JP4335174B2 - 防振際根太及び防音床構造の施工方法 - Google Patents

防振際根太及び防音床構造の施工方法 Download PDF

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本発明は、主として、重量床衝撃音を改善する際根太に関し、特に、防音床材の床外周部に用いられ、音性能の悪化度が非常に少ないと共に衝撃吸収能に優れる防振際根太に関する。
本発明の防振際根太は、あらゆる建築物の浮床の際根太に用いる事が出来る。ところが、建築物の柱、梁、床、壁等の構造部材相互の固定度の大きなRC造等の剛構造建築物は、床版厚を厚くする事で容易に重量床衝撃音を改善出来るので、本発明の防振際根太は、特に、戸建、低層集合住宅の様な軽量鉄骨造、木造、ツーバイフォー造の様な建築物で用いるのが良く、これらの建築物は、構造部材相互間の固定度が低い為、単に床版厚を増す事では対応出来ないからである。そこで、本発明者が以前に提案した浮床方式が重畳床衝撃音に非常に効果が高い方法である。このとき、重量のある家具等を設定する場合、床の沈み込みが大きくならない様に、かつ音性能に極力悪影響を与えない様に、衝撃吸収効果を有する防振際根太が、音性能と床の沈み込み防止の両方に都合の良い部材となる。
従来より、床版から一定高さ浮かせた浮床や二重床と呼ばれる床は、床外周部が家具等で沈み込む事を防止する為に、床外周部と接する壁や床外周部に木桟を取り付け、そこに床外周部を固定し、その取り付ける木桟を際根太と呼んでいる。
この様な工法は、主として床版厚を増して重量床衝撃音自体を床版本体で改良したもので、際根太による音性能の悪化も少なく、特に、衝撃吸収機能を併せ持つ必要も少ない。
一方、戸建住宅や低層集合住宅では、天井空間に給排水配管等を通す為、又、天井高が低くなる事を防ぐ為、浮床や二重床は用いられなかった。又、近年ようやく一部で本発明者等の提案した浮床が使用され始め、重い家具等の沈み込みを防止し、かつ、音性能に悪影響を与えない手段が検討され始めた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−144999号公報
本発明の課題は、構造部材間の固定度の低い戸建や低層集合住宅等に於いて、重い載荷物による床の沈み込み量を少なくでき、かつ、重量床衝撃音に悪影響を与えない床外周部の防振際根太を完成させる事である。
本発明は、床版と床部材との間で床外周に1周又は2周させて用いられる防振際根太であって、根太部材と前記根太部材の下部に任意間隔で設けられる複数の衝撃吸収部材及び複数の沈み込み防止部材とで構成され、前記沈み込み防止部材は、衝撃吸収部材の変位を阻害することがないよう、前記根太部材の下部に固定されており、前記沈み込み防止部材は衝撃吸収部材と比べて相対的に低い高さを有し、前記沈み込み防止部材は、設置面積を衝撃吸収部材の設置面積と比べ相対的に小さくし、根太幅の床外周側の端部に用いることを特徴とする防振際根太に係るものである。
また、本発明は、床版と床部材と、前記床版と前記床部材との間で床外周に1周又は2周させて用いられる防振際根太とを具える防音床構造であって、防振際根太は、根太部材と前記根太部材の下部に任意間隔で設けられる複数の衝撃吸収部材及び複数の沈み込み防止部材とで構成され、前記沈み込み防止部材は、衝撃吸収部材の変位を阻害することがないよう、前記根太部材の下部に固定されており、前記沈み込み防止部材は衝撃吸収部材と比べて相対的に低い高さを有し、前記沈み込み防止部材は、設置面積を衝撃吸収部材の設置面積と比べ相対的に小さくし、根太幅の床外周側の端部に用いられることを特徴とする防音床構造及びかかる防音床構造の施工方法に係るものである。
本発明は、際根太が衝撃吸収能を有する事が重量床衝撃音を悪化させない前提条件であり、かつ、重い載荷物に対し低変位量を保つ載荷荷重抵抗用バネ特性を持つ衝撃吸収部材を複数根太部材に設置するか、あるいはまた、沈み込み防止部材を衝撃吸収部材間に配置する手段を講じる事で、床が一定の距離以上の変位にならずに優れた防音性能を維持出来る床構造が得られるという知見に基づく。
本発明では、バネ部材は、重い載荷物に対し低変位量を保つ載荷荷重抵抗用バネ特性を有し、衝撃吸収部材として働くもので、一方でバネ部材は、衝撃反力抵抗用バネ特性を有し、かかる特性を働かせるものであった方が良く、床振動の早期減衰を行う事が出来る。
本発明の防振際根太は、根太部材と根太部材の下部に任意間隔で設けられる複数のバネ部材又はそれらと沈み込み防止部材とで構成されるため、かかるバネ部材による載荷荷重抵抗性及び衝撃反力抵抗性や沈み込み防止部材を有効に活用する事で、重量床衝撃音の低減と床変位の抑制とを共に満たす床構造が得られる。
