JP4341327B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影画面内の複数のフォーカスエリアから手動操作によっていずれかを選択可能で、かつ選択されたエリアを表示可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影画面内に複数のフォーカスエリアを有するカメラにおいて、いずれかのフォーカスエリアを手動操作によって選択可能なものがある(例えば、特許文献1参照)。フォーカスエリアの選択は、例えば4方向ボタンを用い、操作のたびに選択エリアを1ずつ上下左右のいずれかに移動させることで行う。
一方、LED等の発光手段を用い、選択されたフォーカスエリアをファインダ内にオンスクリーン表示(スーパーインポーズ表示)するカメラがある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−344753号公報
【特許文献2】
特開2000−122151号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カメラの多くは、レリーズボタンの半押し操作に伴って撮影準備状態となり、焦点調節や測光処理などの撮影準備動作を行う。測光処理や露出演算処理およびその演算結果の表示などは、半押し操作中および半押しが解除されても所定時間が経過するまでは繰り返し行われ、所定時間が経過すると、消費電力を抑えるために撮影準備状態が解除されて上記の動作が停止される(一般に半押しタイマと呼ばれる)。このため、半押しタイマが切れてから(撮影準備状態が解除されてから)は、フォーカスエリアの選択および選択エリアのオンスクリーン表示も禁止されることになり、撮影者が選択エリアを確認するには必ず半押し操作して撮影準備状態に移行させなければならない。しかし、単に選択エリアを確認したいだけにも拘わらず、半押し操作によって焦点調節などの不要な動作が行われ、電源電池がいたずらに消耗するという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、不要な動作を伴わずに選択フォーカスエリアを確認可能なカメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカメラは、複数のフォーカスエリアからいずれかを選択するために操作される複数の第1操作スイッチとカメラを操作するための第2操作スイッチとを含む操作部と、第1操作スイッチの操作に応じてフォーカスエリアの選択状態を変更する選択装置と、選択装置による選択状態を表示する表示装置と、被写体像を露光する露出制御装置と、露光指示に応じて露出制御装置による露光を実行可能な撮影準備状態において、第2操作スイッチによる操作が行われずに所定時間経過すると、露光指示に応じて露出制御装置による露光が実行不能な非撮影準備状態に移行する状態制御装置と、撮影準備状態のときに選択装置による選択を許容するとともに、選択装置が選択状態を変更するたびにその選択状態を表示すべく表示装置を作動せしめる一方、非撮影準備状態のときには、選択装置による選択を禁止するとともに、複数の第1操作スイッチのうち特定のスイッチの操作に応答してそのときの選択状態を表示すべく表示装置を作動せしめる選択・表示制御装置とを具備する。
請求項2の発明は、非撮影準備状態のときに特定のスイッチが操作されると、撮影準備状態に移行するようにしたものである。
請求項3の発明は、特定のスイッチを囲むように他の操作スイッチを配置したものである。
請求項4の発明は、撮影準備状態のときに特定のスイッチ以外の操作スイッチが操作されると、その操作のたびに選択フォーカスエリアを1ずつ移動させ、特定のスイッチが操作されると、予め決められた特定のフォーカスエリアを選択するようにしたものである。
請求項5の発明は、撮影準備状態では焦点調節動作を実行可能としたものである。
請求項6の発明は、表示装置としてファインダ内表示装置を用いたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図9により本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本実施形態におけるカメラの概略斜視図である。カメラ21の前面には撮影レンズ22が装着され、上面には液晶モニタ25とレリーズボタン26とが設けられる。またカメラ21の背面には、ファインダ接眼窓27とフォーカスエリア選択ボタン23とが設けられている。フォーカスエリア選択ボタン23は、図2にも示すように円形の中央ボタン23Aと、その周囲に設けられた円環状の4方向ボタン23Bとから成り、4方向ボタン23Bには上下左右の4つの押圧部23a〜23dが設けられている。各ボタンや押圧部の詳細な機能については後で詳述する。
