JP4340167B2 - 珪素含有レジスト下層膜材料及びパターン形成方法 - Google Patents

珪素含有レジスト下層膜材料及びパターン形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子などの製造工程における微細加工に好適に用いられる多層レジストプロセスにおいて有用なレジスト下層膜材料に関し、特に、珪素原子を含有する高分子化合物を主成分とする珪素含有レジスト下層膜材料に関する。さらに、本発明は、これを用いてリソグラフィーにより基板にパターン形成方法に関する。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、現在汎用技術として用いられている光露光を用いたリソグラフィーにおいては、光源の波長に由来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。
レジストパターン形成の際に使用するリソグラフィー用の光源として、水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられているが、更なる微細化のための手段として、露光光を短波長化する方法が有効とされてきた。このため、例えば64MビットDRAM加工方法の量産プロセスには、露光光源としてi線(365nm)に代わって短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)が利用されるようになった。しかし、更に微細な加工技術(例えば、加工寸法が0.13μm以下)を必要とする集積度1G以上のDRAMの製造には、より短波長の光源が必要とされ、特にArFエキシマレーザー(193nm)を用いたリソグラフィーが量産間近になっている。
そして、更なる短波長化のための光源として、Fレーザー(157nm)を用いたリソグラフィー(Fリソグラフィー)の検討も行われている。しかし、加工寸法が100nm以降、特には65nm以降の微細化に対しては、Fリソグラフィーを用いても対応が困難であり、高加速の直描電子ビーム、低加速ビームの直描電子ビーム、高加速のイオンビーム、高加速の縮小投影電子ビーム(EPL)、低加速の等倍電子ビーム(LEEPL)、軟X線縮小投影(EUV)などが検討されている。
ここで、加工寸法の微細化の進行とともに、レジストパターン倒れが深刻になってきている。アスペクト比3以上のパターンでは、レジストパターン倒れによるマージン低下が生じるために、レジスト膜の薄膜化が進行している。これに伴い、レジスト膜のドライエッチング耐性も低下しており、基板を加工するためのレジスト膜の膜厚のマージン低下に拍車がかかっている。
このような極薄膜のレジスト膜を加工するための方法として、2層レジストプロセス、3層レジストプロセスといった多層レジストプロセスが優れていることが知られている。
以下、3層レジストプロセスについて説明する。
3層レジストプロセスでは、基板上に3層の膜、すなわち、上層に通常のフォトレジスト組成物のレジスト上層膜、その下に珪素、チタン、ゲルマニウムなどの元素を含むレジスト下層膜、その下に有機膜を形成する。そして、通常のリソグラフィーを用いて上層のレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、その下の珪素などを有するレジスト下層膜をエッチング加工してレジストパターンを転写する。レジスト下層膜の加工は、フロン系のガスを用いるので、上層のレジスト上層膜よりも数倍速い速度で珪素含有レジスト下層膜にレジストパターンを転写できる。次いで酸素ガスを主体とするエッチングで珪素含有レジスト下層膜をマスクにして有機膜にパターンを転写する。酸素ガスエッチングにおける、有機膜のエッチング速度は珪素含有レジスト下層膜よりも数倍〜数十倍も早いため、高アスペクトな有機膜パターンを形成することができる。最後にパターンを形成した有機膜をマスクにして被加工基板のエッチングによる加工を行う。被加工基板のエッチングに対して耐性の高い炭素密度の高い有機膜を用いることによって高アスペクトな基板加工が可能になるのである。
ここで、3層レジストプロセスのレジスト下層膜、すなわち中間層として、シリカ系(SOG)絶縁膜形成用塗布液が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。この技術を用いて、多層レジストプロセスのレジスト下層膜として、珪素含有ポリマーを用いる多くのパターン形成方法が提案されている。例えば、基板上に有機膜を形成し、その上にシリカガラスをスピンコートし、その上のレジストパターンをシリカガラス層に転写、次に酸素ガスエッチングで有機膜層にパターン転写、最後に基板を加工する3層レジストプロセスが提案されている(例えば、特許文献5、特許文献6参照。)。反射防止膜としての効果も兼ねたシリカガラス層、シルセスキオキサンポリマー材料も提案されている(例えば、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11参照。)。更に、反射防止膜とハードマスクの機能を兼ねそろえたシルセスキオキサンポリマーをベースとした組成物が提案されている(例えば、特許文献12参照。)。SOGの問題点はシラノールの縮合架橋反応によって熱架橋させるために、常温でも徐々に架橋が進行し、一定回転数で回転塗布した場合、日毎に徐々に厚膜化していくことである。また、残存シラノールが上層レジストの酸をトラップし、ポジ型レジストで裾引き、ネガ型レジストでアンダーカット形状が発生するといった問題も生じた。ポジ型レジストでの裾引き等を防止するために、SOG材料に酸発生剤を添加する検討も行われたが十分ではなかった。
一方、レジスト下層膜の上のレジスト上層膜に形成するレジストパターンは、裾引き或いはアンダーカットがない垂直な形状であることが望まれる。裾引き形状では、レジスト下層膜のエッチング後に寸法変換差が生じ、アンダーカット形状(逆テーパー形状ともいう)では現像後にレジストパターンの倒れが生じるからである。
反射防止膜における酸による架橋が、ポジ型レジストにおいて、裾引き低減に有効であることが報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。架橋剤を添加し、酸により架橋させる方法は反射防止膜材料において重要であり、裾引き低減のためには架橋剤の添加が有効とされている(例えば、特許文献9、特許文献12参照)。
また、シルセスキオキサンベースの珪素含有レジスト下層膜においても架橋剤を添加した酸架橋システムの有効性が示されている(例えば、特許文献12参照。)。
リソグラフィー以降、特に低加速の電子線、軟X線を用いたリソグラフィーにおいては、極端にレジストの薄膜化が進行し、多層レジスト膜のレジスト上層膜の膜厚は100nm以下になる。このような極薄膜のレジスト上層膜に形成したレジストパターンを基板に転写するには、レジスト上層膜の下にレジスト下層膜を敷いた2層レジストプロセス、あるいは、レジスト下層膜の下にさらに有機膜を敷いた前述の3層レジストプロセスのような多層レジストプロセスが必須となる。
このような多層レジストプロセスにおいて、電子線、軟X線といった短波長の光露光を用いた場合、レジスト下層膜が反射防止機能を有するか否かはそれほど重要ではなくなる。むしろ、レジスト上層膜に形成したレジストパターンとの密着性に優れ、レジスト上層膜との界面での裾引きやアンダーカットがないことが重要視される。また、電子線、軟X線露光でターゲットとされる加工寸法100nm以下、特には65nm以下においては、レジストパターンのラインエッジラフネスよる寸法変動が特に問題にされている。これに対して、レジスト下層膜にレジストパターンのラインエッジラフネスや寸法均一性を改善できる機能を付与させることができれば、従来のレジスト下層膜にはない付加価値となりうる。
特開昭57−83563号公報 特開昭57−131250号公報 特開昭56−129261号公報 特許第3287119号明細書 特許第3118887号明細書 特開2000−356854号公報 特開平5−27444号公報 特開平6−138664号公報 特開2001−53068号公報 特開2001−92122号公報 特開2001−343752号公報 米国特許第6420088号明細書 Proc. SPIE Vol.3678、p241、(1999)
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、リソグラフィーで用いられる多層レジスト膜の珪素含有レジスト下層膜材料であって、例えば、電子線、軟X線といった短波長の光源を用いたリソグラフィーに好適に用いることができ、レジスト上層膜に対してエッチング速度が十分に速く、被加工基板、有機膜に対してエッチング速度が十分に遅く、さらに、レジスト上層膜に形成するレジストパターン形状を垂直形状にでき、特にラインエッジラフネスや寸法均一性を改善できる機能を有する珪素含有レジスト下層膜材料を提供することを目的とする。さらに、本発明は、この珪素含有レジスト下層膜材料を用いて基板上にパターンを形成する方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、リソグラフィーで用いられる多層レジスト膜の珪素含有レジスト下層膜材料であって、少なくとも、下記一般式(1)で示される繰り返し単位a1及び/又はa2からなる高分子化合物を含むものであることを特徴とする珪素含有レジスト下層膜材料を提供する。
Figure 0004340167
(式中、Rは、単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状のアルキレン基であり、該アルキレン基は、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。Rは、メチレン基、又は炭素数4〜10の環状構造を有するアルキレン基である。Xは、炭素数4〜14の環状のアルキル基を示し、該環状のアルキル基は有橋環式のアルキル基であってよく、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。Rは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である。mは、0又は1である。a1、a2は、0≦a1≦1、0≦a2≦1、a1+a2=1の範囲である。)
このような珪素含有レジスト下層膜材料を用いて形成するレジスト下層膜は、短波長の光源を用いたリソグラフィーに好適に用いることができ、レジスト上層膜に対してエッチング速度が十分に速く、被加工基板、有機膜よりもエッチング速度が十分に遅く、さらに、レジスト上層膜に形成するレジストパターン形状を垂直形状にでき、特にラインエッジラフネスや寸法均一性を改善できる機能を有する。したがって、これを用いることで、極めて微細なパターンを高精度で基板に形成することができる。
そして、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料が、さらに有機溶剤及び/又は酸発生剤を含有するものであるのが好ましい。
珪素含有レジスト下層膜材料が、さらに有機溶剤及び/又は酸発生剤を含有するものであれば、基板等への塗布性を向上させたり、基板等への塗布後のベーク等により、レジスト下層膜内での架橋反応を促進させたりすることができる。したがって、このような珪素含有下層膜は、膜均一性が良く、レジスト上層膜とのミキシングの恐れが少なく、レジスト上層膜への酸の拡散が少ないものとなる。
さらに、本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、前記本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜及び基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する
また、本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、前記本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらにパターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いて形成したレジスト下層膜は、レジスト上層膜に対してエッチング速度が十分に速く、被加工基板よりもエッチング速度が十分に遅く、さらに、ラインエッジラフネスの発生を抑制でき、またホールのサイズのバラツキも小さくできるものである。したがって、上記2層レジストプロセスのレジスト下層膜として用いることで、基板に微細なパターンを高精度で形成することができる。
また、本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、有機膜を形成し、該有機膜の上に、前記本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらに少なくともパターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにして有機膜をエッチングし、さらに少なくともパターンが形成された有機膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
近年、微細パターン形成のために、レジスト上層膜の薄膜化が進行している。そのため、微細パターン形成には、上記のような3層レジストプロセスを用いるのが特に良い。本発明のレジスト下層膜材料から形成したレジスト下層膜は、このような薄膜のレジスト上層膜に対してエッチング速度が十分に速く、一方、下層の有機膜に対してはエッチング速度が十分に遅いものである。さらに、上層のレジスト上層膜に形成するレジストパターン形状を垂直形状にすることができ、特にラインエッジラフネスや寸法均一性を改善できる機能を有する。したがって、上記3層レジストプロセスのレジスト下層膜として用いることで、基板に微細パターンを高精度で形成することができる。
そして、本発明のパターン形成方法では、前記パターン回路領域露光は、光源を、加速電圧1keV以上のエレクトロンビーム、又は波長3〜20nmの軟X線として行うことができる。
本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いて形成したレジスト下層膜は、これらの短波長化光源を用いた露光により、例えば、加工寸法100nm以下といった微細なパターンを形成するのに特に好適に用いることができる。
以上説明したように、リソグラフィーで用いられる多層レジスト膜のレジスト下層膜として、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いて形成したレジスト下層膜を用いれば、超微細パターンの寸法制御性が向上する効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
近年、リソグラフィー技術を用いた100nm以下の超微細加工においては寸法制御の問題が深刻になってきている。従来のように、多層レジスト膜のレジスト下層膜を、酸により架橋させることや、あるいは、架橋剤を添加して酸により架橋させることで、レジストパターンの裾引き、アンダーカットを制御するだけでは、100nm以下のパターン寸法制御は困難である。特に電子ビームや軟X線といった短波長での露光におけるエネルギーの歪み、多層レジスト膜のレジスト上層膜中あるいはレジスト下層膜中の酸のミクロ的な不均一拡散によって、レジストパターンにラインエッジラフネスが発生し、またホールのサイズのバラツキが生じると考えられる。
従来、酸架橋型のレジスト下層膜には、ベースポリマーの他に別途架橋剤の添加が必須であり、更に反射防止膜機能を持たせるためには、ベースポリマーの架橋基の他に光吸収基との2元以上の共重合ポリマーが必要であった。しかしながら、本発明者らの検討の結果、架橋剤を添加したり、2元以上の共重合ポリマーを用いたりすると、加工寸法が100nm以下のレジストパターンの寸法精度が低下することが判明した。
ここで、加工寸法が100nm以下のレジストパターンを形成するために用いる、電子線、軟X線といった短波長の光露光では、レジスト下層膜が反射防止機能を有するか否かはそれほど重要ではない。
そこで、本発明者らは、レジスト下層膜中の酸の拡散に特に注目し、エポキシ型の架橋基を有する繰り返し単位からなる高分子化合物を含むレジスト下層膜を用いることによって、現像後の加工寸法が100nm以下のレジストパターンの寸法安定性が向上することができることに想到し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料は、リソグラフィーで用いられる多層レジスト膜の珪素含有レジスト下層膜材料であって、少なくとも、下記一般式(1)で示される繰り返し単位a1及び/又はa2からなる高分子化合物を含むものであることを特徴とする。
Figure 0004340167
(式中、Rは、単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状のアルキレン基であり、該アルキレン基は、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。Rは、メチレン基、又は炭素数4〜10の環状構造を有するアルキレン基である。Xは、炭素数4〜14の環状のアルキル基を示し、該環状のアルキル基は有橋環式のアルキル基であってよく、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。Rは、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である。mは、0又は1である。a1、a2は、0≦a1≦1、0≦a2≦1、a1+a2=1の範囲である。)
このような珪素含有レジスト下層膜材料を用いて形成するレジスト下層膜は、短波長の光源を用いたリソグラフィーに好適に用いることができ、レジスト上層膜に対してエッチング速度が十分に速く、被加工基板、有機膜よりもエッチング速度が十分に遅く、さらに、レジスト上層膜に形成するレジストパターン形状を垂直形状にでき、特にラインエッジラフネスや寸法均一性を改善できる機能を有する。したがって、これを用いることで、極めて微細なパターンを高精度で基板に形成することができる。
ここで、一般式(1)で示される繰り返し単位a1、a2は具体的には下記に例示することができる。尚、これらの繰り返し単位a1、a2は、単独でもよいし、複数種組み合わせてもよい
Figure 0004340167
本発明のレジスト下層膜材料に用いられる、一般式(1)で示される繰り返し単位a1及び/又はa2からなる高分子化合物を得るためには、下記一般式(2)で示される珪素含有化合物a1−Si、a2−Siを用いるのが良い。
Figure 0004340167
(式中R〜R、X、mは、一般式(1)で説明したのと同様である。X、X、Xは、同一又は異種のハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ基である。)
上記一般式(2)で示される珪素含有化合物を、加水分解により共縮合することで、本発明のレジスト下層膜材料に用いる高分子化合物を合成することができる。加水分解反応における水の量は、モノマー1モル当たり0.2〜10モルを添加することが好ましい。この時に、触媒を用いることもできる。触媒としては、酢酸、プロピオン酸、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、サリチル酸、安息香酸、ギ酸、マロン酸、フタル酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、塩酸、硫酸、硝酸、スルホン酸、メチルスルホン酸、トシル酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの酸、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、コリンヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドなどの塩基、テトラアルコキシチタン、トリアルコキシモノ(アセチルアセトナート)チタン、テトラアルコキシジルコニウム、トリアルコキシモノ(アセチルアセトナート)ジルコニウムなどの金属キレート化合物を挙げることができるが、重合中にエポキシを開環させない様にし、アルカリや金属の不純物を混入しないようにするためには有機アミンが好ましく用いられる。
反応操作としては、一般式(2)で示される珪素含有化合物を有機溶媒に溶解させ、水を添加し加水分解反応を開始させる。触媒は水に添加していても良いし、有機溶媒中に添加しておいても良い。反応温度は0〜100℃、好ましくは10〜80℃である。水の滴下時に10〜50℃に加熱し、その後40〜80℃に昇温させて熟成させる方法が好ましい。有機溶媒としては、水に難溶あるいは不溶のものが好ましく、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert―ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート、γ―ブチルラクトンなどが好ましい。
その後、触媒の中和反応を行い、有機溶媒層を分別し脱水する。水分の残存は、残存したシラノールの縮合反応を進行させるため、脱水は十分に行う必要がある。硫酸マグネシウムなどの塩やモレキュラーシーブによる吸着法や、溶媒を除去しながらの共沸脱水法が好ましく挙げられる。
高分子化合物中、繰り返し単位a1とa2の比率は任意で構わないが、本発明の珪素含有レジスト下層膜用のシルセスキオキサンポリマーは、繰り返し単位a1及び/又はa2からなる。すなわち、a1,a2以外の繰り返し単位との共重合体は好ましくない。a1とa2の範囲は0≦a1≦1、0≦a2≦1、a1+a2=1である。
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いてポリスチレン換算の質量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、分子量分布(Mw/Mn)によって同定することができる。本発明の珪素含有レジスト下層膜材料で用いられる、一般式(1)で示される繰り返し単位a1及び/又はa2からなる高分子化合物としては、Mwが1000〜1,000,000の範囲のものが好ましく、より好ましくは1200〜100,000の範囲のものが用いられる。分散度Mw/Mnは、4.0以下であるのが良いが、狭い方が好ましく用いられ、3.0以下がより好ましく、さらに好ましくは2.0以下である。
このように、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料に用いられる高分子化合物は、一般式(2)で示されるシラン類を縮合することによって得られるラダー型のシルセスキオキサンポリマーである。ポリマーの末端、あるいはポリマーの繰り返し単位中の縮合が不完全な部分はシラノールになっている。シラノールは酸を捕する機能があり、酸拡散が不均一になり、レジストパターンの裾引き発生や、ラインエッジラフネスの劣化の原因となる場合がある。
ここで、シラノールの水素原子をトリアルキルシリル基などで置換することは、前記問題点改善のために有効な方法である。トリアルキルシリル基などの置換方法は、縮合反応後のポリマーにトリメチルシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルジメチルクロロシラン、ジフェニルメチルクロロシラン、トリフェニルクロロシラン、ジメチルシクロヘキシルクロロシラン、3−トリフルオロプロピルジメチルクロロシラン、トリエチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザンなどを反応させる。
そして、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料が、さらに有機溶剤及び/又は酸発生剤を含有するものであるのが好ましい
このように珪素含有レジスト下層膜材料が、さらに有機溶剤及び/又は酸発生剤を含有するものであれば、基板等への塗布性を向上させたり、基板等への塗布後のベーク等により、レジスト下層膜内での架橋反応を促進させたりすることができる。したがって、このような珪素含有下層膜は、膜均一性が良く、レジスト上層膜とのミキシングの恐れが少なく、レジスト上層膜への酸の拡散が少ないものとなる。
本発明の珪素含有レジスト下層膜材料で使用される有機溶剤としては、ベース樹脂、酸発生剤、その他の添加剤等が溶解可能な有機溶剤であればいずれでもよい。このような有機溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert―ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類、γ―ブチロラクトン等のラクトン類等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の珪素含有レジスト下層膜材料では、これらの有機溶剤の中でも珪素含有レジスト下層膜材料中の酸発生剤の溶解性が最も優れているジエチレングリコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2−プロパノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びその混合溶剤が好ましく使用される。
有機溶剤の使用量は、ベース樹脂100部(質量部、以下同様。)に対して400〜4,000部、特に400〜3,000部が好適である。
さらに、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料においては、熱などによる架橋反応を更に促進させるために酸発生剤を添加することができる。酸発生剤は熱分解によって酸を発生するものや、光照射によって酸を発生するものがあるが、いずれのものも添加することができる。
本発明のレジスト下層膜材料で使用される酸発生剤としては、
i.)下記一般式(P1a−1)、(P1a−2)、(P1a−3)又は(P1b)のオニウム塩、
ii.)下記一般式(P2)のジアゾメタン誘導体、
iii.)下記一般式(P3)のグリオキシム誘導体、
iv.)下記一般式(P4)のビススルホン誘導体、
v.)下記一般式(P5)のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル、
vi.)β−ケトスルホン酸誘導体、
vii.)ジスルホン誘導体、
viii.)ニトロベンジルスルホネート誘導体、
ix.)スルホン酸エステル誘導体
等が挙げられる。
Figure 0004340167
(式中、R101a、R101b、R101cはそれぞれ炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基等によって置換されていてもよい。また、R101bとR101cとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101b、R101cはそれぞれ炭素数1〜6のアルキレン基を示す。K-は非求核性対向イオンを表す。R101d、R101e、R101f、R101gは、R101a、R101b、R101cに水素原子を加えて示される。R101dとR101e、R101dとR101eとR101fとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101dとR101e及びR101dとR101eとR101fは炭素数3〜10のアルキレン基、又は式中の窒素原子を環の中に有する複素芳香族環を示す。)
上記R101a、R101b、R101c、R101d、R101e、R101f、R101gは互いに同一であっても異なっていてもよく、具体的にはアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。オキソアルキル基としては、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基等が挙げられ、2−オキソプロピル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等や、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェニルエチル基、フェネチル基等が挙げられる。アリールオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。K-の非求核性対向イオンとしては塩化物イオン、臭化物イオン等のハライドイオン、トリフレート、1,1,1−トリフルオロエタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート等のフルオロアルキルスルホネート、トシレート、ベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼンスルホネート等のアリールスルホネート、メシレート、ブタンスルホネート等のアルキルスルホネートが挙げられる。
又、R101d、R101e、R101f、R101gが式中の窒素原子を環の中に有する複素芳香族環は、イミダゾール誘導体(例えばイミダゾール、4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール等)、ピラゾール誘導体、フラザン誘導体、ピロリン誘導体(例えばピロリン、2−メチル−1−ピロリン等)、ピロリジン誘導体(例えばピロリジン、N−メチルピロリジン、ピロリジノン、N−メチルピロリドン等)、イミダゾリン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ピリジン誘導体(例えばピリジン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジン、ブチルピリジン、4−(1−ブチルペンチル)ピリジン、ジメチルピリジン、トリメチルピリジン、トリエチルピリジン、フェニルピリジン、3−メチル−2−フェニルピリジン、4−tert−ブチルピリジン、ジフェニルピリジン、ベンジルピリジン、メトキシピリジン、ブトキシピリジン、ジメトキシピリジン、1−メチル−2−ピリドン、4−ピロリジノピリジン、1−メチル−4−フェニルピリジン、2−(1−エチルプロピル)ピリジン、アミノピリジン、ジメチルアミノピリジン等)、ピリダジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラジン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾリジン誘導体、ピペリジン誘導体、ピペラジン誘導体、モルホリン誘導体、インドール誘導体、イソインドール誘導体、1H−インダゾール誘導体、インドリン誘導体、キノリン誘導体(例えばキノリン、3−キノリンカルボニトリル等)、イソキノリン誘導体、シンノリン誘導体、キナゾリン誘導体、キノキサリン誘導体、フタラジン誘導体、プリン誘導体、プテリジン誘導体、カルバゾール誘導体、フェナントリジン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、1,10−フェナントロリン誘導体、アデニン誘導体、アデノシン誘導体、グアニン誘導体、グアノシン誘導体、ウラシル誘導体、ウリジン誘導体等が例示される。
(P1a−1)と(P1a−2)は光酸発生剤、熱酸発生剤の両方の効果があるが、(P1a−3)は熱酸発生剤として作用する。
Figure 0004340167
(式中、R102a、R102bはそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。R103は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基を示す。R104a、R104bはそれぞれ炭素数3〜7の2−オキソアルキル基を示す。K-は非求核性対向イオンを表す。)
上記R102a、R102bとして具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基等が挙げられる。R103としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、へキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、1,4−シクロへキシレン基、1,2−シクロへキシレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,4−シクロオクチレン基、1,4−シクロヘキサンジメチレン基等が挙げられる。R104a、R104bとしては、2−オキソプロピル基、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソシクロヘプチル基等が挙げられる。K-は式(P1a−1)、(P1a−2)及び(P1a−3)で説明したものと同様のものを挙げることができる。
Figure 0004340167
(式中、R105、R106は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数6〜20のアリール基又はハロゲン化アリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基を示す。)
105、R106のアルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、アミル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としてはトリフルオロメチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1−トリクロロエチル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル基、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基が挙げられる。ハロゲン化アリール基としてはフルオロフェニル基、クロロフェニル基、1,2,3,4,5−ペンタフルオロフェニル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
Figure 0004340167
(式中、R107、R108、R109は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数6〜20のアリール基又はハロゲン化アリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基を示す。R108、R109は互いに結合して環状構造を形成してもよく、環状構造を形成する場合、R108、R109はそれぞれ炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。R105はP2式のものと同様である。)
107、R108、R109のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、アラルキル基としては、R105、R106で説明したものと同様の基が挙げられる。なお、R108、R109のアルキレン基としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられる。
Figure 0004340167
(式中、R101a、R101bは前記と同様である。)
Figure 0004340167
(式中、R110は炭素数6〜10のアリーレン基、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のアルケニレン基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は更に炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルコキシ基、ニトロ基、アセチル基、又はフェニル基で置換されていてもよい。R111は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は置換のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基、フェニル基、又はナフチル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は更に炭素数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基;炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はアセチル基で置換されていてもよいフェニル基;炭素数3〜5のヘテロ芳香族基;又は塩素原子、フッ素原子で置換されていてもよい。)
ここで、R110のアリーレン基としては、1,2−フェニレン基、1,8−ナフチレン基等が、アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、フェニルエチレン基、ノルボルナン−2,3−ジイル基等が、アルケニレン基としては、1,2−ビニレン基、1−フェニル−1,2−ビニレン基、5−ノルボルネン−2,3−ジイル基等が挙げられる。R111のアルキル基としては、R101a〜R101cと同様のものが、アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプレニル基、1−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、ジメチルアリル基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、7−オクテニル基等が、アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペンチロキシメチル基、ヘキシロキシメチル基、ヘプチロキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペンチロキシエチル基、ヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル基、メトキシヘキシル基、メトキシヘプチル基等が挙げられる。
なお、更に置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等が、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はアセチル基で置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、トリル基、p−tert−ブトキシフェニル基、p−アセチルフェニル基、p−ニトロフェニル基等が、炭素数3〜5のヘテロ芳香族基としては、ピリジル基、フリル基等が挙げられる。
酸発生剤は、具体的には、オニウム塩としては、例えばトリフルオロメタンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸トリエチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸ピリジニウム、カンファースルホン酸トリエチルアンモニウム、カンファースルホン酸ピリジニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラn−ブチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラフェニルアンモニウム、p−トルエンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、ブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリメチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、エチレンビス[メチル(2−オキソシクロペンチル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート]、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレート等のオニウム塩を挙げることができる。
ジアゾメタン誘導体としては、ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(キシレンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロペンチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソアミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−tert−アミルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン誘導体を挙げることができる。
グリオキシム誘導体としては、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(メタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(トリフルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(1,1,1−トリフルオロエタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(tert−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(パーフルオロオクタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(シクロヘキサンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−tert−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(キシレンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(カンファースルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等のグリオキシム誘導体を挙げることができる。
ビススルホン誘導体としては、ビスナフチルスルホニルメタン、ビストリフルオロメチルスルホニルメタン、ビスメチルスルホニルメタン、ビスエチルスルホニルメタン、ビスプロピルスルホニルメタン、ビスイソプロピルスルホニルメタン、ビス−p−トルエンスルホニルメタン、ビスベンゼンスルホニルメタン等のビススルホン誘導体を挙げることができる。
β−ケトスルホン誘導体としては、2−シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2−イソプロピルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン等のβ−ケトスルホン誘導体を挙げることができる。
ジスルホン誘導体としては、ジフェニルジスルホン誘導体、ジシクロヘキシルジスルホン誘導体等のジスルホン誘導体を挙げることができる。
ニトロベンジルスルホネート誘導体としては、p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−トルエンスルホン酸2,4−ジニトロベンジル等のニトロベンジルスルホネート誘導体を挙げることができる。
スルホン酸エステル誘導体としては、1,2,3−トリス(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼン等のスルホン酸エステル誘導体を挙げることができる。
また、N−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体としては、N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−オクタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−メトキシベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−クロロエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド−2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドp−トルエンスルホン酸エステル等のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体等が挙げられる。
特に、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレート等のオニウム塩、
ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン誘導体、
ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等のグリオキシム誘導体、
ビスナフチルスルホニルメタン等のビススルホン誘導体、
N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル等のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体が好ましく用いられる。
なお、上記酸発生剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸発生剤の添加量は、ベースポリマー100部(質量部、以下同様)に対して好ましくは0.1〜50部、より好ましくは0.5〜40部である。0.1部より少ないと酸発生量が少なく、架橋反応が不十分な場合があり、50部を超えると上層のフォトレジスト膜へ酸が移動することによるミキシング現象が起こる場合がある。
また、本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、前記本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜及び基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
さらに、本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、前記本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらにパターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
これらの2層レジストプロセスによるパターン形成方法について図1を参照して説明する。
先ず、図1(a)に示すように、基板11上にレジスト下層膜12及びレジスト上層膜13を形成する方法について説明する。
レジスト下層膜12は、スピンコート法などで本発明のレジスト下層膜材料を基板11上に塗布して形成することが可能である。スピンコート法などで塗布後、有機溶剤を蒸発し、上層となるレジスト上層膜13とのミキシング防止のため、ベークして架橋反応を促進させることが望ましい。ベーク温度は80〜300℃の範囲内で、ベーク時間は10秒から300秒の範囲内が好ましく用いられる。
レジスト下層膜12を形成した後、その上にレジスト上層膜13を形成する場合、レジスト下層膜の形成時と同様にスピンコート法が好ましく用いられる。レジスト上層膜材料をスピンコートなどで塗布後、プリベークを行うが、プリベーク条件としては、80℃から180℃の温度範囲で、10秒から300秒の時間範囲が好ましい。このようにして、基板11上にレジスト下層膜12及びレジスト上層膜13を形成する。
その後、図1(b)に示すように、パターン回路領域15の露光を行う。そして、ポストエクスポジュアーベーク(PEB)、現像液での現像を行い、図1(c)に示すように、レジストパターンを得る。
次に、図1(d)に示すように、レジスト上層膜13をマスクとしてレジスト下層膜12をエッチングしてパターンを転写する。レジスト下層膜12のエッチングは、フロン系ガス、窒素ガス、炭酸ガスなどを使って行う。本発明のレジスト下層膜材料から形成したレジスト下層膜12は、これらのガスに対するエッチング速度が速く、上層のレジスト上層膜13の膜減りが小さくてすむという効果がある。
次に、図1(e)に示すように、基板11のエッチングを行う。ここでは、基板11は、下地層11aと、その上の被加工層11bとからなる。被加工層11bが、SiO、SiNであればフロン系ガスを主体としたエッチング、p−SiやAl、Wでは塩素系、臭素系ガスを主体としたエッチングを行う。本発明のレジスト下層膜材料から形成したレジスト下層膜12は、塩素、臭素に対するエッチング耐性に優れ、特に被加工層11bが、p−SiやAl、Wなどの場合、ハードマスクとして適用可能である。被加工層11bがSiO、SiN膜の場合においても、本発明のレジスト下層膜材料から形成したレジスト下層膜12は、レジスト上層膜13よりはエッチング速度が速いが、基板11よりはエッチング速度が遅く、ハードマスクとして機能し得る。
尚、図1(e)では、レジスト下層膜12にパターンを転写後、レジスト上層膜を除去し、パターンを形成したレジスト下層膜をマスクとして、基板11の被加工層11bをエッチング除去し、基板11にパターンを形成している。
しかし、この他に、本発明では、レジスト下層膜にパターンを転写後、レジスト上層膜を除去せずに、レジスト上層膜をマスクとして、基板にパターンを形成することも可能である。
また、本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、有機膜を形成し、該有機膜の上に、本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらに少なくともパターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにして有機膜をエッチングし、さらに少なくともパターンが形成された有機膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
このように、本発明のレジスト下層膜材料から形成したレジスト下層膜は、例えば3層レジストプロセスといった多層レジストプロセスにおいての中間層として適用可能である。このパターン形成方法について図2を参照して説明する。
先ず、図2(a)に示すように、基板21上に、有機膜22、レジスト下層膜24、レジスト上層膜23を形成する方法について説明する。
基板21上に有機膜22をスピンコート法などで形成する。この有機膜22は、基板21をエッチングするときのマスクとして作用する。したがって、有機膜22は、基板エッチング時に、エッチング耐性が高いことが望ましい。また、有機膜22は、上層のレジスト下層膜24とミキシングしないことも求められるので、スピンコート等で塗布した後に熱あるいは酸によって架橋することが望ましい。そして、この有機膜22の上に、本発明のレジスト下層膜材料から形成するレジスト下層膜24、レジスト上層膜23を図1で説明したのと同様の方法で作成する。
ここで、有機膜を形成する材料としては、具体的には、クレゾールノボラック、ナフトールノボラック、フェノールジシクロペンタジエンノボラック、アモルファスカーボン、ポリヒドロキシスチレン、(メタ)アクリレート、ポリイミド、ポリスルフォン等の樹脂が挙げられる。
次に、図2(b)に示すように、パターン回路領域25の露光を行う。その後、現像液での現像等によって、図2(c)に示すようなレジストパターンを得る。
次に、パターンを形成したレジスト上層膜23をマスクとしてレジスト下層膜24のエッチングを行い、図2(d)に示すように、レジストパターンをレジスト下層膜24に転写する。次に、図2(e)に示すように、レジスト下層膜24に形成したパターンを酸素プラズマエッチングなどによって有機膜22に転写する。この時、レジスト上層膜23も同時にエッチング除去される。次に、図2(f)に示すように、基板21の下地層21aの上の被加工層21bのエッチングを行い、基板21にパターンを形成する。
そして、本発明のパターン形成方法では、前記パターン回路領域露光は、光源を、加速電圧1keV以上のエレクトロンビーム、又は波長3〜20nmの軟X線として行うことができる。本発明の珪素含有レジスト下層膜材料を用いて形成したレジスト下層膜は、これらの短波長化光源を用いた露光により、例えば、加工寸法100nm以下といった微細なパターンを形成するのに特に好適に用いることができる。
以下、合成例、比較合成例、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの記載によって限定されるものではない。
(合成例1)
テトラヒドロフラン200g、純水100gに2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン40gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。
前記反応液にジエチルエーテルを200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にテトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル水を除去し、下記ポリマー1を得た。
Figure 0004340167
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の分子量(Mw)を求めた。
ポリマー1;分子量(Mw)=3600
(比較合成例1)
テトラヒドロフラン200g、純水100gに2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン38gとフェニルトリメトキシシラン25gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応を行った。
前記反応液にジエチルエーテルを200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、下記比較ポリマー1を得た。
Figure 0004340167
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の分子量(Mw)を求め、C13−NMRによって共重合比を下記の通りに求めた。
比較ポリマー1;b:c(共重合比)=0.3:0.7
分子量(Mw)=2300
(比較合成例2)
テトラヒドロフラン200g、純水100gに4−アセトキシフェニルエチルトリメトキシシラン45gを溶解させ液温を35℃にし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを5g添加し、その後60℃に昇温し、シラノールの縮合反応とアセチル基の脱離反応を行った。
前記反応液にジエチルエーテルを200g加え水層を分別し、有機液層1%の酢酸とを超純水で2回洗浄、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を200g加え、液温を60℃に加熱しながらの減圧下にTHF、ジエチルエーテル水を除去し、下記比較ポリマー2を得た。
Figure 0004340167
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算の分子量(Mw)を求めた。
比較ポリマー2;分子量(Mw)=7800
(実施例、比較例)
[レジスト下層膜材料の調製]
上記合成例1、比較合成例1、2で得られた高分子化合物、CR−1で示される架橋剤、AG1で示される酸発生剤を、FC−430(住友スリーエム社製)0.1質量%を含む有機溶剤中に表1に示す割合で溶解させ、0.1μmの弗素樹脂製のフィルターでろ過することによってレジスト下層膜材料(実施例1、比較例1、2)をそれぞれ調製した。
表1中の各組成は次の通りである。
ポリマー1: 合成例1より
比較ポリマー1,2: 比較合成例1,2より
架橋剤: CR―1(下記構造式参照。)
Figure 0004340167
酸発生剤: AG1(下記構造式参照。)、
Figure 0004340167
有機溶剤:PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)。
Figure 0004340167
[レジスト上層膜材料の調製]
レジスト上層膜材料のベース樹脂として、下記高分子化合物(EBレジストポリマー)を準備した。
Figure 0004340167
EBレジストポリマー;b:c(共重合比)=0.3:0.7
分子量(Mw)=9800
分散度(Mw/Mn)=1.05
上記準備した高分子化合物(EBレジストポリマー)、酸発生剤(PAG1,2)、塩基(2,6−ジフェニルピリジン)、有機溶剤を、下記表2に示す割合で用い、エレクトロンビーム(EB)リソグラフィー用のレジスト上層膜材料を調製した。
表2中の各組成は次の通りである。
高分子化合物:EBレジストポリマー、
酸発生剤:PAG1、PAG2(下記構造式参照。)、
Figure 0004340167
塩基:2,6−ジフェニルピリジン、
有機溶剤:PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)。
Figure 0004340167
[パターン形状の観察]
上記調製した珪素含有レジスト下層膜材料(実施例1、比較例1、2)をシリコン基板上に塗布して、200℃で90秒間ベークし、膜厚70nmのレジスト下層膜を形成した。
また、レジスト下層膜を形成しないシリコン基板も用意した。このシリコン基板は、200℃で60秒ベーク後、100℃で60秒間HMDSベーパープライム、23℃で30秒冷却する処理を行い、用いた。
次に、基板上に形成したレジスト下層膜、もしくは基板の上に、レジスト上層膜材料として、上記調製したEBレジストを塗布して、110℃で90秒間ベークし、膜厚70nmのレジスト上層膜を形成した。
次いで、低加速等倍EB露光装置LEEPL βII(東京精密製;加速電圧2keV)で露光し、110℃で90秒間ベーク(PEB)し、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で20秒間現像し、80nm1:1のラインアンドスペースパターンと80nm1:1のホールパターンを観察した。
測長機能を有する電子顕微鏡(日立製作所S−9220)を用いてパターンの上空観察を行った。80nm1:1ラインアンドスペースパターンはラインエッジラフネスを求め、80nm1:1ホールの50個を無差別に選択し、穴のサイズを測長し、寸法バラツキの3σを求めた。結果を表3に示す。
Figure 0004340167
表3から明らかなように、実施例1の珪素含有レジスト下層膜材料から形成したレジスト下層膜は、比較例1,2と比較して、ラインアンドスペースパターンのエッジラフネスの低減、コンタクトホールの寸法バラツキ低減効果があることが判る。
[ドライエッチング試験]
比較ポリマー3として、クレゾールノボラックポリマー(m/p=6/4、分子量(Mw)=6800)を準備した。
上記合成例1で得られたポリマー1を1g、上記比較ポリマー3を3gとり、それぞれ5gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに十分に溶解させ、0.1μmのフィルターで濾過して、ポリマー溶液を調製した。ポリマー1から調製したポリマー溶液を実施例2とし、比較ポリマー3から調製したポリマー溶液を比較例3とする。
次に、ポリマー溶液(実施例2、比較例3)をスピンコーティングでシリコンウエーハに塗布して、110℃で90秒間ベークし、シリコンウエーハ上にポリマー膜を形成した。このとき、実施例2のポリマー溶液からは膜厚100nmのポリマー膜を形成し、比較例3のポリマー溶液からは膜厚1000nmのポリマー膜を形成した。
次に、形成したポリマー膜に対して下記の条件でドライエッチング耐性試験を行い、エッチング前後のポリマー膜の膜厚差を求めた。
ガスによるエッチング耐性試験
東京エレクトロン株式会社製ドライエッチング装置TE−8500Pを用い、エッチング前後のポリマー膜の膜厚差をそれぞれ測定した。このOガスによるエッチングは、パターンを形成した珪素含有レジスト下層膜をマスクにして、その下の有機膜等を加工するのに用いられる。
エッチング条件は下記に示す通りである。
チャンバー圧力 450mTorr(約60Pa)
RFパワー 600W
Arガス流量 40sccm
2ガス流量 60sccm
ギャップ 9mm
時間 60sec
この結果を表4に示す。
Figure 0004340167
に示すように、Oガスエッチングの速度は、比較例3のノボラック樹脂よりもはるかに遅く、実施例2のポリマー膜は高いエッチング耐性を有することが判る。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明のパターン形成方法の一例を示す説明図である。 本発明のパターン形成方法の別の例を示す説明図である。
符号の説明
11,21…基板、 11a,21a…下地層、 11b,21b…被加工層、
12,24…レジスト下層膜、 13,23…レジスト上層膜、
15,25…パターン回路領域、 22…有機膜。

Claims (3)

  1. リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、下記一般式(1)’で示される繰り返し単位a1からなる高分子化合物を含む珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらにパターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 0004340167
    (式中、R は、単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状のアルキレン基であり、該アルキレン基は、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。Xは、炭素数4〜14の環状のアルキル基を示し、該環状のアルキル基は有橋環式のアルキル基であってよく、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。mは、0又は1である。)
  2. リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法であって、少なくとも、基板上に、有機膜を形成し、該有機膜の上に、下記一般式(1)’で示される繰り返し単位a1からなる高分子化合物を含む珪素含有レジスト下層膜材料を用いてレジスト下層膜を形成し、該レジスト下層膜の上に、フォトレジスト組成物のレジスト上層膜材料を用いてレジスト上層膜を形成して、多層レジスト膜とし、該多層レジスト膜のパターン回路領域を露光した後、現像液で現像してレジスト上層膜にレジストパターンを形成し、該レジストパターンが形成されたレジスト上層膜をマスクにしてレジスト下層膜をエッチングし、さらに少なくともパターンが形成されたレジスト下層膜をマスクにして有機膜をエッチングし、さらに少なくともパターンが形成された有機膜をマスクにして基板をエッチングして基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 0004340167
    (式中、R は、単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状のアルキレン基であり、該アルキレン基は、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。Xは、炭素数4〜14の環状のアルキル基を示し、該環状のアルキル基は有橋環式のアルキル基であってよく、エーテル基及び/又はエステル基を有していてよい。mは、0又は1である。)
  3. 前記パターン回路領域露光は、光源を、加速電圧1keV以上のエレクトロンビーム、又は波長3〜20nmの軟X線として行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパターン形成方法。
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