バネ部材が持つ載荷荷重抵抗性と衝撃反力抵抗性の両性質を区別し、両性質を使い分ける事によってか、又は衝撃吸収部材と沈み込み防止部材とを併用する事によって、重量床衝撃音を低減するという目的を、床変位を悪化させる事なく実現した。
本発明の構成材、施工方法について以下具体的に述べる。
(1)(防振際根太)
防振際根太は、根太部材と衝撃吸収部材、特にバネ部材とで構成する事が出来る。バネ部材は、根太部材の下部に任意間隔で設けられ、根太部材に固定され、少なくとも2つのバネ部材は、床版面に固定され、衝撃吸収能を発揮する。
(2)(根太部材)
根太部材は根太部材の上に固定される床部材、例えば、床下地材の最下層板と容易に固定出来るのが良い。又、根太部材は、概して、曲げ剛性が高く、局部変形し難いものであるのが良く、乾燥等のような条件で、反り、曲がりの生じないものが好ましい。かかる根太部材としては、各種の集成材がある。又、根太部材はバネ部材と容易に固定出来るのが良い。
根太部材は、木材、パーチクルボード、合板、集成材等の木質材や、剛性を増す為に前記木質材と、鉄、アルミニウムや合金等の金属の板状材や、板状材の折り曲げ材や、パイプ状物等と組み合わせたもの、プラスチック等と前記金属の各形状のものとを組み合わせたものであっても良い。
(3)(バネ部材)
バネ部材は衝撃吸収部材として働く。衝撃吸収部材としては、特に制限が無いが、バネ部材が好ましい。バネ部材は、載荷荷重抵抗性及び衝撃反力抵抗性の少なくとも1方を備え、2種類の性質を併せ持つバネ部材は1種類で、一方のみの性質を持つバネ部材は他方の性質を持つバネ部材と組み合わせる事で、優れた衝撃吸収部材として働く。
載荷荷重抵抗性は、重い載荷物に対し低変位量を保つ特性であり、バネ部材の一定量(設計沈み量)以上にクリープし難いもので得られる。衝撃反力抵抗性は、粘性に由来する引張抵抗性に優れ、低変位量での繰り返し伸縮性に優れる特性であり、これらの性質を併せ持つもので得られる。本発明では、バネ部材の載荷荷重抵抗性と衝撃反力抵抗性との両性質を区別し、両性質を使い分ける事が出来る。載荷荷重抵抗用バネ部材は、載荷荷重に対し床を低変位量とする役目と、床形成後、ヒト等の対象物の近くを第三者等が歩行等した時の対象物の下の床の振動を低減する役目があり、衝撃反力抵抗用バネ部材は重量床衝撃反力で床が飛び上る力を防止する役目がある。
上述のように、衝撃吸収部材は、バネ特性の異なる複数のバネ部材を組み合わせた構成からなるのが良く、かかる衝撃吸収部材は、載荷荷重抵抗用バネ特性と衝撃反力抵抗用バネ特性とを備えるのが好ましい。
載荷荷重抵抗用バネ部材は、載荷荷重に対し何mmまで沈む事を許容する床かを決める事が先決であり、決定には、適用する床の断面構成、構成部材の平面配置から、耐荷重特性と大差ない沈み量から1〜3mm少ない量に決定すれば良い。
決定した沈み量がxmmであると、載荷荷重抵抗用バネ部材は、いくらの面積の床に、いくらの荷重を最大荷重とするかによって、その区画の載荷荷重抵抗用バネ部材の1個当りの接地面積と使用量とを算出し、試作品で変位量と第三者歩行振動との確認をすれば良い。この様な載荷荷重抵抗用バネ部材の圧縮特性はxmmの手前までは低い圧縮応力であって、xmmになると急激に高い圧縮応力となるものが良い。
この様な特性を示すバネ部材は、単独組成では、床の上下方向に対して水平に切断した時の断面が大きい部分と小さい部分の断面積比が100:10〜50程度が良く、バネ部材厚の1/2以下の部分で断面積を急激に変化させるか、組成物の硬度が非常に軟らかいJIS E硬度計で23℃に於いて50以下の粘弾性体であれば、除々に断面積を大きくしても良い。
その他の具体例としては、二層以上の構造のバネ部材とし、非常に柔軟な粘弾性体で、復元性の良いものを少なくとも一層含ませたものが良い。ここで、復元性の良いものを条件に入れたのは、載荷荷重を取り去った後は床が元の高さに復元する必要性がある為であり、載荷荷重用抵抗バネ部材は、どの様な組成であっても良いが、全て復元性に優れるものを使う方が良い。復元性の目安としては、85%以上の復元が好ましく、復元日数は3日が目安となる。つまり、瞬時に復元する組成では、防振際根太に使用した時、重量床衝撃音が悪化する度合いが高く、復元が徐々にではあるが85%以上をキープ出来る組成物は1日でほぼ復元するが、85%以上に回復するには2〜3日を要する。復元性が良いものは、一般には男性の強い架橋密度の高いものが良いが、かかる粘弾性体は1日以内に85%以上の復元をするが、重量床衝撃音が悪化するので、弾性が少なく架橋密度を高くせずに一定量以上クリープし難いものが85%以上の復元に2〜3日要する。この様な材質の載荷荷重抵抗用バネ部材は重量衝撃音の悪化は無視出来る。
