JP4404411B2 - カメラの自動焦点調節装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、AF処理を開始させる操作手段として、レリーズ操作部材に連動する第1の操作手段とは別個に第2の操作手段を設けたカメラの自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来のカメラは、レリーズ釦の半押しでAF処理を開始させレリーズ釦の全押しでレリーズ処理を実行させているが、撮影者にとって“半押し”という感覚がつかみにくい、また“半押し”状態を保持しづらいという理由から、別個にAF起動釦を設け、AF起動釦が押されたときにAF処理を行っているものもある。このAF起動釦を備えたカメラでは、AF起動釦を有効にする必要があり、AF起動釦を有効にしているときはレリーズ釦の半押しによるAF処理が禁止される構成となっている。そのため、AF起動釦を有効にした場合には、ピントが合っていなくてもレリーズ可能であり、誤ってピンボケの写真を撮ってしまうことがあった。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、操作手段を切り換えることなく、レリーズ操作部材とは別個に設けられた操作手段によりAF処理を実行し、合焦した場合にはその合焦状態を保持したままレリーズできるカメラの自動焦点調節装置を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、撮影光学系を介して被写体の焦点状態を検出し、その焦点状態に基づいて焦点調節光学系を移動させる合焦手段と、レリーズ動作を実行させるレリーズ操作部材に連動し、前記合焦手段を作動させる第1の操作手段と、前記レリーズ操作部材とは別個に設けたAF起動釦に連動し、前記合焦手段を作動させる第2の操作手段と、前記第2の操作手段のオンにより前記合焦手段を作動させ、被写体に合焦した場合は、その合焦状態でフォーカスロックし、前記第2の操作手段がオンしているときおよび前記第2の操作手段がオフしても所定時間が経過するまでフォーカスロック状態を保持するフォーカスロック手段と、フォーカスロック中に前記レリーズ操作部材が操作されたときは、前記第1の操作手段による前記合焦手段の作動を禁止してレリーズ動作のみを実行させる禁止手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
前記フォーカスロック手段によりフォーカスロックされているときに、前記第2の操作手段がオフし前記所定時間が経過する前に再度オンしたときは、前記フォーカスロック手段はフォーカスロックを解除し、前記第2の操作手段のオンにより前記合焦手段を作動させる構成が望ましい。
【0006】
さらに、前記第1の操作手段のオンにより前記合焦手段を作動させたときは、被写体に合焦するまで、前記レリーズ操作部材は操作されてもレリーズ動作を実行させない構成としてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は本発明を適用した、自動焦点(AF)一眼レフカメラ1の背面外観図である。一眼レフカメラ1の上飾り板2右側にはレリーズ釦3が設けられ、裏ぶた4にはペンタルーフ5の右斜下方にAF起動釦6が設けられている。
【0008】
図2は一眼レフカメラ1の主要構成の一実施形態をブロックで示した図である。このAF一眼レフカメラは、カメラボディ11と、このカメラボディ11に着脱可能なAF対応の撮影レンズ51とを備えている。カメラボディ11は、カメラボディ11および撮影レンズ51を総括的に制御する制御手段、フォーカスロック手段、禁止手段、レリーズ手段またはその一部として機能するメインCPU35を備えている。
【0009】
撮影レンズ51からカメラボディ11内に入射した被写体光束は、大部分がメインミラー13により、ファインダ光学系を構成するペンタプリズム17に向かって反射され、ペンタプリズム17で反射されてアイピースから射出する。ペンタプリズム17から射出された被写体光束の一部は測光用IC18の受光素子に入射する。一方、メインミラー13のハーフミラー部14に入射した光束の一部はここを透過し、サブミラー15により下方に反射され、AFセンサユニット21に入射する。
【0010】
測光用IC18は、受光量に応じて光電変換した電気信号を、周辺部制御用回路23を介してメインCPU35に測光信号として入力する。メインCPU35は、測光信号およびフィルム感度情報等に基づいて所定の露出演算を実行し、露出用の適正シャッタ速度および絞り値を算出する。そして、これらのシャッタ速度および絞り値に基づいて露光機構および絞り機構25を駆動してフィルムに露光する。さらに周辺部制御用回路23は、撮影処理に際し、モータドライブ回路27を介してミラーモータ31を駆動してメインミラー13のアップ/ダウン処理を行い、露光終了後にはフィルム巻上モータ33を駆動してフィルムを1コマ分巻き上げる。
