JP4341196B2 - 内燃機関の排気ガス浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関の排気ガス浄化装置に係り、特に燃料及び装置潤滑油の硫黄含量に由来する硫黄化合物による触媒の被毒から回復を行う際に、大気中に硫黄化合物が放出されることの防止、及び硫黄化合物による触媒の被毒の防止を行う内燃機関の排気ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の排気ガス中には、主な有害物質として一酸化炭素(CO)、未燃焼炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)が存在する。更に、排気ガスは、少量の水素(H2)並びに硫黄酸化物(SOx)を含有し、これらは燃料及び装置潤滑油の硫黄含量に由来する。
【0003】
内燃機関の排気ガス浄化装置としては、特開平10−317946号公報に開示されるものがある。この公報に開示される排気浄化装置は、内燃機関の排気管内に配された三元触媒と、排気管内において三元触媒の下流に配されたNOx吸蔵還元触媒とを備え、NOx吸蔵還元触媒にNi又はNiの酸化物を添加し、NOx吸蔵還元触媒の浄化能力を短時間内に復活させている。
【0004】
また、特開平11−350945号公報に開示されるものがある。この公報に開示される内燃機関用排ガス浄化装置の運転法は、硫黄トラップ及び窒素酸化物吸蔵触媒からなる排ガス浄化装置を改善している。
【0005】
更に、特開2000−42370号公報に開示されるものがある。この公報に開示される排気ガス浄化用触媒装置およびその使用方法は、排気ガス中の硫黄による被毒を防止し、従来の触媒では十分な活性を示さなかったリーン雰囲気下におけるNOx浄化性能を向上させている。
【0006】
更にまた、実開昭62−119415号公報に開示されるものがある。この公報に開示される内燃機関の2次空気制御装置は、内燃機関の排気系の排気通路に酸素濃度検出器及び触媒を設け、酸素濃度検出器からの信号によって排気ガスを浄化する2次空気の注入を制御する内燃機関の2次空気制御装置において、触媒の触媒床温度が600度以上800度以下の範囲において2次空気を排気通路に注入する手段を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の内燃機関の排気ガス浄化装置において、排気ガス浄化用の触媒は、排気ガス中の硫黄化合物(SOx、H2S)等を吸着し、硫黄被毒による性能低下を引き起こしている。
【0008】
特に、窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒では、硫黄被毒による影響が甚大であり、硫黄被毒を防ぐ方策が数多く検討されている(例えば、特開平7−217474号公報等)。
【0009】
そして、触媒に吸着した硫黄を取り除く、つまり触媒を硫黄被毒から回復させる際には、触媒を硫黄脱離温度(例えば600度)以上とし、且つ空燃比をリッチ化することが必要である。
【0010】
このとき、吸着していた硫黄が硫化水素(H2S)となって放出されるため、テールパイプから硫黄臭が発生するという不都合がある。
【0011】
また、その他の特許出願においては、触媒の硫黄被毒後にパージ制御を行うものがあるが、この特許出願は、窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒の比較的表層部位のみ脱離できる。
【0012】
しかし、触媒層の深い部分の脱離が難しく、硫黄被毒からの回復が十分にできないという不都合がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、
排気通路に三元触媒からなる第1触媒を設け、
この第1触媒よりも下流側に硫黄化合物を吸着可能な第2触媒を設けた内燃機関の排気ガス浄化装置において、
前記第1触媒と第2触媒間の排気通路に排気ガスを浄化する二次エアを排気通路に供給可能な二次エア供給手段を設け、
前記第1触媒が硫黄化合物によって被毒しているか否かを検出する被毒検出手段を設け、
前記第1触媒が劣化しているかどうかを判定し、劣化していないと判定された場合には、前記第1触媒は硫黄吸着能力があると判断し、
前記被毒検出手段により第1触媒の被毒が検出され、かつ前記第1触媒に硫黄吸着能力があると判断された場合には、被毒回復制御を行う被毒回復制御手段と、二次エアを前記第2触媒に供給する前記二次エア供給手段とを実施し、
前記被毒回復制御手段と、前記二次エア供給手段とを一定時間実施した後、両手段を停止するとともに、