衝撃反力抵抗用バネ部材は、粘弾性体が望ましく、更に望ましい組成は、粘性に富む復元性に優れたものである。復元性は前述の通りである。ここで、更に具備するのが好適な条件としては、床版にも根太部材にも粘接着する事である。ここで、床版とは、ALCや木質床パネルの様に1つづつ分離した床版であって良く、それらの1つづつ分離した床版を上から板材で連結固定した床版でも、床版と見做せば良い。
衝撃反力抵抗用バネ部材は、防振際根太1本当り複数で、少なくとも2個以上で、好ましくは2種類以上で用いる事が望ましい。これは、重量床衝撃源は重く、柔らかく、かつ衝撃継続時間が長い為、浮床層は強制的に変形を衝撃継続時間中受けており、衝撃源が床から離れると瞬時に上へ飛び上ろうとする力が衝撃反力としてかかるから、従って、防振際根太の衝撃反力に抵抗するには、防振際根太の両端に近い部位に設けるのが望ましく、更に数を増して設ける方が安全である。
(4)(粘接着材)
衝撃吸収部材、バネ部材、特に、衝撃反力抵抗用バネ部材の固定には粘接着材を用いる事が出来る。用いる粘接着材は、予め工場での取り付けが可能な根太側には、強固な接着材を用い、予めバネ部材を取り付けておく事が出来、施工現場で床版に取り付ける側は離型材等を剥離して粘着接着となるものを予め取り付けておくのが望ましい。つまり、施工現場の床版上は、板材のノコクズや石膏ボードの粉末が付着したり、雨天等では履物に付着した水分を含む土や水分が付着したりし易いと言った接着性に悪影響を及ぼす物質の付着があり、その様な物質が多少あっても充分付着する粘着物質を予め衝撃反力抵抗用バネ部材の床版取付側に設けておく事が望ましい。
この様な、粘着物質は、再生ゴムをゴム状ポリマー成分のうち75重量%以上含み、配合組成物中に、ゴム状成分を30重量%〜40重量%含み、軟化剤を10重量%〜25重量%含み、粘着付与樹脂を12重量%〜25重量%含むものを、0.3mm〜3mmの厚みで用いる事が、水分の付着があっても良好な粘着接着が行え、その他の物質の影響も受け難い。前記粘着物質のゴム状ポリマー成分の残りの成分には、部分架橋ゴムやポリイソブチレンが特に好ましい。つまり、ゴム状ポリマーの中で、再生ゴムは、一度架橋されたカーボン入りゴムを、熱、圧力、剪断力をかける事により再度ゴムとした物質であり、加硫ゲル分を多く含み、これを用いたゴムは、耐クリープ性が非常に優れ、カーボンは補強効果を発揮し、耐クリープ性を補助する効果がある。その他のゴム状ポリマーは、部分架橋ゴムは再生ゴム同様、加硫ゲル分を利用出来、ポリイソブチレンは伸びと抗張力を共に増大させ、0.3mm〜3mm程度の厚みで用いる場合は、繰り返し伸縮による粘着層の劣化防止に大きな効果がある。ポリイソブチレンのこの様な効果は、ゴム状ポリマー中5〜25重量%で発揮され、望ましい。
この様な粘接着材は載荷荷重抵抗用バネ部材に設けても良く、特に、第三者歩行振動の低減に良い傾向を示す。第三者歩行振動とは、床に直接又は椅子等を介して座っているヒトの周囲を第三書が歩行するときの振動の伝わり方を感じる感覚の評価である。しかし、この様に粘接着材を設ける載荷荷重抵抗用バネは粘弾性体に限った方が良く、金属バネ等の弾性の強いバネに設けると逆効果となる事が多い。
バネ部材は、コイルバネ、円錘状コイルバネ等の金属又はプラスチックからなるものや、各種材質形状のゴムバネ、ゴムやプラスチックの発泡体、繊維単体や繊維にポリマーを含浸させ硬化させたもの、繊維表面のみにポリマーを含浸させ、内部を繊維や空気等の空洞にしたもの、繊維にポリマーを含浸させ発泡硬化させたもの、ゴムやプラスチックの粒体を単独又は併用してバインダーで粒体間を硬化成型したもの、気体や塑性物を封入したゴム等を具体例として挙げる事が出来る。それらは大別して、線形バネ特性、プログレッシブバネ特性、デグレッシブバネ特性、定荷重バネ特性等を示し、それ等を組み合わせても良く、単一バネ特性を用いても良い。又、それらのバネ部材は高さの異なるものを組み合わせたものでも良い。
本発明で言うバネ部材とは、必ずしも弾性のみに着目するのではなく、粘弾性的挙動にも着目する必要がある。つまり、バネ部材は、弾性の強いもののみで構成すると、床振動の減衰が悪く、床として成立し難い。この床振動は歩行感等の感覚面で不快感を与えるので、本発明の防振際根太を構成するバネ部材は、バネ部材のうち少なくとも2つ以上が、根太部材にも床版面にも固定され、床振動の減衰に利用する事が出来る。