【0011】
AFセンサユニット21は、いわゆる位相差方式の測距センサであって、図示しない撮影画面内における焦点検出エリア内に含まれる被写体像を形成する被写体光束を二分割する分割光学系と、二分割された被写体光束をそれぞれ受光して積分するCCDラインセンサ211と、CCDラインセンサ211の積分値をチェックするモニタセンサ213を備えている。CCDラインセンサ211が積分した信号電荷は、画素単位で逐一電圧に変換されて、増幅器215で増幅され、画素単位のビデオ信号として、メインCPU35へ出力される。メインCPU35はモニタセンサ213の積分値が所定値に達するとCCDラインセンサ211の積分を終了させる。
【0012】
メインCPU35は、AFセンサユニット21から入力した焦点検出エリアに対応するビデオ信号に基づいて所定の演算によりデフォーカス量を算出する。次に、デフォーカス量に基づいてAFモータ39の回転方向および回転数(エンコーダ41が出力するパルス数)を算出する。そしてメインCPU35は、その回転方向およびパルス数に基づき、AFモータドライバ37を介してAFモータ39を駆動する。この駆動に際してメインCPU35は、AFモータ39の回転に連動してエンコーダ41が出力するパルスをカウンタ35dにより検知してカウントし、カウント値が上記パルス数に達したらAFモータ39を停止させる。
【0013】
AFモータ39は、その回転を、カメラボディ11のマウント部に設けられたジョイント47と撮影レンズ51のマウント部に設けられたジョイント57との接続を介して撮影レンズ51側に伝達する。そして、ギアブロック55を介して焦点調節用レンズ53を進退移動させる。
【0014】
またメインCPU35は、制御プログラム等をメモリしたROM35a、演算用、制御用の所定のデータを一時的にメモリするRAM35b、計時用の基準タイマー35c、カウンタ35dおよびAFセンサユニット21から入力されるビデオ信号をA/D変換するA/D変換器35eを内蔵し、外部メモリ手段としてのEEPROM43が接続されている。このEEPROM43には、カメラボディ11特有の各種定数などがメモリされている。
【0015】
さらにメインCPU35には、AF起動釦6が押されるとオンするAF起動スイッチSWB、自動焦点制御とマニュアル焦点制御とを切換える自動焦点スイッチSWAF、レリーズ釦3の半押しでオンする測光スイッチSWSおよび全押しでオンするレリーズスイッチSWR、周辺部制御用回路23等への電源をオン/オフするメインスイッチSWMが接続されている。
【0016】
また、測光スイッチSWSは第1の操作手段として機能し、AF起動スイッチSWBは第2の操作手段として機能し、測光スイッチSWSまたはAF起動スイッチSWBのオンにより、前述のAFセンサユニット21が起動し、デフォーカス量に基づいて算出されたレンズ駆動量分だけAFモータ39が駆動されて停止する。この停止状態は、測光スイッチSWSまたはAF起動スイッチSWBが一旦オフ状態に戻されてから再度オンするまで維持され、撮影レンズ51はいわゆるフォーカスロックがなされている。なお、本実施形態の説明では、このフォーカスロックをAFロックと称して説明する。
【0017】
メインCPU35は、設定されたAF、露出、撮影などのモード、シャッタ速度、絞り値などを表示器45に表示する。表示器45は、通常、カメラボディ11の外面およびファインダ視野内の2ヶ所に設けられた表示器を含む。
【0018】
一方、撮影レンズ51は、焦点調節用レンズ53を光軸方向に駆動するギアブロック55、撮影レンズ51のマウント部に設けられていてカメラボディ11のジョイント47と連結してAFモータ39の回転をギアブロック55に伝達するレンズ側ジョイント57、およびレンズCPU61を備えている。
【0019】
レンズCPU61は、電気接点群59、49の接続を介してカメラボディ11の周辺部制御用回路23と接続されていて、この周辺部制御用回路23を介してメインCPU35との間で、レンズ位置などの距離情報、焦点距離情報、絞り情報などの所定のデータ通信を行う。
【0020】
次に、図3を参照して本発明を適用した一眼レフカメラの主要動作について説明する。図3は、この一眼レフカメラのメイン処理に関するフローチャートである。
【0021】