前記第1触媒の被毒劣化が解消された場合には、第2触媒の硫黄パージ制御を行うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、第1触媒が硫黄化合物による被毒から回復するときには、第1触媒の下流側から放出される硫黄化合物を下流側に位置する第2触媒によって吸着し、大気中に硫黄化合物が放出されることを防止している。
【0015】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0016】
図1〜図4はこの発明の第1実施例を示すものである。図2において、2は内燃機関、4は吸気通路、6は排気通路である。
【0017】
前記内燃機関2の吸気系においては、上流側に図示しないスロットルバルブを配置したスロットルボディ8を設け、このスロットルボディ8よりも下流側の吸気通路4を、気筒数に応じて、例えば4つに分岐させ、各分岐吸気通路部分にインジェクタ10を夫々設けるとともに、各気筒上部に点火プラグ12を夫々配設する。
【0018】
また、前記内燃機関2の排気系においては、各気筒に連絡する分岐排気通路の合流部位に、酸素センサや空燃比センサ、あるいは窒素酸化物(NOx)センサからなる第1排気センサ14を設け、この第1排気センサ14よりも下流側の排気通路6に排気ガス浄化装置16を設けるとともに、排気ガス浄化装置16よりも下流側の排気通路6に、酸素センサや空燃比センサ、あるいは窒素酸化物(NOx)センサからなる第2排気センサ18を設ける。
【0019】
このとき、前記排気ガス浄化装置16は、少なくとも窒素酸化物を吸着または吸蔵可能な第1触媒20と、この第1触媒20よりも下流側に位置し、且つ硫黄化合物を吸着可能な第2触媒22とを有している。
【0020】
そして、前記第1触媒20と第2触媒22間の排気通路6に排気ガスを浄化する二次エアを排気通路6に供給可能な二次エア供給手段(「二次エア供給装置」ともいう)24を設け、前記第1触媒20が硫黄化合物によって被毒しているか否かを検出する被毒検出手段26を設け、この被毒検出手段26により第1触媒20の被毒が検出された場合には被毒回復制御を行う被毒回復制御手段28を設ける構成とする。
【0021】
詳述すれば、図2に示す如く、前記第1触媒20に第1温度センサ30を設けるとともに、前記第2触媒22に第2温度センサ32を設け、これらの第1、第2温度センサ30、32を制御手段(「コントロールユニット」ともいう)34の入力部側に接続して設ける。
【0022】
この制御手段34の入力部側には、第1、第2温度センサ30、32以外にも、第1、第2排気センサ14、18やその他各種センサ、あるいはエンジン回転、ブースト、スロットル開度、車速、水温等を検出する検出手段(図示せず)が接続されている。
【0023】
このとき、前記第1触媒20が硫黄化合物によって被毒しているか否かを検出する被毒検出手段26は、前記制御手段34の入力部側に接続される各種センサ群によって構成される。
【0024】
実際には、被毒検出手段26により、第1触媒20が硫黄化合物によって被毒しているか否かの検出は、
(1)図示しないオドメータの読み値
(2)エンジン回転及び図示しないタイマの積分値
(3)硫黄化合物(SOx)センサや窒素酸化物(NOx)センサの出力値
(4)フロントである第1排気センサ14及びリヤである第2排気センサ18による触媒劣化検出
(5)窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒である前記第1触媒20の使用環境が600度以下である時間の積分値
等を用いて行われる。
【0025】
また、前記制御手段34の出力部側には、インジェクタ10や点火プラグ12を制御する点火制御ユニット(図示せず)、二次エア供給手段24が接続される。
【0026】
そして、前記制御手段34内に、図2に示す如く、被毒回復制御を行う被毒回復制御手段28を設けるものである。
【0027】
この被毒回復制御手段28は、少なくとも空燃比をリッチ化して第1触媒20の被毒回復制御を行う。すなわち、実際には、空燃比をリッチ化するとともに、内燃機関2の点火時期を、例えば遅角制御する等の方策によって、第1触媒20を硫黄被毒回復温度(例えば600度)まで昇温させ、第1触媒20の硫黄被毒を回復するものである。
【0028】
また、前記被毒回復制御手段28によって、第1触媒20の被毒回復制御を行うと同時に、前記制御手段34から二次エア供給手段24へ制御信号が出力され、二次エア供給手段24によって、二次エアを第2触媒22に供給すべく制御するものである。そして、二次エアを供給することにより、硫化水素を吸着もしくは酸化可能状態とする。
【0029】
このとき、前記二次エア供給手段24は、第1触媒20に硫黄吸着能力があると判定された場合にのみ二次エアを第2触媒22に供給する。なお、二次エアの供給量は、第1触媒20の状態に応じて増減させるべく設定することが可能である。