この時、伸び変形し易い材質や形状にしたバネ部材とする事により、衝撃反力抵抗用バネ部材とする事が出来る。衝撃反力抵抗用バネ部材は、楕円台状や円錘台状の形状にする事により、バネ部材の全体の伸びよりも断面積の小さい部位から徐々に大きい部位に伸びる量の変化が生じる形状になり、衝撃反力抵抗用バネ部材として、都合が良い。この様なバネ部材は、液状ゴムを硬化成型して得られるゴムが、望ましい挙動が得易く、固体ゴムでは、反撥弾性の低い30以下の反撥弾性、より一層好ましくは20以下のものが良い。この時も、ゴム形状も考慮すると、より一層良好な結果が得られる。この様な低反撥ゴムは、ブチルゴムをゴム成分の70重量%以上としたゴム組成で、好結果が得られる。
次に、載荷荷重抵抗用バネ部材は、金属バネが調整し易く、特に、バネを構成する線材が接しない、所謂円錘状コイルバネが、底突きもなく、衝撃時に比較的大きな変位がとれる割に載荷変位は少ない。この様なバネは、バネ径や線径を調整すれば、任意のバネ荷重と変位の関係が得られる。又、この載荷荷重抵抗用バネ部材は、当然ゴムからも得る事が出来、ゴム組成や形状を変える事で、特にゴムの材質によるものではなく、耐久性の良いゴム組成であれば特に制約はない。又、形状もバネ荷重と変位の関係から選定すれば良い。
(5)(沈み込み防止部材)
衝撃吸収部材がこれ以上変位しない為のストッパーの役目をする。かかる沈み込み防止部材は、床外周の防振際根太に用いる衝撃吸収部材、特にバネ部材と同様に根太部材の下部で、衝撃吸収部材の変位を阻害する事なく、衝撃吸収部材よりも相対的に低い高さで複数固定する事が出来る。
沈み込み防止部材としては、合板、パーチクルボード、木材、合紙、ゴム、プラスチック、ゴムやプラスチックの発泡体、ゴム粉末をバインダーで固めたもの、等が素材として良く、それらを単独又は併用して用いれば良い。前記材質は、ストッパーとして用い、衝撃吸収部材やバネ部材と比べ、相対的に硬い材質となる。
沈み込み防止部材は重量床衝撃音を悪化させる性質を本質的に有する事があり、それ故にストッパー役になるのであるが、重量床衝撃音を悪化させないためには、沈み込み防止部材の設置面積を衝撃吸収部材やバネ部材と比べ相対的に小さくする事が良く、更に望ましい方法は、根太幅の床外周側端部に用いる事であり、これによって更に重量床衝撃音の悪化を生じ難くなる。
これは、床衝撃が、防振際根太の真上で衝撃を受ける事よりも、他の位置で衝撃を受ける方が確率が高く、防振際根太は斜め上方向からの衝撃を受ける確率が高い為、床外周方向に配置した方が重量床衝撃音への影響がほとんど無いと考えられる。これは施工上特に配慮すべき事である。
(6)(防振際根太の施工)
施工面から、本発明の防振際根太の説明をする。
防振際根太は、床外周で、床版と浮床の床下地最下層板との間に設ける事が出来る。本発明で言う床版とは、ALCや木床パネル等の床版自体であってもよく、又、その床版自体を、パーチクルボード、合板、石コウボードを単体又は併用して連結したもので良く、更に個々の床版自体を連結一体化したものであっても良い。
防振際根太は音性能を悪化させない衝撃吸収能を有するが、載荷物による大きな床の沈み込みを防止する事を目的として使う事から、床外周に1周又は2周させて用いるのが良い。このとき、特に注意を要する事は、床外周は一般的には壁となるケースが多く、壁に直接床の振動を伝播させない事が、音性能を悪化させない上で重要なポイントとなる。そこで、防振際根太の施工も壁に接する事なく配置する必要性があり、壁から10〜30mm、20mm程度床側に控えて配置する必要性がある。
防振際根太は、床外周に1周でも充分であるが、本発明の防振際根太は衝撃吸収能を有するので、2周しても音性能を悪化させる事はない。2周した場合は、重い家具等が傾く事もなく、安定するので、より一層好ましい。このときの防振際根太間の間隔は、芯々で150〜400mm程度が良い。150mmより狭い間隔だと、徐々にではあるが、1周との差が生じ難くなり、好ましくない。逆に、400mmより広い間隔だと、徐々に音性能に悪影響を与え易くなるので好ましくない。又。部屋の形状等、状況により、部分的に1周と2周の組合せを用いる事が出来る。
〔実施例〕
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1(a)は本発明の1例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。図2(a)は本発明の他の例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。図3(a)は本発明の更に他の例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。図4(a)は本発明の更に他の例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。図5は本発明の1例の防振際根太の配置を示す断面図である。図6は図5のA-A断面での防音床構造の一部を示す断面図である。