このメイン処理には、バッテリが装填されたときに入る。この処理に入ると先ず、システムポート等をイニシャライズする(S101)。そしてメインCPU35以外の回路、部品への電源供給を遮断し(S103)、測光スイッチSWSまたはAF起動スイッチSWBがオンされるまで待つ(S105、S107)。測光スイッチSWSまたはAF起動スイッチSWBがオンされると(S105;Y、S107;Y)、周辺機器への電力供給を開始してVDDループ処理を実行する(S109)。
【0022】
VDDループ処理に入ると、VDDループ時間タイマをスタートさせて(S111)、各スイッチの状態をチェックし(S113)、メインCPU35とレンズCPU61との間で所定のレンズ通信を実行して、開放絞り値、最小絞り値、焦点距離データなどのレンズデータを入力する(S115)。
【0023】
そして、AE演算処理を実行し(S117)、演算によって求めたシャッタ速度および絞り値など、撮影に関する表示を行う(S119)。AE演算処理とは、測光IC18によって測定した被写体輝度データおよびフィルム感度データなどに基づき、所定の露出モード、例えばプログラム露出モードによって適正シャッタ速度および絞り値を演算により求める処理である。
【0024】
シャッタ速度および絞り値が求まると、レリーズスイッチSWRの状態をチェックし、オフしていたらAFセンサユニット21を介して焦点検出した被写体に合焦するように焦点調節用レンズ53を移動させる、AF処理を実行する(S121;N、S123)。そしてAF処理を、VDDループ時間が経過するまで繰り返す(S125;N、S121)。
【0025】
レリーズスイッチSWRがオンしていたら、AFロックフラグをチェックする(S121;Y、S143)。AFロックフラグは、AF処理で被写体に合焦した場合にセットされるフラグである。
【0026】
AFロックフラグがクリアされているときは(S143;N)、AF処理を実行し、AFロックフラグがセットされているときは(S143;Y)、AE処理で求めた絞り値およびシャッタ速度で露光処理を実行する(S145)。露光終了後、フィルム巻上モータ33を駆動してフィルムを1コマ分巻き上げる(S147)。
【0027】
なお、本実施形態は合焦するまで露光しないAF優先モードであるので、AFロックフラグがセットされるまでAF処理(S123)を繰り返す。
【0028】
詳細は後述するが、S123のAF処理では、測光スイッチSWSまたはAF起動スイッチSWBのオンによりAFセンサユニット21を介して焦点検出した被写体に合焦するように焦点調節用レンズ53を移動させる処理であるが、AF起動スイッチSWBのオンにより被写体に合焦したときは、AF起動スイッチSWBがオフしてもその合焦状態でAFロックし、AFロック状態を所定時間保持する。
【0029】
VDDループ時間が経過したら(S125;Y)、測光スイッチSWSおよびAF起動スイッチSWBの状態をチェックし、いずれかがオンしていたらVDDループ処理に戻る(S127;Y、S111またはS129;Y、S111)。
【0030】
測光スイッチSWSおよびAF起動スイッチSWBがオフしていたら(S127;N、S129;N)、パワーホールド中フラグがセットされているかどうかをチェックし(S131)、セットされていればS137へ進み(S131;Y)、セットされていなければパワーホールドタイマをスタートさせ(S131;N、S133)、パワーホールド中フラグをセットしてからパワーホールドタイマがタイムアップするまで、VDDループ処理を繰り返す(S135、S137;N、S111)。そして、パワーホールド時間が経過したら、パワーホールド中フラグおよびAFロックフラグ、合焦フラグ、AF起動釦作動中フラグをクリアしてパワーダウン処理に戻る(S137;Y、S139、S141、S103)。
【0031】
「AF処理」S123で実行されるAF処理について図4を参照してより詳細に説明する。AF処理は測光スイッチSWSまたはAF起動スイッチSWBのオンにより実行されるので、以下のように大きく3つに場合分けをして説明する。
(1)測光スイッチSWSおよびAF起動スイッチSWBがオフの場合
(2)測光スイッチSWSのオンによりAF処理を開始する場合
(3)AF起動スイッチSWBのオンによりAF処理を開始する場合
なお、AF処理でセットされるフラグとしてAFロックフラグ、合焦フラグおよびAF起動釦作動中フラグがあるが、最初のAF処理開始時には全てクリアされている。合焦フラグは、被写体に合焦したときにセットされるフラグである。AF起動釦作動中フラグは、AF起動スイッチSWBがオンしたときにセットされるフラグであり、AF起動釦作動中フラグがセットされているときは測光スイッチSWSがオンしてもAF処理は開始されない。
【0032】
(1)測光スイッチSWSおよびAF起動スイッチSWBがオフの場合
このAF処理のサブルーチンに入ると先ずAF起動スイッチSWBの状態をチェックするが、AF起動スイッチSWBはオフしているので(S201;N)、S223へ進みAF起動釦作動中フラグをチェックする。AF処理開始時にはAF起動釦作動中フラグはクリアされているので(S223;N)、次に測光スイッチSWSの状態をチェックするが、測光スイッチSWSもオフしているので(S229;N)、AFロックフラグ、合焦フラグ、およびAF起動釦作動中フラグを全てクリアしてリターンする(S233)。
つまり、測光スイッチSWSおよびAF起動スイッチSWBがオフの間、AF処理は実行されない。
【0033】
(2)測光スイッチSWSのオンによりAF処理を開始する場合(測光スイッチSWS;オン AF起動スイッチSWB;オフ)
このAF処理に入ると先ずAF起動スイッチSWBの状態をチェックするが、AF起動スイッチSWBはオフしているので(S201;N)、S223へ進みAF起動釦作動中フラグをチェックする。1回目のAF処理時ではAF起動釦作動中フラグはクリアされているので、次に測光スイッチSWSの状態をチェックする(S229)。測光スイッチSWSはオンしているので(S229:Y)、S231に進みAFロックフラグをチェックするが、1回目のAF処理時ではAFロックフラグはクリアされているのでS211に進み積分処理を行う。
【0034】
S211の積分処理ではAFセンサユニット21に積分を開始させ、積分が終了するとビデオ信号を入力し、入力したビデオ信号に基づきデフォーカス演算を実行してデフォーカス量を求める。
【0035】
そして、演算したデフォーカス量が合焦とみなせる合焦幅の範囲に含まれるかどうかをチェックする(S213)。演算したデフォーカス量が合焦幅の範囲外であれば(S213;N)、合焦していないので、デフォーカス量などからAFパルス数を演算し(S219)、演算したAFパルス数に基づいてAFモータ39を駆動し撮影レンズ51の焦点調節用レンズ53を移動してリターンする(S221)。
【0036】
焦点調節用レンズ53を移動してリターンした後、再度AF処理に入ったときに測光スイッチSWSがオンしていたら、AFロックフラグがセットされていないので、焦点調節用レンズ53を移動した位置で積分処理を開始する(S229;Y、S231;N、S211)。測光スイッチがオフしていたら、AFロックフラグ、合焦フラグ、AF起動釦作動中フラグをクリアしてリターンする(S229;N、S233)。
【0037】
デフォーカス量が合焦幅の範囲内であれば、合焦フラグおよびAFロックフラグをセットし、AFロックしてリターンする(S213;Y、S215、S217)。
【0038】
AFロックしてリターンした後、再度AF処理に入ったときに測光スイッチSWSがオンしていたら(S229;Y)、AFロックフラグがセットされているので積分処理は行わずそのままリターンする(S231;Y)。
【0039】
AFロックしてリターンした後、再度AF処理に入ったときに測光スイッチSWSがオフしていたら(S229;N)、AFロックフラグ、合焦フラグ、およびAF起動釦作動中フラグを全てクリアしてリターンする(S233)。
AF処理でセットされるフラグを全てクリアしてリターンした後、測光スイッチSWSがオンして再びAF処理に入ったときは、AFロックフラグがクリアされているので、S211へ進み積分処理を実行する(S229;Y、S231;N、S211)。
【0040】
つまり、測光スイッチSWSがオンしているときは被写体に合焦するまで積分処理を繰り返し被写体に合焦したらAFロックしてそのAFロック状態を保持するが、測光スイッチSWSがオフすると即時にAFロックを解除する。
【0041】
(3)AF起動スイッチSWBのオンによりAF処理を開始する場合
AF処理に入ると先ず、AF起動スイッチSWBの状態をチェックするが、AF起動スイッチSWBはオンしているのでAFロックフラグをチェックする(S201;Y、S203)。AF処理開始時には、AFロックフラグはクリアされているので(S203;N)、S209に進みAF起動釦作動中フラグをセットする。そして、積分処理を実行し、演算したデフォーカス量が合焦とみなせる合焦幅の範囲内であるかどうかをチェックする(S211、S213)。演算したデフォーカス量が合焦幅の範囲内であれば、合焦フラグおよびAFロックフラグをセットしてリターンする(S213;Y、S215、S217)。演算したデフォーカス量が合焦幅の範囲外であれば、合焦していないので、デフォーカス量などからAFパルス数を演算し(S219)、演算したAFパルス数に基づいてAFモータ39を駆動し撮影レンズ51の焦点調節用レンズ53を移動してリターンする(S221)。
【0042】
(a)2回目のAF処理以降も継続してAF起動スイッチSWBがオンしている場合
一度リターンして、その後再びAF処理に入ったときにAF起動スイッチSWBがオンしていたら(S201)、S203に進みAFロックフラグをチェックする。すでに被写体に合焦し、AFロックフラグおよび合焦フラグがセットされているときはそのままリターンする(S203;Y、S205;Y)。つまり、AF起動スイッチSWBがオンしている間はAFロックされたままである。
被写体に合焦していない場合には、AFロックフラグはセットされていないのでAF起動釦作動中フラグをセットしてS211に進み、積分処理を実行する(S201;Y、S203;N、S209、S211)。
【0043】
(b)AF起動スイッチSWBのオンによりAF処理を実行した後、AF起動スイッチSWBがオフした場合
一度リターンして、その後再びAF処理に入ったときにAF起動スイッチSWBがオフしていたら(S201;N)、S223に進みAF起動釦作動中フラグをチェックする。この場合は、直前のAF処理でAF起動スイッチSWBがオンし、AF起動釦作動中フラグがセットされているので、合焦フラグをクリアしてAFロックフラグをチェックする(S223;Y、S225、S227)。
【0044】
AFロックフラグがセットされていない場合は、AFロックフラグ、合焦フラグ、およびAF起動釦作動中フラグをクリアしてリターンする(S227;N、S233)。このリターン後、再度AF処理に入ったときにAF起動スイッチSWBがオフしていたら(S201;N)、AF起動釦作動中フラグをチェックするがAF起動釦作動中フラグはクリアされているので(S223;N)、S229で測光スイッチSWSの状態をチェックし、そのチェック結果に応じて前述の(b)の場合と同様に処理を進める。
【0045】
AFロックフラグがセットされている場合は、すでに被写体に合焦しているのでそのままリターンし、AFロック状態を保持する(S227;Y)。このAFロック状態は、AF起動スイッチSWBが再度オンするまで、またはパワーホールド時間が経過するまで保持される。
【0046】
(c)AF起動スイッチSWBがオンしてAFロックしてから一度オフし再度オンした場合
AF起動スイッチSWBがオフしてから所定時間経過する前にAF起動スイッチSWBが再びオンしてAF処理に入ると、先ずAFロックフラグをチェックする(S201;Y、S203)。この場合はAF起動スイッチSWBがオフする前にすでにAFロックフラグがセットされているので、次に合焦フラグをチェックする(S203;Y、S205)。合焦フラグは、AF起動スイッチSWBがオフした状態で入ったAF処理のS225でクリアされているため(S205;N)、AFロックフラグをクリアしAFロック状態を解除する(S207)。そして、AF起動釦作動中フラグをセットし、S211へ進み積分処理を実行する(S209、S211)。
【0047】
AF起動スイッチSWBがオフしてから所定時間が経過した後にAF起動スイッチSWBが再びオンしてAF処理に入ると、先ずAFロックフラグをチェックする(S201;Y、S203)。この場合は、AF起動スイッチSWBがオフしてから所定時間が経過した時にS141でAFロックフラグはクリアされているので、AF起動釦作動中フラグをセットして積分処理を実行する(S203;N、S209、S211)。
【0048】
つまり、AF起動スイッチSWBのオンによりAF処理を開始した場合は、被写体に合焦したらAFロックし、AF起動スイッチSWBがオンしている間およびAF起動スイッチSWBがオフしてからパワーホールド時間が経過するまでAFロック状態が保持され、この間にレリーズ釦3が全押しされるとレリーズ処理が実行される。このAFロック状態は、AFロック後にAF起動スイッチSWBがオフして再度オンしたとき、またはAF起動スイッチSWBがオフしてからパワーホールド時間が経過したときに解除され、再度合焦処理が実行される。また、AFロックする前にAF起動スイッチSWBがオフしたときには、AF処理でセットされる全てのフラグがクリアされる。
【0049】
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、測光スイッチSWSとは別個にAF起動釦6に連動するAF起動スイッチSWBを設け、AF起動スイッチSWBのオンによりAF処理を実行し、被写体に合焦したときはその合焦状態でAFロックし、AF起動スイッチSWBがオフしても所定時間が経過するまでそのAFロック状態を保持し、AF起動釦6によるAFロック状態中のみ、レリーズ釦3が押されて測光スイッチSWSがオンしてもAF処理は実行せずにレリーズ処理のみを実行するので、撮影者の所望する状態からピントがずれた撮影を防止できる。
【0050】
また本実施形態では、AF起動釦6が操作されていないときは、従来通り、測光スイッチSWSのオンによりAF処理を開始するが、AFロックされていないときは、レリーズスイッチSWRがオンしてもレリーズ処理を実行しないので、常にピントの合った状態で撮影が可能となっている。
【0051】
さらに、AF起動スイッチSWBがオフしてから所定時間が経過したときはAFロックを解除して測光スイッチSWSのオンによるAF処理の実行を可能にするので、AF起動スイッチSWBおよび測光スイッチSWSの操作性が向上し、AF起動スイッチSWBと測光スイッチSWSを選択する選択部材を設ける必要がなくコスト削減が図れる。なお、本実施形態では、所定時間をパワーホールド時間としているが、これに限定されないのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、レリーズ操作部材に連動しAF処理を開始させる第1の操作手段とは別個に第2の操作手段を設け、第2の操作手段のオンによりAF処理を実行し、被写体に合焦したときはその合焦状態でフォーカスロックし、第2の操作手段がオフしても所定時間が経過するまではそのフォーカスロック状態を保持し、フォーカスロック状態中は第1の操作手段によるAF処理の実行を禁止し、第2の操作手段によるフォーカスロック状態中のみ、レリーズ操作部材がオン操作されて第1の操作手段がオンしてもAF処理は実行せずにレリーズ処理のみを実行するので、撮影者の所望する状態からピントがずれた撮影を防止できる。また、第2の操作手段がオフしてから所定時間が経過したときは、フォーカスロックを解除して第1の操作手段によるAF処理の実行を可能にするので、第1および第2の操作手段の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一眼レフカメラの一実施形態の背面外観図を示している。
【図2】同一眼レフカメラの主要構成の一実施形態をブロックで示す図である。
【図3】同一眼レフカメラの主要動作に関するメインフローチャートを示す図である。
【図4】同一眼レフカメラのAF処理に関するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 一眼レフカメラ
2 上飾り板
3 レリーズ釦
4 裏蓋
5 ペンタルーフ
6 AF起動釦
11 カメラボディ
21 AFセンサユニット
35 メインCPU
51 撮影レンズ
53 焦点調節用レンズ
61 レンズCPU
Claims (4)
- 撮影光学系を介して被写体の焦点状態を検出し、その焦点状態に基づいて焦点調節光学系を移動させる合焦手段と、
レリーズ動作を実行させるレリーズ操作部材に連動し、前記合焦手段を作動させる第1の操作手段と、
前記レリーズ操作部材とは別個に設けたAF起動釦に連動し、前記合焦手段を作動させる第2の操作手段と、
前記第2の操作手段のオンにより前記合焦手段を作動させ、被写体に合焦した場合は、その合焦状態でフォーカスロックし、前記第2の操作手段がオンしているときおよび前記第2の操作手段がオフしても所定時間が経過するまでフォーカスロック状態を保持するフォーカスロック手段と、
フォーカスロック中に前記レリーズ操作部材が操作されたときは、前記第1の操作手段による前記合焦手段の作動を禁止してレリーズ動作のみを実行させる禁止手段と、
を備えたことを特徴とするカメラの自動焦点調節装置。 - 請求項1記載のカメラの自動焦点調節装置において、前記フォーカスロック手段がフォーカスロックしているときに、前記第2の操作手段がオフし前記所定時間が経過する前に再度オンしたときは、前記フォーカスロック手段はフォーカスロックを解除し、前記第2の操作手段のオンにより前記合焦手段を作動させることを特徴とするカメラの自動焦点調節装置。
- 請求項1記載のカメラの自動焦点調節装置において、前記第1の操作手段のオンにより前記合焦手段を作動させたときは、被写体に合焦するまで、前記レリーズ操作部材は操作されてもレリーズ動作を実行させないことを特徴とするカメラの自動焦点調節装置。
- 請求項1ないし3のいずれか一項記載のカメラの自動焦点調節装置において、前記レリーズ操作部材は、半押しで合焦手段を作動させる第1の操作手段をオンし、全押しでレリーズ動作を実行させるレリーズ釦であることを特徴とするカメラの自動焦点調節装置。
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