにCDの光のみを回折格子に通すことは困難であり、実際にはDVDの光も回折格子に通され、3ビームとされている。その結果、DVDのレーザ光は3ビームに分離されるが、トラッキングエラー信号は従来通り1ビームで生成している。
図7(a)〜(c)に従来の2波長半導体レーザと回折格子の上面図、側面図、正面図を示す。回折格子52は2波長半導体レーザ51の発光点53a、53bから出射されるレーザ光の光軸に垂直な光学ガラス等の面に約15μmピッチ、約200nm深さの平行な溝として形成されている。溝の山と谷の幅はほぼ同じである。この溝により入射したレーザ光を1本の光量の大きい光線(以下メインビームという。)と両側の2本の光量の小さい光線(以下サイドビームという。)に分離する。この溝の向きは3ビームが光ディスク10上で円周の接線方向と微小角で並ぶように決められている。
ところが、DVDの場合、トラックピッチがCDの半分以下なので3ビームのうちのサイドビームによる別のトラックの信号がメインビームのRF信号に漏れ込むためジッタが発生する。ジッタは再生信号の時間軸方向の揺れである。ジッタの発生原因にはその他にも光ディスクの回転変動、光ディスクのチルト、光ピックアップ装置の光学系の収差、フォーカス・トラッキングの誤差等様々なものがある。そこで、回折格子52の溝の深さを最適化することにより、DVDのサイドビームをCDのサイドビームよりも小さくする構成としたものが開発されている((特許文献1)参照。)。
特開2001−28146号公報
ところが、従来200nm程度であった回折格子の溝は1200nm程度の深さが必要となり、精度も同じ程度に必要である。そのため、回折格子を製造するための工数増加、歩留劣化が見込まれ、これらはいずれも部品の価格上昇の要因となる。本来、2波長半導体レーザの導入には部品点数の削減による価格の低減という1つの目的があるが、逆効果になってしまう。
そこで本発明においては、DVDのサイドビームの光量を抑制する方法ではなく、サイドビームの漏れ込みによるジッタの発生を抑制し、DVD、CDとも良好な記録再生特性を有する光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の光ピックアップ装置は、複数の発光点を近接して設けた光源と、光ディスクからの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、前記光源と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光線を3本に分離する平行な複数の溝が前記3本の光線を光ディスクの円周の接線方向と微小角に並べる向きに形成された回折格子と、この回折格子と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光を光ディスクに集光させるとともに光ディスクからの反射光を前記受光手段に導く光学系を有し、前記回折格子は前記溝の山と谷の位相がずれた2つの領域を持ち、その境界を前記光源からの光線の中心を通り光ディスクの円周の接線方向に平行とした。
また、複数の発光点を近接して設けた光源と、光ディスクからの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、前記光源と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光線を3本に分離する平行な複数の溝が前記3本の光線を光ディスクの円周の接線方向と微小角に並べる向きに形成された回折格子と、この回折格子と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光を光ディスクに集光させるとともに光ディスクからの反射光を前記受光手段に導く光学系を有し、前記光ディスクに集光させた光は光量が大きい中央の1つの光と光量が小さい両側の2つの光を円周の接線方向と微小角に並べて構成され前記両側の2つの光を円周の接線方向に長い形状としても良い。
以上のように本発明の光ピックアップ装置は、回折格子の溝の山と谷の位相がずれた2つの領域を持ち、その境界を光源からの光線の中心を通り光ディスクの円周の接線方向に平行とすることにより、サイドビームの2つの光を円周の接線方向にのみ長い形状とすることができる。そして円周の接線方向にのみ長い形状のサイドビームはDVDにおいてサイドビームの分解能が抑制されるため別のトラックの信号成分を小さくし、ジッタの発生を抑制する。また、CDにおいてサイドビームの半径方向の寸法が変わらないので、トラッキングエラー信号の劣化を生じさせない。したがって、DVD、CDとも良好な記録再生特性が得られる。
本発明の第1の発明は、複数の発光点を近接して設けた光源と、光ディスクからの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、前記光源と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光線を3本に分離する平行な複数の溝が前記3本の光線を光ディスクの円周の接線方向と微小角に並べる向きに形成された回折格子と、この回折格子と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光を光ディスクに集光させるとともに光ディスクからの反射光を前記受光手段に導く光学系を有し、前記回折格子は前記溝の山と谷の位相がずれた2つの領域を持ち、その境界を前記光源からの光線の中心を通り光ディスクの円周の接線方向に平行とした光ピックアップ装置であり、良好な記録再生特性が得られる。
第2の発明は、前記2つの領域の溝の位相は逆位相である請求項1に記載の光ピックアップ装置であり、最大の効果を発揮することができる。
第3の発明は、トラッキングエラー信号が1つの光のみから生成される発光点に対してのみ前記回折格子は溝の山と谷の位相がずれた2つの領域を持ち、その境界を前記光源からの光線の中心を通り光ディスクの円周の接線方向に平行とした請求項1に記載の光ピックアップ装置であり、それぞれの光源に対し最適化した記録再生特性が得られる。
第4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、媒体を回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段に対して前記光ピックアップ装置を近づけたり離したりする移動手段を備えた光ディスク装置であり、良好な記録再生特性の光ディスク装置が得られる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の2波長半導体レーザを用いた光ピックアップ装置の光学系全体の概略構成図、図2(a)〜(c)は実施の形態1の2波長半導体レーザと回折格子を拡大した上面図、側面図、正面図、図3は実施の形態1の受光センサの受光部の配置図の例である。図1から図3を用いて本発明の実施の形態1の2波長半導体レーザを用いた光ピックアップ装置の光学系の説明をする。
まず構成について説明する。複数の発光点を近接して設けた光源である2波長半導体レーザ1は110μm程度の距離でDVDの発光点12a及びCDの発光点12bを有する。2波長半導体レーザ1は図1及び図2では1つの半導体基板に複数の波長の光源を集積化した半導体レーザ素子(いわゆるモノリシック型2波長半導体レーザ)であるが、複数の異なる波長のレーザ素子を1つのパッケージに隣接して配置したもの(いわゆるハイブリッド型2波長半導体レーザ)でも構わない。
回折格子2は光学ガラス等で作製されており、2波長半導体レーザ1の発光点12a、12bから出射されるレーザ光の光軸に垂直な面に2波長半導体レーザ1側の表面に約15μmピッチ、約200nm深さで平行に溝が形成されている。溝の山と谷の幅はほぼ同じである。この溝により入射したレーザ光を1本のメインビームと両側の2本のサイドビームに分離する。この溝の向きは3本のビームが光ディスク10上で円周の接線方向と微小角に並ぶように決められている。本実施の形態1ではこの溝は発光点12a、12b付近で山と谷の位相がほぼ逆になる2つの領域に分けられ、その境界は2波長半導体レーザ1からの光線の中心を通り光ディスク10の円周の接線方向に相当する方向になっている。また、回折格子2の作製は溝形状のマスクパターンを従来の形状のものから実施の形態1の形状のものに変えるだけなので、製造コストは従来と変わらない。
集積光学部材3は内部に複数の傾斜面が設けられた光学ガラスで作製され、傾斜面には偏光分離膜等が形成されている。コリメータレンズ4は往路光においてはレーザ光を略平行光にするレンズで、光学ガラスまたは光学プラスチック等で作製されている。BSプレート5は光学ガラス等で作製されており、表面にBS膜が形成されており、レーザ光を一部のみ透過させ大半は反射させる。前光モニタ6は光学センサであり、2波長半導体レーザ1からのレーザ光の一部の光量をモニタし、その結果を制御回路(図示せず)を通して2波長半導体レーザ1にフィードバックすることで、2波長半導体レーザ1の光量を一定に保つ働きをする。立ち上げプリズム7はそれまで光ディスク10の面に略平行な面内にあった光軸を光ディスク10に対し、略垂直に立ち上げるものである。本実施の形態1では立ち上げプリズムとしているが、立ち上げミラーとしても構わない。ホログラム素子8は偏光ホログラム8aと1/4波長板8bで構成されている。偏光ホログラム8aはDVDの波長の光にのみ作用するよう波長選択性のある材料で作製されている。また、1/4波長板8bはDVDとCDの両方の波長に作用するよう屈折率、厚みが設定されている。対物レンズ9は2焦点対物レンズで、発光点12a、12bから出射されるDVD、CDの波長に対してそれぞれ焦点を結ぶように構成されている。対物レンズ9としては集光レンズ及びフレネルレンズまたはホログラムレンズの組み合わせ、DVD用集光レンズにCD再生時に開口制限手段を設ける組み合わせ等を用い、光ディスク10の厚み及び開口数の違いを吸収するものも使用することができる。光ディスク10はCD用の記録面及びDVD用の記録面を有している。
光ディスク10からの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段である受光センサ11は光ディスク10からの反射光を受光し、RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等を生成する電気信号を出力する受光素子である。受光センサ11はいくつかの受光部に分かれている。A〜H、α、βの各受光部に入射した光量によって前記各種信号が作り出される。RF信号はA+B+C+D+α+βである。トラッキングエラー信号はDVD−RAMがPP=(α+C)−(β+D)、DVD−ROMがDPP=∠(C−β)+∠(α−D)(∠は位相差)、CDがDPP=(C+α)−(D+β)−K・((E+G)−(F+H))である。フォーカスエラー信号はA−Bである。ここで、CDとDVDとでトラッキングエラー信号が異なるのはCDでは回折格子2で分離したメインビームとサイドビームの全てを使う3ビーム法を用いるのに対し、DVDはメインビームのみを使う1ビーム法を用いるためである。
