JP4340941B2 - 包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ - Google Patents

包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP4340941B2
JP4340941B2 JP2000022104A JP2000022104A JP4340941B2 JP 4340941 B2 JP4340941 B2 JP 4340941B2 JP 2000022104 A JP2000022104 A JP 2000022104A JP 2000022104 A JP2000022104 A JP 2000022104A JP 4340941 B2 JP4340941 B2 JP 4340941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
film
synthetic resin
packaging container
resin sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000022104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001205694A (ja
Inventor
充 小林
広信 北川
匡司 川島
Original Assignee
リスパック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リスパック株式会社 filed Critical リスパック株式会社
Priority to JP2000022104A priority Critical patent/JP4340941B2/ja
Publication of JP2001205694A publication Critical patent/JP2001205694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4340941B2 publication Critical patent/JP4340941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、合成樹脂シートまたはフィルムから包装用容器を製造する方法、及びこれに使用するプラグに関し、特に、包装用容器が深ものと呼ばれるカップ状のものである製造方法及びプラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
みそや食品を入れるカップ状の包装用容器は、通常合成樹脂シートまたはフィルムから形成されるものであり、側壁部分が長い「深しぼり」ものとして形成されるものである。また、このような包装用容器は、図3に示すように、予熱により軟化させた合成樹脂シートまたはフィルムを真空または圧空成形することにより、多数個取りしながら製造される。
【0003】
このように、平らな合成樹脂シートまたはフィルムから深しぼりされた包装用容器を成形する場合、常に問題となるのが、側壁と底壁、あるいはこれらの境界部分において均等な肉厚とすること、つまり「扁肉」部分をなくすことである。このため、図3に示した従来から使用されている成形機においては、成形する際に、プラグ(プランジャーとも言われる)でアシストする、つまり合成樹脂シートまたはフィルムを強制的に引き伸ばして、均等な肉厚となる側壁を形成するようにすることが行われている。
【0004】
従来のプラグは、アルミニウム単体のものとして形成するか、あるいはその表面(合成樹脂シートまたはフィルムと接触する面)にネルを素材とした布等を貼付したものがある。アルミ単体のプラグは、合成樹脂シートまたはフィルムを軟化している熱を急激に奪ってしまうため、包装用容器に跡が付いたり、透明材料を使用した場合に白濁することがあるだけでなく、扁肉部分を生じ易い。このため、アルミニウム等の金属からなる基体表面にネルを貼付したプラグが主流を占めてきているのである。
【0005】
ネルは、一種の断熱材であるだけでなく、包装用容器に跡を付けることもないため、アルミ単体のものに比較すれば、良質な包装用容器を形成するプラグを構成するには有用なものである。ところが、ネルは合成樹脂シートまたはフィルムに対する摩擦力が少し不足するため、包装用容器の底壁部分を引き伸ばしながら側壁を形成することになって、底部において肉厚の不足する包装用容器を形成してしまうことになっていたのである。しかも、ネルは繊維であるため、細かいネル繊維が成形時に切れて容器に付着することがあり、特に食品容器とするには不都合であったのである。
【0006】
要するに、予熱によって軟化させた合成樹脂シートまたはフィルムをプラグを利用して引き伸ばしながら深ものであるカップのような包装用容器を形成するためには、次のようなことが必要である。
【0007】
▲1▼プラグは、予熱された合成樹脂シートまたはフィルムから熱を急激に奪ってしまうものであってはならない。
【0008】
▲2▼軟化させた合成樹脂シートまたはフィルムに対して、プラグはあまり滑ってはいけないし、また当然くっついてしまってもいけない。軟化した合成樹脂シートまたはフィルムに対するプラグの摩擦力はある一定の範囲内にする必要がある。
【0009】
▲3▼勿論、包装用容器に跡やキズを付けないような平滑性を有したプラグとしなければならない。
【0010】
他の従来のプラグとしては、例えば特開昭50−87162号公報にて提案されているような「成形用プラグ」がある。この従来の成形用プラグは、傘の骨のように開閉自在な多数のセグメントを有していて、各セグメントの先端が形成する形状を自在に変えられるようにしたものである。そして、各セグメントの合成樹脂シートまたはフィルムと接触する部分は、シリコーンゴムからなるカバーによって覆われており、合成樹脂シートまたはフィルムの引き伸ばしを円滑に行えるようにしているものである。