【0008】
図3はカメラ21のファインダ構成を示す図である。上記撮影レンズ22を透過した被写体光束は、メインミラー1で上方に反射され、焦点板2,反射板3,ペンタプリズム4を順に介して接眼レンズ5,6にて観察される。図4は接眼窓27からファインダを覗いたときの表示状態を示し、11,13は不図示の視野枠で規定される撮影画面および情報表示領域である。本実施形態では、複数のフォーカスエリアが設定され、各フォーカスエリアに対応する指標AFが画面11内に表示される。カメラ21は、上述したフォーカスエリア選択ボタン23の操作に応じてフォーカスエリアを選択し、選択されたエリアの被写体にピントが合うように焦点調節を行う。
【0009】
図3において、ペンタプリズム4の前方には、オンスクリーン表示を行うための発光部7とプリズム8とが設けられている。オンスクリーン表示は、選択されたフォーカスエリアを表示するもので、発光部7は上記複数のフォーカスエリアにそれぞれ対応するLEDを持つ。各LEDの照射光は、プリズム8,ペンタプリズム4を介して反射板3のフォーカスエリア相当箇所に照射され、反射板3からの反射光がペンタプリズム4および接眼レンズ5,6を介して観察される。これによれば、選択されたフォーカスエリアに対応するLEDを点灯させることで、その選択エリアに対応する指標AFが明るく光り、ファインダを覗く撮影者が選択エリアを認識できる。図4は中央のエリアが選択されている状態を示している。
【0010】
図5はカメラ21の制御系を示すブロック図であり、制御回路30には以下に示す装置やスイッチ類が接続されている。
焦点検出装置35は、予め選択されているフォーカスエリアの焦点調節状態を検出し、デフォーカス情報(デフォーカス量,方向)を制御回路30に入力する。フォーカスモータ36は、デフォーカス情報に基づいて撮影レンズ22のフォーカシング光学系を駆動し、焦点調節を行う。測光装置37は、受光素子を用いて被写界の輝度を検出し、制御回路30に入力する。制御回路30は、入力された輝度値等に基づいて露出値(絞り値やシャッタ速度)を演算し、露出制御装置38は、演算された露出値に基づいて絞りやシャッタを駆動して撮影(露光)を行う。
【0011】
オンスクリーン表示装置40は、制御回路30からの指示に応じて上述した発光部7のLEDを点灯制御する。外部表示装置41は、制御回路30からの指示に応じて液晶モニタ25を制御する。ファインダ内表示装置42は、制御回路30からの指示応じてファインダの情報表示領域13への情報表示を制御する。
【0012】
半押しスイッチSW1は、レリーズボタン26の半押し操作に連動してオンし、全押しスイッチSW2は、レリーズボタン26の全押し操作(レリーズ操作)に連動してオンする。エリア選択スイッチSW3は、フォーカスエリア選択ボタン23を構成する中央ボタン23Aの押圧操作に連動してオンする。エリア選択スイッチSW41〜SW44は、それぞれ4方向ボタン23Bの上下左右押圧部23a〜23dの押圧操作に連動してオンする。いずれのスイッチも対応するボタンの操作を解除することでオフする。
【0013】
以上のように構成されたカメラ21において、レリーズボタン26の半押し操作によってスイッチSW1がオンすると、撮影準備状態となり、焦点調節や測光処理などの撮影準備動作が行われる。測光処理や露出演算処理およびその演算結果の表示などは、半押し操作中および半押しが解除されても所定時間が経過するまで(半押しタイマが切れるまで)は繰り返し行われ、所定時間が経過すると、撮影準備状態が解除されて上記の動作が停止される。
【0014】
また撮影準備状態においては、フォーカスエリア選択ボタン23によるフォーカスエリアの選択が許容される。例えば、撮影準備状態で4方向ボタン23Bの上下押圧部23a,23bのいずれかが操作されると、その操作のたびに選択エリアが上または下に1ずつ移動し、同様に左右押圧部23c,23dのいずれかが操作されると、その操作のたびに選択エリアが左または右に1ずつ移動する。一方、撮影準備状態で中央ボタン23Aが押圧されると、いずれのエリアが選択されている状態であっても選択エリアが中央エリアに変更される。