次に光路について説明する。2波長半導体レーザ1から出射されたレーザ光は回折格子2により1本のメインビームと両側の2本のサイドビームに分離される。レーザ光は集積光学部材3を通過し、コリメータレンズ4にて平行光にされる。さらにBSプレート5で一部の光は分離され、前光モニタ6に入射し、レーザ光の光量制御に使用される。BSプレート5で反射されたレーザ光は立ち上げプリズム7で光ディスク10に垂直に入射するように向きを変えられる。次にホログラム素子8において偏光ホログラム8aの影響を受けずにそのまま透過するよう光の偏光方向を設定してあり、1/4波長板8bで直線偏光から円偏光に変換される。そして対物レンズ9にて光ディスク10で焦点を結ぶように集光される。
光ディスク10で反射されたレーザ光は対物レンズ9で平行光に戻される。ホログラム素子8を再度透過する際、1/4波長板8bで円偏光から往路光に対し90°位相がずれた直線偏光に変換され、次に偏光ホログラム8aによりRF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等に対応する信号光成分に分離される。その後、立ち上げプリズム7、BSプレート5、コリメータレンズ4を経由して、レーザ光は集積光学部材3に入射する。往路光とは偏光の向きが異なるため、集積光学部材3内の斜面上の偏光分離膜で往路光の経路とは分離されて異なった経路を通り受光センサ11に入射する。
次に図4を使って効果について説明する。図4(a)は従来の構成の光ディスクでの光量分布の模式図、図4(b)は実施の形態1の構成の光ディスクでの光量分布の模式図である。光量の大きいメインビーム13を中心に、両側に光量の比較的小さいサイドビーム14が円周の接線方向に並ぶ情報ピット15と微小角で並んでいる。微小角でずらしているのはトラッキングエラー信号を生成するためである。従来の構成におけるサイドビーム14の形状はほぼ円である。一方、実施の形態1におけるサイドビーム14は円周の接線方向にそれぞれ2つのピークが現れ、ピーク高さは低くなり、円周の接線方向に広がった形状となる。なお、サイドビーム14全体の光量は回折格子2の溝の深さ、ピッチが同じなので従来の構成でも実施の形態1でも同じである。また、メインビーム13については光量も分布も従来の構成でも実施の形態1でも変わらない。
DVDの場合、サイドビーム14の光量は変わらないものの円周の接線方向、すなわち情報ピットの並んでいる方向の光量分布が広がっている。また、メインビーム13は変化がない。このため、RF信号に漏れ込むサイドビーム14による別のトラックの信号成分は減少することになり、それによるジッタの発生を抑制することができる。
また、CDの場合、トラッキングエラー信号はサイドビーム14の半径方向の光量分布が小さいほど良好な信号となるが、実施の形態1の構成において半径方向の光量分布は従来の構成に対し広がっていないし、総光量も変わらない。よって、従来の構成と変わらない良好なトラッキングエラー信号が得られる。
逆に、従来と変わらない形状、光量のメインビーム13と、円周の接線方向にのみ長い形状で全体光量は従来と変わらないサイドビーム14とすることにより、DVDのジッタを改善し、CDの特性にも影響を与えない光ピックアップ装置を実現することができるといえる。したがって、本実施の形態1における回折格子の形状によらなくても前記のような3ビーム形状を実現すれば同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1において複数の発光点を近接して設けた光源としてDVDとCDの2波長半導体レーザ1を説明したが、いわゆるブルーレイといった次の世代の光源にも対応できる。
なお、本実施の形態1では回折格子2の溝の位相ずらしは山と谷の位相がほぼ逆になるようにしたが、それに限るものではなく、溝の山と谷の位相は同位相から逆位相のどこでも良い。特性は同位相である従来の構成と逆位相である実施の形態1の間の特性となる。したがって、サイドビーム14の円周の接線方向の光量分布を広げる効果を狙うのであれば、なるべく逆位相に近くすることが望ましい。
また、本実施の形態1では回折格子2の溝は2波長半導体レーザ1側に形成しているが、光ディスク10側でも良い。
(実施の形態2)
実施の形態1は2波長半導体レーザ1のDVD、CDの両方にかかるように回折格子2の溝の山と谷の位相をずらす領域を設定していた。しかし、本来3ビームを使うCDには不要であり、メインビーム13の1ビームのみを使うDVDにのみ回折格子2の溝の山と谷の位相をずらす領域を設定すれば良い。図5(a)〜(c)は本発明の実施の形態2の2波長半導体レーザと回折格子を拡大した上面図、側面図、正面図である。
光学系全体の構成は実施の形態1で説明した図1と同じであり、回折格子2を回折格子16へと入れ換えた。回折格子16の構成は2波長半導体レーザ1のうちDVDの光源である発光点12a側のみに回折格子16の溝の山と谷の位相をずらす領域を設定した。実施の形態1と同様にこの2つの領域の境界は2波長半導体レーザ1の発光点12aからの光線の中心を通り光ディスク10の円周の接線方向に相当する方向になっている。山と谷の位相がほぼ逆位相にすることが望ましいのも同様である。このような構成とすることにより、CDは従来の通りの特性のままで、DVDのみサイドビーム14の円周の接線方向の光量分布を広げることができ、DVDのRF信号のジッタの発生を抑えることができる。