【0011】
以上のような特開昭50−87162号公報に示された従来のプラグによれば、包装用容器の大きさの変化に応じた形成を1種類のものによって行えるというメリットはあるものの、全体の構造が複雑となっており、セグメントの拡開縮小を繰り返すことにより、長期的機能維持が困難となるだけでなく、包装用容器の製造コスト高を招くものでもあったのである。
【0012】
それより何より、合成樹脂シートまたはフィルムと接触する部分をシリコンゴムによって形成した従来のプラグでは、摩擦力が大きすぎるため、合成樹脂シートまたはフィルムの均等な引き伸ばしを行うことができないことが判明した。特に、各セグメントを閉じたときと、大きく開いたときとでは、合成樹脂シートまたはフィルムの単位面積当りに接触しているシリコンゴムの面積が大きく変化するため、この特開昭50−87162号公報に示されたプラグは、摩擦力の調整を行うことが非常に困難となっているのである。
【0013】
そこで、本発明者は、従来の上記のようなプラグについての問題を解決するにはどうしたらよいか、と種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、合成樹脂シートまたはフィルムから包装用容器を形成するにあたって、扁肉やプラグの跡の存在をなくすことである。
【0015】
すなわち、請求項1に係る発明の目的とするところは、予熱された合成樹脂シートまたはフィルムの引き伸ばしを最適な状態で行えるようにして、扁肉やプラグの跡の存在の殆どない包装用容器の製造方法を提供することにある。
【0016】
また、請求項2〜請求項4に係る発明の目的とすることろは、予熱された合成樹脂シートまたはフィルムの引き伸ばしを最適な状態で行うことができて、完成後の包装用容器に扁肉や跡がないようにすることのできるプラグを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述の実施形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「予熱した合成樹脂シートまたはフィルム20の、包装用容器30の底壁31となる部分にプラグ10を押しあてて、合成樹脂シートまたはフィルム20からカップ状の包装用容器30を製造する方法であって、
プラグ10として、金属製の基部11の表面に、マイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層12を一体化したものを採用し、
低発泡樹脂層12表面の、合成樹脂シートまたはフィルム20に当接する直前の温度を50℃以上となるようにしながら、プラグ10によって合成樹脂シートまたはフィルム20を押圧することにより包装用容器30を製造する方法」
である。
【0018】
すなわち、この請求項1に係る包装用容器30の製造方法は、基本的には図3に示したような従来から使用されている成形機によって実施するものであるが、プラグ10の構造及びその使用条件が従来成形機の場合とは異なっているものである。
【0019】
プラグ10は、次の請求項2に係る発明の説明中でも詳述するが、図1及び図2に示すように、金属製の基部11の、合成樹脂シートまたはフィルム20を押圧する側の面に、マイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層12を一体化したものであり、この樹脂層12によって予熱されている合成樹脂シートまたはフィルム20のプラグ10全体に対する断熱を行っているものである。
【0020】
換言すれば、この樹脂層12は、所渭シンタクチックフォームであり、これを形成する際に使用されるマイクロバルーンによる微小中空を大量に有していて、これらの微小中空内の空気等の存在によって断熱性を維持しているものである。勿論、これらの微小中空の周囲には、樹脂層12自体を構成する熱硬化性樹脂等の合成樹脂が存在しているのであるから、この合成樹脂の部分ではそれに見合った熱伝導性を有しているものである。
【0021】
このため、この製造方法では、そのプラグ10の表面側の樹脂層12の熱伝導率が、アルミニウム単体の場合より低く、ネルの場合より高くなっているため、図2に示すように、予熱によって軟化した合成樹脂シートまたはフィルム20の、包装用容器30の底壁31となる部分において、その軟化状態を阻害しない。
【0022】
また、このプラグ10の樹脂層12がシンタクチックフォームによって形成されているということは、その表面に、マイクロバルーンによる微小中空の開口が存在していて、この開口が樹脂層12表面の摩擦力を、ネルやアルミニウム単体の場合よりも少し大きくしている。勿論、微小中空の周囲には合成樹脂による面も存在していたのであるから、この面の存在によって、当該樹脂層12表面の摩擦力は、従来使用されていたシリコンゴムよりも小さくなっているのである。
【0023】
特に、この製造方法では、プラグ10の樹脂層12の温度が合成樹脂シートまたはフィルム20に当接する直前において50℃以上となるようにしているから、上述した引き伸ばし作用が確実に行われるのである。
【0024】
以上の方法を、プラグ材質が、アルミニウム単体、アルミニウムの表面にネルを貼着したもの、及びポリアセタールである場合と比較した場合の結果がどうなるかを比較したところ、次の表1のような結果が得られた。
【0025】
【表1】
Figure 0004340941
【0026】
この場合、全てのプラグは、口径が126mmで、高さが91mmとなるものを使用し、図3に示すような真空または圧空熱成形機で成形した。成形条件は、空圧を4.0kg/cm2 で、予熱のための加熱温度を、上ヒータが360℃で下ヒータが310℃となるようにした。合成樹脂シートまたはフィルム20の材料としてはA−PETであり、その肉厚が1.0mmのものを採用している。
