JP4339421B2 - 送気吸引制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は送気吸引制御装置、更に詳しくは焼灼処置によって発生した煙あるいはミストを除去する気腹装置の吸引制御のタイミング部分に特徴のある送気吸引制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、腹腔内に内視鏡を挿通して内視鏡観察下で医療処置を行なう手技が広く行われている。最近では、内視鏡下で胆嚢摘出などを行う医療処置も多く実施されている。
【0003】
上述のように腹腔内の医療処置を内視鏡下で行なう場合、腹腔内での作業性、すなわち観察視野や内視鏡及び鉗子操作の空間を確保するため、気腹装置によってCO2 ガスを腹腔内に注入して腹腔内部を拡張していた。そして、CO2 ガスによって拡張された腹腔内の患部組織を、例えば高周波焼灼装置(電気メス装置)やレーザ装置あるいは超音波凝固切開装置等の焼灼装置を用いて焼灼処置を行なったとき、この焼灼処置の際に発生する煙あるいはミスト(水蒸気)が腹腔内に充満して内視鏡の観察視野を妨げたり、観察し難い状態にすることがあった。
【0004】
このため、上述のように焼灼処置によって発生した煙あるいはミストによって内視鏡観察が妨げられてしまった場合には焼灼装置の駆動を一旦中止し、腹部に穿刺されているトラカールの内孔を通して腹腔内に充満している煙あるいはミストを体外部側に排出するため、例えば特許第2544880号公報に提案されているように、前記トラカールの内孔を介して腹腔内に導入されていた内視鏡や処置具などを一旦抜去し、気腹装置によって腹腔内にCO2 ガスを送気する一方、腹腔内に通じるトラカールの内孔から腹腔内に充満している煙あるいはミストを煙除去装置で体外に排出するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高周波焼灼装置やレーザ装置あるいは超音波凝固切開装置等の焼灼装置によって発生した煙あるいはミストを除去する場合、焼灼装置の出力が停止した後でも、例えば高周波焼灼装置(電気メス装置)のメス先は十分な温度を有しているため、煙が発生する可能性があるが、上記例えば特許第2544880号公報に提案されているような煙除去装置を用いて腹腔内に充満している煙あるいはミストを体外部側に排出するものには、焼灼装置の出力停止と煙除去のタイミングについては何等記載がなく、例えば単に焼灼装置の出力停止と同時に煙除去を停止した場合には煙あるいはミストが腹腔内に残り、処置状態の観察が妨げられるといった問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、別途オン操作することなく焼灼装置の出力の開始に同期して吸引手段による吸引の開始、及び気体注入手段による気体の注入の開始を行い、一方前記焼灼装置の出力の停止指示に対し所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止及び気体注入手段による気体の注入の停止を行うことができ、術者が前記吸引手段による吸引の開始・停止、及び気体注入手段による気体の注入の開始・停止の操作を行うことなく焼灼処置の開始から終了後に発生する煙あるいはミストを腹腔内から除去でき、しかも、前記吸引手段による吸引の停止及び気体注入手段による気体の注入の停止を遅延させる時間をユーザーが任意の値に設定できて使用する焼灼装置の出力値などに応じた的確な遅延時間とすることができ、又は前記焼灼装置の出力設定値信号に基づき前記遅延時間を可変設定することができて使用する焼灼装置の出力値に応じた的確な遅延時間に設定でき、焼灼処置により発生する煙る或いはミストを腹腔内から確実に除去でき、腹腔鏡による処置中及び処置後の観察を鮮明な画像により行うことを可能とする送気吸引制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の一態様による送気吸引制御装置は、腹腔内に気体を注入し該腹腔内を拡張する気体注入手段及び焼灼装置による焼灼処置により発生する煙或いはミスト等の物質を吸引する吸引手段を有する気腹装置と、前記気腹装置の前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御手段と、を備え、
