JP4336572B2 - 溶接システム - Google Patents

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Description

本発明は、タンクを溶接する際の溶接システムに関し、特に、溶接による熱歪みの影響を軽減する溶接システムに関する。
図17に示すように、自動二輪車における燃料タンク500は、一般的に外側板502と内側板504の底部が溶接されている。外側板502と内側板504は、端部がそれぞれ下方に折り曲げられてフランジ部506を形成し、このフランジ部506をシーム溶接することが一般的である。
自動二輪車のうち、ハンドルの位置が高く、搭乗者が上半身を略直立させた状態で操作する種類のもの、いわゆる、アメリカンタイプの自動二輪車においては、燃料タンク500の美観が特に重要視されている。このように美観が必要とされる燃料タンク500では、溶接されたフランジ部506が露出していることは好ましくない。また、フランジ部506の高さだけ燃料タンクの重心は上方に偏位していることになり、自動二輪車の低重心化を進める上で不都合である。
さらに、フランジ部506が存在することにより、燃料タンク500の貯油容量が制限されている。
そこで、シーム溶接によるフランジ部が下方に延出することのない構造の燃料タンクとして、フランジ部を車体内側に折り曲げる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この技術ではフランジ部の上部に無駄なスペースが存在し、燃料タンクの容量が制限される。
フランジ部のない構造の燃料タンクを製作するためには、熟練溶接工がアーク溶接等により溶接を行う必要がある。ロボットを用いた自動的な溶接を行う場合には、ワークである燃料タンクを堅固に固定しておくので熱歪みの逃げ場がないことからクラック又はブローホールが発生しやすく、歩留まりが悪い。クラック又はブローホールが発生した場合は、熟練溶接工による補修が必要である。
このような観点から、本出願人は、タンクを溶接する際に、溶接による熱歪みの影響を軽減するために、特願2002−241528号に記載された溶接治具、及び特願2002−241535号に記載された溶接方法及び溶接システムを提案した。
特開平10−76985号公報
本発明は前記の特願2002−241528号及び2002−241535号の発明に関連してなされたものであって、タンクを溶接する際に、溶接による熱歪みの影響をより一層軽減すると共に、溶接時のブローホールの発生を抑止することを可能にする溶接システムを提供することを目的とする。
本発明に係る溶接システムは、第1の金属板と第2の金属板とを溶接してタンクを形成する溶接システムにおいて、前記第1の金属板と前記第2の金属板とが接する部分を溶接する溶接手段と、前記第1の金属板に設けられた第1孔に接続され、前記第1の金属板と前記第2の金属板とにより構成される空間内から空気を吸引して該空間内を減圧し、前記第1の金属板又は前記第2の金属板に設けられた第2孔から外気を該空間内に流入させる吸引ポンプと、を有することを特徴とする。
このように、前記空間内の空気を吸引する吸引ポンプを設けて、溶接時に吸引ポンプによって前記空間内の空気を吸引することにより、前記第1の金属板と前記第2の金属板によって構成される閉空間の温度上昇による内圧上昇を抑制することができる。従って、溶接による熱歪みの影響を軽減すると共に、溶接時のブローホールの発生を抑止することができる。
この場合、前記タンクは、左右から弾性体を介して前記第1の金属板を支持する複数のアタッチメントを有する第1保持治具と、前記第2の金属板の形状に合わせた位置決め部材からなる第2保持治具と、により保持されるようにすると、溶接による熱歪みの影響を軽減することができる。
また、前記吸引ポンプは、前記第1孔に挿入されて前記第1の金属板を固定する固定具に接続されているとよい。これにより、第1の金属板を簡便に固定することができ、しかも該固定具により吸引ポンプに対する接続部を兼用することができる。
この場合、前記吸引ポンプは、前記第1の金属板を固定及び開放させるアクチュエータと同期して空気を吸引するように制御すると、制御手段をアクチュエータと兼ねることができ、簡便でコンパクトな構成とすることができる。
さらに、前記吸引ポンプは、溶接と同期して空気を吸引するように制御すると、吸引ポンプを動作させる時間が低減し、省エネルギー化を図ることができる。
また、前記第1の金属板と第2の金属板とが略閉空間を構成するように、前記第2孔を空気流入可能なように覆う板材を有するとよい。
前記吸引ポンプは、流体の巻込み作用により空気を吸引するエジェクタ方式のポンプを用いるとよい。
本発明に係る溶接システムによれば、溶接を行う際に、第1の金属板と第2の金属板とにより構成される空間内から吸引ポンプにより空気を吸引することにより、溶接による熱歪みの影響を軽減すると共に、溶接時のブローホールの発生を抑止できるという効果を達成することができる。
以下、本発明に係る溶接システムについて実施の形態を挙げ、添付の図1〜図16を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る溶接システム10は、自動二輪車用の燃料タンク12を溶接するためのシステムであり、燃料タンク12を保持する溶接治具10a(図2参照)と、該溶接治具10aによって保持された燃料タンク12を所定の位置に設定する治具用ロボット10bと、溶接処理を行う溶接ロボット(溶接機)10cと、コントローラ10dとを有する。コントローラ10dは溶接治具10aのシリンダ28(図2参照)、位置決め機構(固定具)44(図7参照)、治具用ロボット10b及び溶接ロボット10cに接続されており、溶接システム10の全体的な制御を行う。
また、溶接システム10は、燃料タンク12の給油口36(図3参照)に連通するようにホース200で接続された吸引ポンプ202と、該吸引ポンプ202に対して圧縮空気を供給及び遮断するエアバルブ204とを有する。エアバルブ204は、コントローラ10dの作用下に電磁弁208を介して制御され、吸引ポンプ202に対して圧縮空気を供給又は遮断する。電磁弁208は、例えば、治具用ロボット10bのアーム部に取り付けることができる。
図2に示すように溶接治具10aは、自動二輪車の燃料タンク12の外側板(第1の金属板)14と内側板(第2の金属板)16とを溶接する際の固定用の治具であり、外側板14を支持するアウター治具(第1保持治具)18と、内側板16を支持するインナー治具(第2保持治具)20とを有する。燃料タンク12は、図2における右側が前方(ハンドル側)であり左側が後方(シート側)である。また、燃料タンク12は上下が反転した状態に載置されている。
燃料タンク12の外側板14は、図1に示すように載置した状態における下方部が複数の下方支持部材22によって支持され、略側方及び略端部が複数のアタッチメント24によって支持される。それぞれのアタッチメント24は、2つ又は3つ毎に1本のクランプアーム26に取り付けられている。クランプアーム26は左右対象に4本ずつの計8本が設けられており、シリンダ28によりそれぞれ個別に開閉可能である。
図3に示すように、外側板14の端部15は内方に狭まっており、この外側板14の端部外面に、内側板16の端部内面が重ね合わさっている。この状態において溶接ロボット10cにより外側板14と内側板16との重ね合わせの端部である接触部120(図14参照)を溶接し、いわゆる、すみ肉継手の片側溶接を行う。外側板14の下部には給油口36が設けられている。
図4に示すように、アウター治具18は、給油口36の略下方から後方に向けて外側板14の下面と略一定の間隔で延在する2枚の縦フレーム38と、該縦フレーム38から横方向、斜め前方及び斜め後方に延在する左右それぞれ4つずつの補助フレーム40とを有する。補助フレーム40の上面には外側板14を下から支持する複数の下方支持部材22が設けられている。縦フレーム38の後端部には外側板14の後端側方を支持する後端支持部材42が設けられている。下方支持部材22及び後端支持部材42は、例えばナイロン等の樹脂材を用いるとよい。
2つの縦フレーム38の前端部には、給油口36の内部に挿入され、燃料タンク12を内部から保持する位置決め機構44が設けられている。
図5に示すように、補助フレーム40のそれぞれの先端部には、クランプアーム26を開閉するためのベース板46及びシリンダ28が設けられており、これらのベース板46及びシリンダ28が開閉機構47を構成している。シリンダ28は、シリンダチューブ28aの一部がベース板46に軸支されて揺動可能である。シリンダ28はロッド28bを伸縮させてクランプアーム26を開閉させる。
クランプアーム26の下部はベース板46の上部の軸46aに軸支されており揺動可能である。クランプアーム26の下部には外方にやや突出した突出部26aが設けられており、この突出部26aはシリンダ28のロッド28bの先端部に軸支されている。クランプアーム26の下部には内方にやや突出したストッパ26bが設けられている。該ストッパ26bは、クランプアーム26が閉じるときにベース板46の上面に当接することによりクランプアーム26の位置が決められる。
クランプアーム26は、開閉機構47によって閉じられた状態において、軸46aから上方に向かって延在する第1アーム部26cと、第1アーム部26cの先端に設けられ、やや内方に傾斜した第2アーム部26dと、第2アーム部26dの先端に設けられ、第2アーム部26dよりさらに内方に傾斜した第3アーム部26eとを有する。このような構成によりクランプアーム26を閉じたときには、クランプアームと外側板14との間隔は略一定になる。なお、第3アーム部26eは、設定箇所により設置を省略されている。
第1アーム部26c、第2アーム部26d及び第3アーム部26eにはそれぞれアタッチメント24が取り付け可能な孔48が設けられており、各クランプアーム26には、2つ又は3つのアタッチメント24が取り付けられている。
図6に示すように、アタッチメント24は、クランプアーム26の孔48に取り付けられる筒体50と、筒体50の中心孔52に沿って移動可能なアタッチメント軸54と、アタッチメント軸54の先端に設けられたばね受け板56と、筒体50の先端部外周面に設けられたねじ溝58に螺合する調整ナット60と、調整ナット60に適合するワッシャ62と、ばね受け板とワッシャ62との間に設けられたスプリング(弾性体)64とを有する。
ばね受け板56の先端部には球状のボール66と、該ボール66に対して摺動しながら任意の方向へ傾動可能な当接部68とが設けられている。当接部68は2つの部品68a、68bから構成されていてボール66を挟んでいる。
筒体50の後端外周面に設けられたねじ溝70には固定ナット72が螺合し、筒体50の略中央部の環状突出部74と固定ナット72によりクランプアーム26を挟んで固定する。環状突出部74とクランプアーム26との間には、必要に応じてアタッチメント24のクランプアーム26に対する突出長さを調整する1枚又は複数枚の環状シム76を挿入する。
筒体50の内面には、潤滑機能を持つ円筒形のブッシュ78が挿入されている。アタッチメント軸54はこのブッシュ78に対して摺動し、滑らかに移動可能である。
アタッチメント軸54の後部にはやや細径のねじ部80が設けられ、該ねじ部80にはつまみ82とエンドストッパ84とが螺合している。つまみ82とエンドストッパ84とを回すことによりスプリング64の圧縮量とアタッチメント軸54の張り出し量とを調整することができ、この調整後、つまみ82とエンドストッパ84とは互いに締め合うダブルナット機能により固定される。
また、調整ナット60を回すことによってスプリング64の圧縮量を調整することができる。すなわち、スプリング64の圧縮量は、つまみ82、エンドストッパ84及び調整ナット60によって調整可能である。実際上、つまみ82及びエンドストッパ84によって粗調整を行い、調整ナット60によって微調整を行うとよい。
さらに、当接部68の先端が外側板14によって押動されるときには、アタッチメント軸54は後端側へ向かって移動する。このときアタッチメント軸54はスプリング64を圧縮し、この弾発力に応じた距離を移動する。
図7に示すように、位置決め機構44は、2つの縦フレーム38の中間部において給油口36の下部に設けられ、上方が開口する箱部(固定具)87に支持、固定されている。箱部87は、枠体86の下面に固定されており、該枠体86に設けられた孔と一体的な凹部を形成し、この凹部に位置決め機構44が配置されている。位置決め機構44の上部は給油口36に挿入されている。位置決め機構44は、下部が枠体86に固定された挿入部材88と、ロッド90によって上下に昇降する移動部材92と、移動部材92に軸支され、移動部材92が下降したときにやや外方へ傾斜する2つのフック94とを有する。
挿入部材88は、下面から左右の側面に連通する孔89を有し、該孔89に2つのフック94が配置されている。ロッド90を昇降させるシリンダ96は、箱部87の底面板に対して隙間なく固定されている。挿入部材88の横幅Dは給油口36の内径よりやや小径に設定されている。
2つのフック94は上方に延在する板であり、それぞれ左右対称に設定されている。フック94は、上部がやや外方へ突出する突出部94aと、長手方向に長い長孔94bと、下部の揺動孔94cとを有する。長孔94bの下部は外方へ向かってやや曲がっている。
挿入部材88の孔89における略中央高さには、左右対称の2つの固定支軸88aが突出している。移動部材92の上部には、左右対称の2つの移動支軸92aが突出している。固定支軸88a及び移動支軸92aは、図7の紙面における手前側に突出しており、固定支軸88aはフック94の長孔94bに挿入され、移動支軸92aはフック94の揺動孔94cに嵌合している。
外側板14をアウター治具18に載置するとき、シリンダ96によりロッド90は上方に移動させておく。このとき、2つのフック94は内方に傾斜し挿入部材88の横幅D内に収まる。外側板14をアウター治具18に載置すると、挿入部材88の上部及びフック94の上部は給油口36に挿入される。
シリンダ96は、後述する位置決め制御部134の作用下に前記電磁弁208を介して駆動され昇降又は下降する。また、上記のとおり電磁弁208はエアバルブ204を駆動する(図11参照)ことから、結果的に、ロッド90が下降するときには吸引ポンプ202も同時に吸引を開始することになり、ロッド90が上昇するときには吸引ポンプ202は停止する。
図7及び図8に示すように、箱部87の側面には、継手98を介して前記ホース200が接続されており、箱部87の内部空間は前記吸引ポンプ202(図1参照)に連通している。また、箱部87の内部空間は、挿入部材88の孔89と連通している。
このように、吸引ポンプ202は、位置決め機構44の挿入部材88を通って燃料タンク12内と連通することから、位置決め機構44は外側板14を固定する手段としての機能と、吸引ポンプ202に対する接続手段としての機能を兼用することができる。
図9に示すように、ロッド90を下降させると、移動部材92及びフック94も下降する。フック94は長孔94bに挿入された固定支軸88aによって案内され、外方へ傾斜する。フック94の突出部94aは給油口36の内径以上に張り出して孔89から突出し、さらに下降することで給油口36の端部に当接して外側板14を保持する。
図10に示すように、インナー治具20は、長尺な上板100と、該上板100の後端部に突出する延長棒102と、上板100の上面に設けられた取手104と、上板100の下面に固定され、内側板16の形状に適合した複数のナイロン材の押さえ板106とを有する。延長棒102の後端部及び最前方の押さえ板106aには連結レバー108が設けられている。それぞれの押さえ板106は、上板を中心として張り出した左右対称の形状であり、左右の端面又は下面が内側板16の形状と適合している。連結レバー108は、アウター治具18の前後に設けられた連結フック110(図2参照)に係合される。
内側板16における燃料排出口等の孔16a、16bには、溶接時におけるスパッタの進入を防ぐゴムパッキン(板材)109a及び109bを取り付ける。ゴムパッキン109a及び109bは孔16a及び16bを完全な気密状態に塞ぐことがなく、空気の流入が可能なようになっている。
図11に示すように、コントローラ10dは、溶接ロボット10cを制御する溶接ロボット制御部130と、治具用ロボット10bを制御する治具用ロボット制御部132と、位置決め機構44のロッド90を昇降させるとともにエアバルブ204を切り換え制御する位置決め制御部134と、8本のシリンダ28をそれぞれ制御する第1〜第8シリンダ制御部136、138、140、142、144、146、148、150とを有する。溶接ロボット制御部130及び治具用ロボット制御部132は、それぞれ図示しないモータドライバを介して溶接ロボット10c、治具用ロボット10bを動作させる。また、溶接ロボット制御部130及び治具用ロボット制御部132は、フィードバック信号によって、溶接ロボット10c、治具用ロボット10bの姿勢や各部の位置、速度を検出可能である。位置決め制御部134と位置決め機構44との間、及び第1〜第8シリンダ制御部136〜150と各シリンダ28との間には図示しない空気圧バルブが設けられており、該空気圧バルブの作用によってロッド90やシリンダ28が動作を行う。
また、コントローラ10dは、主制御部である溶接制御部152を有し、該溶接制御部152には、溶接ロボット制御部130及び治具用ロボット制御部132とデータの授受を行う溶接点判断部154が設けられている。溶接点判断部154は、第1〜第8シリンダ制御部136〜150に対して制御指令を与える。
位置決め制御部134は、前記のとおり電磁弁208を介してシリンダ96及びエアバルブ204の制御を行い、ロッド90の昇降と吸引ポンプ202を同期して動作させる。つまり、位置決め制御部134及び電磁弁208が、ロッド90の制御と吸引ポンプ202の制御とを兼用することができ、簡便でコンパクトな構成とすることができる。
吸引ポンプ202は、高速で噴出する流体の巻込み作用によってホース200から空気を吸い込む方式で、いわゆるエジェクタと呼ばれる方式の吸引ポンプである。つまり、流入ポート202aから流入した圧縮空気がサイレンサ202bを通り放出される際に、ホース200との接続点202cにおいてホース200から空気を吸い込むことができる。
吸引ポンプ202は、可動部がない構造で耐久性に優れ、しかも応答性がよく制御が容易である。また、圧縮空気を供給する空気圧源206としては一般的なエアーガン等の駆動源として使用されるコンプレッサを用いることができる。
次に、このように構成される溶接システム10を用いて自動二輪車の燃料タンク12の外側板14と内側板16とを溶接する方法について図12〜図15を参照しながら説明する。以下の手順は基本的にコントローラ10dが行い、一部のセッティング作業を作業員が行うようにしている。
まず、図12のステップS1において、アウター治具18のクランプアーム26を開く(図5参照)とともにロッド90(図7参照)及びフック94を上昇させておく。この状態において、作業員は、燃料タンク12の外側板14を給油口36を下に向けた状態で下方支持部材22の上に載置する。このとき、給油口36に位置決め機構44の挿入部材88を挿入して外側板14を載置する。フック94は上方に変位させておくことにより給油口36の内径より狭い幅に設定されるので、フック94と給油口36が干渉することがない。また、挿入部材88の横幅Dは給油口36の内径よりやや狭く設定されているので、給油口36に挿入部材88の上部を挿入することによってアウター治具18に対する外側板14との位置を簡便かつ正確に設定することができる。
次に、ステップS2において、燃料タンク12の内側板16を外側板14の上部に載置する。このとき、外側板14の内方へ狭まった端部15と内側板16の周縁の端部とが略重なり合うように載置する。この後、内側板16の上部にインナー治具20を載置する。
内側板16を外側板14に載置することにより、燃料タンク12の基本形状が形作られる。また、内側板16の孔16a及び16b(図10参照)は、ゴムパッキン109a及び109bにより塞がれていることから、燃料タンク12は閉空間12a(図3参照)を形成する。ただし、閉空間12aは完全に密封された空間ではなく、ゴムパッキン109a及び109bの部分及び、内側板16と外側板14との接触部120(図14参照)から空気の流入が可能な略閉空間となっている。
また、閉空間12aは給油口36(図7参照)及び該給油口36に挿入された挿入部材88の孔89を介して箱部87と連通している。従って、閉空間12aの内部の空気は、箱部87に接続されたホース200を介して吸引ポンプ202により吸引可能である。
次に、ステップS3において、位置決め制御部134の作用下に、電磁弁208を駆動し位置決め機構44におけるシリンダ96のロッド90を下降させ、移動部材92及び2つのフック94を下降させる。2つのフック94は下降するに従って外側に傾斜し、突出部94aと給油口36の端部とが当接する。これにより外側板14はアウター治具18に対して堅固に固定される。
さらに、このステップS3においては、電磁弁208が駆動されることにより、エアバルブ204が切り換えられて吸引ポンプ202が動作し、ホース200を介して燃料タンク12の閉空間12a内の空気が吸引される。これにより、ゴムパッキン109a及び109bの部分及び、内側板16と外側板14との接触部120から空気が閉空間12a内に流入し、さらにホース200を通って吸引ポンプ202から排出される。この際、閉空間12aは、内側板16の孔16a、16bがゴムパッキン109a及び109bによって略覆われていることからやや負圧となり、内側板16は外側板14に対する浮き上がりが防止される。
次に、ステップS4において、8つの各シリンダ28を付勢することによりクランプアーム26を閉じ、ストッパ26bをベース板46の上面に当接させる。このストッパ26bによりクランプアーム26の位置が決定される。クランプアーム26が閉じると、各アタッチメント24の先端部である当接部68は、外側板14に当接する。このとき、当接部68はスプリング64を適度に圧縮しながら外側板14に当接するのでスプリング64の圧縮量に応じて外側板14を押圧することになる。この押圧力は調整ナット60又はつまみ82の回転により調整可能であり、予め適度な押圧力となるように作業員が調整しておくとよい。
アタッチメント24の当接部68が外側板14を保持することにより、外側板14の位置が設定されるので、例えば、外側板14の自重による撓みを矯正できる。また、8本のクランプアーム26は、4本ずつ左右対称に配置されているので、燃料タンク12をバランス良く保持することができる。
また、当接部68は、ボール66を基準にして傾動可能な構造となっているので、先端面が外側面に対して片当たりすることなく、確実に当接する。
次に、ステップS5において、作業員は、インナー治具20の両端部に設けられている連結レバー108を連結フック110に係合する。インナー治具20の押さえ板106は内側板16に適合する形状なので、内側板16は外側板14に対して正確に位置決めされて固定される。
次に、ステップS6において、外側板14と内側板16とを溶接ロボット10c(図1参照)により溶接を開始する。
このとき、溶接によって熱せられた空気は閉空間12a内に滞留することがなく、箱部87及びホース200を介して吸引ポンプ202によって吸引される。従って、外側板14及び内側板16の温度上昇が抑止されると共に、閉空間12aの温度上昇による内圧上昇が抑制され、溶接時のブローホールの発生を抑止することができる。ここでいう、ブローホールとは気孔とも呼ばれるものであり、ウォームホール、ピンホール又はピット等を含む意味である。
また、空気は内側板16と外側板14との接触部120の微小な隙間を流れることから、溶接線(図15参照)Vに沿う部分から重点的に熱を除去することができ、溶接による熱歪みを抑制することができる。
一方、溶接方法は、溶接線(図15参照)Vに沿って連続的な溶接が行われる溶接方法であって、TIG(inert-gas tungsten-arc welding)溶接、MIG(inert-gas metal-arc welding)溶接等、種々の溶接方法を採用することができる。
図13の溶接順序を表す点Q1〜Q12で示すように、溶接は燃料タンク12に対して左右2回行う。点Q1〜Q12はそれぞれ溶接線V上の点であり、このうち点Q1は開始点であり、点Q6は一時停止点であり、点Q7は再開始点であり、点Q12は終了点である。また、点Q2〜Q6及び点Q8〜Q11は、それぞれ近傍に配置されているクランプアーム26の有する前記アタッチメント24と燃料タンク12との当接点P(図14及び図15参照)と最も接近した溶接線V上の基準点である。
燃料タンク12の中心線上であって、最も前方の点Q1から溶接を開始し、順に点Q2〜Q6へと溶接を行う。点Q6は、燃料タンク12の中心線上であって、最も後方の点である。点Q6まで溶接を行った後、一度溶接を中断して点Q7に移動する。点Q7は、点Q1の近傍の点であり、重ね溶接部ができるような箇所に設定されている。点Q7から再度溶接を開始し、順に点Q7〜Q12へと溶接を行う。点Q12は点Q7の近傍の点であり、重ね溶接部ができるような箇所に設定されている。このような経路の溶接は、溶接ロボット10c(図1参照)の動作によって行われるが、治具用ロボット10b(図1参照)が協動しながら溶接を行うようにしてもよい。
次に、図13に示す順序に従って溶接を行う詳細な方法について説明する。
すなわち、図12のステップS7において、溶接線Vに沿って溶接を行う。例えば、点Q1から点Q2へ向けて溶接を行うとき、図14及び図15に示すように、内側板16の端部と外側板14との接触部120に沿って電極122(又はアーク等)を移動させて溶接を行う。接触部120には溶接ビード124が形成されて内側板16と外側板14とが溶接されることになる。
ところで、溶接時の溶接点Mは高温となって溶融するので溶融に伴う変形が生じる。特に、ワークが拘束された状態であると、溶融部が冷却されて凝固する際に、変形が許容されずに内部に歪み(熱歪み)を持った溶接ビード124が形成されることになる。このような熱歪みを有する溶接ビード124はクラックを発生することがある。
溶接治具10aを用いた溶接においては、熱によって溶接ビード124が形成されて溶接部が膨張する場合、外側板14は矢印A0で示されるように、外方に向かって押し出されるようにして変形する。このとき、アタッチメント24の当接部68と当接している当接点Pは矢印A0に応じて力A1を受ける。この力A1は、矢印A0の向き、大きさ及び当接点Pの位置によって決定され、略外方へ向かう力となる。当接点Pは力A1によって当接部68を介してスプリング64を圧縮させる。力A1が小さいときにはスプリング64の圧縮量は小さく、力A1が大きいときにはスプリング64の圧縮量は大きい。
このようにして、当初の当接点Pは、スプリング64が圧縮されることによる弾発力と力A1とが釣り合う位置Pxまで変位することができる。従って、アタッチメント24の作用によって、溶接後の高温時に、溶接ビード124は熱歪みが吸収されながら凝縮することとなり、冷却後の溶接ビード124に含まれる熱歪みは非常に小さくなる。
また、当接点Pと位置Pxとの距離は微少量であるから、この距離が寸法誤差として不都合を生じることはない。
図14においては、溶接ビード124の形成によって膨張する方向を示す矢印A0を外側板14における端部の面の向きと略一致する向きとして図示しているが、この矢印A0の方向はいかなる方向でも熱歪みを吸収することができる。つまり、矢印A0が外方に向いているときには、その向きと大きさに応じてアタッチメント24のスプリング64が圧縮されて熱歪みを吸収することができる。
また、矢印A0が内方に向いているときには、溶接ビード124が収縮しながら形成される場合であり、アタッチメント24がこの収縮変形を拘束することはない。
さらに、このステップS7において、溶接点判断部154は、溶接ロボット制御部130及び治具用ロボット制御部132から供給されるデータに基づいて、溶接が行われている溶接点M(図15参照)の位置を判断する。
次に、ステップS8において、溶接点判断部154は、溶接点Mの位置と、基準点(例えば点Q2)との距離L0を算出し、この距離L0と予め設定された距離L1との比較を行う。距離L0が距離L1より小さいときにはステップS7へ戻り溶接を続行する。距離L0が距離L1より大きいとき、例えば、図13における溶接点Mが、点Q2から距離L0の点Bを越えたときにはステップS9へ移る。
ステップS9においては、溶接点判断部154は、対応する開閉機構47のシリンダ28に指令を出してクランプアーム26を開き、アタッチメント24を燃料タンク12から離間させる。例えば、図13に示すように点Q2に向かって溶接を行っているときには、この点Q2に対応するシリンダ28を制御する第1シリンダ制御部136に指令を与え、点Q2に対応するアタッチメント24のみを開く。
アタッチメント24によって外側板14を保持しているときには、スプリング64によって熱歪みを吸収することができるが、スプリング64の弾発力によって多少の拘束力があり、この拘束力に応じた弱い熱歪みが発生する可能性がある。このステップS9においては、アタッチメント24を外側板14から離間させることによって拘束力がなくなり、熱歪みの発生をさらに抑止することができる。
なお、アタッチメント24を離間させるタイミングが過度に早いと外側板14を保持するという本来の作用がなくなることとなるので、距離L0を適切な値に設定する必要がある。実際上、距離L0は20[mm]以下の値とすることが好ましい。距離L0を20[mm]と設定し、溶接点Mが点Q2から距離L0である20[mm]の点に達してアタッチメント24を離間させたとき、点Q2から25[mm]程度の箇所は溶接がすでに完了し、略凝固している。従って、アタッチメント24が離間しても、外側板14の位置がずれてしまうことはない。また、溶接が略完了している箇所についてのみアタッチメント24を離間させるので、燃料タンク12を保持する上での左右のバランスが崩れることがない。
次に、ステップS10において、溶接点Mが点Q6に達したか否かを判断する。溶接点Mが点Q6に達した場合、溶接を一度中断して点Q7へ移動し(ステップS11)、この後ステップS6へ戻る。
次に、ステップS12において、溶接点Mが点Q12に達したか否かを判断する。溶接点Mが点Q12に未達の場合はステップS7へ戻る。溶接点Mが点Q12に達した場合は溶接を終了する(ステップS13)。
溶接を終了した後、ステップS14において、位置決め機構44のロッド90を上昇させて燃料タンク12を開放するとともに吸引ポンプ202による閉空間12a内の空気の吸引を終了する。つまり、前記ステップS3とは逆に、電磁弁208の作用下にシリンダ96のロッド90を上昇させるとともにエアバルブ204を切り換え、吸引ポンプ202を停止させる。
この後、作業員は連結レバー108を解除してインナー治具20を取り外し、さらに溶接の終了した燃料タンク12を取り外す(ステップS15)。
前記ステップS7、S8では、溶接点Mと基準点(例えば点Q2)との位置関係をリアルタイム処理によって判断する例を示したが、この位置関係の判断は、例えば、基準点と溶接ロボット10cの姿勢とを予め関連付けておき、溶接ロボット10cが所定の姿勢になったときにアタッチメント24を離間させるようにしてもよい。また、溶接の開始時からの計時処理により、所定時間後にアタッチメント24を順次動作させるようにしてもよい。
上述したように、本実施の形態に係る溶接システム10によれば、溶接点Mが溶接線Vに沿って移動する際に、溶接点Mが接近する順に、燃料タンク12からアタッチメント24を離間させるので、燃料タンク12の外側板14の拘束力がなくなり、溶接による熱歪みの影響を軽減し、クラックの発生を抑止することができる。結果として、燃料タンク12の歩留まりを向上させることができる。
また、アタッチメント24は、スプリング64を介して燃料タンク12を保持するので、アタッチメント24が燃料タンク12を保持している最中にも溶接による熱歪みの影響を低減させることができる。
さらに、溶接を行っている間は、吸引ポンプ202により燃料タンク12が形成する閉空間12a内の空気を吸引することから、閉空間12a内に熱が滞留することがなく、閉空間12a、外側板14及び内側板16の温度上昇による内圧上昇を抑制することができる。従って、溶接による熱歪みの影響を一層軽減させ、ブローホールの発生を抑止することができる。空気を吸引するために用いられる機器の基本的な構成は、エアバルブ204と吸引ポンプ202のみの簡便でコンパクトな構成でありながら、確実に閉空間12a内の熱を除去することができる。また、エアバルブ204及び吸引ポンプ202の制御は、燃料タンク12を固定するためのロッド90を制御するための位置決め制御部134が兼用して制御可能であり、専用の制御手段が不要である。
さらにまた、アタッチメント24は、外側板14の端部15の外面と内側板16の端部の内面とを重ね合わせた状態で保持して溶接を行うので、溶接の終了した燃料タンク12にはフランジ部がない。従って、アメリカンタイプ等の美観が必要とされる自動二輪車の燃料タンクとして好適である。
また、上記の説明では、エアバルブ204及び吸引ポンプ202は、位置決め制御部134及び電磁弁208の作用下においてシリンダ96のロッド90と同期するように制御される例について説明したが、ロッド90の昇降と吸引ポンプ202の動作を個別に制御してもよい。例えば、エアバルブ204を溶接制御部152(図11参照)の制御下において、電磁弁208とは別の電磁弁を用いてエアバルブ204を切り換え、吸引ポンプ202を溶接と同期するように前記ステップS6〜S13の間のみ駆動させてもよい。この場合、溶接を行っていないときには閉空間12aから空気を吸引することがなく、空気圧源206の仕事量を抑え、省エネルギー化を図ることができる。
なお、上記の説明では、8本のクランプアーム26を備えるアウター治具18によって外側板14を保持する例について示したが、例えば、図16に示すように、左右から複数の保持部材300で弾性的に保持するアウター治具(第1保持治具)302を用いてもよい。この場合、上記の説明と同様に、溶接時には給油口36からホース200を介して吸引ポンプ202により燃料タンク12内の空気を吸引するとよい。
また、上記の説明では、ワークとして自動二輪車の燃料タンク12の溶接を行う例について説明したが、本実施の形態に係る溶接システム10は、燃料タンク12以外にも種々の形状のタンクに対して適用可能であることはもちろんである。
本発明に係る溶接システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至ステップを採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る溶接システムの概略ブロック図である。 溶接治具と自動二輪車の燃料タンクの斜視図である。 溶接治具と自動二輪車の燃料タンクの正面断面図である。 溶接治具と自動二輪車の燃料タンクの一部省略側面図である。 シリンダ、クランプアーム、アタッチメント及びその周辺部を示す正面図である。 アタッチメントの断面図である。 フックを上昇させた状態の位置決め機構の正面図である。 位置決め機構が設けられた箱部及び該箱部の側面に設けられた継手及びホースを示す斜視図である。 フックを下降させた状態の位置決め機構の正面図である。 インナー治具、内側板及び外側板の斜視図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る溶接システムを用いて溶接を行う方法を示すフローチャートである。 溶接の経路を示す模式図である。 アタッチメントにより外側板を押圧しながら溶接を行う様子を示す模式図である。 溶接線、当接点、基準点及び溶接点を示す模式図である。 左右から複数の保持部材で保持するアウター治具によって燃料タンクを保持する状態を示す斜視図である。 フランジ部を有する燃料タンクの斜視図である。
符号の説明
10…溶接システム 10a…溶接治具
10b…治具用ロボット 10c…溶接ロボット
10d…コントローラ 12…燃料タンク
14…外側板 16…内側板
16a、16b…孔 18、302…アウター治具
20…インナー治具 22…下方支持部材
24…アタッチメント 26…クランプアーム
28、28b、96…シリンダ 36…給油口
44…位置決め機構 50…筒体
84…エンドストッパ 87…箱部
88…挿入部材 89…孔
90…ロッド 94…フック
94a…突出部 94b…長孔
94c…揺動孔 98…継手
106、106a…押さえ板 108…連結レバー
109a、109b…ゴムパッキン 110…連結フック
120…接触部 200…ホース
202…吸引ポンプ 202a…流入ポート
202b…サイレンサ 202c…接続点
204…エアバルブ 206…空気圧源
208…電磁弁
B、Q1〜Q12…点 L0、L1…距離
M…溶接点 P…当接点
V…溶接線

Claims (7)

  1. 第1の金属板と第2の金属板とを溶接してタンクを形成する溶接システムにおいて、
    前記第1の金属板と第2の金属板とが接する部分を溶接する溶接手段と、
    前記第1の金属板に設けられた第1孔に接続され、前記第1の金属板と前記第2の金属板とにより構成される空間内から空気を吸引して該空間内を減圧し、前記第1の金属板又は前記第2の金属板に設けられた第2孔から外気を該空間内に流入させる吸引ポンプと、
    を有することを特徴とする溶接システム。
  2. 請求項1記載の溶接システムにおいて、
    前記タンクは、左右から弾性体を介して前記第1の金属板を支持する複数のアタッチメントを有する第1保持治具と、
    前記第2の金属板の形状に合わせた位置決め部材からなる第2保持治具と、
    により保持されることを特徴とする溶接システム。
  3. 請求項1記載の溶接システムにおいて、
    前記吸引ポンプは、前記第1孔に挿入されて前記第1の金属板を固定する固定具に接続されていることを特徴とする溶接システム。
  4. 請求項3記載の溶接システムにおいて、
    前記吸引ポンプは、前記第1の金属板を固定及び開放させるアクチュエータと同期して空気を吸引するように制御されることを特徴とする溶接システム。
  5. 請求項1記載の溶接システムにおいて、
    前記吸引ポンプは、溶接と同期して空気を吸引するように制御されることを特徴とする溶接システム。
  6. 請求項1記載の溶接システムにおいて、
    前記第1の金属板と第2の金属板とが略閉空間を構成するように、前記第2孔を空気流入可能なように覆う板材を有することを特徴とする溶接システム。
  7. 請求項1記載の溶接システムにおいて、
    前記吸引ポンプは、流体の巻込み作用により空気を吸引するエジェクタ方式のポンプであることを特徴とする溶接システム。
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