JP4339804B2 - 光コンセント - Google Patents

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Description

本発明は、先端に光コネクタを有する光ファイバケーブルを接続する光コンセントに関するものである。
近年、光ファイバケーブルを用いた光通信による情報伝送の普及に伴って、造営構造物を構成する壁の裏側や床の下側などに先行配線された光ファイバケーブルと、室内の通信設備に接続された他の光ファイバケーブルとの間を互いに接続するための埋込配設型の光コンセントが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に示される光コンセントは、壁等の造営構造物に埋込配設されるボディを備え、このボディの内部に光ファイバケーブルの先端に設けたプラグが着脱自在に接続されるアダプタを収納してあり、造営構造物の裏側に先行配線された光ファイバケーブルと、室内の通信設備に接続された光ファイバケーブルとをそれぞれアダプタに接続することによって、光ファイバケーブル同士を光学的に結合するようになっている。
また既存の住宅に光通信を導入するために露設型の光コンセントも従来より提供されている。このタイプの光コンセントは造営構造物の表面(例えば壁面)に露設される器体を有し、この器体の内部にアダプタを収納してある。アダプタは光ファイバ同士を対向させた状態で保持して、両者の間を光学的に接続するものであって、室内の通信設備からの光ファイバケーブルを接続していない場合に、もう一方の光ファイバケーブルから洩れたレーザ光が不要な場所に照射されないよう、室内側の光ファイバケーブルを挿通させるケーブル挿通孔が下向きとなるように器体に取着されている。而して、造営構造物の表面に露設された光ファイバケーブルは器体上面の開口から器体内部に導入されて、アダプタの一方の接続部に接続され、室内の通信設備側からの光ファイバケーブルは器体下面の開口から器体内部に導入されて、アダプタの他方の接続部に接続されるようになっている。
特開平1−297604号公報
上述のように露設型の光コンセントでは、室内の通信設備からの光ファイバケーブルを挿通させるケーブル挿通口が器体の下側面に設けられているので、造営構造物に露設された光ファイバケーブルを器体の上側面からしか器体内部に導入することができず、光ファイバケーブルの配線経路が限定されてしまうという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、造営構造物の表面に露設された光ファイバケーブルを上下両側から器体内部に導入できるようにした露設型の光コンセントを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、造営構造物に露設された光ファイバケーブルと室内側にある通信設備からの他の光ファイバケーブルとの間を光学的に接続するアダプタと、当該アダプタを内部に収納して造営構造物の表面に露設され、施工状態における上側面に通線用の第1のノックアウトが形成されるとともに、下側面に通信設備からの光ファイバケーブルを挿通させるケーブル挿通口が形成された器体と、器体と造営構造物との間に介装される台座とを備え、台座の施工状態における下側面に通線用の第2のノックアウトを形成するとともに、台座と対向する器体の表面においてアダプタよりも上側の部位に器体の内外を連通する通線用孔を貫設したことを特徴とする。
この発明によれば、造営構造物に露設された光ファイバケーブルを光コンセントの上側から接続する場合は、器体の上側面に設けた第1のノックアウトを除去してできた孔から光ファイバケーブルを器体内部に導入してアダプタに接続することができ、造営構造物に露設された光ファイバケーブルを光コンセントの下側から接続する場合は、台座の下側面に形成された第2のノックアウトを除去して挿通孔を形成し、この挿通孔から台座と器体との間に光ファイバケーブルを通し、この光ファイバケーブルを通線用孔に通して器体内部に導入した後、下側に曲げてアダプタに接続できるから、造営構造物の表面に配線された光ファイバケーブルを器体の上下両側から接続することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、台座の下側面には、左右方向において通線用孔と異なる位置に第2のノックアウトが形成されており、器体の内側には、通線用孔の左右両側に、台座と反対方向に向かって突出する第1のガイド壁が立設されたことを特徴とする。
この発明によれば、左右方向において通線用孔とは異なる位置に設けられた第2のノックアウトを除去して通線用の孔を形成し、この孔から光ファイバケーブルを導入した場合、通線用孔を通して器体の内部に導入された光ファイバケーブルの先端を、通線用の孔が形成された側と反対側に拡げようとする弾発力が発生するが、通線用孔の左右両側に設けた第1のガイド壁が光ファイバケーブルと当接することで、アダプタに対して正規の方向から光ファイバケーブルを接続することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、通線用孔の下側縁に、光ファイバケーブルをガイドする面が、光ファイバケーブルの最小許容曲げ半径よりも曲率半径の大きい曲面に形成された第2のガイド壁を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、通線用孔を通して器体内部に導入される光ファイバケーブルは第2のガイド壁に沿って曲げられるので、光ファイバケーブルを最小許容曲げ半径よりも大きな曲げ半径で曲げることができ、光ファイバケーブルの通信品質が劣化するのを防止できる。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、第2のノックアウトと通線用孔とが左右方向において対角の位置に設けられたことを特徴とする。
この発明によれば、第2のノックアウトを除去して形成された孔から光ファイバケーブルを導入すると、この光ファイバケーブルは対角の位置にある通線用孔を通して器体の内部に導入されるので、造営構造物の表面に対して斜めに交差する平面内で光ファイバケーブルを曲げることができ、造営構造物の表面に対して略垂直な平面内で光ファイバケーブルを曲げる場合に比べて、光ファイバケーブルの曲げ半径が同じであれば光コンセントの厚み寸法を薄くすることができ、光コンセントの小型化を図ることができるという効果がある。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの発明において、台座には、第2のノックアウトから導入された光ファイバケーブルを挿入して保持する保持溝が形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、第2のノックアウトから導入された光ファイバケーブルを保持溝内に挿入して保持することによって、光ファイバケーブルの位置がずれて、器体と台座との間に挟まれるのを防止できる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかのの発明において、台座および器体の何れか一方に係止孔を形成するとともに、他方に係止孔に引掛係止する弾性係止爪片を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、弾性係止爪片を係止孔に引掛係止することで台座と器体とを結合することができるので、台座と器体との取り付け及び取り外しを容易に行える。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかのの発明において、器体における造営構造物への取付面に固定ねじを挿通するための挿通孔を貫設するとともに、挿通孔と連通する連通孔を台座に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、台座を使用するか否かに関わらず、器体の挿通孔に通したねじ部材を用いて造営構造物に器体を取り付けることができ、ねじ部材の本数を同じ本数にできるから、施工作業の作業性が向上するという効果がある。
本発明によれば、造営構造物に露設された光ファイバケーブルを光コンセントの上側から接続する場合は、器体の上側面に設けた第1のノックアウトを除去してできた孔から光ファイバケーブルを器体内部に導入してアダプタに接続することができ、造営構造物に露設された光ファイバケーブルを光コンセントの下側から接続する場合は、台座の下側面に形成された第2のノックアウトを除去して挿通孔を形成し、この挿通孔から台座と器体との間に光ファイバケーブルを通し、この光ファイバケーブルを通線用孔に通して器体内部に導入した後、下側に曲げてアダプタに接続できるから、造営構造物の表面に配線された光ファイバケーブルを器体の上下両側から接続することができるという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りが無い限り、図3(a)に示す向きにおいて上下左右の方向を規定し、同図(a)中の正面を前面とする。したがって、同図(b)における左端は後端となる。
本実施形態の光コンセントは、造営構造物を構成する壁の室内側の表面に露設される露設型のコンセントであり、アダプタ1と、アダプタ1を保持するとともに造営構造物に設置される合成樹脂製のボディ3、および、アダプタ1を覆うようにしてボディ3に被着される合成樹脂製のカバー4からなる器体2と、シャッターブロック5と、ボディ3と造営構造物との間に介装される台座6とを主要な構成として備える。
アダプタ1は、室内側の通信設備で一般的に使用されるF04形(所謂SC形)光ファイバコネクタ(JIS C 5973参照)のプラグが接続される角筒状のプラグ接続部11と、このプラグ接続部11の一端側から延長形成されて、SC形に比べて小型のF14形(所謂MU形)光ファイバコネクタ(JIS C 5983参照)のプラグが接続される角筒状のプラグ接続部12とを備えたハウジング10を有し、プラグ接続部11の一端側の左右両側面からは鍔片13,13が側方に突出している。そして、ハウジング10の内部には、プラグ接続部11に接続されるSC形プラグのフェルールと、プラグ接続部12に接続されるMU形プラグのフェルールとを整列させた状態で保持し、両フェルールを光学的に接続する従来周知のスリーブ(図示せず)が納装されている。このスリーブは、両フェルールをPC(Physical Contact)接続することによって光ファイバ同士を密着させ、低損失で光学的に接続するようになっている。
ボディ3は縦長の矩形板状の主部31を有しており、主部31の下側辺からは前方に突出する縦壁32が一体に立設され、下側辺を除く3辺からは縦壁32よりも突出量の小さい側壁33が前方に延出している。主部31の上下方向略中央には一対のねじ挿通孔34,34が左右両側に貫設されており、ねじ挿通孔34にタッピングねじのような固定ねじ(図示せず)を挿通して、造営構造物を構成する壁パネルなどにねじ込むことによって、ボディ3を造営構造物にねじ固定できるようになっている。また主部31の後面には四角枠状のリブ31d,31dが上下に形成されており、リブ31d,31dでそれぞれ囲まれた部位にそれぞれ両面テープを貼着することによって、両面テープでボディ3を造営構造物に貼着することができる。
また、左右の側壁33の下側部は他の部位よりも幅広に形成され、この幅広部33aの内側縁(ボディ3の左右方向中央部に近い側)からは前方に突出するガイド壁33bが一体に延出形成され、各ガイド壁33bの下側部の前縁からは外側に向かって係止片33cが突設されている。
一方、カバー4はボディ3の前面に対向配置される縦長の主部41を有し、この主部41の上側および左右両側の3辺からは後方に向かって周部42が一体に延出しており、後面および下面が開口した略箱形に形成されている。主部41の略下半分は前方に膨出しており、下側部の背面からは上下方向に沿って延びる複数本の突条43が後方に向かって突出形成されている。また、左右両側の周部42の後縁からは、ボディ3の幅広部33aと係止片33cとの間の隙間に挿入される係止片44が内側(左右方向における中心方向)に向かって突出しており、各係止片44の前面の下端部には係止突起44aが突設されている。
而して、ボディ3にカバー4を取り付ける際には、ボディ3の主部31に、カバー4を上側から下側へスライドさせて被せると、カバー4の係止片44がボディ3の主部31と係止片33cとの間に挿入され、カバー4の下側縁が縦壁32の周部に当接する位置までカバー4をスライド移動させると、係止片44の係止突起44aが係止片33cの後面に設けた突起33dと係止して、カバー4がボディ3に結合される。この時、カバー4の上側の周部42が主部31の上端に設けた突起31bと当接することで、カバー4の下側への移動が規制され、またカバー4の係止片44が、ボディ3のガイド壁33bおよび係止片33cと当接することで、カバー4の前後方向および左右方向への移動が規制される。なおカバー4を取り外す際には、カバー4を上側にスライド移動させると、係止突起44aと突起33dとの係止状態が外れるので、カバー4をボディ3から容易に取り外すことができる。
またボディ3の主部31前面の下側部には、アダプタ1の後面と当接する複数本の突条31aが上下方向に沿って形成されている。複数本の突条31aを挟んで左右両側部には、鍔片13の後面にそれぞれ当接するL字形の一対のガイド片36aと、各ガイド片36aの下側辺との間で鍔片13を挟持する一対の弾性係止片36bとが突設されており、一対の弾性係止片36bの間隔はプラグ接続部11の幅寸法と略同じ寸法に設定されている。而して、アダプタ1の向きを合わせて、プラグ接続部11がガイド片36b,36bの間に挿入されるとともに、鍔片13がガイド片36aと弾性係止片36bとの間に挿入されるようにしてアダプタ1を主部31に近付けると、プラグ接続部11の左右両側面に弾性係止片36bが当接し、鍔片13の前端部に弾性係止片36bの爪36cが引掛係止することによってアダプタ1がボディ3に取着される。
アダプタ1をボディ3に取着すると、アダプタ1のプラグ接続部11が縦壁32に対向して配置される。縦壁32においてプラグ接続部11が対向する部位には、室内側の通信設備からの光ファイバケーブルに接続されたSC形のプラグが挿入されるケーブル挿通口32aが開口し、このケーブル挿通口32aにはシャッターブロック5が取着されている。シャッターブロック5は合成樹脂により角筒状に形成されたブロック本体50を有し、ブロック本体50の下側の開口は扉51,51によって開閉自在に閉塞されている。扉51,51は図示しない付勢手段によって開口を閉じる方向に常時付勢されており、プラグ接続部11に光ファイバケーブルを接続していない状態では扉51,51が閉じて、レーザ光の外部への漏出を防止している。一方、光ファイバケーブルをプラグ接続部11に接続する際には、シャッターブロック5の扉51,51を光ファイバケーブルに接続されたプラグで押すと、扉51,51が付勢手段の付勢力に抗して開けられるので、ブロック本体50の筒内を通して光ファイバケーブルに接続されたプラグをプラグ接続部11に容易に接続することができる。
また主部31の上側部には、主部31を前後方向に貫通する角孔状の貫通孔35が左右方向に3個並べて貫設されている。各々の貫通孔35に臨む側壁33の部位には、左右両端部を薄肉に形成することによって、両端の薄肉部35aの間にノックアウト37を形成してあり、薄肉部35aをカッターやニッパーなどで切断してノックアウト37を切り取ることで、光ファイバケーブルの挿通口を容易に形成できるようになっている。すなわち、ボディ3の上側の側壁33(施工状態における上側面)には、左右方向の両側部および中央部に合計3個のノックアウト37が形成されている。
また主部31には、貫通孔35よりもやや下側の左右方向中間部に、光ファイバケーブルに接続されたMU型のプラグを挿通可能な大きさの角孔状の通線用孔38が主部31を前後方向に貫通して形成されている。主部31の前面には、通線用孔38の左右両側部からそれぞれ前方に向かって突出するガイド壁(第1のガイド壁)38a,38aが突設されており、ガイド壁38a,38aの下側端の間を連結してガイド壁(第2のガイド壁)38bが形成されている。なおガイド壁38bは光ファイバケーブルをガイドする面が、光ファイバケーブルの許容最小曲げ半径よりも曲率半径の大きな曲面に形成されている。
また主部31の左右両側部には、主部31を前後方向に貫通する各一対の係止孔31cが上下両側に形成されている
一方、台座6は、左右方向および上下方向の寸法がボディ3と略同じ寸法に形成された矩形板状の主部61を有しており、主部61の全周から前方に突出する側壁62が一体に形成されている。主部61の左右両側部には、主部31に設けた各一対の係止孔31cに対向する部位に各一対の弾性係止片63が突設されている。ここで、台座6をボディ3に取り付ける際には、ボディ3の背面側から台座6を近付けると、各弾性係止片63がボディ3の係止孔31c内に挿入され、各弾性係止片63の爪63aが係止孔31cの孔縁に係止することで、台座6がボディ3に取着される。この時、ボディ3の背面と台座6の主部61前面との間には、側壁62の高さによって決定される隙間が形成されるので、この隙間が光ファイバケーブルの外形よりも大きくなるように側壁62の高さを設定すれば良い。なお台座6をボディ3から外す際には、各弾性係止片63を撓ませて、爪63aと係止孔31cの孔縁との係止状態を解除した状態で台座6をボディ3から引き離せば良く、ねじ等の部材や工具を用いることなく台座6の取り付け及び取り外しを簡単に行うことができる。
また主部61の下側部には、主部61を前後方向に貫通する角孔状の挿通孔64が左右方向に3個並べて貫設されている。各々の挿通孔64に臨む側部62の部位には、左右両端部を薄肉に形成することによって、両端の薄肉部64aの間にノックアウト65を形成してあり、薄肉部64aをカッターやニッパーなどで切断してノックアウト65を切り取ることで、光ファイバケーブルの挿通口を容易に形成できるようになっている。すなわち、台座6の下側の側壁62(施工状態における下側面)には、左右方向の両側部および中央部に合計3個のノックアウト65が形成されている。
また主部61には、ボディ3の主部31に設けた一対の挿通孔34とそれぞれ連通する連通孔66を有するボス部66aが形成され、両ボス部66aの内側寄りの周面からは下側に行くほど互いの間隔が拡がるように形成されたガイド片67が延出している。また、主部61の前面には、上下方向における中間部に上下方向に沿って延びる一対の突条68が形成されており、突条68の間には光ファイバケーブルを挿入して保持する保持溝68aが形成されている。
また主部61の後面にも四角枠状のリブ61a,61aが上下に形成されており、リブ61a,61aでそれぞれ囲まれた部位にそれぞれ両面テープを貼着することによって、両面テープで台座6を造営構造物に貼着することもでき、固定ねじを用いてねじ固定する場合に比べて作業性が向上する。
以上のような構成の光コンセントを造営構造物を構成する壁に施工し、造営構造物に配線された光ファイバケーブルを上側から器体内部に導入する場合の施工手順について以下に説明する。この場合はボディ3と造営構造物の間に台座6を介装する必要はなく、台座6を使用せずにボディ3を造営構造物に直接固定すれば良い。なお台座6を器体2と造営構造物との間に介在させても良いことは言うまでもない。
先ずボディ3の挿通孔34,34にタッピングねじのような固定ねじを挿通し、造営構造物(例えば石膏ボードよりなる壁)に螺入することによってボディ3を造営構造物に固定する。次に、屋外から引き込まれた光ファイバケーブルを造営構造物(壁)の表面に露出配線し、この光ファイバケーブルの先端に予め接続されているMU形のプラグをアダプタ1のプラグ接続部12に接続する。その後、光ファイバケーブルを器体の内部に導入するために、何れかのノックアウト37の薄肉部35a,35aをカッターやニッパーなどで切断し、ノックアウト37を切り取ってできた挿入口に光ファイバケーブルを通した状態で、アダプタ1の鍔片13をガイド片36aと弾性係止片36bとの間に挿入し、弾性係止片36bの爪36cを鍔片13の前端部に係止させることで、アダプタ1をボディ3に保持させる。そして、ボディ3の主部31にカバー4を上側から下側へスライドさせて被せ、カバー4を装着させる。
この組立完了状態において、アダプタ1のプラグ接続部11は縦壁32のケーブル挿通口32aと対向配置され、室内側の通信設備からの光ファイバケーブルの先端に接続されたSC形のプラグをケーブル挿通口32aに挿入すると、プラグによって扉51,51が開けられて、プラグ接続部12にSC形のプラグが接続される。この時、アダプタ1によりSC形のプラグとMU形のプラグとがPC接続され、2つの光ファイバケーブルの間が光学的に結合される。尚、本実施形態ではアダプタ1により異種のプラグ同士を光学的に接続しているが、同種のプラグ同士を光学的に接続するものを用いても良いことは言うまでもない。
次に本実施形態の光コンセントを造営構造物を構成する壁に施工し、造営構造物に配線された光ファイバケーブルを下側から器体2内部に導入する場合の施工手順について以下に説明する。この場合は、光ファイバケーブルを器体2の内部に導入するために、台座6に設けたノックアウト65の内、何れかのノックアウト65の薄肉部64a,64aをカッターやニッパーなどで切断し、ノックアウト65を切り取ってできた挿入口に光ファイバケーブルを通し、さらにボディ3の通線用孔38から前面側に挿通した状態で、ボディ3の背面側から台座6を近付けると、台座6の弾性係止片63がボディ3の係止孔31c内に挿入され、弾性係止片63の爪63aが係止孔31cの孔縁に係止することで、台座6がボディ3に取着される。ここで、ボディ3と台座6とを結合する際は、光ファイバケーブルを主部61に設けた突条68の間の保持溝68aに挿入して保持させることで、光ファイバケーブルの位置がずれて、台座6とボディ3との間に噛み込まれるのを防止でき、光ファイバケーブルが変形して通信品質が劣化するのを防止できる。なお保持溝68aの位置や個数は図1の形態に限定されるものではなく、使用するノックアウト65の位置に合わせて適宜の場所に必要なだけ形成すれば良い。
次に、ボディ3の挿通孔34と台座6の連通孔66とにタッピングねじのような固定ねじを挿通し、造営構造物(例えば石膏ボードよりなる壁)に螺入することによってボディ3及び台座6を造営構造物に固定する。ここで、台座6には、ボディ3の挿通孔34に連通して連通孔66を形成してあるので、台座6を使用するか否かに関わらず、ボディ3の挿通孔34に通したねじ部材を用いて造営構造物にボディ3を取り付けることができ、ねじ部材の本数を同じ本数にできるから、施工作業の作業性が向上する。なおボス部66aは側壁62と略同じ高さに形成されているので、ボス部66aの前面がボディ3の背面に当接することでボス部66aがボディ3の支えとなり、ボディ3と台座6とを造営構造物にねじ固定した際に固定ねじの締めすぎによって、ボディ3が変形したり、ボディ3と台座6との間に光ファイバケーブルが挟まって圧縮されることはない。
ボディ3が造営構造物に固定されると、通線用孔38から前面側に引き出された光ファイバケーブルの先端に予め接続されているMU形のプラグをアダプタ1のプラグ接続部12に接続し、このアダプタ1の鍔片13をガイド片36aと弾性係止片36bとの間に挿入し、弾性係止片36bの爪36cを鍔片13の前端部に係止させることで、アダプタ1をボディ3に保持させる。そして、ボディ3の主部31にカバー4を上側から下側へスライドさせて被せると、ボディ3にカバー4が装着される。
このように本実施形態では台座6を用い、ノックアウト65を削除して形成したケーブル挿入口からボディ3と台座6との間の隙間に光ファイバケーブルを導入し、この光ファイバケーブルを通線用孔38から前面側に引き出した後、ボディ3の前面側に取着されたアダプタ1に接続しており、造営構造物の表面に露設される器体2に対して下側から光ファイバケーブルを導入してアダプタ1に接続することが可能になる。
ここで、左右何れかのノックアウト65を切除してできたケーブル挿入口から光ファイバケーブルを導入した場合は、通線用孔38を通して前面側に引き出された光ファイバケーブルの先端を、ケーブル挿入口が形成された側と反対側に広げようとする復元力が発生するが、通線用孔38の左右両側に立設されたガイド壁38aが光ファイバケーブルと当接して、上記の復元力を受けることで、光ファイバケーブルをアダプタ1のプラグ接続部12に略真っ直ぐに挿入させることができる。
またボディ3の背面側から通線用孔38を通して前面側に引き出された光ファイバケーブルの曲がり部は、通線用孔38の下側部に設けたガイド壁38bと当接し、このガイド壁38bは光ファイバケーブルの最小許容曲げ半径よりも曲率半径の大きい曲面形状に形成されているので、光ファイバケーブルの曲げ変形を最小許容曲げ半径よりも大きくでき、光ファイバケーブルの通信品質が劣化するのを防止できる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5に基づいて説明する。実施形態1で説明した光コンセントでは、ボディ3の左右方向略中央に通線用孔38を1個だけ形成しているのに対して、本実施形態ではボディ3の左右両側部にボディ3を前後方向に貫通する2個の通線用孔39,39を貫設している。尚、通線用孔39以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
上述の実施形態1では、ボディ3と台座6との間の隙間に通した光ファイバケーブルを通線用孔38を通してボディ3の前面側に導入しており、光ファイバケーブルをボディ3の前面に対して略垂直な平面内で曲げているため、光ファイバケーブルの最小許容曲げ半径をRとした場合、台座6と器体2とを含めた厚み寸法を2R以上に設定しなければならず、光コンセントの厚み寸法を薄型化する際の妨げになっていた。
それに対して、本実施形態ではボディ3の主部31において、貫通孔35よりもやや下側の左右方向両側部に、光ファイバケーブルに接続されたプラグを挿通可能な大きさの通線用孔39,39を2個形成しており、器体2の下面側から光ファイバケーブルを導入するに当たっては、台座6の下側面に設けた3箇所のノックアウト65の内、左右何れかの側(図5の例では右側)のノックアウト65を除去して形成したケーブル挿入口から光ファイバケーブル100を導入し、このケーブル挿入口と対角の位置にある通線用孔39(図5の例では左側の通線用孔39)を通して光ファイバケーブル100を前面側に導出した後、アダプタ1のプラグ接続部12に接続する。この場合、光ファイバケーブル100は、ボディ3の前面に対して斜めに交差する平面内で曲げられることになるから、光ファイバケーブル100の最小許容曲げ半径が決められている場合はボディ3の前面に対して略垂直な平面内で光ファイバケーブルを曲げる場合に比べて台座6と器体2とを含めた厚み寸法を薄くすることができ、光コンセントの小型化を図ることができる。なお本実施形態では通線用孔39を2個設けているが、通線用孔39とノックアウト65とが左右方向において対角の位置に配置されるのであれば、通線用孔39を左右何れかの側に1つだけ形成しても良い。
また、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
実施形態1の光コンセントを上側から見た分解斜視図である。 同上の光コンセントを下側から見た分解斜視図である。 同上の光コンセントを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は下面図である。 同上の光コンセントを示し、(a)は背面図、(b)は図3(a)中のA−A断面図である。 実施形態2の光コンセントを上側から見た分解斜視図である。
符号の説明
1 アダプタ
2 器体
3 ボディ
4 カバー
6 台座
31 主部
32a ケーブル挿通口
37,65 ノックアウト
38 通線用孔

Claims (7)

  1. 造営構造物に露設された光ファイバケーブルと室内側にある通信設備からの他の光ファイバケーブルとの間を光学的に接続するアダプタと、
    当該アダプタを内部に収納して造営構造物の表面に露設され、施工状態における上側面に通線用の第1のノックアウトが形成されるとともに、下側面に前記通信設備からの光ファイバケーブルを挿通させるケーブル挿通口が形成された器体と、
    前記器体と造営構造物との間に介装される台座とを備え、
    前記台座の施工状態における下側面に通線用の第2のノックアウトを形成するとともに、前記台座と対向する前記器体の表面において前記アダプタよりも上側の部位に前記器体の内外を連通する通線用孔を貫設したことを特徴とする光コンセント。
  2. 前記台座の下側面には、左右方向において前記通線用孔と異なる位置に前記第2のノックアウトが形成されており、前記器体の内側には、前記通線用孔の左右両側に、前記台座と反対方向に向かって突出する第1のガイド壁が立設されたことを特徴とする請求項1記載の光コンセント。
  3. 前記通線用孔の下側縁に、光ファイバケーブルをガイドする面が、光ファイバケーブルの最小許容曲げ半径よりも曲率半径の大きい曲面に形成された第2のガイド壁を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の光コンセント。
  4. 前記第2のノックアウトと前記通線用孔とが左右方向において対角の位置に設けられたことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  5. 前記台座には、前記第2のノックアウトから導入された光ファイバケーブルを挿入して保持する保持溝が形成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の光コンセント。
  6. 前記台座および前記器体の何れか一方に係止孔を形成するとともに、他方に前記係止孔に引掛係止する弾性係止爪片を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の光コンセント。
  7. 前記器体における造営構造物への取付面に固定ねじを挿通するための挿通孔を貫設するとともに、前記挿通孔と連通する連通孔を前記台座に形成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の光コンセント。
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