【0030】
更に、前記第1触媒20は、窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒からなり、前記第2触媒22は、少なくともニッケルまたは鉄が担持された触媒からなる。
【0031】
更にまた、前記被毒回復制御手段28によって、第1触媒20の被毒回復制御を行った後に、第1触媒20の被毒劣化が解消された場合には、第2触媒22の硫黄パージ制御をも行うものである。
【0032】
なお、前記第1触媒20を、窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒とする代わりに、三元触媒とすることも可能である。
【0033】
次に、第1触媒20を窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒とした図1の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。なお、図1の制御用フローチャートにおいて、第1触媒20を「上流触媒」、第2触媒22を「下流触媒」ともいう。
【0034】
制御用プログラムがスタート(102)すると、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号が制御手段34に取り込まれる(104)。
【0035】
そして、上流触媒である第1触媒20が被毒劣化しているか否かの判断(106)を行い、この判断(106)がNOの場合には、そのまま制御用プログラムのエンド(124)に移行させ、判断(106)がYESの場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、前記二次エア供給手段24をONして二次エアを第2触媒22に供給し、タイマをスタート(108)させる。
【0036】
また、所定時間(「被毒回復に必要な時間」と換言できる)の経過後にタイマをエンド(110)とし、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をOFFするとともに、前記二次エア供給手段24をOFFして二次エアの第2触媒22への供給を中止する(112)。
【0037】
その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(114)、上流触媒である第1触媒20が被毒劣化が解消したか否かの判断(116)を行う。
【0038】
この判断(116)がNOの場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、前記二次エア供給手段24をONして二次エアを第2触媒22に供給し、タイマをスタートさせる処理(108)に戻り、判断(116)がYESの場合には、下流触媒である第2触媒22の硫黄パージ制御をONするとともに、タイマをスタート(118)させる。
【0039】
そして、所定時間の経過後にタイマをエンド(120)とし、下流触媒である第2触媒22の硫黄パージ制御をOFF(122)し、制御用プログラムのエンド(124)に移行させる。
【0040】
また、前記第1触媒20を三元触媒とした図3の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
【0041】
制御用プログラムがスタート(202)すると、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号が制御手段34に取り込まれる(204)。
【0042】
そして、上流触媒である第1触媒20が被毒劣化しているか否かの判断(206)を行い、この判断(206)がNOの場合には、そのまま制御用プログラムのエンド(236)に移行させ、判断(206)がYESの場合には、上流触媒である第1触媒20に硫黄吸着能力があるか否かの判断(208)を行う。
【0043】
この判断(208)がYESの場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、前記二次エア供給手段24をONして二次エアを第2触媒22に供給し、タイマをスタート(210)させ、判断(208)がNOの場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、タイマをスタート(212)させる。
【0044】
また、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、前記二次エア供給手段24をONして二次エアを第2触媒22に供給し、タイマをスタートさせる処理(210)から所定時間の経過後にタイマをエンド(214)とし、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をOFFするとともに、前記二次エア供給手段24をOFFして二次エアの第2触媒22への供給を中止する(216)。