前記送気吸引制御手段は、前記焼灼装置の出力の開始に同期して前記気腹装置に対して前記吸引手段による吸引の開始、及び気体注入手段による気体の注入の開始を制御し、かつ前記焼灼装置の出力の停止指示に対し所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入の停止を制御すると共に、前記送気吸引制御手段は、操作者の操作により所望の時間だけ遅延時間を可変設定する、又は前記焼灼装置の出力設定値信号に基づき遅延時間を可変設定する遅延可変手段を有し、前記焼灼装置の出力の停止指示に対し、該遅延可変手段により設定された遅延時間だけ遅延して前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入を停止させるよう制御する。
本発明の他の態様による送気吸引制御装置は、腹腔内に気体を注入し該腹腔内を拡張する気体注入手段と、焼灼装置による焼灼処置により発生する煙或いはミスト等の物質を吸引する吸引手段と、前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御手段と、を備え、
前記送気吸引制御手段は、前記焼灼装置の出力の開始に同期して前記吸引手段による吸引の開始、及び気体注入手段による気体の注入の開始を制御し、かつ前記焼灼装置の出力の停止指示に対し所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入の停止を制御すると共に、前記送気吸引制御手段は、操作者の操作により所望の時間だけ遅延時間を可変設定する、又は前記焼灼装置の出力設定値信号に基づき遅延時間を可変設定する遅延可変手段を有し、前記焼灼装置の出力の停止指示に対し、該遅延可変手段により設定された遅延時間だけ遅延して前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入を停止させるよう制御する。
【0008】
本発明の送気吸引制御装置では、前記遅延手段が前記信号受信手段からの前記焼灼装置の出力の停止信号に基づいて、前記信号送信手段から前記気腹装置への前記吸引手段の吸引の停止信号の送信を所定時間遅延させることで、焼灼処置の終了時及び終了後に発生する煙あるいはミストを確実に除去し、腹腔鏡による処置後の観察を鮮明な画像により行うことを可能とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0010】
図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は医療処置装置の構成を示す構成図、図2は図1の医療処置装置のブロック構成を示すブロック図、図3は図1の送気吸引制御装置の背面の構成を示す構成図、図4は図1の送気吸引制御装置の構成を示すブロック図、図5は図4の遅延回路の構成の一例を示す回路図、図6は図1の医療処置装置の作用を説明するタイミング図である。
【0011】
(構成)
図1に示すように、本実施の形態における内視鏡観察下で医療処置を行う医療処置装置1は、患者2の腹壁を貫通して挿入され腹腔内を観察する例えば接眼部に着脱自在に外付けTVカメラヘッド3を接続した腹腔鏡4と、この腹腔鏡4に照明光を供給する光源(図示せず)及びTVカメラヘッド3からの映像信号を信号処理しモニタ(図示せず)に腹腔内画像を表示させる映像信号処理装置(図示せず)からなる腹腔鏡観察装置5と、腹腔内の患部組織を焼灼する高周波焼灼装置6に接続された高周波プローブ(図示せず)及び超音波凝固切開装置7に接続された超音波プローブ(図示せず)の両方あるいは一方を挿通する患者2の腹壁を貫通して挿入されるトラカール8と、腹腔内に気体を送気すると共に腹腔内の煙あるいはミストを体外に排出する気腹装置11と、気腹装置11による気体の送気及び吸引を制御する本実施の形態の送気吸引制御装置12とを備えて構成される。
【0012】
気腹装置11は、送気吸引制御装置12の制御に基づいて、腹腔鏡4のチャンネルに連通している送気チューブ13を介して、腹腔を拡張する例えばCO2 ガスが充填されている内蔵する1つもしくは複数のガスボンベ(図示せず)からの気体を腹腔内に注入すると共に、トラカール8に形成されているチャンネルに連通している吸引チューブ14の管路の開閉を制御する吸引管路開閉手段であるピンチバルブ15を介して、例えば手術室の壁内等に付設されている吸引を行う例えば吸引流量6L/minの吸引源の壁吸引口金16に接続され、吸引チューブ14及びピンチバルブ15を介して腹腔内の煙を体外に排出するようになっている。
【0013】
送気吸引制御装置12には、図2に示すように、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7に対して処置の制御を指示するためのフットスイッチ17、18が接続されており、フットスイッチ17、18からの切開処置信号及び凝固処置信号(以下、単に処置信号とも記す)を高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7に出力すると共に、処置信号に基づく気腹装置11における後述する腹腔内への気体の送気制御及び腹腔内の煙の排出制御を行うようになっている。また、送気吸引制御装置12には、気腹装置11に対して、必要に応じて高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7により焼灼処置を行い腹腔内に充満した煙あるいはミストを体外に排出するための指示を行うフットスイッチ22も接続されている。
【0014】
なお、送気吸引制御装置12においては、図2の参照の上、図3の(a)及び(b)に示すように、高周波焼灼装置6、超音波凝固切開装置7及び気腹装置11に接続される各高周波焼灼用ケーブル6a、超音波凝固切開用ケーブル7a及び気腹用ケーブル11aを接続する接続部6b、7b及び11bが背面に設けられ、さらにこの背面にはフットスイッチ17、18及び22からの接続コネクタ17a、18a及び22aが接続される接続コネクタ受け17b、18b及び22bが設けられ、フットスイッチ17、18及び22が気吸引制御装置12に誤接続されることを防ぐために、接続コネクタ17a、18a及び22a(同じく接続コネクタ受け17b、18b及び22b)の形状やピン数が互いにそれぞれ異なっている。
【0015】
送気吸引制御装置12は、図4に示すように、高周波焼灼装置6のフットスイッチ17からの切開処置信号または凝固処置信号を検知するフットスイッチ検知回路31a、31bと、超音波凝固切開装置7からの切開処置信号または凝固処置信号を検知するフットスイッチ検知回路32a、32bとを備え、フットスイッチ検知回路32a、32bの検知出力は直接、またフットスイッチ検知回路31a、31bの検知出力は絶縁回路33a、33bを介してOR回路34に出力されるようになっており、フットスイッチ検知回路31a、31b及び絶縁回路33a、33bには絶縁電源35から電力が供給されることで、高周波焼灼装置6からの入力が送気吸引制御装置12において、他の装置に対して例えば4KV絶縁が図られている。
【0016】
OR回路34では、フットスイッチ検知回路31a、31b、32a、32bからのいずれかからの検知出力を受けると、遅延回路36にフットスイッチ検知回路31a、31b、32a、32bからの検知出力を出力するようになっている。これにより遅延回路36にはフットスイッチ検知回路31a、31b、32a、32bからのいずれかの検知出力がON信号の場合、OR回路34よりON信号が入力されることになる。
【0017】
遅延回路36では、気腹装置11に対する制御信号を出力する送信回路37に対して、OR回路34からの出力信号のOFF状態からON信号状態への変化に同期して制御信号をONにして出力すると共に、OR回路34からの出力信号のON信号状態からOFF状態への変化に対してはONとなっている制御信号を遅延可変回路38によりボリューム等で設定可能な遅延時間遅延させてONからOFFして出力するようになっている。
【0018】
また、送信回路37には、フットスイッチ22からのOFF/ON信号が入力されるようになっており、したがって送信回路37は気腹用信号線11aにより、フットスイッチ22からのOFF/ON信号を制御信号として気腹装置11に出力すると共に、上述したようにOR回路34からの出力信号に基づいた制御信号を気腹装置11に出力するようになっている。
【0019】
なお、遅延回路36の一例を図5に示すが、これに限らず公知の回路構成であってもよい。
【0020】
(作用)
腹腔鏡4による観察下で医療処置を行う医療処置装置1では、送気チューブ13より腹腔鏡4のチャンネルを介して患者2の腹腔内に気体を送気し、フットスイッチ17またはフットスイッチ18を操作することにより、高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7により切開処置または凝固処置等の焼灼処置を行う。
【0021】
図6に示すように、高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7では、フットスイッチ17、18からの(送気吸引制御装置12を介した)処置信号がONとなり、この処置信号により高周波出力(図6(a))あるいは超音波出力(図6(b))を行うが、焼灼処置することによって煙あるいはミストが腹腔内に充満し腹腔鏡4の観察視野が損なわれるため、気腹装置11では、フットスイッチ17またはフットスイッチ18から出力された処置信号を送気吸引制御装置12を介して制御信号として入力することで、図6(c)及び(d)に示すように、焼灼処置に同期して患者2の腹腔内の吸引と加圧を開始する。これにより高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7による焼灼処置中の煙あるいはミストは除去される。
【0022】
そして、切開処置または凝固処置等の焼灼処置が終了する際には、フットスイッチ17、18からの(送気吸引制御装置12を介した)処置信号がOFFとなるが、気腹装置11は、送気吸引制御装置12で遅延回路36によりOR回路34を介したフットスイッチ17、18からの処置信号のON信号状態からOFF状態への変化に対して遅延可変回路38が設定した遅延時間だけ遅延してOFFとなる制御信号により、患者2の腹腔内の吸引と加圧を停止する(図6(c)及び(d)参照)。
【0023】
なお、例えば、終了時及び終了後に発生した煙あるいはミストの除去が不十分な場合には、フットスイッチ22の操作により腹腔内に充満した煙あるいはミストを体外に排出するが可能となっている。
【0024】
また、図6(e)及び(f)に示すように、高周波焼灼装置6の処置中に超音波凝固切開装置7の処置が開始された場合、またその逆の場合においては、気腹装置11は、図6(g)に示すように、高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7のいずれかの遅い方の処置が終了してから送気吸引制御装置12により遅延可変回路38が設定した遅延時間だけ遅延し、患者2の腹腔内の吸引と加圧を停止する。
【0025】
さらに、図6(h)及び(i)に示すように、高周波焼灼装置6の処置終了後の遅延可変回路38が設定した遅延時間内に超音波凝固切開装置7の処置が開始された場合、またその逆の場合においては、気腹装置11は、図6(j)に示すように、高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7のいずれかの最終処置後に、送気吸引制御装置12により遅延可変回路38が設定した遅延時間だけ遅延し、患者2の腹腔内の吸引と加圧を停止する。
【0026】
(効果)
このように本実施の形態では、処置信号のON信号状態からOFF状態への変化に対して遅延可変回路38が設定した遅延時間だけ遅延して、患者2の腹腔内の吸引と加圧を停止するので、腹腔内を一定の内圧に保った状態で、切開処置または凝固処置等の焼灼処置の終了時及び終了後に発生する煙あるいはミストを確実に除去することができ、腹腔鏡4による処置後の観察が鮮明な画像により可能となる。
【0027】
図7ないし図9は本発明の第2の実施の形態に係わり、図7は医療処置装置のブロック構成を示すブロック図、図8は図7の送気吸引制御装置の構成を示す構成図、図9は図7の医療処置装置の作用を説明するタイミング図である。
【0028】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0029】
(構成)
第1の実施の形態では、フットスイッチ17、18及び22は送気吸引制御装置12に接続され、送気吸引制御装置12を介してそれぞれ高周波焼灼装置6、超音波凝固切開装置7及び気腹装置11に接続される構成であったが、本実施の形態では、図7に示すように、フットスイッチ17、18及び22は、それぞれ直接、高周波焼灼装置6、超音波凝固切開装置7及び気腹装置11に接続されて構成され、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7からそれぞれの通信ケーブルである高周波焼灼用通信ケーブル71及び超音波用通信ケーブル72により通信によって送気吸引制御装置12aに接続される構成となっている。このため、フットスイッチ22によるOFF/ON信号は気腹装置11への直接の制御信号となっている。
【0030】
高周波焼灼用通信ケーブル71及び超音波用通信ケーブル72からは、フットスイッチ17、18のOFFまたはONの状態を示すOFF/ON信号と、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7で設定されているそれぞれの焼灼処置(切開処置または凝固処置等)における出力設定信号が通信されるようになっている。
【0031】
そして、図8に示すように、送気吸引制御装置12aは、高周波焼灼用通信ケーブル71及び超音波用通信ケーブル72からの通信によりOFF/ON信号及び出力設定信号を受信する受信回路73、74と、OFF/ON信号に基づき高周波焼灼装置6または超音波凝固切開装置7のいずれの装置がON状態であるのか(すなわち、どの焼灼装置が使用されているのか)を判別する装置判別回路75と、装置判別回路75の判別結果と出力設定信号とに基づき気腹装置11に腹腔内の煙の排出制御における吸引流量を設定する吸引流量設定回路76と、出力設定信号に基づき遅延時間を設定する遅延可変回路77、78と、遅延可変回路77、78により設定された遅延時間だけON信号状態からOFF状態への変化を遅延させてOFF/ON信号を出力する遅延回路79、80と、吸引流量設定回路76の出力と遅延回路79、80の出力とを制御信号として気腹装置11に送信する送信回路81とから構成される。
【0032】
その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0033】
(作用)
気腹装置11では、第1の実施の形態と同様に、送信回路81からの遅延回路79、80の出力により患者2の腹腔内の吸引と加圧の制御を行うと共に、送信回路81からの吸引流量設定回路76の出力に基づき以下のように煙あるいはミストの排出制御における吸引流量を制御する。
【0034】
すなわち、気腹装置11は、ピンチバルブ15(図1参照)の開閉時間を可変制御することで吸引流量を可変する。ピンチバルブ15は、第1の実施の形態で示したように、手術室の壁内等に付設されている吸引を行う例えば吸引流量6L/minの吸引源に接続されており、例えば、図9(a)に示すように高周波焼灼装置6の設定値が100Wの場合、図9(c)に示すように666msecの時間ピンチバルブ15を開け、333msecの時間ピンチバルブ15を閉じるという動作を繰り返すことで、いわゆるパルス幅制御により吸引流量を
4L/min=6L/min×{666msec/(666msec+333msec)}
とする。このようにデューティ比を変えるパルス幅制御により、表1に示すように、高周波焼灼装置6の設定値に対する所望の吸引流量を実現する。
【0035】
【表1】
Figure 0004339421
同様に、例えば、図9(b)に示すように超音波凝固切開装置7の50%設定値においてもピンチバルブ15をパルス幅制御することにより吸引流量を4L/minを実現し、同様にしてデューティ比を変えるパルス幅制御することで、表2に示すように、超音波凝固切開装置7の設定値に対する所望の吸引流量を実現する。
【0036】
【表2】
Figure 0004339421
そして、第1の実施の形態と同様に、気腹装置11は患者2の腹腔内の吸引と加圧の制御を行い、図9(c)に示すように、高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7の処置後に、送気吸引制御装置12aで出力設定信号に基づき遅延可変回路77、78が設定した遅延時間だけ遅延し、患者2の腹腔内の吸引と共に加圧を停止する。
【0037】
また、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7が同時にON状態となった場合は、送信回路81からの吸引流量設定回路76の出力に基づき所望の吸引流量を実現すると共に、第1の実施の形態と同様に、高周波焼灼装置6あるいは超音波凝固切開装置7のいずれかの遅い方の処置が終了してから送気吸引制御装置12により遅延可変回路38が設定した遅延時間だけ遅延し、患者2の腹腔内の吸引と加圧を停止する。また、高周波焼灼装置6の処置終了後の遅延可変回路38が設定した遅延時間内に超音波凝固切開装置7の処置が開始された場合も第1の実施の形態と同様である。
【0038】
(効果)
このように本実施の形態では、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7で設定されているそれぞれの焼灼処置(切開処置または凝固処置等)における出力設定信号に基づき、吸引流量及び遅延時間を設定しているため、第1の実施の形態の効果に加え、高周波焼灼装置6による処置により生じる煙、超音波凝固切開装置7による処置により生じるミストを実際の出力に応じて除去するので、効果的に煙あるいはミストを除去することができ、より鮮明な画像により腹腔鏡4による処置後の観察が可能となり、また、不必要な量の吸引を防ぐことができ、患者の体温低下等を防止することが可能となる。
【0039】
また、高周波焼灼装置6による処置により生じる煙、超音波凝固切開装置7による処置により生じるミスト等、生じる煙等は焼灼装置により異なるが、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7等の複数の焼灼装置を同時あるいは並行して使用可能な本実施の形態では、複数の焼灼装置からの出力設定信号により焼灼装置毎に生じる煙等に応じた最適な吸引流量を設定するので、確実に煙除去ができ、焼灼装置毎の処置後の観察が鮮明な画像により可能となる。
【0040】
なお、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7で設定されているそれぞれの焼灼処置(切開処置または凝固処置等)における出力設定信号により吸引流量等を設定するとしたが、高周波焼灼装置6及び超音波凝固切開装置7における実際の出力値を測定し、測定した出力値により吸引流量等を設定するようにしてもよい。また、焼灼装置の種類に応じて吸引流量等を設定するようにしてもよい。
【0041】
さらに、ピンチバルブ15をパルス幅制御することにより、所望の吸引流量を実現するとしたが、径の異なる複数のピンチバルブを並列に接続しこれらのピンチバルブの開閉を制御することで所望の吸引流量を実現してもよく、また、手術室の壁内等に付設されている吸引を行う吸引源のローラポンプを制御することで所望の吸引流量を実現してもよい。
【0042】
また、出力設定信号に基づき遅延時間を設定するとしたが、第1の実施の形態と同様にボリューム等で設定するように構成してもよい。
【0043】
[付記]
(付記項1) 腹腔内の病変部に対して焼灼処置を行う焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する信号受信手段と、
前記腹腔内に気体を注入し前記腹腔内を拡張する気体注入手段と前記焼灼装置による焼灼処置により発生する煙あるいはミスト等の物質を吸引する吸引手段とを有する気腹装置に対して、前記吸引手段の吸引の開始及び停止信号を出力する信号送信手段と、
前記信号受信手段からの前記焼灼装置の出力の停止信号に基づいて、前記信号送信手段から前記気腹装置への前記吸引手段の吸引の停止信号の送信を所定時間遅延させる遅延手段と
を備えたことを特徴とする送気吸引制御装置。
【0044】
(付記項2) 前記信号受信手段は、複数の前記焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する
ことを特徴とする付記項1に記載の送気吸引制御装置。
【0045】
(付記項3) 前記遅延手段の遅延時間を可変に設定する遅延時間設定手段
を備えたことを特徴とする付記項1または2に記載の送気吸引制御装置。
【0046】
(付記項4) 前記遅延手段の遅延時間を可変に設定する遅延時間設定手段と、
複数の前記焼灼装置を識別する焼灼装置識別手段と
を備え、
前記遅延時間設定手段は、前記焼灼装置識別手段の識別結果に基づき、前記焼灼装置毎に前記遅延時間を設定する
ことを特徴とする付記項2に記載の送気吸引制御装置。
【0047】
(付記項5) 前記焼灼装置識別手段の識別結果に基づき、前記焼灼装置に応じて前記吸引手段の吸引流量を設定する吸引流量設定手段
を備え、
前記信号送信手段は、前記吸引流量設定手段が設定した前記吸引流量を指示する吸引流量指示信号を前記気腹装置に出力する
ことを特徴とする付記項4に記載の送気吸引制御装置。
【0048】
(付記項6) 腹腔内の病変部に対して焼灼処置を行う焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する信号受信手段と、
前記腹腔内に気体を注入し前記腹腔内を拡張する気体注入手段と前記焼灼装置による焼灼処置により発生する煙あるいはミスト等の物質を吸引する吸引手段とを有する気腹装置に対して、前記吸引手段の吸引の開始及び停止信号を出力する信号送信手段と、
前記焼灼装置に応じて前記吸引手段の吸引流量を設定する吸引流量設定手段と
を備え、
前記信号送信手段は、前記吸引流量設定手段が設定した前記吸引流量を指示する吸引流量指示信号を前記気腹装置に出力する
ことを特徴とする送気吸引制御装置。
【0049】
(付記項7) 前記信号受信手段は、複数の前記焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する
ことを特徴とする付記項6に記載の送気吸引制御装置。
【0050】
(付記項8) 複数の前記焼灼装置を識別する焼灼装置識別手段
を備え、
前記吸引流量設定手段は、前記焼灼装置識別手段の識別結果に基づき、前記吸引手段の吸引流量を設定する
ことを特徴とする付記項7に記載の送気吸引制御装置。
【0051】
(付記項9) 腹腔内の病変部に対して焼灼処置を行う焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する信号受信手段と、
前記腹腔内に気体を注入し前記腹腔内を拡張する気体注入手段と前記焼灼装置による焼灼処置により発生する煙あるいはミスト等の物質を吸引する吸引手段とを有する気腹装置に対して、前記吸引手段の吸引の開始及び停止信号を出力する信号送信手段と、
前記焼灼装置の出力値に基づいて前記吸引手段の吸引流量を設定する吸引流量設定手段と
を備え、
前記信号送信手段は、前記吸引流量設定手段が設定した前記吸引流量を指示する吸引流量指示信号を前記気腹装置に出力する
ことを特徴とする送気吸引制御装置。
【0052】
(付記項10) 前記信号受信手段は、複数の前記焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する
ことを特徴とする付記項9に記載の送気吸引制御装置。
【0053】
(付記項11) 前記焼灼装置は、超音波凝固切開装置である
ことを特徴とする付記項1ないし10のいずれか1つに記載のに記載の送気吸引制御装置。
【0054】
(付記項12) 腹腔内の病変部に対して焼灼処置を行う焼灼装置と、
前記腹腔内に気体を注入し前記腹腔内を拡張する気体注入手段と前記焼灼装置による焼灼処置により発生する煙あるいはミスト等の物質を吸引する吸引手段とを有する気腹装置と、
前記気腹装置の前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御装置と
を備え、
前記送気吸引制御装置は、
前記焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する信号受信手段と、前記気腹装置に対して前記吸引手段の吸引の開始及び停止信号を出力する信号送信手段と、前記信号受信手段からの前記焼灼装置の出力の停止信号に基づいて、前記信号送信手段から前記気腹装置への前記吸引手段の吸引の停止信号の送信を所定時間遅延させる遅延手段とを具備して構成される
ことを特徴とする医療処置装置。
【0055】
(付記項13) 腹腔内の病変部に対して焼灼処置を行う焼灼装置と、
前記腹腔内に気体を注入し前記腹腔内を拡張する気体注入手段と前記焼灼装置による焼灼処置により発生する煙あるいはミスト等の物質を吸引する吸引手段とを有する気腹装置と、
前記気腹装置の前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御装置と
を備え、
前記送気吸引制御装置は、
前記焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する信号受信手段と、前記気腹装置に対して前記吸引手段の吸引の開始及び停止信号を出力する信号送信手段と、前記焼灼装置に応じて前記吸引手段の吸引流量を設定する吸引流量設定手段と
を具備し、
前記信号送信手段は、
前記吸引流量設定手段が設定した前記吸引流量を指示する吸引流量指示信号を前記気腹装置に出力する
ことを特徴とする医療処置装置。
【0056】
(付記項14) 腹腔内の病変部に対して焼灼処置を行う焼灼装置と、
前記腹腔内に気体を注入し前記腹腔内を拡張する気体注入手段と前記焼灼装置による焼灼処置により発生する煙あるいはミスト等の物質を吸引する吸引手段とを有する気腹装置と、
前記気腹装置の前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御装置と
を備え、
前記送気吸引制御装置は、
前記焼灼装置の出力の開始及び停止信号を受信する信号受信手段と、前記気腹装置に対して前記吸引手段の吸引の開始及び停止信号を出力する信号送信手段と、前記焼灼装置の出力値に基づいて前記吸引手段の吸引流量を設定する吸引流量設定手段と
を具備し、
前記信号送信手段は、
前記吸引流量設定手段が設定した前記吸引流量を指示する吸引流量指示信号を前記気腹装置に出力する
ことを特徴とする医療処置装置。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、別途オン操作することなく焼灼装置の出力の開始に同期して吸引手段による吸引の開始、及び気体注入手段による気体の注入の開始を行い、一方前記焼灼装置の出力の停止指示に対し所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止及び気体注入手段による気体の注入の停止を行うことができ、術者が前記吸引手段による吸引の開始・停止、及び気体注入手段による気体の注入の開始・停止の操作を行うことなく焼灼処置の開始から終了後に発生する煙あるいはミストを腹腔内から除去でき、しかも、前記吸引手段による吸引の停止及び気体注入手段による気体の注入の停止を遅延させる時間をユーザーが任意の値に設定できて使用する焼灼装置の出力値などに応じた的確な遅延時間とすることができ、又は前記焼灼装置の出力設定値信号に基づき前記遅延時間を可変設定することができて使用する焼灼装置の出力値に応じた的確な遅延時間に設定でき、焼灼処置により発生する煙る或いはミストを腹腔内から確実に除去でき、腹腔鏡による処置中及び処置後の観察を鮮明な画像により行うことを可能にできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る医療処置装置の構成を示す構成図
【図2】図1の医療処置装置のブロック構成を示すブロック図
【図3】図1の送気吸引制御装置の背面の構成を示す構成図
【図4】図1の送気吸引制御装置の構成を示すブロック図
【図5】図4の遅延回路の構成の一例を示す回路図
【図6】図1の医療処置装置の作用を説明するタイミング図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る医療処置装置のブロック構成を示すブロック図
【図8】図7の送気吸引制御装置の構成を示す構成図
【図9】図7の医療処置装置の作用を説明するタイミング図
【符号の説明】
1…医療処置装置
4…腹腔鏡
5…腹腔鏡観察装置
6…高周波焼灼装置
7…超音波凝固切開装置
8…トラカール
11…気腹装置
12…送気吸引制御装置
13…送気チューブ
14…吸引チューブ
15…ピンチバルブ
16…壁吸引口金
17、18、22…フットスイッチ
31a、31b、32a、32b…フットスイッチ検知回路
33a、33b…絶縁回路
34…OR回路
35…絶縁電源
36…遅延回路
37…送信回路
38…遅延可変回路

Claims (5)

  1. 腹腔内に気体を注入し該腹腔内を拡張する気体注入手段及び焼灼装置による焼灼処置により発生する煙或いはミスト等の物質を吸引する吸引手段を有する気腹装置と、前記気腹装置の前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御手段と、を備え、
    前記送気吸引制御手段は、前記焼灼装置の出力の開始に同期して前記気腹装置に対して前記吸引手段による吸引の開始、及び気体注入手段による気体の注入の開始を制御し、かつ前記焼灼装置の出力の停止指示に対し所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入の停止を制御すると共に、前記送気吸引制御手段は、操作者の操作により所望の時間だけ遅延時間を可変設定する、又は前記焼灼装置の出力設定値信号に基づき遅延時間を可変設定する遅延可変手段を有し、前記焼灼装置の出力の停止指示に対し、該遅延可変手段により設定された遅延時間だけ遅延して前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入を停止させるよう制御することを特徴とする送気吸引制御装置。
  2. 腹腔内に気体を注入し該腹腔内を拡張する気体注入手段と、焼灼装置による焼灼処置により発生する煙或いはミスト等の物質を吸引する吸引手段と、前記気体注入手段及び前記吸引手段を制御する送気吸引制御手段と、を備え、
    前記送気吸引制御手段は、前記焼灼装置の出力の開始に同期して前記吸引手段による吸引の開始、及び気体注入手段による気体の注入の開始を制御し、かつ前記焼灼装置の出力の停止指示に対し所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入の停止を制御すると共に、前記送気吸引制御手段は、操作者の操作により所望の時間だけ遅延時間を可変設定する、又は前記焼灼装置の出力設定値信号に基づき遅延時間を可変設定する遅延可変手段を有し、前記焼灼装置の出力の停止指示に対し、該遅延可変手段により設定された遅延時間だけ遅延して前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入を停止させるよう制御することを特徴とする送気吸引制御装置。
  3. 前記焼灼装置は、高周波焼灼装置又は超音波凝固切開装置であって何れの焼灼装置が出力状態であるかを判別する装置判別手段と、この装置判別手段の判別結果及び出力設定値に基づいて前記気腹装置における吸引手段の吸引流量を設定する吸引流量設定手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の送気吸引制御装置。
  4. 前記焼灼装置の出力測定値に基づいて、前記気腹装置における吸引手段の吸引流量を設定することを特徴とする請求項3に記載の送気吸引制御装置。
  5. 前記送気吸引制御手段は、前記遅延時間内に前記焼灼装置の出力が開始されたとき、この開始された焼灼装置の出力の停止指示から所定時間遅延させて前記吸引手段による吸引の停止、及び気体注入手段による気体の注入停止させるよう制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の送気吸引制御装置。
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