【0027】
上記表1の結果からすると、本発明に係る製造方法では、プラグ跡が殆ど残らず、最低肉厚も他の比較例の場合よりも厚くなっていて、扁肉していなくて均一な引き伸ばしが行われていることが理解できる。
【0028】
また、表1の実験では、圧縮スピード10mm/分でオートグラフによる座屈強度も測定していて、その結果、本発明に係る製造方法の場合が最も座屈強度が高くなっていることが分かり、この点からしても、本発明によって製造した包装用容器30には扁肉が少ないことが理解できる。
【0029】
さて、前記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、
「予熱した合成樹脂シートまたはフィルム20の、包装用容器30の底壁31となる部分に押し当てることにより、合成樹脂シートまたはフィルム20からカップ状の包装用容器30を製造するために使用されるプラグ10であって、
このプラグ10を、金属製の基部11と、この基部11の表面に一体化されてマイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層12とにより構成したことを特徴とするプラグ10」
である。
【0030】
すなわち、この請求項2に係るプラグ10では、アルミニウム等の金属によって構成した基部11の表面に、所渭シンタクチックフォームにより形成した樹脂層12を、貼付等の手段によって一体化したものであり、この樹脂層12の表面の物理的特性を生かすことにより、合成樹脂シートまたはフィルム20の引き伸ばしを跡がつかず均一なものとなるようにしたものである。
【0031】
樹脂層12を構成しているシンタクチックフォームは、フェノール樹脂等によって形成したマイクロバルーン(微小中空球)を液状の熱硬化性合成樹脂と混合し、これを硬化させることにより得られるものであり、アルミニウム等の金属よりも高く、ネルよりも低い断熱性を有しているものである。また、このシンタクチックフォームの摩擦係数は、アルミニウム等の金属に比較して高く、ネルやシリコンゴムに比較して低いものである。
【0032】
以上のように構成したプラグ10の摩擦係数と、温度が100℃の合成樹脂シートまたはフィルム20に対してどうなるのかをアルミニウム単体、その表面にネルを貼付したもの、及びジュラコンの場合のそれぞれと比較測定してみたところ、次の表2の通りとなった。
【0033】
【表2】
Figure 0004340941
【0034】
なお、アルミニウム、ネル、シンタクチックフォーム及びポリアセタール(ジュラコン)の熱伝導率は、それぞれ、230,0.04,0.12及び0.26(W・m-1・k-1 )であった。
【0035】
従って、このようなプラグ10を採用することによって、予熱により軟化した合成樹脂シートまたはフィルム20の引き伸ばしを、上記表1に示したように、跡を付けないで均一に行えるのである。
【0036】
また、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項2に係るプラグ10を構成している樹脂層12について、その熱伝導率を、0.07〜0.2W・m-1・k-1としたものであるが、これにより、成形に必要な基部11からの熱移動を十分行うことができて、前述した効果をより一層確実に発揮させることができるのである。中でも、この樹脂層12の熱伝導率は、0.1〜0.14W・m-1・k-1 であることが好ましい。
【0037】
そして、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項2または請求項3のプラグ10について、その樹脂層12を構成する基本樹脂をエポキシ樹脂としたものである。これにより、本質的には柔らかくて脆い性質のシンタクチックフォームを使用して樹脂層12を構成した場合であっても、その強度を高めることができるのであり、かつ金属からなる基部11に対する樹脂層12の一体化を確実にすることができるのであり、結果的に繰り返し使用するプラグ10の耐久性を高めることができたのである。勿論、このような樹脂層12を基部11と一体化したのであるから、プラグとして要求される十分な剛性を有しているだけでなく、その厚さを2〜3mm程度にすれば、全体のコストをそれ程増大させることもないのである。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、上記のように構成した各請求項の発明を、図面に示した実施の形態に従って説明するが、請求項1の製造方法は、請求項2〜4のプラグ10を使用するものであるため、以下ではこのプラグ10を中心に説明することとする。
【0039】
図1には、成形された包装用容器30と、これから抜き出されたプラグ10との各断面図が示してある。このプラグ10は、図3に示したような熱成形機において使用されるものであり、図1及び図2に示したように、アルミニウム等の金属からなる基部11の表面(図示したものでは上面)に、シンタクチックフォーム、つまりマイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層12を接着等により一体化したものである。
【0040】
樹脂層12は、その基本合成樹脂をエポキシ樹脂としたものであり、この合成樹脂に微小中空を形成すことになるマイクロバルーンを混合して形成したものである。この場合、熱伝導率を、0.07〜0.2W・m-1・k-1とするとともに、全体の厚さが2〜3mm程度となるようにした。
【0041】
本実施形態のプラグ10では、その樹脂層12に曲面部12aを形成するようにしており、この曲面部12aが基部11の図示上端の周囲に位置するようにしている。
