JP4340771B2 - 住宅ユニット用基礎の施工方法 - Google Patents
住宅ユニット用基礎の施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4340771B2 JP4340771B2 JP2003049288A JP2003049288A JP4340771B2 JP 4340771 B2 JP4340771 B2 JP 4340771B2 JP 2003049288 A JP2003049288 A JP 2003049288A JP 2003049288 A JP2003049288 A JP 2003049288A JP 4340771 B2 JP4340771 B2 JP 4340771B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foundation
- ruler
- housing unit
- mold frame
- formwork
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅ユニット用基礎の施工方法及び基礎型枠用定規に関し、特に住宅ユニットが載置される布基礎を形成するための住宅ユニット用基礎の施工方法及び基礎型枠用定規に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造の住宅建築物を構築する場合、例えば住宅の壁部分が配置される部分の地盤面における所定の位置に、布基礎と呼ばれるコンクリート製の連続する基礎を設け、この布基礎の上に土台等を設置すると共に、これらに支持させることにより、住宅建築物の本体部分が安定した状態で構築されることになる。
【0003】
布基礎は、一般に、ベース部と立上り部とからなる倒立T字状又はL字状の断面形状を有しており、ベース部は、べた基礎等と一体となって形成される場合もある。また立上り部は、ベース部から垂直に立設する部分であり、内型枠と外型枠とによって挟まれるこれらの間の空間に鉄筋等を配置した後、コンクリートを打設することによって形成される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
また、布基礎は、例えば住宅の壁部分が配置される所定の位置に精度良く設ける必要があり、地盤面の根切り作業や、内型枠、外型枠の設置作業を行う際には、布基礎の通り線上に遣方を設置し、この遣方に表示された目印に従ってこれらの作業が行われる。すなわち、遣方は、地盤面に垂直に打ち込まれた水杭と、この水杭に対して水平に取り付けられる水貫とからなる簡易な測量用の仮設物であって、布基礎の位置や高さ、根切りの広さや幅等が表示されおり、内型枠や外型枠を設置する際には、遣方から水糸を張ったり墨出し線を引くことによって、通りを合わせるようにするものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−247684号公報
【特許文献2】
特開平7−247686号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遣方を用いた従来の施工方法によれば、直線状に延設したり、或いは直角な折曲り部分のみを有する単純な平面形状の一般的な布基礎の場合には、多くの手間を要することなく、且つ精度良く内型枠や外型枠を所望の位置に設置してゆくことも可能であるが、例えば直角でない折曲り部分を複数有する多角基礎等の、多方向の面を備える複雑で特異な平面形状を有する布基礎を形成する場合には(図2参照)、多数の通り線上に各々遣方を設置する作業に多くの手間がかかると共に、遣方のみでは、複雑な形状に沿って立上り部を形成するための内型枠や外型枠を精度良く設置してゆくことが困難である。
【0007】
特に、予め工場等において形成した複数の住宅ユニットを、建築施工現場に搬入して組み立てることにより構築されるユニット住宅においては、下階部分の住宅ユニットは、布基礎の上面に直接据付けて設置される場合があるため、住宅ユニットの下端載置部の形状に合致する平面形状となるように、精度良く布基礎の立上り部を形成しておく必要がある。
【0008】
また、ユニット住宅の場合、各住宅ユニットを工場等において形成することから、デザイン性に富んだ種々の形状の住宅ユニットを製作することも可能であり(図1参照)、このような多様な形状の住宅ユニットを安定して載置することができるように、これらの形状に対応させて種々の平面形状の布基礎を効率良く形成できるようにする必要がある。