【0045】
その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(218)、上流触媒である第1触媒20が被毒劣化が解消したか否かの判断(220)を行う。
【0046】
この判断(220)がNOの場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、前記二次エア供給手段24をONして二次エアを第2触媒22に供給し、タイマをスタートさせる処理(210)に戻り、判断(220)がYESの場合には、下流触媒である第2触媒22の硫黄パージ制御をONするとともに、タイマをスタート(222)させる。
【0047】
更に、上述した制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、タイマをスタートさせる処理(212)から所定時間の経過後にタイマをエンド(224)とし、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をOFFする(226)。
【0048】
その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(228)、上流触媒である第1触媒20が被毒劣化が解消したか否かの判断(230)を行う。
【0049】
この判断(230)がNOの場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段28による上流触媒である第1触媒20の被毒回復制御をONするとともに、タイマをスタートさせる処理(212)に戻り、判断(230)がYESの場合には、上述した下流触媒である第2触媒22の硫黄パージ制御をONするとともに、タイマをスタート(222)させる。
【0050】
そして、所定時間の経過後にタイマをエンド(232)とし、下流触媒である第2触媒22の硫黄パージ制御をOFF(234)し、制御用プログラムのエンド(236)に移行させる。
【0051】
図4には、この第1実施例における前記排気ガス浄化装置16を用いた場合の効果を示す図を開示する。
【0052】
これにより、前記第1触媒20が硫黄化合物による被毒から回復するときに、第1触媒20の下流側から放出される硫黄化合物を下流側に位置する第2触媒22によって吸着可能であり、大気中に硫黄化合物が放出されることを防止し得て、実用上有利である。
【0053】
なお、第2触媒22に吸着した硫黄化合物の脱離は、上流側に位置する第1触媒20の硫黄化合物が脱離した後に行われることにより、第2触媒22の硫黄吸着性能を十分に確保でき、且つ硫化水素の排出を防止し得るものである。
【0054】
また、前記被毒回復制御手段28は、少なくとも空燃比をリッチ化して第1触媒20の被毒回復制御を行うことにより、第1触媒20を硫黄被毒から回復させることができる。
【0055】
更に、前記被毒回復制御手段28によって、第1触媒20の被毒回復制御を行うと同時に、二次エア供給手段24によって、二次エアを第2触媒22に供給すべく制御することにより、第1触媒20から被毒回復制御により放出される硫黄化合物が、下流側に位置する第2触媒22にそのまま流入するのを防止でき、第2触媒22の浄化性能の劣化を未然に防止することが可能である。
【0056】
更にまた、第1触媒20の劣化がある程度進んだ場合には、硫黄化合物の排出量が減少するので、二次エア供給制御を行う必要がないことにより、前記二次エア供給手段24に、第1触媒20に硫黄吸着能力があると判定された場合にのみ二次エアを第2触媒22に供給する機能を付加し、不要な制御を回避し、制御の信頼性を向上させている。
【0057】
また、前記被毒回復制御手段28によって、第1触媒20の被毒回復制御を行った後に、第1触媒20の被毒劣化が解消された場合には、第2触媒22の硫黄パージ制御を行うことにより、第1触媒20の被毒回復制御が完全に終了してから、第2触媒の硫黄パージ制御が行われることとなり、硫黄化合物の放出を確実に防止することが可能である。
【0058】
図5〜図7はこの発明の第2実施例を示すものである。この第2実施例において上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
【0059】
この第2実施例の特徴とするところは、第1触媒20よりも上流側の排気通路6に第2触媒302を配設した点にある。
【0060】
すなわち、排気通路6に少なくとも窒素酸化物を吸着または吸蔵可能な窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒からなる第1触媒20を設け、この第1触媒20よりも上流側に硫黄化合物を吸着可能な第2触媒302を設ける。