図1(a)及び(b)は実施例1に用いられる防振際根太を示す。防振際根太1は、パーチクルボード(20mm厚×100mm幅×1740mm長さ)を根太材2とし、根太材2の下部には、バネ材3,4,5が等間隔に固定される。バネ材3は、楕円台状粘弾性体バネ材であり、その4個が根太材2に取り付けられる。バネ材3の床版側は、図1(a)では省略したが、(b)に示すように、ブチル系粘着材6が設けられ、図1では省略したが、その表面は離型紙で保護され、施工時に除去して床版に貼り付けられる。
バネ材4はバネ材3よりも少し硬い円錘台状粘弾性体バネ材であり、その3個が根太材2に取り付けられ、バネ材3と同様に、床版側には、床版に貼り付ける為のブチル系粘着材6が設けられる。バネ材5は、台座5Aにカシメ固定され、台座5Aは、図1(a)では省略したが、根太材2にビス固定され、その2個が取り付けられる。バネ材5の本体自体は円錘状金属バネであり、図1(a)では省略したが、その先端には、樹脂キャップ5Bが取り付けられ、床版に当っても異音が発生しない様にされる。沈み込み防止材7が3個、根太材2に取付けられる。
図1(b)には、防振際根太を側面から見た側面図を詳細に示す。根太材2には、楕円台状粘弾性体バネ材3を4個と、円錘台状粘弾性体バネ材4を3個と、円錘状金属バネ材5を2個取り付け、沈み込み防止材7を3個取り付ける。沈み込み防止材7は何れのバネ材よりも低く設定される。
図2(a)及び(b)は実施例2及び4に用いられる防振際根太を示す。防振際根太11は、パーチクルボード(20mm厚×100mm幅×1740mm長さ)を根太材12とし、これに対し、5個の円錘状金属バネ材15が、各々、図1(a)では省略したが、台座15Aにカシメ固定され、台座15Aは根太材12にビス固定され、円錘状金属バネ材15の先端は樹脂キャップ15Bで床版に当った時の異音発生を防止する。楕円台状粘弾性体バネ材14が円錘状金属バネ材15と交互に4個根太材12に取り付けられる。
図2(b)に詳細に側面図を示すように、防振際根太11は円錘状金属バネ材15が5個と多く用いられ、全体として載荷荷重抵抗用バネ材として働き、楕円台状粘弾性体バネ材14が下部のブチル系粘着材16と共に衝撃反力抵抗用バネ材として働く。
図3(a)及び(b)は実施例3及び4で用いられる防振際根太を示す。防振際根太21は円錘台状ゴムバネ材24のみのバネ材構成である。図3(b)に詳細に側面図を示すように、防振際根太21は低反撥加硫ゴムから作られた円錘台状ゴムバネ材24とその下部のブチル系粘着材26で載荷荷重抵抗用バネ材と衝撃反力抵抗用バネ材の両方の働きをする。
図4(a)及び(b)は実施例5において床の外周から数えて2周目に用いられる防振際根太を示す。防振際根太31は、他で用いる防振際根太と比べ、約1/3の長さの600mm長さの中に、円錘状金属バネ材35を4個、載荷荷重抵抗用バネ材として設け、その下部には、図4(a)では省略しているが、ブチル系粘着材36を備える楕円台状粘弾性体バネ材34を5個取り付け、衝撃反力抵抗用バネ材として働かせる。
図4(b)に側面図で詳細に示すように、防振際根太31はバネ材密度が他の例のものより高いが、防振際根太自体を短くし、局部荷重に強いが広い面積には振動伝達し難い構造となる。円錐状金属バネ材35は、図1等と同様に、台座35Aにカシメ固定され、その先端は樹脂キャップ35Bで保護され、台座35Aは根太材32にビス固定される。
図1〜4に示す防振際根太は、防音床構造に用いて、極めて優れた性能を発揮する。図5及び6は、実施例1の防振際根太と防音床材とを床版上に配置する状態、及びこのようにして施工される防音床構造を断面図等で示す。
図5及び6に示すように、防音床構造41は、梁42と、防振ゴム43と、床版44と、防振際根太1と、防音床材45と、床材46とを備える。梁42と床版44とは固定治具47によって固定される。床版44は、パーチクルボード44A、硬質石膏ボード44B、ALC44C、DACビス44D等からなる事が出来る。床材46は、パーチクルボード46A、遮音材46B、合板46C、カラーフロアー46D等からなる事が出来る。防振際根太1は図1に示すものと同様のものであり、床外周に2周設けられる。防音床材45は、衝撃吸収材45A、遮音材45B等からなる事が出来る。
以下に、図面を参照して、本発明を実施例により説明する。
床開口部周囲の四隅において、鋼製ジョイントボックスをコンクリート床にボトル固定し、ジョイントボックス間に、取付用有孔鉄板を両端に熔接したI型鋼梁をボルト固定し、更に予め長辺梁の中央に熔接固定した取付板にI型鋼梁を取り付け、3.6m×1.8mの区画内に長辺梁2本、短辺梁3本を取り付ける。
次に、短辺梁の上に3列の山(両端7.5mm高さ、中央5.0mm高さ)を有する幅40mmの防振ゴムを両面テープで貼り付ける。前記防振ゴムは短辺梁のうち中央の短辺梁は2列貼り、両側の短辺梁には1列貼って、その上にALC床版(100mm厚×606mm幅×1818mm長さ)を3枚づつ、短辺梁でALC床版の短辺を受けるように設置し、計6枚のALC床版を横架し、ALCに予め設けた穴に固定治具を入れて、梁とALCを固定する。
次に、硬質石膏ボード9.5mm厚×910mm×1820mmをALC床版の長辺方向に長辺方向を向けて置き、その上にパーチクルボード15mm厚×909mm×1818mmをALC床版の長辺と長辺が直交する様に中央に3枚敷き、両端に15mm厚×404.5mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを敷き、その上からDACビスにてALC床版に縦横300mmピッチで固定して床版とする。
次に、床版外周より10mm内側に、図1に示すような防振際根太を図5及び6に示すように配置し、防音床構造を施工する。防振際根太は、パーチクルボード20mm厚×100mm幅×1740mm長さの根太材、3種のバネ材からなり、この3種のバネ材は、円錘状金属バネ材、楕円台状粘弾性体バネ材(表1に示す配合処方例A)、円錘台状粘弾性体バネ材(表2に示す配合処方例B)であり、1740mm長さ当り9個のバネ材を配置し、20mm厚×30mm幅×50mm長さのパーチクルボードに、2mm厚10倍発泡ポリエチレンシートを貼った沈み込み防止材3個を固定する。
この防振際根太を1周貼り付け、次に、床外周より303mm内側に防振際根太の幅100mmの中心が来る様に、2周目の防振際根太を設ける。尚、バネ材のうち楕円台状粘弾性体バネ材と円錘台状粘弾性体バネ材の床版側は、表3に示すブチル系粘着材の配合処方例Cで貼り付ける。
次に、前記防振際根太とバネ材を同じ配置とし、沈み込み防止材のみを設けていない防音床材を芯々で303ピッチで3列接着し、その上にパーチクルボード20mm厚×606mm幅×1818mm長さを防音床材の長辺方向と同方向でビス固定する。ビスピッチは縦横とも303mmとする。次に、遮音マット4mm厚×455mm幅×910mm長さを全面に敷き、次に、合板5.5mm厚×909mm幅×1818mm長さをビスで下地最下層のパーチクルボード20mm厚に固定する。尚、合板の長辺は下地のパーチクルボード20mm厚の長辺と直交させる。さらに、フローリング材12mm厚×303mm幅×1818mm長さを、合板の長辺と長辺が直交する方向で、フロアーネイルで固定して、床を完成させる。
実施例1と同様に、ALC床版上に硬質石膏ボード9.5mm厚とパーチクルボード15mm厚を積層し、DACビスでALC床版に固定した床版を用い、図2に示すような防振際根太を図5に示すように配置する。この防振際根太は、根太材としてパーチクルボード20mm厚×100mm幅×1740mm長さを用い、金属製円錘状バネ材と楕円台状粘弾性バネ材(配合処方例A)が交互に各々5個と4個とが取り付けられる。この防振際根太を用意し、実施例1と同様に、床版に貼り付け、設置する。尚、楕円台状粘弾性バネ材の床版側はブチル系粘着材1mm厚(配合処方例C)で床版に貼る。中央の防音床材は実施例1で使用するものをそのまま使用する。
実施例1と同様に、パーチクルボード20mm厚、遮音マット4mm厚、合板5.5mm厚、フローリング材12mm厚を積層固定し、防音床構造を施工する。
実施例2と同様であるが、防振際根太として、図3に示すようなものを用いる。
実施例2において、フローリング材、合板、遮音材、パーチクルボードの順に除去し、外側に2周した防振際根太を除去し、防振際根太を表4に示す配合処方例Dの加硫ゴムをバネ材として9個、根太材に貼り付ける。加硫ゴムバネ材の床版側には、1mm厚の離型紙付ブチルゴム系粘着材(配合処方例C)を全てに貼り付けてあり、離型紙を除去して実施例1及び2で使用する防振際根太の位置に貼る。床中央の防音床材は実施例2のままとする。その上に、パーチクルボード20mm厚、遮音材4mm厚、合板5.5mm厚、フローリング材12mm厚の順に実施例1及び2と同様に積層固定する。
実施例3と同様であるが、防振際根太として図2及び3に示すようなものを用いる。
実施例3において、フローリング材、合板、遮音材、パーチクルボードの順に除去し、外側に2周した実施例3の防振際根太のうち際外周の防振際根太1周と防音床材を残し、外周から数えて2周目の防振際根太のみ除去し、その部分に実施例2で用いた防振際根太を貼り付け、その上にパーチクルボード20mm厚、遮音材4mm厚、合板5.5mm厚、フローリング材12mm厚を他の実施例と同様に積層固定する。
実施例4と同様であるが、防振際根太として図4に示すようなものを用いる。
実施例4において、フローリング材、合板、遮音材、パーチクルボードの順に除去し、外側に2周した防振際根太のうち、実施例4と同様に外周から数えて2周目の防振際根太のみ除去し、そこに、根太材としてのパーチクルボード20mm厚×100mm幅×600mm長さに円錘状金属バネ材4個と下面ブチル系粘着材(配合処方例C)付きの楕円台状粘弾性バネ材(配合処方例A)5個を取り付け固定し、2周目を貼り付ける。その上に、パーチクルボード20mm厚、遮音材4mm厚、合板5.5mm厚、フローリング材12mm厚を他の実施例と同様に積層固定する。
実施例1〜5で得られる防音床構造を評価する。まず、重量床衝撃音を下室で測定し、結果を表5に示す。次に、床中央の1m角内と床隅の1m角内とに400kgの荷重を各々かけ、5分後に床の沈み量を各3カ所で測定し、除荷後5分の残留歪を測定する。その結果を平均値として表5に併せて示す。
次に、80φの面積の載荷板に100kgの局部荷重を載荷し、載荷中心から140mm離れた縦方向2点、横方向2点、計4点に、予めダイヤルゲージをセットし、局部荷重による床の沈み量を載荷5分後に測定し、除荷5分後に残留歪を測定する。結果を平均値として表5に併せて示す。
Figure 0004335174
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以下、表5を参照し、実施例1〜5の実験事実に基づき、本発明の効果を述べる。
実施例1は、根太材に3種のバネ材9ケを固定し、うち7ケを床版面に固定し、衝撃吸収能を有する防振際根太のバネ材間に、他のバネ材と比べ相対的に高さの低い沈み込み防止材として、20mm厚パーチクルボードに2mm厚の10倍発泡ポリエチレンシートを貼り付けたものを用い、かかる防振際根太によって、防音床材の外周を2周させる例である。重量床衝撃音もLH-53であり、LH-55等級を確保する。また、400kg/m2載荷変位も6.2mmであり、平成12年度都市基盤整備公団の二重床品質判定基準7.5mm以下を満足し、残留歪も0.2mmで基準値7.5mmを充分クリアーしており、100kg/80φ局部載荷変位の2.5mm以下も2.3mmで満足し、残留歪も0.1mmで全く問題はない。
実施例2は、根太材に2種のバネ材9ケを固定し、うち4ケを床版面に固定し、かかる衝撃吸収能を有する防振際根太を、防音床材の外周で2周させる例である。重量床衝撃音もLH-54でLH-55等級を確保する。又、400kg/m2載荷変位も5.9mmで良好であり、残留歪も0.2mmと全く問題はない。100kg/80φ局部荷重に対しても2.2mmの変位で、残留歪も0.1mmでありこれも問題ない。
実施例3は、根太材に、バネ材として1種の加硫ゴムのみ9ケを、何れも根太材にも床版面にも固定して、防振際根太として、防音床材外周を2周させる例である。重量床衝撃音はLH-56でLH-55等級を満たしている。400kg/m2載荷変位も5.8mmで良好であり、残留歪も他の実施例より多少悪いが、基準値1.5mmと比べると全く問題にならないレベルである。100kg/80φ局部荷重変位は2.1mmと少なく、残留歪も0.3mmと少ない。
実施例4は、実施例3の最外周防振際根太を使用し、外周から内側の2周目の防振際根太を実施例2で用いた防振際根太とする例である。重量床衝撃音はLH-55でLH-55等級を確保する。400kg/m2載荷変位も5.9mmと基準値をクリアーし、残留歪も0.2mmで非常に少ない。100kg/80φの局部荷重変位も2.2mmと少なく、残留歪も0.2mmで少ない。
実施例5は、実施例3の防振際根太を最外周とし、その内側の2周目の防振際根太を、600mm長さ当りで、バネ材を金属円錘状バネ材4ケ、楕円台状粘弾性バネ材5ケを根太材に固定し、楕円台状粘弾性バネ材のみを床版面にも固定する例である。重量床衝撃音もLH-54でLH-55等級をクリアーする。400kg/m2載荷変位も6.1mmと少なく、残留歪も0.2mmと非常に少ない。100kg/80φの局部荷重変位も2.2mmと少なく、残留歪も0.1mmで非常に少ない。
以上より、本発明の防振際根太は、重量床衝撃音を悪化させる事なく、載荷による床変位が少なく、荷重による残留歪も非常に少ない床を形成させる事が判る。
際根太としてバネ部材を用いて容易に重量床衝撃音の低減と共に床変位の抑制ができ、沈み込み防止部材を取付ける事によって、床が一定の距離以上の変位にならないで、かつ優れた防音性能の維持が不可欠な用途にも適用出来る。
(a)は本発明の1例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。 (a)は本発明の他の例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。 (a)は本発明の更に他の例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。 (a)は本発明の更に他の例の防振際根太の裏面図であり、(b)は(a)の防振際根太の側面図である。 本発明の1例の防振際根太(外周2周)と防音床材(内部3列)の配置図である。 図5のA-A断面での防音床構造の一部を示す断面図(ここでは、床版、防音床材及び防振際根太上の床構成部材も図示)である。
符号の説明
1,11,21,31 防振際根太
2,12,22,32 根太材
3 楕円台状粘弾性体バネ材(配合処方例A)
4 円錘台状粘弾性体バネ材(配合処方例B)
5,15,35 金属製円錘状バネ材
5A バネ台座
5B 樹脂キャップ
6 ブチル系粘着材(配合処方例C)
7 沈み込み防止材
24 円錘台状ゴムバネ材(配合処方例D)
42 梁
43 防振ゴム
44 床版
45 防音床材
46 床材

Claims (9)

  1. 床版と床部材との間で床外周に1周又は2周させて用いられる防振際根太であって、根太部材と前記根太部材の下部に任意間隔で設けられる複数の衝撃吸収部材及び複数の沈み込み防止部材とで構成され、前記沈み込み防止部材は、衝撃吸収部材の変位を阻害することがないよう、前記根太部材の下部に固定されており、前記沈み込み防止部材は衝撃吸収部材と比べて相対的に低い高さを有し、前記沈み込み防止部材は、設置面積を衝撃吸収部材の設置面積と比べ相対的に小さくし、根太幅の床外周側の端部に用いることを特徴とする防振際根太。
  2. 前記衝撃吸収部材は、バネ特性の異なる複数のバネ部材を組み合わせた構成からなり、載荷荷重抵抗用バネ特性と衝撃反力抵抗用バネ特性とを備える、請求項1記載の防振際根太。
  3. 床版と床部材と、前記床版と前記床部材との間で床外周に1周又は2周させて用いられる防振際根太とを具える防音床構造であって、防振際根太は、根太部材と前記根太部材の下部に任意間隔で設けられる複数の衝撃吸収部材及び複数の沈み込み防止部材とで構成され、前記沈み込み防止部材は、衝撃吸収部材の変位を阻害することがないよう、前記根太部材の下部に固定されており、前記沈み込み防止部材は衝撃吸収部材と比べて相対的に低い高さを有し、前記沈み込み防止部材は、設置面積を衝撃吸収部材の設置面積と比べ相対的に小さくし、根太幅の床外周側の端部に用いられることを特徴とする防音床構造。
  4. 床版と床部材との間に防振際根太を備える防音床構造を得るにあたり、
    (a)防振際根太を準備する工程であり、前記防振際根太は、根太部材と前記根太部材の下部に任意間隔で設けられる複数の衝撃吸収部材及び複数の沈み込み防止部材とで構成され、前記沈み込み防止部材は、衝撃吸収部材の変位を阻害することがないよう、前記根太部材の下部に固定されており、前記沈み込み防止部材は衝撃吸収部材と比べて相対的に低い高さを有し、前記沈み込み防止部材は、設置面積を衝撃吸収部材の設置面積と比べ相対的に小さくし、根太幅の床外周側の端部に用いられる工程、
    (b)前記防振際根太を床外周に任意間隔で1周又は2周させる工程
    を具えることを特徴とする防音床構造の施工方法。
  5. 前記衝撃吸収部材は、バネ特性の異なる複数のバネ部材を組み合わせた構成からなり、載荷荷重抵抗用バネ特性と衝撃反力抵抗用バネ特性とを備える、請求項4記載の防音床構造の施工方法。
  6. 前記衝撃反力抵抗用バネ特性を持つバネ部材は、防振際根太1本当り少なくとも2個である、請求項5記載の防音床構造の施工方法。
  7. 前記衝撃反力抵抗用バネ特性を持つバネ部材は、防振際根太の両端に近い部位に設けられる、請求項5又は6記載の防音床構造の施工方法。
  8. 前記衝撃反力抵抗用バネ特性を持つバネ部材の固定には、粘接着剤が用いられる、請求項5又は6記載の防音床構造の施工方法。
  9. 前記防振際根太は、床外周壁に接することなく、床外周壁から10〜30mm床側に控えて配置する、請求項4〜8の何れか1項記載の防音床構造の施工方法。
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