本実施の形態2では1ビームを使うのをDVDとしたが、1ビームと3ビームが混在して使われる光ピックアップ装置において1ビームを使う光源の発光点の側に回折格子16の溝の山と谷の位相をずらす領域を設定すれば良い。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3における光ディスク装置の斜視図を示すものである。図6において筐体21は上部筐体21aと下部筐体21bを組み合わせて構成されている。トレイ22は筐体21に出没自在に設けられている。トレイ22には光ディスク10を回転させる回転駆動手段であるスピンドルモータ23、光ピックアップ装置24が設けられている。光ピックアップ装置24は図2に示す回折格子2または図5に示す回折格子16を用いた図1に示す光学系を有しており、光ディスク10に情報を書き込むかあるいは情報を読み出す動作の少なくとも一方を行う。その時の光ディスク10上の光量分布は図4(b)のようになっている。またトレイ22内にはスピンドルモータ23に対して光ピックアップ装置24を近づけたり離したりする移動手段であるフィード駆動系(図示せず)がある。ベゼル25はトレイ22の前端面に設けられて、トレイ22が筐体21内に収納された時にトレイ22の出没口を塞ぐように構成されている。筐体21内部やトレイ22内部には図示していない回路基板があり、信号処理系のICや電源回路などが搭載されている。図示していない外部コネクタ26はコンピュータ等の電子機器に設けられた電源/信号ラインと接続される。そして、外部コネクタ26を介して光ディスク装置内に電力を供給したり、あるいは外部からの電気信号を光ディスク装置内に導いたり、あるいは光ディスク装置で生成された電気信号を電子機器などに送出する。
以上のように図2に示す回折格子2または図5に示す回折格子16を用いた図1に示す光学系を有する光ピックアップ装置24もしくは図4(b)のような光量分布を示す光ピックアップ装置24を搭載した光ディスク装置は良好な記録再生特性であり、安定した動作を示す。
以上のように本発明の光ピックアップ装置及び光ディスク装置は2波長半導体レーザをCD系の記録特性を変えることなく、DVD系のジッタの発生を抑制することが、コストアップを招くことなくでき、パーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータ等の電子機器に好適に用いることができる。
本発明の実施の形態1の2波長半導体レーザを用いた光ピックアップ装置の光学系全体の概略構成図 (a)は実施の形態1の2波長半導体レーザと回折格子を拡大した上面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図 実施の形態1の受光センサ内の受光部の配置図 (a)は従来の構成の光ディスクでの光量分布の模式図、(b)は実施の形態1の構成の光ディスクでの光量分布の模式図 (a)は実施の形態2の2波長半導体レーザと回折格子を拡大した上面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図 本発明の実施の形態3における光ディスク装置の斜視図 (a)は従来の2波長半導体レーザと回折格子を拡大した上面図、(b)は同側面図、(c)は同正面図
符号の説明
1 2波長半導体レーザ
2、16 回折格子
2a、16a 回折格子の溝の山
2b、16b 回折格子の溝の谷
3 集積光学部材
4 コリメータレンズ
5 BSプレート
6 前光モニタ
7 立上げプリズム
8 ホログラム素子
8a 偏光ホログラム
8b 1/4波長板
9 対物レンズ
10 光ディスク
11 受光センサ
12 発光点
13 メインビーム
14 サイドビーム
15 情報ピット
21 筐体
22 トレイ
23 スピンドルモータ
24 光ピックアップ装置
25 ベゼル
26 外部コネクタ

Claims (4)

  1. 複数の発光点を近接して設けた光源と、光ディスクからの反射光を受光して電気信号を発生させる受光手段と、前記光源と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光線を3本に分離する平行な複数の溝が前記3本の光線を光ディスクの円周の接線方向と微小角に並べる向きに形成された回折格子と、この回折格子と前記光ディスクの間に設けられ前記光源からの光を光ディスクに集光させるとともに光ディスクからの反射光を前記受光手段に導く光学系を有し、前記回折格子は前記溝の山と谷の位相がずれた2つの領域を持ち、その境界を前記光源からの光線の中心を通り光ディスクの円周の接線方向に平行とした光ピックアップ装置。
  2. 前記2つの領域の溝の位相は逆位相である請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. トラッキングエラー信号が1つの光のみから生成される発光点に対してのみ前記回折格子は溝の山と谷の位相がずれた2つの領域を持ち、その境界を前記光源からの光線の中心を通り光ディスクの円周の接線方向に平行とした請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段に対して前記光ピックアップ装置を近づけたり離したりする移動手段を備えた光ディスク装置。
JP2004301168A 2004-10-15 2004-10-15 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Expired - Fee Related JP4341523B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301168A JP4341523B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