【0061】
そして、前記第2触媒302に吸着された硫黄化合物量が設定量を越えているか否かを判定する吸着量判定手段304を設け、この吸着量判定手段304により硫黄化合物量が設定量を越えたと判断された場合に、第1触媒20と第2触媒302との両方の温度が設定温度を越えているか否かを判定する触媒温度判定手段306を設け、この触媒温度判定手段306により2つの触媒である第1、第2触媒20、302の温度が共に設定温度を越えている場合には前記第2触媒302の被毒回復制御を行う被毒回復制御手段308を設ける構成とする。
【0062】
また、この被毒回復制御手段308は、空燃比をリッチ化して第2触媒302の被毒回復制御を行うものである。
【0063】
そして、内燃機関2の排気ガス浄化装置310は、第1触媒20と第2触媒302との両方の温度の少なくともいずれか一方が設定温度よりも低い場合に、温度の低い触媒の温度を上昇させるべく制御する触媒温度上昇手段(図示せず)を設ける。
【0064】
この触媒温度上昇手段としては、内燃機関2の点火時期を、例えば遅角制御する等によって、第1触媒20あるいは第2触媒302を硫黄被毒回復温度(例えば600度)まで昇温させる方策が考えられる。
【0065】
更に、前記被毒回復制御手段308は、第1触媒20の硫黄吸着能力があると判定された場合にのみ、第2触媒302の被毒回復制御を行うものである。
【0066】
更にまた、前記第2触媒302は、少なくともニッケルまたは鉄が担持された触媒からなる。
【0067】
符号30は第1温度センサ(「温度センサA」ともいう)、32は第2温度センサ(「温度センサB」ともいう)、34は制御手段である。
【0068】
なお、前記第1触媒20を、窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒とする代わりに、三元触媒とすることも可能である。
【0069】
次に、第1触媒20を窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒とした図6の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。なお、図6の制御用フローチャートにおいて、第1触媒20を「下流触媒」、第2触媒22を「上流触媒」ともいう。
【0070】
制御用プログラムがスタート(402)すると、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号が制御手段34に取り込まれる(404)。
【0071】
そして、上流触媒である第2触媒302の硫黄吸着量が大か否かの判断(406)を行い、この判断(406)がNOの場合には、そのまま制御用プログラムのエンド(428)に移行させ、判断(406)がYESの場合には、温度センサAである第1温度センサ30が設定温度である600度を越え、且つ温度センサBである第2温度センサ32が設定温度である600度を越えているか否かの判断(408)に移行させる。
【0072】
この判断(408)がYES、つまり第1、第2触媒20、302の両方の温度が設定温度である600度を越えている場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段308による上流触媒である第2触媒302の被毒回復制御をONするとともに、空燃比をリッチ化し、タイマをスタートさせる処理(410)に移行させ、判断(408)がNO、つまり第1、第2触媒20、302のいずれか一方の触媒の温度が設定温度である600度以下の場合には、前記触媒温度上昇手段によって、第1触媒20あるいは第2触媒302において温度の低い触媒を硫黄被毒回復温度(例えば600度)まで昇温させる触媒昇温制御をONするとともに、空燃比をリーン化し、タイマをスタートさせる処理(412)に移行させる。
【0073】
また、処理(412)の後、所定時間(「被毒回復に必要な時間」と換言できる)の経過後にタイマをエンド(414)とし、前記触媒温度上昇手段による触媒昇温制御をOFF(416)し、その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(418)、温度センサAである第1温度センサ30が設定温度である600度を越え、且つ温度センサBである第2温度センサ32が設定温度である600度を越えているか否かの判断(408)に戻る。
【0074】
上述した制御手段34内の被毒回復制御手段308による上流触媒である第2触媒302の被毒回復制御をONするとともに、空燃比をリッチ化し、タイマをスタートさせる処理(410)の後には、所定時間(「被毒回復に必要な時間」と換言できる)の経過後にタイマをエンド(420)とし、制御手段34内の被毒回復制御手段308による上流触媒である第2触媒302の被毒回復制御をOFFするとともに、空燃比をリーン化してストイキ状態とする(422)。
【0075】
その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(424)、上流触媒である第2触媒302が被毒劣化が解消したか否かの判断(426)を行う。
【0076】
この判断(426)がNOの場合には、温度センサAである第1温度センサ30が設定温度である600度を越え、且つ温度センサBである第2温度センサ32が設定温度である600度を越えているか否かの判断(408)に戻り、判断(426)がYESの場合には、制御用プログラムのエンド(428)に移行させる。
【0077】
また、前記第1触媒20を三元触媒とした図7の制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
【0078】
制御用プログラムがスタート(502)すると、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号が制御手段34に取り込まれる(504)。
【0079】
そして、上流触媒である第2触媒302の硫黄吸着量が大か否かの判断(506)を行い、この判断(506)がNOの場合には、そのまま制御用プログラムのエンド(530)に移行させ、判断(506)がYESの場合には、下流触媒である第1触媒20に硫黄吸着能力があるか否かの判断(508)に移行させる。
【0080】
判断(508)がNOの場合には、そのまま制御用プログラムのエンド(530)に移行させ、判断(508)がYESの場合には、温度センサAである第1温度センサ30が設定温度である600度を越え、且つ温度センサBである第2温度センサ32が設定温度である600度を越えているか否かの判断(510)に移行させる。
【0081】
この判断(510)がYES、つまり第1、第2触媒20、302の両方の温度が設定温度である600度を越えている場合には、制御手段34内の被毒回復制御手段308による上流触媒である第2触媒302の被毒回復制御をONするとともに、空燃比をリッチ化し、タイマをスタートさせる処理(512)に移行させ、判断(510)がNO、つまり第1、第2触媒20、302のいずれか一方の触媒の温度が設定温度である600度以下の場合には、前記触媒温度上昇手段によって、第1触媒20あるいは第2触媒302において温度の低い触媒を硫黄被毒回復温度(例えば600度)まで昇温させる触媒昇温制御をONするとともに、空燃比をリーン化し、タイマをスタートさせる処理(514)に移行させる。
【0082】
また、処理(514)の後、所定時間(「被毒回復に必要な時間」と換言できる)の経過後にタイマをエンド(516)とし、前記触媒温度上昇手段による触媒昇温制御をOFF(518)し、その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(520)、温度センサAである第1温度センサ30が設定温度である600度を越え、且つ温度センサBである第2温度センサ32が設定温度である600度を越えているか否かの判断(510)に戻る。
【0083】
上述した制御手段34内の被毒回復制御手段308による上流触媒である第2触媒302の被毒回復制御をONするとともに、空燃比をリッチ化し、タイマをスタートさせる処理(512)の後には、所定時間(「被毒回復に必要な時間」と換言できる)の経過後にタイマをエンド(522)とし、制御手段34内の被毒回復制御手段308による上流触媒である第2触媒302の被毒回復制御をOFFするとともに、空燃比をリーン化してストイキ状態とする(524)。
【0084】
その後、エンジン回転やブースト、スロットル開度、車速、第1、第2排気センサ14、18、オドメータ等の各種信号を制御手段34に取り込み(526)、上流触媒である第2触媒302が被毒劣化が解消したか否かの判断(528)を行う。
【0085】
この判断(528)がNOの場合には、温度センサAである第1温度センサ30が設定温度である600度を越え、且つ温度センサBである第2温度センサ32が設定温度である600度を越えているか否かの判断(510)に戻り、判断(528)がYESの場合には、制御用プログラムのエンド(530)に移行させる。
【0086】
これにより、前記第1触媒20よりも上流側の排気通路6に設けた第2触媒302によって、硫黄化合物による被毒を確実に防止することが可能となる。
【0087】
また、前記被毒回復制御手段308は、空燃比をリッチ化して第2触媒302の被毒回復制御を行うことにより、第2触媒302を硫黄被毒から回復させることができる。
【0088】