【0009】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、住宅ユニットが載置される種々の平面形状の布基礎を、遣方によることなく精度良く且つ効率良く形成してゆくことを可能にする住宅ユニット用基礎の施工方法及び基礎型枠用定規を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、住宅ユニットが載置される布基礎を形成するための住宅ユニット用基礎の施工方法であって、板状部材を加工して、布基礎の立上り部の平面形状に対応する大きさの形状に形成され、且つ前記布基礎の立上り部の内側面又は外側面に沿った形状と合致する前記布基礎の施工位置に設置される内型枠又は外型枠のいずれか一方の内側面に沿った形状の位置決め側縁部を有すると共に、該位置決め側縁部から突出する複数の定規片を備える基礎型枠用定規を形成し、該基礎型枠用定規を布基礎の施工位置に設置して、該基礎型枠用定規の下方から前記内型枠又は外型枠のいずれか一方を沿わせつつ、これの内側面を全体に亘って前記位置決め側縁部に合致させて、前記内型枠又は外型枠のいずれか一方を前記布基礎の施工位置に取付け固定し、前記複数の定規片に設けられた目印をガイドとして前記内型枠又は外型枠の他方を前記布基礎の施工位置に取付け固定し、しかる後に、固定された前記内型枠と外型枠の間にコンクリートを打設して、布基礎を形成する住宅ユニット用基礎の施工方法を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項1記載の発明)。
【0011】
また、本発明の住宅ユニット用基礎の施工方法は、前記位置決め側縁部から突出する複数の定規片が、前記布基礎に前記住宅ユニットを固定するアンカーボルトの取付け箇所に配設されると共に、該複数の定規片には、アンカーボルトの位置決め挿通孔が形成されており、該位置決め挿通孔を介して前記アンカーボルトを位置決め固定して、前記内型枠と外型枠の間にコンクリートを打設するようにすることが好ましい(請求項2記載の発明)。
【0012】
さらに、本発明の住宅ユニット用基礎の施工方法は、前記布基礎が、複数の折れ曲がり部を有する多角基礎であることが好ましい(請求項3記載の発明)。
【0013】
さらにまた、本発明の住宅ユニット用基礎の施工方法は、前記住宅ユニットの製造時に、前記基礎型枠用定規と同じ定規を前記住宅ユニットの下端載置部にあてて、該下端載置部の前記布基礎への取付け精度を確認するようにすることが好ましい(請求項4記載の発明)。
【0014】
また、本発明の住宅ユニット用基礎の施工方法は、前記基礎型枠用定規を、数値制御加工機(NC加工機)を用いて前記板状部材を加工して得るようにすることが好ましい(請求項5記載の発明)。
【0015】
一方、本発明は、上記いずれかの住宅ユニット用基礎の施工方法に用いられる、板状部材を加工することにより得られる基礎型枠用定規であって、布基礎の立上り部の平面形状に対応する大きさの形状に形成され、且つ前記布基礎の立上り部の内側面又は外側面に沿った形状と合致する布基礎の施工現場に位置される内型枠又は外型枠のいずれか一方の内側面に沿った形状を有する位置決め側縁部と、該位置決め側縁部から突出する複数の定規片とを備えており、該複数の定規片には、前記内型枠又は外型枠の他方の取付け位置をガイドする目印が設けられ、且つアンカーボルトの位置決め挿通孔が形成されている基礎型枠用定規を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項6記載の発明)。
【0016】
また、本発明の基礎型枠用定規は、前記複数の定規片には、前記住宅ユニットの下端載置部の側縁部の位置を明示する目印が設けられていることが好ましい(請求項7記載の発明)。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態によれば、予め工場等において形成された複数の住宅ユニットを、建築施工現場に搬入して組み立てることにより構築されるユニット住宅において、例えば図1に示す出部屋部分を構成する出部屋ユニット10を載置して、当該出部屋ユニット10を地盤面から安定した状態で支持させるための布基礎である多角基礎11を、精度良く且つ効率良く形成してゆくための施工方法として採用されたものである。
【0018】
すなわち、出部屋ユニット10は、ユニット住宅を構成する住宅ユニットの一部として予め工場等において製作されることにより、各辺の中心角が30度の正12角形を略2等分割した平面形状を有するデザイン性に富んだ特異な形状を備えるものであり、この出部屋ユニット10が載置される住宅ユニット用の基礎として、図2に示すように、各辺の中心角が30度の正12角形を略2等分割した平面形状に設けられる多角基礎11が、本実施形態の施工方法によって形成されることになる。
【0019】
そして、本実施形態の施工方法は、出部屋ユニット10が載置される多角基礎11を形成するための住宅ユニット用基礎の施工方法であって、最初に、好ましくはNC加工機を用いて板状部材を加工して、図3及び図4に示すように、多角基礎11の施工位置に設置される内型枠12又は外型枠13のいずれか一方である、内型枠12の内側面(コンクリートが打設される側の面)17に沿った形状の位置決め側縁部14を有すると共に、位置決め側縁部14から突出する定規片15を備える基礎型枠用定規16を形成する。
【0020】