【0015】
このように1回の操作で中央エリアに復帰できる機能を設けたのは、中央エリアの使用頻度が最も高いとされているからである。もしこの一発中央復帰機能がないと、エリア選択状況によっては中央エリアの選択にあたって押圧部23a〜23dを何度も操作しなければならくなり、その操作回数は選択可能なエリア数が多いほど多くなる。本実施形態によれば、選択可能なエリア数やそのときのエリア選択状況に拘わらず、中央ボタン23Aの1回の操作で中央エリアに復帰できるので、操作者がストレスを感じることがなく、またシャッタチャンスをものにできる可能性を高めることができる。そして、その中央に復帰させるためのボタン23Aがエリア選択ボタン23の中央部にあるため、操作者は迷うことなく中央復帰操作を行える。
【0016】
上記のようにして選択エリアの変更が行われると、それに伴ってオンスクリーン表示装置40が駆動され、変更後の選択エリアに対応する指標AFが明るく表示され、撮影者はいずれのエリアが選択されているかを瞬時に把握できる。ここで、オンスクリーン表示における表示光が測光に悪影響を与えること、および省エネルギの観点から、指標AFが光るのは一瞬である。
【0017】
一方、半押し操作が解除され、かつ半押しタイマが切れた後、つまり撮影準備状態が解除されてからは、フォーカスエリアの選択は禁止される。このときエリア選択ボタン23のいずれの押圧部を操作しても選択エリアの変更は行われないし、オンスクリーン表示も行われない。このようにすることで、不可抗力でエリア選択ボタンが操作されてしまっても、選択エリアが不所望に変更されることはない。ただし、中央ボタン23Aだけは、撮影者が選択エリアを確認するための操作部材としての機能が与えられる。つまり撮影準備状態が解除されているときに中央ボタン23Aが操作されると、そのときの選択エリアが一瞬オンスクリーン表示される。これにより、半押し操作を行うことなく、つまり焦点調節動作などの余計な動作を伴うことなく選択エリアの確認が行える。
【0018】
特に選択エリアを確認するためのボタン23Aは、撮影準備状態においてはエリア選択ボタンとして機能するものであり、エリア確認専用のボタンを設ける必要はない。しかもボタン23Aは、同じエリア選択ボタンでも中央復帰ボタンという他の押圧部23a〜23dにはない特殊な機能を有するものであり、かかるボタンに選択エリアの確認機能を割り付けることで操作性が向上する。因みに、4方向ボタン23Bのいずれかの押圧部にエリア確認機能を割り付けた場合には、いずれの押圧部に割り付けられているか瞬時に判断できないおそれがあり、操作性が悪化する。
【0019】
ここで、撮影準備動作が解除されているときに中央ボタン23Aが操作された場合、単に選択エリアの表示を行うだけでなく、所定時間が経過するまではエリア選択ボタン23による選択エリアの変更を許容してもよい。
【0020】
図6〜図9は上述の制御をソフト的に実現するためのフローチャートである。
図6はメインフローを示し、カメラ21に電源が投入されると制御回路30によりこのプログラムが起動される。まずステップS2ではエリア選択ボタン処理を行う(詳細は後述)。ステップS3では半押しスイッチSW1のオン・オフ、すなわち半押し操作の有無を判定し、オフであればステップS4で半押しタイマ終了か否かを定する。半押しタイマは、半押し操作が継続する間は繰り返しスタートされ(ステップS6)、半押しが解除されると、最後にスタートした時点から所定時間経過後に作動を停止するようになっている。半押しタイマが作動していなければステップS2に戻り、作動していればステップS7に進む。一方、半押しスイッチSW1がオンであれば、ステップS5でオートフォーカス処理(詳細は後述)を行うとともに、ステップS6で半押しタイマをスタートしてからステップS7に進む。
【0021】
ステップS7では測光装置37を作動させて被写体輝度を検出し、ステップS8では被写体輝度やISO感度に基づいて露出値(シャッタ速度および絞り値)を演算する。ステップS9では、演算されたシャッタ速度および絞り値をファインダの情報表示領域13や液晶モニタ25に表示する。ステップS10では全押しスイッチSW2のオン・オフを判定し、オフであればステップS2に戻る。ステップS7〜S9の処理は、半押しタイマ作動中は繰り返し行われることになる。全押しスイッチSW2がオンすると、ステップS11で露出制御装置38を作動させて露光を行い、ステップS6に戻る。なお、本実施形態のカメラ21がデジタルスチルカメラであれば、露光後に画像処理や記録処理等がなされることになる。一方、銀塩カメラであればフィルムの1駒給送が行われる。
【0022】
図7はステップS2のエリア選択ボタン処理の詳細を示している。まずステップS21で半押しタイマの作動/非作動を判定し、作動中であれば(撮影準備状態であれば)ステップS22で後述するエリア選択処理を行ってリターンする。すなわち、エリア選択ボタン23の操作によるフォーカスエリアの選択を許容する。
【0023】
一方、半押しタイマが非作動であれば(撮影準備状態が解除されていれば)、エリア選択処理を行わずにステップS23に進み、中央ボタン23Aに対応するスイッチSW3のオン・オフを判定する。オフであればそのままリターンし、オンであればステップS24でオンスクリーン表示装置40を作動させ、現在の選択エリアに対応する指標AFを光らせる。その後、ステップS25で半押しタイマをスタートさせてリターンする。この半押しタイマのスタートにより、所定時間が経過するまで測光や露出値演算などが行われると同時に、エリア選択ボタン23の操作によるエリア選択が許容されることになる。ただし、ステップS5のオートフォーカス処理(焦点調節)は行われない。なお、ステップS25は省略してもよく、この場合は単に選択エリアのオンスクリーン表示のみがなされ、エリア選択は許容されない。
【0024】
図8にエリア選択処理(ステップS22)の詳細を示す。ステップS221〜S225では、エリア選択ボタン23に連動する5つのスイッチSW3,SW41〜SW44のオン・オフ状態を判別しており、いずれのスイッチもオフであれば、ステップS225が否定されてそのままリターンする。中央ボタン23Aに連動するスイッチSW3がオンであれば、ステップS226で選択エリアの座標を示す変数X,Yに共に0を代入する。各エリアと座標値との対応は図10に示す通りであり、X,Yが共に0であるということは、選択エリアが中央エリアであることを示す。このX,Yへの値の代入がエリア選択に相当する。スイッチSW41〜SW44のいずれかがオンの場合には、ステップS227〜220のいずれかでXまたはYを1だけ変更する。これにより選択エリアが前後左右のいずれかに1だけ移動することになる。
【0025】
なお、フローチャートには表れていないが、X,Yにはフォーカスエリアの数に応じた上限値および下限値が存在するので、それを超えるような操作は受け付けない。例えば右端のフォーカスエリアが選択されているときに更に右方向の操作がなされた場合には、選択エリアの変更は行われない。あるいは最も左端のフォーカスエリアに飛ばすようにしてもよい。
【0026】
ステップS226〜S220のいずれかで選択エリアが決定されると、ステップS22Aに進み、オンスクリーン表示により選択エリアに対応する指標AFを一瞬光らせてリターンする。
【0027】
図9はオートフォーカス処理(ステップS5)の詳細を示している。まずステップS51で焦点検出装置35を作動させ、焦点検出を行う。ステップS52では、焦点検出結果から得られたデフォーカス情報に基づいて撮影レンズのフォーカシング光学系を合焦位置に向けて駆動する。合焦位置とは、現在選択されているフォーカシングエリアの被写体に合焦する位置である。ステップS53で合焦判定を行い、合焦してればステップS54でオンスクリーン表示により当該選択エリアに対応する指標を一瞬光らせ、撮影者に選択エリアと合焦した旨を報知する。その後、リターンする。一方、合焦しなかった場合には、エリア表示を行わずにリターンする。
【0028】
なお以上では、中央復帰のためのボタン23A(スイッチSW3)を設けたが、復帰させるエリアは必ずしも中央でなくてよい。例えば、ユーザが一発復帰させるべきエリアをカスタム設定等で選択できるようにしてもよい。また、エリア選択ボタン23を構成する2つのボタン23A,23Bの形状や配置は実施形態に限定されず、例えば両ボタンが離れた位置にあってもよい。さらにエリア選択ボタンを、前後左右および中央の押圧部を有する単一のボタンで構成してもよい。フォーカスエリアの表示はオンスクリーン表示に限定されず、例えば撮影画面外に表示するものでもよい。あるいはファインダ内表示ではなく、例えば液晶モニタへエリア表示する場合も本発明を適用できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影準備状態のときにフォーカスエリアの選択を許容するとともに、選択状態が変更されるたびにその選択状態を表示する一方、撮影準備状態でないときには、選択装置による選択は禁止するが、複数の操作スイッチのうち特定のスイッチの操作に応答してそのときの選択状態を表示するようにしたので、撮影者は撮影準備状態に移行させることなく、つまり余計な撮影準備動作を伴うことなくエリア選択状態を確認でき、電力の無駄な消耗を抑えることが可能となる。また特定のスイッチは、撮影準備状態のときにはエリア選択スイッチとして機能するので、操作部材の数を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカメラの概略斜視図。
【図2】フォーカスエリア選択ボタンを示す図。
【図3】カメラのファインダ周辺を示す図。
【図4】ファインダの表示内容を示す図。
【図5】カメラの制御系のブロック図。
【図6】カメラ動作を説明するメインのフローチャート。
【図7】エリア選択ボタン処理の詳細を示すフローチャート。
【図8】エリア選択処理の詳細を示すフローチャート。
【図9】オートフォーカス処理の詳細を示すフローチャート。
【図10】フォーカスエリアの座標を示す図。
【符号の説明】
4 ペンタプリズム
5,6 接眼レンズ
7 発光部
8 プリズム
21 カメラ
23 エリア選択ボタン
23A 中央ボタン
23B 4方向ボタン
23a〜23d 押圧部
30 制御回路
40 オンスクリーン表示装置
SW1 半押しスイッチ
SW2 全押しスイッチ
SW3 中央ボタンに連動するスイッチ(特定のスイッチ)
SW41〜SW44 4方向ボタンに連動するスイッチ
Claims (6)
- 複数のフォーカスエリアからいずれかを選択するために操作される複数の第1操作スイッチとカメラを操作するための第2操作スイッチとを含む操作部と、
前記第1操作スイッチの操作に応じてフォーカスエリアの選択状態を変更する選択装置と、
前記選択装置による選択状態を表示する表示装置と、
被写体像を露光する露出制御装置と、
露光指示に応じて前記露出制御装置による露光を実行可能な撮影準備状態において、前記第2操作スイッチによる操作が行われずに所定時間経過すると、露光指示に応じて前記露出制御装置による露光が実行不能な非撮影準備状態に移行する状態制御装置と、
前記撮影準備状態のときに前記選択装置による選択を許容するとともに、該選択装置が選択状態を変更するたびにその選択状態を表示すべく前記表示装置を作動せしめる一方、前記非撮影準備状態のときには、前記選択装置による選択を禁止するとともに、前記複数の第1操作スイッチのうち特定のスイッチの操作に応答してそのときの選択状態を表示すべく前記表示装置を作動せしめる選択・表示制御装置とを具備することを特徴とするカメラ。 - 前記状態制御装置は、前記非撮影準備状態のときに前記特定のスイッチが操作されると、前記撮影準備状態に移行することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記特定のスイッチを囲むように他の第1操作スイッチを配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ。
- 前記選択装置は、前記撮影準備状態のときに前記特定のスイッチ以外の第1操作スイッチが操作されると、その操作のたびに選択フォーカスエリアを1ずつ移動させ、前記特定のスイッチが操作されると、予め決められた特定のフォーカスエリアを選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラ。
- 前記撮影準備状態では焦点調節動作を実行可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカメラ。
- 前記表示装置はファインダ内表示装置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のカメラ。
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