【0042】
この曲面部12aが存在することにより、予熱されて軟化した合成樹脂シートまたはフィルム20にある程度の張力を付与した状態で当該プラグ10による引き伸ばしを行うとき、図2に示したように、包装用容器30の底壁31となるべき部分の図中の矢印にて示した引き伸ばしが、包装用容器30に跡を付けることなく行えることは当然として、各部の肉厚が均一となるように行えるのである。
【0043】
勿論、合成樹脂シートまたはフィルム20の引き伸ばしが均一に行えるのは、合成樹脂シートまたはフィルム20に接触することになる樹脂層12表面の摩擦係数と、樹脂層12自体の熱伝導率である。熱伝導率が関係するのは、合成樹脂シートまたはフィルム20を加熱によって軟化させておいてから引き伸ばしを行うからであり、軟化温度を長く維持するために、プラグ10の表面温度を50℃以上とすることが必要である。
【0044】
プラグ10の表面温度を50℃以上とするためには、基部11内に温湯を流したりヒータを内蔵したりしてもよいが、図3に示した装置内の雰囲気温度を50℃以上にするのが簡便でよい。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、まず請求項1に係る発明においては、上記実施形態にて例示した如く、
「予熱した合成樹脂シートまたはフィルム20の、包装用容器30の底壁31となる部分にプラグ10を押しあてて、合成樹脂シートまたはフィルム30からカップ状の包装用容器30を製造する方法であって、
プラグ10として、金属製の基部11の表面に、マイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層12を一体化したものを採用し、
低発泡樹脂層12表面の、合成樹脂シートまたはフィルム20に当接する直前の温度を50℃以上となるようにしながら、プラグ10によって合成樹脂シートまたはフィルム20を押圧することにより包装用容器30を製造すること」
にその構成上の特徴があり、これにより、予熱された合成樹脂シートまたはフィルムの引き伸ばしを最適な状態で行えるようにして、扁肉や跡の存在の殆どない包装用容器の製造方法を提供することができるのである。
【0046】
また、請求項2に係る発明においては、
「予熱した合成樹脂シートまたはフィルム20の、包装用容器30の底壁31となる部分に押し当てることにより、合成樹脂シートまたはフィルム20からカップ状の包装用容器30を製造するために使用されるプラグ10であって、
このプラグを、金属製の基部11と、この基部11の表面に一体化されてマイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層12とにより構成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、予熱された合成樹脂シートまたはフィルムの引き伸ばしを最適な状態で行うことができて、完成後の包装用容器に扁肉や跡がないようにできるプラグ10を提供することができるのである。
【0047】
特に、請求項3のプラグ10のように、その樹脂層12の熱伝導率を、0.07〜0.2W・m-1・k-1とすることにより、合成樹脂シートまたはフィルム20の均一な引き伸ばしを確実に行うことができるのであり、請求項4のプラグ10のように、その樹脂層12を構成する基本樹脂をエポキシ樹とすることにより、耐久性にも優れたプラグ10とすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラグとこれにより形成された包装用容器の断面図である。
【図2】同プラグと、これによって引き伸ばされている合成樹脂シートまたはフィルムの断面図である。
【図3】同プラグが適用される熱成形機の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
10 プラグ
11 基部
12 樹脂層
12a 曲面部
20 合成樹脂シートまたはフィルム
30 包装用容器
31 底壁
32 側壁

Claims (4)

  1. 予熱した合成樹脂シートまたはフィルムの、包装用容器の底壁となる部分にプラグを押しあてて、合成樹脂シートまたはフィルムからカップ状の包装用容器を製造する方法であって、
    前記プラグとして、金属製の基部の表面に、マイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層を一体化したものを採用し、
    前記低発泡樹脂層表面の、前記合成樹脂シートまたはフィルムに当接する直前の温度を50℃以上となるようにしながら、前記プラグによって合成樹脂シートまたはフィルムを押圧することにより包装用容器を製造する方法。
  2. 予熱した合成樹脂シートまたはフィルムの、包装用容器の底壁となる部分に押し当てることにより、合成樹脂シートまたはフィルムからカップ状の包装用容器を製造するために使用されるプラグであって、
    このプラグを、金属製の基部と、この基部の表面に一体化されてマイクロバルーンを混合して硬化させた熱硬化性樹脂からなる樹脂層とにより構成したことを特徴とするプラグ。
  3. 前記樹脂層の熱伝導率は、0.07〜0.2W・m-1・k-1であることを特徴とする請求項2に記載のプラグ。
  4. 前記樹脂層を構成する基本樹脂をエポキシ樹脂としたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプラグ。
JP2000022104A 2000-01-31 2000-01-31 包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ Expired - Lifetime JP4340941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000022104A JP4340941B2 (ja) 2000-01-31 2000-01-31 包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000022104A JP4340941B2 (ja) 2000-01-31 2000-01-31 包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001205694A JP2001205694A (ja) 2001-07-31
JP4340941B2 true JP4340941B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=18548438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000022104A Expired - Lifetime JP4340941B2 (ja) 2000-01-31 2000-01-31 包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4340941B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4514808B2 (ja) * 2003-07-02 2010-07-28 日世株式会社 可食容器
DE102018206419B4 (de) * 2018-04-25 2022-04-21 BSH Hausgeräte GmbH Thermoformwerkzeug und Thermoformverfahren
NL2023319B1 (en) * 2019-06-14 2021-01-25 B V Holdingmaatschappij B S M F Pre-stretcher with improved thermal management
NL2023318B1 (en) * 2019-06-14 2021-01-25 B V Holdingmaatschappij B S M F Pre-stretcher with reduced effective heat capacity

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001205694A (ja) 2001-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100390637B1 (ko) 글래스 기판 성형용 금형, 글래스 기판 성형용 글래스소재, 글래스 기판의 제조방법 및 자기 디스크용 글래스기판
WO2003076159A1 (fr) Procede de production d'un article moule biodegradable et matrices de moulage associees
JP2013534880A (ja) ナノ構造化または平滑ポリマー物品を製造するための方法および装置
JP4340941B2 (ja) 包装用容器の製造方法及びこれに使用するプラグ
JP2015016597A (ja) 成形体、成形体の製造方法及びスタンパ
CN111377616A (zh) 具有纹理的3d曲面玻璃的制造方法及终端设备壳体
US20120193831A1 (en) Method of forming an eraser
JP2007168377A5 (ja)
JP2018176547A (ja) 撥液性成形体の製造方法
CN213939732U (zh) 一种用于改善布杯压痕的模压模具
JP4469694B2 (ja) 便座の製造方法
EP1215178A3 (en) Method and apparatus for producing sink tops with integrated sinks by moulding a glass sheet
JPS59419B2 (ja) 転写を施したポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製壜体とこの壜体表面の成形方法
JPH1177819A (ja) 熱可塑性合成樹脂板の折曲げ加工方法及びその装置
CN213486925U (zh) 一种文胸布杯制作用炮弹模具
JP7119733B2 (ja) 成形体の製造方法及び成形体の製造装置
JPS59229318A (ja) ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂製壜体表面への白濁模様成形方法
JP2501765Y2 (ja) ニップロ―ル
CN206416513U (zh) 热压成型模具
JP2005239973A (ja) フッ素化フラーレンゴム組成物及びその組成物から成る成形体
TW201109158A (en) Method for manufacturing micro/nano three-dimensional structure
JPH10167738A (ja) 光学ガラス素子のモールド型及び成形方法
JP3716015B2 (ja) 絵柄付ポリスチレン成形品及びその製造方法
TW200825242A (en) A light face waterproof membrane and its manufacturing method with laminating fabric
JPS6184228A (ja) 無数の微孔を有する平滑有孔体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4340941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term