次に、形成した基礎型枠用定規16を多角基礎11の施工位置に設置して、この基礎型枠用定規16の下方から内型枠12を沿わせつつ、これの内側面17を位置決め側縁部14に合致させて、内型枠12を多角基礎11の施工位置に取付け固定し、定規片15に設けられた外型枠用目印18をガイドとして、内型枠12又は外型枠13の他方である外型枠13を多角基礎11の施工位置に取付け固定する。しかる後に、固定された内型枠12と外型枠13の間の空間部19にコンクリートを打設して、多角基礎11を形成する(図5参照)。
【0021】
また、本実施形態によれば、基礎型枠用定規16の位置決め側縁部14から突出する複数の定規片15は、多角基礎11に出部屋ユニット10を固定するためのアンカーボルト20(図5参照)の取付け箇所に対応させて設けられていると共に、これらの定規片15には、アンカーボルト20の位置決め挿通孔21が各々形成されており、位置決め挿通孔21を介してアンカーボルト20を位置決め固定して、内型枠12と外型枠13の間の空間部19にコンクリートを打設するようになっている。
【0022】
本実施形態によれば、基礎型枠用定規16は、好ましくはNC加工機を用いて板状部材を加工して、例えば図4に示すような、多角基礎11の平面形状に対応する所望の形状に容易且つ高精度に形成されることになる。すなわち、NC加工機は、CAD・CAMシステム等と接続し、コンピュータを介してルータ等を有する工作機械を制御する公知の加工機であって、例えば設計図面やCAD・CAMシステムから読み取ったユニット住宅のデータに基づいて、基準となる座標軸における多角基礎11やアンカーボルト20等に関する各主要点の座標等を求め、これらの座標等に従って、基礎型枠用定規16を図4に示す所望の形状に精度良く形成するものである。
【0023】
また、本実施形態によれば、基礎型枠用定規16を形成するための板状部材として、例えば120cm×240cmサイズの規格品の合板が用いられ、一枚の合板のみからは、縦200cm、横400cm程度の大きさの領域に設置される多角基礎11に対応する大きさの形状に基礎型枠用定規16を形成することができないことから、当該基礎型枠用定規16を3分割した3枚の分割定規16a,16b,16cを各々形成し、内型枠12や外型枠13の設置時にこれらを接合一体化して、基礎型枠用定規16として用いるようになっている。
【0024】
すなわち、中央に配置される第1分割定規16aは、略長方形の枠状に形成されると共に、第1分割定規16aを挟んだ両側に対称に配置される第2分割定規16b及び第3分割定規16cは、外周縁部が折れ曲がった略扇形の枠状に形成されており、これらが接合一体化されることにより、基礎型枠用定規16は、正12角形を略2等分割した平面形状を有する多角基礎11の内側面に沿った形状を、連続配置される位置決め側縁部14によってその外周縁部に備えることになる。
【0025】
また、本実施形態によれば、各分割定規16a,16b,16cは、内側がくり抜かれた枠状部材として形成されることにより、軽量化が図られると共に、作業員が当該くり抜き部に立入ることができるようにして、組立時や設置時等における作業のし易さや取り扱い易さが図られている。また各分割定規16a,16b,16cの接合枠21a,21b,21cには、これらを並べて配置した際に互いに合致する位置に、一対のT字形状の切り込みが接合係止溝22として各々設けられている。各接合枠21a,21b,21cを並べて密接配置することにより連続することとなった互いに対向する接合係止溝22に跨るようにして、I字形状の接合くさび23を各々填込むようにして係合係止することにより、第1分割定規16a、第2分割定規16b、及び第3分割定規16cをスムーズに接合一体化して、基礎型枠用定規16を容易に形成することができるようになっている。
【0026】
そして、本実施形態によれば、上述のようにして形成された基礎型枠用定規16は、ユニット住宅の建築施工現場に搬入され、多角基礎11の施工位置において、図5に示すように、例えば立上り部24の施工に先立って多角基礎11のベース部25と共にこれの内側にコンクリートによって形成されたベタ基礎26に支持部材27を介して支持させて、形成すべき多角基礎11の内側面に位置決め側縁部14を配設した所定の位置に、容易且つ精度良く設置されることになる。
【0027】
次に、設置された基礎型枠用定規16の下方から内型枠12を沿わせるようにつつ、内型枠12の内側面17を基礎型枠用定規16の位置決め側縁部14に合致させた状態で、内型枠12を多角基礎11の施工位置に取付け固定する。なお、本実施形態によれば、内型枠12を取付け固定する際に、例えば内型枠12の上端に配置される上方帯状枠板材28に設けた型枠側ピン孔に向けて、これと合致する位置に配設して基礎型枠用定規16に設けた定規側ピン孔29(図3、図4参照)を介して、固定ピンを打ち込むことにより、基礎型枠用定規16に対して内型枠12をさらに精度良く位置決めすることが可能になる。
【0028】