US11/249,766 US20060081761A1 (en) 2004-10-15 2005-10-14 Optical pickup apparatus and optical disk apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301168A JP4341523B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006114146A JP2006114146A (ja) 2006-04-27
JP4341523B2 true JP4341523B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=36382537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004301168A Expired - Fee Related JP4341523B2 (ja) 2004-10-15 2004-10-15 光ピックアップ装置及び光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4341523B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7155883B2 (ja) * 2018-10-31 2022-10-19 株式会社リコー 検出装置及び検出システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006114146A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5069893B2 (ja) 光ピックアップ及び光ディスクドライブ
JP4663614B2 (ja) 光ピックアップおよび光学的情報記録再生装置
US20070041287A1 (en) Optical pickup apparatus capable of detecting and compensating for spherical aberration caused by thickness variation of recording layer
JP2000030288A (ja) 光ピックアップ素子
US7924682B2 (en) Unit to remove crosstalk in multi-layered disk, optical pickup including the unit, and optical recording and/or reproducing apparatus including the optical pickup
JP2005327403A (ja) 光ピックアップ及び光学記録媒体記録再生装置
JP2007095247A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP4341523B2 (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP4654085B2 (ja) 光検出器、光ピックアップ及び光ディスク装置
KR100529313B1 (ko) 광모듈 및 이를 채용한 광픽업
KR100546351B1 (ko) 호환형 광픽업 및 이를 채용한 광 기록 및/또는 재생기기
JP2004139709A (ja) 光ピックアップ及びディスクドライブ装置
JP4297099B2 (ja) 光ピックアップ及び光ディスク装置
JP2006004499A (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2005339762A (ja) 光ピックアップ及び光ディスク装置
US20070237056A1 (en) Optical pickup and optical disk apparatus
JP5018646B2 (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP4479463B2 (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2010086620A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP3877989B2 (ja) 光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置
JP2001028145A (ja) 光学ヘッド装置及びディスク録再装置
US20120082021A1 (en) Optical pickup device
KR100693094B1 (ko) 광픽업
JP5414447B2 (ja) 光ピックアップ、及び、光ディスク装置
JP2011150767A (ja) 光学ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070511

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090629

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees