JP4335823B2 - 接触端子モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、クレジットカード、電子マネーカード、キャッシュカード、ID(IDentification:個人認証)カード等に利用されるICカードに装着される接触端子モジュールに関するものである。
従来、ICカードは、IC(Integrated Circuit:半導体集積回路)チップが内装されており、磁気カードに比べて記録容量が多い、偽造されにくい等の観点から、金融系のカードを中心に様々な分野で使用されている。このICカードには、大別して「接触式」のものと「非接触式」のものとの2種類がある。接触式のICカードとは、該ICカードの表面に設けられた接触端子を経由してICチップに記録されたデータを端末が取得するものである。一方、非接触式のICカードとは、該ICカードに内蔵されたアンテナを経由し、ICチップに記録されたデータを端末が電波を利用した交信により取得するものである。そして近年は、接触式としても非接触式としても使用することが可能なICカード、いわゆるコンビカードも提供されている。
さて、上記のようなICカードのうち、接触式のカードとコンビカードにおいては、接触端子を経由して端末にデータを取得させる必要があることから、該接触端子を備える接触端子モジュールが装着されている。この種の接触端子モジュールとしては、例えば特許文献1に記載のICカード用プリント配線板がある。このICカード用プリント配線板は、基材である本体と、該本体の表面に設けられた接触端子である外部接点端子と、該外部接点端子とICチップとを導通させるべく該本体の表面及び裏面に設けられた配線パターンとを備えている。この本体は、紙フェノール、紙エポキシ等の複合材料、トリアジン変性樹脂、ポリイミド樹脂フィルム等からなるリジッド、あるいはフレキシブル基板等が使用されるとともに、打ち抜きを行うことによって表面及び裏面の間を貫通する導通孔が設けられている。そして、メッキ、レジスト形成、エッチング等によって配線パターンを形成する際、該導通孔に金属材料が流れ込むことにより、その導通孔内の金属材料を介して本体の表面及び裏面の間で導通可能とされている。
特開平5−13935号公報
ところが、上記接触端子モジュールにおいては、本体である基材の表面と裏面とで各個別に配線パターンを形成する必要があり、製造が煩雑なものとなっていた。また、接触端子モジュールは、ICカードを構成するカード本体に対して接着等により装着されるが、この接着時において、前記導通孔から接着剤が漏出し、接触端子が汚れてしまうおそれがあり、該接触端子の汚れを除去するべく製造が煩雑になるという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、簡易に製造することができる接触端子モジュールを提供することにある。
請求項に記載の接触端子モジュールの発明は、ICチップを内蔵するICカードに装着され、基材と、該基材の表面に設けられる接触端子と、前記基材の裏面に設けられて前記ICチップに接続されるボンディングパッドと、前記接触端子及び該ボンディングパッドの間を導通する導通部とを備える接触端子モジュールであって、絶縁材料製のテープ基材の一面にのみ導電材料製の導体箔が配設されてなるキャリアテープが表裏に折り返されることによって形成されたものであり、前記導体箔を挟み込むように前記テープ基材のみが折り返されて前記基材が形成されるとともに、前記テープ基材には前記基材を形成した場合に前記接触端子及び前記ボンディングパッドのそれぞれと対応する位置に第1透孔及び第2透孔が設けられており、該第1透孔から前記導体箔が露出されて前記接触端子が形成され、該第2透孔から前記導体箔が露出されて前記ボンディングパッドが形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、キャリアテープを表裏に折り返すのみで接触端子等を形成することが可能である。このキャリアテープは、テープ基材の一面にのみ導体箔が配設されてなるものであり、基材の表面と裏面とで各個別に配線パターンを形成する必要はない。また、第1透孔及び第2透孔は、導体箔を露出させるために使用されるものであり、接触端子等が形成された状態で第1透孔及び第2透孔は、導体箔及びテープ基材を折り返してなる基材の裏面あるいは表面によって塞がれている。このため、ICカードを構成するカード本体への接触端子モジュールの装着時において、接触端子の接着剤による汚れを抑制することができる。従って、接触端子モジュールを簡易に製造することができる。
請求項に記載の接触端子モジュールの発明は、ICチップ及び電子部品を内蔵するICカードに装着され、基材と、該基材の表面に設けられる接触端子と、前記ICチップと前記電子部品を接続するべく前記基材の裏面に設けられた接続端子と、前記ICチップと前記接触端子を接続するべく前記基材に透設されたボンディングホールとを備える接触端子モジュールであって、絶縁材料製のテープ基材の一面にのみ導電材料製の導体箔が配設されてなるキャリアテープが表裏に折り返されることによって形成されたものであり、前記テープ基材が折り返されて前記基材が形成されるとともに、該テープ基材には前記基材を形成した場合に前記ボンディングホールと対応する位置に第1挿通孔及び第2挿通孔が該テープ基材の折り返される部位を基準として対称に設けられており、前記テープ基材の折り返される部位を境界として前記導体箔である第1導体箔及び第2導体箔が断続して設けられるとともに、第1導体箔は前記第1挿通孔を塞ぐ位置に配設され、第2導体箔は第2挿通孔を避ける位置に配設されており、前記第1導体箔から前記接触端子が形成され、前記第2導体箔から前記接続端子が形成され、前記第1挿通孔及び第2挿通孔からボンディングホールが形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、キャリアテープを表裏に折り返すのみで接触端子等を形成することが可能である。このキャリアテープは、テープ基材の一面にのみ導体箔が配設されてなるものであり、基材の表面と裏面とで各個別に配線パターンを形成する必要はない。また、第1挿通孔及び第2挿通孔によって形成されるボンディングホールは、基材の表面において、第1導体箔によって形成される接触端子によって塞がれている。このため、ICカードを構成するカード本体への接触端子モジュールの装着時において、接触端子の接着剤による汚れを抑制することができる。従って、接触端子モジュールを簡易に製造することができる。
本発明によれば、接触端子モジュールを簡易に製造することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を接触式のICカード用の接触端子モジュールに具体化した第1実施形態を図面に基づいて説明する。
まずはじめに、接触式のICカードの構造について、図1に従って説明する。
図1に示すように、接触式のICカード10は、カード本体11を備えている。このカード本体11は、例えばポリ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂から薄板状に形成されており、その表面11aには模様、文字等が印刷されている。カード本体11の表面11aにおいて、所定位置(図1中で左斜め上)には、凹部12が形成されている。そして、この凹部12に接触端子モジュール13が収容されることにより、該接触端子モジュール13がICカード10に装着されている。なお、接触端子モジュール13は、凹部12の内底面に塗布された接着剤14によってカード本体11に接着されている。
次に、接触端子モジュール13の構造について説明する。なお、図2(a)は接触端子モジュール13を表面から見た状態を示す平面図であり、(b)は接触端子モジュール13を裏面から見た状態を示す平面図であり、(c)は接触端子モジュール13の断面図である。
接触端子モジュール13は、横長四角形状をなす基材15を備えている。この基材15の表面15aにおいて、両側部(図2(a)中で左右両側部)には、それぞれ複数(本実施形態では各4つずつで合計8つ)の接触端子16が設けられている。これら接触端子16は、それぞれ略横長四角形状をなすように形成されている。一方、基材15の裏面15bにおいて、該基材15の幅方向の中央には、該裏面15bを両側(図2(b)中で左右両側)に分割する分割線17が設けられている。また、基材15の裏面15bにおいて、中央には、該分割線17の両側に複数(本実施形態では一側に4つずつで合計8つ)のボンディングパッド18が設けられている。
基材15には、各接触端子16と各ボンディングパッド18とをそれぞれ導通させるべく、導通部としての配線パターン19が、該基材15の表面15aから裏面15bにわたって連続するように設けられている。基材15の裏面15bの中央において、ボンディングパッド18が設けられた位置(図2(b)中で鎖線により囲まれた位置)には、ICチップ20が配置されるようになっている。そして、ICチップ20が配置された場合、接触端子モジュール13は、接触端子16とICチップ20とを、ボンディングパッド18及び配線パターン19を介して電気的に接続するようになっている(図4参照)。なお、本実施形態のICチップ20は、いわゆるフリップチップ型のものであり、その入出力端子上に複数のバンプ21を有している。これらバンプ21は、接触端子モジュール13とICチップ20とを電気的に接続する場合、各ボンディングパッド18にそれぞれ接触される。
上記接触端子モジュール13は、キャリアテープ22から形成される。次いで、このキャリアテープ22の構造について説明する。なお、図3はキャリアテープ22を表面から見た状態を示す平面図である。
キャリアテープ22は、横長四角形状をなすテープ基材23を備えている。このテープ基材23の表面23aには、該テープ基材23の長手方向の中央を基準に対称位置となるように、複数対(本実施形態では4対で合計8つ)の導体箔24が配設されている。また、特に図示はしないが、テープ基材23の裏面には、何も設けられておらず、キャリアテープ22は、その一面(表面23a)にのみ導体箔24が設けられた構成とされている。
前記テープ基材23は、その長手方向の幅長が、前記基材15の長手方向の幅長の2倍とされている。また一方、テープ基材23の短手方向の幅長は、前記基材15の短手方向の幅長と同一長さとされている。そして、前記基材15は、このテープ基材23の両側部23bを該テープ基材23の裏面へ折り返すことによって形成されている。なお、前記基材15の裏面15bで前記分割線17は、このテープ基材23の両側縁(図3中で左右両側縁)が該テープ基材23の裏面で突き合わされることによって形成されたものである。そして、テープ基材23の中央部の表面23aによって前記基材15の表面15aが形成され、両側部23bの表面23aによって前記基材15の裏面15bが形成されることとなる。
テープ基材23は、前記基材15を形成するという観点から、絶縁材料で形成されている。また、テープ基材23の両側部23bを折り返して前記基材15を形成するという観点から、この絶縁材料には、折り曲げ可能な材料を使用することが好ましい。このような絶縁材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン、ポリイミド(PI)等が挙げられる。本実施形態では、折り曲げやすく、また折り曲げた場合に割れたり等しづらいという観点から、PETが使用されている。また、PETは、この種の絶縁材料として従来使用されるガラスエポキシ等に比べ、材料費が安く、低コストでキャリアテープ22を提供できるようになる。さらに、PETは、ガラスエポキシ等に比べて軟らかく、キャリアテープ22の外形打ち抜き処理、切断処理等に際して、粉塵の発生が少なく、使用後の廃材はリサイクル性にも優れる。
なお、この種の絶縁材料として従来使用されるガラスエポキシ、紙フェノール、紙エポキシ等の複合材料は、テープ基材23の材料として、あまり好ましいものではない。すなわち、このような複合材料は、概して強度が高くなり、基材15を形成するべく折り曲げた際に割れてしまうおそれがある。また一方、PETは、このような複合材料に比べ、その厚みを薄くすることができるという利点も有する。例えば、一般にガラスエポキシで基材15を形成する場合、その厚みは複合材料であるが故に約100μmとなる。これに対して、PET製のテープ基材23の場合、その厚みが約25μmで必要十分な強度を得ることができ、該テープ基材23から基材15を形成しても、その厚みは約50μmであり、ガラスエポキシの約半分である。このように、基材15を薄く形成することにより、接触端子モジュール13の薄型化を図ることも可能である。接触端子モジュール13が薄型化された場合、例えば大容量で大型の(厚手の)ICチップ20であっても、カード本体11の設計変更を行うことなく実装可能になる等の利点を有する。
前記導体箔24は、前記接触端子16、前記ボンディングパッド18及び前記配線パターン19を一体化した形状に形成されている。そして、前記接触端子16、前記ボンディングパッド18及び前記配線パターン19は、前記テープ基材23とともに、導体箔24を該テープ基材23の裏面へ折り返すことによって形成されている。すなわち、接触端子モジュール13は、テープ基材23及び導体箔24からなるキャリアテープ22を所定サイズに切断した後、該キャリアテープ22の両側部が表裏に折り返されることによって形成されたものである。従って、従来の接触端子モジュールのように基材の表面及び裏面のそれぞれで各個別に配線パターンを形成せずともよく、この従来の接触端子モジュールに比べ、本実施形態の接触端子モジュール13は、その製造が簡略化されている。
導体箔24は、前記接触端子16等を形成するという観点から、導電材料によって形成されている。また、導体箔24を折り返して前記接触端子16等を形成するという観点から、この導電材料には、折り曲げ可能な材料を使用することが好ましい。このような導電材料としては、可撓性、剛性等に優れるアルミニウム、ニッケル等が挙げられる。本実施形態では、導電性が高く、折り曲げやすく、また折り曲げた場合に切断等されづらいという観点から、アルミニウムが使用されている。そして、アルミニウムを使用する場合、その外面には耐食性処理及び耐磨耗性処理を施すことが好ましい。このように、外面に耐食性処理および耐磨耗性処理が施されたアルミニウムが使用されることで、金、銀、パラジウム等の貴金属からなる高価な(コストが嵩む)導体箔を使用せずとも、さらには貴金属によるメッキを導体箔の外面に施さずとも、キャリアテープ22を低コストで提供することができるようになる。なお、ニッケルは、アルミニウムに比べて硬いが、元々耐食性、耐磨耗性の効果が高いため、耐食性処理及び耐磨耗性処理を施す必要がないという利点を有する。
また、本実施形態の導体箔24は、金型を使用したプレス成形により、金属製の薄板を打ち抜き切断することによって形成されている。すなわち、各導体箔24は、メッキ、印刷(プリント)、エッチング等によって形成されたものではなく、プレス成形によって簡易に形成されたものである。従って、メッキ装置等のような大がかりな設備は必要なく、また製造時間の短縮化も図ることができる。そして、導体箔24は、プレス成形によって形成された後、テープ基材23の表面に塗布された接着剤(図示略)によって接着されている。このため、大がかりな設備を使用せずとも、テープ基材23及び導体箔24からなるキャリアテープ22を簡易かつ迅速に形成することができるようになる。なお、この接着剤には、紫外線硬化型接着剤が使用される。
次に、ICカード10の作用について説明する。
ICカード10は、キャリアテープ22から接触端子モジュール13を形成した後、該接触端子モジュール13をカード本体11の凹部12に接着して形成される。まず、キャリアテープ22の形成においては、上述したようにプレス成形してなる導体箔24をテープ基材23の表面23aに接着するのみであり、至極単純かつ簡易である。一方、接触端子モジュール13の形成においては、キャリアテープ22の両側部23bを表裏に折り返すのみであり、これもまた至極単純かつ簡易である。従って、接触端子モジュール13の形成は、簡易かつ短時間で行われる。
さて、ICカード10の製造においては、まずバンプ21とボンディングパッド18とが対応位置となるように、ICチップ20上に接触端子モジュール13を配置して、ICチップ20と接触端子モジュール13とを接合する。その後、凹部12の内底面に接着剤14を塗布し、接触端子モジュール13を凹部12内に配置して押圧する。このとき、接触端子モジュール13には、ボンディングホール等のような穴が形成されていないため、接着剤14が接触端子16の表面に漏れ出し、該接触端子16が汚れることを抑制することが可能となる。そして、接着剤14が硬化されることにより、接触端子モジュール13がカード本体11に接着され、ICカード10が製造される。
このICカード10においては、ICチップ20に記録されたデータを端末が取得するとき、図4に示すように、端末のリーダー端子25が接触端子16等に接触される。このとき、接触端子16等は、導体箔24を折り曲げて形成されたものであり、その端縁24aは曲面状をなしている。従って、端縁24aのリーダー端子25に対する抵抗が低減されており、リーダー端子25の接触による接触端子16等の摩耗が抑制される。さらに、リーダー端子25が該端縁24aに接触せず、接触端子16等に直接的に接触する場合であっても、接触端子16等を形成する導体箔24はプレス成形によって得られたものであることから、その周縁角部が面取されている。従って、リーダー端子25の接触による接触端子16等の摩耗が抑制される。なお、従来の接触端子であれば、該端縁は角形状(いわゆる絶壁状)をなしており、リーダー端子25が接触というよりは「衝突」することにより、接触端子の摩耗が進行する。
前記第1実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第1実施形態の接触端子モジュール13によれば、キャリアテープ22の両側部を表裏に折り返すという、極めて単純かつ簡易な方法で接触端子16等を形成することができる。また、キャリアテープ22を折り曲げて得られた接触端子モジュール13には、その裏面15bから表面15aまで貫通する穴は存在していない。このため、接触端子モジュール13のカード本体11への接着時に接着剤14が表面15aへ漏出することがなく、接触端子16から接着剤14を拭き取る等の煩雑な作業も必要ない。従って、接触端子モジュール13を極めて簡易に製造することができる。
・ また、テープ基材23をPET製としたことにより、キャリアテープ22を折り返す際、その折返部でテープ基材23が割れることを抑制することができる。
・ また、導体箔24をアルミニウム製としたことにより、接触端子16とICチップ20との導通を好適に維持しつつ、キャリアテープ22を折り返しやすくすることができる。
・ また、キャリアテープ22は、テープ基材23の表面23aに、プレス成形によって得られた導体箔24を接着して形成されたものであり、その形成は極めて単純かつ簡易であり、該テープ基材23の表面23aのみ加工するのみで終了する。従って、大がかりな設備等を必要とすることなく、テープ基材23及び導体箔24からなるキャリアテープ22を簡易かつ安価に製造することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を接触式のICカード用の接触端子モジュールに具体化した第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この第2実施形態においては、前記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図5(a)〜(c)に示すように、第2実施形態の接触端子モジュール13は、各接触端子16、各ボンディングパッド18及び配線パターン19が基材15の表面15aと裏面15bの間に挟み込まれて構成されている。すなわち、各接触端子16は、基材15の表面15aに形成された第1透孔31から外部に露出されている。一方、各ボンディングパッド18は、基材15の裏面15bに形成された第2透孔32から外部に露出されている。
図6に示すように、当該接触端子モジュール13のキャリアテープ22においては、テープ基材23の長手方向の中央を境界として、一側部23c(図6中で右側部)が基材15の表面15aを形成することとなる。この一側部23cにおいて、長手方向の両側部には、導体箔24の一端部を露出させて前記接触端子16を形成するための前記第1透孔31が透設されている。一方、該テープ基材23の他側部23d(図6中で左側部)は、基材15の裏面15bを形成することとなる。この他側部23dにおいて、中央部には、導体箔24の他端部を露出させて前記ボンディングパッド18を形成するための前記第2透孔32が形成されている。そして、テープ基材23の一側部23cの表面を他側部23dの表面に重ね合わせるようにして、キャリアテープ22が二つ折りされることにより、接触端子モジュール13が形成される。
なお、図6中において、導体箔24は、他側部23dの表面23aに接着されている。ただし、導体箔24は、必ずしも他側部23dの表面23aに接着する必要はなく、一側部23cの表面23aに接着してもよい。
さて、当該接触端子モジュール13は、導体箔24をテープ基材23で挟み込むように、キャリアテープ22を二つ折りして表裏に折り返すという、至極単純かつ簡易な方法で形成される。また、形成された接触端子モジュール13においては、第1透孔31及び第2透孔32は、基材15を貫通する穴とはなっておらず、接着剤の漏出が抑制される。
図7に示すように、当該接触端子モジュール13の接触端子16の周縁には、該接触端子16の表面よりも基材15の表面15aがリーダー端子25へ向かって突出しており、該周縁に段差部33が形成されている。そして、リーダー端子25は、まず基材15の表面15aに接触し、その後、段差部33を通って接触端子16の表面へ接触される。従って、接触端子16の周縁にリーダー端子25が接触することが抑制され、該接触端子16の摩耗が抑制される。
前記第2実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第2実施形態の接触端子モジュール13によれば、キャリアテープ22を二つ折りして表裏に折り返すという、極めて単純かつ簡易な方法で接触端子16等を形成することができる。また、テープ基材23に設けられた第1透孔31及び第2透孔32は、導体箔24を露出させるためにのみ使用されている。そして、導体箔24によって接触端子16等が形成された場合、第1透孔31は、接触端子16及び基材15の裏面15bによって塞がれ、第2透孔32は、ボンディングパッド18及び基材15の表面15aによって塞がれている。このため、これら第1透孔31及び第2透孔32から接着剤14が接触端子16の表面へ漏れ出すことが抑制される。従って、接触端子16から接着剤14を拭き取る等の煩雑な作業が必要なく、接触端子モジュール13を極めて簡易に製造することができる。
・ また、接触端子16の周縁には、該接触端子16の表面よりも基材15の表面15aがリーダー端子25側(カード本体11の表面11a側)へ向かって突出することにより、段差部33が形成されている。このため、接触端子16の周縁にリーダー端子25が接触することによる接触端子16の摩耗を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明をコンビカード用の接触端子モジュールに具体化した第3実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この第3実施形態においては、前記各実施形態とそれぞれ異なる点を中心に説明する。
第3実施形態のカード本体11には、図8に示すように、電子部品としてのアンテナ35が内蔵されている。このアンテナ35は、一端部が凹部12内に露出されるように配置されている。接触端子モジュール13は、基材15を有している。この基材15の表面15aにおいて、両側部には、接触端子16が設けられている。基材15の裏面15bにおいて、両側部には接続端子36が設けられるとともに、中央部にはICチップ20が配設されている。該ICチップ20の両側部において、基材15には、ボンディングホール37が該基材15を貫通して形成されている。
接触端子16は、ボンディングホール37の内部に設けられた導通部であるボンディングワイヤ38を介してICチップ20と電気的に接続されている。また、接続端子36は、アンテナ35の凹部12内に露出された部位に導電性接着剤等によって接着されることにより、該アンテナ35と接続されている。そして、該接続端子36がボンディングワイヤ38によってICチップ20に接続されることにより、アンテナ35は、接続端子36及びボンディングワイヤ38を介してICチップ20と電気的に接続されている。また、ICチップ20の周縁部分は、例えばエポキシ系樹脂等の封止樹脂41によって樹脂モールドされている。この封止樹脂41は、ICチップ20を保護するとともに、ボンディングホール37の内部にも充填されることにより、ボンディングホール37を封止してボンディングワイヤ38を保護している。
当該接触端子モジュール13において、前記基材15は、テープ基材23を二つ折りして形成されている。なお、テープ基材23は、その長手方向の中央を境界として、一側部23cが基材15の表面15aを形成し、他側部23dが基材15の裏面15bを形成するものとする。このテープ基材23には、一側部23cに前記ボンディングホール37を形成するための第1挿通孔39aが、他側部23dに第2挿通孔39bが透設されている。これら第1挿通孔39a及び第2挿通孔39bは、テープ基材23の折り返される部位、つまりはテープ基材23の長手方向の中央を通る線を基準として対称に設けられている。そして、テープ基材23を二つ折りした場合、これら第1挿通孔39a及び第2挿通孔39bが重なり合うことによってボンディングホール37が形成される。
テープ基材23の一側部23cの表面には、導体箔である第1導体箔40aが設けられている。この第1導体箔40aは、前記第1挿通孔39aを塞ぐように、一側部23cの表面に接着されている。一方、テープ基材23の他側部23dの表面には、導体箔である第2導体箔40bが設けられている。この第2導体箔40bは、前記第2挿通孔39bを避けるように、他側部23dの表面に接着されている。これら第1導体箔40aは前記接触端子16を、第2導体箔40bは前記接続端子36を形成することとなる。すなわち、当該接触端子モジュール13において、接触端子16及び接続端子36は、一つの導体箔を折り曲げて形成されるものではなく、第1導体箔40a及び第2導体箔40bという複数の導体箔から形成されている。従って、テープ基材23の長手方向の中央を通る線を境界として、第1導体箔40a及び第2導体箔40bは断続して設けられている。
さて、当該接触端子モジュール13は、テープ基材23と第1導体箔40a及び第2導体箔40bとを備えるキャリアテープ22を二つ折りするという、至極単純かつ簡易な方法で形成される。このとき、キャリアテープ22は、テープ基材23の一側部23cの裏面と他側部23dの裏面とを重ね合わせるように、二つ折りして表裏に折り返される。従って、テープ基材23の表面に設けられた第1導体箔40a及び第2導体箔40bがそれぞれ基材15の表面15a及び裏面15bに露出され、接触端子16及び接続端子36を形成する。その後、基材15の裏面15bにICチップ20を取り付け、該ICチップ20と接触端子16及び接続端子36とをそれぞれボンディングワイヤ38によって接続する。そして、カード本体11の凹部12内に接触端子モジュール13が接着されることにより、接続端子36とアンテナ35とが接続される。
なお、接触端子モジュール13においては、基材15の表面15a側となるボンディングホール37の開口は、接触端子16によって塞がれており、該ボンディングホール37から接触端子16の表面へ接着剤や封止樹脂が漏れ出すことはない。むしろ、ボンディングホール37内に封止樹脂41が好適に充填され、該封止樹脂41がボンディングホール37を封止することにより、ボンディングワイヤ38の切断等といった不具合を回避できるようになる。
また、当該接触端子モジュール13においては、キャリアテープ22の折返部をICカード10の端末への挿入方向に配置することが好ましい。すなわち、キャリアテープ22を折り返す際、折り返し側に位置する第1導体箔40aの端縁40cは、若干曲がることによって曲面状をなしている。このため、第1実施形態と同様に、リーダー端子に対する抵抗が低減され、該リーダー端子の接触による接触端子16の摩耗が抑制される。
前記第3実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第3実施形態の接触端子モジュール13によれば、キャリアテープ22を二つ折りして表裏に折り返すという、極めて単純かつ簡易な方法で接触端子16等を形成することができる。また、テープ基材23には第1挿通孔39a及び第2挿通孔39bが設けられてはいるが、ボンディングホール37の形成時に接触端子16によって塞がれることとなる。従って、これら第1挿通孔39a及び第2挿通孔39bから封止樹脂が接触端子16の表面へ漏れ出すことが抑制される。従って、接触端子モジュール13を極めて簡易に製造することができる。
・ また、接触端子モジュール13に接続端子36を設けたことにより、接触端子モジュール13とアンテナ35との接続は、導電性接着剤等により接着させるのみという極めて単純かつ簡易な方法で行うことができる。さらに、この接続端子36は、テープ基材23に第2導体箔40bを接着させるのみで形成することが可能である。このため、構成が複雑となりがちなコンビカード式のICカード10を簡易に製造することができる。
(変更例)
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 例えば、プレス成形では得ることができない微細な配線パターンを形成する場合等、必要に応じて、導体箔24の一部又は全部を印刷(プリント)、メッキ、エッチング等の方法で形成してもよい。
・ 接触端子16とICチップ20とをワイヤボンディングする場合、その表面に、ニッケル、金、銀、パラジウム等による無電解メッキを施すことが好ましい。これは、接触端子16の表面あるいは裏面にワイヤを接合しやすくするためである。
・ 接触端子16の配置は、各実施形態のものに限らず、所望、使用状況等を鑑みて適宜変更してもよい。
・ 電子部品は、アンテナ35に限らず、LED、ブザー、個人認証装置等としてもよい。
実施形態のICカードを示す平面図。 (a),(b)は第1実施形態の接触端子モジュールのそれぞれ表面及び裏面を示す平面図、(c)は第1実施形態の接触端子モジュールの断面図。 第1実施形態のキャリアテープを示す平面図。 第1実施形態のICカードを示す断面図。 (a),(b)は第2実施形態の接触端子モジュールのそれぞれ表面及び裏面を示す平面図、(c)は第2実施形態の接触端子モジュールの断面図。 第2実施形態のキャリアテープを示す平面図。 第2実施形態のICカードを示す断面図。 第3実施形態のICカードを示す断面図。
符号の説明
10…ICカード、13…接触端子モジュール、15…基材、15a…基材の表面、15b…基材の裏面、16…接触端子、18…ボンディングパッド、19…導通部としての配線パターン、20…ICチップ、22…キャリアテープ、23…テープ基材、23a…テープ基材の一面である表面、24…導体箔、31…第1透孔、32…第2透孔、36…接続端子、37…ボンディングホール、39a…第1挿通孔、39b…第2挿通孔、40a…第1導体箔、40b…第2導体箔。

Claims (2)

  1. ICチップを内蔵するICカードに装着され、基材と、該基材の表面に設けられる接触端子と、前記基材の裏面に設けられて前記ICチップに接続されるボンディングパッドと、前記接触端子及び該ボンディングパッドの間を導通する導通部とを備える接触端子モジュールであって、
    絶縁材料製のテープ基材の一面にのみ導電材料製の導体箔が配設されてなるキャリアテープが表裏に折り返されることによって形成されたものであり、
    前記導体箔を挟み込むように前記テープ基材のみが折り返されて前記基材が形成されるとともに、
    前記テープ基材には前記基材を形成した場合に前記接触端子及び前記ボンディングパッドのそれぞれと対応する位置に第1透孔及び第2透孔が設けられており、
    該第1透孔から前記導体箔が露出されて前記接触端子が形成され、該第2透孔から前記導体箔が露出されて前記ボンディングパッドが形成される
    ことを特徴とする接触端子モジュール。
  2. ICチップを内蔵するICカードに装着され、基材と、該基材の表面に設けられる接触端子と、前記基材の裏面に設けられて前記ICチップに接続されるボンディングパッドと、前記接触端子及び該ボンディングパッドの間を導通する導通部とを備える接触端子モジュールであって、
    絶縁材料製のテープ基材の一面にのみ導電材料製の導体箔が配設されてなるキャリアテープが表裏に折り返されることによって形成されたものであり、
    前記テープ基材が折り返されて前記基材が形成されるとともに、該テープ基材には前記基材を形成した場合に前記ボンディングホールと対応する位置に第1挿通孔及び第2挿通孔が該テープ基材の折り返される部位を基準として対称に設けられており、
    前記テープ基材の折り返される部位を境界として前記導体箔である第1導体箔及び第2導体箔が断続して設けられるとともに、第1導体箔は前記第1挿通孔を塞ぐ位置に配設され、第2導体箔は第2挿通孔を避ける位置に配設されており、
    前記第1導体箔から前記接触端子が形成され、前記第2導体箔から前記接続端子が形成され、前記第1挿通孔及び第2挿通孔からボンディングホールが形成される
    ことを特徴とする接触端子モジュール。
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