また、基礎型枠用定規16の定規片15に多角基礎11の外側面の位置を明示するように設けられた外型枠用目印18をガイドとして、外型枠13を、その内側面30が形成すべき多角基礎11の外側面に沿うように配置して、外型枠12を多角基礎11の施工位置に取付け固定する(図3参照)。なお、本実施形態によれば、定規片15は、その先端縁部が設置される外型枠13の上方帯状枠板材31の外側縁部の位置と合致する長さで、基礎型枠用定規16の位置決め側縁部14から突出しており、定規片15の先端縁部に上方帯状枠板材31の外側縁部を合わせることによって、基礎型枠用定規16に対して外型枠13をさらに精度良く位置決めすることが可能になる。
【0029】
さらに、本実施形態によれば、設置された基礎型枠用定規16の定規片15に形成された位置決め挿通孔21にアンカーボルト20を挿通して、当該アンカーボルト20を所望の位置に精度良く位置決め固定し、しかる後に、内型枠12と外型枠13の間の空間部19にコンクリートを打設することによって、多角基礎11の立上り部24を構築する。
【0030】
ここで、本実施形態によれば、内型枠12及び外型枠13として、本願出願人の出願に係る特願2002−248280号に記載された、多角基礎11の多角平面形状を各角部を挟む両側の直線部分で分割して、分割により得られた平面くの字形状の各分割基礎部分11a(図2参照)の内側面又は外側面に沿ったくの字形状の側端面を有していると共に、型枠の少なくとも上下の端部に配置される帯状枠板材28,31と、これらの帯状枠板材28,31を連結する縦桟と、帯状枠板材28,31のくの字形状の側端面に沿って取り付けられる型枠用面材32(図5参照)とからなる型枠が用いられている。特願2002−248280号に記載の型枠は、帯状枠板材28,31を例えばNC加工機を用いて形成することにより、くの字形状に精度良く形成することができ、これによって多角基礎11をさらに容易に形成することが可能になる。
【0031】
なお、本実施形態によれば、基礎型枠用定規16は、多角基礎11の施工位置を根切りする際の定規として、或いは多角基礎11のベース部25をベタ基礎26と共に形成する際の外型枠13の一次設置用の定規としても用いることができ、このように地盤面の根切りから立上り部24を構築するまでの作業を共通の基礎型枠用定規16を用いて行うことにより、さらに効率良く且つ精度良く多角基礎11を形成することが可能になる。
【0032】
そして、本実施形態の住宅ユニット用基礎の施工方法によれば、住宅ユニットとして例えば出部屋ユニット10が載置される、多角基礎11等の種々の平面形状の布基礎を、遣方によることなく精度良く且つ効率良く形成してゆくことができる。すなわち、本実施形態によれば、NC加工機等を用いて板状部材を加工して、多角基礎11の形状に沿った位置決め側縁部14を有すると共に、定規片15を備える基礎型枠用定規16を精度良く形成することができ、これを多角基礎11の施工位置に設置して、設置した基礎型枠用定規16にガイドさせることにより内型枠12及び外型枠13を所定の位置に容易且つ精度良く取付け固定することができるので、このような高精度に形成された基礎型枠用定規16を介することにより、遣方を設置することなく、多角基礎11等の種々の平面形状の布基礎を、効率良く形成してゆくことが可能になる。
【0033】
また、本実施形態の住宅ユニット用基礎の施工方法によれば、図6に示すように、出部屋ユニット10の製造時に、上述の基礎型枠用定規16と同じ定規16を出部屋ユニット10の下端載置部33にあてることによって、当該下端載置部33の多角基礎11への取付け精度を容易に確認することができ、必要に応じて出部屋ユニット10の製造時に修正を加えることにより、出部屋ユニット10の多角基礎11への据付け作業や固定作業を、迅速且つ正確に行うことが可能になる。
【0034】
すなわち、本実施形態によれば、図4に示すように、基礎型枠用定規16の位置決め側縁部14から突出する定規片15は、幅の広い部分と幅の狭い部分との2段形状となっており、この2段形状の段差部分が、出部屋ユニット10の下端載置部33の側縁部34の位置を明示するユニット用目印35となっている。したがって、例えば出部屋ユニット10が製造される工場等において、支持台36に支持させて、多角基礎11の施工用に用いた定規、或いはこれと別途に形成した基礎型枠用定規16と同じ定規を配置し、出部屋ユニット10を吊り上げてこの基礎型枠用定規16に近づけ、下端載置部33をこの基礎型枠用定規16にあてることにより、当該下端載置部33の施工精度及び多角基礎11への載置精度を、容易に確認することが可能になる。
【0035】
