JP4340098B2 - 硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法とその製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法とその製造装置に関し、詳しくは、切断時に割れを生じ難くした硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法とその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量で断熱性能に優れた硬質発泡ポリウレタンスラブは、各種建築物、LNGタンクの外装材、家電製品などに多用されている。硬質発泡ポリウレタンスラブは、一般に、上下に配置された紙などの面材間にポリウレタン発泡原液が連続的に注入されて長尺ものとして成形され、製造ラインのコンベア上を搬送されつつ、その途中でカッターあるいはソーによって、長さ1.2〜2m程度の定尺サイズに切断されて製造される(例えば、特許文献1)。
【0003】
長尺の硬質発泡ポリウレタンから所定サイズのスラブに裁断するに際し、ポリウレタン発泡原液の硬化速度の遅速関係から、カッターによる切断によりスラブに割れが生じる場合がある。つまり、注入されたポリウレタン発泡原液が発泡しつつ、コンベア上で次第に硬化してゆき、所定位置において短辺方向からカッターにより切断される際、硬化が十分に終了しないまま発泡途中で切断されると、図3に示すように、発泡圧に起因して硬質発泡ポリウレタンスラブPの切断端部から割れCが生じて進行することがある。この割れCは、特にスラブ下部の切断端部から発生して、硬質発泡ポリウレタンスラブPの側面部1およびスラブ内部の上方に向けて進行し易く、その先端は100mm以上の深さに及ぶことがある。
【0004】
そのような場合には、割れが発生した不良箇所を切断して除去したり、あるいは生産速度を調節してポリウレタン発泡原液の硬化速度を調整したりすることにより、発泡圧がかかる前に切断したりしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−247647号公報、段落[0066]
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、割れが発生した不良箇所を切断して除去するのは、大幅な歩留り低下となって生産コストを高くすることになり、更に廃棄物も増加して好ましくなく、ポリウレタン発泡原液の硬化速度を調整することも、コンベア上の加温程度、日中あるいは季節の温度変動に起因する周囲温度の変化によって硬化速度は微妙に変化し、頻繁で複雑な調整が必要となり、調整に熟練を要する上、熟練者でも常時適切に対処することは困難である。
【0007】
そこで、本発明の目的は上記従来技術の有する問題点に鑑みて、硬質発泡ポリウレタン製造ライン上での切断時に、割れが生じるのを確実に防止可能な硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法とその製造装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は各請求項記載の発明により達成される。すなわち、本発明に係る硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法の特徴構成は、上下両面材間にポリウレタン発泡原液を供給すると共に、これを搬送しつつ硬化させた長尺状の硬質発泡ポリウレタンを所定サイズに切断して製造する方法において、前記硬質発泡ポリウレタンを切断するに先立って、発泡硬化後の前記硬質発泡ポリウレタンの側面部の一部を粘着テープにより被覆することにある。
【0009】
この構成によれば、連続的に供給されたポリウレタン発泡原液が発泡し硬化しながら搬送され、所定サイズに切断される際に、本来切断起点となり易い硬質発泡ポリウレタンスラブの下部切断端部側面の表面が被覆されているため、発泡に起因するスラブ内部圧が表面から解放されず、その結果、割れが生じなくなり、当然のことながら割れの進行も起こらず、割れの発生・進展を確実に防止できることになる。簡易な処置ながら、本発明によれば、ポリウレタン発泡原液の硬化速度を調整したり、搬送速度や切断速度を変えたりして生産速度を調整するといった面倒な処置が不要であり、調整のために熟練者に頼ることもなく、確実に歩留りを向上できて、大幅な生産コストの低減が可能になる。尚、硬質発泡ポリウレタンは、重合体構成結合がウレタン結合、ウレア結合の一般的な硬質ポリウレタンの他、イソシアヌレート結合を含むポリイソシアヌレートを含む意味に用いる。
【0010】
その結果、硬質発泡ポリウレタン製造ライン上での切断時に、割れが生じるのを確実に防止可能な硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法を提供することができた。
【0011】
前記粘着テープにより被覆する前記硬質発泡ポリウレタンの側面部の位置が,前記粘着テープの上端が硬質発泡ポリウレタンの底部から厚みの1/3までであることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、割れの発生起点となり易い位置を確実に被覆することになって、シート状物の使用量を効果的に低減でき、製造コストを一層低くできる。
【0013】
また、本発明に係る硬質発泡ポリウレタンスラブの製造装置の特徴構成は、硬質発泡ポリウレタンスラブの連続製造ラインにおいて、ポリウレタン発泡原液を両面材間に供給後、搬送ラインの成形搬送装置入口側に発泡硬化後の硬質発泡ポリウレタンスラブの側面部の一部に粘着テープを供給する粘着テープ供給手段が設けられていることにある。
【0014】
この構成によれば、硬質発泡ポリウレタン製造ライン上での切断時に、割れが生じるのを確実に防止可能な硬質発泡ポリウレタンスラブの製造装置を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る硬質発泡ポリウレタンスラブの製造装置の概略全体構成を示す。紙材などからなる下面材11Lを、下面材供給装置10Lからコンベア7、8上に供給し、その上に発泡機のミキシングヘッド3から供給される硬質ポリウレタン発泡原液Mをキャスティング法により供給した後、上部より紙材などからなる上面材11Uを、上面材供給装置10Uから連続的に供給してサンドイッチ状とする。更に、前段のニップロール13、後段の押え用ニップロール15によって、所定厚みになるように硬質ポリウレタン発泡原液Mを、ダブルコンベア17U,17Lを備えた加熱オーブン19に送り、発泡硬化させて硬質発泡ポリウレタンPを得ると共に、その下流側で、カッターあるいはソー4等の切断手段により幅方向に切断して所定長さの硬質発泡ポリウレタンスラブを製造する。硬質発泡ポリウレタンスラブのサイズは、特に限定されるものではないが、通常、幅900〜1500mm、厚み150〜650mm程度、長さ1200〜2000mm程度のものの用途が広い。
【0016】
硬質発泡ポリウレタンを切断するに先立って、ダブルコンベア17U,17Lの入口付近に設けた粘着テープ繰出手段2により、シート状物の1種である粘着テープTを走行中の硬質発泡ポリウレタンPの側面部1の全部または一部に被覆・貼着する。すなわち、図2に示すように、幅広の粘着テープTの上端が硬質発泡ポリウレタンPの側面部1の底部から厚みの略1/3程度の高さ位置に達するように、連続的に硬質発泡ポリウレタンの長さ方向に沿って貼着される。
【0017】
粘着テープ繰出手段2によって、走行中の硬質発泡ポリウレタンPの側面部1に粘着テープTを貼着するには、例えば、図3に示すように、硬質発泡ポリウレタンPの先頭に、シート状物供給手段である粘着テープ繰出手段2から繰り出された粘着テープTを貼着すると、長尺状の硬質発泡ポリウレタンPが進行するに伴い、粘着テープTが引っ張られて繰り出され、硬質発泡ポリウレタンPの側面部1に粘着テープTが連続的に貼着される。尚、図番5はガイドロールである。
【0018】
そして、所定長さの位置で長尺状の硬質発泡ポリウレタンPはカッター4により切断されるが、その場合、例え残留発泡圧が硬質発泡ポリウレタンPに蓄積されており、カッター4により切断されて内部の残留発泡圧が解放されようとしても、カッター4による切断の始まる硬質発泡ポリウレタンスラブの下部切断端部側面に粘着テープTが貼着されているため、スラブ内部の発泡圧は表面から解放されず、その結果、割れが生じなくなり、当然のことながら割れの進行も起こらず、割れの発生・進展を防止できることになる。粘着テープ繰出手段2は、硬質発泡ポリウレタンPの左右幅方向の対称位置に2箇所設けられて、硬質発泡ポリウレタンPの両側部に粘着テープTが貼着されるようになっているが、硬質発泡ポリウレタンPの左右幅方向の内、カッター4による切断の始まる側だけに設けてもよい。
【0019】
粘着テープTとしては、紙製テープ、樹脂製テープなど種々のものを使用可能であり、硬質発泡ポリウレタンに確実に貼着可能なものであれば、材質は特に限定されない。粘着テープTのサイズも、硬質発泡ポリウレタンPの側面部の底部から厚みの略1/3程度の高さ位置に達することができれば、特に限定されない。もとより、硬質発泡ポリウレタンPの側面部の前面に、粘着テープTを貼着してもよい。
【0020】
〔別実施の形態〕
(1)上記実施形態では面材として紙材を使用した例を示したが、紙材に代えて樹脂フィルム、シート等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る硬質発泡ポリウレタンスラブの製造装置の概略全体構成図
【図2】本実施形態により製造されるスラブを説明する部分斜視図
【図3】本実施形態により製造されるスラブを説明する部分平面図
【図4】従来技術の製造ラインで製造されたスラブの割れを説明する図
【符号の説明】
1 硬質発泡ポリウレタンの側面部
2 シート状物供給手段
11U,11L 面材
M ポリウレタン発泡原液
P 硬質発泡ポリウレタン
T シート状物(粘着テープ)

Claims (3)

  1. 上下両面材間にポリウレタン発泡原液を供給すると共に、これを搬送しつつ硬化させた長尺状の硬質発泡ポリウレタンを所定サイズに切断して製造する硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法において、前記硬質発泡ポリウレタンを切断するに先立って、発泡硬化後の前記硬質発泡ポリウレタンの側面部の一部を粘着テープにより被覆することを特徴とする硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法。
  2. 前記粘着テープにより被覆する前記硬質発泡ポリウレタンの側面部の位置が,前記粘着テープの上端が硬質発泡ポリウレタンの底部から厚みの1/3までである請求項1の硬質発泡ポリウレタンスラブの製造方法。
  3. 硬質発泡ポリウレタンスラブの連続製造ラインにおいて、ポリウレタン発泡原液を両面材間に供給後、搬送ラインの成形搬送装置入口側に発泡硬化後の硬質発泡ポリウレタンスラブの側面部の一部に粘着テープを供給する粘着テープ供給手段が設けられていることを特徴とする硬質発泡ポリウレタンスラブの製造装置。
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