更に、内燃機関2の排気ガス浄化装置310は、第1触媒20と第2触媒302との両方の温度の少なくともいずれか一方が設定温度よりも低い場合に、触媒温度上昇手段(図示せず)によって、温度の低い触媒の温度を上昇させるべく制御することにより、触媒の温度が設定温度を越える場合にのみ被毒回復制御を行うこととなり、硫黄化合物の排出を確実に防止することができる。
【0089】
更にまた、第1触媒20の劣化がある程度進んだ場合には、硫黄化合物の排出量が減少するので、上流側に位置する第2触媒302の被毒回復制御を行う必要がないことにより、前記被毒回復制御手段308に、第1触媒20に硫黄吸着能力があると判定された場合にのみ第2触媒302の被毒回復制御を行う機能を付加し、不要な制御を回避し、制御の信頼性を向上させている。
【0090】
なお、この発明は上述第1及び第2実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0091】
例えば、この発明の第1及び第2実施例においては、1個の少なくとも窒素酸化物を吸着または吸蔵可能な第1触媒と、1個の硫黄化合物を吸着可能な第2触媒との合計2個の触媒を配設する構成とししたが、3個以上の触媒を配設する特別構成とすることも可能である。
【0092】
すなわち、例えば3個の触媒を配設する際には、第1実施例に開示される第1、第2触媒の配設状態において、第1触媒の上流側に硫黄化合物を吸着可能な第3触媒を配設するものである。
【0093】
さすれば、第1触媒の上流側及び下流側を硫黄化合物を吸着可能な第3触媒及び第2触媒によって挟むことができ、第3触媒によって第1触媒の硫黄化合物による被毒を確実に防止し得るとともに、第3触媒の性能低下等によって、万一、第1触媒が硫黄化合物によって被毒された場合には、第1触媒の下流側から放出される硫黄化合物を下流側に位置する第2触媒によって吸着可能であり、大気中に硫黄化合物が放出されることを防止し得る。
【0094】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、前記第1触媒が硫黄化合物による被毒から回復するときに、第1触媒の下流側から放出される硫黄化合物を下流側に位置する第2触媒によって吸着可能であり、大気中に硫黄化合物が放出されることを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示す第1触媒を窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒とした制御用フローチャートである。
【図2】 内燃機関の排気ガス浄化装置の概略構成図である。
【図3】 第1触媒を三元触媒とした制御用フローチャートである。
【図4】 硫化水素(H2S)検出量と経過時間とを示す図である。
【図5】 この発明の第2実施例を示す第1触媒を窒素酸化物(NOx)吸蔵型触媒とした制御用フローチャートである。
【図6】 内燃機関の排気ガス浄化装置の概略構成図である。
【図7】 第1触媒を三元触媒とした制御用フローチャートである。
【符号の説明】
2 内燃機関
4 吸気通路
6 排気通路
8 スロットルボディ
10 インジェクタ
12 点火プラグ
14 第1排気センサ
16 排気ガス浄化装置
18 第2排気センサ
20 第1触媒
22 第2触媒
24 二次エア供給手段(「二次エア供給装置」ともいう)
26 被毒検出手段
28 被毒回復制御手段
30 第1温度センサ
32 第2温度センサ
34 制御手段(「コントロールユニット」ともいう)
Claims (1)
- 排気通路に三元触媒からなる第1触媒を設け、
この第1触媒よりも下流側に硫黄化合物を吸着可能な第2触媒を設けた内燃機関の排気ガス浄化装置において、
前記第1触媒と第2触媒間の排気通路に排気ガスを浄化する二次エアを排気通路に供給可能な二次エア供給手段を設け、
前記第1触媒が硫黄化合物によって被毒しているか否かを検出する被毒検出手段を設け、
前記第1触媒が劣化しているかどうかを判定し、劣化していないと判定された場合には、前記第1触媒は硫黄吸着能力があると判断し、
前記被毒検出手段により第1触媒の被毒が検出され、かつ前記第1触媒に硫黄吸着能力があると判断された場合には、被毒回復制御を行う被毒回復制御手段と、二次エアを前記第2触媒に供給する前記二次エア供給手段とを実施し、
前記被毒回復制御手段と、前記二次エア供給手段とを一定時間実施した後、両手段を停止するとともに、
前記第1触媒の被毒劣化が解消された場合には、第2触媒の硫黄パージ制御を行うことを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置。
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