また、基礎型枠用定規16の位置決め挿通孔21に下端載置部33のボルト締着孔37を合致させることにより、ボルト締着孔37の施工精度を容易に確認することが可能になり、これによって施工現場におけるアンカーボルト20の補修を要することなく、アンカーボルト20の締着による出部屋ユニット10の固定作業をスムーズに行うことが可能になる。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、住宅ユニットが載置される布基礎は、正12角形を略2等分割した平面形状を有する多角基礎である必要は必ずしもなく、その他の形状の多角基礎や、円弧状の基礎等、種々の形状の布基礎を施工する際に、本発明を採用することができる。また、直角な折曲り部分のみを有する一般的な布基礎にも採用することができる。さらに、基礎型枠用定規は、NC加工機を用いて形成される必要は必ずしもなく、内型枠及び外型枠は、特願2002−248280号に記載の型枠である必要は必ずしもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明の住宅ユニット用基礎の施工方法及び基礎型枠用定規によれば、住宅ユニットが載置される種々の平面形状の布基礎を、遣方によることなく精度良く且つ効率良く形成してゆくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る住宅ユニット用基礎の施工方法が採用される布基礎を説明する斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る住宅ユニット用基礎の施工方法が採用される布基礎を説明する略示平面図である。
【図3】基礎型枠用定規を用いて型枠を設置する状況を説明する平面図である。
【図4】基礎型枠用定規の構成を説明する分解平面図である。
【図5】基礎型枠用定規を介して設置した型枠により布基礎を形成する状況を説明する断面図である。
【図6】基礎型枠用定規を介して製造された住宅ユニットの取付け精度を確認する状況を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 出部屋ユニット(住宅ユニット)
11 多角基礎(布基礎)
12 内型枠
13 外型枠
14 位置決め側縁部
15 定規片
16 基礎型枠用定規
17 内型枠の内側面
18 外型枠用目印
19 内型枠と外型枠の間の空間部
20 アンカーボルト
21 位置決め挿通孔
24 多角基礎の立上り部
25 多角基礎のベース部
30 外型枠の内側面
33 出部屋ユニットの下端載置部
34 下端載置部の側縁部
35 ユニット用目印
37 ボルト締着孔
Claims (7)
- 住宅ユニットが載置される布基礎を形成するための住宅ユニット用基礎の施工方法であって、
板状部材を加工して、布基礎の立上り部の平面形状に対応する大きさの形状に形成され、且つ前記布基礎の立上り部の内側面又は外側面に沿った形状と合致する前記布基礎の施工位置に設置される内型枠又は外型枠のいずれか一方の内側面に沿った形状の位置決め側縁部を有すると共に、該位置決め側縁部から突出する複数の定規片を備える基礎型枠用定規を形成し、
該基礎型枠用定規を布基礎の施工位置に設置して、該基礎型枠用定規の下方から前記内型枠又は外型枠のいずれか一方を沿わせつつ、これの内側面を全体に亘って前記位置決め側縁部に合致させて、前記内型枠又は外型枠のいずれか一方を前記布基礎の施工位置に取付け固定し、
前記複数の定規片に設けられた目印をガイドとして前記内型枠又は外型枠の他方を前記布基礎の施工位置に取付け固定し、
しかる後に、固定された前記内型枠と外型枠の間にコンクリートを打設して、布基礎を形成する住宅ユニット用基礎の施工方法。 - 前記位置決め側縁部から突出する複数の定規片は、前記布基礎に前記住宅ユニットを固定するアンカーボルトの取付け箇所に配設されると共に、該複数の定規片には、アンカーボルトの位置決め挿通孔が形成されており、該位置決め挿通孔を介して前記アンカーボルトを位置決め固定して、前記内型枠と外型枠の間にコンクリートを打設する請求項1記載の住宅ユニット用基礎の施工方法。
- 前記布基礎は、複数の折れ曲がり部を有する多角基礎である請求項1又は2に記載の住宅ユニット用基礎の施工方法。
- 前記住宅ユニットの製造時に、前記基礎型枠用定規と同じ定規を前記住宅ユニットの下端載置部をあてて、該下端載置部の前記布基礎への取付け精度を確認する請求項1〜3のいずれかに記載の住宅ユニット用基礎の施工方法。
- 前記基礎型枠用定規は、数値制御加工機(NC加工機)を用いて前記板状部材を加工して得られる請求項1〜4のいずれかに記載の住宅ユニット用基礎の施工方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の住宅ユニット用基礎の施工方法に用いられる、板状部材を加工することにより得られる基礎型枠用定規であって、
布基礎の立上り部の平面形状に対応する大きさの形状に形成され、且つ前記布基礎の立上り部の内側面又は外側面に沿った形状と合致する布基礎の施工現場に位置される内型枠又は外型枠のいずれか一方の内側面に沿った形状を有する位置決め側縁部と、該位置決め側縁部から突出する複数の定規片とを備えており、
該複数の定規片には、前記内型枠又は外型枠の他方の取付け位置をガイドする目印が設けられ、且つアンカーボルトの位置決め挿通孔が形成されている基礎型枠用定規。 - 前記複数の定規片には、前記住宅ユニットの下端載置部の側縁部の位置を明示する目印が設けられている請求項6記載の基礎型枠用定規。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003049288A JP4340771B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 住宅ユニット用基礎の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003049288A JP4340771B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 住宅ユニット用基礎の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004257117A JP2004257117A (ja) | 2004-09-16 |
