JP4334791B2 - 粉体充填装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー、薬品、化粧品、食料品等の粉体を粉体容器内に充填するための粉体充填装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉体容器内に粉体を充填するための粉体充填装置及び方法としては様々なものが知られている。一般的なものとして、棒状の回転軸にらせん翼を付けたオーガーを回転させることにより、粉体を回転しながら計量、押出すものが用いられている。
図6はオーガーの回転による従来の粉体充填方法及び装置を示す。粉体が充填される容器4は、複写機やプリンター用のトナーであるときにはカートリッジ、化粧品や食料品であるときはガラスやプラスチック製びんなどが用いられる他に、ビニール袋などでもよい。粉体はより大型のホッパや保管容器よりオーガー25を有するホッパ2へ一旦入れられた後、オーガー25の回転によりホッパ2の底の開口部よりロート10を介して、コンベアー27上の粉体容器4へ計量されながら一定量が充填される。
コンベアー27上を移動する各粉体容器4は充填前にその風袋を計量され、そのデータに基づいてオーガーの回転数をモーター26の回転数で制御することにより一定量の粉体を充填する。又、充填後の粉体容器4は再び重量を計量し、先の風袋との差により検量し、許容量範囲に満たないものや越えるものを除外する。
【0003】
このような従来方法及び装置の構成では、粉体が容器内で沈降するのに時間がかかり、充填が能率的でないうえに、高密度に充填することができない。
そこで、特開平8−198203号公報に開示されたように、粉体を容器内で自然に沈降させるのではなく、粉体容器内に粉体を供給する過程で積極的に粉体中からエアを吸引分離して容器外へ排出することにより、容器内の粉体を高密度化する試みがなされている。即ち、この従来例では、粉体投入口と空気吸引管挿入口を備えた粉体容器の粉体投入口に着脱自在に接続される粉体供給管と、粉体容器の空気吸引管挿入口から粉体容器内へ挿入され且つ先端部に空気分離部を備えた空気吸引管と、を備え、粉体供給管から粉体容器内へ粉体を充填しながら空気吸引管の空気分離部から充填している粉体中に含まれる空気を分離して容器外へ排出する。
容器内へ延出した空気吸引管の一端側にはエアを粉体から分離するための空気分離部が取付けられ、容器外へ延出した空気吸引管の他端側には減圧源が接続されている。
ここで、容器内への粉体の充填動作は、ホッパを介して粉体を容器内へ供給し、所定量の粉体が容器内へ供給された後に減圧源を駆動することにより容器内のエアを粉体から分離させて空気分離部から空気吸引管内へ吸引し、このエアを容器外へ排出することにより行っている。なお、容器内への粉体の充填動作が終了した後には、空気吸引管をホッパと共に粉体供給口から取外し、粉体供給口をキャップにより閉栓する。
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、粉体容器内に粉体を充填する過程で、充填動作と同時に容器外へ抜気動作を行っているため、容器内での嵩密度を早期に高める上では有効となるが、ホッパ側では粉体の流動性がさほど高まらず、容器への流下速度が低下しやすい。特に、オーガーにより攪拌しながら流下させると、オーガーの回転摩擦によってトナー粉がブリッジ化して圧片となる等の不具合も発生し易かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、従来の粉体充填方法及び装置では達成できなかった嵩密度の充填、充填スピードの向上、充填量精度の向上、粉体容器の小型化を図ることが出来る粉体充填装置及び方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、粉体投入口と空気吸引管挿入口を有する粉体容器に対して粉体を充填する粉体充填装置であって、粉体容器の粉体投入口に着脱自在に接続されるホッパと、粉体容器の空気吸引管挿入口から粉体容器内へ挿入され且つ先端部に空気分離部を備えた空気吸引管と、を備え、ホッパから粉体容器内へ粉体を充填しながら空気吸引管の空気分離部から、充填中の粉体中に含まれる空気を分離して容器外へ排出する粉体充填装置において、前記ホッパは、傾斜部と、傾斜部の下部に連設されたストレート部と、から成るファンネル形状を備え、前記傾斜部よりホッパ内に空気を吹き出す空気吹き出し手段と、前記ストレート部からホッパ内の空気を外部に吸引する空気吸引手段と、を備え、前記空気吹き出し手段は、前記傾斜部の内壁全体に添設され、前記傾斜部に供給される空気を前記傾斜部全体に展開させる多孔性シートを有し、更に、前記空気吸引手段は、前記ストレート部の内壁に添設され、前記ストレート部に導入される前記負圧をストレート部全体に展開させる多孔性シートを有し、前記空気吹き出し手段により空気を含む状態となった粉体から抜気することを特徴とする。請求項2の発明は、前記粉体容器に粉体を複数段階に分けて充填し、各充填段階毎に一定時間の空気の分離排出時間を設けたことを特徴とする。請求項3の発明は、前記空気吸引管からの吸引負圧に強弱を加えて、或いは間欠的に、空気の吸引を行なうように構成したことを特徴とする。請求項4の発明は、前記粉体容器に粉体を充填した後に、前記空気吸引管に加圧空気を供給する手段を有することを特徴とする。請求項5の発明は、前記粉体容器に粉体を充填する際に、前記粉体容器を加振する手段を備えたことを特徴とする。請求項6の粉体充填方法は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の粉体充填装置を用いて前記粉体容器内に粉体を充填することを特徴とする。
【0007】
また、前記空気吸引管の一端に形成した粉体から空気を分離する多数の穴を有する空気分離部の周囲にメッシュの細かいふるい網又は、フィルターを設けることも本発明の一つの有効な手段である。
前記空気吸引管の空気分離部を粗密さの異なるメッシュのふるい網又はフィルターの複数の層で形成することも本発明の一つの有効な手段である。
前記空気分離部の外層を粗いメッシュのふるい網又はフィルターで形成することも本発明の有効な手段である。
前記粉体容器に粉体を複数段階に分けて充填し、各充填段階毎に一定時間の空気の分離排出時間を設けることも本発明の有効な手段である。
前記粉体容器に粉体を充填するとき粉体充填容器に振動を与える手段を備えることも本発明の有効な手段である。
前記空気吸引管の先端部を複数に分岐し、各分岐管に空気分離部を有することも本発明の有効な手段である。
前記粉体容器に粉体を充填した後に空気吸引管に加圧空気を供給する手段を有することも本発明の有効な手段である。
前記空気吸引管を粉体の充填量に追従して粉体容器内の底部より表面部へ移動させる手段を有することも本発明の有効な手段である。
前記空気吸引管の直径が10mm以下であることも本発明の有効な手段である。
前記空気吸引管に粗いメッシュ(#100以下位)と細かいメッシュ(#2000〜3000位)を組み合わせて複数の濾過層とすることも本発明の有効な手段である。
前記空気吸引管の減圧源の吸引負圧を−50kpa±30kpaとする手段を有することも本発明の有効な手段である。
前記空気吸引管の減圧源の吸引負圧に強弱を加えて空気の吸引を行なう手段を有することも本発明の有効な手段である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る粉体充填装置の要部構成を示す断面図である。なお、この図を含む以下の全ての図は、本発明の粉体充填方法を実現するための構成図でもある。
この粉体充填装置は、粉体投入口4aと空気吸引管挿入口4bを有する粉体容器4に対して粉体16を充填する粉体充填装置であって、粉体容器4の粉体投入口4aに先端の吐出口2aを着脱自在に接続されるホッパ2と、粉体容器の空気吸引管挿入口4bから粉体容器4内へ挿入され且つ先端部に空気分離部7を備えた空気吸引管3と、を備え、ホッパ2から粉体容器内へ粉体を充填しながら空気吸引管3の空気分離部7から、充填中の粉体中に含まれる空気を分離して容器外へ排出するように構成されている。
ホッパ2内にはモータ26によって回転駆動されるオーガー25が配置されている。
なお、ホッパ2は、略円錐形状の傾斜部2Aと、傾斜部2Aの下部に連設されたストレート部2Bと、から成るファンネル形状を備え、傾斜部2Aよりホッパ内に空気を吹き出す空気吹き出し手段30と、ストレート部2Bからホッパ内の空気を外部に吸引する空気吸引手段40と、を備えている。
空気吹き出し手段30は、コンプレッサ等の空気供給源31と、ホッパの傾斜部2Aの適所に形成した貫通穴2bに先端を連通接続されて空気供給源31からの空気を傾斜部2A内に供給する空気供給管体32と、傾斜部2Aの内壁全体に添設されて貫通穴2bを介して供給される空気を傾斜部2A全体に展開させる多孔性シート材33と、を備えている。
空気吸引手段40は、負圧を発生する真空ポンプ等の空気吸引部41と、先端部をストレート部2Bに設けた貫通穴2cに連通接続されて空気吸引部41からの負圧をストレート部2B内に導入する空気吸引管体42と、ストレート部2Bの内壁に添設されて貫通穴2cを介して導入される負圧をストレート部全体に展開させる多孔性シート43と、を備えている。
【0009】
以上の構成において、ホッパ体の粉体16をオーガー25によって攪拌しながらストレート部2B先端の吐出口2aから容器4内に供給する際に、空気供給源13から空気供給管体32をへて傾斜部2A内に空気を供給することにより、供給された空気は貫通穴2bから多孔性シート材33内の微細な孔を通ってシート材33全体に展開し、傾斜部2Aの内壁全体からホッパ内に供給される。このため、攪拌される粉体16内には常に空気が供給され続けることとなり、粉体の流動性が高まり、ストレート部2Bへの流下がスムーズ化、迅速化する。
一方、ストレート部2B内に入り込んだ粉体は多くの空気を含むため、このままでは容器の粉体投入口4aから容器内にスムーズには進入できない。そのため、本実施形態では、空気吸引部41からの負圧をストレート部2Bの側壁に設けた貫通穴2cから内部に導入し、粉体中に含まれる空気を強制吸引する。この際、多孔性シート43による負圧の展開作用により、ストレート部内の粉体全体に満遍なく均等に負圧を供給して粉体内から抜気を行う。このため、ストレート部内の粉体は空気が抜けた嵩密度が高い状態となっているので、粉体投入口4aからスムーズに容器内に流下することができる。
従って、従来の粉体充填方法及び装置では達成できなかった嵩密度の充填、充填スピードの向上、充填量精度の向上を図ることができる。
なお、図1に示した粉体充填装置において、容器4内に粉体を充填する際に空気吸引管3を一定の高さに固定するのではなく、容器内に溜まる粉体16の量の増大に追随させて空気吸引管3を容器底部から順次上昇させるようにしてもよい。
なお、空気吸引管はこのように独立して可動にしてもよいし、充填ホッパ又はロートに取付けられてこれらと同時に移動するようにしてもよい。
また、空気供給管体32と空気吸引管体42とを切換バルブ45(三方切換弁)を介して接続することによって、空気供給源31から吸気吸引管体42へ空気を圧送して多孔性シート43の目詰まりを解消するようにしてもよい。
空気供給手段30と、空気吸引手段40による空気供給、吸引動作は、ホッパ2から容器4内へ粉体を供給する動作、及び空気吸引管3からの負圧導入動作と連動させて実施するのが好ましい。従って、後述するように、ホッパからの粉体供給動作、及び空気吸引管3からの負圧導入動作が非連続的に行われる場合にはそれに応じて非連続的にしてもよい。
【0010】
次に、空気吸引管3の一端に形成した空気分離部7は、例えば吸引管3の先端に多数の穴や開口を形成し、この穴や開口を塞ぐようにメッシュの細かいふるい網又は、フィルターを設けた構成とする。
また、図2の断面図に示すように、この空気分離部7を粗密さの異なるメッシュのふるい網又はフィルターの複数の濾過層8(内層8a、中間層8b、外層8c)で形成してもよい。この際、各濾過層のメッシュ度としては、粗いメッシュ(#100以下位)と細かいメッシュ(#2000〜3000位)が考えられ、これらを組み合わせて複数の濾過層とすることが目詰まりを低減させつつ濾過漏れのない吸引を行う上で、有効である。
なお、符号9a及び9cは、各濾過層8を吸引管3の先端の穴、開口に固定するための接合部である。
また、空気分離部7の最外層を更に粗いメッシュのふるい網又はフィルターで被覆してもよい。
ここで、空気分離部7を構成する濾過層8として使用されるふるい網又はフィルターの材質は特に限定される訳ではなく、適用される粉体の化学的、物理的性質、粒径などを考慮して選定される。例えば、使用可能な材料としては、金属、紙、布、不織布、多孔質セラミック等が挙げられる。
なお、粉体容器4にホッパ2から粉体を充填する際に、複数段階に分けて充填し、各充填段階毎に空気吸引管3から一定時間の空気の分離排出時間を設けるようにしてもよい。
【0011】
更に、図3の実施形態に示すように、粉体容器4にホッパ2から粉体を充填するとき粉体容器に底部から振動を与える加振手段50を配置してもよい。加振手段50は、ターンテーブル5上のバネ51を介して加振部材52を組み付け、加振部材52上の粉体容器4を載置した構成を備えている。加振部材52を何らかの手段により振動させることによって、容器内の粉体の抜気も促進され、嵩密度の向上を図ることが出来る。
或いは、粉体容器4の側面や、ホッパの側面に接触して加振する加振手段を設けることにより、粉体容器やホッパ内の粉体の抜気、沈静化を促進してもよい。
なお、粉体容器4に対する粉体充填作業が完了した後に、空気吸引管3に図示しないコンプレッサ等から加圧空気を供給することによって、空気分離部7の目詰まりを解消することができる。
なお、図3にも示すように、空気吸引管3の先端部を2股に分岐させて各分岐部先端に空気分離部7を設けることによって、抜気効果を高めるようにしても良い。
なお、空気吸引管3の直径は、10mm以下であることが効率的な抜気を行う上で有効である。
また、空気吸引管3の減圧源の吸引負圧を−50kpa±30kpaとすることによって、効率的な抜気を行うことができる。
この際、空気吸引管3の減圧源の吸引負圧を一定とせずに、負圧に強弱を加えたり、或いは間欠的に空気の吸引を行なうことにより、容器内の粉体全体に対する確実な抜気を行うことができ、嵩密度を効率的に高めることが可能となる。
【0012】
次に、図4及び図5は、本発明の粉体充填装置のターンテーブル部、及び充填部の全体レイアウトを示す図である。
図4はターンテーブル5を上面から見た状態を図示したものであり、ベルトコンベア13から送られてきた粉体容器4はAの位置から、ターンテーブル5上のBの位置に入り、順次粉体容器4はターンテーブル5の回転と共に時計回り方向に回転し、B→C→D→E→Fと、各位置をほぼ一巡した後、ターンテーブル上から粉体容器は再びベルトコンベア14上のG位置へと進む。これらの動作は、図示しない制御部によって制御される。
図5は、図4のターンテーブル5上における粉体充填部の各段階B→C→D→E→Fにおける粉体の充填状態を示している。Bでは粉体容器4にホッパ2と空気吸引管3が上面にセットされる。ホッパ2と空気吸引管3は、夫々個別に図示しないエアシリンダ等の昇降手段によって昇降される。C位置では、ホッパ2に粉体16が流入されると同時に空気吸引管3はh1の高さ位置まで粉体容器内に投入される。同時に粉体16はホッパから粉体容器内へと流下する。更に粉体の投入量が高さH2まで上昇したらEの位置で空気吸引管3を高さh1からh2の位置に引上げる。粉体がロートから粉体容器1内へ高さH3まで投入し終わると、空気吸引管3はFの位置で更に上へ高さh3まで引上げられると同時にホッパ2も粉体容器4から引き離される。Gの位置で再びベルトコンベア14上に送り込まれて粉体の充填動作は完了する。
【0013】
ここで、モータを駆動させてホッパ2内の粉体16を容器内に落下させる際には、図示しない減圧源を駆動させると共に図示しない弁を操作することによって空気吸引管3を減圧源へ直通させる。すると、減圧源により容器4内の空気が空気分離部7から吸引され、さらに、減圧源から大気中に排出される。従って、ホッパ2内から容器4内への空気の流れによりホッパ2から容器内への粉体の落下がスムーズに行なわれ、かつ、容器内に粉体の充填が開始された後はこの容器内の空気が粉体から分離されて空気分離部7から吸引されるため、容器4内に充填された粉体は空気の含有率が少なくなり、容器内の粉体充填密度が高くなると共に粉体の充填量が増大する。
さらに、容器内への粉体の充填に要する時間が短縮される。
なお、加圧空気源を三方切替え弁(図1の符号45)を切替え操作することによって加圧空気を空気分離部7から吹き出させるように構成すれば、容器内に粉体の塊ができた場合にはその塊を破壊したり、空気分離部7に生じた目詰まりを解消する際等に役立てることができる。
【0014】
以上のように本発明では、エアシリンダ等を駆動させて粉体の充填を開始する際に、減圧源を駆動させると共に三方弁である制御バルブを切替操作することによって空気吸引管3を減圧源へ接続する。すると、粉体容器内のエアが空気分離部7から吸引されると共にホッパ内のエアが粉体容器内へ吸引される。従って、充填動作を開始した直後においては、ホッパから粉体容器内へのエアの流れによりホッパから粉体容器内へのトナーの流入がスムーズに行われる。粉体容器内へ一定量のトナーが充填された後は、この粉体容器内に充填されたトナー中に含まれたエアがトナーから分離されて空気分離部から吸引されるため、粉体容器内に充填されたトナーはエアの含有率が低くなり、粉体容器内のトナーの充填率が高くなると共にトナーの充填量が増大する。
しかも、このような動作によってトナーの充填に要する時間が短縮され、トナーの充填工程の生産性がアップする。
【0015】
更に、本発明では、ホッパ2内における粉体の滞留を防止するために、ホッパ体の粉体16をオーガー25によって攪拌しながらストレート部2B先端の吐出口2aから容器4内に供給する際に、空気供給源13から空気供給管体32をへて傾斜部2A内に空気を供給する。このため、攪拌される粉体16内には常に空気が供給され続けることとなり、粉体の流動性が高まり、ストレート部2Bへの流下がスムーズ化、迅速化する。
一方、ストレート部2B内に入り込んだ粉体は多くの空気を含むため、このままでは容器の粉体投入口4aから容器内にスムーズには進入できない。そのため、本実施形態では、空気吸引部41からの負圧をストレート部2Bの側壁に設けた貫通穴2cから内部に導入し、粉体中に含まれる空気を強制吸引する。このため、ストレート部内の粉体は空気が抜けた嵩密度が高い状態となっているので、粉体投入口4aからスムーズに容器内に流下することができる。
従って、従来の粉体充填方法及び装置では達成できなかった嵩密度の充填、充填スピードの向上、充填量精度の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態の説明では、充填装置としての構成、及び動作を説明したが、上記の如き装置構成を利用した粉体の充填手順は全て粉体充填方法としても成立するものである。
【0016】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、従来の粉体充填方法及び装置では達成できなかった嵩密度の充填、充填スピードの向上、充填量精度の向上、粉体容器の小型化を図ることが出来る粉体充填装置及び方法を提供することができる。
即ち、請求項1の発明は、ホッパには、傾斜部と、傾斜部の下部に連設されたストレート部と、から成るファンネル形状を備え、傾斜部よりホッパ内に空気を吹き出す空気吹き出し手段と、前記ストレート部からホッパ内の空気を外部に吸引する空気吸引手段と、を備えた。
このような充填装置によれば、公知の手段に比べて▲1▼充填速度が上がる、▲2▼複雑なシステムを必要としない、▲3▼設備の小型化、コンパクト化が計れる等、格段のメリットが生まれ、充填工程の生産性向上及び充填装置のコストダウンに顕著な効果がある。
請求項2の発明は、前記粉体容器に粉体を複数段階に分けて充填し、各充填段階毎に一定時間の空気の分離排出時間を設けた。このため、共通の効果に加えて、空気吸引管によるエアの吸引を行なう1度目の充填時における粉体の充填密度が高くなると共にその後に2度目の充填を行なうため、粉体容器内の粉体の充填率を高くすることができ、また、1度目の充填終了後に充填した粉体から自然脱気が行なわれることを待つことなく2度目の充填を行なえるため、充填に要する時間を短縮できる。したがって、生産タクトが短く生産性が高い充填が可能となり格別に効果的である。
請求項3の発明は、前記空気吸引管からの吸引負圧に強弱を加えて、或いは間欠的に、空気の吸引を行なうように構成したので、前述した共通の効果に加え、より高速、高密度に充填することが可能となり格別に効果的である。
請求項4の発明は、前記粉体容器に粉体を充填した後に、前記空気吸引管に加圧空気を供給する手段を有するので、目詰まり防止効果を発揮できる。つまり、空気吸引管の空気分離部の洗浄ができ、より高速、高密度に充填することが可能となり格別に効果的である。
【0017】
請求項5の発明は、前記粉体容器に粉体を充填する際に、前記粉体容器を加振する手段を備えた。このように、前述した共通の効果に加え、粉体充填中又は粉体充填後の粉体容器に対して振動を与えることにより、空気吸引管によるエアの吸引や粉体からの自然脱気を促進することができ、さらに高速化することができ効果的である。また、粉体の充填量に対応して粉体容器の底部より表面部へ移動させること及び、このような機構を充填装置に備えることによりさらに充填を高速化することができ格別に効果的である。
請求項6の粉体充填方法は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の粉体充填装置を用いて前記粉体容器内に粉体を充填する。このため、上記各請求項が備える効果を発揮することができる充填方法を提供することができる。
更に、本発明によれば、空気吸引管の空気分離部にメッシュの細かいふるい網又は、フィルターを2層以上の積層として形成されることにより空気分離部全部の面で、エアを吸引することができるためエアが十分分離されて充填密度が高くなる。また、空気分離部外表面に比較的粗いメッシュ又は、フィルターを用いることができるため、耐久性、メンテナンス性が十分に高くなる。したがって、小型の粉体容器にも多量の粉体を高速、高密度に充填することが可能となり格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る粉体充填装置の要部構成を示す断面図。
【図2】空気分離部の一例の断面図。
【図3】本発明の他の実施形態の構成を示す断面図。
【図4】ターンテーブルの構成を示す上面図。
【図5】粉体充填手順を示す図。
【図6】従来例の説明図。
【符号の説明】
2 ホッパ、2A 傾斜部、2B ストレート部、3 空気吸引管、4 粉体容器、4a 粉体投入口、4b 空気吸引管挿入口、5 ターンテーブル、7 空気分離部、8 濾過層、16 粉体、25 オーガー、30 空気吹き出し手段、31 空気供給源、32 空気供給管体、40 空気吸引手段、41 空気吸引部、42 空気吸引管体、33,43 多孔性シート、50 加振手段、51
バネ、52 加振部材。

Claims (6)

  1. 粉体投入口と空気吸引管挿入口を有する粉体容器に対して粉体を充填する粉体充填装置であって、粉体容器の粉体投入口に着脱自在に接続されるホッパと、粉体容器の空気吸引管挿入口から粉体容器内へ挿入され且つ先端部に空気分離部を備えた空気吸引管と、を備え、ホッパから粉体容器内へ粉体を充填しながら空気吸引管の空気分離部から、充填中の粉体中に含まれる空気を分離して容器外へ排出する粉体充填装置において、
    前記ホッパは、傾斜部と、傾斜部の下部に連設されたストレート部と、から成るファンネル形状を備え、前記傾斜部よりホッパ内に空気を吹き出す空気吹き出し手段と、前記ストレート部からホッパ内の空気を外部に吸引する空気吸引手段と、を備え
    前記空気吹き出し手段は、前記傾斜部の内壁全体に添設され、前記傾斜部に供給される空気を前記傾斜部全体に展開させる多孔性シートを有し、更に、前記空気吸引手段は、前記ストレート部の内壁に添設され、前記ストレート部に導入される前記負圧をストレート部全体に展開させる多孔性シートを有し、前記空気吹き出し手段により空気を含む状態となった粉体から抜気することを特徴とする粉体充填装置。
  2. 前記粉体容器に粉体を複数段階に分けて充填し、各充填段階毎に一定時間の空気の分離排出時間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉体充填装置。
  3. 前記空気吸引管からの吸引負圧に強弱を加えて、或いは間欠的に、空気の吸引を行なうように構成したことを特徴とする請求項1、2のいずれか一項に記載の粉体充填装置。
  4. 前記粉体容器に粉体を充填した後に、前記空気吸引管に加圧空気を供給する手段を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の粉体充填装置。
  5. 前記粉体容器に粉体を充填する際に、前記粉体容器を加振する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の粉体充填装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の粉体充填装置を用いて前記粉体容器内に粉体を充填することを特徴とする粉体充填方法。
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