JP4340771B2 true JP4340771B2 (ja) | 2009-10-07 |
Family
ID=33115044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003049288A Expired - Fee Related JP4340771B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 住宅ユニット用基礎の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4340771B2 (ja) |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003049288A patent/JP4340771B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004257117A (ja) | 2004-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4732915B2 (ja) | 基礎の構築方法と装置及び構築用アンカーボルト支持装置 | |
KR101300969B1 (ko) | 보강재 제작을 위한 구조요소, 기본요소, 홀딩수단,보조수단, 보조수단의 제작방법, 및 보강재의 제작방법 | |
CA2866263C (en) | Alignment guides for constructing building components | |
JP2006307525A (ja) | 壁パネルの施工方法及び治具 | |
CN214996006U (zh) | 一种便携式混凝土结构套管预埋工具 | |
CN113187228A (zh) | 一种便携式混凝土结构套管预埋工具及方法 | |
JP4340771B2 (ja) | 住宅ユニット用基礎の施工方法 | |
US20070068114A1 (en) | Methods and system to efficiently design and erect buildings | |
CA2552260C (en) | Multiple spacing portable framing jig | |
JP2008169631A (ja) | 建築部材の取付孔位置出し装置 | |
KR200213267Y1 (ko) | 각도 조절이 가능한 거푸집 | |
EP1726728B1 (en) | Method of erecting a partition wall integrated with a concrete floor | |
JP4006490B2 (ja) | 多角基礎の型枠施工方法及び多角基礎用型枠 | |
JP3699548B2 (ja) | アンカーボルト設置金具セット | |
JP3903359B2 (ja) | パネル位置決め治具 | |
WO2024047878A1 (ja) | アンカーボルト設置治具、および、アンカーボルト設置方法 | |
JP7341420B2 (ja) | アンカーボルトの施工治具および基礎型枠構造物 | |
JPH0712436Y2 (ja) | 基礎ベース筋位置決め治具 | |
JPH0144678Y2 (ja) | ||
JP2005320686A (ja) | 住宅基礎に用いる鉄筋組立体、および、同組立体を用いる住宅基礎の構築工法 | |
JP3965649B2 (ja) | 固定金物の保持装置 | |
JPH09151603A (ja) | コンクリート型枠用パネル及びコンクリート型枠構造 | |
JPH07292814A (ja) | 壁取付け用ランナー金物 | |
JP2002212955A (ja) | アンカーボルトの位置出し定規と位置決め装置 | |
JP2003090049A (ja) | 間仕切り基礎におけるアンカーボルト設置治具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090519 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20090615 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090615 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |